劇団あかぺら倶楽部の第27回公演『家路』を観てきた。
今回は高木渉らメインどころがいないので、場内も閑散とし空席もいっぱい。
でも舞台装置やドラマ性はしっかりして、若手役者達も確かな演技だった。

平凡で裕福な家族に、火事で焼け出された親類の家族が同居することで起こる騒動と顛末。
あかぺらには珍しくコメディでなく、平石耕一氏作品のハート・ウォーミング・ストーリー。他にも色々な劇団で同じ作品を上演しているが、これはあかぺらテイストとなっているようだ。

家族をもう一度振り返り、女性の生き方、男性の考え方を見つめた良質な作品だった。
二人の主婦が出てくるが、活動的でサバサバしている尚子に憧れながらも、家庭をいつも平安にと守る高子に自分を重ねイライラしそうになる。
「家があるけど帰れない」「帰り方がわからない」神戸の震災の哀しみや切なさを絶妙にリンクさせて、高子の一つ一つの言葉が心に残る。「私は、変らなければいけなかったのよ」ハっとさせられる高子の決意に感銘を受けた。

しかし柔軟な女性たちに比べ、男たちは何と不器用なことか。赤ちゃんが生まれるので変ろうとするサラリーマンはまだ可愛い。
高子の夫が何と専制君主で傲慢なことか。人の心を何一つ分ろうとしない憎たらしいヤツ。清太役の中村伸一の熱演は認めるが、彼がいちいち大声で怒鳴る度に腹が立って仕方なかった^^;。その横暴ぶりがあるので、ラストの彼の変りっぷりがまた引き立ち面白いのだが、やっぱり納得いかない〜。

お目当ての吉田智則は、書店員からボランティアを通し、自分の生きる道を見つける覚役。明るく爽やかなマイペースぶり。彼が俯瞰した見方をするキーマンなのかと最初は思ってたが、それ程重要な役どころではなかった。荷物運びの力仕事担当とか?w吉田くんには本人の印象とは全く違うワルとかもやって欲しいな。

若手役者ばかりだから仕方ないが、母親や祖母が若過ぎるっ。曾孫誕生でひい婆さんになるんでしょ? あれじゃまだ60代にしか見えんよ^^;。
童話『アリーテ姫』がキーアイテムになってたようだが、かえってクドくなり、あまり必要ではなかった気がする^^;。あれは「お姫さま」の話でしょ。
2時間10分はちょっと長かったけど、あかぺらの確固とした実力を味わった。

終演後、演出助手も務めた大西健晴さんに軽くご挨拶と握手。いつ拝見しても思うが、智一くんをいっそう真面目で優しくしたみたいな方で笑顔が素敵。
高木渉さんは今夏に2本の客演を控え手いっぱいの模様。
あかぺら次回公演の11月には、またお二人揃ってのご出演と願いたい。


DC公演『ハッピーライド’06』詳細決定。
中尾隆聖や関俊彦がご出演だが、関さんが演出をされるんだね。関さんの演出ってアトリエ公演ぐらいしか記憶にないので、更に楽しみになってきた。
そして中尾さんが演出されるのは、夏の終わりの『joy2006 [ETERNITY]』。出演者が、小林貴祐、櫻井孝宏、川田紳司と個性豊かな面々。特に櫻井くんの舞台出演には興味を惹かれる。チケットは抽選制だが申し込んでみようか。
湘南アクターズVol.9『幸せのアルデンテ』(池袋シアターグリーン)楽日を観てきた。

今日は最前席でカブリ付き。
今回は話の筋は分ってるから、考える余裕も出てきたが、やはりよく出来てるな〜この脚本。役者の持ち味や個性にもぴったりハマってるし。
役者の小さな表情まで生き生きしてるし、登場人数が多いのに整理されてて見易いし、きちんとした演技指導のもと、演出のきめ細やかさを感じる。

初日に比べ、全体的に硬さや肩の力が抜けたというか、より自然で柔らかな雰囲気になって洗練されていた。一気に見せてくれるので、何度見ても飽きさせないし、眠気も起きないわ。
郷田ほづみ氏が演じたパパは、演技にもメリハリがいっそう効いていて、より個性的に可愛く格好良く見えた。郷田さんご自身がとっても楽しそうで、小さなアドリブも嬉しい。
今日の郷田さんの2本目缶ビールは、キリン円熟だったw。
初日を見ながら思ったが、この舞台を観ると、ミートソースが俄然食べたくなるのよね(笑)。

5月の本拠地・湘南に続き、初の地方公演。役者の皆さんはホテル宿泊で公演に臨んだようだ。
郷田さんの久々のメインご出演は、ファンにとっても嬉しいひと時。これからも演出だけでなく、こうして舞台にも立って頂いて、役者・郷田ほづみも堪能していきたい。
皆さま、お疲れ様でした。素敵な時間をありがとうございました。

初日に郷田さんから託された任務をBBSで遂行したところ、すぐ後で郷田さんご本人様からお礼のコメントを頂いてしまい(実は昨日になってそのことに気付いた^^;)、驚きと嬉しさでひたすら恐縮(*^^*)。郷田さん、ファンを喜ばせるツボを心得ておいでだなぁv。

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去年の湘南の公演の時にお知り合いになったHさんと、この池袋の劇場で偶然に再会。忽ち懐かしさで話が弾み、ご一緒に観劇と相成った。Hさんは何と今日がお誕生日! お誕生日プレゼントとしてチケットを頂戴したそうで、去年のように、郷田さんのお母様のお話まで聞かせて頂いた。今日は、郷田さんの奥様もお見えになってたそうで。
何もプレゼントが出来なかったけど、お祝いを申し上げ、再会をお約束してお別れした。私よりひと回り以上も年上の女性だけど、こんな風に何度も何度もお会いできるなんて、やっぱり運命の方なのかもしれない。


終演後、郷田さんと少しお話するお時間を頂戴した(*^^*)。
初日はやはり力が入ってたそうで、3日目ぐらいから郷田さんも調子が出てきたとのこと。ご自身の演技を冷静に分析されてるのだなぁ。
10月は演劇祭に出品されるそうで、次回の湘南&地方公演は来年2月とか。それまで長いけど、その間は羽衣さんやひらりさんで楽しもう。
1月の奇談朗読のこともチラっと話題にしてみたが、やはり演劇という形のほうを熱心に語って下さった。
握手をして頂き、お礼を述べてお別れ。ありがとうございました。
Studio Life公演『トーマの心臓』Flugel(フリューゲル)キャストを観てきた。
これが『トーマ』の見納めかと思うと感慨深い。

今日は最前列の座席で、これまで以上に気合を入れて拝見。後部座席では分らなかったカップや砂糖などの小道具に先ず目がいく。役者が抱える本一冊一冊の古い仕様にも驚く。フェンシング・シーンの臨場感には身震いしそう。タバコの煙が予想通り匂ってくる。今回のオスカーは、一本の芝居で5本位はふかさなければならないみたいで大変だ(肺ガンになりそう^^;)。
そして、セットの2階部分は見上げる形になり、首にちょっと負担がかかる。
それでも役者一人一人の表情が手にとるように分り、小さな台詞も伝わり、前列座席の素晴らしさを堪能した。

終演後のトークで気付いたが、Flugelキャストの楽でもあった。
今キャストの中では、私にとって最も理想的なメンバー。
山本芳樹のユーリは理知的で危うげな表情を見せ、曽世海児のオスカーが包容力と逞しさで支え、松本慎也のエーリクが可憐に弾ける。バランスが取れた三人の安定感ある芝居は実に心地良かった。
特に松本くんは、2週間前に観た時よりいっそうエーリクらしくハマっていて好感度いっぱい。今後の彼の成長が楽しみだ。

舟見和利のサイフリートは、前回よりは淡白に見えたが、個性を変えてきたのだろうか。
岩崎大はシェリーの他に、定番シャールも兼ね役。今回やった3役の中ではやはりこれが一番しっくりくる。

今回3回目ともなると、さすがに冷静に見れるかと思ったが、作品の力には敵わなかった。
2幕目からが正念場。シャヴァルツとエーリクの抱擁、ヴェルナーとエーリクの会話に加え、今回はミュラー校長を見舞うオスカーのシーンでも涙が出てきた(;_;)。どれも大人と少年との触れ合いシーンではないかっ。緊張感を味わう最前列だが、涙だけは留めなく落ち、恥ずかしくてしきりに手で拭った。

ラストで2階部分からユーリがトーマの詩を暗唱するが、その時は表情まで意識が向かなかった。
役者お辞儀の際に、最後に真ん中から登場した山本さんの目に涙がいっぱい溢れていて、そのひと筋が頬から顎にかけてツツツと流れているのに気づき、大きく動揺した。泣いてる…山本さんが!(゜o゜) 芝居の中で感極まったのであろうか。でも表情は達成感のある喜びの笑顔。笑顔に涙という素晴らしき顔を目の当たりにし、ドキドキときめいてしまった(*^^*)。男の涙は罪だよな〜。

ともかく、皆さまお疲れ様でした。
今回の『トーマ』はキャスト変更もあり、チケット取りや補助席満杯の盛況ぶりではなかったようだが、舞台的にはより洗練されほぼ完璧な作品として記憶に残るだろう。
7月には大阪公演もあるが、私は次回公演『夏の夜の夢』を楽しみにしたい。てか、優先予約の案内が届いたが、ローソンに変更なんてヒドイっ(~_~)。

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終演後はトークショー。
司会の倉田淳氏と、座長でヴェルナー役の河内喜一朗、アデール役の石飛幸治、レドヴィ役の林勇輔の年季の入った4人。後から、終了合図をしに来たミュラー役の藤原啓児まで参加。

倉田氏が『トーマの心臓』を読んだのは30代終わり。少女漫画オーソリティの飛ちゃんにやりたいと話し、山本編集長を通じて萩尾望都氏へ。「直筆FAXが来たーっ!」と喜んだそうだ。
若いメンバーが足りずオーディションをするが、その時に大阪からやって来たのが林さん。大学の時に『トーマ』と『銀の三角』を読んだが、トーマは最初はホラーかなと思ったと(笑)。
林さんはアンテ→アーデル→レドヴィと演じたが、幕開けから詩を読むレドヴィ役はとにかく緊張すると、元レドヴィの石飛さん&林さん。
河内さんはトーマを読むのに1ヶ月かかったが、役者は台本読むように漫画を読むそうだ。
舞台選曲は座長で、スラバのCDを聞いた時「これだっ!」と思ったとか。全て「アベマリア」とバッハの音楽で纏められたと。
藤原さんは、3役やってキャラクター変えられるのが楽しい。特にシュヴァルツ役は印象的だったと。

倉田氏が「トーマは光のような存在、作品」と楽しそうに話す。
河内さん&石飛さ&林さんが「トーマによって色々と出会え、仲間も増えて、幸せだ」と語る。藤原さんが「作品の力が僕達を纏めてくれる」と締めた。
湘南アクターズVol.9『幸せのアルデンテ』(池袋シアターグリーン)初日を観てきた。

湘南が本拠地なので、今回は待ちに待った初の地方公演。小劇場ならではの舞台と客席との親密感があって、大いに楽しませて頂いた。
3年前に金津泰輔氏が書き下ろした「家庭の事情シリーズ」第1弾の再演。湘南では5月に既に再演済みだ。

勘違いとウソが更にウソを呼び起こす、家族と周囲を巻き込んだジタバタ笑劇。劇団あかぺらコメディを彷彿とさせる雰囲気だ。
テンポ良い芝居が続き、いつの間にか夢中にさせる。登場人物たちと一緒にイライラハラハラさせる。可笑しさと滑稽さでたっぷり顔を緩ませた後、明るくしっとりと交わす父と娘の会話に胸が熱くなる。
人や家族への思い、親と子の絆の深さを、アルデンテのように少し歯ごたえ良く描き、ゆでたてのパスタのように心温まる美味しい料理に仕上がっていた。
初演は見ていないが、役者の成長や演出の熟考などもあり、より洗練された舞台になっているように感じた。

池袋はCキャストで、役者其々のキャラにぴったりハマり、自然でムダが無い。
若手女優は皆さんキュートで堅実に芝居をこなす。中でも叔母役中村利香は、お節介だが嫌味が無い雰囲気で要所要所を押える。その娘役の杉山弘子は、俯瞰的かつ変人な役どころで印象的。
神田川君役の帖佐寛徳の熱演奮闘ぶりが可愛い。けんたろう役の茂木修二はスラリと格好良過ぎて嫌味が足りなかったかな。変人で掴み所無い六ちゃん役の小林貴からもう少し優しさを感じたかった。でもどー見ても、私はけんたろうを取るけどなw。

パパ・晴男役は演出家でもある郷田ほづみ氏。郷田さんがメインでご出演の舞台を観るのは実に『HUNTER×HUNTER』以来かも。
途中で着替えるかと思ってたけど、殆どずーっと青いバスローブ姿だった。バスローブからチラチラ覗く太股や、開いた胸元につい目がいったりして、それはそれで目の保養(笑)。頑固で一途なところ、イライラした表情、緩んだ口元、ウソに誤魔化されたと知った怒りと嘆き。郷田さんお得意のコミカルな芝居の中に、父としてのたくさんの表情が浮かんで、心から魅了された。
ところであの時のビール(一番搾り)ホントに飲んでたのかしらん?w

いとこ朝美が、劇中で赤ワインやトマト(マヨネーズ付。しかも慎吾くんみたいに最後はチューブごとっ^^;)を食べてたが、あれがラストの布石になってたとはお見事。
いつもの郷田さんの舞台らしく、オープニングやエンディング(本編名カット)に凝り、エピローグまでちゃんと用意してあるのも嬉しい。小道具から小さな仕草まで、細やかな演出がまた楽しかった。

今日は初日だったので色々と大変だったと思うが、楽日にも更なる仕上がりを期待したい。
以上。郷田さんからいただいた任務を、公式BBS&日記にて遂行しました。敬礼!

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今日はチケット引き換えの受付で、先ずお会いしたのが郷田さんだった。不意のことで気の利いた言葉も言えずご挨拶だけ。郷田さんのほうから「いつもありがとう」と気を使ってくださり、恐縮するかぎり^^;。羽衣のCDも売っていたので、勢いで買っちゃった。

小劇場なので女子トイレも一つ。開場前に待っていたら、扉を開けて出ていらしたのが、赤いTシャツ姿の田中真弓さん。観劇ではよくお見かけするなぁ。どうやら劇団員のお一人を観にいらしてた模様。

終演後、赤星さんがおいでになっていたので、ご挨拶と握手をして頂いた。お隣にはLady Dayの八月さんもおいでだった。
たくさんの方に囲まれていた郷田さんだったが、最後にやっと「地方公演、おめでとうございます!」と芝居の感想をお伝えして、握手をして頂いた(*^^*)。ありがとうございます!
Studio Life公演『トーマの心臓』Leven(レーベン)キャストを観てきた。
会場入口で変らず「シュロッターベッツへようこそ」の声かけ。物販も案内も制服姿の役者だし、これでお茶でも飲めるようになったら、ホントに”ギムナジウム喫茶”だわw。
物販に完売してたカップが若干仕入れてあって、迷わず買ったら(^^)その数十秒後に「カップ売り切れました」の声。ふ〜ギリギリちょん。イメージフォトまでついでに買ってしまった。

今回は先週よりは見易い座席だが、やっぱり舞台までまだ遠い。
トリプルキャストの中で一番期待度が薄かったが、なかなか新鮮に見ることが出来た。

曽世海児のオスカーが前回よりずっとハマっている。栗色の髪型がまさにイメージ通りで、堂々とした立ち姿、発する台詞や声、煙草を吸う姿さえゆとりと安心感がある。外見だけでなく内面的にも、包容力や優しさがいっそう押し出され、新キャスト二人を自然な形で上手くリードしていた。

奥田努のユーリは正直不安があったが、意外やキッチリと折り目正しくこなしていた。ユーリの不安定さや危うさには不満が残るが、硬く実直な部分がよく出ている。台詞も明確で聞いてて気持ちいい。芝居が進むにつれ、徐々にユーリらしくなるのを感じた。鮮やかな七三の黒髪も印象的。こういうユーリも悪くない。

三上俊のエーリクは好みが分れるだろう。可愛いが天真爛漫さが足りない。台詞を喋ってる時は頑張ってるが、相手の台詞を受け聞いている時の表情がエーリクで無くなるのだ^^;。大きな声はいいが、台詞が不明瞭で「ダンケ」もよく聞き取れない。上滑りな不安定さを感じた。どうやら松本エーリクに分がありそうだ。

岩崎大は今回はサイフリート。登場時のグラサン姿はセクシーだが、舟見くんと同方向の狂気変態キャラだったw。低めの声で楽しそうに熱演してたが、徹底した悪が感じられないのは、本人の性質が出てるのだろうか。

S&Lキャストで共通して思うのは、レドヴィもアンテもサイフリートも女性的な面が強調されて感じられること。その分、メイン三人の男っぽさが際立ち、前回ほどはBL的なものを意識させず、物語そのものに集中出来る。
ヘルベルト班長以下5人組の役割も、演出的だけでなくストーリー的にもより重要になり、其々の個性も光る。

まだ少し不安定要素があるLキャストだが、脚本と演出が素晴らしいのか、今度もまた涙が流れてしまった(;_;)。
ヴェルナー氏がトーマとの昔の会話をエーリクに語るシーン「それは人間が永遠であるしるしだよ」。トーマの死を頭では理解しても、母親を泣かせたトーマはやはり罪深いのではないだろうか、と母として悼む。
ぼくには翼がないと嘆き苦しむユーリにエーリクが言う「ぼくの翼じゃだめ?」。そう言えるエーリク。それを実行したトーマ。深く哀しく寂しく優しく崇高な思い。
何度見ても感動が色褪せず、更に高めてしまう、永遠の名作の凄さをあらためて思い知る。

来週はいよいよ本命のFlugelキャストで座席も最前。『トーマの心臓』も当分は見納めになるので、心して観劇したい。
次回公演は、Studio Life初のシェイクスピア作品『夏の夜の夢』。劇団昴さんと同じじゃん!(^^) 見比べられるという点でも興味深い。


終演後はトークショー。
すっかり司会業が板についた脚本・演出の倉田淳氏と、曽世さん、奥田くん、三上くん、それに岩崎くんの5人が椅子に腰掛けてのトーク。
トーマの舞台そのものがお初のエーリク役三上くんは「やる度に緊張してる」。
お初のユーリ役奥田くんはトークが苦手な模様で「集中力いる。ユーリ役やった方々は凄い」。そんな奥田くんの素敵言葉を倉田氏が紹介「出の前にどれだけ、背中の傷や煙草の傷が深く刻まれるか」と言ってたとか。
ユーリ役もやったことある曽世さんはいつもの如く流暢な喋り。バッカスやりながらオスカーをやる準備をしたとか(アンダースタディというそうだ)。オスカーは3度目だが、今回はユーリのことばかり考えてる。その瞬間瞬間を大切にやっていきたいと。
オスカー外伝『訪問者』でチビオスカーもやった岩崎くんのサイフリートは、3日目からあらぬ方向にテンション上がり興奮、ちょっとS気ですごく楽しくやっていると嬉しそう。
新配役2人をリードする曽世さんについて。三上くんは「優しい曽世さんに見つめられるとドキドキ」即座に曽世さんが「大告白大会かーっ!?」(笑)奥田くんは「すごく丁寧に気を使ってくれる」考え過ぎる奥田くんの肩をほぐすのだと曽世さん自ら「名マッサージ」(^^)。曽世さんってやっぱ面白い人だ。
Canon Presents『ウィーン少年合唱団』コンサートへ行ってきた。
小学生の時に出会ってから早幾年。途中で竹宮恵子のコミックが思いにより拍車をかけてくれた。
今年度は4月から各地で公演していたが、興味があったAプログラムは私のスケジュールの都合で結局行けず、今日観るのはBプロである。

荘厳な作りの殆ど段差がない広い会場で、天井から小さなマイクが吊り下げられたステージ。大きな拍手の中、濃紺のセーラーカラーの夏の制服を着た総勢25人の少年が登場。礼儀正しく姿勢も良くてお辞儀も綺麗だ。真ん中のピアノを奏でるのは指揮のケレム・ゼツェン氏。
たちまち天使の歌声が響く。
団員は10歳から14歳ぐらいまでの少年達。丁度我が息子も同じぐらいだ。7人が眼鏡をかけて、唄いながらフレームをおさえる子達もいる。向って左側がソプラノ1&2、右側がアルト1&2だとすぐ分り、アルト側にやはり年長者らしき背の高い子が多い。ピアノの右横の少年は楽譜係なのか、唄いながら楽譜をめくっていた。

変声期前の一瞬の煌めきと透明感ある歌声は、何度聞いても心が洗われる。
第1部は、ミサ曲など日本人には馴染みの薄い曲だったが、1曲1曲が短くバラエティに富んでいて、少年達の顔を眺めながらだとあっという間に時間が経つ。何オクターブだろうと思うぐらい、特に高音部が突き抜けて綺麗に響いたのが印象的。
《おお、運命の女神よ》は映画音楽等でよく聞いた曲だったが、こういうタイトルだったとは。モーツァルトの2曲は、ソプラノの少年のソロがメイン。シューベルトの《野ばら》はアルトの少年のソロ。ソロを唄う大役の少年達はやはり嬉しそうだ。《主の祈り》は「アーメン」が主体。《天使のパン》と《ポルカ・シュネル》はリズム感ある明るい曲で、唄う彼らの表情も楽しそう。ポルカは最後の「ハイ!」が決め手かな。
ドイツ語だから、歌詞の内容はよく分らないが、時おり耳に入る単語や曲調から、歌のタイトルや大雑把な中味が把握できる。《野ばら》の前にどうやら2曲ぐらい追加されてた模様。

第2部は世界の歌。アルトの少年二人が小太鼓を2個持ってきて、トルコ民謡とNZマオリ民謡の時に叩きながら唄っていた。
そして《荒城の月》はソプラノのソロから、《世界に一つだけの花》はアルト側から2人ソプラノに入り4人がメインで日本語で唄ってくれた。日本語の歌が聞こえてくるとホッとするのは日本人の性なのか。《世界に…》のラスト、団員達が手拍子しながら「ラララ…」と唄うのに合わせ、会場も一緒に手拍子。歌声が大きく花開いた。
その後オーストリア民謡があり、トリは《美しき青きドナウ》。ソロを効かせた美しいハーモニーが心に染み入った。

盛大な拍手の中、アンコール曲。
馴染みのある伴奏が聞こえてきたなと思ったら、少年達が柔かい日本語で何と《ビリーブ》を唄う。小学校の音楽の教科書にも載ってて、音楽会や合唱団でも定番レパートリー曲の一つ。息子もよく唄っていた。その思い出の歌を彼らが唄う。嬉しさと懐かしさでつい目が潤んできた(^^)。
開演前に配られたアンケートの希望の曲目に「サウンド・オブ・ミュージック」のナンバーを…と書いていたが、次のアンコール曲がまさにソレだった!(^o^) 《エーデルワイス》《ドレミの歌》《ひとりぼっちの羊飼い》もちろん英語だ。中学の音楽クラブで培った思い出を蘇らせ、私も彼らと一緒に唇を動かしていた。
最後は明るいポルカで、少年達が賑やかに手拍子。「パン・パン・パンパンパン」指揮者に促されるように、観客も楽しそうに手拍子。そのまま盛大な拍手が鳴り止まなかった。

少年達はお辞儀をしてからいったんはけたが、再度登場して整列し、笑顔で丁寧にお辞儀。晴れやかで誇らしげな表情だった。
個人的に思い出の曲も聞けたし、可愛い美少年らも拝めたし、とびっきり綺麗な歌声に癒されて、夢のような時間を過ごせた。今度はいつどこで聞けるだろうか。
Studio Life公演『トーマの心臓』Seele(ゼーレ)キャストを観てきた。
会場入口では制服に身を包んだ役者が「シュロッターベッツへようこそ」と声をかける。ロビーには校章を模した大きなワッペンが飾られている。
物販では、カップなどのグッズは既に完売。マウスプロのお芝居にかまけてすっかり出遅れてしまった^^;。

原作は萩尾望都氏の有名コミック。初舞台化から10年、5回目の再演となり、今回キャストも一新。『最遊記』でもそうだが、作品にあまりに思い入れが強いと、観る前から正直、期待より不安のほうが大きくなってくる。だが、上演が開始されると、そんな杞憂もふっ飛んだ。

山本芳樹のユリスモールが前回より格段に良くなってる。真っ黒な髪におデコを出した前髪と横の長さといい、髪型が先ずユーリそのもの。理知的で真っ直ぐな立ち姿、台詞や抑揚、つぶさな表情、相手の言葉に対するリアクションなど、全てが私のイメージのユーリだった(*^^*)。特に間の置き方、イントネーション、繊細な部分までが実に巧い。
エーリク「それやったら、殺人だよ」ユーリ「…知ってるよ」これこれ! 原作とピタリとハマるシーンが幾つもあり、ゾクゾクする興奮を覚えたv。

前回サイフリートだった高根研一のオスカーも、意外ときちんとこなしていて悪くない。記憶に残る笠原さんのオスカーと比べると、むしろおとなしく感じる。もっと大胆に破天荒に振舞っても構わない。
松本慎也のエーリクが実に頑張っていて愛らしい。声が及川さんのエーリクともよく似てるが、台詞も明確だし動作も機敏で、思った以上に好印象。
二人とも初大役だから、どうしても山本くんが引っ張っていくことになるが、息ぴったりな雰囲気も見せ、柔らかな色合いのトライアングルになっている。

林勇輔のレドヴィは、バッカスと同学年という設定になり、キーマンな役どころとして目立っている。
そのバッカス役の船戸慎士がスマートで男らしくて格好良いのだわv。アンテ役の吉田隆太も内面の可愛さが滲み出て、全然憎らしくならないw。
原作以上に素敵な、こんなバッカスやアンテもありねと思ってたら、舟見和利のサイフリートには吃驚させられた!(゜o゜) 配役見た時点で想像出来なかったが^^;、細くセクシーな身体を革パンで包み、高めの声で神経質にユーリを痛みつける。その狂気変態ぶり!(笑)あっけにとられながらも、舟見さんの独特の役作りに圧倒され、こんなサイフリートもありかもねと思わされたw。
『NARUTO』の舞台でカカシ先生だった岩崎大はユーリ・ママ! 大柄だが優しそうな笑顔。別キャストではサイフリートをやってくれるので注目だ。

今回印象的だった見せ場はフェンシング・シーン。前回もサマになってて上手かったが、今回は殺陣がバリエーション豊かで臨場感いっぱい。階段手すりからフワと優雅に着地し剣を向けるユーリなんてあり得なさそうだがw、軽々とやってのける山本さんが格好良すぎる(^o^)。

何度も原作を読み、前回からの舞台も見尽くした感で、物語そのものには何の期待もしてなかった筈だが、いつの間にか世界観に引き込まれ、あろうことかポロポロと涙をこぼす始末(;_;)。
ユーリの家でユーリとエーリクの話すシーン。エーリクの隣でレドヴィがトーマの詩を諳んじるシーン。エーリクがシドに抱きつくシーン。全てエーリクが絡んでるなぁ。エーリクはやっぱり恋神なのか。最近コメディ調のお芝居を観る機会が多かったから、こういう情緒的芝居への欲求が溜まってたのか。

《ぼくは ほぼ半年のあいだずっと考え続けていた》
トーマの詩を書いた紙は、去年夏のライフのイベントで展示されてた小道具の中でチラと拝んだが、もちろん全部ドイツ語で書かれていた。今回ラストでユーリがその紙を左手に持ち、あたかも読んでるかのように、諳んじた詩の全部を山本さんが口に出す。レドヴィの時と同じく、一言一句が深い情愛と強さをもって、私の胸に染み込んできた。
《そうして ぼくはずっと生きている 彼の目の上に》

今回シュロッターベッツの制服も一新。左胸に校章ワッペン。黒いタイはリボン風で華やかな気品。
舞台装置や小道具も余分なものは取払われ機能性と利便性を追求。ライト効果や音楽効果もあり、よりスムーズな舞台運びとなり、一気に観られる。それなのに休憩挟んで約3時間20分。長いのは宿命か^^;。
来週はLeben、再来週はFlugelキャストで、また違った感想、違った観点で語ってみたい。


終演後はトークショー。今回から写真撮影が中止になってたなんて!(~_~)
年末イベント以来に拝む脚本・演出の倉田惇氏と、山本さん、高根くん、松本くん、舟見さんの5人で椅子に腰掛けてのトーク。
お初のエーリク役で緊張気味の松本くんに、山本さんがひと言「可愛いからいいよv」(笑)。「こういう芝居の稽古だと、普段は不真面目な人も真面目になり…」と倉田氏が言うと、チラと高見くんを見る山本さん。周りの視線に焦りまくる高見くんw。今回サイフリート役だと知って一番吃驚したのが本人だったと舟見さん。倉田氏と何度もセッションしたりと役作りに苦労されたとか。
最後に山本さんが「ユーリ役をやるのは今回で4回目」「ずっと一生ユーリをやっていきたい」会場から拍手!(^^) すかさず倉田氏が「還暦になっても…」って、還暦のユーリはイヤっ(笑)。
81プロデュース企画公演Vol.2『The ROUDOKU』。その第1夜「風の古道」の朗読会へ行ってきた。お目当てはもちろんメインでご出演の関俊彦。
会場までの道が地図見ても分らなくて、ずっと前に勤めてた会社を目印にしたらすぐ辿り着いた。落ち着いた雰囲気のホールで、4人の音楽家によるモーツァルトのナマ演奏が客席でお出迎え。前から6番目の座席だが見易くて安堵。

予定より15分遅れで始まった「風の古道」(恒川光太郎/著)朗読会。
関さんはオレンジのポロシャツに白いチノパン風で、眼鏡をかけておらず。メインの「私」役でト書きを読む為、座布団を敷いた箱のようなものに腰掛け、殆ど出ずっぱり。理性的でメリハリの効いた柔らかなトーンの声は終始崩さず、聞き手を考えた聞き易いリズムで読み進め、一言一句読み違えることなくパーフェクトの出来だった。ただ、感情を込めた台詞等が全く無く、関さんの少年声も聞きたかったなというのが本音。

途中から関さんと対で出演して目立ってたのが、レン役の松田祐貴。優しい声で台詞だけでなく朗読もこなし、若いながらも信頼できる力量で完璧だった。
関さん&朗読と言えば、『お話玉手箱』等でご一緒の小林優子。今回は「私」の少年声とレン母役で鮮やかに印象付けた。
他には、山口隆行、坂口候一、伝坂勉、辻村真人らの実力派が、衣装でも雰囲気作りをしつつ、台詞の掛け合いで物語を盛り上げた。

原作は未読だが、朗読によって作品の風景や情景が脳裏に浮かび、物語にいつの間にか引き込まれていた。読み手や演技者の達人技に感嘆しながら、物語の先をもっと知りたい要求に満たされ、登場人物にも思いを重ねて感情がほとばしった。まるで自分で本を読んでいるかのような臨場感。物語そのものは切なくて胸打たれたが、贅沢で楽しい時間を感じ入った。

一つだけ難点を言うと、朗読を盛り上げる為の効果音に考慮の必要が有り。音響が大き過ぎて、折角の読み手の言葉の一部が消されたり、音がしつこ過ぎて、かえって聞き手の耳障りになってしまう場面があった。特に、風の音、蝉の音。水牛の走る音などはほんの少しで充分。聞き手にはちゃんと想像力があるのだ。過剰な効果音は弊害にしかならないのだと、あらためて思った。

朗読が終了すると、そのままヴァイオリン奏者が余韻を奏でる。
ガヤの役者さんを含め、出演者の皆さんが登場し、真ん中の関さんがご挨拶。晴れやかな笑顔。やっぱ眼鏡かけてない。
実は私の前の座席に小田木さんや波岡さんら81の女優さんがいらしてたが、関さんのにこやかな視線がどうもそちらに向けられてるように感じた。その視界の中に私もチラと入っていればw。
でも同じ81の方なのに、関係者席とかでなく、私達と同じ辺りの座席というのが不思議。もしやここら辺が一番見易い場所だったとか?
「帰り道では古道に気をつけて…」という丁寧な女性声のアナウンスが流れ、ちょっとドキドキさせた。

関さん仲間とご一緒にロビーを出たら、駅へ向う道に面した裏口に関さんの姿! どうやら先ほどの波岡さんら81の方々らと歓談中。握手でもしたかったが、そのまま挨拶されて楽屋の中へと入って行かれた。うー残念。でも波岡さんとはご挨拶できた。
明日の朗読会の作品は「夜市」、明後日は「世界の終わりという名の雑貨店」。読み手が違うが、どんな仕上がりになってるだろうか。

もうすぐ関さんのお誕生日なので、今回はカードとブーケを開演前に預けた。
アンケートの中の好きな本は?に、『終戦のローレライ』と『十二国記』を書いた。特に『十二国記』は、ずっと前に飛田さんがイベントで一人で何役もこなしながら朗読されたので、もしまた朗読会企画があるのなら、ぜひ81メンバーで同じものをやって頂きたい。色々と比べられて面白いかと思う。

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雑誌『TV station』に、Sony Music Anime Fes.06のカラー写真レポが2ページ掲載。キャラと声優を照らし合わせたりと凝ってる。石田さんの写真はSEEDにはあるが、BLOOD+には無くて残念だ。黒スーツの石田さんはホントにジョエルに見えたのに〜。
マウスプロモーション第4回公演『桜の花にだまされて』楽日を観てきた。ついに4回目。
当日券も早々と完売御礼だったようで、場内は補助席でギュウギュウ詰めで熱気溢れる。サービスの薄クリアファイルもチラシ束もハケちゃった模様。

マウス当選分の座席は後方席で、全体を見渡せるっちゃ見渡せるが、あまりに遠い(~_~;)。おまけにまたも下手側。
でも役者の声は何とか聞こえた。特に大塚明夫さんの声は大きくてよく通り、だからこそ一人ボケ&ツッコミが効くんだなぁとあらためて感服。でも沢海さん&真殿さんが出て行く時の「トッポの他に何が好き?」「あなたが好きv」は聞こえなかった。小さい声はやっぱり伝わらないみたい。
”さくら・フラッシュ”の歌詞は裸眼で充分見えた。小道具さんありがとう。さくら陣営配りの飴も、後方席でもいっぱい貰えて隣にお裾分け。

楽が初見という方も多かったようで、至る所で笑いが起きた。
昨夜の回と比べて、楽だけに随所で演出や芝居が変わっていて可笑しかった。
寺杣昌紀は「マウンテン」と「リバー」に変ってる(笑)。今日のビールはラガーだった。

石田彰の茶髪も徐々に変貌。最初に観た水曜には、前髪の辺りがチョンチョンと立っていたハズだが、楽にはサラサラ&ストンとして、だいぶ落ち着いてしまった。
見せ場のクルクル&チョンも手馴れて、9人目のナースで間を空ける石田さん。促されて、やっとチョン! こういう小技を昨日分から見せてくれてたらねぇw。
「こんなに大勢の人が集まってくれてんだから…」とかいうアドリブまで聞かせる。そんな石田さんに、やたらに拍手が多かった。
楽特有のノリで、「バンザイ!」では会場からもいっせいに両手を挙げて「バンザイ!」。このノリをもっと早くに期待されていたのではw。

とにかく6日間の舞台は大成功。役者たちもものすごくレベルアップされて、毎回観るのが本当に楽しかった。日を追うに連れ、当日券の列が長くなり、リピーターを増やしたのも成功の要因だったのだろう。1回限りの観劇では勿体なかったかもね。
マウスプロのお芝居は去年から俄然面白くなってきた。同じ「桜」シリーズの第3弾は、来年また同じ時期に同じ劇場で。もちろん観劇予定。

それにしても、上演中のロビー物販をはじめとする狂喜乱舞&狂乱狂騒ぶりはちょっと異常^^;。マウス側としては計算付くかもしれんが、スタッフの対応が曖昧で不完全で、観客同士が争い不快な思いをする場面もあったようだ。数量を増やすなど、グッズやパンフの販売にも考慮が必要だと思う。だってイベントじゃないんだからっ。
ぶっちゃけ、石田さん人気が一因なんだろうけどね^^;。でも今回は昔の石田さん仲間とはとんと遭遇しなかった。一昨年はあれ程チケット騒動があったのに。一昨年の役柄と比べ、今回の石田さんは実に美味しかったのにな。
とにかく、去年のようにもう少し落ち着いた雰囲気で、「芝居」そのものを楽しみたいと願う。

終演後ロビーで、楽恒例の出演者たちによるお見送り。殆どの役者さんと握手してきちゃった(^o^)。近藤玲子さんは昨日の今日で、お顔を覚えてて下さってた。定岡小百合さんや納谷六朗さんや明夫さんも笑顔満面。岡村明美さんの洋一郎は可愛かった。真殿さんはちとお疲れ気味? 石田さんともとっても久しぶりに握手v。寺杣さんとはもうお互いに笑顔で言葉を交わし(*^^*) カードと差し入れを直手渡し。←今日はこれが最大の目的だった(笑)また寺杣さんの舞台を拝見したいな。
去年のお芝居からの流れで、今回の舞台では石田さんから寺杣さんに心動かされた私。心変りではないけど、報われない思いは(?)やっぱり辛いもん^^;。
あ、石田さんは髪を戻すかは、まだ考えていないそう。アニフェス大阪ではさてどーなってる?


長かったマウスプロのお芝居もやっと終った。疲れ果てた。家に帰って食事作った後、アルコール飲んでグッスリだった。
でも今週からは、新宿南ではなく、新宿東の紀伊國屋通いになる。毎日ではなく毎週だからまだいい。でもまたもや座席が一番前とかなり後方席で、真ん中が無い。最近の私は座席運がよくないな(-_-;)。
マウスプロモーション第4回公演『桜の花にだまされて』3回目を観てきた。
何やらすっかり『…だまされて』に”だまされた”感。運動会後に余力があろうとなかろうと、相方からオッケーが出たし、なら行くしかないじゃないかーっ。

行って良かった!(^o^)
おかげさまで、今日の座席は真ん中ブロックの割と前方。ありがとうございましたm(__)m。後ろの勝平さんもチラと拝めた。ワンピ関連でいらしたのかな? 今回ソワレは初めてだったが、どこかで見たようなお顔をあちらこちらで拝見し、お偉方さんや関係者がとにかく多かった。

群集劇の性だが、座席位置によって、見えるものや見えないものがこうも沢山あり、印象も違ってしまうのは、仕方ないでは済まされないようにも思う。人がカブって、奥の人物が見えないシーンも多いし、演出や舞台装置等に考慮の必要があると思う。同じ群集劇でも、すっきり綺麗に人物を纏めて、観客にも見易いお芝居だって過去に幾らでもあるのだ。
座席真ん中は実に見易かった。今日は特に疲れてて、ふっと意識が遠のきそうになったが、すぐに舞台に引き戻させる要素を持っている。

二幕で、畳に座り勝手にテーブルの缶ビールに手をやった寺杣昌紀。プルタブを開ける音がこちらまで聞こえ、まさかと注目してたら、グイッグイッとホントに飲んじゃってる(笑)。よっぽど喉が渇いてたのか、夜公演で後が無いからもしや打上げ気分? どうりで配ったビールが冷えてるように感じてたw。ビールを半分位は飲んだであろう寺杣さんが、ちょっぴり頬を紅潮させながらも台詞は間違わず。すごい!さすがだ。でも思い出すと、水曜マチネではビールでなく、お茶か何かを啜っていたように思う。いつから変えたのか、昼夜で飲むものが違うのか? 今日のマチネの寺杣さんはかなり目立った失態をされたそうだが、私は観なくてよかった^^;。
石田彰は貰った缶ビールを喋る前にすぐ畳に置いてたが、このお二人は全く逆な行動をされてたのね。でも「選挙法違反」に関する台詞は二人とも似たような内容でクスクスw。

石田彰の芝居はますます進化を遂げ、ナース達に指でクルクル、顎辺りをチョン、ウィンクでバーン!は更に磨きがかかり手馴れてきた。ついに開き直ったのか?w 客席からも石田さんの演技に拍手。水曜マチネでは拍手はまだ無かった気がする。それと「バンザイ」の黒トランクスと生腹とチラヘソもしっかり拝めた。
でも今日は昼も夜も、明夫さんに白い布をかけるシーンが完璧にいかず^^;。昨日までは成功してたのにね。

夜は谷育子さんの台詞に不安定さが見受けられた。確かに「さくら町」より「安住町」のほうがしっくり来るかも。見事なアドリブで乗り切って凄い。
大川透も疲れが出てきたのか、完璧ではなくなってきた。

田中敦子@少佐の場内アナウンスは何度聞いても格好良いが、他パターンもあるのかな?
黒田崇矢のナレは二幕目中盤からだが、何度聞いても渋いな。パンフに「HGではありません」って、義経記イベントのコメントを受けてかな?

個々の役者には色々あれど、明日は笑っても泣いても千秋楽。ぜひ役者一丸となって、最後まで手を抜かず納得のいく芝居をやりきって欲しいと願う。
楽はハガキ当選分なので、いったい何処の座席になるかヤキモキ。今までとは違う場所を希望だ。
パンフが完売で、後は通販だと聞いて吃驚。家に届く頃には、興奮度が冷めちゃいそうだよ^^;。


終演後、ロビーにいらした近藤玲子さんと沢海陽子さんに握手して頂いた。近藤さんのボールゲット者にはオマケがあるとか。小柄な身体にはいつも親近感を持つが、次回の舞台ではまたチェ・ジウな格好もやって欲しい。

トイレに行こうかどうしようかウロウロ迷ってたら、役者さん達が早くもお帰り模様で半ば見送り状態。その中に寺杣さんがいらしたので、思わずお声をおかけしたら、笑顔で応えて下さって、「この前もいらしてたでしょ」とおっしゃってくれたのv。やっぱり去年の私の顔を覚えて下さってて、水曜マチネの時も気づいてニコニコして下さってたんだな〜と(^o^)。あれは勝手な妄想じゃなかったのねw。「明日の楽も来ます」と握手もしていただいた。去年と同じく、もう天にも昇る心地(*^_^*)。

それだけでも嬉しかったのに、その後1階外で、ファンの方々に混じって、岸祐二さんと一緒にお写真&サイン&握手までしていただいちゃった。夜公演だからこそ、こんな機会にも恵まれたのかな? 友人と一緒で私もついテンションが高くなったのかも。

あぁそれなのに! こんな大事な時に限って、今日は運動会に着て行ったのと同じ格好で観劇した私(-_-;)。着替える時間も無かったんだよ。弁当箱洗うのにいっぱいで。

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運動会が無事に終了。曇り空で日焼けの心配は殆ど無く助かった。でも頬が少し赤くヒリヒリするような^^;
娘と息子も全力で頑張り、拍手で讃えたい。二人とも個々の競技では勝ったけど、残念ながらチームでは負けちゃった。
二人の競技を交互に見る形になり、休むヒマもありゃしない。おまけに朝早くからの弁当作り。ちょっと時間が空けばママさん仲間と雑談。《運動会 走ってないけど 疲れたワン》とにかく眠くてグッタリ。
でも寺杣さん達との触れ合いで、また活力が出てきたかもね(^^)。明日はメッセージカードでもお渡ししたいな。
マウスプロモーション第4回公演『桜の花にだまされて』2回目を観てきた。
今日は会場にDVD用のカメラが2台。そのせいか全体的にトチリもなく、ほぼ完璧な仕上がり。
今回は印象に残った登場人物や役者について。

主人公は岸祐二演じる安住健一。岸くんのストレートプレイを観るのはこの芝居が初めて。場数を踏んだ岸くんの着実な経験値が見事に花開いたといっていい。声もよく通るし、動きも綺麗でムダがない。誠実で真っ正直な健一を好演していた。

ベテランの風格で納谷六朗が脇をしっかり締めて、岸くんを引き立てるが、毎回この方の演技には情があり、心動かされ好感を持つ。
加瀬康之は頼りになりそうな逞しさと、女性絡みで翻弄される可愛さがバランス良く似合う。
真殿光昭は飄々としたオタクっぽさと、突き抜けるような大胆な演技力に爽快感さえ沸く。今回の真殿さんはガキっぽい感じなので、健一というより康二の同級生に見えてしまふ^^;。
そして新たなアイドル(?)ひろみ役の中村俊洋。Studio Lifeにでも鞍替えしたら?と思うぐらい綺麗で艶めいてコワかったw。この人の名前は忘れても、ひろみ役の人!で即通じそうw。

一番難しく、演技的にも大変だったのは高志役の大塚明夫だったかもしれない。雰囲気を壊さぬように、自らをネタに笑わせて場を盛り上げる、絶妙な間合いと台詞使い。体力的にも相当痛かったろうしね^^;。それでも楽しそうな明夫さんの人柄と演技力には心から敬服する。

女性陣では、何たって定岡小百合の格好良さ。この方がいなかったら、このお芝居は成立しない。情にほだされながらも、ビシバシと斬っていく潔さは実に痛快。あの早口長台詞の後は当然のように拍手喝采(^^)。オバンな服装もダンサースタイルも面白かった。
岡村明美演じた妻・杏子には、つい共鳴しちゃうw。赤ちゃんオンブはイマイチ不安定だが、夫に誠心誠意尽くしたりヤキモチ妬く態度がとっても自然で可愛かった。
個人的に好みなのは、品と優しさが感じられた宇野嫁の園田恵子だな。

石田彰演じる安住康二は今日も絶好調(*^_^*)。指でクルックルッ、ウィンクしてバーン!には観客全体で大ウケ(^o^)。やっと生腹にチラヘソも拝めたゾv。気のせいか「バンザイ」が前より多くなってたようなw。
追加で好きなシーン。手にした白い布で猛牛(?)明夫さんの頭にブワッとかけちゃう康二。台詞言いながらの動作で、タイミングといい結構難しいハズ。そのシーン一つだけでも、康二の性格が如実に表現されている。
追加で好きなシーン2。ラストで幸田直子演じる女医とヒソヒソ話「選挙の暁には入れますんで」可愛くて強かな石田さんの顔。この期に及んでまたも裏工作する康二。やっぱコイツ政治家向きじゃないのかっ!?(笑)

寺杣昌紀は何度見ても、惚れ惚れするほどセクシーな男っぷり(*^_^*)。「先生」「なんだね」と返す寺杣さんがちょっと強面で格好良い代議士&役者っぷりw。「ヤマ」「カワ」と一人芝居で敵陣営を翻弄し画策するクールなワルっぷりに、笑いながらもときめいてしまうv。実は大野陣営の演説を真剣に聞いて、拍手をしたいぐらいだった。弟のノートを読もうと椅子の上にヒョイと乗る軽妙な動作や、調子良く畳に座ってお茶を飲む姿も、とってもお茶目で可愛いわv。

谷育子演じる祖母の手を取ってゆっくり進む健一に、タイミング良く流れる柔らかな音楽。実に清々しく優しいシーンとなり、我々の心を揺さぶった。○ニーやナツメロな音楽につい惑わされ笑わされたが、こうした重要なシーンを出しゃばらずに盛り上げる演出は大いに評価したい。


早めに現地に到着するも、当日券目当てを含め既に何人かいてガックリ。
入り待ちしてたワケではないが、待ってる間、エレベから出てくる役者達を拝めた。若手スタッフは別にして、年功序列で集まるわけではないのね^^;。石田さんは白いメットを手にしてた。

今日は、さくら陣営からキャンディを3個も貰えた。後で友人と分けた。
カラーボールが3個も手に入った。名前を見たら、さくら陣営のおば様達のだった。こうなったら、さくら陣営を応援するしかないっ!?w 公約の「人殺しは即死刑!」は惹かれるかも^^;。

残るは楽日のみだったハズだが、あまりに面白く飽きないので、明日も観たくなった。運動会の後に元気があれば、また観に行くかもしれん。
マウスプロモーション第4回公演『桜の花にだまされて』を観てきた。
桜シリーズ第2弾は、選挙運動と家族愛とご近所人情ドラマ。マウスプロが総力を結集し、笑わせ笑わせホロリとさせるハートフル・コメディ。
あらすじや出演者に関してはまた後だ。初日観劇の友人から昨夜メールを頂いたり、今日はご一緒したりと、あれこれ伺ってはいたが…。
二組の兄弟愛に(?)だまされ、二人の腹黒キャラに大いに惑わされた(^.^)。

その1。石田彰演じる康二に萌えっ。
岸祐二の弟役とはいえ、最初の登場時、石田さんが一瞬、岸くんに見えちゃったよ(゜o゜)。タッパまでは目に入らず。
茶髪! それも綺麗に切り揃えている。兄役の岸くんも、姉役(笑)小島幸子も薄い茶髪だから、たぶん大塚明夫さんあたりが「兄弟って設定なんだから、アキラも茶髪にしろよ(去年の大輔だって坊主頭にしただろ?)」って強要、もといアドバイスしたんだろうかw。
大学生らしく、ローライズ・タイプとかいう腰低めジーンズで白ベルト。上は黄や赤や白のTシャツや緑のジャケットとか、色々とお着替え。それがまた似合ってて超プリティ!(*^^*) あれは絶対コーディネーターがいるな。
そんな格好で「バンザイ」する時、チラと見える黒いトランクス(BVD仕様?)がまた色っぽくて、もうクラクラv。ただ客席位置によるのか、ヘソまでは見えなかった。ちっ。
ルーズな服装もいいけど、スーツ姿もとても男っぽくて凛々しいの(*^^*)。緩めに締めたシルバー系ストライプのネクタイも黒い革靴もキリリと素敵。

康二の出番は決して多くなく、目立った役どころではなかったが、結果的には美味しい役だった。俯瞰的に状況を見ながら、実はあれこれ企てている裏策士。
二幕目のモテモテ&タラシぶりは、ウソのようにハマってたよ(笑)。ウィンクして、貴方のハートにバギューンv。撃たれたファンも少なくなかったのでは?w その後の”女難”ぶりはもしやアスランを地でいってる?
痛快でアタフタする演技や、後ろでこっそり小芝居する姿も楽しかったが、一幕目で見せたクールな目つきや表情も格好良く、眼力の芝居にドキリとさせられたv。

その2。寺杣昌紀演じる関谷に釘付けっ(この舞台でのお名前は漢字表記)。
楠見尚己演じる対立候補者の秘書役だが、最初の登場時からパーっと舞台の空気が変って、候補者以上の存在感たっぷり。石田さんと入れ替わりにいつも登場するから、美味しくってたまらん。
都会的スマートさでタッパがあるから、スーツ姿もダンディで男らしくて格好良いの(*^^*)。黄色いネクタイがまた似合ってるw。ボタン外した時に見えたネクタイ下部分は深味があって、高級感さえある。髪型も軍人役の坊主頭からすっかり伸びて丁度いい清潔さと渋さ。姿勢もまっすぐ綺麗で、間の取り方も巧く、声も張りがあってよく通る(*^^*)。

関谷も決して出番は多くないけど、要所要所に出て、話を引っ掻き回し、やけに目立つんだよね。目的の為なら手段を選ばず、一番のワルで曲者で、表の策士。
しかも去年と同じ日和見主義なキャラで、とにかく調子のイイこと。コロっと態度を変えるのも嫌味がなくて、寺杣さんお得意のコミカル演技をたっぷり味わえる。
弟役の真殿光昭との掛合いも息ぴったり。「バカなのは弟」「バカなのは兄貴」と言いながら、実は二人とも世渡り上手で逞しくて可愛い。真殿さんの頭をグリグリする寺杣さんの優しい笑顔も素敵v。

下手側に座ってたんだが、一幕の選挙演説で私の丁度正面に立ち朗々と喋ってた寺杣さんと、チラと目が合ったようだったのv。少しの間ジっと見つめてちょっと笑ってくれて(*^^*)。去年の私の顔を覚えていてくれたとか?(テヘ^^;)隣の友人もそのことに気づいていたようで。

大団円の終演で、全出演者が登場してお辞儀をした後、3列ぐらいに横並びして、恒例のサインボール投げ。石田さんも客席真ん中辺りにボールを投げていた。いや、そこはよく見えてなかった。
上手側の寺杣さんが、まるで私に向けるかのように(?)何故か下手側に向けてピンクのボールをブーンと投げてくれたの。「寺杣さん、それはもしや私へのキャッチボール?」と妄想に酔いながら、両手をとっさに挙げたけど、ボールは私の頭上をすり抜け5列目辺りの壁際に。トホホン(~_~)。ちょっと力が強過ぎたんでは??^^;

そんなこんなで、役者にボーっとしてたせいもあるが、ストーリー的にも全く退屈させず、とにかく面白かった。細かい部分も含め、何度も観たくなる舞台。
あと2回。今度は、他出演者や全体についても語りたいと思う。

パンフは紙質のせいか、写真が綺麗でないのが残念。
限定サイン入ダルマはアっという間に完売し手に入らず(~_~)。今回は寺杣さんのは無いのか。
石田さんや真殿さんが劇中でポリポリ食べてた、マウス煎餅やトッポもなかなかの売れゆき。
綴込みチラシ束は、マウス仕様の薄クリアファイル付き。


映画『バルトの楽園』に、寺杣さんがご出演することは知ってたが、この前TVの予告映像で映った、松平健を右から抑えようとしてる人物は、やはり寺杣さん御本人だと思う。もしやアートネイチャーのCMにも映ってる?
「歓喜の歌♪」は私が唯一ドイツ語で唄える歌なので、もちろん楽しみに観に行くゾ。
地球ゴージャス『HUMANITY THE MUSICAL〜モモタロウと愉快な仲間たち』を観てきた。
観客は男女比7:3ぐらいかな。トイレもすぐ行列。上手通路側の座席で、下手側の芝居は観難かった。しかしコマはいつから飲食物持込禁止になったんだ!?^^;

岸谷五朗&寺脇康文の地球ゴージャス作品はこれが初めて。今回は豪華キャストのコメディ・ミュージカルなので興味を持った。
「桃太郎」の世界に入ってしまった男が、現実の会社社会と夢の世界のバラドックスを体験しつつ、最愛の妻の存在に気付き、新たな一歩を踏み出すお話。
単純明快スピーディな展開で、よくあるギャグや台詞の掛け合いで大いに笑わせてくれた。普通ならこんなありきたりのネタにいちいち反応しない筈が、役者のサービス精神と演技力と演出が勝ってたのだろうか。理屈抜きでたっぷり笑った(^o^)。

ミュージカルなので、出演者全員がソロも含んだ歌を唄って踊る。見事な殺陣を見せ、フライングまでこなす。役者のスーパーぶりに感激した。
桃太郎ならぬ種太郎役の唐沢寿明が、はっちゃけた芝居ときっちりした演技でとにかく面白い! 「種」って言葉だけで笑える。ふざけた芝居の後でも、決める時は決めて格好良い。
寺脇さんは、「犬夜叉」なお座り!に反応しワンワン。男前で逞しかった。一ヶ所だけ台詞をド忘れ、最後の挨拶の時に言い直す茶目っ気も。
岸谷さんが、普通にバク宙やったり、棒術で決めたりして吃驚。「それいけ!鬼レンジャー♪」を熱唱し、ドジでスケベでヘタレな役どころ。デカイ関智一みたいだw。
戸田恵子も二役で、コミカルな歌としっとりしたソロを綺麗に響かせた。でも「赤」を擦ると「ピンク」ってw…ラストのドレスが似合って素敵。
高橋由美子は、オタっぽい「萌えOL」とボスキャラ。歌と演技で、可愛さと手強さのギャップが楽しめる。

メインは殆ど40代で、息もつかせぬスピードと迫力のアクションや歌をこなすのにホントに大変だったと思う。
メインを補い盛り上げるべく、アンサンブルキャストの活躍と力量がもの凄い。様々なダンスやアクロバット、エアリアルなどのスペシャリスト達がこれでもかってぐらいに楽しませる。スカート姿の女性らがバク転やバク宙を難なくこなし、パンツを露に見せるサービス付きw。芝居も堅実で「かげろう」や「スワン」らはキャラ立ちしてた。
脇役では、植木豪のはちきれんばかりのダンス、蘭香レアの艶っぽい歌に釘付けにされた。

劇場の特性を生かした舞台装置はかなり見応えあり。壮大な回り舞台に上下稼動、壁面や花道など舞台の隅々まで使って華やかに演出されていた。しかし端の座席だと、逆側の演技が見難かったようにも思う。

豪華なキャスト、豪勢な装置、繊細でパワフルな演出と、まさにゴージャスでエンターテイメントな舞台だった。
単純で笑わせる物語ながら、夫婦愛や人間の内面性を描き、更に大国の侵略や企業の理不尽さなど、政治的社会的問題にまで触れて、色々なことを考えさせられた。そして主人公達と同じように、生きることに頑張れるようになる。明日への活力が沸く。身近にいる愛する人の存在に気付く。そんな優しい作品であった。
なにしろ40代の人たちが作ったお伽噺。彼らの全力投球を感じられて、私も勇気と元気が出てきた。

場内いっぱいの鳴り止まぬ拍手の中、アンコールは2回。最後に出演者からひと言ずつ。
先ず岸谷さんがお礼と挨拶。
唐沢さんが「(体力勝負の芝居なので)ホント辛いです」と真っ正直で、寺脇さんらから「夢をこわすな」と突っ込みw。「でもお客様のにっこりした顔が見えて元気が出る。こんなに客席の反応が感じられるのも初めて」というような良い内容だった。
由美子ちゃんは「ナスカの地上絵」なんて話題をいきなり持ち出し、唐沢さんから止められw。でも「地上絵に比べて私は小さい存在」みたいなことを言いたかったようだ。
戸田さんが大人っぽくフォローし「私も由美ちゃんも小さくて、後方の方には見えなかったかも。でも二人とも声は大きいので、届くように唄いました」と綺麗に纏めた。
寺脇さんが最後にロビーで販売のパンフやグッズの宣伝をした。
出演者全員がズラリ並んで深々と挨拶。幕が降りる中、手を振っていた。

休憩挟み、約2時間50分。豪華ゴールド仕様のパンフは2千円。劇場限定きび団子を土産に買った。グッズはちとお高め。
今回も劇場入る時は照ってて、劇場出る時はどしゃ降り(-_-;)。日傘の他に、鞄には何故か雨傘まで入ってた。どーりで鞄が重かった^^;。
Axle(アクサル)第6回公演『最遊記』の楽日を観てきた。
参回目だが、楽日を観れることじたい夢のよう。今回は本当にありがとうございますm(__)m。舞台の役者と丁度同じ目線の座席で、三蔵の立ち位置とも直線的で、とっても観易かった。

カメラが2台入ってたが、DVD化され販売されるのだろうか? ネタ的にヤバそうなのは意識的にカットされ^^;、無難なものになっていたようだ。
壱回目に観た時と比べ、だいぶ芝居もこなれて安定し洗練されてきた。台詞も明確になり聞き易くなった。壱回目で書いた八戒のアノ台詞なんて、今日は殆どイメージに近いものになっているし。
でも一ヶ所だけ、悟浄の台詞がトチって、フォローしようとした八戒まで間がクズれて、客席もチラ笑い。あそこはどんな風に編集されるんだろう?w

今日は柄谷吾史の三蔵をメインに観ていたが、柄さんってホントに笑い上戸なんだね。光明とのラップ踊りの時も、歪んだ空間の悟空のシーンでも、必死に笑いを堪えようとするもニヤけてしまう三蔵の顔が、たまらなく愛らしかった(*^_^*)。何度観ても可愛い格好良いよ〜柄さんv。
柄さんの三蔵がなぜこんなに好きなのか。外見だけでなく、やっぱ声なんだよね。アニメの関さんのイメージを決して崩さない、私の好みのヴォイス(*^^*)。よく通る凛々しいハイバリトン。何度叫んでも崩れない罵声。ゲキ強く逞しい声。たまに聞かせる甘くソフトな声。そして心に響く決め台詞。全てがイメージ通りの三蔵様。そしてこの芝居そのものが、三蔵次第で決まるということだろう。

たくさんの感動とさまざまな楽しい思いをつめて、東京公演は無事に成功をおさめた。
鳴り止まぬ拍手の中、3回目のアンコール。出演者全員が勢揃いし、吉谷光太郎と田中照人のMCで、公演終了の挨拶と御礼とキャスト紹介。最後二人目の郷本直也が一人前に進んで悟浄っぽいアピール(笑)。郷本くんに押されるように、柄さんも前に進んで笑顔でお辞儀。皆さんとても晴れやかな顔だった。脚本・演出も担当された吉谷さんの時は、客席から「ブラボー!」な声が。確かにアクサル公演は吉谷さんの腕にかかってる。最後に吉谷さんから田中さんへ。
そして感謝の印として、16人分の橙色の紙飛行機が客席に飛ばされた。が、あまり飛ばず、後方まで行ったのは数個。サインも書いてあった。
楽恒例なのか、4回目のアンコールでも拍手は鳴り止まなかった。来週はいよいよ本拠地の大阪公演だが、今日も関西方面から沢山のファンが押し寄せていた模様。

公演終了後、数量限定の楽セットを買うためファンは物販へ急行。私も勢いでつい買ってしまったが、キャスト16人の写真セットは最遊記ファンにも貴重かも。
楽だけのサイン入くじ写真は、開演前わずか10分位で完売した模様。友人から松木さんと郷本くんのを回して貰ったw。柄さんのも欲しかったよ〜。
アクサルに夢中になると、グッズでも散財してしまうのが困りモノ。ナニワの商魂にめげそうだ^^;。

Axleの前身、劇団ひまわりのメンバーでも新たに『最遊記』を上演予定。こっちにも興味はあるが、日程とキャスト次第か。


18日の夜公演を、パニの栄治&わっしー&大樹くんが観に来ていたとか。2月の舞台『Kiss Me You…』でも共演した郷本くんを観に来てた模様。さぞイイ刺激となったことだろう。
今日は劇場近くの某店内で食べてたら、tutiと遭遇して吃驚した(゜o゜)。『酒坊ちゃん』も終ったし、やはり郷本くんの激励に来たのだろうか。

昨日は『トレジャーボックス』希望日の先行チケをようやくゲット。疲れた〜。後でゲストを見たら、鯨井康介の名が…。郷本くんの次は鯨井くん…海堂繋がり?w
ロックミュージカル『BLEACH』夏公演も決定! トレックスの後は、栄治もtutiもブリミュへ。今度の演出は平光さんではないが、1回は観たいものだ。
劇団岸野組『森の石松外伝2 石松と土佐のよばれたれ』楽日を観てきた。3回目。
楽で初めてという観客も少なくなく、ロビーは人で溢れていた。

今回の芝居は、初日、中日、楽日と観てきて正解だったとつくづく思う。
岸野組の芝居では、極端な台詞やアドリブの変更は無かったが、小道具や仕込みをたまに変えたり、突然のハプニングもあったり、衣装も微妙に違ってたようだ。

お茶屋のおかみさんが懐から出す菓子も、まんじゅうだったり団子だったり。手紙が破けてしまったこともあったそうだ。
先週は関俊彦の袴が破け、太股があらわになったり?^^; 関さんが寝転んでジタバタする時はナマ足が膝まで見えてたのが、今日は膝まで黒いタイツで覆われ、ストッパーでナマ足が見えず。昨日から履いてたようだが、折角の楽しみが〜^^;。
くじらさんの眼力を今日はやたらにビンビンと感じた(嬉)。まさか顔を覚えられてしまったとか?^^;

少年のように瞳をキラキラとさせて夢を語るシーン。厳しい現実にヘコんで自信と希望を失いかけるシーン。ようやく全てを吹っ切れて、夢を追いかけようと、凛々しく胸を張るシーン。関さんのたくさんの表情と共に、印象深い場面はいつまでも記憶の中に残る。そんなシーンを思い浮かべると、つい顔がほころんでしまう。そして、役者・関俊彦に心から魅了されている自分に気づく(*^^*)。

とにもかくにも、無事に公演の成功をおさめて、皆さまお疲れ様でした。またいつか岸野組さんでの関さんの客演を楽しみにしたい。
初日に買ったパンフに追加で、岸野幸正のサインを頂戴した。素敵な楽日サービスが嬉しい。

関さんの次のご出演は、81企画公演「The ROUDOKU」の『風の古道』の回。
帰宅したら、待ちに待ってた確認メールが届いていて、無事チケットが取れていた。良かった(^^)。友人知人の話だと、予約開始15分では既に取れなかったそうで、熾烈な先着順だったようだ。しかし当初の告知では、チケットは先に発送ってことになってた筈が、メールでは、入金確認後にチケ発送ってことになってる。違うやん^^;。
とにかく、来月も関さんを拝見できる予定。
雨の中、銀座から赤坂へ。
Axle(アクサル)公演『最遊記』の弐回目を観てきた。
今回は全体を見渡せる上手側の中ほどの座席。あらためて舞台装置の緻密さが感じられた。

何度か観ている友人とも話したが、毎回、あちこちのシーンで微妙に演出や台詞が変り、アドリブも増えているとのこと。台詞も掛け合いも当初はやたら速かったそうだが、徐々にこなれて着実に分り易くなっているようだ。

先ず、悟浄の錫杖は昨夜の公演ではちゃんと治っていたようだ。ただし、黒のテープでグルグル巻きにされてて苦笑させるw。
橙色の紙飛行機は、やはり舞台上に落ちるように飛ばすのだが、昨昼ように、たまに舞台下に落っこちるらしい。
お師匠様のジャンスカに釣られて踊る三蔵も、日を重ねるごとに、柄谷さんのアドリブのノリが快調になっていくようだ。
玉面公主が後ろ向きでやってるコトも毎回アドリブが違ってるようだ。昨昼は「スキヤキ」で牛ネタになってたが、今夜はニィの「ダ・ヴィンチ・コード」の初日ネタになってて大笑いさせられた。ホント、早く観なくちゃねw。
悟空×悟空のシーンは、前はトランポリンだった筈が、歌と共に追いかけっこになってる。あそこは何度観ても笑える。

舞台は生モノだが、毎回、こうネタを変えられアドリブが増えてくると、やはり何度か観る必要があり、仲間うちで確かめたくなる。それを見越しての毎回のネタ仕込み。さすがサービス抜群の関西テイストだ。
2回目なので、役者の台詞もしっかり把握出来たし、ギャグの掛け合いも楽しめた。
もちろんシリアスなシーンでは、原作でも印象的な台詞でじっくり見せる。三蔵の過去、八戒の過去、悟浄と金閣の別れでは、何度観ても胸を切なくさせる。

それにしてもこの劇場は、若いアクサルメンバーが活動するには狭い。客席との密度性はあるけれど、通路を使えたら演出にもう少し幅が出てくるだろう。舞台装置もギリギリな感じ。
次回の東京公演では、もっと役者が動き易い場所、例えば芸術劇場小ホールなどを使って欲しい。あそこなら交通の便も良く、遠方からでも行き易いだろう。地下通路もあり雨にも濡れない。

アンケにもあった、アクサルにやって欲しい作品。漫画なら、よしながふみの『西洋骨董洋菓子店』を希望〜。ヒゲのオーナー橘が松木さんで、魔性のゲイで天才パティシエ小野が柄谷さんね(笑)。元ボクサーで見習いパティシエのエイジが斉藤兄弟、橘のお目付けの千影が吉谷さん。勝手にキャスティングだが、今までの役のイメージを払拭できそうw。何より、小道具で本物のケーキなども必要になってきそうだから、甘〜い匂いも楽しめそうだ。

残るは、月曜の楽日。東京公演の後に大阪公演もあるが、今週末は関西からのファンも大挙して遠征されてるようだ。
21日からは公式サイトの新生ブログが誕生。6月下旬からの通販グッズも楽しみにしていたい。
生写真、柄さんと郷本くんのを買ってしまったv。
おっ、ぺれったプロデュース公演『ご都合主義で行こう!』を観てきた。
ロビーには、中尾さん&関さんから花壇。鎌苅くんからは花バスケット。
後から取った割には、前から5番目となかなか観易い座席。
初演は観てないが、ラブライブやアルターエゴやらでとても豪華なゲスト陣だった。

姑と娘を抱えて働く夢いっぱいの女が、隣家のイケ中メンに恋をして幸せになるという、ご都合主義なお話。周囲を巻き込んだ究極のファミリー・ファンタジーで、ご都合主義の設定にあっけにとられつつ笑わせて貰った。
唄わないだろうと思われた人まで全員が賑やかに唄って踊る、パワフルなミュージカル・コメディで、ひと時の夢心地を味わった。

座長・田中真弓演じるまるみはとってもチャーミングな中年女性。こんな風に生きられるって憧れだわ。でも、たまに身につまされて苦笑する。ピンクのドレスは着てみたかったが、徐々にラフな服装になって、たまにルフィと被りそうになる(笑)。
竹田えりは色っぽくて綺麗で宝塚的な歌唱力。役柄的には周りに圧されて印象が薄いかな。

他キャラみんなが変った個性で見せ場もあって、真弓さんが割とおとなしめに見えちゃう。
歌のお兄さんの三ツ矢雄二キャラが強烈な個性で最高! 可愛い声と素晴らしい歌唱力には笑いと喝采を送りたい。
松野太紀の女装は声と共に全く違和感ないし、サミー関口の女装も妙な色っぽさがあるし、まともに思えた西村陽一はヘンな渋味だし、男性陣は技巧的演技力で裏切ってくれるw。
けーすけの前説は熟年の旨みで可笑しい。『電車男』もチェックしてたが、ナマはDCの舞台以来だっけ。
好みから、1幕のダンサーでは平野貴裕ばかり目で追っていた。男同士の絡みでは一番色っぽいよ〜v。新宿2丁目キャラだよねw。

お目当てのKENNは2幕目で活躍。ホストだよ〜v。白のスーツが似合っててカッコイー!(*^^*) やけに背が高く大人っぽく見えたが、真弓さんらメインが小さいせいかもしれんw。ソロはバラードで、唄いこんでて聞き応えたっぷり。
カジュアルな私服姿は可愛いの何のって。その格好でプロポーズとかしないでぇ〜キャv。おばさんクラクラ。相手がおばさんなのが、また嬉しいじゃないか。ご都合主義な恋だけど、おばさん応援しちゃうよ。
ラストは、まさかあんな素敵衣装になってくれるとは。私も含めて客席全体から祝福の大きな拍手!(^o^)/

彼のお相手は、最初の一声で誰だか分った安達忍。拝見できて嬉しい。実は『Ζガンダム』舞台挨拶で、飛田さん&島田さんを拝んだ時、ここに安達さんもおいでだったらと思ってたのよ(『しまじろう』ネタ^^;)。こんなにキュートな女性だったのね。KENNのお相手、貴方なら許すわw。

ボイスオーバー出演で、山寺宏一、富永みーな、皆口裕子、鈴木真仁ら。皆口さんには特に笑わせて貰った。真仁さん含めて『遊戯王GX』キャストが揃った?w

楽しいのは分るが、役者の歌一曲ごと、大きなギャグごとに、客席からやたらに拍手が飛び出し、少々ウザくなったり^^;。拍手がしつこいと、次の台詞が聞き取れない時も。
最後は大団円。キツネにバカされたようだが、生きる元気も貰ったし、楽しかったからいいか。たまにはご都合主義で生きないと、世の中はあまりに厳しく辛い時もある。

チケット取る時は上演時間は約2時間15分と伺ったが、フタを開けたら、休憩挟み約2時間45分も! 次のお芝居へ行く都合上、アンコールを見ないで劇場を出た。ちょっと勿体無かったかな。
劇場入る前は照ってたのに、劇場出たらドシャ降り。日傘がまたもや雨傘に^^;。
Axle(アクサル)第6回公演『最遊記』を観てきた。追加公演分で、アクサルでは初の何と最前列の座席。昨夜のを観た友人が、座席前まで何か来るとか言ってて、岩や水でも降ってくるのかと思いきや、人のことだったw。

ご存知、峰倉かずや原作『最遊記』の舞台化。初演では無かった六道や清一色などのエピソードもプラスされ、アクションやコメディなど、更にパワーアップしたアクサル版最遊記となっている。
エピソードてんこ盛りの為か、かなりスピーディな展開で、原作を知らないと分かり辛いかもしれない。逆に、原作やアニメに思い入れがあると、懐かしくもちょっぴり不満な箇所もあったり。しかし飽きさせない作りで、休憩挟み約2時間20分が短く感じる。

新生・三蔵一行に、沙悟浄役で郷本直也が加わり、いっそう原作に近いイメージを期待。が、稽古中に郷本くんが左手首を怪我して、演出にも変更が加わることが16日に発表され懸念していた。
本番では、悟浄の怪我がネタになってるw。おかげで左手を使わずのアクションも不都合なく見応えも充分。本人はさぞ大変だったと思うが、周りの協力も得て頑張っていた。たまに左手を動かされると、目の前でハラハラさせられたが^^;。

舞台中にハプニング発生。悟浄の錫杖がバッサリ折れて、月の形の無いまま進行。代わりのを作っとらんのか!?^^; 子供用の小さな錫杖は出てきたけど。郷本@悟浄の「錫杖は折れるし、腕も折れるし」に思いっきり吹いた。ここまでネタにしアドリブで通すとは!(笑)
折れる前の錫杖をネタにして笑わせたのが松木賢三。松木さんの初演の悟浄も良かったが、身長的に惜しかった。オリキャラ料理人は愉快だったが、根が真面目な方なのか、最後は男前度がアップv。青の時がやけに平田さんに似てた〜w。

孫悟空役の斉藤准一郎をパッと見た時、初演時より背が高く見えた。前は三蔵との身長差を感じてたが、10代だからまた伸びたのか!? 斉藤洋一郎は、紅がい児らしく髪の色をもう少し赤っぽくして欲しい。初演と同じく、双子を使った演出は楽しく、『NARUTO』を思い出させる。
内藤悠一の猪八戒は初演よりは原作に近付いたが、いつもニコニコ、その裏でえげつない^^;というイメージをお願いしたい。
田中照人が最初に現れた時、誰やこれっ!?^^;と思ったが、あまりに原作とかけ離れた光明様だった。

脚本・演出もされた吉谷光太郎はやっぱり私の好みだわv。安定感ある演技力も流石だが、ニィの歪んだ狂気ぶりとセクシーぶりに惚れ惚れ(*^^*)。
そして柄谷吾史の玄奘三蔵は、初演と同じく原作イメージを裏切らない格好良さ(*^^*)。あの逞しい二の腕。銃の発射時の反動姿勢。容赦ないハリセンw。倒れた時の色っぽい表情。全てが全てがそのままクソ坊主。特に「魔戒天浄」では経文の演出もさることながら、トップの三蔵の凛々しさに後光が差して素敵だったv。

それにしても、郷本くんを中心に、全体的に噛み噛み台詞が多かった^^;。ド忘れなのか、早くも疲れなのか。楽日に向けて完璧に仕上げて貰いたい。
アニメのイメージと比べるのもアレだが、要の台詞にもう一工夫欲しい。八戒の「見くびるんじゃねぇよってカンジです」も、記憶の石田さん台詞とあまりに違ってる〜^^;。
客席の作りのため、今回は通路を使った芝居が無くて残念。代わりというか、客席近くまで寄った芝居が多く、前方席はドキドキ感で美味しい。郷本くんの「おばちゃん」探しにビクビクしてたのは隣の友人w。松木さんまでが舞台から降りてくれたサービスは嬉しい。

なんだかんだ言っても、アクサルや男優ファンだけでなく、原作やアニメファンも楽しめるエンターテイメント作品。毎回、彼らの熱く逞しい演技や生き生きした芝居に夢中にさせられ、関西風コントは大いに笑わせる。そして何度も観たくなる。それがアクサルの魅力だ。
明日夜と楽日の観劇が待っている。これから芝居がどんな風に進化し、どこが変っていくのか、楽しみである。

ロビー物販は相変わらずバラエティなグッズで溢れて混雑。とりあえずTシャツと、PカードにストラップにCファイルにPアルバム…と散財^^;。缶バッチは今回無いのかな。生写真もその内買っちゃいそう。
劇団岸野組『森の石松外伝2 石松と土佐のよばれたれ』2回目を観てきた。
おかげさまで今日は最前列真ん中辺り。朝からドッキドキ&ワクワック(^^)。お洒落にも気を使ったつもりw。

前に観たよりは、やはり時間が短く感じられた。
相変わらず、役者陣の息の合った堅実な芝居と、スムーズな舞台運び。同じトコでクスリと笑い、同じトコでじっくりと向き合える、ユニークで面白い時代劇だった。

入口で渡された配役表のイラストそのままの、石松と「よばちゃん」の関係。馬鹿だけどお人好しで鋭いツッコミをする石松。強くて優しいのに気弱で尻込みして悩みを抱える若侍。懐広くて熱い存在感で舞台を締める岸野幸正と、愉快でひょうきんな芝居の中に誠実さと逞しさで挽き付ける関俊彦。何度も共演されたこその深い結びつきで、抜群のコンビネーションを見せてくれた。

最前席だからこその緊張感と集中力で、今回は殆ど眠気を感じなかったw。
特に、関さんが説得の為の一人芝居をうつシーンでは、丁度しゃがみ込んだ場所が座席のほぼ前! 気恥ずかしさで目を逸らしたくなる気持ちを抑え、関さんの表情の隅々、一挙手一投足までじっくり拝ませていただいた。こんなに関さんの近くに居られる時なんて、この先あるかどうか分らないものね。関さんの爽やかで優しい声を耳に染みこませながら、それはもう至福な時間だった(*^_^*)。

ダンシングの歌も楽しいが、BGMの音楽が場面にとても合って印象に残った。よばちゃんが外国の事情や夢を語るシーンの音楽は特に心に染みた。
今回はお笑いがベースで後味さっぱりのお話だから、前回関さんが岸野組にゲストされた作品と比べると、おおむね好評のようだ。あとは楽日の観劇。楽しみは残しておこう。

ふと思ったが、今度は関さんに片目を眼帯で隠した役どころをやって頂きたい。イメージするだけで、かなり男前で格好良いキャラになりそうだv。関さん版「石松」とかね。または私の好きな独眼竜の「伊達政宗」とかやってくれたら最高だな。ちょっとシリアス混ぜてね。関さんに舞台でやって欲しい役がいっぱい浮かんじゃって困る。
そうそう。『忍者イリュージョンNARUTO』の続編でもあったら、イルカ先生はやっぱ関さんにやって貰いたい。声もそのまま、身体つきも丁度合う。平田さんとの舞台共演もいいかもしれない。

 ̄ ̄ ̄
火曜『名探偵モンク3』。
「ディッシャー危機一髪」だったw。そっか、警部補の前は巡査部長だったんだね。昔の事件や名前をよくぞ覚えていた。お調子ものの声やフラフラ〜の情けない声、そして真犯人にトドメを指した力強い声と、関俊彦のバラエティ豊かな演技を楽しめた。

 ̄ ̄ ̄
水曜『FBI 失踪者を追え!2』。
少年の誘拐事件から浮かび上がった、ヒスパニック系不法入国者らの悲惨で陰惨な現実問題。米国でこの前実際にあったデモ行進が浮かび、よりリアル感ある話だった。
誘拐された少年の兄・テオの吹替えが石田彰。15歳位かな。哀しみを秘めた優しく甘い声だった。FBIエージェントのマーティンとテオの小さな会話の中に「希望」が含まれて、それがテオの心を動かした。結局はキーマンだったか。
それにしてもマーティンってそういう過去があったのね。彼の髪型は『プリズン・ブレイク』の彼とカブってドキドキしそうなんだけどv。

 ̄ ̄ ̄
今夜のアニメを予録しようとビデオ確認。先週の『プリ・プリ』の後に流れたのが『バトルフォース・エグゼ』のCMで、最後に主人公の石田さんが思いっきり叫んでた。「それじゃいくぜ。オープン・コンバット!」カ、カッコイーv。
新作能『紅天女』を観てきた。
お能を観るのはとっても久しぶり。できれば国立能楽堂で観たかったが、2月から再演を積み重ね、新たな仕上がりに進化しているようだ。

ご存知、美内すずえの漫画『ガラスの仮面』で幻の名作として描かれている劇中劇。植田紳爾氏が能として新たに脚本化。原作ではどこまで進行しているのか分らないので、ネタバレになっていないかどうか^^;。
3月で終了したTVアニメを最終回まで観ていたので、イメージが膨らんで良かったとつくづく思う。一真や仏師が登場するから、東地さんや関さんの声をほんの少し浮かべつつ。

冒頭に月影千草が登場し口語で朗読。「紅天女」への切々たる思いと、若き二人の弟子への期待を語る。能への入口として、漫画ファンへのサービスだろうか。女性の美しい言葉は心地良く、まさに若かりし頃の女優・月影千草で感激した。

そこまでは良かったが、そこから先が私には難しい。
最初と半ばに間狂言が出てきて、二人のやり取りは緩和感があり面白かったが、てっきり戦乱や災害で混乱する人々と国を皮肉ったものかと思ってたら、天変地異による環境破壊への警鐘だったようだ。
物語はこれとは別物。梅の化身・阿古夜と仏師・一真の悲恋を二つに分けて描いていく。だが時代がどうやら(能における)現代から南北朝の時代、つまり過去へと遡っているようだ…ということに後から気付いた。初めて観たからかもしれないが、私には分り難かった。

仏師と一真の二役だったワキの福王和幸氏はとても男前で、声もよく通り詞章も理解し易かった。
シテの梅若六郎氏は、静かで柔らかな動きで、所作も女性的で綺麗だった。お面の為か、詞章は聞き取り難かったが、その分視覚で補う。最後は幻想的で気品ある舞がゆうるりと続き、少々眠気もしたが^^;、人ではない”何モノ”かの舞をしかと感じた。

装束替えも何度かあり、一回に結構時間がかかる。後場で梅の木の作り物の中でシテが着替えるのだが、布の右幕から枠がはみ出し、後見の手も見えてしまって、ちょっと興醒めした^^;。紅天女登場の際に、後見の手で急いで枠が隠され引廻が外されたが、脳裏にはどうしてもアノ枠がこびり付く。

装束や飾りも綺麗だったが、上からハラハラ舞い落ちる梅の花弁の演出がとても美しく印象的。詞章によって、落ちるタイミングや数が違うところも素晴らしい。
紅天女と一真の切なさはそれ程濃密に迫ってはこなかったが、ラストで止む花弁や、終演後に二人並ぶ場面で再び舞い落ちたりと、花弁が悲恋物語を静かに盛り上げていたと思う。

課題は色々と残されたようだが、上演する度に見直されたり変ったりするようなので、いつかまた何処かで再演を見たら、新たな魅力や発見、違う感動があるかもしれない。


サンプロ東京絡みで、アクサル『最遊記』のチラシが折込に入っててやっと手に入った。裏の写真の郷本くんの顔が、何だか平田さんに似ているようなw。アンケを出したら、今後のアクサル関係の案内も送ってくれるかな。いよいよ明日から公演スタート!

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