レディースデーだったので、映画『星になった少年』を息子と観てきた。
意外と親子連れが少なくて、じっくりと映画に浸りたい感の女性達で満席だった。

人間関係が不得手な少年が、ゾウを通して、己の志に向かって一気に駆け抜けていった話。
本物のゾウやたくさんの生き物、雄大で過酷な自然、本当のゾウ使いの先生や生徒達を使った修行と、リアリティあふれる画面に圧倒された。そこに少年の夢と星と成長ぶりをいっぱい詰めて、親子関係や家族愛や初恋を丁寧に描いてみせる。音楽の高揚感とあざとくない演出効果で、何度となく涙が頬を伝った(;_;)。

主演の柳楽優弥は、演技力としては未熟だが、観る者を離さない眼力と魅力的な表情は、凛とした存在感で引っ張っていく。『誰も知らない』の頃は石田彰の顔立ちに似てると一部で話題にもなったが、ここでは織田裕二に似てるなと感じ、少年期の成長にも目を見張った。息子は、如月行に似てると言ってたが、勝地涼にも通じる存在力があると思う。
視力が弱いというゾウの目にも、人間に負けずこれ程までに見事な表現力があったとは吃驚。ムードメーカーなチンパンジーの名演技には大いに楽しめた。

タイでの神がかり的な白ゾウエピソードや、調教のため親子ゾウが引き離される経験が、後に伏線となっていくのが妙。
常盤貴子演じる母が野心やエゴも持ったダメダメ母親で、それはまた身につまされるのだが、息子が最後まで求めていたのが、母の愛情と己の理想への理解だったというのが、たまらなく切ない。
先月『笑っていいとも』のゲストで出た柳楽くんが、ふっと「ゾウになった少年」と言い間違えて皆で苦笑してたが、あながちこれは間違いではなかったとようやく分った。彼は人間社会で生きるには、あまりに純粋過ぎた。
おにぎりを手渡して微笑んで少年を見送る、倍賞美津子演じる祖母の姿にはジンと癒された。願わくばこんな形で、私も子供達を見守っていきたい。

上に出てきた勝地涼出演の新作映画『この胸いっぱいの愛を』の予告も流れた。20年前へのタイムスリップ話だが、自分自身はあの頃と殆ど変ってないなぁ。
試写会にはハズれたが、当たった知人が誘ってくれて、午後から劇場版『NARUTO-ナルト-大激突!幻の地底遺跡だってばよ』試写会を観てきた。息子からは「裏切り者」と言われてしまったけど^^;。

上映前に舞台挨拶。
竹内順子、岸本斉史(原作者)、川崎博嗣(監督)、黒川智花が登壇。着ぐるみナルトもいたが、一体ではいかにも心もとない。順ちゃん、女っぽい素敵な透け衣装なの。これでナルトの生声出すし。「音響や映像が素晴らしい」「去年と比べると、テムジンと男同士で、男っぽい作品」「私は女の子なので、ちょっと分らないシーンもあった」とコメント。智花ちゃんは16歳間近なので、誕生日の花束祝い。
ちょっと盛り上げに欠けてた舞台挨拶。去年は井上和彦という強者がいて賑やかだったが、今年もせめて着ぐるみシカマルとか、中の人とかも欲しかった。

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本編の話は、ひじょーに微妙^^;。はっきり言って、去年の『雪姫…』のほうがまだ面白かった。
導入部から、なかなか話の中に入っていけない歯がゆさ。バトルも巧みに用意されてるが、面白味には欠ける。中盤は進行がいっそうたるみ、ついウトウトしてしまった。

鍵はゲストキャラのテムジンだが、コヤツにもなかなか感情移入できない。格好良いビジュアルなんだが、たまにヘタレにも感じる。オコジョもねー、可愛いとは思えないんだもん。

シカマルとサクラが親密に一緒なのが、何だかちょっと違和感。
我愛羅の活躍は前半ぐらい。必殺技など迫力もあり格好良くて、石田彰の声もそれなりには楽しめる。だが、やっぱり客寄せな感で物足りない^^;。
妖術使いの敵キャラ全部が女なのも、話を詰らなくさせてる遠因かも。カンクロウなんて勿体ない使われ方。
カカシもイルカも出てこない。あ、回想で? サスケもいない。寂しいな。

テムジン役は、声優初挑戦の河相我聞。ちょっと入野自由みたいだなと思った。素人みたいにヘタそうだが、ピタリとはまるトコもあって。上手そうだが、やっぱヘタみたいな。つまり微妙。
そういや金曜のいいとも!に出演した時、本人は30歳だが11歳のお子様がいると話していたのでビックリ。つまりナルトぐらいの子供が…一緒にNARUTOも観たりするのかな。

上映後の観客の反応もちと薄かったかな^^;。後ろの子供達がバトルの時は賑やかに話してたが、ヤマ場以降は妙に静かだった。
前売券は買ってしまったし、入場プレも欲しいし、公開後に息子とゆるゆると観てくるか。今年の舞台挨拶は川崎のみ。それもツマラン。
映画『亡国のイージス』初日を家族で観てきた。私は3回目。家族は2回目。
パンフがなかなか濃い。台本も付いてて、イージス艦や護衛艦、海上自衛隊についての説明や、イージスBLOGからの抜粋まで載っており渾身の一冊。これなら千円でも納得。イージス版海軍カレーは珍しくないが、GUSOH式爆砲団子はお初だったので買った。

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映画の感想は後で書くことにして。

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上映終了後、お待ちかねの舞台挨拶。
真田広之、寺尾聰、佐藤浩市、中井貴一、勝地涼、福井晴敏(原作)、阪本順治(監督)が登壇。
ちょっと吃驚したのが、禁止だと分ってるのに携帯やカメラで撮影する一般の輩。当然注意勧告。
前から4番目だったので、今回は本当にゆったりと見易かった。
今までのは試写会だったが、今日からが本格的出航。皆さん多かれ少なかれ緊張した面持ち。

真田さんの「イージスか?」が聞けて最高!(^。^) 「言ってしまった」「新興宗教みたい」とかなり照れながら、ツボに入ったみたい。浩市さんが隣でかなり大ウケ。二人、仲良かったな。
寺尾さんが「宮津です。私が悪いんです」と笑わせる。
中井さんは「ようやく役名が言える」「私が一番悪いんです」でまた笑い。先日のジャパプレもそうだったが、中井さんだけ服装の色が違ってて、今日は皆が黒の中、一人だけ白っぽい。
勝地くんは一生懸命で可愛いけど、言葉が上手く滑ってくれない。前方から「涼くん!」の声に「ありがとうございます」と。
福井氏は今日は「2度以上見てください」と言ってたw。
阪本監督は「また来年も仕事をさせて下さい」と、今日からの結果に一番敏感な感じだった。

壇上でのムービー撮影後にフォトセッション。登壇者が客席に降りて皆さんとの撮影形式。真田さんがまた「はいイージス」と音頭を取ったりw。
最後に真田さんだけがご挨拶と御礼。大きな拍手の中、皆さん笑顔で去って行った。
私もちょっとだけ声をかけたかったが、隣に相方もいるし子供もいるしで断念。
とにかく間近で俳優さんを拝めて満足満足v。今冬の『ローレライ』から始まった福井イヤー作品の締めに相応しく楽しいお祭りだった。

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娘も息子も2度目鑑賞とはいえ、しっかり観ていたようだ。
息子がこんな強烈なひと言「如月行は格好良かったが、如月行をやってた人は格好悪かった。だって上手く話せてなかったし」あのなぁ、勝地くんはまだトーク慣れてないし、まだ18歳だし、仕方ないんだよ〜。勝地くんファンに怒られるゾ^^;。

昨夜の『オールナイトニッポン』は『亡国のイージス』特集で、勝地くんと福井氏がご出演。勝地くん、慣れないパーソナリティ仕事で、リードもちょい不安な感。水中での撮影が一番大変だったとつぶさに語ってくれた。でも謙虚な姿勢は好感度大。
福井氏はいつもの話に加え、如月行についての話が興味深かった。15歳で成長が止まってる行が…のくだりに胸が熱くなった。いつもは聞けない良い話が詰っていた。ついつい深夜1時半まで起きてしまい、初日もあるので床についた。でも勝地くんも福井氏も同じように寝てないのよね〜。はぁ寝不足だ。

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その後、相方に子供達を預け、私はまっすぐ試写会場へ。
劇場版『鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』を子供達と一緒に観てきた。
物販列がもの凄くてスルー。パンフは2種類でアニメとしては高いやね。

上映前に舞台挨拶。朴路美、釘宮理恵、小栗旬、沢井美優、かとうかずこ、水島精二監督の順で登場。ろみさん&りえちゃん、声援多し。ろみさんはまた紫&黒の衣装で、目深く帽子。小栗くんはイケメン風で大人しく、声援もあった美優ちゃんは緊張気味でろみさんに喧嘩吹っかけ(?)。でも新人二人を優しくフォローしてたろみさん。逆に、先輩のかとうさんには「共演できて光栄でした」と気遣いも忘れない。
収録時は作画が未完成だったらしく、かとうさんは試写を見て「こうなってるのかー」と感心されたとか。水島監督は「ボンズ最速短の仕上がり」と言ってのけ、ろみさんらからやっぱツッコミが入り「これでも痩せたんですよ」と弁明(笑)。
売店の絵が変るホルダーを巧みに宣伝してた、ろみさんやりえちゃん。最後の花束贈呈では、渡した女性と何故かジャンプとハイタッチ。盛大な拍手の中、手を振って退場した出演者達だった。同時にパラパラと退出するファン達。新宿の舞台挨拶へ直行かな?^^;

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先に舞台挨拶を見ておいて良かったかも。
映画は、TVシリーズでの問題を踏まえた上で、さらに一歩先んじた力作である。練りに練られた脚本、総力を決した迫力ある映像がくっきりと鮮やかに練成されて、観た者に何かしら深く重いものを感じさせ考えさせてくれた。

1923年のミュンヘンにいるエドと、錬金術世界で錬金術師に成長したアルが、其々に再会を夢見て「門」を開けようとするが、それが世界の破滅と戦争を引き起こしてしまうという、痛くて辛い話である。それでもエドは逃げずに、現実問題と向き合い責任を取ろうと試みる。「逃げちゃダメだ」誰かの台詞の先を進んだところに、少年の熟成が見られる。夢を見るのは簡単だが、それでも「人は生きてる限り世界と無関係ではいられない」これほどまでにエドの言葉が心にのしかかってこようとは。

二度ほど目頭を熱くし涙ぐんだ。
一度目は、異質の者を拒み排除しようとするエッカルトの野望への怒りから。過去から現在に至るまで、世界の感情は全く変っちゃいない。日本の社会だって学校にだって、今でも存在する侮蔑と差別と排除。今の私の鬱屈が映画によって体現され、痛恨の涙を味わった。
二度目は、兄と共に居ようと行動するアルと驚き喜ぶエドのシーンだな。人はやっぱり一人では生きていけない、社会との関わり家族の存在が「人」なのだと、全ての負の感情が洗い流された気分になった。

ろみさんは、自分の境遇ともリンクする分、いっそう心頭されて収録に臨んだのではないかな。それ程にエドは魅力的で逞しい男性としてオーラを放っていた。
ゲストの小栗くんと美優ちゃんも初めてにしては好演。ただ二人だけの会話では不安が伴ったけど。学生役3人があまりにヘタだなと思ったら素人だったか。
かとうさんはさすが熟年女優で存在感たっぷり。エッカルトの容貌がデス種のタリアに酷似し、小山茉美のような色気も感じた。
ロイは出番が少ないが、美味しいトコを持ってくなーw。アームストロングも肉体美バッチリ。ラースは切ない。そしてヒューズとグレイシア。藤原啓治と三石琴乃の復活が嬉しい。
声優陣でベテランの異彩を放ってたのが、柴田秀勝と石塚運昇、そして津嘉山正種。もう三人とも渋くて素敵。予想以上の出番があった津嘉山さんの温かくも知的ボイスにときめいていたv。でも微妙なキャラ故に、出る度にヒヤヒヤしてたけどw。柴田さんキャラは後のチャップリンがモデル?

現実世界が、ヒトラー一揆とナチス勃興期の時代だったのが絶妙。ユダヤ人や純ゲルマン、ロマ族の問題定義が、今もって繋がってることが恐ろしい。そして個人の力が、世界や歴史にやがて大きく関わっていくという事実。歴史が変っていたのがひっかかる。
現実世界ではウラニウム問題も残されてたが、これに関わったのが石塚さんキャラで、理想郷を探求してたのが津嘉山さんキャラだということに注目したい。いやはや『ジパング』と『沈黙の艦隊』の世界とも繋がってたのね。そしてウランは大日本帝國へ?
もう一度この作品を観てみたいな。もっと深く濃い何かが湧き上がってくると思う。

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13年ぶり!? 東京で震度5の地震。
家に丁度帰着した時にもの凄い揺れを感じ、地から何かが練成されたのかと思うぐらい吃驚した(~o~)。1分間も揺れてなかったけど。
ところが、地下鉄の駅で私と別れスタンプラリーに向かった子供達は、運悪く駅構内で足止めを食らった。約3時間半。公衆電話で何度か無事を確かめ助言したが、この場合私でもどうしようもなく、子供二人を信じて待つしかない。「誰が悪いというわけではない。これも二人にはいい経験だと思おう」と、相方は車で緊急の仕事へ。
そうして21時半に、二人は疲れた風だったが無事に帰ってきた。姉弟一緒だったからこそ乗り越えられた試練。思いっきり褒めてやった。ハガレンと同じように、姉弟の絆をつくづく感じたよ(^^)。

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TVnaviとASUKAとLaLaを買ってきた。
TVnaviは『亡国のイージス』完全ガイドブックの付録目当て。
ASUKAは『トリブラ』ヴォイスCDと全サCD目当て。
LaLaはキラメキドラマCD目当て。
全部、明日以降だな。明日明日。
毎年恒例、劇場版『ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ミュウと波動の勇者ルカリオ』を子供達と観てきた。
入場者プレゼントは、ピカチュウ、ミュウ、ルカリオと丁度3つ揃った。
去年からだっけ? 短編が無くなり、初っ端は恒例の塗り絵コンテスト発表。みんなウマ過ぎっ。

本編。パンフの表紙でも分るように、今回はきわめて大人チックなおとぎ話。眼前とした敵がいない代わりに、サトシ達に立ち塞がるのは、過去からの旅人とメッセージ、そして超生命体の脅威と共存。
精一杯立ち向かっていく彼らの姿と共に、孤独なルカリオの心が徐々に溶け思いが成就する過程が丁寧にじっくり描かれていて、ラストではちょっとウルウルっときてしまった(;_;)。よもやポケモンで泣けるとは思わなかったよ〜。

いやもう、ルカリオが格好良すぎっ!(*^^*) クールな一匹ポケモンだが、やるべきことはキッチリ仕事し頼りがいある男前、チョコに喜ぶ可愛いトコもあって、ストレートに惚れちゃいそう。
彼の師アーロンも勇者然と凛々しく逞しくて、これまた格好良い!
ルカリオが師匠に見捨てられたと思い込んだことが発端だが、浪川大輔のルカリオだから、これまたアナキンみたいにダークサイドに変貌しちゃうのかと最初は思っちまった。
レギュラー山寺宏一のアーロンは渋さと男っぽさ爆発。二人の静かなるやり取りが見どころ聞き所。

サトシとピカチュウとの出会いの話を復習させ、ピカチュウ追いかけ三千里から再会シーンまでが劇的で、ルカリオや観客にも説得性をもたらし上手い構成だった。
ロケット団とニャース、危機的状況下でポケモンだけ助けようとするタケシ達と、長い時を積み重ねて築く人とポケモンとの絆の深さをあらためて思い出させた。

どのキャラクターもイイとこどりで描写にも力が入ってる。
コスプレ仕様も美味しい設定だが、ハルカが可愛かったし、コジロウが美形に見えちゃったw。ジェニー役の岡江久美子は味があったなぁ。特に目立ってたキッド役のベッキーは慣れたもん。
ポケモンオンリー短編が無くなった代わりに、楽しい場面もちゃんと用意されていた。
ピカチュウは、コスプレ含めてやっぱ可愛いっ!(^・^)
ミュウの変身は多過ぎっ&完璧過ぎっ。こおろぎさとみの声はちとやんちゃな感じ、顔もちと膨れてあまり可愛くない^^;。
何より吃驚したのが、サトシがべらぼうに強くなってて、波動まで使えるってこと。勇者サトシの誕生か!?と思いきや、ルカリオと取っ組合いの喧嘩しちゃうトコは、まだまだガキだけどね。
”世界のはじまりの樹”は、パッと見『天空の城ラピュタ』のよう。中味は『ミクロの決死圏』とか思い出しちゃったw。

もしピカチュウを連れて行かなければ…とミュウの自業自得に空しくなるが、ルカリオとアーロンの時を越えた絆を思うと、ラストはやっぱり予測した通りの結末で揺るぎなかった。ED主題歌のシーンのちょっとしたヒネリには笑ったけどね。
それにしてもポケモン映画は年々、動画や原画やCGや美術、音響も素晴らしく豪華絢爛になっていくなぁ。

2006年の劇場版は『ポケモンレンジャー ダイヤモンド・パールへの道』。レンジャー??
チケぴとローチケをハシゴしたついでに、映画『姑獲鳥の夏』を観てきた。

つい「こかくちょう」と読みたくなるが、映画でも「うぶめ」とは意味合いを区別してた。原作未読だが、小説でもこんな感じなんだろうか?特に読んでみたいとは思わなかったけど。
アニメを引き合いにするのも何だが、『巷説百物語』に『妄想代理人』を散らしたような電波系ぽい感じもした。レトロな世界観にマニアックなグロさとでもいうかな。『犬神家の一族』なんかも浮かんでしまった。

よくある殺人事件を、故意に仰々しく大げさに見せたストーリー。結末は容易に想像できるのに、あえてその謎を解かせ過去をほじくり返そうとする展開で、2時間強にしては中味は薄い。
小説家の関口が狂言回し的役どころ。彼の眩暈や幻覚が観る者ともシンクロさせる。京極堂と榎木津が嫌々ながら巻き込まれ、彼の心も救うという形か。学生時代から親しいこの三人の力関係がなかなか面白い。

陰陽師の血をひく京極堂役の堤真一は、飄々とした男前でクールさを崩さずに格好良い。渋い声が説明調の台詞にぴったり合う。呪い言葉を叫ぶところは独特のカリスマ性が漂って、これを聞けただけでも嬉しかった。
榎木津役の阿部寛は、折り目正しくも野性味も感じられ、颯爽とした格好良さが出ていた。
表舞台に立った二人の衣装がまた印象的。榎木津の白も京極堂の紫も派手で見惚れちゃいそうだ。

関口はある意味、総受け状態かね。永瀬正敏にもう少し色気が欲しかったな。あ、「関さま」には笑った。
いしだあゆみの悲鳴絶叫が、ダコタちゃんにも匹敵するような凄まじさでオーバー。
原田知世は複雑な役どころを熱演していた。
アニメ『巷説』では京極堂役を京極夏彦があてていたが、ここでは常連の軍人役で登場。

フラッシュバックやカットなど、ド派手で鮮烈な映像が多くて、観る者をもクラクラさせる。いかにも意味ありげなシーンもあって、このどこかに伏線とかあるのかと映像に集中もしたが、結局はそんなのも無くて気落ち。戦時中の暗い影響も殆ど無かった。
ただ、いつまでも「関口君。」「見えるべきものが見えず、見えないものが見える」という京極堂の語りが、麻薬のように頭にこびりつき、この真夏の暑さをいっそうくどくさせてくれた。

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映画予告で『亡国のイージス』をたっぷり。これが予告としては見納めか。
ローソンで『亡国のイージス』写真付き切手を予約してきた。80円切手×10枚は実用できるが、素敵すぎてたぶん使えないだろうな。
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』前売券も早々と買った。今回特典はポーチか。
映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』吹替え版を観てきた。

28年前公開のエピソード4から続く総括編。当時のパンフを見ながら、長かったがついに終わってしまったと様々な感慨が渦巻く。
とにかく結末は分っているのだから、要はその過程をじっくり見守り、最後に繋げるための確認作業をするだけ。気分的には楽で分り易い。
壮大なエピソードなのに、相変わらず小さなことにも拘って、些細なシーンや台詞をも入念に描き、物語に深みを与える演出。CGなどデジタル技術が丁寧に世界観を形作り、俳優達の情熱がほとばしる中、馴染みの音楽が胸を躍らせ、物語にあっという間に引き込み集中させる。表向きは見事なエンターテイメントに仕上がっていた。

戦争とは、武器や能力での戦いだけではなく、敵の心をいかに掴み引き寄せるか、舌戦の魔力が左右するともいえよう。アナキンがパルパティーンの甘言造言に翻弄されワナに落ちていくサマは、まるでデュランダルに取り込まれたシンのようだw。若者特有の恐れや純粋さが権威者に巧く利用された格好。どちらも議長だしね(笑)。

ダースベイダーの悲劇を描いたともあったが、スター・ウォーズ全体的に見ると、やはり父と息子の話なのだろうと思う。父が辿ったのと同じ道を結局は辿ってしまう息子。だが息子が暗黒面に取り込まれなかったのは、人への愛と共に「信頼」というものが培っていたからだろう。ルークには心の支えともなる師がいた。かけがえのない友人がいた。血を分けた肉親もいた。頼りになる仲間達がいた。何より、父にも良い心が残っていると信じられるものがあった。信じる心が、戦争さえ終止させるパワーを持ち得るのかもしれないお伽噺。
結局は孤独だったアナキンの憎しみを増幅させたのが、オビ=ワンへの嫉妬だということが今回明確に分った。パドメが彼の名を言う度に苛立つアナキンは、自信が持てずに反発する弱々しい男に過ぎない。仮面に至る悲惨な末路と、EP6での最期を思うと、善悪に単純に分けられない人間の業を知らされて切なくなる。

ヨーダは侍魂に満ちてギラリと活動してたが、こうなる前に止められず意外と無力なのかも。チューバッカらに乗っかるトコが可愛いかった。チューもいたのだから、どこかに3〜4歳位のハン・ソロがいやしないかと、それらしき少年を探してみたが発見できず。そういうお遊びは無かったのかな? ルークとレイアにそっくりな二人の赤ちゃんをよくまあ見つけてきたなw。

それにしてもEP4〜6とEP1〜3の見事なシンメトリー。タイトルからして「シス」と「ジェダイ」の対立。あれこれ発見し対比させるのが楽しい作業でもあった。
最初は「9部作」だと聞かされ、ルークやハン・ソロの子供達にも出会えるかなと昔は楽しみにしていた。アナキンの父親のこととか謎は残されたままで完結なのが心残りである。

吹替え声優の名前はEDテロップの途中に唐突に出てきた。しかも文字が薄い。
オビ=ワンの森川智之は骨太で落ち着いた声で安心感。ラストの叫びは絶妙であった。
アナキンの浪川大輔は、演技的にも不安定だった2と比べ、今回ダーティな声も使い分けて見事な成長ぶりを聞かせた。
モリモリは先の『宇宙戦争』もあり、浪川くんは今週『ポケモン』が控えており、二人とも今夏劇場版で大活躍なのが際立つ。
パドメ役の坂本真綾には、もう少し大人っぽい色気を要求したい。名前を言うところも明瞭にして欲しかった。
緊迫感増すシーンの中で、オーガナ役の寺杣昌紀の柔らかで実直な声が私の癒しとなった(*^^*)。1や2より台詞量も多かったし。レイアを引き取った後、4での運命を思うと切ないが、それは思い出さないようにしよう。
コーディ役で金田明夫も出演。結構目立った声だった。金田さんの舞台も楽しみだ。

そういや劇場版『Ζガンダム』には、アナキン&ルーク(浪川大輔&島田敏)が出ていたんだっけ。個人的には水島裕のルークや、石田彰のルーク(EP4のみ)が好きだv。
映画『亡国のイージス』シークレット・プレミアム試写会へ行ってきた。
朝からソワソワドキドキ。夕食の支度も早々と済ませ、いざ試写会会場へ。思ってたより近い場所で早めに到着。
会場では、Blogのお仲間さんや、PさんやSさんにもお会いできて早速お礼と雑談。福井晴敏氏もフラリとお見えになり、何故かファンと撮影。スポニチに載るそうだ。そしていよいよ映画鑑賞。上映の室内には椅子が30席しか無くて、あらためて試写会に参加できたことを嬉しく思った。

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映画『亡国のイージス』。ネタバレにならない程度に雑感。
待ちに待った作品ってことで、原作読んだ方はどうしても原作と比べてしまうが、私もやっぱりそう。ここから始まるのか〜。あれ?ここ違う。これがそーなるのか?あれはどーした?とか、なんやかんや。
原作を2時間少しで纏め上げるのはやはり大変なのは承知。でも一つの作品としては、色々な要素や魅力が盛り込まれて良かったと思う。

何といってもイージス艦。ハープーン発射や魚雷や戦闘機出撃と、本物の映像、本物の音と動きがCG処理も駆使され、見事にスクリーンに映し出され、かなりの迫力と興奮を覚えた。アニメ『ジパング』の音響とは別の素晴らしさがここにある。
銃や爆撃の音にはたまにビクついて、妙な怖さも感じたけどね。

俳優たちも”本物”の男のドラマを見せ付けてくれた。余計な台詞を省き、目だけ表情だけで語らせるシーンも多かった。
特に男二人が対峙するシーンに、とにかく萌えてしまう私w。仙石と如月のやり取りには、原作以上の面白さも感じたり。渥美と瀬戸との飄々としたシーンは癒しの一つかも。ヨンファとドンチョルのシーンも印象的。仙石とヨンファのシーンにさえ、言いようのない熱っぽさが沸いてきた。
メインではないがやけに目立っていたのが、風間と服部。梶本はいい味を出している。
原作でも切なかったが、梅津と如月のあのシーンには目頭が熱くなり涙ぐんでしまった(;_;)。如月の母への思いにも。親として母として、子供ネタにはどうしても弱くなる。勝地涼は、男らしさと子供っぽさが同居したような魅力で、母性本能を擽らせる。

海自の白い制服は眩しいが、赤に染まるのは鮮烈。白と赤、周りをブルーに包まれるのが、イージスのカラーだろうか。『宇宙戦争』では黒と赤だったっけ。
上映中の作品と比べるのもなんだが、『宇宙戦争』での親の思い子の思い、『スター・ウォーズEp3』での暗黒面への変心など、そういう複雑な要素さえ『亡国のイージス』には全て盛り込まれているようにも思える。
それほどに深みと濃さが感じられる作品、やはり2回目を観たくなるものを持っている。

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上映後、イージスTシャツ姿の福井氏、モーニング版イージス漫画家の横山仁、別冊フレンド版イージス漫画家の霜月かよ子が挨拶。
福井氏は「あれこれ言いたいこともあるだろうが、1度目はつい原作と比べてしまうので、今度はお金を払って見て欲しい。一つの作品として完成している」ようなコトをおっしゃって納得した。他に告知宣伝。花やしきのイージスイベント告知で、福井氏が言った「ジンギスカン」と「イージス艦」のゴロ合わせが妙に私のツボを擽って笑い(^^ゞ。原作版《いそかぜ》フィギュアセットの実物も公開。書下ろし短編小説、福井氏はまだ仕上げてないらしいw。
横山氏は背が高く髪も伸びてて、本人が描く如月行にチョイ似ているとホントに思った。
霜月氏は小柄で可愛らしい方だった。どちらも締切り直前で大変なご様子。

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特典で、三先生方のサイン会。予め如月行が描かれてる色紙で、自分の名前も書いて頂く。
福井氏には、映画感想と今度は子供と観に行くことをお伝えして握手。ご機嫌な様子だった。
霜月氏には、作品の達筆なことを。手も小さくてふんわりしてた。
横山氏には、コミックサイトで先日直筆色紙が当たったお礼を。「運命の人」と書かれてしまったが、人によってコメントが違うらしい。如月行にも似ているとお伝えしちゃった。ガッシリとした握手だったが、26歳の若さなのよね。
他に、横山氏と霜月氏のイラストシートも頂けた。大切に大切に保存しようっと。ありがとうございました。
上映会に、今をときめく三先生方との貴重な時間、お土産まで頂けた。私の『亡国のイージス』ストーリーにまた1ページ(^・^)。
あ、映画のTVプロモは来週初め頃から流れるそうだ。

映画 宇宙戦争

2005年6月29日 映画
初日レディースデーだったので、映画『宇宙戦争』吹替え版を見てきた。空いていた。

異星人の突然の侵略、容赦の無い殺戮と破壊。未知の恐怖と、見通しのきかない絶望が全編を覆いつくし、怖さに耐えながら画面に釘付けになっていた。
同時に、スティーブン・スピルバーグ監督らスタッフの計算された演出と効果的な見せ方には圧倒された。

地球規模のパニックを狭く小さい範囲に凝縮し、普通の人である主人公の視点だけで進行させるのが上手い。彼の見るもの聞くもの知ることが全ての情報だから、シンクロ率が高まる。
スクリーンが突如真っ黒になり、物音だけが聞こえ、観客の想像力を大げさに刺激する。それが何十秒も続き、作品として成り立つのも稀有だが、暗闇の恐怖をとことん描き出した。
また血の赤の表現の凄まじさ。鮮やかというより不気味な黒い血の色が、パーっと主人公の周囲に広がっていて戦慄させる。黒と赤…これ以上はない恐怖のカラーを感じさせた。

同じように逃げ惑う人達の群集パニックがまたリアリティ。生き残る為には、人を蹴落とすことも必要なのか。情報も希望もない現状が、不安を募らせ狂気へと走らせる。異星人だけでなく、他人との関わりの恐怖まで描き出していた。

主人公レイはただ不器用で感情的なだけで、子供を愛しているという一点においては、よくいる普通のお父さん。トム・クルーズがやるとダメっぷりも格好良く見えちゃう。子供を守る為に懸命に必死になる父親を、トムが素晴らしく熱演していた。子供を見つめる瞳や、抱き上げる格好は、やっぱり本物の父親の姿だね。
子供達のほうは、見た目はしっかりしている分、扱いにくさを感じたな。
娘レイチェル役のダコタ・ファニングは、果敢な挑戦もこなし、引き攣った表情も凄かった。
息子ロビー役のジャスティン・チャットウィンは、少年らしい純粋さと真直ぐさを繊細に演じてて注目株かも。

生命を脅かす状況下で、互いにどんなに愛しているか、父親と子供達の絆をリハビリしていく話なのだろう。最後のほうのトムは理想的父親像にもなっていたが、子供を愛し守るという点はどんな親でも貫きたい。一つ一つの家族愛が人類愛へと繋がっていく。そういう理想的世界観への希望も想像させられた。
同じ状況下で、もし父と母と子供達という日本の標準的家族を描くなら、こっちでは『クレヨンしんちゃん』しかないだろうなとも思ったりw。

それにしてもツッコミも色々。テレ朝とか大阪とか、やたらに日本を意識した作りが目立つ。
台詞の中味や意味深なカットなど、よく理解出来てなかったトコもあって気になる。
「超大国」なアメリカの悲劇を訴える台詞もあったが、他国の地で戦争をする米国が、自国の地が破壊されるのには免疫が無くて、ある意味滑稽とも思える。銃と地下室は米国にとって盾の象徴なのか。そんなものと殆ど縁が無い日本は真っ先に消滅だろうな。

結末はH.G.ウェルズの原作通りだが、ラストの人間模様は少々あっけなくて拍子抜け。
メッセージ性は伝わったが、一回で満腹状態で、もう一度見ようという気にはなれない。

画面に夢中であまり意識しなかったが、吹替え陣の声は恐怖感を軽減させた。
トム・クルーズ@レイの森川智之は、強弱を伴った味わい深い演技で好演。温かく男らしい美声で、ほんの少し流れた掠れた歌声は束の間の癒しとなった。
ロビン役の野島健児は、反抗期の少年の危うさと純粋さを上手く表現。レイとロビンの絡みでふっと聞かせる懇願の泣きがいい。
レイチェル役の三村ゆうなは14歳だっけ? 狂気的な叫びや泣き声が凄まじくて、ダコタにも引けをとらない演技力。それより映像を見ながらの吹替えで、本人は怖くはなかったんだろうか。子供達にはこの映画はショックが強すぎて、私は見せたくはないけど^^;。

映画 電車男

2005年6月6日 映画
娘が見たいというので、映画『電車男』を一緒に観てきた。
3月と5月の朗読劇(前後編)と比べてしまふが、先ず言いたいのは、映画では《2チャン》って言葉は禁句なんだろーか?^^;

原作を読んだ者にとり、前半はまぁ満足。電車男くんの性急な変身ぶりにはたまげたが、個性的なスレ住人の存在も良し。百式Tシャツに押井守にケロログッズも出て、本物のベノアも拝めた。
ところがオリジナルな後半は、ムリに端折られ畳み掛けられて、ひどく物足りなかった。画面からオタク臭が薄れ、ただの恋愛モノと化した。電車くん自らオタクから脱却する所に成長が見られるのに、映画そのものがオタクから離れてどーする?(~_~) ムーミンもプリキュアも祝福の大々的絵文字やメッセすら見つからず急激に興冷め。朗読劇でのクドイ程の祝福が今では懐かし。

山田孝之のオタク雰囲気作りの一生懸命ぶりは評価。あらためて見て彼はやっぱ眉毛が太いねぇ(^.^)。後半の繊細で切ない演技は流石だが、もはや一人の気の弱い美少年にしか見えず、別の意味で萌えw。
中谷美紀が、原作以上に好感が持てるエルメスぶりで素晴らしかった。髪型や服装も想像よりおとなしめで、綺麗な声がまた魅力的。路上のバッグが盗られないかと気が気でなかった^^;。
毒男三人組には、ラストでは敬礼して見送って欲しかったな。演出にヲタ臭が足りず残念だ。

原作を結局読んでない娘はまぁ満足。秋葉原ネタには大ウケで、また行きたいと言う。
アニメ『げんしけん』の秋葉探訪のほうがオモロ。今度はヲタ女の萌え地・池袋を舞台に推薦(笑)。
サービスデイだったので、ドイツ映画『ベルリン、僕らの革命』を観てきた。

『グッバイ、レーニン!』でブレイクしたダニエル・ブリュール主演の青春群像劇。
”エデュケーターズ”と名乗り、留守中の豪邸に侵入し悪戯を繰り返すが何も盗まず、金持ち優遇の不公平な社会へ怒りを発する二人の若者。女が加わったことで、誘拐事件から逃避行にまで発展する。

長年の親友同士の男ふたりに愛される一人の女性という三角関係が軸だが、焦らせる割にはあっさり決着。理想化のヤンと行動派のピーターの危ういが故の不滅の友情は興味深い。三人でベッドに寝る位置が徐々に変化し、ラストはダニエル@ヤンが真ん中。てことは、ピーター×ヤン×ユール?w

しかし見どころは、誘拐してきた金持ち男を混ぜた4人の奇妙な共同生活で判明する「現・怒れる若者」VS「元・怒れた若者」の構図だろう。学生運動華やかなりし頃の活動家が、今ではぬくぬくと贅沢に暮らし、社会の底辺に居る者を搾取し、不平等や歪を生ませている。ヤン達がぶちまける怒りや不満を受けとめ、かつての自己を回想する昔の若者。ヤン達の行動は否定するが理想には共鳴する、金があっても自由が無いと言う言葉は、我々観客も大人として共感するところだ。

だが大人は、特に金持ちはウソが上手い。あっさりと覆される信頼に辟易するが、ヤン達若者の信頼と理想は変らず最後まで貫かれる。ラストはドキドキさせられたが、小気味いいどんでん返し。難を言えば、彼らの決断と結末の描かれ方が薄かったことか。青臭い味付けだが、ピュアで優しい怒りの話だった。

ヤン役のダニエルは、髭をはやし大人っぽく見せて、知的でクールな表情を見せてくれる。何より彼の純粋さや誠実さが役柄に反映され、演技力にも飛躍的な成長が感じられた。
ピーター役のスタイプ・エルツェッグは、ワイルドでセクシーな魅力。ちょっと髭を生やした高橋広樹みたいな風貌で、似てるな似てるな〜と見ていたw。
ユール役のジュリア・ジェンチは、可愛くてほんのり品があって適度に色っぽくて好感。
メインの登場人物がたった4人で、話的にも纏まってるから、舞台化しても面白そうだ。

今年はダニエル・ブリュールの出演作が3本続く。2本目は英映画『ラヴェンダーの咲く庭で』で、ダニエルは美形のヴァイオリニストな役どころ。3本目は実際に起きた事件を元に作られた独映画『青い棘』で、ドイツ・ギムナジウムを舞台に二人の男子学生が起こす衝撃的事件。『モーリス』とかお好きな人にはイイかもねw。キーワードだけでも昔の萩尾望都や竹宮惠子の作品が浮かんで(笑)ダニエル君を拝むためにも、きっとこれらも観てしまうと思ふv。

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8/3にDVD発売の映画『ネバーランド』。
今年初めに映画を観た時に雑感でも述べたが、これが私の希望通りに、ジョニー・デップ@バリの吹替えの声が平田広明! ジョニデの表情までが平田さんにソックリなんだからw。楽しみ!

月曜外ドラ『ER X』。
平田さん@カーターinアフリカでの愛の遍歴。激しく怒号したり、優しく囁いたり、平田さんの色々な声。カーターと愛し合うケムの声が朴路美なの! 少年声とは全く違った、色っぽく慎ましく可愛い女性声で、平田さん声とも良いハーモニー。ろみさん@ケムを応援したくなった。
映画『キングダム・オブ・ヘブン』を観てきた。
「天国の王国」エルサレムをめぐり、十字軍とサラセンの攻防戦。父の意思と理想を受け継ぎ、元鍛冶屋のバリアンはエルサレム王に仕え、エルサレムの民を守るため戦いに身を投じるという話。

十字軍なんて聖戦という名の殺戮と略奪と侵略を繰り返した集団、という意識が私にはあったから、それを半ば認知したアメリカ映画に驚かされた。過去の『アラビアのロレンス』はイスラム側からは反感を買ったが、これは英雄サラディンの功績と人間性を少なくとも描き、イスラムが観た反応を知りたいと思った。

オーランド・ブルームは、前作よりぐっと身体が強く逞しくなった。トレーニングの成果だけではなく、役者として一段と安定し成長したといっていい。
台詞は多いとはいえないが、ひたむきな表情や情緒的な目の演技が全てを語る。民に向って発する言葉には強さと迫力さえ感じる。そうしたオーリの誠実さがバリアン役にストレートに反映され、彼を追うことで、約2時間半もそれ程長くは感じなかった。

シビラ役のエヴァ・グリーンはエキゾチック。オーリとのラブシーンはやけにアッサリ目で、恋愛話としては薄い。エヴァは髪を切った後の身体がかなり細めで、もう少し肉付けが欲しかった。
リーアム・ニーソンやジェレミー・アイアンズの知的な渋さにも好感。

それよりもイスラム教徒の役者を配したサラセン側に注目。海千山千の表情や堂々とした存在感は目に焼きつく。サラディン役のハッサン・マスードは重厚で素晴らしい。苦言を述べる良識的なカリムには、若きオマー・シャリフのアリを重ね、精悍な魅力を感じてウットリv。彼とバリアンとの深い結びつきがラストまで続き、宗教や性別を超えた友情に妄想させられた(^.^)。

圧倒的な戦闘シーンは緊迫感をもたらすが、歴史の事象として俯瞰的に適度に描かれている。
ここでは富と名誉だけを求める十字軍は淘汰される。誠実で良心的な本来の騎士の魂を持ったバリアンの人間味に焦点をあて、普遍的なメッセージを投げかける。彼のような崇高な正義がなければ、平和や希望は永久に望めないということか。
最終的には宗教や民族や価値観を超え、土地よりも生きることを求め、自由に大地を駆けるのが人間の一番の理想なのだろう。イスラエル・ビザのあるパスポートでは、アラブ諸国には入れなかったことが苦く思い出された。

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24日に丸の内ピカデリーで、7/30公開予定の映画『亡国のイージス』の完成披露試写会と舞台挨拶があって、記者会見の模様が朝のTVで映った。
中でも勝地涼のコメントが可笑しかった。最後に「お勉強になりました」で締めちゃって(「お」は要らんだろっ^^;) ベテラン役者陣から「ナメとんのかっ!?」ってツッコミも聞こえたり。
ところがその後、中井貴一がコメントの終りで「お勉強になりました」と真似て、真田広之まで「あ、お勉強になりました」で終わらせて、プレス側からも笑いがこぼれていた。
来月公開の映画『戦国自衛隊1549』の試写会へ、娘をまた連れて行ってきた。
半年ぶりのよみうりホールはほぼ満員。以下ネタバレかもな雑感。

半村良の『戦国自衛隊』より、自衛隊が戦国時代にタイムスリップのプロットは同じだが、全く別物の話だった。1979年版映画は暗く重苦しいイメージしか残らなかったが、これはすっきりしたエンタメ風にこなれていた。
前半は殺し合いにつきものの残虐ぽいシーンもあり、慣れない娘はピクピクしてたが、後半からは段々と雰囲気が変り笑いも起きて、なだれ込むようなラストへ駆けていった。

2時間の枠では話を追うのが精一杯で、細かいツッコミも多々あり、登場人物の掘り下げもさすがにムリ。原作も未読なので想像補完。尤も単行本は高いし厚いから、文庫待ちだろうな。
江口洋介@鹿島と的場浩司の役の因縁めいた間柄をもっと知りたかったな。
織田信長には浅倉良橘の匂いがすると前に書いたが、これは当たりかもね。斉藤道三はお茶目w。
『クレしんアッパレ!戦国大合戦』が浮かんだが、天母城は『ハウルの動く城』みたいだったw。
陸自の戦車を見慣れていた娘は、戦闘シーンの迫力にも夢中になって見ていたようだ。

あ、東地宏樹はすぐに発見!(*^。^*)
2〜3回はお顔がアップになってたし、キリリとした良いお声で喋ってたし、スクリーンで拝めて満足v。テロップでも割と上のほうに名前があったな。あの役だと、草加のあのシーンが浮かんじゃう。

テロップには、出演者のお名前がいっぱい。エキストラも含めて、マンパワーが炸裂した映像だった。オープンセットとか本物の陸自装備とか、CGなんかよりやっぱりリアル感質感はあったと思う。
しかし女はいるのに、あくまでストイックに貫いたな。『ジパング』の歴史の復元が気になった。

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28日公開の劇場版『Ζガンダム』初日舞台挨拶回のチケットが今朝から発売。
本来なら映画のほうだったが、日本海海戦100周年記念イベントの一つ、体験航海券が届いたので、急遽こっちへ家族で参加することにした。初の横須賀探訪と掃海母艦乗艦に今からドキドキ。

昨日から東武で劇場版『Ζガンダム』パスネットが発売。昨日早朝に頑張ってゲットしてきた。私には10枚が限度だったが、窓口奥から駅員達の話で「あしたのジョーよりスゴイ」「20枚買ってた人がいた」とか聞こえてきて苦笑。やっぱガンダムは強いよな〜。東急でも販売するが、同じ絵柄のものなのかな。
映画『コンスタンティン』を観てきた。
ちょいホラーっぽい予告だったので緊張して見てたが、予想とは違ったお話で面白かった。

複雑な裏事情を持ち、特殊能力を持った、かっこいいエクソシストの男の話。
キアヌ・リーブスの格好良さにとにかく惚れ惚れ(*^^*)。地獄に行きたくない故の身勝手で破天荒でヘビースモーカーな役どころだが、キアヌが演ると、デリケートでセクシーでストイックな男に見えて女心を擽る。ウィスパーボイスもたまらんv。
ヒロインとキスするかと思いきや…なシーンをわざと作り、微妙に焦らしてくれちゃう。かと思うと、ゴッドとサタンの間で取り合いの対象となり、これでもかっていうぐらいサタンに弄ばれ、あげくにイかされて、その壮大な「受け」っぷりに嬉しくなった(笑)。キアヌは対男との絡みがとっても素敵v。
白と黒の衣装を翻し、派手さと極めて地味なアクションも交互に披露、切なげで野性味な多面的表情、水も滴るいい男っぷりを見せて、キアヌがすっごく楽しそうに生き生きと演じてるなと分った。ネオよりもいいよ。素に近いんじゃないのかな。

キアヌのコンスタンティンだけでなく、他キャラもとっても個性的で丁寧に描かれてる。ストーリーも説明不足な点を払いのける程、スピーディでダイナミックでよく練られている。シリアスばかりの中に笑いの要素も散りばめ飽きさせない。二転三転させ、最後にオチが待っている。カメラワークも大胆で鮮烈で、セットやCGにも気を使ってる。
アメコミが原作だというが、確かに映像的にはアニメチックだった。地獄の映像なんて斬新だが、どこかで見たような懐かしい感じ。キリストや聖書や宗教観はよく分らんが、過去に観たアニメがクッションとなり興味深かった。冒頭の槍で『エヴァ』のロンギヌスの槍が、タトゥーで『ハガレン』が浮かび思わずニヤリ。ガブリエルはもちろん舞台の飛田展男を連想。

吹替え版が上映されてるかは知らないが、DVDになったら、コンスタンティン役は小山力也と森川智之どっちでもいいやw。今日のテレ東『ディアポロス』のキアヌ役堀内賢雄はイメージ違って勘弁^^;。
コンスタンティンの助手チャズの声を、ぜひ石田彰にやって欲しいな。外見はイマイチだが20歳位の設定も合ってるし、色々な理由で石田さん的に美味しいかもと思う。
エンドロール前に座席を立った人も結構いたが、続編に繋がるかのようなエピローグは必見だろう。

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アニメ雑誌『PASH!』Vol.3。何だかんだと毎号買ってるゾ。
デス種特集で、関俊彦と森田成一のインタビュー記事。写真は使い回しだが、関さんのレイ・ザ・バレルへの思いを読み、私のレイ熱も復活v。
イベントレポでは、関さんらの「ルビーにくちづけ」公録模様が目当てだったが、「マイネリーベ」「ライブパスコレ」更に「電撃(ザケル)フェスタ」写真レポまであって見応え。やっぱり自分の参加したイベントを振り返りたいしね。
Stage Topicsに載ってた発売中お芝居も幾つか観る予定なので楽しみだ。
乙女の萌えMAPの池袋編にゲーマーズが紹介されてないのが何とも〜。

デス種公式ガイドで、フォースインパルスガンダムのプラモが当たり届いたが、非売品なので息子に作らせようかそのまま保存しようか思案中。

映画 千年女優

2005年4月19日 映画
月曜『バトルビーダマン炎魂』。
郷田ほづみ@シンが3回目の登場。前の回の予告でも参加してくれるけど。相棒アキュラスが喋らない分、クールでワイルドにいっぱい喋ってくれるv。タマ扱いされてるシンも可愛い。

月曜『うえきの法則』。
「ワンコ」「小林さん」なやり取りの関係なのね<森功至&石田彰。保志総一朗の関西弁はやっぱり新鮮で面白い。結局石田さん&保志くんの絡みは無かったのが残念。

火曜『ミルモでポン!ちゃあみんぐ』新番。
第4シリーズかよっ、いつまで続く?少々飽きがきてたが、新キャラ住田がやっと登場。チラと読んだ原作でもキュートだったが、吉野裕行の声がまた可愛くて楽しみかも。初っ端からコクってるしw。

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NHKBS2映画『千年女優』。WOWOWでも先日やってたが、今回はしっかり観た。
一人の女優の一途な恋を、現実と虚構、過去と現在と未来を交差させて描いた話。数々の映画作品へのオマージュを感じさせ、リアルとノスタルジー溢れる映像と演出が見事。
今監督の『PERFECT BLUE』は現実と虚構だったが、それを更に進化させた作品だろうか。千年女優の後の『妄想代理人』でも似たような手法だったが、こっちはマニアックでキモくて万人受けではなかった。

インタビュアーの立花と井田が、妄想代理人に登場した二人の刑事と同じ狂言回しな役どころ。立花の声が飯塚昭三そのまんまだし。小野坂昌也@井田は関俊彦の役どころか。濃い関西弁だった。
女優・千代子が走る走る走る。妄想代理人でもそうだったが、今監督は「走る女」が好きだねぇ。

虚構の象徴「鍵の君」と、現実の象徴「傷の男」の憎い程のシンメトリーとバランスがいい。山寺宏一@鍵の君がふんわり柔らかな男前声で、津嘉山正種@傷の男が刺々しい程クールな渋い声v。
できれば千代子の声も、『ハウルの動く城』の倍賞千恵子と同じく、10代から70代まで全てを一人の女性が演じきって欲しかった。三人其々好演だったが、あれでは三人の人生のようにも思えるから。

千代子に感情移入まではいかなかったが、共鳴は容易に出来た。『クレしん』のように、変身ヒロイン願望まで満たしてくれる作品であった。普通の女だって時には女優になれることもあるんだから。
「いつか きっと…」「明日への希望」の言葉も陳腐なのに酔いしれる効果。
千代子の「だってあたし、あの人を追いかけてる私が好きなんだもん!」はある種の痛快さと爽快感をもたらした。そうなのだ。好きな人を追いかけてる時が一番楽しくて幸せを感じるんだもん!(^.^) ある意味、女のしたたかさと深さを表現している。
ただね。彼女も、いつも傍にいてひたむきに献身愛を捧げる源也の存在にもっと早く気づいていれば、もっと楽しい人生を送れたのになぁと思うよ。ま、男も外見次第だしねw。

若かりし頃の大滝は美男子だった。鈴置洋孝の声がまたエロセクシーで蕩けそうだったv。遊佐浩二や野島裕史も出ていた。
千代子のように一人の男だけとはいかないが、私も想い人を追いかけて、人生の女優を続けよう。
映画『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃』を子供達と観てきた。クレしん映画13本目なんだとか。13年経っても5歳児のまま〜w。以下ネタバレ雑感。

シリアスもの感動ものが多かったクレしん映画。今回は原点に戻って的を野原一家に絞り、現実の大変さを覆す夢と憧れの変身願望を発散させて、家族の正義と団結を描くコメディ作品となっている。
いつものおバカでハチャメチャなノリで、到る所で子供達を笑わせる。懐かしの怪獣てんこ盛りと変身ヒーロー&変身ヒロイン出現で、大人達の共感と爽快感を誘ってくれる。親子で楽しめる話だ。
3分ポッキリなので、展開が実にスピーディ。母みさえの朝のシーンなぞ、我が身のような機械的早さw。怪獣退治もあっという間。ヤマ場は流石に「3分以上かかってたよね」と子供からツッコミ。

母だってセクシーボインでお肌ツルツルなお姉さんに、父だって腹筋も足もマントもカッコイイお兄さんに変身したい。それでイケメン達にチヤホヤされて…。現実生活との並行は難しいけどね。
でもそれは単なる夢と憧れ。本当の望みは家族の平安なんだと気付かされる。それを最後に体現したのはやっぱりしんちゃん!正義とか家族愛とかの言葉ではない。人を思いやる普通の心の大切さ。

メインゲストは村井国夫。村井さんと言えばハン=ソロ声で刷り込まれてるので、変らない柔かく渋いお声は素敵v。波田陽区はしんちゃんと対決。福圓美里の声はプリティ。大川透は達者な変態声。

久々に登場のアクション仮面&カンタムロボ。そして二次元で登場のぶりぶりざえもん。塩沢兼人さんを偲びつつ、声の想像は出来るけど、声が出てこないのがどんなに切なかったことか(;_;)。
「色即是空」「空即是色」…とにかく、オナラや父ちゃんの靴下も役立つってことだ。

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終演後、舞台挨拶。現在放送中アニメで視聴率1位のわりには、客席はちとガラガラ^^;。
MCの掛け声で、着ぐるみキャラ登場。ひまわり抱いたしんちゃん、みさえ&ひろしの4人で、映画を振り返り掛け合い。声優陣は陰でアフレコか。「真紀おねーさん!」で、SPゲスト坂井真紀が登場。アニメ画より可愛い。しんちゃんに夢中の真紀さんは「嬉しくてドキがムネムネ」と。

声優陣4人もやっと登場。着ぐるみキャラを隣にし、下手側から藤原啓治、ならはしみき、坂井真紀、矢島晶子、こおろぎさとみの順。其々挨拶とメッセージ。
矢島さんはエレガントな黒いミニドレス。普通の声で「1回だけでなく、またぜひ!」と。
ならはしさんは小柄で髪がメレンゲ。みさえより可愛い声で「楽しんで下さい」と。
こおろぎさんは、子供達からも絶賛の可愛い声で「お兄ちゃんが一番の正義の味方だった」と。

藤原さんは、先ず矢島@しんちゃんに「手短に〜」と釘をさされ「いつも長めなんです」「初日迎えると気が引き締まる思い」「まだ大丈夫ですか?」としんちゃんに伺い「ふた言ぐらいね」と言われ「今回見どころ沢山ありまして…手短です!」と。しんちゃん満足げに「オッケー」。この力関係はなんだーっ!?(笑)『ハガレン』ラジオでも思ったが、藤原さんって少年声出す女優さんに弱いんじゃないのっ!?^^;
ともあれ、お初のナマ藤原啓治は、テレビで見たより更にずっと男前で格好良かった(*^。^*)。グラサンはされてなく、睫が長く目もパッチリ眉も太くて彫りの深い顔立ち。顎辺りの髭剃り後がひろしと似てるかな。スラリと長身で綺麗な立ち姿。薄ブルーのシャツ&ジャケットとジーパン姿で、今日はセクシーな爽やかさ。指輪とか装飾は無かった。『温泉わくわく大決戦』(1999年)でも「俳優の藤原啓治さん」とあったが、この方はやっぱ俳優さんなんだよなぁ。

その後、真紀さんコメントやナマひまわりとのやり取りがあったが、矢島@しんちゃんのアドリブが冴え渡っていた。矢島さんは眉毛が少し動くんだね。ごく自然にしんちゃん声を出してて吃驚した。

マスコミ用写真撮影では、しんちゃんをモデルに今日公開の他映画作品のアイテムを入れた画作り。声優陣も笑って参加。最後に矢島@しんちゃんが「オラと真紀ちゃんは結婚します!」と発表w。「何回も見てくれると嬉しい」「みればぁ〜!?」で締めた。
会場拍手の中、皆さんが退場。手を振る矢島さんと、しんちゃん声「ばいば〜い」が明るかった。
映画『名探偵コナン 水平戦上の陰謀(ストラテジー)』を息子と観てきた。以下ネタバレ雑感。
上映開始後少し経って、コーンと飲み物持って目の前をウロウロと横切り座席に着いた親子連れ。「狭いね」とグチってたが、遅刻して他人の観る画面を邪魔したお前らが非常識なんだよっ。

毎年恒例の親子鑑賞。劇場版第9作目で、来年10作記念だね。
去年は空、今年は海、じゃあ来年は宇宙かな〜wと、去年映画鑑賞後に日記に書いてたら、作品の中で同じことを白鳥警部が言ってた(笑)。今年の白鳥はヤケに小五郎にツッコミ入れてたような^^;。
その毛利のおっちゃんが今回は大活躍すると言われてたので期待してたが、実際はそれ程でもなく、テレビで前にやった柔道の腕前を見せてはくれたが、私的には少々物足りなかった^^;。
それでも、ピンチの時にビシリと聞かせる神谷明のもの凄いセクシーな男前声にドキリとして、これが神谷さんの醍醐味なんだな〜(*^^*)と十数年前にファンだった頃の乙女心を刺激してくれた。

デュアル・サスペンスという点でハラハラ感はあったが、私でも予想がつくようなトリックと展開で、話的にはそれ程新鮮味は無かったかな。今回の舞台が超豪華客船という、凡そ平民には縁のない所という嫉妬心も混ざっているからかもしれん。所詮は金が絡んだ復讐劇だもの。
シリアスな中にも、随所にキャラクターの個性で笑わせてくれるのは、コナンの良さで見どころ。今回頻繁に耳に入る「くさかさん」にワロた(^^ゞ。客船内のリアルな美術背景は緻密で素晴らしい。
新一と蘭の過去話を絡ませた深い絆と、人を思いやる心。焦点が二つになったのがかえって残念。

ゲストで、山寺宏一と榊原良子。山ちゃんのクールな男前声がいい。榊原さんは『クロノクルセイド』以来のアニメ出演か、知的で色気たっぷりの強気声がたまらん。中田浩二は懐かしいが老けたな。
大川透はわかったが、遊佐浩二は気付かなかった。中嶋聡彦@トメさんの実直さも健在。

昨日の『船の科学館』展示で見たのに影響されたのか、一番感激したのが海上保安庁の活躍ぶり。怪我をし血を流しながらも「大丈夫か」と気遣う、名も無き特別救難隊員の強さと優しさ。仕事とはいえ、こうした人達の無償の働きと思いやりがあるからこそ、海の安全は守られているのだなとあらためて思った。そういう意味で、エンディングではジワリと胸が熱くなった。

劇場版『NARUTO』の前売特典のナルッチを貰ってきた。我愛羅のが危うく品切れ状態でビビった。
映画『クレしん』舞台挨拶付きリザーブチケットも買った。話題の藤原啓治を拝めるかしらん。
映画『アビエイター』を観てきた。レディースディだというのに、場内やけにガラガラ。

ハワード・ヒューズの20代から40代前半までの半生紀。ぶっちゃけ飛行機マニアの男が資産にものをいわせて、飛行機映画を製作、自ら飛行の新記録達成、航空会社TWAを買収、旅客機や軍用機の開発と失敗、そして…といった話で、確かに「飛行家」の話ではあった。

彼の一見恵まれた超人的で破天荒の煌びやかな生き方だけでなく、彼の一貫した夢と野望をやんわり描き、難聴で潔癖症で強迫神経症を患っていたという影の部分をくっきり出し、実は深い葛藤と悩みを抱えていたヒューズの内面や人間味にまで掘り下げた点は評価したい。

とにかく長くて長くて退屈で眠くなって、はっきり言って面白くも何とも無かった。
史実に忠実であり過ぎたのか。魅力的人物の題材にしては、陳腐で退屈なエピばかり。盛り上がりやヤマ場にも欠けるし、何を訴えたかったか意図も不明で、ザラザラした後味だけが残る作品だった。
観客置いてけぼりな感じ。確かにアカデミー賞取っただけあり、白熱の空中シーンなど撮影も見事で、豪華絢爛で時代色濃いセットや衣装も見どころか。しかしスタッフの自己満足どまりといった感。

企画からプロデューサーまで一手を握ったレオナルド・ディカプリオは、さすがに渾身の演技で頑張り度が分る。でも彼の童顔が邪魔をして、恋愛でも仕事でも軽さと弱さが目立ち、偉大さや重鎮さが感じられないのが残念。彼の関わる女性が全部年上に見えて、これはマザコンの裏返しなのかと邪推したり。

ジュード・ロウは少しの出番で存在感があったが、或いは彼がヒューズを演じてたら面白かったかもと思う。助演女優賞のケイト・ブランシェットはオバサン風だったが、柔軟で自然な演技で好感。
ヒューズと敵対するライバル社のトップや上院議員などには豪華で印象的な役者を配してたが、ヒューズの部下や仲間にもそういう魅力的な役者を配してたら、もっと興味深いドラマとなったかもしれない。ストーリーを詰らなくさせていたのは、ヒューズの孤独と猜疑心が絶えず滲み出ていて、人間にとって大切な信頼とか誠実とかが伝わってこなかったから。

余談。『ジパング』13巻に、38歳頃のハワード・ヒューズが登場する。野心とエゴイズムに溢れ、斬新なアイディアで戦争を揺さぶる男として。彼が目指し手に入れようとしたのは”みらい”。映画ラストで繰り返されたヒューズの台詞とあまりに符号してて苦笑させられた。
毎週火曜日は『ワンピース・デー』ってことで、息子と一緒に『ONE PIECE THE MOVIE〜オマツリ男爵と秘密の島』を観てきた。入場者特典のびのびマジックハンドは大人でも貰えた。
映画第6弾。何だかんだと毎年見ている。今年は短編が無く寂しいが、場内は満席状態になった。

CMでも分るが、作画タッチがいつもと違う。映画『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム』と同じく、細田守監督と山下高明キャラデザ&作画監督、それに新スタッフも加わった作品となった。
そのせいか、今までのワンピ映画とちょっと毛色が違う。子供向けでありながら深いシリアス系。

前半はいつものワンピペースで、オマツリ男爵の「地獄の試練」も明るさと悪ノリで難なくこなし、其々の見せ場やアクションもたっぷり。
ところが中盤から男爵の言ってた「恐ろしい地獄」が展開され、ある意味ホラー映画と化したw。
Alone or Die…どちらも人間にはとても耐えられない恐ろしいこと。まさに究極の選択。某アニメのパクリのようなグロテスクさに苦味を感じ、映画『HERO』のパクリのような無数の矢に痛々しさを味わい、悲惨でヘビィな映像を突きつけられ釘付けになった。
いなくなってようやく分る仲間の大切さ。今回ルフィは己の能力を生かすよりも、仲間を思う気持ちを飽和させ画面いっぱいに叩きつけることで、爽快感と共感を作り出した。
その奥底で、男爵の痛烈な孤独と歪んだ仲間意識を切なく描く。前面には、ゲストキャラのブリーフ船長やパパ船長の見せ場も作り、友情・勇気・正義を子供達にしっかり伝えるのも忘れない。

あれこれ考える大人には重くて辛くて深い話だったが、子供達はそれなりに楽しんでいたからフシギ。ルフィ達の追いかけっことか「チョビヒゲッ」とか、どーしてあんなに子供にはウケるんだろうw。
キャラ的には、相変わらずドライなサンジVSゾロ対決。サンジの鎖骨って描かれてたのか? ナミに無視されたウソップはちと可哀想。チョッパーの変身も結構あった。

オマツリ男爵役が大塚明夫で、大谷育江@チョッパーとのマウスやり取りや、平田広明@サンジとのERやり取りも想像できたり。ムチゴロウ役がコーザ役もやった草尾毅、リリーカーネーション役がビビ王女もやった渡辺美佐で雰囲気に馴染んでいた。
DJガッパ役の池松宗亮は、『ラストサムライ』で飛源を好演『鉄人28号』にも主演してるが、のびのびした演技を聞かせた。今後は入野自由みたいな活躍を見せてくれるかな。

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映画チラシを色々と貰ってきた。
東映『ガッシュベル!!』と東宝『NARUTO』が、今夏8/6(土)同時公開で激突! どっちの初日(出来れば舞台挨拶付き)を観ればいいんだ〜。ガッシュはメカバルカンで、ナルトは我愛羅だゾ。
『星になった少年』の柳楽優弥の乳首につい目が…w。堤真一は今年はあと3本の映画が控える。
洋画では『SWエピソード3』『キングダム・オブ・ヘブン』『宇宙戦争』などなど。
『戦国自衛隊1549』はタイムリミットがあったのか。本物のメカはやはりスゴイ。
それより楽しみなのが『亡国のイージス』だが、「日本アカデミー賞最優秀主演男優賞×4!!」って煽りがスゴイな。宮津夫妻役の寺尾聰と原田美枝子ってまんま『半落ち』じゃんw。関連グッズでBOOKやCOMICも楽しみだが、FOODの「よこすか海軍カレー・亡国のイージス版」は一度は食したい。もちろん金曜日にね(笑)。公式サイトでも最新トレーラーがアップされていた。
映画『エターナル・サンシャイン』を観てきた。
アカデミー賞脚本賞を取った作品。これを世に送り出す為に積み重ねられた過程を読むと、監督ミシェル・ゴンドリーと脚本チャーリー・カウフマンの二人が、『ローレライ』の樋口&福井にも見えてくる。年齢的にも似たようなものだしね。

過去のイヤな記憶を手術で消すストーリーだと思っていたら、彼女との楽しい記憶だけは残したい、彼女のいない記憶の中に彼女を隠したい、と必死にもがき奔走する男の話だった。
ドライに記憶を消せる女性達に比べて、ここの男達ってのは何て未練がましく子供っぽい。

記憶除去手術は新しい記憶から古い記憶へと消していく。二人の愛の記憶も逆回転ストーリーとなる。以前『ER』でこのテのドラマを見て奇抜だなと思ってたが、ここでは現在を微妙に絡ませて、大胆かつ繊細なトーンに仕上げ、絶妙な面白さを加速させてくれる。
複雑な展開なのに混乱しないのは、ヒロインの髪の色が目印で、ハッピーエンドが既に用意されていたから。現在と過去の早い交わりを願い、物語にいつの間にか引き込まれ、一言一句も聞き逃せず夢中にさせる。タイムパラドックスネタも盛り込まれ、人の記憶の混乱と記憶の崩壊はこういうビジュアルで表現されるんだなと思うととっても切なくなる。切ないファンタジー(SFとでも言うべきか?)ラブストーリーだった。

冴えない男ジョエル役のジム・キャリーが、切なくて男っぽくて新しい魅力がたっぷり(^.^)。これだけなら彼じゃなくてもいいと思うが、後半で見せる百面相な表情や子供時代でコメディアンぶりを発揮。先日の『お父さんの恋』で堺雅人が演じた紅白帽の子供みたいなのを、ジムが楽しそうにやってるから可笑しい。この作品も舞台化でもしてみたら、案外イケルんじゃないかと思っちゃう。

クレメンタイン役ケイト・ウィンスレットも、奔放な賑やかさをイヤミなく演じて可愛かった。
イライジャ・ウッドは、外見的にもヲタ風で、高笑いといい怪演ぶりが結構ハマっていたり。
ドクター役のトム・ウィルキンソンも、渋く重厚な存在感で、物語にメリハリを与えている。
キルスティン・ダンストには、もう少し品が欲しかったかな。彼女の役そのものが何となく不安定な位置づけで、ラストの行動にも説得性が足りないように感じた。

人間の記憶なんて当てにならないもので、イヤなこと悪いことはいつの間にか消去され、結果的に楽しく優しい記憶の断片しか残っていなかったりする。それが人間の特徴でもあり個性でもある。
もうすぐ消える記憶にどうしよう?と彼女。ジョエルはひと言「楽しもう」。涙がひと筋流れた(;_;)。
自分に最期の時が来たら、願わくば楽しく明るい幸せな記憶だけが残っていますように…そして「ありがとう」と優しく言えたら本望だ。
「エターナル・サンシャイン」は引用句からの言葉だが、太陽の光のように楽しく明るい記憶が永遠であれば、人は感謝と共に優しく生きていけると思う。

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