押井守監督トークショー
2005年10月30日 イベントProduction I.G展のイベントの一つ、『押井守監督トークショー』へ行ってきた。夜10時過ぎからの開催なので、終電とか考え躊躇してたが、抽選に当たったので参加。こちらも参加者は男女半々かな。座席指定だったが前方の真ん中で、目が合う程よく見えた。
出演者は、映画監督の押井守、女優・歌手の兵藤まこは着物姿、ベネチア帰りの作曲家の川井憲次、映画監督の行定勲、司会進行で2/26トークショーでもお馴染みの野田真外。
来年春公開予定の『立喰師列伝』プロモも兼ねてて、皆さん自己紹介と共に、好きなファーストフードを語る。押井監督は立ち食いソバ屋がお好き。
行定氏との繋がりは、昔、押井監督の『トーキングヘッド』の美術を彼が担当したからと。で、押井氏は彼のことをあまり覚えていなかったらしい^^;。
公開中の行定監督の映画『春の雪』プロモが流れた後、押井氏が早速苦言(笑)。今回接点が無ければ、こんな映画は一生見なかった。原作とは全然違う映画だ、悲恋じゃない。なぜ今、三島由紀夫なのか?なぜ今、恋愛映画なのか?と。三島由紀夫に特別の思い入れがある押井氏は、青年の時代の20世紀は終わった、現在は青年はいなくなった、大人と子供だけと力説。ある意味、三島作品を確かな手ごたえで作ったことにショックだったようだ。
行定監督は37歳なのかな。それに対して、三島作品を残すことや、人のやってないことをやるのが「意義」だと強調。ヒットしないかも…と言いつつ、実写で進化するのを目指してやり続けたいと若い情熱を感じさせた。
出来立てホヤホヤの『立喰師列伝』プロモがようやく流れた。景色が太平洋戦争で、爆弾がコロッケに…という斬新な映像。これは絶対に観たいな。
作品について押井監督が端的に説明。混沌とした時代の生き残りの人間達が放逐された世界。無銭飲食の人間達は妄想の中のヒーロー。戦後を語りたいが、この作品は「架空の戦後史」で、実在しない人間達や存在しない書物等が出てくると紹介。
映画テイストとしては久しぶりのドタバタで、『うる星』のような勢いで作った。人物を紙人形のようにしてスチール撮影し、3次元のアニメで合成とか。結構笑えると。
知ってる人間以外使いたくなかったというキャスト。兵藤さんの演じる美貌の女立喰師のラストとか、ハンバーガーの哲役の川井氏のキャスト秘話まで。川井氏はハナワのCG合成で苦労したとか。野田氏もハンバーガーショップ店員役&のび太のノウシン状態で参加。行定氏も参加してたら、ハンバーガー屋の店長役で《行定監督も参加》と書けてたと。樋口監督とどっちが有名?な冗談まで。押井氏から「しんちゃん」呼ばわりされてた樋口監督は、今は『日本沈没』で大変かしらん?
立喰いから考える食文化について。道端でメシを食うのは犬的行為だと某外人が言ってたそうだが、この行為は「解放感」があると押井氏が指摘。この「快感」はそこが戦場であり切実だから。集団だから出来ると。かつて日本人はそうだった。戦争中は道端でご飯を食べていた(どんな国民も)。人間が犬でもありえた時代。記憶の中に懐かしさがあると。自分が犬であることを忘れたくない。これが冒頭に「犬」を出した意味だという。で、食べることに特化した「イカサマ師」や「ペテン師」が登場するのだ。
今後の活動予定。押井監督は来年春から恋愛もののアニメ制作(文芸映画ではない)。立喰師の音楽も担当した川井氏は『美しき野獣』の音楽も。行定氏は「美味そうに食う」映画をやりたいが、今度はヒッチコックのようなサスペンスをやるとあくまでチャレンジャー。
押井監督のトークはとにかく分り易く興味深いので、開演前の眠気も吹っ飛んで夢中で聞いていた。
サクサクと進行し予定時間に終了したので、終電にも間に合った。でも午前様で眠い^^;。
 ̄ ̄ ̄
昼間は、友人知人と協力して『テニミュ氷帝戦』先行チケ取りに参戦。
3時間前からロッピーに並び、暫くして同じチケ取りで顔見知りの親娘さんも到着。色々な話をしながら待ってたので楽しかった。でもトイレと空腹は我慢出来ず、ロッピー前で椅子に腰掛けながらパンを食した。チケ取り15分前、娘さんが「いよいよ戦闘開始」とドキドキ感を誘う。そうかー。ようやく気づいた。《ここは戦場》《どこでも用を足し喰らい戦闘に備える、我は一兵卒なり》と(^^)/。押井監督のトークは、まさにその通りの話だった!(笑)
出演者は、映画監督の押井守、女優・歌手の兵藤まこは着物姿、ベネチア帰りの作曲家の川井憲次、映画監督の行定勲、司会進行で2/26トークショーでもお馴染みの野田真外。
来年春公開予定の『立喰師列伝』プロモも兼ねてて、皆さん自己紹介と共に、好きなファーストフードを語る。押井監督は立ち食いソバ屋がお好き。
行定氏との繋がりは、昔、押井監督の『トーキングヘッド』の美術を彼が担当したからと。で、押井氏は彼のことをあまり覚えていなかったらしい^^;。
公開中の行定監督の映画『春の雪』プロモが流れた後、押井氏が早速苦言(笑)。今回接点が無ければ、こんな映画は一生見なかった。原作とは全然違う映画だ、悲恋じゃない。なぜ今、三島由紀夫なのか?なぜ今、恋愛映画なのか?と。三島由紀夫に特別の思い入れがある押井氏は、青年の時代の20世紀は終わった、現在は青年はいなくなった、大人と子供だけと力説。ある意味、三島作品を確かな手ごたえで作ったことにショックだったようだ。
行定監督は37歳なのかな。それに対して、三島作品を残すことや、人のやってないことをやるのが「意義」だと強調。ヒットしないかも…と言いつつ、実写で進化するのを目指してやり続けたいと若い情熱を感じさせた。
出来立てホヤホヤの『立喰師列伝』プロモがようやく流れた。景色が太平洋戦争で、爆弾がコロッケに…という斬新な映像。これは絶対に観たいな。
作品について押井監督が端的に説明。混沌とした時代の生き残りの人間達が放逐された世界。無銭飲食の人間達は妄想の中のヒーロー。戦後を語りたいが、この作品は「架空の戦後史」で、実在しない人間達や存在しない書物等が出てくると紹介。
映画テイストとしては久しぶりのドタバタで、『うる星』のような勢いで作った。人物を紙人形のようにしてスチール撮影し、3次元のアニメで合成とか。結構笑えると。
知ってる人間以外使いたくなかったというキャスト。兵藤さんの演じる美貌の女立喰師のラストとか、ハンバーガーの哲役の川井氏のキャスト秘話まで。川井氏はハナワのCG合成で苦労したとか。野田氏もハンバーガーショップ店員役&のび太のノウシン状態で参加。行定氏も参加してたら、ハンバーガー屋の店長役で《行定監督も参加》と書けてたと。樋口監督とどっちが有名?な冗談まで。押井氏から「しんちゃん」呼ばわりされてた樋口監督は、今は『日本沈没』で大変かしらん?
立喰いから考える食文化について。道端でメシを食うのは犬的行為だと某外人が言ってたそうだが、この行為は「解放感」があると押井氏が指摘。この「快感」はそこが戦場であり切実だから。集団だから出来ると。かつて日本人はそうだった。戦争中は道端でご飯を食べていた(どんな国民も)。人間が犬でもありえた時代。記憶の中に懐かしさがあると。自分が犬であることを忘れたくない。これが冒頭に「犬」を出した意味だという。で、食べることに特化した「イカサマ師」や「ペテン師」が登場するのだ。
今後の活動予定。押井監督は来年春から恋愛もののアニメ制作(文芸映画ではない)。立喰師の音楽も担当した川井氏は『美しき野獣』の音楽も。行定氏は「美味そうに食う」映画をやりたいが、今度はヒッチコックのようなサスペンスをやるとあくまでチャレンジャー。
押井監督のトークはとにかく分り易く興味深いので、開演前の眠気も吹っ飛んで夢中で聞いていた。
サクサクと進行し予定時間に終了したので、終電にも間に合った。でも午前様で眠い^^;。
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昼間は、友人知人と協力して『テニミュ氷帝戦』先行チケ取りに参戦。
3時間前からロッピーに並び、暫くして同じチケ取りで顔見知りの親娘さんも到着。色々な話をしながら待ってたので楽しかった。でもトイレと空腹は我慢出来ず、ロッピー前で椅子に腰掛けながらパンを食した。チケ取り15分前、娘さんが「いよいよ戦闘開始」とドキドキ感を誘う。そうかー。ようやく気づいた。《ここは戦場》《どこでも用を足し喰らい戦闘に備える、我は一兵卒なり》と(^^)/。押井監督のトークは、まさにその通りの話だった!(笑)
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