舞台『トキワ荘の夏』を観てきた。
豊島区制施行80周年記念 池袋演劇祭特別参加作品。
南大塚オールリニューアル記念公演。豊島区の劇場で観ることに意味がある。

50年前、「トキワ荘」に下宿していたマンガ家たちをモチーフにした、熱く爽やかな青春群像劇。
天才・手塚治虫氏による、愛すべき後輩にして才人・石ノ森章太郎氏への思いが、本作品への着想のもととなっているようだ。

4年前に池袋ツアーで「トキワ荘」跡を訪れ、3年前に「トキワ荘のヒーローたち」という池袋のイベントを体験した。南長崎花咲公園の記念碑「トキワー荘のヒーローたち」も記憶に新しい。
登場するマンガ家たちが、誰をモデルにしてるのかわかるだけで胸が高なり、小さなエピソードが愛おしい。

丸テーブルに集まった彼らが一つの原稿に取り組む様子が、映画『アベンジャーズ』のヒーローたちとカブッてきて、涙が出てきた。 「トキワ荘」の彼らは、私にとっては確かにヒーローだったのだ。
石ノ森章太郎をモデルにしたのが、主人公の秋森良太郎。“良太郎”って名前だけでワクドキw。彼の原稿から“9”が見えただけで胸いっぱい、大好きな「サイボーグ009」の逸話が繰り広げられて、また涙が出てきた。

好きなマンガを描く喜び。何はなくともマンガ。
ライバルであり仲間でもある、マンガ家たちのひたむきな情熱が舞台に息づいていた。
イイ話だ。来年もまた再演して欲しいものだ。

カテコでは、作・演出の竹内一郎氏も登壇。
手塚氏や石ノ森氏をはじめとする漫画家や漫画作品を、心底から愛されている方だというのがわかるような、素晴らしい舞台だった。

手塚治虫がその後、テレビアニメに進出した黎明期の話『日本アニメ、夜明け前』が10月に上演。こちらも竹内一郎氏の愛が詰まった舞台だろう。

本日はドラえもん生誕100年前。その日にこの舞台を観れたことが嬉しい。
ドラえもんは川崎市の住人になったそうだが、豊島区からも横山光輝先生の作品キャラクターが特別区民になっている。「魔法使いサリー」「バビル2世」「仮面の忍者赤影」の特別住民票が発売中。
『AUTRIBE 3rd LIVE“anthird”』1回目&2回目へ行ってきた。

昨年の2ndライブも参加したので、次のライブも待ち焦がれてたもの。
1回目だけでもいいかなと思いつつ、2回目も取ってしまった。
どちらもバーの位置をキープできたが、ここはラッキーにも良知位置だったw。

メンバーは、植木豪、良知真次、HILOMU、DAISUKE、TAKAHIRO。
レギュラー曲から、お家芸のO・G(笑)。オリエンタルなんたらかんたらと言う豪ちゃんが、一番やりたかったらしい。暗闇の中でライトが鮮やかに動いて、まるで観覧車のように綺麗。でもやはり秋葉原と思うような動きで、息も荒い真次がクローズアップ(笑)。

トークはじめは、同じ会場同じ立ち位置だった『ALTAR BOYZ』ネタや、豪ちゃんが大好きという『スリル・ミー』ネタ。真次のディープキスや小西くんの名前まで出てくるし(スナックラララでは良知くんの名前は出てこなかったのに~)、自分がやりたかったとダイちゃんが「私は34年間…」と声マネも登場。その度に真次が苦笑してしゃがみ込む始末w。客席も嬉しいネタに大ウケ。

5人の歌&ダンス・パフォーマンスは今回もたっぷりとした魅力。
ヒップホップにブレイクとキレッキレのダンスでカッコイー。真次はまだタンブリング出来るんじゃないの!? 豪ちゃんとHILOMU&TAKAの「ザ・ダンサー」は特に格好良かった。スペース・カウボーイならぬ、今回は銀河鉄道の車掌さんな真次が黒ハットで決めてソロダンス。豪ちゃんが「みんな切符を切って貰って」と言えば、「心の切符を切ったぜ」と良ちゃんv。相変わらず照明効果が抜群。
そのあとすぐ5人のダンスが始まって、休む間もない真次はちょっとお疲れw。

ダンスがメインかと勝手に思ってたら、新曲も「ずっと」などいっぱい。豪と真次のバラード曲が印象的。豪ちゃんが作ったという「スペース・シップ」は真次の声が綺麗に響いた。スタンドマイクは休むためのものと豪ちゃんが言ってたが、二人が左右の位置を交替した時、お互いにマイクの位置を上と下に向け直していたのが目に入った。確かに、豪ちゃんより真次のほうが背は高いけどね。

繋ぎの物販PRは、真次とダイちゃんの同い年コンビ。前座で、真次がタンスから引っ張って持ってきたジャニーズJr.時代のTシャツを披露w。でもライブのTシャツやライトは売り切れだと会場から聞かされ、フォローしようがない二人w。真次はライブでは“S”だとアピールしていたがw、着てるTシャツは“M”。
夜は、豪ヒストリーと見せかけて、ダイちゃんが先月結婚した報告があり、みんなでおめでとう!のお祝いをした。
とにかく褒め倒しの豪&真次。豪ちゃんのシャープなボケに、真次が笑いながらツッコムというパターンが多く、グダグダのホワホワな雰囲気。CDを10枚買ったら“シンジツアー”に招待企画を勝手に打ち出す豪ちゃん。真次ん家に行ったのはまだ豪ちゃんだけらしい。

カテコはTシャツを着てきた5人。ライトが完売なので、ステージから手持ちのスティックライトを会場に投げ入れてくれるが、夜は大盤振る舞いで次々とライトが飛んできて、私も赤を1本拾ったw。手持ちのライトも持ってきてけどね。
最後に挨拶があって、真次はジャニーズ時代を振り返ったコメントで感無量な表情に見えたが、豪ちゃんは4回目も5回目も6回目も…と未来を見つめたコメントで明るく締めた。いつかは横浜アリーナか東京ドームかw。

1部も2部も15分遅れでスタートし、たっぷり2時間ずつ。
スタンディングはフシギと苦にならず。エキサイティングで楽しいライブだった。
来年また4thをやってほしい。

MASH UP!Vol.3

2012年9月1日 役者声優
映画を観た後、『MASH UP!』Vol.3へ行ってきた。

お目当てのAshと、他アーティストがコラボするエンタメライブの第3弾。
今回は初の2DAYSで、一日目の初回に参加。
メンバーは、Ash(中村誠治郎&根本正勝)と、初参戦の崎本大海、自己男チェスターズ。
MCは初の加藤良輔が、軽快に親しみたっぷりで進行。
番号が良かったので、段差のとこからバッチリ皆さんを拝めてテンションも上がった。

ライブを火付け役はAsh。「はじまりの場所」からスタートし、「はじまりの場所」へ帰す4曲。久しぶりに聴く根本さんの歌声は心地良く、身体中に染み渡るようだ。誠治郎の歌もパワフルで、突き抜けるような声が胸に響く。ラストは28日発売の4thアルバム「PRECIOUS」からバラード曲「大切なひと」を、しっとりと歌い上げて癒してくれた。相変わらず二人の会話は他愛もない面白さで、誠治郎にツッコむ根本っちゃんに今日は誠治郎が反発してみたりと笑わせる。ライブ&トークで、早くも快調に盛り上がった。

続く崎本大海は、初生バンドをバックにかなり緊張しながら、新曲も含めて4曲。トークは上手い言葉が見つからないのか、いまいちもどかしさでグダグダ。その初々しさが可愛らしく、我が息子を見守るような気持ちになった。サッキーは短髪になってからとっても好印象。
良輔の紹介で、23日のお誕生日を遅れてお祝いし、みんなで「ハッピー・バースデー・サッキー♪」を唄う。サッキーもテレ笑い。良輔よりは年下だが、もう26歳なのか。それにしては若く見えて爽やかだ。

私にはお初の自己男チェスターズ。「マンチェスター」から取った名前らしい。
Ony、kyo-jack、Aniy、yatetsu、ドラムサポートでkunzのメンバー。吉田友一の双子の弟(?)もいるが、みんなどこかで観たことある人ばかりw。良輔まで苦笑しながら役者名を出してツッコミ入れ捲りw。オニさんの歌はエネルギッシュでパワフルで、ハートを鷲掴みにされそうなロック。ギターもベースもイイ音を出してる。みんな役者の顔とはガラリと違った顔で音楽と向き合って情熱的だった。
途中でキョージャックのペットボトルが飛んできたが、ツンデレなのに人懐っこい彼はフシギに魅力的だ。

全員がステージに並んだところで、キョーが「セイジロー!」「ネモト!」と叫びまくる。根本さんにとっては、『真田十勇士』の現場でも一緒の面子ばかりで、名前が違うキョージャックに「めんどうくせえ!」と一喝(笑)。誠治郎とサッキーはもちろん『戦国BASARA2』で一緒だったが、今回のライブで気を良くしたサッキーはVol.4にもぜひ出して欲しいとコメント。また賑やかになりそうだ。
全員の歌はなかったが、一体感をもって大いに盛り上がったと思う。久しぶりのライブで私も楽しかった。

会場販売の『MASH UP!』Vol.4のチケットも夜だけゲット。
年末29日のライブにも行きたくなった。
TOEI HERO NEXT 第1弾『PIECE〜記憶の欠片〜』&初日舞台挨拶を観てきた。
チケット、ありがとうございました。

次世代の等身大のヒーロー像を構築すべく東映が立ち上げた新レーベル「TOEI HERO NEXT」。
第1弾は『仮面ライダーオーズ』の名コンビ、渡部秀と三浦涼介が再びタッグを組んだ意欲作。

物語は、人間石化事件の真相を追うトラウマをもった記者と、PIECEの謎を追う闇カメラマンを描いた、新感覚ミステリー・アクション。
スリリングでサスペンス風味な世界観。二転三転する複雑に絡み合ったストーリー。難役に生身の体で挑む二人と支えるキャストたち。
零役の涼介くんの5重人格が絶妙で面白い。見かけや吹き替えの声で変わるのでなく、涼介くんの芝居や声がスイッチの如くスピーディーに切り替わっていくのがスゴイ。多彩で底知れない役者だ。
実年齢より上の智紀役の秀くんは大人っぽく落ち着いた演技。体当たりでぶつかっていく明瞭な芝居は好感。
二人のアクションや、徐々に心が繋がっていく過程がポイントだ。見どころは、二人の食事シーンと、秀くんの背後から手を回し耳元で囁く女医・涼介のシーンw。

ストーリー的にはツッコミ所も多く、超能力ネタにもウンザリ気味だが、キャストの真摯な思いと熱さが上回る。
東映ならではのテイストも発揮されて、まずまず見応えのある作品に仕上がっていた。

これが『PIECE』の第一章のような、続編もありそうな気分。涼介くんの零はもっともっと観ていたいキャラクターだ。
「TOEI HERO NEXT」の第2弾は誰がくるのだろうか。


上映後、舞台挨拶。
登壇者は、渡部秀、三浦涼介、下山天監督。MCは寺迫麿さん。

公開を楽しみにしていた涼くんは「ついに初日キター!」と最初のうちはハイテンション。でも、色んなプレッシャーがあったと思い出しながら、言葉が詰まってつい涙目に。
好きなシーンの質問に「涼くんとのシーンは好きなシーンだらけv」と秀くん。涼くんは、カットされてるが夜空をバックにご飯を食べる2人のアドリブシーンだという。結構頑張ったのに力不足だったねと苦笑し合う二人。監督からは「最後の二人の涙のシーン」で、2人に任せたシーンだったという。
主題歌は三浦涼介の「あなたのために」。「気持ちがあったかくなるように唄った」と涼がいうと、秀は「心が洗われる」「涼くんやっぱ歌が上手いなと」。監督と2人との初対面だった「仮面ライダーサンバ」の裏話も出て、忘れてしまったと言うダンスのサワリも三人で踊って見せ、一年前を懐かしく振り返った。監督は最近になってやっと秀が20歳だと知ったという。
最後に挨拶した秀くんも、正直プレッシャーだったと本音が出て涙目に。でも涼くんや監督やスタッフに支えられたと感無量に語り、これからのHERO NEXTの未来に思いを託した。気心しれた二人の間に、新たな深い絆も感じられた。

フォトセッションは3人で「カンパーイ!」とシャンパンでお祝い。会場からも「おめでとう」コールとあたたかい拍手。カチンとグラスを合わせた後、若い二人は一気飲みしていたw。


10月からのNHK連ドラ『純と愛』に秀くんが出演。シンケンレッドの次はオーズかw。
涼介くんも秀くんも其々に舞台も控えていて充実した秋だ。
『TIGER & BUNNY THE LIVE』の2回目を観てきた。

今回は2階席の前。段差があって全体を見渡せるが、客席イジリや通路演出まではないので、ライブ感にはやや欠ける。
時おり照明がキラキラして眩しく、音響がガンガンと響くのが辛い。
それより驚いたのが、2階後方の立ち見のたくさんの列。あそこからでは1階通路の芝居は見えないのではないだろうか。
前回もちょっと気になったが、音楽もない暗転が割と多く、ちょっとテンポが途切れる時がある。もう少しスピーディーな演出が必要かな。

ともあれ今回も、映像効果と音響を生かした、大人向けのヒーローショーを色々と楽しめた。バディ・ヒーロー・アクションものとして、独特の旨みがある。
序盤の映像には素顔を見せるが、ヒーロースーツを着た富永研司のワイルドタイガーと新田健太のバーナビーがいいコンビネーション。特にタイガーのソロダンスはお尻フリフリの大サービスでノリノリw。
平田広明の虎徹と森田成一のバーナビーは、さすがの存在感と息ぴったりのやり取り。虎徹が甘甘な娘にすげなくされて落ち込むところは、平田さんの地が少々入っているような感じでチャーミングv。今日の森田バーナビーはやけにノリノリで、大葉健二ヒーロータイムで率先してポーズを取るも、逆に後ろ向きで地団駄踏んだりしてて可愛らしいw。バーナビーが虎徹を叩く場面で客席から思わず笑いも出るが、その時の平田さんの表情が上手い。
舞台経験も豊富なこの二人、やはりひと味もふた味も違う。深みのある芝居で、佇まいや動きから内面までキャラクターを再現させている。

スカイハイが空を飛んで風で敵を蹴散らせば、ファイヤーエンブレムが火を起こして燃え上がらせる。二人のユニークな絡み具合も愉快だ。
ロックバイソンと折紙サイクロンのスーツも観たかったが、イワンとアントニオはそのままで充分な存在感。軽やかなアクションをする高崎翔太のバック転や、力強いアクションをする横山一敏の高台からのフォールに、客席からも称える拍手。
カリーナ&ブルーローズの岡本玲は、歌にアクションに芝居にとよく頑張る。
ホァンの佃井皆美やネイサンの林野健志は、外見やポーズに加え、アニメの声とも似ているから驚く。イワンやアントニオの声も似てる気が。ビジュアルや中身まで、アニメをよく研究して丁寧に役作りしているのが嬉しい。

キース役の永徳はドクターストップがかかって、29日からついに降板。ステージに居てくれただけでも良かったのに、先週からのムリがたたったんだろうか。一日も早い回復をお祈りしたい。そのため大葉タイムなどで演出の一部が変更。ダンスタイムも短くなっていて残念だ。
スカイハイ役に高橋光とあったが、マミムメマシューに会場はまだ馴染めないw。

最後は登場人物が出揃って主題歌パレード。みんな唄いながら手話で表現。先週は私も見よう見まねでやってたが、今日はリピーターを中心に1階も2階も殆どが手話をマネしてやっていて一体感を味わった。歌の途中でみんなが舞台からはけても、暗くなった会場から歌い続けるファンたち。「ココデオワルハズガナイノニ♪」で歌い締めると、パーっと明るくなってカーテンコール。まさにライブ感。
カテコはキャラソンにのせて、登場するヒーローたちはカッコイイポーズ。音響付きなのがイイ。みんながハケた後、最後に残った虎徹とバーナビーがポーズを決めてお辞儀。最後の最後までバーナビーがポーズでノリノリ。でもホントの最後は壁から顔を覗かせたカールが手裏剣ビシビシ!
余韻も残り、また観たくなる、真夏の楽しいエンターテイメントステージだった。

終演後、先週は夜のガンダムを観たが、今日もガンダム詣でをした。フォトサービスもやっていて、自前のカメラで撮影して貰った。


テレ朝で頻繁に耳にする、『仮面ライダーウィザード』の予告ナレーションが平田広明さん。平田さんも戦隊の次は仮面ライダーか。ブログにもあったが、「日曜朝は宇宙を目指して、ライダーを応援したあと、魚人島で鼻血?」とはお忙しいことだw。
明日は、仮面ライダーオーズの二人の映画。
昨年に続き、無料券で『ウルトラマンフェスティバル2012』に行ってきた。

日本のヒーローで忘れてはならないのがウルトラマン。
夏はウルフェス! 根強い人気だ。

今年のフューチャーはウルトラセブン。
「オヤジ」と呼ぶウルトラマンゼロが、ウルトラセブンの45年の軌跡を検証する構成だ。
声優は、セブンが森次晃嗣、ゼロが宮野真守。ゼロがオヤジの活躍を振り返るので、会場のあちこちから響くのはマモの声ばかりw。

展示コーナーは、1話ごとに解説があり、ジオラマやミニチュア等で侵略宇宙人や怪獣と戦ったセブンの姿がある。懐かしの映像もモニターで見られ、ウルトラ警備隊のウルトラホークの格納庫もある秘密基地のジオラマもある。
思い出深い話は以下。
第14&15話「ウルトラ警備隊 西へ(前後編)」脚本:金城哲史 神戸港が舞台
第39&40話「セブン暗殺計画(前後編)」脚本:藤川桂介 ガッツ星人と十字架磔のセブン
第48&49話「史上最大の侵略(前後編)」脚本:金城哲史 モロボシダンがアンヌに正体を明かす場面は有名
第11話「魔の山へ飛べ」の宇宙竜ナースが、列車になって登場。展示コーナーをまたいで移動するので、係員の手作業の遮断機が面白い。

ウルトラ兄弟ミュージアム(1972~2006)。『ウルトラマンA』第13話「死刑!ウルトラ5兄弟」のゴルゴダ星の処刑場はあまりに有名で、小さな再現ジオラマもあり。
最後にウルトラマンゼロから「みんな!これからも俺たちのことを応援してくれよな!」。

目玉のウルトラライブステージ。
第2部「ウルトラマンゼロ 切り開け俺たちの明日」。前方席で観劇させて貰った。
闇の道化ジョーカーにより光の国の秘宝が奪われ、捜査に乗り出したウルトラの戦士たちが次々と倒されてしまう。仲間を失い苦悩するゼロの前に、みんなのサポートが現れる…。
昨年よりも映像が洗練されてパワーアップ。白い仮面に映像の顔と声を合わせて描き動かすなど、高度な技術が伺える。バトル中のビームや破壊なども映像で表現、効果音と共に臨場感あふれる舞台。客席や壁も使うなど、観やすく親しみのもてる演出だ。
ウルトラマンキングの登場に「じじい!じゃなくキング」と呼ぶゼロ。危機一髪ノゼロを身を挺して助けるセブンに「オヤジ~!」と叫ぶゼロ。今どきの若者、ゼロがやんちゃで可愛かった。
自分の力を信じて、みんなの力も借りて…。子供たちの「ガンバレー!」の声が大きく力強い。
ゼロのマモの声がいっぱい。グレンファイヤーとミラーナイトは、関智一と緑川光に似てるようで違ってたかな。ジョーカーの声が遊佐さんに聞こえたんだけどw。
30分間、まずまず楽しいステージだった。
映画『るろうに剣心』を観てきた。

アニメは好きだったが、そのイメージで見ないほうがいいようだ。
原作やアニメから切り取ったエピを張り合わせて構築した内容で、初見の人にも分かり易くは作られていた。だが敵サイドの濃度が強いのに比べ、緋村剣心以外のキャラクターや関係性が薄味になったのが少々物足りない。
14年前の過去に遡るなら、巴のことにももう少し触れて欲しかった。

ストーリーはさておき、殺陣や立ち回りのバトルシーンがとにかく凄い!
目にもとまらぬスピードで、エキサイティングかつパワフルだ。
カメラワークが実に上手く、編集作業もこなれている。
これは実写映像でしか表現できないものだろう。

主役の佐藤健は、相当に稽古を積んだと見えるスピーディな殺陣や軽やかなアクションが素晴らしい。物憂げな表情やひょうきんな顔もチャーミングで繊細な芝居。手が思ったより大きくガッシリ映ったのはカメラのせいか。
彼にしかできない、佐藤剣心だった。
前半で、刀を使わず拳だけで闘うところは、ちょっとK良太郎な雰囲気もw。

作品に一貫して流れる、剣心の「不殺」の信念や覚悟はしっかり伝わってきた。
でも剣心以外の場面で、おびただしい殺人がたくさん繰り広げられ、グロくてヤバいシーンもあった。人を殺すおぞましさや無念さも同時に伝えたかったのか。
PG12でもよかったかも。映画だからこそ作り得た作品だろう。
こまつ座第九十八回公演『芭蕉通夜舟』を観てきた。

井上ひさし生誕77年フェスティバル2012の第六弾。

俳聖・松尾芭蕉の一代記を、こまつ座初参加の坂東三津五郎のほぼ一人芝居。
芭蕉の19歳から51歳までの32年間を、一人のシーンだけを切り取り、芭蕉一門主流の歌仙三十六句にちなんで全三十六景を描いている。

場面ごとに舞台上に映る“ト書き”。小さな文字をオペラグラスでいちいち読みながら観たが、ちゃんと36まで数字がふってある。
場面転換が絶妙で、四季や時の流れを緩やかにスピーディーに感じさせる。芭蕉が立つ板が盆のように動き、小道具が次の場面では別の物に見え、大きな布や小道具に隠れるように衣装替えも素早い。色使いも美しく、照明が素晴らしい効果をあげている。
明瞭で豊かな言葉が次々と響き渡り、難しくともすっと体に浸透していく心地良さがある。井上ひさし独特のダジャレやユーモアが随所に溢れ、度々笑いが込み上げて、芭蕉に親しみさえ感じた。
普通の舞台では中々お目にかかれない、用を足すシーンが度々登場。うーんと唸る芭蕉が何と愛おしく思えることか。目の前で鬘からハゲ鬘に変わったり、板机を割って見せたりと、芝居の裏技を色々と楽しめる。

舞台上には坂東八大、櫻井章喜、林田一高、坂東三九太郎の4人の黒子がおり、場面転換を次々と行うと共に、語り部のような解説者のような存在で芭蕉を見守り進行していく。彼らの表情がまた豊かで、芭蕉の話し相手のようにも見受けられる。

芭蕉を“ひとり”を究めるため苦吟した詩人、と位置づけたという井上ひさしだが、“ひとり”を強調する度に、それはウソではないかと思う。彼の周りにはいつも沢山の者たちとの交流があった。それは人間だけではない。木々や花々、蛙や蝉などの動植物に至るまで、この世界にあるすべてのものが彼と繋がっていた。
芭蕉は過去と未来を、文字の中に込めようとした。天の川の内に宇宙を見て、天の川の外に人々の関係や情けを見た。芭蕉は、時空の中に己と生き物を見つめたのだろうか。
「わび」「さび」「こげめ」を発見追求し、次々と新しいことを目指し、俳諧の世界に攻め入った芭蕉は、実は研究と努力の人でもあった。
松尾芭蕉をもしスポーツに例えるとしたら、バスケではないだろうかと思ったw。一人芝居だからこそ“ほぼ”の部分が浮かび上り、三津五郎さんと周りの人たちとの繋がりが感じられた。

舞台で芭蕉が魚を焼く場面が出てくるが、カルシウムやたんぱく質はしっかり取っていたと見られる。だから40代、50代になっても、足を使って旅を続けられたのではないだろうか。
しなやかでタフで少々強気で意地っ張り。人間味に溢れた芭蕉の生き様を、小さくゆるやかな川の流れの中で、触れたような1時間20分だった。
映画『プロメテウス』3D吹替え版を観てきた。

2093年、人類の起源を追求する科学者チームや乗組員たちが、宇宙船プロメテウスが到着した衛星で、驚愕と戦慄の真実を目の当たりにし、壮絶な運命を辿る話。

科学者のエリザベス(エリー)は、割と小柄で無鉄砲で見た目はちょっと地味。中盤から孤高な闘いを強いられる彼女が、あんなにタフでエネルギッシュな戦闘員になろうとは、予想だにしなかった。
いざという時、女って生存率がスゴいわ(^^;。
“エンジニア”なる宇宙人の存在を信じて好奇心旺盛な科学者チームと、プロメテウスを建造した巨大企業会長ピーターの指示である目的をもったメレディスのウェイランドチーム。
最初から目的が違っている両者の対立に、更に巧妙に上書きするのが、ウェイランド社製のアンドロイド、デヴィッドの存在だ。

洞窟のような構造体内部を探検するところは、スリリングでミステリアス。何が出てくるか分からないドキマギ感がいっぱい。
動く光の球や赤や緑の光線やホログラムなど、3Dの映像も存分に楽しめる。
ただ、そこにあったモノを持ち帰ったのがいけなかった。プロメテウスの名の通り、目新しいモノを手にしてはいけないのだ。ここから先はホラーサイコ仕立てが加速して、何度かビビってしまった。

ここでデヴィッドまでもがあるモノをこっそり持ち帰り、人間を実験体にしようとするのがいただけない。それは主人からの命令なのか、それともアンドロイドとしての好奇心なのか。
傍目には従順そうにふるまうデヴィッドは、様々な謎を抱えたまま、少しずつ暴走していく。結局、彼が最初に犯したことは誰にも知られぬまま。エリーさえ、彼を疑わず頼らざるをえない結末になる。
「人類はどこから来たのか。」の謎よりも、自分はどこから来たのか分かってるデヴィッドを誰が作り出したのか、知りたくもなる。

このデヴィッドが、この作品では誰よりも怪しく魅力的。名作『アラビアのロレンス』を観て、ロレンスな髪型にしたり台詞をマネしたり、バスケットのゴールを決め続けたりと、超クールでチャーミング。かと思うと、時にもの哀しい表情をしたり何かを考えたりして、人間のような感情が漂う。
そんなデヴィッドも最後に酷い目に合うが、黒っぽいやんちゃな面を残してシブトク足掻いたりと、何とも強靭な精神力だ。彼は実は最初に過去を覗いた時からエリーのことを思ってて、恋人が邪魔になったのかなとも思ってしまう。
とにかく、謎のベタベタを触った手で、お茶やお酒を出さないで貰いたいw。

エンジニアも怖いが、やはり最も恐ろしかったのは未知のエイリアン。触手攻撃がキライな人は耐えられない。次々と犠牲になって、殺され方も半端なくエグい。
手術カプセルでエリーがひとりで腹切りする場面もキモかった。『エイリアン』よりも壮絶な映像。見ながら、ジクジクした痛さがよぎる。これから出産する人は見ないほうがいいかもしれない。
EDロール後のアレがメスに見えた。『エイリアン』へ繋がっていくのだろうか。

続編があるようだが、そこでデヴィッドの謎や目的が分かるのだろうか。マイケル・ファスペンダーはまた観たいものだが。老けメイクだったガイ・ピアースの出番もあるのだろうか。
神秘的でグロい映像体験。大雑把で分かり難い内容だったが、ちゃんと決着は欲しい。

日本語吹替え版。
声優初体験の剛力彩芽は、予想通り棒読みでヒドイ出来。前半は出番も少なくまだ許せたが、目立つ後半はイライラさせる。俳優のノオミ・ラパスの魅力さえ半減させていたかもしれない。
ベテラン声優陣が手堅い。
エリーの恋人チャーリーにてらそままさき。剛力さんに合わせたのか、若々しく爽やかな声と芝居で好感。メレディスの深見梨加はセクシーでクレバーな雰囲気。ピーターの納谷六朗の冷めた口調がイイ。
デヴィッドの宮本充が、繊細さを含ませたクール&ホットな芝居でピッタリ。
キャプテンの楠大典に、藤原啓治、森田成一と、ヒーローものを得意とする面子が揃う。
そういえばアンドロイド役の宮本さんは、『Tiger&Bunny』ではアンドロイドを作る役だったかなw。

てらそままさきさんと納谷六朗さんといえば、10月の新宿625公演『小林秀雄先生来る』で共演する。どうせなら沢海陽子さんにエリーの声をお願いしたかった。
舞台『すうねるところ』を観てきた。

木皿泉×内藤裕敬という新たなタッグが話題の新作。
内藤氏は存じ上げないが、木皿泉氏は伝説のTVドラマを幾つも生み出したご夫婦の脚本家である。
今回は、村井くんはじめ、異色のキャストに惹かれた。

男女3人の吸血鬼が子供のマリオを拾い、家族を装いながら育てるが、やがて高校生になったマリオはある決断を迫られる物語。
吸血鬼が人間の子を育てる。
突拍子もない設定だが、彼らの日常生活は人間社会と殆ど変わりなく、『おおかみこどもの雨と雪』を思い出させる。
血の繋がりの違いはあれど、あちらは人間がおおかみこどもを育てる話。成長したこどもは、いつか自分の道を選択しなければならない。雨は10歳で巣立ちをした。
こちらの少年マリオは18歳で、人間の道を取るか、育ての親と同じ吸血鬼になるかを決めることになる。

舞台は、夜しか営業しないパン屋と隣接した、茶色だらけの部屋。
マリオを育てるため働く吸血鬼は、自称父親の夏彦と、お姉さん代わりのアザミと、おばあさんより若々しいコガネ。其々が何十年も何百年も生きていて、死ねず変化もしない存在だが、あるきっかけでマリオに全てを打ち明けることになる。

台詞がとてもイイ。台詞というよりは、日常の会話や普通の掛け合いが自然で面白い。
ガラクタのように積み重ねた小物類も、よくある家庭のような雰囲気で、その中に吸血鬼用の3つのクローゼットが違和感なく組み込まれてるのが楽しい。
登場人物もゴロゴロしたりお尻を突きあげたり、日常の何気ない動作を自然にやっている。そういう普通の営みこそが大切なのだと、あとになって振り返ることになる。

薬師丸ひろ子、篠井英介、萩原聖人はとても豊かで細やかな芝居で、ユニークな佇まいの中に優しさや頼もしさが内包されている。吸血鬼なのにコワクない、愛おしさがこみ上げてくるような存在感だ。
ベテラン3人を相手に、マリオの村井良大が高校生らしい強さと弱さを出してぶつかっていく。育ての親がみな吸血鬼だと知った時の村井くんのリアクションが愉快だ。村井くんは相手の言葉や動作をちゃんと受け止めて、自分の言葉としてしっかり返していくところが上手い。共演者としても演出家にとっても最適な人材だろう。

14年ぶりの舞台という薬師丸さんは、『ALWAYS三丁目の夕日』の舞台挨拶時と変わらない、軽やかで明るい雰囲気。
篠井さんは女形の印象が強い方だが、今回もそんな感じでよく動きよく喋って賑やかだ。
今や『カイジ』の印象が強い萩原さんは、とてもチャーミングで男っぽい。
吸血鬼たちはフード付きのレトロな衣装だが、村井くんだけが白やグリーンのシャツを着ていて眩しく映る。

擬装親子の夏彦とマリオの関係が面白い。夏彦が座ってるマリオの血をこっそり吸おうとしたり、マリオが血を吸われるなら夏彦がいいと言ったり。夏彦が語る島原の乱の話は、呆然と倒れるマリオと共に、観客の一部もウケていたw。
それにしてもこの3人は、バトンタッチのように血を吸い合って吸血鬼になったんだろうか。
ラストは切ないけれどあたたかい。予想通りだが予想よりも切ない。
食べて寝る憩いの場所が、やがて眠りにつき夢を見る場所へと変わっていく。
そこは出発の地であり、終末の地でもあるのだろう。
下手にいたマリオが持つ木の札が何なのか、上手の席からはよく見えなかった。

カテコは盛大な拍手と共に3回。
途中で何度か並ぶ順番を変えてくれるのも良かった。
地方公演も含めてあと1ヶ月、進化が期待できそう。
文化放送 超!A&G+『A&G ARTIST ZONE 2h』。

27日のリピート放送を視聴。
鷲崎健さんパーソナリティで、関俊彦さんのゲスト回。
関さんが登場したのは1時間経ってから。

今回の出演も、9月のDCさんの舞台『阿呆浪士』の告知宣伝を兼ねてるのだけど。
阿呆浪士といえば、当然、赤穂浪士をモチーフとしたもの。
しかもミュージカル形式で15曲もあり、イメージ曲として歌謡曲もあるらしい。
脳裏に浮かぶのは、『大江戸鍋祭』みたいなステージ!
関さんや中尾さんの歌もバッチリ聞けそう~。

番組へ寄せられた質問で、声優さんと俳優さんの演技の違いについて、関さんがご自分の体験を踏まえた話をされていたのが印象的。
「マイクに向かって話す相手は、画面の人じゃない。今、あなたの隣にいる人だ」
(こんなニュアンスだったかな)
目から鱗が落ちたとはこのこと…。

話題作りで人気俳優がよく声優業に挑戦するが、その出来がイマイチな人が少なくない。たぶん演技に関して、この基本的なことが抜けているのではないだろうか。
画面に集中するあまり、隣にいる人と芝居をすることを忘れているのではないか。たとえ一人で収録することがあっても、隣にはいつも自分の相手がいるのだと、想像しながら芝居をすることも大切だろうと思う。

真面目な中にもユーモアに溢れて、次々と分かり易い言葉で明るく滑らかに語ってくれる関さん。
関さんの声も好きだが、関さんから語られるお話も好きだ。
役者としても素晴らしいが、演出家や講師としても抜群の才能をお持ちだと思う。
一年に2~3本は、関さんの作品に触れたいものだ。

 ̄ ̄ ̄
諸事情があり、以下のチケットのお譲り先を探しています。

2012年9月17日(月祝)14:30開場 15:00開演 下北沢・本多劇場
ドラマティック・カンパニー 二十周年記念公演『阿呆浪士』東京千秋楽
作:鈴木聡  構成・演出:加納幸和
前売価格 1枚5200円
連番2枚ありますが、1枚からでもお譲りできます。
お座席等、詳細は個別でお知らせいたします。

ご興味のある方は、メールにてお問い合わせください。

9/13(木)23時。
上記のチケットは無事にお譲り先が決まりました。
お目にとめて頂き、ありがとうございます。
『王様とボク』サポーターズ限定スペシャルイベントに行ってきた。

9/22公開の映画『王様とボク』。
公開を前に、サポーターの皆さんに応援して貰おうという趣旨のイベント。
当選入場番号も後ろで、abc★を観た後で駆けつけたので、席に着いたのは10分遅れ。でもまだ始まってなかったので良かった。

登壇者は、菅田将暉(モリオ役)松坂桃李(ミキヒコ役)相葉裕樹(トモノリ役)前田哲(監督)。
ファンの歓声がスゴイが、トーク中にも飛び交う掛け声がややウザイ。
主役の菅田くんは黒髪になってて、桃李くんは短い時間を楽しみますよと笑顔で、昼間に『CLUB SEVEN』千秋楽を終えた相葉くんはオカシなテンションw。

映画もまだ観てないので、スクリーンに場面写真を映しながらのトーク。
モリオとミキヒコの食事シーン。満足気な桃李くんが「もう一度、菅田将暉とやりたい」と言うと、ジョークまじりに菅田くんが「キスしていい?」w。
モリオとミキヒコのゲーセンシーン。12年間の距離が埋められない二人だとか。
東京タワーをバックの3人。やっと相葉くん登場。「大人になんか、なりたくない」の台詞が象徴的。でも夜中でご近所迷惑だったとw。
桃李くんアップのオフショット。24日と25日またいでの満足気な顔。
メイキングカメラ撮る相葉くんのオフショット。トモナリは金持ちだから屋上から景色を撮ってたという。
菅田くんの顔アップ。ブランコから飛び降りるのが上手くいかなくて合成写真。何でも6歳の時に同じことをやったトラウマがあったとか。その時、桃李くんから、突然思い出したゲリラ撮影の話が出て(30日)、アップが2回あったという。意外とマイペースな人w。

前田監督は達者なトークで、キャスト3人についてコメント。出番が少なかった相葉くんとは役柄についてよく話し合ったという。難しい役どころの菅田くんは弟みたいな存在で、やはりよく話し合って決めたという。桃李くんはお兄ちゃんみたいで、役を桃李に近づけて誠実な役にしたようだ。
そんな前田監督の8/29のお誕生日のサプライズなお祝い。みんなでハッピー・バースデー♪を唄い、菅田くんがケーキを運んでくる。「王様とボク」と書かれた王冠型のケーキで、早速自分の携帯で撮影する監督。フリーだなw。

GoodComingの3人のスペシャルミニライブ。主題歌の「ours~ボクらの足跡~」と「君想う唄」。
マスコミ関係のフォトセッション。その前に監督がキャスト4人と携帯撮影w。7人が肩を組んで笑顔で撮影中にも、ファンからカッコイーの声が飛び交った。

最後にひと言ずつメッセージ。「夢の中にいるような時間」と桃李くん。「どのように感じるのか、感想を早く知りたい」と相葉くん。当時18歳の菅田くんは、映画にかける思いを熱弁した。
監督からは「3人の友情物語であり喪失物語でもある」「3人の関係性を出してもらったが、映画が豊かであったらそれは3人の力」と信頼に満ちた言葉。
笑顔がたえない、和やかなチームワークで終了した。約1時間。
無料イベントだったのも嬉しいし、映画の公開が楽しみだ。

帰宅後は、フジテレビの『サマーレスキュー』。金髪な菅田くん@木野の回だったw。
『abc★赤坂ボーイズキャバレー 3回表 -自分に喝を入れて勝つ!-』東京千秋楽を観てきた。

さすがに千秋楽。客席もビッシリだ。
開演40分前からもうロビーや通路は大混雑。前に見たのとは違うキャラでキャストの練り歩き。チラシとティッシュをまた頂けたが、ティッシュは箱で用意しててオツ。寿里がスタジオライフ化してファントムの宣伝w。

役者は声を枯らしてナンボの利根川さんではないがw、あれから6公演重ねてきて、声が掠れていたキャストが何人かいた。汐崎アイル、大丈夫か。みんな、叫びすぎなのかもしれない。

前の席がぽっかり空いてて勿体無かったが、ここは二幕から兼崎健太郎@潮見が座る席なんだと推測。案の定、潮見が座ったが、前から10列目だというのがポイントだ。以前某俳優もブログで書いてたが、ステージの役者がお客を判別できるのはせいぜいここまでだ。
そのせいなのか、カテコのテーマ曲を唄うキャストが客席を歩いてくれるのもここまで。何となく11列目以降はスルーされてるような気がした。

二幕の時代劇の筋書きもそろそろマンネリかな。
村人と芸人、侍と刺客、黒幕と裏切り者。20人以上の若い役者が舞台でやれるのはこれぐらいだろう。
芝居と歌とダンスと殺陣。若い役者が今舞台でやれるのはこれだけだろうか。
そうすると話の膨らみや深みにも限度が出てくる。やれることも狭まってくる。
これからはもう少しプラスアルファのパフォーマンスを観たい。もう少し重厚な物語も見てみたいと思う。
逆にいえば、abcをステップにして、もっと大きな舞台を目指すのが役者のありようなのだろう。

そんな個人の思いを跳ね飛ばすように、ヤマ場で駆け下りてくるキャストの熱気と勢いに引き込まれる。
本当に面白いものは、お客を帰らせやしない。
みんなが気持ちをひとつにして声を張り上げる姿に胸が熱くなった。
「船を出せ~」ここからが出航なのだ。やはり今回も、abcの原点を振り返らせる作品であった。

テーマ曲から、スーツ姿の彼らと一緒に会場もいっせいにタオル振り。
コール&レスポンスの声がひと際響く。
熱く爽やかな思いに包まれて終了した。

閉幕してすぐに会場を出たが、楽の挨拶はあったかな。
本当の千秋楽は大阪なので、彼らの思いも9月までお預けだろう。
千代田線で二重橋へ。
『カウボーイビバップ』オールナイト上映会。

菅野よう子の音楽がクールでグっとくる。アイキャッチも毎回違う凝りようだ。

5話、7話、10話。
若本規夫のビシャスが強烈。エンディングの「SEE YOU SPACE COWBOY」を見て、AUTRIVEのスペース・カウボーイを思い出したw。片岡富枝の声は、くじらの声に似てる。ガニメデの土井美加と恋人の山口勝平。

12話、13話、17話、22話。
堀内賢雄のグレンもある意味強烈。緑川光のリンは忠実。13話はED別バージョン。椎茸と大塚芳忠といえば侑斗を思い出すなぁ。アンディの江原正士もある意味強烈、SPACE SAMURAIか。

24話、25話、26話。
内海賢二のエド父もある意味強烈。中原茂はちょこっと。わんさか食べるハードボイルドエッグは、ある意味布石だったのか。ジュリアの高島雅羅、アニーの一条みゆきは濃い。檜山修之のシンは忠実。過去に囚われた男スパイク。26話はOPなしでED別バージョン。

最終26話で、スパイクが『100万回生きたねこ』の話をジェットにする。苦笑いで「オレはこの話はキライだ」「ねこがキライなんだ」と。
放送時は見過ごしていたけど、全部を見終わってから、ねこの話と一緒にじわじわと込み上げるものがあって、不意に涙ぐみそうになった。
切ないけど幸せなのか。
だらしないけど格好イイのか。
来年上演予定のミュージカル『100万回生きたねこ』を観たら、今度はビバップのことを思い出すだろうな。

ハリウッドで実写化の話が前にあったが、立ち消えになった様子。
いっそ日本人で舞台化でもしたら、タイバニのノリで面白いだろうなと思うw。劇場版みたいに22話と23話の間のオリジナルの話とかなら、映像やアクションも楽しめそうだ。

ギャグ回の17話はちょっと眠くなったが、あとは殆ど眠気が起きなかった。
上映終了後は余韻を残しつつ拍手。そのまま帰宅して、午後からの赤坂に備えた。
お台場でタイバニの後は、新宿で「サンフェス2012颯爽」の最終日。
どちらもサンライズ繋がりだ。

『カウボーイビバップ COWBOY BEBOP』オールナイトへ行ってきた。
来年で15年目となる人気作。立ち見も含めて超満員だ。

先ずはトークショー。ゲストは渡辺信一郎(監督)信本敬子(シリーズ構成)川元利浩(キャラクターデザイン)佐藤大(舞台設定・各話脚本)。総合MCはお馴染み、ライターの小林さん。
開演前に集めた参加者の質問に答えていく形のトーク。これがデビュー作だったという佐藤さんが達者な喋りでMCを務める。

劇場版打ち上げ以来に会ったという皆さん。製作当時の様子を振り返る中、サンライズ2スタは独立愚連隊のような、予算も何もかも関係なく無茶苦茶作っているという感じだったという。
スパイクの髪型やエドの性別に触れる質問もあり。初期設定ではエドワード+ビビがエドになったといい、5話に出てくるドレッドの少年が本来ならメインキャラになってたという裏話までw。
好きなキャラの質問で、信本さんはビシャスで規夫声プッシュ。強烈なアクが欲しかったので、そうすると若本規夫さんだという監督。渡辺監督が好きなのはジュリアだが、どこへいっても落胆の声があがるそうで、あの女がいなければ…と海外からブーイングが出るらしいw。川元さんの好きなアインは、もうちょっと犬を丁寧に描写しろと言われて反省した監督によって、後半は活躍の場も与えられたとw。
ラストのスパイクのその後は「観た人の解釈による」と監督。

これから上映する中には、佐藤さんの脚本は入ってないが、20話とかは好きだという監督。
12/21発売のブルーレイBOXのPVも最初に流れ、特典について大いに宣伝。信本さんの書き下ろし小説(スパイクとジェットの出会いの話)、監督が作るミュージッククリップ、川元さんの描き下ろしBOXイラストなど。
ただし上映分はDVDの画質。
ポスタープレゼントはジャンケンじゃなく、ハロに入った席番号をひく抽選会。
最後にひと言。名台詞では22話の「君の瞳に映ったボクに乾杯!」だと佐藤さん。長いこと愛された作品だと、監督や皆さんは感無量な表情だった。

声優さんが誰も来なかったのは残念だが、作り手のナマの思いが伺えて貴重なひと時だった。
日付も既にかわって上映会。
『TIGER & BUNNY THE LIVE』を観てきた。

2011年に放映され人気を博したTVアニメ『TIGER & BUNNY』の舞台化。
主役の虎徹とバーナビーはアニメ声優を担当した役者がそのまま演じ、特撮関係からも参戦したりと話題のキャスティングだ。

「素顔の戦士たちのヒーローショー」拡大ゴージャス版みたい。
ライブ感覚に溢れたエキサイティングなステージだった。
芝居に歌にダンス。素晴らしい映像とのコラボ。アクションにアクロバット、ワイヤーにトランポリン、スモッグにネットを駆使したテンコ盛りの大活劇。客席を巻き込んだ多彩な演出。
原作やアニメのイメージを裏切らないキャストの熱演と抜群のスタッフワークで、存分に楽しめた。
これはファンなら何度でも観たくなるわ。

素顔の役者のアクションが思った以上に多く、ポーズも名乗りも決まって格好良い。
アニメそのままの動きの平田広明と、アニメそのままの筋肉の森田成一のコンビネーションはさすが。虎徹とバーナビーのホット&クールダウンの関係性を丁寧に見せながら、ナマだからこそ二人の絆の深さがより伝わってくる。毛利さんの脚本はやはりひと味違う。
テニミュ以降目覚しい活躍の高崎翔太や林野健志がアクションと共に好演。横山一敏のアクションはパワフル。『ペルソナ4』の佃井皆美はミニスカじゃないけど溌剌としたアクション。
岡本玲はライブ担当でセクシーキュート。『カンタレラ』でセクシーなボディの彩夏涼は艶めいたボイスが明瞭。親子関係な平田広明と萩野可鈴を見て『アキバレンジャー』しか浮かばなかったw。

リハーサル中のアクシデントで負傷した永徳は、スカイハイでのアクションはできず、キース役で箱の上だけの芝居。まるで『忍たま』第3弾初演の土井先生状態w。上半身だけでテンションを保ってたが、皆と一緒の芝居やダンスが見れなくて残念。仮面ライダーメテオを見たら、今日の永徳さんを思い出すだろうな。
でも箱を移動させるのがネイサンやスカイハイたちで、仲間思いのチームワークを感じた。

教官役の大葉健二の登場には会場も沸く。体を張って、ヒーローたちの心得を時に優しく、時に厳しくといて実践する。大葉さんと平田さんの立ち回りも見られ、ちょっぴり『ゴーカイジャーVSギャバン』が思い出されたりw。さりげに伝説のポーズをしたり映画の宣伝までして、大葉ワールドを満喫させた。

今回のヒーローたちの敵はなにげに強くて破壊的。だが虎徹は敵の思いを汲み取り一緒に別の道を考えてやる。そんな虎徹の気持ちを理解するバーナビーがさりげにサポートする。
ヒーローたちの信頼関係や優しさがじっくりと描かれていた。
世界よ、これが日本のヒーローだ!な~んてねw。

足りないところは、来週もう一回観る追加公演で。
2時間の予定だが、休憩入れると2時間20分位になる。
ブルーに赤や緑のテープが前方にいっぱい飛んだ。今度はサインライトを持ってこよう。

『VitaminZ』には平田さんから花が届いていたが、『TIGER&BUNNY』にはKENNから花が届いていた。
どちらも自分が声をあてたキャラを自分で演じているが(KENNは3回目、平田さんは2回目)違和感は全くない。
もしいつか『宇宙兄弟』が舞台化されたら、ぜひ平田さん&KENNで自分のキャラを演じて頂きたい。平田さんのアフロやKENNの短髪を観たいな~。
特撮関係からは、串田さんや永瀬さんからお花が届いていた。
GKDNプロデュース公演『Night of the Living Hero』初日を観てきた。

GKDNとは、声優プロダクション所属の声優によるユニット「玄希弾」(Genki-dan)のことらしい。
声優陣が多数投入され、bpmが関わってるので、人気沸騰。
キャパも狭いので、チケットは即完売だった模様。
当日券もあったが、座布団席も含め会場はものすごい混みようだ。

アニメ特撮雑誌のライターの独身男性の三方が帰宅すると、田舎にいるはずの母親と、様々なヒーローの姿をしたコスプレイヤーが勝手にリビングを占拠していた。困惑し混乱する三方の前に、悪の首領と幹部まで現れる。やがてヒーローたちの身の上相談まで受け持ってしまう三方の運命は…。

「ヒーロー」というと、最近観た仮面ライダーや戦隊や、アベンジャーズが浮かんでしまうw。
主人公が部屋のスイッチを付けると、そこはアニメオタク化された部屋。先ず目に飛び込んできたのが、モモタロスのヘッド、ゴーカイジャーとフォーゼのフィギュア、さらば電王やアキバレンジャーのポスターで、いったいどこからかき集めたのか。主人公は33にもなってアメコミのTシャツだ。まさにツボなリビングルームw。
だが目の前に現れたヒーローたちは、アニメの実写版ともいえず、本物とも似ておらず、彼らの目的も世界観もよく分からない。
だが部屋とヒーローに違和感をもった三方こそが、実は違和感のある存在だった。

脚本の浅沼晋太郎は、虚構と現実が交錯する異色な世界を、テンポいい会話で紡いで笑いを起こす。伊藤マサミの演出はスピーディーで、キャストの個性を伸び伸びと活かす。
三方と共に観客も、ヒーローが現れた謎を追いかけていく、ミステリー仕立てだ。
ヒーローの相談事に丹念に応えていく三方の言葉は、真摯が伴って心にぐっとくる。ヒーローたちも次々と元気を取り戻す。彼らにとっては、三方こそヒーロー。そのヒーローに今、危機が訪れているのだ。
三方正義という名前からしてガチだが、リビングにかけた大切な言葉の意味に気づく前に、もう涙が流れていた。
2時間たらずだが、ヒューマン×ヒーローファンタジーを描いた、爽やかなシチュエーションコメディだった。

岡林史泰が親しみと安定感をもって熱演。
田野めぐみは声優として認識してたが、舞台に立つのは22年ぶりだという。
長身の波多野和俊のポーズ、エクステの近藤隆の召喚ボイス、巻き毛の代永翼の念仏に注目。
キュートなドレスの下田麻美と佐藤朱、クールな西墻由香、bpmから参戦した猪狩敦子もアクションを披露。

序盤の録音電話の声が音響関係でよく聞き取れなかったが、劇中の皆さんの声は張りがあって生き生きしている。
浅沼晋太郎も伊藤マサミも声で出演。『ジッパー!』以来の浅沼氏の七色の声も聞けそうだ。
『CLUB SEVEN 8th stage!-MEN’S VERSION-』に行ってきた。

第8弾は初のオールメール。
某FCチケットを譲って頂いたものだが、あとで完売だったと聞いてビックリ。
私にはお初のクラブセブン。
2部仕立ての3時間強でちょっと驚き、予想とちょっと違う内容ではあったが、まずまず楽しめた。

TOTAL CREATOR(脚本・演出・構成・振付・出演)は玉野和紀。
出演は、吉野圭吾 町田慎吾 中河内雅貴 相葉裕樹 西村直人 田中ロウマ 上口耕平 小野田龍之介。初参加がロウマさんと耕平と龍之介かな。恥ずかしながら西村さんとロウマさんは初見なので、最初はお二人の判別でスタートw。

ソング&ダンスがメインのショー仕立てかと思ってたが、第1部は「スケッチ」という、オムニバスのギャグ&コントが主体。
まるで、『コントン・クラブ』のゴージャス版という印象だった。
衣装はとってもお金をかけてて派手。小物や小さなセットもちゃんとある。
婦人から女の子まで、みんななりきってやっている。町田さんがまるで女形のように色々こなしていたが、声も姿も仕草も上手でとっても可愛らしかった。

「クラブ」を舞台にした話は、ホストたちがカラフルなスーツに身を包んで、踊ったりもてなしていて皆さん楽しそう。贔屓客役の玉野さんたちが客席から女性をひとりステージに連れてくるのが、まるで『アルター・ボーイズ』のエンジェルちゃんのノリw。指名ホストは毎回変わるようだが、そういうのも見どころか。
「撮影現場」を舞台にした話は、玉野演出家のムチャブリな要求のまま、キャストが繰り広げる即興劇が見もの。今回はカエル&マングースの告白がキュートで、シンケンレッド(!)と文太の掛け合いが愉快だが、どれも途中で切られて残念w。

回替わりのネタで見比べる楽しみもあって、観客席からは笑いが何度も起きる。
適度に歌やダンスを織り交ぜて盛り上がるが、知らない歌ではいまいちノリきれないか。個人的に『魔法使いサリー』の三つ子のテーマ曲を、若手の3人が唄う場面が一番ウケたw。
全員の締めの歌は「365日」。9人其々の衣装がぴったりハマってて、爽やかに2部へと繋げた。

でも内容的には、ちゃんと劇作家が関わった『コントン・クラブ』のほうが、シュールで笑えるし、オチも続きもあって面白かった。
第1部だけなら、代金も5000円で充分だろうと思ったりw。

実は第2部からがCLUB SEVENの本領発揮みたい。
冒頭からいきなり、古代ローマを舞台にしたシリアスな舞台がスタート。
甲冑や鎧の衣装にソードと、小道具も本格的ぽい。上から降りてくる牢屋の作りもしっかりしている。奴隷兵と化して投獄された彼らに、謎の男の声が悪魔のように響き渡り、彼らの心を操っていく。ソードアクションなど立ち回りも格好良く、負傷後の芝居も痛々しく表現。人の心の弱さや仲間の大切さなど、キーワードを散りばめてグっと惹き付けるも、暗転が結構多くて、最後は結局どうなったのかよく分からない。
ロウマさんの上半身の筋肉が見事で、そのままその格好で、さいたま芸劇で芝居をしても大丈夫だと思ったw。

玉野さんの司会でトークコーナー。夏も冬も「CLUB SEVEN」をやる時期じゃなく、春がいいという話。
ここでようやくキャスト紹介。日替わりネタなのか、キャスト一人一人に「好きな言葉」を質問。相葉さんは「一期一会」。中河内さんの「少しがんばる」に、少しどころじゃないよ、と玉野さん。
本日は中河内さんの誕生日で、みんなでハッピー・バースデーの歌を唄ってお祝い。27歳になったのかな。昼はケーキでも出たんだろうか?

ラストは名物の「50音順ヒットメドレー」。スクリーンに「あ」から文字が映り、一曲ずつ歌い繋いでいく。曲の度に着替えて、様々なダンスや振りを見せ、合間にコントを入れたりと、皆さんそれはもう大忙し。ひっきりなしに展開するジェットコースターなショーイベントに目が釘付け。彼らのクールな歌や素敵なダンス、様々な衣装やメイクを堪能した。

チョイスされた楽曲はジャンルも幅広いが、やはり現代風が多く、いまいち分からない曲もあり。CMネタが多く、ウルトラマンが好きらしい。中河内さんと相葉さんは一緒に組むことも多く、二人の『エースをねらえ』コントが余計に笑えた。AKBも多めで、女子高生風な衣装の「カチューシャ」は前日放送された『もしドラ』を振り返らせた。

小野田くんはまだまだ学ランも似合う。上口さんはどんな時も笑顔を絶やさず好印象。ロウマさんは歌唱力もあり日本人にはないテイスト。西村さんの歌唱力も素晴らしく、やんちゃなスギちゃん。相葉さんは男でも女でもイケる器用なのっぽ。中河内さんのダンスはキレがあり、芝居も多彩だ。町田さんは柔らかな表情と綺麗な動き。吉野さんのダンスはダイナミックで、佇まいも声も凛々しい。玉野さんはタップに歌にあれこれと大活躍。
全体的に、ベテランと若手に分かれた構成で、其々の良さを発揮している。でも西村さんが言うように、年寄りにはもうイイ役がこなくなったのか?w CLUB SEVEN常連組と若手組が分かれた航海があってもいいかもしれない。

ブルーのマフラータオルが完売で、カテコでタオルを振るイベントでもあるのかと思ったら、何も無かった。
その代わり、会場がスタオベで彼らを迎えて終了した。

ともあれ、第2部でやっとCLUB SEVENの楽しさがわかった。
皆さん其々、歌やダンス、芝居の面でも実力を備えた魅力的なアーティストたち。
今回は特にお目当てはいなかったが、もしいたらステージごとまたハマってしまうだろうw。
『abc★赤坂ボーイズキャバレー 3回表 -自分に喝を入れて勝つ!-』を観てきた。

毎年恒例の『abc』シリーズ。
今年はチラシもポスターも“表”と“裏”がコラボして気合が入る。
パンフは“しろぼん”“くろぼん”の2種。
開演30分前からの役者の練り歩きは、初日とメンバーが違うらしく日替わりなのか。チラシとティッシュ配りは気前良くて私も貰えた。でもダレだか分からないキャラもいたりw。お馴染み、利根川渡の一人芝居は、今回は本編でも重要な布石となる。

「abc★赤坂ボーイズキャバレー」の出演者として集まった役者たちの心情や関係を描き、彼らの生き様と成長を見届ける物語。

今年の新参入キャストは、多い割にはこれといった目玉が見当たらない。知らない役者も何人かいて、練り歩きの時も親近感がわかない。むしろ今まで知らなかった役者を、この機会に知って応援して貰おうという意図なのか。
様々な過去を抱えたキャラクターを丁寧にすくい上げて見せるのが『abc』の良さだが、今回登場した新キャラはいまいちアクがなく強烈な印象がわかない。キャストの個性と特技でまかなっている感じもする。

粟根まことが味わいがあって、カッコイー台詞も吐いて一番印象的。『死ガ二人ヲ…』でも散々観たがw、親しみの良さがいい。
堀川剛史は殺陣や立ち回りで活躍、見事なチームワークを見せる。宮崎秋人の滑らかな話しっぷりは面白い。
清水順二と関わりのある、鈴鹿貴規や天野博一ら実力派も揃う。
目にもとまらぬ殺陣シーンは秀逸だが、30-DELUXと劇団☆新感線のコラボにStudio Lifeも加わってるようで、なかなか面白かった。
ダンスメンバーでは、クールな加藤真央とユニークキャラの玉城裕規の参戦が見どころ。
林修司もユニークキャラに徹していたが、一人芝居が多く出番的には物足りない。
キャンギャルにも扮した騎田悠暉が、見事な女形を披露。
主役は二人。プロデューサー役の辻本祐樹は話し方や佇まいが頼りないし、松岡卓弥はイイ子過ぎ。彼らがもう少し面白く化けてくれることを祈る。

今回のモチーフのひとつはコラボかな。
TOKYO流星群から二人が入り、新規と既存メンバーとのやり取りも活発で、キャストのコラボの意味合いが大きい。新旧プロデューサーのコラボも、其々の考えや立ち位置を認識させた。
舞台とレストランのコラボには、リアルな舞台『アリス…』が浮かんだw。

たまにグダグダ感もある展開だが、いいテンポで笑って驚かせる。
ラストのヤマ場、みんなの思いがひとつになるのを、耳から目から感じさせる。駆け下りてきたキャストの熱気と勢いに圧倒され、ステージ直線上の堀川さんの表情に『逆境ナイン』が重なって、思わず涙ぐんでしまった。
まさに今回の話は、逆境ツエンティワン! 舞台上の21人の汗だくの真剣な表情が、格好良く目に焼き付いた。

最後はスーツ姿のメンバーで、会場と一緒に「abc」のテーマ。
すっかり失念してたが、前日ゲネプロを観に行ったミカシュンがブログで「ハンドタオルを忘れずに」と書いてくれて、おかげで皆と一緒にabcのタオルを振ることができた。ありがとうです。

ロビーには、今までの出演者のポスターが貼ってあり(役名五十音順)、一人一人のキャラクターを大切にする作品の姿勢を思って懐かしく見た。
それにしても学生の団体を入れても、1階席後方はガラガラ。昨年よりは明らかに入りが悪くて複雑だ。
もう1回観る予定。その後はスタッフを描いた『3回裏』だ。
映画『メリダとおそろしの森』3D吹替え版を観てきた。

短編アニメーションを先ず上映。
『月と少年』は金色の星がまばゆい。
トイ・ストーリーから『ニセものバズがやって来た』は声の使い分けに注目。
2作品で約10分だが、メリダがなかなか始まらない。

本編。ディズニー/ピクサー史上初の女性主人公。
自由を愛する王女メリダが、森の魔女に「運命を変えて欲しい」と頼んだことから、森の魔法で王国に恐ろしいことが起きる話。

チラシにある説明だと曖昧だが、真実はこう。
口煩くて厳格な母親を邪魔になった娘が、森の魔女の魔法で母親を化物に変えてもらうが、ことの重大さに気付いて母を何とか元に戻そうと奮闘、やがて娘も母も自分たちの誤ちを反省し和解するという話だ。

おそろしいのは、“森”じゃなく、娘のメリダ(笑)。
魔法のチカラで、自分ではなく、母親を変えようとするなんて!
メリダの浅はかさや愚かさが全編に描かれているが、母親を変身させても、私のせいじゃないと全部魔女のせいにする卑劣さも見逃してはならない。彼女のやったことは、今でいえば“家庭内暴力”にも匹敵する。
ある意味、おおかみこどもの雪と花の親子関係とは真逆だ。それだけに生々しくて身近で、愛おしさすら覚える。
とりあえず、娘のもってきた“もの”は用心して食べないのがいい。実に教訓になる映画だw。
そして、何があろうと、最後には娘を体をはって守ろうとする母親の必死な姿に心打たれた。体当たりでぶつかっていく無償の愛だからこそ、娘の心も素直に動かされたのだろう。実に教訓になる映画だw。

メリダの赤い髪の毛一本一本が繊細に描かれ、リアリティあふれる美しい映像が見どころ。ファンタジー性を増す3Dだが、2Dでも充分だろう。
父親の大らかな単純馬鹿ぶりは頼りないが、三つ子の小さなヘルプが小気味よい。
3家臣の息子たちに誰ひとりイケメンがおらず、プチ恋愛が楽しめなかったのは残念。

日本語吹替え版。
メリダの大島優子は、間の取り方も上手くて生き生きとした熱演。
エリノア王妃の塩田朋子は品と知性があってピッタリ。ファーガス王の山路和弘が意外と愉快な芝居。おばあさんの木村有里がいいテンション。三つ子の阿久津秀寿がキュートに活躍。
マッキントッシュ卿の郷田ほづみ、天田益男、内田直哉がバランスよく共闘。其々の息子を加えた、3組の外伝があっても面白そうだ。


本日は郷田ほづみさんのお誕生日。
おめでとうございます\(^o^)/。
郷田さんのお誕生日で、メリダを早く観に行かなくちゃと駆け込んだ次第。終了前に観れて良かった。

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