映画 マイティ・ソー 3D吹替え版
2011年7月13日 映画映画『マイティ・ソー』と映画『アイ・アム・ナンバー4』を観てきた。
どちらも能力を持ち人間を護るヒーローもので、宇宙人の男と地球人の女が愛し合うという共通点があったw。
先ずは、映画『マイティ・ソー』3D吹替え版。
2Dが近場になく、3Dなら断然吹替えのほうがラク。
マーベル・コミックの人気ヒーローの映画化。
『アイアンマン2』のラストともリンクしており、壮大な【ジ・アベンジャーズ】への道のりのひとつでもある。
神の世界アスガルドの傲慢な暴れん坊王子が、父によって地球へ追放されるが、人間と触れ合ううちに改心し、真のヒーローとして目覚め成長していく話。
空から降ってきた男は、二つの世界を守る“オレ様”ヒーローだったという設定。
主人公ソーが一端は挫折してヘコむも、改心して立ち直る姿はとても人間らしくて好感。ソーの武器ムジョルニアが、扱うのに相応しい者に宿るというのも納得。ハンマーの力強さやクロスの凛々しさも単純明快。北欧神話などは『聖闘士星矢』が思い出されたりと、スピーディーで取っつき易い。
父と子の確執や絆というより、兄弟の陰湿な関係が見どころか。前半と後半とでは兄弟の印象がガラリと違うのが面白い。
王位継承争いや一触即発の戦争で緊張感漂うアスガルドと、謎の物体調査でSHIELD連中が横行する地球との比較がテンポよい。アスガルドの壮大な景色は3Dだとなかなか効果的。ニューメキシコの無味乾燥な砂漠とはえらい違い。
最強なソーも力を失えば、地球ではただの変人。地球上で神の王子が何をしでかすかが愉快な焦点。ヘンに品があるから、キスも手の甲にするのがカワイイ。
ソーを慕って地球へやってきた三銃士たちは、コスプレイヤーと間違われる始末。ホーガンがジャッキー・チェンってw。
マシン・デストロイヤーにいたっては、またトニーの仕業だと思われてしまったりw。
ソー@クリス・ヘムズワースは『スター・トレック』のカーク父をやったが、ムキムキ筋肉質のワイルドさと、子供っぽい笑顔とのギャップが素敵。三宅健太のパワフルな演技がよく映える。
ジェーン@ナタリー・ポートマンが、ここではとてもチャーミング。坂本真綾のヒロインボイスは公開中の『ハガレン』よりアダルトちっく。
助手ダーシー@カット・デニングスがまたキュート。田村睦心のハスキーボイスがぴったり。
浅野忠信は本人で声出演だが、セリフが殆ど無い^^;。でも三銃士として理知的ポジションを維持。
特筆すべきはトム・ヒドルストン演じたロキの二面性。正統派な平川大輔のワルボイスがこんなに聴けるなんて初めてかも。平川さんファンは必聴だろう。
EDロール後にはまたもニック・フューリーw。
秋に公開の『キャプテン・アメリカ』も楽しみになってきた。
どちらも能力を持ち人間を護るヒーローもので、宇宙人の男と地球人の女が愛し合うという共通点があったw。
先ずは、映画『マイティ・ソー』3D吹替え版。
2Dが近場になく、3Dなら断然吹替えのほうがラク。
マーベル・コミックの人気ヒーローの映画化。
『アイアンマン2』のラストともリンクしており、壮大な【ジ・アベンジャーズ】への道のりのひとつでもある。
神の世界アスガルドの傲慢な暴れん坊王子が、父によって地球へ追放されるが、人間と触れ合ううちに改心し、真のヒーローとして目覚め成長していく話。
空から降ってきた男は、二つの世界を守る“オレ様”ヒーローだったという設定。
主人公ソーが一端は挫折してヘコむも、改心して立ち直る姿はとても人間らしくて好感。ソーの武器ムジョルニアが、扱うのに相応しい者に宿るというのも納得。ハンマーの力強さやクロスの凛々しさも単純明快。北欧神話などは『聖闘士星矢』が思い出されたりと、スピーディーで取っつき易い。
父と子の確執や絆というより、兄弟の陰湿な関係が見どころか。前半と後半とでは兄弟の印象がガラリと違うのが面白い。
王位継承争いや一触即発の戦争で緊張感漂うアスガルドと、謎の物体調査でSHIELD連中が横行する地球との比較がテンポよい。アスガルドの壮大な景色は3Dだとなかなか効果的。ニューメキシコの無味乾燥な砂漠とはえらい違い。
最強なソーも力を失えば、地球ではただの変人。地球上で神の王子が何をしでかすかが愉快な焦点。ヘンに品があるから、キスも手の甲にするのがカワイイ。
ソーを慕って地球へやってきた三銃士たちは、コスプレイヤーと間違われる始末。ホーガンがジャッキー・チェンってw。
マシン・デストロイヤーにいたっては、またトニーの仕業だと思われてしまったりw。
ソー@クリス・ヘムズワースは『スター・トレック』のカーク父をやったが、ムキムキ筋肉質のワイルドさと、子供っぽい笑顔とのギャップが素敵。三宅健太のパワフルな演技がよく映える。
ジェーン@ナタリー・ポートマンが、ここではとてもチャーミング。坂本真綾のヒロインボイスは公開中の『ハガレン』よりアダルトちっく。
助手ダーシー@カット・デニングスがまたキュート。田村睦心のハスキーボイスがぴったり。
浅野忠信は本人で声出演だが、セリフが殆ど無い^^;。でも三銃士として理知的ポジションを維持。
特筆すべきはトム・ヒドルストン演じたロキの二面性。正統派な平川大輔のワルボイスがこんなに聴けるなんて初めてかも。平川さんファンは必聴だろう。
EDロール後にはまたもニック・フューリーw。
秋に公開の『キャプテン・アメリカ』も楽しみになってきた。
実写映画 忍たま乱太郎 試写会
2011年7月12日 映画実写版映画『忍たま乱太郎』試写会を観てきた。
戦国時代。忍者のたまご、乱太郎が、個性豊かな仲間たちや学園の先生といっしょに、プロの敵忍者を相手に、果敢に挑戦していく話。
原作コミック45巻、アニメでも放送されたお話だった。
アニメのキャストや舞台のキャストも思い出しながら、遊び心溢れた三池崇史監督の術中にハマって、思った以上に愉しめた(^o^)。
とにかく総勢80名を越す豪華キャスト陣。キャラクターが多過ぎて、俳優さんが見事に化けていて、忍法豆知識や小ネタも多くて、1回観ただけではとても把握しきれないw。
会場の子供たちはヘンなところで大ウケ、大人からは笑いや歓声やツッコミが飛び、観るほうも心一丸となって結構盛り上がること。
忍たまファンは、オチや次のシーンが出る前に笑いが込み上げてきてたまらんかった(^o^)。
映画では、一年は組と四年生が中心。乱太郎、きり丸、シンベヱに加え、喜三太や虎若が目立つ。前半は斉藤親子の話がカギなのでタカ丸の出番が多く、田村三木ヱ門や綾部喜八郎が愉快な存在w。善法寺伊作のエピはあるが、原作にあった五、六年生の活躍は少ない。
もちろん山田伝蔵(伝子ちゃん)&利吉の親子のアクション、土井半助の世話っぷりは見どころ。学園長と稗田八方斉、斉藤幸隆が強烈な存在感。戸部新左ヱ門や山本シナもまずまず。与四郎や照星、説明役の雑渡昆奈門にも注目したい。
ドクタケ忍者から、ドクササコ忍者、ウスタケ忍者、フリー暗殺者まで見比べるのも愉快。
加藤清史郎と中村獅童の顔がだんだんと親子に見えてきて。寺島進はやけに格好良く見えたw。
平幹二郎の芸が濃ゆいの何のって! 松方弘樹は頭にどれほど加重。鹿賀丈史が唄い出した時はどこのジャベールかとw。溝口琢矢のたんこぶがカワイイ。柄本明がキャラにソックリ過ぎる。竹中直人が不憫やなぁ。昆奈門はソフトな語り口で正体判明。ゴーカイシルバー池田純の文次郎はあまり目立たず。
原作者も絶賛した三津谷亮のメイクがスゴくて、テニミュで不二を観る度に三角鼻を思い出しそうw。
忍びとは、ガッツじゃあ!
団結して頑張る乱太郎たちを見て、元気と勇気が湧いてくる作品だった。
EDロールのメイキング映像も愉しい。編集の都合でいっぱいカットされたんだろうな。
もう1回は観て色々と確認したい。
戦国時代。忍者のたまご、乱太郎が、個性豊かな仲間たちや学園の先生といっしょに、プロの敵忍者を相手に、果敢に挑戦していく話。
原作コミック45巻、アニメでも放送されたお話だった。
アニメのキャストや舞台のキャストも思い出しながら、遊び心溢れた三池崇史監督の術中にハマって、思った以上に愉しめた(^o^)。
とにかく総勢80名を越す豪華キャスト陣。キャラクターが多過ぎて、俳優さんが見事に化けていて、忍法豆知識や小ネタも多くて、1回観ただけではとても把握しきれないw。
会場の子供たちはヘンなところで大ウケ、大人からは笑いや歓声やツッコミが飛び、観るほうも心一丸となって結構盛り上がること。
忍たまファンは、オチや次のシーンが出る前に笑いが込み上げてきてたまらんかった(^o^)。
映画では、一年は組と四年生が中心。乱太郎、きり丸、シンベヱに加え、喜三太や虎若が目立つ。前半は斉藤親子の話がカギなのでタカ丸の出番が多く、田村三木ヱ門や綾部喜八郎が愉快な存在w。善法寺伊作のエピはあるが、原作にあった五、六年生の活躍は少ない。
もちろん山田伝蔵(伝子ちゃん)&利吉の親子のアクション、土井半助の世話っぷりは見どころ。学園長と稗田八方斉、斉藤幸隆が強烈な存在感。戸部新左ヱ門や山本シナもまずまず。与四郎や照星、説明役の雑渡昆奈門にも注目したい。
ドクタケ忍者から、ドクササコ忍者、ウスタケ忍者、フリー暗殺者まで見比べるのも愉快。
加藤清史郎と中村獅童の顔がだんだんと親子に見えてきて。寺島進はやけに格好良く見えたw。
平幹二郎の芸が濃ゆいの何のって! 松方弘樹は頭にどれほど加重。鹿賀丈史が唄い出した時はどこのジャベールかとw。溝口琢矢のたんこぶがカワイイ。柄本明がキャラにソックリ過ぎる。竹中直人が不憫やなぁ。昆奈門はソフトな語り口で正体判明。ゴーカイシルバー池田純の文次郎はあまり目立たず。
原作者も絶賛した三津谷亮のメイクがスゴくて、テニミュで不二を観る度に三角鼻を思い出しそうw。
忍びとは、ガッツじゃあ!
団結して頑張る乱太郎たちを見て、元気と勇気が湧いてくる作品だった。
EDロールのメイキング映像も愉しい。編集の都合でいっぱいカットされたんだろうな。
もう1回は観て色々と確認したい。
映画 コクリコ坂から 試写会
2011年7月11日 映画映画『コクリコ坂から』試写会を観てきた。
宮崎駿が企画・脚本を担当。宮崎吾朗が5年ぶりに監督。
1963年の横浜を舞台に、16歳の女子高校生の恋愛や友情や家族を通して、若者たちの青春を描く。
同名の少女漫画を大幅にアレンジ、ジブリの20世紀に還ったような、みずみずしく美しいエンタメ作品に仕上がっていた。
主人公・松崎海の恋愛や学生運動が描かれるが、出生の秘密や戦中戦後の親の事情も絡ませた複雑な内容を、子どもが理解するにはちょっと難しそう。
フランス語の「コクリコ」に、海のニックネームの「メル」についても言及して欲しかった。家族設定や信号旗のことももう少し説明が必要だろう。
だが、綺麗な色と柔らかなタッチで、ほんわかと温かい雰囲気は、子どもにはピッタリ。ノスタルジーを感じさせるリアリティのある作風は、大人たちの青春を喚起させ、当時を知らない人でも時代の空気を感じさせてくれる。
男女間の淡い恋模様もいいが、真摯に貫く当時の勇猛果敢な男子学生たちや、男同士の友情や絆のほうが見ていて微笑ましい。
『耳をすませば』が思い出されるが、登場する少年・風間俊と水沼史郎の関係が、『海がきこえる』の杜崎拓と松野豊と重なってニヤけてしまうv。
俊の声の岡田准一はジブリ声優2作目とあってナチュラルに好演。史郎の風間俊介が唄い出した時は、思わず『前橋ヴィジュアル系』が浮かび笑いが込み上げたw。遊戯王みたいな二重人格なキャラではなくて良かった。
長澤まさみの海は、芯の強い明瞭な声で、語尾に余韻を含ませないのが爽快であり新鮮。
香川照之の理事長は場を大らかにさせるパワー。総じて声優陣に違和感はあまりなく、安心して聴いていられた。
学生集会の雑多な様子が、『カリオストロの城』のゴチャゴチャ感を思い出させて愉しい。
挿入歌として流れる、坂本九の「上を向いて歩こう」が癒しにもなるが、以前「見上げてごらん夜の星を」を使ったのは『二つのスピカ』だったな。
ガリ切りにガリ版刷りとか、学校帰りに揚げたてコロッケをパクつくとか、自分の青春ともちょっぴり重なりツボにくる。海自の護衛艦を思わせる描写もワクワク感を誘う。
後の学生運動としては甘さがあるが、全共闘委員長・神林はこうやって作られるのかもしれないw。
手嶌葵が歌う主題歌「さよならの夏」が、甘酸っぱくほろ苦く耳に残った。
入場時に、23日から開催される『コクリコ坂から』原画展の招待券を頂いた。
 ̄
15日の金曜ロードショー枠で、『ゲド戦記』の前に『海がきこえる』が放送。
1993年の子供の日、日テレで放送された『海がきこえる』が、ようやくまた放送されるとは何て素敵。飛田展男さんの拓も、関俊彦さんの松野も好きだったv。
当時ジブリから出たフィルム・ストーリーの巻末に、氷室冴子氏を囲んだキャストの集合写真が載っていて、若かりし頃の飛田さんや関さんの満面の笑顔にホックリくる。デジタルではない、一枚の写真には、様々な思いと年月の厚みが詰っているのだ。
宮崎駿が企画・脚本を担当。宮崎吾朗が5年ぶりに監督。
1963年の横浜を舞台に、16歳の女子高校生の恋愛や友情や家族を通して、若者たちの青春を描く。
同名の少女漫画を大幅にアレンジ、ジブリの20世紀に還ったような、みずみずしく美しいエンタメ作品に仕上がっていた。
主人公・松崎海の恋愛や学生運動が描かれるが、出生の秘密や戦中戦後の親の事情も絡ませた複雑な内容を、子どもが理解するにはちょっと難しそう。
フランス語の「コクリコ」に、海のニックネームの「メル」についても言及して欲しかった。家族設定や信号旗のことももう少し説明が必要だろう。
だが、綺麗な色と柔らかなタッチで、ほんわかと温かい雰囲気は、子どもにはピッタリ。ノスタルジーを感じさせるリアリティのある作風は、大人たちの青春を喚起させ、当時を知らない人でも時代の空気を感じさせてくれる。
男女間の淡い恋模様もいいが、真摯に貫く当時の勇猛果敢な男子学生たちや、男同士の友情や絆のほうが見ていて微笑ましい。
『耳をすませば』が思い出されるが、登場する少年・風間俊と水沼史郎の関係が、『海がきこえる』の杜崎拓と松野豊と重なってニヤけてしまうv。
俊の声の岡田准一はジブリ声優2作目とあってナチュラルに好演。史郎の風間俊介が唄い出した時は、思わず『前橋ヴィジュアル系』が浮かび笑いが込み上げたw。遊戯王みたいな二重人格なキャラではなくて良かった。
長澤まさみの海は、芯の強い明瞭な声で、語尾に余韻を含ませないのが爽快であり新鮮。
香川照之の理事長は場を大らかにさせるパワー。総じて声優陣に違和感はあまりなく、安心して聴いていられた。
学生集会の雑多な様子が、『カリオストロの城』のゴチャゴチャ感を思い出させて愉しい。
挿入歌として流れる、坂本九の「上を向いて歩こう」が癒しにもなるが、以前「見上げてごらん夜の星を」を使ったのは『二つのスピカ』だったな。
ガリ切りにガリ版刷りとか、学校帰りに揚げたてコロッケをパクつくとか、自分の青春ともちょっぴり重なりツボにくる。海自の護衛艦を思わせる描写もワクワク感を誘う。
後の学生運動としては甘さがあるが、全共闘委員長・神林はこうやって作られるのかもしれないw。
手嶌葵が歌う主題歌「さよならの夏」が、甘酸っぱくほろ苦く耳に残った。
入場時に、23日から開催される『コクリコ坂から』原画展の招待券を頂いた。
 ̄
15日の金曜ロードショー枠で、『ゲド戦記』の前に『海がきこえる』が放送。
1993年の子供の日、日テレで放送された『海がきこえる』が、ようやくまた放送されるとは何て素敵。飛田展男さんの拓も、関俊彦さんの松野も好きだったv。
当時ジブリから出たフィルム・ストーリーの巻末に、氷室冴子氏を囲んだキャストの集合写真が載っていて、若かりし頃の飛田さんや関さんの満面の笑顔にホックリくる。デジタルではない、一枚の写真には、様々な思いと年月の厚みが詰っているのだ。
映画 鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星
2011年7月5日 映画映画『鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』を観てきた。
入場特典は原作コミックス11.5巻「旅立ちの前に」。
私の中で『鋼の錬金術師』は、2003年のアニメ化と、2005年の原作とは違う独自の結末が描かれた劇場版アニメで一応決着していた。2009年の原作に沿った新シリーズのアニメがスタートした時も、もうハガレンはコレ限りと思い、2010年の原作の連載終了と同時期の最終回で終わらせたかった。それなのに、ホントに何をまた今更劇場版!?とも思うが、やはり観ておきたいと思うのはアニオタの性だろうか。
今回は、ハガレン熱が冷めやらぬスタッフのエネルギーとパワーを結集させて、こんなハガレンワールドも作れるのだという新たな可能性を提示し、まだまだ終わらせたくないという作り手の欲求が感じられる完成品にも思えた。
アメストリスとクレタの国境沿いにある街・テーブルシティを舞台に、嘆きの歴史をもつ祖国ミロスを復興させようとするジュリアと関わることになる、エドワードと弟アルフォンスの壮絶な戦いを描くオリジナル・ストーリー。
2時間があっという間の展開で、骨太で見応えのある作品だった。先に観た『スーパーエイト』の画面が霞んでしまうほどの映像力に惹き付けられ、胸にズシリとくるものがあった。
先人による様々な仕掛けをもつミステリアスなテーブルシティよりも、ふたつの大国に政治的戦略的に翻弄され、谷底に追いやられて劣悪な生活を強いられる「ミロス」のほうに目がいく。アニメ『ボトムズ・ファインダー』を思い出させる世界観で、まさに「ボトムズ」の人たちだ。「丘」ではなく「谷」が舞台なのではないかと思う。
ミロス人の自由と独立の闘いが主軸にあるが、政治や野望や戦略が絡んで、三つ巴四つ巴の闘いが繰り広げられ、人物の仕掛けもあって、設定や関係性は複雑で厄介だ。
レギュラー陣にゲストキャラが多彩で登場人物が多く、まるでジブリアニメの様相も見せる。だが谷の人たちや支配者の描き方が浅くて、キャラクターにあまり感情移入できない。布石は単純明快で、トリッキーな男の正体など早々と分ってしまう。ロイ・マスタングは個人的活躍の場は少なく盛り上げ役、ウィンリィもサポート役に徹する。
エドとアルがアニメや原作で既に完結している為、膨らみがないのが残念だ。“賢者の石”の正体や“真理の扉”についても知っており、立ち向かう強固な意志と覚悟を持っているから、彼らの新たな成長や達成感は劇場版では得られない。
そのカタルシスをジュリアひとりが引き受けることになるが、前半は関係性や周りに動かされている印象があり、ラストも突発的に変化するという感じがある。彼女の哀しみや葛藤をもう少し描いてもよかっただろう。
“兄弟”“兄妹”の絆としては、比較できて興味深い。ジュリアを何度も助けるのがアルで、「兄さん」についての会話もじんわりときたし、最後に気をきかせるエドの図も微笑ましい。アルとエドの意志(石)を継ぐ者という流れは納得いく。
ストーリー的には色々思うものがあったが、クオリティの高い画力と迫力とスピード感がとにかく凄い。息もつかせぬバトルとアクションシーンには、ただただ圧倒されて見入ってしまった。秀逸な絵コンテやカット割りはもちろん、編集や音響作業も素晴らしい。美術も精密で美しいこと。宮崎作品を思わせるような力量を感じた。
だが人がたくさん死んで、流血や血飛沫のシーンが凄まじく、エンタメ性としては疑問がある。観終わった後も、いまひとつの重苦しさが残る。ハガレンワールドに慣れていない、初見の人にはやや疲れる作品ではないかと思う。
朴路美、釘宮理恵の息ぴったりの会話に癒されたり、三木眞一郎や折笠富美子に安心感をもったり。
坂本真綾、森川智之は本領発揮といったところ。アフレコ挑戦したというブラマヨは、キャラ自体が分らなかったw。
ラルクの主題歌は思い入れたっぷり。
入場特典は原作コミックス11.5巻「旅立ちの前に」。
私の中で『鋼の錬金術師』は、2003年のアニメ化と、2005年の原作とは違う独自の結末が描かれた劇場版アニメで一応決着していた。2009年の原作に沿った新シリーズのアニメがスタートした時も、もうハガレンはコレ限りと思い、2010年の原作の連載終了と同時期の最終回で終わらせたかった。それなのに、ホントに何をまた今更劇場版!?とも思うが、やはり観ておきたいと思うのはアニオタの性だろうか。
今回は、ハガレン熱が冷めやらぬスタッフのエネルギーとパワーを結集させて、こんなハガレンワールドも作れるのだという新たな可能性を提示し、まだまだ終わらせたくないという作り手の欲求が感じられる完成品にも思えた。
アメストリスとクレタの国境沿いにある街・テーブルシティを舞台に、嘆きの歴史をもつ祖国ミロスを復興させようとするジュリアと関わることになる、エドワードと弟アルフォンスの壮絶な戦いを描くオリジナル・ストーリー。
2時間があっという間の展開で、骨太で見応えのある作品だった。先に観た『スーパーエイト』の画面が霞んでしまうほどの映像力に惹き付けられ、胸にズシリとくるものがあった。
先人による様々な仕掛けをもつミステリアスなテーブルシティよりも、ふたつの大国に政治的戦略的に翻弄され、谷底に追いやられて劣悪な生活を強いられる「ミロス」のほうに目がいく。アニメ『ボトムズ・ファインダー』を思い出させる世界観で、まさに「ボトムズ」の人たちだ。「丘」ではなく「谷」が舞台なのではないかと思う。
ミロス人の自由と独立の闘いが主軸にあるが、政治や野望や戦略が絡んで、三つ巴四つ巴の闘いが繰り広げられ、人物の仕掛けもあって、設定や関係性は複雑で厄介だ。
レギュラー陣にゲストキャラが多彩で登場人物が多く、まるでジブリアニメの様相も見せる。だが谷の人たちや支配者の描き方が浅くて、キャラクターにあまり感情移入できない。布石は単純明快で、トリッキーな男の正体など早々と分ってしまう。ロイ・マスタングは個人的活躍の場は少なく盛り上げ役、ウィンリィもサポート役に徹する。
エドとアルがアニメや原作で既に完結している為、膨らみがないのが残念だ。“賢者の石”の正体や“真理の扉”についても知っており、立ち向かう強固な意志と覚悟を持っているから、彼らの新たな成長や達成感は劇場版では得られない。
そのカタルシスをジュリアひとりが引き受けることになるが、前半は関係性や周りに動かされている印象があり、ラストも突発的に変化するという感じがある。彼女の哀しみや葛藤をもう少し描いてもよかっただろう。
“兄弟”“兄妹”の絆としては、比較できて興味深い。ジュリアを何度も助けるのがアルで、「兄さん」についての会話もじんわりときたし、最後に気をきかせるエドの図も微笑ましい。アルとエドの意志(石)を継ぐ者という流れは納得いく。
ストーリー的には色々思うものがあったが、クオリティの高い画力と迫力とスピード感がとにかく凄い。息もつかせぬバトルとアクションシーンには、ただただ圧倒されて見入ってしまった。秀逸な絵コンテやカット割りはもちろん、編集や音響作業も素晴らしい。美術も精密で美しいこと。宮崎作品を思わせるような力量を感じた。
だが人がたくさん死んで、流血や血飛沫のシーンが凄まじく、エンタメ性としては疑問がある。観終わった後も、いまひとつの重苦しさが残る。ハガレンワールドに慣れていない、初見の人にはやや疲れる作品ではないかと思う。
朴路美、釘宮理恵の息ぴったりの会話に癒されたり、三木眞一郎や折笠富美子に安心感をもったり。
坂本真綾、森川智之は本領発揮といったところ。アフレコ挑戦したというブラマヨは、キャラ自体が分らなかったw。
ラルクの主題歌は思い入れたっぷり。
映画 SUPER 8 スーパーエイト 吹替え版
2011年7月5日 映画 コメント (1)映画『SUPER 8 スーパーエイト』吹替え版を観てきた。
1979年アメリカ。8ミリ映画撮影をする子供たちの前で、列車の脱線事故が発生。被害者から事故のことを隠すようにと釘をさされるが、空軍が街を占拠し、異常な出来事が次々と街の中で起こる。
製作がスティーブン・スピルバーグ。監督・脚本がJ.J.エイブラムス。
スピルバーグ初期作品へのオマージュがふんだんに散りばめられ、出てくる6人の子供たちも、実はスプルバーグやエイブラムスがモデルなのでは?と思われるような、生き生きと個性的な面子ばかりw。
タイトルの“スーパーエイト”の意味が分らなかったが、8ミリフィルムの規格であり、8つの謎という意味なのだろうか。子供たちも8人いればよかったのにw。
“ジャンルを超越した傑作”とあったが、これは括りが難しい。
8ミリ映画作りに夢中になる少年たちの青春ドラマであり、謎の生物をめぐるSFミステリーであり、爆発やエイリアンが出てくるパニック・アクションでもある。
友情や仲間との繋がり、父親と子供の絆も描けてはいるが、どちらかというとラブ・ストーリーの要素が強そう。
期待していた『E.T.』みたいな触れ合いは、後から取って付けたような感じ。むしろ、母親を失くし形見のペンダントを持ち歩く少年と、孤独と裏切りと失意の中で生きる宇宙人とを重ねて、子どもの親や社会からの自立を描きたかったのだろうか。その成果として残されたのが、あの光り輝く物体であり、自主映画なんだろうと思う。
観終わった後は、呆気なさ感と後味の苦さがジワリと残る。あの保安官とか主婦とかどうなったんだろうか。結構、多くの命が失われたと思うが。破壊された街の復興も気になるし、アメリカ政府への不信感も募る。
30年以上前のノスタルジックな雰囲気を残しつつ、現代的な派手な仕掛けで注目させ、色々なものを詰め込んだ欲張りで贅沢な作品だが、結果的に大雑把で薄味の大作映画となってしまったのが惜しい。
EDロールで流れる完成されたゾンビ映画が、実は本編よりも面白くて見入ってしまった。映像や編集は子どもっぽくて懐かしいが、出てくる警部やロメロ化学の人やゾンビの迫真ある演技力にはビックリw。日本語版も声音を変えてきて上手いw。
主人公ジョーには、演技経験ゼロの新人ジョエル・コートニー。愁いを含んだ瞳とおっとりした喋りと柔らかいハンサム顔は、東洋人好みで日本アニメの主人公みたいな雰囲気w。一途で真摯な思いがよく表現されていた。
エル・ファニングもアクがなくてキュートだが、ゾンビメイクをした顔が怖くて、その顔で笑われると苦笑してしまう。
日本語吹替え版ではヤング声優陣がナチュラル。ジョーの声には『昭和物語』で好演した本城雄太郎。父親ジャックの声の木下浩之は、宇宙人ものアニメ『レベルE』にも出ていたw。他に、松山鷹志、大川透が出演。
1979年アメリカ。8ミリ映画撮影をする子供たちの前で、列車の脱線事故が発生。被害者から事故のことを隠すようにと釘をさされるが、空軍が街を占拠し、異常な出来事が次々と街の中で起こる。
製作がスティーブン・スピルバーグ。監督・脚本がJ.J.エイブラムス。
スピルバーグ初期作品へのオマージュがふんだんに散りばめられ、出てくる6人の子供たちも、実はスプルバーグやエイブラムスがモデルなのでは?と思われるような、生き生きと個性的な面子ばかりw。
タイトルの“スーパーエイト”の意味が分らなかったが、8ミリフィルムの規格であり、8つの謎という意味なのだろうか。子供たちも8人いればよかったのにw。
“ジャンルを超越した傑作”とあったが、これは括りが難しい。
8ミリ映画作りに夢中になる少年たちの青春ドラマであり、謎の生物をめぐるSFミステリーであり、爆発やエイリアンが出てくるパニック・アクションでもある。
友情や仲間との繋がり、父親と子供の絆も描けてはいるが、どちらかというとラブ・ストーリーの要素が強そう。
期待していた『E.T.』みたいな触れ合いは、後から取って付けたような感じ。むしろ、母親を失くし形見のペンダントを持ち歩く少年と、孤独と裏切りと失意の中で生きる宇宙人とを重ねて、子どもの親や社会からの自立を描きたかったのだろうか。その成果として残されたのが、あの光り輝く物体であり、自主映画なんだろうと思う。
観終わった後は、呆気なさ感と後味の苦さがジワリと残る。あの保安官とか主婦とかどうなったんだろうか。結構、多くの命が失われたと思うが。破壊された街の復興も気になるし、アメリカ政府への不信感も募る。
30年以上前のノスタルジックな雰囲気を残しつつ、現代的な派手な仕掛けで注目させ、色々なものを詰め込んだ欲張りで贅沢な作品だが、結果的に大雑把で薄味の大作映画となってしまったのが惜しい。
EDロールで流れる完成されたゾンビ映画が、実は本編よりも面白くて見入ってしまった。映像や編集は子どもっぽくて懐かしいが、出てくる警部やロメロ化学の人やゾンビの迫真ある演技力にはビックリw。日本語版も声音を変えてきて上手いw。
主人公ジョーには、演技経験ゼロの新人ジョエル・コートニー。愁いを含んだ瞳とおっとりした喋りと柔らかいハンサム顔は、東洋人好みで日本アニメの主人公みたいな雰囲気w。一途で真摯な思いがよく表現されていた。
エル・ファニングもアクがなくてキュートだが、ゾンビメイクをした顔が怖くて、その顔で笑われると苦笑してしまう。
日本語吹替え版ではヤング声優陣がナチュラル。ジョーの声には『昭和物語』で好演した本城雄太郎。父親ジャックの声の木下浩之は、宇宙人ものアニメ『レベルE』にも出ていたw。他に、松山鷹志、大川透が出演。
ヴァンパイア・ストーリーズ
2011年7月2日 映画今夏公開予定の映画『ヴァンパイア・ストーリーズ』プレミアム上映イベントに参加してきた。
物販が混雑。値段が高くないのはいいが、カード型パンフが開け難い^^;。
『BROTHERS』と『CHASERS』の2本でひとつの作品。
『BROTHERS』は、兄弟や家族に焦点をあてたドラマ。
『CHASERS』は、人との絆や友情や愛情に言及したドラマ。
ストーリーやキャラクターがリンクされているので、両方を観たほうがいい。
個人的見解では、『BROTHERS』を先に観てから『CHASERS』を観たほうがいいかも。
個人的感想としては、『BROTHERS』よりも『CHASERS』のほうが面白かった。
 ̄
舞台挨拶には、柳下大(セイ役)加藤和樹(アイ役)馬場徹(シュウ役)牧田哲也(アサギ役)後藤光(監督)が登壇。
テニミュの4人、うち2人がD-BOYS。和樹は目新しい黒いスーツに赤いタイとチーフで鮮やかv。
マッキーと和樹と監督が同い年とかで(!)この中ではマッキーが年長らしいw。マッキーと司会者とのクールなガチバトルとかw、マッキーに和樹がやたらツッコミ入れたりとか、意外な関係性が可笑しい。
でもみんなが言うように、『CHASERS』のマッキーはホントに格好良い! これで挨拶でも口を開かなければカッコイーのにw。
ミスター・ヴァンパイアの和樹は、映画でもクールでセクシー!
両作品ともにキーパーソンとして暗躍。格好良いアクションも披露。
実物は素敵なのに、映画の中では何故か太って見えちゃうwばーちょとトモ。
二人とも、つかこうへい作品と関わってから、演技に深みや濃くが出たと思う。
2月の撮影だったので、吐く息も白くて寒そうに見える。
両作品とも最初にアノシーンが出てきて、枝分かれる一週間。
エンディングロール後のシーンも見どころ。
こういう上映イベントがなければ見逃していたかもしれない作品。
『CHASERS』の舞台挨拶時は、めっちゃ間近で出演者を拝めて、うっとりしながら笑った。
物販が混雑。値段が高くないのはいいが、カード型パンフが開け難い^^;。
『BROTHERS』と『CHASERS』の2本でひとつの作品。
『BROTHERS』は、兄弟や家族に焦点をあてたドラマ。
『CHASERS』は、人との絆や友情や愛情に言及したドラマ。
ストーリーやキャラクターがリンクされているので、両方を観たほうがいい。
個人的見解では、『BROTHERS』を先に観てから『CHASERS』を観たほうがいいかも。
個人的感想としては、『BROTHERS』よりも『CHASERS』のほうが面白かった。
 ̄
舞台挨拶には、柳下大(セイ役)加藤和樹(アイ役)馬場徹(シュウ役)牧田哲也(アサギ役)後藤光(監督)が登壇。
テニミュの4人、うち2人がD-BOYS。和樹は目新しい黒いスーツに赤いタイとチーフで鮮やかv。
マッキーと和樹と監督が同い年とかで(!)この中ではマッキーが年長らしいw。マッキーと司会者とのクールなガチバトルとかw、マッキーに和樹がやたらツッコミ入れたりとか、意外な関係性が可笑しい。
でもみんなが言うように、『CHASERS』のマッキーはホントに格好良い! これで挨拶でも口を開かなければカッコイーのにw。
ミスター・ヴァンパイアの和樹は、映画でもクールでセクシー!
両作品ともにキーパーソンとして暗躍。格好良いアクションも披露。
実物は素敵なのに、映画の中では何故か太って見えちゃうwばーちょとトモ。
二人とも、つかこうへい作品と関わってから、演技に深みや濃くが出たと思う。
2月の撮影だったので、吐く息も白くて寒そうに見える。
両作品とも最初にアノシーンが出てきて、枝分かれる一週間。
エンディングロール後のシーンも見どころ。
こういう上映イベントがなければ見逃していたかもしれない作品。
『CHASERS』の舞台挨拶時は、めっちゃ間近で出演者を拝めて、うっとりしながら笑った。
劇場版 戦国BASARA The Last Party
2011年6月20日 映画劇場版『戦国BASARA -The Last Party- 』を観てきた。
やーっと。やっとである。公開劇場数が少ないせいか、結構埋まってる客席。
しかも女子ばかり。バサラファンは熱いのか、内輪でだいぶ盛り上がってるw。
週替わりで観られるマナーCM、3週目は伊達政宗&片倉小十郎篇だった。
イベント等でお馴染みの、既成画面にあらたに声優さんが新録したヤツね。
「上映中に筆頭コール」ってw。でも「クール」に観ようってのは賛成。
オープニングは放送した『戦国BASARA』1&2のまとめダイジェスト。アニメのバサラを観てない人のためなのか。半兵衛の声は聴けず。映画版はテレビの続き。
戦国時代。覇王・豊臣秀吉亡き後、私怨や因縁や様々な思惑が混在し企みが暗躍する中、関ヶ原へと武将が集められ、最大最後の決戦が繰り広げられる話。
伊達政宗を主君の敵と付け狙う石田三成。
武田と上杉の間に入り、絆の力で天下統一を成そうとする徳川家康。
『ゴーカイ ゴセイ』を観た後だったので、またもや関智一ヴォイスだぁと苦笑しちまったw。
さすがに「ファーイナル!」の熱血ボイスじゃなく、クールな粘着性ボイスw。速い居合いはまるで加速装置風w。激しい情愛の気持ちはわかるけど、信頼してる大谷吉継たちに影で利用されたりと、純粋でマヌケな面もあり。
バサラの徳川家康は、たくましい意思と潔い行動力をもった爽やかな良人らしい。家康アンチな私にとって、この設定はつまらなくて疲れて^^;。大川透の声は合ってはいるが、こういうキャラだと面白味が足りない。ブラック家康じゃないキャラは、正直、眠気に襲われそう。
本来観たかった、石田VS徳川の片鱗もなかったのが味気ないこと。
その分、伊達政宗がテレビより格好良く見えてしまった。家に帰るやいなや、小十郎の懐へ倒れこんでしまう弱さやナイーブさも好き。中井和哉の喋り方もゴーカイレッドに似てるよねw。やっぱ海賊のDNAを受け継いでいるんだなw。
政宗が認めてる宿敵はただひとり、真田幸村ってことで、保志総一朗の声がまた試されている内容。親方様とのタッグバトルは相変わらず笑える。佐助がなにげにイイポジション。てか、ここまでくると、舞台版のキャストが浮かんでしまうから困るw。
オールキャラのてんこ盛り状態。前田慶次は相変わらずよくわかんない立ち位置で、やたら首突っ込んでくるw。長曾我部と毛利も相変わらず喧々囂々。小早川秀秋が困ったちゃんな阿呆っぷりだが、福山潤の声だとしばらくして気づいた。
速水奨も若本規夫も最後に一花って感じだが、二人とも演技が超濃過ぎるだろうが(笑)。楽しんでやってるのは大いにわかるけどね。
これだけ揃ってるのに、半兵衛がいない。あと、宮本武蔵もw。
ダレも見たことない関ヶ原なので、大いにフリーダムにムチャクチャやってるのが潔し。
後半はまるで『ゴーカイ ゴセイ』の展開とソックリw。宿敵同士の闘いを経て、いちどきに彼らを共闘させるには、更なる強大な敵を登場すべし。しかも地獄ならぬ、冥府からの復活。まさに王道! 凄まじい敵に立ち向かう彼らを奮い立たせるのは、一般庶民ならぬ家臣たちの熱い思い。まんまじゃんw。
でも最後は、家臣の声援や思いによって決着したのではなかった。あまりに呆気なかった気も。みんないつの間にか拘りや怨恨を捨ててるし。でもこういう“やり終えた”感を、スタッフも観客も共有することが狙いなんだろう。
OPやEDにT.M.Revolutionの歌が流れると、なんだか『ガンダムSEED』の劇場版を観るような感覚にw。ご本人も声の出演をしたかったのではw。
アニメ版しか知らない私だが、この調子でアニメ版の外伝とかがOVAで作られそうな予感。
てか、新キャストを投入して、舞台版『戦国BASARA弐』とか早くやってくれないのかしらん。ナマで観たいよ、ナマでw。
やーっと。やっとである。公開劇場数が少ないせいか、結構埋まってる客席。
しかも女子ばかり。バサラファンは熱いのか、内輪でだいぶ盛り上がってるw。
週替わりで観られるマナーCM、3週目は伊達政宗&片倉小十郎篇だった。
イベント等でお馴染みの、既成画面にあらたに声優さんが新録したヤツね。
「上映中に筆頭コール」ってw。でも「クール」に観ようってのは賛成。
オープニングは放送した『戦国BASARA』1&2のまとめダイジェスト。アニメのバサラを観てない人のためなのか。半兵衛の声は聴けず。映画版はテレビの続き。
戦国時代。覇王・豊臣秀吉亡き後、私怨や因縁や様々な思惑が混在し企みが暗躍する中、関ヶ原へと武将が集められ、最大最後の決戦が繰り広げられる話。
伊達政宗を主君の敵と付け狙う石田三成。
武田と上杉の間に入り、絆の力で天下統一を成そうとする徳川家康。
『ゴーカイ ゴセイ』を観た後だったので、またもや関智一ヴォイスだぁと苦笑しちまったw。
さすがに「ファーイナル!」の熱血ボイスじゃなく、クールな粘着性ボイスw。速い居合いはまるで加速装置風w。激しい情愛の気持ちはわかるけど、信頼してる大谷吉継たちに影で利用されたりと、純粋でマヌケな面もあり。
バサラの徳川家康は、たくましい意思と潔い行動力をもった爽やかな良人らしい。家康アンチな私にとって、この設定はつまらなくて疲れて^^;。大川透の声は合ってはいるが、こういうキャラだと面白味が足りない。ブラック家康じゃないキャラは、正直、眠気に襲われそう。
本来観たかった、石田VS徳川の片鱗もなかったのが味気ないこと。
その分、伊達政宗がテレビより格好良く見えてしまった。家に帰るやいなや、小十郎の懐へ倒れこんでしまう弱さやナイーブさも好き。中井和哉の喋り方もゴーカイレッドに似てるよねw。やっぱ海賊のDNAを受け継いでいるんだなw。
政宗が認めてる宿敵はただひとり、真田幸村ってことで、保志総一朗の声がまた試されている内容。親方様とのタッグバトルは相変わらず笑える。佐助がなにげにイイポジション。てか、ここまでくると、舞台版のキャストが浮かんでしまうから困るw。
オールキャラのてんこ盛り状態。前田慶次は相変わらずよくわかんない立ち位置で、やたら首突っ込んでくるw。長曾我部と毛利も相変わらず喧々囂々。小早川秀秋が困ったちゃんな阿呆っぷりだが、福山潤の声だとしばらくして気づいた。
速水奨も若本規夫も最後に一花って感じだが、二人とも演技が超濃過ぎるだろうが(笑)。楽しんでやってるのは大いにわかるけどね。
これだけ揃ってるのに、半兵衛がいない。あと、宮本武蔵もw。
ダレも見たことない関ヶ原なので、大いにフリーダムにムチャクチャやってるのが潔し。
後半はまるで『ゴーカイ ゴセイ』の展開とソックリw。宿敵同士の闘いを経て、いちどきに彼らを共闘させるには、更なる強大な敵を登場すべし。しかも地獄ならぬ、冥府からの復活。まさに王道! 凄まじい敵に立ち向かう彼らを奮い立たせるのは、一般庶民ならぬ家臣たちの熱い思い。まんまじゃんw。
でも最後は、家臣の声援や思いによって決着したのではなかった。あまりに呆気なかった気も。みんないつの間にか拘りや怨恨を捨ててるし。でもこういう“やり終えた”感を、スタッフも観客も共有することが狙いなんだろう。
OPやEDにT.M.Revolutionの歌が流れると、なんだか『ガンダムSEED』の劇場版を観るような感覚にw。ご本人も声の出演をしたかったのではw。
アニメ版しか知らない私だが、この調子でアニメ版の外伝とかがOVAで作られそうな予感。
てか、新キャストを投入して、舞台版『戦国BASARA弐』とか早くやってくれないのかしらん。ナマで観たいよ、ナマでw。
映画 ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊
2011年6月20日 映画映画『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』2回目を観てきた。
初日は舞台挨拶やら娘が一緒やらで、たんと集中できなかった気もする。
てんこ盛りな内容なので、2回以上は観ないとついてけない。
今回は、パンフやエンターブレインブック本を観て、35大スーパー戦隊主題歌全集DVDを観て、ついでにスマステでやってた戦隊シリーズも観てと、とり急ぎ予習復習はしておいたw。
入場特典のカードはまだ貰えた。
ゴーカイジャーVSゴセイジャーに、今までのスーパー戦隊が加わっておっきな祭りを繰り広げ、『仮面ライダー』みたいに一般庶民の熱い思いを受けて、敵を倒すという王道パターン。
子供も満足し、大人も懐かしく思える、エンターテイメント・ムービーだ。
ツッコミ所や物足りなさ感はあるけど、まずまず爽やかに陽気に楽しめた。
伝説の素顔の戦士たちが登場するが、なんで彼らなんだろう?という疑問はチラホラ。戦隊シリーズは全部は観てないので、馴染みのない男女が突然出てきてもすぐに受け入れられん。
あのリストラされた男は、この最終決戦を目の当りにし、生きる勇気や希望が出てきたようだが、そんなものなのかなと^^;。街中が破壊され、これから復興作業も困難になり、ますます職に就くのが大変になるのではないかと。
演出や見せ方にもよるが、エキストラの数が圧倒的に少ない。世界を破壊しつくさんとする黒十字王の猛攻撃に、たったあれだけの人達が一部で逃げ惑っていて、スケールが小さくて緊迫感や臨場感が丸っきり沸かないのだ。
昔のスーパー戦隊やロボ決戦の中には、過去の映像を流しているだけのものもあり、リアルな白熱感には欠ける。
なにより黒十字王にお任せっきりのザンギャック部隊は、結局存在感が薄かった。
やっぱりゴーカイ&ゴセイのキャラが魅力的だ。
“泥棒天使”“海賊野郎”とか言ってたが、彼らって日本人でもなければ地球人でも未来人でもない、一応、地球外生命体の宇宙人なんだよねw。シンケンジャーは日本人だったけど。
ゴセイ単独だと、女の子キャラがカブったりでいまひとつ興味がもてなかったが、ゴーカイ面子と一緒だと、ゴセイキャラの良さや面白さをあらためて再発見。
アラタはヒーローとしては心細いが、他者との関係性ではすっごく貴重な存在。先の『VS』で殿と相性がイイかなと思ったが、それ以上にマベちゃんとは深く繋がるものがあって、二人っきりのシーンがとっても好き。アラタの純粋でひたむきで熱い魂に、マベちゃんの頑なな心がどんどん浄化されていくのが分る。
小澤亮太は皆を一つにさせる掛け声が力強くてホントに上手い。千葉雄大も普段は優しい口調なのに、たまに凛々しい声が響いてドキリとさせる。舞台挨拶でもこの二人は見つめ合ってたしw、また何かで共演して貰いたいな。
モネとルカは声も似てたし、シンクロ率がハンパない。二人の勢いにウンザリしそうだが、口数少ないジョーに熱血のアグリというコンビが合ってる。「ヨゴ映」文字に笑ったが、アグリがすかさずぶっち斬る場面がナイス。
つり橋では花粉仲間だったそうだが、アイムの丁寧口調に釣られ三人ともすぐに穏やかな雰囲気。でもアノ作戦を思いついたのがハイドじゃなく、ハカセだとはね。意外と頼りになる?ハカセ。
アイムも秘められた強き心を持っているとわかった。レンジャーキーで具現化した先輩戦隊の束を見て、やや意気消沈となる仲間たちの中でいち早く、「でもやらなければ」と決意を表明したのがアイム。お姫様強し!娘はゴセイジャーの女の子に興味がなくアイム贔屓だが、映画でますます好きになった様子。
突然出てきた天知望くんもはや中学二年生。ゴーカイにこういう子どもは作らないのかな。
もとはゴセイナイトの取り合いから端を発したゴーカイVSゴセイ。初っ端からふんだんに流れる関智一のナレーションといい、ゴセイナイトの小西克幸といい、先日のヘロQさんの舞台が思い出されてニヤける。
元・護星天使のブラさんは、敵として愛されキャラだと思う。救星主ブラジラとしてマベちゃんとアラタをあれだけ痛めつけてくれて、ホント嬉しくなっちゃうw。中盤で終わりかと思いきや、最後に何と4形態で復活! 一作品に5つのキャラなんてスゴイや!(笑)画面下にテロップが欲しかった。「無念は永遠に」とカッコイー捨て台詞でアピール。飛田展男キャラとしても永遠に残るだろう。また復活して頂きたいが、それはアラタの動向次第だろうか。
黒十字王は復活幹部たちにゴーカイ&ゴセイを任せたはいいが、その間ちゃんと復讐攻撃していたんだろうか。言葉は凄みがあるが、いまひとつ具体的な強さに繋がらない。黒十字城も呆気なくロボたちにヤられていた感。長年後楽園の戦隊ショーのCMナレに務めていた神谷明が、満を持してのラスボス役なのは嬉しかったが、もっと恐怖感を煽って欲しかったかも。
レジェンド大戦で流れる主題歌「ゴセイジャー」、中盤で「ゴーカイジャー」、ヤマ場で「ゴレンジャー」の配置演出が抜群。ささきいさおが出たのは仮面ライダーだったけれどw。
エンディングの「ヒーローゲッター199ver.」の歌詞がとっても聴き取りやすい。ゴセイジャーたちにも託されて、ゴーカイジャーたちがどんどん変身。昔の映像と組み合わせるのも感無量な思い。EDだけでも何度でも観たい気分だ。
本編でゴーカイシルバーがチラと映るが、海賊戦隊ゴーカイジャーのこれからの展開にも胸ふくらむ。
娘はレンジャーキーか、アイムのジャケットが欲しいとのたまうw。変身できるわけじゃないし、夏に買ったら厚いっしょw。
これまでの素顔の戦士たちは、舞台やイベントでたまにお見かけするが、その後どのような活躍をされているのか、どのように過ごされていたのか。
ゴセイジャーの面々も、雄大くんはドラマや舞台があるとして、また新たな活躍の場を見い出せたらと願う。
初日は舞台挨拶やら娘が一緒やらで、たんと集中できなかった気もする。
てんこ盛りな内容なので、2回以上は観ないとついてけない。
今回は、パンフやエンターブレインブック本を観て、35大スーパー戦隊主題歌全集DVDを観て、ついでにスマステでやってた戦隊シリーズも観てと、とり急ぎ予習復習はしておいたw。
入場特典のカードはまだ貰えた。
ゴーカイジャーVSゴセイジャーに、今までのスーパー戦隊が加わっておっきな祭りを繰り広げ、『仮面ライダー』みたいに一般庶民の熱い思いを受けて、敵を倒すという王道パターン。
子供も満足し、大人も懐かしく思える、エンターテイメント・ムービーだ。
ツッコミ所や物足りなさ感はあるけど、まずまず爽やかに陽気に楽しめた。
伝説の素顔の戦士たちが登場するが、なんで彼らなんだろう?という疑問はチラホラ。戦隊シリーズは全部は観てないので、馴染みのない男女が突然出てきてもすぐに受け入れられん。
あのリストラされた男は、この最終決戦を目の当りにし、生きる勇気や希望が出てきたようだが、そんなものなのかなと^^;。街中が破壊され、これから復興作業も困難になり、ますます職に就くのが大変になるのではないかと。
演出や見せ方にもよるが、エキストラの数が圧倒的に少ない。世界を破壊しつくさんとする黒十字王の猛攻撃に、たったあれだけの人達が一部で逃げ惑っていて、スケールが小さくて緊迫感や臨場感が丸っきり沸かないのだ。
昔のスーパー戦隊やロボ決戦の中には、過去の映像を流しているだけのものもあり、リアルな白熱感には欠ける。
なにより黒十字王にお任せっきりのザンギャック部隊は、結局存在感が薄かった。
やっぱりゴーカイ&ゴセイのキャラが魅力的だ。
“泥棒天使”“海賊野郎”とか言ってたが、彼らって日本人でもなければ地球人でも未来人でもない、一応、地球外生命体の宇宙人なんだよねw。シンケンジャーは日本人だったけど。
ゴセイ単独だと、女の子キャラがカブったりでいまひとつ興味がもてなかったが、ゴーカイ面子と一緒だと、ゴセイキャラの良さや面白さをあらためて再発見。
アラタはヒーローとしては心細いが、他者との関係性ではすっごく貴重な存在。先の『VS』で殿と相性がイイかなと思ったが、それ以上にマベちゃんとは深く繋がるものがあって、二人っきりのシーンがとっても好き。アラタの純粋でひたむきで熱い魂に、マベちゃんの頑なな心がどんどん浄化されていくのが分る。
小澤亮太は皆を一つにさせる掛け声が力強くてホントに上手い。千葉雄大も普段は優しい口調なのに、たまに凛々しい声が響いてドキリとさせる。舞台挨拶でもこの二人は見つめ合ってたしw、また何かで共演して貰いたいな。
モネとルカは声も似てたし、シンクロ率がハンパない。二人の勢いにウンザリしそうだが、口数少ないジョーに熱血のアグリというコンビが合ってる。「ヨゴ映」文字に笑ったが、アグリがすかさずぶっち斬る場面がナイス。
つり橋では花粉仲間だったそうだが、アイムの丁寧口調に釣られ三人ともすぐに穏やかな雰囲気。でもアノ作戦を思いついたのがハイドじゃなく、ハカセだとはね。意外と頼りになる?ハカセ。
アイムも秘められた強き心を持っているとわかった。レンジャーキーで具現化した先輩戦隊の束を見て、やや意気消沈となる仲間たちの中でいち早く、「でもやらなければ」と決意を表明したのがアイム。お姫様強し!娘はゴセイジャーの女の子に興味がなくアイム贔屓だが、映画でますます好きになった様子。
突然出てきた天知望くんもはや中学二年生。ゴーカイにこういう子どもは作らないのかな。
もとはゴセイナイトの取り合いから端を発したゴーカイVSゴセイ。初っ端からふんだんに流れる関智一のナレーションといい、ゴセイナイトの小西克幸といい、先日のヘロQさんの舞台が思い出されてニヤける。
元・護星天使のブラさんは、敵として愛されキャラだと思う。救星主ブラジラとしてマベちゃんとアラタをあれだけ痛めつけてくれて、ホント嬉しくなっちゃうw。中盤で終わりかと思いきや、最後に何と4形態で復活! 一作品に5つのキャラなんてスゴイや!(笑)画面下にテロップが欲しかった。「無念は永遠に」とカッコイー捨て台詞でアピール。飛田展男キャラとしても永遠に残るだろう。また復活して頂きたいが、それはアラタの動向次第だろうか。
黒十字王は復活幹部たちにゴーカイ&ゴセイを任せたはいいが、その間ちゃんと復讐攻撃していたんだろうか。言葉は凄みがあるが、いまひとつ具体的な強さに繋がらない。黒十字城も呆気なくロボたちにヤられていた感。長年後楽園の戦隊ショーのCMナレに務めていた神谷明が、満を持してのラスボス役なのは嬉しかったが、もっと恐怖感を煽って欲しかったかも。
レジェンド大戦で流れる主題歌「ゴセイジャー」、中盤で「ゴーカイジャー」、ヤマ場で「ゴレンジャー」の配置演出が抜群。ささきいさおが出たのは仮面ライダーだったけれどw。
エンディングの「ヒーローゲッター199ver.」の歌詞がとっても聴き取りやすい。ゴセイジャーたちにも託されて、ゴーカイジャーたちがどんどん変身。昔の映像と組み合わせるのも感無量な思い。EDだけでも何度でも観たい気分だ。
本編でゴーカイシルバーがチラと映るが、海賊戦隊ゴーカイジャーのこれからの展開にも胸ふくらむ。
娘はレンジャーキーか、アイムのジャケットが欲しいとのたまうw。変身できるわけじゃないし、夏に買ったら厚いっしょw。
これまでの素顔の戦士たちは、舞台やイベントでたまにお見かけするが、その後どのような活躍をされているのか、どのように過ごされていたのか。
ゴセイジャーの面々も、雄大くんはドラマや舞台があるとして、また新たな活躍の場を見い出せたらと願う。
映画 スーパー戦隊199ヒーロー大決戦&初日舞台挨拶
2011年6月11日 映画映画『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』&初日舞台挨拶を観てきた。
今年になってまた急に戦隊熱が復活した娘と一緒に。
DVDパンフ(仮面ライダーとお揃いサイズ)とムック本を購入。
“レジェンド大戦”と呼ばれる死闘で、地球を守りきったスーパー戦隊の戦士たち。だが再び地球を襲撃するザンギャック艦隊と地獄からの黒十字王を前に、海賊戦隊ゴーカイジャーとゴセイジャーが立ち上がる。
ゴーカイジャーVSゴセイジャーって感じ。年初の『VS.』の前倒しかなw。
共闘するまでが大変で、思ったよりも時間がかかったこと^^;。
マベちゃんがアラタに鼻ピンするところで萌え~v。
飛田展男@ブラさんが、二人のレッドを相手に大奮闘。飛田さんが神谷明@黒十字王ボスに仕えるところも萌えv。
ゴセイナイトの肩のナビィの図がカワイイ。小西克幸と田村ゆかりが癒しかな。
仮面ライダーに続き、関智一がナレーションで大活躍。
デカマスターに、リオやメレまで出てきたが、声が聞こえない^^;。
昔の素顔の戦士たちが何人か登場するが、皆さん皺が増えて確実に年を取ったなぁ。小梅は太めな感じになって、早輝が蓮っ葉な感じに見える。千明や源太は変わらずか。菊地美香さんはただいま舞台出演中。
海賊の宝箱の中、少し整理したほうがいいんじゃないのかw。カラー別でぐちゃぐちゃと闘うところは圧巻。
娘も私ももう一回は観る予定。
 ̄
上映後、舞台挨拶。
登壇者は、小澤亮太、山田裕貴、市道真央、清水一希、小池唯、千葉雄大、さとう里香、浜尾京介、にわみきほ。
ゴーカイジャーの5人&ゴセイジャーの4人が揃うのはこの回だけ。小野健斗は名古屋で舞台公演中で欠席。
司会は寺迫麿。この方には今年一番会っていると思うw。
挨拶では、いまいちトークが硬いゴーカイジャーの面々に比べ、ゴセイジャーの4人はさすがに慣れたもの。
メンバー同士の撮影話でようやく盛り上がる。
ずっと2人きりだった小澤くんと千葉くん。二人とも照れ屋で人見知りなのか、初日は喋らず、2日目以降急に和気藹々と仲良くなったという。
アグリくんとモネさんと楽しくお話したと山田くんは言うが、二人ともそうだっけ?と釣れない返事w。映画でも見どころのイエローのシンクロは頑張ったと市道さんたち。二人とも超可愛かったよ~と言う浜尾くんは、とって付けたように「着物もね」w。傷だらけのアノシーンが好きだという浜尾くんに、山田くんがとって付けたように「僕も好きです」w。
ハカセたちのシーンは、3人とも花粉症で、花粉から逃げるのに大変でホントにしんどかったそう。
アツアツの二人からこれからの暑さ対策。千葉くんは「自然の力を借りた」あれこれ。小澤くんは「地球で学んだ」あれこれ(笑)。
フォトセッションでは、メンバーのカラー別のかき氷が登場。浜尾くんにはコーラならぬ黒蜜w。千葉くんから「ゴセイブラウンでもいいんじゃないの?」とツッコミ入り、浜尾くんがすかさず「ヤメテよ!」w。
ゴセイジャーが壇上に上がり、のぼりを両端に置いて、かき氷を食べながらの撮影。イチゴ味を覗き込むハカセに、自分のスプーンで食べさせてあげるマベちゃんの図に萌えw。撮影陣がしきりに煽って、みんな食べながらのムービーになった。
最後に小澤くんから挨拶「感動やら元気やら勇気やら何かをもって帰ってくれたら嬉しいです」。
約20分。アツアツのニキニキの2大ヒーローの舞台挨拶だった。
今年になってまた急に戦隊熱が復活した娘と一緒に。
DVDパンフ(仮面ライダーとお揃いサイズ)とムック本を購入。
“レジェンド大戦”と呼ばれる死闘で、地球を守りきったスーパー戦隊の戦士たち。だが再び地球を襲撃するザンギャック艦隊と地獄からの黒十字王を前に、海賊戦隊ゴーカイジャーとゴセイジャーが立ち上がる。
ゴーカイジャーVSゴセイジャーって感じ。年初の『VS.』の前倒しかなw。
共闘するまでが大変で、思ったよりも時間がかかったこと^^;。
マベちゃんがアラタに鼻ピンするところで萌え~v。
飛田展男@ブラさんが、二人のレッドを相手に大奮闘。飛田さんが神谷明@黒十字王ボスに仕えるところも萌えv。
ゴセイナイトの肩のナビィの図がカワイイ。小西克幸と田村ゆかりが癒しかな。
仮面ライダーに続き、関智一がナレーションで大活躍。
デカマスターに、リオやメレまで出てきたが、声が聞こえない^^;。
昔の素顔の戦士たちが何人か登場するが、皆さん皺が増えて確実に年を取ったなぁ。小梅は太めな感じになって、早輝が蓮っ葉な感じに見える。千明や源太は変わらずか。菊地美香さんはただいま舞台出演中。
海賊の宝箱の中、少し整理したほうがいいんじゃないのかw。カラー別でぐちゃぐちゃと闘うところは圧巻。
娘も私ももう一回は観る予定。
 ̄
上映後、舞台挨拶。
登壇者は、小澤亮太、山田裕貴、市道真央、清水一希、小池唯、千葉雄大、さとう里香、浜尾京介、にわみきほ。
ゴーカイジャーの5人&ゴセイジャーの4人が揃うのはこの回だけ。小野健斗は名古屋で舞台公演中で欠席。
司会は寺迫麿。この方には今年一番会っていると思うw。
挨拶では、いまいちトークが硬いゴーカイジャーの面々に比べ、ゴセイジャーの4人はさすがに慣れたもの。
メンバー同士の撮影話でようやく盛り上がる。
ずっと2人きりだった小澤くんと千葉くん。二人とも照れ屋で人見知りなのか、初日は喋らず、2日目以降急に和気藹々と仲良くなったという。
アグリくんとモネさんと楽しくお話したと山田くんは言うが、二人ともそうだっけ?と釣れない返事w。映画でも見どころのイエローのシンクロは頑張ったと市道さんたち。二人とも超可愛かったよ~と言う浜尾くんは、とって付けたように「着物もね」w。傷だらけのアノシーンが好きだという浜尾くんに、山田くんがとって付けたように「僕も好きです」w。
ハカセたちのシーンは、3人とも花粉症で、花粉から逃げるのに大変でホントにしんどかったそう。
アツアツの二人からこれからの暑さ対策。千葉くんは「自然の力を借りた」あれこれ。小澤くんは「地球で学んだ」あれこれ(笑)。
フォトセッションでは、メンバーのカラー別のかき氷が登場。浜尾くんにはコーラならぬ黒蜜w。千葉くんから「ゴセイブラウンでもいいんじゃないの?」とツッコミ入り、浜尾くんがすかさず「ヤメテよ!」w。
ゴセイジャーが壇上に上がり、のぼりを両端に置いて、かき氷を食べながらの撮影。イチゴ味を覗き込むハカセに、自分のスプーンで食べさせてあげるマベちゃんの図に萌えw。撮影陣がしきりに煽って、みんな食べながらのムービーになった。
最後に小澤くんから挨拶「感動やら元気やら勇気やら何かをもって帰ってくれたら嬉しいです」。
約20分。アツアツのニキニキの2大ヒーローの舞台挨拶だった。
映画『もしドラ』を観てきた。
原作は岩崎夏海の小説「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」。
原作、アニメ化に続き、待望の実写映画化である。
新米女子マネージャーが、弱小野球部を甲子園へ!?
ドラッカーの『マネジメント』を読んだ女子高校生が、本の内容に従い野球部のマネジメントを実行。しだいに部員同士のコミュニケーションや絆が生まれ、やがて試合でも実力を発揮。彼らの真摯な姿を追った、爽やかな青春ドラマ。
原作よりもイメージが具体化され、アニメ以上に臨場感と活気に満ちて、思った以上の素晴らしい出来上がりだった。
色々な思いが去来して、胸が熱くなって涙まで流れてしまった。
ストーリー的にはもちろん都合の良いファンタジーなのだが、キャストの表情や演技、野球の音や観衆の響き、仲間たちとの調和や雰囲気、そのすべてが映画を通して“リアル”に映る。彼女や彼らの間に流れた“ひたむきさ”や“真摯さ”が伝わって、観るほうの心をも揺り動かすのだ。
たぶん、この映画そのものが『マネジメント』を体現している。だから映画の定義、感動させることが見事に成功したといってよいだろう。
前田敦子は感情表現が豊かでステキな女優さんだ。ともすれば生意気で鼻につく川島みなみを、好感がもてる生き生きとした女の子として演じてくれた。みなみが挫折した弱かった部分や暗い部分も巧みに出し、膨らみももたせてくれた。何といっても揺れるポニーテールが凛々しい。
宮田夕紀@川口春奈は、話し方にキツさがあるが、表情や振る舞いに品があって柔らかい。
北条文乃@峯岸みなみは、前半の静かな部分は曖昧だが、後半の表情や目付きに秘められた強さが出ていて可愛かった。
ヤマ場で逃げるみなみを文乃がずっと追いかける場面があるが、みなみさんの走り方が“本物”なのが嬉しかった。アニメだと女の子が走る様子がウソものでガッカリするのだが、実写だからこその若い女優の本物の走りに熱いものが込み上げた。
昨日の舞台観劇の後に、映画で大泉洋さんを観るとは楽しい縁。
映画の前は加地のイメージに合ってないと思ってたが、大泉さんらしい人間的で男らしい監督になっていてとても良かった。ノックとか掛け声とか、意外と(!?)スポーツマンらしい頼もしさもあって格好良く見えたw。
D-BOYS Stage『ラストゲーム』で早大野球部だった瀬戸康史と鈴木裕樹が、映画では程高野球部員の浅野慶一郎と二階正義として出演。実際はサッカーをやっていたのに再び野球をやらされるとは、二人とも皮肉な縁を感じたことだろうw。
瀬戸くんは細やかな演技で喜怒哀楽を巧みに表現。黒いドーランを塗って真剣に挑む瀬戸くんは実に格好良かった。
黒髪眼鏡のズッキーは、予想以上に出番があり、みなみの相棒として私服や制服(夏冬)も拝める。時おり魅せる真剣な表情と、腕を振り回して見せる間抜けな顔と、ギャップとメリハリでとことん楽しませた。
D2メンバーの西井幸人はひと際小さく目立つが、桜井祐之助として一種のキーマン。童顔なのに、放送中の『鈴木先生』といい映画の『ポールダンシングボーイ☆ず』といい、どうしていつも女絡みの役が多いんだろうw。
池松壮亮も童顔イメージがあったが、逞しい二の腕と男っぽい言動に成長と飛躍を感じて驚かされた。いつのまにこんなに格好良くなったんだろうw。さすが経験者で、キャッチャー柏木次郎として実に良くハマっていた。
入江甚儀、野村周平、松島庄汰とフレッシュな若者たちのおかげで、キャラクターも個性的に映った。
注目どころは、俊足ランナー朽木文明を演じた矢野聖人。夏の舞台『身毒丸』を控えて、今後ますます人気が広がりそう。
1月の真冬に真夏の設定で撮影し、出演者や多勢のエキストラさんの大変さも出ていた作品。化粧や照明で雰囲気はだいぶ出ていたが、滴り落ちる汗や真っ青な空などがあまり映っていなかったのは惜しいかな。
映画独自のオリジナルシーンは、本と現実を繋げる一種のコミュニケーションな世界。書店員と客のダンスは分り易い導入部になったし、ドラッカーの英語などは訳が無くても内容が頭に流れ込んできて興味深かった。
エンディングロールで聞くまで気づかなかったが^^;、『もしドラ』の主題歌がAKB48の「Everyday、カチューシャ」だったのねw。
原作は岩崎夏海の小説「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」。
原作、アニメ化に続き、待望の実写映画化である。
新米女子マネージャーが、弱小野球部を甲子園へ!?
ドラッカーの『マネジメント』を読んだ女子高校生が、本の内容に従い野球部のマネジメントを実行。しだいに部員同士のコミュニケーションや絆が生まれ、やがて試合でも実力を発揮。彼らの真摯な姿を追った、爽やかな青春ドラマ。
原作よりもイメージが具体化され、アニメ以上に臨場感と活気に満ちて、思った以上の素晴らしい出来上がりだった。
色々な思いが去来して、胸が熱くなって涙まで流れてしまった。
ストーリー的にはもちろん都合の良いファンタジーなのだが、キャストの表情や演技、野球の音や観衆の響き、仲間たちとの調和や雰囲気、そのすべてが映画を通して“リアル”に映る。彼女や彼らの間に流れた“ひたむきさ”や“真摯さ”が伝わって、観るほうの心をも揺り動かすのだ。
たぶん、この映画そのものが『マネジメント』を体現している。だから映画の定義、感動させることが見事に成功したといってよいだろう。
前田敦子は感情表現が豊かでステキな女優さんだ。ともすれば生意気で鼻につく川島みなみを、好感がもてる生き生きとした女の子として演じてくれた。みなみが挫折した弱かった部分や暗い部分も巧みに出し、膨らみももたせてくれた。何といっても揺れるポニーテールが凛々しい。
宮田夕紀@川口春奈は、話し方にキツさがあるが、表情や振る舞いに品があって柔らかい。
北条文乃@峯岸みなみは、前半の静かな部分は曖昧だが、後半の表情や目付きに秘められた強さが出ていて可愛かった。
ヤマ場で逃げるみなみを文乃がずっと追いかける場面があるが、みなみさんの走り方が“本物”なのが嬉しかった。アニメだと女の子が走る様子がウソものでガッカリするのだが、実写だからこその若い女優の本物の走りに熱いものが込み上げた。
昨日の舞台観劇の後に、映画で大泉洋さんを観るとは楽しい縁。
映画の前は加地のイメージに合ってないと思ってたが、大泉さんらしい人間的で男らしい監督になっていてとても良かった。ノックとか掛け声とか、意外と(!?)スポーツマンらしい頼もしさもあって格好良く見えたw。
D-BOYS Stage『ラストゲーム』で早大野球部だった瀬戸康史と鈴木裕樹が、映画では程高野球部員の浅野慶一郎と二階正義として出演。実際はサッカーをやっていたのに再び野球をやらされるとは、二人とも皮肉な縁を感じたことだろうw。
瀬戸くんは細やかな演技で喜怒哀楽を巧みに表現。黒いドーランを塗って真剣に挑む瀬戸くんは実に格好良かった。
黒髪眼鏡のズッキーは、予想以上に出番があり、みなみの相棒として私服や制服(夏冬)も拝める。時おり魅せる真剣な表情と、腕を振り回して見せる間抜けな顔と、ギャップとメリハリでとことん楽しませた。
D2メンバーの西井幸人はひと際小さく目立つが、桜井祐之助として一種のキーマン。童顔なのに、放送中の『鈴木先生』といい映画の『ポールダンシングボーイ☆ず』といい、どうしていつも女絡みの役が多いんだろうw。
池松壮亮も童顔イメージがあったが、逞しい二の腕と男っぽい言動に成長と飛躍を感じて驚かされた。いつのまにこんなに格好良くなったんだろうw。さすが経験者で、キャッチャー柏木次郎として実に良くハマっていた。
入江甚儀、野村周平、松島庄汰とフレッシュな若者たちのおかげで、キャラクターも個性的に映った。
注目どころは、俊足ランナー朽木文明を演じた矢野聖人。夏の舞台『身毒丸』を控えて、今後ますます人気が広がりそう。
1月の真冬に真夏の設定で撮影し、出演者や多勢のエキストラさんの大変さも出ていた作品。化粧や照明で雰囲気はだいぶ出ていたが、滴り落ちる汗や真っ青な空などがあまり映っていなかったのは惜しいかな。
映画独自のオリジナルシーンは、本と現実を繋げる一種のコミュニケーションな世界。書店員と客のダンスは分り易い導入部になったし、ドラッカーの英語などは訳が無くても内容が頭に流れ込んできて興味深かった。
エンディングロールで聞くまで気づかなかったが^^;、『もしドラ』の主題歌がAKB48の「Everyday、カチューシャ」だったのねw。
映画 マイ・バック・ページ
2011年5月29日 映画映画『マイ・バック・ページ』を観てきた。ポイントの無料券。
1971年。週刊誌編集記者の青年が、革命を目指す活動家と出会ったことで、やがて引き起こされる衝撃の事件に巻き込まれていく話。
川本三郎による同名ノンフィクション小説を基に描いた作品。
原作は未読だが、1971年に陸上自衛隊朝霞駐屯地で起きた事件は本当で、映画を観るまで知らなかった。
当時は学生運動も下火の中、過激派もあったようで、激動する時代の波よりも早く生まれた男と遅く生まれた男との出会いに焦点が当てられる。
本物のジャーナリストを目指す沢田と、大物の革命家を目指す梅山。片や切り口鋭く達者な文章で読者を惹きつけ、片や口八丁手八丁の雄弁ぶりで他者を魅了する。
だが、若者たちの崇高な理想と情熱的な夢は、“現実”の壁にぶち当たり呆気なく壊れてしまう。
「夢やぶれて♪」の曲が何度も脳裏にリフレインされたが、『レ・ミゼラブル』の学生革命家と徹底的に違うのは、彼らには“志”と“信念”がなく、自分の目先の利益と保身だけを追いかけているということだ。
だから彼らは、仲間とつるんでいても、女と話していても常に“孤独”だ。孤独を排除するために仲間を作るのかもしれない。孤独の魂は、自分とは違う孤独の魂に惹かれていくのだろう。だが信じていた者の裏切りと拒絶を知った時、憐憫する心が己の“孤独”を明確に認識させるのだと思う。
「泣く男の人って素敵」というセリフがあったが、沢田の涙は失意と無念が入り混じった孤独の涙だったのだろう。
社会派青春ドラマとあったが、私には、梅山に惹かれて夢中になった沢木が被る手痛い失恋ストーリーに思えてきたw。
沢田の目線から淡々と紡がれる展開だが、会話やシーンの間延びが多く、テンポやメリハリに乏しい。
真面目で重厚な作り方なだけに、とりわけ飽きがきて長く感じられた。キャラクターの描き方も物足りない。
妻夫木聡は、いかにも普通な青年ぶりが上手い。原作者の姿性格も投影しているのだろうか。“普通”だからこそ、普通以外の者が際立つのだ。
松山ケンイチは、純粋と狂気を使い分ける情念の演技力がスゴイ。目付きや表情だけでなく、蕩けるような声とセリフ運びが魅力を放つ。
中村蒼が、もう一人の妻夫木さんに見えるほど似ていてw、柔軟と迫真の好演。
先輩記者の古舘寛治と革命家の山内圭哉も、髪の毛以外はソックリに見えたw。
映画『真夜中のカーボーイ』の話題が出て、梅山が自分をダスティン・ホフマンだとぬかすが、お前はどっちかというとジョン・ヴォイドのほうだろ!?と思った。
自分を正当化しようと偽証する卑怯なヤツが、昨今は珍しくないのが恐ろしい。梅山は結局、自分の名前と存在と明日を捨てたのだ。
映画は当時の雰囲気をよく伝えていたが、あの頃の大学生たちには未来も希望もあり、今と比べると豊かで贅沢な時代だったのだなぁと思う。
ちなみにアメリカン・ニューシネマでは『俺たちに明日はない』と『明日に向かって撃て!』が私は好きだ。子供の時に観る作品ではないと思うけどね^^;。
1971年。週刊誌編集記者の青年が、革命を目指す活動家と出会ったことで、やがて引き起こされる衝撃の事件に巻き込まれていく話。
川本三郎による同名ノンフィクション小説を基に描いた作品。
原作は未読だが、1971年に陸上自衛隊朝霞駐屯地で起きた事件は本当で、映画を観るまで知らなかった。
当時は学生運動も下火の中、過激派もあったようで、激動する時代の波よりも早く生まれた男と遅く生まれた男との出会いに焦点が当てられる。
本物のジャーナリストを目指す沢田と、大物の革命家を目指す梅山。片や切り口鋭く達者な文章で読者を惹きつけ、片や口八丁手八丁の雄弁ぶりで他者を魅了する。
だが、若者たちの崇高な理想と情熱的な夢は、“現実”の壁にぶち当たり呆気なく壊れてしまう。
「夢やぶれて♪」の曲が何度も脳裏にリフレインされたが、『レ・ミゼラブル』の学生革命家と徹底的に違うのは、彼らには“志”と“信念”がなく、自分の目先の利益と保身だけを追いかけているということだ。
だから彼らは、仲間とつるんでいても、女と話していても常に“孤独”だ。孤独を排除するために仲間を作るのかもしれない。孤独の魂は、自分とは違う孤独の魂に惹かれていくのだろう。だが信じていた者の裏切りと拒絶を知った時、憐憫する心が己の“孤独”を明確に認識させるのだと思う。
「泣く男の人って素敵」というセリフがあったが、沢田の涙は失意と無念が入り混じった孤独の涙だったのだろう。
社会派青春ドラマとあったが、私には、梅山に惹かれて夢中になった沢木が被る手痛い失恋ストーリーに思えてきたw。
沢田の目線から淡々と紡がれる展開だが、会話やシーンの間延びが多く、テンポやメリハリに乏しい。
真面目で重厚な作り方なだけに、とりわけ飽きがきて長く感じられた。キャラクターの描き方も物足りない。
妻夫木聡は、いかにも普通な青年ぶりが上手い。原作者の姿性格も投影しているのだろうか。“普通”だからこそ、普通以外の者が際立つのだ。
松山ケンイチは、純粋と狂気を使い分ける情念の演技力がスゴイ。目付きや表情だけでなく、蕩けるような声とセリフ運びが魅力を放つ。
中村蒼が、もう一人の妻夫木さんに見えるほど似ていてw、柔軟と迫真の好演。
先輩記者の古舘寛治と革命家の山内圭哉も、髪の毛以外はソックリに見えたw。
映画『真夜中のカーボーイ』の話題が出て、梅山が自分をダスティン・ホフマンだとぬかすが、お前はどっちかというとジョン・ヴォイドのほうだろ!?と思った。
自分を正当化しようと偽証する卑怯なヤツが、昨今は珍しくないのが恐ろしい。梅山は結局、自分の名前と存在と明日を捨てたのだ。
映画は当時の雰囲気をよく伝えていたが、あの頃の大学生たちには未来も希望もあり、今と比べると豊かで贅沢な時代だったのだなぁと思う。
ちなみにアメリカン・ニューシネマでは『俺たちに明日はない』と『明日に向かって撃て!』が私は好きだ。子供の時に観る作品ではないと思うけどね^^;。
映画 プリンセストヨトミ&初日舞台挨拶
2011年5月28日 映画映画『プリンセス トヨトミ』&初日舞台挨拶を観てきた。
東京からやって来た三人の会計監査院調査官が目の当りにした、大阪トヨトミの歴史の真実と大阪国の真相を描く。
万城目学の同名原作は未読。
原作の設定とは微妙に違うところもあるそうだが、映画では三人の大阪滞在のたった7日間の話となっている。
さすが食いだおれの街、大阪が舞台。
何かを食べながらじゃないと、映画を見る気分になれないw。
松平のアイス、タコ焼きやお好み焼きが食べたくなってしまう。『南極料理人』みたいな食指をそそるかもしれないw。
エレベーターの大阪のおばちゃんパワーに負けそう。アレは全部アドリブだったとか。
仮面ライダーは千人、こちらは何と五千人! エキストラの数だけでも大阪に負けた(笑)。
大阪へはイベントで昨年も訪れたが、関西弁が闊歩する社会は一種独特の閉鎖感や距離感があった。
だからこういう歴史に基づく奇想天外な設定も、さもありなんかもと思わせる。
表情で語る堤真一と中井貴一の静かな迫力の対峙、クールな顔に若い情熱を秘める岡田将生、胸ユサユサで大食い天然の綾瀬はるか、胡散臭いシブチンの笹野高史と、キャストの存在感が見どころ。『鹿男あをによし』の玉木宏がゲスト出演。
沢木ルカと森永悠希がユニークでみずみずしい存在。女装する中学男子にアニメ『放蕩息子』が浮かんだw。一番の笑いどころは中学生パワーである。
だがせっかくのキャストの魅力も、キャラクターを掘り下げ感情移入させるまでに繋がらない。
予告でストーリーの4分の3は語ってしまっており、あとはどう辻褄を合わせ回収し収束させるかだけの作品になってて、新鮮さや痛快な面白さはそれ程感じなかった。
ツッコミどころも多いし、納得できない点や疑問も多い。
全てをひっくるめて、大阪人の絆と団結力を多少なりと感じても、別にどうでもいいこと^^;、と思う江戸っ子の私であった。
兵庫出身の堤さんは、二十歳の時に亡くされた親父様のことも脳裏に浮かんだのだろうか。
ラストは声がポイント。「ユウくん」が思い出されてキュンときた。
 ̄
上映後に舞台挨拶。司会はフジテレビの笠井アナウンサー。
先ずはSPゲストとして、アイルランドからケルティック・ウーマンの4人が登壇。テーマ曲「永遠の絆」を披露する。
その後に、俳優と監督が登壇。右手から鈴木雅之監督、沢木ルカ、岡田将生、堤真一、綾瀬はるか、中井貴一、森永悠希の7人(敬称略)。ルカさんは中二、森永さんは中三。森永さんは坊主頭でなく、クルクルヘアに帽子とお洒落。
撮影後、堤さんのことを、綾瀬さんは「オイちゃん」岡田さんは「オッサン」と呼ぶそうでw。でも中井さんのことは「貴一さん」と呼ぶ綾瀬さん。「初日はお別れの日」と言う中井さんは、面白くなかったら映画のことも六本木ヒルズのことも忘れて下さいとw。
ちなみに現地では「太閤」お好み焼き屋がホントに開店営業しており、中井さんが先日のキャンペーンの時に行ったとか。ヤキソバの上にアイスがのる“松平スペシャル”もあるというw。
父親との思い出について。
堤さんは小さい頃に立ち飲みお酒屋さんに連れて行って貰って、ポールウィンナーを食べさせて貰ったのが「幸せな時間でした」という。堤さんのお喋りは母親似w。父親は無口で、「冬は…寒い」とずっしり言ったことが忘れられないとか。
綾瀬さんは小さい頃、父親を見送る時に、車のタイヤに足を挟まれ弾かれたことがあったとシラっと言い(笑)、隣の中井さんが後ろを向いて笑いを堪える一幕も。
その中井さんの父親は有名な俳優さん。2歳頃に姉と二人で大きな車のトランクで遊んでて閉じ込められたという。綾瀬さんとは「車つながり」と苦笑する中井さん。
自分が地元の総理大臣になったらどんなことをしたいか。
兵庫国の堤さんは「デカい映画のスタジオ」「日本のブロードウェイを作ります」
広島国の綾瀬さんは「桃農園や葡萄農園」の後、堤さんに釣られ「劇場を作ります」(笑)と言い、堤さんを呆然と苦笑させる。
東京国の岡田さんはいきなり「侵食していきます」(?)と言い、堤さんまたもや呆然w。「違った。侵略していきます」と言い直す岡田さんも相当な天然w。
そんな大人たちの私利私欲をよそに、兵庫国のルカさんは「皆さんが安全快適に生活できるように務めます」と言い、堤さんも岡田さんも頭を下げることしきり(笑)。
森永さんは「老若男女が愉しめるレジャーランド」
中井さんが「桃や葡萄」「劇場」と、最後に美味しいトコを持って行ったw。
ざっくばらんな雰囲気で微笑ましかったが、二人のダブルボケに、堤さんも中井さんも笑いを堪えるのが大変w。
フォトセッションにはケルティック・ウーマンも加わり、笠井アナがしきりに英語で説明。
ムービーでは、キャストが手を振るが、「ウェイブ・ハンド」が出てこない笠井アナ。
最後に堤さんから挨拶。公開前にキャンペーンをして忘れてた記憶や感覚が蘇ってきたが、作品に関わった人たちとの縁をすごく感じたという。自分にとっては財産となる映画。今日は女性が多いが、感覚的にズレがあるので、今度はぜひ恋人や父親と一緒に観て下さいと語った。
貴一さんとは20年前に親子の役でやらせて貰ったと堤さんが語っていて、その時は何の作品だか思い出せなかったが、後でNHK大河の『武田信玄』だと判明した。
約30分。にこやかに皆さんが退場する中、最後は何故かルカさんだった。
ナマ堤さんは『K2』以来半年ぶりだし、ナマ綾瀬さんは昨日の和樹ライブに続く『ホタルノヒカリ』繋がりだし、ルカさんは2年前の『電王&ディケイド』の舞台挨拶以来で随分と成長をしていた。私にとっても人との縁やつながりを感じた作品だった。
東京からやって来た三人の会計監査院調査官が目の当りにした、大阪トヨトミの歴史の真実と大阪国の真相を描く。
万城目学の同名原作は未読。
原作の設定とは微妙に違うところもあるそうだが、映画では三人の大阪滞在のたった7日間の話となっている。
さすが食いだおれの街、大阪が舞台。
何かを食べながらじゃないと、映画を見る気分になれないw。
松平のアイス、タコ焼きやお好み焼きが食べたくなってしまう。『南極料理人』みたいな食指をそそるかもしれないw。
エレベーターの大阪のおばちゃんパワーに負けそう。アレは全部アドリブだったとか。
仮面ライダーは千人、こちらは何と五千人! エキストラの数だけでも大阪に負けた(笑)。
大阪へはイベントで昨年も訪れたが、関西弁が闊歩する社会は一種独特の閉鎖感や距離感があった。
だからこういう歴史に基づく奇想天外な設定も、さもありなんかもと思わせる。
表情で語る堤真一と中井貴一の静かな迫力の対峙、クールな顔に若い情熱を秘める岡田将生、胸ユサユサで大食い天然の綾瀬はるか、胡散臭いシブチンの笹野高史と、キャストの存在感が見どころ。『鹿男あをによし』の玉木宏がゲスト出演。
沢木ルカと森永悠希がユニークでみずみずしい存在。女装する中学男子にアニメ『放蕩息子』が浮かんだw。一番の笑いどころは中学生パワーである。
だがせっかくのキャストの魅力も、キャラクターを掘り下げ感情移入させるまでに繋がらない。
予告でストーリーの4分の3は語ってしまっており、あとはどう辻褄を合わせ回収し収束させるかだけの作品になってて、新鮮さや痛快な面白さはそれ程感じなかった。
ツッコミどころも多いし、納得できない点や疑問も多い。
全てをひっくるめて、大阪人の絆と団結力を多少なりと感じても、別にどうでもいいこと^^;、と思う江戸っ子の私であった。
兵庫出身の堤さんは、二十歳の時に亡くされた親父様のことも脳裏に浮かんだのだろうか。
ラストは声がポイント。「ユウくん」が思い出されてキュンときた。
 ̄
上映後に舞台挨拶。司会はフジテレビの笠井アナウンサー。
先ずはSPゲストとして、アイルランドからケルティック・ウーマンの4人が登壇。テーマ曲「永遠の絆」を披露する。
その後に、俳優と監督が登壇。右手から鈴木雅之監督、沢木ルカ、岡田将生、堤真一、綾瀬はるか、中井貴一、森永悠希の7人(敬称略)。ルカさんは中二、森永さんは中三。森永さんは坊主頭でなく、クルクルヘアに帽子とお洒落。
撮影後、堤さんのことを、綾瀬さんは「オイちゃん」岡田さんは「オッサン」と呼ぶそうでw。でも中井さんのことは「貴一さん」と呼ぶ綾瀬さん。「初日はお別れの日」と言う中井さんは、面白くなかったら映画のことも六本木ヒルズのことも忘れて下さいとw。
ちなみに現地では「太閤」お好み焼き屋がホントに開店営業しており、中井さんが先日のキャンペーンの時に行ったとか。ヤキソバの上にアイスがのる“松平スペシャル”もあるというw。
父親との思い出について。
堤さんは小さい頃に立ち飲みお酒屋さんに連れて行って貰って、ポールウィンナーを食べさせて貰ったのが「幸せな時間でした」という。堤さんのお喋りは母親似w。父親は無口で、「冬は…寒い」とずっしり言ったことが忘れられないとか。
綾瀬さんは小さい頃、父親を見送る時に、車のタイヤに足を挟まれ弾かれたことがあったとシラっと言い(笑)、隣の中井さんが後ろを向いて笑いを堪える一幕も。
その中井さんの父親は有名な俳優さん。2歳頃に姉と二人で大きな車のトランクで遊んでて閉じ込められたという。綾瀬さんとは「車つながり」と苦笑する中井さん。
自分が地元の総理大臣になったらどんなことをしたいか。
兵庫国の堤さんは「デカい映画のスタジオ」「日本のブロードウェイを作ります」
広島国の綾瀬さんは「桃農園や葡萄農園」の後、堤さんに釣られ「劇場を作ります」(笑)と言い、堤さんを呆然と苦笑させる。
東京国の岡田さんはいきなり「侵食していきます」(?)と言い、堤さんまたもや呆然w。「違った。侵略していきます」と言い直す岡田さんも相当な天然w。
そんな大人たちの私利私欲をよそに、兵庫国のルカさんは「皆さんが安全快適に生活できるように務めます」と言い、堤さんも岡田さんも頭を下げることしきり(笑)。
森永さんは「老若男女が愉しめるレジャーランド」
中井さんが「桃や葡萄」「劇場」と、最後に美味しいトコを持って行ったw。
ざっくばらんな雰囲気で微笑ましかったが、二人のダブルボケに、堤さんも中井さんも笑いを堪えるのが大変w。
フォトセッションにはケルティック・ウーマンも加わり、笠井アナがしきりに英語で説明。
ムービーでは、キャストが手を振るが、「ウェイブ・ハンド」が出てこない笠井アナ。
最後に堤さんから挨拶。公開前にキャンペーンをして忘れてた記憶や感覚が蘇ってきたが、作品に関わった人たちとの縁をすごく感じたという。自分にとっては財産となる映画。今日は女性が多いが、感覚的にズレがあるので、今度はぜひ恋人や父親と一緒に観て下さいと語った。
貴一さんとは20年前に親子の役でやらせて貰ったと堤さんが語っていて、その時は何の作品だか思い出せなかったが、後でNHK大河の『武田信玄』だと判明した。
約30分。にこやかに皆さんが退場する中、最後は何故かルカさんだった。
ナマ堤さんは『K2』以来半年ぶりだし、ナマ綾瀬さんは昨日の和樹ライブに続く『ホタルノヒカリ』繋がりだし、ルカさんは2年前の『電王&ディケイド』の舞台挨拶以来で随分と成長をしていた。私にとっても人との縁やつながりを感じた作品だった。
パイレーツ・オブ・カリビアン生命の泉 3D吹替え版
2011年5月20日 映画映画『パイレーツ・オブ・カリビアン -生命の泉-』3D吹替え版を観てきた。
初日の初回。劇場には3Dしかなかったが、やっぱり今回も吹替え版。
シリーズ4作目。
「生命(いのち)の泉」を求めて、英国とスペイン、さらにジャックら海賊たちの争奪戦が繰り広げられる。
シリーズ初の3D。
剣とか手とかそれなりに飛び出してきた。
水中やジャングルなど自然な場所が多いので、3Dが生かされる場面もある。
ジャック・スパロウが出ずっぱり!(^o^) ファンにはたまらんだろう。
馬車のアクションはジョニー・デップ本人。殺陣や立ち回りもいっぱい。
大技よりも、ヤシの木登りにロープぐるぐるに崖ダイビングな小技が光る。
でも女には、焦らすというかお預けというか、ジャックったらイケズやな~w。
バルボッサやギブスら馴染みの面子に加え、新キャラが続々登場。実在をモデルにした黒ひげが思った以上に残酷。
復讐と見せかけた野望と、野望に見せかけた復讐。
裏の裏をかく駆け引きが見どころだが、キャラにヒネリがないのが残念。
ゾンビもキモイが、人魚姫も束になるとコワイ。童話の人魚姫がつい浮かんだり。
でも一番コワイのは“永遠”だろうね、海賊にとっては。
おわかり?← 平田さんヴォイスで。
EDロール後にもあるので席を立たないほうがいい。第5弾も匂わせてくれるw。
3Dには吹替え版が似合う。
平田広明のジャックは相変わらず飄々とした胡散臭い風情で、男っぽさと軽薄さが滲み出て面白い。特に注目は、ジャックの長~い悲鳴w。
アンジェリカの本田貴子は、強気でクールで逞しい中にもセクシーでキュート。
高橋広樹と桑島法子が許されざるカップルとして、深みのある演技を重ね合わせる。
初日の初回。劇場には3Dしかなかったが、やっぱり今回も吹替え版。
シリーズ4作目。
「生命(いのち)の泉」を求めて、英国とスペイン、さらにジャックら海賊たちの争奪戦が繰り広げられる。
シリーズ初の3D。
剣とか手とかそれなりに飛び出してきた。
水中やジャングルなど自然な場所が多いので、3Dが生かされる場面もある。
ジャック・スパロウが出ずっぱり!(^o^) ファンにはたまらんだろう。
馬車のアクションはジョニー・デップ本人。殺陣や立ち回りもいっぱい。
大技よりも、ヤシの木登りにロープぐるぐるに崖ダイビングな小技が光る。
でも女には、焦らすというかお預けというか、ジャックったらイケズやな~w。
バルボッサやギブスら馴染みの面子に加え、新キャラが続々登場。実在をモデルにした黒ひげが思った以上に残酷。
復讐と見せかけた野望と、野望に見せかけた復讐。
裏の裏をかく駆け引きが見どころだが、キャラにヒネリがないのが残念。
ゾンビもキモイが、人魚姫も束になるとコワイ。童話の人魚姫がつい浮かんだり。
でも一番コワイのは“永遠”だろうね、海賊にとっては。
おわかり?← 平田さんヴォイスで。
EDロール後にもあるので席を立たないほうがいい。第5弾も匂わせてくれるw。
3Dには吹替え版が似合う。
平田広明のジャックは相変わらず飄々とした胡散臭い風情で、男っぽさと軽薄さが滲み出て面白い。特に注目は、ジャックの長~い悲鳴w。
アンジェリカの本田貴子は、強気でクールで逞しい中にもセクシーでキュート。
高橋広樹と桑島法子が許されざるカップルとして、深みのある演技を重ね合わせる。
宇宙科学ロマン・ドキュメント はやぶさ
2011年5月15日 映画宇宙科学ロマン・ドキュメント映画『はやぶさ -HAYABUSA BACK TO THE EARTH-』を観てきた。
全国プラネタリウムなどで流れた2009年製作版に、帰還シーンの最新映像などを追加して劇場用に制作したもの。
23区内ではこの劇場だけで観られるという煽り文句に釣られたw。
入場時に頂いたポストカードのメッセージは「いまこそ、すべての日本人に伝えたい感動がある。」。
2003年5月9日、小惑星「イトカワ」に向けて長い旅に出た、小惑星探査機「はやぶさ」が、2010年6月13日に地球に帰還するまでの、7年間の軌跡の完全ドキュメント。
2004年5月19日、地球に再接近した日に地球スイングパイを成功させ、「イトカワ」の軌道にのった「はやぶさ」。2005年9月12日に「イトカワ」に到着、何とかサンプルを採取したが、その後行方を断ってしまった。
昨年秋から今年冬に開催され、2度足を運んだ『空と宇宙展』で観た展示の記憶が蘇ってきた。展示ほど詳しく映像化されていないが、「はやぶさ」の孤独な奮闘ぶりがじわじわと伝わってくる。
「きみは…」と、「はやぶさ」を擬人化して呼びかける篠田三郎のナレーションが大らかで心に染みる。
月以外の天体からサンプルを持ち帰るという任務を与えられた、この「はやぶさ」くんは、たくさんの重い荷物を背負いながら、秒速30キロで移動するスタミナをもった、若々しく快活な若者なのだろうw。推定年齢は18歳ぐらいだろうかw。
「イトカワ」から離れ、地球の軌道にも戻れず、孤独と絶望の暗闇の中でじっと耐えて待ち続けていた「はやぶさ」。
持ち得たサンプルで、われわれ人類に新しい世界を見せなくてはと、勇気と希望は捨てずにいた。
そして、彼のレンズがようやく地球の青さを捉える。「はやぶさ」は地球に向けて再び邁進した。
<決してあきらめない>
それは「はやぶさ」と彼を支えたスタッフの覚悟と情熱に他ならない。
パネルも何もかも焼かれボロボロになりながらも、流星のように加速しながら、地球に突進していく「はやぶさ」。
<ありがとう><僕にはまだ還れるところがあるんだ><こんなに嬉しいことはない>
彼からは、こんなアムロのセリフが飛び出したように思えて、ジンと涙ぐみそうになった。
「はやぶさ」が地球の大地に残したモジュールなど4点は、『空と宇宙展』会期中に展示され、私も見る機会を得た。
映画では「はやぶさ」の勇姿を見る我々の姿を捉えて終わる。
「はやぶさ」を通して、日本人に勇気と希望を届けたいと願う作り手の思いが伝わってきた。
 ̄ ̄ ̄
『はやぶさ』の前に、映画『オーズ・電王・レッツゴー仮面ライダー』も観た。
こちらでの上映もついに20日まで。前売券消化のために行ってきた。
舞台挨拶回も観たので、鑑賞は4回目。
でもまだまだ親子連れのお客さんで賑わっていて驚いた。
「最後まであきらめちゃダメだ」
次の『はやぶさ』でも、同じようなメッセージを聞くとは。
“仮面ライダーはやぶさ”とかも作られそうな感じw。
3日のJAEイベントで高岩さんたちが、映画で本役の他にどのキャラをされたか話されたので、仮面ライダーが続々登場する時は、前よりも注意深くチェック。高岩さんのスカイライダーとか、永徳さんのキカイダーとか、純さんのディケイドとか、金田さんのアポロガイストとかw。
あちこち細かく舐めるように観たので、全く飽きもせず集中できた。
DVD化したらぜひとも求めたい。
全国プラネタリウムなどで流れた2009年製作版に、帰還シーンの最新映像などを追加して劇場用に制作したもの。
23区内ではこの劇場だけで観られるという煽り文句に釣られたw。
入場時に頂いたポストカードのメッセージは「いまこそ、すべての日本人に伝えたい感動がある。」。
2003年5月9日、小惑星「イトカワ」に向けて長い旅に出た、小惑星探査機「はやぶさ」が、2010年6月13日に地球に帰還するまでの、7年間の軌跡の完全ドキュメント。
2004年5月19日、地球に再接近した日に地球スイングパイを成功させ、「イトカワ」の軌道にのった「はやぶさ」。2005年9月12日に「イトカワ」に到着、何とかサンプルを採取したが、その後行方を断ってしまった。
昨年秋から今年冬に開催され、2度足を運んだ『空と宇宙展』で観た展示の記憶が蘇ってきた。展示ほど詳しく映像化されていないが、「はやぶさ」の孤独な奮闘ぶりがじわじわと伝わってくる。
「きみは…」と、「はやぶさ」を擬人化して呼びかける篠田三郎のナレーションが大らかで心に染みる。
月以外の天体からサンプルを持ち帰るという任務を与えられた、この「はやぶさ」くんは、たくさんの重い荷物を背負いながら、秒速30キロで移動するスタミナをもった、若々しく快活な若者なのだろうw。推定年齢は18歳ぐらいだろうかw。
「イトカワ」から離れ、地球の軌道にも戻れず、孤独と絶望の暗闇の中でじっと耐えて待ち続けていた「はやぶさ」。
持ち得たサンプルで、われわれ人類に新しい世界を見せなくてはと、勇気と希望は捨てずにいた。
そして、彼のレンズがようやく地球の青さを捉える。「はやぶさ」は地球に向けて再び邁進した。
<決してあきらめない>
それは「はやぶさ」と彼を支えたスタッフの覚悟と情熱に他ならない。
パネルも何もかも焼かれボロボロになりながらも、流星のように加速しながら、地球に突進していく「はやぶさ」。
<ありがとう><僕にはまだ還れるところがあるんだ><こんなに嬉しいことはない>
彼からは、こんなアムロのセリフが飛び出したように思えて、ジンと涙ぐみそうになった。
「はやぶさ」が地球の大地に残したモジュールなど4点は、『空と宇宙展』会期中に展示され、私も見る機会を得た。
映画では「はやぶさ」の勇姿を見る我々の姿を捉えて終わる。
「はやぶさ」を通して、日本人に勇気と希望を届けたいと願う作り手の思いが伝わってきた。
 ̄ ̄ ̄
『はやぶさ』の前に、映画『オーズ・電王・レッツゴー仮面ライダー』も観た。
こちらでの上映もついに20日まで。前売券消化のために行ってきた。
舞台挨拶回も観たので、鑑賞は4回目。
でもまだまだ親子連れのお客さんで賑わっていて驚いた。
「最後まであきらめちゃダメだ」
次の『はやぶさ』でも、同じようなメッセージを聞くとは。
“仮面ライダーはやぶさ”とかも作られそうな感じw。
3日のJAEイベントで高岩さんたちが、映画で本役の他にどのキャラをされたか話されたので、仮面ライダーが続々登場する時は、前よりも注意深くチェック。高岩さんのスカイライダーとか、永徳さんのキカイダーとか、純さんのディケイドとか、金田さんのアポロガイストとかw。
あちこち細かく舐めるように観たので、全く飽きもせず集中できた。
DVD化したらぜひとも求めたい。
アニメ映画 ブッダ&完成披露試写会
2011年5月11日 映画アニメ映画『手塚治虫のブッダ -赤い砂漠よ!美しく-』完成披露試写会に行ってきた。
『レッツゴー!仮面ライダー』を散々観た劇場だが、またここへ来ることになろうとは。よくよく縁がある映画館だw。
午前中から座席券と引き換え。私の前には50人位しか並んでなかったと思うが、あっという間に座席券がなくなり、私はギリギリセーフで取れた。あとは立ち見で舞台挨拶を観ることに。
渋谷で観劇した後、また劇場に戻って入場して理由が分った。
会場の半分位は予め関係者席で占められており、隣も周りも背広の方や年配の方でいっぱい^^;。東映がいかにこの作品にかけているか改めて感じた。
入場時に、プレスシートとITOENブッダ公開記念ロータスティーペットボトルを頂く。
ブッダ・プロジェクトとして、アーティストが描いたチャリティー・ポストカードも販売中。
舞台にはスクリーンを隠して大きなアニメシートが飾られ、かなり多くのマスコミ群が控える。
テレビカメラもあり、司会者の話だと、舞台挨拶の模様は、この劇場から全国10会場14の劇場へナマ中継、その中には被災地からようやく復活した東北の名取市の劇場もあるという。
先ずは、劇中メインテーマを担当した藤原道山の尺八演奏から。キリリとした美青年。オリジナルのモダンな曲「東風(こち)」と、壮大なスケールのブッダのメインテーマを演奏した。
ボイスキャストがズラリと登壇。予めゲストの詳細は知らされてなかったが、ほぼ予想通り。
右手から、森下孝三監督、黒谷友香(マリッカ姫役)、吉岡秀隆(シッダールタ役)、吉永小百合(ナレーション・チャプラの母役)、堺雅人(チャプラ役)、観世清和(スッドーダナ王役)、観世三郎太(ジョーテカ役)。観世さん親子は袴の和装で、黒谷さんがピンクのドレス。短髪の堺さんは爽やかで、黒のビシっとしたスーツ。主役はもちろん吉永さんで、白と黒の上下のスーツが上品で美しいこと。
皆さん一様に、手塚作品に関われて光栄で幸せなことを語る。吉永さんが「ステキな息子、堺雅人さんと一緒で…」と微笑めば、堺さんも「ひじょうに誇らしい気持ちです」と笑顔。
声優初挑戦の観世さんは「能とは違って今回はお稽古をつけていただける役」「能と同じように人間の生と死を扱った普遍的なテーマ」「未来に繋がる祈りの心をもってつとめました」と能弁に語り、「私のシーンは耳を塞いで頂ければ…」とお茶目に締めるので、隣の堺さんらが首を横に振って微笑む様子が見られたw。三郎太さんは「父と一緒に声優をさせて貰ってイイ思い出になりました」と言葉少な。黒谷さんも初声優に「皆さんのお力をお借りしてつとめました」と謙虚。
吉岡さんは舞台袖で司会者からスタッフに間違われたそうでw「こんな僕でもシッダールタをやれて恐れ多い」「いずれブッダになれるのかどうか…」と気弱な中に凛とした言葉で語って会場を沸かせたw。
森下監督は4月まで絵コンテを描き直していたそうで、長い間かかって作ってやっと終わったなという安堵感が見てとれた。でも「三部作のまだ第一部なので」と伺い、初めて続編があることを知った私。監督はご自分の体力や年齢が続くかどうか心配なようだ。原作については「ブッダを中心にして周りの人々を描いた命のドラマ」と指摘し、「お釈迦様と距離がかなり近くなるのではないかと思う」と笑いながら語った。
最後に吉永さんが、一昨年名取市に行ってきたことを話し、まだ信じられない光景が広がっていて、もっともっと長くサポートしなければならないと、真摯に語った。「映画によって、震災で傷ついた方の心を少しでも癒すことができたら元気にできたらと、心から願っております」と愁いを帯びた真剣な表情で柔らかな綺麗な声で語った。吉永さんの心の篭った温かいメッセージにジンときた。堺さんや吉岡さんも真剣な面持ちでじっと聞き入っていらした。
藤原道山さんを加えた8名の皆さんでフォトセッション。前列が吉岡さん、吉永さん、堺さん、観世父さん。先ほどとはうってかわって皆さんにこやかな表情。ふっと気づいたが、吉永さんって口元の右下に小さなホクロがあるのね。アルカイックスマイルが重なる。後列の三郎太さんが頑張って背伸びしてるw。ムービーで真っ先に小さく手を振る吉永さん。
終了後、皆さんにこやかに退場された。短く感じられたがキャスト陣は全部で20分位だろうか。
主題歌を唄うX JAPANのYOSHIKIからのコメントが読まれ、「Scarlet Love Song」の映像が流れる。久しぶりのバラード曲だという。
 ̄
映画本編上映。1時間51分。
手塚治虫先生の原作コミック『ブッダ』は既読。
三部作のうちの第一部は、シッダールタの生い立ちから旅立ちまでを、チャプラやタッタの運命と共に描く。
原作に一応沿った展開で分り易いが、時系列的に混ぜられていて、原作ファンとしては少々腑に落ちない。
チャプラとシッダールタの比較と対峙を描きたいために、タッタの存在があやふやになっている^^;。ミゲーラとの関わりもあるし、もしや第二部になるとタッタをいつの間にか大きくしていたりして(電王の良太郎の逆パターンか!?)。
作画や動画のクォリティーは高く、背景や美術の美しさが際立っている。音響もリアルで、音楽も素晴らしい。
原作の記憶をなぞりながらも、飽きずに映像に引き付けられた。
キャラクターは魅力的に描かれるが、やはりプロの声優陣の力が大きい。
チャプラは竹内順子から堺雅人へ。先日は順ちゃん今日は堺さんと、チャプラ声優を続けて観たことになるw。アクションシーンの凛々しい掛け声など、堺さんには珍しい演技も聞き所だが、母親とのシーンはじんわりとさせる。
シッダールタは折笠愛から吉岡秀隆へ。二人とも静かな話し方がよく重なる。吉岡さんの声音は保志くんにちょっと似てるかな。
永井一郎、玄田哲章はベテランの貫禄でピッタリ。藤原啓治のワルっぷりはさすが。ケモノな櫻井孝宏、哀愁の水樹奈々、やんちゃな大谷育江もハマる。
吉永小百合は母役も良かったが、慈愛の篭った崇高なナレーションが画面を輝かせること。
「ブッダになるまでの道のりはまだまだ遠い」
アニメファンとしての期待もこめて、第二部も早く制作して頂きたいと願う。
『レッツゴー!仮面ライダー』を散々観た劇場だが、またここへ来ることになろうとは。よくよく縁がある映画館だw。
午前中から座席券と引き換え。私の前には50人位しか並んでなかったと思うが、あっという間に座席券がなくなり、私はギリギリセーフで取れた。あとは立ち見で舞台挨拶を観ることに。
渋谷で観劇した後、また劇場に戻って入場して理由が分った。
会場の半分位は予め関係者席で占められており、隣も周りも背広の方や年配の方でいっぱい^^;。東映がいかにこの作品にかけているか改めて感じた。
入場時に、プレスシートとITOENブッダ公開記念ロータスティーペットボトルを頂く。
ブッダ・プロジェクトとして、アーティストが描いたチャリティー・ポストカードも販売中。
舞台にはスクリーンを隠して大きなアニメシートが飾られ、かなり多くのマスコミ群が控える。
テレビカメラもあり、司会者の話だと、舞台挨拶の模様は、この劇場から全国10会場14の劇場へナマ中継、その中には被災地からようやく復活した東北の名取市の劇場もあるという。
先ずは、劇中メインテーマを担当した藤原道山の尺八演奏から。キリリとした美青年。オリジナルのモダンな曲「東風(こち)」と、壮大なスケールのブッダのメインテーマを演奏した。
ボイスキャストがズラリと登壇。予めゲストの詳細は知らされてなかったが、ほぼ予想通り。
右手から、森下孝三監督、黒谷友香(マリッカ姫役)、吉岡秀隆(シッダールタ役)、吉永小百合(ナレーション・チャプラの母役)、堺雅人(チャプラ役)、観世清和(スッドーダナ王役)、観世三郎太(ジョーテカ役)。観世さん親子は袴の和装で、黒谷さんがピンクのドレス。短髪の堺さんは爽やかで、黒のビシっとしたスーツ。主役はもちろん吉永さんで、白と黒の上下のスーツが上品で美しいこと。
皆さん一様に、手塚作品に関われて光栄で幸せなことを語る。吉永さんが「ステキな息子、堺雅人さんと一緒で…」と微笑めば、堺さんも「ひじょうに誇らしい気持ちです」と笑顔。
声優初挑戦の観世さんは「能とは違って今回はお稽古をつけていただける役」「能と同じように人間の生と死を扱った普遍的なテーマ」「未来に繋がる祈りの心をもってつとめました」と能弁に語り、「私のシーンは耳を塞いで頂ければ…」とお茶目に締めるので、隣の堺さんらが首を横に振って微笑む様子が見られたw。三郎太さんは「父と一緒に声優をさせて貰ってイイ思い出になりました」と言葉少な。黒谷さんも初声優に「皆さんのお力をお借りしてつとめました」と謙虚。
吉岡さんは舞台袖で司会者からスタッフに間違われたそうでw「こんな僕でもシッダールタをやれて恐れ多い」「いずれブッダになれるのかどうか…」と気弱な中に凛とした言葉で語って会場を沸かせたw。
森下監督は4月まで絵コンテを描き直していたそうで、長い間かかって作ってやっと終わったなという安堵感が見てとれた。でも「三部作のまだ第一部なので」と伺い、初めて続編があることを知った私。監督はご自分の体力や年齢が続くかどうか心配なようだ。原作については「ブッダを中心にして周りの人々を描いた命のドラマ」と指摘し、「お釈迦様と距離がかなり近くなるのではないかと思う」と笑いながら語った。
最後に吉永さんが、一昨年名取市に行ってきたことを話し、まだ信じられない光景が広がっていて、もっともっと長くサポートしなければならないと、真摯に語った。「映画によって、震災で傷ついた方の心を少しでも癒すことができたら元気にできたらと、心から願っております」と愁いを帯びた真剣な表情で柔らかな綺麗な声で語った。吉永さんの心の篭った温かいメッセージにジンときた。堺さんや吉岡さんも真剣な面持ちでじっと聞き入っていらした。
藤原道山さんを加えた8名の皆さんでフォトセッション。前列が吉岡さん、吉永さん、堺さん、観世父さん。先ほどとはうってかわって皆さんにこやかな表情。ふっと気づいたが、吉永さんって口元の右下に小さなホクロがあるのね。アルカイックスマイルが重なる。後列の三郎太さんが頑張って背伸びしてるw。ムービーで真っ先に小さく手を振る吉永さん。
終了後、皆さんにこやかに退場された。短く感じられたがキャスト陣は全部で20分位だろうか。
主題歌を唄うX JAPANのYOSHIKIからのコメントが読まれ、「Scarlet Love Song」の映像が流れる。久しぶりのバラード曲だという。
 ̄
映画本編上映。1時間51分。
手塚治虫先生の原作コミック『ブッダ』は既読。
三部作のうちの第一部は、シッダールタの生い立ちから旅立ちまでを、チャプラやタッタの運命と共に描く。
原作に一応沿った展開で分り易いが、時系列的に混ぜられていて、原作ファンとしては少々腑に落ちない。
チャプラとシッダールタの比較と対峙を描きたいために、タッタの存在があやふやになっている^^;。ミゲーラとの関わりもあるし、もしや第二部になるとタッタをいつの間にか大きくしていたりして(電王の良太郎の逆パターンか!?)。
作画や動画のクォリティーは高く、背景や美術の美しさが際立っている。音響もリアルで、音楽も素晴らしい。
原作の記憶をなぞりながらも、飽きずに映像に引き付けられた。
キャラクターは魅力的に描かれるが、やはりプロの声優陣の力が大きい。
チャプラは竹内順子から堺雅人へ。先日は順ちゃん今日は堺さんと、チャプラ声優を続けて観たことになるw。アクションシーンの凛々しい掛け声など、堺さんには珍しい演技も聞き所だが、母親とのシーンはじんわりとさせる。
シッダールタは折笠愛から吉岡秀隆へ。二人とも静かな話し方がよく重なる。吉岡さんの声音は保志くんにちょっと似てるかな。
永井一郎、玄田哲章はベテランの貫禄でピッタリ。藤原啓治のワルっぷりはさすが。ケモノな櫻井孝宏、哀愁の水樹奈々、やんちゃな大谷育江もハマる。
吉永小百合は母役も良かったが、慈愛の篭った崇高なナレーションが画面を輝かせること。
「ブッダになるまでの道のりはまだまだ遠い」
アニメファンとしての期待もこめて、第二部も早く制作して頂きたいと願う。
映画 星を追う子ども&初日舞台挨拶
2011年5月7日 映画映画『星を追う子ども』&初日舞台挨拶を観てきた。
キャストお目当てのMさんにお付き合い。
上映前に舞台挨拶。登壇者は、新海誠監督、金元寿子、入野自由、井上和彦(敬称略)。
新海監督から、2年前からスタートし1ヶ月前に完成したという作品に込めた思いについて語る。今までの作品と違って、今回は映像と音楽と物語に浸って貰えれば、シンプルなものを作って色んな人に見て貰いたいという。
3日間の収録でたくさんの経験をしたという金元さん。作品に出てくるクラヴィスのペンダントを付けた入野さんは、シンとシュウは別々のキャラとして素直に演じたと語った。和彦さんはモリサキについて、アスナと旅をすることでちゃんとした大人になっていくと捉え、人を愛することについて考えながらやったという。
新海監督はメインの登場人物について、ヒロインとヒーローとトリッキーな男と捉え、3人其々別の方向を向いていたのが最後に同じ方に集まると語る。
金元さんを見てアノ役しか思い浮かばなかった私だが、監督から「イカ娘」が出てきて会場も沸くw。金元さんは声の裏側に張り詰めた緊張感がある人だと言う監督。金元さんはすごく真面目なので、収録外では2人でふざけていたと告白する入野さんと和彦さん。
収録では新海監督から細かな的確な指示があったのでやり易かったと口を揃えて褒め称える3人。音響監督の三ツ矢雄二さんの力もあったようだ。
200人ぐらいのスタッフと一緒に作った作品だと語る新海監督から、あらためて大震災後のアニメの娯楽性や役割について言及。心に傷を負った時にアニメを見て少しでも直してくれたら、生き方をラクにしてくれたら、アニメはバンドエイドのような役割だと真摯に語った。
フォトセッションがあって、全部で約20分位。拍手の中を皆さんが退場。
和彦さんがこちらのほうを見て笑って下さったので、お隣のMさんは満足極みの様子だった。
 ̄
孤独な少女アスナが、アガルタから来たという少年シュンの面影を求めて、アガルタを探す教師モリサキの強引な導きで伝説の地へと旅に出る。だが未知の地下世界で、シュンにそっくりの少年シンやアガルタ人の追跡と過酷な運命が彼らを待ち受けていた。
深海誠監督の4年ぶりの新作、ジュブナイル・アニメーション。
前半は輝くような美しい40年前の日本の風景。中盤からは幻想的で深みのある別世界の光景。
きらめくような繊細で壮大な世界観に一気に惹き込まれる。
登場人物はみんな、大切な人を失っている。
哀しみと寂しさに堪える心。諦めきれない執念。
永遠に失った人を追い求め続ける気持ちは、純粋で崇高ではあるが、自分の“生”を真正面から捉えられず、いつまでも何かに縛られる、幼い認識と固執が存在しているのかもしれない。
「喪失感」とは人間が永遠に課せられた呪いなのだろうか。
それとも、人間を生きさせようとする起爆剤のひとつだろうか。
人物の息遣いや躍動感を通して、“死”や“影”の方向から、“生”や“光”を真剣に見つめる柔らかな眼差しが好ましい。
誰もが観れるエンターテイメントを目指したようだが、まるでジブリ映画のような雰囲気に少々飲まれた。
ひとりで家事もこなす利発で活発な少女。行動的で勇気のある逞しく優しい少年。老人と幼い少女。小動物。巨人。不気味な化け物。光る石。どのキャラクターもアイテムも、ジブリには馴染みのあるものばかり。
後半にかけてアスナやシンが、どんどんジブリキャラな顔つきになってきて苦笑。シンが男前で格好良くなってしまってビックリw。
ただひとり、常に冷静で野望をめぐらせるモリサキが、ジブリではあまり見ない、ドライな優しさと弱さを滲ませていた。
どのキャラクターにも思いが伝わってくる魅力があると思う。
約2時間は長く感じられるが、物語にどんどん引き込まれ集中させる運びなので、見終わった後の満足感が得られる。
エンドロール主題歌の「Hello Goodbye&Hello」が余韻の中で耳に穏やかに残る。
上映後は、パンフやポスターを買った方へ新海誠監督のサイン会を開催。
パンフにサインをされながら、ひとりひとりにきちっとお礼を述べ、感想を話したら喜んで下さり、監督のほうから握手をして下さった。真面目で優しいお人柄が伝わってきた。
キャストお目当てのMさんにお付き合い。
上映前に舞台挨拶。登壇者は、新海誠監督、金元寿子、入野自由、井上和彦(敬称略)。
新海監督から、2年前からスタートし1ヶ月前に完成したという作品に込めた思いについて語る。今までの作品と違って、今回は映像と音楽と物語に浸って貰えれば、シンプルなものを作って色んな人に見て貰いたいという。
3日間の収録でたくさんの経験をしたという金元さん。作品に出てくるクラヴィスのペンダントを付けた入野さんは、シンとシュウは別々のキャラとして素直に演じたと語った。和彦さんはモリサキについて、アスナと旅をすることでちゃんとした大人になっていくと捉え、人を愛することについて考えながらやったという。
新海監督はメインの登場人物について、ヒロインとヒーローとトリッキーな男と捉え、3人其々別の方向を向いていたのが最後に同じ方に集まると語る。
金元さんを見てアノ役しか思い浮かばなかった私だが、監督から「イカ娘」が出てきて会場も沸くw。金元さんは声の裏側に張り詰めた緊張感がある人だと言う監督。金元さんはすごく真面目なので、収録外では2人でふざけていたと告白する入野さんと和彦さん。
収録では新海監督から細かな的確な指示があったのでやり易かったと口を揃えて褒め称える3人。音響監督の三ツ矢雄二さんの力もあったようだ。
200人ぐらいのスタッフと一緒に作った作品だと語る新海監督から、あらためて大震災後のアニメの娯楽性や役割について言及。心に傷を負った時にアニメを見て少しでも直してくれたら、生き方をラクにしてくれたら、アニメはバンドエイドのような役割だと真摯に語った。
フォトセッションがあって、全部で約20分位。拍手の中を皆さんが退場。
和彦さんがこちらのほうを見て笑って下さったので、お隣のMさんは満足極みの様子だった。
 ̄
孤独な少女アスナが、アガルタから来たという少年シュンの面影を求めて、アガルタを探す教師モリサキの強引な導きで伝説の地へと旅に出る。だが未知の地下世界で、シュンにそっくりの少年シンやアガルタ人の追跡と過酷な運命が彼らを待ち受けていた。
深海誠監督の4年ぶりの新作、ジュブナイル・アニメーション。
前半は輝くような美しい40年前の日本の風景。中盤からは幻想的で深みのある別世界の光景。
きらめくような繊細で壮大な世界観に一気に惹き込まれる。
登場人物はみんな、大切な人を失っている。
哀しみと寂しさに堪える心。諦めきれない執念。
永遠に失った人を追い求め続ける気持ちは、純粋で崇高ではあるが、自分の“生”を真正面から捉えられず、いつまでも何かに縛られる、幼い認識と固執が存在しているのかもしれない。
「喪失感」とは人間が永遠に課せられた呪いなのだろうか。
それとも、人間を生きさせようとする起爆剤のひとつだろうか。
人物の息遣いや躍動感を通して、“死”や“影”の方向から、“生”や“光”を真剣に見つめる柔らかな眼差しが好ましい。
誰もが観れるエンターテイメントを目指したようだが、まるでジブリ映画のような雰囲気に少々飲まれた。
ひとりで家事もこなす利発で活発な少女。行動的で勇気のある逞しく優しい少年。老人と幼い少女。小動物。巨人。不気味な化け物。光る石。どのキャラクターもアイテムも、ジブリには馴染みのあるものばかり。
後半にかけてアスナやシンが、どんどんジブリキャラな顔つきになってきて苦笑。シンが男前で格好良くなってしまってビックリw。
ただひとり、常に冷静で野望をめぐらせるモリサキが、ジブリではあまり見ない、ドライな優しさと弱さを滲ませていた。
どのキャラクターにも思いが伝わってくる魅力があると思う。
約2時間は長く感じられるが、物語にどんどん引き込まれ集中させる運びなので、見終わった後の満足感が得られる。
エンドロール主題歌の「Hello Goodbye&Hello」が余韻の中で耳に穏やかに残る。
上映後は、パンフやポスターを買った方へ新海誠監督のサイン会を開催。
パンフにサインをされながら、ひとりひとりにきちっとお礼を述べ、感想を話したら喜んで下さり、監督のほうから握手をして下さった。真面目で優しいお人柄が伝わってきた。
映画『鬼神伝(おにがみでん)』を観てきた。
先日観た『魔法少女を忘れない』と同じ映画館。
建物の老朽化で今月いっぱいで閉館されるのが残念だ。
京都で突然謎の魔物に襲われ、時空を超え平安の都に連れて行かれた男子中学生。そこで貴族たちと“鬼”と呼ばれる者たちとの戦いに巻き込まれ戸惑うが、衝撃の真相を知っていく中で、己の意思と決断を迫られる。
昔やってたテレビアニメ『鬼神童子ZENKI』(勝平さん主役)や『闘魔鬼神伝ONI』(石田さん主役)の類かなと思ったが、そうでもなかった。
スタジオぴえろの制作で、監督やキャラデザやキャストからして、NARUTO風男子版『ふしぎ遊戯』みたいな様相だったw。
昔から“鬼”は悪者として描かれてきたが、実はそれは“人”が作為してきた勝者の歴史にほかならない。
この作品の“鬼”は虐げられてきた者たちだが、能力者である点で一種のミュータントな意味合いが入り、竹宮惠子氏の『地球へ…』と重なってくる。
どちらか正義で、どちらが敵なのか。それまでの世界観の常識や理念がどんどん覆されるところは面白い。
だが“人”対“鬼”だったのが、人間同士の戦いへと様相が変わる。結局は、人の欲望の惨さや愚かしさが前面に出てしまい、人と人とが分かり合え心を通い合わせることの大切さが薄れてしまったように思う。
主人公の天童純は、真面目で素直過ぎて自分でなかなか決められない少年。中盤までは少々イライラさせるが、すべてはラストの変貌と成長のためだったのか。小野賢章はナイーブな演技で入っていくが、徐々に輝きと粘り強い表現力を見せる。『ハリー・ポッター』も控える賢章くんは、ただいま『テニミュ』出演中で忙しそう。
僧侶・源雲は、冷静で理知的なイメージからどんどん変化していく。中村獅童が終始ブレないクールな演技で、キャラの魅力を支えて良かった。
源頼光の近藤隆が、クールビューティーなヒーローボイスで格好良い。頼光を慕う家臣で、森久保祥太郎、伊藤健太郎、加瀬康之と、見事にNARUTOキャストが揃い痛快。源頼光と四天王の伝説の関係性も興味深く見れた。
石原さとみの水葉は、ジブリっぽい艶のある声で華やぐ。
CGを多用した緻密な平安の京の様子と、美しく生き生きとした自然の風景とが対照的で見応えがある。
スピーディで力強い展開に引き込まれる物語性に注目したい。
『鬼神伝』も劇場版『NARUTO』も予告ナレーションは東地宏樹。東地さんはいつの間にか、ぴえろ専属となったのか?w
東地さんの「ブラッド・プリズン」の後、石田さんの「中忍試験開始!!」と続く流れが好きv。
先日観た『魔法少女を忘れない』と同じ映画館。
建物の老朽化で今月いっぱいで閉館されるのが残念だ。
京都で突然謎の魔物に襲われ、時空を超え平安の都に連れて行かれた男子中学生。そこで貴族たちと“鬼”と呼ばれる者たちとの戦いに巻き込まれ戸惑うが、衝撃の真相を知っていく中で、己の意思と決断を迫られる。
昔やってたテレビアニメ『鬼神童子ZENKI』(勝平さん主役)や『闘魔鬼神伝ONI』(石田さん主役)の類かなと思ったが、そうでもなかった。
スタジオぴえろの制作で、監督やキャラデザやキャストからして、NARUTO風男子版『ふしぎ遊戯』みたいな様相だったw。
昔から“鬼”は悪者として描かれてきたが、実はそれは“人”が作為してきた勝者の歴史にほかならない。
この作品の“鬼”は虐げられてきた者たちだが、能力者である点で一種のミュータントな意味合いが入り、竹宮惠子氏の『地球へ…』と重なってくる。
どちらか正義で、どちらが敵なのか。それまでの世界観の常識や理念がどんどん覆されるところは面白い。
だが“人”対“鬼”だったのが、人間同士の戦いへと様相が変わる。結局は、人の欲望の惨さや愚かしさが前面に出てしまい、人と人とが分かり合え心を通い合わせることの大切さが薄れてしまったように思う。
主人公の天童純は、真面目で素直過ぎて自分でなかなか決められない少年。中盤までは少々イライラさせるが、すべてはラストの変貌と成長のためだったのか。小野賢章はナイーブな演技で入っていくが、徐々に輝きと粘り強い表現力を見せる。『ハリー・ポッター』も控える賢章くんは、ただいま『テニミュ』出演中で忙しそう。
僧侶・源雲は、冷静で理知的なイメージからどんどん変化していく。中村獅童が終始ブレないクールな演技で、キャラの魅力を支えて良かった。
源頼光の近藤隆が、クールビューティーなヒーローボイスで格好良い。頼光を慕う家臣で、森久保祥太郎、伊藤健太郎、加瀬康之と、見事にNARUTOキャストが揃い痛快。源頼光と四天王の伝説の関係性も興味深く見れた。
石原さとみの水葉は、ジブリっぽい艶のある声で華やぐ。
CGを多用した緻密な平安の京の様子と、美しく生き生きとした自然の風景とが対照的で見応えがある。
スピーディで力強い展開に引き込まれる物語性に注目したい。
『鬼神伝』も劇場版『NARUTO』も予告ナレーションは東地宏樹。東地さんはいつの間にか、ぴえろ専属となったのか?w
東地さんの「ブラッド・プリズン」の後、石田さんの「中忍試験開始!!」と続く流れが好きv。
映画 魔法少女を忘れない&舞台挨拶
2011年5月4日 映画映画『魔法少女を忘れない』&舞台挨拶を観てきた。
『ヴェニス』の初日を観て急遽取ったもの。
これも『ガクドリ』みたいにレイトショー公開中なので、舞台挨拶回だけの昼間しか観れないだろうから。
突然やってきた妹・みらいと二人で生活する高校生の悠也。ただひとつ普通と違うのは、みらいは元・魔法少女であったこと。二人を取り巻く親友や同級生と楽しい日々を過ごすが、みらいはみんなの記憶から消えていってしまう存在だった。
人気ラノベが原作の実写映画化。アニメでも簡単に作れそうなぐらい、「魔法少女」「妹」「眼鏡優等生」と“萌え”要素がてんこ盛りな作品だw。
“魔法少女”が公然と認識されている世界にすぐ馴染めないが、ファンタジーと割り切ればいいのだろう。
中盤まではごく普通の高校ライフで眠くなりそうだが、“記憶から消える”という現象からは一気に加速する。『トーマの心臓』風にいえば、2度目の“死”が突然にやってくる。
その運命の切なさ、この世のはかなさ、人々の呆気なさ感が、じわじわとこみ上げて胸がちょっぴり痛む話だ。
D-BOYSの高橋龍輝が初主演。アップにするとブサイクに見えるがw、男っぽい顔立ちの中にデリケートな演技を出している。
同じくD-BOYSの碓井将大は、チャラ男な軽さと真面目な部分をバランスよく表現。
森田涼花は、“武士言葉”を操ってキュートで情感豊か。
ゴーオングリーンとシンケンイエローの共演は初めてではないが、息が合って面白い。
谷内里早は、演技的にはまだまだだがみずみずしい。
周りの学生たちも総じて『中学生日記』みたいな演技レベル。最初は高校生じゃなく、体の大きい中学生の話かと思ったw。
最初はどこの地方か分らなかったが、オールロケしたという福岡の風景が美しい。海の日は曇ってて残念。
 ̄
上演後に舞台挨拶。
登壇者は、高橋龍輝、碓井将大、堀禎一監督。二人とも冬の制服の格好だが、「二人ともパンフや映画と髪型が全然違うけど(笑)」と碓井くんがすかさずコメントw。
福岡ロケは合宿状態だったとか。碓井くんは「ホテルでプレステ」しながら龍輝の帰りを待つが、龍輝はすぐに寝ちゃったと。龍輝くんは「とんこつラーメン」を食べれたのが嬉しかったが、オレはその前に食べてたと碓井くん。
監督が二人を「さん」付けでベタ褒め。碓井さんは年上なので全員を引っ張ってくれたとか、高橋さんは繊細な芝居で天才かと思ったとか、碓井さんも繊細で高橋さんの芝居を引き出してくれたとか。
はっちゃけた役の碓井くんは鬘を着用。監督から教えて貰って勉強の毎日でしたと言う龍輝くんは、オールアップが夜中12時の予定が朝の8時まで延びたという。
妹が元魔法少女でいきなり家にやってくる設定に「実際あったらビックリですよ」と言う龍輝くん。お姉ちゃんか妹が欲しかったが、みらいちゃんがホントに妹みたいに可愛くて、よしよしとやっていたら「後半ウザぐられた」と(笑)。
「忘れていくシーン」では、みらいちゃんをもっと泣かせてやろうと思ったという碓井くんw。忘れていくシーンは“動”と“静”で分かれていたという。
「海のシーン」は初日で10月で寒かったという龍輝くん。碓井くんは「福岡の風景や背景」「自転車が青春のキーワード」と見どころを挙げた。
最後に映画について二人とも「楽しかった!やってよかった」「今までやった仕事で一番楽しかった」と満足そうな笑顔。
上演中の『ヴェニスの商人』のチラシをスタッフが掲げる中、「あっちでシェイクスピアを見てもらってw」と碓井くんがさりげに宣伝して終わった。
碓井くん、役者として自信を付けてきたのか、急に男っぽくなったなぁ。意外と照れ屋な龍輝くんを、ガッツリ引っ張っていく様子が見てとれた。
いったん帰宅して、夜はまた池袋で『ヴェニスの商人』を観劇。女形の碓井くん&オタクの龍輝くんもまた楽しい。
『ヴェニス』の初日を観て急遽取ったもの。
これも『ガクドリ』みたいにレイトショー公開中なので、舞台挨拶回だけの昼間しか観れないだろうから。
突然やってきた妹・みらいと二人で生活する高校生の悠也。ただひとつ普通と違うのは、みらいは元・魔法少女であったこと。二人を取り巻く親友や同級生と楽しい日々を過ごすが、みらいはみんなの記憶から消えていってしまう存在だった。
人気ラノベが原作の実写映画化。アニメでも簡単に作れそうなぐらい、「魔法少女」「妹」「眼鏡優等生」と“萌え”要素がてんこ盛りな作品だw。
“魔法少女”が公然と認識されている世界にすぐ馴染めないが、ファンタジーと割り切ればいいのだろう。
中盤まではごく普通の高校ライフで眠くなりそうだが、“記憶から消える”という現象からは一気に加速する。『トーマの心臓』風にいえば、2度目の“死”が突然にやってくる。
その運命の切なさ、この世のはかなさ、人々の呆気なさ感が、じわじわとこみ上げて胸がちょっぴり痛む話だ。
D-BOYSの高橋龍輝が初主演。アップにするとブサイクに見えるがw、男っぽい顔立ちの中にデリケートな演技を出している。
同じくD-BOYSの碓井将大は、チャラ男な軽さと真面目な部分をバランスよく表現。
森田涼花は、“武士言葉”を操ってキュートで情感豊か。
ゴーオングリーンとシンケンイエローの共演は初めてではないが、息が合って面白い。
谷内里早は、演技的にはまだまだだがみずみずしい。
周りの学生たちも総じて『中学生日記』みたいな演技レベル。最初は高校生じゃなく、体の大きい中学生の話かと思ったw。
最初はどこの地方か分らなかったが、オールロケしたという福岡の風景が美しい。海の日は曇ってて残念。
 ̄
上演後に舞台挨拶。
登壇者は、高橋龍輝、碓井将大、堀禎一監督。二人とも冬の制服の格好だが、「二人ともパンフや映画と髪型が全然違うけど(笑)」と碓井くんがすかさずコメントw。
福岡ロケは合宿状態だったとか。碓井くんは「ホテルでプレステ」しながら龍輝の帰りを待つが、龍輝はすぐに寝ちゃったと。龍輝くんは「とんこつラーメン」を食べれたのが嬉しかったが、オレはその前に食べてたと碓井くん。
監督が二人を「さん」付けでベタ褒め。碓井さんは年上なので全員を引っ張ってくれたとか、高橋さんは繊細な芝居で天才かと思ったとか、碓井さんも繊細で高橋さんの芝居を引き出してくれたとか。
はっちゃけた役の碓井くんは鬘を着用。監督から教えて貰って勉強の毎日でしたと言う龍輝くんは、オールアップが夜中12時の予定が朝の8時まで延びたという。
妹が元魔法少女でいきなり家にやってくる設定に「実際あったらビックリですよ」と言う龍輝くん。お姉ちゃんか妹が欲しかったが、みらいちゃんがホントに妹みたいに可愛くて、よしよしとやっていたら「後半ウザぐられた」と(笑)。
「忘れていくシーン」では、みらいちゃんをもっと泣かせてやろうと思ったという碓井くんw。忘れていくシーンは“動”と“静”で分かれていたという。
「海のシーン」は初日で10月で寒かったという龍輝くん。碓井くんは「福岡の風景や背景」「自転車が青春のキーワード」と見どころを挙げた。
最後に映画について二人とも「楽しかった!やってよかった」「今までやった仕事で一番楽しかった」と満足そうな笑顔。
上演中の『ヴェニスの商人』のチラシをスタッフが掲げる中、「あっちでシェイクスピアを見てもらってw」と碓井くんがさりげに宣伝して終わった。
碓井くん、役者として自信を付けてきたのか、急に男っぽくなったなぁ。意外と照れ屋な龍輝くんを、ガッツリ引っ張っていく様子が見てとれた。
いったん帰宅して、夜はまた池袋で『ヴェニスの商人』を観劇。女形の碓井くん&オタクの龍輝くんもまた楽しい。
映画 GANTZ : PERFECT ANSWER
2011年4月25日 映画映画『GANTZ: PERFECT ANSWER』を観てきた。
人気コミックを映画化した『GANTZ』の完結編。
黒い謎の球体《GANTZ(ガンツ)》に召喚され戦いを強いられる中、加藤を失った玄野たちが、新たな戦いの場へと投げ出される話。
原作は未読だし、アニメも前編どまりなので、観るほうにも新作同然。映画だけのオリジナルストーリーの成否にかかる。
テレビの金ロで『ANOTHER GANTZ』を観たが(クールドライな西に、つい石田さんの声で脳内ボイスオーバーw)、映画本編前にも前編のあらすじがあり、ちょっとシツコイ。
本編は、緊迫感と疾走感あふれるアクションと、人間関係の緩やかなストーリーとを山盛りに詰め込んだ展開で、予想はついても、画面にたっぷりと集中させた。
結局、ガンツと星人が何故戦うのか、関係も何もわからず仕舞い。ガンツと星人との戦闘に、一度死んだ人間ばかりか、生きてる人間までのべつまくなしに巻き込まれてしまうという壮絶さに気分が悪くなる。
“黒服星人”や、復活した加藤、標的となった多恵など、戦いは人間対人間の様相へと変化、更に熾烈な憎しみや哀しみを生むが、キィとなる“復讐”についてはいまいちピンとこなかった。そこまで突っ込むには、ガンツの正体に迫り『レベルE』的な星人についても触れる必要がある。
とりあえず前編で広げすぎた風呂敷を、最後には上手く畳んでみせたぞ、という作り手の気構えやメッセージはさく裂していた。“PERFECT”とまではいかなかったが、『GANTZ』の“答え”の一つとしては納得させられただろう。
玄野と多恵のぬるい関係よりも、勝と歩の加藤兄弟の行く末に思いが沸いて胸が痛んでしまう。
地下鉄がコワクなったが、駅ホームや遊園地に切なさを滲ませて、万人向けに余韻が残された。
結末に好き好きはあろうが、ゲームのようなリセット感覚には、『仮面ライダー』に出てくるような、人の思いや成長が存在しないことが空しいなと思う。
後編にきて、ようやく玄野@二宮和也の良さがわかってきたw。特に傷だらけの瀕死状態のニノには、ヤられる男の魅力を感じた。
加藤@松山ケンイチはある意味、一人二役の美味しさ。ターミネーターばりの表情と動きにゾクゾクしたv。謎を隠した予告編も煽ってよく出来てるw。
今回CGが少なめなせいか、二人のアクションは前編よりも増加されて奮闘。アクション・アクターを入れた編集作業も抜群だ。
多恵@吉高由里子のほんわかしたノリにはグッタリだが、得体の知れない何かを持ってて、実は最後までやんわりと疑っていたw。
鈴木@田口トモロヲが、普通の人の弱さと強さを出して味わい深く、普通の人として格好良かった。
西@本郷奏多も美味しいトコ取り。残虐性を秘めた演技がますます冴え、ニノとマツケンを相手に堂々と渡りあう。
黒服星人リーダーの綾野剛が不気味な存在感。黒服メンバーのアクションが凄かった。
ガンツの謎を追う山田孝之は結局あやふやな存在だが、銃の構え方がカッコイー。
剣対剣、銃対銃という様相が日本的だが、あれだけの派手な爆発や炎を見事に映像化したことに拍手を送りたい。
今後もっと様々なコミックの実写化も可能だと、この映画で実証できたようだ。
人気コミックを映画化した『GANTZ』の完結編。
黒い謎の球体《GANTZ(ガンツ)》に召喚され戦いを強いられる中、加藤を失った玄野たちが、新たな戦いの場へと投げ出される話。
原作は未読だし、アニメも前編どまりなので、観るほうにも新作同然。映画だけのオリジナルストーリーの成否にかかる。
テレビの金ロで『ANOTHER GANTZ』を観たが(クールドライな西に、つい石田さんの声で脳内ボイスオーバーw)、映画本編前にも前編のあらすじがあり、ちょっとシツコイ。
本編は、緊迫感と疾走感あふれるアクションと、人間関係の緩やかなストーリーとを山盛りに詰め込んだ展開で、予想はついても、画面にたっぷりと集中させた。
結局、ガンツと星人が何故戦うのか、関係も何もわからず仕舞い。ガンツと星人との戦闘に、一度死んだ人間ばかりか、生きてる人間までのべつまくなしに巻き込まれてしまうという壮絶さに気分が悪くなる。
“黒服星人”や、復活した加藤、標的となった多恵など、戦いは人間対人間の様相へと変化、更に熾烈な憎しみや哀しみを生むが、キィとなる“復讐”についてはいまいちピンとこなかった。そこまで突っ込むには、ガンツの正体に迫り『レベルE』的な星人についても触れる必要がある。
とりあえず前編で広げすぎた風呂敷を、最後には上手く畳んでみせたぞ、という作り手の気構えやメッセージはさく裂していた。“PERFECT”とまではいかなかったが、『GANTZ』の“答え”の一つとしては納得させられただろう。
玄野と多恵のぬるい関係よりも、勝と歩の加藤兄弟の行く末に思いが沸いて胸が痛んでしまう。
地下鉄がコワクなったが、駅ホームや遊園地に切なさを滲ませて、万人向けに余韻が残された。
結末に好き好きはあろうが、ゲームのようなリセット感覚には、『仮面ライダー』に出てくるような、人の思いや成長が存在しないことが空しいなと思う。
後編にきて、ようやく玄野@二宮和也の良さがわかってきたw。特に傷だらけの瀕死状態のニノには、ヤられる男の魅力を感じた。
加藤@松山ケンイチはある意味、一人二役の美味しさ。ターミネーターばりの表情と動きにゾクゾクしたv。謎を隠した予告編も煽ってよく出来てるw。
今回CGが少なめなせいか、二人のアクションは前編よりも増加されて奮闘。アクション・アクターを入れた編集作業も抜群だ。
多恵@吉高由里子のほんわかしたノリにはグッタリだが、得体の知れない何かを持ってて、実は最後までやんわりと疑っていたw。
鈴木@田口トモロヲが、普通の人の弱さと強さを出して味わい深く、普通の人として格好良かった。
西@本郷奏多も美味しいトコ取り。残虐性を秘めた演技がますます冴え、ニノとマツケンを相手に堂々と渡りあう。
黒服星人リーダーの綾野剛が不気味な存在感。黒服メンバーのアクションが凄かった。
ガンツの謎を追う山田孝之は結局あやふやな存在だが、銃の構え方がカッコイー。
剣対剣、銃対銃という様相が日本的だが、あれだけの派手な爆発や炎を見事に映像化したことに拍手を送りたい。
今後もっと様々なコミックの実写化も可能だと、この映画で実証できたようだ。
映画 少年マイロの火星冒険記 3D吹替え版
2011年4月25日 映画映画『少年マイロの火星冒険記』3D吹替え版を観てきた。
ディズニーの3Dというと『塔の上のラプンツェル』を思い出す。
こちらの3Dは、奥行きや出っ張り感というより、火星の重力が生み出す浮遊感がウリだ!
自分までフワフワと浮いてるようなリアル感が何ともいえない。人物の表情や動きも繊細でやけにリアルチック。地面に蹴躓いた場面では、ホントに痛々しい感じがする。
見知らぬ火星に自分も迷い込んだ感覚を味わえ、アトラクション体感型という触れこみもまんざらウソではないようだ。
何者かに連れ去られた母親の後を追って、火星に来てしまった9歳のマイロ少年が、母を救い出すため、火星で出会った仲間たちと共に奮闘する話。
『母をたずねて三千里』も、ついに宇宙へ飛び出す。母&息子ものであり、SF宇宙冒険ものであるが、実は“愛”と“子育て”をテーマにした、クレしんを超えたファミリーものなのである。
主人公マイロは特に知恵もなく運動神経もなく、母親に怒られてばかりのダメダメ少年。火星にやってきたマイロを保護してくれたグリプルも、調子よく豪語するばかりのメカオタクで、あまり頼りにならない男。二人に影響されるのが、若い火星人のキィだが、特に能力があるというわけでもない破天荒な娘。
そのうちワラワラとヘンなヤツらが出てきたり、グリブルの哀しい過去も語られるが、切羽詰った状況下で、はたしてマイロは目的を果たせるのか。
賑々しく愉快な中、シリアスで緊迫感あるジェットコースターな展開が見どころ。伏線もさっぱりと回収されて小気味よい。
火星人はどうやって作られるのか?の疑問はさておき、役立たずの男を捨て去り女性だけの高度文明を営む、火星の社会構造が奇妙で面白い。地下や奈落の底の暗さと中枢部の無機質感を対比させる映像で、火星内部の設定や造形が緻密で見事だ。
火星で一番厄介で大変なことは「子育て」。だからそのノウハウを地球から奪ってこようとするが、子育てに一番必要で大事なものまで奪えなかった。
それは「愛」っていうヘンなやつ。
空気がない火星で息ができなくなったマイロに、すぐメットをかぶせてくれた「愛」。私だってきっとそうする! ママと息子の関係にものすごく共鳴できた。
マイロは無力だけど、ママを想うひたむきな気持ちがステキで嬉しくなる。
マイロと一緒に、子どもが“ヒーロー”を体感できるような作品でもあった。
EDロールでは、モーションピクチャーのメイキング付き。アクションたっぷりの体当たりの動きまで捉えてスゴイ。ラストはエキストラを混ぜて賑やか。
日本語吹替え版では、マイロ役の濱田龍臣がはきはきしたセリフで熱演。ママ役の本田貴子が、優しく力強く物語を支える。
グリブルの間宮康弘が、軽妙かつ誠実な演技で盛り上げる。モリモリの声とちょっと似てるね。
キィ役の藤村歩が、チャーミングで活発な響きで好演。総統役の京田尚子のシリアスな怪演が恐さを煽った。
ディズニーの3Dというと『塔の上のラプンツェル』を思い出す。
こちらの3Dは、奥行きや出っ張り感というより、火星の重力が生み出す浮遊感がウリだ!
自分までフワフワと浮いてるようなリアル感が何ともいえない。人物の表情や動きも繊細でやけにリアルチック。地面に蹴躓いた場面では、ホントに痛々しい感じがする。
見知らぬ火星に自分も迷い込んだ感覚を味わえ、アトラクション体感型という触れこみもまんざらウソではないようだ。
何者かに連れ去られた母親の後を追って、火星に来てしまった9歳のマイロ少年が、母を救い出すため、火星で出会った仲間たちと共に奮闘する話。
『母をたずねて三千里』も、ついに宇宙へ飛び出す。母&息子ものであり、SF宇宙冒険ものであるが、実は“愛”と“子育て”をテーマにした、クレしんを超えたファミリーものなのである。
主人公マイロは特に知恵もなく運動神経もなく、母親に怒られてばかりのダメダメ少年。火星にやってきたマイロを保護してくれたグリプルも、調子よく豪語するばかりのメカオタクで、あまり頼りにならない男。二人に影響されるのが、若い火星人のキィだが、特に能力があるというわけでもない破天荒な娘。
そのうちワラワラとヘンなヤツらが出てきたり、グリブルの哀しい過去も語られるが、切羽詰った状況下で、はたしてマイロは目的を果たせるのか。
賑々しく愉快な中、シリアスで緊迫感あるジェットコースターな展開が見どころ。伏線もさっぱりと回収されて小気味よい。
火星人はどうやって作られるのか?の疑問はさておき、役立たずの男を捨て去り女性だけの高度文明を営む、火星の社会構造が奇妙で面白い。地下や奈落の底の暗さと中枢部の無機質感を対比させる映像で、火星内部の設定や造形が緻密で見事だ。
火星で一番厄介で大変なことは「子育て」。だからそのノウハウを地球から奪ってこようとするが、子育てに一番必要で大事なものまで奪えなかった。
それは「愛」っていうヘンなやつ。
空気がない火星で息ができなくなったマイロに、すぐメットをかぶせてくれた「愛」。私だってきっとそうする! ママと息子の関係にものすごく共鳴できた。
マイロは無力だけど、ママを想うひたむきな気持ちがステキで嬉しくなる。
マイロと一緒に、子どもが“ヒーロー”を体感できるような作品でもあった。
EDロールでは、モーションピクチャーのメイキング付き。アクションたっぷりの体当たりの動きまで捉えてスゴイ。ラストはエキストラを混ぜて賑やか。
日本語吹替え版では、マイロ役の濱田龍臣がはきはきしたセリフで熱演。ママ役の本田貴子が、優しく力強く物語を支える。
グリブルの間宮康弘が、軽妙かつ誠実な演技で盛り上げる。モリモリの声とちょっと似てるね。
キィ役の藤村歩が、チャーミングで活発な響きで好演。総統役の京田尚子のシリアスな怪演が恐さを煽った。