映画『オリバー・ツイスト』を観てきた。
天涯孤独の少年が、様々な人達との出会いを重ね、運命に翻弄されながらも、幸せを掴む物語。
かつての《世界名作劇場》シリーズを見てるようだった。少々脚色してでも、この作品はどうしてアニメ化されなかったんだろう。

製作費80億円を投じて作られた19世紀ロンドンの街並みや情景に先ず圧倒される。CGとは違う重厚性とリアリティ。緊張感が伴うスピーディな展開、丁寧な人物像と細やかな心理描写、作品全体から漂ってくる質の良さと深味に、ロマン・ポランスキー監督の崇高な映画魂を感じた。

劣悪な社会福祉や激しい貧富の差、金と権力と馴れ合いの大人社会。現代にも通じる普遍的な世界に憤ると同時に、人間の不平等さにもうんざりする。
格差は子供世界をも残酷にさせる。貧困の中にも小賢しく要領よく立ち回る者がいれば、無力で不器用な者もいる。オリバーは結局、ただ運ばれてきた物を口にしただけの子供だった。受け身の彼とは対極的に、ロジャーらは少なくとも動いて働いて食う物だけは捕獲してきた。しかし生きる活力のある者が幸せになれるとは限らない。
善良な悪、凶悪な善が存在するように、世の中は矛盾で不条理だらけだ。人を惹き付ける天性の魅力が無ければ、幸運の出会いも用意されていただろうか。

ラストでオリバーはようやく能動的に自分の意思を遂行する。哀れな老人を見る彼の目線と初めてシンクロし、私も涙ぐんでしまった。だがオリバーは自分を拾ってくれたロジャーらの行方も訪ねるべきでなかったか。彼はどうなったんだろう?彼こそ真の大物になる逸材だと思ってたのに。
純粋で優しい色調での締め括りだが、小骨が喉にひっかかったような結末。この無常さもまた現代の世相を映しているのだろう。
まことに人生とは、出会いと運、そして己の生き方で作られるのかもしれない。

バーニー・クラークは、何考えてるか分らない表情に強さと危うさを感じる。ハリー・イーデンは、しっかりした頼もしい演技に比べ、まだ声変わりしてないのがウソのよう。少年時のリバー・フェニックスに似た存在感だった。ルイス・チェイスの道化師のような笑いも癒しのアクセント。
吹替え版があるなら、TV予告CMと同じく、神木隆之助がオリバーだろうか。

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映画『美しき野獣』の予告ナレが東地宏樹だった(たぶん^^;)。吹替え版で東地さんがもしやるとしたら、眼鏡検事のユ・ジテのほうかしらん?
チケット購入のため並んでた後ろで、女性二人が映画『B型の彼氏』の話題。面白かったが、試写会まで吹替え版だったとクレームの声。それは微妙な問題だ。好きなキャストだったら嬉しいけどね。川島得愛、どんな演技をされてるんだろう?
『おはスタ!』で、山ちゃんの代わりに司会をやったコーキが宣伝してたので、映画『THE 有頂天ホテル』を観てきた。すっかり思うツボだw。予想外の満席状態でビックリ。以下ネタバレ雑感。

三谷幸喜の脚本&監督作品。ホテルアバンティを舞台に様々な人々が繰り広げるノンストップ・ムービー。こういうのを”グランド・ホテル形式”というそうだ。『24』みたいな、映画と同じ約2時間15分を観客も共有。その間、全く飽きさせずスクリーンに集中できるのも緻密な脚本とコンテのおかげだ。気づかれぬように伏線や布石も張って、役者やエキストラの細かい芝居も楽しいから、1シーンも一瞬たりとも見逃せない。まるで暗転のない舞台を観ているようだった。
笑いのポイントは、小さなカットやポロリと出される台詞の数々。爆笑ではなく、クスクス笑いを積み重ねるちょっぴりぬるい湯加減。ちょっぴりの酸っぱさで深味をプラス。爽快感のある大人のファンタジーだった。

メインの登場人物其々が個性的で色々と何かを抱えてるが、特に好きで贔屓なヤツが見つからないのがまた面白い。そういう作り方をしていて、映像はあくまでクールで俯瞰的。子供が一人も出てこなくて良かった。どうしても子供に情が入っちゃうものね。
とにかく出てくるヤツがみんなタフ!(^o^) 悩んで落ち込んでジタバタしてても、結局みんな「やりたいようにやる!」。これはもちろん三谷氏自身なんだろう。彼らのタフさに中てられて、こちらもちょっぴり元気が出てくる。誰かと話がしたくなる。

23人のオールスターは圧倒されそうだが混乱はない。俳優達がきちんとした人物設定のある使われ方をして、あれこれ想像の余地もある。台詞量や長回しで緊張感が常に存在してたそうだが、誰の演技も実に楽しそう。ありえない髪型や特殊メイクなど、ちょいオタク系なコスプレ感覚に、伊東四朗や西田敏行や津川雅彦らが挑戦してるのも歓迎。
これだけ豪華役者が揃うと色々な楽しみ方が出来るんだね。香取慎吾と佐藤浩市の絡みでは、近藤さんと芹沢さんが抱き合ってるぅ〜と(笑)。オダギリジョーも一緒にいたらw。福井映画ファンとしては、役所広司と佐藤浩市の絡みにニンマリv。蜷川的には唐沢寿明と篠原涼子の絡みもついでに欲しかった。
24番目のキーマン(?)、ダブダブの声が山寺宏一。しっかりグチ言ってるw。息子がプレイ中の『KHII』のドナルドでも散々声を聞かされたが、このキャスティングもディズニー映画へのオマージュなんだろうか(笑)。

豪華なホテルセットやこだわりの小物など、探せばもっといっぱい濃さや楽しみ方がありそうだ。2度は観たほうがいいのかな。
歌が2曲登場するが、ラストナンバーが流れる中、戸田恵子が楽しそうに身体を動かしていたのが印象的。ライブだったら、私も立ち上がり観客全員で踊れたかもしれないのに。そう、この作品も舞台で観たいものだw。同じ俳優全員を一堂に揃えるのはとてもムリだろうけど。映画であることに今は満足しよう。

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昨日の当った!続き。
防衛庁長官官房広報課という文字で、何やら厚い封筒がポストに届いてて、もしや…と思い開けてみたら。
先月の「市ヶ谷台ツアー15万人達成日予想クイズ」のプレゼントが入っていた(^^)/。クイズの答えが達成日に近かったということで、わざわざ送って下さったのだ。私の答えは達成日とちょっぴり離れてたんだが。ズバリ賞の方が少なかったのかなぁ^^;。
肝心のプレゼントは防衛庁・自衛隊関連のビデオとCDが1個ずつ。金額を考えると豪華だ。だけどね、そのビデオやCDの内容が私の期待してたものと違い、あまり興味のないものだった…。有難く頂戴したものの、ちとガックリ(-_-;)。
ダイスの渥美大輔さん(@佐藤浩市)の写真でもよかったのにw。
映画『銀色の髪のアギト』を観てきた。年末観た『あらしのよるに』繋がりで、年始映画もやっぱりアニメから。GONZOというネームバリューと、キャストに惹かれたのが理由。以下ネタバレ雑感。

たぶん誰もが感じるだろうが、ジブリを意識せざるをえない。大雑把に言えば『未来少年コナン』と『ナウシカ』『ラピュタ』を足して割ったような、ぬるめの印象。違ってたのは、ヒロインは現代社会で暮らしてた普通の少女だったこと。

考えれば、森に服従し森と共存して人々が生きる世界に、現代の少女が突然生きねばならなくなったら、誰だってとまどいすぐに馴染むことは無理だろう。少女トゥーラの気持ちになって見れば、彼女のしたことにも納得がいく。結果的に騙されたとしても、元の世界に戻したいという願いからだったのだ。
彼女が、アギトよりシュナックを選んだのも当然。少年より美青年。いや、自分と感覚が違う子より、同じ時代を生きた頼りになる青年のほうがいいものねw。

よく分らんのはアギトの気持ち。何故あんなに執拗にトゥーラを追いかけ引き戻そうとするのかっ。そんなに一瞬のうちに惚れたとも思えんのに。
アギトが「トゥーラーッ!」と叫ぶ度に(何度も叫び過ぎ)、茶番に見えて吹き出しそうにもなった^^;。そのシーンのアギトの作画が下手糞で、アギトがアホ面。釣られて(?)勝地涼の演技までヘタっぽく聞こえる^^;。

全体的に映像にムラがあり過ぎ。オープニングの月の破壊シーンや森が龍のようになって地球に襲撃するシーンは圧巻。美術背景や小物も緻密で素晴らしい出来。3D-CGのゾイドっぽいメカも面白く、人物も細かい表情までよく描かれ、CGと作画との合体も違和感はない。だが完璧ではなく、時おりひどい動きや描写が見られ、ガッカリもさせられた。キャラを一様に魅力的に描けてないのも残念。
オリジナル映画の宿命か、圧倒的に時間が足りない。TVやOVAシリーズとして、過去まで掘り下げじっくり練り上げて作れば、或いは成功したと思う。1時間半ではこの壮大なストーリーはとても網羅出来ない。設定やキャラの正体が省略され、物語に深みと強さが出てこない。結果、キャラに気持ちを入れ込むこともできず、中途半端な消化のままで終ってしまった。
この作品はいったい何を伝えたかったのか。森と人間だけではなく、違った考えを持った人々の和解と共存だったのかもしれない。

勝地涼は安定感はいまひとつだが、真っ直ぐでひたむきなアギトを好演。父親との会話が特に情感豊かで「はい」と返事するひと言、小さな台詞に勝地くんの味わいが出ていてキュンときたv。
対するシュナックの遠藤憲一は、耳を擽るようなエローボイス(エロ+ローボイス)。アニメの演技としては硬さが感じられたが、独特の美声にドキドキさせられたv。まさにこの二人の声の競演。
宮崎あおいや布川敏和も頑張っていた。ただ、濱口優が素人丸出し^^;。脇を声優陣が固めていたが、いまいち冴えないのはキャラのせいなのか。
KOKIAのOPとEDのテーマ曲は、艶と透明感があり、映像とも溶け合って美しい。これは見聞する価値あり。

常に新たな映像技術に挑戦し、アニメ界の革新的存在だったGONZOとしては、今回は初の長編映画として、当初はスタッフの意気込みも並々ならぬものがあったと思う。だが制作途中で投げ出し、次の『ブレイブ・ストーリー』に移行したのではないかと勘ぐってしまいそうだ。
今後は本数は少なくとも、昇華されたストーリーとハイクォリティを持続させた映像で、心に残る作品作りを目指して欲しいものだ。

パンフの「オタクを主人公に据えたTVドラマ」という記述に笑い。『月面兎兵器ミーナ』は興味あるな。受賞作品『青の6号』には郷田ほづみ、『戦闘妖精雪風』には堺雅人と、悉く私のツボを突いてきたGONZOだから、新作品のキャスティングにも注目していきたい。

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『声優アニメディア』vol.09。近所の書店に無かったので、遠くまで足を運んだ。
『マイネリーベ-wieder-』出演の人気声優6人。当分アチコチで記事になりそうだ。子安さんの帽子が〜石田さんの前髪が〜W関さんの髭が〜w。新キャラが一杯登場するので、彼らの出番や台詞がますます少なくならないように祈るのみ。設定はいいんだが、こっちも前作のストーリーは消化不良気味だったからなぁ^^;。
朴路美が色々な雑誌で注目中。『レインマン』ももうすぐだ。

昨夜のテレ朝『やぐちひとり』ゲストに勝地涼。ダーツの腕前は本人もビックリ(?)。ダーツと言えば『最遊記』声優4人の闘いが浮かんでくるw。
映画『あらしのよるに』を観てきた。この位の上映時間が丁度いい。
小学校の教科書にも載ってて、たいていの子供達は知ってる児童文学。DCの親子劇場では毎夏、DC役者がこれを朗読してくれたので馴染みが深い。私の中では、関俊彦のガブや、中尾隆聖のガブ或いはメイと(どちらも出来る)イメージが出来上がってるので、今回は声的に鑑賞を迷ってはいた。

オオカミとヤギとの許されざる恋の逃避行のお話(え?違う?^^;)。映画版がこんなにホモホモチックな作りだったとは吃驚。種族も性も超越した、これほど純粋なボーイズラブに今まで出会ったことがあったろうか。
メイの誘い受けっぷりが半端じゃないっ(笑)。「私」という一人称と丁寧な言葉遣い。クリクリお目目にプックリと頬染めた笑顔。「やっと二人きりになれましたね」「あなたに会えて良かったです」と甘く惑わす言葉。お腹を見せて横になる警戒心のなさ。ガブの前を歩くメイの白い太股から尻がプルンプルン揺れて、ホントよだれが出るくらい美味そう〜。こりゃガブもたまりませんって!
お腹が空いても、必死に自制し我慢するガブが可哀想だけど限りなく愛しい。無骨だけどとっても優しくて頼れるヤツなのだ(どこかで聞いた言葉)。
ふふ。マレー鉄道前のジャングルで、白い二種を着た草加と、後を歩く角松の姿が、つい脳裏を過っちゃったw。

懸念してた声も慣れちゃえばオッケー。『ワンピース』に続き中村獅童は野性味と深味があり、成宮寛貴の硬さもかえって可愛い。『十兵衛ちゃん2』に続き竹内力は渋くて力強い演技。林家正蔵はさすがにこなれてて上手かった。

一度は身体を投げ出して諦めかけたメイが「こんなガブはいやだーっ」と後ずさりするとこが面白い。強引にヤられちゃうのはいやだよね〜。
死を覚悟で群れの中に飛び込むガブも格好良い。劇画調な作画が効果的で、ガブがクールなヒーローにも見えて一興。
お日様じゃなくお月様ってトコが、またロマンチックで情緒的なんだなぁ。
一生に一度の出会い。互いを思いやる心。命がけの恋。新たな旅立ち。人間が忘れかけていた純粋で切なる思いがそこに鮮やかに蘇る。
子供も大人も、一部腐女子にも、淡白で美味しく味わえた佳作だった。
映画『男たちの大和/YAMATO』プレミア試写会へ娘を連れて行ってきた。
関係者と一般客がピッチリ分けられた会場で、お土産は何とプレスシート。赤じゅうたんの通路から、大和パネルが飾られてる場所まで、年少兵コスの若者達がビッシリ並び、VIPには敬礼での歓迎。その中には横田さん御夫妻や、赤い帽子を被られた津川雅彦氏の姿も見られた。
マスコミ取材は既に終了したのか、場内前2列のプレス席はガラ空き。私も7列目かと思いきや、一般最前列の席で吃驚。

某高校吹奏楽の生演奏の後、テレビ朝日の渡辺アナの司会で、キャスト&スタッフが舞台上に登場。横並びズラリと13名もいて、見知らぬ顔も多し。丁度前には、一種軍装姿の背の高い男性、隣に着物姿の年配の女性がいらして、最初は誰この人?だったが^^;、それが角川春樹氏と原作者の辺見じゅん氏だと後で分る。

「戦後60年」を強調された東映の高岩淡氏の後、角川氏は「私の刑務所の話まで」で先ず軽く笑い。「戦艦を発見した時も、大和で亡くなった人の霊や魂に導かれた。この作品も大和の人々によって作らされた」と語った。辺見氏は「もう私の作品ではなく別のもののような作品」着物は母の形見だと言い「皆さんの記憶の中に残りますように」と静かに語った。
反町隆史は「これから生まれる子供達にも戦争の悲惨さを伝えねばならない」と、広島での試写会で涙を流した生存者の話など熱く長く語った。中村獅童は「戦争は近い昔なのだ」と、撮影中内田さんの娘さんが訪れ涙を流して「お父さん」と言ってくれたと語り、その話で私の目頭も熱くなった。山田純大は「凄い経験をした」と祖父のことを語った。
松山ケンイチ、蒼井優、渡辺大、内野雄大、崎本大海、橋爪遼の若手も、緊張感でいっぱいいっぱいになりながら其々の言葉で語った。女優の蒼井さんは「正直何を話していいか分りません。この作品に携わった人の思いが重過ぎて…」と語り、これが戦争を知らない私達の率直な思いなのだと感じた。辺見さんが彼女を優しい眼差しで見守り頷いていたのが印象的だった。
最後に佐藤純彌監督。今まで拝見した殆どが30代40代の監督で、年配の方だったのが珍しく感じた。「知らないことがあると気づいた時が、知ろうとする行為の第一歩である」とギリシャの言葉を引用され「日本の歴史を知って学ぼうとして頂けたら」と短く語った。私の脳裏にチラと、海江田や草加の台詞が浮かんだのは言うまでもない(^^)。
大きな拍手の中、舞台挨拶終了。

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映画本編の雑感をほんの少しだけ。
戦いで散った男たちの壮絶な生き様と、残された者たちの深い哀しみを描いた超大作。
辺見氏の原作はノンフィクションのドキュメンタリーで淡々とした文体であったから、映画はかなり趣が違う。どちらかというと感情に訴えるもの。人物や関係図も若干違う。獅童さん演じた内田守も、原作では内田貢となる。登場人物の数も多く、すぐには把握し難いかも。特年兵はみんな坊主頭なので、ちょっと見は誰が誰やら状態^^;。原作に出てきたエピソードは鑑賞に役に立った。

メインは10代の特年兵で、主役はその一人「克己」さんである。この名前が耳にふれた時、むろん「如月克己」が浮かんでしまったw。原作にあった彼らのエピソードを実はもっと観たかった。酒が飲めないので、甘いもので夜を徹する姿が愛おしい。
克己の同級生の少女が実に愛らしい笑顔を見せ、それが観客にも癒しとなってくる。
彼らの純粋さとひたむきさが、何度か涙を流させた(;_;)。

そして4月7日。実際は約2時間の死闘だったと思うが、映画でも30分間の戦闘シーンで、言葉にはできないほどの壮烈で残酷なシーンが果てなく続く。原作ではもっと悲惨な言葉が並んでいたが、映像は別の意味で凄まじい。画面から目が離せず絶句状態になった。隣の娘が思わず「こわい…」としがみ付く。こわい、怖い、恐い…。これは作り物で、映像もフィクション。だがこれはノンフィクションで、実際に同じようなことが過去の日本であったのだ。こわいのは、昔だけではない。今の日本も、これからの世界もこわい。

実寸大セットとミニチュア模型とCG合成の「大和」を、スクリーンで観ることにやはり意味がある。内火艇の特年兵のように、私の目の前にもし「大和」が聳えていたら、よもや艦が沈むとは思えない程に圧倒されそうだ。この艦が沈んだら、日本もお仕舞いだと思ってしまいそう。「大和」のエレベーターやガンルームは拝めず。
軍服は一種二種三種まで拝めた。原作で少々気に入っていた臼淵大尉を長島一茂が凛として演じられて良かった。。
アクサルの柄谷吾史と松木賢三は、この人かな〜と思うあやふやなままで断定は出来ず。二種も坊主頭も多かったし^^;。EDロールの名前は確認。柄さんの役は唐木兵曹と同隊らしいが、あそこは一番危険な場所で、戦闘が始まってからでは判別は不可能。
熟練された女優陣が其々に素晴らしい。特に戦中戦後の母の佇まいには涙が出た。

克己が詫びるシーンが圧巻だ。そこには、死んでいった者、生存してしまった者、残された者たちの全ての思いが詰っている。
長渕剛の主題歌「CLOSE YOUR EYES」は、聞けば聞くほどに胸を熱くさせた。
これも海上自衛隊が全面協力。大和生還者や元海軍の方などの指導協力も得た。あらゆる人の万感の思いで作り上げた作品なのだとしみじみ感じた。

本編終了後、3分程のミニ映像。そこには戦中当時の映像が入っていた。若き特攻隊員の笑顔とか、爆撃される戦艦の姿とか。本物に圧倒されるように、ふっとまた頬が濡れた。
うー、今日は何回泣いちゃったんだろう。
映画『大停電の夜に』を観てきた。『エリザベスタウン』とどっちにするか迷ったけど、あちらは吹替え版じゃないしね。

クリスマスイヴ、真っ暗な東京が12人の男女の想いを予想外の方向へ突き動かしていく話。
期待はしてなかったが、今年の良作としてまずまずの出来。大停電をリアリティあるパニックものにはせず、クリスマス用の大人のファンタジーとして盛り付けた所が美味。ドロドロで柵いっぱいの男女関係も含まれてるのに、作品から流れるのは優しく繊細で穏やかな空気。綺麗過ぎて淡々としてて、多少眠気も出てきたけど^^;。何が困ったかって、場内だけじゃなく画面まで暗くて、静かに進行してるから、時計を見ることも食べることも出来ない雰囲気だったこと。

子供ネタにはほとほと弱いのだが、不覚にも2ヶ所でまた涙がこぼれてしまった(;_;)。「赤ちゃんっていいね」「待ってたんだよ」自分の幸せの記憶が蘇る。
ラストの中学生のチャリシーンはまるで『E.T.』だ。色々な映画の記憶のきらめきが散りばめられているのもニクイ演出。
自分の年齢的には、田口トモロヲ&原田知世の中年夫婦に重なるのだが、彼女の最後の選択には共に迷いそうになった。女としては「行きたい」気持ちも分るが、妻としては「来るな!」と言いたい。彼女が第三の選択をした時には安堵した。「夫婦には確固とした積み重ねがある」という宇津井健の言葉が深く響く。宇津井健&淡島千景みたいに、静かに酒を酌み交わす熟年夫婦にちょっと憧れも感じた。

豊川悦司が飄々とした渋さと男の色気と切なさを醸しだし、実に格好良いのだv。アニメなら藤原啓治の役どころかもなw。田畑智子とのやり取りも絶妙。対して、吉川晃司がワイルドな優しさを振りまく。この二人のグラサンを外して欲しいなと見てたら、二人共ちゃんと外して、真実の表情を見せてくれた。そんな男の姿に見惚れそうになった。

暗闇は人を恋しくさせ、雄弁にさせ、積極的にもさせるが、若い女性達はちょっと強引過ぎた感。それとも今の時代、自己主張が当り前なのか。
物語が進行するに連れ、12人が其々に絡み合い関わり合っていく手法は面白いが、時間と場所をかなり超越しててツッコミ所はいっぱい^^;。どうせなら、全員を何らかの形で関係させる凝り具合であれば、逆に爽快感がわいただろう。
一家に一つや二つはあるハズの懐中電灯が全く出てこなかったのも寂しかった。

東京のライトが次々と消えていくシーン、連なるキャンドルの厳かな光、闇に浮かぶ人間の姿…撮影監督の入念の魂が感じられる。こういう作品こそ、映画館のスクリーンで映像の素晴らしさにじっくりと浸るのが最良だろう。この映画の主人公は、今までそこにあることが当然でその大切さに気付かなかった「光」と「闇」なのだと思うから。

同じイブものとして、夏に観た舞台『天使のいる珈琲店』が頭に浮かんだ。田畑演じる若い女店主が天使にもちょっぴり思えて、こちらも同じように男女が織り成す群像劇だった。この『大停電の夜に』も、ひょっとして舞台化したら面白いかもしれない。ローソクと闇の中の某芝居を観た時は、奇妙な興奮とスリリングを味わった。でもキャンドル代は嵩むだろう。作品の中で役者と観客が同じ闇の空間を共有出来たら、或いは新たな奇跡を生むかもしれない。
映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』吹替え版を子供達と観てきた。ネタバレ中尉。
毎回前売券を買って、子供と観るのが恒例になっちゃってる。でも今回はハリポタらしくないそうだ、と行きたくなさそうな娘をムリに誘った。

約2時間30分、長かった! エピソード一つ一つは見どころもあって目を引いたので退屈ではなかったが、終ってみると虚しさと切なさが織り交ぜ、面白かった!とはとても言い難い。
1作目&2作目はおとぎ話の要素がたっぷりでワクワク感もあり、3作目は中間で可もなく不可もなくだったが、この4作目は監督がまた変更されたこともあり、作風がガラリと変る。
そこは、現実を反映させたリアリティだらけのサスペンスワールドとなっていた。現実設定に魔法を散りばめただけの世界で、もはやファンタジーと呼べるものではない。

魔法学校の生徒はごくごく普通の子供達。ハリー達は見かけはすっかり大きく成長したが、やってる事はまだまだ子供。外国だしキスの一つでも出てくるかと思ったが、それもまだご法度らしい。淡い恋の鞘当てより、ハリーとロンの誤解から生じた小さな仲違いが面白かった。ハーマイオニーの「男の子って…」の続きは「バカ」だと思ふw。別人のようになってたネビルとの友情も見どころ。ウィーズリー双子兄のやり取りもオカシイし、年上のビクトールやセドリックともイイ位置関係。これだけ魅力的男子キャラが登場するのだから、日本風ならすぐ男同士の熱い友情に焦点が絞られただろうに(笑)。
大人の恋愛として(?)ハグリッドとマクシームの微笑ましさに注目。ハグリッドったら某キャラみたいに身の上話を語ってるw。

設定や人物関係に目新しさが無かったのは残念。対抗試合ならまだしも、唐突に舞踏会も出て、こりゃ学校行事の王道をまっしぐらに行っちゃてるよ〜と苦笑させられた。
相変わらず新任教師やら新キャラが登場するも、今回はハリーを苦しめ脅かす闇の帝王の存在感が全編にひしひしと押し寄せてるので、誰もが怪しく疑わしい存在として映る。正直、ダンブルドア校長さえ疑りそうになった^^;。
そのダンブルドアの力が年齢と共にもう弱小化し、ハリー達を救出する術さえ知らないのが悔しい。
対抗試合も、危険と死を覚悟した者が参加するのは仕方ないが、何故普通の生徒達までもが水に沈められ試合材料にならなければならないのか。もし彼らが死んだら、学校側はどう責任を取るつもりだったのか。
不幸にもついに生徒に死人が出て、悼む学校側。これじゃ誘拐犯に殺された子供と同じ扱いだ。
もはや学校側は生徒を守ってくれるものでもなく、大人達は信じて頼れるものにも相応しくなくなった。現実世界を風刺し、子供達の大人への失望を痛いほど感じさせた今作だった。つまりハリー達は今後、否が応でも大人として生きていかねばならなくなったということか。

ついにハリーの宿敵が姿を現わすが、とにかくガッカリ。先ず『秘密の部屋』のカレとあまりに違い過ぎて全然美形じゃないっ!!(笑)声が違うのは仕方ないけどさw。そして、もっと雄々しく凄まじいものを想像してたのに、予想に反しアレは嫉妬と憎悪にとち狂った感情派の化物だったのでア然。いっそのこと闇は闇のまま、せめて後ろ姿だけの映像で留めて欲しかった。耳に残るのは、『賢者の石』の時と同じ江原正士のイイ声だけ(笑)。

吹替え版ハリーやハーマイオニーらの声は変ってなかった。彼らの声も少し低めになってたが、次回からどうなるのか。今のダニエル・ラドクリフの声と小野賢章の声はあまりに違うからね。常盤祐貴との劇団ひまわりコンビ、結構好きだったが。
セドリック役が日野聡で穏やかな美形声、『灼眼のシャナ』といい最近の活躍ぶりに拍手。一番目立ってた声は勝生真沙子かな。おかげで記者の嫌味っぷりが増したw。

音楽も変更され、ジョン・ウィリアムズの甘美でドキドキさせる曲も流れなくなり、ラストはいっそう寂しさと虚しさが募った。子供の映画はもうお仕舞い。これからは非情で過酷な現実だけが彼らを待っているのだ。
上映中トイレに立つ人が多かったのも、作品の長さと内容の詰らなさを反映してるように思えた。テロップ後にも何にも無かったので、すぐに座席を立つのもよかろう。

映画 青い棘

2005年11月16日 映画
ドイツ映画『青い棘』を観てきた。
1927年のベルリンで、19歳の青年が実際に起こした事件を元にした問題作。五人の男女が織り成すドロドロ関係の中で、絶頂と嫉妬の末に男が二人死んだ話だ。90分と短かった。

予告映像で騙されてしまった。主人公のパウルとギュンターの危険な愛がメインかと思いきや、彼らの間に流れていたのは純粋な友情のみ。パウルは女性にしか興味が無いノーマル男だし。ギムナジウム生活の匂いさえ無く、舞台となるのはベルリンの別荘とアパートという相反する場所のみ。最後まで痛いほどに鮮やかな友情だけだった。
ギュンターと妹ヒルデが取り合う男ハンスが、見た目冴えないヤツでガックリ。ハンスが美青年だったら殺人へ向かう説得力もあるのだが、何故こんな男なのか、この男のどこに魅力があるのかサッパリ不明。白服姿のスリーショットが何だかとっても汚れて見えた。

あらゆる意味で布石が少なくて説明不足だったのも残念。パウルの貧しさや天才ぶりも台詞だけだし、上流階級のギュンターとどのような出会いで惹かれ親友となっていくのか、その過程も必要だろう。5人の出会いや、退廃的なパーティの仲間達の描き方も不充分だし、裁判の様子やその後の記述もあっけない。
ただただ映像美が先行し、若者達の極端で性急な愛を押し付けたような作品だった。

確かに、郷愁的な風景や古風で重厚な部屋など、映像は完璧で綺麗だった。女の二足や胸元などエロチシズムを感じさせるショットも効果的。むしろキスなどの行為そのものがやけにアッサリ気味で、官能的な期は削がれた。不安的で危うい音楽が切迫感を煽らせ、ギュンターの銃声が常に危機感を募らせ、いつソレが起きるのかとドキドキとはさせてくれた。ただ、実際のソレはあっけなく、嫉妬と挫折感だけが漂った。

お馴染みダニエル・ブリュールは繊細で良質な演技で、内向的なパウルを表現。ギュンター役のアウグスト・ディールが当初の野生的印象から、徐々に味わい深い美青年に見えて魅力たっぷり。彼の涙する表情が実に美しく、沸騰する孤独の魂を見事に体現していた。この二人を見れたことに価値あり。

人間には二種類あるらしい。愛される人と、愛するだけの人。どちらも孤独で傲慢だ。アノしたたかなヒルデさえいなければ、『モーリス』のような究極愛の作品として私の心に刻まれただろうに^^;。1920年代が舞台というのに、なぜか現代的なテイストだった。

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本編の前に、タイ映画『風の前奏曲』の予告が流れたが、このナレーションが東地宏樹のように思えてならない。草加のようなソフトで知的な声なのv。はたして真実は?ちなみに映画『春の雪』で王子様役をされた方が主人公の作品。

映画『七人のマッハ!!!!!!!』の予告ナレは完璧に東地さん。こちらは松代健みたいな力強いテンションの高さ。でも以前に映画『マッハ!!!!!』の予告ナレをされた小杉十郎太が、肝心の本編吹替えには出演されてなかったので、『七人の…』吹替えに果たして東地さんが出演されてるかは疑問^^;。

TOKI☆さんのブログで紹介されていた映画『ビッグ・スウィンドル!』はパク・シニョンが主演なので、吹替えが東地さんだったら嬉しい。でもこの映画の予告ナレは、森川智之の声に聞こえる。
映画『ALWAYS 三丁目の夕日』を観てきた。
初日舞台挨拶は上映前の回。前から2番目センターブロックの座席で出演者も見易い。チケット取ってくれた娘に感謝。

MCの紹介で、吉岡秀隆、堤真一、三浦友和、須賀健太、小清水一揮、そして山崎貴監督が登場。実は最初、誰この人?状態だったのが吉岡くん。だって映画のヲタク・イメージとは全然違う佇まいなんだもん。吉岡くん以外、監督含めて同じような背で、特に小雪さんのスラリとした長身はさすが。お目当ての堤さんはやっぱりジャケット姿で姿勢のいい立ち姿。

上映前なので中味に触れない挨拶でやや物足りない。堤さんがサービス心で「僕もCGですから」と笑わせたが、三浦さんに「CGじゃなくVFXですよね。VFXもよくは分らないけど」とツッコミ。堤さん、その言葉が出てこなかった模様w。須賀くんと小清水くんは子供ながらも立派な挨拶とコメントで客席を驚かす。特に須賀くんは「VFXもスゴイです」と添えて、堤さんが「やられた!」というような顔で苦笑い。山崎監督まで「VFXをやった山崎です」と自己紹介。堤さんは完全に出遅れ状態で笑っていて可愛かった。
三浦さんは舞台となってる昭和33年は6歳だったそうで、懐かしそうに語り、隣の堤さんにも「ね?」と同意を求め、堤さんも目を合わせて答えたり。『ローレライ』の時よりはリラックスされてよく笑っていた。そんな堤さんを見れて良かったv。大きな拍手の中、7人が退場。あっという間だった。

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同名コミックのテイストを損なわず、三丁目ワールドで暮らす人々の話。コミックは読んでないが、アニメは見たかな。
敗戦からたった13年。戦時を生き抜いてきた人々の何とタフで元気なことか。当時を知ってる人も知らない人も、何とも言えぬ懐かしさがこみ上げてくる。日本人のDNAや血が騒ぐというか、わけもなく胸が熱くなってくる作品だ。

最初のほうで三本線のセーラー服が出てきた時は、自分の中学の制服と同じだ〜と懐かしさがこみあげてきた。瞬く間に三丁目の世界観に浸る。次々と出てくるシーンや小道具や食物や衣装を見ながら、あの頃はそうだった、こんなのだったなと朧に記憶と重なってくる。力道山は見てなかったが、空手チョップは何で知ってるんだろう。

山崎監督はむろん当時を知らない人だが、作り手としては私に近い世代だ。みんなの記憶の中の昭和を作る為、細部に渡って入念なこだわりを見せ、魂を注いだ。だからあれもこれもと、入れたいもの全部をいっぱい詰め込んだ、賑やかであたたかい世界となった。最新のVFX技術が未来でも宇宙でもなく、過去の日本の町創りに使われたのも嬉しい。

作品の主役は、当時の原作者と同じ位の子供達。彼らが昭和の匂いを感じさせながらも、やってることは今の子供達とソックリなのが面白い。駄菓子屋に飛行機にフラフープに扇風機遊び…今だって子供達はちゃんとやってるのだ。特に一平くんは、ウチの息子の2〜3年前の姿でカブルこと(笑)。継ぎ接ぎの服は着てくれないが、ランドセル放って遊びに行ったり、母ちゃんに甘えたり抱きついたり。
子供ネタにはとことん弱い私なので、子供絡みでいっぱい泣かせて貰った(;_;)。一平と母ちゃんのやり取りにジン、淳之介と茶川のやり取りにジン。淳之介の絵や手紙を見ただけで涙ぐんでしまった。

須賀くんも小清水くんも、表現力あるテンポいい達者な演技で盛り上げること。同級生の設定だが、役柄的には一平×淳之介って感じかな。一平は父ちゃんの血が入ってる。一平と鈴木父とのやり取りもリアル親子ぽい。頭ポカポカするのもウチみたいだw。
堤さんはあの頃の頑固親父のような一徹さで、コミカルな演技や体当たりの演技が冴えてぴったり。ゴジラ鈴木と化すトコは大笑い(^o^)。吉岡くんは毛色を変えた味わい深い演技。サンタのわざとらしいシーンに大ウケ。城北真希は東北弁で熱演。今後の『野ブタ。』にも期待だ。役者達がすっと世界観に溶け込んで、楽しそうな良いムードが伝わってきた。

あの頃も今も、子供達がやってることは同じ、本質は変わっていない。ただ周りの流れが、うんと速く、高く、大きく、強く変ってきてしまった。それでも普通の人の営みは普遍的で変ることはない。VFXの東京タワーより、本物の夕日の映像のほうに魂を感じる。スクリーンの夕日を三丁目の彼らとシンクロして眺めながら、家族とか人との繋がりを思い、日々の生活を愛おしく感じた。時がどんなに進んで世の中が変ろうと、決して変らぬものを思った。

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パンフが凝ってる。付録の復刻版の東京タワーのプログラムは、どこかで見た覚えがあったり。昭和33年の年表もあったが、今日はまさに「有楽町で逢いましょう♪」だった。グッズも多彩で、クリアファイルと手拭い(商店&オート)も買ってしまった。
土曜日は学校があった娘が、やはり観に行きたいと言い、月曜に一人で行くと言ってきた。

映画 春の雪

2005年11月2日 映画
映画『春の雪』。公開後すぐのレディース・デーだからか満席で吃驚。
大正初期の貴族社会、子息と令嬢がすれ違いつつ愛を確認するも、悲しい結末を迎える話。

日曜の押井守トークショーの影響で、ヘンな先入観と偏見があったが、期待しないでよかった。
主人公の清顕が19歳のくせに、当初からガキでガキで困ったちゃん。親友からも「ガキだ」と言われ、清顕を慕う聡子からも「子供」と言われる始末。おまけに愚かで浅はかで、ラストの階段昇りのシーンは滑稽過ぎて吹き出しそうになった。悲恋じゃなく愚恋だよ^^;。

男の弱さや愚かさに目がいくが、反して女性達の頼もしくも強きこと。清顕の祖母は凛とした不気味な存在感だし、聡子の御付の蓼科も一癖二癖もある手強さ。
そして一番したたかだったのは実は聡子だろう。すれ違いや紆余曲折はあれど、結局は聡子は想い人と結ばれた。手紙をネタに逢瀬を重ねようとする清顕に、聡子はチラと含み笑いを見せた。してやったりの微笑。保身の為には世話になった蓼科も拒絶する。いよいよ抵抗出来ないと悟ると、自らの意思で髪を下ろす。彼女は両親だけでなく、お上までをも欺き逆らい通したのだ。その凄まじい決断力と実行力。
この時代、巷では婦人運動が活発だった頃だろうか。輪廻転生を男に散らつかせるも、己は自由を追い現実と向き合い自己主張を貫いた女。男が一ヶ所でジタバタしてる間に、女は一歩も二歩も先を行っていたのだ。

しかし三島由紀夫作品につき物の(?)エロティシズムが全然感じられなかったな。唯一、宇多田ヒカルの「Be My Last」にエロスを感じた。予告CMみたいに、この曲を濡れ場で流せばいいのにw。
四季折々の景色は美しかったが情緒が足りない。鎌倉の大仏が出てきたが、今日偶然に娘が鎌倉へ遠足だったので可笑しかった。
妻夫木聡は童顔だし、竹内結子は意外や着物が似合わん^^;。鬘の髪も違和感(ミムラの綺麗な髪が理想)。

萌えはやっぱり詰襟や軍服かな。二人の王子が可愛い。及川光博演じる殿下が「無骨だが優しい」と言われて、どっかで聞いた言葉だと(笑)。
最大の萌え所は、高岡蒼佑演じる本多が清顕に親友以上の思いで尽くすところ。清顕の濡れた髪を拭いてあげたり、病床の清顕の元に駆けつけ「僕を信じろ」と奮闘したり、倒れた清顕を強く強く抱き締めたり…。もうこーなったら、本多を嫁にするしかないっしょ(笑)。姉さん女房さ。遠くの聡子よりさ、もっと身近に一番大切な人がいることに清顕も気づくべきだよ。それこそが清顕が望んだ「禁断の愛」じゃないか〜w。そんなこんなで、妻夫木聡の受けを確認した次第。
作品指定の映画無料券があったので、『この胸いっぱいの愛を』と『春の雪』を一気に観てきた。やっぱ疲れた。無料券が無ければ劇場ではたぶん見てないだろう。どちらも長くて長くて眠気も出てきた。どっちももう少し濃縮に纏めたら、20分位は短縮出来そう。せっかくなので、ちょっぴり雑感。

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映画『この胸いっぱいの愛を』。
20年前の故郷にタイムスリップした4人が、やり残した思いを叶えようとする話。死と再生のメロディ。途中で真実が判明し、ラストの行方も予測できるが、いささか強引な設定と唐突な展開。
本筋の比呂志と和美姉ちゃんの話はあまり気持ちが揺さぶられない。和美の性格や設定に難があるのか私は共鳴出来ず^^;。余分な枝葉を削いだ3つのサイドストーリーのほうが、役者達の演技も光ってのめり込めた。

伊藤英明は可もなく不可もなく。凛としたミムラにはどうも反発しちゃう。髪が綺麗だった。真の主役は、子役の富岡涼。達者な演技力には舌を巻く。だがふてぶてしい顔はどう見ても、伊藤英明というより勝地涼演じる布川の子供時代だろうw(涼つながりだな)。佇まいはやっぱり2000年代の子供にしか見えない。勝地くんは低めのドスを聞かせた声と野生的演技が冴え、ラストの目には凄みを感じさせた。昔の渡辺謙のようだ。宮藤官九郎は確かな存在感を見せたが、臼井の濃い肩書きはオチなのかw。

坂が多い門司の景色は冬の冷たさでどことなくもの悲しい。
「死」を観念的に美しく描いていたが、ラストの和美の「生」への生々しさには迫力がありジンときた。そのまま終れば後味もまずまずだったのに、意味不明のエピローグが余計で一気に興ざめ^^;。苦笑させられた中盤の妄想といい、余分なものが多過ぎた。

そういや昨日の『焼きたて!ジャぱん』も23年前にタイムスリップしたピエロの話だったっけ。最近ハヤリだな、時間旅行。
今作品はたかだか20年前の話だったが、今週土曜に観る映画は47年位前の『三丁目の夕日』。今度こそ気持ち良くノスタルジー。
朝から劇場版『機動戦士ΖガンダムII 恋人たち』を2回観てきた。
さすが初日舞台挨拶付き。すごい混雑。

映画雑感は、16日のファンタ映画祭にて語り済み。今回確認したこと。
最初のアウドムラ艦橋にて、ジパ菊池がいたーっ!(笑)意味もなくドキドキしたv。
フォウの壮絶な最期に今回はちょっと切なくなった。
ジェリドの「汚名挽回」ならず。
ヘンケン→ブライト→クワトロのシーンはやっぱり笑いが起きた。
アイスクリーム買ってあげるのって、『BLACK CAT』のほうがパクリなのかな^^;。
グラサン有りがクワトロで、無しがシャア。レコアの気持ちが手に取るように分る。シロッコのプレッシャーにシャアの的が外れる。てことは、シャアよりシロッコのほうが格が上?今回レコアにもの凄く共鳴。あんな女になるのも面白い。
サラ役の池脇千鶴が嫌味が無くとってもイイ。榊原良子のハマーン声は緊張させる。

『ΖガンダムIII』の予告「戦士達よ…」。声は無しか。収録もまだらしい。『星の鼓動は愛』だが「Love is the palse of star」だと、愛は星の鼓動になりそう。

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終了後、舞台挨拶。MCのお姉さんの紹介で、飛田展男、池田秀一、古谷徹が先ず登場。続いて総指揮・総監督の富野由悠季が登場。飛田さんは赤のインナーに短めの黒のレザージャケット。足が細〜い。髪の毛の数本がチラっと立ってて(寝癖?)可愛い。富野監督は白インナーに黒のロングコート。皆さん黒のジャケット姿。

先ず三人共キャラ台詞で自己紹介。
古谷さん「守ってみせるよ。やっとアムロはシャアに告白することができた」おいおい、いきなりBL風挨拶かっ!?(笑)
飛田さん「フォウ! 何回言ったことか、何回呼んだことか…」「キスってヘルメット被ってると出来ないんだ…」(笑)
池田さん「え〜〜15分後に出る」「私だって独り身なんだ」(笑)

お気に入り女性キャラについて。
池田さん「レコアは置いといて。フォウが好きです。迷える子羊みたい。カミーユはダメだったが、僕だったら何とかしてあげる」古谷さんがいちいち突っ込み「フォウの頭をナデナデしてるクワトロの図だ」(笑)←これを何故思いつかなかったのかと、監督が後でマジに悔しそうに言ってたw。
古谷さん「ベルトーチカは以前はダメだったけど全然オッケーになった」「誰でもいいです(笑)今はベルがいい。昔は自分が女をモノにするまでのプロセスが楽しめた。男はハンターじゃないですか、ね?(笑)年取ったら面倒臭くなった」池田さんまで「向こうから来てくれないとどーしようもない」(笑)
飛田さん「フォウは別格。ファとのシーンが思ったより多い。何気ない会話とか、個人的に嬉しくて印象的」古谷さんがツッコミ「アムロより女の尻を追っかけてる。僕一人、キミ三人」と数えさせる。監督が間に入って「内輪もめは止めなさい」(笑)古谷さん「アイスクリームも下心見え見え」はいはい。
監督が作り手として指摘「ハマーンとシャアもカップル」「あの姉さん、わざわざシャアに会いに来たのよね」そうなんだよなw。

飛田さんにフォウの印象。「鮮烈であっという間で強烈でインパクトあった。普通だったら出ないようなテンションが出た」
池田さんにレコアとのシーンで。「子供には分るものかと(笑)」「女ってのはああいうもんです」^^;古谷さんがまたツッコミ。

お気に入りシーンについて。
古谷さん「エレベーターの密室でシャアと二人きりの大人の会話」あくまでBL風で押すのかっ!?(笑)
池田さん「カミーユとフォウが出てきて話すところ。俺は何言ってるんだろ?と。第3部ではシャアも生い立ちを語りたい」だって。「すご〜く長くなりますよ」と飛田さん。
飛田さん「ハマーン様仕様になってた」モビルスーツオタクと古谷さんに言われてたが、正直面白くないオチだぞ〜^^;。

富野監督コメント。
「僕がまとめたんだから文句言うな」(冗談)「文句が出ないように脇にどけたので恋人たち。フォウはもう出てきません!」「一ヶ月前から非難轟々でご容赦願いたい」声優交代劇で色々大変だったのかな?^^;
「色々異論があることは承知の上。石だけは投げないで下さい(笑)」「ガンダムのようなもので纏めるのはSEEDやDESTINYに負けますから(爆笑)まだガキには出来ないだろうから、こういう風にしてみた」「レコアのことが分らないと、バカなガキどもが未だにいっぱいいるんで、ご婦人方教育してあげて下さい」おおっと!ツボに入った話だぞw。
最後のメッセージ。「映画という形でまとめた。三部まで見た時、20年前のがこう纏まったと知って欲しい。知らない人にも伝えて欲しい」第三部については「サラの印象はTV版以上にして、カツを含めてTV版よりあれ?と思う部分もある」「若い人達により見て貰えるように新訳という形にした」最後に気に入らなくても「年寄りをイジメないように」ってw。帽子を何度も取って、御礼とお辞儀を丁寧にされていた。

大きな拍手の中で退場。古谷さんが去られた後、監督が次の飛田さんや池田さんに手を差し伸べ先に行かせて、最後に悠々と去って締めた。
3ヶ月ぶりに飛田さんを拝めて私は満足(^^)。古谷さん達に場を譲る謙虚さも飛田さんの良さかな。飛田さんのお誕生日にも、Ζの舞台挨拶があるとか。ガンダム展もあるしね。来月はお芝居もあるし、しばらくは多忙な日が続く。
つくづく、ガンダムって蠍座の作品なんだなと感じ入った。
東京国際ファンタスティック映画祭2005の『機動戦士Ζガンダム-恋人たち-』ワールドプレミア上映に行ってきた。雨止んでて良かった。去年の『星を継ぐ者』以来のミラノ座。去年は待ち時間で散々だったが、今年は座席指定なのが救い。
開場時間前に劇場前で待ってると、富野由悠季監督が赤いジャンパー姿でおいでになり劇場へ入っていかれた。気配を無くして目立たぬようにされてたが、私はすぐ気づいた。今回は舞台挨拶は無いと聞いてたが、急遽監督だけのご登場なのか。
いつの間にか列が作られ、入場頃にはファンの群れが劇場を囲んでてビックリ。座席は真ん中辺りで足が投げ出せる。公式カタログには富野監督と飛田展男のコメントのみ。

MC紹介で富野監督が客席通路から舞台へと登場。予定外なので観客からも盛大な拍手。
三章の制作で忙しいのに、昨日急遽ここに来るように言われたとちょっと怒り調子(笑)。サブタイトル「恋人たち」は、ガンダムに合わない映画のタイトルにしてみた。新キャストについてはやっぱり若いファン層ネライだと率直に語った。皆さんに見て頂かないといけないし、今日この座席が1/10しか埋まってなかったら制作も中止にしなくてはいけない。心から感謝しますと、途中でも帽子を取って何度も御礼を述べていた。司会者が「去年はマトリックスみたいな衣装。今年は熱い決意の赤い衣装」とおっしゃって、去る監督を見送っていた。

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劇場版『機動戦士Ζガンダム-恋人たち-』。ネタバレ雑感注意。

一章と同じく、旧作画と新作画の落差が目立つがそれは置いとく。台詞も割と変えられていた。マスコミ試写会時と比べ、MSの新作が加えられていたそうだ。進化する作品…。
サブタイトル通り、群像劇としてよくまとまっていたと思う。中盤、分り難いところもあり展開が散漫となって、ちょっと眠気が出てきた^^;。後半は、笑い所も押さえ一気に盛り上げるが、これがまたイイとこで終わるんだ。え?もう終わり?これからなのに〜と焦らせること。一章も劇的シーンで終了だったが、富野監督は引きが上手い! 早くも続きが、三章が観たい。ちなみに三章は来年3月公開予定だとか。学生春休みかよ〜。

カミーユ・ビダンの出番が多かった。今回のテロップは一番最初に名前が来てるものね(^^)。飛田展男も一章の時よりいっそう演技に磨きがかかり、繊細で多彩な表現と自然な少年らしさが融合され、台詞も多くて、飛田ファンを満足させた(*^^*)。カミーユの小さな気遣いの演出が、TV版とは違う良い少年ぶりをアピール。残念なのは、出番は多いが鮮烈な印象に乏しく、これぞカミーユという場面が薄かったこと。これは三章に持ち越しだろう。

前半の見せ場、カミーユとフォウだが思ったよりは心が揺さぶられない。エピソードが削られたり、カミーユの叫びが無かったことが要因か。TV版ではかなり切なくさせてくれたのに。それと二人のキスの時間がTV版より短かかったような。映画の時間制限とはいえ、あのキスの時間で互いの深さが感じられてならない。結果的にフォウの気持ちは伝わるが、カミーユがちゃらんぽらんなタラシ男に見えてしまふ。フォウ亡き後、わずか5分でもう別の女と…。これはエピ削除による激しい誤解だw。アムロとベルトーチカはエピが少なくてノーコメ^^;。

後半は、サラが大いに目立ってた。サラの救出に全力を傾ける(ように見える)シロッコに惹かれていくレコア。かつてジャブロー潜入に失敗したレコアを救ったのは偶然居合わせたカミーユだったことを踏まえると、シャアは所詮そういう男なのだよと言いたい。クワトロとのキスシーンは台詞が変えられてた。女だからこそ分るレコアの気持ち。三章ではあと一つ材料が欲しい。

注目どころは、TV版より積極的なヘンケンだろう。エマへのラブラブ光線が一途でウブで可愛いの〜v。オリジナル場面も多くて効果的。監督、小杉十郎太の使い方をよく分ってらっしゃるw。特にヘンケン&ブライト&クワトロの場面が(中の人もイイ男揃いだv)二章で一番面白かった。客席も大ウケ!小杉ファンは二章必見。
割と目立ってたのは、浪川大輔のカツと、大川透のアボリーか。カツは三章へ続くのだが、アボリーはやたらと活躍。
新作のシロッコがかなり美しくなっててそそられたw。島田敏も一章よりシャープに。

ホンコンのアムロ達の辺りで、座席が突然揺れて、最初は何かの演出かと思った。結構揺れたので、震度3〜4だろうか。みんな地震とは分っていても、誰一人立ち上がらず画面に見入るw。富野作品には天変地異はつきものだしね。
Eロール後のCGのΖガンダムが渋くてカッコイー。
『Ζガンダムエース』002には飛田さんの記事も載ってるそうなので買わなきゃ。
上映後、飛田仲間の方と、飛田さんのことやΖについて語った語った。

映画 ステルス

2005年10月12日 映画
映画『ステルス』を観てきた。吹替え版があるなら観たかったが、こっちではやっておらず。
20年前、目撃されてるUFOの半分はステルスなのだと米国人が得意そうに話してくれたが、さもありなんと思わせる映画。

ステルス戦闘機の精鋭パイロット・チームに加わった人工頭脳の無人ステルス戦闘機を発端に、各国陣営の攻防を織り交ぜ、露呈していく上層部の陰謀の話。
予告のステルスのエア・バトルばかりに目がいくが、これは立派な人間ドラマ。ただし、何もかも中途半端で突っ込みも入り捲りのストーリー。

アメリカ海軍に中途半端に萌えそうだったw。想像はできたが、空母の中の女性軍人の部屋って洗濯物も干してあるのね。後甲板にズラっと列になってゴミ拾い。白い制服がズラ〜と並ぶと壮観で、海自や帝海とはまた違った趣。女性はやっぱりスカートなのか。字幕版で得したのは軍人の「ネガティブ」が聞けたことv。本場モンはひと味違う。
そしてステルスより前に、空母リンカーンの圧倒的姿に見惚れてしまった。カッコイーよ。艦長もどこかで見た顔で渋くて男気溢れて素敵。あれだけの出番は勿体ない。米海軍も相当協力しているなと分った。
VFXを駆使したステルスの息もつかせぬスピードがとにかくスリリングでもの凄い。爆発シーンもリアルな派手さで計算付く。円状の爆破は芸術的ともいえそう。この臨場感はぜひスクリーンで。

メカ萌えはしないハズだが、エディは言葉を話した時から擬人化しちゃった(笑)。小生意気で自信家で反抗的な若者。常に学んでいく彼が、周囲の人間達からどんどん影響されていく。今までの記憶を消される時に「できません」としんみり答える。ひと筋の涙を流すエディの表情が浮かんで、何だか可愛く思えてきちゃったv。
後半からのベン大尉とエディのフシギな関係が良いのだわ。あれじゃ30代のオジサンと20歳の若者だよ(勝手に設定)。ベン×エディなんて同人誌もできそうじゃん(笑)。『戦闘妖精雪風』では零×雪風ってのもあったそうだから。この関係をもっと深く描いて欲しかったな、一部女子の為にw。
そのまま読み通りのラストになったが、上映前のテロップに従ってエンドロール後も期待してたら、ちょっとお粗末なオチ。ポ・カーン(~_~)。

戦闘機を動かすのも人間。人工頭脳を作るのも人間。その前に、命令するのも人間で、政治をするのも人間なのだ。そもそも国境なんてものを作りだしたのも人間なわけ。近未来も、人類の愚かな行為は加速していくという警鐘なのだった。
人工頭脳を原潜に組み込んだら、いったいどうなるだろう?とふと思った。
振替え休みの息子が映画を観たいと言うので『ファンタスティック・フォー(超能力ユニット)』吹替え版を観てきた。ホントは『シン・シティ』を見たかったが、これってR-15だったんだね。残念。

1961年に発表されたアメコミの映画化。『スパイダーマン』や『Mr.インクレディブル』が好きなら、文句なく楽しめるだろう。映像の奇抜さや台詞の掛合いが面白くて、大いに笑わせて貰った(^o^)。突っ込みどころも盛り沢山だが、あまり深く考えずに見るのが得策。見ながらのポップコーンやアイスティーもよく似合う。

予告見ただけで、話の概要は分る単純明快・勧善懲悪なストーリー。宇宙放射線を浴びて超特別能力を授かった4人が、悪のパワーで暴走するもう一人の能力者と戦う話。
主人公リードはまるで『ONE PIECE』のルフィだよ〜。女性スーは露出サービス、空中ブラが可笑しい。ベンは岩窟魔人で一番可哀相。ジョニーがお気楽極楽な宣伝マンで、主人公より目立ってて可愛かったゾ。
4人+1人に其々愛称があるが、英語で言われてもイマイチ意味が掴めず、日本人には定着してなかったような^^;。せめて吹替え版にはテロップに書いて欲しかった。

能力による悩み苦しみ孤独はベンが一手に引き受け、スーを取りまく恋愛模様もよくある設定。それよりベンとジョニーの熾烈な掛け合い漫才や(笑)大学時代からのライバルで野心家のビクターと朴念仁のリードとの”愛と欲望”の対決が見どころ。ビクターがホントに人間味たっぷりで分り易いステレオタイプ。彼の最終目的が何だったのか微妙だが、或いはリードを手に入れたかったのかもねw。
ヒーロー・マンセー、チームワーク万歳なトコは、良くも悪くもアメリカ的。続編が作られたら、たぶん観に行っちゃうと思う。

声優陣はチェックしてなかったが、初っ端から、てらそままさきの声が聞けてラッキー!(^。^) ダンディでクールで渋くて、時に切なく甘い声音で、声だけで彼寄りの見方になってしまったv。先週の金曜ロードショー『スネーク・アイズ』でも友人を裏切る静かな悪役だったが、てらそまさんは最近こういう役どころが目立つなぁ。でもいっぱい喋ってくれるから嬉しい。EDテロップの平仮名がちょい間が抜けた感じだったけど^^;。
ジョニー役の神奈延年がとにかく最高!(^^) 軽くておちゃらけてて熱血で勇ましく、まさに現代ヒーロー然な声。神奈さんの演技力が笑いをいっそう盛り上げ、クリス・エヴァンスも格好良く見せてた。

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夕方のスーパーニュース枠で、モッズヘアのCMから石田彰の声が聞こえてきてビックリ(゜o゜)。「モイストフィニッシュシャンプー」あれは絶対石田さんの声だ。公式サイトではまだ配信されてないがそのうちかな。でも石田さんのシャンプーのCMって珍しい。東地宏樹は花王で、石田さんはユニリーバで、其々シャンプーのCMってのも面白いなv。
映画『頭文字(INITIAL)D THE MOVIE』を観てきた。
アニメでは2nd Stageまでと劇場版を観て夢中になった作品。実写版は香港映画なので垣根は感じてたが、吹替え版なので思いきって足を運んだ。

話は1st Stage辺りまでなのかな。2時間枠の中に小さなエピも入れて詰め込んだが、きっちり纏めてくれた。人物関係のスリム化ゆえに、設定が少し違ってるのでちょい違和感。涼介の弟・啓介がいなくて兄弟萌えは出来ない。彼の代わりが中里なのか。樹が何とガススタンドのお坊ちゃんで、樹の父が拓海の父と旧知の仲。樹の相手はスタンド姉ちゃん。なるほど〜。

そんなことを忘れさせてくれるほど、走行シーンが凄かった!
アニメでも目を見張ったが、実写では重量感が全然違う。生ドリフトや溝落とし、タイヤの擦れる音やエンジン音、どれも本物のような臨場感だ。バトルも迫力たっぷり、スピードと爽快感がたまらない。血が騒ぐ興奮を覚えた。カメラアングルも逆からの疾走とか色々な撮影テクでバトルに拍車をかけた。

拓海役のジェイ・チョウは、一見して普通なのだが、拓海の静かさと内なる激しさを丁寧に表現し、噛み締める程に魅力的。泣きシーンにはグッときた。
涼介役のエディソン・チャンと、中里役のショーン・ユーは『インファナル・アフェア』の若き日の二人だから馴染みの男前な顔。エディソンは爽やか系に、ショーンは野生的に作ってた。
チャップマン・トウ演じる樹が、太っちょの我が侭甘えん坊になってるが、テンションと気の良さで明るいムードメーカー。
日本側から、なつき役で鈴木杏。香港にはピッタリの女優がいなかったのかな〜。凛とした色気も欲しかったが明るくて可愛い。足も長かったんだ。キスシーンも柔らかで自然。

アンソニー・ウォンとケニー・ビーの親父二人が、渋くて可愛かった。特に藤原文太! アニメ以上にインパクト強く味わい深い。酔いつぶれダメっぷりを見せたかと思いきや、チューンアップしたハチロクで拓海を導き、伝説の走り屋を見せつける。アクセル踏んでたの裸足だったしw。バトルをしっかり観にきてチューでニンマリ。「俺の息子だぜ。イカれてないわけないじゃないか」カッコイー!

映画とアニメの声優はこうなるのかな(敬称略)。
藤原拓海:野島健児 ← 三木眞一郎
高橋涼介:竹若拓磨 ← 子安武人
中里毅: 川島得愛 ← 檜山修之
茂木なつき:鈴木杏 ← 川澄綾子
樹:   山口勝平 ← 岩田光央
藤原文太:磯部勉  ← 石塚運昇

アニメでの三木眞一郎の拓海が、とっても好きだったv。ボソボソ言うトコや、たまに逆上するトコも。映画で野島健児の台詞は多くはなかったが、ジェイの拓海には合っていたと思う。『ガイバー』のような自然味を感じた。
竹若くんの涼介は知的で穏やかな雰囲気、かわしーの中里は快活な雰囲気。勝平ちゃんは賑やかでベテランの味。磯部さんは可愛らしさと激渋のギャップが素敵。
テレビの『インファナル・アフェア』キャストと比べると興味深い。中里役ショーンのヤン声を三木さんがやってて、ヤンの上司ウォン警視を磯部さん。キーマンな刑事役でかわしー。

しっかし、これ続編とか作らないのかな〜。あんな途中で「終」なんて、こっちの気分では終わりになれない^^;。
エイベックス的な「BLOOD on FIRE」は映画の名シーンを高揚させる。ジェイの挿入歌も綺麗だった。
上映後、後方で女性二人の声「イトケンかー」「イトケンだったね」ここにも声優ファンがいたか(笑)…伊藤健太郎も演技的になかなか濃かった。

そういや2年前に、娘のピアノ発表会名簿で「藤原拓海」という同性同名の少年を見つけて喜んじゃったっけ。探せば、もっといるのかも。今の私はもう一人の「拓海」(@草加)に夢中v。
映画『チャーリーとチョコレート工場』吹替え版を観てきた。
Lサイズのポップコーンとアイスティーを忽ち平らげることが出来たよ。

大人になりきれず子供っぽいウィリー・ウォンカと、大人っぽい心を持った子供チャーリーとの、触れ合いと真実と癒しの物語。
面白いというより痛快だった。特に、くそガキどもへのお仕置きが。カラフルな工場は甘そうだけどグロイ。気持ち悪いけど気分は良い。フシギでヘンテコリンな味付け。キモ渋いウンパ・ルンパ族の歌とダンスが、お約束でクセになりそう。いっぱいのパクリに大笑いはしなかったが、モノリスには音楽が流れた時点で吹いた(^o^)。
それまでのクスクス笑いが、ラストは一転、不意に涙がツツツと出てきてしまったよ(;_;)。自分でもワケ分らん。親の立場で、ようやく拘りから解放されたウィリーの髪を撫でたくなってしまった。虫歯も全然無かったじゃん。可愛いv。歌と踊りも個性的だったが、すっと心の襞を揺さぶる優しい音楽も効果的だった。

怪人ウォンカになりきったジョニー・デップには心から喝采!(*^^*) 顔をしこたまぶつける捨て身の演技とか、ただただ素晴らしいと喜んじゃう。
ジョニデと『ネバーランド』で共演したフレディー・ハイモアも確かな演技力とピュアな愛らしさはそのまま。
傾いた家と中の小道具、工場内の緻密なセット、奇天烈な設定等、こだわりにこだわって、監督やスタッフ自ら楽しく作った様子が分る。だから俳優達も実に楽しそうだ。原作は読んでないが、おそらく世界観も忠実に表現していそう。

チャーリーの祖父母達の言葉一つ一つには重さと深さを感じ、やはり人生の先輩として敬意を表したい。
家から始まり家に帰す。ラストのオチも効いてる。ただチャーリーの年齢的には家からそろそろ離れ、友達や社会との関わりも必要になってくる頃。その辺のサワリも最後に少し見たかった。それは続編か、もう一つの物語となってくるのか。

ウォンカ役の藤原啓治は、第一印象はオカマ声のひろし(@クレしん)かな。うえだゆうじのソフト声にも似てる感(?)。成長してない大人としてホランド(@エウレカ)と被せると、藤原ジョニデもイケる。多彩なボイスは楽しめた。ラスト近辺はひろし親父声がちょい出たかも。平田広明のジョニデは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の2&3で期待しよう。
チャーリー役の池田恭祐も可愛かった。藤原さんと池田くん、『FF?AC』でも共演してるとか。
ウンパ・ルンパの歌も日本語版なので、意味も分り耳に馴染んだ。
映画『ヒトラー〜最期の12日間〜』を観てきた。やっと見れたという思い。上映館がいつの間にか拡大してて助かった。

約150分、長い12日間のようにも思えたが、ヒトラーにそっくりな役者達の力演で、ドキュメンタリーを見るような思いで集中した。

ヒトラーの女性秘書ユンゲの目から見たヒトラーは、多少ヒステリック気味だが優しく哀れな普通の老人王である。地下壕にヒトラーや側近達と共に避難している彼女達は、爆撃音はあるものの食べ物にも困らず、酒や煙草で憂さを晴らし、ベッドで居眠りもでき、戦時中とは思えない裕福さ。そんな彼女が地上の世界のこと、アウシュビッツやホロコーストのことなど知るすべもなく、映画では一切描かれてない。冒頭と最後に彼女が「知らなかった」と若さ故の無知を悔やんでるが、知らなかったでは済まされまい。ある意味、彼女も罪人なのだ。
ヒトラー自殺後の無残な部屋を垣間見、ベルリン脱出をする中で、彼女は夢から覚めようやく悲惨な現実に直面する。この30分の中で私もようやく彼女と同化し緊迫感に震えた。無知なお姫様の手を取ったのが、肉親や知人を無残に失う現実を既に経験した少年。これから真実を知ることが、彼女の生きることなのだ。

怖かったのは独裁者ヒトラーより、彼を絶対的な総統として祭っていた側近達。ヒトラーに意義を唱えるも結局は従い、いよいよという時ある者は裏切り逃亡し自殺したりと散々な体たらく。これが第三帝国を建て親衛隊の暴虐や大量虐殺を繰り返した者達の果てなのか。女性飛行家や看護婦やゲッベルス夫人らの、ヒトラーへのあの心酔ぶりはどこからくるのか。それ程までにカリスマ的な魅力に溢れていた男だったのか。彼らの狂信的な忠誠心が狂気のヒトラーを作り上げていた恐怖に慄く。
同時に、彼らが私を選んだのだとヒトラーから「自業自得」と見捨てられた市民達が、市民兵として健気にも戦う光景も哀れでならない。ヒトラーの死後も呪縛から解放されず自殺さえする人達。市民達はそれ程までに窮していたのか。

狂っていたのはヒトラーだけでなく、国や政治や民衆の心だったのだろう。誰の心にも潜む欲望と他者廃絶がナチスを生み、拍車をかけた国際情勢も戦争に加担したのだとあらためて感じる。油田を求めていたヒトラー…当時の日本の状況も似たようなものだったんだろう。
戦後60年経った日本の現実と重ねると、その酷似と痛さに危惧する。民衆の責任を問われる今度の選挙では、愚かな答えを出してはいけない。

ヒトラーとユンゲの出会いの42年11月というと、『ジパング』の津田大尉がドイツ行きを決意しベルリンへと飛翔した時。孤独な男として、ヒトラーと草加を重ね迷ったことが彼の間違いだった。歴史を知るほどに、ヒトラー暗殺を夢みるのは草加だけではあるまい。
劇場版『NARUTO-ナルト-大激突!幻の地底遺跡だってばよ』を息子と観てきた。入場者プレゼントのぐるぐるナルトは、我愛羅のに替えて貰って手に入れた^^;。

試写会の時は散々な雑感を書いたけど、今回は集中して見たので、そう悪くはない内容だと感じた。
『ガッシュベル!』でもそうだったが、中盤までのぐだぐだな展開はちと疲れる。ガッシュと違い、こちらは真面目一方の話だし。場内の子供達も飽きたのかざわついていた。だが後半で一気に畳み掛け、まずまずの仕上がり。息子は、テムジンの技の名前はダサイと指摘、去年の話よりはマシだったと言ってた。去年のは殺し過ぎたからなぁ。ラストの穴埋め作業は、ハガレン、ガッシュに続き、ナルトお前もか!?だったけど^^;。

異文化との交流、思考の違いについて考えると、現代の世界情勢とも重なって、なかなか奥深いテーマが隠されていたと分る。
己の理想の為には仲間の犠牲も止むを得ないと考えるテムジンと、仲間の犠牲の上での理想郷なんてあり得ないと否定するナルト。人情のナルトと冷徹なテムジンの攻防は、極端に言えば、映画『亡国のイージス』の仙石とヨンファにも重なってきそうだ。ナルトと仙石、確かに信念の熱さは似ているかもw。ただテムジンのほうは時おり人間味が感じられ、真実を知り己の考えの矛盾に気づくところが、アニメの醍醐味になっている。

我愛羅はメイン2ヶ所に登場だが、やっぱ超絶強かった!見てて気持ちイイよ〜。術の名前以外は殆ど喋ってないし、我愛羅はテムジンの存在自体知らんけどね(石田さん談)。対敵が桑島法子じゃなく小島幸子だったらオモロかったのにw。
サクラも意外と頭脳戦で活躍してたのか。シカマルも要所で活躍。加瀬康之@カンクロウは色々喋ってる割には、お笑いキャラにもなってる感。
最近悪役も多い野沢那智は、飄々とした怪演ぶりから、もう一つのワルに違いないと、試写会ではもう一捻りを勝手に予想していた。声優ファンの愚考だったか。

パンフには、竹内順子&中村千絵&森久保祥太郎&石田彰の座談会が掲載。石田さんが割と喋ってるのが珍しい。キャストの写真も一緒に載せてれば、売上げ倍になってたろうにw。
TUBEの「Ding!Dong!Dang!」はノリ易い曲だが、主題歌としては『ハガレン』L’Arc-en-Cielのほうが好きだ。
来夏の映画第三弾も決定。今度こそイルカ先生に出てきて欲しいってばよ。
劇場版『金色のガッシュベル!! メカバルカンの来襲』を息子と一緒に観てきた。
気合と根性入れて、早朝6時半に劇場到着。既に長い列(゜o゜)。子供の姿は殆ど無く周りは女性ばかりで、別の映画の列なのではとマジ不安になったw。(たぶん)櫻井ファンってやっぱスゴイ。
予想より早く入場出来て、1階席真ん中辺りの座席を確保。上映まで長かった。去年はロビーに自販機が数台設置され、子供達同士のトレードもあったが、今年は1台も無くて賑やかな光景も見られずちと寂しい。ガッシュはもはや大人のアニメになってしまったかw。
櫻井ファンの知人と偶然にロビーで出会い、座席も偶然にお隣だった。これはもう運命?(笑)おかげで声優話も出来た。

映画本編。突如登場したメカバルカンを通して、ガッシュのバルカンへの思い、ガッシュと清麿や仲間達との深い絆を、純粋に丁寧に描いた真の友情物語。
予告映像で見た時も、おそらく誰もが感じただろうが、至る所に『ラピュタ』のパクリっぽい映像が見られる。そこが笑いどころでもあるが、ストーリーに巧妙に生かし、ガッシュの色として強引にもっていく演出は上手い。
今回は真の悪役がいない分、術や技の攻防戦には緊迫感が欠ける。しかしガッシュの内面性を掘り下げ、清麿達との友情を再認識させながら、誰の心の中にも渇望する友達の大切さを押し出した。ぬるい話ではあるが、子供達には分り易かっただろう。

キャスト陣が実に生き生きしてアドリブも冴え、いい芝居をしていて楽しかった。
大谷育江の熱演と完璧さ、櫻井孝宏の多彩な演技とクールさ、見事なコンビネーションぶりを発揮。
何といってもDr.M2役千葉繁の圧倒的な存在感。ワルなのに憎めず情さえ感じてしまう達者ぶり。千葉さんの存在がレギュラー陣にも良き影響を与え、作品に艶と面白さを加味していたと思う。
サンビーム役の郷田ほづみは今回も引き立て役。でもウマゴンとの仲良しぶりを聞けて良かった。『ボトムズ』DVD冊子でも書かれていたが、尊敬される千葉さんとのガッシュでの共演は郷田さんも喜ばれたと思う。

ティオは今回も漢らしく(?)格好良かった。恵は今回もミニスカで唯一の色気役。マイクでザケルとか4つのエレメントとか、新鮮なシーンも見どころ。四代目の中のトイバルカンプログラムの声は櫻井くんだよね。
ラストの穴埋め作業は、ちと劇場版ハガレンぽい感じ。四代目とのシステムがイマイチ分り難かったが、息子はなぜか理解できた様子。う〜みゅ。
しっかし清麿は今回も見事な総受けだったなw。特にバリアに包まれてたトコとか。

 ̄ ̄ ̄
上映後、舞台挨拶。この館この回のみで、上戸彩目当てだからか、マスコミ取材陣の数が多い。
着ぐるみガッシュやウマゴン登場。大谷さん、櫻井くん、五十嵐卓哉監督も登場。監督、若い。大谷さんは薄手3枚重ねた若々しい服装で、笑顔でいっぱい喋る。櫻井くんは眼鏡でまた髪型変った感。ナマガッシュ声やナマザケルも披露。
ここだけの見どころ聞き所紹介。千葉さんの「あ〜んv」なアドリブや、「らいく」の時計や、ガッシュの「やりきるのだ!」(これは監督自身の叫び)。
後から登場の上戸彩は黒地にピンクを散らした和服でピンク帯で可愛い。入場者プレゼントのマスコット下げてた(息子が貰ったのと同じ二代目)。中学生以下しか貰えないのに、大谷さんが大いに煽ってくれたので(笑)期待しちゃうじゃないかー^^;。結局あの場内にいた人の8割は貰ってないと思う。松竹と違って東映はケチだな。
フォトセッションでは、座れないウマゴンが目立ってた。大谷さんとガッシュの表情が似てるw。監督きんちょー。最後に手を振って退場。監督におぶさるガッシュ。最後まで戯れるウマゴンだった。

トイレに行ってから外へ出たら、出待ちの人だかり。タクシーに乗り込む櫻井くんの頭だけ見えた。横でスタッフの話し声「すごい人気だな〜」。来年の舞台挨拶は一考の余地あり?
昼食後、息子を先に帰らせて私は新宿へ。先月27日の逆方向か。

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