月曜外ドラ『ER IX緊急救命室』。第16回「千羽鶴」。
末期がん患者の少年ショーン登場の3回目。憧れのルイス先生との初めてで、おそらく最後のデート。夜の観覧車で、先生とのキスに思いを込める。ひと時の幸せ。想いは言わなくても伝わる。
ルイス先生に託した、たくさんの折鶴。若者の歌が流れる中で、一つまた一つと折鶴が川に流されるシーンが、あまりに切なくて哀しくて涙が出てきた(;_;)。死後の世界、自分の存在…それを考えるには彼はあまりに若すぎて純粋だった。

石田彰が、死の淵にいる少年の気持ちを痛いほどまで見事に演じきってくれた(*^^*)。「末期患者にしては上手かった?」なんて、明るい調子なのに泣けてきちゃう。ベッドに横たわった時の「は〜い」が掠れ声だったのは、はたして演技だったのか、あまりに情感豊かだった。
山像かおりも秀逸な演技で良かった。最後石田さんの声で「スーザン」って聞きたかったな。

ジョン&アビーの求婚話、コバッチュの進退問題、プラット&ガラントの人種問題と他にも盛り沢山だったが、やっぱりショーン・シモンズ&スーザン・ルイス恋話が一番印象に残った。

 ̄ ̄ ̄
水曜NHK教育『ふしぎの海のナディア』。第15話「ノーチラス最大の危機」。
関俊彦ファンの間ではもはや伝説となっている、関さん演じるフェイト登場の回。
誰もが、衝撃的な設定と演出に目を見張り、関さんの秀逸で凄まじい演技力に吃驚し感銘を受けるだろう(オーバーかな^^;)。

後半は全くフェイトの顔や姿を映さず、ただ扉一枚を隔てた奥から声が聞こえるのみ。
死を覚悟し「じゃあ」と明るく告げた後、しばらくの間。そして突然の悲痛な絶叫が静けさを破る。
「いやだーっ!死にたくないっ!もっとやりたい事があったんだっ!」フェイトの気持ちが分る程切なく辛く深く、言葉の重みがのしかかり、共に涙してしまう(;_;)。
これぞ関俊彦の演技の真骨頂なのだ!
この15話1本だけで、関さんは強烈な印象を残し、我々に『ナディア』という名作を残してくれた。
それにしてもアメリカ艦隊がやったのかーっ。くそくそ、アメリカめっ!(~o~)

いつかは誰にでもおとずれる死だけど、死を目前にした者の言葉は、ドラマだろうとアニメだろうと、胸をつかれる。我々も知らず知らずのうちに、死の恐怖と戦って生きている。

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