Ash LIVE TOUR ADVANCE
2011年4月23日 イベントAsh LIVE TOUR『ADVANCE』昼の部へ行ってきた。
お馴染み、中村誠治郎と根本正勝によるAshのライブ。
ツアーと名うっているが、5回目のライブになるのかな。
いつも何かと重なって夜になったが、やっと昼に参加できた。
今回も根本さん側の場所を何とかキープ。夜に比べて若干空いてる感じ。
誠治郎が白なら、根本さんは黒の衣装で、レンブラント感覚w。誠治郎くんは「ねもっちゃんから貰った」ジャケットを早くも脱いで、半袖Tシャツでアコギを鳴らす。
誠治郎がギター&ヴォーカルなら、根本さんはヴォーカル&タンバリン(紹介のためだけに用意w)。ドラム、ギター、ベースは恒例のメンバー。
いつもの「はじまりの場所」から始まって、「REAL」まで全10曲。シャウトなアップテンポで激しい曲から、静かなバラードまで密度濃く歌い上げた。
最初のトーク時に根本さんの声が掠れたように聞こえたが、歌い込むにつれてどんどん本調子に戻ってきたようで、高いキーも出て安定した歌声を聴かせて安心させた。
体いっぱいに歌い上げる根本さんは、今回も率先して手フリでリードし、会場を盛り上げる。いつも以上にお客さんを丹念に見渡して、みんなを乗せてあげる気づかい。視線が何度も飛び込んできてドキドキしたv。
誠治郎くんはいつも以上にパワフルで、明るく力強い歌声を聴かせる。ギターの腕前も格段に上がっているようだ。ライブのテーマ「成長」もしていると、本人もニコニコと自信たっぷり。独特の笑い声は中村家に継がれているとかw。
途中、バラード系が2曲続いたが、5曲目あたりから、二人からもううっすらと汗が滲み、飛び散る様子が分った。
照明がとても素晴らしく、バックから二人を光と闇でくっきりと映し出して、深まりのあるステージを作り出していた。
今回は歌が7割、トークが3割といった感じ。
何かというと、本人が気に入ってる「サンキュー」をセクシーに連発する誠治郎。「カッコイー!」に満足する誠治郎だが、根本さんは女性から言われる「カワイイ」がよく分らないという。今回も結局、根本さんのクールで強引な押しに、誠治郎くんがすぐ治まっちゃうという展開で笑わせてくれた。
今、凝ってるものは?で、誠治郎は足元のギターの“エフェクト”と“ダーツ”。根本さんは“青汁”で、老齢になったら次はアレを飲む?
誠治郎は通販のテレフォンオペレーターの仕事をしていたとかで、二人して電話口の小芝居。根本さんの老人声も面白いが、誠治郎くんの明るい受け答えは確かにご指名されるノリ。
こう見えて意外とちゃんと生活している、という誠治郎くんは洗濯モノを干す際のテクニックを披露。根本さんの部屋もしっかり片付いているそうだ。二人とも生活力は太鼓判。
恒例のAshショッピング小芝居。lotoくじのサイン入り写真、誠治郎のは変顔らしいw。卓上式写真にイタズラ書きされると自虐的。ツアー写真集のため今後も順次撮り収めていくようだ。
今回のライブはツアーなので、今後のツアー日程を発表。全部6月で、大阪と名古屋が続いて強行日程。しかも6月の東京はイベントがあって行けない^^;。
アンコールは2曲。先ずバンドなしで、誠治郎のアコギの弾き語りと根本さんが、はじめて椅子に座ったままで「タイムマシン」をしっとりと歌い上げる。
最後はもちろん「はじまりの場所」で盛り上がり。観客もじんわり汗をかいたが、ジャンプはなかった。
2時間弱だったが、充実してあっという間。また機会があれば参加したい。
二人が出演する5月末の『らん』のチラシを貰った。
明日は根本さんが出演する『BARAGA-鬼ki』のイベント参加予定。
お馴染み、中村誠治郎と根本正勝によるAshのライブ。
ツアーと名うっているが、5回目のライブになるのかな。
いつも何かと重なって夜になったが、やっと昼に参加できた。
今回も根本さん側の場所を何とかキープ。夜に比べて若干空いてる感じ。
誠治郎が白なら、根本さんは黒の衣装で、レンブラント感覚w。誠治郎くんは「ねもっちゃんから貰った」ジャケットを早くも脱いで、半袖Tシャツでアコギを鳴らす。
誠治郎がギター&ヴォーカルなら、根本さんはヴォーカル&タンバリン(紹介のためだけに用意w)。ドラム、ギター、ベースは恒例のメンバー。
いつもの「はじまりの場所」から始まって、「REAL」まで全10曲。シャウトなアップテンポで激しい曲から、静かなバラードまで密度濃く歌い上げた。
最初のトーク時に根本さんの声が掠れたように聞こえたが、歌い込むにつれてどんどん本調子に戻ってきたようで、高いキーも出て安定した歌声を聴かせて安心させた。
体いっぱいに歌い上げる根本さんは、今回も率先して手フリでリードし、会場を盛り上げる。いつも以上にお客さんを丹念に見渡して、みんなを乗せてあげる気づかい。視線が何度も飛び込んできてドキドキしたv。
誠治郎くんはいつも以上にパワフルで、明るく力強い歌声を聴かせる。ギターの腕前も格段に上がっているようだ。ライブのテーマ「成長」もしていると、本人もニコニコと自信たっぷり。独特の笑い声は中村家に継がれているとかw。
途中、バラード系が2曲続いたが、5曲目あたりから、二人からもううっすらと汗が滲み、飛び散る様子が分った。
照明がとても素晴らしく、バックから二人を光と闇でくっきりと映し出して、深まりのあるステージを作り出していた。
今回は歌が7割、トークが3割といった感じ。
何かというと、本人が気に入ってる「サンキュー」をセクシーに連発する誠治郎。「カッコイー!」に満足する誠治郎だが、根本さんは女性から言われる「カワイイ」がよく分らないという。今回も結局、根本さんのクールで強引な押しに、誠治郎くんがすぐ治まっちゃうという展開で笑わせてくれた。
今、凝ってるものは?で、誠治郎は足元のギターの“エフェクト”と“ダーツ”。根本さんは“青汁”で、老齢になったら次はアレを飲む?
誠治郎は通販のテレフォンオペレーターの仕事をしていたとかで、二人して電話口の小芝居。根本さんの老人声も面白いが、誠治郎くんの明るい受け答えは確かにご指名されるノリ。
こう見えて意外とちゃんと生活している、という誠治郎くんは洗濯モノを干す際のテクニックを披露。根本さんの部屋もしっかり片付いているそうだ。二人とも生活力は太鼓判。
恒例のAshショッピング小芝居。lotoくじのサイン入り写真、誠治郎のは変顔らしいw。卓上式写真にイタズラ書きされると自虐的。ツアー写真集のため今後も順次撮り収めていくようだ。
今回のライブはツアーなので、今後のツアー日程を発表。全部6月で、大阪と名古屋が続いて強行日程。しかも6月の東京はイベントがあって行けない^^;。
アンコールは2曲。先ずバンドなしで、誠治郎のアコギの弾き語りと根本さんが、はじめて椅子に座ったままで「タイムマシン」をしっとりと歌い上げる。
最後はもちろん「はじまりの場所」で盛り上がり。観客もじんわり汗をかいたが、ジャンプはなかった。
2時間弱だったが、充実してあっという間。また機会があれば参加したい。
二人が出演する5月末の『らん』のチラシを貰った。
明日は根本さんが出演する『BARAGA-鬼ki』のイベント参加予定。
春の新番アニメ1話~2話チェック。
『ザ・ペンギンズ from マダガスカル2』
前回と同じ、飛田展男さんの隊長は健在。
『トリコ』
ナレーションを聞くと、オーナー(@電王)のチャーハンを思い出すw。映画より更にパワーアップ。
『銀魂』
8月のイベントに向けて、ひたすら、か~つらかつら♪
『戦国乙女~桃色パラドックス~』
女だらけでベタだけど。おまけに出てくるツンデレ平田裕香さんについメレ(@ゲキレン)を重ねちゃうw。
『TIGER & BUNNY』
タイバニ。アメコミっぽい絵のバディもの。平田広明さん&森田成一さんのやり取りが面白い。次回サブタイの英語読みがイカすw。
『30歳の保健体育』
男子は必見!? 下野紘さんと置鮎龍太郎さんのユル~イかけ合い。
『SKET DANCE』
杉田智和さんの喋りがカギを握る!? リアルバンド募集と、早くも踊りまくるw。
『へうげもの』
大倉孝二さんの声が味があってピッタリ。その後の名品名席コーナーが興味深い。
『Steins;Gate』
シュタゲ。謎と不気味さで引き込まれる。本筋とは関係なさそうな役で、てらそままさきさんが出演。
『遊戯王ZEAL(ゼアル)』
“かっとビング!”な熱血少年はエドマンド(@ナルニア)。テニミュ幸村で人気を博した増田俊樹はまた中学生のライバル役w。
『世界一初恋』
BLコミックのテレビアニメ化も定番。豪華声優陣がデキる男たちを好演w。
『殿といっしょ~眼帯の野望~』
前回のシリーズを観てないが。奇抜なキャラと予想を覆すキャストに注目。
『C』
難解な設定のホラー。ノイタミナ過去作品に出た声優てんこ盛り。飛田さんが講師役で出演。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
長いタイトルだ。丁寧な作り。『シックス・センス』な展開かと思いきや、広がりと成長を見せるらしい。
『緋弾のアリア』
シャナ・ボイスさく裂。男子が少しはデキるらしい。ガンアクションが見もの。
『デッドマン・ワンダーランド』
最初からクライマックスのヘビィでダークな展開。朴路美さんが熱演。
『青の祓魔師』
アニメイトのせいで、燐はどこぞの店員なのかと思い込みw。これからキャラクターやキャストてんこ盛り。
『ザ・ペンギンズ from マダガスカル2』
前回と同じ、飛田展男さんの隊長は健在。
『トリコ』
ナレーションを聞くと、オーナー(@電王)のチャーハンを思い出すw。映画より更にパワーアップ。
『銀魂』
8月のイベントに向けて、ひたすら、か~つらかつら♪
『戦国乙女~桃色パラドックス~』
女だらけでベタだけど。おまけに出てくるツンデレ平田裕香さんについメレ(@ゲキレン)を重ねちゃうw。
『TIGER & BUNNY』
タイバニ。アメコミっぽい絵のバディもの。平田広明さん&森田成一さんのやり取りが面白い。次回サブタイの英語読みがイカすw。
『30歳の保健体育』
男子は必見!? 下野紘さんと置鮎龍太郎さんのユル~イかけ合い。
『SKET DANCE』
杉田智和さんの喋りがカギを握る!? リアルバンド募集と、早くも踊りまくるw。
『へうげもの』
大倉孝二さんの声が味があってピッタリ。その後の名品名席コーナーが興味深い。
『Steins;Gate』
シュタゲ。謎と不気味さで引き込まれる。本筋とは関係なさそうな役で、てらそままさきさんが出演。
『遊戯王ZEAL(ゼアル)』
“かっとビング!”な熱血少年はエドマンド(@ナルニア)。テニミュ幸村で人気を博した増田俊樹はまた中学生のライバル役w。
『世界一初恋』
BLコミックのテレビアニメ化も定番。豪華声優陣がデキる男たちを好演w。
『殿といっしょ~眼帯の野望~』
前回のシリーズを観てないが。奇抜なキャラと予想を覆すキャストに注目。
『C』
難解な設定のホラー。ノイタミナ過去作品に出た声優てんこ盛り。飛田さんが講師役で出演。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
長いタイトルだ。丁寧な作り。『シックス・センス』な展開かと思いきや、広がりと成長を見せるらしい。
『緋弾のアリア』
シャナ・ボイスさく裂。男子が少しはデキるらしい。ガンアクションが見もの。
『デッドマン・ワンダーランド』
最初からクライマックスのヘビィでダークな展開。朴路美さんが熱演。
『青の祓魔師』
アニメイトのせいで、燐はどこぞの店員なのかと思い込みw。これからキャラクターやキャストてんこ盛り。
レンブラント 光の探求/闇の誘惑
2011年4月20日 生活時事国立西洋美術館で開催中の『レンブラント 光の探求/闇の誘惑』を見てきた。
『陰陽師』風にいうと、“Light”&“Shadow”だろうかw。
レンブラントの名をはじめて知ったのは、萩尾望都のコミック『ポーの一族』である。
17世紀のオランダの画家レンブラント・ファン・レインは、「光と影の魔術師」「明暗の巨匠」と呼ばれてきたという。
1606年に生まれ、アムステルダムへ移住したレンブラント。日本でいうと、三代将軍の時代だろうか。早くから画家として成功をおさめ名声を確立したが、妻を失い、複雑な女性関係の中、浪費癖で破産に追い込まれたりと、晩年は苦難を味わったという。まさに「光と影」の人生だったようだ。
本展は、初期から晩年にいたる約110点の版画に、約15点の絵画と素描を加え、レンブラントが追求した「光と影」の芸術世界を辿る。その中には、30点以上もの和紙刷り版画が展示され、和紙がレンブラントの明暗表現に果たした役割も再検証する。
展示を見るにあたって、「エングレーヴィング」「エッチング」「ドライポイント」などの作業方法の名称が出てくる。「ステート」という幾つもの作業段階がポイントになり、ステートと用紙が異なった複数の作品が展示されるのも注目したい。
第1章【黒い版画】
黒の諧調表現が際立つ「黒い版画」作品。レンブラントと同時代の版画家の作例が導入部として展示。
《羊飼いへのお告げ》、風景版画の《三本の木》、明るい版画の《エジプト逃避途上の休息》、珍しい静物画の《貝殻》の他、光へ関心がいった《松明に照らされる十字架降下》など。
絵画では、ハイライト効果による質感が素晴らしい《東洋風の衣装をまとう自画像》や《旗手(フローリス・ソープ)》など。
「絵画」をテーマにした絵画《アトリエの画家》は、光の傾斜が美しい。
第2章【淡い色の紙】
「インド紙」(オートミール?)「中国紙」など淡い色の紙の中でも、クリーム色や象牙色の「和紙」を好んで使った作品。
それぞれ和紙版と西洋紙版が展示された《ヤン・シックス》《病人たちを癒すキリスト(百グルデン版画)》では違いが味わえる。総じて和紙で描かれたものは、柔らかく繊細なタッチで好ましい。後刷りの和紙を使った《聖母の死》や、擬似和紙を使った《病人たちを癒すキリスト(百グルデン版画)》もある。和紙にムガール写本画の複写をした《木の下に座る4人の東洋人》は雰囲気たっぷり。
油彩の《3人の音楽家(聴覚)》や《音楽を奏でる人々》は、人物の表情と共に、質感や光影が素晴らしい。
第3章【とても変わった技法】
「深く力強い明暗表現」と「絵画性」への関心はさまざまに変奏し、版画と絵画の明暗表現の異同や関わりを見せる作品。
チラシにもなった版画《石の手摺りにもたれる自画像》や、風景版画《オンファル》、インクの濃淡で空間を表現した《神殿奉納》など。
白黒の版画ばかりを見た後、階下に行くと油彩画が広がって目に眩しい。油彩の《書斎のミネルヴァ》《ヘンドリッキェ・ストッフェルス》など、身近な女性をモデルにしたような女性にも光と陰が巧みに盛り込まれる。
第4章【《三本の十字架》と《エッケ・ホモ》】
ステートと用紙が異なった複数の作品を展示した、傑作版画《三本の十字架》と《エッケ・ホモ(民衆に晒されるキリスト)》。見るなり、つい映画『レッツゴー仮面ライダー』の処刑場の場面が思い出されてしまい苦笑w。
《三本》は4点、《エッケ・ホモ》は5点も集められ展示されており、見比べながら自分の好みを探すのも面白い。《三本》は白くはっきりした大英博物館のもの、《エッケ・ホモ》は表情が漫画チックな和紙製のメトロポリタン美術館のものが好み。
アムステルダムのレンブラントハイス(美術館・研究センター)の紹介もあり。
レンブラントで有名な《夜警》などは、現地で見なくてはならないようだ。
ショップが充実。ポストカードには普通版(100円)と和紙版(150円)があり、好みを選ぶのにちょい苦労。クリアファイルにも黒版と白版があり、まるで舞台『ムサシ』のパンフを選ぶ感覚に似てるw。入れてくれた紙袋も、表が白で裏が黒と凝ってる。
『陰陽師』風にいうと、“Light”&“Shadow”だろうかw。
レンブラントの名をはじめて知ったのは、萩尾望都のコミック『ポーの一族』である。
17世紀のオランダの画家レンブラント・ファン・レインは、「光と影の魔術師」「明暗の巨匠」と呼ばれてきたという。
1606年に生まれ、アムステルダムへ移住したレンブラント。日本でいうと、三代将軍の時代だろうか。早くから画家として成功をおさめ名声を確立したが、妻を失い、複雑な女性関係の中、浪費癖で破産に追い込まれたりと、晩年は苦難を味わったという。まさに「光と影」の人生だったようだ。
本展は、初期から晩年にいたる約110点の版画に、約15点の絵画と素描を加え、レンブラントが追求した「光と影」の芸術世界を辿る。その中には、30点以上もの和紙刷り版画が展示され、和紙がレンブラントの明暗表現に果たした役割も再検証する。
展示を見るにあたって、「エングレーヴィング」「エッチング」「ドライポイント」などの作業方法の名称が出てくる。「ステート」という幾つもの作業段階がポイントになり、ステートと用紙が異なった複数の作品が展示されるのも注目したい。
第1章【黒い版画】
黒の諧調表現が際立つ「黒い版画」作品。レンブラントと同時代の版画家の作例が導入部として展示。
《羊飼いへのお告げ》、風景版画の《三本の木》、明るい版画の《エジプト逃避途上の休息》、珍しい静物画の《貝殻》の他、光へ関心がいった《松明に照らされる十字架降下》など。
絵画では、ハイライト効果による質感が素晴らしい《東洋風の衣装をまとう自画像》や《旗手(フローリス・ソープ)》など。
「絵画」をテーマにした絵画《アトリエの画家》は、光の傾斜が美しい。
第2章【淡い色の紙】
「インド紙」(オートミール?)「中国紙」など淡い色の紙の中でも、クリーム色や象牙色の「和紙」を好んで使った作品。
それぞれ和紙版と西洋紙版が展示された《ヤン・シックス》《病人たちを癒すキリスト(百グルデン版画)》では違いが味わえる。総じて和紙で描かれたものは、柔らかく繊細なタッチで好ましい。後刷りの和紙を使った《聖母の死》や、擬似和紙を使った《病人たちを癒すキリスト(百グルデン版画)》もある。和紙にムガール写本画の複写をした《木の下に座る4人の東洋人》は雰囲気たっぷり。
油彩の《3人の音楽家(聴覚)》や《音楽を奏でる人々》は、人物の表情と共に、質感や光影が素晴らしい。
第3章【とても変わった技法】
「深く力強い明暗表現」と「絵画性」への関心はさまざまに変奏し、版画と絵画の明暗表現の異同や関わりを見せる作品。
チラシにもなった版画《石の手摺りにもたれる自画像》や、風景版画《オンファル》、インクの濃淡で空間を表現した《神殿奉納》など。
白黒の版画ばかりを見た後、階下に行くと油彩画が広がって目に眩しい。油彩の《書斎のミネルヴァ》《ヘンドリッキェ・ストッフェルス》など、身近な女性をモデルにしたような女性にも光と陰が巧みに盛り込まれる。
第4章【《三本の十字架》と《エッケ・ホモ》】
ステートと用紙が異なった複数の作品を展示した、傑作版画《三本の十字架》と《エッケ・ホモ(民衆に晒されるキリスト)》。見るなり、つい映画『レッツゴー仮面ライダー』の処刑場の場面が思い出されてしまい苦笑w。
《三本》は4点、《エッケ・ホモ》は5点も集められ展示されており、見比べながら自分の好みを探すのも面白い。《三本》は白くはっきりした大英博物館のもの、《エッケ・ホモ》は表情が漫画チックな和紙製のメトロポリタン美術館のものが好み。
アムステルダムのレンブラントハイス(美術館・研究センター)の紹介もあり。
レンブラントで有名な《夜警》などは、現地で見なくてはならないようだ。
ショップが充実。ポストカードには普通版(100円)と和紙版(150円)があり、好みを選ぶのにちょい苦労。クリアファイルにも黒版と白版があり、まるで舞台『ムサシ』のパンフを選ぶ感覚に似てるw。入れてくれた紙袋も、表が白で裏が黒と凝ってる。
ミュージカル レ・ミゼラブル マチネ
2011年4月19日 舞台演劇ミュージカル『レ・ミゼラブル』マチネを観てきた。
今年は帝劇100周年。劇場も記念で彩られている。
昨年11月の第一次製作発表が懐かしい。ロビー1階2階には役者の写真メッセージ(あいうえお順)と、東北被災地へ向けた色紙メッセージが飾られていた。
今年もまた『レ・ミゼ』を観る機会に恵まれたことに感謝。
ジョン・ケアード氏新演出のため、本年は今までの演出の見納めともなる。
座席は前方上手サイド。やや身体を斜めにしたが、役者の表情や小芝居がはっきり見えた。
19世紀前半のフランス。罪人の過去を隠して、血の繋がらない一人娘を育てて生きるジャン・バルジャンの姿を、ジャベールとの対決や学生や民衆の蜂起と共に、壮絶に描き出す。
重税がのしかかり失業が後を絶たず、貧富の差が更に拡大する混沌とした時代設定。レ・ミゼの背景が年ごとに今の日本の状況と似通ってきて、驚愕すら覚える。
しかし、貧しくて困難な時でも、どう生きていくか、いかに愛すべきかを、芝居と音楽と共に伝えていく普遍的な作品である。
馴染みのある数々のミュージカルナンバーに包まれるだけで、涙が次々とこみ上げてきた。
曲のリフレインがキャラクターの心情と重なって染みていく。
「囚人の歌」や「ベガーズ」で踏みつけられ、「夢やぶれて」で心が砕けようとも、「The People’s Song」で奮起させる。
「明日が来たとき そうさ明日が♪」歌詞の数々が、生命を謡い上げ希望へと繋げてくれる。
バルジャンとジャベールは別所哲也と岡幸二郎。細やかな芝居と圧巻の歌唱力で何も言うことはない。
駒田一と阿知波悟美のテナルディエ夫婦も達者でユニークな芝居と歌で盛り上げる。
お初の方がたくさん。
ファンテーヌ@和音美桜は、伸びのある清楚な声で美しい。
エポニーヌ@Jenniferは、日本語も綺麗でよく声が出るが、歌い方にクセがあってちょっと違和感が伴う。
コゼット@折井理子は、高音部もよく出て、見た目の幼さが可愛らしく柔らかくて好演。
アンジョルラス@上原理生は、長身でスマートな見た目と誠実さが現れ、高めに伸びるイイ声がとても良い。
山崎育三郎は『ラストゲーム』で観たが、マリウスとしては初めてかも。やや背が低く和風な顔立ちだが、張りがあるよく通る声がハマる。
ガブローシュの鈴木知憲が、堂々とした歌いっぷりで、しっかりした芝居が見事。
エポニーヌとマリウスの関係がまだ出来上がってないかな。エポが最後に自分からマリウスにキスするのが当り前だと思ってたので、それが無かったのに少々面食らった。マリウスの哀しみや絶望もいまひとつ伝わってこない。むしろマリウスのコゼットへの想いはよく出ていたので、今回の勝利はコゼットになるだろうか。
今回一番注目していたのが、石飛幸治(Studio Life)。飲んだくれのグランテールだが、その役として出るまで様々な役を演じていて痛快。石飛さん、顔や体がデカからか、ステージでもよく目立つ。主に上手よりから見えるのも幸い。
初っ端から囚人や工場労働者として出てきて、女郎屋でファンテーヌを陥れる憎たらしい男にも扮してビックリ。グランテールとしてはしょっちゅう酒瓶を片手にベロンベロン状態だが、マリウスにやたら絡んで、アンジョを頭にマリウスとは対照的位置だったとようやく知る。一昨年だったら、遼生マリウスと絡んでくれただろうに残念。
ガブローシュとは一番絡んできて、一幕ラストの「民衆の歌」では肩に担いだままステップを踏み歌うのだから、さぞ大変かもしれないw。二幕の戦闘前は危険だからとガブを帰らせるのに、ガブがこっそり戻ってきたりと、二人の無言の芝居がいじらしく切ない。アンジョが撃たれると、自暴自棄のようにバリケードに挙がって酒瓶を振り回し抵抗する。
同志たちの間で何かと絡み暴走するが、実は気が優しく情も熱い不器用な男だったのだと分る。
ソロはグランテールの荒々しさを表現した歌い方だが、皆を奮起させて数多くあり、アンジョたちと歌い上げる歌も逞しい。
石飛さんの抜群の歌唱力や繊細な表現力にしみじみと感動した。
『前橋ヴィジュアル系』舞台挨拶以来の藤田玲は、モンパルナスでエポニーヌと絡む。エポを足蹴にするところが憎らしいが、学生役ではガラリと雰囲気を変え、みんなと共に歌っていた。
カテコは、バルジャンとマリウスでコゼットの取り合いをしていて面白かった。今回、バルジャンが育て上げたコゼットを本気で愛している様子が伝わってきたしね。2度目のカテコで、取られまいとコゼットの手をさっと引っ張っていくマリウスの顔がムスっとしていたのが愉快。
花を客席に投げ入れた後、上手にジャベールが来てくれたり、マリウス&コゼットが来てくれたりと沸かせてくれた。最後にバルジャンはファンテーヌの手を取っていたけれど。
次は来週の帝劇100周年感謝デーを観劇。チケットが安いから。
5月2日のチャリティ・コンサートも参加予定。5月は他に2回観劇予定だから、レ・ミゼにたっぷり浸かりそう。
パンフの内容が充実。『レ・ミゼ』全公演キャスト表に、俳優の出演場面と役割を表示した『レ・ミゼ』香盤表まで。こういうのを一昨年欲しかったな~。
『レ・ミゼ』を5分で10倍楽しむガイドまで配布されて、いたれりつくせりの観劇w。
今年は帝劇100周年。劇場も記念で彩られている。
昨年11月の第一次製作発表が懐かしい。ロビー1階2階には役者の写真メッセージ(あいうえお順)と、東北被災地へ向けた色紙メッセージが飾られていた。
今年もまた『レ・ミゼ』を観る機会に恵まれたことに感謝。
ジョン・ケアード氏新演出のため、本年は今までの演出の見納めともなる。
座席は前方上手サイド。やや身体を斜めにしたが、役者の表情や小芝居がはっきり見えた。
19世紀前半のフランス。罪人の過去を隠して、血の繋がらない一人娘を育てて生きるジャン・バルジャンの姿を、ジャベールとの対決や学生や民衆の蜂起と共に、壮絶に描き出す。
重税がのしかかり失業が後を絶たず、貧富の差が更に拡大する混沌とした時代設定。レ・ミゼの背景が年ごとに今の日本の状況と似通ってきて、驚愕すら覚える。
しかし、貧しくて困難な時でも、どう生きていくか、いかに愛すべきかを、芝居と音楽と共に伝えていく普遍的な作品である。
馴染みのある数々のミュージカルナンバーに包まれるだけで、涙が次々とこみ上げてきた。
曲のリフレインがキャラクターの心情と重なって染みていく。
「囚人の歌」や「ベガーズ」で踏みつけられ、「夢やぶれて」で心が砕けようとも、「The People’s Song」で奮起させる。
「明日が来たとき そうさ明日が♪」歌詞の数々が、生命を謡い上げ希望へと繋げてくれる。
バルジャンとジャベールは別所哲也と岡幸二郎。細やかな芝居と圧巻の歌唱力で何も言うことはない。
駒田一と阿知波悟美のテナルディエ夫婦も達者でユニークな芝居と歌で盛り上げる。
お初の方がたくさん。
ファンテーヌ@和音美桜は、伸びのある清楚な声で美しい。
エポニーヌ@Jenniferは、日本語も綺麗でよく声が出るが、歌い方にクセがあってちょっと違和感が伴う。
コゼット@折井理子は、高音部もよく出て、見た目の幼さが可愛らしく柔らかくて好演。
アンジョルラス@上原理生は、長身でスマートな見た目と誠実さが現れ、高めに伸びるイイ声がとても良い。
山崎育三郎は『ラストゲーム』で観たが、マリウスとしては初めてかも。やや背が低く和風な顔立ちだが、張りがあるよく通る声がハマる。
ガブローシュの鈴木知憲が、堂々とした歌いっぷりで、しっかりした芝居が見事。
エポニーヌとマリウスの関係がまだ出来上がってないかな。エポが最後に自分からマリウスにキスするのが当り前だと思ってたので、それが無かったのに少々面食らった。マリウスの哀しみや絶望もいまひとつ伝わってこない。むしろマリウスのコゼットへの想いはよく出ていたので、今回の勝利はコゼットになるだろうか。
今回一番注目していたのが、石飛幸治(Studio Life)。飲んだくれのグランテールだが、その役として出るまで様々な役を演じていて痛快。石飛さん、顔や体がデカからか、ステージでもよく目立つ。主に上手よりから見えるのも幸い。
初っ端から囚人や工場労働者として出てきて、女郎屋でファンテーヌを陥れる憎たらしい男にも扮してビックリ。グランテールとしてはしょっちゅう酒瓶を片手にベロンベロン状態だが、マリウスにやたら絡んで、アンジョを頭にマリウスとは対照的位置だったとようやく知る。一昨年だったら、遼生マリウスと絡んでくれただろうに残念。
ガブローシュとは一番絡んできて、一幕ラストの「民衆の歌」では肩に担いだままステップを踏み歌うのだから、さぞ大変かもしれないw。二幕の戦闘前は危険だからとガブを帰らせるのに、ガブがこっそり戻ってきたりと、二人の無言の芝居がいじらしく切ない。アンジョが撃たれると、自暴自棄のようにバリケードに挙がって酒瓶を振り回し抵抗する。
同志たちの間で何かと絡み暴走するが、実は気が優しく情も熱い不器用な男だったのだと分る。
ソロはグランテールの荒々しさを表現した歌い方だが、皆を奮起させて数多くあり、アンジョたちと歌い上げる歌も逞しい。
石飛さんの抜群の歌唱力や繊細な表現力にしみじみと感動した。
『前橋ヴィジュアル系』舞台挨拶以来の藤田玲は、モンパルナスでエポニーヌと絡む。エポを足蹴にするところが憎らしいが、学生役ではガラリと雰囲気を変え、みんなと共に歌っていた。
カテコは、バルジャンとマリウスでコゼットの取り合いをしていて面白かった。今回、バルジャンが育て上げたコゼットを本気で愛している様子が伝わってきたしね。2度目のカテコで、取られまいとコゼットの手をさっと引っ張っていくマリウスの顔がムスっとしていたのが愉快。
花を客席に投げ入れた後、上手にジャベールが来てくれたり、マリウス&コゼットが来てくれたりと沸かせてくれた。最後にバルジャンはファンテーヌの手を取っていたけれど。
次は来週の帝劇100周年感謝デーを観劇。チケットが安いから。
5月2日のチャリティ・コンサートも参加予定。5月は他に2回観劇予定だから、レ・ミゼにたっぷり浸かりそう。
パンフの内容が充実。『レ・ミゼ』全公演キャスト表に、俳優の出演場面と役割を表示した『レ・ミゼ』香盤表まで。こういうのを一昨年欲しかったな~。
『レ・ミゼ』を5分で10倍楽しむガイドまで配布されて、いたれりつくせりの観劇w。
数々のアニメーションでお馴染みの、昭和の名監督・出崎統(でざきおさむ)氏が、昨日、肺がんでお亡くなりになられたそうです。
67歳でした。
とてもショックです。まだまだアニメ業界を牽引して頂きたかったです。
出崎氏がはじめて本格参加された『悟空の大冒険』は、幼かったながらもよく覚えています。
その後、テレビアニメのOPテロップで「さきまくら」という名前を何度か目にしましたが、これが出崎氏の変名だということを後から知りました。
『ガンバの冒険』『宝島』『家なき子』などで育んで、『ベルサイユのばら』『エースをねらえ!』『スペースコブラ』などでアニメの本質を見せて下さいました。
出崎&杉野の名コンビで作られた、オリジナルの『白鯨伝説』も好きでした。
劇場版『とっとこハム太郎』や劇場版『CLANNAD』も、出崎氏が監督されたという理由だけで観に行きました。
光と闇を画面に取り入れ、独特の止め絵や繰り返しカットの演出も素晴らしく、アニメの世界に芸術性とケレン味をもたらして、新しい可能性を開いた方でした。
心からご冥福をお祈りいたします。
67歳でした。
とてもショックです。まだまだアニメ業界を牽引して頂きたかったです。
出崎氏がはじめて本格参加された『悟空の大冒険』は、幼かったながらもよく覚えています。
その後、テレビアニメのOPテロップで「さきまくら」という名前を何度か目にしましたが、これが出崎氏の変名だということを後から知りました。
『ガンバの冒険』『宝島』『家なき子』などで育んで、『ベルサイユのばら』『エースをねらえ!』『スペースコブラ』などでアニメの本質を見せて下さいました。
出崎&杉野の名コンビで作られた、オリジナルの『白鯨伝説』も好きでした。
劇場版『とっとこハム太郎』や劇場版『CLANNAD』も、出崎氏が監督されたという理由だけで観に行きました。
光と闇を画面に取り入れ、独特の止め絵や繰り返しカットの演出も素晴らしく、アニメの世界に芸術性とケレン味をもたらして、新しい可能性を開いた方でした。
心からご冥福をお祈りいたします。
映画 名探偵コナン 沈黙の15分
2011年4月17日 映画映画『名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)』を観てきた。
人気コミックの劇場版アニメ化15周年記念作品。
今回は都営地下鉄トンネル爆破事件と新潟県の雪山で起こる殺人事件の謎に、コナンたちが挑み、最大の危機に襲われる。
傲岸不遜な都知事に対して“天誅”とか、ダムで沈んだ北ノ沢村とか、現実とリンクされたネタには苦笑がもれるw。
8年間も意識不明だった少年が目覚めたり、心臓発作があったりで、「トーマ」の「心臓」なんていう言葉が浮かんだりした。
地震発生から津波は30分と聞いたが、雪崩が起きてから15分というのははじめて知った。短い時間の酷さ、水というものの恐ろしさをつくづく知らされた内容。今、この時期に公開されることに意義があるのだと、信じたい。
今回の少年探偵団は大暴走!
こっそりスノーモービルに乗って一般道まで行ったり、賑やかに雪合戦は置いといて、冬馬を勝手に連れ出したりと、自由身勝手な言動が多過ぎるっ。正直、観てる子ども達には絶対にマネをして欲しくないし、大人がしっかり彼らを叱って反省させるべきところ。
いくら話を転がすためとはいえ、少年探偵団をダシに使うことしかアイデアが浮かばなかったのかとガックリくる。
元太と光彦の口喧嘩もあざといし、それが幼馴染み5人と直結させるにもムリがある。あの5人もあんなに因縁があるのによく集まれたもんだ。
博士や元太のメタボネタは話と関係なかったな。
コナンには特別な思い入れはなかったハズだが、犯人からスノボで逃げ去る際、咄嗟に灰原を体ごと庇ったコナンの格好良さに、思わずキュンときちゃったw。灰原も「年下のくせに」と焦ってたが、きっとドキっときたハズ。
犯人確保からすぐ確認すればいいのに~と、油断していたコナンたちが少々じれったい。
それにしてもスノボひとつで何という疾走感。アクションに次ぐアクション。アニメならではの映像だろう。これが本編ラスト15分の最大の見せ場となるのかな。
でも本当の見どころはその後に残されていて、動と静の局面の中で「生きる」ことの凄まじさがほとばしるような映画だった。
犯人の見当は、だいたい声でわかっちゃった^^;。
高山みなみらレギュラー陣の中でも、高木渉、大谷育江、岩居由希子ら少年探偵団が賑々しい。
小山力也の声にも慣れた感。コナンと何かと絡んだ灰原@林原めぐみが特にイイ。
難波圭一、関俊彦、江川央生、朴路美、飯塚雅弓、宮田幸季と豪華ゲスト。関さんと飯塚さんって舞台でも共演したね。路美さんはソフトな女声。
戦場カメラマン・渡部陽一が声を出すと、観ていた子どもたちが笑ってウケていた。ゆっくり喋るからセリフは分り易い。
B’zの主題歌がよくマッチしてドラマチックに盛り上げる。
人気コミックの劇場版アニメ化15周年記念作品。
今回は都営地下鉄トンネル爆破事件と新潟県の雪山で起こる殺人事件の謎に、コナンたちが挑み、最大の危機に襲われる。
傲岸不遜な都知事に対して“天誅”とか、ダムで沈んだ北ノ沢村とか、現実とリンクされたネタには苦笑がもれるw。
8年間も意識不明だった少年が目覚めたり、心臓発作があったりで、「トーマ」の「心臓」なんていう言葉が浮かんだりした。
地震発生から津波は30分と聞いたが、雪崩が起きてから15分というのははじめて知った。短い時間の酷さ、水というものの恐ろしさをつくづく知らされた内容。今、この時期に公開されることに意義があるのだと、信じたい。
今回の少年探偵団は大暴走!
こっそりスノーモービルに乗って一般道まで行ったり、賑やかに雪合戦は置いといて、冬馬を勝手に連れ出したりと、自由身勝手な言動が多過ぎるっ。正直、観てる子ども達には絶対にマネをして欲しくないし、大人がしっかり彼らを叱って反省させるべきところ。
いくら話を転がすためとはいえ、少年探偵団をダシに使うことしかアイデアが浮かばなかったのかとガックリくる。
元太と光彦の口喧嘩もあざといし、それが幼馴染み5人と直結させるにもムリがある。あの5人もあんなに因縁があるのによく集まれたもんだ。
博士や元太のメタボネタは話と関係なかったな。
コナンには特別な思い入れはなかったハズだが、犯人からスノボで逃げ去る際、咄嗟に灰原を体ごと庇ったコナンの格好良さに、思わずキュンときちゃったw。灰原も「年下のくせに」と焦ってたが、きっとドキっときたハズ。
犯人確保からすぐ確認すればいいのに~と、油断していたコナンたちが少々じれったい。
それにしてもスノボひとつで何という疾走感。アクションに次ぐアクション。アニメならではの映像だろう。これが本編ラスト15分の最大の見せ場となるのかな。
でも本当の見どころはその後に残されていて、動と静の局面の中で「生きる」ことの凄まじさがほとばしるような映画だった。
犯人の見当は、だいたい声でわかっちゃった^^;。
高山みなみらレギュラー陣の中でも、高木渉、大谷育江、岩居由希子ら少年探偵団が賑々しい。
小山力也の声にも慣れた感。コナンと何かと絡んだ灰原@林原めぐみが特にイイ。
難波圭一、関俊彦、江川央生、朴路美、飯塚雅弓、宮田幸季と豪華ゲスト。関さんと飯塚さんって舞台でも共演したね。路美さんはソフトな女声。
戦場カメラマン・渡部陽一が声を出すと、観ていた子どもたちが笑ってウケていた。ゆっくり喋るからセリフは分り易い。
B’zの主題歌がよくマッチしてドラマチックに盛り上げる。
映画 ガリバー旅行記 吹替え版
2011年4月17日 映画今日は映画『ガリバー旅行記』と『名探偵コナン』の二本立て。
どちらも高木渉が大活躍のメタボ繋がりでもあったw。
映画『ガリバー旅行記』2D吹替え版を観てきた。
3Dはあえて避けたが、2Dでも充分雰囲気を味わえた。
ジョナサン・スウィフトの1726年の小説『ガリバー旅行記』を現代風にアレンジ。
ニューヨークの新聞社のメール係として働くガリバーが、バミューダ・トライアングの取材旅行に行った先で嵐に遭遇。中世風の衣装を着た小人たちが暮らす王国に流れ着き、体の大きさを生かして馴染んでいく。
うだつのあがらない小心者のガリバーは、腹もたるみ髪も薄く、まさにメタボなキモ男w。
小人の国で、最初は「野獣」と囚人扱いだったのが、敵襲を蹴散らかしたことで、忽ちみんなから“ヒーロー扱い”。自分を大統領だと偽り、文明知識を生かして態度まで大きくなってしまう。
小人と巨人の比較だけでなく、中世のモノ作りと現代の科学とのギャップで楽しませる作り。
『スター・ウォーズ』や『タイタニック』と名作をフィーチャーさせたり、中世風ロボットを出したりと、オタク心も擽らせる。
ここまでは映画の予告通りだったのが、ガリバーが挫折を味わい信頼を失って流されるところから、新たな幕が開いてちょっぴり驚かされる。
いくらなんでも、生きて動くものをあんな風に扱うなんて!何てコワイ^^;。
世の中、上には上がいるもんだ。
はじめての親友ホレイショの信頼と助力によって、挫折から奮起し立ち向かうガリバーの勇気と踏ん張りが見どころ。ついでに現実の恋まで修復しちゃう。
“最後まで諦めちゃダメだ”まさにコレw。
でも本当の見どころは、古いしきたりや身分制度に抑圧されていたリリパット王国の人達が、ガリバーによって新しい文化に出会い、新しいもの作りに芽生え、どんどん変わっていくところ。
思いを積極的に出していくホレイショは、ガリバーの助言でヘマをするも、誠実な人柄は変わらない。
長いドレスから現代の服へ変わるだけでなく、従順な王女様が自己に目覚め、自分の意思と力を出していく場面が面白い。
映画を観る子どもたちの反応がとても愉快。キスシーンを見て声を挙げていたが、ちょっとは大人になったかな?w
どんな仕事でも“ちっぽけなもの”はない!って言葉に、大人も勇気づけられたのでは。
小さいとか弱いとかは、気持ちのもちよう。ポジティブな内容に元気を貰えた人も多かっただろう。
でもミュージカル風な終わり方には呆然。次作へ繋げるとか、もっと爽快な締め方があったと思う。
高木渉が、ガリバー役ジャック・ブラックの雰囲気を見事に出す熱演ぶりで素晴らしい。
吹替えだけでなく原語でも歌うハマリようで、高木さんの新たな才能に触れた。
エドワード将軍の声が石川禅でビックリ。もしや日本のミュージカルスターで固めたのか!?
どちらも高木渉が大活躍のメタボ繋がりでもあったw。
映画『ガリバー旅行記』2D吹替え版を観てきた。
3Dはあえて避けたが、2Dでも充分雰囲気を味わえた。
ジョナサン・スウィフトの1726年の小説『ガリバー旅行記』を現代風にアレンジ。
ニューヨークの新聞社のメール係として働くガリバーが、バミューダ・トライアングの取材旅行に行った先で嵐に遭遇。中世風の衣装を着た小人たちが暮らす王国に流れ着き、体の大きさを生かして馴染んでいく。
うだつのあがらない小心者のガリバーは、腹もたるみ髪も薄く、まさにメタボなキモ男w。
小人の国で、最初は「野獣」と囚人扱いだったのが、敵襲を蹴散らかしたことで、忽ちみんなから“ヒーロー扱い”。自分を大統領だと偽り、文明知識を生かして態度まで大きくなってしまう。
小人と巨人の比較だけでなく、中世のモノ作りと現代の科学とのギャップで楽しませる作り。
『スター・ウォーズ』や『タイタニック』と名作をフィーチャーさせたり、中世風ロボットを出したりと、オタク心も擽らせる。
ここまでは映画の予告通りだったのが、ガリバーが挫折を味わい信頼を失って流されるところから、新たな幕が開いてちょっぴり驚かされる。
いくらなんでも、生きて動くものをあんな風に扱うなんて!何てコワイ^^;。
世の中、上には上がいるもんだ。
はじめての親友ホレイショの信頼と助力によって、挫折から奮起し立ち向かうガリバーの勇気と踏ん張りが見どころ。ついでに現実の恋まで修復しちゃう。
“最後まで諦めちゃダメだ”まさにコレw。
でも本当の見どころは、古いしきたりや身分制度に抑圧されていたリリパット王国の人達が、ガリバーによって新しい文化に出会い、新しいもの作りに芽生え、どんどん変わっていくところ。
思いを積極的に出していくホレイショは、ガリバーの助言でヘマをするも、誠実な人柄は変わらない。
長いドレスから現代の服へ変わるだけでなく、従順な王女様が自己に目覚め、自分の意思と力を出していく場面が面白い。
映画を観る子どもたちの反応がとても愉快。キスシーンを見て声を挙げていたが、ちょっとは大人になったかな?w
どんな仕事でも“ちっぽけなもの”はない!って言葉に、大人も勇気づけられたのでは。
小さいとか弱いとかは、気持ちのもちよう。ポジティブな内容に元気を貰えた人も多かっただろう。
でもミュージカル風な終わり方には呆然。次作へ繋げるとか、もっと爽快な締め方があったと思う。
高木渉が、ガリバー役ジャック・ブラックの雰囲気を見事に出す熱演ぶりで素晴らしい。
吹替えだけでなく原語でも歌うハマリようで、高木さんの新たな才能に触れた。
エドワード将軍の声が石川禅でビックリ。もしや日本のミュージカルスターで固めたのか!?
ミュージカル テニスの王子様 青学VS聖ルドルフ/山吹
2011年4月16日 舞台演劇ミュージカル『テニスの王子様』青学VS聖ルドルフ/山吹を観てきた。
先月31日に観るハズだったのが、初日が延びて結局4月半ばの観劇。31日のは2階席だったし、払い戻しでよかったか。
今回はアリーナ前方席。表情や小芝居までくっきり観易い!
前半は、青学と聖ルドルフ学院との準々決勝。聖ルドルフの司令塔・観月の徹底した分析が青学を追いつめる。後半は、青学と山吹中との決勝戦。山吹の異端児・亜久津に青学の一年は翻弄される。
戦いの内容は殆ど忘れかけているが、他校のキャラクターは印象的。
聖ルドルフは粒ぞろいで濃ゆくて面白い。「んふっ」の観月に不二弟の裕太、野性味溢れる赤澤部長、「アヒル」の柳沢に木更津弟の淳。金田はすっかり忘れていたw。
山吹は個性的だがどこか地味。不良な野獣の亜久津、マネージャーの壇、ラッキー千石と地味’sの二人。グラサンの室町はすっかり忘れかけていたw。
青学メンバーは、不動峰戦の時と比べると、パワーアップしていて確実に成長している。
中でも菊丸@小関裕太は、前回がいまひとつだっただけに成長ぶりが顕著。歌でも声がよく出るようになってて、アクロバットや体の動きが軽快で、表情や芝居にも菊丸らしい笑顔や自信が表れていた。
今回のキーマン、大石@平牧仁とのコンビも頼もしい。不二周助@三津谷亮は揺るぎない柔軟さと安定感。桃城@上鶴徹、海堂役@池岡亮介は独自のテイストで熱血ぶりを示す。
他校はチームワークはいいが、個人の芝居や歌はまだまだ納得のいくものではない。
観月@小林豊は、滑舌やセリフに不安があるが、「んふっ」を通り越した不気味な笑いや独特のアプローチもあり、これから伸びていきそうだ。
不二裕太@小西成弥は、芝居はまだ硬いが、爽やかな可愛さがあって好ましい。赤澤@猪塚健太は眼力があって男っぽい。金田@大久保祥太郎は、経験豊かなので芝居が上手く、さりげに存在感を放つ。柳沢@陣内将も、手馴れた芝居でムードメーカーぶりを発揮。木更津@廣瀬大介は、六角戦にも兄として出るのかな。
千石@聖也は、軽い唄い方が難だが、身軽なアクロバットをエンディングで披露。太一@柾木玲弥は、前説も可愛く担当。室町@小野賢章は、いい芝居をするが、試合がないのが惜しかった。亜久津@岸本卓也は、凄みがあって明確な芝居。
聖ルドルフは、キャラクターで観月や裕太に目がいくが、キャスト的にD2を追いかけてしまう。
ダブルス戦は二つコートの同時進行設定で、ステージ上でクロス展開、疾走感があって面白かった。ダブルス2の淳が金田だったら、まさに夢のD2四人対戦になってたハズw。金田の赤澤に対する思いがよく出ていたし、菊丸を庇う大石も逞しかった。『陰陽師』アフタートークで、上島氏がtutiに言ってた大石の歌はコレね。裕太を手なずける周助の料理名は毎回変わるんだろうか?
山吹メンバーは選手5人で数的にも寂しい。地味’sの歌もジミだったなw。千石はもっと実力発揮してくれないとつまらない。亜久津の試合も思ったよりは呆気なかった。試合がない室町の存在が目立たない。山吹戦は全体的に印象が薄かった。
次の氷帝戦へと繋げる都大会勝負で、勢いと楽しさの中に、もの足りなさが残る薄味の舞台だった。
凱旋公演でもう1回観劇予定。もう少し進化しているかな。
会場の1Fとアリーナのロビーで、1stシーズンの衣装やパンフやチラシ、パネル写真を展示中。懐かしくてキュンとなったv。パンフは全部持ってるが、チラシなど手に入らなかった公演もあり、見るだけで貴重。
てか、六角と対戦のリョーマ@通くん、いまさっき舞台挨拶で観てきたばかり!(^o^) 金髪だったり茶髪だったりしたが、この黒髪の通くんが一番しっくりくる。
先月31日に観るハズだったのが、初日が延びて結局4月半ばの観劇。31日のは2階席だったし、払い戻しでよかったか。
今回はアリーナ前方席。表情や小芝居までくっきり観易い!
前半は、青学と聖ルドルフ学院との準々決勝。聖ルドルフの司令塔・観月の徹底した分析が青学を追いつめる。後半は、青学と山吹中との決勝戦。山吹の異端児・亜久津に青学の一年は翻弄される。
戦いの内容は殆ど忘れかけているが、他校のキャラクターは印象的。
聖ルドルフは粒ぞろいで濃ゆくて面白い。「んふっ」の観月に不二弟の裕太、野性味溢れる赤澤部長、「アヒル」の柳沢に木更津弟の淳。金田はすっかり忘れていたw。
山吹は個性的だがどこか地味。不良な野獣の亜久津、マネージャーの壇、ラッキー千石と地味’sの二人。グラサンの室町はすっかり忘れかけていたw。
青学メンバーは、不動峰戦の時と比べると、パワーアップしていて確実に成長している。
中でも菊丸@小関裕太は、前回がいまひとつだっただけに成長ぶりが顕著。歌でも声がよく出るようになってて、アクロバットや体の動きが軽快で、表情や芝居にも菊丸らしい笑顔や自信が表れていた。
今回のキーマン、大石@平牧仁とのコンビも頼もしい。不二周助@三津谷亮は揺るぎない柔軟さと安定感。桃城@上鶴徹、海堂役@池岡亮介は独自のテイストで熱血ぶりを示す。
他校はチームワークはいいが、個人の芝居や歌はまだまだ納得のいくものではない。
観月@小林豊は、滑舌やセリフに不安があるが、「んふっ」を通り越した不気味な笑いや独特のアプローチもあり、これから伸びていきそうだ。
不二裕太@小西成弥は、芝居はまだ硬いが、爽やかな可愛さがあって好ましい。赤澤@猪塚健太は眼力があって男っぽい。金田@大久保祥太郎は、経験豊かなので芝居が上手く、さりげに存在感を放つ。柳沢@陣内将も、手馴れた芝居でムードメーカーぶりを発揮。木更津@廣瀬大介は、六角戦にも兄として出るのかな。
千石@聖也は、軽い唄い方が難だが、身軽なアクロバットをエンディングで披露。太一@柾木玲弥は、前説も可愛く担当。室町@小野賢章は、いい芝居をするが、試合がないのが惜しかった。亜久津@岸本卓也は、凄みがあって明確な芝居。
聖ルドルフは、キャラクターで観月や裕太に目がいくが、キャスト的にD2を追いかけてしまう。
ダブルス戦は二つコートの同時進行設定で、ステージ上でクロス展開、疾走感があって面白かった。ダブルス2の淳が金田だったら、まさに夢のD2四人対戦になってたハズw。金田の赤澤に対する思いがよく出ていたし、菊丸を庇う大石も逞しかった。『陰陽師』アフタートークで、上島氏がtutiに言ってた大石の歌はコレね。裕太を手なずける周助の料理名は毎回変わるんだろうか?
山吹メンバーは選手5人で数的にも寂しい。地味’sの歌もジミだったなw。千石はもっと実力発揮してくれないとつまらない。亜久津の試合も思ったよりは呆気なかった。試合がない室町の存在が目立たない。山吹戦は全体的に印象が薄かった。
次の氷帝戦へと繋げる都大会勝負で、勢いと楽しさの中に、もの足りなさが残る薄味の舞台だった。
凱旋公演でもう1回観劇予定。もう少し進化しているかな。
会場の1Fとアリーナのロビーで、1stシーズンの衣装やパンフやチラシ、パネル写真を展示中。懐かしくてキュンとなったv。パンフは全部持ってるが、チラシなど手に入らなかった公演もあり、見るだけで貴重。
てか、六角と対戦のリョーマ@通くん、いまさっき舞台挨拶で観てきたばかり!(^o^) 金髪だったり茶髪だったりしたが、この黒髪の通くんが一番しっくりくる。
レッツゴー仮面ライダー&舞台挨拶
2011年4月16日 映画映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』の3回目&舞台挨拶を観てきた。
丸の内TOEI上映後のみ参加。横浜は遠くってね^^;。午前中は某チケ取りがあったし。
この某チケットをPCで取ろうとしたが、1時間以上やっても全然繋がらない。疲れ果て諦め状態のまま、映画館へ急いだ。
でも映画の中で映司が言う「最後まで、諦めちゃダメだ!」が頭にこびり付いて。映画館の中で携帯で試しにやってみたら、すぐ繋がってサクサクと取れてしまった。サイドだがまぁまぁの1階席。諦めないで良かった、とつくづく思った(^o^)。
この映画館で観るのも3回目。今までで一番前の席なので、エキストラの自分の姿がよく見えたw。全部で3カットも!(笑)EDロールの名前まで確認できた。やっぱ映画を観るのは前にかぎるw。
冒頭のモールイマジンが飛び込んだところから、もう布石は始まっていたんだね。少年に1971年なんて時はないもの。タマゴが先かニワトリが先か、のタイムパラドックスの妙というべきか。よく出来てること。
ショッカーの秘密基地の様子が懐かしさが溢れていてお気に入り。ブワーンとした電子音といい、剥き出しに並べられた大型計算機(コンピューター)といい、昔の敵基地には欠かせないアイテムと音だ。
歴史は変えられても、人々の思いは変えられない。人の思いが時間を作るというが、ならば今回、良太郎やコハナが出てこなかったのは、みんなの“思い”が存在しなかったからなのか^^;。もちろん大人の事情や個人の事情で出演叶わずなのだが、電王ファンとしては寂しさがこみ上げる。
モモタロスがベルトをして「変身」するのは、モモ&関さんファンとしては嬉しいが、やはりソードフォームは良太郎いればこその変身だと思うから。
今月発売された『40 YEARS CHRONICLE』は読み応えたっぷりだが、中でも関俊彦さんのインタビューの内容が、まるで私自身の言葉を代弁してくれたようで面白かった。石森章太郎先生の萬画とか、ライダー隊自転車とか、怪傑ライオン丸やバロム1のヒーロー話とか、しみじみと胸熱く共感した。私がはじめて撮影現場に遭遇したのが『ライオン丸』だったなぁ。関さんと同じ時代を生きて、同じことを経験し同じことを思ってたんだなと(嬉)。
 ̄
上映後、大ヒット御礼舞台挨拶。「公開して2週連続ナンバー1!」と司会の寺迫麿さん。
声優さんやイマジンたちがいっせいに登場して賑やか。右から、金田治監督、てらそままさき、キンタロス、関俊彦、モモタロス、桜田通、ウラタロス、遊佐浩二、リュウタロス、鈴村健一の順で並ぶ。イマジンたち久しぶり!てらそまさんら声優陣を拝見するのも久しぶりだ~。監督と通くんは初日に続き2回目。
てか、関さんが真っ赤なカーディガン!(^o^)マフラーはアンク仕様だとかw。てらそまさんは逆に真っ白な出で立ち。
「よーっす!かめん…」と関さん最初の挨拶から噛んだw。喉の調子がワルイとか言いつつ、モモと一緒に「嬉しいぜ!」。終わった後モモにペコペコする関さん。
ところが、てらそまさんまで「せきとしひこのカミカミ発言」からしてちょい噛んでるしw。遊佐さんから「あなたもですよ」と言われ、「ワンマンショー楽しんで下さい」ってw。
通くんはテディがいなくて寂しそうだが、ネタバレオッケーの状態で、テディ愛をキラキラスマイルで語る語るw。テディが飛び降りるシーンのことは何度も聞いたが、テディは僕んちの掃除機にめちゃめちゃ似てる(笑)と後で嬉しそうに話す。
公開日に一般客と一緒に観たという関さんは、前にいた男の子の反応をいちいち確かめながら観たらしく、セキを切ったように好きなシーンや思い出を熱弁w。デンライナーやイマジンのシーンでは「少年よ大志を抱け」とか、ショッカー大首領の納谷悟朗さんには10年前ベロンベロンになって押しかけたことやw、ヘビの頭やミツルくんやら出てくる出てくる。「民衆の思いが大きなうねりになっていたのが嬉しかった」に私も心から共感。前にいた子どもが黙って観ていたので、「一歩大人に近付いたな」と満足気な独り言w。話しながら「いっぱい喋ってごめんなさい」と苦笑してたが、こんなに熱い熱い関さんの喋りは珍しく、聞きながら胸がいっぱいになったv。
関さんの熱情に触発されたのか、てらそまさんは突然『仮面ライダー』の主題歌をイイ声で歌い上げ、2フレーズ以上続いてプチ・ワンマンショーw。懐かしさの中で一緒に口ずさみそうになった。私も初日以来、何かと心で唄っていたのものね。
40年前は僕と関さんは9つで、子供の頃の熱い思いが思い出されたと言うてらそまさん。「40年ってスゴイな~と」と関さんも引き合いに出しながら、「仮面ライダーに携われて、こんなに嬉しいことはない(アムロ風?)」と感無量。私もまさに同じ思いを日記に綴っていたなぁ。
シャドームーンについても触れ、やったのは27~8歳だったが、声が出るかなと思ったが、二言ぐらいだった(笑)と苦笑い。
遊佐さんは「収録はモモウラキン、テディの4人でやった」と言ったので、スズが慌てて「もうひとりお忘れ」「ゲストじゃない」と反発w。スズは別録りだったそうで、テディと通くんとは会えたし、石川さんと録ったので敵役みたいだったと。キカイダーらが出た時はテンション上がったという。イナズマンの「チェースト!」には石川さんが拘りを持っていて、ギリギリまで収録したという。ガラガランダの「ガーラガランダ」は監督からいっぱいやらされたそうだが^^;、監督からも5分位やって貰ったが編集でカットもしたとかw。
監督からは、デンライナーの中のセリフが、アドリブにも近くて楽しくてしょうがなかったという。観客になって作らせて貰ったという。
最後に通くんが、皆さんの応援があって出来たんだなと、何年後かに観ても仮面ライダーはやっぱりイイなと思えるようにしたいと、丁寧に纏めた。
関さんの喋りだけで5分位あった気がするが、全部で25分位の挨拶。
みんな手を振ってイマジンたちと仲良くはけた。楽しかった!(^o^)
とりあえず前売券があと1枚残っているので、1週間後にもう1回観る予定。
映画館を出た後は、特撮のメッカ後楽園へ。
丸の内TOEI上映後のみ参加。横浜は遠くってね^^;。午前中は某チケ取りがあったし。
この某チケットをPCで取ろうとしたが、1時間以上やっても全然繋がらない。疲れ果て諦め状態のまま、映画館へ急いだ。
でも映画の中で映司が言う「最後まで、諦めちゃダメだ!」が頭にこびり付いて。映画館の中で携帯で試しにやってみたら、すぐ繋がってサクサクと取れてしまった。サイドだがまぁまぁの1階席。諦めないで良かった、とつくづく思った(^o^)。
この映画館で観るのも3回目。今までで一番前の席なので、エキストラの自分の姿がよく見えたw。全部で3カットも!(笑)EDロールの名前まで確認できた。やっぱ映画を観るのは前にかぎるw。
冒頭のモールイマジンが飛び込んだところから、もう布石は始まっていたんだね。少年に1971年なんて時はないもの。タマゴが先かニワトリが先か、のタイムパラドックスの妙というべきか。よく出来てること。
ショッカーの秘密基地の様子が懐かしさが溢れていてお気に入り。ブワーンとした電子音といい、剥き出しに並べられた大型計算機(コンピューター)といい、昔の敵基地には欠かせないアイテムと音だ。
歴史は変えられても、人々の思いは変えられない。人の思いが時間を作るというが、ならば今回、良太郎やコハナが出てこなかったのは、みんなの“思い”が存在しなかったからなのか^^;。もちろん大人の事情や個人の事情で出演叶わずなのだが、電王ファンとしては寂しさがこみ上げる。
モモタロスがベルトをして「変身」するのは、モモ&関さんファンとしては嬉しいが、やはりソードフォームは良太郎いればこその変身だと思うから。
今月発売された『40 YEARS CHRONICLE』は読み応えたっぷりだが、中でも関俊彦さんのインタビューの内容が、まるで私自身の言葉を代弁してくれたようで面白かった。石森章太郎先生の萬画とか、ライダー隊自転車とか、怪傑ライオン丸やバロム1のヒーロー話とか、しみじみと胸熱く共感した。私がはじめて撮影現場に遭遇したのが『ライオン丸』だったなぁ。関さんと同じ時代を生きて、同じことを経験し同じことを思ってたんだなと(嬉)。
 ̄
上映後、大ヒット御礼舞台挨拶。「公開して2週連続ナンバー1!」と司会の寺迫麿さん。
声優さんやイマジンたちがいっせいに登場して賑やか。右から、金田治監督、てらそままさき、キンタロス、関俊彦、モモタロス、桜田通、ウラタロス、遊佐浩二、リュウタロス、鈴村健一の順で並ぶ。イマジンたち久しぶり!てらそまさんら声優陣を拝見するのも久しぶりだ~。監督と通くんは初日に続き2回目。
てか、関さんが真っ赤なカーディガン!(^o^)マフラーはアンク仕様だとかw。てらそまさんは逆に真っ白な出で立ち。
「よーっす!かめん…」と関さん最初の挨拶から噛んだw。喉の調子がワルイとか言いつつ、モモと一緒に「嬉しいぜ!」。終わった後モモにペコペコする関さん。
ところが、てらそまさんまで「せきとしひこのカミカミ発言」からしてちょい噛んでるしw。遊佐さんから「あなたもですよ」と言われ、「ワンマンショー楽しんで下さい」ってw。
通くんはテディがいなくて寂しそうだが、ネタバレオッケーの状態で、テディ愛をキラキラスマイルで語る語るw。テディが飛び降りるシーンのことは何度も聞いたが、テディは僕んちの掃除機にめちゃめちゃ似てる(笑)と後で嬉しそうに話す。
公開日に一般客と一緒に観たという関さんは、前にいた男の子の反応をいちいち確かめながら観たらしく、セキを切ったように好きなシーンや思い出を熱弁w。デンライナーやイマジンのシーンでは「少年よ大志を抱け」とか、ショッカー大首領の納谷悟朗さんには10年前ベロンベロンになって押しかけたことやw、ヘビの頭やミツルくんやら出てくる出てくる。「民衆の思いが大きなうねりになっていたのが嬉しかった」に私も心から共感。前にいた子どもが黙って観ていたので、「一歩大人に近付いたな」と満足気な独り言w。話しながら「いっぱい喋ってごめんなさい」と苦笑してたが、こんなに熱い熱い関さんの喋りは珍しく、聞きながら胸がいっぱいになったv。
関さんの熱情に触発されたのか、てらそまさんは突然『仮面ライダー』の主題歌をイイ声で歌い上げ、2フレーズ以上続いてプチ・ワンマンショーw。懐かしさの中で一緒に口ずさみそうになった。私も初日以来、何かと心で唄っていたのものね。
40年前は僕と関さんは9つで、子供の頃の熱い思いが思い出されたと言うてらそまさん。「40年ってスゴイな~と」と関さんも引き合いに出しながら、「仮面ライダーに携われて、こんなに嬉しいことはない(アムロ風?)」と感無量。私もまさに同じ思いを日記に綴っていたなぁ。
シャドームーンについても触れ、やったのは27~8歳だったが、声が出るかなと思ったが、二言ぐらいだった(笑)と苦笑い。
遊佐さんは「収録はモモウラキン、テディの4人でやった」と言ったので、スズが慌てて「もうひとりお忘れ」「ゲストじゃない」と反発w。スズは別録りだったそうで、テディと通くんとは会えたし、石川さんと録ったので敵役みたいだったと。キカイダーらが出た時はテンション上がったという。イナズマンの「チェースト!」には石川さんが拘りを持っていて、ギリギリまで収録したという。ガラガランダの「ガーラガランダ」は監督からいっぱいやらされたそうだが^^;、監督からも5分位やって貰ったが編集でカットもしたとかw。
監督からは、デンライナーの中のセリフが、アドリブにも近くて楽しくてしょうがなかったという。観客になって作らせて貰ったという。
最後に通くんが、皆さんの応援があって出来たんだなと、何年後かに観ても仮面ライダーはやっぱりイイなと思えるようにしたいと、丁寧に纏めた。
関さんの喋りだけで5分位あった気がするが、全部で25分位の挨拶。
みんな手を振ってイマジンたちと仲良くはけた。楽しかった!(^o^)
とりあえず前売券があと1枚残っているので、1週間後にもう1回観る予定。
映画館を出た後は、特撮のメッカ後楽園へ。
映画『ガクドリ』を観てきた。
2週間限定のレイトショーのみというのが疲れるが仕方ない。
「全日本学生ドリフト王座決定戦」通称“学ドリ”出場を目指す、三人の若者の青春と成長物語。
三人のオムニバスで進展していくが、三人の話は全く絡まず、最後にようやく接点が生まれそうなところが目新しい。
一度は諦めようとしたのに、どうして彼らは“ガクドリ”に本気になるのか。
自分ひとりだけではない、周りにいる熱い思いと確かな支えがあればこそ。
ひとりはみんなのために。みんなはひとりのために。
ちょっぴり熱くて爽やかになる話だった。
迫力の走行シーンやドリフトシーンには、思わず惹き付けられる。
滑るだけでなく、制御してこそのドリフト。
“峠”のガチ勝負は『頭文字D』を思わせるが、『湾岸ミッドナイト』のネタは出てきた。
本物のD1ドライバーの走りや、昨年の学ドリの様子やエキストラを投入して、臨場感あるドラマに出来上がっている。
学ドリなだけに、殆どが大学生の役どころ。
主人公マサキの木ノ本嶺浩は、真面目そうに見えてちょっとチャラいが、ナチュラルなひたむきさを覗かせる。
加藤和樹は、速水俊足という名の金持ち坊ちゃん役。「雨が降った」から止めたのねw。実はナイーブで純粋な青年で、中盤からすぐマトモになっちゃうw。懸命に車を整備する和樹の真摯な様子がとても格好良かったv。
一応二人で、仮面ライダーアクセル&仮面ライダードレイクの脇コンビかなw。
マサキの先輩・今井役の佐々木喜英が、クールな中に情熱を秘める。マサキの親友・熊太郎役の菊田大輔が、地味な強さと優しさを出して好演、ナレーションも聴き取り易い。鈴之助は和樹のサポート役。
三浦葵らキャバ嬢4人組の賑やかな色気、杉本有美の清潔な色気が、画面をうるわしく彩る。
ジャーナリスト役の高知東生の演技が味わい深い。
音楽はアニメ『頭文字D』でも主題歌を担当したmove。
エンドクレジットに並ぶエキストラや大学の名前の行列にパワフルな未来を感じた。
一緒にあった映画『もしドラ』のチラシも爽やか。みんな高校生に見えるからフシギw。
2週間限定のレイトショーのみというのが疲れるが仕方ない。
「全日本学生ドリフト王座決定戦」通称“学ドリ”出場を目指す、三人の若者の青春と成長物語。
三人のオムニバスで進展していくが、三人の話は全く絡まず、最後にようやく接点が生まれそうなところが目新しい。
一度は諦めようとしたのに、どうして彼らは“ガクドリ”に本気になるのか。
自分ひとりだけではない、周りにいる熱い思いと確かな支えがあればこそ。
ひとりはみんなのために。みんなはひとりのために。
ちょっぴり熱くて爽やかになる話だった。
迫力の走行シーンやドリフトシーンには、思わず惹き付けられる。
滑るだけでなく、制御してこそのドリフト。
“峠”のガチ勝負は『頭文字D』を思わせるが、『湾岸ミッドナイト』のネタは出てきた。
本物のD1ドライバーの走りや、昨年の学ドリの様子やエキストラを投入して、臨場感あるドラマに出来上がっている。
学ドリなだけに、殆どが大学生の役どころ。
主人公マサキの木ノ本嶺浩は、真面目そうに見えてちょっとチャラいが、ナチュラルなひたむきさを覗かせる。
加藤和樹は、速水俊足という名の金持ち坊ちゃん役。「雨が降った」から止めたのねw。実はナイーブで純粋な青年で、中盤からすぐマトモになっちゃうw。懸命に車を整備する和樹の真摯な様子がとても格好良かったv。
一応二人で、仮面ライダーアクセル&仮面ライダードレイクの脇コンビかなw。
マサキの先輩・今井役の佐々木喜英が、クールな中に情熱を秘める。マサキの親友・熊太郎役の菊田大輔が、地味な強さと優しさを出して好演、ナレーションも聴き取り易い。鈴之助は和樹のサポート役。
三浦葵らキャバ嬢4人組の賑やかな色気、杉本有美の清潔な色気が、画面をうるわしく彩る。
ジャーナリスト役の高知東生の演技が味わい深い。
音楽はアニメ『頭文字D』でも主題歌を担当したmove。
エンドクレジットに並ぶエキストラや大学の名前の行列にパワフルな未来を感じた。
一緒にあった映画『もしドラ』のチラシも爽やか。みんな高校生に見えるからフシギw。
舞台 プリンスセブン
2011年4月14日 舞台演劇 コメント (1)舞台『プリンスセブン -フツーの王子をぶっとばせ!!-』を観てきた。
バレンタイン・チケットで、メッセージ綴りのポストカード(もちろん根本さんの)。
最前の端席で観易いのかどうなのか。
前説アナウンスは進藤学(ゴーカイジャー関連から花壇が)。ステージに数個の白いボックスが置かれていたが、これらはソファとして見るようにとお達しw。
学園の7人の王子様「プリンスセブン」が恋していた1人のお姫様。彼女が全然知らない男と結婚すると知り慌てふためくが、結婚式の会場で姫を奪取しようと密かに企むことに。
どうしてもゴロがよい「プリンセスセブン」って読んじゃうw。
脚本・演出はコメディユニット磯川家の人。いかにも男性が考えた、チープでグダグダなコメディでゲンナリ。
才能も魅力もある素敵なイケメンたちが、一人の姫に夢中になり、自分こそはただ一人の王子と自己主張、喧々囂々と我を張りいきりたつ様子は、子ども染みて阿呆らしくて見ていてとっても辛かった。
イケメンたちがヘン顔をして、プライドも何もかもかなぐり捨てての熱演は、ある意味新鮮味はあるが、そういうことで笑いを取るのは実に難しい。キャストの演技やアドリブに頼った“笑い”であり、あたたかいファンが“笑い”をもたらしただけであって、決して作品や演出による“笑い”ではなかった。
前半は殆ど笑えなかったが、中盤でイケメンたちが学生時代の思い出を再現する場面でテンションが変わる。鬘とスカートだけでみんなが次々と姫に成り代わる、“女装”イケメンとのイチャイチャ話が、かなり面白かった(^o^)。
しかも女になりきるのでなく、あくまで簡易“女装”を強調したイタキモイ芝居の連続。みんな、キモ過ぎっ!(^o^) 根本さんもガックンも全然似合ってなかったw。見た目は可愛く見えた心平も話し方がキモかったしw。大輔くんはあの体格で島岡さんの分まで2回も女装と大奮闘。大島くんは女装する時間さえ限られてて大変。
見どころは実は、女装した男と男同士で、膝枕したり抱き合ったりキスするBLカラー。フツーに淡々とやるので笑いも増幅しちゃう。役者もやってて一番楽しそうだった。
肝心の“姫”本人は出てこない。当初から分っていたが、彼らの口から語られる女の姿を想像させる手法は、『キサラギ』や『烏賊ホテル』でもやっていた。ただ、思い出話を7人で再現させるやり方は目新しいし、7人いればこそやれるのだろう。
『白雪姫と七人の小人』から名前が付けられてたのか。
ドックの渡辺大輔は、ちょっと太られた感があるが、今までのイメージを捨てた体当たりの熱血演技で、低音の声がホントにセクシー。『image4』の万平さんの後は弟くんで、高木心平のバッシュはやんちゃで悪ガキな面がよく出ていたが、ヒーローとしてはやっぱブルーだと思う。進藤学のスリーはダンディな声と「まかせとけ!」がステキだが、長身を生かしきれず動きが足りない。
根本正勝のグランは、クールで知的な表情から激しく衝動的な思いが吐き出されたり、笑ったりヘコんだりと、今回ばかりは本人とのギャップに戸惑ってしまった。長身の役者に混じって、思った以上に体力も使う熱演。喉の調子がよくないのか、声が掠れ気味で辛そうにも見えた。新境地の中にも芝居を締める役割は頼もしい。
初めて観る人が3人。一番冷静で常識的なハッピーの武末竜治が、存在感があって良かった。スニジの大島崚は可愛らしく初々しい。島岡亮丞(コメディユニット磯川家)のドーピだけが異色で、ハゲデブを隠しながら一歩引いた存在だった。
『キサラギ』風にいうと、島岡さんが“安男”のような美味しい役どころ。
「卒業」というとホフマンだが、今は尾崎世代が中心なのか。映画『卒業』のヒロインのキャサリン・ロスをみんな忘れていないか。清純な中にしたたかな一面があった彼女。みんなの憧れの“姫”も結局は、7人の男たちの気を惹くブリっこのキス魔だったといいかげん気づくべきw。
ホフマンと違って、彼女の幸せや気持ちも考えずに欲望のままに連れ出したら、犯罪になると気づくべき。爆弾にしろドッキリにしろ、犯罪スレスレのことを平気でやろうとする王子たちがコワイ。
姫と結婚した男が「フツーの王子」だという観念からして間違い。結婚式からは「フツーの王」と「フツーになった妃」になるのだ。
7人とももうイイ歳なんだし、ちゃんとした仕事も持って社会生活を送ってるんだから、そろそろ“王子”じゃなく“王様”になってよ、と思った話だった。
 ̄
アフタートークショー。7人が白い箱を椅子代わりに運んで着席。司会進行役の大輔くんが立って流暢に盛り上げる。
大輔くんに「万平」と呼ばれたりするらしい心平くんw。
根本さん的には、何故か出てきた「うぐいすか…」が、もしかして本採用? 先日ジャケットのボタンが取れた島岡さんは自分で付けたという。今日は大輔くんのボタンが取れたが、ステージに落ちていたのを素早く拾っていた根本さんナイス。女装心平くんとのやり取りで、心平くんのエア写真にマジに突っ込んだというゲンゴロウさんw。
自分の役とカブってるところは?の質問に、時間ギリギリの中「さわやか」と答えた根本さんなのだった。
バレンタイン・チケットで、メッセージ綴りのポストカード(もちろん根本さんの)。
最前の端席で観易いのかどうなのか。
前説アナウンスは進藤学(ゴーカイジャー関連から花壇が)。ステージに数個の白いボックスが置かれていたが、これらはソファとして見るようにとお達しw。
学園の7人の王子様「プリンスセブン」が恋していた1人のお姫様。彼女が全然知らない男と結婚すると知り慌てふためくが、結婚式の会場で姫を奪取しようと密かに企むことに。
どうしてもゴロがよい「プリンセスセブン」って読んじゃうw。
脚本・演出はコメディユニット磯川家の人。いかにも男性が考えた、チープでグダグダなコメディでゲンナリ。
才能も魅力もある素敵なイケメンたちが、一人の姫に夢中になり、自分こそはただ一人の王子と自己主張、喧々囂々と我を張りいきりたつ様子は、子ども染みて阿呆らしくて見ていてとっても辛かった。
イケメンたちがヘン顔をして、プライドも何もかもかなぐり捨てての熱演は、ある意味新鮮味はあるが、そういうことで笑いを取るのは実に難しい。キャストの演技やアドリブに頼った“笑い”であり、あたたかいファンが“笑い”をもたらしただけであって、決して作品や演出による“笑い”ではなかった。
前半は殆ど笑えなかったが、中盤でイケメンたちが学生時代の思い出を再現する場面でテンションが変わる。鬘とスカートだけでみんなが次々と姫に成り代わる、“女装”イケメンとのイチャイチャ話が、かなり面白かった(^o^)。
しかも女になりきるのでなく、あくまで簡易“女装”を強調したイタキモイ芝居の連続。みんな、キモ過ぎっ!(^o^) 根本さんもガックンも全然似合ってなかったw。見た目は可愛く見えた心平も話し方がキモかったしw。大輔くんはあの体格で島岡さんの分まで2回も女装と大奮闘。大島くんは女装する時間さえ限られてて大変。
見どころは実は、女装した男と男同士で、膝枕したり抱き合ったりキスするBLカラー。フツーに淡々とやるので笑いも増幅しちゃう。役者もやってて一番楽しそうだった。
肝心の“姫”本人は出てこない。当初から分っていたが、彼らの口から語られる女の姿を想像させる手法は、『キサラギ』や『烏賊ホテル』でもやっていた。ただ、思い出話を7人で再現させるやり方は目新しいし、7人いればこそやれるのだろう。
『白雪姫と七人の小人』から名前が付けられてたのか。
ドックの渡辺大輔は、ちょっと太られた感があるが、今までのイメージを捨てた体当たりの熱血演技で、低音の声がホントにセクシー。『image4』の万平さんの後は弟くんで、高木心平のバッシュはやんちゃで悪ガキな面がよく出ていたが、ヒーローとしてはやっぱブルーだと思う。進藤学のスリーはダンディな声と「まかせとけ!」がステキだが、長身を生かしきれず動きが足りない。
根本正勝のグランは、クールで知的な表情から激しく衝動的な思いが吐き出されたり、笑ったりヘコんだりと、今回ばかりは本人とのギャップに戸惑ってしまった。長身の役者に混じって、思った以上に体力も使う熱演。喉の調子がよくないのか、声が掠れ気味で辛そうにも見えた。新境地の中にも芝居を締める役割は頼もしい。
初めて観る人が3人。一番冷静で常識的なハッピーの武末竜治が、存在感があって良かった。スニジの大島崚は可愛らしく初々しい。島岡亮丞(コメディユニット磯川家)のドーピだけが異色で、ハゲデブを隠しながら一歩引いた存在だった。
『キサラギ』風にいうと、島岡さんが“安男”のような美味しい役どころ。
「卒業」というとホフマンだが、今は尾崎世代が中心なのか。映画『卒業』のヒロインのキャサリン・ロスをみんな忘れていないか。清純な中にしたたかな一面があった彼女。みんなの憧れの“姫”も結局は、7人の男たちの気を惹くブリっこのキス魔だったといいかげん気づくべきw。
ホフマンと違って、彼女の幸せや気持ちも考えずに欲望のままに連れ出したら、犯罪になると気づくべき。爆弾にしろドッキリにしろ、犯罪スレスレのことを平気でやろうとする王子たちがコワイ。
姫と結婚した男が「フツーの王子」だという観念からして間違い。結婚式からは「フツーの王」と「フツーになった妃」になるのだ。
7人とももうイイ歳なんだし、ちゃんとした仕事も持って社会生活を送ってるんだから、そろそろ“王子”じゃなく“王様”になってよ、と思った話だった。
 ̄
アフタートークショー。7人が白い箱を椅子代わりに運んで着席。司会進行役の大輔くんが立って流暢に盛り上げる。
大輔くんに「万平」と呼ばれたりするらしい心平くんw。
根本さん的には、何故か出てきた「うぐいすか…」が、もしかして本採用? 先日ジャケットのボタンが取れた島岡さんは自分で付けたという。今日は大輔くんのボタンが取れたが、ステージに落ちていたのを素早く拾っていた根本さんナイス。女装心平くんとのやり取りで、心平くんのエア写真にマジに突っ込んだというゲンゴロウさんw。
自分の役とカブってるところは?の質問に、時間ギリギリの中「さわやか」と答えた根本さんなのだった。
ヴェニスの商人 サポーターズミーティング
2011年4月13日 イベント『ヴェニスの商人』サポーターズミーティングの第二部へ参加してきた。
4月下旬から上演予定のD-BOYS STAGE『ヴェニスの商人』を応援するファンに向けてのトークショー。
『ヴェニスの商人』の輪を広げて、エンターテインメントの力と演劇の魅力で、日本を元気する“ワ”も繋げていこうとするこころみ。
キャストが出るのでチケットは即完売だったが、肝心の『ヴェニスの商人』は初日や楽日をのぞき、いまだ完売に至らない様子^^;。
出演者は、和田正人、鈴木裕樹、高橋龍輝、山口賢貴のヴェニス出演者。ヴェニスとは関係なく、D-BOYSから応援団で五十嵐隼士と柳下大も登場。
予想通り、まーくんが達者な喋りで進行、ラッシーがサポーターの立場で色々と突っ込み、ズッキーたちが盛り上げるといった感じ。
其々が扮するキャラクターを説明、龍輝がオタクっぽいサレーニオで、賢貴が3役をこなすといった、役柄の斬新さもわかった。
注目はやはり、碓井、柳、足立の女装というか女役。碓井くんはホントに可愛らしいと力説するラッシー。足立の女装姿はまだ表には紹介されてない。
稽古風景のVが流れる。でも稽古というより、まーくん&じっかがズッキーを笑わせようとする、オチャラけた場面もあったり。稽古の合間を縫って、ダンスする龍輝の声がかなり太かったり。
アントーニオやバサーニオが出る場面はあまり映ってなかった。ロレンゾーがジェシカを口説く場面では、ズッキーがいかに柳をリードできるかがカギとなりそう。ジェシカはユダヤ人なので柳に案外ハマリそうだ。ポーシャの裁判口頭文句で、碓井くんが苦戦している様子。この役、碓井くんがやるにはあまりに若過ぎる^^;。ポーシャとネリッサの場面、足立くんの芝居はやはり上手い。そしてグラシアーノ、三上くんがかなりハジけていて楽しそうw。やっぱ『ヴェニスの商人』で一番楽しくさせるのはグラシアーノの存在だな。牧田くんはランスロット仕様でわざと喋り方を変えていたw。
イベントに出演しないメンバーから其々挨拶のV。柳が完璧ぶりに自己満足w。やはり三上くんが一番楽しそうw。演出家の青木豪氏からもコメント、酒井敏也さんみたいな頭なのねw。
今回は青木氏による斬新な演出だそうで、開場時から芝居が始まっており、とある劇中劇のスタイルを取るようだ。蜷川氏の『ガラスの仮面』や『じゃじゃ馬馴らし』のように、客席にも仕込みがあるのだろうか。
『ヴェニスの商人』の輪を広げよう!で、まーくんとズッキーから、映像と共にツールを紹介。どれもこれもネットや携帯使用ばかりだが、公演チラシを5枚配ろうというクチコミ式もあり。イベント終了後に出口で配布。
最後にイベント出演者からひと言ずつ挨拶。本人は“商人”と言ってるつもりが、何故か“商品”と聞こえてしまうw。賢貴くんとラッシー、それでも25歳か!?(笑)しかもラッシーの挨拶が長い^^;。ズッキーは岩手の実家のことに触れつつ、夏にはオジサンになるようでめでたい。まーくんがシャキシャキと締めた。
終演後はもちろんチケット販売。モバイルの残り物のような席だった^^;。チケット購入者だけに握手会が用意されていたが、今でさえ充分にあるのにこの上新たに買う余裕もなし。さびしく会場を後にした。
つくづくFCで高い手数料を払って買うもんじゃないね。おそらくファンの間でも飽和状態だと思うよ。
4月下旬から上演予定のD-BOYS STAGE『ヴェニスの商人』を応援するファンに向けてのトークショー。
『ヴェニスの商人』の輪を広げて、エンターテインメントの力と演劇の魅力で、日本を元気する“ワ”も繋げていこうとするこころみ。
キャストが出るのでチケットは即完売だったが、肝心の『ヴェニスの商人』は初日や楽日をのぞき、いまだ完売に至らない様子^^;。
出演者は、和田正人、鈴木裕樹、高橋龍輝、山口賢貴のヴェニス出演者。ヴェニスとは関係なく、D-BOYSから応援団で五十嵐隼士と柳下大も登場。
予想通り、まーくんが達者な喋りで進行、ラッシーがサポーターの立場で色々と突っ込み、ズッキーたちが盛り上げるといった感じ。
其々が扮するキャラクターを説明、龍輝がオタクっぽいサレーニオで、賢貴が3役をこなすといった、役柄の斬新さもわかった。
注目はやはり、碓井、柳、足立の女装というか女役。碓井くんはホントに可愛らしいと力説するラッシー。足立の女装姿はまだ表には紹介されてない。
稽古風景のVが流れる。でも稽古というより、まーくん&じっかがズッキーを笑わせようとする、オチャラけた場面もあったり。稽古の合間を縫って、ダンスする龍輝の声がかなり太かったり。
アントーニオやバサーニオが出る場面はあまり映ってなかった。ロレンゾーがジェシカを口説く場面では、ズッキーがいかに柳をリードできるかがカギとなりそう。ジェシカはユダヤ人なので柳に案外ハマリそうだ。ポーシャの裁判口頭文句で、碓井くんが苦戦している様子。この役、碓井くんがやるにはあまりに若過ぎる^^;。ポーシャとネリッサの場面、足立くんの芝居はやはり上手い。そしてグラシアーノ、三上くんがかなりハジけていて楽しそうw。やっぱ『ヴェニスの商人』で一番楽しくさせるのはグラシアーノの存在だな。牧田くんはランスロット仕様でわざと喋り方を変えていたw。
イベントに出演しないメンバーから其々挨拶のV。柳が完璧ぶりに自己満足w。やはり三上くんが一番楽しそうw。演出家の青木豪氏からもコメント、酒井敏也さんみたいな頭なのねw。
今回は青木氏による斬新な演出だそうで、開場時から芝居が始まっており、とある劇中劇のスタイルを取るようだ。蜷川氏の『ガラスの仮面』や『じゃじゃ馬馴らし』のように、客席にも仕込みがあるのだろうか。
『ヴェニスの商人』の輪を広げよう!で、まーくんとズッキーから、映像と共にツールを紹介。どれもこれもネットや携帯使用ばかりだが、公演チラシを5枚配ろうというクチコミ式もあり。イベント終了後に出口で配布。
最後にイベント出演者からひと言ずつ挨拶。本人は“商人”と言ってるつもりが、何故か“商品”と聞こえてしまうw。賢貴くんとラッシー、それでも25歳か!?(笑)しかもラッシーの挨拶が長い^^;。ズッキーは岩手の実家のことに触れつつ、夏にはオジサンになるようでめでたい。まーくんがシャキシャキと締めた。
終演後はもちろんチケット販売。モバイルの残り物のような席だった^^;。チケット購入者だけに握手会が用意されていたが、今でさえ充分にあるのにこの上新たに買う余裕もなし。さびしく会場を後にした。
つくづくFCで高い手数料を払って買うもんじゃないね。おそらくファンの間でも飽和状態だと思うよ。
陰陽師 Light and Shadow 弐回目
2011年4月13日 舞台演劇ロックミュージカル『陰陽師~Light and Shadow~』の弐回目を観てきた。
先週、劇場入口に何も飾られてなかったが、今日はポスターだけ貼られていた。
先週パンフとプロマイドを買ったが、引いたクジが舞台『華鬼』の初演のパンフ。確か1500円はするハズ。再演時もパンフは買わなかったので、イイ記念になった。
前回観た時とはうってかわって、2階は空席、1階後方と端はガラガラ^^;。隣もいなくてモチベーションが下がりそう。
DVD撮影日だが、これまでのアフタートーク分は収録されてないということか。
2回目の観劇だと、ストーリーや場面に似たようなものが多く、いかに長くて纏まりがない話だろうと気づかされる。もう少し場面を集約させコンパクトにし、テンポよく進行したほうが作品の厚味も増すことだろう。
役者みんなを満遍なく歌わせるのもいいが、展開をストップさせ、人物描写をかえって分り難くさせる場合もある。2番を1番だけに3曲を2曲に留めるとか、もう少し演出的な工夫も必要だと思う。
陰陽師3兄弟や源氏サイドや化け猫鴉の場面はまだよかったが、シヴァが絡んだり平家サイドの話になると、途端に退屈になって眠気が出てきた^^;。
何より主人公・安倍泰親のあやふやな信念と生き方に疑問がある。先の『華鬼』の華鬼のように、途中から泰親の心情がわかり辛くなってくるのだ。だって、弟を殺した張本人の知盛とあんなに親しく仲良くするなんて! 泰親が企みをもって仇の知盛に近付いたのならいざしらず、ただの日和見主義にすぎなくて、本気になって知盛を心配するサマに呆然とさせられた。自分が仕出かしたことが歴史を覆す結果になると知るや、「しまった」と自己犠牲の道を選ぼうとする。人間臭いといえばそれまでだが、あまりに自分本位で浅はかで情けない陰陽師ではあるまいか。
毎日120%の泉見洋平は、今日の歌も冴え渡り圧巻。泉見さんのおかげで、泰親のアクが薄めになっている。前髪パラリに色気があった。
良知真次は、幼さと凄みのメリハリが素晴らしく、低音のシャウトにゾクゾクした興奮を覚えた。綺麗なサラサラの髪を、顔を覆い尽くしたり縛ったりと、細やかな役作りも素晴らしい。
加藤和樹の髪は三段階なのか、全体が逆立ってる髪型にはちょっと苦笑。滑舌に不安があるが、噛みそうで噛まないしw、純粋に役にハマっていると思う。
土屋裕一(*pnish*)は弁慶の被り物からちょっと黒髪が見えそうだった。拝む陰陽師二人の場に居合わせ、一緒に拝んでしまうところに人間らしさが滲む。tutiが履いてるのは運動靴なのか。
泉見さんのテカテカ白の衣装は平安風でいいが、和樹のキラキラ黒の衣装にももう少し和風テイストを追加して欲しかった。それよりも良知さんの悪霊衣装を最後まで着せるのもヒドイ。せめてラストやカテコでは灰色の陰陽師衣装を用意して欲しかった。
紫吹淳は3つ以上の衣装を着用。白拍子のが柔らかく、『源氏物語』で着てたような衣装もありw、真っ赤な衣装と銀の鬘は印象的だった。
人の生き死にを自由にコントロールする陰陽師によって、歴史が変えられる結果になったという驚愕の裏設定を描いた物語。
たとえ人の道を見失っても、己の信念のままに突き進めば、明日へ希望が繋がる…というテーマ曲。
人が死んでも次々と生き返る設定に、現実に失われた儚き尊き命を思って、虚しさと怒りを感じた。生まれ変わりを朗々と歌い上げるみんなの姿は凛々しくもあったが、所詮フィクションでしかない“残酷さ”を際立たせたと思う。
ストーリーや設定は置いといて、役者皆さんの熱演と魅力に惜しみない拍手を送った。
前方席は歌の時の手拍子といいノリがよく、今回のカテコでは真っ先にスタオベが出た。私も釣られてスタオベ。これを観劇するのも最後だしね。
先週、劇場入口に何も飾られてなかったが、今日はポスターだけ貼られていた。
先週パンフとプロマイドを買ったが、引いたクジが舞台『華鬼』の初演のパンフ。確か1500円はするハズ。再演時もパンフは買わなかったので、イイ記念になった。
前回観た時とはうってかわって、2階は空席、1階後方と端はガラガラ^^;。隣もいなくてモチベーションが下がりそう。
DVD撮影日だが、これまでのアフタートーク分は収録されてないということか。
2回目の観劇だと、ストーリーや場面に似たようなものが多く、いかに長くて纏まりがない話だろうと気づかされる。もう少し場面を集約させコンパクトにし、テンポよく進行したほうが作品の厚味も増すことだろう。
役者みんなを満遍なく歌わせるのもいいが、展開をストップさせ、人物描写をかえって分り難くさせる場合もある。2番を1番だけに3曲を2曲に留めるとか、もう少し演出的な工夫も必要だと思う。
陰陽師3兄弟や源氏サイドや化け猫鴉の場面はまだよかったが、シヴァが絡んだり平家サイドの話になると、途端に退屈になって眠気が出てきた^^;。
何より主人公・安倍泰親のあやふやな信念と生き方に疑問がある。先の『華鬼』の華鬼のように、途中から泰親の心情がわかり辛くなってくるのだ。だって、弟を殺した張本人の知盛とあんなに親しく仲良くするなんて! 泰親が企みをもって仇の知盛に近付いたのならいざしらず、ただの日和見主義にすぎなくて、本気になって知盛を心配するサマに呆然とさせられた。自分が仕出かしたことが歴史を覆す結果になると知るや、「しまった」と自己犠牲の道を選ぼうとする。人間臭いといえばそれまでだが、あまりに自分本位で浅はかで情けない陰陽師ではあるまいか。
毎日120%の泉見洋平は、今日の歌も冴え渡り圧巻。泉見さんのおかげで、泰親のアクが薄めになっている。前髪パラリに色気があった。
良知真次は、幼さと凄みのメリハリが素晴らしく、低音のシャウトにゾクゾクした興奮を覚えた。綺麗なサラサラの髪を、顔を覆い尽くしたり縛ったりと、細やかな役作りも素晴らしい。
加藤和樹の髪は三段階なのか、全体が逆立ってる髪型にはちょっと苦笑。滑舌に不安があるが、噛みそうで噛まないしw、純粋に役にハマっていると思う。
土屋裕一(*pnish*)は弁慶の被り物からちょっと黒髪が見えそうだった。拝む陰陽師二人の場に居合わせ、一緒に拝んでしまうところに人間らしさが滲む。tutiが履いてるのは運動靴なのか。
泉見さんのテカテカ白の衣装は平安風でいいが、和樹のキラキラ黒の衣装にももう少し和風テイストを追加して欲しかった。それよりも良知さんの悪霊衣装を最後まで着せるのもヒドイ。せめてラストやカテコでは灰色の陰陽師衣装を用意して欲しかった。
紫吹淳は3つ以上の衣装を着用。白拍子のが柔らかく、『源氏物語』で着てたような衣装もありw、真っ赤な衣装と銀の鬘は印象的だった。
人の生き死にを自由にコントロールする陰陽師によって、歴史が変えられる結果になったという驚愕の裏設定を描いた物語。
たとえ人の道を見失っても、己の信念のままに突き進めば、明日へ希望が繋がる…というテーマ曲。
人が死んでも次々と生き返る設定に、現実に失われた儚き尊き命を思って、虚しさと怒りを感じた。生まれ変わりを朗々と歌い上げるみんなの姿は凛々しくもあったが、所詮フィクションでしかない“残酷さ”を際立たせたと思う。
ストーリーや設定は置いといて、役者皆さんの熱演と魅力に惜しみない拍手を送った。
前方席は歌の時の手拍子といいノリがよく、今回のカテコでは真っ先にスタオベが出た。私も釣られてスタオベ。これを観劇するのも最後だしね。
ケイダッシュステージ コントンクラブ image4
2011年4月12日 舞台演劇ケイダッシュステージ『コントンクラブ image4』を観てきた。
昨年6月にあった『コントンクラブ』の第4弾。
ショートストーリーやショートコント、芝居あり歌ありダンスありで繰り広げられる、“笑い”が基本の“オムニバスギャグエンターテインメント”。
今回も芸達者な男女15人の役者が170役以上をこなし、濃縮でジェット・コースターな2時間を贈る。
特筆すべきは、演出がリチャード・レインという外人(有名な人なのかな?)。役者との間に言葉の壁があったようだがw、演出家までネタにし、アレを持ってちゃんと登場までしてくれるサービスぶり。
ショートストーリー脚本には、DC公演でもお馴染みの堤泰之(プラチナ・ペーパーズ)やTARAKOなど、錚々たるライターが7人参加。堤さんはまたも『abc』ネタで、ホントに“天空旅団”がお好きだこと(笑)。柏進演じる役者の熱血ぶりは、若かりし頃の堤さんとも繋がっているにちがいないw。TARAKOさんは“48歳”ネタも懐かしくジンとさせる話だが、小野健太郎(Studio Life)まで48にされて、ちょっと同情しちゃったw。
他は、柏さんの熱血教師が暴走する修学旅行ネタが面白く、大河元気のヤクザの話が切なくヒヤリとさせた。
ショートコントは、役者みんながネタを持ち寄って完成させたそうだ。終演後にあった柏さんの話によると、汐崎アイルが一番ネタが多かったが採用はタクシーの1個のみw、オノケンのイヴ話は体験談で、元気くんのイジめられっ子は本人希望だがネタは高木万平だったとか。
サッカー部の元気くんとか、幼馴染みが女優になった話とか、設定が繋がるコントもよかった。
元気くんは結局、アイルと小澤雄太(劇団EXILE華組)からコクられた?ってこと(笑)。
学ランといいDAIZOがとにかく可愛くて、歌だけでなく芝居もしっかりしている。DAIZOや元気の、ワケ分らん難解でクドイ長セリフも可笑しい。オノケン&アイル&DAIZOの3人ナオキがサイコー。
万平さんは柔らかいムードメーカーで、8月のabcにも出る知幸がダンディな味。
小澤さんと福山聖二は、女性たち5人と踊るダンスがめっちゃ格好良かった。
元気くんは先日の『裏』の京晋一郎として、また森久保祥ちゃんソックリの出で立ちで「エナメルラバーズ」を歌ったりw。
ドアが7つのシンプルなステージで、ビックリ箱のような雰囲気の中、目まぐるしく展開するお話の数々。
「コントンク~ラブ~♪」のジングルと暗転の中で、作品を反芻する余裕も生まれ気楽になれる。
役者やスタッフによる“楽しませる”という熱意や気迫がガンガン感じられて、次をまた観たくなるステージだった。
ラストはみんなでパワフルにテーマソング。こういう時、踊れる男たちはカッコイー。客席から手拍子が起きる中、賑やかに終了した。
夏はいよいよ、堤泰之氏による『abc★赤坂ボーイズキャバレー~2回表~』。錚々たるキャスト陣なので楽しみにしたい。
TARAKO氏の51歳の『Poco a Poco』も観たいな。
昨年6月にあった『コントンクラブ』の第4弾。
ショートストーリーやショートコント、芝居あり歌ありダンスありで繰り広げられる、“笑い”が基本の“オムニバスギャグエンターテインメント”。
今回も芸達者な男女15人の役者が170役以上をこなし、濃縮でジェット・コースターな2時間を贈る。
特筆すべきは、演出がリチャード・レインという外人(有名な人なのかな?)。役者との間に言葉の壁があったようだがw、演出家までネタにし、アレを持ってちゃんと登場までしてくれるサービスぶり。
ショートストーリー脚本には、DC公演でもお馴染みの堤泰之(プラチナ・ペーパーズ)やTARAKOなど、錚々たるライターが7人参加。堤さんはまたも『abc』ネタで、ホントに“天空旅団”がお好きだこと(笑)。柏進演じる役者の熱血ぶりは、若かりし頃の堤さんとも繋がっているにちがいないw。TARAKOさんは“48歳”ネタも懐かしくジンとさせる話だが、小野健太郎(Studio Life)まで48にされて、ちょっと同情しちゃったw。
他は、柏さんの熱血教師が暴走する修学旅行ネタが面白く、大河元気のヤクザの話が切なくヒヤリとさせた。
ショートコントは、役者みんながネタを持ち寄って完成させたそうだ。終演後にあった柏さんの話によると、汐崎アイルが一番ネタが多かったが採用はタクシーの1個のみw、オノケンのイヴ話は体験談で、元気くんのイジめられっ子は本人希望だがネタは高木万平だったとか。
サッカー部の元気くんとか、幼馴染みが女優になった話とか、設定が繋がるコントもよかった。
元気くんは結局、アイルと小澤雄太(劇団EXILE華組)からコクられた?ってこと(笑)。
学ランといいDAIZOがとにかく可愛くて、歌だけでなく芝居もしっかりしている。DAIZOや元気の、ワケ分らん難解でクドイ長セリフも可笑しい。オノケン&アイル&DAIZOの3人ナオキがサイコー。
万平さんは柔らかいムードメーカーで、8月のabcにも出る知幸がダンディな味。
小澤さんと福山聖二は、女性たち5人と踊るダンスがめっちゃ格好良かった。
元気くんは先日の『裏』の京晋一郎として、また森久保祥ちゃんソックリの出で立ちで「エナメルラバーズ」を歌ったりw。
ドアが7つのシンプルなステージで、ビックリ箱のような雰囲気の中、目まぐるしく展開するお話の数々。
「コントンク~ラブ~♪」のジングルと暗転の中で、作品を反芻する余裕も生まれ気楽になれる。
役者やスタッフによる“楽しませる”という熱意や気迫がガンガン感じられて、次をまた観たくなるステージだった。
ラストはみんなでパワフルにテーマソング。こういう時、踊れる男たちはカッコイー。客席から手拍子が起きる中、賑やかに終了した。
夏はいよいよ、堤泰之氏による『abc★赤坂ボーイズキャバレー~2回表~』。錚々たるキャスト陣なので楽しみにしたい。
TARAKO氏の51歳の『Poco a Poco』も観たいな。
ASSH-DX 降臨×Fight
2011年4月11日 舞台演劇ASSH-DX Vol.2『降臨×Fight(CALLING FIGHT)』を観てきた。
お初の吉祥寺シアター。前進座よりは歩かないが、ロビーに座るところがない。
物販はグッズやおみくじやらで混雑。ASSHの過去作品『刻め、我ガ肌ニ…』のDVD販売にあたって、ゴーカイレッドを強調しすぎw。
コーエーで取ったチケットは最前席で、めっちゃ舞台に近い。
横が広く天井が高く、段上も含めてGロッソを幅広くした風のステージ。
西暦1600年「関ヶ原の戦い」で敗れ命を落とした石田三成とその妻。時は現代、派遣を切られた若者がオンラインゲーム「降臨FIGHT」をプレイ中に謎のメールによってCALLすると、三成ら戦国武将が実体化して降臨してしまう。他のプレイヤーたちの陰謀が渦巻き、戦国武将らが闘うことで歴史が変わってしまう。
作・演出は主宰のまつだ壱岱。
*pnish*の『リバーヒストリカ』の憑依ものとは違い、『戦国BASARA』の戦いが現代に蘇ったらというストーリー。生体エネルギーで持ち主が実体化とか、戦国武将が死ぬごとに歴史が変わるとか仰天な設定でスケールが大きくなる。ヘンな政治家やマッドなプレイヤーの野望まで絡み合い、入り組んだ複雑怪奇な模様になかなか付いていけず。
戦国時代初心者用にか武将を紹介したり、信長は出るのに秀吉はムシとか、忍が多勢出張るとか、突っ込みどころも多過ぎる。
休憩含めて3時間弱だが、やたら間延びする展開と同じようなシーンには少々疲れた。
若手役者の魅力や挑戦、武将の生き様を楽しみ、アクションや立ち回りの迫力を味わう舞台なのだろう。
終わってみれば、それなりのメッセージも伝わって上手く纏まってはいた。三成の掲げた「大一大万大吉」のスローガンは、出演者やスタッフや観客を伴って達成したし、これからの日本が必要とする言葉かもしれない。
西村ミツアキ@石田三成は、柔らかな印象はいいが、動きや言葉に力が篭っていない。
KENN@直江兼続は、コスプレっぽい衣装で動きまで緩慢に見えるが、芝居の上手さで場を引き立てた。
滝口幸広@真田幸村は、ストレートな熱演で立ち回りも上手く、若手の中では光る存在感。
友常勇気@前田慶次は、翼宿(@ふしぎ遊戯)みたいな出で立ちが似合い、明るく溌剌としたムードメーカーで良かった。
笠原紳司@大谷吉継が、腰の入った立ち回りも格好良く、男の義や信念が感じられた。笠原さんの大谷を拝めたのが観劇して良かったことかな。
大谷雅恵@甲斐姫や佃井皆美@初芽が、殺陣やアクションで熱演し、当初の印象と随分変わった。
酒井瞳は、おりんとさくらで二役。腐女子丸出しの創木希美の怪演が愉快。異色の中村まいが柔軟に転がす。
徳川家康、黒田官兵衛、服部半蔵、伊達政宗、織田信長といった有名武将たちが、かなりアクが強く憎々しげに変貌しているので、ファンなら要注意かもw。
アンサンブルは何役かをこなし、アクション量も半端なく凄くて、見応えはあった。
30人以上の出演者がステージ上で激突し、あらためてキャストの力が大きい舞台だったと思う。
立ち回り中にブンブン振り回される刃物が、こちらまで来そうでヒヤヒヤと臨場感があった。
床下からすっと人物が現れるのでドキっとさせるが、出た後でご丁寧に蓋を閉めるサマに苦笑。
「コーリン・ファイト!」の声や、劇中ナレーションが面白い。
終演後、中村まいさんの進行で、友常さんとタッキーが挨拶。震災から丁度1ヶ月を迎え、こうして舞台をできることに二人とも感謝。「空席を見ると、被災して来れなかった人なんじゃないか」と色々思うことがあるというタッキーの言葉に胸を打たれた。
 ̄
アフタートークがあるとは知らなかった。
出演者は、司会の酒井瞳、滝口幸広、大谷雅恵、友常勇気、KENN。大谷さんからは、年齢や血液型や星座まで言って自己紹介。大谷さんとKENNって同い年なんだ。
本日初めて見た酒井さん。宮崎出身とかで、本人はフツーに喋ってるつもりだが、めっちゃ訛っていて、共演者も会場も大ウケ。見た目カワイイし、劇中では訛ってなかったのでいいが、訛りを消すのがホントに大変そうだった。
しかもこういう舞台なのに殺陣についてご存知ない。「納刀」と「抜刀」ぐらい知らないとね。
KENNは稽古中もクルクルと刀さばき、両手でも出来るようになって、大谷さんたちにも教えていたとか。でも兼続的に本番では披露する場面もなく、ちょっと惜しいかも。KENNは女性用の所作もやったことがあると、大谷さんには参考になったそうだ。
皆さん、殺陣の稽古は今年に入ってかららしく、タッキーの見どころはズバリ殺陣で、やっててホントに楽しいらしい。気心がしれてるのか、酒井さんは隣のタッキーにやたらかまいまくる。
好きな戦国武将は?の質問に、KENNが「吉継」と挙げたとこまで覚えているが、大谷さんが喋る前に、地震が!
ザワザワする客席を前に、「慌てないでください」「この劇場は大丈夫ですから」と冷静なKENNやタッキーたち。いざとなれば、つおい戦国武将がいるから!?^^;
でも結構長く揺れが続いて、天井から下げられた垂れ幕などがいっぱい揺れていた。震度3から4かなと思った。
地震がようやくおさまり、とりあえずトーク時間が終了。大谷さんが喋れぬままで残念。
電車は一時ストップしたのかな? バスを使って帰宅したが、帰り着くまで落ち着かなかった。
お初の吉祥寺シアター。前進座よりは歩かないが、ロビーに座るところがない。
物販はグッズやおみくじやらで混雑。ASSHの過去作品『刻め、我ガ肌ニ…』のDVD販売にあたって、ゴーカイレッドを強調しすぎw。
コーエーで取ったチケットは最前席で、めっちゃ舞台に近い。
横が広く天井が高く、段上も含めてGロッソを幅広くした風のステージ。
西暦1600年「関ヶ原の戦い」で敗れ命を落とした石田三成とその妻。時は現代、派遣を切られた若者がオンラインゲーム「降臨FIGHT」をプレイ中に謎のメールによってCALLすると、三成ら戦国武将が実体化して降臨してしまう。他のプレイヤーたちの陰謀が渦巻き、戦国武将らが闘うことで歴史が変わってしまう。
作・演出は主宰のまつだ壱岱。
*pnish*の『リバーヒストリカ』の憑依ものとは違い、『戦国BASARA』の戦いが現代に蘇ったらというストーリー。生体エネルギーで持ち主が実体化とか、戦国武将が死ぬごとに歴史が変わるとか仰天な設定でスケールが大きくなる。ヘンな政治家やマッドなプレイヤーの野望まで絡み合い、入り組んだ複雑怪奇な模様になかなか付いていけず。
戦国時代初心者用にか武将を紹介したり、信長は出るのに秀吉はムシとか、忍が多勢出張るとか、突っ込みどころも多過ぎる。
休憩含めて3時間弱だが、やたら間延びする展開と同じようなシーンには少々疲れた。
若手役者の魅力や挑戦、武将の生き様を楽しみ、アクションや立ち回りの迫力を味わう舞台なのだろう。
終わってみれば、それなりのメッセージも伝わって上手く纏まってはいた。三成の掲げた「大一大万大吉」のスローガンは、出演者やスタッフや観客を伴って達成したし、これからの日本が必要とする言葉かもしれない。
西村ミツアキ@石田三成は、柔らかな印象はいいが、動きや言葉に力が篭っていない。
KENN@直江兼続は、コスプレっぽい衣装で動きまで緩慢に見えるが、芝居の上手さで場を引き立てた。
滝口幸広@真田幸村は、ストレートな熱演で立ち回りも上手く、若手の中では光る存在感。
友常勇気@前田慶次は、翼宿(@ふしぎ遊戯)みたいな出で立ちが似合い、明るく溌剌としたムードメーカーで良かった。
笠原紳司@大谷吉継が、腰の入った立ち回りも格好良く、男の義や信念が感じられた。笠原さんの大谷を拝めたのが観劇して良かったことかな。
大谷雅恵@甲斐姫や佃井皆美@初芽が、殺陣やアクションで熱演し、当初の印象と随分変わった。
酒井瞳は、おりんとさくらで二役。腐女子丸出しの創木希美の怪演が愉快。異色の中村まいが柔軟に転がす。
徳川家康、黒田官兵衛、服部半蔵、伊達政宗、織田信長といった有名武将たちが、かなりアクが強く憎々しげに変貌しているので、ファンなら要注意かもw。
アンサンブルは何役かをこなし、アクション量も半端なく凄くて、見応えはあった。
30人以上の出演者がステージ上で激突し、あらためてキャストの力が大きい舞台だったと思う。
立ち回り中にブンブン振り回される刃物が、こちらまで来そうでヒヤヒヤと臨場感があった。
床下からすっと人物が現れるのでドキっとさせるが、出た後でご丁寧に蓋を閉めるサマに苦笑。
「コーリン・ファイト!」の声や、劇中ナレーションが面白い。
終演後、中村まいさんの進行で、友常さんとタッキーが挨拶。震災から丁度1ヶ月を迎え、こうして舞台をできることに二人とも感謝。「空席を見ると、被災して来れなかった人なんじゃないか」と色々思うことがあるというタッキーの言葉に胸を打たれた。
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アフタートークがあるとは知らなかった。
出演者は、司会の酒井瞳、滝口幸広、大谷雅恵、友常勇気、KENN。大谷さんからは、年齢や血液型や星座まで言って自己紹介。大谷さんとKENNって同い年なんだ。
本日初めて見た酒井さん。宮崎出身とかで、本人はフツーに喋ってるつもりだが、めっちゃ訛っていて、共演者も会場も大ウケ。見た目カワイイし、劇中では訛ってなかったのでいいが、訛りを消すのがホントに大変そうだった。
しかもこういう舞台なのに殺陣についてご存知ない。「納刀」と「抜刀」ぐらい知らないとね。
KENNは稽古中もクルクルと刀さばき、両手でも出来るようになって、大谷さんたちにも教えていたとか。でも兼続的に本番では披露する場面もなく、ちょっと惜しいかも。KENNは女性用の所作もやったことがあると、大谷さんには参考になったそうだ。
皆さん、殺陣の稽古は今年に入ってかららしく、タッキーの見どころはズバリ殺陣で、やっててホントに楽しいらしい。気心がしれてるのか、酒井さんは隣のタッキーにやたらかまいまくる。
好きな戦国武将は?の質問に、KENNが「吉継」と挙げたとこまで覚えているが、大谷さんが喋る前に、地震が!
ザワザワする客席を前に、「慌てないでください」「この劇場は大丈夫ですから」と冷静なKENNやタッキーたち。いざとなれば、つおい戦国武将がいるから!?^^;
でも結構長く揺れが続いて、天井から下げられた垂れ幕などがいっぱい揺れていた。震度3から4かなと思った。
地震がようやくおさまり、とりあえずトーク時間が終了。大谷さんが喋れぬままで残念。
電車は一時ストップしたのかな? バスを使って帰宅したが、帰り着くまで落ち着かなかった。
劇団岸野組 踊る阿呆 千秋楽
2011年4月10日 舞台演劇劇団岸野組公演『踊る阿呆』千秋楽を観てきた。
もう千秋楽! 初日からあっという間だったような。
今日が初見という方も多く、会場はいつも以上の賑わいだった。
カイロ配りにも笑いが起きたが、上演が始まり少したつとじんわりと寒くなり、カイロを持ってくれば良かったと思った。
この話のモチーフはジョン万次郎。大河ドラマ『篤姫』に出てきた万次郎が一番印象に残っているかな。一時は万次郎の護衛を、土佐の岡田以蔵がしていたというのも有名な話だ。
その万次郎に絡めて、海で漂流中にアメリカに助けられた“名も無き”男たちのその後を描くことが、話の焦点となっている。
アメリカ人は実はイイやつ。助けられた恩返しをしたい。
助けられた男たちの気持ちは分るし、当時の世相や情勢にも思いを馳せられるが、戦中戦後のアメリカを知っているだけに、心に少々ひっかかる部分がある。
大震災で日本が大変な時分に、何兆円もの思いやり予算をアメリカに捧げなければならないことを思うと、情けなさと怒りがこみ上げてくる。
俯瞰的な展開もあって、瓦版屋のナレーションが活躍。
地球儀がクルクル回るごとに、ステージ上の人物がストップモーションする様子が面白い。
中途な動きを停止させ、まばたきもせずに止める役者もいて、結構キツいだろうなと興味深く目を凝らしていた。
相変わらず女性パワーが素晴らしい岸野組のお芝居。そしてイヤらしくないシモネタw。
山路清子は「穴」ネタを笑いにかえた流暢な喋りは圧巻。長身の奥戸浩子は意外や可愛らしい役で奮闘。男役や少年役をやれる女優さんがいるのも心強い。
客演の鳥居しのぶは美しくて品があり、情感豊かな役を好演。可愛らしい伊瀬茉莉也は先日最終回を迎えた『夢喰いメリー』の咲の声が印象にあるが、周りを明るくさせ男勝りな役で熱演だった。
関俊彦演じる次郎衛門は、岸野幸正演じる主人公・芳蔵の引き立て役といった感。男同士親友同士の葛藤や闘いがあるのかと思いきや、芳蔵の二股女性の話に転換されて、消化不良な役に思えてしまった。もう一歩、突き抜けた何かが欲しかったな。
関さん的には、「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ♪」の歌あり、チャンカチャンカの阿波踊りあり、ウラウラの踊りあり、徳島の方言あり、走りや段差を飛び超えるアクションありで(?)、美味しいどころはやんわりとあった。
そういや赤鬼さんに羽交い絞めされた関さんに、モモがカブってる!と思ってしまったw。
終了後、いったん締められた幕が開くと、皆さんが正座してお辞儀。岸野さんの心の篭った挨拶で終了した。
終演後のロビーは義援募金の呼びかけもあって大混雑。それでも関さんの列に並んで、ささやかながら募金をさせていただいた。笑顔で「いつもありがとうございます」と言われドキドキ、今回は握手をして頂きながらちょっぴりお話もできた。
お芝居のテーマのひとつ、「シェイクハンド」がこんなにも和ませてくれるなんて。
皆さまの笑顔と言葉と心温まるお芝居に感謝いたします。
もう千秋楽! 初日からあっという間だったような。
今日が初見という方も多く、会場はいつも以上の賑わいだった。
カイロ配りにも笑いが起きたが、上演が始まり少したつとじんわりと寒くなり、カイロを持ってくれば良かったと思った。
この話のモチーフはジョン万次郎。大河ドラマ『篤姫』に出てきた万次郎が一番印象に残っているかな。一時は万次郎の護衛を、土佐の岡田以蔵がしていたというのも有名な話だ。
その万次郎に絡めて、海で漂流中にアメリカに助けられた“名も無き”男たちのその後を描くことが、話の焦点となっている。
アメリカ人は実はイイやつ。助けられた恩返しをしたい。
助けられた男たちの気持ちは分るし、当時の世相や情勢にも思いを馳せられるが、戦中戦後のアメリカを知っているだけに、心に少々ひっかかる部分がある。
大震災で日本が大変な時分に、何兆円もの思いやり予算をアメリカに捧げなければならないことを思うと、情けなさと怒りがこみ上げてくる。
俯瞰的な展開もあって、瓦版屋のナレーションが活躍。
地球儀がクルクル回るごとに、ステージ上の人物がストップモーションする様子が面白い。
中途な動きを停止させ、まばたきもせずに止める役者もいて、結構キツいだろうなと興味深く目を凝らしていた。
相変わらず女性パワーが素晴らしい岸野組のお芝居。そしてイヤらしくないシモネタw。
山路清子は「穴」ネタを笑いにかえた流暢な喋りは圧巻。長身の奥戸浩子は意外や可愛らしい役で奮闘。男役や少年役をやれる女優さんがいるのも心強い。
客演の鳥居しのぶは美しくて品があり、情感豊かな役を好演。可愛らしい伊瀬茉莉也は先日最終回を迎えた『夢喰いメリー』の咲の声が印象にあるが、周りを明るくさせ男勝りな役で熱演だった。
関俊彦演じる次郎衛門は、岸野幸正演じる主人公・芳蔵の引き立て役といった感。男同士親友同士の葛藤や闘いがあるのかと思いきや、芳蔵の二股女性の話に転換されて、消化不良な役に思えてしまった。もう一歩、突き抜けた何かが欲しかったな。
関さん的には、「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ♪」の歌あり、チャンカチャンカの阿波踊りあり、ウラウラの踊りあり、徳島の方言あり、走りや段差を飛び超えるアクションありで(?)、美味しいどころはやんわりとあった。
そういや赤鬼さんに羽交い絞めされた関さんに、モモがカブってる!と思ってしまったw。
終了後、いったん締められた幕が開くと、皆さんが正座してお辞儀。岸野さんの心の篭った挨拶で終了した。
終演後のロビーは義援募金の呼びかけもあって大混雑。それでも関さんの列に並んで、ささやかながら募金をさせていただいた。笑顔で「いつもありがとうございます」と言われドキドキ、今回は握手をして頂きながらちょっぴりお話もできた。
お芝居のテーマのひとつ、「シェイクハンド」がこんなにも和ませてくれるなんて。
皆さまの笑顔と言葉と心温まるお芝居に感謝いたします。
ボトムズファインダーDVD/URAKARA
2011年4月9日 役者声優『ボトムズファインダー』DVD。
映画館で観たオリジナル・アニメ。音声特典と映像特典がお目当てだが、特製ブックレットはパンフの内容を濃縮してある。
音声特典のオーディオコメンタリーは、重田敦司(監督)&石田彰(アキ役)&森川智之(ディアハルト役)&土屋康昌(プロデューサー)の4人。意外や、石田さんが司会進行役で弁舌を披露。『装甲騎兵ボトムズ』と絡ませたり、『アンタッチャプル』と例えたりと、石田さんの独特の感性や冷静な見方に共感させられた。『ボトムズ』をあまり知らないモリモリがオトナシく見えて可愛いw。土屋さんらから『ファインダー』の壮大な世界観を提示されて、感心する石田さんやモリモリから、テレビシリーズや続編の希望まで飛び出した。
石田さんには数少ない、熱血少年主人公キャラだし、これ1作だけに留めるにはあまりに勿体ないかもしれないw。
映像特典は、劇場初日舞台挨拶の模様。上手く編集してある。ちょい不安気でお茶目なモリモリに比べ、自信たっぷりで満面笑みの石田さんとが対照的。石田さんの口から「郷田さん」の名前が出ると、ヘンにときめいてしまふw。
次はいよいよ『装甲騎兵ボトムズ 孤影再び』DVD発売で楽しみだ。
 ̄
新番アニメ『よんでますよ、アザゼルさん。』『変ゼミ』。
MXバンザイ!\(^o^)/ 15分番組×2本立てみたいな構成。
『アザゼル』は集合写真の中に飛田さんの姿があったので、キャラ不明のまましばらくチェック。
『変ゼミ』とは大学の“変態生理ゼミナール”。変ゼミの先輩・小麦役が石田彰、サブローみたいな声でシラっとヘンタイなことを喋る。
どちらも原作は未読だが、どっちもヘンタイキテレツなアニメで、タフじゃないと観続けられないw。
 ̄
テレ東『URAKARA』12話(最終話)。
『レッツゴー仮面ライダー』のミツルくん(今井悠貴)が王子様役で登場。声が何と井上和彦!エロチックボイスが可笑しかった。
これって良太郎(溝口琢矢)にモモタロス(関俊彦)が憑依するのと、似たようなモンだよねw。
KARAの5人はあまり知らんが、毎回のゲスト出演者は仮面ライダー率高し(?)。石黒英雄なんて『電王』世界を破壊したカイだったしね。
12話のお話は『レベルE』に似てるっぽかったw。
16日の『レッツゴー仮面ライダー』の舞台挨拶は1回のみ参加予定。丸の内で観るのは3回になるし、座席も覚えてしまったw。
映画館で観たオリジナル・アニメ。音声特典と映像特典がお目当てだが、特製ブックレットはパンフの内容を濃縮してある。
音声特典のオーディオコメンタリーは、重田敦司(監督)&石田彰(アキ役)&森川智之(ディアハルト役)&土屋康昌(プロデューサー)の4人。意外や、石田さんが司会進行役で弁舌を披露。『装甲騎兵ボトムズ』と絡ませたり、『アンタッチャプル』と例えたりと、石田さんの独特の感性や冷静な見方に共感させられた。『ボトムズ』をあまり知らないモリモリがオトナシく見えて可愛いw。土屋さんらから『ファインダー』の壮大な世界観を提示されて、感心する石田さんやモリモリから、テレビシリーズや続編の希望まで飛び出した。
石田さんには数少ない、熱血少年主人公キャラだし、これ1作だけに留めるにはあまりに勿体ないかもしれないw。
映像特典は、劇場初日舞台挨拶の模様。上手く編集してある。ちょい不安気でお茶目なモリモリに比べ、自信たっぷりで満面笑みの石田さんとが対照的。石田さんの口から「郷田さん」の名前が出ると、ヘンにときめいてしまふw。
次はいよいよ『装甲騎兵ボトムズ 孤影再び』DVD発売で楽しみだ。
 ̄
新番アニメ『よんでますよ、アザゼルさん。』『変ゼミ』。
MXバンザイ!\(^o^)/ 15分番組×2本立てみたいな構成。
『アザゼル』は集合写真の中に飛田さんの姿があったので、キャラ不明のまましばらくチェック。
『変ゼミ』とは大学の“変態生理ゼミナール”。変ゼミの先輩・小麦役が石田彰、サブローみたいな声でシラっとヘンタイなことを喋る。
どちらも原作は未読だが、どっちもヘンタイキテレツなアニメで、タフじゃないと観続けられないw。
 ̄
テレ東『URAKARA』12話(最終話)。
『レッツゴー仮面ライダー』のミツルくん(今井悠貴)が王子様役で登場。声が何と井上和彦!エロチックボイスが可笑しかった。
これって良太郎(溝口琢矢)にモモタロス(関俊彦)が憑依するのと、似たようなモンだよねw。
KARAの5人はあまり知らんが、毎回のゲスト出演者は仮面ライダー率高し(?)。石黒英雄なんて『電王』世界を破壊したカイだったしね。
12話のお話は『レベルE』に似てるっぽかったw。
16日の『レッツゴー仮面ライダー』の舞台挨拶は1回のみ参加予定。丸の内で観るのは3回になるし、座席も覚えてしまったw。
陰陽師 Light and Shadow
2011年4月8日 舞台演劇ロックミュージカル『陰陽師~Light and Shadow~』を観てきた。
舞台『華鬼』と同じDHE@Stage。
昨年の『King of the Blue』に続き、上島雪夫氏の演出・振付によるオリジナル・ミュージカルの新作。
自粛や避難確保のためなのか、劇場入口内からポスターや花壇が取り払われていたのが少々寂しい。
チャリティプロマイドを買った。今回は観易い左前方通路側の席。アフタートークがあるためか割と埋まっていた。
時は西暦1180年。源氏と平家の壮絶な戦いを、陰陽師三兄弟の愛憎を絡ませて描く。
陰陽師や式神というと舞台『遙かなる時空の中で』を思い出すが、こちらの陰陽師は三人! しかも普通の術だけでなく、人の生き死にを操る錬金術まがいの超絶術まで使おうとする。
平清盛や源義経など史実の人物も登場し、その“歴史”の歯車をも狂わせる陰陽師。彼らの過酷で哀しい“運命”を、芝居と歌とダンスで鮮やかに描き出す。
人気の若手実力派が豪華勢揃い。私のお目当てもいっぱいで、どっと出てくると目の移しどころに困るぐらいw。
皆さんステージ経験も豊富で、芝居やアプローチに安定感がある。歌もたっぷりと情感込めてのびのびと歌い上げ、心を揺さぶってくれる。
音楽監督のKYOHEI(Honey L Days)の楽曲はクールで繊細でバラエティに富む。何度か聴くと耳に馴染んできそうだ。
アンサンブルも交えたアクションや殺陣も格好良く、白拍子の舞いなど軽やかな振付も愉しめる。
陰陽師の術は、音と光と映像で巧みに表現し、スモッグを多用して妖しげで不気味な世界観も構築。
とにかくすべてが見どころ満載で、真面目で人間らしい作品を貫く、熱気あふれる舞台であった。
泉見洋平と加藤和樹と良知真次が陰陽師三兄弟。泉見さんと良知さんは感じが似ているが、一人毛色が違う和樹だけが腹違いの異母兄弟に見えるw。
泉見さん@安倍泰親は、泰明と一文字違いの名がベタw。目的のためには手段は選ばずだが、悪にもなり切れず、平家を裏切るでもなく、性格的には微妙かな。泉見さんはソロも多く、その歌唱力には圧倒された。
良知さん@皐月は、『アトム』の時みたいな良い良知さんw。少年と悪霊の二役で難しい新境地だが見事にこなす。特に呪われた時のしゃがれた声と激しい表情、凄まじい歌声に驚かされた。
二人に比べると声量はまだまだだが、和樹も難しいメロディーをこなし、芝居やアクションにも精力的。兄と弟に挟まれて深く葛藤する様子も上手く出ていた。
兄弟の歌も多く、泉見さん&和樹、和樹&良知さんとのシャウトな歌声がとても素晴らしい。
植木豪と土屋裕一と菊地美香が源氏チーム。植木さんは初めて拝んだが、ブレイクダンスなアクロバットがカッコイーし、抑えた柔軟な芝居が源義経をよく表している。
植木さんが小柄なので、tuti@弁慶が体格的に映え、明るく豪快な面が思った以上に似合っている。tutiの歌は声がよく出ているし、若手の中ではtutiは芝居の上手さが突出しているなとしみじみ味わった。
菊地さん@静は可憐な中に強さを秘めて、歌もよくこなすがスタミナが少々足りないかな。
IZAM@平知盛は、セクシーな中に品があり、歌にも独特感がある。
東山光明と細貝圭は、化け猫と化け鴉という役でちょっと驚き。最初のうちは知盛役が細貝さんかと思ったw。二人とも舞台の箸休めの役どころで、明るくコミカルに盛り上げるが、ちょっと勿体無い感もある。東山さんの歌はのびがあって素敵だ。
紫吹淳のシヴァは様々な形で人物の前に現れるが、“ブラフマン”というのが相応しい。男声と女声を自在に扱い、張りのある歌声と滑らかな踊りはさすが。妖しく凄みのある存在感だが、物語の主軸に厳密には関わってこない。
和樹が源氏側なのは予想外だったが、おかげでtutiと一緒にいる場面が多く、見る度にニヤけてしまった。tuti(*pnish*)と和樹って互いに花交換はあれど、本格的な共演ははじめてだと思う。
泉見さんと菊地さんはレ・ミゼだし、良知さんと植木さんはユニットを組んでるし、東山さんはHoney L Daysだし、紫吹さんの『源氏物語』に和樹がゲストで出たし、みんな何らかの繋がりがあり、個性的な中にも一致団結しているのが面白い。
ストーリー的にはベタだが、役者の芝居や歌が魅力的で、彼らの姿をまた観たい気分にさせる。
来週あと1回観る予定。今度はもっとじっくり表情を刻んでおきたい。
 ̄
アフタートーク第一弾。
演出の上島さんに、細貝さん、和樹、tutiが衣装のままで出揃い、まさにテニミュな様相w。
和樹が「ジャラン!」と進行役だが、結局は上島さんリードかな。
お題は、皆さんから見た上島さんは?上島さんから見た皆さんは?
tutiが「掴みどころのない感じ」和樹が「今回はずっと現場にいた」細貝さんは「ジョニデに似てる」と、当たり障りのないコメント。
上島さんは、本日初日の(3/31初日が延期になった^^;)テニミュ2ndを観てきたが、彼らはまだ学校に入った人たちで、それと比べるとこの3人は「学校を卒業した社会人」だと、上手い言葉で称えた。
不審なカラス役の細貝さんは、二人から結構イジられたり。和樹とずっと一緒に仕事をしたかったと言うtutiは、今日は出トチリしたとか(ちゃんと気づいてたゾ)、3兄弟の歌の時はセリの中でスタンバイしているとか、お茶目にフリーダムに暴露(笑)。感情を揺さぶられる役は難しいという和樹は、心の葛藤が頑張り所とマジメコメント。毎日120%も出す熱いエネルギーの泉見さんにまで話が及んだ。tutiはずっと筋トレしてたんだね。
「陰陽師を描いてみたい」という上島さんは、殺陣もやったとアピール。和気藹々の10分間だった。
トーク後は、細貝さんファンによる、細貝さんを囲んでの集合写真イベント。
カラスの衣装はちょっと映えないが、去り際もつまずくなど、最後までお茶目な細貝さんだったw。
舞台『華鬼』と同じDHE@Stage。
昨年の『King of the Blue』に続き、上島雪夫氏の演出・振付によるオリジナル・ミュージカルの新作。
自粛や避難確保のためなのか、劇場入口内からポスターや花壇が取り払われていたのが少々寂しい。
チャリティプロマイドを買った。今回は観易い左前方通路側の席。アフタートークがあるためか割と埋まっていた。
時は西暦1180年。源氏と平家の壮絶な戦いを、陰陽師三兄弟の愛憎を絡ませて描く。
陰陽師や式神というと舞台『遙かなる時空の中で』を思い出すが、こちらの陰陽師は三人! しかも普通の術だけでなく、人の生き死にを操る錬金術まがいの超絶術まで使おうとする。
平清盛や源義経など史実の人物も登場し、その“歴史”の歯車をも狂わせる陰陽師。彼らの過酷で哀しい“運命”を、芝居と歌とダンスで鮮やかに描き出す。
人気の若手実力派が豪華勢揃い。私のお目当てもいっぱいで、どっと出てくると目の移しどころに困るぐらいw。
皆さんステージ経験も豊富で、芝居やアプローチに安定感がある。歌もたっぷりと情感込めてのびのびと歌い上げ、心を揺さぶってくれる。
音楽監督のKYOHEI(Honey L Days)の楽曲はクールで繊細でバラエティに富む。何度か聴くと耳に馴染んできそうだ。
アンサンブルも交えたアクションや殺陣も格好良く、白拍子の舞いなど軽やかな振付も愉しめる。
陰陽師の術は、音と光と映像で巧みに表現し、スモッグを多用して妖しげで不気味な世界観も構築。
とにかくすべてが見どころ満載で、真面目で人間らしい作品を貫く、熱気あふれる舞台であった。
泉見洋平と加藤和樹と良知真次が陰陽師三兄弟。泉見さんと良知さんは感じが似ているが、一人毛色が違う和樹だけが腹違いの異母兄弟に見えるw。
泉見さん@安倍泰親は、泰明と一文字違いの名がベタw。目的のためには手段は選ばずだが、悪にもなり切れず、平家を裏切るでもなく、性格的には微妙かな。泉見さんはソロも多く、その歌唱力には圧倒された。
良知さん@皐月は、『アトム』の時みたいな良い良知さんw。少年と悪霊の二役で難しい新境地だが見事にこなす。特に呪われた時のしゃがれた声と激しい表情、凄まじい歌声に驚かされた。
二人に比べると声量はまだまだだが、和樹も難しいメロディーをこなし、芝居やアクションにも精力的。兄と弟に挟まれて深く葛藤する様子も上手く出ていた。
兄弟の歌も多く、泉見さん&和樹、和樹&良知さんとのシャウトな歌声がとても素晴らしい。
植木豪と土屋裕一と菊地美香が源氏チーム。植木さんは初めて拝んだが、ブレイクダンスなアクロバットがカッコイーし、抑えた柔軟な芝居が源義経をよく表している。
植木さんが小柄なので、tuti@弁慶が体格的に映え、明るく豪快な面が思った以上に似合っている。tutiの歌は声がよく出ているし、若手の中ではtutiは芝居の上手さが突出しているなとしみじみ味わった。
菊地さん@静は可憐な中に強さを秘めて、歌もよくこなすがスタミナが少々足りないかな。
IZAM@平知盛は、セクシーな中に品があり、歌にも独特感がある。
東山光明と細貝圭は、化け猫と化け鴉という役でちょっと驚き。最初のうちは知盛役が細貝さんかと思ったw。二人とも舞台の箸休めの役どころで、明るくコミカルに盛り上げるが、ちょっと勿体無い感もある。東山さんの歌はのびがあって素敵だ。
紫吹淳のシヴァは様々な形で人物の前に現れるが、“ブラフマン”というのが相応しい。男声と女声を自在に扱い、張りのある歌声と滑らかな踊りはさすが。妖しく凄みのある存在感だが、物語の主軸に厳密には関わってこない。
和樹が源氏側なのは予想外だったが、おかげでtutiと一緒にいる場面が多く、見る度にニヤけてしまった。tuti(*pnish*)と和樹って互いに花交換はあれど、本格的な共演ははじめてだと思う。
泉見さんと菊地さんはレ・ミゼだし、良知さんと植木さんはユニットを組んでるし、東山さんはHoney L Daysだし、紫吹さんの『源氏物語』に和樹がゲストで出たし、みんな何らかの繋がりがあり、個性的な中にも一致団結しているのが面白い。
ストーリー的にはベタだが、役者の芝居や歌が魅力的で、彼らの姿をまた観たい気分にさせる。
来週あと1回観る予定。今度はもっとじっくり表情を刻んでおきたい。
 ̄
アフタートーク第一弾。
演出の上島さんに、細貝さん、和樹、tutiが衣装のままで出揃い、まさにテニミュな様相w。
和樹が「ジャラン!」と進行役だが、結局は上島さんリードかな。
お題は、皆さんから見た上島さんは?上島さんから見た皆さんは?
tutiが「掴みどころのない感じ」和樹が「今回はずっと現場にいた」細貝さんは「ジョニデに似てる」と、当たり障りのないコメント。
上島さんは、本日初日の(3/31初日が延期になった^^;)テニミュ2ndを観てきたが、彼らはまだ学校に入った人たちで、それと比べるとこの3人は「学校を卒業した社会人」だと、上手い言葉で称えた。
不審なカラス役の細貝さんは、二人から結構イジられたり。和樹とずっと一緒に仕事をしたかったと言うtutiは、今日は出トチリしたとか(ちゃんと気づいてたゾ)、3兄弟の歌の時はセリの中でスタンバイしているとか、お茶目にフリーダムに暴露(笑)。感情を揺さぶられる役は難しいという和樹は、心の葛藤が頑張り所とマジメコメント。毎日120%も出す熱いエネルギーの泉見さんにまで話が及んだ。tutiはずっと筋トレしてたんだね。
「陰陽師を描いてみたい」という上島さんは、殺陣もやったとアピール。和気藹々の10分間だった。
トーク後は、細貝さんファンによる、細貝さんを囲んでの集合写真イベント。
カラスの衣装はちょっと映えないが、去り際もつまずくなど、最後までお茶目な細貝さんだったw。
劇団AUN ヴェニスの商人
2011年4月7日 舞台演劇劇団AUN公演『ヴェニスの商人』を観てきた。
AUNさんの舞台は『アントニーとクレオパトラ』以来。
今回は小田島雄志氏の翻訳で、吉田鋼太郎氏の演出。
当初出演予定だった大塚明夫氏が体調不良のため降板したのは残念だが、新たに横田英司氏をお迎えしたという。
今月末に上演予定のD-BOYS Stageの同名舞台とも絡めて、上演を楽しみにしていた。
親友の結婚のために、敵であるユダヤ人の高利貸しから借金したヴェニスの商人が、船が難破して返済できなくなり、裁判の席で肉体での返済を迫られる話。
メインの話はアントーニオとシャイロックの対決だが、親友バッサーニオと新妻ポーシャの恋話あり、友人グラシアーノーとポーシャの召使いネリッサとの恋話あり、友人ロレンゾーとシャイロックの娘との恋話あり、使用人ラーンスロットの道化話ありと、多種多様の登場人物が絡み合って進行する。
シリアスな基調の中にも、テンポ良く柔軟に展開し、コミカルで滑稽で痛快な舞台だった。
シェイクスピア独特の例えの多い長台詞はさすがに難解で、たまに危うげな場面もあったが、全体的に明瞭な発声で分り易く耳に届いた。
肉1ポンドや箱選びの話はベタなので、男女の指輪のエピのほうが面白く感じ、役者の達者な演技もあって何度も笑いが起きた。
シャイロックの吉田鋼太郎は、ケレン味たっぷりの深みのある演技が絶品。正義と理念を貫き通した結果、破滅してしまうシャイロックに、吉田さんの熱演も相まって、今回は心から同情してしまった。
キリスト教徒至上主義には辟易。みんな寄ってたかってユダヤ教徒を嬲り者にして恐ろしく感じた。ものすごい民族差別だ。
達者な芝居で楽しませる客演の横田英司さんは、見た目が加治将樹くんソックリw。Dボの舞台でもグラシアーノは、三上くんでなく加治くんにやって欲しくなったw。
アントーニオの中井出健が、若者の気持ちをのせて切々と歌い上げる。縛ってた髪がほどけた様子が別人に見えたが、逞しい肌に注目させられた。
バッサーニオは、新妻のポーシャとのキスより、親友アントーニオとのキスのほうが濃密v。男女で抱き合うより、男同士で抱き合うほうがエロチックに見えるのは何故だろうw。
ポーシャの林蘭は、そのままでも充分宝塚の男役に見えるw。ジェシカの金子久美子がオリエンタルな風貌。
シャイロックが黒い衣装で傘を持ってバス停に立つと、何故か『トトロ』の場面が思い出されてしまったw。
“白黒つけた”衣装が、目に眩しく印象的で、十字架がイヤしく見えた。
真ん中で客席を見据えて芝居をされる鋼太郎さんの目線をチラチラ感じたが、私の隣の方が鋼太郎さんのファンだったようで、そのおこぼれを頂いてたみたいw。
秋には、蜷川氏演出で鋼太郎さんと横田さん出演の『アントニーとクレオパトラ』が控えており、楽しみにしたい。
D-BOYS Stageは松岡和子氏の翻訳だし、また違った『ヴェニスの商人』が観られるだろう。
AUNさんの舞台は『アントニーとクレオパトラ』以来。
今回は小田島雄志氏の翻訳で、吉田鋼太郎氏の演出。
当初出演予定だった大塚明夫氏が体調不良のため降板したのは残念だが、新たに横田英司氏をお迎えしたという。
今月末に上演予定のD-BOYS Stageの同名舞台とも絡めて、上演を楽しみにしていた。
親友の結婚のために、敵であるユダヤ人の高利貸しから借金したヴェニスの商人が、船が難破して返済できなくなり、裁判の席で肉体での返済を迫られる話。
メインの話はアントーニオとシャイロックの対決だが、親友バッサーニオと新妻ポーシャの恋話あり、友人グラシアーノーとポーシャの召使いネリッサとの恋話あり、友人ロレンゾーとシャイロックの娘との恋話あり、使用人ラーンスロットの道化話ありと、多種多様の登場人物が絡み合って進行する。
シリアスな基調の中にも、テンポ良く柔軟に展開し、コミカルで滑稽で痛快な舞台だった。
シェイクスピア独特の例えの多い長台詞はさすがに難解で、たまに危うげな場面もあったが、全体的に明瞭な発声で分り易く耳に届いた。
肉1ポンドや箱選びの話はベタなので、男女の指輪のエピのほうが面白く感じ、役者の達者な演技もあって何度も笑いが起きた。
シャイロックの吉田鋼太郎は、ケレン味たっぷりの深みのある演技が絶品。正義と理念を貫き通した結果、破滅してしまうシャイロックに、吉田さんの熱演も相まって、今回は心から同情してしまった。
キリスト教徒至上主義には辟易。みんな寄ってたかってユダヤ教徒を嬲り者にして恐ろしく感じた。ものすごい民族差別だ。
達者な芝居で楽しませる客演の横田英司さんは、見た目が加治将樹くんソックリw。Dボの舞台でもグラシアーノは、三上くんでなく加治くんにやって欲しくなったw。
アントーニオの中井出健が、若者の気持ちをのせて切々と歌い上げる。縛ってた髪がほどけた様子が別人に見えたが、逞しい肌に注目させられた。
バッサーニオは、新妻のポーシャとのキスより、親友アントーニオとのキスのほうが濃密v。男女で抱き合うより、男同士で抱き合うほうがエロチックに見えるのは何故だろうw。
ポーシャの林蘭は、そのままでも充分宝塚の男役に見えるw。ジェシカの金子久美子がオリエンタルな風貌。
シャイロックが黒い衣装で傘を持ってバス停に立つと、何故か『トトロ』の場面が思い出されてしまったw。
“白黒つけた”衣装が、目に眩しく印象的で、十字架がイヤしく見えた。
真ん中で客席を見据えて芝居をされる鋼太郎さんの目線をチラチラ感じたが、私の隣の方が鋼太郎さんのファンだったようで、そのおこぼれを頂いてたみたいw。
秋には、蜷川氏演出で鋼太郎さんと横田さん出演の『アントニーとクレオパトラ』が控えており、楽しみにしたい。
D-BOYS Stageは松岡和子氏の翻訳だし、また違った『ヴェニスの商人』が観られるだろう。
映画 ザ・ファイター
2011年4月6日 映画映画『ザ・ファイター』を観てきた。
かつてプロボクサーで活躍し、現在は弟のトレーナーになっている男が、麻薬に溺れ問題を起し監獄にぶちこまれる。兄を尊敬するも夢を叶えたい弟は、恋人の助言に従って家族と訣別、新しい人生へ旅立とうとするが、出所した兄が帰ってくる。
実在したプロボクサーを描いた、実話に基づくドラマ。
アカデミー賞助演男優賞や助演女優賞を受賞をするなど、話題もさらっている。
今は寂れた労働者の街“ローウェル”全体の雰囲気が、作品に如実に表れている。
かつて“ローウェルのヒーロー”として持て囃されたディッキーも、今はジャンキーで、トレーナーとしてもいい加減。ホットパンツで若作りの母アリスは、兄を盲目的に溺愛し、マネージャーとして口ばかり達者の自信家。父親違いの数多いる姉妹は、ろくに働きもせず、プロボクサーとしてイマイチの弟ミッキーに全依存。今の父親だけが、静かに現実を直視し、弟の将来を思っている。ミッキーの恋人シャーリーも口煩く干渉するが、彼女に金づるを取られまいと必死になる母や姉妹たちも凄まじい。
自分の体に負担をかけた兄と、自分を調子よく利用する母や姉妹と訣別をして、ミッキーは早いとこ自立すればいいのに、と思ってしまう。
ミッキーは何度か決心するも、結局は家族を見捨てられない。的確にアドバイスできる兄と、自分に向けて欲しい母の愛情を、夢を叶えるためどうしても欲しかった。いや、それらが実は夢だったのか。
忍耐強く柔和な弟は、“争い”ではなく“和解”という闘いの形で、ボクシングを通して手に入れたかったのだろう。
兄弟愛とか家族の絆とか聞こえはいいが、本当の“家族”という夢を叶えた物語だろうと思う。
実写映画『あしたのジョー』は心に踏み込んだ映像だったが、この作品は乾いた俯瞰的なドキュメンタリータッチ。
ストーリー的には深みはなく、もう一歩盛り上がりに欠ける。
ファイティング・シーンは、急に血の気の通った映像になり迫力と臨場感で見どころ。
女同士の諍いと取っ組み合いが凄まじいが、これももうひとつの“ファイター”ものとして苦笑できるかもしれない。
激ヤセの減量や髪や歯並びまで変えて役作りをしたクリスチャン・ベールは、出所後の抑制した演技が素晴らしい。ハングリーな目付きが、たまに伊勢谷さんの力石と重なるw。
母親役のメリッサ・レオも強烈だが、ラストの浄化されたような演技に注目。
濃厚な助演陣に囲まれ影が薄くなった感のマーク・ウォールバーグだが、鍛え上げた身体とバネを披露して逞しい熱演ぶり。地味で素朴な印象だが、繊細で安定的な演技力は評価されていい。
Eクレジットで本物の兄弟が出るが、破天荒な兄と落ち着いた弟という感じでよく似せていたなと感心した。
かつてプロボクサーで活躍し、現在は弟のトレーナーになっている男が、麻薬に溺れ問題を起し監獄にぶちこまれる。兄を尊敬するも夢を叶えたい弟は、恋人の助言に従って家族と訣別、新しい人生へ旅立とうとするが、出所した兄が帰ってくる。
実在したプロボクサーを描いた、実話に基づくドラマ。
アカデミー賞助演男優賞や助演女優賞を受賞をするなど、話題もさらっている。
今は寂れた労働者の街“ローウェル”全体の雰囲気が、作品に如実に表れている。
かつて“ローウェルのヒーロー”として持て囃されたディッキーも、今はジャンキーで、トレーナーとしてもいい加減。ホットパンツで若作りの母アリスは、兄を盲目的に溺愛し、マネージャーとして口ばかり達者の自信家。父親違いの数多いる姉妹は、ろくに働きもせず、プロボクサーとしてイマイチの弟ミッキーに全依存。今の父親だけが、静かに現実を直視し、弟の将来を思っている。ミッキーの恋人シャーリーも口煩く干渉するが、彼女に金づるを取られまいと必死になる母や姉妹たちも凄まじい。
自分の体に負担をかけた兄と、自分を調子よく利用する母や姉妹と訣別をして、ミッキーは早いとこ自立すればいいのに、と思ってしまう。
ミッキーは何度か決心するも、結局は家族を見捨てられない。的確にアドバイスできる兄と、自分に向けて欲しい母の愛情を、夢を叶えるためどうしても欲しかった。いや、それらが実は夢だったのか。
忍耐強く柔和な弟は、“争い”ではなく“和解”という闘いの形で、ボクシングを通して手に入れたかったのだろう。
兄弟愛とか家族の絆とか聞こえはいいが、本当の“家族”という夢を叶えた物語だろうと思う。
実写映画『あしたのジョー』は心に踏み込んだ映像だったが、この作品は乾いた俯瞰的なドキュメンタリータッチ。
ストーリー的には深みはなく、もう一歩盛り上がりに欠ける。
ファイティング・シーンは、急に血の気の通った映像になり迫力と臨場感で見どころ。
女同士の諍いと取っ組み合いが凄まじいが、これももうひとつの“ファイター”ものとして苦笑できるかもしれない。
激ヤセの減量や髪や歯並びまで変えて役作りをしたクリスチャン・ベールは、出所後の抑制した演技が素晴らしい。ハングリーな目付きが、たまに伊勢谷さんの力石と重なるw。
母親役のメリッサ・レオも強烈だが、ラストの浄化されたような演技に注目。
濃厚な助演陣に囲まれ影が薄くなった感のマーク・ウォールバーグだが、鍛え上げた身体とバネを披露して逞しい熱演ぶり。地味で素朴な印象だが、繊細で安定的な演技力は評価されていい。
Eクレジットで本物の兄弟が出るが、破天荒な兄と落ち着いた弟という感じでよく似せていたなと感心した。