吉村作治の早大エジプト発掘40年展 トークショー&サイン会
2008年7月27日 生活時事『吉村作治の早大エジプト発掘40年展』のトークショー&サイン会へ行ってきた。
開場30分前に到着すると、既に長い列。平日にすればよかったなとちょっと後悔。入場チケット買ってトークショー整理券を貰い、図録を買ってサイン会整理券を貰い、会場の席取りもしてと、15分間で結構ハード^^;。
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会場にはテーブルもあるが、補助席も設けられビッシリ。拍手の中を吉村作治先生がおいでになって壇上の座席へ。MCは先生と周知の仲の男性。
吉村先生は薄ブルーのジャケットと薄グレーのズボンで、にこやかに笑いながら弁舌を披露。もっとお硬く生真面目な方かと思いきや、ユーモアと皮肉を効かせ、オヤジギャグも満載で、何でも屈託なくお喋りして下さった。
今現在は、1987年に見つけた第2の「太陽の船」を電磁波レーダーを利用した発掘の見通し。12〜13億円もかかるのでなかなかうまくいかず、日本の期限は今年3月まで。民間の会社ニトリさんが率先して融資して下さるようだ。
青いミイラマスク発見時にも、日本からはNHK、よみうり、共同の3社しか来なくて、日本では記事にならないことが多いと。日本のマスコミは”発見”の重大さが分らない、興味を示さないとのこと。
第1の「太陽の船」絡みで、エジプト人の”人生観”について。太陽と王様は生まれ変わるので、昼の船と夜の船があるという。ナイルの”青”はあの世とこの世を結ぶ色、”黒”はあの世、”緑”は復活再生の色だという。ここでの”青”はコバルトブルー、エジプシャンブルー。
そのブルーのマスクをつけた「セヌウのミイラマスク」について。未盗掘&未開封ミイラを発見する確率はホントに少ないとか。盗掘も4段階の時期に分れていたり、発掘したものを取れる分配権の話まで。テイク&ギブ(日本人にだけ)だったり、潔さや知識欲など、日本人の性質についても熱く語る。エジプト人に日本人を知って貰う機会だともいう。
1回の発掘に数千万円かかり、自分の資材の他は殆どが企業からの寄付。先生のこうした本や活動が発掘の資金になると、すかさず宣伝もなさったりw。
展覧会の見どころを訊かれても、先生のエジプトの夢やその為の進学奮闘記の話へと紆余曲折w。話が盛り上がる中で「弱点を自慢して生きる」と豪快に笑い、トドメは「僕の話はエンドレス」と言ってのけ、こちらまで笑って和む。
10歳の時に読んだ『ツタンカーメン王の秘宝』がきっかけの夢だったが、エジプト発掘から数十年、1997年ついにツタンカーメン王の指輪を発見、夢が叶ったという。「世界にないものを見つけるのがホント楽しい」とおっしゃる先生の瞳はキラキラ輝いていた。
サイバー大学についても言及。
拍手の中、帰りは私が座る横の狭い通路を通っていかれる先生。
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壇上にテーブルが設けられ、すぐに先生がいらしてサイン会スタート。
サインの他に、カメラや携帯を持ってる人は、先生と一緒の撮影も可能。さぞ時間がかかるかと思われたが、先生の傍でサインのため本を広げる人、撮影してくれる人が手際よくて、スムーズにさっさと進行。
すぐに私の番。広げられた本に、黒ペンで豪快にサインをなさる先生。早っ。先生とご一緒に写真撮影。ステキな記念。握手をする際に「先生に憧れてエジプトにも行きました(20年前だけどw)」と話したら、「おおっ!」と満面の笑顔で喜んで下さった。握手の手がこれまた力強いっ。憧れの先生との満ち足りたひと時だった(*^。^*)。
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本展は、早稲田大学古代エジプト調査隊がエジプト現地調査を始めて40年間を迎えた記念展。40年間に発掘した出土品の数々を展示し、吉村教授や早稲田隊の功績と驚き喜びを追いながら、次代の日本のエジプト学にも思いを馳せる。
吉村先生がこの40年を振り返るビデオ映像もあり(約11分)。故・川村喜一先生を偲びながら、エジプトの発掘の模様や発見を紹介しながら「夢は叶う」と力強く笑う吉村先生。エジプトでの聞き手は中川晃教。
第1章<マルカタ南>
魚の丘井関彩色階段の発見。ミニチュア復元されてるが、ここからの出土品を展示。
第2章<ルクソール西岸岩窟墓>
クルナ村、新王国時代の貴族の墓よりミイラや埋葬品を発見。展示。ルクソール西岸にワセダ・ハウス完成。
第3章<王家の谷・西谷>
私は東の谷にしか行かなかったが、西の谷にはアメンヘテプIII世王墓がある。王妃のシャプティ頭部もあり。
第4章<ギザ第2の太陽の船>
もちろん第1の太陽の船しか見ていない。今は、組み立て復元や保存調査に関する調査中。
第5章<アブ・シール南>
どこにでも顔を出すwラムセスII世や、トトメスIV世の銘入りの出土品が多い。
★クフ王銘入り陶製スフィンクス像…クフ王銘入りでは初めての発見
★ライオン女神像(右側面の子供の姿の像がクフ王)…クフ王の像としては二番目の発見
第6章<ダハシュール北>
本展の目玉。2005年1月に発見された、中王国時代の「セヌウの墓」(未盗掘)からのもの。ビデオ映像もあり。
★ピラミディオン…新王国時代のトゥームチャペルと呼ばれる神殿の小ピラミッドの頂部に載せられたもの
★ツタンカーメン王の指輪&アンケセナーメン王妃の指輪…夫婦の指輪が同じ墓から出土した極めて貴重なもの
★セヌウのミイラマスク…青が綺麗。赤と緑のビーズ、頭部のハゲワシなど印象深い。
★セヌウの木棺…黄色で塗られ、銘文が書かれている。側面右側にウジャトの眼が描かれているが、ミイラの頭部分は左側にあったという。
10月からは同場所で『古代エジプトの美展』も開催。
物販では、オリジナルグッズなど豊富。
開場30分前に到着すると、既に長い列。平日にすればよかったなとちょっと後悔。入場チケット買ってトークショー整理券を貰い、図録を買ってサイン会整理券を貰い、会場の席取りもしてと、15分間で結構ハード^^;。
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会場にはテーブルもあるが、補助席も設けられビッシリ。拍手の中を吉村作治先生がおいでになって壇上の座席へ。MCは先生と周知の仲の男性。
吉村先生は薄ブルーのジャケットと薄グレーのズボンで、にこやかに笑いながら弁舌を披露。もっとお硬く生真面目な方かと思いきや、ユーモアと皮肉を効かせ、オヤジギャグも満載で、何でも屈託なくお喋りして下さった。
今現在は、1987年に見つけた第2の「太陽の船」を電磁波レーダーを利用した発掘の見通し。12〜13億円もかかるのでなかなかうまくいかず、日本の期限は今年3月まで。民間の会社ニトリさんが率先して融資して下さるようだ。
青いミイラマスク発見時にも、日本からはNHK、よみうり、共同の3社しか来なくて、日本では記事にならないことが多いと。日本のマスコミは”発見”の重大さが分らない、興味を示さないとのこと。
第1の「太陽の船」絡みで、エジプト人の”人生観”について。太陽と王様は生まれ変わるので、昼の船と夜の船があるという。ナイルの”青”はあの世とこの世を結ぶ色、”黒”はあの世、”緑”は復活再生の色だという。ここでの”青”はコバルトブルー、エジプシャンブルー。
そのブルーのマスクをつけた「セヌウのミイラマスク」について。未盗掘&未開封ミイラを発見する確率はホントに少ないとか。盗掘も4段階の時期に分れていたり、発掘したものを取れる分配権の話まで。テイク&ギブ(日本人にだけ)だったり、潔さや知識欲など、日本人の性質についても熱く語る。エジプト人に日本人を知って貰う機会だともいう。
1回の発掘に数千万円かかり、自分の資材の他は殆どが企業からの寄付。先生のこうした本や活動が発掘の資金になると、すかさず宣伝もなさったりw。
展覧会の見どころを訊かれても、先生のエジプトの夢やその為の進学奮闘記の話へと紆余曲折w。話が盛り上がる中で「弱点を自慢して生きる」と豪快に笑い、トドメは「僕の話はエンドレス」と言ってのけ、こちらまで笑って和む。
10歳の時に読んだ『ツタンカーメン王の秘宝』がきっかけの夢だったが、エジプト発掘から数十年、1997年ついにツタンカーメン王の指輪を発見、夢が叶ったという。「世界にないものを見つけるのがホント楽しい」とおっしゃる先生の瞳はキラキラ輝いていた。
サイバー大学についても言及。
拍手の中、帰りは私が座る横の狭い通路を通っていかれる先生。
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壇上にテーブルが設けられ、すぐに先生がいらしてサイン会スタート。
サインの他に、カメラや携帯を持ってる人は、先生と一緒の撮影も可能。さぞ時間がかかるかと思われたが、先生の傍でサインのため本を広げる人、撮影してくれる人が手際よくて、スムーズにさっさと進行。
すぐに私の番。広げられた本に、黒ペンで豪快にサインをなさる先生。早っ。先生とご一緒に写真撮影。ステキな記念。握手をする際に「先生に憧れてエジプトにも行きました(20年前だけどw)」と話したら、「おおっ!」と満面の笑顔で喜んで下さった。握手の手がこれまた力強いっ。憧れの先生との満ち足りたひと時だった(*^。^*)。
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本展は、早稲田大学古代エジプト調査隊がエジプト現地調査を始めて40年間を迎えた記念展。40年間に発掘した出土品の数々を展示し、吉村教授や早稲田隊の功績と驚き喜びを追いながら、次代の日本のエジプト学にも思いを馳せる。
吉村先生がこの40年を振り返るビデオ映像もあり(約11分)。故・川村喜一先生を偲びながら、エジプトの発掘の模様や発見を紹介しながら「夢は叶う」と力強く笑う吉村先生。エジプトでの聞き手は中川晃教。
第1章<マルカタ南>
魚の丘井関彩色階段の発見。ミニチュア復元されてるが、ここからの出土品を展示。
第2章<ルクソール西岸岩窟墓>
クルナ村、新王国時代の貴族の墓よりミイラや埋葬品を発見。展示。ルクソール西岸にワセダ・ハウス完成。
第3章<王家の谷・西谷>
私は東の谷にしか行かなかったが、西の谷にはアメンヘテプIII世王墓がある。王妃のシャプティ頭部もあり。
第4章<ギザ第2の太陽の船>
もちろん第1の太陽の船しか見ていない。今は、組み立て復元や保存調査に関する調査中。
第5章<アブ・シール南>
どこにでも顔を出すwラムセスII世や、トトメスIV世の銘入りの出土品が多い。
★クフ王銘入り陶製スフィンクス像…クフ王銘入りでは初めての発見
★ライオン女神像(右側面の子供の姿の像がクフ王)…クフ王の像としては二番目の発見
第6章<ダハシュール北>
本展の目玉。2005年1月に発見された、中王国時代の「セヌウの墓」(未盗掘)からのもの。ビデオ映像もあり。
★ピラミディオン…新王国時代のトゥームチャペルと呼ばれる神殿の小ピラミッドの頂部に載せられたもの
★ツタンカーメン王の指輪&アンケセナーメン王妃の指輪…夫婦の指輪が同じ墓から出土した極めて貴重なもの
★セヌウのミイラマスク…青が綺麗。赤と緑のビーズ、頭部のハゲワシなど印象深い。
★セヌウの木棺…黄色で塗られ、銘文が書かれている。側面右側にウジャトの眼が描かれているが、ミイラの頭部分は左側にあったという。
10月からは同場所で『古代エジプトの美展』も開催。
物販では、オリジナルグッズなど豊富。
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