映画『逆転裁判』を観てきた。
番宣ナレーションが東地宏樹さんだったからだが、もちろん東地さんは本編には出てこないw。
ゲーム『逆転裁判』をベースにしたストーリーだそうだが、もちろんゲームなど全く知らない。
凶悪犯罪の増加に対応して、新たな司法システム“序審裁判”を導入した世界。弁護士殺人事件からはじまる事件で、殺人容疑で逮捕された幼馴染の検事の弁護を引き受けた主人公の新米弁護士が、調査を進め審理を重ねるうちに、15年前にあった「DL6号事件」の真実に辿り着く話。
ゲームを知らなくても、旨味が詰まったストーリーと三池崇史監督のケレン味と遊び心あふれた演出で、ゆるい感覚で楽しめた作品。
ナルホド、ミツルギ、ヤハリ、マヨイとキャラクターの名前も覚え易い。
序盤は世界観にすぐ馴染めなかったが、ナルホドと共にストーリーを追いかけていくのは難しくない。中盤以降は物語の進行よりも早く真相の筋が見えてくるが、ナルホドくんの頭の回転はそれ程速くないので、早く気づけよな感じで応援させる雰囲気もある。ひとつひとつ丹念に証拠を提示させて真相に近づけていく、過程のカタルシス感は気持ちイイ。
弁護士と検事の直接対決の様相は、キャストの若さもあって、昨年観た舞台『検察側の証人』が思い出される。工くんの検事はアラヤンの検事と雰囲気ソックリw。
奇抜な髪型やコスなども見慣れると馴染んでしまい、堂々とした熱演ぶりがかえって潔い。
困った顔でオロオロする成宮寛貴は、とってもキュートで若々しく見える。斎藤工はどんな格好をしても違和感なく決まるねw(最初に観た印象が紺色の忍足だからね)。桐谷美玲は適度に色っぽくて思ったよりマジメ。中尾明慶も大東駿介もハマっていて楽しそうだ。
篠井英介や石橋凌は作り込んだ演技やキャラクターがナイス。小日向文世は最初はダレだか分からなかった。
斎藤工演じるミツルギの小学生時代を『忍たま』きり丸で好演した林遼威。彼がそもそもの発端、キーマンだったわけだ。ミツルギ父を平岳大、こちらもすぐ気づかなかった。
小中大とかナツミとか、ウザキャラも多かったが、一人一人に愛情を注いだ演出が嬉しい。
小学生時代の教室がやはり『忍たま乱太郎』な雰囲気で、チビ怜侍が言った「異議あり!」が印象的。あの瞬間が、ナルホドくんの道を決めたのか。
CGやVFXの映像もやり過ぎない程度に分かり易くて痛快。この手法を使って舞台化もできそうだw。むしろ舞台のほうが臨場感や迫力が増しそう。
先の『はやぶさ』の映画と違って、ぐいぐい引き込まれ軽く楽しませてくれた映画。続編も期待したい。
番宣ナレーションが東地宏樹さんだったからだが、もちろん東地さんは本編には出てこないw。
ゲーム『逆転裁判』をベースにしたストーリーだそうだが、もちろんゲームなど全く知らない。
凶悪犯罪の増加に対応して、新たな司法システム“序審裁判”を導入した世界。弁護士殺人事件からはじまる事件で、殺人容疑で逮捕された幼馴染の検事の弁護を引き受けた主人公の新米弁護士が、調査を進め審理を重ねるうちに、15年前にあった「DL6号事件」の真実に辿り着く話。
ゲームを知らなくても、旨味が詰まったストーリーと三池崇史監督のケレン味と遊び心あふれた演出で、ゆるい感覚で楽しめた作品。
ナルホド、ミツルギ、ヤハリ、マヨイとキャラクターの名前も覚え易い。
序盤は世界観にすぐ馴染めなかったが、ナルホドと共にストーリーを追いかけていくのは難しくない。中盤以降は物語の進行よりも早く真相の筋が見えてくるが、ナルホドくんの頭の回転はそれ程速くないので、早く気づけよな感じで応援させる雰囲気もある。ひとつひとつ丹念に証拠を提示させて真相に近づけていく、過程のカタルシス感は気持ちイイ。
弁護士と検事の直接対決の様相は、キャストの若さもあって、昨年観た舞台『検察側の証人』が思い出される。工くんの検事はアラヤンの検事と雰囲気ソックリw。
奇抜な髪型やコスなども見慣れると馴染んでしまい、堂々とした熱演ぶりがかえって潔い。
困った顔でオロオロする成宮寛貴は、とってもキュートで若々しく見える。斎藤工はどんな格好をしても違和感なく決まるねw(最初に観た印象が紺色の忍足だからね)。桐谷美玲は適度に色っぽくて思ったよりマジメ。中尾明慶も大東駿介もハマっていて楽しそうだ。
篠井英介や石橋凌は作り込んだ演技やキャラクターがナイス。小日向文世は最初はダレだか分からなかった。
斎藤工演じるミツルギの小学生時代を『忍たま』きり丸で好演した林遼威。彼がそもそもの発端、キーマンだったわけだ。ミツルギ父を平岳大、こちらもすぐ気づかなかった。
小中大とかナツミとか、ウザキャラも多かったが、一人一人に愛情を注いだ演出が嬉しい。
小学生時代の教室がやはり『忍たま乱太郎』な雰囲気で、チビ怜侍が言った「異議あり!」が印象的。あの瞬間が、ナルホドくんの道を決めたのか。
CGやVFXの映像もやり過ぎない程度に分かり易くて痛快。この手法を使って舞台化もできそうだw。むしろ舞台のほうが臨場感や迫力が増しそう。
先の『はやぶさ』の映画と違って、ぐいぐい引き込まれ軽く楽しませてくれた映画。続編も期待したい。
映画 はやぶさ 遥かなる帰還
2012年2月21日 映画映画『はやぶさ 遥かなる帰還』を観てきた。
小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトに関わった日本の科学者や技術者、見守った人々の7年間を描いた物語。
去年の20世紀FOX版とは切り口も内容も何もかも違う。こちらは、困難な状況を男たちがいかに切り抜けて成し遂げたか描いた人間ドラマ。いかにも東映映画らしい映画だが、モチーフは「はやぶさ」でなくても構わない。
好みは分かれようが、私はこの東映版よりも、20世紀FOX版のほうが面白かったし感動もした。FOX版をもう一度観たくなった。
登場人物や「はやぶさ」への思い入れが全然わかず、面白味がない作品であった。
演技派を揃えたキャスト陣だが、人物みんな真面目で良心的でスキがなく重い。
主演の渡辺謙演じるプロジェクト・マネージャーは意外と柔和な雰囲気だが、言葉少ない中で強引さが目立ち、とっつき難い感じだ。
イオンエンジンをめぐる技術者同士の激しいやり取りが見どころのひとつだが、江口洋介と吉岡秀隆の間に流れる空気に馴染みが足りない。
夏川結衣と山崎努が演じる新聞記者と町工場長との話は悪くはないが、はやぶさの本筋とは殆ど関係ない。まして渡辺謙と山崎努が互いを知らずに偶然出会って話すシーンは夢の共演ではあるが、もはや「はやぶさ」とは何の繋がりもない。
打ち上げまでの苦労話もなく、お金がない設定もボロボロの研究所を見せるだけ。彼らの信念や必死さがいまひとつ伝わってこない。
それぞれがどんな役割を担当しているのか徐々に分かるが、登場人物の描き方が没個性で掘り下げ方が浅い。俳優が“演じている”のが見え見えで、リアル感にも乏しい。だから人物の心情にも寄り添い難いのだ。
「はやぶさ」の描き方についても同様。経過報告は記者の役目だが、プロジェクトや専門用語について分かり易い解説者もおらず、素人には理解できない点も多い。作品そのものへの興味も集中力も途切れそうになった。
「はやぶさ」の見どころでもある、スウィングバイや燃え尽きる場面をしかと見たかった。サンプルを持ち帰ることが使命なら、サンプルが存在したことへの人々の喜びや達成感のリアクションまで欲しかった。
かりんとうに酒やビールにカップ麺と、とにかく食べたり飲んだりのシーンが多い。あんなに高い酒ばかり飲んで、科学者や技術者って羽振りがイイのかと思ってしまうw。ベンチでじっくり話すシーンも目立つ。そんなにヒマなのかと思っちゃうw。
メーカー側からの意見があったのが印象的。日本のイオンエンジンを世界に売り込む目的は理解できるが、所詮“金”や“商売”の話。アメリカや諸外国に向けて、日本はこんなに科学技術が高いのだと見せ付けるための偉業なのだとしたら、ちょっとやるせない。
まるで世界を相手にしての科学技術の“戦争”かと思わせるようなプロジェクト。でもこのプロジェクトに、山本五十六のような中心的人物は必要ない。
東映アニメーションのCGは素晴らしい出来上がりだが、キャラクターとして生かされていないのが残念。ラストの映像はSFロボットアニメのようw。
次に控えるのは松竹版のはやぶさ。3Dだと高くつく。
小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトに関わった日本の科学者や技術者、見守った人々の7年間を描いた物語。
去年の20世紀FOX版とは切り口も内容も何もかも違う。こちらは、困難な状況を男たちがいかに切り抜けて成し遂げたか描いた人間ドラマ。いかにも東映映画らしい映画だが、モチーフは「はやぶさ」でなくても構わない。
好みは分かれようが、私はこの東映版よりも、20世紀FOX版のほうが面白かったし感動もした。FOX版をもう一度観たくなった。
登場人物や「はやぶさ」への思い入れが全然わかず、面白味がない作品であった。
演技派を揃えたキャスト陣だが、人物みんな真面目で良心的でスキがなく重い。
主演の渡辺謙演じるプロジェクト・マネージャーは意外と柔和な雰囲気だが、言葉少ない中で強引さが目立ち、とっつき難い感じだ。
イオンエンジンをめぐる技術者同士の激しいやり取りが見どころのひとつだが、江口洋介と吉岡秀隆の間に流れる空気に馴染みが足りない。
夏川結衣と山崎努が演じる新聞記者と町工場長との話は悪くはないが、はやぶさの本筋とは殆ど関係ない。まして渡辺謙と山崎努が互いを知らずに偶然出会って話すシーンは夢の共演ではあるが、もはや「はやぶさ」とは何の繋がりもない。
打ち上げまでの苦労話もなく、お金がない設定もボロボロの研究所を見せるだけ。彼らの信念や必死さがいまひとつ伝わってこない。
それぞれがどんな役割を担当しているのか徐々に分かるが、登場人物の描き方が没個性で掘り下げ方が浅い。俳優が“演じている”のが見え見えで、リアル感にも乏しい。だから人物の心情にも寄り添い難いのだ。
「はやぶさ」の描き方についても同様。経過報告は記者の役目だが、プロジェクトや専門用語について分かり易い解説者もおらず、素人には理解できない点も多い。作品そのものへの興味も集中力も途切れそうになった。
「はやぶさ」の見どころでもある、スウィングバイや燃え尽きる場面をしかと見たかった。サンプルを持ち帰ることが使命なら、サンプルが存在したことへの人々の喜びや達成感のリアクションまで欲しかった。
かりんとうに酒やビールにカップ麺と、とにかく食べたり飲んだりのシーンが多い。あんなに高い酒ばかり飲んで、科学者や技術者って羽振りがイイのかと思ってしまうw。ベンチでじっくり話すシーンも目立つ。そんなにヒマなのかと思っちゃうw。
メーカー側からの意見があったのが印象的。日本のイオンエンジンを世界に売り込む目的は理解できるが、所詮“金”や“商売”の話。アメリカや諸外国に向けて、日本はこんなに科学技術が高いのだと見せ付けるための偉業なのだとしたら、ちょっとやるせない。
まるで世界を相手にしての科学技術の“戦争”かと思わせるようなプロジェクト。でもこのプロジェクトに、山本五十六のような中心的人物は必要ない。
東映アニメーションのCGは素晴らしい出来上がりだが、キャラクターとして生かされていないのが残念。ラストの映像はSFロボットアニメのようw。
次に控えるのは松竹版のはやぶさ。3Dだと高くつく。
映画『J・エドガー』を観てきた。
2月までの無料券。この劇場の時間帯で合うのはこの作品しかなかったので。
FBI初代長官、ジョン・エドガー・フーバーの半生を、知られざるエピソードと共につづる。
老成の主人公が回顧録として書記官に自分の過去を語る設定で、現実と過去が何度もリンクされ重なっていく。エレベーターの中の70代のエドガーが、扉が開くと30代のエドガーだったりと、緻密で客観的な手法が興味深い。
クリント・イーストウッド監督の得意とするところかな。
この映画を観るまでは、フーバー長官のこともFBIの成り立ちも知らなかったので、アメリカの歴史の一部を垣間見ることはできた。
元々は法務省の捜査課で、最初のオフィスは喫煙室w。指紋など科学的捜査を地道に重ね、データベースを作り上げる過程はさすがだと思うが、容赦なく赤狩りをしたり、権力者の周辺を次々と盗聴し、テレビや映画などマスコミを利用した宣伝と、活動はどんどんエスカレート。リンドバーグ法などによってFBIの権限と権力を着実に付けていく。
それらすべてはフーバーによる言述なので、いかようにも都合よく盛られ作為されていくのが怖い。FBIの功績を表に出したアメリカ万歳の宣伝作品のようでもある。
映画は、フーバーの私生活を見せて彼の内面性にも迫る。生涯結婚せず弱みをもたなかったフーバーは、実はマザコンで同性愛者でもあった。表向きは国家に忠実で冷酷陰湿な手法で業績を残しながら、裏ではナルシーに感情を吐き出す顔が現れる。
そんな彼に特に魅力は感じないが、レオナルド・ディカプリオが人間らしく生々しく演じているところが面白い。
24歳から72歳までの48年間を熱演するディカプリオだが、ベビーフェイスの老け顔はどこか可愛らしい。筋肉質だったというフーバーだが、でっぷりした老人の裸の作り込みもやはり特殊メイクだろうか。
フーバーの生涯の相方クライド・トルソンのアーミー・ハマーが男前で、老け顔も渋い。長身のハマーと立ち並ぶと、ディカプリオの背の低さが強調されそうw。
一目惚れの瞬間から手と手が触れて握り合い、激しいキスや抱擁、そして嫉妬や介護まで、二人のめくるめく愛情模様は繊細で切なくて、普通のBLドラマとしても見応えがありそうw。レオ様も立派にホモ役をこなせるようになったかw。
ヘレン・ガンディのナオミ・ワッツも48年間を見事に演じきる。つかず離れずフーバーを支え続けてきた彼女の献身的な姿は、女性にとっても誇らしい。最後に極秘ファイルの処理を託されるなど、彼女こそ影の主役だったのではないかと思った。
この二人がいてくれたからこそ、フーバーはFBIトップとして存在し続けられたのだろう。できれば二人による手記も知りたい。
最後まで知りたかったのが、フーバーはもしや吃音ではなかったかということだ。
それを隠すためなのか、映画ではフーバーの喋り方がとても速い。台詞が多くて速くて、字幕を読むのが追いつかない。目に捉えられなかった文の中に、もしや重要な情報が入っていたのではないだろうか。
ディカプリオの喋り方も、若い頃と老いた頃とであまり違いがない。いつまでたっても溌剌とした声である。
こういう映画こそ、吹替え版で観たかった。
フーバーが石田彰さんだったら、青年声から老人声までバラエティたっぷりに演じてくれそうだw。
2月までの無料券。この劇場の時間帯で合うのはこの作品しかなかったので。
FBI初代長官、ジョン・エドガー・フーバーの半生を、知られざるエピソードと共につづる。
老成の主人公が回顧録として書記官に自分の過去を語る設定で、現実と過去が何度もリンクされ重なっていく。エレベーターの中の70代のエドガーが、扉が開くと30代のエドガーだったりと、緻密で客観的な手法が興味深い。
クリント・イーストウッド監督の得意とするところかな。
この映画を観るまでは、フーバー長官のこともFBIの成り立ちも知らなかったので、アメリカの歴史の一部を垣間見ることはできた。
元々は法務省の捜査課で、最初のオフィスは喫煙室w。指紋など科学的捜査を地道に重ね、データベースを作り上げる過程はさすがだと思うが、容赦なく赤狩りをしたり、権力者の周辺を次々と盗聴し、テレビや映画などマスコミを利用した宣伝と、活動はどんどんエスカレート。リンドバーグ法などによってFBIの権限と権力を着実に付けていく。
それらすべてはフーバーによる言述なので、いかようにも都合よく盛られ作為されていくのが怖い。FBIの功績を表に出したアメリカ万歳の宣伝作品のようでもある。
映画は、フーバーの私生活を見せて彼の内面性にも迫る。生涯結婚せず弱みをもたなかったフーバーは、実はマザコンで同性愛者でもあった。表向きは国家に忠実で冷酷陰湿な手法で業績を残しながら、裏ではナルシーに感情を吐き出す顔が現れる。
そんな彼に特に魅力は感じないが、レオナルド・ディカプリオが人間らしく生々しく演じているところが面白い。
24歳から72歳までの48年間を熱演するディカプリオだが、ベビーフェイスの老け顔はどこか可愛らしい。筋肉質だったというフーバーだが、でっぷりした老人の裸の作り込みもやはり特殊メイクだろうか。
フーバーの生涯の相方クライド・トルソンのアーミー・ハマーが男前で、老け顔も渋い。長身のハマーと立ち並ぶと、ディカプリオの背の低さが強調されそうw。
一目惚れの瞬間から手と手が触れて握り合い、激しいキスや抱擁、そして嫉妬や介護まで、二人のめくるめく愛情模様は繊細で切なくて、普通のBLドラマとしても見応えがありそうw。レオ様も立派にホモ役をこなせるようになったかw。
ヘレン・ガンディのナオミ・ワッツも48年間を見事に演じきる。つかず離れずフーバーを支え続けてきた彼女の献身的な姿は、女性にとっても誇らしい。最後に極秘ファイルの処理を託されるなど、彼女こそ影の主役だったのではないかと思った。
この二人がいてくれたからこそ、フーバーはFBIトップとして存在し続けられたのだろう。できれば二人による手記も知りたい。
最後まで知りたかったのが、フーバーはもしや吃音ではなかったかということだ。
それを隠すためなのか、映画ではフーバーの喋り方がとても速い。台詞が多くて速くて、字幕を読むのが追いつかない。目に捉えられなかった文の中に、もしや重要な情報が入っていたのではないだろうか。
ディカプリオの喋り方も、若い頃と老いた頃とであまり違いがない。いつまでたっても溌剌とした声である。
こういう映画こそ、吹替え版で観たかった。
フーバーが石田彰さんだったら、青年声から老人声までバラエティたっぷりに演じてくれそうだw。
映画 荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE&初日舞台挨拶
2012年2月4日 映画映画『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』&初日舞台挨拶を観てきた。
2度にわたってTVアニメ化された中村光の人気コミックの実写化。
2011年夏のドラマ化と同時進行で撮影された映画版。
上映前挨拶のチケットが余っているというので参加してみた。
実際、私の前の列は殆ど空席で、試写会挨拶を含めたリピーター参加者も多かった。
登壇者は、林遣都(リク)桐谷美玲(ニノ)山田孝之(星)城田優(シスター)片瀬那奈(マリア)安倍なつみ(P子)有坂来瞳(ジャクリーン)駿河太郎(ラストサムライ)平沼紀久(ビリー)末岡拓人(鉄雄)益子雷翔(鉄郎)井上和香(島崎)上川隆也(市ノ宮積)飯塚健監督。中国に言っている小栗旬の代わりに、村長ボードも立つ。
前の挨拶では、「☆」マークが村長ボードのトコにあったそうで、今回はスタッフが気をきかして山田さんの立ち位置に置いてくれたとか。その村長からのメールも読み上げる監督。
「日本が未曾有の大寒波…」と切り出す上川さんがややアウェイ感w。監督からは「ただ元気になって欲しいとの思いで作った。頭を柔らかくして楽しんでいってほしい」。
帽子を取って挨拶した金髪の林くんから。主役というのは座長なんだからと監督からプレッシャーをかけられたが、旬くんから追い討ちをかけるように「俺が20歳の時には絶対やりたくねえな」とプレッシャーがあって、山田くんからは「こいつはプレッシャーをかけるとダメになるタイプだから」と言われたという。林くんの成長ぶりについては、山田さんは「僕は成長していないんで、成長してるかどうかわからないです」とつれない言葉w。
虫が苦手なことを片瀬さんから暴露された城田くんは「荒川は虫がいっぱいいるので地獄でしたw」。マリアとのシーンは特にしんどくて「可笑しくても我慢してたり、牛乳一気飲みなど過酷なシーンが多かった」と裏話も。
座長については「ケントは喋るのが苦手で空回りするけど、ホントに情熱があって」と褒めあげる城田くん。林くんからも「優くんは一番に僕に気を使ってくれた」。何やら熱い掛け合いに、「付き合ってないです!」とキッパリ言う城田くんは「大好きですけど、まだ…。いつか、おいおい(笑)」とアヤしい路線にいきそうになったw。
片瀬さんからは「山田くんは毎日メイクが違ってて楽しく、それも見どころ」。その片瀬さんから今朝エレベーター内で気づかれなかったという上川さんは「今年は村の住人になりたくないと言ったのもそれです」と苦笑。「でも46歳の負け惜しみです」と浅野さんや高島さんとシニアクラスだと言い、「少しずつこの輪の中に入っていければ」とシャキシャキと返した。
監督からは「面白くなかったら腹の中にしまってください」。林くんからも、いっぱい涙を呑んでいっぱい乗り越えた作品だと、座長らしいメッセージで締められた。
 ̄
“他人に借りを作るべからず”を信条とする大企業の御曹司の青年が、自称“金星人”の少女に助けられたことから、荒川の河川敷で暮らす奇妙な住人たちと交流、共に過ごすにつれて、金や権力が及ばない生活や楽しみを見いだすが、やがて不法占拠者の強制撤去の期日が迫る。
原作の世界観をもとにしたオリジナルストーリー。
原作未読なので、アニメのストーリーを浮かべつつ。
映画はドラマの続きなのかと当初は思っていたが、映画の冒頭は初見者向けのドラマの総集編。
ややくどくて飽き始めた頃、村長が抜群のタイミングで「この映画が始まって○○」「ここまで○○」と解説。上映時間もわかる親切設定に早速笑わせてくれた。
リクとニノの淡い恋の行方も、ニノが金星に帰る日がわかって、展開が加速する。リクの信じる心が試され、“愛”へとかわっていく。
アニメでは一緒に金星へ行く話もあって期待されたが、実写ではビター感も加味。
強制撤去には、リクの父・積と友人である大臣の存在が関わってくる。荒川の住人を守るのが役目だという村長の有言実行ぶりも目の当たりにされるが、それも結局“権力”なんじゃないかとモヤモヤ感は残った。原作コミックでもそういう正体なんだろうか。
リクの成長というより、林くんの男らしさや信念が演技に溢れていて、林くんの成長を楽しめた作品。
高井役の浅野和之がアニメの雰囲気もあって上手い。
若かりし頃まで演じた上川隆也や高島政宏の表情がほのぼのと熱い。
「ROCKか、ROCKじゃねえか」と問われれば、ROCKに近い、ワクワクさせる玉手箱な面白さだった。
 ̄ ̄ ̄
終了後、用事があって歌舞伎町まで。
あのビルの前は、出待ちの女の子たちでいっぱい、まるで有楽町な雰囲気w。
丁度、出演を終えて出てきた良さん、リーダーと遭遇。リーダーは一人一人に握手してくれて私も思わず便乗したv。
2度にわたってTVアニメ化された中村光の人気コミックの実写化。
2011年夏のドラマ化と同時進行で撮影された映画版。
上映前挨拶のチケットが余っているというので参加してみた。
実際、私の前の列は殆ど空席で、試写会挨拶を含めたリピーター参加者も多かった。
登壇者は、林遣都(リク)桐谷美玲(ニノ)山田孝之(星)城田優(シスター)片瀬那奈(マリア)安倍なつみ(P子)有坂来瞳(ジャクリーン)駿河太郎(ラストサムライ)平沼紀久(ビリー)末岡拓人(鉄雄)益子雷翔(鉄郎)井上和香(島崎)上川隆也(市ノ宮積)飯塚健監督。中国に言っている小栗旬の代わりに、村長ボードも立つ。
前の挨拶では、「☆」マークが村長ボードのトコにあったそうで、今回はスタッフが気をきかして山田さんの立ち位置に置いてくれたとか。その村長からのメールも読み上げる監督。
「日本が未曾有の大寒波…」と切り出す上川さんがややアウェイ感w。監督からは「ただ元気になって欲しいとの思いで作った。頭を柔らかくして楽しんでいってほしい」。
帽子を取って挨拶した金髪の林くんから。主役というのは座長なんだからと監督からプレッシャーをかけられたが、旬くんから追い討ちをかけるように「俺が20歳の時には絶対やりたくねえな」とプレッシャーがあって、山田くんからは「こいつはプレッシャーをかけるとダメになるタイプだから」と言われたという。林くんの成長ぶりについては、山田さんは「僕は成長していないんで、成長してるかどうかわからないです」とつれない言葉w。
虫が苦手なことを片瀬さんから暴露された城田くんは「荒川は虫がいっぱいいるので地獄でしたw」。マリアとのシーンは特にしんどくて「可笑しくても我慢してたり、牛乳一気飲みなど過酷なシーンが多かった」と裏話も。
座長については「ケントは喋るのが苦手で空回りするけど、ホントに情熱があって」と褒めあげる城田くん。林くんからも「優くんは一番に僕に気を使ってくれた」。何やら熱い掛け合いに、「付き合ってないです!」とキッパリ言う城田くんは「大好きですけど、まだ…。いつか、おいおい(笑)」とアヤしい路線にいきそうになったw。
片瀬さんからは「山田くんは毎日メイクが違ってて楽しく、それも見どころ」。その片瀬さんから今朝エレベーター内で気づかれなかったという上川さんは「今年は村の住人になりたくないと言ったのもそれです」と苦笑。「でも46歳の負け惜しみです」と浅野さんや高島さんとシニアクラスだと言い、「少しずつこの輪の中に入っていければ」とシャキシャキと返した。
監督からは「面白くなかったら腹の中にしまってください」。林くんからも、いっぱい涙を呑んでいっぱい乗り越えた作品だと、座長らしいメッセージで締められた。
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“他人に借りを作るべからず”を信条とする大企業の御曹司の青年が、自称“金星人”の少女に助けられたことから、荒川の河川敷で暮らす奇妙な住人たちと交流、共に過ごすにつれて、金や権力が及ばない生活や楽しみを見いだすが、やがて不法占拠者の強制撤去の期日が迫る。
原作の世界観をもとにしたオリジナルストーリー。
原作未読なので、アニメのストーリーを浮かべつつ。
映画はドラマの続きなのかと当初は思っていたが、映画の冒頭は初見者向けのドラマの総集編。
ややくどくて飽き始めた頃、村長が抜群のタイミングで「この映画が始まって○○」「ここまで○○」と解説。上映時間もわかる親切設定に早速笑わせてくれた。
リクとニノの淡い恋の行方も、ニノが金星に帰る日がわかって、展開が加速する。リクの信じる心が試され、“愛”へとかわっていく。
アニメでは一緒に金星へ行く話もあって期待されたが、実写ではビター感も加味。
強制撤去には、リクの父・積と友人である大臣の存在が関わってくる。荒川の住人を守るのが役目だという村長の有言実行ぶりも目の当たりにされるが、それも結局“権力”なんじゃないかとモヤモヤ感は残った。原作コミックでもそういう正体なんだろうか。
リクの成長というより、林くんの男らしさや信念が演技に溢れていて、林くんの成長を楽しめた作品。
高井役の浅野和之がアニメの雰囲気もあって上手い。
若かりし頃まで演じた上川隆也や高島政宏の表情がほのぼのと熱い。
「ROCKか、ROCKじゃねえか」と問われれば、ROCKに近い、ワクワクさせる玉手箱な面白さだった。
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終了後、用事があって歌舞伎町まで。
あのビルの前は、出待ちの女の子たちでいっぱい、まるで有楽町な雰囲気w。
丁度、出演を終えて出てきた良さん、リーダーと遭遇。リーダーは一人一人に握手してくれて私も思わず便乗したv。
映画『麒麟の翼 劇場版・新参者』を観てきた。
ベストセラー作家・東野圭吾の人気シリーズで、ドラマ化されたものの続編の劇場版。
ドラマのほうはあまり観ていなかったが、今回キャストに興味をもった。
東京・日本橋、翼のある麒麟像の下で死亡していた男性会社員の刺殺の真相について、刑事・加賀恭一郎が従弟の刑事・松宮と共に追い求めていく物語。
加賀役の阿部寛、松宮役の溝端淳平の他、テレビのレギュラー陣が登場しているが、ドラマを観ていなくても映画の内容には支障がない。やけに推理の達人の喫茶店姉さんだ~とか、お節介でウザい看護師だな~といった程度w。向井理はポスターのみ。
原作は未読だが、おそらく「推理」や「証言」といった部分が、映画では回想シーンや想像図として描かれているので、登場人物の細やかな表情や動きまで目にすることができて、物語の流れも把握しやすいと思う。
伏線が散りばめられ、ワンショットのカメラワークが抜群。昭和を感じさせる音楽も良い。
刑事ものとミステリーものが絶妙にブレンドされた人間ドラマなのだろう。“麒麟像”をめぐる二つの物語が絡み合い、掛け違えとすれ違いがあった恋愛と親子愛を振り返っていくことで、幅広い客層の共鳴を得られそうだ。
ただ、すべてが終わっても、伝えたい時に相手がいないという哀しさと寂しさは付きまとう。イジメや学校体質の問題は残され、労災隠しの真実も露にされておらず、くすぶり感は残る。胸に込み上げるものはあるが、晴れ晴れとした作品ではなかった。
日本橋や水天宮周辺が綺麗に撮れていた。昨年、日本橋架橋100周年を迎えた記念映画のようにも見えるw。100周年イベント自体は殆ど中止になってしまったようだが、今また注目されはじめるのはイイことだ。
主演の阿部寛は、静かな佇まいの中に包容力と温かみがあって素晴らしい存在感。溝端淳平も活発な中に順応性があって、いいバランスが取れている、会議中の二人のコミカルなやり取りが、シリアスな作風の中で唯一の笑いとなっているw。
中井貴一は『プリンセストヨトミ』とは違った、弱さと強さをもった父親役で味わい深い。54歳という役柄らしい老けた雰囲気もよかった。
被害者を父にもつ息子の松坂桃李は、思春期の悩みと葛藤を生々しく表現。溝端くんと桃李くんが絡む場面は工藤新一と服部平次が浮かんだがw、桃李くんは高校生ならまだしも中学生役はちょいとムリがあるだろうw。
桃李くんの同級生役で、聖也と山崎賢人。聖也くんは『テニミュ2nd』山吹の千石の記憶も新しい。山崎くんはTBS系ドラマで桃李くんとも共演済み。
桃李くんの元後輩役に菅田将暉。初見では菅田くんだと気づかなかったが、それぐらい強烈なインパクトだ。
容疑者となった役の三浦貴大が、様々な顔を見せて哀愁の表情を残す。たまに桃李くんと同じ目力を感じてカブりそうになったw。
新垣結衣が情緒たっぷりに綺麗。柄本時生、劇団ひとりが上手い。秋山菜津子がしみじみとした味わいだ。『仮面ライダーフォーゼ』で見慣れたため、鶴見辰吾はすっかり悪役のイメージになってしまったw。
被害者・青柳の妻を演じられた方が印象的。父と子の話から、母と子の話、夫と妻の話へ繋がっていかなかったのが惜しい。
ベストセラー作家・東野圭吾の人気シリーズで、ドラマ化されたものの続編の劇場版。
ドラマのほうはあまり観ていなかったが、今回キャストに興味をもった。
東京・日本橋、翼のある麒麟像の下で死亡していた男性会社員の刺殺の真相について、刑事・加賀恭一郎が従弟の刑事・松宮と共に追い求めていく物語。
加賀役の阿部寛、松宮役の溝端淳平の他、テレビのレギュラー陣が登場しているが、ドラマを観ていなくても映画の内容には支障がない。やけに推理の達人の喫茶店姉さんだ~とか、お節介でウザい看護師だな~といった程度w。向井理はポスターのみ。
原作は未読だが、おそらく「推理」や「証言」といった部分が、映画では回想シーンや想像図として描かれているので、登場人物の細やかな表情や動きまで目にすることができて、物語の流れも把握しやすいと思う。
伏線が散りばめられ、ワンショットのカメラワークが抜群。昭和を感じさせる音楽も良い。
刑事ものとミステリーものが絶妙にブレンドされた人間ドラマなのだろう。“麒麟像”をめぐる二つの物語が絡み合い、掛け違えとすれ違いがあった恋愛と親子愛を振り返っていくことで、幅広い客層の共鳴を得られそうだ。
ただ、すべてが終わっても、伝えたい時に相手がいないという哀しさと寂しさは付きまとう。イジメや学校体質の問題は残され、労災隠しの真実も露にされておらず、くすぶり感は残る。胸に込み上げるものはあるが、晴れ晴れとした作品ではなかった。
日本橋や水天宮周辺が綺麗に撮れていた。昨年、日本橋架橋100周年を迎えた記念映画のようにも見えるw。100周年イベント自体は殆ど中止になってしまったようだが、今また注目されはじめるのはイイことだ。
主演の阿部寛は、静かな佇まいの中に包容力と温かみがあって素晴らしい存在感。溝端淳平も活発な中に順応性があって、いいバランスが取れている、会議中の二人のコミカルなやり取りが、シリアスな作風の中で唯一の笑いとなっているw。
中井貴一は『プリンセストヨトミ』とは違った、弱さと強さをもった父親役で味わい深い。54歳という役柄らしい老けた雰囲気もよかった。
被害者を父にもつ息子の松坂桃李は、思春期の悩みと葛藤を生々しく表現。溝端くんと桃李くんが絡む場面は工藤新一と服部平次が浮かんだがw、桃李くんは高校生ならまだしも中学生役はちょいとムリがあるだろうw。
桃李くんの同級生役で、聖也と山崎賢人。聖也くんは『テニミュ2nd』山吹の千石の記憶も新しい。山崎くんはTBS系ドラマで桃李くんとも共演済み。
桃李くんの元後輩役に菅田将暉。初見では菅田くんだと気づかなかったが、それぐらい強烈なインパクトだ。
容疑者となった役の三浦貴大が、様々な顔を見せて哀愁の表情を残す。たまに桃李くんと同じ目力を感じてカブりそうになったw。
新垣結衣が情緒たっぷりに綺麗。柄本時生、劇団ひとりが上手い。秋山菜津子がしみじみとした味わいだ。『仮面ライダーフォーゼ』で見慣れたため、鶴見辰吾はすっかり悪役のイメージになってしまったw。
被害者・青柳の妻を演じられた方が印象的。父と子の話から、母と子の話、夫と妻の話へ繋がっていかなかったのが惜しい。
映画 源氏物語 千年の謎
2012年1月24日 映画映画『源氏物語 -千年の謎-』を観てきた。
『源氏物語』誕生秘話をベースに、紫式部のラブストーリーと光源氏のラブストーリーが展開し、“現実”と“物語”が交錯する物語。
昨年11月に先行したニコニコミュージカルが思い出されるが、結論からいうと、映画より舞台のほうが面白くて風情があった。
ニコミュのほうは、予算的キャスト的にも格下ではあり、男性が女装するハチャメチャ感はあったが、紫式部の感情が丁寧に「源氏物語」に投影されていて、現実と物語両方のキャラクターに思い入れがわいてくる妙があった。
紫の上にやがて自分を重ねていく紫式部の舞台版に対して、映画では紫の上さえ出てこず、六条御息所に自分の恋愛の復讐と怨念を注ぎ込む紫式部の姿が見てとれた。これでは後味感も悪くなろう。
栄華を極めようと光り輝く藤原道長を、物語の光源氏に投影させてるが、道長の「何をしても許される」という台詞を、若い光源氏に言わせるのはわざとらしい。光源氏が道長と同じ位の年齢に成長した姿までやって欲しかった。
光源氏の生田斗真は、美少年の設定のままでは、藤原道長の東山紀之の凄みには所詮かなわない。昨年観た舞台『サド侯爵夫人』では姉妹(笑)を演じた二人だが、『わが友ヒットラー』では生田くんのヒットラーは東山さんのレームと対等に渡り合い、生々しい存在感を見せていた。光源氏の物語はこれから味が出てくるのに、老け顔の生田くんまで到達しなかったのが残念だ。
榎木孝明の桐壺帝と東儀秀樹の一条天皇がどことなく似てるw。
室井滋の弘徽伝女御が、舞台版の大河元気にどことなく似ていたのも苦笑w。
アクション皆無かと思いきや、時空を超えた安部晴明と怨霊の対決がアニメちっくな迫力。窪塚洋介が頼りなさげな不気味なテイストだ。甲本雅裕の藤原行成がオタクぶりを覗かせて面白い。
美麗な衣装は目の保養になるが、女性たちの長い髪の毛はまとわり付きすぎて綺麗に映らない。
女性たちとの恋愛模様をやるなら、濡れ場でもっとエクタスシーを煽ってくれなくてはw。
光源氏と頭の中将の友情、道長と行成と晴明の奇妙なトライアングルをどうせなら掘り下げて貰いたかった。
『源氏物語』誕生秘話をベースに、紫式部のラブストーリーと光源氏のラブストーリーが展開し、“現実”と“物語”が交錯する物語。
昨年11月に先行したニコニコミュージカルが思い出されるが、結論からいうと、映画より舞台のほうが面白くて風情があった。
ニコミュのほうは、予算的キャスト的にも格下ではあり、男性が女装するハチャメチャ感はあったが、紫式部の感情が丁寧に「源氏物語」に投影されていて、現実と物語両方のキャラクターに思い入れがわいてくる妙があった。
紫の上にやがて自分を重ねていく紫式部の舞台版に対して、映画では紫の上さえ出てこず、六条御息所に自分の恋愛の復讐と怨念を注ぎ込む紫式部の姿が見てとれた。これでは後味感も悪くなろう。
栄華を極めようと光り輝く藤原道長を、物語の光源氏に投影させてるが、道長の「何をしても許される」という台詞を、若い光源氏に言わせるのはわざとらしい。光源氏が道長と同じ位の年齢に成長した姿までやって欲しかった。
光源氏の生田斗真は、美少年の設定のままでは、藤原道長の東山紀之の凄みには所詮かなわない。昨年観た舞台『サド侯爵夫人』では姉妹(笑)を演じた二人だが、『わが友ヒットラー』では生田くんのヒットラーは東山さんのレームと対等に渡り合い、生々しい存在感を見せていた。光源氏の物語はこれから味が出てくるのに、老け顔の生田くんまで到達しなかったのが残念だ。
榎木孝明の桐壺帝と東儀秀樹の一条天皇がどことなく似てるw。
室井滋の弘徽伝女御が、舞台版の大河元気にどことなく似ていたのも苦笑w。
アクション皆無かと思いきや、時空を超えた安部晴明と怨霊の対決がアニメちっくな迫力。窪塚洋介が頼りなさげな不気味なテイストだ。甲本雅裕の藤原行成がオタクぶりを覗かせて面白い。
美麗な衣装は目の保養になるが、女性たちの長い髪の毛はまとわり付きすぎて綺麗に映らない。
女性たちとの恋愛模様をやるなら、濡れ場でもっとエクタスシーを煽ってくれなくてはw。
光源氏と頭の中将の友情、道長と行成と晴明の奇妙なトライアングルをどうせなら掘り下げて貰いたかった。
映画 マジック・ツリーハウス
2012年1月24日 映画今月末までの無料券があったので、公開中の映画を2本観てきた。
映画『マジック・ツリーハウス』。
大人気児童書シリーズで、日本の学校図書館にもたいてい置いてあるとか。
原作者が日本語版のイラストを気に入って、アニメ化を承諾されたという。
時空を超えた外国が舞台だが、日本風味なアニメにはなっている。
本が好きな知性派の兄ジャックと、何でも名前を付ける行動派の妹アニー。たくさんの本が並ぶふしぎな木の小屋を見つけたことで、時空を超えた本の世界で4つの魔法のメダルを集める冒険へと飛び込んでいく。
大人には物足りなさがいっぱいだが、子供には分かり易くて良作になるのだろう。
歴史や知識で楽しませてくれる、4つの世界はどんなとこだろうというワクワク感はある。
其々の世界でいい出会いと悪い出会いを経験するが、あまり人と関わらないアッサリ感もある。
世界観を作り上げる美術背景の美しさは、目に鮮やかに残るだろう。
ただ、アニメ的には疑問と不満が残る。
ゆるい動きと展開は冒険ものには不向きで飽きがくる。絶体絶命の危険が迫っているのに、のんびりと談笑する二人の姿にイライラが募る。自分たちの力で乗り切るのではなく、いつでも別の作用が働いて命拾いする様子はいかにもご都合的だ。
原作だとおそらくもっと興奮するような展開なのだろうが、アニメでは面白さが表現しきれなかったのだろう。
これが実写映画であればもっと迫力ある映像が作られていただろうが、日本人がアメリカ人の子に扮するのは容易ではなさそうだ。
声優陣はまずまず。ジャックの北川景子は違和感なく聞けてハマっている。アニーの芦田愛菜はわざとらしい演技を感じるが出来は悪くない。モーガンの真矢みきは淡々とした雰囲気が役にマッチ。ジャック&アニーと一緒に冒険するネズミが折笠富美子。
山寺宏一と水樹奈々の両親、東地宏樹の中世騎士は、出番は少ないがピリっとしたアクセント。
シリーズは長いし、外国で実写映画として作られたら結構人気が持続すると思う。
映画『マジック・ツリーハウス』。
大人気児童書シリーズで、日本の学校図書館にもたいてい置いてあるとか。
原作者が日本語版のイラストを気に入って、アニメ化を承諾されたという。
時空を超えた外国が舞台だが、日本風味なアニメにはなっている。
本が好きな知性派の兄ジャックと、何でも名前を付ける行動派の妹アニー。たくさんの本が並ぶふしぎな木の小屋を見つけたことで、時空を超えた本の世界で4つの魔法のメダルを集める冒険へと飛び込んでいく。
大人には物足りなさがいっぱいだが、子供には分かり易くて良作になるのだろう。
歴史や知識で楽しませてくれる、4つの世界はどんなとこだろうというワクワク感はある。
其々の世界でいい出会いと悪い出会いを経験するが、あまり人と関わらないアッサリ感もある。
世界観を作り上げる美術背景の美しさは、目に鮮やかに残るだろう。
ただ、アニメ的には疑問と不満が残る。
ゆるい動きと展開は冒険ものには不向きで飽きがくる。絶体絶命の危険が迫っているのに、のんびりと談笑する二人の姿にイライラが募る。自分たちの力で乗り切るのではなく、いつでも別の作用が働いて命拾いする様子はいかにもご都合的だ。
原作だとおそらくもっと興奮するような展開なのだろうが、アニメでは面白さが表現しきれなかったのだろう。
これが実写映画であればもっと迫力ある映像が作られていただろうが、日本人がアメリカ人の子に扮するのは容易ではなさそうだ。
声優陣はまずまず。ジャックの北川景子は違和感なく聞けてハマっている。アニーの芦田愛菜はわざとらしい演技を感じるが出来は悪くない。モーガンの真矢みきは淡々とした雰囲気が役にマッチ。ジャック&アニーと一緒に冒険するネズミが折笠富美子。
山寺宏一と水樹奈々の両親、東地宏樹の中世騎士は、出番は少ないがピリっとしたアクセント。
シリーズは長いし、外国で実写映画として作られたら結構人気が持続すると思う。
映画 ゴーカイジャーVSギャバン 舞台挨拶
2012年1月21日 映画映画『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』&舞台挨拶を観てきた。
例年は前戦隊とコラボするこの時期。昨年春に早々とやっちゃったので、『海賊戦隊ゴーカイジャー』と今回奇跡のコラボをしたのが、30年前に放送されたシリーズ『宇宙刑事ギャバン』。
昨年5月のJAEのイベントにも登場された大葉健二さん! テレビの『ギャバン』はあまり観ていなかったが、新春からのイベントの影響もあって、はじめから観てた気になっちゃうからフシギw。
ザンギャックの巨大な陰謀に気づき、ゴーカイジャーたちを逃がしたギャバンが魔空空間の監獄に囚われたと知り、ギャバンとの過去を持つマーベラスは助け出そうと決意。ゴーカイジャーたちが向かった監獄には、意外な者たちも囚われていた。
いわば「プリズン・ブレイク・イン・スペース」な様相。昨年の劇場版『NARUTO』といい、脱獄がブームにもなっているのかw。
『ゴーカイジャー』らしく、プリズン・ブレイクもド派手で豪快。現代の宇宙海賊と伝説の宇宙刑事のタッグバトルが熱い爽快感を呼ぶ。
今回はギャバンと幼きマーベラスとの過去を振り返った、ゴーカイレッド=マーベラスの原点に迫るストーリーでもある。先日観た『牙狼』の幼い鋼牙と師匠ワタルとの話とも重なりそうw。
若者たちの成長を眩しく逞しく思う、先輩ヒーローの気迫や信念が伝わり、いい緊張感と団結力が表れていた。『ALWAYS 三丁目の夕日』のようなタイムスリップ的要素も懐かしく、お祭りな雰囲気も楽しい。
これでもかってぐらい、戦隊シリーズ&ゴーカイジャーの集大成なサービスがいっぱい。
ゴーカイシルバー=伊狩鎧がようやく映画でも活躍。ギャバンの「銀」の凄みにはやや負けそうw。
関智一ナレによる変身蒸着プロセスあり。大場さんの3ヒーロー揃い踏みあり。愛すべきワル者たちの再登場あり。もちろん2月からの新戦隊『特命戦隊ゴーバスターズ』のお披露目もありw。
炎をバックに戦うヒーローたちが一段と格好良い。『空飛ぶ幽霊船』でも見せたゴーカイレッド福沢博文の足技が実に華麗で鮮やか。炎の中から生身のマベちゃんが剣と銃をもって姿を現すところもカッケーv。小澤亮太たちキャストの成長ぶりも目覚しい。
豪華声優さんのプチ共演やアドリブも見どころ聞きどころ。平田広明と石田彰をスクリーンで今一緒に聞けるのはこの作品だけw。櫻井孝宏のジェラシットも人気抜群。
エンディングはイベントで聞き慣れた、松原剛志&串田アキラの「JUMP」。二人の其々の主題歌も絶妙に流れる。
 ̄
上映後、舞台挨拶。
登壇者は、小澤亮太、山田裕貴、市道真央、清水一希、小池唯、池田純矢。
新宿の舞台挨拶には大場さんも登壇されたが、ここは6人の面子なのでのびのびした雰囲気。
テンション高い挨拶の中、純矢だけがどう盛り上げようか考えた末にテンションが低くなり、鎧らしくないという声もw。
撮影の裏話や見どころで、ヤリ玉にあがったのがアイムw。ガチンコ直後にクシャミをしたり、ティッシュで右往左往したりと天然ぶりを発揮し、言い訳しながら謝るアイムの姿も。一希が食べるバナナにクエン酸を入れたイタズラをしたのはルカとアイムで、これぞハカセ封じならぬサリー封じか? メイキングにも入ってるかもとさりげにDVD宣伝。裕貴くんは、炎の中でマーベラスが生身で出てくるシーンが格好良かったと、私と同感想。
恒例!メンバーによる海賊版は、劇中でマーベラスの言葉に反応する大葉さんの図! 亮太がマーベラスの台詞を言った後、みんな其々に目をギョロっとさせて大葉さんのポーズを取る。マベちゃんもちょこっと。アイムだけテレてあまりやんない。終わった後、「大葉さんにはとても見せられない」(笑)と亮太。
豪快チェンジ・ポーズ。やる前にみんな手足をストレッチさせてニコニコと準備万端。新宿からのネタなのかしらん。鎧は余計にチェンジしてノリノリw。
最後にマーベラスから挨拶。隣のジョーや鎧に目配せしたりと相変わらずの緊張感。
ゴーカイジャーメインの最後の映画になることや、ドラマではバスコとの対決があると言った後、背後にバスコの気配を感じて振り向く一幕もw。バスコは同じ渋谷でライブだからね~♪
前左端席だったが、キャストの出入り口があり、目の前を通ってくれるのがサイコー。
マベちゃん、鎧、最後にルカが微笑みながらちゃんとこっちを見てくれた。みんなイイ子だ。
パンフにもあったが、ルカの市道さんは石田さんファンだったのね。よかよかw。
ゴーカイジャーの映画としては、春の映画で「すべてのライダーは俺が潰す!」と言ってるし、「ゴーバスターズVSゴーカイジャー」も作られるだろう。スピンオフのDVDもできそうだ。
幼いマーベラスを演じた濱田龍臣くんが主役の声をやってる、劇場アニメ『チベット犬物語』も公開中。
来週の土曜日からは、ゴーカイジャーショーなどライブでまた彼らと会えるだろう。
例年は前戦隊とコラボするこの時期。昨年春に早々とやっちゃったので、『海賊戦隊ゴーカイジャー』と今回奇跡のコラボをしたのが、30年前に放送されたシリーズ『宇宙刑事ギャバン』。
昨年5月のJAEのイベントにも登場された大葉健二さん! テレビの『ギャバン』はあまり観ていなかったが、新春からのイベントの影響もあって、はじめから観てた気になっちゃうからフシギw。
ザンギャックの巨大な陰謀に気づき、ゴーカイジャーたちを逃がしたギャバンが魔空空間の監獄に囚われたと知り、ギャバンとの過去を持つマーベラスは助け出そうと決意。ゴーカイジャーたちが向かった監獄には、意外な者たちも囚われていた。
いわば「プリズン・ブレイク・イン・スペース」な様相。昨年の劇場版『NARUTO』といい、脱獄がブームにもなっているのかw。
『ゴーカイジャー』らしく、プリズン・ブレイクもド派手で豪快。現代の宇宙海賊と伝説の宇宙刑事のタッグバトルが熱い爽快感を呼ぶ。
今回はギャバンと幼きマーベラスとの過去を振り返った、ゴーカイレッド=マーベラスの原点に迫るストーリーでもある。先日観た『牙狼』の幼い鋼牙と師匠ワタルとの話とも重なりそうw。
若者たちの成長を眩しく逞しく思う、先輩ヒーローの気迫や信念が伝わり、いい緊張感と団結力が表れていた。『ALWAYS 三丁目の夕日』のようなタイムスリップ的要素も懐かしく、お祭りな雰囲気も楽しい。
これでもかってぐらい、戦隊シリーズ&ゴーカイジャーの集大成なサービスがいっぱい。
ゴーカイシルバー=伊狩鎧がようやく映画でも活躍。ギャバンの「銀」の凄みにはやや負けそうw。
関智一ナレによる変身蒸着プロセスあり。大場さんの3ヒーロー揃い踏みあり。愛すべきワル者たちの再登場あり。もちろん2月からの新戦隊『特命戦隊ゴーバスターズ』のお披露目もありw。
炎をバックに戦うヒーローたちが一段と格好良い。『空飛ぶ幽霊船』でも見せたゴーカイレッド福沢博文の足技が実に華麗で鮮やか。炎の中から生身のマベちゃんが剣と銃をもって姿を現すところもカッケーv。小澤亮太たちキャストの成長ぶりも目覚しい。
豪華声優さんのプチ共演やアドリブも見どころ聞きどころ。平田広明と石田彰をスクリーンで今一緒に聞けるのはこの作品だけw。櫻井孝宏のジェラシットも人気抜群。
エンディングはイベントで聞き慣れた、松原剛志&串田アキラの「JUMP」。二人の其々の主題歌も絶妙に流れる。
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上映後、舞台挨拶。
登壇者は、小澤亮太、山田裕貴、市道真央、清水一希、小池唯、池田純矢。
新宿の舞台挨拶には大場さんも登壇されたが、ここは6人の面子なのでのびのびした雰囲気。
テンション高い挨拶の中、純矢だけがどう盛り上げようか考えた末にテンションが低くなり、鎧らしくないという声もw。
撮影の裏話や見どころで、ヤリ玉にあがったのがアイムw。ガチンコ直後にクシャミをしたり、ティッシュで右往左往したりと天然ぶりを発揮し、言い訳しながら謝るアイムの姿も。一希が食べるバナナにクエン酸を入れたイタズラをしたのはルカとアイムで、これぞハカセ封じならぬサリー封じか? メイキングにも入ってるかもとさりげにDVD宣伝。裕貴くんは、炎の中でマーベラスが生身で出てくるシーンが格好良かったと、私と同感想。
恒例!メンバーによる海賊版は、劇中でマーベラスの言葉に反応する大葉さんの図! 亮太がマーベラスの台詞を言った後、みんな其々に目をギョロっとさせて大葉さんのポーズを取る。マベちゃんもちょこっと。アイムだけテレてあまりやんない。終わった後、「大葉さんにはとても見せられない」(笑)と亮太。
豪快チェンジ・ポーズ。やる前にみんな手足をストレッチさせてニコニコと準備万端。新宿からのネタなのかしらん。鎧は余計にチェンジしてノリノリw。
最後にマーベラスから挨拶。隣のジョーや鎧に目配せしたりと相変わらずの緊張感。
ゴーカイジャーメインの最後の映画になることや、ドラマではバスコとの対決があると言った後、背後にバスコの気配を感じて振り向く一幕もw。バスコは同じ渋谷でライブだからね~♪
前左端席だったが、キャストの出入り口があり、目の前を通ってくれるのがサイコー。
マベちゃん、鎧、最後にルカが微笑みながらちゃんとこっちを見てくれた。みんなイイ子だ。
パンフにもあったが、ルカの市道さんは石田さんファンだったのね。よかよかw。
ゴーカイジャーの映画としては、春の映画で「すべてのライダーは俺が潰す!」と言ってるし、「ゴーバスターズVSゴーカイジャー」も作られるだろう。スピンオフのDVDもできそうだ。
幼いマーベラスを演じた濱田龍臣くんが主役の声をやってる、劇場アニメ『チベット犬物語』も公開中。
来週の土曜日からは、ゴーカイジャーショーなどライブでまた彼らと会えるだろう。
映画 ALWAYS三丁目の夕日’64 初日舞台挨拶
2012年1月21日 映画映画『ALWAYS 三丁目の夕日’64』3D&初日舞台挨拶を観てきた。
2005年、2007年に続く、5年ぶりのシリーズ第3弾。
原作は西岸良平氏のコミック『三丁目の夕日』。
昭和39年(1964年)の夕日町三丁目が舞台。小説家の竜之介を長とする茶川の家族のその後や、鈴木オートの家族や住み込み店員の六ちゃんの恋、三丁目の人々を描く。
出演者に年男や年女が目立ったが、1964年というのはまさに“辰年”だった。
みんなで拳を上げて「東京オリンピック、キターッ!」なシーンは図らずも熱くさせるw。
最近はめったに見なくなったが、「バンザイ!」「バンザーイ!」と両手を上げて喜ぶ大人たちの様子は、童心にかえるようで気持ちイイ。
劇場でかける3Dメガネは、昭和39年の夕日町三丁目へのご招待キップという触れ込みだが、この“タイムトラベル”は懐かしくも新しい。
さすがVFXの第一人者、山崎貴監督。東京タワーの先端が飛び出し、ご飯粒が飛び散り、竹飛行機が舞ってやって来る。『アバター』と同じ、リアル3D撮影だというが、今まで観た3D映画の映像では最高の出来で大いに楽しめた。
当時の世相や風景は、何もここまでしなくてもと思うくらいw、細々とごちゃごちゃとたくさんの情報量が詰め込まれている。
ストーリー的にはベタでご都合的部分もあるが、充満した小さなエピが次々に展開、長いようで飽きさせない温かさがある。
1作目からの小物やネタもあざとく登場しw、分かっていても堅実な安心感はある。
三丁目キャラは変わらないようでいて、大きな変化。
茶川竜之介は停滞気味のイライラでセコくて頑固で思った以上に短気。クシャクシャ・ガターンする様子は腹立たしい。演じる吉岡秀隆も、バカだなぁと客観視できるほどの大馬鹿ぶりw。
鈴木則文の暴れ怪獣も快調w、熱いバカっぷりは爽快。思春期の息子をボカスカやる割には親バカぶりも露呈。堤真一のニヤケた顔と変身が見ものだ。
子どもたちがホントに大きくなった。淳之介の須賀健太、一平の小清水一揮、共に身長がグッと伸びて演技力もアップしている。
綺麗になった六ちゃんが、アドバイスにより自分の恋に自身で決着を付けるところも見どころ。森山未來と並んでもあまり身長差がない堀北真希はやっぱりのっぽ。
テーマのひとつは“巣立ち”だが、いかに親離れ子離れをしていくのか、どのように次の世代に思いを繋げていくかがポイントだろう。
竜之介と淳之介の激突場面は、ベタでも熱く込み上げるものがあった。吉岡さんはかつての『北の国から』の自分と須賀くんを重ねていたようだし、須賀くんは自分自身の進路とも重ねて、其々のリアルな思いが噴出してくるようだった。
宅間先生の言った「幸せとはなんだろう」がじわじわと問いかける。高度成長期にあえて立ち止まる勇気と決意。自分で決めること自分がやりたいことをやる大切さ。あらためて観客自身も人生を振り返ることができそうだ。
ヒロミの出産シーンは、小雪さんの今年の出産が浮かび、劇中と現実のフシギな関係という印象も受けた。
そういえばあの赤ちゃんの名前は何というのだろう? 今は48歳になるはずw。漫画の柔ちゃんも同じ誕生日だったな。
5年後位にまた同じメンバーで続編が観たくなってしまった。
 ̄
上映後、舞台挨拶。
登壇者は、吉岡秀隆、堤真一、薬師丸ひろ子、堀北真希、三浦友和、森山未來、須賀健太、山崎貴監督。
私にとって、5年前に乱闘騒ぎがあった舞台挨拶のリベンジな意味もあるw。
最初ダレだか分からなかった須賀くんが、ヘアスタイルを変え結構イケメンぽくなっていて、コメントにも余裕と逞しさが感じられる。
撮影の途中で震災が起こり、制作を続行するべきか作り手も悩んだそうだが、こうして皆さんに届けることができて感無量ですと話す監督。
子育て中の小雪さんからのメッセージも読まれ、監督からも「劇中と同じことが本人にも起こったのは運命的」とコメント。
登壇者に質問。
『ALWAYS 三丁目の夕日』は自分にとってどんな存在か?
「自分のホームグランドのよう」と堤さん。この中では唯一この時代を体験している年齢なのでタイムスリップし易い、と話す三浦さん。自分の出番が少ないと言われて、スピンオフで「宅間先生物語」でも作りましょうwと監督。須賀くんからは、40センチも伸びて自分でも大きくなったこと、昭和時代が未経験なのでタイムスリップのようだと感想。 監督からは「同じメンバーでやれているのがスゴイ」と有難いお言葉も。
幸せとはなんでしょう?
吉岡さんと堤さんが試写会の後、気分良く酒を飲んで幸せだったが、その時に堤さんが13万も使ったと吉岡さんがバラし、その時の二人の嬉しそうな姿を見ていて、監督も幸せだったという話w。三浦さんによると、メンバーで辰年が5人もいるとか!
フォトセッション。入場時に観客にオレンジの旗が配られ、客席で旗を持って夕日の色を再現。
夕日の色が広がる中、会場席の中段に立ち並んだキャストと監督がにっこりと手を振ったり。
叙情的な雰囲気で楽しそうだった。笑顔がサイコーの堤さんとはまた来週の観劇で。
終了後、すぐに渋谷へ。今度は『ゴーカイジャーVSギャバン』の舞台挨拶。
2005年、2007年に続く、5年ぶりのシリーズ第3弾。
原作は西岸良平氏のコミック『三丁目の夕日』。
昭和39年(1964年)の夕日町三丁目が舞台。小説家の竜之介を長とする茶川の家族のその後や、鈴木オートの家族や住み込み店員の六ちゃんの恋、三丁目の人々を描く。
出演者に年男や年女が目立ったが、1964年というのはまさに“辰年”だった。
みんなで拳を上げて「東京オリンピック、キターッ!」なシーンは図らずも熱くさせるw。
最近はめったに見なくなったが、「バンザイ!」「バンザーイ!」と両手を上げて喜ぶ大人たちの様子は、童心にかえるようで気持ちイイ。
劇場でかける3Dメガネは、昭和39年の夕日町三丁目へのご招待キップという触れ込みだが、この“タイムトラベル”は懐かしくも新しい。
さすがVFXの第一人者、山崎貴監督。東京タワーの先端が飛び出し、ご飯粒が飛び散り、竹飛行機が舞ってやって来る。『アバター』と同じ、リアル3D撮影だというが、今まで観た3D映画の映像では最高の出来で大いに楽しめた。
当時の世相や風景は、何もここまでしなくてもと思うくらいw、細々とごちゃごちゃとたくさんの情報量が詰め込まれている。
ストーリー的にはベタでご都合的部分もあるが、充満した小さなエピが次々に展開、長いようで飽きさせない温かさがある。
1作目からの小物やネタもあざとく登場しw、分かっていても堅実な安心感はある。
三丁目キャラは変わらないようでいて、大きな変化。
茶川竜之介は停滞気味のイライラでセコくて頑固で思った以上に短気。クシャクシャ・ガターンする様子は腹立たしい。演じる吉岡秀隆も、バカだなぁと客観視できるほどの大馬鹿ぶりw。
鈴木則文の暴れ怪獣も快調w、熱いバカっぷりは爽快。思春期の息子をボカスカやる割には親バカぶりも露呈。堤真一のニヤケた顔と変身が見ものだ。
子どもたちがホントに大きくなった。淳之介の須賀健太、一平の小清水一揮、共に身長がグッと伸びて演技力もアップしている。
綺麗になった六ちゃんが、アドバイスにより自分の恋に自身で決着を付けるところも見どころ。森山未來と並んでもあまり身長差がない堀北真希はやっぱりのっぽ。
テーマのひとつは“巣立ち”だが、いかに親離れ子離れをしていくのか、どのように次の世代に思いを繋げていくかがポイントだろう。
竜之介と淳之介の激突場面は、ベタでも熱く込み上げるものがあった。吉岡さんはかつての『北の国から』の自分と須賀くんを重ねていたようだし、須賀くんは自分自身の進路とも重ねて、其々のリアルな思いが噴出してくるようだった。
宅間先生の言った「幸せとはなんだろう」がじわじわと問いかける。高度成長期にあえて立ち止まる勇気と決意。自分で決めること自分がやりたいことをやる大切さ。あらためて観客自身も人生を振り返ることができそうだ。
ヒロミの出産シーンは、小雪さんの今年の出産が浮かび、劇中と現実のフシギな関係という印象も受けた。
そういえばあの赤ちゃんの名前は何というのだろう? 今は48歳になるはずw。漫画の柔ちゃんも同じ誕生日だったな。
5年後位にまた同じメンバーで続編が観たくなってしまった。
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上映後、舞台挨拶。
登壇者は、吉岡秀隆、堤真一、薬師丸ひろ子、堀北真希、三浦友和、森山未來、須賀健太、山崎貴監督。
私にとって、5年前に乱闘騒ぎがあった舞台挨拶のリベンジな意味もあるw。
最初ダレだか分からなかった須賀くんが、ヘアスタイルを変え結構イケメンぽくなっていて、コメントにも余裕と逞しさが感じられる。
撮影の途中で震災が起こり、制作を続行するべきか作り手も悩んだそうだが、こうして皆さんに届けることができて感無量ですと話す監督。
子育て中の小雪さんからのメッセージも読まれ、監督からも「劇中と同じことが本人にも起こったのは運命的」とコメント。
登壇者に質問。
『ALWAYS 三丁目の夕日』は自分にとってどんな存在か?
「自分のホームグランドのよう」と堤さん。この中では唯一この時代を体験している年齢なのでタイムスリップし易い、と話す三浦さん。自分の出番が少ないと言われて、スピンオフで「宅間先生物語」でも作りましょうwと監督。須賀くんからは、40センチも伸びて自分でも大きくなったこと、昭和時代が未経験なのでタイムスリップのようだと感想。 監督からは「同じメンバーでやれているのがスゴイ」と有難いお言葉も。
幸せとはなんでしょう?
吉岡さんと堤さんが試写会の後、気分良く酒を飲んで幸せだったが、その時に堤さんが13万も使ったと吉岡さんがバラし、その時の二人の嬉しそうな姿を見ていて、監督も幸せだったという話w。三浦さんによると、メンバーで辰年が5人もいるとか!
フォトセッション。入場時に観客にオレンジの旗が配られ、客席で旗を持って夕日の色を再現。
夕日の色が広がる中、会場席の中段に立ち並んだキャストと監督がにっこりと手を振ったり。
叙情的な雰囲気で楽しそうだった。笑顔がサイコーの堤さんとはまた来週の観劇で。
終了後、すぐに渋谷へ。今度は『ゴーカイジャーVSギャバン』の舞台挨拶。
牙狼GARO MAKAISENKI 後半戦&舞台挨拶
2012年1月7日 映画『牙狼<GARO>〜MAKAISENKI〜』舞台挨拶に行ってきた。
テレビ東京系他にて放映中の『牙狼<GARO>〜MAKAISENKI〜』後半戦の先行劇場公開舞台挨拶。
1話~12話に続き、13話以降(DVD Vol.5~)も先行して連続プレミアムレイトショーで開催する。
先ずは上映。
第13話「仙水」。これは先にテレビで視聴済み。大画面のほうが分かり易い。レオの存在にあらためて危機感。
第14話「再会」。山本匠馬さんがついに登場! 翼との再会より、師匠との再会が意味深い。松田賢二さんが出演。二人の共演は『仮面ライダーキバ』との再会もカブる。
第15話「同胞」。鋼牙の過去編。幼少期はまた澤畠流星くんかな。運命的な訣別に胸が痛む。
第14話は別として、小西遼生さん本人の出番が少ないのが気になるところ。
第16話「仮面」から第24話「時代」まで、サブタイトルと上映予定は既に発表済み。
 ̄
上映後、舞台挨拶。
登壇者は、雨宮慶太(監督)小西遼生(冴島鋼牙)藤田玲(涼邑零)山本匠馬(山刀翼)。MCは八雲さん。
イケメン3人の面子の挨拶を観るのははじめて。もちろん3人とも衣装着用で武器携帯w。
第14話から早速イジられる匠馬くん。「6年ぶりでもお前弱いな」「俺のせいじゃないって」のやり取りもあり、舞台挨拶は匠馬くん中心w。「相変わらずこの2人は何も変わってないなと…」と言う匠馬くんに詰め寄る二人だが、「僕は嬉しかったなと」とニッコリ。個人的には松田賢二さんと共演したのも“再会”だがそれも想定内だったと語った。
この後、『RED REQUIEM』のメンバーも登場するが、全員集合はあまりないと話す雨宮監督。
去年は正月から撮影、出演者は監督からお年玉を貰ったそうで、今年も早速監督に「おとうさん!」コールをしてねだる3人(笑)。大きな子どもか!?w 撮影の時はみんなキリっとするのでと苦笑する監督だが、そのギャップも魅力になってるようだ。
3人のフリーダム交流は続く。虫はまだ克服していない遼生さんは、実はオバケもまだ怖くて、肘井さんよりも叫んで怖がっていたwと玲さんが暴露。会場から笑いが起きる中、クールに剣を下ろす遼生さんと、剣で牽制する玲さんと匠馬さんの間で絶妙なアドリブが展開(笑)。監督からは「騎士同士の戦いは禁止されてますから」と絶妙なツッコミも。
この後は新メンバーで新たなイジられ役、中村織央くんのホットな話題。今日アフレコしてきた遼生さんが織央くんに新年の挨拶をしたら、「今モチューだから」と言われ「初イラ」を感じたという。イジられ役がどんどん変わってくると、「愛ゆえに~♪」と唄いだす遼生さんと、「これが小宇宙」だと達観する雨宮監督の図だった。
最後に一言ずつ挨拶。最終回に向けて怒涛の仕上げをしている監督。さほどイジられてないと言う匠馬さんだが、翼は最後にまた格好良く登場するのでお楽しみにと監督がニッコリ。
新商品宣伝で、破滅の刻印Tシャツ登場に、苦しむ3人が「レッツ!破滅!」w。アルミボトルに、全タイトルが入ったトートバッグなど。
フォトセッション。決めポーズを取る3人に加え、監督もザルバでポーズ。剣を三本揃える3人の姿は、三銃士ならぬ“(魔戒)三騎士”のようv。
約30分。イケメン騎士三人の素のやり取りに大いに楽しませて貰った(^o^)。
テレビ東京系他にて放映中の『牙狼<GARO>〜MAKAISENKI〜』後半戦の先行劇場公開舞台挨拶。
1話~12話に続き、13話以降(DVD Vol.5~)も先行して連続プレミアムレイトショーで開催する。
先ずは上映。
第13話「仙水」。これは先にテレビで視聴済み。大画面のほうが分かり易い。レオの存在にあらためて危機感。
第14話「再会」。山本匠馬さんがついに登場! 翼との再会より、師匠との再会が意味深い。松田賢二さんが出演。二人の共演は『仮面ライダーキバ』との再会もカブる。
第15話「同胞」。鋼牙の過去編。幼少期はまた澤畠流星くんかな。運命的な訣別に胸が痛む。
第14話は別として、小西遼生さん本人の出番が少ないのが気になるところ。
第16話「仮面」から第24話「時代」まで、サブタイトルと上映予定は既に発表済み。
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上映後、舞台挨拶。
登壇者は、雨宮慶太(監督)小西遼生(冴島鋼牙)藤田玲(涼邑零)山本匠馬(山刀翼)。MCは八雲さん。
イケメン3人の面子の挨拶を観るのははじめて。もちろん3人とも衣装着用で武器携帯w。
第14話から早速イジられる匠馬くん。「6年ぶりでもお前弱いな」「俺のせいじゃないって」のやり取りもあり、舞台挨拶は匠馬くん中心w。「相変わらずこの2人は何も変わってないなと…」と言う匠馬くんに詰め寄る二人だが、「僕は嬉しかったなと」とニッコリ。個人的には松田賢二さんと共演したのも“再会”だがそれも想定内だったと語った。
この後、『RED REQUIEM』のメンバーも登場するが、全員集合はあまりないと話す雨宮監督。
去年は正月から撮影、出演者は監督からお年玉を貰ったそうで、今年も早速監督に「おとうさん!」コールをしてねだる3人(笑)。大きな子どもか!?w 撮影の時はみんなキリっとするのでと苦笑する監督だが、そのギャップも魅力になってるようだ。
3人のフリーダム交流は続く。虫はまだ克服していない遼生さんは、実はオバケもまだ怖くて、肘井さんよりも叫んで怖がっていたwと玲さんが暴露。会場から笑いが起きる中、クールに剣を下ろす遼生さんと、剣で牽制する玲さんと匠馬さんの間で絶妙なアドリブが展開(笑)。監督からは「騎士同士の戦いは禁止されてますから」と絶妙なツッコミも。
この後は新メンバーで新たなイジられ役、中村織央くんのホットな話題。今日アフレコしてきた遼生さんが織央くんに新年の挨拶をしたら、「今モチューだから」と言われ「初イラ」を感じたという。イジられ役がどんどん変わってくると、「愛ゆえに~♪」と唄いだす遼生さんと、「これが小宇宙」だと達観する雨宮監督の図だった。
最後に一言ずつ挨拶。最終回に向けて怒涛の仕上げをしている監督。さほどイジられてないと言う匠馬さんだが、翼は最後にまた格好良く登場するのでお楽しみにと監督がニッコリ。
新商品宣伝で、破滅の刻印Tシャツ登場に、苦しむ3人が「レッツ!破滅!」w。アルミボトルに、全タイトルが入ったトートバッグなど。
フォトセッション。決めポーズを取る3人に加え、監督もザルバでポーズ。剣を三本揃える3人の姿は、三銃士ならぬ“(魔戒)三騎士”のようv。
約30分。イケメン騎士三人の素のやり取りに大いに楽しませて貰った(^o^)。
映画『宇宙人ポール』を観てきた。
マジメな戦争映画の後は、おバカなSFコメディってことでw。
上映館が少ないせいか、館内は結構な混み具合。
男二人旅に出かけた英国人オタクのグレアムとクライブは、UFOの聖地エリア51で本物の宇宙人ポールと遭遇。彼が故郷へ帰るための手助けをするはめになるが、宿泊先のモーテルでクリスチャンのルースを誘拐するはめにもなり、危険な珍道中が加速する。
イギリスのコメディ俳優、サイモン・ペッグとニック・フロストが脚本・主演。
何度もホモに間違われる二人の様子がかわいらしいが、彼らのオタクっぷりも痛快。世界中のマニアが集う“コミコン”など、オタクや腐女子の食指も動かすことウケあいw。
彼らと知り合う宇宙人は、見た目と性格のギャップが面白いが、キャラクター的には「長ぐつをはいたネコ」と似ているw。ローボイスで下ネタや毒舌をはき、時にお目目クリクリに表情豊かで、キュートでシブくて変態な面白さがたまらん。
彼がステキなのは、不思議な能力を惜しげもなく使い、人知れず大衆文化にも貢献してきたこと。スピルバーグ作品も彼が元ネタだってとこが可笑しい。
『E.T.』『未知との遭遇』『M.I.B.』など、多くの映画作品のオマージュを感じさせるネタ満載。「エイリアン」といえば、漫画『エイリアン通り』が思い出されるぐらい、イギリス人とアメリカ人の“エイリアン旅”みたいな話にも思えた。
爆笑ではなく、小ネタでニヤニヤ笑いを誘い、シチュエーションではなく、会話や言葉で笑わせる手腕はまさにイギリス風。
宇宙人を捕えるために派遣された捜査官が、彼らを執拗に追い詰めていく中盤からは、少々状況が深刻になってくる。
はちゃめちゃなコメディを、凶器の銃が凌駕する。
敬虔なキリスト教徒ならまだしも、ライフルを持った過激なキリスト教徒が出てくると、宗教さえ恐ろしくなる。姿を見せずに指示する、政府機関上層部の皆殺し的なやり方も卑劣だ。
そう、この世界には、未知の宇宙人よりもっともっと恐怖するものが存在するのだ。
目的地にあった光景に驚くより、一発の銃声に身が縮んだ思いがした(・・;)。
コメディ作品としてムリヤリに収めたわけだが、ヘタするとあれでは悲劇となって、ものスゴク後味の悪い作品になってしまう。
ポールの仲間の宇宙人に言いたい。
今度は、“銃”がない場所へ、“オタク”が集う場所へ、行ったほうがいいと。
このテの映画にありそうな、エンドロール後のオマケは何もなかった。
マジメな戦争映画の後は、おバカなSFコメディってことでw。
上映館が少ないせいか、館内は結構な混み具合。
男二人旅に出かけた英国人オタクのグレアムとクライブは、UFOの聖地エリア51で本物の宇宙人ポールと遭遇。彼が故郷へ帰るための手助けをするはめになるが、宿泊先のモーテルでクリスチャンのルースを誘拐するはめにもなり、危険な珍道中が加速する。
イギリスのコメディ俳優、サイモン・ペッグとニック・フロストが脚本・主演。
何度もホモに間違われる二人の様子がかわいらしいが、彼らのオタクっぷりも痛快。世界中のマニアが集う“コミコン”など、オタクや腐女子の食指も動かすことウケあいw。
彼らと知り合う宇宙人は、見た目と性格のギャップが面白いが、キャラクター的には「長ぐつをはいたネコ」と似ているw。ローボイスで下ネタや毒舌をはき、時にお目目クリクリに表情豊かで、キュートでシブくて変態な面白さがたまらん。
彼がステキなのは、不思議な能力を惜しげもなく使い、人知れず大衆文化にも貢献してきたこと。スピルバーグ作品も彼が元ネタだってとこが可笑しい。
『E.T.』『未知との遭遇』『M.I.B.』など、多くの映画作品のオマージュを感じさせるネタ満載。「エイリアン」といえば、漫画『エイリアン通り』が思い出されるぐらい、イギリス人とアメリカ人の“エイリアン旅”みたいな話にも思えた。
爆笑ではなく、小ネタでニヤニヤ笑いを誘い、シチュエーションではなく、会話や言葉で笑わせる手腕はまさにイギリス風。
宇宙人を捕えるために派遣された捜査官が、彼らを執拗に追い詰めていく中盤からは、少々状況が深刻になってくる。
はちゃめちゃなコメディを、凶器の銃が凌駕する。
敬虔なキリスト教徒ならまだしも、ライフルを持った過激なキリスト教徒が出てくると、宗教さえ恐ろしくなる。姿を見せずに指示する、政府機関上層部の皆殺し的なやり方も卑劣だ。
そう、この世界には、未知の宇宙人よりもっともっと恐怖するものが存在するのだ。
目的地にあった光景に驚くより、一発の銃声に身が縮んだ思いがした(・・;)。
コメディ作品としてムリヤリに収めたわけだが、ヘタするとあれでは悲劇となって、ものスゴク後味の悪い作品になってしまう。
ポールの仲間の宇宙人に言いたい。
今度は、“銃”がない場所へ、“オタク”が集う場所へ、行ったほうがいいと。
このテの映画にありそうな、エンドロール後のオマケは何もなかった。
映画 聯合艦隊司令長官 山本五十六
2012年1月4日 映画映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』を観てきた。
戦争反対と日米講和を唱えながら、連合艦隊司令長官として開戦の火ぶたを切ることになった軍人・山本五十六の半生を、若き新聞記者の視点を伴って描く。
戦闘シーンよりも、戦争はこうやって作られることを見せた“戦争映画”であった。
海戦よりも空中シーンが印象的で、山本の最期を思うに、彼は海と同時に空も愛した人だったのかなと思う。
「日独伊三国同盟」の締結から「真珠湾攻撃」に至るまでの、強硬派の陸軍と異を唱える山本や井上成美や米内光政、世論を煽るマスコミと不景気で戦争歓迎する国民の動きが、分り易い形で描かれていて、戦争への道を辿る“愚かな日本人たち”の姿をあらためて知ることはできた。
映画では永野軍令部総長や南雲司令長官を悪役に描いているようだが、温厚な良識人として描かれる山本も司令長官としてはいささか歯痒く情けない。
作戦指示も目的も不徹底で確認作業もせず、信頼しているのか他人任せで、上層部ではあまり人望がなかったように見える。赤城や飛龍が戦火を浴びてる間、後方旗艦で参謀長と将棋をさしていたりと、戦闘中に“命をかける”様子が殆ど見受けられない。
むしろミッドウェー海戦後の山本は、どこか冷めた様子で俯瞰している雰囲気がある。母艦は沈んでも乗員の命が助かればよいと。だから山口司令官が艦と運命を共にしたと聞いた時は驚いたようだが、山本の意志は彼には伝わっていなかったようだ。
家族には優しい父親であり、甘味処の少女にも情けをかけるが、どうも市勢の切迫した様子には疎かったようだ。
若い将兵を励ます名目で前線基地視察の折にも、護衛を殆どつけない搭乗機に乗り込む。この無謀さに“自殺”という文字がちらつく。常に遺書を記していたというが、己の意志とは逆行して堕ちていく日本と我が身の運命を嘆いていたのだろうか。
山本の裏の顔、玄人好きで賭け事好きでやんちゃな遊び人な人柄が映画ではカットされていたのがちょっと残念。
そもそも戦争反対の信念を貫きたいなら、軍に留まるべきではなく、戦いとは別の道で異を唱え、講和の道を探るべきだったと思う。
真珠湾攻撃は米空母がおらず“失敗”とし、侍魂から奇襲は本意ではなかったという山本だが、黒島の作戦を立案し実行にうつしたのは山本だし、結果的にマスコミや国民を狂喜乱舞させ、戦争を助長させた張本人でもあるのだ。
山本五十六も戦後生きていたら、立派な戦犯であろう。
彼のような傑物が、日本の真のリーダーとして必要などとはとてもいえまい。
それは東京日報の若き記者・真藤にもあてはまる。彼が山本の話に影響を受け好戦報道に疑問視するも、結局は兵士として借り出されて何もできない。
個人がいかに反戦の考えや高尚な理想をもっていても、軍や政治やマスコミの中では淘汰され巻き込まれ利用される、という現実を知ることはできた。
戦争は個人の力では避けられない。上の首を全てすげかえねばダメなのだ。
もし本当に早期講和を望むのなら、草加拓海のように軍から離れ命をかけて、過激な方法を選ばねばならなかったかもしれない。
役所広司は存在感たっぷりでまさに日本人好み。ただ、私が描いていたイメージとは少々違う。玉木宏は誠実な雰囲気。
役所さんと玉木さんのシーンを観ると、『ローレライ』『オリオン』の潜水艦艦長同士ガチ対決だ!と小躍りしそうになったw。
柄本明と柳葉敏郎も戦争映画には欠かせない。どうせなら“三羽ガラス”シリーズで、井上成美や米内光政が主人公の映画も作っていただきたい。
吉田栄作と椎名桔平が実直に好演。阿部寛の山口多聞は、某同人誌から抜け出たようなw長身イケメンの海軍軍人ぶりで、また多聞ファンを増やしそうだw。
お目当てのD-BOYSの三人。五十嵐隼士と碓井将大は零戦パイロットで、五十六と同じ長岡出身と長州の山口出身が出番を分けたw。ラッシーは力強い眼力がステキ。碓井は明るい笑顔が印象的。柳浩太郎はカメラマン役なのか台詞はひと言。
海上自衛隊の協力もあり、呉や江田島の風景が懐かしく思えた。あそこの館内でもう少し五十六さんや井上さんの写真を見ておきたかったな。
戦争反対と日米講和を唱えながら、連合艦隊司令長官として開戦の火ぶたを切ることになった軍人・山本五十六の半生を、若き新聞記者の視点を伴って描く。
戦闘シーンよりも、戦争はこうやって作られることを見せた“戦争映画”であった。
海戦よりも空中シーンが印象的で、山本の最期を思うに、彼は海と同時に空も愛した人だったのかなと思う。
「日独伊三国同盟」の締結から「真珠湾攻撃」に至るまでの、強硬派の陸軍と異を唱える山本や井上成美や米内光政、世論を煽るマスコミと不景気で戦争歓迎する国民の動きが、分り易い形で描かれていて、戦争への道を辿る“愚かな日本人たち”の姿をあらためて知ることはできた。
映画では永野軍令部総長や南雲司令長官を悪役に描いているようだが、温厚な良識人として描かれる山本も司令長官としてはいささか歯痒く情けない。
作戦指示も目的も不徹底で確認作業もせず、信頼しているのか他人任せで、上層部ではあまり人望がなかったように見える。赤城や飛龍が戦火を浴びてる間、後方旗艦で参謀長と将棋をさしていたりと、戦闘中に“命をかける”様子が殆ど見受けられない。
むしろミッドウェー海戦後の山本は、どこか冷めた様子で俯瞰している雰囲気がある。母艦は沈んでも乗員の命が助かればよいと。だから山口司令官が艦と運命を共にしたと聞いた時は驚いたようだが、山本の意志は彼には伝わっていなかったようだ。
家族には優しい父親であり、甘味処の少女にも情けをかけるが、どうも市勢の切迫した様子には疎かったようだ。
若い将兵を励ます名目で前線基地視察の折にも、護衛を殆どつけない搭乗機に乗り込む。この無謀さに“自殺”という文字がちらつく。常に遺書を記していたというが、己の意志とは逆行して堕ちていく日本と我が身の運命を嘆いていたのだろうか。
山本の裏の顔、玄人好きで賭け事好きでやんちゃな遊び人な人柄が映画ではカットされていたのがちょっと残念。
そもそも戦争反対の信念を貫きたいなら、軍に留まるべきではなく、戦いとは別の道で異を唱え、講和の道を探るべきだったと思う。
真珠湾攻撃は米空母がおらず“失敗”とし、侍魂から奇襲は本意ではなかったという山本だが、黒島の作戦を立案し実行にうつしたのは山本だし、結果的にマスコミや国民を狂喜乱舞させ、戦争を助長させた張本人でもあるのだ。
山本五十六も戦後生きていたら、立派な戦犯であろう。
彼のような傑物が、日本の真のリーダーとして必要などとはとてもいえまい。
それは東京日報の若き記者・真藤にもあてはまる。彼が山本の話に影響を受け好戦報道に疑問視するも、結局は兵士として借り出されて何もできない。
個人がいかに反戦の考えや高尚な理想をもっていても、軍や政治やマスコミの中では淘汰され巻き込まれ利用される、という現実を知ることはできた。
戦争は個人の力では避けられない。上の首を全てすげかえねばダメなのだ。
もし本当に早期講和を望むのなら、草加拓海のように軍から離れ命をかけて、過激な方法を選ばねばならなかったかもしれない。
役所広司は存在感たっぷりでまさに日本人好み。ただ、私が描いていたイメージとは少々違う。玉木宏は誠実な雰囲気。
役所さんと玉木さんのシーンを観ると、『ローレライ』『オリオン』の潜水艦艦長同士ガチ対決だ!と小躍りしそうになったw。
柄本明と柳葉敏郎も戦争映画には欠かせない。どうせなら“三羽ガラス”シリーズで、井上成美や米内光政が主人公の映画も作っていただきたい。
吉田栄作と椎名桔平が実直に好演。阿部寛の山口多聞は、某同人誌から抜け出たようなw長身イケメンの海軍軍人ぶりで、また多聞ファンを増やしそうだw。
お目当てのD-BOYSの三人。五十嵐隼士と碓井将大は零戦パイロットで、五十六と同じ長岡出身と長州の山口出身が出番を分けたw。ラッシーは力強い眼力がステキ。碓井は明るい笑顔が印象的。柳浩太郎はカメラマン役なのか台詞はひと言。
海上自衛隊の協力もあり、呉や江田島の風景が懐かしく思えた。あそこの館内でもう少し五十六さんや井上さんの写真を見ておきたかったな。
映画 リアル・スティール 吹替え版
2011年12月14日 映画映画『リアル・スティール』吹替え版を観てきた。
スティーヴン・スピルバーグ&ロバート・ゼメキス製作総指揮、ショーン・レヴィ監督といったヒットメーカーによる、エンターテイメント人間ドラマ。
元ボクサーのダメな父親と、母の死でその父と暮らすことになる息子とが、“ロボット格闘技”と彼らのロボットATOMを通して次第に心を通わせ、やがて奇跡の絆を取り戻していく話。
予告で観たとおりのお約束のベタな展開で、観ていくうちに結末も予測できてしまい、数々の作品のオマージュも感じられる。
だがその骨格はしっかりしており、肉厚な筋肉は引き締まって、観るほうの心をがっちりと揺さぶってくれる。
ひとつひとつ丹念に積み重ねていくエピソードの煌き。カメラワークや演出など、見せ方も巧みで素晴らしい。セリフも魅力的で力強く、後々に布石となって効果的に蘇る。
夢と希望を失い、恋人のヒモのような生活で金を求め、自暴自棄に暮らす中年男チャーリー。純粋で強気で頑固で賢くて忍耐強い、11歳の息子マックス。当初は意志の疎通もできず距離感ある二人だったが、似た者親子だなぁといっぺんで分かったw。
彼らを繋げた媒体のひとつが、身体の小さな旧式ロボット“ATOM”。相手の動きをマネすることで学習する“模倣機能”が付いているのがポイントで、マックスの動き、チャーリーの動きをATOMが模倣する様子がチャーミングだ。
そのうち恋人ベイリーはATOMをチャーリーと呼んだり、マックスと一緒にATOMがダンスしたり、ATOMとチャーリーが一体化したり、シンクロ率が高まるに連れて、映画を観る私達も彼らの心とシンクロして心地良さを感じていく。
ゼロから立ち上がっていく勇気。ゴミ捨て場のスクラップが、金持ちのピカピカに挑む格好良さ。どん底から栄光へと駆け上がる痛快さ。「強靭な意志」と「不屈の精神」。
様々なメッセージが散りばめられて感情が高ぶる中、やはりここは親と子が堅い繋がりをもって前向きに生きる姿に、至福の感動を覚えるのだろう。私のように、涙する人も少なくないハズだ。
“ロボット格闘技”は、古くは『プラレス三四郎』、最近だと『ダンボール戦機』を思わせる。
最初はリモコンで動かすような形の『鉄人28号』を思い、次の「超悪男子」には笑ったが、“ATOM”は『鉄腕アトム』のアトムの名と『ラピュタ』のロボットみたいな外見で親近感をもった。
いかにも日本人好みの作品だと思うが、放送中の『家政婦のミタ』とも奇妙に似てるなと考える。ダメダメな父親、母を失くした阿須田家の子どもたち。彼らを繋げる媒介が家政婦の三田。崩れかけた家族の再生には、ロボットみたいなミタさんの存在が不可欠なのだろう。
チャーリーの声は、ヒュー・ジャックマンで定着した野性味あふれる山路和弘。
ダンスもこなすダコタ・ゴヨ演じたマックスの声には吉永拓斗。矢島晶子さん似の達者な声と演技力だった。
天海祐希が声優として参加したベイリーは、溌剌としていて違和感はなし。
森田順平、堀内賢雄がクセのある役どころで出演。
スティーヴン・スピルバーグ&ロバート・ゼメキス製作総指揮、ショーン・レヴィ監督といったヒットメーカーによる、エンターテイメント人間ドラマ。
元ボクサーのダメな父親と、母の死でその父と暮らすことになる息子とが、“ロボット格闘技”と彼らのロボットATOMを通して次第に心を通わせ、やがて奇跡の絆を取り戻していく話。
予告で観たとおりのお約束のベタな展開で、観ていくうちに結末も予測できてしまい、数々の作品のオマージュも感じられる。
だがその骨格はしっかりしており、肉厚な筋肉は引き締まって、観るほうの心をがっちりと揺さぶってくれる。
ひとつひとつ丹念に積み重ねていくエピソードの煌き。カメラワークや演出など、見せ方も巧みで素晴らしい。セリフも魅力的で力強く、後々に布石となって効果的に蘇る。
夢と希望を失い、恋人のヒモのような生活で金を求め、自暴自棄に暮らす中年男チャーリー。純粋で強気で頑固で賢くて忍耐強い、11歳の息子マックス。当初は意志の疎通もできず距離感ある二人だったが、似た者親子だなぁといっぺんで分かったw。
彼らを繋げた媒体のひとつが、身体の小さな旧式ロボット“ATOM”。相手の動きをマネすることで学習する“模倣機能”が付いているのがポイントで、マックスの動き、チャーリーの動きをATOMが模倣する様子がチャーミングだ。
そのうち恋人ベイリーはATOMをチャーリーと呼んだり、マックスと一緒にATOMがダンスしたり、ATOMとチャーリーが一体化したり、シンクロ率が高まるに連れて、映画を観る私達も彼らの心とシンクロして心地良さを感じていく。
ゼロから立ち上がっていく勇気。ゴミ捨て場のスクラップが、金持ちのピカピカに挑む格好良さ。どん底から栄光へと駆け上がる痛快さ。「強靭な意志」と「不屈の精神」。
様々なメッセージが散りばめられて感情が高ぶる中、やはりここは親と子が堅い繋がりをもって前向きに生きる姿に、至福の感動を覚えるのだろう。私のように、涙する人も少なくないハズだ。
“ロボット格闘技”は、古くは『プラレス三四郎』、最近だと『ダンボール戦機』を思わせる。
最初はリモコンで動かすような形の『鉄人28号』を思い、次の「超悪男子」には笑ったが、“ATOM”は『鉄腕アトム』のアトムの名と『ラピュタ』のロボットみたいな外見で親近感をもった。
いかにも日本人好みの作品だと思うが、放送中の『家政婦のミタ』とも奇妙に似てるなと考える。ダメダメな父親、母を失くした阿須田家の子どもたち。彼らを繋げる媒介が家政婦の三田。崩れかけた家族の再生には、ロボットみたいなミタさんの存在が不可欠なのだろう。
チャーリーの声は、ヒュー・ジャックマンで定着した野性味あふれる山路和弘。
ダンスもこなすダコタ・ゴヨ演じたマックスの声には吉永拓斗。矢島晶子さん似の達者な声と演技力だった。
天海祐希が声優として参加したベイリーは、溌剌としていて違和感はなし。
森田順平、堀内賢雄がクセのある役どころで出演。
仮面ライダーフォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX&初日舞台挨拶
2011年12月10日 映画映画『仮面ライダーフォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』&初日舞台挨拶を観てきた。
入場プレゼントのカード。
DVDパンフに新聞に宇宙食など購入。
先ずは舞台挨拶。2階席だが最前なので思ったよりも観易い。
たくさんの声援の中、監督とフォーゼ&オーズのキャストが勢揃い。
登壇者は、福士蒼汰、高橋龍輝、清水富美加、真野恵里菜、渡部秀、三浦涼介、高田里穂、荒井敦史、坂本浩一監督。
オーズチームは「ただいま~!」「おかえり~!」のコールレスポンス。
笑顔の三浦くんからは「アンクが帰ってキター!」。秀くんも高田さんもホントに嬉しそう。
フォーゼチームは、若さと元気とチームワークの良さをアピール。10代キャストが多いので、秀くんや三浦くんからは口々に「俺二十歳」「25なんですが」(笑)。
ゲストキャストからも、撮影は楽しかったと頼もしいコメントが寄せられた。
監督からは「すべての年齢の方に対応できるようになっています」と楽しいお言葉。
フォトセッションの間も、観客から賑やかに声かけがあって笑顔はたえず。
代表して秀くんと蒼汰くんから挨拶。「仮面ライダーをしっかり受け継いでいきます」と握手し、互いの拳で友達の印を。
最後に会場みんなで「宇宙キター!」をやって終了した。
皆さん2階席まで視線を合わせてくれたのが嬉しい。
出てきた時と同じく、秀くんと三浦くんが手を繋いでたのが印象的。
 ̄
映画本編。
昨年に続きまたも3~4本立ての濃厚なボリューム。笑いあり涙ありの迫力ある展開で面白かった。
アクション監督の坂本浩一氏が監督なので、アクションも2倍増しでかなり力が入っていた。
俳優たちのアクションも半端なく多くて見どころ。仮面ライダーの原点に還っているような思いもした。
ただのパンツではなく、「明日のパンツ」がアンクとの再会に繋がるという言葉にジーン。
「涙ふくハンカチ」のため、仲間たちがサポートする熱い場面にホロリ。
小林靖子氏と中島かずき氏の脚本テイストの違いが興味深い。
9月の『東映まんがまつり』で「七人ライダー」の一部を観ていたが、あのイベントが前フリだったのかw。
フォーゼがいつもの調子で自己紹介すると、七人ライダーからスルーされたりw。翔太郎と弦太朗がたちまち意気投合したり(良太郎もいればなぁ)。石ノ森章太郎先生にも思いを馳せた。
やんちゃで熱いフォーゼ、力強いオーズ、スマートなWと、其々演じ分けるスーツアクター・高岩成二さんのスゴイこと。
映画『メサイア』で共演した龍輝と敦史が絡まなかったのがちょい残念か。
見応えバッチリの満足いく出来栄えで、もう一回は観たい作品だった。
最後に映画『仮面ライダーVSスーパー戦隊』の壮大なる予告。「すべてのライダーは俺が倒す!」とゴーカイレッドw。
終った後、すぐにお手洗いに行ったら、すべての洋式トイレは使用中だったw。
明日はGロッソで「バスコ現る!」。
入場プレゼントのカード。
DVDパンフに新聞に宇宙食など購入。
先ずは舞台挨拶。2階席だが最前なので思ったよりも観易い。
たくさんの声援の中、監督とフォーゼ&オーズのキャストが勢揃い。
登壇者は、福士蒼汰、高橋龍輝、清水富美加、真野恵里菜、渡部秀、三浦涼介、高田里穂、荒井敦史、坂本浩一監督。
オーズチームは「ただいま~!」「おかえり~!」のコールレスポンス。
笑顔の三浦くんからは「アンクが帰ってキター!」。秀くんも高田さんもホントに嬉しそう。
フォーゼチームは、若さと元気とチームワークの良さをアピール。10代キャストが多いので、秀くんや三浦くんからは口々に「俺二十歳」「25なんですが」(笑)。
ゲストキャストからも、撮影は楽しかったと頼もしいコメントが寄せられた。
監督からは「すべての年齢の方に対応できるようになっています」と楽しいお言葉。
フォトセッションの間も、観客から賑やかに声かけがあって笑顔はたえず。
代表して秀くんと蒼汰くんから挨拶。「仮面ライダーをしっかり受け継いでいきます」と握手し、互いの拳で友達の印を。
最後に会場みんなで「宇宙キター!」をやって終了した。
皆さん2階席まで視線を合わせてくれたのが嬉しい。
出てきた時と同じく、秀くんと三浦くんが手を繋いでたのが印象的。
 ̄
映画本編。
昨年に続きまたも3~4本立ての濃厚なボリューム。笑いあり涙ありの迫力ある展開で面白かった。
アクション監督の坂本浩一氏が監督なので、アクションも2倍増しでかなり力が入っていた。
俳優たちのアクションも半端なく多くて見どころ。仮面ライダーの原点に還っているような思いもした。
ただのパンツではなく、「明日のパンツ」がアンクとの再会に繋がるという言葉にジーン。
「涙ふくハンカチ」のため、仲間たちがサポートする熱い場面にホロリ。
小林靖子氏と中島かずき氏の脚本テイストの違いが興味深い。
9月の『東映まんがまつり』で「七人ライダー」の一部を観ていたが、あのイベントが前フリだったのかw。
フォーゼがいつもの調子で自己紹介すると、七人ライダーからスルーされたりw。翔太郎と弦太朗がたちまち意気投合したり(良太郎もいればなぁ)。石ノ森章太郎先生にも思いを馳せた。
やんちゃで熱いフォーゼ、力強いオーズ、スマートなWと、其々演じ分けるスーツアクター・高岩成二さんのスゴイこと。
映画『メサイア』で共演した龍輝と敦史が絡まなかったのがちょい残念か。
見応えバッチリの満足いく出来栄えで、もう一回は観たい作品だった。
最後に映画『仮面ライダーVSスーパー戦隊』の壮大なる予告。「すべてのライダーは俺が倒す!」とゴーカイレッドw。
終った後、すぐにお手洗いに行ったら、すべての洋式トイレは使用中だったw。
明日はGロッソで「バスコ現る!」。
映画『ヒカリ』を観てきた&聴いてきた。
映画館で楽しむ新たなコンテンツ。
映画館で、ヘッドフォンを使用することにより、“ささやき”や“会話”を耳元で体感でき、登場人物の位置や距離感がリアルに体感できるというシステム。
ダミーヘッドを用いた“バイノーラル録音”を採用。官能CDを大きな空間でみんなで聴くようなものだろうか。
流行りの3Dが視覚効果なら、これは聴覚に効果をもたらす3Dともいえよう。
初体験には注意点が2つ。
聴覚を主にするので、スクリーンの映像は専ら字幕がメイン。視力に見合った席を選択する必要がある。
本編が始まると途中から入場できないので、必ず開始前に席につかねばならない。
入口でコンパクトなヘッドフォンを配布されるので、座席横のモジュールに繋げて、右耳と左耳の聴力を共に確認する必要がある。
これは本編が始まる前に、ナビゲーターの森川智之が優しい声で進行してくれる。
お試し視聴で、47都道府県CMまで流れるので、ボリューム調整もできる。ちなみにこちらのアニメは豊崎愛生や中村悠一らが声を担当。名古屋県や四国が煩いw。
ひと通り確認作業が終われば、モリモリからひとつだけお願いがあってから、「ごゆっくりお楽しみください」と耳元でスタート。この時点でもうドキドキ感が増したw。
物語は、悲劇を乗り越えたひと夏の淡いラブストーリー。
ドライブ中事故に見舞われ愛する先輩を失い、ショックで視力まで失った高専生の“あおい”を励ますため病室を訪ねるチームの仲間たち。チームに新しく入った啓介が死んだ恋人の声とそっくりで、あおいは動揺しながらも次第に彼に惹かれていく。
スクリーンは殆どが黒。主役の“あおい”と同じ、視力を失った状態を体験することになる。
キャストはボイスのみの出演。
先輩と啓介が神谷浩史。あおいに思いを抱くチームメイトで、チーフの司が小野大輔、サブドライバーの修二が野島健児、後輩の浩太が岡本信彦、ドクターが森川智之。
あおいの言葉は字幕のみ。縦文字がモノローグで、横文字が会話。話し言葉や雰囲気などから、真っ先に浮かんだヴィジュアルは“アンジェリーク”だったw。
原作やブックレットの絵や写真がないので、彼らの顔や姿形は自分なりに想像するしかない。
聞こえてくる物音や息遣いから、自分なりに動作や場面を想像するしかない。
ドラマCDを聴く以上に、想像力を駆使させる作品だ。
声優の声は、聞く者によって好みや向き不向きがありそうだ。
クール系の神谷くんの声は、正直あまり感じるものはない。小野くんのクールビューティーボイスのほうがドキドキ感はある。でも、出だしのひと声は二人とも似ているなと思った。元気系の野島くんは素敵だが、好みというわけではない。可愛い系の岡本くんだが、最後の「おやすみなさい」は効いたw。モリモリはわざとらしいウィスパーボイスがたまらん。
神谷くんの声は左耳のほうが馴染むが、他の人たちの声は右耳がメイン。官能的な声も右耳のほうが多かった。
最初はぶっきらぼうでデリカシーのない印象だった啓介。先輩の声と彼を重ねながら、啓介の真の優しさに包まれていくあおい。あおいの感情の揺れ動きが巧みに描かれていく。司たちみんなが彼女を想う構図事態がネオロマっぽいけどねw。
実は、ある詩がふと浮かんできて、ラストを安易に予想できた。
あおいが好きなピンクではなかったがw。
あおいの声も女性声優さんにやって貰いたかったかな。字幕を読むのは結構疲れる。
豪華男性声優陣による、世界初のささやきムービーという謳い文句。
いつか、自分が好きな声優さんたちの出演でお願いしたい。
どうせなら原作者の協力のもと、『最遊記』シリーズの新録でやったら面白そうだ。
映画館で楽しむ新たなコンテンツ。
映画館で、ヘッドフォンを使用することにより、“ささやき”や“会話”を耳元で体感でき、登場人物の位置や距離感がリアルに体感できるというシステム。
ダミーヘッドを用いた“バイノーラル録音”を採用。官能CDを大きな空間でみんなで聴くようなものだろうか。
流行りの3Dが視覚効果なら、これは聴覚に効果をもたらす3Dともいえよう。
初体験には注意点が2つ。
聴覚を主にするので、スクリーンの映像は専ら字幕がメイン。視力に見合った席を選択する必要がある。
本編が始まると途中から入場できないので、必ず開始前に席につかねばならない。
入口でコンパクトなヘッドフォンを配布されるので、座席横のモジュールに繋げて、右耳と左耳の聴力を共に確認する必要がある。
これは本編が始まる前に、ナビゲーターの森川智之が優しい声で進行してくれる。
お試し視聴で、47都道府県CMまで流れるので、ボリューム調整もできる。ちなみにこちらのアニメは豊崎愛生や中村悠一らが声を担当。名古屋県や四国が煩いw。
ひと通り確認作業が終われば、モリモリからひとつだけお願いがあってから、「ごゆっくりお楽しみください」と耳元でスタート。この時点でもうドキドキ感が増したw。
物語は、悲劇を乗り越えたひと夏の淡いラブストーリー。
ドライブ中事故に見舞われ愛する先輩を失い、ショックで視力まで失った高専生の“あおい”を励ますため病室を訪ねるチームの仲間たち。チームに新しく入った啓介が死んだ恋人の声とそっくりで、あおいは動揺しながらも次第に彼に惹かれていく。
スクリーンは殆どが黒。主役の“あおい”と同じ、視力を失った状態を体験することになる。
キャストはボイスのみの出演。
先輩と啓介が神谷浩史。あおいに思いを抱くチームメイトで、チーフの司が小野大輔、サブドライバーの修二が野島健児、後輩の浩太が岡本信彦、ドクターが森川智之。
あおいの言葉は字幕のみ。縦文字がモノローグで、横文字が会話。話し言葉や雰囲気などから、真っ先に浮かんだヴィジュアルは“アンジェリーク”だったw。
原作やブックレットの絵や写真がないので、彼らの顔や姿形は自分なりに想像するしかない。
聞こえてくる物音や息遣いから、自分なりに動作や場面を想像するしかない。
ドラマCDを聴く以上に、想像力を駆使させる作品だ。
声優の声は、聞く者によって好みや向き不向きがありそうだ。
クール系の神谷くんの声は、正直あまり感じるものはない。小野くんのクールビューティーボイスのほうがドキドキ感はある。でも、出だしのひと声は二人とも似ているなと思った。元気系の野島くんは素敵だが、好みというわけではない。可愛い系の岡本くんだが、最後の「おやすみなさい」は効いたw。モリモリはわざとらしいウィスパーボイスがたまらん。
神谷くんの声は左耳のほうが馴染むが、他の人たちの声は右耳がメイン。官能的な声も右耳のほうが多かった。
最初はぶっきらぼうでデリカシーのない印象だった啓介。先輩の声と彼を重ねながら、啓介の真の優しさに包まれていくあおい。あおいの感情の揺れ動きが巧みに描かれていく。司たちみんなが彼女を想う構図事態がネオロマっぽいけどねw。
実は、ある詩がふと浮かんできて、ラストを安易に予想できた。
あおいが好きなピンクではなかったがw。
あおいの声も女性声優さんにやって貰いたかったかな。字幕を読むのは結構疲れる。
豪華男性声優陣による、世界初のささやきムービーという謳い文句。
いつか、自分が好きな声優さんたちの出演でお願いしたい。
どうせなら原作者の協力のもと、『最遊記』シリーズの新録でやったら面白そうだ。
映画『神☆ヴォイス』を観てきた。
人気声優だった2人が、ある事件をきっかけに表舞台から姿を消した。うち青年のひとりは小さな声優学校の講師になるが、キョーレツな個性のある生徒たちを相手に四苦八苦。だが特別講師の協力と友人の支えで、やがて「V-1」グランプリを目指すようになる。
人気声優から大御所声優まで、夢の共演を果たした、声優×青春ストーリー。
声優ファンには話題の作品だったようで、かなり混み合った人気作。
原作は知らず、出演者もあまりチェックしてなかったが、出てくる出てくる馴染みの顔ぶれw。
主人公の悠宙に梶裕貴。童顔の彼が講師をする設定そのものがキツいが、誠実な芝居は好感がもてる。そもそも悠宙に講師を頼んだのは友人の辰真で、波多野渉が内面性を掘り下げた演技を見せる。
森久保祥太郎、朴路美、浪川大輔、宮野真守が、個性あふれる衣装で登場するのも見どころ。祥ちゃんの「ジュリアに傷心」は必聴かもw。マモくんの今回の雰囲気は、4年前かのキラキラMOVIEを思い出すなぁ。
ポイント出演の田中真弓は、声といい歌といい、さすがの海賊王な存在感。
内田直哉が渋くて男前、千葉繁が見事なイヤミっぷり。
羽佐間道夫、野沢雅子、キートン山田、滝沢ロコは、ひと声聴くだけで唸らせる。ERな小山力也、父親な山寺宏一、ママな高乃麗も出演。
声優さんが声優の役をやっても、本人の名前でないところが徹底している。
そして本作の真の主役、声優学校オールスターズのハイテンションで真摯な活躍も忘れてはならない。彼らと共に、悠宙と辰真が唄う主題歌「Dreamers!」が爽やかだ。
ぬる~くベタな展開で、あり得なさそうな設定ではあるが、中味はしごく真面目で前向きだ。
声優ファンだけでなく、声優について詳しくない人でも楽しめる。
講師たちがいうメッセージの端々、声優を通して発せられる小さな言葉は、時に本物の煌きのような力強さをもって伝わってくる。
劇中の大ヒットアニメ「リヴァリス」はProduction I.G.作品、アニメの質もいい出来だ。
だが、もうひとつの「ペット戦隊イキタインジャー」のほうが、現実とリンクさせた台詞と演じ手の本気が混ざり合い、何だかわけもなく胸が揺さぶられた。
声優になるのがゴールではない。声優になってからがスタートだ。
ナレーターの神谷浩史の出番もありw。
その神谷くんたちが出ている、もうひとつの声優映画『ヒカリ』も次に観てみたい。
人気声優だった2人が、ある事件をきっかけに表舞台から姿を消した。うち青年のひとりは小さな声優学校の講師になるが、キョーレツな個性のある生徒たちを相手に四苦八苦。だが特別講師の協力と友人の支えで、やがて「V-1」グランプリを目指すようになる。
人気声優から大御所声優まで、夢の共演を果たした、声優×青春ストーリー。
声優ファンには話題の作品だったようで、かなり混み合った人気作。
原作は知らず、出演者もあまりチェックしてなかったが、出てくる出てくる馴染みの顔ぶれw。
主人公の悠宙に梶裕貴。童顔の彼が講師をする設定そのものがキツいが、誠実な芝居は好感がもてる。そもそも悠宙に講師を頼んだのは友人の辰真で、波多野渉が内面性を掘り下げた演技を見せる。
森久保祥太郎、朴路美、浪川大輔、宮野真守が、個性あふれる衣装で登場するのも見どころ。祥ちゃんの「ジュリアに傷心」は必聴かもw。マモくんの今回の雰囲気は、4年前かのキラキラMOVIEを思い出すなぁ。
ポイント出演の田中真弓は、声といい歌といい、さすがの海賊王な存在感。
内田直哉が渋くて男前、千葉繁が見事なイヤミっぷり。
羽佐間道夫、野沢雅子、キートン山田、滝沢ロコは、ひと声聴くだけで唸らせる。ERな小山力也、父親な山寺宏一、ママな高乃麗も出演。
声優さんが声優の役をやっても、本人の名前でないところが徹底している。
そして本作の真の主役、声優学校オールスターズのハイテンションで真摯な活躍も忘れてはならない。彼らと共に、悠宙と辰真が唄う主題歌「Dreamers!」が爽やかだ。
ぬる~くベタな展開で、あり得なさそうな設定ではあるが、中味はしごく真面目で前向きだ。
声優ファンだけでなく、声優について詳しくない人でも楽しめる。
講師たちがいうメッセージの端々、声優を通して発せられる小さな言葉は、時に本物の煌きのような力強さをもって伝わってくる。
劇中の大ヒットアニメ「リヴァリス」はProduction I.G.作品、アニメの質もいい出来だ。
だが、もうひとつの「ペット戦隊イキタインジャー」のほうが、現実とリンクさせた台詞と演じ手の本気が混ざり合い、何だかわけもなく胸が揺さぶられた。
声優になるのがゴールではない。声優になってからがスタートだ。
ナレーターの神谷浩史の出番もありw。
その神谷くんたちが出ている、もうひとつの声優映画『ヒカリ』も次に観てみたい。
映画 エンディングノート
2011年11月26日 映画映画『エンディングノート』を観てきた。
テレビで紹介され、Dボの牧田くんも切々と感想を綴っていて、ずっと観たかった作品。
がんに侵され余名半年と宣告された男が、家族と共に最後まで前向きに行きぬいた姿を、監督である娘のカメラを通して描いた、傑作ドキュメンタリー。
誰もが迎える哀しくも恐ろしい「死」までの道のりを、こんなにも明るく温かく楽しく愉快に見つめさせてくれる作品に仕上げてくれたのが素晴らしい。
終始、私は泣き笑い。涙が込み上げながらも、笑いが出てしまう。
憧れた。望んだ。こんな風に死にたいと思った。なんて幸せな死。
心が少しずつ浄化され、観終わった後は満たされた思いに包まれた。
なんて面白い実話だったのだろう。
父が遺した“エンディングノート”とは、死ぬまでのマニュアル、家族への覚え書き。
勤続40年の元営業マンの父にとって、死に至るまでの段取りは、きっと“仕事”の延長線上だったのかもしれない。だから完璧に全うしようとする強い意志と精神力が、最後の最後まで彼を生かしてくれたのだろう。
このお父さんが家族に見せる顔は、知的で快活、大らかでユーモアたっぷりに周りを照らす。まさに名前のとおりのキャラだ。砂田家の男子は三世代とも“知”が付く名前で意気盛んなのが面白い。
父の心情や状況をモノローグでナレーションするのが、カメラを向けてる砂田麻美監督本人。冷静な言葉の中に父譲りの温かさが滲み、甘酸っぱい声が作品の明るさを広げていく。彼女は画面に殆ど現れないが、最後に意外な役で登場する。
娘のカメラは日常事していたようで、不意に5年前や20年以上前の父や家族の様子も映る。人物だけでなく、静物や風景や食物など何でもないものも巧みにインサートされ、僅かな声や音を捕えていく。優れた編集技術に感心するばかり。
だがカメラが捕えた以外のところに、大切なものが詰っていると知った。“時”の流れと、家族の“進歩”だ。
孫たちと同じように、父の精神力は病魔と同じように成長していた。家族は前よりもしっかりと頼もしく、いっそうの結束と情愛がある。カメラを向ける娘は、最後までちゃんと撮り続けようとする確固たる信念が生まれたことだろう。
映像に現われない、彼らの魅力的な姿こそが、この作品の根底を支えているのだろう。
死はもちろん一人一人違うが、身近な人とつい重ねて観てしまう自分がいる。
鑑賞の前日に入院してしまった父親か。いつか終わりを迎える自分自身か。私より年上の相方か。それとも…。
映画では30年連れ添ってきた妻の存在が印象に残る。明るく気丈に振る舞う中、いよいよという時に見せる堪えた顔、辛く哀しい表情。夫を看取る際に発した本音の言葉。いつの間にか、この妻と自分をも重ねていた。「一人では生きていけない人だから…」父が遺した言葉には「愛してる」がいっぱい詰っていた。
遺書よりはフランクで法的効力を持たない「エンディングノート」。
自分が生きた証しであると共に、これから生きていく家族へ向けた「愛情」だったんだろうと思った。
テレビで紹介され、Dボの牧田くんも切々と感想を綴っていて、ずっと観たかった作品。
がんに侵され余名半年と宣告された男が、家族と共に最後まで前向きに行きぬいた姿を、監督である娘のカメラを通して描いた、傑作ドキュメンタリー。
誰もが迎える哀しくも恐ろしい「死」までの道のりを、こんなにも明るく温かく楽しく愉快に見つめさせてくれる作品に仕上げてくれたのが素晴らしい。
終始、私は泣き笑い。涙が込み上げながらも、笑いが出てしまう。
憧れた。望んだ。こんな風に死にたいと思った。なんて幸せな死。
心が少しずつ浄化され、観終わった後は満たされた思いに包まれた。
なんて面白い実話だったのだろう。
父が遺した“エンディングノート”とは、死ぬまでのマニュアル、家族への覚え書き。
勤続40年の元営業マンの父にとって、死に至るまでの段取りは、きっと“仕事”の延長線上だったのかもしれない。だから完璧に全うしようとする強い意志と精神力が、最後の最後まで彼を生かしてくれたのだろう。
このお父さんが家族に見せる顔は、知的で快活、大らかでユーモアたっぷりに周りを照らす。まさに名前のとおりのキャラだ。砂田家の男子は三世代とも“知”が付く名前で意気盛んなのが面白い。
父の心情や状況をモノローグでナレーションするのが、カメラを向けてる砂田麻美監督本人。冷静な言葉の中に父譲りの温かさが滲み、甘酸っぱい声が作品の明るさを広げていく。彼女は画面に殆ど現れないが、最後に意外な役で登場する。
娘のカメラは日常事していたようで、不意に5年前や20年以上前の父や家族の様子も映る。人物だけでなく、静物や風景や食物など何でもないものも巧みにインサートされ、僅かな声や音を捕えていく。優れた編集技術に感心するばかり。
だがカメラが捕えた以外のところに、大切なものが詰っていると知った。“時”の流れと、家族の“進歩”だ。
孫たちと同じように、父の精神力は病魔と同じように成長していた。家族は前よりもしっかりと頼もしく、いっそうの結束と情愛がある。カメラを向ける娘は、最後までちゃんと撮り続けようとする確固たる信念が生まれたことだろう。
映像に現われない、彼らの魅力的な姿こそが、この作品の根底を支えているのだろう。
死はもちろん一人一人違うが、身近な人とつい重ねて観てしまう自分がいる。
鑑賞の前日に入院してしまった父親か。いつか終わりを迎える自分自身か。私より年上の相方か。それとも…。
映画では30年連れ添ってきた妻の存在が印象に残る。明るく気丈に振る舞う中、いよいよという時に見せる堪えた顔、辛く哀しい表情。夫を看取る際に発した本音の言葉。いつの間にか、この妻と自分をも重ねていた。「一人では生きていけない人だから…」父が遺した言葉には「愛してる」がいっぱい詰っていた。
遺書よりはフランクで法的効力を持たない「エンディングノート」。
自分が生きた証しであると共に、これから生きていく家族へ向けた「愛情」だったんだろうと思った。
映画 キャプテン・アメリカ
2011年11月1日 映画映画『キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アベンジャー』2D字幕版を観てきた。
1942年アメリカ。兵士不適格とされたスティーブ・ロジャースが、軍の極秘実験体に自ら志願し、強靭的な肉体を手にした超人として生まれ変り、ヒドラの野望を打ち砕くために壮絶な闘いを繰り広げる。
すべてのヒーローは「キャプテン・アメリカ」から誕生した。
ヒーローとしての意志と信念、ステージから生まれたマスクやコスチューム、シールドといった武器まで、ヒーローとはいかなるべきかのヒーロー原点の話だった。
ストーリーは勧善懲悪で明快、時にスキップさせる緩急ある展開だが、飽きさせずに分り易い。
自在に舞う円形シールドの重量感や躍動感が画面からあふれ出し、アクション活劇としても楽しめた。
国を愛し、国のために尽くす、情を忘れず正義感にあふれた青年。「善はより善に…」なる投薬だが、それほど国を愛する心がどこから培われてきたのか。
アメリカにとっては、一番都合のいい宣伝媒体であり、最強の戦力でもある、キャプテン・アメリカ。
アメリカの良心であり、アメリカの象徴でもある彼の存在は、アメリカ人でない私にはちょっと引っかかるものがある。
痩せっぽちからムキムキになり、表情も変わり、別人のように変身。最初の肉体はCGだろうか。クリス・エヴァンズがどんどん格好良く見えてくる。
トニー・スタークの父、ハワードが彼をバックアップする様子が微笑ましい。女絡みのスターク家の系統にニヤリ。
戦時中からどうやって現代へ…と思ったが、そういう設定にしたか。相変わらず最後に出てくるニック・フューリー。
『アイアンマン』や『マイティ・ソー』らと共にいよいよ『ジ・アベンジャーズ』始動。
エンドロール後のアベンジャーズ予告に胸騒ぐ。
あいにく近場に吹替え版がなかったが、キャプテン・アメリカの声は中村悠一。ハワード・スタークの野島裕史との絡みも面白そうだ。
来年の公開は吹替え版で観たい。
1942年アメリカ。兵士不適格とされたスティーブ・ロジャースが、軍の極秘実験体に自ら志願し、強靭的な肉体を手にした超人として生まれ変り、ヒドラの野望を打ち砕くために壮絶な闘いを繰り広げる。
すべてのヒーローは「キャプテン・アメリカ」から誕生した。
ヒーローとしての意志と信念、ステージから生まれたマスクやコスチューム、シールドといった武器まで、ヒーローとはいかなるべきかのヒーロー原点の話だった。
ストーリーは勧善懲悪で明快、時にスキップさせる緩急ある展開だが、飽きさせずに分り易い。
自在に舞う円形シールドの重量感や躍動感が画面からあふれ出し、アクション活劇としても楽しめた。
国を愛し、国のために尽くす、情を忘れず正義感にあふれた青年。「善はより善に…」なる投薬だが、それほど国を愛する心がどこから培われてきたのか。
アメリカにとっては、一番都合のいい宣伝媒体であり、最強の戦力でもある、キャプテン・アメリカ。
アメリカの良心であり、アメリカの象徴でもある彼の存在は、アメリカ人でない私にはちょっと引っかかるものがある。
痩せっぽちからムキムキになり、表情も変わり、別人のように変身。最初の肉体はCGだろうか。クリス・エヴァンズがどんどん格好良く見えてくる。
トニー・スタークの父、ハワードが彼をバックアップする様子が微笑ましい。女絡みのスターク家の系統にニヤリ。
戦時中からどうやって現代へ…と思ったが、そういう設定にしたか。相変わらず最後に出てくるニック・フューリー。
『アイアンマン』や『マイティ・ソー』らと共にいよいよ『ジ・アベンジャーズ』始動。
エンドロール後のアベンジャーズ予告に胸騒ぐ。
あいにく近場に吹替え版がなかったが、キャプテン・アメリカの声は中村悠一。ハワード・スタークの野島裕史との絡みも面白そうだ。
来年の公開は吹替え版で観たい。
映画 三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 3D吹替え版
2011年11月1日 映画映画『三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』3D吹き替え版を観てきた。
私の人生初の洋画が1973年版の『三銃士』(フェイ・ダナウェイのミレディが魅力的)だった。
今年はミュージカル『三銃士』も上演され、今またブームとなりつつある。
17世紀のフランス。パリにやってきた無鉄砲で勝気な青年ダルタニアンが、成行きで三銃士の仲間として王妃の首飾りを取り戻すためイギリスへ向かうが、リシュリュー枢機卿の魔の手、バッキンガム公爵と謎の美女ミレディが彼らの行く手を阻止する。
キャッチコピーは「伝説より、ハデにいこうぜ」。
まるで「三銃士パイレーツ」みたいな作品だw。
CGを使ったスピーディで迫力ある展開には目が釘付け。剣や武器に3D効果が発揮。
キャストのアクロバティックなアクションや緊迫感ある立ち回りも見どころだ。
映像はぶっ飛んでいて興奮させるが、ストーリーは思ってたよりも筋書き通りで、王道のアクション・アドベンチャー。
たくさんのキャラクターの魅力が光り、続編や外伝などいかようにも作れそう。華やかな衣装の中で、ルイ十三世の緑青紫が可笑しい。
空飛ぶ船の攻防戦は『海賊戦隊ゴーカイジャー』で見過ぎているので、あまり新鮮さはないかもしれないw。
三銃士でいつも注目されるコンスタンスの行方だが、この映画では納得できそう。
ダルタニアンには、撮影時18歳だったというローガン・ラーマン。いまいち可愛げがないが、特訓したという殺陣やアクションで奮闘している。
まるで峰不二子のような印象のミレディ役ミラ・ジョヴォヴィッチは、胸や足を出してセクシーな格好良さをアピール。
初の洋画吹替えのダルタニアン@溝端淳平、ミレディ@檀れいが其々持ち味を発揮。
のっけからアトス@東地宏樹のナレーションで、リーダー格としていかんなく活躍、クール&セクシーボイスをたっぷりと楽しめるv。
アラミス@津田健次郎、ポルトス@立木文彦もぴったり。
今回のオーランド・ブルームは平川さんの声ではないなと予想していたが、バッキンガム公爵@中村悠一がワイルドちっくに好演。ミレディを挟んだアトスとのやり取りに『ダンボール戦機』が浮かんでしまうw。
誠実でひょうきんなルイ十三世@木村良平、聡明なアンヌ王妃@伊瀬茉莉也が、其々チャーミングな雰囲気。ツンデレなコンスタンス@遠藤綾は、バッキンガムとの絡みはなし。
リシュリュー枢機卿@小川真司、ロシュフォール@西凛太郎が手堅く締める。ブランシェ@高戸靖広がムードメーカー。ダルタニアン父@てらそままさきは前半のみ。
とにかく視覚以上に、聴覚でいっぱい楽しませてもらった(^o^)。
続編を予想させるエピローグ。同じ吹替えキャストで『四銃士』もぜひ!
私の人生初の洋画が1973年版の『三銃士』(フェイ・ダナウェイのミレディが魅力的)だった。
今年はミュージカル『三銃士』も上演され、今またブームとなりつつある。
17世紀のフランス。パリにやってきた無鉄砲で勝気な青年ダルタニアンが、成行きで三銃士の仲間として王妃の首飾りを取り戻すためイギリスへ向かうが、リシュリュー枢機卿の魔の手、バッキンガム公爵と謎の美女ミレディが彼らの行く手を阻止する。
キャッチコピーは「伝説より、ハデにいこうぜ」。
まるで「三銃士パイレーツ」みたいな作品だw。
CGを使ったスピーディで迫力ある展開には目が釘付け。剣や武器に3D効果が発揮。
キャストのアクロバティックなアクションや緊迫感ある立ち回りも見どころだ。
映像はぶっ飛んでいて興奮させるが、ストーリーは思ってたよりも筋書き通りで、王道のアクション・アドベンチャー。
たくさんのキャラクターの魅力が光り、続編や外伝などいかようにも作れそう。華やかな衣装の中で、ルイ十三世の緑青紫が可笑しい。
空飛ぶ船の攻防戦は『海賊戦隊ゴーカイジャー』で見過ぎているので、あまり新鮮さはないかもしれないw。
三銃士でいつも注目されるコンスタンスの行方だが、この映画では納得できそう。
ダルタニアンには、撮影時18歳だったというローガン・ラーマン。いまいち可愛げがないが、特訓したという殺陣やアクションで奮闘している。
まるで峰不二子のような印象のミレディ役ミラ・ジョヴォヴィッチは、胸や足を出してセクシーな格好良さをアピール。
初の洋画吹替えのダルタニアン@溝端淳平、ミレディ@檀れいが其々持ち味を発揮。
のっけからアトス@東地宏樹のナレーションで、リーダー格としていかんなく活躍、クール&セクシーボイスをたっぷりと楽しめるv。
アラミス@津田健次郎、ポルトス@立木文彦もぴったり。
今回のオーランド・ブルームは平川さんの声ではないなと予想していたが、バッキンガム公爵@中村悠一がワイルドちっくに好演。ミレディを挟んだアトスとのやり取りに『ダンボール戦機』が浮かんでしまうw。
誠実でひょうきんなルイ十三世@木村良平、聡明なアンヌ王妃@伊瀬茉莉也が、其々チャーミングな雰囲気。ツンデレなコンスタンス@遠藤綾は、バッキンガムとの絡みはなし。
リシュリュー枢機卿@小川真司、ロシュフォール@西凛太郎が手堅く締める。ブランシェ@高戸靖広がムードメーカー。ダルタニアン父@てらそままさきは前半のみ。
とにかく視覚以上に、聴覚でいっぱい楽しませてもらった(^o^)。
続編を予想させるエピローグ。同じ吹替えキャストで『四銃士』もぜひ!
映画 シャッフル&初日舞台挨拶
2011年10月22日 映画映画『シャッフル』&初日舞台挨拶を観てきた。
10月下旬からはじまる舞台『シャッフル』絡みで映画化を知り、映画でも面白いメンツが揃っているので興味をもったから。
チケット完売といいながら、空席が目立っていたり立ち見がいたり。
上映前に舞台挨拶。
登壇者は、左手から及川拓郎監督、市川亀治郎、賀来賢人、金子ノブアキ、鎌苅健太、ムロツヨシ。お客さんの中には市川さんのファンらしきご婦人方が結構いらした。皆さん劇中と同じく、黒いスーツと黒ネクタイで決める。
舞台の映画化で、いかに映像化するかがポイントだったという及川監督。“順撮り”という物語の順番通りの撮影手法が、キャストにも作用したようだ。かなり過酷でタイトな現場だったそうで、俳優にとっても思い入れの多い作品になったという。
ハードなエピソードの中には、一番若い賢人の花粉症デビューの話や、もの凄い台詞量を難なくこなした市川さんの話まで。
普段は絶対触れ合う機会のない5人だが、映画に関わったことで、まるで定時制の男子校みたいな雰囲気。苦労多い現場を一緒に体験したこそ、とても仲がいい雰囲気が溢れていた。
とにかくムロさんが一番ノリがよくて面白い! 隣のケンケンも負けじと盛んにボケツッコミ。コウヘイさんが部長のノリで「まとまっていこう!」と張り上げる。みんなから「亀さん」と呼ばれてた市川さんは割とおとなしいが、隣で笑顔の賢人と小さくやり取り。亀さんのコメントにケンケンが「この人、こんなマジメじゃないんです」「でも好きです」と返し、二人のイチャイチャ感まで漂うw。周りからの賑やかな作用で、亀さんの面白い一面も伝わってきた。
各自のスケジュールの都合で、撮影は夜中3時に終わり朝5時に集合ということもあり大変だったとか。マイナスの要素が、かえって結束力の強さになったという。
ここで、会場横に控えていた花束ゲストの吹田早哉佳から、登壇者一人一人に深紅のバラ1本ずつが贈られた。映画と同じく肌露出のドレスを着た吹田さんに、いち早くムロさんがエッチなリアクション、隣のケンケンにたしなめられたりw。
男子校に間違って混ざった女子みたいだったと言う吹田さんは、クランクインが金子さんとの冒頭シーンw。映画は3度も観たが楽しめたという。
吹田さんも加わり、全員でフォトセッション。皆さん花を持って並び、まるで卒業式状態w。
今まで観た舞台挨拶の中で、ムービーも一番テンションが高くて面白かった。みんなニコニコ顔だが、とりわけ歯を見せて笑っていた亀さんが印象的。
映画の中には地震が大きな要素となっていてハズせないが、クランクアップしたのが今年3月11日の午前2時だったという。
上映するまでに様々な問題を抱え何度も迷ったそうだが、ここにきてようやく上映できる運びとなり、監督や皆さんの中に其々の思いが詰っていた。
皆さん、手を振って扉のほうへ。ケンケンが特にいっぱい手を振ってくれていた。明日またイベントで拝めそう。
 ̄
続いて上映。約2時間。
日本の「円」が使えなくなる目前のウエスタン・ワールドな村が舞台。
モニター調査で呼び出された男と仲間たちが、タイムリミットが迫る密室で、ある目的のために動き動かされていく、サスペンスでスリリングな攻防戦を描く。
すべてが布石であり、二転三転する先の見えないストーリー。「誰も信じるな」がポイントだ。
出演者がこれまであまり観なかったような役どころを演じ、人物の立場や性格や立ち位置が何度かシャッフルされるのも見どころか。でも全てが脳内予測範囲でもあり、観るほうの気持ちはあまりシャッフルされない。
銀行強盗というと、前に観た舞台『さよなら、また会う日まで』が思い出される。
及川氏により上演された舞台『シャッフル』に出ていた役者5人もちょっこっと出演。
アニメ&声優のオタク風味も含まれ、高垣彩陽が声の出演をしている。
爽快な後味感はなく、最後まで期待していた一発ドンデン返しは裏切られたようだw。
10月下旬からはじまる舞台『シャッフル』絡みで映画化を知り、映画でも面白いメンツが揃っているので興味をもったから。
チケット完売といいながら、空席が目立っていたり立ち見がいたり。
上映前に舞台挨拶。
登壇者は、左手から及川拓郎監督、市川亀治郎、賀来賢人、金子ノブアキ、鎌苅健太、ムロツヨシ。お客さんの中には市川さんのファンらしきご婦人方が結構いらした。皆さん劇中と同じく、黒いスーツと黒ネクタイで決める。
舞台の映画化で、いかに映像化するかがポイントだったという及川監督。“順撮り”という物語の順番通りの撮影手法が、キャストにも作用したようだ。かなり過酷でタイトな現場だったそうで、俳優にとっても思い入れの多い作品になったという。
ハードなエピソードの中には、一番若い賢人の花粉症デビューの話や、もの凄い台詞量を難なくこなした市川さんの話まで。
普段は絶対触れ合う機会のない5人だが、映画に関わったことで、まるで定時制の男子校みたいな雰囲気。苦労多い現場を一緒に体験したこそ、とても仲がいい雰囲気が溢れていた。
とにかくムロさんが一番ノリがよくて面白い! 隣のケンケンも負けじと盛んにボケツッコミ。コウヘイさんが部長のノリで「まとまっていこう!」と張り上げる。みんなから「亀さん」と呼ばれてた市川さんは割とおとなしいが、隣で笑顔の賢人と小さくやり取り。亀さんのコメントにケンケンが「この人、こんなマジメじゃないんです」「でも好きです」と返し、二人のイチャイチャ感まで漂うw。周りからの賑やかな作用で、亀さんの面白い一面も伝わってきた。
各自のスケジュールの都合で、撮影は夜中3時に終わり朝5時に集合ということもあり大変だったとか。マイナスの要素が、かえって結束力の強さになったという。
ここで、会場横に控えていた花束ゲストの吹田早哉佳から、登壇者一人一人に深紅のバラ1本ずつが贈られた。映画と同じく肌露出のドレスを着た吹田さんに、いち早くムロさんがエッチなリアクション、隣のケンケンにたしなめられたりw。
男子校に間違って混ざった女子みたいだったと言う吹田さんは、クランクインが金子さんとの冒頭シーンw。映画は3度も観たが楽しめたという。
吹田さんも加わり、全員でフォトセッション。皆さん花を持って並び、まるで卒業式状態w。
今まで観た舞台挨拶の中で、ムービーも一番テンションが高くて面白かった。みんなニコニコ顔だが、とりわけ歯を見せて笑っていた亀さんが印象的。
映画の中には地震が大きな要素となっていてハズせないが、クランクアップしたのが今年3月11日の午前2時だったという。
上映するまでに様々な問題を抱え何度も迷ったそうだが、ここにきてようやく上映できる運びとなり、監督や皆さんの中に其々の思いが詰っていた。
皆さん、手を振って扉のほうへ。ケンケンが特にいっぱい手を振ってくれていた。明日またイベントで拝めそう。
 ̄
続いて上映。約2時間。
日本の「円」が使えなくなる目前のウエスタン・ワールドな村が舞台。
モニター調査で呼び出された男と仲間たちが、タイムリミットが迫る密室で、ある目的のために動き動かされていく、サスペンスでスリリングな攻防戦を描く。
すべてが布石であり、二転三転する先の見えないストーリー。「誰も信じるな」がポイントだ。
出演者がこれまであまり観なかったような役どころを演じ、人物の立場や性格や立ち位置が何度かシャッフルされるのも見どころか。でも全てが脳内予測範囲でもあり、観るほうの気持ちはあまりシャッフルされない。
銀行強盗というと、前に観た舞台『さよなら、また会う日まで』が思い出される。
及川氏により上演された舞台『シャッフル』に出ていた役者5人もちょっこっと出演。
アニメ&声優のオタク風味も含まれ、高垣彩陽が声の出演をしている。
爽快な後味感はなく、最後まで期待していた一発ドンデン返しは裏切られたようだw。