劇団俳優座 村岡伊平治伝
2009年1月11日 舞台演劇劇団俳優座創立65周年記念公演第1弾『村岡伊平治伝』を観てきた。
久しぶりの俳優座劇場はフシギな熱気。
会場は張り出し舞台になっており、3列目の最前席。真ん中よりで昨日よりも更に観易いが、あまりに舞台と近くてドキドキ。
九州島原生まれの村岡伊平治が大陸に渡り、様々な体験や失敗や挫折を繰り返しながら、やがて妓楼の経営者へと成り上がっていく話。
実在の人物・伊平治のことは知らない。予習代わりに、去年テレビで放送された15年前の同名舞台を観てみたが、主演のてらそま昌紀が演じた伊平治に釈然としないものを感じた。
今回も脚本は同じく、秋元松代氏。演出やキャストは殆ど変えてあるようだ。前回よりも舞台セットは明るく広く開放的な気がする。変わらないのは、掲げられた両陛下の写真と日章旗。
前半の伊平治は実に良心的だ。純粋で真っ直ぐで、忠義心や情にも厚い。内地から売られてきた若い娘たちが娼姑にやつれるのを見捨てられず、内地へ何とか帰してやろうとする。そのために、内地を追われた前科者やならず者を金で雇い、彼らにも更生の場を与えようとする。
しかし、そう容易くいかなくなり、自らの場も金も命もつきそうになると、一転して、娼姑や前科者を利用し己の野望を遂げようとする。それも国家のため、陛下のためという甘言や戯言付きで、このエセ役者っぷりには笑いが込み上げる。
矛盾と混迷と不条理を抱えながら、言葉巧みに相手を騙しその気にさせ、公然と悪事を企み、成し遂げてしまう才覚を持つ男。しかし男も女も、このペテン師ヤマ師を信じて付いて行き、親分社長と祭り上げる。つくづく、あの「アラビアのロレンス」と重なること。伊平治は、当時の東南アジアの日本男女が求めた”ダーク・ヒーロー”なのだろう。
主演の小山力也は、殆ど出ずっぱりで伊平治を細やかに熱演。前半の柔らかさやドジっぷりは可愛らしく、男たちに対する激しさや厳しさには緊張感が溢れる。いい意味で、正統派の芝居。
腕を高く挙げたり、足を大きく組んだりと、たまにネオロマ風オーバーアクションも披露(笑)ほんのり笑いもとる。20代から40代まで、髪型も衣装もどんどん変わるが、白から灰色、やがて黒へと変わるサマは『デスノート』の悪党ぶりも思わせ、バックにしたつややかな黒髪も美しい。
時おり、てらそまさんの声とカブリそうに聞こえた。てらそまさんの野生的魅力と比べ、力也さんのは理性が勝ってるようだ。何より力也さん伊平治は、女だけでなく、周りに仕える男たちからも愛されているなぁと思わせる。
力也さんの周りの男たちが、みんな背が高く大柄なので、なおさら力也さんのラブリィ度が増すw。その上、天津、満州、アモイ、シンガポールと場所も興味をそそる。
林宏和@上原中尉には別の意味でドキリとした。まるで『プリズン・ブレイク』から飛び出たマイケルのような坊主頭、その上、シナ服ときたから大変。私の脳裏では”草加”と重なり、中尉で密偵だから”如月”まで浮かんでしまう。前半は伊平治より、上原中尉に目がいってしまったv。てらそまさんの時の上原中尉は、もっと老齢だったでござるぞw。
伊平治の右腕左腕が男前で、彼らがいなかったら伊平治の成功もあり得まい。情報と交渉と知略に長けた市平@塩山誠司も髪が短く、眼鏡をかけると別人に変身。男たちの纏め役で腕っ節も強そうな、仁義と忠義と人情の豚吉@川井康弘は、髪が長く声も良く頼りがいもありそう。
女も惚れるが、男まで惚れさせる男。女たちがはかなげでしたたかで受け身なのに比べて、男たちは情熱のままに群れて夕日に向かってひた走ること。
でも伊平治が本当に求めていたのは、そんな男たちではなく、陛下や閣下や偉い人達から存在を認めてもらうこと。あわよくば政治家とか華族とか、もっと上に行きたかったに違いない。だが夢は叶わず。夢から覚めても、なお上を見続けて信じていく男。普通、領事館からビザや船の手配をして貰えなかったら、政府や国に失望するところだが、伊平治はどこまでも”国”を信じていたかったんだろうか。その心が、虚しくも切ない。
休憩を挟み2時間半ぐらい。場面展開も多い一幕は少々長く感じられたが、二幕はあっという間。
汗びっしょりに熱演された役者さんたちが最後に出揃い、大人数の華やかさにも圧倒された。
 ̄
アフタートーク出演者は、小山力也、川井康弘、井上薫、佐藤あかりの4人。始まるまでに時間がかかるなと思ったら、皆さんお着替えされていらした。女性2人は65周年記念Tシャツを着用。
5ステージを終えた感想。力也さんは、役柄的に忙しくやることが多いが、どんなに辛くてもめげないで立ち上がる「草魂」でやっていると語る。川井さんは「客の力があってこそ」と、これからますます進化する舞台に言及。
島原弁に関して。博多弁に比べると難しいが、ネイティブの島原弁テープを聴かれたりと研究努力、稽古初日で力也さんは既に完璧だったと話す井上さん。”豚吉”という名前についても語った川井さんだが、力也さんとの間で「親分お願いします」「はい」というやり取りもあって笑い。
伊平治についてどう思うかで、魅力的と応えた佐藤さん。女性司会者からは「突拍子もない。求心力」という言葉も出た。
観客からの質問コーナー。みんな男性ばかりで、力也さんファンが多いw。
台本と違うアドリブはいっぱいあるそうで、本日の佐藤さんと力也さんの場面でも小さなハプニングがあったが、力也さんがきちんと反応して下さったという話も。
演技とは何か?との難しい質問に、芝居が好きだから、芝居は出会いだからと答える女優陣。川井さんは「夢と情熱。努力と根性」とユーモアたっぷり。力也さんは「演技とは、人を励ます手段」だと、明日への活力を与える俳優という職業に誇りをもって答えていらした。
トーク中もハンカチを手放せず、パフォーマンスのサービスもされた力也さん。司会者からテレビ番組やチケット販売の告知があって終了。30分強もあった。
 ̄
ロビーで、すっかり恒例になった小山力也さんのサイン&握手&撮影会。
お手洗いから戻ったら、丁度列が出来はじめていたので並んだ。あれよあれよと列がロビーを囲み、男女100人ぐらいも。アニメをきっかけの男性ファンがかなり多いのも特徴。
10分ぐらい待って私の番。パンフにサイン。持ってきた色紙には、筆ペンでサインと伊平治シール。平田さん、東地さんに続き、力也さんも達筆だv。字の上手い男の人ってイイ。一昨年の『罪と罰』以来だったが、11月に朴路美さんのお芝居でお見かけして以来の力也さん。向きあって丁寧に握手、力が篭っていた。最後まで礼儀正しく、しっかりと目を見て御礼を言って下さった。ありがとうございますm(__)m。
劇場を出たのが17時半過ぎ。乗り継ぎもスムーズに、買い物して家に帰着。
アフタートーク最後に告知してくれたが、19時からの『大胆MAP!』に何とか間に合った。あいうえお順だから、「こ」だと思ってたら「じ」だったw。お稽古中の力也さんが映り、アフレコまでして、最後はジャック・バウアー声で舞台の宣伝。面白かったw。
その後の日曜洋画劇場の番宣。前半は明夫さんだったが、最後の最後に平田広明さんがジャック・スパロウ声で2/1放送分を宣伝。昨日今日と続けて、2人のジャック・ボイスと出会えたのだ。
久しぶりの俳優座劇場はフシギな熱気。
会場は張り出し舞台になっており、3列目の最前席。真ん中よりで昨日よりも更に観易いが、あまりに舞台と近くてドキドキ。
九州島原生まれの村岡伊平治が大陸に渡り、様々な体験や失敗や挫折を繰り返しながら、やがて妓楼の経営者へと成り上がっていく話。
実在の人物・伊平治のことは知らない。予習代わりに、去年テレビで放送された15年前の同名舞台を観てみたが、主演のてらそま昌紀が演じた伊平治に釈然としないものを感じた。
今回も脚本は同じく、秋元松代氏。演出やキャストは殆ど変えてあるようだ。前回よりも舞台セットは明るく広く開放的な気がする。変わらないのは、掲げられた両陛下の写真と日章旗。
前半の伊平治は実に良心的だ。純粋で真っ直ぐで、忠義心や情にも厚い。内地から売られてきた若い娘たちが娼姑にやつれるのを見捨てられず、内地へ何とか帰してやろうとする。そのために、内地を追われた前科者やならず者を金で雇い、彼らにも更生の場を与えようとする。
しかし、そう容易くいかなくなり、自らの場も金も命もつきそうになると、一転して、娼姑や前科者を利用し己の野望を遂げようとする。それも国家のため、陛下のためという甘言や戯言付きで、このエセ役者っぷりには笑いが込み上げる。
矛盾と混迷と不条理を抱えながら、言葉巧みに相手を騙しその気にさせ、公然と悪事を企み、成し遂げてしまう才覚を持つ男。しかし男も女も、このペテン師ヤマ師を信じて付いて行き、親分社長と祭り上げる。つくづく、あの「アラビアのロレンス」と重なること。伊平治は、当時の東南アジアの日本男女が求めた”ダーク・ヒーロー”なのだろう。
主演の小山力也は、殆ど出ずっぱりで伊平治を細やかに熱演。前半の柔らかさやドジっぷりは可愛らしく、男たちに対する激しさや厳しさには緊張感が溢れる。いい意味で、正統派の芝居。
腕を高く挙げたり、足を大きく組んだりと、たまにネオロマ風オーバーアクションも披露(笑)ほんのり笑いもとる。20代から40代まで、髪型も衣装もどんどん変わるが、白から灰色、やがて黒へと変わるサマは『デスノート』の悪党ぶりも思わせ、バックにしたつややかな黒髪も美しい。
時おり、てらそまさんの声とカブリそうに聞こえた。てらそまさんの野生的魅力と比べ、力也さんのは理性が勝ってるようだ。何より力也さん伊平治は、女だけでなく、周りに仕える男たちからも愛されているなぁと思わせる。
力也さんの周りの男たちが、みんな背が高く大柄なので、なおさら力也さんのラブリィ度が増すw。その上、天津、満州、アモイ、シンガポールと場所も興味をそそる。
林宏和@上原中尉には別の意味でドキリとした。まるで『プリズン・ブレイク』から飛び出たマイケルのような坊主頭、その上、シナ服ときたから大変。私の脳裏では”草加”と重なり、中尉で密偵だから”如月”まで浮かんでしまう。前半は伊平治より、上原中尉に目がいってしまったv。てらそまさんの時の上原中尉は、もっと老齢だったでござるぞw。
伊平治の右腕左腕が男前で、彼らがいなかったら伊平治の成功もあり得まい。情報と交渉と知略に長けた市平@塩山誠司も髪が短く、眼鏡をかけると別人に変身。男たちの纏め役で腕っ節も強そうな、仁義と忠義と人情の豚吉@川井康弘は、髪が長く声も良く頼りがいもありそう。
女も惚れるが、男まで惚れさせる男。女たちがはかなげでしたたかで受け身なのに比べて、男たちは情熱のままに群れて夕日に向かってひた走ること。
でも伊平治が本当に求めていたのは、そんな男たちではなく、陛下や閣下や偉い人達から存在を認めてもらうこと。あわよくば政治家とか華族とか、もっと上に行きたかったに違いない。だが夢は叶わず。夢から覚めても、なお上を見続けて信じていく男。普通、領事館からビザや船の手配をして貰えなかったら、政府や国に失望するところだが、伊平治はどこまでも”国”を信じていたかったんだろうか。その心が、虚しくも切ない。
休憩を挟み2時間半ぐらい。場面展開も多い一幕は少々長く感じられたが、二幕はあっという間。
汗びっしょりに熱演された役者さんたちが最後に出揃い、大人数の華やかさにも圧倒された。
 ̄
アフタートーク出演者は、小山力也、川井康弘、井上薫、佐藤あかりの4人。始まるまでに時間がかかるなと思ったら、皆さんお着替えされていらした。女性2人は65周年記念Tシャツを着用。
5ステージを終えた感想。力也さんは、役柄的に忙しくやることが多いが、どんなに辛くてもめげないで立ち上がる「草魂」でやっていると語る。川井さんは「客の力があってこそ」と、これからますます進化する舞台に言及。
島原弁に関して。博多弁に比べると難しいが、ネイティブの島原弁テープを聴かれたりと研究努力、稽古初日で力也さんは既に完璧だったと話す井上さん。”豚吉”という名前についても語った川井さんだが、力也さんとの間で「親分お願いします」「はい」というやり取りもあって笑い。
伊平治についてどう思うかで、魅力的と応えた佐藤さん。女性司会者からは「突拍子もない。求心力」という言葉も出た。
観客からの質問コーナー。みんな男性ばかりで、力也さんファンが多いw。
台本と違うアドリブはいっぱいあるそうで、本日の佐藤さんと力也さんの場面でも小さなハプニングがあったが、力也さんがきちんと反応して下さったという話も。
演技とは何か?との難しい質問に、芝居が好きだから、芝居は出会いだからと答える女優陣。川井さんは「夢と情熱。努力と根性」とユーモアたっぷり。力也さんは「演技とは、人を励ます手段」だと、明日への活力を与える俳優という職業に誇りをもって答えていらした。
トーク中もハンカチを手放せず、パフォーマンスのサービスもされた力也さん。司会者からテレビ番組やチケット販売の告知があって終了。30分強もあった。
 ̄
ロビーで、すっかり恒例になった小山力也さんのサイン&握手&撮影会。
お手洗いから戻ったら、丁度列が出来はじめていたので並んだ。あれよあれよと列がロビーを囲み、男女100人ぐらいも。アニメをきっかけの男性ファンがかなり多いのも特徴。
10分ぐらい待って私の番。パンフにサイン。持ってきた色紙には、筆ペンでサインと伊平治シール。平田さん、東地さんに続き、力也さんも達筆だv。字の上手い男の人ってイイ。一昨年の『罪と罰』以来だったが、11月に朴路美さんのお芝居でお見かけして以来の力也さん。向きあって丁寧に握手、力が篭っていた。最後まで礼儀正しく、しっかりと目を見て御礼を言って下さった。ありがとうございますm(__)m。
劇場を出たのが17時半過ぎ。乗り継ぎもスムーズに、買い物して家に帰着。
アフタートーク最後に告知してくれたが、19時からの『大胆MAP!』に何とか間に合った。あいうえお順だから、「こ」だと思ってたら「じ」だったw。お稽古中の力也さんが映り、アフレコまでして、最後はジャック・バウアー声で舞台の宣伝。面白かったw。
その後の日曜洋画劇場の番宣。前半は明夫さんだったが、最後の最後に平田広明さんがジャック・スパロウ声で2/1放送分を宣伝。昨日今日と続けて、2人のジャック・ボイスと出会えたのだ。
劇的劇舎 カロル&セレナーデ
2009年1月10日 舞台演劇劇的劇舎 第一回公演『カロル』と『セレナーデ』を観てきた。
初めて行く劇場で、文字通り、こじんまりしたところだが、機能的で綺麗。トイレにフックはないが、荷物の置き場所はあるw。そしてスタッフにはたいへんお世話になってしまったm(__)m。
ステージと座席がかなり接近しているが、段差があるので観やすい。最前列の端のほうだが、何とか見切りはない。
平田広明さんが一周年企画のラジオでご紹介された舞台。
ポーランドの劇作家スワボーミル・ムロジェックの二作を、2人の演出家によって描く二本立て。開演前のアナウンスによると、『カロル』は50分、『セレナーデ』は40分だという。
どちらも短いながら、濃密で緊迫感がひたひたと増す、とても怖い怖~いお話。これは当初から「不条理劇」というキーワードの魔力に、自ずと陥っていたからかもしれない。正体がわからない「カロル」以外、登場人物全員に名前がないのも妙。
★『カロル』
自己顕示欲が強い眼科医が、カロルを捜す粗野で無教養な老人と孫によって、本性をさらけ出していく。
平田さんと『漱石の自転車』でご一緒だった林次樹、『紙屋悦子の青春』でご一緒だった水野ゆふがご出演。もの凄い化けっぷりにビックリだ(゜o゜)。林さんは眼鏡をすると急にキュートになるが、その可愛さがいっそうコワイ。水野さんは少年だか少女だか分らないところが不気味。激しく強烈な声と柔軟な動きに圧倒され、目付きや笑みや手の震えに至るまで息を呑むほど見事だ。
やがて、武器をもっている老人たちより、無防備な被害者である眼科医の”悪意”に気が付く。いつズドン!がくるか分らない恐怖と、それを目の当たりにしたくない不安。緊迫感に耐えられず、ついステージのほうを直視できなくなる。医者がこちらのほうに歩いて来る度に、来ないでくれ~と観ないようにする。
板の紙に書かれてあったポーランド語(?)の中には、確かに「カロル」の文字も読み取れた。
徐々に照明が暗くなり、西日が眩しくなる部屋。音よりも、”光”が作り出す奇妙な恐怖に脅威した。
15分休憩。
★『セレナーデ』
チェロを奏でる男の甘い誘惑によって、翻弄されていく女たちと、女たちを束ねる男の行く末。
最初に後ろを向いて奏でる平田さんの後姿がやけに大きく逞しく映る。パットでも入れてあったのか。平田さんが本当に弾いているかのよう。
黒く長いチジレ毛のカツラがよく似合うが、平田さんがそのカツラを脱ぎ捨て現れたのは、茶髪、いや金髪でビックリ。当初はそれもカツラかと思ったが、地毛なのでビックリ(゜o゜)。黒毛のイメージがあったので、平田さんの金髪は意表をつく。だが平田さんが金髪になった途端、彼の”目的”がはっきりしたのでまた恐ろしい。
美しい音色と、甘くセクシーな声と囁きと、手練手管の駆け引きで、女たちを口説き誘い出す男。彼の目的は”女”ではなかった。女たちのしたたかさに笑いも起きるが、それがかえって怖さも誘導する。
チェロをしまう大きな箱がキーにもなると思っていたが。血は必要だったのか。こちらは”音”が作り出す不思議な恐怖。
武器と楽器が織り成す2つの空間。見ざる言わざる聞かざるではないが、見すぎる言いすぎる聞きすぎるのもダメだ。
最後に二作品の出演者全員が揃ってお辞儀。水野さんと平田さんの小さな触れ合いが見られた。
終演後アンケを書いてロビーに降りたら、平田さんが目の前を通り出入口付近で知人の方々とご挨拶。ホント、40分なのにもっと短く感じられた。
ファンとのお写真にも気軽に応じて下さっていたので、私も便乗w。平田さんとのツーショットなんて初めて(*^。^*)。なにげに肩に手がv。関さんにだってされたことなかったし~。平田さんの甘い罠にすっかりオチタ。
平田さんが来月出演される公演の場所は、近場で何度か行ったし、また観に行きたい。
初めて行く劇場で、文字通り、こじんまりしたところだが、機能的で綺麗。トイレにフックはないが、荷物の置き場所はあるw。そしてスタッフにはたいへんお世話になってしまったm(__)m。
ステージと座席がかなり接近しているが、段差があるので観やすい。最前列の端のほうだが、何とか見切りはない。
平田広明さんが一周年企画のラジオでご紹介された舞台。
ポーランドの劇作家スワボーミル・ムロジェックの二作を、2人の演出家によって描く二本立て。開演前のアナウンスによると、『カロル』は50分、『セレナーデ』は40分だという。
どちらも短いながら、濃密で緊迫感がひたひたと増す、とても怖い怖~いお話。これは当初から「不条理劇」というキーワードの魔力に、自ずと陥っていたからかもしれない。正体がわからない「カロル」以外、登場人物全員に名前がないのも妙。
★『カロル』
自己顕示欲が強い眼科医が、カロルを捜す粗野で無教養な老人と孫によって、本性をさらけ出していく。
平田さんと『漱石の自転車』でご一緒だった林次樹、『紙屋悦子の青春』でご一緒だった水野ゆふがご出演。もの凄い化けっぷりにビックリだ(゜o゜)。林さんは眼鏡をすると急にキュートになるが、その可愛さがいっそうコワイ。水野さんは少年だか少女だか分らないところが不気味。激しく強烈な声と柔軟な動きに圧倒され、目付きや笑みや手の震えに至るまで息を呑むほど見事だ。
やがて、武器をもっている老人たちより、無防備な被害者である眼科医の”悪意”に気が付く。いつズドン!がくるか分らない恐怖と、それを目の当たりにしたくない不安。緊迫感に耐えられず、ついステージのほうを直視できなくなる。医者がこちらのほうに歩いて来る度に、来ないでくれ~と観ないようにする。
板の紙に書かれてあったポーランド語(?)の中には、確かに「カロル」の文字も読み取れた。
徐々に照明が暗くなり、西日が眩しくなる部屋。音よりも、”光”が作り出す奇妙な恐怖に脅威した。
15分休憩。
★『セレナーデ』
チェロを奏でる男の甘い誘惑によって、翻弄されていく女たちと、女たちを束ねる男の行く末。
最初に後ろを向いて奏でる平田さんの後姿がやけに大きく逞しく映る。パットでも入れてあったのか。平田さんが本当に弾いているかのよう。
黒く長いチジレ毛のカツラがよく似合うが、平田さんがそのカツラを脱ぎ捨て現れたのは、茶髪、いや金髪でビックリ。当初はそれもカツラかと思ったが、地毛なのでビックリ(゜o゜)。黒毛のイメージがあったので、平田さんの金髪は意表をつく。だが平田さんが金髪になった途端、彼の”目的”がはっきりしたのでまた恐ろしい。
美しい音色と、甘くセクシーな声と囁きと、手練手管の駆け引きで、女たちを口説き誘い出す男。彼の目的は”女”ではなかった。女たちのしたたかさに笑いも起きるが、それがかえって怖さも誘導する。
チェロをしまう大きな箱がキーにもなると思っていたが。血は必要だったのか。こちらは”音”が作り出す不思議な恐怖。
武器と楽器が織り成す2つの空間。見ざる言わざる聞かざるではないが、見すぎる言いすぎる聞きすぎるのもダメだ。
最後に二作品の出演者全員が揃ってお辞儀。水野さんと平田さんの小さな触れ合いが見られた。
終演後アンケを書いてロビーに降りたら、平田さんが目の前を通り出入口付近で知人の方々とご挨拶。ホント、40分なのにもっと短く感じられた。
ファンとのお写真にも気軽に応じて下さっていたので、私も便乗w。平田さんとのツーショットなんて初めて(*^。^*)。なにげに肩に手がv。関さんにだってされたことなかったし~。平田さんの甘い罠にすっかりオチタ。
平田さんが来月出演される公演の場所は、近場で何度か行ったし、また観に行きたい。
B.S. Produce Axle 11人いる!
2009年1月8日 舞台演劇Blue Shuttle Produce Axle公演『11人いる!』を観てきた。
年末の大阪公演を経て、年明けから東京公演へ移動。
4~5年前の初演は観ていないので、私にとっては全くの新作のよう。
原作は萩尾望都の永遠の名作。Axleファンであるよりまず、30年以上前からの作品ファンであるので思い入れも強い。去年のStudio Lifeの『マージナル』が素晴らしい出来だったので、つい見比べたくもなる。
だが今回の脚本・演出は吉谷光太郎。去年4月に上演された『WILD ADAPTER』の抽象的イメージが残っており、期待と不安は半分ずつだ。
良い意味で原作のキャライメージに囚われず、キャストの力量と采配でグイグイと一気に押し上げていくような舞台だった。
衣装やメイクは『W.A.』を彷彿とさせるような雰囲気で、みんな白いヒラヒラに色分けのヒモ付き、当初は誰が誰やらで取っ付き難い。だがやがて慣れて、これもアリなんだと分る。漫画原作を舞台化するにおいて、要はヴィジュアルで注目させるか、中味で勝負するかなのだろう。この舞台は、漫画のキャラ絵を思い浮かべるのではなく、キャストが演じたキャラを自分のイメージで作り上げればよいのだ。そうなると、みんな背が高くて格好良いキャラクターになってはしまうがw。
原作以上に、キャラクターの事情を膨らませ、内面性を掘り下げるストーリーは好ましい。結果、原作にはなかったアマゾンVS.バセスカの、プロレタリアVS.ブルジョワの対立と理解と和解という社会的な盛り上がりも追加された。まるで続編の舞台化への布石なのではないかと思うほど、ジンとくるシーンもある。
だがキャラクターが濃密に立てば立つほど、原作キャラのイメージが大きく覆されてしまい落胆もさせられる。石頭があまりに軽いお調子者になっており、あざとさが鼻に付く。四世も誠実さが抜けている。そしてチャコが曖昧なままで、最後までよく分らなかった。
萩尾作品には不可欠な、現実と回想&幻想との描き分けは物量で来たか。Studio Lifeなら照明と音声だけで通すところを、Axleでは役者揃って白い布と共に大きく激しく揺さぶり出す。現実に変わる場面もピタリと決まり、演出の力強さやシャープさに引き込まれる。ただ、回想や幻想シーンが思った以上に多いし長くてクドサも感じる。
もっと要らないのは、日替わりゲストコーナー。何だろう、ありゃ?ネタも痛いしちっとも面白くない(-_-;)。大人の事情ってヤツだろうか。
他にも、面子バラしのオープニングとか、余計なシーンも目に付く。もう少し綺麗に省いてくれれば、2時間弱で納まったハズ。
タダトス・レーンの加藤巨樹は、初の主役なのかな。主役で出番も多いのに、最後までカラーがはっきりしなかった。おそらく、一途で素直で割と熱いタダのキャラクターが、加藤さんの持ち味にすんなりハマっていなかったのかもと思う。時間をかければもっと練り重ねられるだろうが、舞台は一度こっきり。でも爽やかな笑顔とか苦悩泣きとか、巨樹さんの新鮮な面は魅力的だv。
残念だったのは、タダがフロルに徐々に惹かれていく場面がカットされ、ラストが唐突に感じられたこと。原作にあるようなタダのモノローグを入れるとか、二人の場面を強調するとか繊細な演出が欲しかった。これが倉田女史だったら、二人の恋模様をしっかり魅せてくれてたろうに。
フロルベリチェリ・フロル役の大河元気は、明るく快活でホントに舞台のヒマワリのようなムードメーカー。タダを追い掛け回したり、酔っ払ったりと笑いも起して愛らしい。ただ、アマゾンが裸になったんだから、フロルにも上半身キッチリ見せて欲しかったな。あれじゃ男がフロルをやった意味がないじゃん^^;。
アマゾン・カーナイス役の柄谷吾史は、もう原作キャラを遙かに逸脱して、男前だし格好良いし可愛くてたまらん(*^。^*)。フロルに翻弄されて赤くなったり、注射に怯えたりとスイートハニーな一方で、バセスカ相手に真っ当な意見を述べるビターさも発揮、いざという時は皆を先導したりと、クールビューティーな見せ場と魅力がいっぱい。アマゾンについ目がいくのは、柄谷さんの明確な台詞使いと凛とした立ち姿、確固とした眼差しがあってこそ。柄谷さんの上半身が予想外に華奢だったのにはちょいビックリ。ずっと裸で寒くなかったのかな? 松木@ヌーに思いっきり噴き出したが、つい三蔵×悟浄が浮かんだりw。
林修司のマヤ王バセスカは、原作と違って弱さや無力さも痛感する、今回のミッションで一番成長したキャラクター。尊大な面だけでなく、データ転送のドジっぷりなど可愛らしさも見せて、林さんの魅力も引き出した。ちょっと声が枯れてたような気がするが、最後まで乗りきって頂きたい。
お気に入りは二人。
松木賢三のヴィドメニール・ヌールは、静かで中性的なイメージで、当初は松木さんだとすぐに分らなかったほど。背がやけに高く見えたが、抑揚のない声もイイ。かと思うと、まさかのヌーの酔っ払いぶりも楽しい。シリアス7、コミカル3というバランスで演じきる松木さんの魅力も再確認。役によってコロコロ印象が変わるので、Axleのカメレオン俳優だといえよう。
山本健史のガニガス・ガグトスは、ガッシリした体格でもないのに、見れば見るほどガンガの雰囲気に近づいてくれるから嬉しい。山本さんの実直な声と真剣な眼差しが、ガンガの誠実な台詞とよくマッチする。
加えて、赤鼻@田倉伸紘は素朴な雰囲気がよく出てて、原作以上に絡みや存在感があった。
開演前に静かに流れる、コンピューター音がワクワクさせた。音響は大きくて臨場感たっぷり。役者が一斉に激しく踊る時は、客席にまで地響きが伝わり、あらためて”漢”の芝居だと実感させる。
客席通路を使った演出は2回。最前列に水をあげるトト@田渕法明がキュート。ヤマ場前で突然、林さん@バセスカの声が後方から聞こえてきたが、これでは客席から林さんの表情が見えないし、ここで対立を大掛かりに演出する必要もなかったように思う。
布の映像はなかなか凝っていて、守護神の弓の絵に思わず見入る。電導ヅタは予想とちょっと違う仕込み。手術シーンはもう少し工夫が欲しい。
タダが倒れた後に随分と間があったが、何かあったのか? ラストのタダの格好良いアクションには惚れ惚れ。
いつも通りに笑いやアドリブを随所に盛り込みながらも、シリアスな本筋とのバランスも程よく、キャラクターを中心に情熱的にカッコイイ舞台に仕上がっていて、思ったより楽しめて好かった。
課題もまだ多いので、千秋楽に向けてまた大きく盛り上がってほしい。
でもどこかに、『11人いる!』をStudio Lifeでやるとしたら、どんな舞台になっていただろうと想像する自分もいる。原作ファンのサガだねw。
写真を3セット買った。テラだけだと11人にならないし、全員集合写真も欲しい。
吉谷氏がパンフに書かれていた、ぶどう糖はホントに頭の回転をよくするのか?
新作の演目を模索されているようだが、こうなったら『続・11人いる! 東の地平・西の永遠』も手がけてみてはどうだろう。
年末の大阪公演を経て、年明けから東京公演へ移動。
4~5年前の初演は観ていないので、私にとっては全くの新作のよう。
原作は萩尾望都の永遠の名作。Axleファンであるよりまず、30年以上前からの作品ファンであるので思い入れも強い。去年のStudio Lifeの『マージナル』が素晴らしい出来だったので、つい見比べたくもなる。
だが今回の脚本・演出は吉谷光太郎。去年4月に上演された『WILD ADAPTER』の抽象的イメージが残っており、期待と不安は半分ずつだ。
良い意味で原作のキャライメージに囚われず、キャストの力量と采配でグイグイと一気に押し上げていくような舞台だった。
衣装やメイクは『W.A.』を彷彿とさせるような雰囲気で、みんな白いヒラヒラに色分けのヒモ付き、当初は誰が誰やらで取っ付き難い。だがやがて慣れて、これもアリなんだと分る。漫画原作を舞台化するにおいて、要はヴィジュアルで注目させるか、中味で勝負するかなのだろう。この舞台は、漫画のキャラ絵を思い浮かべるのではなく、キャストが演じたキャラを自分のイメージで作り上げればよいのだ。そうなると、みんな背が高くて格好良いキャラクターになってはしまうがw。
原作以上に、キャラクターの事情を膨らませ、内面性を掘り下げるストーリーは好ましい。結果、原作にはなかったアマゾンVS.バセスカの、プロレタリアVS.ブルジョワの対立と理解と和解という社会的な盛り上がりも追加された。まるで続編の舞台化への布石なのではないかと思うほど、ジンとくるシーンもある。
だがキャラクターが濃密に立てば立つほど、原作キャラのイメージが大きく覆されてしまい落胆もさせられる。石頭があまりに軽いお調子者になっており、あざとさが鼻に付く。四世も誠実さが抜けている。そしてチャコが曖昧なままで、最後までよく分らなかった。
萩尾作品には不可欠な、現実と回想&幻想との描き分けは物量で来たか。Studio Lifeなら照明と音声だけで通すところを、Axleでは役者揃って白い布と共に大きく激しく揺さぶり出す。現実に変わる場面もピタリと決まり、演出の力強さやシャープさに引き込まれる。ただ、回想や幻想シーンが思った以上に多いし長くてクドサも感じる。
もっと要らないのは、日替わりゲストコーナー。何だろう、ありゃ?ネタも痛いしちっとも面白くない(-_-;)。大人の事情ってヤツだろうか。
他にも、面子バラしのオープニングとか、余計なシーンも目に付く。もう少し綺麗に省いてくれれば、2時間弱で納まったハズ。
タダトス・レーンの加藤巨樹は、初の主役なのかな。主役で出番も多いのに、最後までカラーがはっきりしなかった。おそらく、一途で素直で割と熱いタダのキャラクターが、加藤さんの持ち味にすんなりハマっていなかったのかもと思う。時間をかければもっと練り重ねられるだろうが、舞台は一度こっきり。でも爽やかな笑顔とか苦悩泣きとか、巨樹さんの新鮮な面は魅力的だv。
残念だったのは、タダがフロルに徐々に惹かれていく場面がカットされ、ラストが唐突に感じられたこと。原作にあるようなタダのモノローグを入れるとか、二人の場面を強調するとか繊細な演出が欲しかった。これが倉田女史だったら、二人の恋模様をしっかり魅せてくれてたろうに。
フロルベリチェリ・フロル役の大河元気は、明るく快活でホントに舞台のヒマワリのようなムードメーカー。タダを追い掛け回したり、酔っ払ったりと笑いも起して愛らしい。ただ、アマゾンが裸になったんだから、フロルにも上半身キッチリ見せて欲しかったな。あれじゃ男がフロルをやった意味がないじゃん^^;。
アマゾン・カーナイス役の柄谷吾史は、もう原作キャラを遙かに逸脱して、男前だし格好良いし可愛くてたまらん(*^。^*)。フロルに翻弄されて赤くなったり、注射に怯えたりとスイートハニーな一方で、バセスカ相手に真っ当な意見を述べるビターさも発揮、いざという時は皆を先導したりと、クールビューティーな見せ場と魅力がいっぱい。アマゾンについ目がいくのは、柄谷さんの明確な台詞使いと凛とした立ち姿、確固とした眼差しがあってこそ。柄谷さんの上半身が予想外に華奢だったのにはちょいビックリ。ずっと裸で寒くなかったのかな? 松木@ヌーに思いっきり噴き出したが、つい三蔵×悟浄が浮かんだりw。
林修司のマヤ王バセスカは、原作と違って弱さや無力さも痛感する、今回のミッションで一番成長したキャラクター。尊大な面だけでなく、データ転送のドジっぷりなど可愛らしさも見せて、林さんの魅力も引き出した。ちょっと声が枯れてたような気がするが、最後まで乗りきって頂きたい。
お気に入りは二人。
松木賢三のヴィドメニール・ヌールは、静かで中性的なイメージで、当初は松木さんだとすぐに分らなかったほど。背がやけに高く見えたが、抑揚のない声もイイ。かと思うと、まさかのヌーの酔っ払いぶりも楽しい。シリアス7、コミカル3というバランスで演じきる松木さんの魅力も再確認。役によってコロコロ印象が変わるので、Axleのカメレオン俳優だといえよう。
山本健史のガニガス・ガグトスは、ガッシリした体格でもないのに、見れば見るほどガンガの雰囲気に近づいてくれるから嬉しい。山本さんの実直な声と真剣な眼差しが、ガンガの誠実な台詞とよくマッチする。
加えて、赤鼻@田倉伸紘は素朴な雰囲気がよく出てて、原作以上に絡みや存在感があった。
開演前に静かに流れる、コンピューター音がワクワクさせた。音響は大きくて臨場感たっぷり。役者が一斉に激しく踊る時は、客席にまで地響きが伝わり、あらためて”漢”の芝居だと実感させる。
客席通路を使った演出は2回。最前列に水をあげるトト@田渕法明がキュート。ヤマ場前で突然、林さん@バセスカの声が後方から聞こえてきたが、これでは客席から林さんの表情が見えないし、ここで対立を大掛かりに演出する必要もなかったように思う。
布の映像はなかなか凝っていて、守護神の弓の絵に思わず見入る。電導ヅタは予想とちょっと違う仕込み。手術シーンはもう少し工夫が欲しい。
タダが倒れた後に随分と間があったが、何かあったのか? ラストのタダの格好良いアクションには惚れ惚れ。
いつも通りに笑いやアドリブを随所に盛り込みながらも、シリアスな本筋とのバランスも程よく、キャラクターを中心に情熱的にカッコイイ舞台に仕上がっていて、思ったより楽しめて好かった。
課題もまだ多いので、千秋楽に向けてまた大きく盛り上がってほしい。
でもどこかに、『11人いる!』をStudio Lifeでやるとしたら、どんな舞台になっていただろうと想像する自分もいる。原作ファンのサガだねw。
写真を3セット買った。テラだけだと11人にならないし、全員集合写真も欲しい。
吉谷氏がパンフに書かれていた、ぶどう糖はホントに頭の回転をよくするのか?
新作の演目を模索されているようだが、こうなったら『続・11人いる! 東の地平・西の永遠』も手がけてみてはどうだろう。
ネオロマステージ 遙か朧草紙 初日
2009年1月4日 舞台演劇ネオロマンス・ステージ『遙かなる時空の中で 朧草紙』初日を観てきた。
『遙か』舞台版の第2弾は、書き下ろしのオリジナル脚本での上演。
去年の今頃の初演と比べて、人も多いし物販も凄くて熱気ムンムン。
リニューアルされた劇場だが、前ブロックの真ん中辺りの座席で全体的に観易い。
場内アナウンスは「シーデー」「デーブイデー」の泰明さんw。日替わりかな。
「鬼の一族」が龍神の神子や京の都をつけ狙う中、八葉の一人として神子・あかねを守る陰陽師・安倍泰明が危機に陥りながら、やがて自我に目覚めていく話。
コミック3巻辺りを基にしたのかな。
何たって、安倍泰明が主役!(*^。^*) あかねを巡って、鬼の首領アクラムと対峙、泰明の出生の秘密も明かされる。
アクラムの配下、イクティダールやシリンも初登場。前回の怨霊トリオも登場し、前回以上に八葉の見せ場も多いハズ。
ストーリー的には期待していたが、やはりオリジナル。脚本のまどろっこしさや演出の甘さが目立ち、前半から中盤にかけてはかったるくて退屈この上ない^^;。突っ込みどころも多く、本当のキャラの見せ場はラストの対決ぐらいだったか。
イクティダール役だったTROYが急病のため急遽降板したのが惜しい。代役は遙かの世界を知っている木村啓介になったが、所詮は付け焼刃。低めの声で頑張ってはいたが、線が細くて立ち方歩き方もイクティの男っぽさが出ていない。出番的にも少なくなかったので、もう少し煮詰めて欲しかった。
アクラム役の汐崎アイルは、テニミュ以来または斬セイバー以来か。オッキーの声イメージがあるので、始めのうちは高めの声に馴染めず。アイルさんは見せ方を心得ていて、仮面を取った時の顔が妙に濃くてセクシーかも。アクラムのソロは声はよく出ているが、上手いかどうかは微妙。
「コヤスアキ」の後ろに「ラ」と付けたくなっちゃうw。前半は絶大な力を発揮する泰明だが、中盤はやや頓挫して肩透かし。八戸亮はどこまでもクールで静かな物言いと凛とした立ち姿で、独特の雰囲気を醸す。
泰明と他7人との繋がりって、こんなに薄い信頼関係だったのかな?やけに熱くヒネたイノリがウザイ^^;。永泉のしなやかさにジンとくるが、長谷部恵介の姿勢の悪さは何とかして頂きたい。
初めて見られた友雅の殺陣だが、シリンとのまったり対決に脱力感^^;。決着もアッサリし過ぎ。
あかねは話し合いで本当に解決できると思ってたのか? その場のノリでひょいひょいと付いて行く浅はかさにイラつく。突っ伏した時に、はねゆりの着物の後ろが取れかかってヒヤヒヤ。
格好良かったのは、オープニングのスライドと、ラストの八葉合体技ぐらいだろうか。通路を使った演出は怨霊組のみ。
青龍組はお笑いを殆ど引き受けて重宝。最後に天真@中村誠治郎が全部持っていった感w。
初演の初日と比べて、八葉の歌への手拍子もだいぶ増えた。刀マイクに笑い。唄いながら、右手通路に泰明、天真が、左手通路に友雅、詩紋が降りてきた。これも日替わりなのかな。
その後、全員揃っての演出がまたカッコイー。中盤までのモヤモヤ感がこれで一気に解消か。
終わりのスポット挨拶はイノリ。やけにスラスラだと思ってたら、誠治郎くんが練習してたヤツのパクリ!?w ラスト告白は天真。
キャストのおかげで、会場もすっかり遙かムード一色。日々進化し成長する舞台なので、また観たいと思わせた。
パンフの後ろにスタンプコレクション台紙。ポイント関係なく記念に捺した。
物販フォトの種類が多いが、泰明記念でとりあえず泰明&亮のL写真。
次はただ1回の平日公演。平日特典があるようなので期待。
 ̄ ̄ ̄
午前中は家族と近くの神社へ初詣。娘だけが外出しておらず。
参拝して、学業のお守りを買って、恒例のおみくじ。
【吉】と出た。書かれてある和歌に「桃のはな」とあり、それだけで弾む。「善意に」「迷はず」の言葉を心しておこう。
『遙か』舞台版の第2弾は、書き下ろしのオリジナル脚本での上演。
去年の今頃の初演と比べて、人も多いし物販も凄くて熱気ムンムン。
リニューアルされた劇場だが、前ブロックの真ん中辺りの座席で全体的に観易い。
場内アナウンスは「シーデー」「デーブイデー」の泰明さんw。日替わりかな。
「鬼の一族」が龍神の神子や京の都をつけ狙う中、八葉の一人として神子・あかねを守る陰陽師・安倍泰明が危機に陥りながら、やがて自我に目覚めていく話。
コミック3巻辺りを基にしたのかな。
何たって、安倍泰明が主役!(*^。^*) あかねを巡って、鬼の首領アクラムと対峙、泰明の出生の秘密も明かされる。
アクラムの配下、イクティダールやシリンも初登場。前回の怨霊トリオも登場し、前回以上に八葉の見せ場も多いハズ。
ストーリー的には期待していたが、やはりオリジナル。脚本のまどろっこしさや演出の甘さが目立ち、前半から中盤にかけてはかったるくて退屈この上ない^^;。突っ込みどころも多く、本当のキャラの見せ場はラストの対決ぐらいだったか。
イクティダール役だったTROYが急病のため急遽降板したのが惜しい。代役は遙かの世界を知っている木村啓介になったが、所詮は付け焼刃。低めの声で頑張ってはいたが、線が細くて立ち方歩き方もイクティの男っぽさが出ていない。出番的にも少なくなかったので、もう少し煮詰めて欲しかった。
アクラム役の汐崎アイルは、テニミュ以来または斬セイバー以来か。オッキーの声イメージがあるので、始めのうちは高めの声に馴染めず。アイルさんは見せ方を心得ていて、仮面を取った時の顔が妙に濃くてセクシーかも。アクラムのソロは声はよく出ているが、上手いかどうかは微妙。
「コヤスアキ」の後ろに「ラ」と付けたくなっちゃうw。前半は絶大な力を発揮する泰明だが、中盤はやや頓挫して肩透かし。八戸亮はどこまでもクールで静かな物言いと凛とした立ち姿で、独特の雰囲気を醸す。
泰明と他7人との繋がりって、こんなに薄い信頼関係だったのかな?やけに熱くヒネたイノリがウザイ^^;。永泉のしなやかさにジンとくるが、長谷部恵介の姿勢の悪さは何とかして頂きたい。
初めて見られた友雅の殺陣だが、シリンとのまったり対決に脱力感^^;。決着もアッサリし過ぎ。
あかねは話し合いで本当に解決できると思ってたのか? その場のノリでひょいひょいと付いて行く浅はかさにイラつく。突っ伏した時に、はねゆりの着物の後ろが取れかかってヒヤヒヤ。
格好良かったのは、オープニングのスライドと、ラストの八葉合体技ぐらいだろうか。通路を使った演出は怨霊組のみ。
青龍組はお笑いを殆ど引き受けて重宝。最後に天真@中村誠治郎が全部持っていった感w。
初演の初日と比べて、八葉の歌への手拍子もだいぶ増えた。刀マイクに笑い。唄いながら、右手通路に泰明、天真が、左手通路に友雅、詩紋が降りてきた。これも日替わりなのかな。
その後、全員揃っての演出がまたカッコイー。中盤までのモヤモヤ感がこれで一気に解消か。
終わりのスポット挨拶はイノリ。やけにスラスラだと思ってたら、誠治郎くんが練習してたヤツのパクリ!?w ラスト告白は天真。
キャストのおかげで、会場もすっかり遙かムード一色。日々進化し成長する舞台なので、また観たいと思わせた。
パンフの後ろにスタンプコレクション台紙。ポイント関係なく記念に捺した。
物販フォトの種類が多いが、泰明記念でとりあえず泰明&亮のL写真。
次はただ1回の平日公演。平日特典があるようなので期待。
 ̄ ̄ ̄
午前中は家族と近くの神社へ初詣。娘だけが外出しておらず。
参拝して、学業のお守りを買って、恒例のおみくじ。
【吉】と出た。書かれてある和歌に「桃のはな」とあり、それだけで弾む。「善意に」「迷はず」の言葉を心しておこう。
msn We 舞台 夢をかなえるゾウ
2008年12月25日 舞台演劇msn We舞台『夢をかなえるゾウ』を観てきた。
無料ご招待なので、さぞ座席は悪かろうと思いきや^^;、引換えたチケットは前から8番目の右寄りブロック。もっと端や後方の方もおいでなので贅沢はいえない。
ライブ会場のようなので、横に長くフラットでステージが観難いのが難。女子トイレが沢山あるのが救いか。
会社をリストラされ自暴自棄になってた男が、インドからのゾウの置物ガネーシャに啓発されて、”夢をあきらめない”ことを知っていく話。
原作はTVドラマになったベストセラー小説。脚本・演出は奈良橋陽子。msn We舞台プロジェクトの一環で、オーディションでふるいにかけられた、プロのパフォーマーを目指す若者たちが舞台に出演し、リアルに「夢をかなえる」。
話題のキャストとスタッフに加え、バックの映像と演劇とパフォーマンスがコラボされた豪華なステージで、一見、家族で楽しめるエンタメ風。
だが内容はとても中途半端で面白味に欠ける。イメージだけが先行した抽象的なシーンが多く、本編に関係ないオーディションが抽入され、どれも不完全燃焼な味わいだった。
ステージには階段や高台セットも用意され、演出の気遣いも感じたが、芝居そのものは殆ど1階での展開。幾度もセットを動かす割には、芝居での役者の動きが乏しい。
フラットなため観難かったのも影響されるが、途中から眠くて眠くてたまらない^^;。気づくと周りもウトウト。隣のお子様はしきりに身体を動かし落ち着きがない。まるで「夢をみさせるゾウ」のような手ごたえだった^^;。
ゲン役の二階堂智は、台詞がたまに不安定なのが難^^;。一応、主人公なのに~。舞台より、映像のほうがイイ男に見えたw。
ガネーシャ役の小松政夫は飄々とした関西弁。あんみつ食べる仕草や手品にタップと手際よく器用で、芸人としての誇りと力量を感じさせる。
中河内雅貴はゲンの弟役なのに、出番としては少ない。回想シーンばかりなのも印象を薄くさせる。高いジャンプを見せて踊るシーンもあるが、雅くんのダンスより、背広姿で狂ったように踊った兼ちゃんのほうがインパクト大(笑)。リーマンの兼崎健太郎は眼鏡と背広だが、結構出番があって個性的。舞台『アニメ店長』に出てきた小西克幸にソックリだったw。
リーマンの倉沢学は身長差と軽妙さで魅せる。バーのマスター冠徹弥がイイ味。勝矢が『エア・ギア』ネタを披露するので苦笑w。
主役は様々なパフォーマンスとオーディションに出たアンサンブルだろう。出番もいっぱいあり、其々の個性も見せるが、素人に毛が生えた程度の実力で、ハッとさせて印象に残る若者は少なかった。人数が多過ぎるので、かえってゴチャゴチャと汚く見える場面もあり^^;。
音響も良過ぎるのか大き過ぎて、芝居には不具合で煩いほど^^;。今風な早いテンポが多いが、時にはゆったりと穏やかな音色があるほうがインドらしいと思う。
ガネーシャの教えでコレはイイ!と思ったのが「自分は運がイイと声に出して言う」こと。コレなら私でもできそうw。
恋人との喧嘩も、兄弟の確執も、何故か簡単スムーズにコトが運み、それまでの葛藤や悩みがウソのようで興醒め。所詮、この話はファンタジーや夢の中のできごと。この不況の折、もっと現実に即して、主人公たちに本当の厳しさを教えてあげて欲しい。
無料だから文句は言えんが、チケットにあった8000円の価値に疑問が残る。
無料ご招待なので、さぞ座席は悪かろうと思いきや^^;、引換えたチケットは前から8番目の右寄りブロック。もっと端や後方の方もおいでなので贅沢はいえない。
ライブ会場のようなので、横に長くフラットでステージが観難いのが難。女子トイレが沢山あるのが救いか。
会社をリストラされ自暴自棄になってた男が、インドからのゾウの置物ガネーシャに啓発されて、”夢をあきらめない”ことを知っていく話。
原作はTVドラマになったベストセラー小説。脚本・演出は奈良橋陽子。msn We舞台プロジェクトの一環で、オーディションでふるいにかけられた、プロのパフォーマーを目指す若者たちが舞台に出演し、リアルに「夢をかなえる」。
話題のキャストとスタッフに加え、バックの映像と演劇とパフォーマンスがコラボされた豪華なステージで、一見、家族で楽しめるエンタメ風。
だが内容はとても中途半端で面白味に欠ける。イメージだけが先行した抽象的なシーンが多く、本編に関係ないオーディションが抽入され、どれも不完全燃焼な味わいだった。
ステージには階段や高台セットも用意され、演出の気遣いも感じたが、芝居そのものは殆ど1階での展開。幾度もセットを動かす割には、芝居での役者の動きが乏しい。
フラットなため観難かったのも影響されるが、途中から眠くて眠くてたまらない^^;。気づくと周りもウトウト。隣のお子様はしきりに身体を動かし落ち着きがない。まるで「夢をみさせるゾウ」のような手ごたえだった^^;。
ゲン役の二階堂智は、台詞がたまに不安定なのが難^^;。一応、主人公なのに~。舞台より、映像のほうがイイ男に見えたw。
ガネーシャ役の小松政夫は飄々とした関西弁。あんみつ食べる仕草や手品にタップと手際よく器用で、芸人としての誇りと力量を感じさせる。
中河内雅貴はゲンの弟役なのに、出番としては少ない。回想シーンばかりなのも印象を薄くさせる。高いジャンプを見せて踊るシーンもあるが、雅くんのダンスより、背広姿で狂ったように踊った兼ちゃんのほうがインパクト大(笑)。リーマンの兼崎健太郎は眼鏡と背広だが、結構出番があって個性的。舞台『アニメ店長』に出てきた小西克幸にソックリだったw。
リーマンの倉沢学は身長差と軽妙さで魅せる。バーのマスター冠徹弥がイイ味。勝矢が『エア・ギア』ネタを披露するので苦笑w。
主役は様々なパフォーマンスとオーディションに出たアンサンブルだろう。出番もいっぱいあり、其々の個性も見せるが、素人に毛が生えた程度の実力で、ハッとさせて印象に残る若者は少なかった。人数が多過ぎるので、かえってゴチャゴチャと汚く見える場面もあり^^;。
音響も良過ぎるのか大き過ぎて、芝居には不具合で煩いほど^^;。今風な早いテンポが多いが、時にはゆったりと穏やかな音色があるほうがインドらしいと思う。
ガネーシャの教えでコレはイイ!と思ったのが「自分は運がイイと声に出して言う」こと。コレなら私でもできそうw。
恋人との喧嘩も、兄弟の確執も、何故か簡単スムーズにコトが運み、それまでの葛藤や悩みがウソのようで興醒め。所詮、この話はファンタジーや夢の中のできごと。この不況の折、もっと現実に即して、主人公たちに本当の厳しさを教えてあげて欲しい。
無料だから文句は言えんが、チケットにあった8000円の価値に疑問が残る。
舞台 舞台は夢 イリュージョン・コミック
2008年12月17日 舞台演劇舞台『舞台は夢 イリュージョン・コミック』を観てきた。
新国立だが、久しぶりの中劇場。
10列目が最前列。二方の客席に囲まれたパフォーマンス・スペースには丸い大きな回り舞台。左右には布に覆われた小さなセット。今まで観なかったような、大胆不思議なステージだ。
行方のわからぬ息子の消息を知りたいと願う父親に、洞窟の魔法使いが見せる、息子の波乱万丈の人生”劇”。
フランス古典劇の巨星ピエール・コルネイユの「問題喜劇」だというが、そんなに喜劇でもなく悲劇でもない。
劇場という空間の”仕掛け”の中で、達者な役者たちの”劇中劇”を存分に味わった、ひとときの”夢”物語であった。
回り舞台の真ん中には小さな降階段と地下控室があり、役者たちが噴出したり消滅したりと、単調な展開に軽快で活発な動きをもたらす。
釣り下がった衣装軍に目を瞠るが、板梯子をかけるのも布を取るのも、演者がごく自然にやってるのが面白い。
暗闇を多用した照明や、声や音のバリエーションなど音響の効果も抜群、まるでディズニーのアトラクションを連想させる。
その空間に見合うように、役者皆さんは「声」の演技が特に素晴らしく通りもクリア。登場人物みんな、難解的に感覚的によく喋るので、台詞の力量も試される。
ナビゲーター的な段田安則は、落ち着いた口調の魔術師をやった後で、奇天烈で熱弁な隊長もやってのけ、見事な演じ分けに驚かされる。
磯部勉はさすがに声が素晴らしい! 暗闇の中で聞いてもすぐ分る。『レッドクリフ』の曹操的な面も覗かせて謎めいていた。金内喜久夫の渋く温かみのある声もほっとさせる。坂田聡の牢番のオタク声に笑う。
秋山菜津子の穏やかな女らしい声もよく通る。高田聖子の強気でコミカルな演技には喝采。二人は主従の関係ではあるが、『夏の夜の夢』のハーミアとヘレナを思わせる。
田島令子の優美な声と艶かしさは圧巻。さすがオスカル様!w
お目当ての堤真一は、女声に実直声に猛者声と使い分け、多彩な人物像を披露。関西お笑いの味を滲ませながらw、表情の表現力も豊かに、若々しくのびのびと楽しそうだった。
”劇中劇”という今では珍しくない手法で、中盤はやや眠気が起き、それほどの感嘆は得られなかった。だが豪華俳優陣の「声」と「体」の表現力にはあらためて感じ入った。「演劇」という無限の可能性にも、「観客」として閃きが生まれそうだ。
堤真一さんの次公演、いのうえ歌舞伎『蜉蝣峠』は、平日夜公演しか取れず。
今年の観劇は『舞台は夢』が見納めかと思っていたが、無料で観れることになったのでトリは『夢をかなえるゾウ』になる。”夢”続きの観劇だ。
新国立だが、久しぶりの中劇場。
10列目が最前列。二方の客席に囲まれたパフォーマンス・スペースには丸い大きな回り舞台。左右には布に覆われた小さなセット。今まで観なかったような、大胆不思議なステージだ。
行方のわからぬ息子の消息を知りたいと願う父親に、洞窟の魔法使いが見せる、息子の波乱万丈の人生”劇”。
フランス古典劇の巨星ピエール・コルネイユの「問題喜劇」だというが、そんなに喜劇でもなく悲劇でもない。
劇場という空間の”仕掛け”の中で、達者な役者たちの”劇中劇”を存分に味わった、ひとときの”夢”物語であった。
回り舞台の真ん中には小さな降階段と地下控室があり、役者たちが噴出したり消滅したりと、単調な展開に軽快で活発な動きをもたらす。
釣り下がった衣装軍に目を瞠るが、板梯子をかけるのも布を取るのも、演者がごく自然にやってるのが面白い。
暗闇を多用した照明や、声や音のバリエーションなど音響の効果も抜群、まるでディズニーのアトラクションを連想させる。
その空間に見合うように、役者皆さんは「声」の演技が特に素晴らしく通りもクリア。登場人物みんな、難解的に感覚的によく喋るので、台詞の力量も試される。
ナビゲーター的な段田安則は、落ち着いた口調の魔術師をやった後で、奇天烈で熱弁な隊長もやってのけ、見事な演じ分けに驚かされる。
磯部勉はさすがに声が素晴らしい! 暗闇の中で聞いてもすぐ分る。『レッドクリフ』の曹操的な面も覗かせて謎めいていた。金内喜久夫の渋く温かみのある声もほっとさせる。坂田聡の牢番のオタク声に笑う。
秋山菜津子の穏やかな女らしい声もよく通る。高田聖子の強気でコミカルな演技には喝采。二人は主従の関係ではあるが、『夏の夜の夢』のハーミアとヘレナを思わせる。
田島令子の優美な声と艶かしさは圧巻。さすがオスカル様!w
お目当ての堤真一は、女声に実直声に猛者声と使い分け、多彩な人物像を披露。関西お笑いの味を滲ませながらw、表情の表現力も豊かに、若々しくのびのびと楽しそうだった。
”劇中劇”という今では珍しくない手法で、中盤はやや眠気が起き、それほどの感嘆は得られなかった。だが豪華俳優陣の「声」と「体」の表現力にはあらためて感じ入った。「演劇」という無限の可能性にも、「観客」として閃きが生まれそうだ。
堤真一さんの次公演、いのうえ歌舞伎『蜉蝣峠』は、平日夜公演しか取れず。
今年の観劇は『舞台は夢』が見納めかと思っていたが、無料で観れることになったのでトリは『夢をかなえるゾウ』になる。”夢”続きの観劇だ。
ミュージカル テニスの王子様 四天宝寺 feat.氷帝
2008年12月16日 舞台演劇ミュージカル『テニスの王子様 The Treasure Match 四天宝寺 feat. 氷帝』を観てきた。
久しぶりに前方席だがやや左寄り。
今回も原作未読&アニメ未見なので、試合の行方は全く知らず^^;。開演前にパンフで、お初の四天宝寺メンバーをチェック。忍足従兄弟に石田兄か。
全国大会準決勝。青春学園は、関西大会優勝校・四天宝寺との対戦に挑む。
休憩入れて75分+60分=2時間半。テニミュにしては長かったが、初心にかえる意気込みと、新たな挑戦と音楽もすっきり受け入れられ、キャラの個性も際立って、ボリューム感溢れる面白い舞台だった。
氷帝戦はいい意味で厳しい目と緊迫感があった。だが今回は浪速の秘宝、明るく軽快な空気が充満し、笑いの中で柔軟な意識が生まれて、熱く濃く楽しめた。
青学4代目キャストは、場数をこなした安定感で演技も堅実、歌唱力もアップ。
リョーマ@阪本奨悟は声変わり真っ最中なのか、歌い方がちょっとキツそう。手塚@渡辺大輔はオッキー声でドキドキさせて逞しく凛々しい。古川雄大@不二の背がやけに高く見えたが、白石が低いのか?^^; 桃城@牧田哲也と海堂@平田裕一郎は熱く激しく息の合ったコンビ。牧田くんとはDツアー以来だっけ。河村@コン・テユが体当たりの熱演、でも「おにまつ」って聞こえたw。トリッキーな役どころの乾だが、高橋優太の怪演が冴える。桜乃ちゃんは日替わりなんだろうか^^;。
四天宝寺ソングはポップで明るい。一人一人の歌唱力はまだまだだが、聞かせるというより見せるパフォーマンス。
白石@春川恭亮の「エクスタシー」はあれぐらいが丁度いい。
お笑い軍団キターっ。「モー・ホー!」爆笑。懐かしメロディから浪花節までてんこもりの楽曲w。オネエ言葉に足揃えジャンプと小春が楽し過ぎて可愛くて、西山丈也あっぱれ!
石田銀@広瀬友祐が低く太く良い声で、稲田徹を思わせる。千歳@磯貝龍虎はデカイが、理屈っぽくよく喋る。
金太郎@木戸邑弥は終始、はちきれんばかりのエネルギッシュなテンション。『ファミリア』以来の植原卓也だが、謙也のプレイはとうとう見れずに残念。
橘ひとりの不動峰は寂しいな。九州男児同士の対決では、九州弁(細かい区別は分らん^^;)が飛び交うので、つい西郷さんVS.大久保さんを連想w。
今回はゲストの歌が上手かった。橘@北代高士は力強い。1幕終わりに突然出てきた亜久津だが、清水良太郎は声に伸びがあって、今ステージで一番歌唱力がありそう。最後にユニフォーム姿も披露。
氷帝は跡部&忍足&ツンデレ向日。青柳塁斗が言いだしっぺだが、今ステージの肝言葉は「キモッ」なのか?(笑) キモッ!なシーンも結構あったけどw。
「負けたよ氷帝」に笑ったが、「勝ったモン勝ちやーっ!」もええやん。
みんなジャンプを多用するが高さもある。
客席通路を目立って使用。神出鬼没だし、駆け抜けがメインだが、2階席からは見え難そう。
極めつけは、ふたり”ピーターパン”! 演出的にも萌えそうで、まさに天衣無縫。
ラストで回想スライド。不動峰の5人とか、ルドルフや山吹も懐かしい~。
最後のお辞儀の後も、亜久津と橘と桃がゴニョゴニョ。みんな幕が下りるまで身体を丸めて手を振っていた。
後半は3月の東京凱旋公演。青学5代目キャストと四天宝寺Bキャスト。久しぶりのYOHと寿里。跡部以外は氷帝Bメンバーか。今度は右手寄りだが通路側なので楽しみ。
久しぶりに前方席だがやや左寄り。
今回も原作未読&アニメ未見なので、試合の行方は全く知らず^^;。開演前にパンフで、お初の四天宝寺メンバーをチェック。忍足従兄弟に石田兄か。
全国大会準決勝。青春学園は、関西大会優勝校・四天宝寺との対戦に挑む。
休憩入れて75分+60分=2時間半。テニミュにしては長かったが、初心にかえる意気込みと、新たな挑戦と音楽もすっきり受け入れられ、キャラの個性も際立って、ボリューム感溢れる面白い舞台だった。
氷帝戦はいい意味で厳しい目と緊迫感があった。だが今回は浪速の秘宝、明るく軽快な空気が充満し、笑いの中で柔軟な意識が生まれて、熱く濃く楽しめた。
青学4代目キャストは、場数をこなした安定感で演技も堅実、歌唱力もアップ。
リョーマ@阪本奨悟は声変わり真っ最中なのか、歌い方がちょっとキツそう。手塚@渡辺大輔はオッキー声でドキドキさせて逞しく凛々しい。古川雄大@不二の背がやけに高く見えたが、白石が低いのか?^^; 桃城@牧田哲也と海堂@平田裕一郎は熱く激しく息の合ったコンビ。牧田くんとはDツアー以来だっけ。河村@コン・テユが体当たりの熱演、でも「おにまつ」って聞こえたw。トリッキーな役どころの乾だが、高橋優太の怪演が冴える。桜乃ちゃんは日替わりなんだろうか^^;。
四天宝寺ソングはポップで明るい。一人一人の歌唱力はまだまだだが、聞かせるというより見せるパフォーマンス。
白石@春川恭亮の「エクスタシー」はあれぐらいが丁度いい。
お笑い軍団キターっ。「モー・ホー!」爆笑。懐かしメロディから浪花節までてんこもりの楽曲w。オネエ言葉に足揃えジャンプと小春が楽し過ぎて可愛くて、西山丈也あっぱれ!
石田銀@広瀬友祐が低く太く良い声で、稲田徹を思わせる。千歳@磯貝龍虎はデカイが、理屈っぽくよく喋る。
金太郎@木戸邑弥は終始、はちきれんばかりのエネルギッシュなテンション。『ファミリア』以来の植原卓也だが、謙也のプレイはとうとう見れずに残念。
橘ひとりの不動峰は寂しいな。九州男児同士の対決では、九州弁(細かい区別は分らん^^;)が飛び交うので、つい西郷さんVS.大久保さんを連想w。
今回はゲストの歌が上手かった。橘@北代高士は力強い。1幕終わりに突然出てきた亜久津だが、清水良太郎は声に伸びがあって、今ステージで一番歌唱力がありそう。最後にユニフォーム姿も披露。
氷帝は跡部&忍足&ツンデレ向日。青柳塁斗が言いだしっぺだが、今ステージの肝言葉は「キモッ」なのか?(笑) キモッ!なシーンも結構あったけどw。
「負けたよ氷帝」に笑ったが、「勝ったモン勝ちやーっ!」もええやん。
みんなジャンプを多用するが高さもある。
客席通路を目立って使用。神出鬼没だし、駆け抜けがメインだが、2階席からは見え難そう。
極めつけは、ふたり”ピーターパン”! 演出的にも萌えそうで、まさに天衣無縫。
ラストで回想スライド。不動峰の5人とか、ルドルフや山吹も懐かしい~。
最後のお辞儀の後も、亜久津と橘と桃がゴニョゴニョ。みんな幕が下りるまで身体を丸めて手を振っていた。
後半は3月の東京凱旋公演。青学5代目キャストと四天宝寺Bキャスト。久しぶりのYOHと寿里。跡部以外は氷帝Bメンバーか。今度は右手寄りだが通路側なので楽しみ。
サバダミカンダ#001 スタンレーの魔女
2008年12月13日 舞台演劇サバダミカンダ#001『スタンレーの魔女』を観てきた。
原作は松本零士の『ザ・コクピットシリーズ』に収録されている短編作品。
昨年5月『絢爛とか爛漫とか』で出会った土屋裕一(*pnish*)×御笠ノ忠次(SPACENOID)を中心とした新ユニット「サバダミカンダ」の第1回公演。
今回は、御笠ノ氏によって2年前舞台化されたものを、キャストを一新しての再演となる。
太平洋戦争中、日本軍爆撃隊の出撃。スタンレー山脈越えに挑んだ男たちの壮絶な生き様を描く。
原作をかつて読んだことがあった気がするが、よく憶えていない。
入場後に目にしたものは、暗いステージ上に身動きひとつせずうな垂れている一人の兵士の姿。開場後からずっとそうしているのだろうか。開演後にソレがゆっくりと動き出すので驚かされた。
前半は、出撃を待つ間の8人の男たちの「生」をじっくり描く。寝たり遊んだり本を読んだり、猥談や他愛ないお喋りをしたり、ガツガツ食ったり飲んで酔っ払ったり、グダグダダラダラな男たち。其々の個性や関係性が見られて、笑いも起きるが、退屈このうえない情景。だけど男たちのこういうお馬鹿な無邪気さが、松本テイストなんだろうなとも思えてくる。
後半はうってかわって、「死」を前提にした9人の男たちの「生」を生々しく描く。さっきまでの日常が不意に非日常になり、まっしぐらにがむしゃらにひたむきに、熱く冷静に突き進む。そこには”覚悟”を超えた、男たちの哀愁漂うロマンと誇りが存在するようだ。
ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために。フシギと格好良く見えてくる男たちに、思わず微笑みかけたくなる。たった一つの卵に向かって行く精子って、案外こんな感じなのかもしれないw。
土屋裕一は物静かでインテリな役どころが新境地でもあるが、やけに若々しく爽やかに見えたv。
tutiと共演したことがある二人にも注目。日比大介は、硬派で異質な役を嫌味なく好演。津村知与支は眼鏡じゃないのが新鮮だったが、安定感あるムードメーカー。
深澤和明の骨太な演技もいい。渋味のある加藤忠可の飄々とした役どころが魅力的。
帝海も海自も「金曜カレー」なので、土曜カレーには違和感^^;。観劇曜日によって台詞が変わるとか?
音楽は『絢爛と…』に続き佐々木久夫。女性の美しくも切ない歌声が松本ワールドを反芻させる。
キャストとタイトルコールの映像を、ラストにもってくる演出も面白い。
颯爽と軍服に着替えてきた男たちが、あくまで”漢”らしくお辞儀をされてたのにも拍手。
各座席にチラシ束と一緒に手作りの紙飛行機があって、上演中に飛ばす趣向なのか?とも思ったが、単にお土産だった模様w。
原作は松本零士の『ザ・コクピットシリーズ』に収録されている短編作品。
昨年5月『絢爛とか爛漫とか』で出会った土屋裕一(*pnish*)×御笠ノ忠次(SPACENOID)を中心とした新ユニット「サバダミカンダ」の第1回公演。
今回は、御笠ノ氏によって2年前舞台化されたものを、キャストを一新しての再演となる。
太平洋戦争中、日本軍爆撃隊の出撃。スタンレー山脈越えに挑んだ男たちの壮絶な生き様を描く。
原作をかつて読んだことがあった気がするが、よく憶えていない。
入場後に目にしたものは、暗いステージ上に身動きひとつせずうな垂れている一人の兵士の姿。開場後からずっとそうしているのだろうか。開演後にソレがゆっくりと動き出すので驚かされた。
前半は、出撃を待つ間の8人の男たちの「生」をじっくり描く。寝たり遊んだり本を読んだり、猥談や他愛ないお喋りをしたり、ガツガツ食ったり飲んで酔っ払ったり、グダグダダラダラな男たち。其々の個性や関係性が見られて、笑いも起きるが、退屈このうえない情景。だけど男たちのこういうお馬鹿な無邪気さが、松本テイストなんだろうなとも思えてくる。
後半はうってかわって、「死」を前提にした9人の男たちの「生」を生々しく描く。さっきまでの日常が不意に非日常になり、まっしぐらにがむしゃらにひたむきに、熱く冷静に突き進む。そこには”覚悟”を超えた、男たちの哀愁漂うロマンと誇りが存在するようだ。
ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために。フシギと格好良く見えてくる男たちに、思わず微笑みかけたくなる。たった一つの卵に向かって行く精子って、案外こんな感じなのかもしれないw。
土屋裕一は物静かでインテリな役どころが新境地でもあるが、やけに若々しく爽やかに見えたv。
tutiと共演したことがある二人にも注目。日比大介は、硬派で異質な役を嫌味なく好演。津村知与支は眼鏡じゃないのが新鮮だったが、安定感あるムードメーカー。
深澤和明の骨太な演技もいい。渋味のある加藤忠可の飄々とした役どころが魅力的。
帝海も海自も「金曜カレー」なので、土曜カレーには違和感^^;。観劇曜日によって台詞が変わるとか?
音楽は『絢爛と…』に続き佐々木久夫。女性の美しくも切ない歌声が松本ワールドを反芻させる。
キャストとタイトルコールの映像を、ラストにもってくる演出も面白い。
颯爽と軍服に着替えてきた男たちが、あくまで”漢”らしくお辞儀をされてたのにも拍手。
各座席にチラシ束と一緒に手作りの紙飛行機があって、上演中に飛ばす趣向なのか?とも思ったが、単にお土産だった模様w。
劇団ヘロQ 八つ墓村
2008年12月12日 舞台演劇劇団ヘロヘロQカムパニー第20回公演『八つ墓村』を観てきた。
劇団創立15周年記念でもあるらしい。DVD撮影日。
横溝正史の原作を、座長の関智一が脚本・演出。劇団新感線の『犬顔家』が頭に残ってたので、てっきりスタイリッシュなコメディ・タッチかと思いきや、バリバリの本格的ミステリー・ステージに作られていた。
原作未読だが、ボリュームのある小説を舞台で上演するにあたり、かなり苦労されただろう。休憩無しで約2時間30分は短いようで長いが、一気に見せてくれて有難い。
映画やドラマの記憶しかないが、徐々に思い出されて先の見通しもつく。先日のStudio Lifeによる原作の舞台化でもそうだが、どこをカットするか生かすか、どうアレンジするかで芝居の良し悪しが問われそうだ。
都会から山村の旧家に青年がやってきてから起こる連続殺人事件。青年の父親が起した事件、300年以上前の呪われた殺戮を背景に、犯人と動機を追い求める名探偵が行き着く先は?
クドカンがやっていた金田一耕助を、関智一が愛嬌たっぷりに柔軟に熱演。髪をボロボロ掻いてフケを撒き散らすかと思えば、明解な推理を畳み掛けるように披露したりと、金田一カラーが見事にサマになっている。金田一の助手の咲ちゃんがイイキャラクターで面白さを加味。
主人公は金田一だが、この話の主役は見知らぬ土地に母の面影を求めてやってきた辰弥。永松寛隆が誠実で真っ直ぐな好青年を演じ、舞台に殆ど出ずっぱり。
長沢美樹が前半の可憐さと、後半の妖艶さに注目。白熱のラストは見どころ。
今回もまたまた豪華ゲスト。はんなりした関西弁の三石琴乃は、柔らかく綺麗で魅力的。沢城みゆきは、わざとらしいほど子どもっぽく見せる。本気なのか騙しているのかも判別し難いが、これは演出的意図なのか。
ベテラン3人の渋みが物語を引き締める。ヘロQ2回目の中博史は何と3役をこなし、腰が入った殺陣アクションまで披露。辻親八は飄々とした人柄のムードメーカー。『birthday』とは違って落ち着いた雰囲気の中尾隆聖は冒頭とラストの出番だが、物語のナビと骨格を明瞭に示す。
小西克幸と沢城さんは兄妹の役どころ。小西くんは出番は少ないが、座り方や立ち方が腰が据わって綺麗。
とにかくキャラクターがごちゃごちゃ多いので、登場する役者の人数も40人以上! 子役の子が可愛かった。人物相関図も複雑だし、舞台が初見だと名前や関係がなかなか理解し難そう。役者自身も混乱しているのか、一瞬言い間違えそうに出る台詞も見受けられた。
場面展開が多くて速いので、花道や可動式セットを駆使したりと苦心の演出が伺える。高台を使うのも仕方ないが、端に寄り過ぎる場面が多いので工夫が欲しい。今回は前方端っこの座席だったので、殆ど見切られてしまった(~_~)。私の前でDVD撮影しているカメラを覗き見しながら確認しちゃったものw。
夜道や鍾乳洞などの場所表現がやや曖昧だったのが残念。時間経過や時間差も分り辛い。
原作通りに、この作品の金田一は、殺人を止めることも叶わず、ただ駆けずり回っているだけで物足りない。全てが終ってから、真実を明解にしても遅すぎるのではないか。本来なら、それ以上の殺人が起こらないよう食い止めるのが目的なのではないのか。殺人の根源にあるのも、恨みや復讐ではなく、金目当てに邪魔者だからという理由。そこにたとえ報われぬ”愛”があったとしても、舞台の二人からは上手く伝わってこなかった。
最後に残るのは、女の意地と信念なのか。母への限りない思慕が感じられたのは、舞台版ならではということか。
終演後、ズラリと全員が揃う中で智一さんが挨拶。やはり、先立つものは金らしい(笑)。
中央から後方席はガラガラだったが、端っこの席をあてがうぐらいなら、空いていた後方真ん中辺りで観たかった。
ロビーの花壇が賑やか。中尾さんには関俊彦さんやTARAKOさんから花壇。
 ̄ ̄ ̄
テニミュ東京凱旋公演を何とかゲット。
恒例『仮面ライダーキバ』ファイナルステージ&トークショーも何とか取れた。
新番組『仮面ライダーディケイド』には、テニミュ跡部&宍戸の俳優が出演。氷帝Bも観とけばよかったかな~w。
劇団創立15周年記念でもあるらしい。DVD撮影日。
横溝正史の原作を、座長の関智一が脚本・演出。劇団新感線の『犬顔家』が頭に残ってたので、てっきりスタイリッシュなコメディ・タッチかと思いきや、バリバリの本格的ミステリー・ステージに作られていた。
原作未読だが、ボリュームのある小説を舞台で上演するにあたり、かなり苦労されただろう。休憩無しで約2時間30分は短いようで長いが、一気に見せてくれて有難い。
映画やドラマの記憶しかないが、徐々に思い出されて先の見通しもつく。先日のStudio Lifeによる原作の舞台化でもそうだが、どこをカットするか生かすか、どうアレンジするかで芝居の良し悪しが問われそうだ。
都会から山村の旧家に青年がやってきてから起こる連続殺人事件。青年の父親が起した事件、300年以上前の呪われた殺戮を背景に、犯人と動機を追い求める名探偵が行き着く先は?
クドカンがやっていた金田一耕助を、関智一が愛嬌たっぷりに柔軟に熱演。髪をボロボロ掻いてフケを撒き散らすかと思えば、明解な推理を畳み掛けるように披露したりと、金田一カラーが見事にサマになっている。金田一の助手の咲ちゃんがイイキャラクターで面白さを加味。
主人公は金田一だが、この話の主役は見知らぬ土地に母の面影を求めてやってきた辰弥。永松寛隆が誠実で真っ直ぐな好青年を演じ、舞台に殆ど出ずっぱり。
長沢美樹が前半の可憐さと、後半の妖艶さに注目。白熱のラストは見どころ。
今回もまたまた豪華ゲスト。はんなりした関西弁の三石琴乃は、柔らかく綺麗で魅力的。沢城みゆきは、わざとらしいほど子どもっぽく見せる。本気なのか騙しているのかも判別し難いが、これは演出的意図なのか。
ベテラン3人の渋みが物語を引き締める。ヘロQ2回目の中博史は何と3役をこなし、腰が入った殺陣アクションまで披露。辻親八は飄々とした人柄のムードメーカー。『birthday』とは違って落ち着いた雰囲気の中尾隆聖は冒頭とラストの出番だが、物語のナビと骨格を明瞭に示す。
小西克幸と沢城さんは兄妹の役どころ。小西くんは出番は少ないが、座り方や立ち方が腰が据わって綺麗。
とにかくキャラクターがごちゃごちゃ多いので、登場する役者の人数も40人以上! 子役の子が可愛かった。人物相関図も複雑だし、舞台が初見だと名前や関係がなかなか理解し難そう。役者自身も混乱しているのか、一瞬言い間違えそうに出る台詞も見受けられた。
場面展開が多くて速いので、花道や可動式セットを駆使したりと苦心の演出が伺える。高台を使うのも仕方ないが、端に寄り過ぎる場面が多いので工夫が欲しい。今回は前方端っこの座席だったので、殆ど見切られてしまった(~_~)。私の前でDVD撮影しているカメラを覗き見しながら確認しちゃったものw。
夜道や鍾乳洞などの場所表現がやや曖昧だったのが残念。時間経過や時間差も分り辛い。
原作通りに、この作品の金田一は、殺人を止めることも叶わず、ただ駆けずり回っているだけで物足りない。全てが終ってから、真実を明解にしても遅すぎるのではないか。本来なら、それ以上の殺人が起こらないよう食い止めるのが目的なのではないのか。殺人の根源にあるのも、恨みや復讐ではなく、金目当てに邪魔者だからという理由。そこにたとえ報われぬ”愛”があったとしても、舞台の二人からは上手く伝わってこなかった。
最後に残るのは、女の意地と信念なのか。母への限りない思慕が感じられたのは、舞台版ならではということか。
終演後、ズラリと全員が揃う中で智一さんが挨拶。やはり、先立つものは金らしい(笑)。
中央から後方席はガラガラだったが、端っこの席をあてがうぐらいなら、空いていた後方真ん中辺りで観たかった。
ロビーの花壇が賑やか。中尾さんには関俊彦さんやTARAKOさんから花壇。
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テニミュ東京凱旋公演を何とかゲット。
恒例『仮面ライダーキバ』ファイナルステージ&トークショーも何とか取れた。
新番組『仮面ライダーディケイド』には、テニミュ跡部&宍戸の俳優が出演。氷帝Bも観とけばよかったかな~w。
Studio Life 死の泉 Wチーム
2008年12月10日 舞台演劇Studio Life公演『死の泉』Walkure(ワルキューレ)チームを観てきた。
女性作家によるナチス世界へのアプローチの2作目。
初演、再演に続く3度目の上演。私は原作未読の初見なので待ち焦がれた。今回はRチームは観劇できず。
ヒトラーによるドイツ人のアーリア化を促進する目的のために作られた施設レーベンスボルン(「生命の泉」)に対する反語が「死の泉」なのだろうか。
ナチスの政策により、運命を狂わされた子どもたちの激動の生き様を、狂気のドクターとその妻の人生を絡ませて、戦中と戦後にわたって描いた大河ドラマ。
第1部は、ナチの施設で出産後に擬似家族を守ろうとする女性マルガレーテの視線で怒涛の時代を、第2部は、戦中の人間関係の因縁に翻弄される子どもたちの戦後をえぐり出す。
初見ということもあって、なかなか見応えのあるエキサイティングな舞台だった。ことにラストになだれ込む、衝撃的などんでん返しは、純粋すぎて切ない。
閉塞感的な『パサジェルカ』と比べると、こちらは妖しくも大胆に戦闘的に展開。客席通路を思う存分使うところは、蜷川演出をも思わせてスピード感がある。去勢された男性歌手に使われる「カストラート」とか、「白バラ」や「8分の1」だのキーワードもふんだんに出て、ナチスの暗黒時代をあらためて苦々しく噛み締めるのである。
マルガレーテ役の三上俊は、繊細な表情と動きに強さを秘めて美しくも可憐。ブリギッテ役の吉田隆太は、ガツガツと積極的にしたたかな意地悪女を好演。モニカ役の青木隆俊は、裏表のある卑しい悪女を怪演。特に青木くん独特の「奥さーん!」は耳にこびりつきそうw。
3人とも、自分と家族を守るためにがむしゃらに突き進むが、戦時下という極限状態が彼女たちを追い詰め、どんどん狂わせてしまう。3人の嫉妬や葛藤やぶつかり合いを実に生々しく見せる。
山本芳樹@クラウスは、話し方や笑い方が田村正和の演技と重なりそう。技巧的に上手いが、もう少し背が欲しかった。
逆に、奥田努@少年フランツは背が高いのが気になるが、深味のある静かな演技で良かった。高根研一が青年フランツで熱演を見せるが、少年フランツのほうが存在感がありそう。高根さんはここでも『パサジェルカ』でも”タデウシュ”なんだw。
深山洋貴@少年エーリヒは純真そう。小野健太郎@青年エーリヒは高根さんと身長体格的に似合うが、ソプラノ設定でアノ濁った声は合わない。
船戸慎士@ギュンターは、戦後もう少し老けて欲しかった。金髪ゲルトが、最初は荒木健太朗だと気づかず。仲原裕之@ヘルムートも悪くはないが存在感が薄い。関戸博一@ミヒャエルの出番が少ないのが残念。
初演や再演と比べて、時間的に場面的にだいぶカットされたのだろうか。
ミヒャエルやギュンターの心理をもっと深く掘り下げて欲しかった。ヘルムートはゲルトを愛していたのか、二人の関係も明確に描いて貰いたかった。そもそもリロの存在意義がよく分らない。レナの戦後もほんの少しで中途半端。他にも分らないキャラがあれこれ。原作を読んだほうがいいのだろうが、舞台だけで人間関係や心理描写を分らせていただきたいものだ。
奥田くんの身長が少年にしては高かったせいか、1幕最後の抱擁が、マルガレータが10歳下の男のいじらしさに気持ちを寄せたのではないかと受け取ってしまった。彼女は優しい狂気で自分を愛してくれる夫を受け入れながらも、命をかけて守ってくれる年下男も愛せる情深い女なのだろう。その交錯した想いが、2幕ラストで彼女の行動を咆哮させる。母性に満ち満ちている、残酷な女の性が哀しい。
最後の役者登場では、芳樹さんを真ん中に三上くんと高根さん。クラウスが主人公だったのか!?
 ̄
終演後トークショー。
メイン司会の曽世海司&アシスタント(?)藤原啓児。舞台の中心で”愛”の詩を叫ぶトークイベントも4回目でこれが最後。
仲原裕之は、今の自分とヘルムートの思いを重ねて、谷川俊太郎の「かわき」。吉田さんに貸して貰ったものだが、「一生の詩にします」。
荒木健太朗は脱いだジャケットを、最年長の藤原さんに預ける^^;。クルトが15歳設定なので「愛の砲丸投げ」を披露だが、「ハンマー投げ」だと曽世さんからツッコミw。
大沼亮吉まで脱いだジャケットを藤原さんに預けちゃう^^;。「旧友再会」を披露。緊張して、カードを持つ指が震えてる。
篠田仁志は、さわだちかこの「ありがとう」。好きなものを表現してる顔が嬉しそう。
小野健太郎は、2作を準備して選ばせるが、両方とも!の会場リクに応える。「ともだち」は稲中卓球部w。「さよならいつか」の最後を読み終えて「プッ」と吹き出す。「拙い詩で、本日はありがとうございました」と自ら締めちゃうw。
今回はシニア5~8の登場だったが、普通のトークよりその人の嗜好や表情が分って楽しかったと曽世さんは満足。若者たちの「未来はスゴイ」と藤原さん。
最後に全員がゆっくりお辞儀をされて終了。
女性作家によるナチス世界へのアプローチの2作目。
初演、再演に続く3度目の上演。私は原作未読の初見なので待ち焦がれた。今回はRチームは観劇できず。
ヒトラーによるドイツ人のアーリア化を促進する目的のために作られた施設レーベンスボルン(「生命の泉」)に対する反語が「死の泉」なのだろうか。
ナチスの政策により、運命を狂わされた子どもたちの激動の生き様を、狂気のドクターとその妻の人生を絡ませて、戦中と戦後にわたって描いた大河ドラマ。
第1部は、ナチの施設で出産後に擬似家族を守ろうとする女性マルガレーテの視線で怒涛の時代を、第2部は、戦中の人間関係の因縁に翻弄される子どもたちの戦後をえぐり出す。
初見ということもあって、なかなか見応えのあるエキサイティングな舞台だった。ことにラストになだれ込む、衝撃的などんでん返しは、純粋すぎて切ない。
閉塞感的な『パサジェルカ』と比べると、こちらは妖しくも大胆に戦闘的に展開。客席通路を思う存分使うところは、蜷川演出をも思わせてスピード感がある。去勢された男性歌手に使われる「カストラート」とか、「白バラ」や「8分の1」だのキーワードもふんだんに出て、ナチスの暗黒時代をあらためて苦々しく噛み締めるのである。
マルガレーテ役の三上俊は、繊細な表情と動きに強さを秘めて美しくも可憐。ブリギッテ役の吉田隆太は、ガツガツと積極的にしたたかな意地悪女を好演。モニカ役の青木隆俊は、裏表のある卑しい悪女を怪演。特に青木くん独特の「奥さーん!」は耳にこびりつきそうw。
3人とも、自分と家族を守るためにがむしゃらに突き進むが、戦時下という極限状態が彼女たちを追い詰め、どんどん狂わせてしまう。3人の嫉妬や葛藤やぶつかり合いを実に生々しく見せる。
山本芳樹@クラウスは、話し方や笑い方が田村正和の演技と重なりそう。技巧的に上手いが、もう少し背が欲しかった。
逆に、奥田努@少年フランツは背が高いのが気になるが、深味のある静かな演技で良かった。高根研一が青年フランツで熱演を見せるが、少年フランツのほうが存在感がありそう。高根さんはここでも『パサジェルカ』でも”タデウシュ”なんだw。
深山洋貴@少年エーリヒは純真そう。小野健太郎@青年エーリヒは高根さんと身長体格的に似合うが、ソプラノ設定でアノ濁った声は合わない。
船戸慎士@ギュンターは、戦後もう少し老けて欲しかった。金髪ゲルトが、最初は荒木健太朗だと気づかず。仲原裕之@ヘルムートも悪くはないが存在感が薄い。関戸博一@ミヒャエルの出番が少ないのが残念。
初演や再演と比べて、時間的に場面的にだいぶカットされたのだろうか。
ミヒャエルやギュンターの心理をもっと深く掘り下げて欲しかった。ヘルムートはゲルトを愛していたのか、二人の関係も明確に描いて貰いたかった。そもそもリロの存在意義がよく分らない。レナの戦後もほんの少しで中途半端。他にも分らないキャラがあれこれ。原作を読んだほうがいいのだろうが、舞台だけで人間関係や心理描写を分らせていただきたいものだ。
奥田くんの身長が少年にしては高かったせいか、1幕最後の抱擁が、マルガレータが10歳下の男のいじらしさに気持ちを寄せたのではないかと受け取ってしまった。彼女は優しい狂気で自分を愛してくれる夫を受け入れながらも、命をかけて守ってくれる年下男も愛せる情深い女なのだろう。その交錯した想いが、2幕ラストで彼女の行動を咆哮させる。母性に満ち満ちている、残酷な女の性が哀しい。
最後の役者登場では、芳樹さんを真ん中に三上くんと高根さん。クラウスが主人公だったのか!?
 ̄
終演後トークショー。
メイン司会の曽世海司&アシスタント(?)藤原啓児。舞台の中心で”愛”の詩を叫ぶトークイベントも4回目でこれが最後。
仲原裕之は、今の自分とヘルムートの思いを重ねて、谷川俊太郎の「かわき」。吉田さんに貸して貰ったものだが、「一生の詩にします」。
荒木健太朗は脱いだジャケットを、最年長の藤原さんに預ける^^;。クルトが15歳設定なので「愛の砲丸投げ」を披露だが、「ハンマー投げ」だと曽世さんからツッコミw。
大沼亮吉まで脱いだジャケットを藤原さんに預けちゃう^^;。「旧友再会」を披露。緊張して、カードを持つ指が震えてる。
篠田仁志は、さわだちかこの「ありがとう」。好きなものを表現してる顔が嬉しそう。
小野健太郎は、2作を準備して選ばせるが、両方とも!の会場リクに応える。「ともだち」は稲中卓球部w。「さよならいつか」の最後を読み終えて「プッ」と吹き出す。「拙い詩で、本日はありがとうございました」と自ら締めちゃうw。
今回はシニア5~8の登場だったが、普通のトークよりその人の嗜好や表情が分って楽しかったと曽世さんは満足。若者たちの「未来はスゴイ」と藤原さん。
最後に全員がゆっくりお辞儀をされて終了。
Iori Apartment+羽衣1011公演 FIRST KISS 2回目
2008年12月6日 舞台演劇Iori Apartment+羽衣1011公演『FIRST KISS』2回目へ。
ところがハプニング。千代田線に乗ろうとホームに行ったら、信号故障か何かで不通になったとアナウンス。何てこった! 慌てて会場までの地図を見て、銀座線へ迂回し、青山一丁目から夜道をテクテク歩くことに。荷物が重い。その前に寄ったメイトで、コミケカタログなぞ買わなきゃよかった(-.-)。どうにかこうにかコレドへ。開場15分前に着く予定が、開場15分後に到着。汗もだくだく疲れた^^;。
それでも運良く前回と同じような座席をキープ。偶然にもJJさんと再会。そして今夜も客席は超満員。
chapter1&2の映像部分にはやはり慣れない。1では電車の音と揺れ具合が、ちょっぴり眩暈を起す。字幕部分も読み取る必要があるので、そこら辺は我慢して観る。2はパタパタチカチカと画面がどんどん変化するので、やはり目が疲れてしまう。こちらは男女の声だけを耳に入れて、極力画面を観ないようにした。
お話自体は”日常”の一片を切り取った興味深いものだけど、若者特有のくどさがどうも鼻につく。
演劇部分は私の感覚ともマッチして、何度観ても楽しめそう。
ユリとユキの切り詰めた生活に、全くそぐわない高級バー。ビールもカクテルも高いね~。お通しもあんなにするなんて。私なんかとても手が出せない通えない場所。だから計算早いユリも、お通し持ち帰りするユキの気持ちも分る。ブタサン貯金箱とか、お通しを貰った満面の笑みとか、ユキは何て大きな子どもなんだ。でもそういう世話のやけるダメ男だから、ユリもほっておけないんだね。二人はこれからも喧嘩をし別れを繰り返しながら、ずっと続いていくのかも。
藤子は好きな「先輩」のことを、結局1回も名前で呼ばなかった。別れた彼や犬には、ちゃんと名前で呼んでいたのに。結婚した彼とはてっきり生き別れだと思ってたら、そうではなかったという事実がちょっと納得できない。ホント、ダブルじゃないじゃん。そして藤子はやっぱり今でも”彼”のことが好きで忘れられなかった。藤子はたぶん、男女間の関係としては先輩と別れるんだろうなと思う。
美味しそうに飲んでいたが、ビールやお酒はやっぱり”小物”だった模様。さすが役者さん。ナッツを食べる場面で、空腹の私のお腹がつい小さく鳴っちゃうw。
指輪も小物。ただ、指輪を外した藤子の薬指には、当然あるはずの指輪の跡が無かった。長いこと指輪をしてると、指が太くなって取り難くなる場合もあるのだけどw。もちろん今は既婚者だって、様々な理由で、結婚指輪をしてるとは限らない。
映像と演劇のコラボが、ぴったり合っていて面白かった。電話のやり取り、メールのやり取りが重なるタイミングには、常に役者の安定した演技力も必要だ。たまに、ドアの外で出られるタイミングを計っているような役者の気配も感じたりw。
それにしても今の演劇界では、”携帯”という小物は不可欠らしい。でも世間では携帯を持っていない人もいるし、社会で頻繁に無頓着に使われる携帯というツール自体も煩わしくなってきた。携帯が一切出てこない、現代演劇も観てみたいと思う。
仕事ができて仲間からも信頼される中年男性。渋くてセクシーで危険な香り。ノリがよくて優しく包容力もあり愛嬌もある。家族思いの顔をしながら、不倫には罪悪感もなく乗り気。一夜を強引に誘うも、実行しなかった後の顔は妙に晴れ晴れw。ミステリアスで憎めない男。
今回の脚本は、所謂アテ書きなのだろうか。郷田ほづみさんにやけにぴったりハマる。この役は、郷田さん以外に誰も考えられないのだ。
郷田さんと終演後にやっとご挨拶ができた。来年から月1回のペースでアトリエで『十二人の怒れる男』上演。郷田さんも陪審員の一人でご出演されるので、何とか平塚まで行かなきゃ。横浜での公演もあるし、劇場版『ボトムズ』関係も楽しみ。郷田さんの笑みがステキ(*^。^*)。ありがとうございました。次にお会いできるのは2週間後かな。
帰りの千代田線は動いていた。帰宅して食べよう。
ところがハプニング。千代田線に乗ろうとホームに行ったら、信号故障か何かで不通になったとアナウンス。何てこった! 慌てて会場までの地図を見て、銀座線へ迂回し、青山一丁目から夜道をテクテク歩くことに。荷物が重い。その前に寄ったメイトで、コミケカタログなぞ買わなきゃよかった(-.-)。どうにかこうにかコレドへ。開場15分前に着く予定が、開場15分後に到着。汗もだくだく疲れた^^;。
それでも運良く前回と同じような座席をキープ。偶然にもJJさんと再会。そして今夜も客席は超満員。
chapter1&2の映像部分にはやはり慣れない。1では電車の音と揺れ具合が、ちょっぴり眩暈を起す。字幕部分も読み取る必要があるので、そこら辺は我慢して観る。2はパタパタチカチカと画面がどんどん変化するので、やはり目が疲れてしまう。こちらは男女の声だけを耳に入れて、極力画面を観ないようにした。
お話自体は”日常”の一片を切り取った興味深いものだけど、若者特有のくどさがどうも鼻につく。
演劇部分は私の感覚ともマッチして、何度観ても楽しめそう。
ユリとユキの切り詰めた生活に、全くそぐわない高級バー。ビールもカクテルも高いね~。お通しもあんなにするなんて。私なんかとても手が出せない通えない場所。だから計算早いユリも、お通し持ち帰りするユキの気持ちも分る。ブタサン貯金箱とか、お通しを貰った満面の笑みとか、ユキは何て大きな子どもなんだ。でもそういう世話のやけるダメ男だから、ユリもほっておけないんだね。二人はこれからも喧嘩をし別れを繰り返しながら、ずっと続いていくのかも。
藤子は好きな「先輩」のことを、結局1回も名前で呼ばなかった。別れた彼や犬には、ちゃんと名前で呼んでいたのに。結婚した彼とはてっきり生き別れだと思ってたら、そうではなかったという事実がちょっと納得できない。ホント、ダブルじゃないじゃん。そして藤子はやっぱり今でも”彼”のことが好きで忘れられなかった。藤子はたぶん、男女間の関係としては先輩と別れるんだろうなと思う。
美味しそうに飲んでいたが、ビールやお酒はやっぱり”小物”だった模様。さすが役者さん。ナッツを食べる場面で、空腹の私のお腹がつい小さく鳴っちゃうw。
指輪も小物。ただ、指輪を外した藤子の薬指には、当然あるはずの指輪の跡が無かった。長いこと指輪をしてると、指が太くなって取り難くなる場合もあるのだけどw。もちろん今は既婚者だって、様々な理由で、結婚指輪をしてるとは限らない。
映像と演劇のコラボが、ぴったり合っていて面白かった。電話のやり取り、メールのやり取りが重なるタイミングには、常に役者の安定した演技力も必要だ。たまに、ドアの外で出られるタイミングを計っているような役者の気配も感じたりw。
それにしても今の演劇界では、”携帯”という小物は不可欠らしい。でも世間では携帯を持っていない人もいるし、社会で頻繁に無頓着に使われる携帯というツール自体も煩わしくなってきた。携帯が一切出てこない、現代演劇も観てみたいと思う。
仕事ができて仲間からも信頼される中年男性。渋くてセクシーで危険な香り。ノリがよくて優しく包容力もあり愛嬌もある。家族思いの顔をしながら、不倫には罪悪感もなく乗り気。一夜を強引に誘うも、実行しなかった後の顔は妙に晴れ晴れw。ミステリアスで憎めない男。
今回の脚本は、所謂アテ書きなのだろうか。郷田ほづみさんにやけにぴったりハマる。この役は、郷田さん以外に誰も考えられないのだ。
郷田さんと終演後にやっとご挨拶ができた。来年から月1回のペースでアトリエで『十二人の怒れる男』上演。郷田さんも陪審員の一人でご出演されるので、何とか平塚まで行かなきゃ。横浜での公演もあるし、劇場版『ボトムズ』関係も楽しみ。郷田さんの笑みがステキ(*^。^*)。ありがとうございました。次にお会いできるのは2週間後かな。
帰りの千代田線は動いていた。帰宅して食べよう。
劇団21世紀FOX 25周年記念 音楽劇ステーション・ケンジ
2008年12月5日 舞台演劇劇団21世紀FOX 25周年記念 第62回公演 音楽劇『ステーション・ケンジ -21FOXバージョン-』を観てきた。
豪華キャストで興味を持った舞台。チケ代が安くて助かる。
自由席で整理番号順に入場。100番以上だったが、段差のあるセンターブロック座席をキープ。お隣の友の会会員サマは座布団まで豪華。この地下劇場にお客をこんなに収容できるなんて。ギュウギュウビッシリ詰め込み250人以上は入っていて驚き。15分遅れで開演。
賢治こと「ケンジ」が、銀河トレイン・劇場サロンで次々と繰り広げられる寸劇の数々を見守っていくファンタジー。
朗読あり、歌あり、ダンスあり、コントあり、食事ありwと何でもござれの内容で、芸達者な役者のパワーとパフォーマンスにいつの間にか惹き込まれる。
宮沢賢治の作品が、きら星のごとく散りばめられた、賑やかなアニバーサリーの中で、笑って愉しんで、いつしか心もほっくり温まるステージだった。
主役の河本浩之は、飄々とした笑顔の底に、真面目で神経質そうな鬱屈が感じられる。
詩を読む人の速見圭が、白い天使のようなナビゲーター役。
先日の《RELAX》の舞台に客演された西原久美子は、またまた年齢不詳の可愛らしい小悪魔ぶり。過去の《RELAX》舞台に出られたこともある、一城みゆ希は美しい歌声と共に、光り輝くような妖艶的存在感。
宮下タケルの医師が軽妙で野性風味の演技。
肝付兼太は銀河鉄道の車掌そのもの! 狭い客席通路を歩きながら、観客のツボをついて笑わせ、独特のオーラを放つ。
極めつけは、山口勝平! 大将メイクで元気いっぱいに歌唱、やりたい放題キュートでオバカで、勝平さんが実に楽しそう(^o^)。伊藤健太郎のコケティッシュな力強さが、勝平さんの無鉄砲さをより引き立てる。イトケンが口いっぱいに頬張ったり、こっそり下ネタ言う勝平さんの隣で苦笑いしてたり。ラストのおどけた歌とラインダンスには客席からも手拍子。
その後も二人は飛び入り。「飛べない豚はただの豚だ」と勝平さんが言えば、イトケンが太い眉毛でズドーン。スパイダーブタは誰だったんだ? 長くなるんだとしきりに心配するのは律儀な久保克夫。
ところが熊の親子の切ない話で、急にしんみりさせてくる。
奇想天外、よく分らない作品もあったが、ケンジは”農民による改革”を本気で信じてたんだろうか。「でくのぼう」と自認するケンジの孤独な魂をチラっと垣間見た思い。宮沢賢治ファンならとことん愉しめる舞台だっただろう。
オーラスは全員による合唱が圧巻。「新しい時代」「新しい人」「おそれるな」歌詞のひとつひとつに、25周年を迎えた21世紀FOXの”理念”が感じられて胸が熱くなる。
たくさんの拍手の中、肝付さんらメイン8人がゆっくりとお辞儀。キラキラと煌く存在を放っていらした。
後説的アナウンスは、勝平さんによる劇団員オーディションのお知らせ。
ロビーでは友の会会員募集の案内。パンフはなく、サイン入りポスターを購入。
いつの間にか外は雨が降っていた。
銀河といえば、『最遊記歌劇伝』の劇場は銀河から陽光へ。再演ではなく続編なので1公演だけ取った。
豪華キャストで興味を持った舞台。チケ代が安くて助かる。
自由席で整理番号順に入場。100番以上だったが、段差のあるセンターブロック座席をキープ。お隣の友の会会員サマは座布団まで豪華。この地下劇場にお客をこんなに収容できるなんて。ギュウギュウビッシリ詰め込み250人以上は入っていて驚き。15分遅れで開演。
賢治こと「ケンジ」が、銀河トレイン・劇場サロンで次々と繰り広げられる寸劇の数々を見守っていくファンタジー。
朗読あり、歌あり、ダンスあり、コントあり、食事ありwと何でもござれの内容で、芸達者な役者のパワーとパフォーマンスにいつの間にか惹き込まれる。
宮沢賢治の作品が、きら星のごとく散りばめられた、賑やかなアニバーサリーの中で、笑って愉しんで、いつしか心もほっくり温まるステージだった。
主役の河本浩之は、飄々とした笑顔の底に、真面目で神経質そうな鬱屈が感じられる。
詩を読む人の速見圭が、白い天使のようなナビゲーター役。
先日の《RELAX》の舞台に客演された西原久美子は、またまた年齢不詳の可愛らしい小悪魔ぶり。過去の《RELAX》舞台に出られたこともある、一城みゆ希は美しい歌声と共に、光り輝くような妖艶的存在感。
宮下タケルの医師が軽妙で野性風味の演技。
肝付兼太は銀河鉄道の車掌そのもの! 狭い客席通路を歩きながら、観客のツボをついて笑わせ、独特のオーラを放つ。
極めつけは、山口勝平! 大将メイクで元気いっぱいに歌唱、やりたい放題キュートでオバカで、勝平さんが実に楽しそう(^o^)。伊藤健太郎のコケティッシュな力強さが、勝平さんの無鉄砲さをより引き立てる。イトケンが口いっぱいに頬張ったり、こっそり下ネタ言う勝平さんの隣で苦笑いしてたり。ラストのおどけた歌とラインダンスには客席からも手拍子。
その後も二人は飛び入り。「飛べない豚はただの豚だ」と勝平さんが言えば、イトケンが太い眉毛でズドーン。スパイダーブタは誰だったんだ? 長くなるんだとしきりに心配するのは律儀な久保克夫。
ところが熊の親子の切ない話で、急にしんみりさせてくる。
奇想天外、よく分らない作品もあったが、ケンジは”農民による改革”を本気で信じてたんだろうか。「でくのぼう」と自認するケンジの孤独な魂をチラっと垣間見た思い。宮沢賢治ファンならとことん愉しめる舞台だっただろう。
オーラスは全員による合唱が圧巻。「新しい時代」「新しい人」「おそれるな」歌詞のひとつひとつに、25周年を迎えた21世紀FOXの”理念”が感じられて胸が熱くなる。
たくさんの拍手の中、肝付さんらメイン8人がゆっくりとお辞儀。キラキラと煌く存在を放っていらした。
後説的アナウンスは、勝平さんによる劇団員オーディションのお知らせ。
ロビーでは友の会会員募集の案内。パンフはなく、サイン入りポスターを購入。
いつの間にか外は雨が降っていた。
銀河といえば、『最遊記歌劇伝』の劇場は銀河から陽光へ。再演ではなく続編なので1公演だけ取った。
Studio Life パサジェルカ Sチーム
2008年12月4日 舞台演劇Studio Life公演『パサジェルカ~女船客~』Siegfried(ジークフリート)チームを観てきた。
女性作家によるナチス世界へのアプローチ 2作連続上演のひとつ。
4年前の再演。今回は都合でGチームの観劇予定はない。
「パサジェルカ」とはポーランド語で女性乗客のこと。
第二次大戦後16年。豪華客船上でリーザが目撃した見覚えのある女性。かつてアウシュビッツ収容所の看守だったリーザは、その女と囚人だったマルタを重ねて動揺、ついに自分の秘められた過去を夫に告白し回想する。
観ながらストーリーや場面が少しずつ思い出された。難解な言葉が分り易い表現にはなっていた気がする。収容所の場面はこんなに細切れだったっけ。ただ筋を追っていくだけの淡々とした芝居が続き、暗転の多さもそのまま。退屈でつまらない舞台に変わりなかった。
座席が前方フラットの下手側で、立ち位置的にリーザはよく見えるが、ベッドや作業などの上手側のシーンは殆ど観難くなる。微熱で風邪薬を飲んでたためか、とにかく眠くて眠くてたまらなく、上手側の芝居になるとウトウト^^;。おかげでマルタのことは印象に残らず、全く分らないままに終った。
リーザ役は前回と同じ曽世海司。綺麗な姿勢と哀愁漂う雰囲気はそのままだが、顔の皺と声の太さが気になってしまう。曽世さんもやっぱり老けたかなぁ。
ワルター役には、客演の前田一世でお初。いかにも硬派で実直な紳士といった風で男前。ライフさんにはいないタイプかも。
マルタ役の舟見和利は、青いドレスは可憐だが、地に足が着いていなく、内面性が見い出せないフワフワした感じ。関戸くんのマルタも見てみたかった。
タデウシュ役の高根研一は、抑制された演技と短髪で悪くない。前回と同じ役の船戸慎士や倉本徹らが安定感で脇を固める。
観るほうが変わったのか、前回とは違う観点で考えさせられたことが2つある。
1つ目は、ドイツ人ワルターとアメリカ人ブラッドレイが率直に意見をぶつけ合うシーン。強者の立場で、戦時中ナチスがやってきたことに”黙過”していたドイツ人を非難するブラッドレイ。ブラッドレイについ注目してたが、青木隆敏だったと知って納得。青木くんの声や発声や表情が独特で、つい魅せられて印象に残ってしまうのだ。ワルターが彼に「知らなかったのだ」とあくまで善良なドイツ人として、悪びれもせず堂々と述べるところが滑稽にも見える。
2つ目は、愛する妻が実は収容所の看守だったことを知る夫の豹変ぶり。妻の姉も同じだったと分り、リーザを激しく罵倒するワルター。彼にとってはやはり世間体や名誉が大事だったのだ。そんな夫の真実を知り、落胆と裏切りを感じて軽蔑するリーザ。ところが掌を返したように、今度はリーザを受け入れようとするワルター。夫の突然の変わり様にも納得いかないのだが^^;、妻を受け入れたというより、クサいものに蓋をしたという感じだ。これではまるでリーザが『人形の家』のノラのよう。
本来なら、リーザはワルターの元から去っていくべきだと思う。だが倉田氏の解釈はあくまで夫婦は離婚せずで、それが私には受け入れ難い。たとえ二人で赴任先へ行っても、リーザには常に負い目があり幸せではないだろう。それこそ夫婦間の”黙過”の罪を、自分の人生で償って生きていくべきではないだろうか。それはリーザの真の自立でもあるのだから。
私の解釈と似たことを、パンフで樹村みのり氏が書いて下さって安堵した。今更ながら、この脚本を書かれた倉田氏は、人間愛を信じる甘い方なのだなと思うw。
終演後に、全員が一列に並んでトークショー。
篠田仁志と関戸博一が司会だが、ちょっぴりグダグダw。舞台の上で「愛」を叫ぶので、愛のポエムを読んでもらうという趣向。
船戸さんは「ラブストーリーは突然に♪」。舟見さんは劇中にも出てきた「マルタの詩」だが、読み方がイマイチなのか、感じるものは何もなし^^;。高根さんはぶっきらぼうな調子で出て「アヒルのワルツ」? 倉本さんは、柔らかい可愛らしい、ほんわかした詩。藤原さんは、15年ぶりの「いなさくぞう」。
最後に司会が「皆さんの胸に届いたかどうか分らないですけど」と言ったが(笑)これがクリスマス・プレゼントだそう。全然、トークショーじゃないじゃん!(~_~) 舞台の裏話とか聞きたかったのに~。
2月の『フルーツバスケット』の後、次回本公演は6月の『LILIES』でまた再演。これもあまり好きじゃない作品なので気が乗らない^^;。
女性作家によるナチス世界へのアプローチ 2作連続上演のひとつ。
4年前の再演。今回は都合でGチームの観劇予定はない。
「パサジェルカ」とはポーランド語で女性乗客のこと。
第二次大戦後16年。豪華客船上でリーザが目撃した見覚えのある女性。かつてアウシュビッツ収容所の看守だったリーザは、その女と囚人だったマルタを重ねて動揺、ついに自分の秘められた過去を夫に告白し回想する。
観ながらストーリーや場面が少しずつ思い出された。難解な言葉が分り易い表現にはなっていた気がする。収容所の場面はこんなに細切れだったっけ。ただ筋を追っていくだけの淡々とした芝居が続き、暗転の多さもそのまま。退屈でつまらない舞台に変わりなかった。
座席が前方フラットの下手側で、立ち位置的にリーザはよく見えるが、ベッドや作業などの上手側のシーンは殆ど観難くなる。微熱で風邪薬を飲んでたためか、とにかく眠くて眠くてたまらなく、上手側の芝居になるとウトウト^^;。おかげでマルタのことは印象に残らず、全く分らないままに終った。
リーザ役は前回と同じ曽世海司。綺麗な姿勢と哀愁漂う雰囲気はそのままだが、顔の皺と声の太さが気になってしまう。曽世さんもやっぱり老けたかなぁ。
ワルター役には、客演の前田一世でお初。いかにも硬派で実直な紳士といった風で男前。ライフさんにはいないタイプかも。
マルタ役の舟見和利は、青いドレスは可憐だが、地に足が着いていなく、内面性が見い出せないフワフワした感じ。関戸くんのマルタも見てみたかった。
タデウシュ役の高根研一は、抑制された演技と短髪で悪くない。前回と同じ役の船戸慎士や倉本徹らが安定感で脇を固める。
観るほうが変わったのか、前回とは違う観点で考えさせられたことが2つある。
1つ目は、ドイツ人ワルターとアメリカ人ブラッドレイが率直に意見をぶつけ合うシーン。強者の立場で、戦時中ナチスがやってきたことに”黙過”していたドイツ人を非難するブラッドレイ。ブラッドレイについ注目してたが、青木隆敏だったと知って納得。青木くんの声や発声や表情が独特で、つい魅せられて印象に残ってしまうのだ。ワルターが彼に「知らなかったのだ」とあくまで善良なドイツ人として、悪びれもせず堂々と述べるところが滑稽にも見える。
2つ目は、愛する妻が実は収容所の看守だったことを知る夫の豹変ぶり。妻の姉も同じだったと分り、リーザを激しく罵倒するワルター。彼にとってはやはり世間体や名誉が大事だったのだ。そんな夫の真実を知り、落胆と裏切りを感じて軽蔑するリーザ。ところが掌を返したように、今度はリーザを受け入れようとするワルター。夫の突然の変わり様にも納得いかないのだが^^;、妻を受け入れたというより、クサいものに蓋をしたという感じだ。これではまるでリーザが『人形の家』のノラのよう。
本来なら、リーザはワルターの元から去っていくべきだと思う。だが倉田氏の解釈はあくまで夫婦は離婚せずで、それが私には受け入れ難い。たとえ二人で赴任先へ行っても、リーザには常に負い目があり幸せではないだろう。それこそ夫婦間の”黙過”の罪を、自分の人生で償って生きていくべきではないだろうか。それはリーザの真の自立でもあるのだから。
私の解釈と似たことを、パンフで樹村みのり氏が書いて下さって安堵した。今更ながら、この脚本を書かれた倉田氏は、人間愛を信じる甘い方なのだなと思うw。
終演後に、全員が一列に並んでトークショー。
篠田仁志と関戸博一が司会だが、ちょっぴりグダグダw。舞台の上で「愛」を叫ぶので、愛のポエムを読んでもらうという趣向。
船戸さんは「ラブストーリーは突然に♪」。舟見さんは劇中にも出てきた「マルタの詩」だが、読み方がイマイチなのか、感じるものは何もなし^^;。高根さんはぶっきらぼうな調子で出て「アヒルのワルツ」? 倉本さんは、柔らかい可愛らしい、ほんわかした詩。藤原さんは、15年ぶりの「いなさくぞう」。
最後に司会が「皆さんの胸に届いたかどうか分らないですけど」と言ったが(笑)これがクリスマス・プレゼントだそう。全然、トークショーじゃないじゃん!(~_~) 舞台の裏話とか聞きたかったのに~。
2月の『フルーツバスケット』の後、次回本公演は6月の『LILIES』でまた再演。これもあまり好きじゃない作品なので気が乗らない^^;。
舞台版 イタズラなKiss~恋の味方の学園伝説~
2008年12月3日 舞台演劇舞台版『イタズラなKiss~恋の味方の学園伝説~』を観てきた。
原作は故・多田かおるの漫画。アニメ化、台湾でのドラマ化に続く舞台化となる。
DVD撮影日。ロビーにはアニメ版グッズの他、そのDVD予約の呼び声でやたら煩い^^;。チケット代もパンフも高いのは、原作者マージンがあるからか?
恋の学園伝説を信じて、学園祭でダンスを踊るために、実行委員長となった琴子らが奮闘する話。
まるでどこぞの学園祭で上演された、”イタキス版学園群像劇”のような展開で、落胆と諦めを抱えたまま、2時間10分が早く過ぎないかと時計ばかり気にした^^;。
漫画&アニメ通りの作品ではないようだと分っていたが、ここまでストーリーもキャラクターも脚色されては、キャラの名前のみを借りた全くの別作品だといわざるを得ない。
そういう意識で観るとしても、暗転の最中にスクリーンに映されるイラストは紛れもなく原作者のもの。懐かしくもあり、原作ファンへのサービスかもしれぬが、こういう小細工がかえって腹立たしい。いっそ、とことんオリジナルで通してくれたほうが潔いというもの。
おそらく脚本と演出家は、この永遠の少女漫画作品への思い入れや愛情が少ないのだろう。だから付け焼刃的感覚で、好き勝手な舞台に仕上げてしまったのか。
オリジナルキャラクターが多過ぎる。一人一人を紹介、芸や個性を見せるもちっとも面白くない。女生徒14人がみんな同じように見えて誰が誰やらだが^^;、相原琴子役の娘は髪ゴムで何とか判別。安倍麻美は可愛いが、ただの元気のよく思い込み激しいドジッコ。琴子が持つ繊細さや愛らしさが表現されていない。
入江直樹にいたっては、イラストには出てくるも、八神蓮が登場するのは1時間経ってから。全部で正味40分間しかステージに立っていないかもw。見せ場は演説だが、それ以外はただのクールなカッコつけで終始、随分と薄っぺらいキャラに納まった。直樹と琴子の恋の行方なんて、取って付けたようなもの。
原作に一番近かったのは池沢金之助@鷲尾昇(*pnish*)。いい意味で意外だった。年齢は置いときw、オデコを出した髪形も、捲し立てる関西弁も似合っている。一途で一生懸命で激しいキンちゃんらしさが出ていて、高いテンションで盛り上げ役に徹する。ダンスは若い人に任せるとして、ワッシーにも歌わせてほしかったな。
久しぶりに観た小野賢章は、F組のオリキャラ役。直樹の親友という設定自体がウソっぽいが^^;、直樹よりも出番が多い。バク転やダンスも披露、成長ぶりを感じさせた。遠目だと佐藤健に見えるが、濃い顔は浪川大輔似なんだよねw。
初っ端からラッパーとして目立った加藤良輔だが、掴みどころのない役だった。まさか観劇後のイベントで、また良輔くんの顔を見る事になろうとはw。
颯太には城田兄弟から別々に花壇。A組男子で理事長の息子にしては存在感が薄い。
水谷あつしは、足長でダンディなルックス。スペイン風味の役どころがイマイチしっくりこなくて残念。
入江弟@星野亜門が小生意気で可愛かった。八神くんと本当の兄弟のようw。
ダンスシーンでは、女子たちが派手にパンツを見せていたが、赤統一は芸がない。ミュージカル『ふたり』のように、いっそ其々のパンツに色や個性を見せたほうが面白かったのにw。
それで、キャンパスファイヤーはどうなったんだっけ? 中途半端な話の上に、笑いも何も沸いてこない、無味無臭な舞台だった。
終演後、ロビーで年配の方々が「熟睡」と苦笑し合っていた。さもありなん(-_-;)。
ワッシーと良輔くんとは、来年1月にまたこのサンモールだね。
原作は故・多田かおるの漫画。アニメ化、台湾でのドラマ化に続く舞台化となる。
DVD撮影日。ロビーにはアニメ版グッズの他、そのDVD予約の呼び声でやたら煩い^^;。チケット代もパンフも高いのは、原作者マージンがあるからか?
恋の学園伝説を信じて、学園祭でダンスを踊るために、実行委員長となった琴子らが奮闘する話。
まるでどこぞの学園祭で上演された、”イタキス版学園群像劇”のような展開で、落胆と諦めを抱えたまま、2時間10分が早く過ぎないかと時計ばかり気にした^^;。
漫画&アニメ通りの作品ではないようだと分っていたが、ここまでストーリーもキャラクターも脚色されては、キャラの名前のみを借りた全くの別作品だといわざるを得ない。
そういう意識で観るとしても、暗転の最中にスクリーンに映されるイラストは紛れもなく原作者のもの。懐かしくもあり、原作ファンへのサービスかもしれぬが、こういう小細工がかえって腹立たしい。いっそ、とことんオリジナルで通してくれたほうが潔いというもの。
おそらく脚本と演出家は、この永遠の少女漫画作品への思い入れや愛情が少ないのだろう。だから付け焼刃的感覚で、好き勝手な舞台に仕上げてしまったのか。
オリジナルキャラクターが多過ぎる。一人一人を紹介、芸や個性を見せるもちっとも面白くない。女生徒14人がみんな同じように見えて誰が誰やらだが^^;、相原琴子役の娘は髪ゴムで何とか判別。安倍麻美は可愛いが、ただの元気のよく思い込み激しいドジッコ。琴子が持つ繊細さや愛らしさが表現されていない。
入江直樹にいたっては、イラストには出てくるも、八神蓮が登場するのは1時間経ってから。全部で正味40分間しかステージに立っていないかもw。見せ場は演説だが、それ以外はただのクールなカッコつけで終始、随分と薄っぺらいキャラに納まった。直樹と琴子の恋の行方なんて、取って付けたようなもの。
原作に一番近かったのは池沢金之助@鷲尾昇(*pnish*)。いい意味で意外だった。年齢は置いときw、オデコを出した髪形も、捲し立てる関西弁も似合っている。一途で一生懸命で激しいキンちゃんらしさが出ていて、高いテンションで盛り上げ役に徹する。ダンスは若い人に任せるとして、ワッシーにも歌わせてほしかったな。
久しぶりに観た小野賢章は、F組のオリキャラ役。直樹の親友という設定自体がウソっぽいが^^;、直樹よりも出番が多い。バク転やダンスも披露、成長ぶりを感じさせた。遠目だと佐藤健に見えるが、濃い顔は浪川大輔似なんだよねw。
初っ端からラッパーとして目立った加藤良輔だが、掴みどころのない役だった。まさか観劇後のイベントで、また良輔くんの顔を見る事になろうとはw。
颯太には城田兄弟から別々に花壇。A組男子で理事長の息子にしては存在感が薄い。
水谷あつしは、足長でダンディなルックス。スペイン風味の役どころがイマイチしっくりこなくて残念。
入江弟@星野亜門が小生意気で可愛かった。八神くんと本当の兄弟のようw。
ダンスシーンでは、女子たちが派手にパンツを見せていたが、赤統一は芸がない。ミュージカル『ふたり』のように、いっそ其々のパンツに色や個性を見せたほうが面白かったのにw。
それで、キャンパスファイヤーはどうなったんだっけ? 中途半端な話の上に、笑いも何も沸いてこない、無味無臭な舞台だった。
終演後、ロビーで年配の方々が「熟睡」と苦笑し合っていた。さもありなん(-_-;)。
ワッシーと良輔くんとは、来年1月にまたこのサンモールだね。
Iori Apartment+羽衣1011 FIRST KISS 初日
2008年11月29日 舞台演劇Iori Apartment+羽衣1011公演『FIRST KISS』初日を観てきた。
映像制作集団Iori Apartmentと二人芝居ユニット羽衣1011がコラボレーションチームを結成。演劇と映像がミックス&リンクされ、新しい作品を作り出す。
お初のコレドは駅から15秒とすぐ。入口で予約特典の酵素パックのプレゼント。
コレドは飲食店で、三方を客が囲んだ中で中央の小さなスペースがステージ代わりとなる。飲食物は持込禁止だが、開演前後にALL500円でお酒や飲み物がオーダー可。とりあえず上方スクリーンが観易い席を確保。
BAR「COREDO」で出会う男と女、女と女。サイドストーリーの女と女、女と男。演劇と映像で、5つの小さな物語が紡がれる。
アニメ『Bartender』が浮かんできそうな、バーテンがキーマンの人間模様。バーテン役の響大祐は、既に開演前から観客の注文を受けていて、最初は本物のバーテンだと思ったw。一昨年は200年目のカクテル・メモリヤルイヤーだったハズ。
映像部分の2つの話は、若い人たちの短い出会いと別れ。舞台部分は、様々な経験と年月を経た中年男女の長い関係性を描く。やがて舞台と映像が融合、女たちの旅立ちを迎える。
ビターテイストだけど、甘~い。コミカルだけど、切ない。観る年齢によって感じ方は違うだろうが、健気に懸命に生きる女たちの人生に共鳴できたりもした。
若い人達が出てくる映像は斬新的なのか、カットが多くユラユラチラチラと落ち着かない。目がとても疲れてきて、途中で眠くなってきた^^;。
彼らの映像部分が、「コレド」や「FIRST KISS」と繋がりそうで繋がっていかないのがもどかしい。
渡辺美佐は年下男と、山像かおりは年上男と、其々の愛を振り返る。今までのお二人とはちょっと違った雰囲気。かおりさんは胸元もセクシーに大人の女を演出。
「すきすきすきすき…♪」で思わず吹き出しそうになる。お二人とも実は私とあまり変わらない年齢?w 二人の痛快な掛け合いはまさに『羽衣』感触でホッとさせる。
郷田ほづみは、赤いタイとチーフで派手め紳士的だが、コートはトレンチがよかったかな~。渋くて男前なのに、コミカルで可笑しいw。たまに郷田さんの目線がこちらのほうに飛び込んできてドキドキ(*^^*)。郷田さんの顔と相手の顔が近づいた時は、私まで一緒にドキリ。帰り際の二人にもドキリとしたが、あれだけで済んでよかった。こちらまで疑似体験しそうな密接な空間は、イイ意味でエキサイティング。
映像の出番もあると伺っていたが、アノ中での撮影はちょっと酔いそうだ。
山口森広がキュートに熱演、太い眉毛が繋がっているのに注目。
響大祐は落ち着いた渋い声がステキ。お酒の注ぎ方にも注目。
桜色のカクテルが何度も登場。安くていいから、私も飲みたくなってきた。
役者挨拶はなく、EDクレジットのみで終了。終演後には、役者との歓談やTシャツ販売もあり。
郷田さんとは開場前に偶然お目にかかってちょっぴりご挨拶。ずっとお忙しそうにされていた。来月6日にもう一度観劇予定。
映像制作集団Iori Apartmentと二人芝居ユニット羽衣1011がコラボレーションチームを結成。演劇と映像がミックス&リンクされ、新しい作品を作り出す。
お初のコレドは駅から15秒とすぐ。入口で予約特典の酵素パックのプレゼント。
コレドは飲食店で、三方を客が囲んだ中で中央の小さなスペースがステージ代わりとなる。飲食物は持込禁止だが、開演前後にALL500円でお酒や飲み物がオーダー可。とりあえず上方スクリーンが観易い席を確保。
BAR「COREDO」で出会う男と女、女と女。サイドストーリーの女と女、女と男。演劇と映像で、5つの小さな物語が紡がれる。
アニメ『Bartender』が浮かんできそうな、バーテンがキーマンの人間模様。バーテン役の響大祐は、既に開演前から観客の注文を受けていて、最初は本物のバーテンだと思ったw。一昨年は200年目のカクテル・メモリヤルイヤーだったハズ。
映像部分の2つの話は、若い人たちの短い出会いと別れ。舞台部分は、様々な経験と年月を経た中年男女の長い関係性を描く。やがて舞台と映像が融合、女たちの旅立ちを迎える。
ビターテイストだけど、甘~い。コミカルだけど、切ない。観る年齢によって感じ方は違うだろうが、健気に懸命に生きる女たちの人生に共鳴できたりもした。
若い人達が出てくる映像は斬新的なのか、カットが多くユラユラチラチラと落ち着かない。目がとても疲れてきて、途中で眠くなってきた^^;。
彼らの映像部分が、「コレド」や「FIRST KISS」と繋がりそうで繋がっていかないのがもどかしい。
渡辺美佐は年下男と、山像かおりは年上男と、其々の愛を振り返る。今までのお二人とはちょっと違った雰囲気。かおりさんは胸元もセクシーに大人の女を演出。
「すきすきすきすき…♪」で思わず吹き出しそうになる。お二人とも実は私とあまり変わらない年齢?w 二人の痛快な掛け合いはまさに『羽衣』感触でホッとさせる。
郷田ほづみは、赤いタイとチーフで派手め紳士的だが、コートはトレンチがよかったかな~。渋くて男前なのに、コミカルで可笑しいw。たまに郷田さんの目線がこちらのほうに飛び込んできてドキドキ(*^^*)。郷田さんの顔と相手の顔が近づいた時は、私まで一緒にドキリ。帰り際の二人にもドキリとしたが、あれだけで済んでよかった。こちらまで疑似体験しそうな密接な空間は、イイ意味でエキサイティング。
映像の出番もあると伺っていたが、アノ中での撮影はちょっと酔いそうだ。
山口森広がキュートに熱演、太い眉毛が繋がっているのに注目。
響大祐は落ち着いた渋い声がステキ。お酒の注ぎ方にも注目。
桜色のカクテルが何度も登場。安くていいから、私も飲みたくなってきた。
役者挨拶はなく、EDクレジットのみで終了。終演後には、役者との歓談やTシャツ販売もあり。
郷田さんとは開場前に偶然お目にかかってちょっぴりご挨拶。ずっとお忙しそうにされていた。来月6日にもう一度観劇予定。
舞台 SAMURAI 7
2008年11月22日 舞台演劇舞台『SAMURAI 7』を観てきた。新宿コマともこれで見納め。飲食物持込禁止だったから思い入れはあまりない^^;。
パンフが2500円と高過ぎっ。GONZO商品も販売され、舞台化記念新作アイテムまであるっw。
DVD撮影日。平日は空いてたそうだが、楽日前で埋まっていた。
未来のとある星。紆余曲折を経て集まった七人のサムライが、野伏せりの横暴で危機に瀕したカンナ村百姓達を救うため、金や人心を操る都を相手に壮絶な戦いを繰り広げる。
黒澤明監督作品『七人の侍』を50年後にリメイクしたGONZOアニメ『SAMURAI 7』は2004年にリアルタイムで鑑賞。まさかこのアニメが舞台化されるとは驚きだ。
1幕&2幕とも前説は、*pnish*の森山栄治が担当。観客参加型だと言い、キャラ名コールのタイミングを教え練習までw。面白かったから「ヒョーゴ!」コールまでしちゃう。
思った以上にアニメと同じ展開で面白く、骨太で重厚な舞台に仕上がっていた。
4年前に観たアニメの場面や筋が徐々に思い出されて懐かしい。回り舞台の使い方も巧妙。場面展開も流れるようにスピーディで飽きさせない。演出の岡村俊一の手腕に喝采だ。
背景スクリーンにCGアニメを登用、想像力に貢献するが無くても構わない。贅沢なレーザー光線使用と大胆なセットと派手な効果音で、徹底的にエンタメ性を追及している。通路を使った演出が1回きりで勿体無い。
前半のタイトルバックと共に7人が勢揃いシーンは見事。でもコールはなかなか出来ないw。
キャストの力が大きい。ポスターや紙面の陰湿さと比べ、舞台で動いて喋った彼らは、どれほどイメージ通りで生き生きと格好良いことかv。
其々に印象的な戦闘シーンや見せ場が用意され、戦い方や台詞にも個性が見られてキャラクター性も重視。
加藤雅也@カンベエはアニメそのままの雰囲気。腰の据わった低姿勢から繰り出す殺陣アクションも素晴らしく、動きっぱなしの舞台でまさに戦い抜く荒武者のよう。時おり漏らす声が、てらそままさきさんヴォイスとも重なりドッキリ(*^。^*)。
HGこと住谷正樹@キクチヨも、アニメ以上の愛しさがこみあげてきそうなぐらい熱演。
ヘイハチはシャープで可愛くて、きだつよしの舞台経験の豊かさを発揮。カツシロウの成長物語でもあるので、篠谷聖の過激な純粋ぶりや初々しい殺陣が好ましい。中河内雅貴@キュウゾウの二刀流も鮮やかで、舞いのような身のこなしにも注目。
キララ@水野絵梨奈は可憐に力演。ヒョーゴ@森山栄治はアニメ以上に出番も多く好演。リキチ@黒川恭佑が堅実で上手い。
山崎銀之丞@ウキョウは、子安武人ではなく関智一ヴォイスに近くw、変態ぶりにもイヤらしさがなくて愛嬌たっぷり。
私のイメージ通りでなかったのは二人かな。
ゴロベエがアニメと違ってすっかりお笑いキャラ^^;。高橋広樹の体格が小さく声もスマートで高め、ゴロベエの誠実さや深さが引き出されていない。いっそアニメと同じ稲田徹がやってくれたら面白かったのに。
戴寧龍二のシチロータは、カンベエの”古女房”としては若く見える。長槍の殺陣や外見はいいのだが、カンベエへの思慕や信頼といった内面性が感じられない。『最遊記』の八戒でもそうだったが、戴寧さんは他者との関わりが曖昧のような気がする。だから舞台での存在感も薄い。
カンベエ&シチロータの関係性が浅いので、「負け戦」だった過去があまり強調されていなく、ラストの台詞の昇華になかなか繋がっていかないのが惜しい。
老若バディ的には、カンベエからカツシロウへの橋渡しが迫力と緊張感の中でしっかり描き込まれる。サムライの誇りや哀しみを散りばめた台詞の数々にも思わず涙しそう。
侍、商人の時代でなく、農民の時代。それと共に、もう男達の時代ではないのだというメッセージが、舞台から朧に浮かび上がって感嘆させられた。
サイドブロックの座席で、キャラが重なったりと見難かったのが残念。端の観客にも見せる工夫が必要。それはDVDで確認してくれということか。
真ん中にキャストが集まって、カテコは1回。ミュージカル『BLEACH』みたいに広がって欲しかった。
それにしても漫画&アニメ&ゲーム原作の舞台が最近多すぎる^^;。
次は『イタズラなKiss』『スタンレーの魔女』『11人いる!』チラシもあった『鉄人28号』。『テニプリ』や『遙か』シリーズもある。
Studio Lifeプロデュース公演『フルーツバスケット』にはランガン2人も参入。『緋色の欠片』はキャストに興味がわかない。
パンフが2500円と高過ぎっ。GONZO商品も販売され、舞台化記念新作アイテムまであるっw。
DVD撮影日。平日は空いてたそうだが、楽日前で埋まっていた。
未来のとある星。紆余曲折を経て集まった七人のサムライが、野伏せりの横暴で危機に瀕したカンナ村百姓達を救うため、金や人心を操る都を相手に壮絶な戦いを繰り広げる。
黒澤明監督作品『七人の侍』を50年後にリメイクしたGONZOアニメ『SAMURAI 7』は2004年にリアルタイムで鑑賞。まさかこのアニメが舞台化されるとは驚きだ。
1幕&2幕とも前説は、*pnish*の森山栄治が担当。観客参加型だと言い、キャラ名コールのタイミングを教え練習までw。面白かったから「ヒョーゴ!」コールまでしちゃう。
思った以上にアニメと同じ展開で面白く、骨太で重厚な舞台に仕上がっていた。
4年前に観たアニメの場面や筋が徐々に思い出されて懐かしい。回り舞台の使い方も巧妙。場面展開も流れるようにスピーディで飽きさせない。演出の岡村俊一の手腕に喝采だ。
背景スクリーンにCGアニメを登用、想像力に貢献するが無くても構わない。贅沢なレーザー光線使用と大胆なセットと派手な効果音で、徹底的にエンタメ性を追及している。通路を使った演出が1回きりで勿体無い。
前半のタイトルバックと共に7人が勢揃いシーンは見事。でもコールはなかなか出来ないw。
キャストの力が大きい。ポスターや紙面の陰湿さと比べ、舞台で動いて喋った彼らは、どれほどイメージ通りで生き生きと格好良いことかv。
其々に印象的な戦闘シーンや見せ場が用意され、戦い方や台詞にも個性が見られてキャラクター性も重視。
加藤雅也@カンベエはアニメそのままの雰囲気。腰の据わった低姿勢から繰り出す殺陣アクションも素晴らしく、動きっぱなしの舞台でまさに戦い抜く荒武者のよう。時おり漏らす声が、てらそままさきさんヴォイスとも重なりドッキリ(*^。^*)。
HGこと住谷正樹@キクチヨも、アニメ以上の愛しさがこみあげてきそうなぐらい熱演。
ヘイハチはシャープで可愛くて、きだつよしの舞台経験の豊かさを発揮。カツシロウの成長物語でもあるので、篠谷聖の過激な純粋ぶりや初々しい殺陣が好ましい。中河内雅貴@キュウゾウの二刀流も鮮やかで、舞いのような身のこなしにも注目。
キララ@水野絵梨奈は可憐に力演。ヒョーゴ@森山栄治はアニメ以上に出番も多く好演。リキチ@黒川恭佑が堅実で上手い。
山崎銀之丞@ウキョウは、子安武人ではなく関智一ヴォイスに近くw、変態ぶりにもイヤらしさがなくて愛嬌たっぷり。
私のイメージ通りでなかったのは二人かな。
ゴロベエがアニメと違ってすっかりお笑いキャラ^^;。高橋広樹の体格が小さく声もスマートで高め、ゴロベエの誠実さや深さが引き出されていない。いっそアニメと同じ稲田徹がやってくれたら面白かったのに。
戴寧龍二のシチロータは、カンベエの”古女房”としては若く見える。長槍の殺陣や外見はいいのだが、カンベエへの思慕や信頼といった内面性が感じられない。『最遊記』の八戒でもそうだったが、戴寧さんは他者との関わりが曖昧のような気がする。だから舞台での存在感も薄い。
カンベエ&シチロータの関係性が浅いので、「負け戦」だった過去があまり強調されていなく、ラストの台詞の昇華になかなか繋がっていかないのが惜しい。
老若バディ的には、カンベエからカツシロウへの橋渡しが迫力と緊張感の中でしっかり描き込まれる。サムライの誇りや哀しみを散りばめた台詞の数々にも思わず涙しそう。
侍、商人の時代でなく、農民の時代。それと共に、もう男達の時代ではないのだというメッセージが、舞台から朧に浮かび上がって感嘆させられた。
サイドブロックの座席で、キャラが重なったりと見難かったのが残念。端の観客にも見せる工夫が必要。それはDVDで確認してくれということか。
真ん中にキャストが集まって、カテコは1回。ミュージカル『BLEACH』みたいに広がって欲しかった。
それにしても漫画&アニメ&ゲーム原作の舞台が最近多すぎる^^;。
次は『イタズラなKiss』『スタンレーの魔女』『11人いる!』チラシもあった『鉄人28号』。『テニプリ』や『遙か』シリーズもある。
Studio Lifeプロデュース公演『フルーツバスケット』にはランガン2人も参入。『緋色の欠片』はキャストに興味がわかない。
ルドビコ★Vol.3 義経 -YOSHITSUNE- 紫鬼王編
2008年11月20日 舞台演劇ルドビコ★Vol.3公演『義経 -YOSHITSUNE- 紫鬼王編』初日を観てきた。
紫を着てきちゃったw。女子高生が多いやん。予想通りAxleから花壇。
以前から興味があったルドビコ★公演。先日の30-DELUX公演から年末のAxle公演への橋渡し位置付けもあり、今回の舞台を観劇。
今年4月に上演された『義経 -YOSHITSUNE-』の再演だが、今回は「紫鬼王編」として敵の紫鬼王にも迫り、前回と同じキャストで更にバージョンアップされた新作でもあるようだ。
現代から平安の世に迷い込んだ高校生たち。「遮那王」と呼ばれた義経と、弁慶ら仲間たちと力を合わせ、愛する者たちのために、安倍晴明と因縁のある紫鬼王一派と壮絶な闘いを繰り広げる。
琵琶法師によるナマ演奏で気分は本格的だが、内容は『遙か舞舞』テイスト。新解釈が面白い義経世界で、キャラクターの個性が際立つ。現代ネタを盛り込みながら、前半はお笑い路線。後半は、晴明を軸にして義経や紫鬼王との関係に突っ込み、運命のはかなさや切なさを描いてシリアスへと転調する。その真面目な姿勢とエンタメ性が、ルドビコ★らしいのだろう。
OPは始まってから10分後ぐらい。スクリーンの映像がクリアでなく、文字が読み辛いのが難。
真ん中の五条大橋を上手く活用してスピーディな展開。特に左手のもう一つの出入口が頻繁で、左側座席のほうが美味しいかもしれない。
中盤は義経と桜に焦点が当るせいか、家来たちの出番が忘れ去られ、緊迫感が薄れテンポが鈍くなる。
ゆるゆるの殺陣アクションが、後半はどんどんシャープにエネルギッシュになり見応えあり。初日だからか全体的に台詞に不安定感もあったが、完璧になるだろう。
主役の大河元気は、『WA』とは違って、爽やかで快活な美少年風。目が大きく声も演技もはっきり、アクションも優雅で、やはり華がある。
林修司は、結局3役をこなし、其々に違った表情を見せて面白い。火曜の舞台ではルキアだったが、2日後にルキア兄(白哉)を観ることになるとはねw。
郷本直也は、どんな役でもハマルこと。力強く長刀を振り回すが、様々な刀の殺陣を器用にこなされて驚嘆。
Takuyaは激しくも哀しい演技が上手く出ていて男っぽい。殺陣の見どころもある。
テニミュ氷帝繋がりでw、大柄な身体の鷲見亮は豪放な無頼者がよく似合う。
高木万平は、毎日似たような顔を見てるせいか(@Cafe吉)親近感がわいちゃう。出番が少なかったのは、殺陣の見せ場がなかったせいか。
今里真は声が魅力的でうっとり。美津乃あわは妖艶な存在感。二人とも意外と出番があり物語を締める。
ルドビコ★の宮島幸春、桜木さやか、上谷佳澄が、こなれた演技で盛り上げること。
ルドビコ★次回作品は、サンモールスタジオ代表の佐山泰三の書き下ろし『深沢ハイツ302~もう一つのニュートンの林檎~』。今年初めに観た『深沢ハイツ203~ニュートンの林檎~』の続編なのは明らかw。松川貴弘さんの役どころを、林修司さんがやるようだ。
来月後半から、林さんと元気くんはAxle『11人いる』客演。元気くんがフロル役なのね。
郷本さんは舞台『アヴェ・マリターレ!』出演。浅沼晋太郎の脚本・演出で、佐野瑞樹や兼崎健太郎も出演だから観たいな。
紫を着てきちゃったw。女子高生が多いやん。予想通りAxleから花壇。
以前から興味があったルドビコ★公演。先日の30-DELUX公演から年末のAxle公演への橋渡し位置付けもあり、今回の舞台を観劇。
今年4月に上演された『義経 -YOSHITSUNE-』の再演だが、今回は「紫鬼王編」として敵の紫鬼王にも迫り、前回と同じキャストで更にバージョンアップされた新作でもあるようだ。
現代から平安の世に迷い込んだ高校生たち。「遮那王」と呼ばれた義経と、弁慶ら仲間たちと力を合わせ、愛する者たちのために、安倍晴明と因縁のある紫鬼王一派と壮絶な闘いを繰り広げる。
琵琶法師によるナマ演奏で気分は本格的だが、内容は『遙か舞舞』テイスト。新解釈が面白い義経世界で、キャラクターの個性が際立つ。現代ネタを盛り込みながら、前半はお笑い路線。後半は、晴明を軸にして義経や紫鬼王との関係に突っ込み、運命のはかなさや切なさを描いてシリアスへと転調する。その真面目な姿勢とエンタメ性が、ルドビコ★らしいのだろう。
OPは始まってから10分後ぐらい。スクリーンの映像がクリアでなく、文字が読み辛いのが難。
真ん中の五条大橋を上手く活用してスピーディな展開。特に左手のもう一つの出入口が頻繁で、左側座席のほうが美味しいかもしれない。
中盤は義経と桜に焦点が当るせいか、家来たちの出番が忘れ去られ、緊迫感が薄れテンポが鈍くなる。
ゆるゆるの殺陣アクションが、後半はどんどんシャープにエネルギッシュになり見応えあり。初日だからか全体的に台詞に不安定感もあったが、完璧になるだろう。
主役の大河元気は、『WA』とは違って、爽やかで快活な美少年風。目が大きく声も演技もはっきり、アクションも優雅で、やはり華がある。
林修司は、結局3役をこなし、其々に違った表情を見せて面白い。火曜の舞台ではルキアだったが、2日後にルキア兄(白哉)を観ることになるとはねw。
郷本直也は、どんな役でもハマルこと。力強く長刀を振り回すが、様々な刀の殺陣を器用にこなされて驚嘆。
Takuyaは激しくも哀しい演技が上手く出ていて男っぽい。殺陣の見どころもある。
テニミュ氷帝繋がりでw、大柄な身体の鷲見亮は豪放な無頼者がよく似合う。
高木万平は、毎日似たような顔を見てるせいか(@Cafe吉)親近感がわいちゃう。出番が少なかったのは、殺陣の見せ場がなかったせいか。
今里真は声が魅力的でうっとり。美津乃あわは妖艶な存在感。二人とも意外と出番があり物語を締める。
ルドビコ★の宮島幸春、桜木さやか、上谷佳澄が、こなれた演技で盛り上げること。
ルドビコ★次回作品は、サンモールスタジオ代表の佐山泰三の書き下ろし『深沢ハイツ302~もう一つのニュートンの林檎~』。今年初めに観た『深沢ハイツ203~ニュートンの林檎~』の続編なのは明らかw。松川貴弘さんの役どころを、林修司さんがやるようだ。
来月後半から、林さんと元気くんはAxle『11人いる』客演。元気くんがフロル役なのね。
郷本さんは舞台『アヴェ・マリターレ!』出演。浅沼晋太郎の脚本・演出で、佐野瑞樹や兼崎健太郎も出演だから観たいな。
歌謡シアター ラムネ~夢の途中編~
2008年11月18日 舞台演劇歌謡シアター『ラムネ~夢の途中編~』を観てきた。
Port B絡みですっかり親しみがわいた劇場。年配の団体さんがゾロゾロ来場してたが招待客かな。
開演前の会場には懐かしの歌謡曲。やがて、しゅわ~っと開幕。
何と最前列座席。しかもお目当ての立ち位置的に美味しすぎてドキドキ(^.^)。途中でキラキラも飛んできちゃう。
昭和の名曲に乗せて甘酸っぱい青春物語を描く、舞台シリーズ第3弾。
今回は、男女7人の高校生から現代までを、懐かしい楽曲と共に送る物語。7人がくっついたり離れたりと、ビバヒル白書みたいw。夢と現実の狭間で、悩みながら生きていく若者達の姿が健気で爽やか。
登場人物の世代設定が自分とほぼ同じなのは嬉しいが、10代にも40代にも見えないキャストには苦笑w。若い彼らが、オリジナルのフリやダンスを交えながら、約25曲を頑張って唄ってくれる。懐かしい曲に包まれて、ひと時タイムスリップ感を味わった。
殆どの曲を、自分で歌えてしまえるのが、カナシイ(笑)。「情熱の嵐♪」では思わず「ヒデキ!」と呼びそうになるv。弾き語りの「ロマンス♪」シーンは楽しくてお気に入り。「守ってあげたい♪」は以前よりもウルっときちゃう。「ランナウェイ♪」と「夢の途中♪」では客席からも拍手。
第2弾に続いて出演の小西遼生は、夢を追いかけながらも手放しそうになる難しい役どころ。前半はやたらと突き飛ばされ、大丈夫かと心配w。カメラいじりがサマになってたが、ふと、たま父(@ちびまる子)の若い頃もこうだったのかなと思ったり。女装まで見られたがw、笠原浩男に似てるなと初めて気づいた。コミカルな掛け合いも面白いが、苦悩や激しさを表現するところは小西くんの真骨頂。曲も多く、ソフトで綺麗な声で歌いあげるが、声量が出るともっとイイ。
佐藤美貴は、ミュージカル『BLEACH』他でも見事な歌いっぷりを知っているが、今回も安定感ある歌唱力でソツなく響かせた上、一途で可愛い女を好演。
好青年ぶりでわかせた石井一彰は、張りのある声と表情のある歌い方で、まさにミュージカル風。
曾我泰久はマルチ俳優というべきか、どんな世代にも見えるリアルっぽさが面白い。ギターの腕前と共に歌もダイナミック。
吉岡麻由子は、女丈夫っぽい中に繊細さを表現し、歌と共に艶かしいダンスも披露。伊藤有希は、前半と後半でよく化けてセクシー。椎名へきるは音程的にも声量的にもメンバーの中で一番不安定だが^^;、オタクっぽい可愛さで通す。へきるさんにはモリモリから花壇が届いていた。
登場人物と、自分の人生と重ね合わせると、一番似ているキャラは香織になるかな。香織のラスト近くの台詞にも共鳴。私も夢みがちだけど現実的だからねw。
大好きな「異邦人♪」はフルコーラスで唄って欲しかったな。「飛んでイスタンブール♪」も今度聞きたいものだ。
カテコは1回で真ん中に小西くん。土日やトークショー回はもっと盛り上がるだろう。
演出は、私と同世代の板垣恭一。そういえば『お父さんの恋』の時も最前列だったっけ。
板垣氏の次作品は台本と演出を担当した2月の『罠』。チラシが2種類もあるv。その次の板垣氏の演出作品『キサラギ』も観たくなってきた。
小西くん出演の映画『平凡ポンチ』はやっぱレディースデーかな。秋山莉奈の美尻を触るんかw。
 ̄ ̄ ̄
今日の『笑っていいとも!』テレフォンショッキングのゲストは鈴木裕樹。
観る前から、母親のような心境で私もドキドキw。タモリさんを前に、ズッキーも緊張パクパクを隠して何とか普通の表情を維持。
シロタンの時は『チーム・バチスタの栄光』放送前の宣伝とスペイン話だったが、ズッキーは6話のポスターを持参して犯人探しにも言及。
ヌンチャクから、あらぬ方向に話が飛んだが^^;、超速腕立て伏せを披露しキッチリ挽回。わんこソバでストラップも見事ゲット。おめでとう。シロタンの9分間より長かったかもw。
次は古参ミッキー・カーチス。明日は丁度『ケータイ捜査官7』放送日だw。
『シャカリキ!』DVDが1月発売。12月のD-BOYS写真集も買わなきゃ。
Port B絡みですっかり親しみがわいた劇場。年配の団体さんがゾロゾロ来場してたが招待客かな。
開演前の会場には懐かしの歌謡曲。やがて、しゅわ~っと開幕。
何と最前列座席。しかもお目当ての立ち位置的に美味しすぎてドキドキ(^.^)。途中でキラキラも飛んできちゃう。
昭和の名曲に乗せて甘酸っぱい青春物語を描く、舞台シリーズ第3弾。
今回は、男女7人の高校生から現代までを、懐かしい楽曲と共に送る物語。7人がくっついたり離れたりと、ビバヒル白書みたいw。夢と現実の狭間で、悩みながら生きていく若者達の姿が健気で爽やか。
登場人物の世代設定が自分とほぼ同じなのは嬉しいが、10代にも40代にも見えないキャストには苦笑w。若い彼らが、オリジナルのフリやダンスを交えながら、約25曲を頑張って唄ってくれる。懐かしい曲に包まれて、ひと時タイムスリップ感を味わった。
殆どの曲を、自分で歌えてしまえるのが、カナシイ(笑)。「情熱の嵐♪」では思わず「ヒデキ!」と呼びそうになるv。弾き語りの「ロマンス♪」シーンは楽しくてお気に入り。「守ってあげたい♪」は以前よりもウルっときちゃう。「ランナウェイ♪」と「夢の途中♪」では客席からも拍手。
第2弾に続いて出演の小西遼生は、夢を追いかけながらも手放しそうになる難しい役どころ。前半はやたらと突き飛ばされ、大丈夫かと心配w。カメラいじりがサマになってたが、ふと、たま父(@ちびまる子)の若い頃もこうだったのかなと思ったり。女装まで見られたがw、笠原浩男に似てるなと初めて気づいた。コミカルな掛け合いも面白いが、苦悩や激しさを表現するところは小西くんの真骨頂。曲も多く、ソフトで綺麗な声で歌いあげるが、声量が出るともっとイイ。
佐藤美貴は、ミュージカル『BLEACH』他でも見事な歌いっぷりを知っているが、今回も安定感ある歌唱力でソツなく響かせた上、一途で可愛い女を好演。
好青年ぶりでわかせた石井一彰は、張りのある声と表情のある歌い方で、まさにミュージカル風。
曾我泰久はマルチ俳優というべきか、どんな世代にも見えるリアルっぽさが面白い。ギターの腕前と共に歌もダイナミック。
吉岡麻由子は、女丈夫っぽい中に繊細さを表現し、歌と共に艶かしいダンスも披露。伊藤有希は、前半と後半でよく化けてセクシー。椎名へきるは音程的にも声量的にもメンバーの中で一番不安定だが^^;、オタクっぽい可愛さで通す。へきるさんにはモリモリから花壇が届いていた。
登場人物と、自分の人生と重ね合わせると、一番似ているキャラは香織になるかな。香織のラスト近くの台詞にも共鳴。私も夢みがちだけど現実的だからねw。
大好きな「異邦人♪」はフルコーラスで唄って欲しかったな。「飛んでイスタンブール♪」も今度聞きたいものだ。
カテコは1回で真ん中に小西くん。土日やトークショー回はもっと盛り上がるだろう。
演出は、私と同世代の板垣恭一。そういえば『お父さんの恋』の時も最前列だったっけ。
板垣氏の次作品は台本と演出を担当した2月の『罠』。チラシが2種類もあるv。その次の板垣氏の演出作品『キサラギ』も観たくなってきた。
小西くん出演の映画『平凡ポンチ』はやっぱレディースデーかな。秋山莉奈の美尻を触るんかw。
 ̄ ̄ ̄
今日の『笑っていいとも!』テレフォンショッキングのゲストは鈴木裕樹。
観る前から、母親のような心境で私もドキドキw。タモリさんを前に、ズッキーも緊張パクパクを隠して何とか普通の表情を維持。
シロタンの時は『チーム・バチスタの栄光』放送前の宣伝とスペイン話だったが、ズッキーは6話のポスターを持参して犯人探しにも言及。
ヌンチャクから、あらぬ方向に話が飛んだが^^;、超速腕立て伏せを披露しキッチリ挽回。わんこソバでストラップも見事ゲット。おめでとう。シロタンの9分間より長かったかもw。
次は古参ミッキー・カーチス。明日は丁度『ケータイ捜査官7』放送日だw。
『シャカリキ!』DVDが1月発売。12月のD-BOYS写真集も買わなきゃ。
《RELAX》 & HCC公演 ブラックM 千秋楽
2008年11月16日 舞台演劇《RELAX》& HCC プロデュース公演『ブラックM』千秋楽を観てきた。
用事もあって予定ではなかったけど、前日に戸部さんから楽日も来てねと目力で誘われてw、観にいこうかなと。当日精算券があってよかった。
昨日と殆ど同じ座席へ。補助席も満杯の盛況ぶり。
EMIさんの書かれる《RELAX》の舞台は、2回以上観ないと、その深い良さに気づかないと言わしめる作品ばかり。今回もようやく2回目を観て、作品の心地良さを知る。張り巡らされた伏線や人間関係、噛めば噛むほど味わい深い台詞の妙、朧に見えてくるテーマの意味が、ようやく感じ取れた。
飛田展男演じるアランは、人間の”良心”を体現したようなキャラ。戸部公爾演じるヴィンセントは、人間の”悪意”を全て集約したようなキャラ。
良心と悪意が出会い、ひしめき合い転がりゆく中で、人々の夢と欲望があらわになっていく。光の世界で生きる者、影の世界で生きる者。其々に役割があり、其々が精一杯に生きていく。生の営みの愛しさが込み上げてくる世界観。
津久井教生演じるトーマスが映画界のキーマン。人と人の出会いって偶然ではなく、実は誰かの手にゆだねられた”必然”なのかもしれない。そう思うと、夢のある人生にも思えてくる。
一番の笑いどころはやっぱり、飛田展男と西原久美子との息ぴったりの映画スター問答(笑)。口をふさぐ若手二人の奮闘もあり、今回もかなりの爆笑を誘った。その後で黒い羽を拾う飛田さんのゆったりしたアドリブもあり、緩急の上手さも際立つ。
飛田さんが靴を履かせる場面では、今日の西原さんは見事な股開きでサービスした。
「やだっ!」と初めて反抗したアランのラストは一番の見どころ。飛田さんの身体ゴロゴロも快調。昨日はステージ前まで転がって、落ちないかとハラハラさせたが、今日は真ん中でキープ。よける戸部さんのジャンプも高めで多かったようなw。「えいっえいっ」と戸部さんに足攻撃するところも可愛くてたまらん。今までとはうって変わった飛田さんのやんちゃぶりに、客席からも笑いのうず(^o^)。
エピローグも小気味いい。結局、ヴィンセント×アランのままだったのも愉快。
最後は皆さんがキャラの仕草で登場。戸部さんと飛田さんの間を縫って、顔を出す津久井さんが可笑しい。津久井さんの音楽もステキだった。
 ̄
終演後は役者さんとの歓談。昨日お会いしたYさんもご一緒。
飛田さんとご挨拶。来年6月も楽しみ。
戸部さんとご挨拶。《RELAX》さんの次回公演は来年12月を予定とのこと。
お二方からブラックMのTシャツにサインを頂戴した。ありがとうございますm(__)m。
帰り際、西原さんにYさんがご挨拶してたので、私も便乗。間近で拝見しても、年齢を全く感じさせない体型とお顔で実に羨ましい。サインと握手も便乗。劇団21世紀FOXの音楽劇も楽しみ。
帰りの電車でYさんと”夢”のある話。私の夢は何だっただろう?と、久しぶりに振り返りたくなる舞台だった。
用事もあって予定ではなかったけど、前日に戸部さんから楽日も来てねと目力で誘われてw、観にいこうかなと。当日精算券があってよかった。
昨日と殆ど同じ座席へ。補助席も満杯の盛況ぶり。
EMIさんの書かれる《RELAX》の舞台は、2回以上観ないと、その深い良さに気づかないと言わしめる作品ばかり。今回もようやく2回目を観て、作品の心地良さを知る。張り巡らされた伏線や人間関係、噛めば噛むほど味わい深い台詞の妙、朧に見えてくるテーマの意味が、ようやく感じ取れた。
飛田展男演じるアランは、人間の”良心”を体現したようなキャラ。戸部公爾演じるヴィンセントは、人間の”悪意”を全て集約したようなキャラ。
良心と悪意が出会い、ひしめき合い転がりゆく中で、人々の夢と欲望があらわになっていく。光の世界で生きる者、影の世界で生きる者。其々に役割があり、其々が精一杯に生きていく。生の営みの愛しさが込み上げてくる世界観。
津久井教生演じるトーマスが映画界のキーマン。人と人の出会いって偶然ではなく、実は誰かの手にゆだねられた”必然”なのかもしれない。そう思うと、夢のある人生にも思えてくる。
一番の笑いどころはやっぱり、飛田展男と西原久美子との息ぴったりの映画スター問答(笑)。口をふさぐ若手二人の奮闘もあり、今回もかなりの爆笑を誘った。その後で黒い羽を拾う飛田さんのゆったりしたアドリブもあり、緩急の上手さも際立つ。
飛田さんが靴を履かせる場面では、今日の西原さんは見事な股開きでサービスした。
「やだっ!」と初めて反抗したアランのラストは一番の見どころ。飛田さんの身体ゴロゴロも快調。昨日はステージ前まで転がって、落ちないかとハラハラさせたが、今日は真ん中でキープ。よける戸部さんのジャンプも高めで多かったようなw。「えいっえいっ」と戸部さんに足攻撃するところも可愛くてたまらん。今までとはうって変わった飛田さんのやんちゃぶりに、客席からも笑いのうず(^o^)。
エピローグも小気味いい。結局、ヴィンセント×アランのままだったのも愉快。
最後は皆さんがキャラの仕草で登場。戸部さんと飛田さんの間を縫って、顔を出す津久井さんが可笑しい。津久井さんの音楽もステキだった。
 ̄
終演後は役者さんとの歓談。昨日お会いしたYさんもご一緒。
飛田さんとご挨拶。来年6月も楽しみ。
戸部さんとご挨拶。《RELAX》さんの次回公演は来年12月を予定とのこと。
お二方からブラックMのTシャツにサインを頂戴した。ありがとうございますm(__)m。
帰り際、西原さんにYさんがご挨拶してたので、私も便乗。間近で拝見しても、年齢を全く感じさせない体型とお顔で実に羨ましい。サインと握手も便乗。劇団21世紀FOXの音楽劇も楽しみ。
帰りの電車でYさんと”夢”のある話。私の夢は何だっただろう?と、久しぶりに振り返りたくなる舞台だった。
《RELAX》 & HCC公演 ブラックM
2008年11月15日 舞台演劇《RELAX》& HCC プロデュース公演『ブラックM』を観てきた。
土日は当日券はなさそう^^;。いつから整理券を配布するようになったのか。
今回もロビーには役者の稽古場フォトが飾られる。TARAKOさんから花壇、中尾さん&関さんからも花壇があり、先日のDC公演が思い出される。
全席自由だが、とりあえず前方の真ん中へ。補助席まで置いてあるのも初めて見た。
「ブラック・マリア」にほほ笑みかけられた者だけが得られる力。そのブラックマリアをめぐって、映画界に翻弄される一人の中年男と人間模様。
作・演出はEMIで、7年前の第8回公演の再演。一部キャストが新しくなったり入れ替わり、加筆や演出も変えてあって、リニューアルといったところ。
前回公演や筋を実は殆ど覚えていなかったが^^;、観ていくうちに、場面や台詞が時おりフラッシュバック、記憶を引き出しながらの観劇で、殆ど新作感覚だった。
《RELAX》さんといえば哲学的情緒も醸して難解な作品も多かったが、今回は明るく軽快な雰囲気で分り易く展開。いつもよりもパワーアップされた、作り手の勢いみたいなものも感じた。
相変わらず細やかで手強い演出。台詞掛け合いの最中、ステージ後方や横では小芝居があり、モブキャラも出たり入ったり。ステージを左右を分けて同時に展開進行する場面と、集中力どころか観客の意識がわざと分断され、鑑賞力が養われるw。
ゲストも含めてクオリティ高い役者さんが揃い、メインどころは台詞も出番も多くよく動き、体当たりの演技を披露。絶妙な掛け合いで笑いを誘う。
前回にはなかった場面も追加、HCCの若手が緩和を担うが、これが少しかったるくて眠気が出た^^;。暗転も意外と多く、もう少しテンポがあってもいい。
主役の飛田展男は、真面目で誠実で優しい中年男の役。とにかくチョコチョコとよく動き回り、その姿がキュートで愛らしい。流暢な台詞と滑らかな演技力はさすがだが、今回はアドリブも見せたりとノリ捲り。ラストの名場面も、前回より3倍は動いてくれてw、ファンをもハラハラドキドキさせてくれたv。
戸部工爾は飛田さんに関わる役だが、完全に”攻め”いっぽんやり(笑)。飛田さんを見つめる表情や仕草から、好き好き光線が飛んでるんだもんw。少し伸びた髪形に合わせ、長いコートではなく落ち着いたジャケットで、デキル渋い男を演出。
キュートな小山瞳と、飄々とした清水スミカは前回と同じ。おぉじのりこは、ひょうきんさが加えられ颯爽とした趣き。岡本嘉子はケレン味たっぷりの2役で、凄い存在感を見せる。
若手も参入し、皆さん概ね身体が大きいので、飛田さんが小さく見えちゃう。今回はそれがまんまとハマった。
ゲストの西原久美子は、『birthday2008』の渡辺菜生子みたいな、愛くるしい声と存在感で席巻。Liddell Projectの時みたいな衣装だが、いい香りまで匂ってきて気持ち良かった。
西原さんと飛田さんとの、息もきらせぬ映画スター掛け合い漫才が大ウケで、一番笑ったところかも(^o^)。
久保克夫は柔軟な印象。津久井教生は、ラジオでも言ってたけど、確かに初っ端からずっと出ずっぱりで強烈w。
おかげさまで、津久井さんの『絵空事計画』(11/7放送分)もラジオポットで聴けて、予習しといてよかった。戸部さん、飛田さんらのインタビューが賑やかだったこと。
観客のアンケート用紙に「ブラックM」がある抽選もあり。物販はTシャツのみだが、洒落た黒なので購入。
 ̄
終演後は役者さんとの歓談。
戸部さんにご挨拶。ラジオで戸部さんも津久井さんもお風邪中だと話されていたが、未だ風邪が治らず今日も一部が掠れてしまったと恐縮される戸部さん。いえいえ、そんなの気付かない熱演でした。おまけにバイクの事故で足がまだ完治しておらず。色々ハンディを抱えながらの公演で、本当に大事になさって頂きたい。そんな戸部さんと握手とお写真。
飛田さんとご挨拶。ブラMの黒Tシャツに茶のタオルマフラーを小粋に巻いた格好。ご出演情報も色々と伺う。『まかでみWAっしょい』はあのキャラで3回もご出演。某イージーファイバーのCM。公開中の映画『ハンサム・スーツ』では副音声を担当、DVDが出たら買いそうだ。
来年6月、おぉじのりこプロデュース公演にもご出演とは嬉しい。ぜひ観ます。ちゃんと一人一人と優しく目を合せて、丁寧に御礼を言われる飛田さんのお人柄に感動(*^。^*)。
おぉじさんとも少しお話。前回公演で販売されたペンダントに気付いて下さり、来年の公演時でもオリジナルのを販売して下さるとか。楽しみ。
次は、今回客演の西原さんや久保さんも出演される、劇団21世紀FOXの音楽劇。
《RELAX》さんもそうだが、このご時勢で、こんな低価格で良質な舞台を観劇できるのはホントに嬉しいこと。
土日は当日券はなさそう^^;。いつから整理券を配布するようになったのか。
今回もロビーには役者の稽古場フォトが飾られる。TARAKOさんから花壇、中尾さん&関さんからも花壇があり、先日のDC公演が思い出される。
全席自由だが、とりあえず前方の真ん中へ。補助席まで置いてあるのも初めて見た。
「ブラック・マリア」にほほ笑みかけられた者だけが得られる力。そのブラックマリアをめぐって、映画界に翻弄される一人の中年男と人間模様。
作・演出はEMIで、7年前の第8回公演の再演。一部キャストが新しくなったり入れ替わり、加筆や演出も変えてあって、リニューアルといったところ。
前回公演や筋を実は殆ど覚えていなかったが^^;、観ていくうちに、場面や台詞が時おりフラッシュバック、記憶を引き出しながらの観劇で、殆ど新作感覚だった。
《RELAX》さんといえば哲学的情緒も醸して難解な作品も多かったが、今回は明るく軽快な雰囲気で分り易く展開。いつもよりもパワーアップされた、作り手の勢いみたいなものも感じた。
相変わらず細やかで手強い演出。台詞掛け合いの最中、ステージ後方や横では小芝居があり、モブキャラも出たり入ったり。ステージを左右を分けて同時に展開進行する場面と、集中力どころか観客の意識がわざと分断され、鑑賞力が養われるw。
ゲストも含めてクオリティ高い役者さんが揃い、メインどころは台詞も出番も多くよく動き、体当たりの演技を披露。絶妙な掛け合いで笑いを誘う。
前回にはなかった場面も追加、HCCの若手が緩和を担うが、これが少しかったるくて眠気が出た^^;。暗転も意外と多く、もう少しテンポがあってもいい。
主役の飛田展男は、真面目で誠実で優しい中年男の役。とにかくチョコチョコとよく動き回り、その姿がキュートで愛らしい。流暢な台詞と滑らかな演技力はさすがだが、今回はアドリブも見せたりとノリ捲り。ラストの名場面も、前回より3倍は動いてくれてw、ファンをもハラハラドキドキさせてくれたv。
戸部工爾は飛田さんに関わる役だが、完全に”攻め”いっぽんやり(笑)。飛田さんを見つめる表情や仕草から、好き好き光線が飛んでるんだもんw。少し伸びた髪形に合わせ、長いコートではなく落ち着いたジャケットで、デキル渋い男を演出。
キュートな小山瞳と、飄々とした清水スミカは前回と同じ。おぉじのりこは、ひょうきんさが加えられ颯爽とした趣き。岡本嘉子はケレン味たっぷりの2役で、凄い存在感を見せる。
若手も参入し、皆さん概ね身体が大きいので、飛田さんが小さく見えちゃう。今回はそれがまんまとハマった。
ゲストの西原久美子は、『birthday2008』の渡辺菜生子みたいな、愛くるしい声と存在感で席巻。Liddell Projectの時みたいな衣装だが、いい香りまで匂ってきて気持ち良かった。
西原さんと飛田さんとの、息もきらせぬ映画スター掛け合い漫才が大ウケで、一番笑ったところかも(^o^)。
久保克夫は柔軟な印象。津久井教生は、ラジオでも言ってたけど、確かに初っ端からずっと出ずっぱりで強烈w。
おかげさまで、津久井さんの『絵空事計画』(11/7放送分)もラジオポットで聴けて、予習しといてよかった。戸部さん、飛田さんらのインタビューが賑やかだったこと。
観客のアンケート用紙に「ブラックM」がある抽選もあり。物販はTシャツのみだが、洒落た黒なので購入。
 ̄
終演後は役者さんとの歓談。
戸部さんにご挨拶。ラジオで戸部さんも津久井さんもお風邪中だと話されていたが、未だ風邪が治らず今日も一部が掠れてしまったと恐縮される戸部さん。いえいえ、そんなの気付かない熱演でした。おまけにバイクの事故で足がまだ完治しておらず。色々ハンディを抱えながらの公演で、本当に大事になさって頂きたい。そんな戸部さんと握手とお写真。
飛田さんとご挨拶。ブラMの黒Tシャツに茶のタオルマフラーを小粋に巻いた格好。ご出演情報も色々と伺う。『まかでみWAっしょい』はあのキャラで3回もご出演。某イージーファイバーのCM。公開中の映画『ハンサム・スーツ』では副音声を担当、DVDが出たら買いそうだ。
来年6月、おぉじのりこプロデュース公演にもご出演とは嬉しい。ぜひ観ます。ちゃんと一人一人と優しく目を合せて、丁寧に御礼を言われる飛田さんのお人柄に感動(*^。^*)。
おぉじさんとも少しお話。前回公演で販売されたペンダントに気付いて下さり、来年の公演時でもオリジナルのを販売して下さるとか。楽しみ。
次は、今回客演の西原さんや久保さんも出演される、劇団21世紀FOXの音楽劇。
《RELAX》さんもそうだが、このご時勢で、こんな低価格で良質な舞台を観劇できるのはホントに嬉しいこと。