五番街イベント参加の後、空腹をつけ麺で満たし、劇団すごろく秋公演を観に新宿へ行った。
すごろくの舞台はお初。ベテラン緒方賢一と松本保典を柱に、今回は伊藤健太郎が客演する。
話には漏れ聞いてたが、ロビーで紙テープが売られ、おひねり用紙が用意され、投げ方を前説でクドクド言われ、いや〜ンな予感はした^^;。投げるには、舞台までの距離が遠過ぎる感。

第1部は、大正っぽい時代が舞台の『恋する?ハッスル??☆☆☆する!?』。シェイクスピア原案だが、《恋のからさわぎ》なのかな。2組…いや3組のもつれにもつれた恋物語。
緒方さん、松本さん、伊藤健さんが、軍服っぽい衣装に身を包み、口髭を蓄え硬派な役どころ。
ところが恋が介入すると、彼らは忽ちフニャフニャと腑抜け状態。男の意地と名誉が交錯する中、二転三転した後は、晴れて女の愛情を手に入れるというハッピーギャグコメディであった。
松本さんも伊藤くんもいつもの如く硬柔併せた確かな演技だけど、アドリブも多く面白かった。
緒方さんが意外や、こんなに人当たりの良い可笑しい方だとは思わなかった。演技にもすっごく親近感あるの。笑い顔もダジャレも可愛かった。声は変らず張りがあり渋くて温かいんだけどね。
女性陣も若手が多いけど、個性豊かでパワフルで圧倒されそうな勢いだった。
中田雅之の飄々とした演技や、小林範雄の近藤正臣めいたオーバーアクションも印象的。

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休憩後、第2部は『歌と踊りのグランドショー』。堀内賢雄のくどいナレーション付きw。
劇団員が其々にコスして、大いに唄って踊るのだが、観客の大喝采と声援を浴びて大盛り上がり。色とりどりの紙テープがグルグルといっぱいに投げられ、小銭を包んだおひねりが投げられ、前方座席の人は千円札を直接スター達に渡しているの。
劇団員もそれはもう大ノリノリ。歌詞でおひねりを要求したり、小芝居を間に披露したりと、芝居の稽古なんかよりコッチを優先して練習したんじゃないの!?って感じ。

緒方賢一がジュディ・オングの扮装で歌を唄った時は、そりゃもうビックラしたわさ(^O^)。緒方さんって、こ、こーゆう人だったの〜〜!? コナンの博士とか、真面目な役柄の緒方さんはどこへ…。金髪の鬘も笑えたが、衣装もすっごく凝ってて、巨大な袖でおひねりを受け取ろうとする念の入れよう。
松本保典は、S.S.D.S.イベントでも強調してた、ペ・ヨンジュンそのものだった(笑)。
伊藤健太郎は酔っ払い風に、何故か「また会う日まで」を熱唱。かなり慣れた芸達者ぶり。「客演なのに、グランドショーに出させて頂いて…」と後で苦笑しつつ喜んでいた。
女性陣は山本リンダやキューティハニーのネタも披露。鉄人28号の小芝居も可笑しかった。
ラストは全員が着物姿で「マツケン・サンバ」。確かに松本さんは「マツ」で、緒方さんは「ケン」だよねっ!(^o^) ものすごーく濃くてかなりヘンで楽しい時間だった。
最後に座長の緒方さんから挨拶とお礼。観客一体で三本締めをして終了した。

そしてよーやく分った。観劇するにはあの座席は良かったが、ショーに参加するには舞台から遠かった。投げた紙テープ、全然舞台に届かなかったんだもん(-.-)。おひねりもライトに当たるし^^;。
今度からは指定席じゃなく前方の自由席だな。来年の公演ではしかとリベンジしてやるゾー!
ドラマティックカンパニー公演『ラブ・ラブ・バディ・ボーイ』東京楽日に行ってきた。
バックステージツアーには友人も同伴できるそうなので、友人の抽選にも期待してたが残念。でも仮に同伴者がDC会員ではなかったらどうなるんだろう?次回も抽選あるなら2名様当りにして欲しい。
スライドショーの映像はDVD-ROMじゃなくDVD化して欲しいな。二人の歌も併せて入れて欲しい。

初日と比べて、舞台の流れがよりスムーズで息ぴったり。聞き逃してた台詞なども発見。
中尾隆聖は1ステージ熱演後は、相変わらず汗ビッショリ。関俊彦が青いスリッパを履いて出てきた時は、思い出し笑いしそうになったが、さすがに楽日は落とさなかった。
「トーマの心臓」と「風と木の詩」の台詞もしっかり耳に入ってきた。中尾さんが「ジルベール」と言ったから、関さんが受けになるのか…やはり(笑)。膝に手をあてて引っ込めたり、「お前と別れて再婚」とか、あの年代を象徴してるのかBLネタが多かった(あの頃は、BLという言葉は無かったが)。
水下きよしの演出は、テンポ良くコミカルな中にも、しみじみとした温かさがある。

タキシード姿で二人が過去を思い出し語る場面は、いったいどこまでがアドリブなのか、素をさらけ出して、どんどん会話がエスカレートして面白かった。トモちゃんが「夫婦で道路歩く時は車道を歩かない」「後ろを歩く」とか現実味帯びてたなw。俊夫の「ウチは円満ですよ」ってのはノロケかい?
携帯の画面出すのに四苦八苦し、過去の携帯話を悔しそうに話すトモちゃんが可愛かった。

ラストの「祝婚歌」では一気に気持ちが加速し、初日以上に涙がこぼれてとまらなかった(;_;)。
おまけに舞台挨拶の最後に、冒頭で唄われた「ななこ」を関さんメインで生で唄ってくれたの(*^。^*)。台風の夜公演にも唄ってくれたそうだが、楽日にも聞けて良かった。
関さんの伸びやかに柔らかに力強く響く歌声。「健康」と「自分を愛する心」…よしのひろし氏の詩と、心打たれるヒトヨシノビタの音楽。またまた涙で目が真っ赤になってしまった(;_;)。だ〜から、私は夫婦ネタと子供ネタには弱いんだってば!

舞台挨拶トークでは、再演時で関さんが女装で苦労した話もしてくれた。体毛がスゴイので、前日夜にムダ毛処理をしたとかで可笑しかった。DCカードや「トシ&トモ」ネタもお約束か。
黒子じゃなく後見の3人も舞台挨拶。トップバッターの関根宏次が、紹介したのとは逆方向から出てきてまた爆笑。久保田隆、小田木美恵も登場。来年のDC公演にはぜひ出演して頂きたい。
ダブルアンコールでは、恒例の一本締め。中尾さんが関さんに掛け声をやらせるのが可笑しい。会場一丸となって締めた。今週木曜からは大阪公演。無事に公演が成功しますように。

開演前ロビーで、堀勝之祐らしき方を発見(名前忘れていた^^;)。それと小杉十郎太が一人でいらしてた。グラサンかけた顔は苦みばしっていたが、黒の服でかため颯爽として格好良かった。
終演後ロビーでも、アンケ書く後ろに小杉さんがいらしたり、楽屋から出てきた小杉さんが目の前を通り過ぎたり…。数年前までは舞台で、中尾さんや関さんと共演されたことが思い出された。
親子劇場のグーリーでお馴染み、堀本等が入口にいらしたので、お写真と握手をお願いした。グーリーでは化粧してるから恥かしくて出て行かないとか。今回スーツ姿の堀本さんとの写真実現!(^^)

その後は、関さんファン6人でお茶。芝居の中で使われた歌「花嫁は〜♪」「僕の髪が〜♪」「長崎から〜♪」や「カモメのジョナサン」を知らない人もいて、若い人とのジェネレーションギャップというか、知っててより楽しめたという気分になったv。ガンダム話やミラージュ話も出て盛り上がった。

その後、百貨店某地下入口で、関さんが定期的にやってる東武カードの宣伝CMを聞きに行った。クリスマスシーズンはひっきりなしに流れるが、今回は5分おきみたい。「Go!Go!Go!」を3回聞けた。
舞台『ハロルドとモード』を観てきた。
DCの『ラブラブ…』と見事に日程が重なってるが、中尾隆聖&関俊彦からの花壇も飾られてた。パンフは無し。残念なことに、ホール座席にいくらか空席。おかげで3列目でも障害無く見れたけどね。

80歳の女性(あえてお婆さんと書かない)に恋した青年が、彼女の誕生日にプロポーズの決心。
この二人が実は並大抵じゃない。青年は自殺マニアな変人。女性は世の中の法律さえ吹っ飛ばす自由を持ち生きることに喜びを見出す。でもどちらも孤独で、心からの魂の触れ合いを求めていた。

前半は二人の出会いからまったりした雰囲気で、トロトロと眠くなってしまった^^;。女性モードの盗みを盗みとも思わないマイペースな身勝手さに嫌気がし、青年ハロルドの優柔不断ぶりにもイライラしたからかもしれない。
だが後半は一転し畳み掛けるような演出で、二人の行方に釘付けになる。
モードの良さを漸く理解でき、ハロルドが自分の気持ちをストレートに表したからだろう。
可笑しくて哀しくて、甘美でほろ苦い、切ないけど幸せなラブストーリー。
モードは理想の老婆像ではないけど、彼女のようにたおやかに豊かに年を重ねたいと思った。

「サザエさん」のフネさん役でお馴染みの麻生美代子は、その存在感にただただ圧倒される。
小さな身体でのびやかな演技、声がよく通る。大胆だけど可愛らしい女性を好演してハマリ役。
ハロルド役の西ノ園達大は繊細かつしっかりした演技で、美青年ぶりも併せて注目株だ。
二人の綺麗なハミングやダンスも見所だが、小さなキスシーンにははんなりさせられた。

ハロルド母役の白木美貴子のお喋りな威勢良さ、神父役の酒向芳の律儀な善人ぶりも上手い。
バーナード警部役の鈴置さんは、口髭をたくわえ深めのハット姿。4シーンに登場。渋く張りのある声で巡査に怒鳴ったり、モードに言葉をかけたりと、厳しさの中に優しさが滲み出ていた。

何といっても、舞台装置の大胆さと小道具の精密さには目を見張る。
大きなステージを3つに分け更に2階まで設けて、暗転を極力減らすやり方。しかも真ん中には川まで用意され、水を貯めていたのだ。ハロルド達がバシャバシャと実際に水音を立てるので心地良い。その川はラストで意外かつ最大の役割を果たすから、まさに計算づくなのかもしれない。
グラスやティーポットもいかにも時代を映し、画一枚にも意味合いを残す。そういやハロルドの自殺小道具がどれもスゴイのだ。生首もどきにはビックリ、左腕グサリにはドキリとしたよ^^;。

こうなると次回3月の公演が余計楽しみだ。今度の脚本は今までの堤泰之氏ではないが、また麻生さんや鈴置さんが出演。ベテラン陣を相手に、関俊彦がどう関わってくるか。
それに前回公演では電車、今回は川があったのだから、次回は何が登場するのかも楽しみ。タイトル『ムーン・リバー』と言えば、ヘップバーンの『ティファニーで朝食を』の主題歌。劇中歌も欲しいけど、鈴置さんのミニミニライブの回が気になるな。

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アールジュネスの『ビジュアル・ネオロマンス展』へも足を運んでみた。
行った方から、予定してた限定グッズは無いと聞いてたが、Wポスターも欲しかったしね。
『アンジェリーク』と『遙かなる時空の中で』の原画が展示され、版画即売も熱心にされていた。ファンなら一見の価値ありか。
ただ版画即売のため、飾られてた画が次々と取り外され、遙かなんて殆ど画が見れないの。ちょっとムカついたので、画を見せながらセールストークをしてる販売員の横にわざわざ行って見てやった。

ついでに某ソフト館まで行って、『ボトムズ』DVD-BOXも予約完了。これで2割弱引きか。
ドラマティックカンパニー公演『ラブ・ラブ・バディ・ボーイ』初日に行ってきた。
ロビーでは舞台メイキングの1分程のスライドショー。「ラムちゃん」の曲がキュートで見応えあり。バックステージツアーを含んだDC抽選会では、ラッキーにもサイン入り色紙が当たり(^o^)。パンフはポスカ封入り製だが、誰も使わんだろうなw。座席は一番前のセンターブロックで、近過ぎてドキドキ(^.^)。

演目は、20年前には中尾隆聖と青井陽治と井上和彦で初演、15年前には中尾さんと水島裕と関俊彦で再演したもの。今回は中尾さんと関さんにより、男性役者2人だけの芝居をたっぷり味わえる。
二人だけの息の合ったスピーディでテンポの良いコミカルな会話と表情。シンプルかつスタイリッシュな舞台装置。新鮮な演出と入念な加筆。出演者とスタッフ一丸となった爽やかで楽しくジンとくる芝居となった。

演目的にネタが古いところもあり、かえってそれが私の世代には懐かしくてたまらない。
「翔んでる女」なんて言葉も流行ったものね。歌ネタやお笑いネタも知ってるものばかり。
中でも「トーマの心臓」と「風と木の詩」が出てきた時はぶっ飛んだよ〜!(゜o゜) 竹宮恵子にファンレターって、それは私のこと? まさか二人共、実際に漫画までは読んでないよね^^;。
そんなわけで、20年前はOL、15年前には結婚だった私は、年代的にオーバーラップさせながら、彼女達にも共感しつつ、青春時代の甘酸っぱい思い出を反芻して観ていた。
何もかもみな懐かしい。
関係ないけど、中尾さんの男役の名前がウチの息子の名と重なり、聞くだけで吹き出す始末w。

関さん的にも何百倍も美味しい! 
沢山のバラエティある台詞と共に、真剣な顔、笑い顔、おどけた顔、悲しい顔などまさに百面相。
黒いタキシード姿がセクシーで男らしくて格好良いの〜(*^^*)。ところがタオルケットやジャージを羽織るだけで、変身しちゃう。チラシでは本格女装姿の関さんが映ってたが、実際は髪をピンで留めタオルケットとスリッパだけで立派な女装(?)。オカマっぽい女声も聞かせてくれるが、せめて口紅とか塗ればもっと良かった。ハンティング帽を被ると可愛くなるのね。

関さんがヒロミ役の時、ふっとスリッパの片方が脱げて舞台下のフロアに落ちちゃったの。
まじかで現場を目撃したのでフキそうだった(笑)。どうするんだろ〜?と思ってたが、芝居はそのまま続行。私も気に留めないようにしたが、視界にいつも入ってきてね、その青いスリッパが^^;。

それと冒頭から関さんの柔らかな歌声(^^♪。やがて中尾さんとのデュエット。「父親」を意識した歌なのかな? ラストにも二人のデュエットが綺麗に流れ余韻たっぷり。関さんの伸びやかな高音にはウットリ(*^^*)。こっちは「夫婦」をうたったものだろう。「二人が睦まじくあるためには、愚かでいたほうがいい…」歌詞に込められた思いが、自分の結婚生活とも重なって涙ぐんで感動へとつながった(;_;)。
後で、ヨシノヒロシ氏の詩に、ヒトヨシノビタ氏が曲をつけたものだと分ったが、これもぜひCD化して欲しいものだ(アンケにも書いた)。

今回は何と初日舞台挨拶があってビックリ。いつもは初日でも無いそうで。
挨拶とお礼を言う二人の会話がまるで「漫才やってるみたい」(笑)。さっきのジャージで「テツ&トモ」みたいだと言うと、関さんがすかさず「なんでだろ〜」の即興フリw。
花組芝居を控え楽日に来れないかもと演出の水下きよしが登場。三人で「トリオ漫才」みたい。
で、水下さんが舞台から降りて落ちてたスリッパを拾い、関さんに渡してくれたの。恥かしそうに照れ笑う関さん。「舞台は生物ですねぇ」とスリッパをぬいぐるみ代わりにして遊ぶので観客も大笑い。
お礼と花組芝居を宣伝した水下さんだが、退場する時ズッコケてまた会場爆笑。
中尾さんと関さんは、大阪アムホールの宣伝やロビー物販の宣伝まで。ライブCDもあると言うと、中尾さんが「売れ残ってるヤツ」とポロリ。関さんが「座長〜」と苦笑する始末。DC会の宣伝ではDCカードまで出て中尾さんが「お金は借りられない」w。
来年の芝居活動告知で、鈴置プロ客演を控える関さんが思わず「宜しくお願いします」と中尾さんに頭を下げ、中尾さんが「私じゃないから」とw。退場する時も、まだスリッパで遊ぶ関さん!(笑)

再びアンコールで登場。関さんは「ダブルアンコール」と言ったようだが、私には「ダブルコール」と聞こえちゃった^^;。何も考えてなく言葉をつっかえる中尾さんに、関さんは腹を抱えて大笑い。
二人の素のテンポがいいんだよなぁ。最高のコンビ!関さんを引き出せるのは中尾さんだけ。
手を振りにこやかに退場していったお二人。大阪までの長丁場、頑張って下さい。楽日も楽しみ!
Studio Life公演『ドリアン・グレイの肖像』Aチームを観てきた。
座席は中央ブロックの前から5番目。肉眼でしかと見れた。今回はカメラ撮影も入っていた。

ドリアン役に高根研一が登場! 6日から出演だから、彼のドリアンは今日で2回目になるか。
山本芳樹ドリアンを楽しみにしてはいたが、高根ドリアンもどうなるのか興味深々。今まで高根さんが欠場してたのは夏風邪で喉を痛めていたそうだが、演技的に問題は無く頑張っていた。
笠原浩夫ヘンリー卿や岩崎大バジルが並ぶと、長身三人男が揃い、見た目によく映える。みんな足が長いんだよね〜。お尻や腰つきも締まってて、所動作がダイナミック。

高根ドリアンは、山本ドリアンと全く違っていた。逞しい身体と強面の表情からは、およそ純真無垢でナルシーで壊れ易いドリアンとは程遠い。細やかさも無く、悪行もぴったりハマルんだもんw。
だけど後半から急に若々しい表情を見せてきたのでビックリ。18年後だから、変らずとも、逆にどんどん可愛く純粋に見えてくるのも面白い。お仕舞のほうで漸く求めていたドリアンが出てきた。
これは高根さんが、ドリアン像を徐々に自分のモノに構築していく過程だったんだろうか。明日からの公演後半、きっと安定した彼のドリアンを見せてくれるだろう。肖像画のマジックも健在だった。

笠原さんは派手で一癖ありそうな感じがヘンリーにピッタリ。アドリブも余裕たっぷりで笑えた。声の相性が良く台詞回しも上手いのか、前回ウトウトして聞き逃した言葉がスーッと頭に入ってきた。
最後ドリアンが去った後、ハリーの項垂れる仕草や表情が余韻を残してジンときた。
岩崎さんのバジルはイマイチ踏み込みが足りない。真に迫った情愛が感じられないの。年を積み重ねた外見や演技にも、工夫が欲しかった。いや、岩崎さんと高根さんが役交替してもいいかもね^^;。

シヴィル役の林勇輔は、声はまんま女性なの〜。及川健シヴィルと比べると、深みと品がある大人の女性。以前は目についた顎辺りがすっかり丸くなり、外見も美しくなってて見ごたえも充分。
今回ヴィクトール役に予定通りの河内喜一朗。重厚味あって良かった。

話的には長いし、クドクド難しい台詞回しも多かったが、興味溢れる題材ではあった。
ホモを匂わせるシーンや台詞もアチコチにあったしね。出来ればキスシーンやエロシーンも隠さずどんどん見せて^^;、退廃的かつ官能的な思いを観客にもストレートに伝えて欲しかったw。
休憩のトイレも混むし、疲れて眠くもなってくるので、やっぱ2時間位が適当かな〜。

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『DOUBLE CALL』9巻発売日。
のハズだが、何軒書店へ行っても見つからず。取り扱いも無しだと。紀伊国屋も使えねー。
Studio Life公演『ドリアン・グレイの肖像』Cチームのを観てきた。
今年は、原作のオスカー・ワイルド生誕150年なんだね。詩人小説家のワイルドと言えば、両刀使い。同性愛スキャンダルで刑務所送りになった人。昔はそれ位ボーイズラブも犯罪だったのだ^^;。

舞台は休憩挟み3時間強。とにかく長いのなんのって! 淡々と話が進み、途中の盛り上がりも少ないから、飽きもきてね。目がトロトロして何度も欠伸。ほんの一瞬眠ってしまったわ^^;。
ドリアンの原作は読んでないが、もうちょっと話を凝縮して欲しかったな。詩的で哲学的な台詞や言葉も、じっくり味わいたかったけど、あまりに多過ぎて長過ぎて、とても追いかけられない。
登場人物も、脇役やチョイ役を入れると多くて、役者と役柄がイマイチ合致してない有り様。
でも舞台装置と小道具は熟考されていた。白いカーテンと奥行きを巧く使った場面転換はスムーズ。ソファと机の移動もシンプルでいい。何よりタイトルとなった肖像画のマジックが見事で感嘆した。

主人公ドリアン役の山本芳樹の、美少年美青年ぶりには目が釘付け(*^。^*)。全盛期の田原俊彦みたいなイメージなのw。でも台詞はほぼ完璧で、相変わらず演技力は繊細かつパワフル。静と動の表情が上手い。動きも柔らかで滑らか。立ち方も美しい。一幕で鏡を覗いた後に見せた不気味な表情が、また怖い美しさ。
でも彼の肖像画の口元が最初っから怖くてね。それに比べ、彼の堕落ぶりがイマイチ微妙なんだな。もう少しアクのある心の弱さ醜さ怖さを表現出来れば、感情移入できたかもしれない。

ヘンリー卿の楢原秀佳は、安定した演技で良かったが、山本ドリアンより背が低くて残念。
バジル役の山崎康一は、素朴で神経質な感じでピッタリ。ただ演技が淡白なんだよなぁ。
この三人の相性がアレなのか、深く長い交わりの中に「敬愛」が殆ど感じられなかったな。

及川健のシヴィルは優雅で綺麗だったが、出番があれだけなのが惜しい〜。
前回DRACULAで注目株の、フレッシュな吉田隆太のグラディスが知的で可憐。よく見ると、この人って柳楽優弥に似てるのよね。目の釣り上がりの表情とか。つまり石田彰にも似てるってかっ!? 彼らの女装姿なのか(笑)。来年の『OZ』再演では、ぜひ女性役で出て欲しい。

トイレは相変わらず女性ラッシュ。帰る時、試食のレトルトカレー(中辛)が配られた。
来週はAチーム。今度は前のほうの座席だから、オペラグラス要らないかな。
情報によると、高根研一がずっと欠場で、山本さんがAチームでもドリアンをやってるとか。
高根ドリアンも見たいが、ビジュアル的に笠原ヘンリー卿&岩崎バジルに山本ドリアンを見たかったので、このまま暫く山本さんには続投して頂きたいv。体力的にハードでも、彼なら大丈夫かと。

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ニュース明暗。

AM神戸『五番街』が9月で終了。その後枠番組情報は来週にて。
これってもしや、岸裕二が舞台で多忙で、ラジオ出演がムリになってきたのかな? 元々が石田彰&岸裕二で五番街だったからね。単にタイトル変更ってことで、石田さん以下は続投するんじゃないかな…って勝手に思ってるんだが。
AM神戸は雑音激しいし、ルビーとも重なるので、別に終了してもいいんだけどね^^;。

ずっと待っていた『装甲騎兵ボトムズ』DVDメモリアルボックス<初回限定生産>販売。
テレビシリーズ、OVAシリーズを完全収録した初回限定生産の豪華ボックス仕様、ディスク20枚組で待望のDVD-BOX化決定!
封入特典:「装甲騎兵ボトムズ」を俯瞰する企画満載解説書(200ページ予定)
映像特典:「STORIES OF THE “A.T.VOTOMS”」他
収録話数:テレビシリーズ全52話、OVA「ザ・ラストレッドショルダー」、「ビッグバトル」、「レッドショルダードキメント 野望のルーツ」、「赫奕たる異端」
発売予定日:2005年2月24日 価格:94,500円(税込)
ほ、欲しいよ〜〜〜。か、金が……(~_~;)。

明日は『SEEDスペシャルエディション』DVD発売記念イベント。雨で大変そうだ。
先日ポスカ目当てで買ってしまったDVDも一応持って行くかな。

観劇の秋

2004年9月2日 舞台演劇
秋は、観劇の季節。
今季は特に、観たい芝居の日程がアレコレ重なってて、大変なことになりつつある^^;。
チケット取りも、もちろん大変なんだけどね。
それより前に、いつ観に行けるか、いつ観に行ったほうがいいか、ってことだ。声優イベント情報が後から入って来るから、重なりそうな日はなるべく避けたい。

ていうか、学校行事やPTA行事、なんで土曜日ばかりなの〜〜〜。
週休二日制になったんじゃないのかいっ!?  親が、こんなに毎週土曜日ごとに学校へ行かなきゃならないなんて、なんか変じゃないかぁ!? そしていっつも翌週月曜が学校休みになってるし。

先ずは『バディーボーイ』と『ハロルド』が重なってたけど、こっちは何とか調整が済んだ。
問題なのは『リンダ』と『エレクトラ』の日程が丸っきり重なってること。う〜ん。エレクトラは平日かな。こういう時、平日昼の公演があるのは助かる。子供が学校へ行ってる時、サーっと行って観て帰ってこれるもんね。そういうわけで『雲の涯』も平日昼に決めっ。
あかぺらは結局この日しか空いてないか。
で、お初のすごろく。五番街イベが早めに終わりそうだしね。ハシゴ出来ればいいな。
今年こそは、ファンタスティック映画祭へも行きたいんだよね。チケ取り大変そうだけど。

あ、日曜にNHKBS2で予録しておいた花組芝居『いろは四谷怪談』観なくちゃ。
リアルステージ『HUNTER×HUNTER 〜a longing for Phalcnothdk・蜘蛛の記憶〜』二日目を観てきた。HUNTERの舞台を初演から観てきた者には、やはり今回のステージも外せない。
たとえ、平光琢也の演出ではなくとも。たとえ、郷田ほづみのレオリオが出なくても^^;。平日昼とはいえ、空席も目立ってた。
今回の脚本演出は、ミュージカル『ふたり』の脚本を担当した松村武。期待はしたいが、今回は今までと違ってミュージカルじゃないのが惜しい。ここで音楽が、歌が、ダンスが欲しい…と思ったシーンに無かったのは残念だ。演出の違いも感じたし、今までのシリーズとは明らかに異質だ。

主人公ゴン&キルアの出番が圧倒的に少ない。最初は台詞さえ殆ど無くて、何の作品なのかとさえ思った^^;。2年前と同じ衣装を身につけながら、ここでは二人はまるでお客扱い(人質だからそう見えるのか)。立場的に制限されても、二人を目立たせる演出は幾らでもあるハズ。それとも多忙な竹内順子の負担を少しでも少なくしたかったのか^^;。
順ちゃんの可愛いくたくましいゴン、三橋加奈子の良くなったキルアの演技。変らぬ二人だったから一層悔しい気分。
木村亜希子のクラピカも再演以来で新しい衣装で熱演してたが、甲斐田ゆきのピカと比べると線が細い。声にも力が欲しいし、緋の眼の凄みやジャッジメントチェーンもクールに決めて欲しかった。

今回はレギュラーは脇役で、「幻影旅団」が主役なんだね。それもパクノダがメイン。
池田有希子は流石ベテランの味を見せてくれたが、パクノダのイメージとはちょい違う。私の抱いてたのは、もっとクールでシャープな格好良さ。能力者より前に情緒性が強調された感かな。
団長クロロ役の小西大樹が、原作以上に格好良くて満足(*^^*)。長身で立った姿が一層大きく見える。クールで物憂げな表情がまた男っぽく色っぽい。テニミュ不動峰の伊武役は見てないが、会場の若い女性らはおそらく彼が目的だったんじゃないかな。アンコールでも沸いてたし。ま、彼の他にイイ男もいなかったけどねw。
今回はコート姿の無表情なイメージがメインだったが、その前のシーンの包帯巻き姿や涙を流す表情とか見ちゃったら、私もきっと小西クロロに胸キュンになっちゃうだろうな(笑)。

アクションや笑いは旅団その他のメンバー専門。ノブナガ役の香川耕二も巧かったが、松山鷹志の声じゃないとシックリこない。マチ役の久遠さやかは演技も良くてイメージ通り。シズク役の那須めぐみは台詞が少し不安定だったか。
脚本上必要だったんだろうが、オリキャラの巻き込まれた男ははっきり言ってウザかった^^;。最初だけの出番かと思いきや最後まで目立ってるし。旅団にボコボコにされ演技的には大変だったろうが、見てていい気持ちはしない。小さい子供の観客も多いんだから、残虐シーンは極力抑えて欲しい。

バグノダが命をかけて、クロロをそこまで必要とした想いをもっと強く押し出して欲しかった。そうすれば彼女にもう少し感情移入出来ただろうに。それを印象深くする方法がミュージカルなのかな。
2時間弱、満足とはいかないアッサリした舞台だった。期間後半は少しは改善されるかな。

旅団なら、高橋広樹のヒソカも出ないとね。ハンターには郷田さんのレオリオも不可欠。私の好きなセンリツもTARAKO出演で希望。そして次回こそ、平光さん演出でミュージカル化の復活を望みたい。

そういや明日も、劇場版『NARUTO』の舞台挨拶で竹内順子を拝めるではないか。
折角伸びた髪も、今回のゴン役のためにバッサリ切られたそうだ。どっちもキュートだぞ〜。

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DC電話先行予約日。朝から心臓パクパク。今まで全くダメだったので、今回から相方のPHSも拝借。
時間からずーーーっと電話掛け捲りで頑張ったが繋がらず。芝居へ行く時間も迫り、やむなく家の鍵を取りつつ、ダメだしで相方のPHSで番号押したら、何と呼び出し音がなるではないか。
電話口の向こうから、若い男性の声。もうね、神様の声に思えたよ〜(笑)。
ドキドキと震える声で会員番号を言って、何度も何度も予約番号を確認して…だってここ数年DCさんに電話繋がったこと無かったんだもん! 奇跡だよ〜ありがとう神様。ありがとう相方のPHSv。
てなわけで、観劇後時間があったので、早速振り込み。早速金欠^^;。
とにかく10月も関俊彦&中尾隆聖が見られる〜。としこ&りゅうこも見れるね!(笑)
夏の『アトリエ親子劇場』VOL.6に子供らとまた行ってきた。この厳暑の中2回目とはね。
子供達は行く気満々で気合充分! 開場前は公園で遊び、開演前までのお姉さんとの歌や手話の内容はもう慣れちゃって、しっかりやっていた。DCのスタッフの方々にも顔を覚えられてしまってるしw。

『くものきれまに』の生の朗読。
何と金曜に続き、大谷育江がまたメイ役で登場! 昨日のガッシュ舞台挨拶を入れると、3日連続で大谷さんを見ることになり、嬉しい出会いに息子と大喜び。
そして金曜に中尾隆聖がやってたガブ役で、関俊彦が登場! 待ちかねてたわん(^^)v。
関さんもDCの親子劇場Tシャツを着てて、眼鏡無しで、真っ先に目についたのが、前髪が上に跳ねてたこと。まるで起きたばっかりって感じで可愛い〜。
中尾さんのガブはコミカルで渋味だったが、関さんのガブは哀れみ誘いつつ若々しく雄々しい感じ。大谷さんのメイとの相性もピッタリ。お二人の共演はアニメやドラマCDは数あれど、やっぱり一昨々年のDC舞台『ねずみ小僧』を思い出すなぁ。恋仲の関係だったものねv。
関さんは台詞を言う時も、真正面に子供達の顔を見据えながら言うんだよね。その真剣さがまた素敵だったり(*^^*)。台詞的には「オイラ」とか「やんす」とかオモロイ表現が多くて、ホント近くで見て聞けたのはラッキーだった。

休憩挟んで、ファミリーミュージカル『かきの木マン』6。キャストもお話も金曜と同じだけど、飽きずに楽しめた。役者陣の台詞や演技も、金曜よりレベルアップしていた感。
グーリーのナゾナゾも更に難しくなったし、シリトリもなかなか決着がつかなかったな。
役者さんの汗いっぱいの熱演で、子供達も大満足。親も大いに笑った。ありがとうございました。

終演後、子供達はかきの木マンらとまた写真撮影。娘は犬のタロウが気に入ったらしい。
大谷さんもきてくれて、金曜にもここに来たことや昨日の舞台挨拶でも拝見したこと、ガッシュの映画が良かったことを伝えたら、とても喜んでくれた。一緒に写真撮影し、握手もお願いしちゃった。
外に出たら、タオルを首にかけた関さんがいらしたので、すかさずご挨拶。握手と一緒に写真撮影もお願いし構えたら、息子が何故か笑ってて、釣られて関さんも笑い顔(*^。^*)。パチリンコ。
夏休みはこれから少し取るような事を関さんおっしゃってて、お疲れはあるけどお元気そうでにこやかに爽やかにお話してくれた。あまりに嬉しくて、お礼を言ってからそそくさとバス停に急いだ。
てへっ。

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はぁ〜。ようやく私にとって嬉しい8月がスタート。
これで楽しい気分で、明日から北海道へ帰省できる。たぶん、アッチはコッチよりは暑くないハズw。
しばらく日記はお休み。帰ってきたら書きますので、その時は宜しくです。それではっ!
夏の『アトリエ親子劇場』VOL.6に子供らと行ってきた。毎年DCさんが子供達のために無料でやってくれるお芝居。私らも行きだして早5年目。子供らにとっても、夏の楽しみの一つとなっている。
毎年評判が良く、親子連れで満杯になるので、今年から整理券配布で少しは楽になった。
その整理券の番号もすぐに80番台を超え、狭いアトリエの中はぎゅうぎゅう詰めで熱気ムンムン。
開演前までに、お姉さん方が歌や手踊りや手話で子供達を楽しませてくれる。

先ずは、木村裕一原作の『くものきれまに』生の朗読。ご存知『あらしのよるに』第3弾の話。
中尾隆聖が「おおかみ」のガブ役で、「やぎ」のメイ役で登場したのが、何と大谷育江!(^^)v
以前見た時よりも痩せられてたので、最初は確信出来なかったが、声聞いたら、まんまチョッパー声なんだもん!(笑)息子らも気付いて「ガッシュだよね」とニコニコして注目。
大谷さん、明日のガッシュ舞台挨拶でも見られるのに〜その前にここで、こんな1mも離れてない間近で見れちゃうのは運命的w。ていうか、大谷さんって81DCじゃなくて、マウスだよね。なんでだろ〜?
と考えつつ、中尾さんと大谷さん、もう一匹のやぎ役河野智之、ナレーションの波岡晶子のやり取りをめいっぱい楽しんだ。大谷さんは間の取り方やタイミングがやっぱ上手いな、とあらためて思ったり。

休憩挟んで、毎年お馴染みのファミリーミュージカル・スーパーヒーロー『かきの木マン』6。
音楽の世界を征服し、モモリーヌ姫をさらった怪人グーリーらを相手に、かきの木マンと犬のタロウが大活躍する話。今年も会場のちびっこ達と一緒に、ナゾナゾやシリトリあり。ちびっこ達は敵のグーリーにもシリトリを教えちゃうぐらい純真なの。予め渡された手作りのガラガラやかきの葉手裏剣で、かきの木マンを助けるのは変らず。グーリーへの子供達の手裏剣攻撃、テンション高かったな〜w。
今年は小道具や舞台装置も手間をかけて凝っていて、グーリーへ突き刺さる手裏剣なぞ、かなり大きくてメタルちっくでビックリした(笑)。お金かけたのかな〜?^^;
照明と熱気のおかげで、演じる皆さんも汗だくで一生懸命。毎年、敬服させられるわ。

終了後、かきの木マンらと記念撮影しお礼の挨拶。子供らには手作りカードが貰える。
場内に辻村真人が遊びにいらしていて、外でご挨拶。中尾さん、辻村さんとご一緒にお写真もお願いしちゃった。辻村さんは子供好きの方なのか、息子に色々かまってくれた。
中尾さんに、先週のけんじゅうライブのことをお話したら、笑って喜んでいた。大谷さんは、たまに時間が空くとこうしてお手伝いに来てくれるそうだ。今回はラッキーだったのかも! 中尾さんが「ピカチューね」と言われ、そういやそうだったなと気付いたりw。大谷さんって沢山のキャラクターをお持ちだからなぁ。他の親子連れの方は、大谷さんだと気付かれたかしら?
とにかくDCスタッフの皆さん、お疲れ様&ありがとうございました。

子供らは日曜にも行く気満々。今日は関俊彦もいらしてなかったから、また行ってみようか。関さん、お忙しいのねぇ。日曜はかなり混むだろうな〜。
ミュージカル『テニスの王子様 More than Limit 聖ルドルフ学院』を息子と観てきた。
昨日の『ふたり』が女の子のなら、テニミュは男の子だけが出演のミュージカル。年齢キャリアは全く違うが、見比べてみるのも面白い。
場内アナンスで「上演中に役名や名前を呼ぶのはお止め下さい」と流れて苦笑。つまり以前はそういったコトがあったわけだw。

初演は観たが、不動峰編は日程都合で観れず、その間主人公リョーマを始め、キャストが色々と変更されてて、つい前回のと比べてしまう。リョーマは前はもう少し生き生きしてたかな。菊丸は一太郎の時の可愛い表情よりも、柔軟な身体を活発に披露し、より菊丸らしいアクロバットが見れた。
メンバーの中では、歌的にやや不安な人達もいたが、ダンスは以前より更にパワーアップし巧くなっていた。ラケットの振りなどアクションも格好良い。アドリブや細かい演技も見事で、笑わせて貰った。

対ルドルフ戦は予想した通り、前半はダブルス2組、後半はシングルス2組の白熱試合の実況。
大石&菊丸ペア、桃城&海堂ペア、リョーマ、不二兄弟を軸に、一人一人に焦点を当て、じっくりと面白い演出だった。ダブルス2つの試合を交互に持ってく斬新な見せ方や、ライト使いも巧妙。

ルドルフのメンバーが良かった!
何たって、唄う観月! 踊る観月! アニメじゃ考えられないもんね〜(^o^)。
観月はじめ役の塩澤英真が今回の一押し!(*^^*) 制服姿といいジャージといい、ちょいLifeっぽい美少年。顔はとってもキュートで、仕草やラケット振るサマはまさに観月そのもの。ダンスも足の動きがしなやかで巧いの。ただ、難を言えば「んふっ」が「うふっ」に聞こえちゃうこと(息子もそう言ってた)。アニメの観月はもっとねちっこいよ(笑)。
不二裕太役のKENNや、赤澤吉朗役の青木堅治はアニメ以上にカッコイー。柳沢慎也役の篠田光亮はコミカルなアヒルに徹し(笑)結構目立っていた。
他のメンバーも含め、ルドルフ陣皆の仲良しな雰囲気が伝わってきた。

塩澤くんと同年齢で仲良しの、リョーマ役の遠藤雄弥は、前半ラストに少々トチったが、最後の舞台挨拶で深くお詫びして涙ぐんでいたのでビックリ。泣くなよ〜次で決めればいいんだから。青学先輩らに慰められてた姿が可愛かった。お話的にも今回は、リョーマがあんまり目立ってなくて残念^^;。
アンコール登場では、手塚と乾の眼鏡交換もあり会場を沸かせていた。ルドルフのアヒル踊りも笑い。みんな深々と頭を下げてて印象的。終了アナンスが流れても、アンコールの拍手が止まなかったなw。
ミュージカル『ふたり』を観てきた。もちろん演出家の平光琢也がお目当て。
このミュージカルは、出演者の殆どが、毎年オーディションで選ばれた女の子達だ。今回主役の姉妹を、去年と同じコンビがやるAパートと、今年新たに抜擢された二人のBパートに分れている。私が見たのはBだったので、去年観た舞台と当然見比べる事になった。

ストーリーは同じだが、去年より進行が幾分テンポアップされている。
卒業式のシーンや、高等部演劇部最初のシーンの演出が去年と少し違い、より分り易くなってる。「仰げば尊し」の歌も効果的に思えたし、証書の筒の小道具も面白かった。
姉妹の母親役の加藤紀子は、去年の奥山佳恵と比べ、細くオットリして清楚で優しい感じ。「北の女」演歌も、バリコブシじゃなかったw。ラストは肌を露出しないほうが良かったかも。
前田&神永役等を演じる黒一点の塩谷瞬は、いかにもイケメン風モテモテな男っぷり。歌にも自信があるのか、去年の岩崎大よりソロ曲やナンバーが多かったかな。『ハリケンジャー』レッドだった人だ。

姉・千津子役の高橋真唯は、楚々として綺麗でイメージぴったり。
妹・実加役の三好美優は、姉役より背が高く大柄なのが気になった^^;。柔かい身体を使い、のびのびと演技してたが、もう少し繊細さが欲しいところ。
二人とも演技はしっかりしてるが、歌は去年の二人と比べると辛そうで今ひとつかな。

脇を固める女の子達の凛々しくたくましいパワーには、相変わらず圧倒され、胸が熱くなる。
去年と似た衣装だが、前年より更にくだけたような感。ネクタイの使い方は面白いが、卒業式ではキチっと締めて欲しかったな。ミニスカートの中の重ねパンツは派手で色とりどり(笑)。
クラブ活動紹介のシーンも加えられ、ボールをひたすらリフティングしてた女の子が可愛い。
メンバーの中には、我が娘と変らぬ年齢の娘もいて、ネコ役は小学6年生だったりで驚かされた。合格後も皆必死に練習を積み重ね、歌や踊りがこんなに上手くなったんだろうな。

千津子の切ない叫びや、実加の思いの告白では、さすがに頬をまた濡らしてしまった(;_;)。
若く爽やかな娘たちの真剣なパワーに元気を貰った。来年また新キャストで観てみたい。
今回のパンフは、プリクラ&ペーパー風でカラフル。平光さんの写真も何枚も載っていたv。

終了後、裏に引っ込んでいらした平光さんと面会することが出来た。ご多忙なのにすみません。
感想を述べた後、今後の演出予定のお話など。パンフにもあるが、『革命の林檎』の出演者はこれかららしい。そして来年7月円の『マクベス』。去年の『リチャード三世』と全く同じキャストだというから金田明夫、それに高橋理恵子も出るのかな。観るゾ〜! あ、今後の『テニプリ』話を聞くの忘れた。

リアルステージ『HUNTER×HUNTER』のチラシを見たら、急に見たくなったな。ノブナガ役の人、似てるよ〜。クロロ役の小西大樹も雰囲気出てるなぁ。
『リンダ リンダ』も観たい! 土方の山本耕史と、舞台初出演の松岡充! ハニーみちゅる(^^)v。ロック・ミュージカルか…立ちっ放しだろうから疲れそうだが。やっぱ耕史×充だよな〜(笑)。
『OTODAMA〜ドラマティック☆カーニバル〜』を観劇してきた。
出演は、TEAM☆山島田(ネット上で公募されたネーミング)。外ドラ『フレンズ』吹替え版で10年近く共演中のお三方、牛山茂&水島裕&平田広明のこと。
裕さんの企画構想から集まった三人の役者による言葉の魔法のオムニバス形式の芝居。豪華ゲストも配して、裕さん自身も演出に加わっている。
場所が、お寺の中の小さなホールで、1階からは線香の香が漂う、新鮮で興ある会場。

ストリーテラーの西亮一のトーク前座から始まり、初日とあって段取りはいまいちスムーズでなかったが、暗転の間を西さんが多彩なマジックで笑わせ、約2時間半、あっという間に過ぎた。
5本の芝居を出演者三人が衣装を替え、笑いと涙のバラエティー溢れる実力派の舞台だった。
スクリーンを駆使した分り易い演出法、生の音楽も良かった。アンケの文章には大笑い!

『HITOJICHI』は、観客参加の芝居。牛山リーダーを先頭に、三人の掛け合いが息ぴったりで可笑しい。平田さんの警官コス、似合ってた〜。牛山さんは初めて拝見。刑事コスでまたピッタリ。あぁこの人が、声優相性占いで私と一番ピッタリの方なんだ〜とちょっと意識しつつ(笑)。
『父さんとポチ』は、さだまさしの原作。牛山さんがピンで、切ない父さん役。無物の演技というのかな。庭に鎖につながれたポチがホントに見えるようだった。
『うゐらう売り』は、先ず紋付袴姿の裕さんと平田さんに注目。狂言風の抑揚で喋るのだが、裕さんの巧さにビックリした。一長一短で出来る芸当ではないので、相当練習を積まれたのか。
ところがその後、袴姿の牛山さんも加わり、三人でご愛嬌のラップ抑揚に変化。パンクなノリで踊りまくってくれて、会場は笑いの大渦(^o^)。歌と踊り(?)を楽しめ、私の身体まで揺り動いた。
『ジョン・ロバートの冒険』は、今野多久郎のパーカッション&音楽構成で、平田さんピンの生朗読。平田さん、黒のブラウス&パンツでかなりアダルト&セクシーな格好v。
ナレーション、ロバート、トト、海賊船船長、他に何役かを声だけで変幻自在に操り、あらためて平田さんの演技力に敬服。その表情の真剣なこと。途中、穴の開いた箱を観客に向けプシューはナニ?
今野さんのパーカッションがまた盛り上げる。ヒロイン登場時のキラキラの音が素敵だった。

ラストは『ひかりの産声』。
もうこれは反則だよ〜。前もって「ハンカチをご用意ください」とアナンスしてくれよ〜〜〜。
もう、途中からとめどなく涙が流れて…。涙ぐむ程度じゃなく、殆どボロ泣き状態だった(;O;)。
手で頬を伝った涙をふくのも限界で、暗闇の中でハンカチを探すのが一苦労だったさ。
若い妊婦役で岡村亜紀がゲスト。その夫あっくんが平田さん。産婦人科医師が牛山さん。舞台上で裕さんがナレーションをするが、話と溶け合い巧い。裕さんと一緒に首を振ったりしつつ物語にのめり込む。
女性、特に年を積み重ねた女には、色々と考えさせられるかと思う。ことに妊娠出産でスムーズな経験をしなかった私には、あの頃の思い出が蘇り、身につまされ、身体が震えた。祥子と重なるように話を聞き、台詞を言い、具現化していたようだった。
祥子の立場になると、夫の平田さんの台詞がまた悲しくなる。どうして分ってくれないの?と詰め寄りたくなる。医師の言葉に一喜一憂し、胎動に喜びを感じたひと時。
祥子の言葉に、子育て中の私まで励まされ、大切な家族をいっそう愛しく思うのだった。
台詞のトチリが少々あったが、三人の迫真の演技と裕さんの巧みなナレで、切なく感動した。

エンディングは、スクリーンからのメッセージで終了。最後に出演者紹介&メッセージがあるかなと予想してたが、余韻を残したまま、私達は会場を出た。
帰りの電車で運良く座れたが、ふと『ひかりの産声』を回想し、また涙を流してしまった(;_:)。
これ、水島裕第1回プロデュース公演だから、第2回もありそうだな。次回もぜひ観たいものだ。
演劇集団円『風流線』を観てきた。海の日の公演とあって、場内は大盛況。
ロビー入口ですぐに富野由悠季の花壇を発見。《円》宛てだったのが嬉しい。そう、今回のお目当ては朴路美と高橋理恵子なのだから。円のパンフも相変わらず安い。
パンフの演技部に平光琢也の名前。去年はここで円の『リチャード三世』を観たんだなぁ。

原作は泉鏡花だが、演劇では全く馴染みが無い。いつもなら、分らないなりにも世界観に少しずつ入っていけるのだが、今回は入り込むまでにとても難解だった。
舞台設定が日本明治中期頃のようだが、台詞が方言や文語調を交え、加えて早口で分り辛い。
登場人物が多く、関係図も厄介。そして人間の業というのか。主人公を始め全員が何らかの心の闇や悪を抱えて生きている。成る程ピカレスクだ。アニメで言えば『巷説百物語』な感じだろうか。
台詞まわしも大変だが、細やかな心理描写など、役者陣が演じきるのも難しい。でもさすが円。各々役を練り上げ積み重ね、スタッフ一丸となった演出効果で、かなりレベルの高い舞台へと仕上がっている。
しかし秀逸した舞台と面白さとは別もの。鏡花の幻想的かつ伝奇的物語に浸れるものの、個々のキャラクターは殆ど現実的でない。それ故共感も生まれない。
人がどんどん死に、女は次々犯されていく。暴力と破壊の描写は時に目を覆いたくなり、肉を斬る刀の音や銃の轟音は時に背筋を寒くさせた。幻想の中のリアリズムが、実に恐ろしく感じた話だった。

主演の橋爪功は、裏の醜さを実にいやらしく憎たらしく演じ、圧倒される程巨大な存在感。
井上和彦にちょっと似てると友人が言ってた^^;木下浩之は、唯一現実派を貫いた技師役。実直クールな演技だったが、少々物足りなかったかな。アニメ『人狼』に声優で出てた人だった。
本多新也は最初二役だと分らず。長身で筋肉質な身体で、堂々とした演技が印象的だった。
前にも言ったが、総じて円の男性役者は殆ど長身で大柄が多い。だから見分けが付かない^^;。
前作で金子みすゞを好演した高橋理恵子は、愛と誠に殉じる幸之助役でビックリ。アニメでも少年役は無かったのでは。髪をバッサリ切り袴姿も似合う。珍しく情熱的で激しい演技も見られ良かった。

朴路美は結局主役だったのね。恋焦がれた故に死から蘇り、風流組の首領となったお龍役。
いや〜見てるほうも難しいので、さぞ役作りが大変だったかと。女としての可憐な声と、悪鬼としての腹の底から絞り出す張りのある低音を使い分け、体当たりな演技で目を奪われる。ずっと前に黒柳徹子との共演で見せたコミカルさも良かったが、こういうシリアスな重い演技もいい。
ラストでのちょこっと脱ぐは、吊るされて橋爪さんに袖をピリピリ^^;。でも二人の絡みシーンでのろみさんの表情は、かなりエロかったわv。
役者陣は最後の挨拶で、だいたいは表情を崩してくれるのだが、ろみさんだけは役を引き摺ってたのか、顔が強張ってたのが気になる。相当なプレッシャーを抱えての命がけの舞台出演とも思えた。

ろみさんは通算3回衣装替え。最後は真っ白で軽快な衣装だったので、『オイディプス王』のような血潮になるのかと死を予想。そういや橋爪さんの巨山も、最後に目を潰されんだ。
そうか。風流線も和風ギリシャ悲劇と考えれば面白いかもしれない。観慣れないと難しいけど。
舞台装置も大胆で凝っていた。ラストにバーッと赤い大きな布が血しぶきのように広がり舞い上がるサマは、どこかアニメ映像的で衝撃的。素人考えだが、鏡花作品をアニメ化したら面白いかもしれぬ。
劇団あかぺら倶楽部公演『二兎物語』を観てきた。
先月の『さんにんのかい孫悟空』イベントで、高木渉と握手した時の約束を果たしたわけだ。
数年前の再演だがキャストは殆ど一新。あかぺらはお初だが、レイ・クーニー作品も初めて。
高木さんも《ジタバタ・コメディ》と言ってたが、キャラクターが追い詰められてジタバタもがくサマはその通り。喜劇とは違う笑劇のスゴイこと。最初はクスリからクスクス、プッププと吹いた後、ハハハからぐわっはっは!(^o^)と、話が進行するに連れ観客の笑いも進化する。まさに抱腹絶倒。最後まで飽きさせず笑わせてくれた。

平凡な男ジョン・スミスには、実は二人の妻がいて二重生活をしていた。ひょんなコトでバレそうになり、秘密保持のため嘘に嘘を重ね、親友スタンリーまで巻き込み、どんどん窮地に追い込まれる。
固定化された舞台が、二人の妻の家という設定で、暗転も殆ど無い中、次から次へとドラマが進行し、いつも疾風怒濤の展開で目まぐるしい。計算された台詞マジックと絶妙なタイミングが観客を引き込んでいく。それにも増して、役者陣の演技力や体力気力パワーに感心するばかり。

高木渉は、安定感の中にも鋭敏な芝居で、かっこいいダメ男を熱演。観客の哀れみを誘うような味のある表情がまたいい。目の演技がまた可愛い。身体つきが、ちょい関俊彦に似てるなと思ったり。
大西健晴は、高木さんと息ぴったりで抜群の芝居を見せる。更にダメダメぶりを披露しつつ、泣きそうになる可哀想な表情にまた快感を覚えたり。大柄だが、見た目が関智一の感じに似てたなぁ。

菅原祥子の巨乳ぶりにドキリとし、小池美輪の初々しい色気にも好感をもった。
包容力ある芝居の押田浩幸、生真面目でしっかりした芝居の田中秀一、初舞台だという池上高史といい、あかぺらは長身の男性が多いなぁ。オカマ役の山口登の変態ぶりも色を添えてて良かった。

時おり折角の重要な台詞が、観客の笑いの残りで聞こえなかった。むしろ笑わせるだけの間を充分に取ってから台詞を言って欲しかった。それが笑劇のサービスというもの。
後半はジョンとスタンリーのホモ説にまで発展し、あまりに濃く痛快な展開に笑いっぱなし。
しかし舞台でもホモ話が一般的になったのねぇ。最近ソッチ系に渇望してなかったのは、普通の舞台や映画でもヤってくれるからなのかな。意図してなくても、そういう話になっちゃう役者もいるし(笑)。

次回は、今回の話の続編で本邦初上演作『ネットで捕まって〜Caught in the Net〜』。
ロビーでは既に先行予約が始まってた。11月のあの時期は予定不明だが、ぜひ観たいっ。
NHKスタパの後はメイト等へ寄り、その後目的地の厚生年金会館へ。
三上博史主演のロック・ミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ』追加公演の新宿ナイツを観劇してきた。
同名タイトルの映画ビデオは観てたので、ストーリーを把握出来てて良かった。吹替え版では、ヘドウィグの”かたわれ”トミー・ノーシスを石田彰が演じてて、舞台での表現にも興味があった。
普通とは違う派手で異質な観客も目立ってて、舞台にも生バンドが入り、正面スクリーンにもイカス文字と映像が映り、これがロックミュージカルなのかと初めての体験にドキドキ。

三上博史の舞台も歌も初めてだったが、そのパワーの凄さにただただ驚嘆した。
TV等で見慣れてる彼の姿とは、全く別人のクイーンが舞台に登場したのだ。
ケバな厚化粧とド派手でハレンチな衣装、少々腹が出てるが細い身体と綺麗な足、でっかい長いカツラ。呆気に取られつつ、その存在感にただただ圧倒される。

女性声でロックをガンガンに飛ばし、観客を熱狂させる。身の上話を時に切なく時に可笑しく語る時の声は、ドンファンに似てるかな。観客一体型の芝居というんだろうか。観客からのヤジや激励に、アドリブ交えて答えたり笑ったりと、新しい一面に驚くやら感心するやら。1階席を一回りする中で、男性客とのキスも披露したらしい。2階席から見えなかったが、もの凄い興奮状態だった。キスした後、舞台に上がった三上ヘドウィグは得意満面。
時おり、舞台裏でライブ中という設定のトニーの声が聞こえるが、それが三上さんの男前声で、何故か緑川光の声に似てた(笑)。
スクリーンに映る人物もみ〜んな三上さんの変装姿。ヘドウィグやトニー少年時代は可愛いくて、三上さんの普通の顔がやっと拝めたという感。

芝居進行に連れ、徐々に自分の服を剥いで身軽になっていく過程も楽しめる。
カツラも替えたし、羽も取ったし、最後は赤いビキニでパワフルに熱唱。
その頃には、ヘドウィグとトニーの切ない話だったので、台詞一つ一つにもジンとくる。
舞台中央からいったん引っ込んだヘドウィグが、今度はトニーとして黒いパンツ一丁で登場。銀髪を墨で黒くした荒削りの手法がまた心に響く。まさしく”かたわれ”に相応しい演出で感激した。
トニーとして、今度は男っぽい声でロックを熱唱の三上さん。どこまで才能が溢れてるんだろう。ナイトウェアを羽織った姿もまた凛々しく美しかった。

ロックが流れる時は1階席は総立ちだったが、2階席は消防上の理由があるためか、立ってる人はわずか。朝からイベントで疲れていたので、私は立ちたくなかったが、幸い前の人は立たなかったので良かった。
それでも舞台が終了した時は、私も思わず立って拍手喝采。アンコールのロックでも、立ったまま手拍子で身体を揺らしていた。ロックを知らない私までノれるんだから、三上&バンドの力はスゴイ。
アンコールの時は、いつもの三上さんの素顔になってて、笑顔を振りまきながら煙草を吸って出てきた。派手な衣装の時よりも細く見えたが、鍛え抜かれた腹と足は筋肉質の感じだった。

三上さんの歌が入ったCD付きにパンフ、これから見なくちゃ。また付け加えるかもしれない。
Studio Lifeの『DRACULA』LOチームを観てきた。
今回は撮影隊が待機。私はセンターブロックで観易かったが、後ろはズラっと空席でカメラが並んでるだけ。公演中もシャッター音や巻取り音が気になって〜。

昨日は十字架の鎖が切れたりと、色々アラが見えたが、今回はカメラが入ってるせいか完璧。
二回目だからか、昨日聞き損なった台詞も理解でき、小道具も漸く分った。あれは赤ん坊だったのか^^;残酷な設定だ。時間的な長さも、昨日ほどは感じなかった。
それにしてもキャストが違っただけで、こんなにも趣が変わるのかー。

曽世海児のドラキュラ伯爵は、線が柔かく情感がある。マント使いや睨みをきかせた目は鋭敏さが足りないが、それだけに哀れで観客の情が入る。クールドライな笠原ドラキュラとは全くタイプが違ってた。
山本芳樹のジョナサンは、切なげな瞳と色っぽさの中に漂う誠実さ。必死な叫びも、白いうなじも色っぽ過ぎて、どうにかしちゃいたいと思わせる。まさに天性の《受け》っぷり!(笑)
そしてそしてLAチームと徹底的に違ってるのは、曽世くんと山本くんの間に、密接な空気を感じ取れること。ミナを扱う時とは全然違う。伯爵がジョナサンの首に近付く刹那に、彼の華奢な腰をしっかと抱き締めた時に、抑え難いドキドキした衝動を味わった。これぞドラキュラ×ジョナサン。この絶妙の間は、《愛》としか表現出来ないよ〜(^。^)。
昨日は笠原ドラキュラに吸われたい〜と受け思考だったのに、今日は山本ジョナサンを吸ってみたい〜と攻め思考になってしまった私(笑)。これぞリバの境地?

及川健のミナは、キュートで品があり、ジョナサンとも釣り合いが取れていた。まさにヒロイン。
でもルーシー役の深山洋貴と並ぶと、LAチームと違って、ミナのほうが年下に見えちゃうな。
LAチーム河内さんのは60代に見えたが、船戸慎士のヘルシングは40代にしか見えない。長身で紳士風で格好良かったが、それだけにお遊びがあまり出来なかったかも。

Life独自のドラキュラの法則は、やっぱり初めてだと分りずらかったな。養分の土とか、何回吸われると吸血鬼になるのかとか。こうもりも、羽音だけだと印象が弱いな。
昨日から続いたツッコミ。輸血するのはいいが、みんなみんな同じ血液型なのかぁっ!?^^;
今日はトークは無かったが、アンコールあり。曽世ドラキュラのマントサービスも楽しかった。
10月にFCイベントがあるんだね。少々興味があるから、FCに入会したほうがいいのかしら?^^;
Studio Lifeの『DRACULA』LAチームを観てきた。
4年前の再演だが、未見の私はドラキュラと聞くと、某ヴァンパイヤの映画とか『ポーの一族』等漫画の刷り込みしか無く、どんな話なのか興味があった。
が、長〜い。長過ぎるっ!(-_-;) 
休憩挟んで3時間強。平淡なシーンでは欠伸ばかりしていた。もちっと短縮出来そうなのに〜。

固定化されたシンプルな舞台装置で、ライトと暗転で場所の切替え、小道具で色々な場所に見立て、話はスピーディに運んだ。しかし初心者には、いったい何処を表現してるのかすぐには判別し難い。
そいで、舞台中央の二本の柱が邪魔。座席にもよるが、舞台奥の芝居では人物が隠れてしまう。ラストのドラキュラ伯爵の大見得を危うく見損なうところだった。フラット座席の客も観難いと言ってたな。

笠原浩夫のドラキュラ伯爵は、長身で高貴で色っぽくてそりゃもう格好良かった(^^)v。凍るようなゾクゾクさせる目の演技が最高。たまにおどけた瞳も可愛い。大胆な中にも繊細で、手指の動きやマント使いが綺麗かつ華麗。こう胸を掴まれ抱き締められると、私も自ら首を差し出しそうだ(笑)。
甲斐政彦のジョナサンは、男っぽく誠実だが、やや色気が足りないかな。
要するにドラキュラ×ジョナサンなので、もう少し愛を感じさせて欲しかった。伯爵の孤高な魂が徐々に浄化され、狂おしい想いを感じていく描写が弱かったな。ジョナサンの魅力不足もあるかも。

舟見和利のミナは、長身かつ骨太で雰囲気的にはイマイチ。
ルーシー役の吉田隆太は、新人ながら初々しい可愛さで芝居もしっかりしていた。
三人組では、キンシー役の佐野孝治が上品な男っぽさで好感。切なげな瞳と唇が印象的で、この人がジョナサンやったら面白かったかな。あんな末路でとっても惜しいわ^^;。
教授役の河内喜一朗は、重厚で落ち着いた芝居だったが、お笑い担当だったのか^^;クスクスとよく笑わせて貰った。倉本徹のレンフィールドは、結局どういう役回りだったのか分らず。

今だから言えるが、金髪黒マントでクールな流し目を見慣れたせいで、後半のドラキュラ伯爵がどうにも《怪人ゾナー》に見えてきちゃった(@_@;)。
しっかし、大きな棺をヒョイと抱えスタスタ行く笠原くんといい、子供役の及川健を高い高いしちゃう甲斐くんといい、ライフの役者は力持ちだなぁ(笑)。

終演後のトークショーでは、一斉にフラッシュの雨。私も先日の運動会のフィルムの残りを使ってきた。トークのお題は「今興味があること」。
アーサー役の山崎康一は「近鉄」だったが「広島ファンになる」とも言ってた。佐野くんは「舟見くんが女性化していく過程」だったっけ。笠原くんは「赤」で「赤のジャージを買った」そうな。

明日は、もう一方のLOキャストを観劇。巷では、LOのほうがバラバラでかえって面白く感じるようだ。見比べるのも楽しみ! LATITUDEとLONGITUDEを重ねると、確かに十字架になるわなv。
野村萬斎主演、蜷川幸雄演出の『オイディプス王』東京公演を観てきた。
2年前の再演でソッチは未見だが、今回また演出を新しくして、約2時間の上演に抑えている。
そしてお初のシアターコクーン。ロビーも広くて綺麗だし、萬斎グッズも充実した物販。
だけど座席が前席と余裕が無くちょっと窮屈^^;。1階中列付近だったが、全体をじっくり見渡せ、たまにオペラグラスで表情を追ったりと観易かった。サイド席とかはどうだったんだろう。
しっかしこんな大劇場でも非常識なヤツが! 何と芝居中にメリーさんの羊の着信音を鳴らしやがるっ。液晶画面も光らせやがって。とっとと捨ててこいっ!

映画『トロイ』にも通じる、ソフォクレスのギリシャ悲劇の一つ。東儀秀樹の雅楽の曲が、オリエンタルな味にミックスされ、独特の世界観になっている。
固定化された荘厳な舞台装置はきわめてシンプル。暗転が一つも無かったのも、アテネ公演を控えているためもあったのか。コロスと呼ばれる20人程の舞唄団が出ずっぱりで幕間も熱演する。
2年前の映像と比べると衣装もシンプル。白と赤と黒の融合が美しく鮮烈で、衣装のしなやかな動きが表現の一つとなっていた。
ギリシャ悲劇の特徴か、台詞の掛け合いと応酬、激しくも哀しい独白が全てである。
それだけに役者陣の腹から出す声のトーンや張りや叫びに、ただただ圧倒される。
前半は淡々と進み、やや間延びしたシーンも感じたが、後半は畳み掛けるような迫力と残酷さに目を見張り緊張した。

野村萬斎は台詞回しがやや狂言師風に思えたが、前半の威風堂々とした骨太で低いトーンと比べ、後半は運命に翻弄される哀しい切ない高めのトーンに変わっていた。
真実を知った時よりも、自らの手で砕いた両目を瞑り「痛〜い痛〜い」と掠れた声で鳴く時(イザーク@SEEDを思い出しちゃった^^;)。二人の娘を抱き寄せつつ、本物の涙をポタリと落とす場面。未練がましく娘達を追いかける父親の姿。萬斎さんの迫真の演技に、胸にズシリと重みがきて動けなかった。哀しい切ないという感じではなく、神には敵わぬ所詮人間なのだという、諦めたような憐れむような感情かな。

王妃役の麻実れいは、燐とした美しさと年上妻らしい落ち着きさがあり、声も響いて綺麗。
萬斎さんもそうだが、麻実さんも立ち振る舞いがとても美しい。目の下の皺がちと気になったが。
印象的だったのは、壤晴彦の予言者と、三谷昇の羊飼いか。羊飼いの「かわいそうだったから」の素朴なひと言が巧かったな。何とも言えぬ苦さと切なさを味わった。
瑳川哲朗の神官は前半のみ、菅生隆之の報告者は後半のみ。菅生さんはアニメ『ヒートガイJ』のジェイ役だったか。ジャン・レノの声でもお馴染み。実際に見たかったと思った悲惨な報告だったけど^^;、充分に想像出来る見事な語りだった。
コロスの人達も厚底の靴で、よくあれだけ優雅かつ激しい動きが出来る。相当鍛錬し練習されたんだろう。ある意味、コロスがいるからこその王なわけで、其々の個性を出した今後の活躍を祈りたい。

ギリシャ悲劇は未だよく分らないが、これを機に徐々に勉強していきたいと思う。
『オイディプス王』続編話もいつか観たいものだが、とりあえず昴の『コリオレイナス』かな?

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