2014年3月より日記を以下に移動いたしました。

Ameba ブログ

日記タイトル:アクエリアス

作家ネーム:あゆと

検索の上、またご愛顧いただければ幸いです。

写真もいっぱい載せられるので楽しいです。



Twitterもはじめました。

ayuto
@byk01567

フォロワーさんも大歓迎。

これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
10月からこっち、諸事情がありまして、こちらに日記をアップするのが難しくなりました。

ただいま、mixiで舞台観劇や映画鑑賞などの覚書を細々と書き溜めております。

よろしければそちらにもお立ち寄りくださいませ。

またいつかこちらにも復活したい所存であります。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

http://mixi.jp/show_profile.pl?id=198533&level=4
日本科学未来館で開催中の『科学で体験するマンガ展』に行ってきた。招待券。

時を超える夢のヒーロー。
あのヒーロー・ヒロインの能力を、先端の科学技術で再現し体験できる展示会。

アトムと一緒に東京の空を飛び、言葉が文字になってドラえもんの画面に現れ、「テクマクマヤコン」で魔法使いにもなれ、特殊ゴーグルで肉眼で見えない敵が見えて、自分の顔が怪物くんに変身できたりと、なかなかに面白かった。
難しい言葉は覚えられないが、「プロジェクションマッピング」は先日の『ウルトラマンフェスティバル』のステージで使われていたし、「実時間CG合成技術」はテレビの天気予報でも使われている技術。
めくるジェスチャーをすることで、マンガの次のページが読め、最後はキャラクターと写真が撮れる、巨大な体験型マンガにも心擽られた。

今回の一番のお目当てのマンガは「サイボーグ009」。
009と敵との戦闘に004が介入するなど、壁面マンガでほんのりフューチャーされていた。


せっかくお台場まで来たのに、本日予定されていた『SEED PARTY』は、台風の影響で中止。
知人にチケットを取って頂いて楽しみにしていただけに、残念無念(ーー;)。
ザラ家のピーチパンケーキとかザフトレッドを飲食したかったな~。
朗読劇『緋色の研究』を観てきた。

天才的な観察眼と推理力を持つ探偵シャーロック・ホームズと相棒ジョンH・ワトソンが送るミステリー朗読劇。
毎日、日替わりのキャストが演じるが、男二人だけの劇となると、同じ劇場なだけに夏の『スリル・ミー』を思い出す。だがこちらはBL色は殆どなく、ピアノの代わりにマリンバとパーカッションを女性が演奏する。
緋色なので、ロビーでは赤いオリジナルドリンクを販売中。

今回は、青柳翔ホームズ×遠藤雄弥ワトソン。
先日D-BOYSを卒業した雄弥の新たな挑戦作だ。雄弥の朗読は『LOVE LETTERS』で観ていたが、今回の相手は男性で、青柳さんのことは殆ど知らない。『緋色』の原作も知ってるようで知らない曖昧さである。

1部は、ホームズとワトソンの出会いと最初の事件の物語。
2部は、事件の裏に潜む過去と事件の真相が語られる。
1部はワトソンの語りから始まり、ワトソン役の人が様々な兼ね役をして比重が大きい。マリンバやパーカッションが世界観を彩り、場面転換やポイント代わりに効果音を付ける。
2部になるとバックの本棚が隠れ、暗い照明の中でホームズ役の人が過去を語っていく。現在に戻ると再び本棚が上から降りて、ホームズから真相が暴かれる。全編、赤い照明が印象強く残る。

右手に雄弥、左手に翔さんが座り、二人とも右脚を上に組みながら朗読。2部で警部になった時、雄弥が脚を大きく広げて飛びつくように喋ったが、その後はまた脚を組んだ姿勢を維持。
翔さんのゆったりと腰掛ける所作はいかにもホームズらしいゆとりを感じ、役によって色んな声や表情を見せる雄弥はとても新鮮に映った。
あまりに多くの兼ね役をする雄弥が女性役までやろうとするところを、翔さんが自分がやろうとして出した声が全然女性ぽく聞こえず、会場から笑いを誘った。雄弥の女性声をもっと聞きたかったな。

知性派で人間味のあるホームズと、誠実で力強く支えるワトソンという感じ。
1部のホームズは少々やんちゃで自由に見え、彼に好きなようにさせる大らかなワトソンに父性を感じた。雄弥、ここでもお父さんかw。
二人とも最初から互いを肯定的に見ていて、少しずつ理解しようとする関係で、掛け合いも息ぴったり。時おり喋りながらお互いを見合って、相手のことを考えようとする思いやりが見てとれる。
とてもあたたかい印象の二人で、聞きながら安らかな世界観に包まれた。

キャストによって色んな雰囲気が楽しめそう。
再来週は、『薄桜鬼』コンビと『ゴーカイジャー』コンビを観れたらいいな。

物語としては腑に落ちない点が色々あったが、ほぼ原作通りなので仕方ない。
シリーズはまだまだあるので、続編の朗読劇を色んなキャストでやりそうだ。
何しろキャストや劇場の拘束力も少ないし、衣装やセットや予算も少なく済むし、男性二人でこれだけ集客力があるのだから、こんな美味しい劇をこれっきりで終わらせるハズはないw。
『スリル・ミー』の再演も決定したし、銀河劇場へのどこでもドアを切実に欲しいw。
舞台『真田十勇士~カッコ良くなきゃ死ぬだけさ』東京初日を観てきた。

昨年12月上演された『真田十勇士~ボクらが守りたかったもの』を、殆どのキャストや演出を替えての復活再演。銀河劇場からスペースゼロに変わったのは正解だ。
先にあった大阪公演直前、急遽“霧隠才蔵”の配役交代があり、パンフからページが無くなっていたが、チラシはギリギリ間に合ったようで配布してくれた。

今回はパンフ付き特別シート。
前3列を潰して舞台にしたため、段差のある観やすい前方席だ。
何といっても今回のキャストは私の好みが出揃った豪華さ。配役もぴったりで、衣装も前作と比べて美しく作り替えられている。
冒頭の全員集合な立ち回りシーンは、どれも目移りしそうな勢いで、ドキドキしながら見守った。殺陣やアクションは見応えのあるシーンが多く、深みのある芝居も見られ、個性も際立っている。

井出卓也の佐助は明るく純粋。根本正勝の穴山は穏やかな知性派で、時おりドジな面も見せるのに、殺陣がめっぽう格好良いv。伊崎兄弟の三好入道双子はピタリ合わないところが愉快で、強気の右典に弱気の央登の関係が新鮮。桑野晃輔の根津はあっけらかんなムードメーカーが楽しい。白又敦の鎌之助が愛らしい芝居で良かった。城田純の六郎は人情味たっぷり。
吉田友一、森大、鬼束道歩は、前作から続投。役と同化して安心して見れる。森さんの殺陣が実は一番秀逸。
急遽務めることになった鈴木信二の霧隠才蔵はニヒルな感じで良かった。兼崎健太郎の真田幸村は凛々しさの中に愛嬌があり、声や台詞も上手くてよく似合う。
木下ほうかの家康は声が高めだ。
雪乃を演じた穂のかは、芝居や所作や動きはまあまあ。今回は可憐さより肉体派なのか、太くて可愛らしく見えなかったのが残念。

前作と同じように、キャラクターの関係性が中途半端なのが残念だ。三好兄弟と鎌之助、小平太と六郎の関係はよく表現されて淡い感動を呼ぶ。だが穴山と根津の関係にもう少し深みが欲しい。雪乃と鎌之助も、最後は姉弟の描き方が不十分。佐助が幸村よりも雪乃にぞっこんだったのも納得しがたい。家康と半蔵の関係が密に描かれず、キャッツアイと頭領の関係がウザい。
途中で豊臣方の声が出てきたが、前作と同じキャストらしく、宮野真守らの声だった。

前作も思ったが、せっかく集められた腕も頭も優れた真田十勇士たちが、思ったよりも弱くて、格好良く勝ってる姿があまりない。あんなキャッツアイの女たちにメタメタにヤられちゃうのもつまらない。
そして意外と出番が少なく、最後までジクジク悩み怖気づく佐助よりも、強い相手にも臆せず向かっていき、最後は立派に務める雪乃のほうが印象に残る。こんなストーリーなら、主役は佐助じゃなく雪乃だと思いたくなる。
時限爆弾音が激しくなるのに、いつまでもグダグダと会話してたりと、くどくて苛立つシーンも少なくない。スピーディーでテンポがいい反面、急に失速して人情を強調させるので、集中力が途切れたりもした。

真田幸村が言った「笑え」が作品の根幹を貫く。どんな困難な時でも、前向きに生きる熱い魂。それはよく描かれていて心揺さぶったが、物語に上手く昇華されていないように思った。
みんなカッコ良かった。でも真田十勇士そのものが、徳川方に抹殺された破滅の集団なのが切ない。

カテコで全員が立ち並ぶ中、話すことは考えてないと笑うイデタクがマイペースで可愛らしかった。トークのお当番を指名すればいいのにw。
休憩なしで2時間15分は結構なボリューム。
1公演に相当の体力と気力を使いそうなので、千秋楽まで無事に疾走して欲しい。
『僕等の図書室2~みんなで読書会~』昼&夜を観てきた。

6人の「国語の先生」たちによる朗読会。
春に大阪であった「ぼくとしょ。」には行けなかったので今回が初見。
新しい作品もあり、「鍋」キャストの絶妙なチームワークが披露される。

小学校の授業形式でスタート。「起立」「礼」から「先生さようなら」「皆さんさようなら」まで、我々“生徒”も一緒に実行w。
物語は6篇あり、1公演で3つずつ。2公演は観たくなる。

観た作品と出演は以下。メインの先生に、サブとして二人の先生が入る。
D 『沖田総司』井深克彦(かっち先生)
C 『ピーターパン』中村龍介(りゅう先生)
A 『三銃士』村井良大(ムライ先生)
F 『ピノキオ』井澤勇貴(ゆーき先生)
E 『走れメロス』大山真志(まぁくん先生)
B 『智恵子抄』滝口幸広(タッキー先生)

朗読といっても、8月に観た『貧の意地』みたいに、動きあり、踊りあり、歌ありで芝居と殆ど変わらず。Eなどはリーディング・ミュージカルとして成立し、汗だくで歌いきるミュージカル俳優には思わず拍手w。
メインの先生は其々作品キャラの衣装で登場。りゅう先生の緑のトレーナーや、まぁくん先生の古代ギリシャ風と頬紅が愉快だ。
作品の繋ぎは、他先生方の独り語りコーナー。ギャグあり物真似あり歌あり踊りありと、先生の個性とアドリブが淡々と炸裂。どうやらみんな、金八先生と3年B組に憧れているようだw。
照明や音響が素晴らしく、楽曲も担当した日野悠平のピアノの旋律が美しく力強く世界観を彩る。

朗読だと役者の力量がいっそう顕著に表れる。発音発声が明瞭で聞き取りやすく喋る人は、えてして芝居も上手い。
一人何役もこなすことになるが、声優ばりに声や喋り方を巧みに変える人もいれば、表情や動きがコロコロ変わる人もいる。
耳や目を通して、いかに創造的に楽しませ、心を揺さぶらせてくれるかが鍵だ。

昼で一番面白かったのは、初出しの『ピーターパン』。穴吹一朗の現代風にアレンジされた脚本が痛快で、ピーターと兄弟とのやり取りに笑いがいっぱい。ヤンキーなピーターとフックを兼ねたりゅう先生がクール。登場人物がいっぱいの『三銃士』では、一人6役を声と表情で次々と演じて見せたムライ先生に喝采。
夜で面白かったのは、ゆーき先生の好演とムライ&タッキー先生のサポートも冴えた『ピノキオ』。ゆーき先生が唄い踊るサマは、劇団ひまわり公演の馬場徹のピノキオを思い出させたが、ラストでもっと感動してしまった。笑いと楽しさのある作品の中、直球ストレートで異質だったのが、前回もやった『智恵子抄』。有名なフレーズの数々を咀嚼させ、檸檬の酸っぱさが口中に広がり、あらためて物語の内容を噛み締めた。タッキー先生は主人公の感情の高まりを豊かにぶつけて、熱っぽさにこみ上げるものがあった。

エンディングは全員で唄い踊る「スタートライン♪」。みんなの踊りが青春ドラマで熱い。下駄のタッキー先生は足袋で踊る。左右の客席に降りてくれるので、笑顔でハイタッチもできたりw。
告知があったり、音楽の日野さんは無言だったり、タッキー先生が天然だったりと、最後までまったりな楽しさだった。
キャストの色んな魅力が垣間見れるし、作品も面白いし、これはクセになりそう。
第3弾が東京であれば、また観に行きたいものだ。

終演後、パルコの花屋さんでチケットを見せると、花を2~3本貰えるサービス。
舞台『阿呆の鼻毛で蜻蛉をつなぐ』を観てきた。

演出:赤堀雅秋と脚本:河原雅彦の初のタッグで注目を浴びた問題作。
お二方のファンでもないので関係ないが、今回はアミュメンらが挑戦しているので興味をもった。

とある片田舎で起きた連続通り魔殺人事件をめぐる人々を描くブラック・サスペンス・コメディー。
真夏の暑さで町内のみんなは気がヘンになったのか。血まみれのナイフを見ても笑いが起きたり、笑いすぎて転げまわったりと呆然とさせる。“笑い”がこんなにも不気味でキモイとは思わなかった。
洪水を予知しノアの方舟で脱出したいと願う愚かで激しい者たちと、日常の営みに甘んじて明日を夢見る者たちとを同列に描くところが残酷。彼らを一緒くたにしていく、切ないレクイエムの話でもあった。

上段下段で4場面が作り込まれたセットがよく出来ている。照明で場に焦点が当たるスピーディーなテンポだが、照明が当たらない場の人物の動きにも目がいく。
映像も斬新で、特にオープニングの格子やタイトルがクールで印象的だ。
時おり聞こえる海の底のような濁った音や、じとじとと蔓延する雨音など、水にちなんだ音響が世界観を包括していて面白い。
イルカが出てきて、クジラに憧れる、水の話でもあるのだが、タイトルにある蜻蛉は影も形もない。蜻蛉の幼虫は水の中から生まれてくるからだろうか。

橋本淳は『温室』みたいに動かない芝居と激しく発奮する芝居との二重構造で、ひりひりした危うさがある。パンツ一丁で着替えもしたが、半尻まで披露するユニークさだ。
イカレトンチキの平田裕一郎、純粋真面目な植原卓也、クロスワード狂いの栁澤貴彦、マッドドクターの板橋駿谷と実力もある粒ぞろいのキャストなのに、すべてのキャラクターが狂気と紙一重でうんざりする。

キャストの好演よりも、キャラクターの気持ち悪さでリピートしたくない作品だ。
先週の『阿呆浪士』の満席と比べて、後方がスッポリ空席状態。アミューズ出しても売れないらしい。
NODA・MAP(野田地図)『エッグ』を観てきた。

1日にリニューアル・オープンした東京芸術劇場のプレイハウス(元・中劇場)での初観劇。
毎回当日券が発売されてるそうだが、この日もズラリと長い列で補助席や立ち見もいっぱい。
しかし名称や表の外装は変わったのに、客席そのものはあまり変わっていない。補助席があるため狭く移動しにくい。前の人の頭が邪魔でステージが見え難く、ずっと体を横にずらしながらの窮屈さ。おまけにキャストの台詞が聞き取り難い。はじめからステージに集中できない状態だ。
ホント、これじゃ改修前のほうがよかった(by芸術監督)。

野田秀樹の新作は、過去の事件と架空のスポーツで、現代の日本を鋭くえぐるという趣向。
そのためには、寺山修司の名前だって短歌だって出しちゃう。幻の脚本だってでっちあげちゃう大胆不敵さ。もちろん芸術監督としての自分も登場させる目立ちたがり。おまけに愛人だってフェイクさせる厚かましさw。
時空がどんどん過去に遡り、スポーツと歌がいつの間にか戦争と細菌兵器に変わっていき、どんどん頭が置いてけぼりにされる。混沌とした場面や中だるみもあり、もどかしさと分り難さとつまらなさに拍車がかかり、中盤までは眠気に何度も襲われた。
前に観た『南へ…』のほうが、まだ焦点が定まっていて分かりやすかったわ。

印象に残ったもの。
深津絵里のツンデレ芝居と綺麗なのびのある歌声が意外と魅力。
仲村トオルの筋肉隆々のボインな体にビックリ。遠くからだと作り物に見えるw。
妻夫木聡が一段と若々しく見えたw。
藤井隆、大倉孝二のカマっぽさが絶妙。橋爪功はいかにもな鬼畜。秋山菜津子はナチス系を意識か。

たくさんのロッカーを移動させたり、ビニルシートを使ったりと斬新でユニーク。
椎名林檎の音楽が耳にじんわりと残る。
白い卵、生成りな原稿、白と黒の衣装と、視覚的な刺激もある。
演出的には面白いのだが、脚本は重苦しさが先行して素人への優しさが足りない。
1回きりの観劇なので、物語の深みは理解できないままで終了。
リニューアル記念なのだし、観終わった後、疲れよりも元気を与えてくれる話が欲しかった。
映画『バイオハザードV リトリビューション』吹替え版を観てきた。

『バイオハザード』シリーズ第5弾。
前作からの続き。アンブレラ社の謎の実験施設に囚われていたアリスと彼らをサポートする仲間の壮絶な脱走劇を描く。

今までの話や場面、これまでのキャラもだいたい集結し、最終章『VI』へ向けた前哨戦みたいな様相。
いかに目線を惹きつけるかで、スロー巻き戻しから始まり、カメラアングルや音響や編集が実にイイ仕事。
見どころはアリスをはじめとした猛者どものバトル・アクション。男も女も筋肉逞しい~。銃撃戦に肉弾戦、まだやるのかって続き、観てるほうが疲れちゃうw。

でもアリスの母性を刺激する話は、母親の琴線が痛み、ストーリーとしても卑怯だな~。アリスの眼差しと声が優しい。何が本当でどこまでが現実なのかも分からなくなりそう。
ミラ・ジョヴォヴィッチの全裸もどきも出るが、体の線はもはや中年。あの逞しさは羨ましくもある。
心残りは、クリス&クレアの行方がしれなかったこと。早いとこ、最終決戦で見せてほしい。

吹替え版は声優陣で固めて安心感。
アリスの本田貴子は聴くほどに格好良くて魅力。ジルの湯屋敦子は理知的。
エイダの岡本麻弥は可憐さもある。朴路美はレインともう一役あり、小さな演じ分けも聞き所。かないみかは聴くほどに憎たらしいw。
宮内敦士、楠大典が男らしい。序盤に出てくるてらそままさきはもう一役あるが、出番は少ない。
ウェスカーの立木文彦は不気味だが、今回は安心して聞ける。
中島美嘉は喋らず。エンディングで歌う曲は『ガンダムSEED』な雰囲気と重なり染みる。
シス・カンパニー『騒音歌舞伎(ロックミュージカル)ボクの四谷怪談』を観てきた。

橋本治の破天荒なストーリーを、蜷川幸雄がエネルギッシュに演出。
1970年代のファッションで、室町や江戸の時代を駆け抜ける。
「ロック」と「お岩さん」をかけていたのかw。
最初は「bambino」と「歌舞伎」が混沌としていて、人物も多彩で目まぐるしい。
『大江戸鍋祭』に近いようで、『阿呆浪士』に近い「四谷怪談」というべきか。時代的にも裏表の関係なのが興味深い。

下ネタやホモネタ、エロやペテンもあり、コワイもの見たさの本能を擽られる。
グダグダごちゃごちゃ、賑やかに壮絶に色々とあったけど、最後は主役の独り喋りで、広げた風呂敷をちゃっちゃか畳む。生きてた人も強引に死なせちゃう。まるで積み上げてきた積み木を一気に破壊する感じ。
全員がアレを手に持つなら、キャストが動かないと回らないじゃないw。動いてこそ、時代も心も動く。
キワドイ祭を長く長く見せられたような感じだった。好みがわかれるところだ。

あの人やこの人の歌や踊りが見れたのは貴重。
歌下手を自認していた勝地涼が、のびのある声でちゃんと歌えていてホッと安心。ソロはなかったが、ちゃんとハモらしていてよく合ってる。特に佐藤隆太と唄った「テーマ・ソング」が馴染んだメロディーラインで楽しく、二人の踊りもキュートだった。佐藤さんよりは勝地くんの踊りのほうがバッチリ。芝居のほうも新感線の時よりもっと深くて、ポンポン変化していく表情が絶妙。びっくり箱みたいな魅力と面白さをもっていた。
蜷川さんに歌不安を公認された小出恵介は、マイク調節もあって一応こなしていた。持ち歌は1曲らしいw。仇討と出世欲に邁進する姿は『クールの誕生』のモーレツ社員と似てるが、とってもイヤ味だ。
勝地くんが上半身裸になったのに、小出さんはズボンなしの下半身をさらしてた(笑)。人を見下す男とダメで阿呆な男…どちらがいいかと問われれば、女は後者を選ぶんじゃないかな。

ミュージカルな歌い方じゃないのが多い中、栗山千明はパワフルでまさにミュージカル風。谷村美月もチャーミングな声がよく出ていた。
「フケセンじゃない」三浦涼介は元ウリセンだし~と似た役どころに苦笑したが、二色三色の声を使い分け、歌もダンスもクールにこなしていた。
尾上松也の歌舞伎な体が異質な感じだが、熱気の中でまどろみを与えてくれるからフシギ。お岩の歌が実は一番明瞭で聴きやすく、すんなりと染みた。
流れ流されの伊右衛門で掴みどころのなかった佐藤隆太だが、ラストの長台詞はよくこなして上手い。でも、芝居としてはつまらないな。
若手“七人の侍”と配してたが、あまり意味はない。三浦くんは勝地くんや小出さんとの関係性もなく、佐藤さん以外みんな出番が少ない。

麻美れいの歌に隣のオバサマが喜んでいた。瑳川哲朗の歌もとても上手い。
でもベテランの中で最も目立った存在が勝村政信。一瞬で勝村ワールドに引き込んでしまうあの手練手管に脱帽である。
場面ごとに老人老女が登場して動くが、メインが隠れたり集中できなくなったりして邪魔にも見える。
頻繁な通路使用に鏡や木馬が出たり、舞台奥の開放など、相変わらず大胆な蜷川演出。電光板に映し出される場タイトルや歌詞は親切。
ドット柄の揃いのタンクトップが意外と面白かった。ロビーで二千円位で販売すれば売れそうだw。

最後のカテコで、メインどころがコソコソ何か喋っていたが、突然勝地くんが舞台下に降りて、服みたいなのを拾って戻った。どうやらお袖ちゃんの服らしく、爆発か何かの時に下に落ちてたらしい。さっと回収する姿が可愛かった。

良くも悪くも好みが分かれる舞台。私はキライではないが、好きともいえない。
蜷川さんは大々的な花火で打ち上げたが、本来は小劇場向きの脚本かもしれない。
あと1回チケットを取ったが、キャスト目当てとしても微妙。

芸能界卒業

2012年9月25日 役者声優
療養中だった俳優の中村優一が、9月末をもって所属事務所との契約を終了。
病状は回復し社会復帰できる状態になったが、今後は、芸能とは違う道を歩んでいくという。

もう、ちゃんなかと呼ぶのはやめよう。
優一くんの芝居や生きる姿勢が好きだった。
ファンとしては、いつか芸能界復帰するのではないかと信じて待ってはいた。
だが、本人が選択した結論であるなら、淋しくはあるが、彼の今後の人生を応援して見守っていきたいと思う。

あのツーショット写真が永遠のものになってしまったなぁ。
某俳優みたいに、別に問題を起こしたり捕まったりはしてないから、これからも過去の映像や写真で彼の姿を振り返ることはできる。

D-BOYSのD☆DATEメンバーがブログで、今回の件でコメントを寄せてくれている。
かつてはD☆DATEメンバーの一員であった優一くんだが、D☆DATEとしてライブ活動をしなかったことだけが、私にとっては救いである。D☆DATEは悪くはないしメンバーもいいヤツばかりだが、ライブ会場の雰囲気や歌は私にはどうも苦手なのだ。優一くんがメンバーからハズれたことで、ライブを追いかける必要もなくなり、個人的には有難かった。

8年間、長くもあり短くもあり、人の心も変化し成長していく。
雄弥たちもD-BOYSから卒業し、今やD-BOYSメンバーは14人。
なんだかポッカリと穴が空いたような気分で、公式サイトをチェックする日々だ。

それにしても、ハナ、コハナに続き、侑斗までが引退とは。電王は呪われているのかw。
舞台『タンブリング vol.3』凱旋公演 千秋楽を観てきた。

満を持しての赤坂ACT。
私の中では8月の東京公演で既に消化された内容ではある。
でも今回は、タンブリング観劇史上、一番前方席を頂けたのでハズせない。
それに、大阪公演で負傷し降板した木戸くんの代わりを見届けたいとも思った。

大学4年の水沢拓ら登場人物にとっても、柳下大らキャストにとっても、これが最後のタンブリングになろう。
芝居のひとつひとつ、試技のひとつひとつまで、渾身の力が注がれていたように感じた。

同じTBS絡みとはいえ、先日観た『ハイスクール歌劇団★男組』と見比べると、メッセージが明確に打ち出されて、ドラマとしても見応えがある。
「ごめんなさい」「ありがとう」何度も出てくる嬉しさ。若者からは、こういう素直な言葉を聞きたかったのだ。柔軟や練習シーンも何度も出てくる。大会の派手な試技までの小さな道のりを観客は欲するのだ。
「ムリだと思ったことができた」喜び。「あきらめない」強さ。「ダチは見捨てない」思いやり。新体操に裏打ちされたキャストの芝居が、本気のホンキに見えてきて心を打つ。
現代の大学生という設定が、なおさら子供たちの姿とも重なり、登場人物の心に寄り添ってしまう。夢に向かって頑張ろうとする水沢たちより、いったんは夢を諦めてしまう馬場徹@木下のほうが現実味があって切なく思った。
「飛べることより、飛ぼうとすることが大切」は、オバサンになっても元気と勇気を奮い立たせてくれる言葉だ。
Honey L Daysの「Message」や「まなざし」が場面を色濃く包む。
前回以上に、ほとばしる彼らの思いが真に迫ってきて、またも涙してしまった。
要所で咲かせるプロの新体操の試技も、言葉も出ず見入ってしまうほど素晴らしい。もうこんな間近で拝むことも当分ないのだろうな。

木戸邑弥の代役で急遽入ったのは、舞台版vol.2を経験した鍵本輝。チームにしっかりと溶け込んでいて、木戸くんとも雰囲気が似ていて、思わず顔を確かめてしまうほど良かった。考えてみれば、鍵本くんの芝居は『絆』と交互に観てきたので、木戸くんよりも馴染みがあるかも。膨大な台詞の掛け合いのみならず、新体操でもしっかり戦力入り。体の柔らかさにも驚かされ、vol.2では気づかなかった魅力も引き出されていた。

演出面ではちょこちょこと変化。ゲストが持ってくる設定のレオタードは、今回はゲスト無しなので、水沢の高校の時の仲間がかき集めてくれたという設定。タイムマシンとかよりはマシかw。それにしても左手側の芝居が多く、通路も左手だけを使用していてちょっと残念。
クライマックスの試技の内容も少し変わっていた。鍵本くんが入ったためもあろうが、とにかく無事に終わらせるため難易度を低くしたように見えた。石井正則@春山が後悔した「無難で安定した試技」とは逆パターンになったが、これも仕方ない。彼らは選手ではなく役者なのだ。
月岡@佐々木喜英の手首や指にテーピングがしてあった。稽古でも真剣に取り組んできたのだろう。トモのみっつバックは隼のシーンで綺麗に見せてくれたが、鶴島シーンではあえてやめていたようだ。

カテコは3回で堂々としたスタオベとたくさんの拍手。
座長のトモはいつまでも真面目な顔で挨拶。木戸さんの代わりに入った鍵本さんがいなかったら凱旋公演はできなかったと言い、鍵本さんを先ず讃えて拍手がいっぱい送られた。毎公演怪我がないように無事に公演を終えるようつとめていたと語り、他の公演以上の神経を使ったのが伺える。最後は仲間にスタッフに観客に感謝を述べて終了した。
舞台袖ではける時、みんなは笑顔で手を振ったりしてたが、トモはあくまで真面目な顔。出る時に右拳を突き出して友達の印w。丁度目の前だったので、思わず私もやっちゃったw。

大千秋楽記念で、キャストによるお見送り。1階後方からなので、順番待ちで結構時間がかかる。その間、幕が閉じた舞台の向こうでは撤収作業中。
新垣里沙ら女性キャストに若手男性キャストが出揃い、最後のトモにまた右拳を突き出してみたら、笑って応えてくれた。帰りにまたビタミン炭酸のお土産。
あれこれ3時間もかかったが、心が満たされる良い舞台を見届けられて良かった。
新感覚・音楽朗読劇『CROSS ROAD(クロスロード)~悪魔のヴァイオリニスト ニコロ・バガニーニ~』を観てきた。

藤沢文翁が作・演出を務める“新感覚”シリーズの朗読劇。芝居と音楽が見事に融合するエンタテイメントだという。
前2作に出演した山寺宏一と林原めぐみに、今回は元宝塚トップスター紫吹淳が主役を演じる。
紫吹さんファンのおかげで、とても観やすい席を頂いた。感謝です。

19世紀のイタリアで、悪魔のヴァイオリニストとして名声を高めたニコロ・バガニーニ。彼は音楽の才能と引き換えに悪魔と契約、自らの命を引き渡す100万曲目に向かって、切なくも過酷な運命を生きる物語。

開演前から雨音と稲光が会場をしっとりと包み、不気味で暗い世界観を創りだす。
音楽監督の土屋雄作自らCasanova Stringusを率いて、ナマのオリジナル楽曲を奏でる。時にバガニーニの演奏曲として、時に場面を彩り場面を繋ぐ間奏曲にもなり、音楽の部分が作品の半分を占めているようだ。
赤いライトで悪魔をイメージさせたり、バックの映像に炎を出したりと、音響と照明と映像のコラボがとても素晴らしい。
その中で、演者3人の豊かで明瞭な声が響き溶け合い、芳香で美しいドラマをたっぷりと紡ぐ。
音楽ファンはもちろん、演劇ファンや声優ファンにとっても、贅沢で満ち足りた舞台に仕上がっていた。

演者は黒っぽい当時の衣装風に身を包み、左から山寺さん、紫吹さん、林原さんの順番で立ち座る。
紫吹淳は『源氏物語』に続く男役のバガニーニ。腹から出す声がとても凛々しく聞き取り易い。1幕は長い上着のボタンを締めてたが、2幕からはボタンを外して長いチーフを巻く。
山寺宏一は執事アルマンドなど6役をこなし、悪魔アムドゥスキアスの時には不気味な佇まいを見せる。他にも様々な楽器の音色をあてたりとムードメーカーぶりも発揮。山ちゃんの喉は何となく本調子に見えなかったが、それでもたくさんの声で舞台を支えていた。
林原めぐみはロマの女性ミーシャなど3役。「ニコ」と優しく呼ぶ母親役が絶品で、ミーシャとの切り替えが見事。長いドレスと帽子と白手袋でチャーミングな印象だった。

2人ずつの掛け合い芝居は、ドラマCDのようで見応え聴き応えがある。
アルマンドとミーシャの回想という形でドラマは進行。ミーシャが絡むと、コミカルで愉快な雰囲気になる。ところが悪魔が絡むと、一転ヒリヒリした緊張感が増す。山寺さんと林原さんの演じ分けがスゴイ。
バラ園。ブルーベリーのジャム。コイントスの裏表。カデンツァ。100万回の曲。
弾けば弾くほど自らの死に近づく皮肉で壮絶な運命に苦悩するバガニーニ。彼と数奇な交わりの後ようやく触れ合うベルリオーズ。そして息子ニコロをどこまでも信じて愛する母テレザ。
1幕目は物語の流れに付いていくのにやっとだったが、2幕目からはキャラクターの心情が繊細に語られ、一気にラストへと高まっていく。
人間味のあったバガニーニ。音楽を愛する心。十字路の誘惑と回避。人間の弱さと強さ。「音楽は自由なの」母親の言葉が勇気となって蘇り、後半は心が揺さぶられて何度も涙してしまった。
音楽と友情と家族愛を描いた、切なくも美しいヒューマンストーリーだった。

休憩挟み1幕と2幕で約2時間半。2幕はあっという間だった。
カテコの拍手の中、普通に戻った山ちゃんからメンバー紹介。演奏者の土屋さんが男前。チェロの方はコルダで見覚えがあり。
CD付きのパンフを宣伝した後、紫吹さんも薦めて自らのCDも宣伝する山ちゃん。たくさんの拍手で満たされた。

CDなしで安いパンフが欲しかったな。リピーターも多く、あと1回観てもよかった。
山ちゃんとめぐみさんといえば、最近オールナイトで観た『カウボーイ・ビバップ』かな。アニメでも不動の活躍を見せており、声優ファンも集まっていた。


終演後、紫吹ファンの方と一緒に恒例の出待ち。
本日は早朝からドラマの撮影があって、ちょっとお疲れかもしれない紫吹さん。
1時間もしないうちに、男役とは反対のエレガントなスタイルでおいでになって、ファン一人一人と目を合わせてくれた。今回は初のお手紙を書いたので渡せて良かったw。
『ハイスクール歌劇団★男組』にもゲスト出演するので楽しみに待とう。
映画『王様とボク』&初日舞台挨拶を観てきた。

8月にあった無料イベントを受けての映画鑑賞。
後出しで発表された舞台挨拶の時間が都合よかったので取った。立ち見もいっぱい。

6歳の時から不慮の事故で眠り続けていたモリオが12年の歳月を経て目を覚ます。そのニュースを知った同級生のミキヒコは、彼との時間を取り戻そうとするが…。
20年前に発刊されたやまだないとの小説の映画化で、原作者と前田哲監督との共同脚本。

18歳から19歳の少年たちのみずみずしい感情としなやかな体が画面を躍動する。
あまりに危うくて切ない彼らだが、どんどん愛おしさが募る。
主演の菅田将暉、松坂桃李がとても繊細な演技。モリオ役の菅田さんは6歳でも18歳でもない、無邪気で大らかな芝居で心に迫る。ミキヒコ役の桃李さんはキスやベッドとラブシーンが多く感情表現が豊か。シンケンレッドがライダー化してるのは見どころだろうw。
トモナリ役の相葉裕樹は思ったよりも出番が少ないが印象に残る。
二階堂ふみが演じるキエは、ミキヒコとトモナリとでは反応がまるで違うので驚く。モリオとは全く関係ないのに、誰よりも知ってる風。イイ子なんだが、出しゃばりでウザイ存在に見えるのは何故だろう。
トモナリの母の松田美由紀が、大人の味と子供っぽさを覗かせてキュート。

彼ら3人の6歳の時が可愛らしく、エンディングにも使われている。
でもモリオに関わる小学生3人のほうが、とても味があって面白かった。ミキヒコとモリオがいる喫茶店の外で、3人がヘンな顔をして茶化す様子が実に笑える。

最大の疑問は、モリオやミキヒコの家族の存在が殆どなかったこと。モリオは誰よりも母ちゃんに逢いたいだろうし、ミキヒコの進路問題も親と相談すべきだろう。エッチしてても、彼らはまだ未成年なのだw。
新たな解釈によるラストは、スローな映像で幻想的なイメージで、ホントなのか妄想なのかも捉えにくい。トモナリの心の変化も分かりにくかった。あまりにはぐらかされたような結末で、モヤモヤ感が募る後味だった。
期待していた割に、ストーリーに面白みがなく盛り上がらない。キャストの好演が最大の収穫だろう。

会場も同じ反応だったのか、舞台挨拶前なのに、上映後に拍手が起きなかったのがそれを証明していた。


上映後、舞台挨拶。上映後の舞台挨拶としては、ここが初めてだという。
登壇者は、菅田将暉、松坂桃李、相葉裕樹、二階堂ふみ、前田哲監督。

菅田さんは「上映後のしっとりしたモヤモヤ感」は自分と同じだと上手い表現。相葉さんは感想待ちだとニッコリ。松坂さんは18際の頃を思い出したとしみじみ。
「菅田くんとの共演は楽しかった」「違う役でも共演したい」とイベントと同じ言葉でアプローチする松坂さん。相葉さんは、美由紀さんとの距離感をとりながらやったと語る。熱心にみんなが語る中、ふみさんだけがメンズとの距離感は特になかったと手応えのない言葉。ネットは当てにならないので口コミでと言う彼女に、どうしたどうした?とメンズがフォローw。
お気に入りシーン。菅田さんは「ヘッドフォンしながらチュウするキエ」桃李さんは「菅田さんと食事するシーン」相葉さんは「ベッドのお腹空いたメール」ふみさんは「美由紀さんのつまんない」監督は「トンネルが心霊スポットだった」としょうもないギャグを飛ばすw。

松坂さんが喋ってる途中で、劇場のマイクが突如キーン!と物凄い雑音を響かせ、キャストも会場も耳を塞ぐぐらいの圧力。その場は「桃李、ヘンな超音波出すなよ」と相葉さんと桃李さんで和やかにフォローしてくれたが、その後も続けて2回もキーン!とマイク音が鳴る始末。3回目は菅田さんが最後の挨拶をする時だったので尚更始末が悪い。気を削がれた菅田さんは「観て頂けただけで嬉しいです」と言うだけで精一杯。
終了後、ふみさんは客席を見もせずに、ふてくされたような顔で出て行った。菅田さんはマイクのコード処理に手間取り、桃李さんと相葉さんが先に出て行き、後から菅田さんがお辞儀をしてから、追いかける形で出て行った。

今回は劇場側の不手際で、ヒドイ舞台挨拶になってしまった。
キーンの怪奇音も1回なら許せるが、重要なトーク中に何回も大きく鳴るとウンザリする。当然、話もストップになり、場がどんどん険悪な雰囲気に包まれる。最後のマイクコードもスタッフ側がステージでフォローするべきことだろう。
客側としても、せっかくの舞台挨拶の楽しみが半減した気分になった。

舞台 SING!

2012年9月21日 舞台演劇
舞台『SING!』を観てきた。

作・演出は山口喬司。2009年に上演された作品を、パワフルなキャストとスタッフで再編成した、超青春合唱コメディ。
第24回池袋演劇祭参加作品。

先週の『テガミ』と同じ劇場だが、超満員の客席で人気の程が伺える。
今回は三上俊が出ると急に告知があり慌てて取ったので後方席。同じようなファン仲間が周りにいっぱいだ。

とある工業高校が舞台。転入生の乙貝は合唱部を立て直そうと奮闘、やがて優勝常連校の女子学校に、合唱コンクールで闘いを挑んで頑張る話。
4月の『合唱ブラボー!』は男子高校生だけの話だったが、こちらは女子高校生と関わり対峙していくので、ノリとしては『ハイスクール歌劇団☆男組』に近い。
メンバー集めや紹介がじっくりと描かれ、メンバーの家庭事情なども絡ませて、ラストの怒涛のコンクールへ流れてからエピローグ。色んなことが盛り込まれ詰め込まれての密度の濃い休憩なしの2時間半。
ちょっぴり長くも感じたが、まずまずの熱くて爽やかな青春ドラマだった。

メンバー集めはちょっとふざけてはいるが、粒ぞろいで個性的。
『タイバニ』のイワンで好演した高崎翔太の主演作。翔太の明るく大らかなテイストがよく馴染む。裸のシーンがあったが、さすがに筋肉があり鍛えられている。
元サッカー部の設定の椎名鯛造も劇中で脱ぐが、これまた腹筋が見事。
運動力バッチリのこの二人が、今回はあえて声だけで通すが、アクションがないのが勿体無いところ。

1時間半過ぎてやっと登場したのが、アイドル芸能人でモッテモテの役の三上俊。どこか『abc』と似た風だが、真面目で友達思いでノリのいい性格。『銀英伝』で共演した誠治郎が『歌劇団』で2年生なら、ミカシュンは1年生だ(笑)。本名がポイントで、その度に倒れたり起き上がったりと柔軟なバネを見せて溌剌。歌声もよく響いた。
喧嘩番長役の北代高士は赤い短髪でいかついが、実は弟思いで友達思いの優しいヤツ。彼の弟が耳も聞こえず声も出せない重い障害を持ちながらも、兄について合唱部に入るというくだりがいじらしい。この弟の存在が、平坦なストーリーにキラリとした輝きを放つ。
合唱は、落ち込んでいた者や挫折した者や引き篭っていた者や皆から毛嫌いされてた者をもチームにする力がある。合唱はすべての人たちに希望を与えるのだ。

体力トレーニングや稽古場面もある。コンクールも特別な服はいらず、ただ黄色いチーフを巻くだけでひとつになれる。
女子高生合唱部は決してお嬢様ではなく、女子を逸脱して個性的。彼女たちのハーモニーが何度か場を彩り、場を繋ぎ、心を満たしていく。
「はじめてのチュウ」とかアニソンも何度か使われ、大好きな「ビリーブ」や「さくら」は一緒に口を動かして歌いたくなるほどだ。
小さな舞台なので、手動によるセットの転換が大変そうだったがご愛嬌だ。ドアやベンチもすべて手作り。ミカシュンたち役者も仕込みを手伝ったらしい。

ラストの急展開は漫画でありそうなお涙頂戴で、私は頂けなかったが、それでもすすり泣き声が耳に入った。ドンデン返しを信じてたが、もう少し後味を良くして欲しかった。


終演後トークショー。
男性メンバーが公式Tシャツを着て出揃う中、写真やパンフなど物販を宣伝。
男子たちの中には同じパンツを揃えて履いてたりと、仲の良さが見てとれる。
そして今日は、翔太の誕生日。音楽や手拍子の中、会場みんなで「ハッピー・バースデー」。24歳になったと嬉しそうに挨拶する翔太。ちなみにお膳立てしてたピンクのアフロの方は演出家さん。
ちっちゃなケーキが出てきたが、挨拶する翔太にイタズラしようとケーキを動かすミカシュンやキタシロたちw。それに気づく翔太。
最後は翔太の挨拶で締めて終了した
映画『天地明察』を観てきた。

江戸時代前期、暦に大きなずれが生じていたのを憂い、会津藩主の命で、日本初の改暦に挑戦した実在の人物・安井算哲を描く。

映画で一番耳に残ったのが、「ご明察!」という言葉。
今の言葉でぴったり当てはまる意味が見つからないが、劇中で聞く度にウキウキと楽しい前向きな気分にさせてくれる。算哲が妻・えんにも「ご明察」と優しく微笑み、夫婦間にも睦まじいリスペクトが感じられた。
今にない、日本語の素晴らしさ。映画には日本の美しくも壮大な景色が広がり、一歩一歩踏みしめる日本人の姿がある。
日本人で良かった…と、あらためてしみじみ思わせる映画であった。

囲碁打ちでありながら、算術や天文学に夢中になると周りが見えなくなる、純粋でひたむきで素直な安井算哲。男としてはあまり興味がないが、彼の周りのコネクションがすごくて、何て恵まれた名家のお坊ちゃまなんだと思う。まして本業よりも趣味がいつの間にか仕事となって、衣食住に不自由せず長期間没頭できるなんて、今と考えるとやはり恵まれすぎる。
妬ましくもなりそうだが、岡田准一がイヤ味なく誠実に演じているのが幸い。人を惹きつける彼自身の魅力が算哲を通して爽やかに出ている。

算哲という若く小さなキラ星を、あたたかく粘り強く見守り、時に叱咤激励しながら支えて、大きく光らせる周囲の姿が印象深い。どんな発見も偉業も、決してひとりの力では成し得ないのだ。
まるで映画のクレジットそのもののような厚み。岡田さんというキラ星を囲むキャストの皆さんが味わい深い。
建部昌明@笹野高史と伊藤重孝@岸部一徳は、アノ歩き方がキュートで忘れられない。関孝和@市川猿之助は静かさと激しさのギャップが魅力。本因坊道策@横山裕もクセのある芝居がぴったり。
えん@宮崎あおいの明るく大らかな存在が強くて、後半のラブ・ストーリー調が惜しい。江戸から京都へ一気にワープするより、じっと江戸で見守る妻の姿のほうが情はわく。

松本幸四郎演じた保科正之と中井貴一演じた水戸光圀は、先進的な風格でもっと知りたい人物。そのまま単独作品で観たくなった。保科はNHKでも採り上げられていたが、水戸光圀は原作者の新たな作品だから面白い。
冲方丁と奥様は、京都の町でサプライズ出演。町人と公家があんなタメ口で話せるなんてビックリw。
囲碁と算術と天文学、どれも相互に関わってくる学問らしい。
天皇・公家と武家・町人が関わり合うのは、利権や政治や経済絡み。でも日食を観る時、みんなメガネを持っていたのが面白い。天地の恵や禍は同様に降り注ぐ。

天文ゴールデンイヤーに相応しい内容だったが、“金環日食”前に公開されてたらもっと盛り上がっただろう。結局天文よりも登場人物に興味がわいてしまった。
でも原作者にとってはグッドタイミング。来週、冲方丁の『マルドゥック・スクランブル 排気』が公開。明日は林原めぐみさんの朗読劇だ。
『ミュージカル テニスの王子様 青学VS立海』凱旋公演に行ってきた。

7月の東京公演以来のテニミュ。
地方公演からのグッズがちょこっと増えていた。
開演前のアナウンスはリョーマ。

演出でちょこちょこと変更してたところがあった。
前よりは増えていたアドリブ合戦。特に六角は嬉々としていて楽しい。
立海は最初のほうは声の出がいまひとつだったが、部長と真田の歌以降はよく出て気にならなくなった。
青学は最初から快調で一点の不安もない。声もよく出ているし芝居も巧みだ。
キャラクターの成長がそのままキャストの成長とも重なる。特にリョーマ、乾、大石と菊丸、海堂。キャラクターは1試合ごとに進化を遂げるが、長いスタンスで見守ると、それは成長という形で現れる。上手くいえないが、一時的な進化よりも、持続していく成長のほうがいいと思う。

風林火山VSサムライの和風な対決はとても見応え聴き応えがある。
ラケットを刀のように見立てるダンスもキレッキレでカッコイー。
前よりも照明がクリアに使われていて、舞台を明確に引き立てていた。でもたまに、ライトの光がまともに目に入って眩しくてたまらなかったが。

「Good-bye」の「オレは先にいく。みんなは其々の道をいくんだね」の歌詞が、まさに青学メンバーの気持ちを綴っているようでジンときた。「That’s My Future! Let’s Go!」の「ありがとう」もしみじみ届いた。
全員揃ったところで、リョーマが凱旋公演を迎えての立派な挨拶。1ヶ月と半月ぶりか。
カテコではリョーマや仁王がこっちに来てくれた。

今回が私にとっては、現・青学メンバーの舞台を観る最後。
Farewell Partyもあるが、あれはイベントだし。
しかも席は今回とほぼ同じ(^^;。う~ん。

終演後ふと後ろを見たら、イケメンが3人ニッコリと出ていくところ。あの涼しげな瞳は、アノ人だったw。
舞台『ハイスクール歌劇団☆男組』を観てきた。

“男子高校生のタカラヅカ”として名古屋に実在する高校生をモチーフにした「ハイスクール歌劇団」。
10/6(土)に放送されるスペシャルドラマ版のアナザーストーリーで、文化祭の舞台にあがるドラマ版の3ヶ月後の物語が舞台版である。ドラマ版の後にやったほうが注目度もあがると思うが、どういう事情なんだろう。
開演前からハニエルの主題歌「たからもの」が流れ、これがまたイイ曲なんだ。ドラマ&舞台版『タンブリング』と重ねながら、爽やかな話を期待していた。

市のイベントで公演を行うために、2年生を中心に再結成されたメンバーたち。お嬢様学校との合同練習や出会いを求めて参加した男子高校生だったが、彼女らに敵対視されたり、手痛いしっぺ返しを食らったりと災難が振りかかる…。

男子高校生役が12人で女子高校生役が6名。学ランや制服に身を包み、若さが弾けて熱気ムンムン。前半は彼ら彼女らの恋の鞘当ならぬ、胸きゅんエピソードが微笑ましい。其々のキャラクターはまったりと個性的だが、役名が把握できなく、知らないキャストもいる。
大会優勝を目的とした女性鬼コーチと、男子高の纏め役で離婚ホヤホヤの男教師とのギクシャク感も和歌を仲介に展開。
よくある話ながら、ドタバタキュンキュンの関係を見守っていた。

ところが中盤、ある女子高生の陰謀で、男子高校生たちは公演ができなくなってしまうぐらいの手痛い目にあってしまう。事件の真相もわかり、どうして彼女がそんなことをしたのかもわかり、結果的に合同公演への運びにはなる。だがそんなことをしでかした彼女からは、「ごめんなさい」のひと言も詫びがなかった。当初は私は知らないとシラをきったのだから、悪いことをしたという自覚はあったハズだ。合同公演に彼女も参加させるなら尚更、先ず謝らせるのが筋だろう。
そのことを登場人物の誰ひとりとして示唆しないのに面食らう。コーチに至っては彼女の犯罪を棚にあげて、男子高校生たちを罵倒する始末で、指導者として人間性をも疑う。騙された男教師も毅然とした態度が必要だ。誰も彼もがやられたことを忘れて、女の子だからと甘やかし簡単に受け入れてしまう。
この事件以降、登場人物すべてに興味をなくしてしまった。合同公演をさせるための流れとはいえ、あまりにお気楽で都合のいいストーリーに、脚本家や演出家のやり方も信じられなくなった。

二幕以降は予想通り、市のイベントの公演「ロミオ&ジュリエット」。鎌苅健太のジュリエットに高橋愛のロミオが目玉だ。『abc★』の劇中劇と同じ流れだが、『abc★』と違ってこちらの中身は全くない。
合同公演に合わせて、脚本は素人の高校生という設定。ストーリーは「ロミジュリ」の抜粋でよくある場面だけ。劇中劇のロミジュリに情もわいてこない。男女逆転も実はアニメでもよくある設定だから、全然新鮮味や魅力がわいてこない。
2チームが稽古している様子も描かれなければ、話し合う作業もない。衣装やセットを作ったり、照明や音響のスタッフはどこから調達したのだろう? 高校の演劇部ならスタッフの役割は大事だろうに、そういう裏の作業はほったらかし。金銭的な面も言及されない。要は、男女逆転のロミジュリをやることだけが、この舞台の目的だったわけだ。
素人がやる芝居という設定だからか、みんなの芝居が下手に見えて、劇中劇はホントにつまらない。どんどん眠気が増してウトウトした。
合い間にプチ恋愛模様が入るが、ぼんやりした頭で目に入った。みんなを騙したあの女の子なんか、ヘラヘラしながら馴染んでいて腹立たしい。
ギター&口上の中村誠治郎はイイ味でとても良かった。今回モッテモテの役で歌も唄うし楽しそうだ。

衣装はとてもお金がかかっていて綺麗。鮮やかな色のジャージはもちろん、中世風ロングドレスに鬘、ラインダンスの時のセーラーなどホントに宝塚風。高校生にしては贅沢で金持ちすぎるw。
ラインダンスもよく揃って頑張っていた。でも宝塚へのリスペクトも描かれておらず、なんで宝塚風にしなければいけないんだろうという疑問がわく。普通の演劇でいいじゃん。

公演が終わって、色んなカップルの形がはっきりする結末。誰と誰がくっつくなんてどうでもいいわ。『abc★』のように演劇をやることで心が前向きに変化するとか、『タンブリング』のように新体操を通じて心身が成長するとか、具体的なことが描かれないのがもどかしい。

リピーターチケットなぞもあったが、こういうフザケた話はこれで充分。
お目当てが出ていなくてホントによかったと思う。
ドラマ版ではせめて、納得できる青春ストーリーをお願いしたい。


アフタートークショー。
登壇者は、高橋愛、中村誠治郎、谷澤恵里香、鮎川太陽、飯田のえる。太陽くんが初MCでややテンパリ。

サイコロタイム。各自がサイコロ振って、出た面の質問に答える形式。
トークの中で、廣瀬智紀やタモト清嵐の話題がチラっと出た。
誠治郎は前回と同じ、高校時代の思い出。しかも後から登場したケンケンが、誠治郎たのためにテンション高く振ったサイコロも高校時代の思い出パート2。誠治郎のトークは続きもので、野球部でスキンヘッドで眉毛ナシで、ママチャリでグレイの歌を唄っていた…というような話。誠治郎とけんけんが意気投合して「グロリアス♪」唄っちゃうw。誠治郎は高三の時に一番モテたらしいね。

舞台以外でフリーの皆さんはとても魅力的で可愛かった。
連載開始40周年記念『ベルサイユのばら展』へ行ってきた。招待券。

池田理代子さんが1972年に週刊マーガレットに連載した第1回目からリアルタイムで読んでいた。
マーガレットコミックス第1巻の初版も持っている。当時は透明のビニルカバーが付いていた。展示されてたのは初版ではない。

展覧会は、原作コミック&宝塚歌劇&アニメーション&現在の4段構えで、「ベルばら」の全貌を紹介。

原画がたっぷり飾られていてじっくりと懐かしい。ホワイト多用で目に星。線描に点描。トーンにトレーシングペーパーまで貼ってある。バックの心理描写が秀逸。一色原稿に2色刷り。フェルゼンの“のど”にかかる見開き原稿や、1回きりだった本編のカラー原稿(4色)もあり。「アンドレ行くぞ…」の点描アンドレのシーンでふっと涙ぐんだ。アントワネット処刑で原画は終了。
週刊マーガレットを彩ったカラー原画や絵物語イラストも展示。当時の週刊マーガレットの雑誌(10冊)まで拝めるとは嬉しい。

宝塚歌劇の華やかなステージが再現され、華麗な衣装の数々や小物も展示。歴代公演ダイジェスト映像は15分。
舞台ポスターも展示。オスカルの涼風真世がその後、るろうに剣心に変身w。
2013年に上演決定。2014年は宝塚歌劇の100周年だという。

アニメのセル画や設定資料も初公開。ハーモニーや止め絵の原画もあり、出崎氏の演出を懐かしく振り返る。漫画コーナーでは見かけなかった、シャルロットやディエンヌの姿も。オスカルの肖像画は漫画以上で美しい。キャラクター設定や美術設定も緻密ですごい。ダイジェスト映像はオスカルメインで7分。姫野美智さんのエンディングイラストも綺麗。

「我が心のオスカル・フランソワ」と題して、アーティストたちの原画も展示。
2005年から朝日新聞「be」で連載中の『ベルばらKids』の原画も可愛い。今は1作だが、前は2作連載されていた。
インタビュー映像の池田理代子さんの「生きる」言葉が胸に染みた。11分。

展示コーナーの動線がいまいち分かりにくい。
客層が幅広く、宝塚ファンが目立つ。宝塚ファンはアニメのコーナーにはあまり興味がなく、集中する場所とそうでない場所の差があった。
オリジナルグッズも多数。図録と色紙とナップ袋のセット販売が手頃。オスカルとアントワネットの絵柄が多い。クリアファイルやノート、会場限定のポスカ等つい手が伸びてしまう。

「ベルばら」は、私の人生の半分以上を豊かに楽しく彩ってくれた。
これからも受け継がれていく不滅の作品だろう。
『僕たちの謝恩会 ~卒業写真に感謝をこめて~』1部&2部に参加してきた。

ファンクラブ限定D-BOYS卒業イベント。
9/17にD-BOYSを去った元D-BOYSの遠藤雄弥、加治将樹、足立理の卒業謝恩会。
8年間の写真を流して、思い出を振り返り語っていくイベントだ。
最初に皆さんと記念写真撮影。卒業写真として最後にお配りしたいという。

スライドの写真は、彼らが15歳頃の時からスタート。みんな初々しい。加治の激しい変化に、いったい彼に何があったんだろう?と自分ツッコミw。
D-LIVEとか沖縄ボーイズのことは全く知らないが、そんな時代もあったんだな。
DD-BOYSのこともよく知らないが、渋谷のツタヤで借りれると加治が大プッシュ。
D-BOYS STAGEや春どこの写真になって、ようやく話についていけて懐かしかった。
1部と同じ展開になるのを避けるべく、2部は秘蔵写真なども追加して新鮮味。

合い間にピンポンピンポンと鳴って、D-BOYSメンバーからの映像メッセージ。
和田、荒木、五十嵐が思い出話などを語り、柳はダーリンへの手紙を読むなど、其々のテイストで言葉を残した。柳の映像の後に、みんなが柳のことを「好きです」「引き込まれる」と語り合う。
聞きながら加治はシンミリしつつもMCとして盛り上げたり。雄弥はどっしり構えて、笑いながら加治と話す。口ベタな足立は寡黙で反応が不明。加治が気を使って足立に声かけしたり。でもたまに場が急に静かになったり。

サプライズゲストで急遽やってきたのが城田優。先輩卒業生としてメッセージも言ってたのに本物登場。2部では彼のメッセージは流れなかったかな。
しろたんが出てきて急に場が活気づく。テニミュ青学2代目の思い出話が飛び回る。いや~懐かしい。しろたん、色んな細かいことまでよく覚えている。足立とズッキーのゴールデンペアとかw。
ラッシーの時に「明るい人はキライ」と言った足立の言葉に、袖で聞いてて傷ついたというしろたん。「僕のキライは普通の意味だから」という足立は独特の感性で、後に自分の芝居論や人生論を展開して会場をうならせる。しろたんは足立を理解しているようで、あとで二人で携帯とメアド交換をしようと意気投合。
『鴉』では雄弥がカッコイー、『ヴェニスの商人』では足立が綺麗と褒め言葉がいっぱい舞い、雄弥も笑って照れるが、足立も照れていて可愛く見えた。

サプライズで、メンバーの鈴木裕樹から登場、在校生代表として生メッセージ。手紙で5~6枚あったかな。「力」「愛」「あこがれ」と其々の言葉を現し、痛快でまとまりのある文章でジンと伝わった。
3人が挨拶してハケた後、場繋ぎでズッキー&しろたんのコーナーもあり。テニミュの台詞とか茅野さんの演出法とか、話題が広がって結構楽しい。しろたんの登場はホントに場を盛り上げて良かった。

2部はズッキーも続いて登場して挨拶したが、サプライズは柳浩太郎。ズッキーだけは知ってたが、みんなは知らなかったらしい。
1部の映像と同じ、ダーリンへの手紙を読んで、忽ち“ダーリンありがとう会”へ進展。「昨日の舞台千秋楽で疲れてたけど、ダーリンに生で会いたかったから」とちょっと恩着せがましく甘える柳に、雄弥も笑いながら「ありがとう」と言い、雄弥から駆け寄って柳の肩をガッツリとハグ。若い頃はベタベタするとイヤがっていたダーリンに、ちょっと傷ついてたとデレグチを言う柳。そんな柳に、大らかな笑みで「わかってるよ」といった感じで頷く雄弥。まさにお父さん! テニミュの頃は雄弥としろたんが柳のお父さんとお母さんだったが、両親がいなくなって柳はどうなるんだろう? 本人は「気合で張り倒す」らしいがw。
ダーリンありがとう!に比べて、加治と足立には「おつかれ~」のみ(笑)。そんな愛想のなさも柳らしい。でも『クールの誕生』で加治とはちょっと仲良くなったらしい。
時間が押してたのか、柳もズッキーもその後すぐにハケた。そういやインタビューの時間がなかったのか、瀬戸や柳下からのメッセージが無かったのが寂しい。1部のほうが内容は濃かった。

最後に3人が挨拶。加治も雄弥も前向きで凛々しい。足立は仕事のためにも、投票して欲しいとピーアール。
今回、足立の芝居論を少し聞いたが、言わんとしてることは分かってもいまいち伝わってこない感じ。こういう持論を展開できる場がもっと必要かも。演出家にことごとく嫌われると自分で言ってたが、信念を曲げず理屈っぽいところが敬遠されるのではないだろうか。経験も少なく若いうちは、監督や演出家に好かれることも必要かもしれない。

開演前は『卒業』の「サウンド・オブ・サイレンス」、終演後は「ありがとう」の音楽が流れていてイイ選曲。
このあとは握手&お渡し会。1部は雄弥足立加治、2部は加治足立雄弥の順番。握手をしながら、お目当ての雄弥や加治には言いたいことが色々あったが、足立にはやはり言葉が少なくなり。人数が多いためか、3人ともフワっとした手の感触。でも目をちゃんと合わせてくれた。雄弥には出演情報をフォローできるブログをやって欲しいところ。

出来上がった写真は、前方席の人は大きく映ってるが、あいにく1部&2部とも後方席だった私の顔は点粒ほどしか映っておらず(^^;。ちょっと心残り。

月末は朗読劇『緋色の研究』で青柳翔×遠藤雄弥の回を観劇予定。早くに雄弥に会えるのは嬉しい。今度は客演として色んな舞台に出て欲しい。

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