Studio Life メッシュ(R)
2005年6月22日 舞台演劇Studio Life公演『メッシュ』Relier(ルリエ)チームを観てきた。
日曜のAチームと当然見比べてしまうわけだが、座席位置も違ったせいで、やっぱり印象が違う。
メッシュ役の山本芳樹は、ナイーブな表情が色っぽく中性的色合いを見せ、内面性を自然に表現していた。動きは原作とイメージが違うが、柔軟な身体を生かして安定感があった。モノローグの言葉使いは明確で、岩崎くんの時よりは情感豊かに感じられた。
ミロン役の曽世海児は、誠実そうな表情が原作のイメージそっくり。コミカルな演技がとても新鮮で上手くて、新たな魅力を見出した思いだ。
岩崎&高根はテンポ良い活気があったが、山本&曽世コンビはゆったりと静かで知的で叙情的雰囲気な掛け合いだった。笑わせる要因としては、岩崎&高根コンビのほうがお気に入りかな。
ドルー役の奥田努は元ボクサーだったそうで、動きが綺麗に決まっていた。でも青木くん同様に、ドルー役は渋味のある役者さんを配してメッシュと年齢差を感じさせて欲しかったな。
ユフィル役の寺岡哲は、小野くんよりひと回り頼もしい感じ。河内喜一朗のサムソンは、ドッシリとした威厳が感じられてピッタリ。牧島進一、下井顕太郎は、其々役作りに努力が見られて良かった。
フレッシュ組で毎回チェックしてる吉田隆太は、Aチームのマルシェも、Rチームの眼鏡の女も嫌味なく演じて可愛かった。他にも少年、刑事、警官と5役もこなすバイタリティ。印象的な瞳や顔立ちが勝地涼に似てるんだとあらためて思ったv。もう少し場数を積んだ後は主役級の少年役をやって欲しい。
舞台装置もシンプルで、チェアが幾通りもの役割を果たし、スピーディな運びを実現していた。
小道具も要所を抑えてお洒落。茶ポットのミルクと白ポットのカフェで作るカフェオレが、見てるだけで美味しそう。フランスパンやプチバナナも美味そうだった。煙草は少なめだったが、銃が怖かった。
銃声で、隣の席がビクビクッと揺れたもん。初見の人にはビビるシーンが多かったな。
役者たちが着替える衣装にも色々拘りがあって、粋なパリ風を感じさせ楽しませてくれた。帽子を目深に被ると、みんな格好良く見えるのよね〜。長めのコートやマフラーも素敵だったな。
終演後トークショー。藤原啓治&石飛幸治の司会。立ち位置は下手側から、牧島くん、船戸さん、曽世さん、山本くん、林くん、山崎さん、河内さん、舟見くんの順。お題もズバリ各人の衣装について。
衣装担当は石飛さんで、船戸さんの紫のスーツも、林くんのオレンジのショールもご自分の手で染めたそうで吃驚。山崎さんは自分だけが冒頭のよれよれ衣装で気まずかったとか。曽世さんの4着程の衣装は石飛さんが選んでくれて気に入ってると嬉しそう。山本くんのペンダントは原作のハイヒールを基のオーダーメイドで、これも石飛さんが用意してくれてお気に入りだと。後ほどロビーにも現物が飾ってあってじっくり見た。
その後、「期」クラスごとに全員挨拶。其々しっかり仕込んでいて笑わせて貰った。特に間男役だった岩崎くんは松本慎也と組んで「二人メッシュ」「フランソワーズ」と小ネタが濃いこと(笑)。
原作のエピソードを全部消化してなかった今回のメッシュだが、よく見ると《rueI》って書いてあるのよね。もしや《rueII》で、今度はミロン側のエピソードとかやってくれるのかな? 新キャラも出てくるし。メッシュ次回作を見たいと思わせるのだから、今回は一応の成功作と見ていいだろう。『トーマの心臓』といい、劇団側も観客も萩尾望都の原作には特有のこだわりと期待を持ってるのだし、また良い作品を見せて欲しいと願う。
しかし次回公演は、東野圭吾・原作の『白夜行』2部構成。Studio Lifeにしては珍しい演目かも。
パンフに載ってた萩尾望都の「告白」から。
男に女名がつけられたエピソードというと、タイムリーだが、真っ先に『Ζガンダム』のカミーユ・ビダンが浮かぶ。富野監督が女性芸術家(彫刻家)のカミーユ・クローデルから取って付けたキャラ名。だがこの拘りが、アニメの中でもカミーユの人間性を端的に表したエピソードとして使われていて、ある意味残酷だなと思う。「アイデンティティ・クライシス」これぞカミーユ・ビダンの運命。
日曜のAチームと当然見比べてしまうわけだが、座席位置も違ったせいで、やっぱり印象が違う。
メッシュ役の山本芳樹は、ナイーブな表情が色っぽく中性的色合いを見せ、内面性を自然に表現していた。動きは原作とイメージが違うが、柔軟な身体を生かして安定感があった。モノローグの言葉使いは明確で、岩崎くんの時よりは情感豊かに感じられた。
ミロン役の曽世海児は、誠実そうな表情が原作のイメージそっくり。コミカルな演技がとても新鮮で上手くて、新たな魅力を見出した思いだ。
岩崎&高根はテンポ良い活気があったが、山本&曽世コンビはゆったりと静かで知的で叙情的雰囲気な掛け合いだった。笑わせる要因としては、岩崎&高根コンビのほうがお気に入りかな。
ドルー役の奥田努は元ボクサーだったそうで、動きが綺麗に決まっていた。でも青木くん同様に、ドルー役は渋味のある役者さんを配してメッシュと年齢差を感じさせて欲しかったな。
ユフィル役の寺岡哲は、小野くんよりひと回り頼もしい感じ。河内喜一朗のサムソンは、ドッシリとした威厳が感じられてピッタリ。牧島進一、下井顕太郎は、其々役作りに努力が見られて良かった。
フレッシュ組で毎回チェックしてる吉田隆太は、Aチームのマルシェも、Rチームの眼鏡の女も嫌味なく演じて可愛かった。他にも少年、刑事、警官と5役もこなすバイタリティ。印象的な瞳や顔立ちが勝地涼に似てるんだとあらためて思ったv。もう少し場数を積んだ後は主役級の少年役をやって欲しい。
舞台装置もシンプルで、チェアが幾通りもの役割を果たし、スピーディな運びを実現していた。
小道具も要所を抑えてお洒落。茶ポットのミルクと白ポットのカフェで作るカフェオレが、見てるだけで美味しそう。フランスパンやプチバナナも美味そうだった。煙草は少なめだったが、銃が怖かった。
銃声で、隣の席がビクビクッと揺れたもん。初見の人にはビビるシーンが多かったな。
役者たちが着替える衣装にも色々拘りがあって、粋なパリ風を感じさせ楽しませてくれた。帽子を目深に被ると、みんな格好良く見えるのよね〜。長めのコートやマフラーも素敵だったな。
終演後トークショー。藤原啓治&石飛幸治の司会。立ち位置は下手側から、牧島くん、船戸さん、曽世さん、山本くん、林くん、山崎さん、河内さん、舟見くんの順。お題もズバリ各人の衣装について。
衣装担当は石飛さんで、船戸さんの紫のスーツも、林くんのオレンジのショールもご自分の手で染めたそうで吃驚。山崎さんは自分だけが冒頭のよれよれ衣装で気まずかったとか。曽世さんの4着程の衣装は石飛さんが選んでくれて気に入ってると嬉しそう。山本くんのペンダントは原作のハイヒールを基のオーダーメイドで、これも石飛さんが用意してくれてお気に入りだと。後ほどロビーにも現物が飾ってあってじっくり見た。
その後、「期」クラスごとに全員挨拶。其々しっかり仕込んでいて笑わせて貰った。特に間男役だった岩崎くんは松本慎也と組んで「二人メッシュ」「フランソワーズ」と小ネタが濃いこと(笑)。
原作のエピソードを全部消化してなかった今回のメッシュだが、よく見ると《rueI》って書いてあるのよね。もしや《rueII》で、今度はミロン側のエピソードとかやってくれるのかな? 新キャラも出てくるし。メッシュ次回作を見たいと思わせるのだから、今回は一応の成功作と見ていいだろう。『トーマの心臓』といい、劇団側も観客も萩尾望都の原作には特有のこだわりと期待を持ってるのだし、また良い作品を見せて欲しいと願う。
しかし次回公演は、東野圭吾・原作の『白夜行』2部構成。Studio Lifeにしては珍しい演目かも。
パンフに載ってた萩尾望都の「告白」から。
男に女名がつけられたエピソードというと、タイムリーだが、真っ先に『Ζガンダム』のカミーユ・ビダンが浮かぶ。富野監督が女性芸術家(彫刻家)のカミーユ・クローデルから取って付けたキャラ名。だがこの拘りが、アニメの中でもカミーユの人間性を端的に表したエピソードとして使われていて、ある意味残酷だなと思う。「アイデンティティ・クライシス」これぞカミーユ・ビダンの運命。
Studio Life メッシュ(A)
2005年6月19日 舞台演劇Studio Life公演『メッシュ』Allier(アリエ)チームを観てきた。
いや参った。出かける1時間前に娘が一緒に行くと突然言い出し、当日券狙いで連れて行くハメに。ラッキーなことにチケの余ってる人が声をかけてくれ、格安で娘も観劇出来ることになった。もちろん娘の小遣いから出費。かくて娘のスタジオライフ・デビューはソワレから。
『メッシュ』原作は萩尾望都。だいぶ前に読んだが、この度またザッと目を通してから臨んだ。
息子と父の愛憎激しい確執が軸。美少年メッシュがミロンやドルーらとの関り合いでようやく癒しの場を得る話。暗黒街や裏社会など殺伐とした非日常と、太陽にパリの街に食事など明るく温かい日常との対比も見どころ。
原作は現在と過去が織り成す多数のエピソードで形成されていたが、脚本はメッシュ側に立ち、小さなシーンも丁寧に取り入れ上手く構成されていた。だが回想が何度か挟まれ、少々散漫な印象も拭えない。約2時間半は長く贅沢だったが、メッシュというキャラを深く濃く描くには必要だったか。
メッシュ役の岩崎大は、ガタイがでかく中性的には見えないが、実にメッシュらしかった。ナイーブさと激しさのバランス良さ、熱っぽさと集中力、演技的にも大きく新しく飛躍したと思う。『OZ』のムトー役でもそうだったが、この人は原作のイメージを的確に表現してくれる。ちょっとした動作や所作がメッシュそのもので、それだけで見惚れたv。
ミロン役の高根研一は、飄々とした明るさと逞しさで、原作ミロンの面白味を濃縮した感じ。こういうコミカルな役柄もまた珍しいが、似合っていたと思う。
岩崎&高根といえば、一昨年の『OZ』コンビで培った息の合った掛け合いが、今回は原作以上に楽しめたv。ルージュ騒動や引っぱたき合いの痴話喧嘩、結構笑わせて貰った。
青木隆敏のドルーは新鮮ではあるが、もう少し落ち着いた渋味と哀愁漂う感じが欲しかったな。
山崎康一、藤原啓児、石飛幸治は、さすがにこなれた味わい深い演技力。アレクス役の船戸慎士はダンディで、ユフィル役の小野健太郎は知的クール風で、其々に格好良かった。
終演後にトークショー。岩崎くん、高根くん、青木くん、小野くんの四人に、MCの藤原さんがたっぷりインタビュー。小野くんの姜くんを絡ませたビデオ話が面白かった。普段でも世話好きですねと聞かれ「はい」と即答した高根くんが、あんなに喋ったのを聞いたのは初めて。岩崎くんは皆のトーク中で一番可愛い笑顔を見せ、役柄の難しさにも答えた。前方席の真ん中だったので、写真がとても撮り易かった。
その後、「ジュニ2」「ジュニ1」とクラスごとに出演者全員を紹介。Rチームの山本芳樹が、実母と駆け落ちする間男役で出ていたんだとやっと分った^^;。曽世海児にも気付かなかったよ。
その後、座席の離れてた娘と漸く合流。娘の口から真っ先に「オレンジのショールを巻いた人が可愛かった」と感想。林勇輔のエレーヌ役は評判良いし上手かったものね。娘も見所を結構心得てたか。
原作通りに、舞台でも男同志のキスシーンは随所に出てきたが、娘はそれはあまり気にならなかったとか。だがアレクスが傷だらけのメッシュをベッドに誘導する場面では、親としてちと緊張が走った^^;。男同士の行為…ナマやおいは、娘にはちと早過ぎないかw。幸いモノローグとベルトだけで喘ぎは無かったが、娘はたぶん理解出来てなかったシーンだと思う。暴行や殺人シーンも少なくなく、銃の音も近場だとビビったが、後列の娘は大丈夫だったようだ。
次は、Relier(ルリエ)チームのマチネ&トークショー。色々と見比べて楽しんでみたい。
娘はすっかり母親に追随したのか、7月の『贋作・アニメ店長』8月の『電車男』の舞台も一緒に観ることになった。いいのかこれで?^^; でも連れがいると感想を語り合ったりと楽しさは倍増する。
ヘロQのアニ店は楽日が取れたが、前みたいにまた小杉十郎太@高橋社長は登場してくれるかな?
いや参った。出かける1時間前に娘が一緒に行くと突然言い出し、当日券狙いで連れて行くハメに。ラッキーなことにチケの余ってる人が声をかけてくれ、格安で娘も観劇出来ることになった。もちろん娘の小遣いから出費。かくて娘のスタジオライフ・デビューはソワレから。
『メッシュ』原作は萩尾望都。だいぶ前に読んだが、この度またザッと目を通してから臨んだ。
息子と父の愛憎激しい確執が軸。美少年メッシュがミロンやドルーらとの関り合いでようやく癒しの場を得る話。暗黒街や裏社会など殺伐とした非日常と、太陽にパリの街に食事など明るく温かい日常との対比も見どころ。
原作は現在と過去が織り成す多数のエピソードで形成されていたが、脚本はメッシュ側に立ち、小さなシーンも丁寧に取り入れ上手く構成されていた。だが回想が何度か挟まれ、少々散漫な印象も拭えない。約2時間半は長く贅沢だったが、メッシュというキャラを深く濃く描くには必要だったか。
メッシュ役の岩崎大は、ガタイがでかく中性的には見えないが、実にメッシュらしかった。ナイーブさと激しさのバランス良さ、熱っぽさと集中力、演技的にも大きく新しく飛躍したと思う。『OZ』のムトー役でもそうだったが、この人は原作のイメージを的確に表現してくれる。ちょっとした動作や所作がメッシュそのもので、それだけで見惚れたv。
ミロン役の高根研一は、飄々とした明るさと逞しさで、原作ミロンの面白味を濃縮した感じ。こういうコミカルな役柄もまた珍しいが、似合っていたと思う。
岩崎&高根といえば、一昨年の『OZ』コンビで培った息の合った掛け合いが、今回は原作以上に楽しめたv。ルージュ騒動や引っぱたき合いの痴話喧嘩、結構笑わせて貰った。
青木隆敏のドルーは新鮮ではあるが、もう少し落ち着いた渋味と哀愁漂う感じが欲しかったな。
山崎康一、藤原啓児、石飛幸治は、さすがにこなれた味わい深い演技力。アレクス役の船戸慎士はダンディで、ユフィル役の小野健太郎は知的クール風で、其々に格好良かった。
終演後にトークショー。岩崎くん、高根くん、青木くん、小野くんの四人に、MCの藤原さんがたっぷりインタビュー。小野くんの姜くんを絡ませたビデオ話が面白かった。普段でも世話好きですねと聞かれ「はい」と即答した高根くんが、あんなに喋ったのを聞いたのは初めて。岩崎くんは皆のトーク中で一番可愛い笑顔を見せ、役柄の難しさにも答えた。前方席の真ん中だったので、写真がとても撮り易かった。
その後、「ジュニ2」「ジュニ1」とクラスごとに出演者全員を紹介。Rチームの山本芳樹が、実母と駆け落ちする間男役で出ていたんだとやっと分った^^;。曽世海児にも気付かなかったよ。
その後、座席の離れてた娘と漸く合流。娘の口から真っ先に「オレンジのショールを巻いた人が可愛かった」と感想。林勇輔のエレーヌ役は評判良いし上手かったものね。娘も見所を結構心得てたか。
原作通りに、舞台でも男同志のキスシーンは随所に出てきたが、娘はそれはあまり気にならなかったとか。だがアレクスが傷だらけのメッシュをベッドに誘導する場面では、親としてちと緊張が走った^^;。男同士の行為…ナマやおいは、娘にはちと早過ぎないかw。幸いモノローグとベルトだけで喘ぎは無かったが、娘はたぶん理解出来てなかったシーンだと思う。暴行や殺人シーンも少なくなく、銃の音も近場だとビビったが、後列の娘は大丈夫だったようだ。
次は、Relier(ルリエ)チームのマチネ&トークショー。色々と見比べて楽しんでみたい。
娘はすっかり母親に追随したのか、7月の『贋作・アニメ店長』8月の『電車男』の舞台も一緒に観ることになった。いいのかこれで?^^; でも連れがいると感想を語り合ったりと楽しさは倍増する。
ヘロQのアニ店は楽日が取れたが、前みたいにまた小杉十郎太@高橋社長は登場してくれるかな?
劇団昴 アルジャーノンに花束を
2005年6月12日 舞台演劇劇団昴公演『アルジャーノンに花束を』を観てきた。
昴で再演を積み重ねた戯曲で、平田広明がチャーリーを演じた4年前の公演では感銘を受けた記憶もある。今回は演出や美術やキャストを一新し、平田さんの新生チャーリーにも期待する所である。
ところが今回は私の心情が変化したのか、近頃の疲れで眠気がたまっていたのか、淡々と長くて羅列的で味気ないストーリーに思われた。劇的に心に迫る何かがなかなか感じられなかった。
舞台装置が大幅に変更されたことも要因だろう。前後左右に立体的に組まれた装置で、よりスピーディにムダの無い展開が実現されたが、左右端サイド客席には観難い結果となり散漫性も否めない。金属製の装置は科学的リアル感があり、階段の昇降は役者陣に命懸けの演技を要求して讃えたいが、無機質感や鉄のにおいは共感できるものではない。装置のバーが邪魔をして、肝心の役者の姿が見えなくなるのはお粗末。
役者皆さんハマリ役で、実に堅実で完璧で安定感のある芝居を見せてくれた。
前回の台詞やシーンが、演出によって違ったカラーや表情や様相に変るのは仕方ないだろう。でもチャーリーと家族の回想やその後の顛末では、4年前では母親の立場で心から涙させられた場面だったのに、今回はアッサリと流され、切なくさせるものが感じられなかったのは残念だ。叙情的な部分が削られたようにも思える。
平田さんのチャーリー・ゴードンは、前回より練り重ねた気概と余裕さえ感じられて素晴らしかった。術前のチャーリーは愛らしく、幼児のチャーリーは本当に小さく見え、天才なチャーリーは理知的に、アリスとの絡みでは男の色気たっぷりで、平田さんの様々な魅力を堪能出来た。ラブシーンもそれなりに衝撃的で官能的であり、ピアノの腕前も一段と冴えていたようなw。何よりも平田さんの目の凄さが印象深い…何かをじっと訴えるような切なく寂しげな瞳に凝視されたら、客席の私達も視線を逸らすことなど出来ない。平田さんのスーツ姿や白衣もお似合いだけど、カーディガンも朴訥とした柔らかな風味でいいなと思う。
前回よりクールでアクティブな演出のアルジャーノンになったが、楽日にもう1回観劇の予定なので、その時にはまた私の観る印象も変ってくるかと思う。長丁場の中、お怪我の無いことを祈りつつ。
物販では、写真セットやTシャツや稽古場風景DVD(DCさんでもこういうのを販売して欲しい)など多数。あのシーンも入ってる写真セットを買ったが、友人はTシャツを2枚も買っていた。
 ̄ ̄ ̄
終演後、平田広明、林佳代子、服部幸子、演出家の三輪えり花の4人でポスト・ショウ・トーク。
お綺麗でスマートな三輪さんは女優さんにも見えた。才知溢れ、DVDの宣伝をしたりと抜かりない。
平田さん以外の皆さんは兼役も多くされていて、特に林さんは衣装替えも6回程あって大変だったとか。服部さんも衣装の趣について触れていた。
平田さんは物販のピンクのTシャツを着用。司会者や質問者とのリアクションがオーバーで可笑しくて、「企業秘密」等のキーワードで楽しませる。あの拍手は「ダブルコール」と言うのだと知ったが、そのワードで反応しちゃうBL好きな私達(笑)。原作読んでも難しかったことを率直に話され、ステージの裏話も色々教えて下さった。平田さん、皆さん、お疲れ様でした。
昴で再演を積み重ねた戯曲で、平田広明がチャーリーを演じた4年前の公演では感銘を受けた記憶もある。今回は演出や美術やキャストを一新し、平田さんの新生チャーリーにも期待する所である。
ところが今回は私の心情が変化したのか、近頃の疲れで眠気がたまっていたのか、淡々と長くて羅列的で味気ないストーリーに思われた。劇的に心に迫る何かがなかなか感じられなかった。
舞台装置が大幅に変更されたことも要因だろう。前後左右に立体的に組まれた装置で、よりスピーディにムダの無い展開が実現されたが、左右端サイド客席には観難い結果となり散漫性も否めない。金属製の装置は科学的リアル感があり、階段の昇降は役者陣に命懸けの演技を要求して讃えたいが、無機質感や鉄のにおいは共感できるものではない。装置のバーが邪魔をして、肝心の役者の姿が見えなくなるのはお粗末。
役者皆さんハマリ役で、実に堅実で完璧で安定感のある芝居を見せてくれた。
前回の台詞やシーンが、演出によって違ったカラーや表情や様相に変るのは仕方ないだろう。でもチャーリーと家族の回想やその後の顛末では、4年前では母親の立場で心から涙させられた場面だったのに、今回はアッサリと流され、切なくさせるものが感じられなかったのは残念だ。叙情的な部分が削られたようにも思える。
平田さんのチャーリー・ゴードンは、前回より練り重ねた気概と余裕さえ感じられて素晴らしかった。術前のチャーリーは愛らしく、幼児のチャーリーは本当に小さく見え、天才なチャーリーは理知的に、アリスとの絡みでは男の色気たっぷりで、平田さんの様々な魅力を堪能出来た。ラブシーンもそれなりに衝撃的で官能的であり、ピアノの腕前も一段と冴えていたようなw。何よりも平田さんの目の凄さが印象深い…何かをじっと訴えるような切なく寂しげな瞳に凝視されたら、客席の私達も視線を逸らすことなど出来ない。平田さんのスーツ姿や白衣もお似合いだけど、カーディガンも朴訥とした柔らかな風味でいいなと思う。
前回よりクールでアクティブな演出のアルジャーノンになったが、楽日にもう1回観劇の予定なので、その時にはまた私の観る印象も変ってくるかと思う。長丁場の中、お怪我の無いことを祈りつつ。
物販では、写真セットやTシャツや稽古場風景DVD(DCさんでもこういうのを販売して欲しい)など多数。あのシーンも入ってる写真セットを買ったが、友人はTシャツを2枚も買っていた。
 ̄ ̄ ̄
終演後、平田広明、林佳代子、服部幸子、演出家の三輪えり花の4人でポスト・ショウ・トーク。
お綺麗でスマートな三輪さんは女優さんにも見えた。才知溢れ、DVDの宣伝をしたりと抜かりない。
平田さん以外の皆さんは兼役も多くされていて、特に林さんは衣装替えも6回程あって大変だったとか。服部さんも衣装の趣について触れていた。
平田さんは物販のピンクのTシャツを着用。司会者や質問者とのリアクションがオーバーで可笑しくて、「企業秘密」等のキーワードで楽しませる。あの拍手は「ダブルコール」と言うのだと知ったが、そのワードで反応しちゃうBL好きな私達(笑)。原作読んでも難しかったことを率直に話され、ステージの裏話も色々教えて下さった。平田さん、皆さん、お疲れ様でした。
アルターエゴ舞台 おぞましくも猥らな
2005年6月11日 舞台演劇昼食後は、劇団アルターエゴの舞台『おぞましくも猥らな』を観劇。
演出は三ツ矢雄二。副題はオスカー・ワイルド3つの裁判。去年Studio Lifeの『ドリアン・グレイの肖像』を観たおかげで、このテのホモ芝居は興味が尽きない。今回は男優9人だけで演じる愛憎劇。
耽美主義者のオスカーが、若く美しい男達を愛でて関係を持つのは、全て彼の思想と価値観に基づいている。むしろ男色家自らがホモ・セクシュアルだと気付くのはこの裁判がきっかけだったとか。
とにかく難解で膨大な台詞の量。法廷劇の堅苦しさをいかに面白く分り易く見せるかに、脚本や演出や役者の力量が問われる。男優らは実に完璧な演技で、主役以外は兼役も色々こなして余裕さえ見せた。
オスカー役の田村連は、話し方が誰かに似てると思ったら、モンクだったw。
恋人アルフレッド役の津田英佑は、ドリアングレイの風貌そのもの。回想録の眼鏡の顔立ちが誰かに似てると思ったら、手塚国光だったw。
松野太紀は、前半はやり手の金田一一w。後半は女役を一手に引き受け、甘い高音を披露し、観客の笑いを誘った。
内藤怜は、童顔な可愛さと手堅い演技を評価。下崎紘史は、堅実なムードメーカーで、あの顔立ちに眼鏡をつけると『ジパング』の米倉そのままだなぁw。
『マイネリーベ』ベルーゼ役でイベントMCも務めた平野貴裕が、独特の雰囲気で惹かれた。睫がとっても長くて、美形じゃないけど艶かしい。オスカーとの絡みもあって、結構目立っていた。
松野さん&内藤くん&下崎くん&平野くんが、男娼役としてダイナミックに服を脱ぎ捨て下着姿になった時は、呆然としつつ笑い。中でも肌を露にし悶々としてた平野くんが一番色っぽくて、乳首も可愛くムダ毛の無い素足も綺麗で吃驚した(笑)。
男同士の抱擁もマジキッスシーンもあったし、最前列のスゴイ近さは緊張感と臨場感があったが、イイものをあれこれ拝めて良かったよ〜w。
同劇場で公演予定の『カリフォルニア・ドリーミン』のチラシも貰ってきた。
 ̄ ̄ ̄
関俊彦さま。
お誕生日おめでとうございます!\(^o^)/
ラジオで「しじゅうさん」と、ちょっとはにかんでおっしゃる関さんも好き(*^。^*)。
ご健勝を心からお祈りします。7月のお芝居でまたお目にかかれるのが楽しみv。
演出は三ツ矢雄二。副題はオスカー・ワイルド3つの裁判。去年Studio Lifeの『ドリアン・グレイの肖像』を観たおかげで、このテのホモ芝居は興味が尽きない。今回は男優9人だけで演じる愛憎劇。
耽美主義者のオスカーが、若く美しい男達を愛でて関係を持つのは、全て彼の思想と価値観に基づいている。むしろ男色家自らがホモ・セクシュアルだと気付くのはこの裁判がきっかけだったとか。
とにかく難解で膨大な台詞の量。法廷劇の堅苦しさをいかに面白く分り易く見せるかに、脚本や演出や役者の力量が問われる。男優らは実に完璧な演技で、主役以外は兼役も色々こなして余裕さえ見せた。
オスカー役の田村連は、話し方が誰かに似てると思ったら、モンクだったw。
恋人アルフレッド役の津田英佑は、ドリアングレイの風貌そのもの。回想録の眼鏡の顔立ちが誰かに似てると思ったら、手塚国光だったw。
松野太紀は、前半はやり手の金田一一w。後半は女役を一手に引き受け、甘い高音を披露し、観客の笑いを誘った。
内藤怜は、童顔な可愛さと手堅い演技を評価。下崎紘史は、堅実なムードメーカーで、あの顔立ちに眼鏡をつけると『ジパング』の米倉そのままだなぁw。
『マイネリーベ』ベルーゼ役でイベントMCも務めた平野貴裕が、独特の雰囲気で惹かれた。睫がとっても長くて、美形じゃないけど艶かしい。オスカーとの絡みもあって、結構目立っていた。
松野さん&内藤くん&下崎くん&平野くんが、男娼役としてダイナミックに服を脱ぎ捨て下着姿になった時は、呆然としつつ笑い。中でも肌を露にし悶々としてた平野くんが一番色っぽくて、乳首も可愛くムダ毛の無い素足も綺麗で吃驚した(笑)。
男同士の抱擁もマジキッスシーンもあったし、最前列のスゴイ近さは緊張感と臨場感があったが、イイものをあれこれ拝めて良かったよ〜w。
同劇場で公演予定の『カリフォルニア・ドリーミン』のチラシも貰ってきた。
 ̄ ̄ ̄
関俊彦さま。
お誕生日おめでとうございます!\(^o^)/
ラジオで「しじゅうさん」と、ちょっとはにかんでおっしゃる関さんも好き(*^。^*)。
ご健勝を心からお祈りします。7月のお芝居でまたお目にかかれるのが楽しみv。
サスペンス×ミュージカル ZIPPER
2005年6月9日 舞台演劇サスペンス×ミュージカル『ZIPPER(ジッパー)』を観てきた。
場所はホテルの中のクラブで、ドリンクを飲みながらという変った観劇スタイル。
ラサール石井の演出作品を観るのは、明治座の『燃えよ剣』以来か。好評だった2年前の『ZIPPER』の再演で女優三人は変更無しだが、今回は人気沸騰の演劇ユニット*pnish*が加わりパワーアップ化。
今まで観たことのなかった斬新なミュージカルだった。二転三転するサスペンスホラー・ストーリーで、これ程観客を怖がらせてくれた舞台も珍しい。ハラハラドキドキ感が徐々に快感に変ってくる。音楽、効果音、照明、舞台装置、様々な演出が完璧に用意され、観客を巻き込んだ「風」と「水」の効果にはただ吃驚w。
ブロードウェイから歌謡曲まで、多様で馴染みのある歌をたっぷり聞かせ、質のいいダンスや振付で見惚れさせる。恐怖テイストの中に、テンポいいギャグや切ないシーンも盛り込み、徐々にストーリーの全貌と真実が判明する凝った手法。約2時間半、エンタメなアトラクションを存分に体験した気分を味わった。
ミュージカルを主に活躍中の実力派・麻生かほ里、入絵加奈子、風間水希の三人の女優が素晴らしい。其々の個性と歌唱力を生かした本場さながらの歌と踊りには圧倒された。アニメ声優の経験もある三人だから、幅広く堅実な声を駆使した演技力も評価。漫才トリオ風なトークも息ぴったり。
*pnish*の4人は、プロローグにも当たる前座から登場。久々に間近で拝めた。リーマン風や黒スーツと今回はアダルトな雰囲気をメインに、若さとパワーをはちきらせて格好良かったv。中でも土屋祐一は、よどみないトークで一番目立っていたかな。
女優陣を盛り上げるダンサーに原田みのる&桜木涼。演技力ももう少しあれば更に飛躍しよう。
MICRODIET提供なので、時おり役者陣によるライブCMが入るのも可笑しかった。お土産はそのMICRODIETの試供品。女優三人とも細くて綺麗な身体だったので、効果がありそうな気もしてきたw。
場所はホテルの中のクラブで、ドリンクを飲みながらという変った観劇スタイル。
ラサール石井の演出作品を観るのは、明治座の『燃えよ剣』以来か。好評だった2年前の『ZIPPER』の再演で女優三人は変更無しだが、今回は人気沸騰の演劇ユニット*pnish*が加わりパワーアップ化。
今まで観たことのなかった斬新なミュージカルだった。二転三転するサスペンスホラー・ストーリーで、これ程観客を怖がらせてくれた舞台も珍しい。ハラハラドキドキ感が徐々に快感に変ってくる。音楽、効果音、照明、舞台装置、様々な演出が完璧に用意され、観客を巻き込んだ「風」と「水」の効果にはただ吃驚w。
ブロードウェイから歌謡曲まで、多様で馴染みのある歌をたっぷり聞かせ、質のいいダンスや振付で見惚れさせる。恐怖テイストの中に、テンポいいギャグや切ないシーンも盛り込み、徐々にストーリーの全貌と真実が判明する凝った手法。約2時間半、エンタメなアトラクションを存分に体験した気分を味わった。
ミュージカルを主に活躍中の実力派・麻生かほ里、入絵加奈子、風間水希の三人の女優が素晴らしい。其々の個性と歌唱力を生かした本場さながらの歌と踊りには圧倒された。アニメ声優の経験もある三人だから、幅広く堅実な声を駆使した演技力も評価。漫才トリオ風なトークも息ぴったり。
*pnish*の4人は、プロローグにも当たる前座から登場。久々に間近で拝めた。リーマン風や黒スーツと今回はアダルトな雰囲気をメインに、若さとパワーをはちきらせて格好良かったv。中でも土屋祐一は、よどみないトークで一番目立っていたかな。
女優陣を盛り上げるダンサーに原田みのる&桜木涼。演技力ももう少しあれば更に飛躍しよう。
MICRODIET提供なので、時おり役者陣によるライブCMが入るのも可笑しかった。お土産はそのMICRODIETの試供品。女優三人とも細くて綺麗な身体だったので、効果がありそうな気もしてきたw。
ひらり・おとしまえのススメ
2005年5月29日 舞台演劇「ひらり、空中分解。」公演第8弾『おとしまえのススメ-a dash of paepper-』を観てきた。
お馴染み、金津泰輔脚本・郷田ほづみ演出の舞台。今回も小さな地下スタジオで客席段差も無く、下手側が殆ど見えない。これだけ毎回満員御礼なんだから、次回こそはもう少し大きな劇場を希望。
今回から「ひらり」に新メンバー・松川貴弘が加入。ひらりの客演ではお馴染みなので、今回出演しなかったメンバーを加えると、全部で5人になるのか。
今回の舞台は他に3人の客演を迎えた新作。
もんじゃ屋「さと」の異母兄弟を舞台に、ヤクザが絡んだ跡取り問題、スピーディでコミカルな話だった。二転三転し、オチをつける展開も妙。台詞の可笑しさと絡み具合で笑わせ笑わせ、最後にピリッと辛口の本音を吐かせ、ジンとさせる作風はさすが金津氏。
凝ったオープニング、体当たりや自爆気味の演技、役者個々の持ち味を生かした演出は、郷田さんの手馴れた技。定番の「♪うがちゃかうがうが〜」も登場し、役者陣の息の合ったドラマを堪能できた。
主役はヒロイン・さとこかな。「オトシマエつけて貰おうじゃないっ」って台詞も決まってたし、おデコの「肉」も愛らしい。マウスの『桜の田』もそうだったが、今回はやけに土下座シーンが目立ってた。それをさとちゃんが「土下座って信用出来ないんですよね」とズバリと言い切ってくれた。福寿奈央がとにかく生き生きと可愛かった。
樋口泰子は清潔な女の色気だな。着付けも自分でやってたのね。今谷フトシも好感の持てる凄み。
ひらりメンバーは其々が最高。八幡トモアキは知的な雰囲気をあそこまで落とせる演技に感心。坂本充広は抜群のムードメーカーぶり。若山慎は独特の若山節でバカになりきり、肉体美もまた豪快。
松川貴弘は美形だ!(笑)。演技力もあるが、爽やかさと艶っぽさが出てて、切ない表情も素敵。
「ひらり」もその内もっとビッグになるだろうと思う。今は笑いあってのひらりだが、いつかシリアスで深刻な話にも挑戦して欲しい。もっと違った表情や演技が見れると思うから。
 ̄ ̄ ̄
終演後、郷田さんを目で探していたら、すぐ後ろにご本人がにこやかにおいでになっていた。
感想を述べたら、BBSにも書いて欲しいと活気付けを頼まれた。9月には湘南の舞台で、少しはお時間が空きそうな模様で、郷田さんの日記も楽しみだ。
本日朝の『ガッシュベル!』の「グルービー♪」のこともお話したら、笑って応えて下さった。平光さんの『マクベス』も時間が出来たら…とのこと。握手もして頂きお礼を述べた。
出口のとこに松川くんがいて、感想を述べて握手して頂いた。本当に爽やかで可愛かった。
 ̄ ̄ ̄
BBSに平光さんからメッセージ。
現在音響監督をされてるのは4本。うち2本はこれから放送だが、放送中の『マイメロ』はたぶん2クールだと思われるので、それが終わった後に『ジパング』第2シーズンとか来てくれないかなぁ?^^;
お馴染み、金津泰輔脚本・郷田ほづみ演出の舞台。今回も小さな地下スタジオで客席段差も無く、下手側が殆ど見えない。これだけ毎回満員御礼なんだから、次回こそはもう少し大きな劇場を希望。
今回から「ひらり」に新メンバー・松川貴弘が加入。ひらりの客演ではお馴染みなので、今回出演しなかったメンバーを加えると、全部で5人になるのか。
今回の舞台は他に3人の客演を迎えた新作。
もんじゃ屋「さと」の異母兄弟を舞台に、ヤクザが絡んだ跡取り問題、スピーディでコミカルな話だった。二転三転し、オチをつける展開も妙。台詞の可笑しさと絡み具合で笑わせ笑わせ、最後にピリッと辛口の本音を吐かせ、ジンとさせる作風はさすが金津氏。
凝ったオープニング、体当たりや自爆気味の演技、役者個々の持ち味を生かした演出は、郷田さんの手馴れた技。定番の「♪うがちゃかうがうが〜」も登場し、役者陣の息の合ったドラマを堪能できた。
主役はヒロイン・さとこかな。「オトシマエつけて貰おうじゃないっ」って台詞も決まってたし、おデコの「肉」も愛らしい。マウスの『桜の田』もそうだったが、今回はやけに土下座シーンが目立ってた。それをさとちゃんが「土下座って信用出来ないんですよね」とズバリと言い切ってくれた。福寿奈央がとにかく生き生きと可愛かった。
樋口泰子は清潔な女の色気だな。着付けも自分でやってたのね。今谷フトシも好感の持てる凄み。
ひらりメンバーは其々が最高。八幡トモアキは知的な雰囲気をあそこまで落とせる演技に感心。坂本充広は抜群のムードメーカーぶり。若山慎は独特の若山節でバカになりきり、肉体美もまた豪快。
松川貴弘は美形だ!(笑)。演技力もあるが、爽やかさと艶っぽさが出てて、切ない表情も素敵。
「ひらり」もその内もっとビッグになるだろうと思う。今は笑いあってのひらりだが、いつかシリアスで深刻な話にも挑戦して欲しい。もっと違った表情や演技が見れると思うから。
 ̄ ̄ ̄
終演後、郷田さんを目で探していたら、すぐ後ろにご本人がにこやかにおいでになっていた。
感想を述べたら、BBSにも書いて欲しいと活気付けを頼まれた。9月には湘南の舞台で、少しはお時間が空きそうな模様で、郷田さんの日記も楽しみだ。
本日朝の『ガッシュベル!』の「グルービー♪」のこともお話したら、笑って応えて下さった。平光さんの『マクベス』も時間が出来たら…とのこと。握手もして頂きお礼を述べた。
出口のとこに松川くんがいて、感想を述べて握手して頂いた。本当に爽やかで可愛かった。
 ̄ ̄ ̄
BBSに平光さんからメッセージ。
現在音響監督をされてるのは4本。うち2本はこれから放送だが、放送中の『マイメロ』はたぶん2クールだと思われるので、それが終わった後に『ジパング』第2シーズンとか来てくれないかなぁ?^^;
マウスプロ公演 桜の田 楽日
2005年5月23日 舞台演劇マウスプロモーション第三回本公演『桜の田(その)』楽日を観てきた。
2回目なので気分的にも余裕。下手側の座席で、アンプやテレビがたまに邪魔になったが、役者の顔の汗までしっかり目に入って、また面白く拝見できた。
もうネタバレだけど、印象深かったシーンなど。
寺杣昌紀@勝男が飲んでる茶を2度吹きだしたシーン。1度目はコッチにまで飛んできそうだった。
小形満@小畑先生が大谷育江を抱っこするのは軽々と見えたが、寺杣さんが谷育子を抱っこしてる時は、服飾品もあったせいか、ちょっと重そうに見えたよw。
大川透のヨン様は、意欲満々風で悦になってたように見えたなw。
坂東尚樹のマトリックスは、最初は誰だか判らなかった程、よく化けてたなぁと。
小野大輔と氷上恭子の高校生カップルのシーンは、ピュアな空気で微笑ましかったな。
納谷六朗のタンサン煎餅ははたして「大」のほうだったのか。
ラストは納谷さん@村長の熱い演技も相まって、感動のあまりすすり泣いてる方もいらした。私も目頭が熱くなったけど、泣かないように堪えてはいた。本当に良いお芝居だったんだなと実感。
 ̄ ̄ ̄
今日は1時間前からロビーへ入場。物販のお姉さんに顔を覚えられていたw。おかげさまで、役者皆さんの寄せ書きサイン入り野球ボールをゲット。最後の1個だったらしい。家に帰ってからパンフの出演者サインと照合させて、ようやく其々誰のなのか判明。
 ̄ ̄ ̄
終演後は、楽日恒例の出演者全員によるロビーでお見送り。客席への小階段からゾロゾロ降りてくる皆さん。階段横に控えてたスタッフの石井真が、先輩役者さんに次々と頭を撫でられていたw。
お見送りといっても、半ば握手会のような形で、特定の役者のトコだけ人込み。真殿さんのトコが最後まで盛況ぶり。
私も、小野くんと寺杣さんと楠見さんと大谷さんと大川さんに握手をして頂いた。
小野くんは金曜の握手のことを覚えててくれて「またドーランつくかもしれませんが」と照れ臭そうに笑った顔が可愛くてv。
寺杣さんにはドキドキしながら自分の気持ちをお伝えしちゃった。アニメフェアの時のこともお話したら、私のことを覚えていて下さってて(嬉)それだけで天にも昇る心地(*^。^*)。爽やかな笑顔で「ありがとう」ともう一度ギュッと握手して下さって、とてもとても嬉しかった。も、私の顔はニヤケっぱなしw。
来年もまた寺杣さんに舞台に出演して頂きたいな。よく考えると運動会は土曜なので、楽日にも行けるかも。
 ̄ ̄ ̄
友人知人にもいっぱいお会いできて、お茶で雑談できたし、とても楽しかった。帰りは雨が降ってて、地下鉄まで傘に入れて貰えて感謝。案の定、地元の駅に着いたら、雨はとっくに止んでいた。
2回目なので気分的にも余裕。下手側の座席で、アンプやテレビがたまに邪魔になったが、役者の顔の汗までしっかり目に入って、また面白く拝見できた。
もうネタバレだけど、印象深かったシーンなど。
寺杣昌紀@勝男が飲んでる茶を2度吹きだしたシーン。1度目はコッチにまで飛んできそうだった。
小形満@小畑先生が大谷育江を抱っこするのは軽々と見えたが、寺杣さんが谷育子を抱っこしてる時は、服飾品もあったせいか、ちょっと重そうに見えたよw。
大川透のヨン様は、意欲満々風で悦になってたように見えたなw。
坂東尚樹のマトリックスは、最初は誰だか判らなかった程、よく化けてたなぁと。
小野大輔と氷上恭子の高校生カップルのシーンは、ピュアな空気で微笑ましかったな。
納谷六朗のタンサン煎餅ははたして「大」のほうだったのか。
ラストは納谷さん@村長の熱い演技も相まって、感動のあまりすすり泣いてる方もいらした。私も目頭が熱くなったけど、泣かないように堪えてはいた。本当に良いお芝居だったんだなと実感。
 ̄ ̄ ̄
今日は1時間前からロビーへ入場。物販のお姉さんに顔を覚えられていたw。おかげさまで、役者皆さんの寄せ書きサイン入り野球ボールをゲット。最後の1個だったらしい。家に帰ってからパンフの出演者サインと照合させて、ようやく其々誰のなのか判明。
 ̄ ̄ ̄
終演後は、楽日恒例の出演者全員によるロビーでお見送り。客席への小階段からゾロゾロ降りてくる皆さん。階段横に控えてたスタッフの石井真が、先輩役者さんに次々と頭を撫でられていたw。
お見送りといっても、半ば握手会のような形で、特定の役者のトコだけ人込み。真殿さんのトコが最後まで盛況ぶり。
私も、小野くんと寺杣さんと楠見さんと大谷さんと大川さんに握手をして頂いた。
小野くんは金曜の握手のことを覚えててくれて「またドーランつくかもしれませんが」と照れ臭そうに笑った顔が可愛くてv。
寺杣さんにはドキドキしながら自分の気持ちをお伝えしちゃった。アニメフェアの時のこともお話したら、私のことを覚えていて下さってて(嬉)それだけで天にも昇る心地(*^。^*)。爽やかな笑顔で「ありがとう」ともう一度ギュッと握手して下さって、とてもとても嬉しかった。も、私の顔はニヤケっぱなしw。
来年もまた寺杣さんに舞台に出演して頂きたいな。よく考えると運動会は土曜なので、楽日にも行けるかも。
 ̄ ̄ ̄
友人知人にもいっぱいお会いできて、お茶で雑談できたし、とても楽しかった。帰りは雨が降ってて、地下鉄まで傘に入れて貰えて感謝。案の定、地元の駅に着いたら、雨はとっくに止んでいた。
マウスプロ公演 桜の田&トークショー
2005年5月20日 舞台演劇マウスプロモーション第三回本公演『桜の田(その)』を観てきた。
マウス所属の役者総勢31名が出演のドタバタ喜劇。もの凄い人数なので、役者全ての顔と役柄を一致させるのは一苦労。登場人物相関図もややこしくて全てを把握出来ない。
そんなわけで最初は楽日だけのつもりだったが、トークショー目当ての今回も観れて良かった。
春の選抜に初出場した高校が勝ち進んだために起る、村民たちの笑いと涙のお金がない!話。いかにもあり得そうな苦い笑い話を、テンポ良い運びで一気に見せてくれる。笑わせて笑わせて時にジワリと切なくさせ、去年の芝居よりも面白かった。超ベテランから若手までの役者が、練り積み重ねた稽古の成果が見事に昇華されていた。
何たって今回の主役は寺杣昌紀!(^o^) だよねだよね。マスオさん的な村会議員の勝男役で、殆ど出ずっぱりなんだもん。策士な調子者なんだが憎めなくて、女性問題に悩みそうな色男風で、周りとのバランス取りながら適度にツッコミと攻めも入れる重要な役どころ。まさに寺杣さんの持ち味発揮。溌剌とした声がよく通り、舞台慣れされた動きも綺麗で無駄が無い。スラリとした長身に甘いマスクで、とにかく目立つ目立つ。表情も細やかで、時に目をクリクリさせる少年ぽい表情もたまらなく可愛い。イヤンvなシーンやミュージカルぽいシーンもまた艶っぽい。お目当てだった寺杣さんの魅力をたっぷり堪能させて頂いた(*^^*)。
それにそれに、劇中で寺杣@勝男さんが妻に向って発したひと言が、私的にはひじょーにツボでv。おそらく私にだけかもしれないけど。あぁ私に向ってそれを言って欲しいものだw。
寺杣さんと大塚明夫と森田順平演じる役が、其々の子供も絡んだ昔からの親友同士という間柄。小形満と真殿光昭の役も学生時からの親友同士で、劇中でもホモっぽい可笑しなやり取りを見せてくれたけど、もう一人、石田彰も加えてトリオにして欲しかったな。ずっと前にマウスのこの三人でユニット(?)も組んでいたというしね。石田さんの役どころは思いつかないけど。
その石田彰は声のみで参加。やっぱ録音ぽい^^;。流暢で面白かったが、やっぱり寂しかったな。
納谷六朗は味わい深い渋さと温かさと柔かさが溢れてて、舞台のこの方の魅力は素晴らしすぎる。
坂東尚樹や大川透や樫井笙人は、色々仕込んでて可笑しかった。阪口周平は顎鬚が可愛い。
若手では何といっても小野大輔に注目。高校球児なんだからある意味主役だよな〜。とにかく頭が…外見の役作りから頑張った。大人の汚い思惑が続く場面の中、彼が登場したらパーっと爽やかな雰囲気になってね。初々しくも男っぽい少年らしさが滲み出て、ホントに可愛かった(*^^*)。
女性では、大谷育江の可愛らしさと、幸田直子のクールさ。谷育子や斉藤昌や田畑ゆりのベテラン勢が見せる、もの凄い存在感と強烈な演技力には脱帽もの。
現代の中に古き良き時代感もちょっぴり漂わせ、桜を愛でながら皆で一杯やりたくなるお話。
とにかく今度の楽日は、他の出演者の個性にも注目して、お話もじっくり味わいたいと思う。
第4回本公演は来年5月下旬からの新宿サザンシアターに決定。あ、運動会で楽日は行けないや。
 ̄ ̄ ̄
ロビー物販には、役者達のサイン入り野球ボールやTシャツや鉢巻などあれこれ。パンフと、石田さんと寺杣さんのサインボールは手に入れた。石田さんのは「桜の田」と日程まで書いてあった。
カーテンコール時、出演役者がサイン入りカラーボールを客席に投げて、ラッキーにも大谷育江の黄色サインボールをゲット。譲って下さった方ありがとうです。サインだけじゃなく色々書いてあった。
 ̄ ̄ ̄
桃城村役場主催トークショー。皆コレがお目当てだったらしく、2/3は場内に残っていたかな。
下手から氷上恭子、寺杣昌紀、沢海陽子、小野大輔、納谷六朗、大塚明夫の順番で着席。明夫さんだけ装置の畳上。納谷さんは、明日は都合が悪いので今日にして貰ったとか。
自分の役について感想。
寺杣さんは「日和見でマスオさん的だが、男の気弱さが気持ち良く伝わるようにと」
沢海さんは「出番少ないけど、なるべく気負わないように」
小野くんは生粋のサッカー小僧。「役作りに苦労した」と袖を捲った腕がすごい色白なんで吃驚!(゜o゜) 頭丸めてきた時は尼さんかと思ったと明夫さん。日焼けサロンはダメで、ドーラン塗って眉も剃って凛々しく作ったとか。消耗と燃焼を間違えたりしたが「頑張っております!」と頼もしい一言。
納谷さんは、劇中で使用した兵庫県名産のタンサン煎餅を探すのに苦労。
楽屋着じゃないジャージをお召しの明夫さんは「どこにでもいるお父さん」を目指したとか。
高校生役の恭子ちゃんは、父役の寺杣さんと年がたいして変らないことを、明夫さん&寺杣さんから暴露され捲り(笑)。衣装も自分達で買いに行ったとか。桃城高校は5年位前に制服が変ったそうだw。
やってみたい役など。
小野くんは「ドーランを塗らない役」と笑いをとり、「人間じゃない役」「妖精」(爆)と言って、明夫さんから激しくクレーム。後でもう1回聞かれると「妖精じゃなく…ロボット」「変形したりするヤツ」忽ち出演者や客席からも苦笑の嵐。何かまるで石田さんみたいな返答だなw。
沢海さんは「ヘナヘナしたおバカな役」
寺杣さんは待ってたと言わんばかりに「おカマ」(笑)明夫さんと意気投合し来年そーしようかと。
納谷さんは「台詞も出番も少なくて目立つ役」これが役者の永遠のテーマらしい(笑)。
恭子ちゃんは「騒ぐほうに入ってみたかった」
明夫さんは「(小野くんがやった)大樹やりたいな」稽古中も言ってたそうでやりたい気満々「やれるなら髭でも頭でも剃りますよ」。すると娘の愛役は?沢海さんが「足は出すのヤダ」明夫さんが「足出さない愛」とイチャイチャ。寺杣さんビシリと「ウチでやってくれっ、そんなの」場内は爆笑と拍手。
客の質問から、役者の経験話へ。明夫さんの言葉が素晴らしい「人をどれだけ観察できるか、日常に転がってる素材をどれだけ拾えるか、色々勉強になる」ところが「その筋の人に追いかけ回された経験とかも」と転調して笑わせ、寺杣さんからツッコミ。
恭子ちゃんがアッサリ終わらせ、寺杣さんまたツッコミ。この二人にまだ付いて行けないらしいw。
 ̄ ̄ ̄
終了後ロビーに役者さんが何人か出ていらして、知り合いの方達と挨拶と歓談。
大谷さんがいらしたので、サインボールのお礼と挨拶。大谷さんの舞台を見るのはDC公演の時代劇以来だし、今日の感激もお伝えして握手をして頂いた。
エレベーター前には小野くんがいたので、役柄の感想を伝えて握手もお願いした。「ドーランつくかもしれませんが」と言った小野くん、初々しくて可愛い〜v。
楽日は友人知人にも会えるし楽しみだ。その前に遠出してローソン。ヘビィな一日になりそう。
マウス所属の役者総勢31名が出演のドタバタ喜劇。もの凄い人数なので、役者全ての顔と役柄を一致させるのは一苦労。登場人物相関図もややこしくて全てを把握出来ない。
そんなわけで最初は楽日だけのつもりだったが、トークショー目当ての今回も観れて良かった。
春の選抜に初出場した高校が勝ち進んだために起る、村民たちの笑いと涙のお金がない!話。いかにもあり得そうな苦い笑い話を、テンポ良い運びで一気に見せてくれる。笑わせて笑わせて時にジワリと切なくさせ、去年の芝居よりも面白かった。超ベテランから若手までの役者が、練り積み重ねた稽古の成果が見事に昇華されていた。
何たって今回の主役は寺杣昌紀!(^o^) だよねだよね。マスオさん的な村会議員の勝男役で、殆ど出ずっぱりなんだもん。策士な調子者なんだが憎めなくて、女性問題に悩みそうな色男風で、周りとのバランス取りながら適度にツッコミと攻めも入れる重要な役どころ。まさに寺杣さんの持ち味発揮。溌剌とした声がよく通り、舞台慣れされた動きも綺麗で無駄が無い。スラリとした長身に甘いマスクで、とにかく目立つ目立つ。表情も細やかで、時に目をクリクリさせる少年ぽい表情もたまらなく可愛い。イヤンvなシーンやミュージカルぽいシーンもまた艶っぽい。お目当てだった寺杣さんの魅力をたっぷり堪能させて頂いた(*^^*)。
それにそれに、劇中で寺杣@勝男さんが妻に向って発したひと言が、私的にはひじょーにツボでv。おそらく私にだけかもしれないけど。あぁ私に向ってそれを言って欲しいものだw。
寺杣さんと大塚明夫と森田順平演じる役が、其々の子供も絡んだ昔からの親友同士という間柄。小形満と真殿光昭の役も学生時からの親友同士で、劇中でもホモっぽい可笑しなやり取りを見せてくれたけど、もう一人、石田彰も加えてトリオにして欲しかったな。ずっと前にマウスのこの三人でユニット(?)も組んでいたというしね。石田さんの役どころは思いつかないけど。
その石田彰は声のみで参加。やっぱ録音ぽい^^;。流暢で面白かったが、やっぱり寂しかったな。
納谷六朗は味わい深い渋さと温かさと柔かさが溢れてて、舞台のこの方の魅力は素晴らしすぎる。
坂東尚樹や大川透や樫井笙人は、色々仕込んでて可笑しかった。阪口周平は顎鬚が可愛い。
若手では何といっても小野大輔に注目。高校球児なんだからある意味主役だよな〜。とにかく頭が…外見の役作りから頑張った。大人の汚い思惑が続く場面の中、彼が登場したらパーっと爽やかな雰囲気になってね。初々しくも男っぽい少年らしさが滲み出て、ホントに可愛かった(*^^*)。
女性では、大谷育江の可愛らしさと、幸田直子のクールさ。谷育子や斉藤昌や田畑ゆりのベテラン勢が見せる、もの凄い存在感と強烈な演技力には脱帽もの。
現代の中に古き良き時代感もちょっぴり漂わせ、桜を愛でながら皆で一杯やりたくなるお話。
とにかく今度の楽日は、他の出演者の個性にも注目して、お話もじっくり味わいたいと思う。
第4回本公演は来年5月下旬からの新宿サザンシアターに決定。あ、運動会で楽日は行けないや。
 ̄ ̄ ̄
ロビー物販には、役者達のサイン入り野球ボールやTシャツや鉢巻などあれこれ。パンフと、石田さんと寺杣さんのサインボールは手に入れた。石田さんのは「桜の田」と日程まで書いてあった。
カーテンコール時、出演役者がサイン入りカラーボールを客席に投げて、ラッキーにも大谷育江の黄色サインボールをゲット。譲って下さった方ありがとうです。サインだけじゃなく色々書いてあった。
 ̄ ̄ ̄
桃城村役場主催トークショー。皆コレがお目当てだったらしく、2/3は場内に残っていたかな。
下手から氷上恭子、寺杣昌紀、沢海陽子、小野大輔、納谷六朗、大塚明夫の順番で着席。明夫さんだけ装置の畳上。納谷さんは、明日は都合が悪いので今日にして貰ったとか。
自分の役について感想。
寺杣さんは「日和見でマスオさん的だが、男の気弱さが気持ち良く伝わるようにと」
沢海さんは「出番少ないけど、なるべく気負わないように」
小野くんは生粋のサッカー小僧。「役作りに苦労した」と袖を捲った腕がすごい色白なんで吃驚!(゜o゜) 頭丸めてきた時は尼さんかと思ったと明夫さん。日焼けサロンはダメで、ドーラン塗って眉も剃って凛々しく作ったとか。消耗と燃焼を間違えたりしたが「頑張っております!」と頼もしい一言。
納谷さんは、劇中で使用した兵庫県名産のタンサン煎餅を探すのに苦労。
楽屋着じゃないジャージをお召しの明夫さんは「どこにでもいるお父さん」を目指したとか。
高校生役の恭子ちゃんは、父役の寺杣さんと年がたいして変らないことを、明夫さん&寺杣さんから暴露され捲り(笑)。衣装も自分達で買いに行ったとか。桃城高校は5年位前に制服が変ったそうだw。
やってみたい役など。
小野くんは「ドーランを塗らない役」と笑いをとり、「人間じゃない役」「妖精」(爆)と言って、明夫さんから激しくクレーム。後でもう1回聞かれると「妖精じゃなく…ロボット」「変形したりするヤツ」忽ち出演者や客席からも苦笑の嵐。何かまるで石田さんみたいな返答だなw。
沢海さんは「ヘナヘナしたおバカな役」
寺杣さんは待ってたと言わんばかりに「おカマ」(笑)明夫さんと意気投合し来年そーしようかと。
納谷さんは「台詞も出番も少なくて目立つ役」これが役者の永遠のテーマらしい(笑)。
恭子ちゃんは「騒ぐほうに入ってみたかった」
明夫さんは「(小野くんがやった)大樹やりたいな」稽古中も言ってたそうでやりたい気満々「やれるなら髭でも頭でも剃りますよ」。すると娘の愛役は?沢海さんが「足は出すのヤダ」明夫さんが「足出さない愛」とイチャイチャ。寺杣さんビシリと「ウチでやってくれっ、そんなの」場内は爆笑と拍手。
客の質問から、役者の経験話へ。明夫さんの言葉が素晴らしい「人をどれだけ観察できるか、日常に転がってる素材をどれだけ拾えるか、色々勉強になる」ところが「その筋の人に追いかけ回された経験とかも」と転調して笑わせ、寺杣さんからツッコミ。
恭子ちゃんがアッサリ終わらせ、寺杣さんまたツッコミ。この二人にまだ付いて行けないらしいw。
 ̄ ̄ ̄
終了後ロビーに役者さんが何人か出ていらして、知り合いの方達と挨拶と歓談。
大谷さんがいらしたので、サインボールのお礼と挨拶。大谷さんの舞台を見るのはDC公演の時代劇以来だし、今日の感激もお伝えして握手をして頂いた。
エレベーター前には小野くんがいたので、役柄の感想を伝えて握手もお願いした。「ドーランつくかもしれませんが」と言った小野くん、初々しくて可愛い〜v。
楽日は友人知人にも会えるし楽しみだ。その前に遠出してローソン。ヘビィな一日になりそう。
野村萬斎 まちがいの狂言
2005年5月18日 舞台演劇野村萬斎演出『まちがいの狂言』を観てきた。
原作はW・シェイクスピアの「間違いの喜劇」。故・高橋康也が狂言版シェイクスピア作品として作り上げ、2001年以来上演を重ねてきた人気作だとか。
「ややこしや〜、ややこしや〜」から始まる一節は、NHK教育の幼児番組「にほんごであそぼ」でも話題になった。TVの萬斎さんが子供らに語りかける言葉こそ、この狂言の真髄でもある。
開演前から仕込みがたっぷり。天狗面の黒子8人程が「ややこしや〜」「ややこしや〜」と言いながら、客席内でパフォーマンス。笑いがチラホラ起きる。撮影&携帯禁止も笑いを誘う方法で表示。
アニメでは萌え要因でもある「双子」取り違え話。主人・石之介と従者・太郎冠者、其々に生き別れの双子の兄弟がいて、二組の双子が巻き起こすドタバタ騒動。シチュエーション・コメディである。
言葉だけの演劇と、音楽だけのミュージカルの中間、イイとこ取りというのかな。狂言の音楽「謡」が、話を自然な形で盛り上げ私達の共鳴も煽ってくれる。女形や兼役の妙も楽しめる。
黒草の石之介と白草の石之介の二役を演じた石田幸雄。黒草のが横柄な感じで、白草のがマイペースと丁寧な演じ分け。逞しくパワフルな存在感、コミカルなスピード感と芸達者で素晴らしかった。
黒草の太郎冠者と白草の太郎冠者が野村萬斎。どちらも石之介にバッキンバッキンとぶたれる、ちょっとマヌケでヘタレな愛嬌者。今まで見たことのなかった、萬斎さんのひょうきんで間の抜けた動きと表情がいっぱいでホントに可愛かったv。ダジャレも混ぜた高めの声が主だったが、それがまた艶っぽい。時に腹の底から出す朗々逞しい声も痺れるように心地良い。所作もとても美しくて、スーっと伸びた腕や長い指先が細くて綺麗だった。去年拝見した時より数倍も若々しく見え、ご自身が心底楽しんでおられる様子がよく分った。
髪が結構伸びてて前髪も長くなってて、天狗面を外した時にピンと髪が跳ね上ってて、それが子供っぽくて愛らしかったな(*^。^*)。
脇を野村万作と野村万之介が重厚に固め、中堅の月崎晴夫や若い野村遼太が伸び伸びと演じる。お菊役の高野和憲が愛らしい存在感で、タイタニックなポーズも楽しかった。
黒草と白草の主従の登場退場の仕掛けはすぐに分ったが、他にも色々な演出が隠されてて、発見するのも楽しかった。普遍的だが品のある笑いが沢山起きて、私も心から面白く堪能した。
最後の大団円はまさに「めでたしめでたし」でジンときた。「ややこしや〜♪」の音と共に、客席からも自然に手拍子。舞台と客席が一つになった賑やかな雰囲気。祭り風な喜劇だった。
カーテンコールは2回。最後に萬斎さんが一人で登場し、表情のパフォーマンス。拍手喝采だった。
原作はW・シェイクスピアの「間違いの喜劇」。故・高橋康也が狂言版シェイクスピア作品として作り上げ、2001年以来上演を重ねてきた人気作だとか。
「ややこしや〜、ややこしや〜」から始まる一節は、NHK教育の幼児番組「にほんごであそぼ」でも話題になった。TVの萬斎さんが子供らに語りかける言葉こそ、この狂言の真髄でもある。
開演前から仕込みがたっぷり。天狗面の黒子8人程が「ややこしや〜」「ややこしや〜」と言いながら、客席内でパフォーマンス。笑いがチラホラ起きる。撮影&携帯禁止も笑いを誘う方法で表示。
アニメでは萌え要因でもある「双子」取り違え話。主人・石之介と従者・太郎冠者、其々に生き別れの双子の兄弟がいて、二組の双子が巻き起こすドタバタ騒動。シチュエーション・コメディである。
言葉だけの演劇と、音楽だけのミュージカルの中間、イイとこ取りというのかな。狂言の音楽「謡」が、話を自然な形で盛り上げ私達の共鳴も煽ってくれる。女形や兼役の妙も楽しめる。
黒草の石之介と白草の石之介の二役を演じた石田幸雄。黒草のが横柄な感じで、白草のがマイペースと丁寧な演じ分け。逞しくパワフルな存在感、コミカルなスピード感と芸達者で素晴らしかった。
黒草の太郎冠者と白草の太郎冠者が野村萬斎。どちらも石之介にバッキンバッキンとぶたれる、ちょっとマヌケでヘタレな愛嬌者。今まで見たことのなかった、萬斎さんのひょうきんで間の抜けた動きと表情がいっぱいでホントに可愛かったv。ダジャレも混ぜた高めの声が主だったが、それがまた艶っぽい。時に腹の底から出す朗々逞しい声も痺れるように心地良い。所作もとても美しくて、スーっと伸びた腕や長い指先が細くて綺麗だった。去年拝見した時より数倍も若々しく見え、ご自身が心底楽しんでおられる様子がよく分った。
髪が結構伸びてて前髪も長くなってて、天狗面を外した時にピンと髪が跳ね上ってて、それが子供っぽくて愛らしかったな(*^。^*)。
脇を野村万作と野村万之介が重厚に固め、中堅の月崎晴夫や若い野村遼太が伸び伸びと演じる。お菊役の高野和憲が愛らしい存在感で、タイタニックなポーズも楽しかった。
黒草と白草の主従の登場退場の仕掛けはすぐに分ったが、他にも色々な演出が隠されてて、発見するのも楽しかった。普遍的だが品のある笑いが沢山起きて、私も心から面白く堪能した。
最後の大団円はまさに「めでたしめでたし」でジンときた。「ややこしや〜♪」の音と共に、客席からも自然に手拍子。舞台と客席が一つになった賑やかな雰囲気。祭り風な喜劇だった。
カーテンコールは2回。最後に萬斎さんが一人で登場し、表情のパフォーマンス。拍手喝采だった。
蜷川幸雄演出のギリシャ悲劇『メディア』を観てきた。NINAGAWA VS COCOONの第3弾。
第1弾は階段、第2弾は厨房と毎回斬新な舞台作りをされてるが、今回は舞台全体に水を張り沼にして、桃と緑の蓮の花を咲かせている。上演中の水ハネ防止の為、前方席にはビニールシートを提供。一応は私もシートで保護しながらの観劇となった。
かつて助けた夫に裏切られた主人公メディアが、子供を使った最も効果的方法で夫に復讐する悲劇。
以前は男性役者だけで手がけた作品をリメイク、今回は大竹しのぶのメディアに女性コロスを加え、女性色の強い作品になった。
笠原浩夫だけがお目当てだったが、それとは関係なく、今までの3作品の話では一番面白かった。ギリシャ悲劇だが難しくなく、現代にも通じる女性の愛憎劇。女の底知れぬ本質を観たという感。
大竹しのぶは『喪服の似合うエレクトラ』以来に見たが、身体全体から振り絞るような激しさと凄みに圧倒された。静と動、暗と明、強さと弱さの使い分けも上手い。その存在感が実に味わい深い。
喪服の時より太ったかな〜。ピッタリした衣装の為か、小柄の体型はまさに子持ちのオバサン。我が身を振り返りヘンに共感w。彼女が一番素晴らしかったのは、二人の子供とのシーン。母性が溢れかえってて、本気の演技が彼女の瞼まで光らせていて…。子持ちの自分の琴線まで刺激され、私の頬からも熱いものが流れてしまった(;_;)。よもや蜷川作品で泣くことになろうとは。
最初は夫と妻の闘いで、妻の立場でメディアを理解し、復讐を誓うところでも密かに応援したりはしていたw。だが子供が復讐の道具の一つとされ、子供との別れを誓うところで、母親として感情移入してしまった。腹を痛めて子供を生み出し、今また子供を手にかける痛み。「他人に無残に殺されるぐらいなら我が手で…」の思考は矛盾してるが、母親としてなら理解できる。彼女を踏み止まらせようと女コロス達の台詞全部が、我が身にグサグサ突き刺さる。痛い、痛いよ。こりゃ母親には特に痛い話だ。「子供を持たない女は幸せだ。子供を持って楽しいかどうかが分らないから」はある意味真実なんだろう。
メディアが「皆さん!」と言う度に、女コロス=女性観客としてメッセージを熱く受け取った思いだ。
夫イアソン役の生瀬勝久は、声にも張りがあり、整った背筋に強さを見せて良かった。子供らとの絡みでは急に温和で柔軟になり、父性を覗かせた。
吉田鋼太郎、笠原浩夫、横田栄司は其々1場面だけの出演で、ちょっと勿体無い使い方だ。
重厚な吉田さんはラストでコミカルな面を見せて笑わせた。報告者役の横田さんはメリハリの効いた言葉で、場面をしっかり想像させた。
唯一、明るい雰囲気を背負って颯爽と登場した笠原さんは、ある意味白馬の王子様?w 髪型がちょっとレゴラスっぽいのv。声もよく通り派手で快活な演技で、抜群に長身の立ち姿は目立っていた。
白馬が現れた時は『将門』の使い回しなのかと思ったが(笑)、終幕の空飛ぶ龍車の仕掛けには吃驚した。いや〜金かけてるなぁ。遊園地の乗り物みたいで怖そう。でも何も出来ない夫がイイ気味かも。
そこまでは納得いったが、ラストにバーっと奥扉が開いて、何の演出かと思ってたら……目に映ったのが、駐車中の現代の車数台と行き交う背広姿の男性たち。なんだこりゃ??? ポ・カーン!(゜o゜) そのまま芝居の感動は吹き飛んだ。まさに興醒め(-.-)。演出家の意図がサッパリ分らず。
防御体制だったが、水は結局こちらまでかからず。暗転も無いまま、水の中をバシャバシャと動き回る役者達がずっと濡れたままの衣装で、風邪でもひかないかと思ったり。でも水を使うことで、感情表現がより明確に豊かに伝わる効果は味わった。
女性にはウケる題材だったが、男性の中には反発する人もいるだろうな。女って怖いといっそう思うかもね。
パンフが高い高いと毎回アンケに書いてたがついに1500円。戦場でセーラー服に日の丸…快感。
第4弾は9月に蜷川&井上ひさし。DC公演の『仇討』が浮かび、また観たくなってきた。
第1弾は階段、第2弾は厨房と毎回斬新な舞台作りをされてるが、今回は舞台全体に水を張り沼にして、桃と緑の蓮の花を咲かせている。上演中の水ハネ防止の為、前方席にはビニールシートを提供。一応は私もシートで保護しながらの観劇となった。
かつて助けた夫に裏切られた主人公メディアが、子供を使った最も効果的方法で夫に復讐する悲劇。
以前は男性役者だけで手がけた作品をリメイク、今回は大竹しのぶのメディアに女性コロスを加え、女性色の強い作品になった。
笠原浩夫だけがお目当てだったが、それとは関係なく、今までの3作品の話では一番面白かった。ギリシャ悲劇だが難しくなく、現代にも通じる女性の愛憎劇。女の底知れぬ本質を観たという感。
大竹しのぶは『喪服の似合うエレクトラ』以来に見たが、身体全体から振り絞るような激しさと凄みに圧倒された。静と動、暗と明、強さと弱さの使い分けも上手い。その存在感が実に味わい深い。
喪服の時より太ったかな〜。ピッタリした衣装の為か、小柄の体型はまさに子持ちのオバサン。我が身を振り返りヘンに共感w。彼女が一番素晴らしかったのは、二人の子供とのシーン。母性が溢れかえってて、本気の演技が彼女の瞼まで光らせていて…。子持ちの自分の琴線まで刺激され、私の頬からも熱いものが流れてしまった(;_;)。よもや蜷川作品で泣くことになろうとは。
最初は夫と妻の闘いで、妻の立場でメディアを理解し、復讐を誓うところでも密かに応援したりはしていたw。だが子供が復讐の道具の一つとされ、子供との別れを誓うところで、母親として感情移入してしまった。腹を痛めて子供を生み出し、今また子供を手にかける痛み。「他人に無残に殺されるぐらいなら我が手で…」の思考は矛盾してるが、母親としてなら理解できる。彼女を踏み止まらせようと女コロス達の台詞全部が、我が身にグサグサ突き刺さる。痛い、痛いよ。こりゃ母親には特に痛い話だ。「子供を持たない女は幸せだ。子供を持って楽しいかどうかが分らないから」はある意味真実なんだろう。
メディアが「皆さん!」と言う度に、女コロス=女性観客としてメッセージを熱く受け取った思いだ。
夫イアソン役の生瀬勝久は、声にも張りがあり、整った背筋に強さを見せて良かった。子供らとの絡みでは急に温和で柔軟になり、父性を覗かせた。
吉田鋼太郎、笠原浩夫、横田栄司は其々1場面だけの出演で、ちょっと勿体無い使い方だ。
重厚な吉田さんはラストでコミカルな面を見せて笑わせた。報告者役の横田さんはメリハリの効いた言葉で、場面をしっかり想像させた。
唯一、明るい雰囲気を背負って颯爽と登場した笠原さんは、ある意味白馬の王子様?w 髪型がちょっとレゴラスっぽいのv。声もよく通り派手で快活な演技で、抜群に長身の立ち姿は目立っていた。
白馬が現れた時は『将門』の使い回しなのかと思ったが(笑)、終幕の空飛ぶ龍車の仕掛けには吃驚した。いや〜金かけてるなぁ。遊園地の乗り物みたいで怖そう。でも何も出来ない夫がイイ気味かも。
そこまでは納得いったが、ラストにバーっと奥扉が開いて、何の演出かと思ってたら……目に映ったのが、駐車中の現代の車数台と行き交う背広姿の男性たち。なんだこりゃ??? ポ・カーン!(゜o゜) そのまま芝居の感動は吹き飛んだ。まさに興醒め(-.-)。演出家の意図がサッパリ分らず。
防御体制だったが、水は結局こちらまでかからず。暗転も無いまま、水の中をバシャバシャと動き回る役者達がずっと濡れたままの衣装で、風邪でもひかないかと思ったり。でも水を使うことで、感情表現がより明確に豊かに伝わる効果は味わった。
女性にはウケる題材だったが、男性の中には反発する人もいるだろうな。女って怖いといっそう思うかもね。
パンフが高い高いと毎回アンケに書いてたがついに1500円。戦場でセーラー服に日の丸…快感。
第4弾は9月に蜷川&井上ひさし。DC公演の『仇討』が浮かび、また観たくなってきた。
朗読劇 電車男(後編)
2005年5月9日 舞台演劇朗読劇『電車男』(後編・告白)へ行ってきた。有楽町ッス。今回だけの上演ッス。
開場ちょっと前に着くと、既に超満員のもの凄い列で吃驚。会場入り後もパンフの長〜い列。とにかくパンフ前編&後編を買い、前後編鑑賞記念のプレミアチケットを貰い、座席に着く。1階上手センター通路側で美味しい。観客も様々な年齢層、ヲタ系に見えない人達もいて幅広い。
今回は金をかけ管弦楽の生演奏〜♪。スクリーンも二つで、パソに向う出演者の表情アップまで大写し。
10分押しでプロローグ。スレ住人・お父さん役堀内賢雄が眼鏡を外した苦渋の顔で、息子を失った悲しさでヤケ酒を飲み干しグダリ。
後編は、電車男がエルメスの家にお茶を飲みに行くところからスタート。
今回もただの朗読劇ではなく、肉体労働なお芝居。
電車男役の朴路美は前半は淡々と静的動作だったが、公園デート後の後半は一気に暴れまくる。広いステージを階上まで走り回り、場内通路を2度も駆けずり回り、エルメスとの絡みで何度もぶっ倒れ、舞台センターで何度も世界に向って愛を叫び、ラストは「栄光に向って走れーーーっ!」と雄々しく放ち、大の字で男らしく倒れ込んだ。まさに血と汗と肉の結晶、電車男の熱情!
ろみさんは前回程早口ではなく、「ケロロ」「プリキュア」でも自然な笑いを取るw。真面目に紡ぐ言葉は情緒的で、長く発せられる叫びの技量など、舞台女優として本領発揮。女性を超えた、ろみさんだけの電車男を熱演してくれた。
「キターッ!」を背景に2度目の通路駆けの時は、ろみさんがこっちまで駆けてきて、気分はまさに「ろみさんキタ━━(゜∀゜)━━!!!」。私のすぐ横を疾走したろみさんは汗一杯で必死な顔だった。
前半は、自転車男役の高橋広樹とクレオ役の横山智佐で、早口と脳内妄想と多彩な声での応酬。
広樹の歌舞伎然な決めには場内から思わず拍手。自作自演の妄想芝居も表情まで最高だった。クレオからカレールーやじゃがいもを投げつけられアタフタしてた姿も可愛い。後半は交通事故の設定で一時撤退。ギブス付けて再登場した姿に一瞬12月のYo-Jin-Boが浮かんだり。
智佐さんは前回よりも生き生きしてて、よどみない超早口や男女声使い分けにも熱が入り、徹底した盛り上げ役。銃弾爆撃等の戦時な台詞も格好良く決める。クールに白い上下パンツ姿で、ラストで黒ロングドレスにお着替え。自転車男とのハッピーな結末もさりげで良かったかな。
中盤、遺骨か何かを持ったお父さん役の賢雄さんが通路を歩いて来て真近で拝見。客演の子供のおかげで立ち直った設定のお父さんが、後半から活躍。常識的な考えで渋く優しく電車男を励まし心から祝福する。賢雄さんは早口ではないし、場に落ち着き感が増す。
「ベノア〜」の銀座松坂屋で、インタビュー役で喜久子さん登場。《公共広告キクコ》に場内大笑い。
「爆撃が上から降ってくる」予告通り、エルメス役の井上喜久子は天井から華麗に登場、会場を一気に沸かせた。常に黒子が付き日傘をあり、トランクに優雅に座り、電車男との絡みでふんわりした演技を見せた。綺麗な色気声の他に強い口調もあり。通路もゆったり歩いて来た。
電車男&エルメスのデートシーンが凝った演出で可笑しい。長紐が出たと思ったら車内の設定で、最後は鋏で切ったり。_| ̄|○ な電車男に黒子が水をかけると、エルメスが日傘で防御したり。「好きです」の告白は電車男の表情が見たかったな。キスシーンもさすがに見せないのかと思いきや、林檎を拾いにステージから降りた電車男の顔に素早く接近する積極的なエルメス。確かにキスシーンに見えたゾw。
原作ではスレ住人の祝福の絵文字に涙を誘われたが、舞台では生演奏の音楽から涙がじわじわ出てきた。まさに「貰い泣き」。これが舞台やライブの醍醐味なんだろうな。
今回も日付だけでなく、笑いを起こした絵文字で活躍のスクリーン。だがエキストラの祝福の顔と言葉は正直興醒めでウザかった(~_~;)。あまりに長いし、肝心の役者の台詞も掻き消されそう。素人のヘタな言葉は棒読みで本心が感じられず、関係スタッフなのか殆ど職場からの映像。2chって基本的に家の部屋とかひっそりした場所から発する言葉だと思うから、あまりにそぐわない。それより顔文字やスレをしっかり映し、シンプルな演出にして欲しかった。
登場した多勢の子供達も、あの紙飛行機も、演出的意図があまり感じられなかったな(~_~)。
終演後、ステージ後方の子供が投げた紙飛行機が、起き上がったろみさんの頬に当たり痛そうに抑えて、会場が一斉に苦笑。子供達がはける時、一人残った女の子を抱っこした広樹くんは父親な顔だったw。
ラスト近辺で黒い正装に変身したスレ住人と、お姫様カッコの喜久子さんが揃い、5人でお辞儀。
挨拶はろみさんのみ。「生演奏を聞かせて下さった…生演奏です」には大ウケ!(^o^) 短い稽古期間だったが、満足された表情。「皆さん気をつけて帰って下さい」と何度も言って終了した。
気づけば約2時間半。一気に見せてくれた役者・スタッフの力量には敬服する。ノシ。
次は、映画か、舞台か。パンフの「電車男」タソへのインタビューを読みながら考えてみた。
開場ちょっと前に着くと、既に超満員のもの凄い列で吃驚。会場入り後もパンフの長〜い列。とにかくパンフ前編&後編を買い、前後編鑑賞記念のプレミアチケットを貰い、座席に着く。1階上手センター通路側で美味しい。観客も様々な年齢層、ヲタ系に見えない人達もいて幅広い。
今回は金をかけ管弦楽の生演奏〜♪。スクリーンも二つで、パソに向う出演者の表情アップまで大写し。
10分押しでプロローグ。スレ住人・お父さん役堀内賢雄が眼鏡を外した苦渋の顔で、息子を失った悲しさでヤケ酒を飲み干しグダリ。
後編は、電車男がエルメスの家にお茶を飲みに行くところからスタート。
今回もただの朗読劇ではなく、肉体労働なお芝居。
電車男役の朴路美は前半は淡々と静的動作だったが、公園デート後の後半は一気に暴れまくる。広いステージを階上まで走り回り、場内通路を2度も駆けずり回り、エルメスとの絡みで何度もぶっ倒れ、舞台センターで何度も世界に向って愛を叫び、ラストは「栄光に向って走れーーーっ!」と雄々しく放ち、大の字で男らしく倒れ込んだ。まさに血と汗と肉の結晶、電車男の熱情!
ろみさんは前回程早口ではなく、「ケロロ」「プリキュア」でも自然な笑いを取るw。真面目に紡ぐ言葉は情緒的で、長く発せられる叫びの技量など、舞台女優として本領発揮。女性を超えた、ろみさんだけの電車男を熱演してくれた。
「キターッ!」を背景に2度目の通路駆けの時は、ろみさんがこっちまで駆けてきて、気分はまさに「ろみさんキタ━━(゜∀゜)━━!!!」。私のすぐ横を疾走したろみさんは汗一杯で必死な顔だった。
前半は、自転車男役の高橋広樹とクレオ役の横山智佐で、早口と脳内妄想と多彩な声での応酬。
広樹の歌舞伎然な決めには場内から思わず拍手。自作自演の妄想芝居も表情まで最高だった。クレオからカレールーやじゃがいもを投げつけられアタフタしてた姿も可愛い。後半は交通事故の設定で一時撤退。ギブス付けて再登場した姿に一瞬12月のYo-Jin-Boが浮かんだり。
智佐さんは前回よりも生き生きしてて、よどみない超早口や男女声使い分けにも熱が入り、徹底した盛り上げ役。銃弾爆撃等の戦時な台詞も格好良く決める。クールに白い上下パンツ姿で、ラストで黒ロングドレスにお着替え。自転車男とのハッピーな結末もさりげで良かったかな。
中盤、遺骨か何かを持ったお父さん役の賢雄さんが通路を歩いて来て真近で拝見。客演の子供のおかげで立ち直った設定のお父さんが、後半から活躍。常識的な考えで渋く優しく電車男を励まし心から祝福する。賢雄さんは早口ではないし、場に落ち着き感が増す。
「ベノア〜」の銀座松坂屋で、インタビュー役で喜久子さん登場。《公共広告キクコ》に場内大笑い。
「爆撃が上から降ってくる」予告通り、エルメス役の井上喜久子は天井から華麗に登場、会場を一気に沸かせた。常に黒子が付き日傘をあり、トランクに優雅に座り、電車男との絡みでふんわりした演技を見せた。綺麗な色気声の他に強い口調もあり。通路もゆったり歩いて来た。
電車男&エルメスのデートシーンが凝った演出で可笑しい。長紐が出たと思ったら車内の設定で、最後は鋏で切ったり。_| ̄|○ な電車男に黒子が水をかけると、エルメスが日傘で防御したり。「好きです」の告白は電車男の表情が見たかったな。キスシーンもさすがに見せないのかと思いきや、林檎を拾いにステージから降りた電車男の顔に素早く接近する積極的なエルメス。確かにキスシーンに見えたゾw。
原作ではスレ住人の祝福の絵文字に涙を誘われたが、舞台では生演奏の音楽から涙がじわじわ出てきた。まさに「貰い泣き」。これが舞台やライブの醍醐味なんだろうな。
今回も日付だけでなく、笑いを起こした絵文字で活躍のスクリーン。だがエキストラの祝福の顔と言葉は正直興醒めでウザかった(~_~;)。あまりに長いし、肝心の役者の台詞も掻き消されそう。素人のヘタな言葉は棒読みで本心が感じられず、関係スタッフなのか殆ど職場からの映像。2chって基本的に家の部屋とかひっそりした場所から発する言葉だと思うから、あまりにそぐわない。それより顔文字やスレをしっかり映し、シンプルな演出にして欲しかった。
登場した多勢の子供達も、あの紙飛行機も、演出的意図があまり感じられなかったな(~_~)。
終演後、ステージ後方の子供が投げた紙飛行機が、起き上がったろみさんの頬に当たり痛そうに抑えて、会場が一斉に苦笑。子供達がはける時、一人残った女の子を抱っこした広樹くんは父親な顔だったw。
ラスト近辺で黒い正装に変身したスレ住人と、お姫様カッコの喜久子さんが揃い、5人でお辞儀。
挨拶はろみさんのみ。「生演奏を聞かせて下さった…生演奏です」には大ウケ!(^o^) 短い稽古期間だったが、満足された表情。「皆さん気をつけて帰って下さい」と何度も言って終了した。
気づけば約2時間半。一気に見せてくれた役者・スタッフの力量には敬服する。ノシ。
次は、映画か、舞台か。パンフの「電車男」タソへのインタビューを読みながら考えてみた。
*pnish*公演 六悪党
2005年5月7日 舞台演劇*pnish* プロデュース公演『六悪党』を観てきた。
演出・脚色に和田憲明を迎え、鐘下辰男の脚本が若き男性役者らにより復活。
今回は*pnish*メンバー4人にゲスト男優3人を加え、密度の濃い本格的時代劇となった。
幕末文久二年。土佐潘有力上士の暗殺を企む郷士群頭領とその仲間や家臣の命をかけた攻防戦。彼らの生き様死に様を鮮やかに描いた話。『おーい!竜馬』な世界も浮かんでくる。
これまでの*pnish*色を払拭し、笑いもダンスも無くて、とにかく全編が暗く重苦しく殺伐とした雰囲気。
拍子木の音は効果的だが時にビクつかせ、雨音が神経を逆なで、太鼓やモダンな音楽が身体に染みる。黒子達の存在が時にウザクも感じる。
現在と過去の話が交錯し、人物一人一人にも焦点をあて、複雑で凝った作りだが追ってはいける。ドラマでは容易いが、舞台に時間軸を取り入れると、暗転も多くなり役者もかなりの負担を強いられそう。
役者全体で感心したのは、バリ土佐弁なのに、台詞量も長台詞もしっかりこなしていた点。マゲではなかったが、着物や袴の着付けもこなし、所作や殺陣などもまずまず決まっていた。稽古を相当積まれたのだと思う。狭いステージをダイナミックかつ繊細に動くサマは見応えがあり、鍛錬された柔かい身体も見事。
ハードな現場の中での緊張感と集中力の持続性。いい意味での協調性。まさに精神力と体力勝負の公演だったと思う。
葵役の土屋祐一は、カリスマ的役どころで、武士としての品と誇りと強さを表現。クールで格好良かった(*^^*)。
*pnish*他メンバーの鷲尾昇、森山栄治、佐野大樹が其々の役に徹し、新たな一面を見せたりと絶えず場を盛り上げる。特に森山くんは、現在と過去の間で最も影響を受けた役柄で、演じ分けにさぞ苦労したと思われる。
客演3人が素晴らしい。葵と幼馴染の剣豪・結城役の鈴木省吾が、実に味わい深くて場を引き締める。7人の中では一番安定した演技力があって、惚れ惚れと拝見した。渡辺修の明るいムードメーカーぶりも上手いし、佐藤拓之には悪党ならぬ隠れたワルぶりを感じた。
今回の注目どころは、六悪党のフンドシ姿。パンツ一丁で歩いてるようなモンだもんw。彼らの鍛え抜かれた裸にウットリしつつ、下半身のモッコリについ目がいき、長い褌シーンでは目のやり場に困ったり(笑)。
暗転の中、一人の褌姿のシルエットがあまりに綺麗で、女性かと見紛うほど色っぽいおみ足で、いったい誰なのかと思っていたら…つっちーだった(^.^)。足、長〜い。身体、セクシ〜。あらためて彼の美形ぶりにため息w。
葵は絶対に「受け」だと確信。暗転後に褌姿の結城と二人きりになり、結城から「いやじゃったんだろ?ワシとヤるのは…」の唐突で意味深な言葉。いや、彼らがヤったのはアレだったんだろうが、この会話で私の理性は吹っ飛んだ^^;。こりゃ完全に結城×葵!(笑)それからは二人の言葉が勝手に歪曲され脳内変換されちゃってさ。ラストの二人の見詰め合いの死闘も妖し過ぎっ。そう感じてたのは、たぶん私一人じゃなかったと思うゾw。
燃えシーンも萌えシーンもあったわけだが、いまいち納得いかない展開。もう一人が誰だったのか、最後まで分らず仕舞。私の理解力が足りなかったのか。ラストにオチの一つでもあれば話に深味も増したのだろうが。数回の暗転の中でも、中央柱の上に飾られた天狗が不気味な橙色に光ってて印象的だった。何か殺伐としたままで、苦い後味で終わってしまった。
でも終演後の彼らの晴れ晴れとした満足感ある表情に、新たな挑戦をしてやり遂げた男のイイ意思が覗いていて、こちらもホッとした気持ちになった。
とにかくこれで、つっちーも栄治くんも、時代劇要素もある舞台『BLEACH』の自信へと繋がったことだろう。
来月はもう一つの*pnish*のミュージカル。今度は歌でも聞かせてくれるのか?
演出・脚色に和田憲明を迎え、鐘下辰男の脚本が若き男性役者らにより復活。
今回は*pnish*メンバー4人にゲスト男優3人を加え、密度の濃い本格的時代劇となった。
幕末文久二年。土佐潘有力上士の暗殺を企む郷士群頭領とその仲間や家臣の命をかけた攻防戦。彼らの生き様死に様を鮮やかに描いた話。『おーい!竜馬』な世界も浮かんでくる。
これまでの*pnish*色を払拭し、笑いもダンスも無くて、とにかく全編が暗く重苦しく殺伐とした雰囲気。
拍子木の音は効果的だが時にビクつかせ、雨音が神経を逆なで、太鼓やモダンな音楽が身体に染みる。黒子達の存在が時にウザクも感じる。
現在と過去の話が交錯し、人物一人一人にも焦点をあて、複雑で凝った作りだが追ってはいける。ドラマでは容易いが、舞台に時間軸を取り入れると、暗転も多くなり役者もかなりの負担を強いられそう。
役者全体で感心したのは、バリ土佐弁なのに、台詞量も長台詞もしっかりこなしていた点。マゲではなかったが、着物や袴の着付けもこなし、所作や殺陣などもまずまず決まっていた。稽古を相当積まれたのだと思う。狭いステージをダイナミックかつ繊細に動くサマは見応えがあり、鍛錬された柔かい身体も見事。
ハードな現場の中での緊張感と集中力の持続性。いい意味での協調性。まさに精神力と体力勝負の公演だったと思う。
葵役の土屋祐一は、カリスマ的役どころで、武士としての品と誇りと強さを表現。クールで格好良かった(*^^*)。
*pnish*他メンバーの鷲尾昇、森山栄治、佐野大樹が其々の役に徹し、新たな一面を見せたりと絶えず場を盛り上げる。特に森山くんは、現在と過去の間で最も影響を受けた役柄で、演じ分けにさぞ苦労したと思われる。
客演3人が素晴らしい。葵と幼馴染の剣豪・結城役の鈴木省吾が、実に味わい深くて場を引き締める。7人の中では一番安定した演技力があって、惚れ惚れと拝見した。渡辺修の明るいムードメーカーぶりも上手いし、佐藤拓之には悪党ならぬ隠れたワルぶりを感じた。
今回の注目どころは、六悪党のフンドシ姿。パンツ一丁で歩いてるようなモンだもんw。彼らの鍛え抜かれた裸にウットリしつつ、下半身のモッコリについ目がいき、長い褌シーンでは目のやり場に困ったり(笑)。
暗転の中、一人の褌姿のシルエットがあまりに綺麗で、女性かと見紛うほど色っぽいおみ足で、いったい誰なのかと思っていたら…つっちーだった(^.^)。足、長〜い。身体、セクシ〜。あらためて彼の美形ぶりにため息w。
葵は絶対に「受け」だと確信。暗転後に褌姿の結城と二人きりになり、結城から「いやじゃったんだろ?ワシとヤるのは…」の唐突で意味深な言葉。いや、彼らがヤったのはアレだったんだろうが、この会話で私の理性は吹っ飛んだ^^;。こりゃ完全に結城×葵!(笑)それからは二人の言葉が勝手に歪曲され脳内変換されちゃってさ。ラストの二人の見詰め合いの死闘も妖し過ぎっ。そう感じてたのは、たぶん私一人じゃなかったと思うゾw。
燃えシーンも萌えシーンもあったわけだが、いまいち納得いかない展開。もう一人が誰だったのか、最後まで分らず仕舞。私の理解力が足りなかったのか。ラストにオチの一つでもあれば話に深味も増したのだろうが。数回の暗転の中でも、中央柱の上に飾られた天狗が不気味な橙色に光ってて印象的だった。何か殺伐としたままで、苦い後味で終わってしまった。
でも終演後の彼らの晴れ晴れとした満足感ある表情に、新たな挑戦をしてやり遂げた男のイイ意思が覗いていて、こちらもホッとした気持ちになった。
とにかくこれで、つっちーも栄治くんも、時代劇要素もある舞台『BLEACH』の自信へと繋がったことだろう。
来月はもう一つの*pnish*のミュージカル。今度は歌でも聞かせてくれるのか?
羽衣1011 すみれの花、サカセテ
2005年4月24日 舞台演劇羽衣1011 第2回プロデュース公演『すみれの花、サカセテ』楽日を観てきた。
お目当てはもちろん演出家の郷田ほづみ。先行特典で貰ったのはパックだった。
去年と同じ劇場はやっぱり狭くて、自由席にちとトラブルがあって、サイドの階段に座布団敷いた座席となってしまった。背もたれ無くて首が疲れたが、思ったよりは観易い位置で、90分間を楽しめた。
羽衣1011の女優、山像かおりがエステの店員役、渡辺美佐がお得意様の綾小路様役での二人芝居。
舞台はエステティックサロンという女っぽい夢のある空間だが、そこで繰り広げられるのは彼女達の実に男らしい芝居w。女性という枠を取り払った、オトナの女達の生き生きとした芝居が熟成されていた。
彼女達の体当たりでパワフルな迫力に驚嘆しつつ、時に笑い、時にニヤリと我が身を振り返り、ほんの少しシックな気分になり、最後はスカっと元気にさせてくれた。
スピーディな展開で、二人の優位性がコロコロと変り、彼女達も声とトーンを変化させ、息の合った巧みな演技を披露。どちらも膨大な台詞の量なので、山像さんはちとトチっていたかな。美佐さんは髪をバッサリ切り、敢えてスッピンの顔を見せた捨て身の演技で熱演、思わず「そーちょーっ!」と絶賛したくなったw。なんかカッコイー!
郷田さんお得意のリズム感やコメディ感、絶妙な間とボケとツッコミの演出が冴え渡り、更に面白くさせる。本音丸出しのストーリーにもほんのり品が漂う。彼女達の持ち味を充分に生かした演出だった。
声の出演で、ひらりの松川さんや若山さんも参加。ヨガのインストラクターの声にはワロた。レディースの昔話は少々突拍子めいた感もあったが、上手く纏めていたな。すみれ愚連隊の歌は痛快で、一人で静かに手拍子させて貰った。みんなもしてよ〜^^;。
終演後挨拶では、二人ともやり遂げたという満足感いっぱいの表情で微笑んでいた。「共に年をとるまで…」と美佐さんも言ってたが、私とも殆ど年齢変らない(?)お二人の今後の活躍も見守っていきたい。
 ̄ ̄ ̄
公演中は、関係者席にいらした郷田さん。終演後ロビーで立ちながらアンケを書いていた時、後方から郷田さんがどなたかと話されてる声が耳には入ってきた。
丁度アンケを書き終わった時、後ろから肩をポンとたたかれて、振り向くとそこには笑顔の郷田さん!(^o^) 郷田さんのほうから「こんにちは」とおっしゃって頂けて、もう嬉しいのなんのって! だって郷田さんから声をかけて下さったんだもの〜〜〜(*^。^*)。
私も満面の笑顔でお芝居の感想を述べ、新番『絶対少年』のキャストの話も伺ったり。『真田十勇士』ももう収録始まってるよと教えて下さり、WOWOWは入ってるので楽しみとお伝えしたり。
夏には湘南があるから…と伺ったので、その前に『おとしまえのススメ』観に行きますと話したら、郷田さんったら「あ、それがあるの忘れてた」って(笑)。去年もご自分のお誕生日を忘れてたりと、何てお茶目な方なんだろう(^.^)。
郷田さんにお礼を述べて、また握手して頂いて劇場を出た。来月もお会いできるのが楽しみ!
 ̄ ̄ ̄
5/21から放送スタートのNHKBS2アニメ『絶対少年』。『学園アリス』の後番組。
『ふたつのスピカ』に続き、望月智充監督で、郷田ほづみ音響監督の作品。
スピカで府中野新之介を好演した豊永利行が、主人公の逢沢歩役。豊永くんはテニミュのカチロー役も熱演。
郷田さんのキャスティング妙で、かおりさん&美佐さんの二人もこの作品に出演。
三橋加奈子、竹内順子、甲斐田ゆきも出演するが、郷田さんも何と声で出演されるとか。この4人のメンバーはもちろん『HUNTER×HUNTER』の復活じゃん!(^.^)「ディレクターと一緒だと大変なんだけどね」と郷田さんはおっしゃってたが、ファンにはどんなに嬉しいことかv。作品的にもとても良質だし、キャスト的にも今からとても楽しみだ。
 ̄ ̄ ̄
NHKBS2ミッドナイトステージ館 劇団道学先生『酒坊ちゃん』。
去年11月下旬から12月上旬にかけて上演された舞台。中島敦彦・作のハートフルコメディ。演出はもちろん郷田ほづみ。
役者紹介では真っ先に土屋祐一がクローズアップされ、今注目の劇団として『モックス』の結界師のシーンも出た。つっちー、やっぱ格好イイ!v 声優でも活躍中として、三橋加奈子も最後に紹介。加奈ちゃんもまた舞台に出て欲しいね。
いつの収録の分だったのだろう。ともあれ懐かしくて可笑しくて見入ってしまった。
お目当てはもちろん演出家の郷田ほづみ。先行特典で貰ったのはパックだった。
去年と同じ劇場はやっぱり狭くて、自由席にちとトラブルがあって、サイドの階段に座布団敷いた座席となってしまった。背もたれ無くて首が疲れたが、思ったよりは観易い位置で、90分間を楽しめた。
羽衣1011の女優、山像かおりがエステの店員役、渡辺美佐がお得意様の綾小路様役での二人芝居。
舞台はエステティックサロンという女っぽい夢のある空間だが、そこで繰り広げられるのは彼女達の実に男らしい芝居w。女性という枠を取り払った、オトナの女達の生き生きとした芝居が熟成されていた。
彼女達の体当たりでパワフルな迫力に驚嘆しつつ、時に笑い、時にニヤリと我が身を振り返り、ほんの少しシックな気分になり、最後はスカっと元気にさせてくれた。
スピーディな展開で、二人の優位性がコロコロと変り、彼女達も声とトーンを変化させ、息の合った巧みな演技を披露。どちらも膨大な台詞の量なので、山像さんはちとトチっていたかな。美佐さんは髪をバッサリ切り、敢えてスッピンの顔を見せた捨て身の演技で熱演、思わず「そーちょーっ!」と絶賛したくなったw。なんかカッコイー!
郷田さんお得意のリズム感やコメディ感、絶妙な間とボケとツッコミの演出が冴え渡り、更に面白くさせる。本音丸出しのストーリーにもほんのり品が漂う。彼女達の持ち味を充分に生かした演出だった。
声の出演で、ひらりの松川さんや若山さんも参加。ヨガのインストラクターの声にはワロた。レディースの昔話は少々突拍子めいた感もあったが、上手く纏めていたな。すみれ愚連隊の歌は痛快で、一人で静かに手拍子させて貰った。みんなもしてよ〜^^;。
終演後挨拶では、二人ともやり遂げたという満足感いっぱいの表情で微笑んでいた。「共に年をとるまで…」と美佐さんも言ってたが、私とも殆ど年齢変らない(?)お二人の今後の活躍も見守っていきたい。
 ̄ ̄ ̄
公演中は、関係者席にいらした郷田さん。終演後ロビーで立ちながらアンケを書いていた時、後方から郷田さんがどなたかと話されてる声が耳には入ってきた。
丁度アンケを書き終わった時、後ろから肩をポンとたたかれて、振り向くとそこには笑顔の郷田さん!(^o^) 郷田さんのほうから「こんにちは」とおっしゃって頂けて、もう嬉しいのなんのって! だって郷田さんから声をかけて下さったんだもの〜〜〜(*^。^*)。
私も満面の笑顔でお芝居の感想を述べ、新番『絶対少年』のキャストの話も伺ったり。『真田十勇士』ももう収録始まってるよと教えて下さり、WOWOWは入ってるので楽しみとお伝えしたり。
夏には湘南があるから…と伺ったので、その前に『おとしまえのススメ』観に行きますと話したら、郷田さんったら「あ、それがあるの忘れてた」って(笑)。去年もご自分のお誕生日を忘れてたりと、何てお茶目な方なんだろう(^.^)。
郷田さんにお礼を述べて、また握手して頂いて劇場を出た。来月もお会いできるのが楽しみ!
 ̄ ̄ ̄
5/21から放送スタートのNHKBS2アニメ『絶対少年』。『学園アリス』の後番組。
『ふたつのスピカ』に続き、望月智充監督で、郷田ほづみ音響監督の作品。
スピカで府中野新之介を好演した豊永利行が、主人公の逢沢歩役。豊永くんはテニミュのカチロー役も熱演。
郷田さんのキャスティング妙で、かおりさん&美佐さんの二人もこの作品に出演。
三橋加奈子、竹内順子、甲斐田ゆきも出演するが、郷田さんも何と声で出演されるとか。この4人のメンバーはもちろん『HUNTER×HUNTER』の復活じゃん!(^.^)「ディレクターと一緒だと大変なんだけどね」と郷田さんはおっしゃってたが、ファンにはどんなに嬉しいことかv。作品的にもとても良質だし、キャスト的にも今からとても楽しみだ。
 ̄ ̄ ̄
NHKBS2ミッドナイトステージ館 劇団道学先生『酒坊ちゃん』。
去年11月下旬から12月上旬にかけて上演された舞台。中島敦彦・作のハートフルコメディ。演出はもちろん郷田ほづみ。
役者紹介では真っ先に土屋祐一がクローズアップされ、今注目の劇団として『モックス』の結界師のシーンも出た。つっちー、やっぱ格好イイ!v 声優でも活躍中として、三橋加奈子も最後に紹介。加奈ちゃんもまた舞台に出て欲しいね。
いつの収録の分だったのだろう。ともあれ懐かしくて可笑しくて見入ってしまった。
舞台 KITCHEN/如月行本
2005年4月21日 舞台演劇舞台『KITCHEN』を観てきた。蜷川VSコクーン’05の第2弾。
舞台センターにドンと本格的な調理場。『コーカサスの白墨の輪』みたいだが、座席位置によって随分と観る印象が変るだろうな。本物の道具に水も出るけど食材は無くて、全て役者の無対象演技。てっきり本物の料理も作るのかと思ってた^^;。でも包丁やナイフなど小道具は使うから、その内殺傷事件とか起こりそう〜と最初っから危険な予感もあったり。
レストランのキッチンで働く人々の一日。多国籍だというが、見た目はよく分らんw。役者の顔と名前を一致させるのに苦労。30人以上の群像劇だから、誰かに焦点を決めなきゃたまらん。てなわけで、耳は厨房の誰かの台詞を聞き、目はお目当ての人達を追うという、役者同様に観客も忙しいハメに。
お目当ての津嘉山正種は、アルフレッドーという調理人の人生を全身で背負っており、ひたすら黙々と実直に調理。ローストビーフ一枚にも重さを感じさせる繊細なマイムに驚嘆。2幕目は病人運んだりと何度か引っ込んだが、常に重厚な存在感で、他人に見せる情も深みがある。口数少ないのが残念だが、コック長を一喝したりと、渋くて良いお声にただウットリ(*^^*)。目の前で拝んだ苦みばしったお顔から、演技とも取れるような疲労感も見えたりした。
同じようにマイムが巧くて深みのある演技だなと思ったのが、『将門』でも好演したポール役の高橋洋。淡々と菓子作りをするクールで知的な表情が、時に激しく自己主張し、時に相棒と談笑したりと実に魅力的で、彼が一番常識人で人間味溢れるキャラなのだと分る。
そのユダヤ人のポールとドイツ人のペーターの間を巧く立ち回り、素直で明るくのびのびしたムードメーカーぶりを発揮してたのがハンス役の勝地涼。お初のナマ涼くん、抜群に可愛かった(^.^)。声もよく通るし、演技もしっかりしてる。ドイツ語も頑張ってたし、絵筆の代わりのギターと歌もまずまず。
ラスト近辺で、津嘉山さんと涼くんがやっと並んだ構図になって、私も漸く見易くなったよw。
ペーター役成宮寛貴は最後のほう迫真な演技だったな。モニック役杉田かおるは熟女な可愛さと嫌らしさ。どちらも頑張りは分るけど、役柄が浸透してなくて、台詞が上っ面な感じ。だから二人の恋愛話にも関心わかず、ペーターの悲愴感もイマイチ。
『仮面ライダー龍騎』で見覚えのある須賀貴匡は、純粋で真面目な感じに好感がもてた。大らかな感の大石継太や、重い荷物運ぶ石井智也も印象的。品川徹は相変わらずドスの効いた渋い声だ。
登場人物の裏設定を想像しつつ、彼らの言動や感情を追うのは緊張感が伴うが興味深かった。
彼らの毎日同じことを繰り返す中での鬱屈感や苛立ちは、昔目まぐるしい職場で働いていた頃の自分を思い出し苦味を再現した。そうした不条理に怒ってもいいが、キれちゃいかんよっ。怒りとキれるとは違うもの。雇う側の利己的な疑問にも辟易だが、どうせまたみんな戦場に戻ってくるんだろっ!? 生きなきゃいけないから。
そう考えると、ハンスの夢の「金」が一番現実的だと思えるが、夢さえ語れなくなった病んだ人間にはなりたくないなと思う。お話的には真に迫らずしっくりこない、後味の苦い作品だった。
私だってさ、毎日毎日キッチンで調理する身。これからも何十年間ここで働かなきゃならんのに妙にサバサバしてるのは、金が絡んでないことと、自分が食べたいからやってるだけ。そして「美味しい」と言ってくれるひと言が嬉しいからだけなんだ。
 ̄ ̄ ̄
『オール・アバウト・如月行』(もうひとつの「亡国のイージス」)監修・福井晴敏。
23日発売本だが、ロビーで売ってたのでノリで買ってきた。
表紙はイージスブログにもあったが、如月行(勝地涼)とワンコ(;_;)。
勝地涼@行の写真がいっぱい。行の表情にはまだ少年の可愛さが残ってる。自衛隊研修や体験入隊もしたようだし、今の涼くんは随分と逞しく成長したんだなと感慨。
今までイメージだけだった、行の描いた絵画やイージス艦のスケッチまで載ってて面白い。コミック世界の如月行比較まで。如月行はアクエリアスのA型だと判明。えと、渥美大輔のも知りたいな。
舞台センターにドンと本格的な調理場。『コーカサスの白墨の輪』みたいだが、座席位置によって随分と観る印象が変るだろうな。本物の道具に水も出るけど食材は無くて、全て役者の無対象演技。てっきり本物の料理も作るのかと思ってた^^;。でも包丁やナイフなど小道具は使うから、その内殺傷事件とか起こりそう〜と最初っから危険な予感もあったり。
レストランのキッチンで働く人々の一日。多国籍だというが、見た目はよく分らんw。役者の顔と名前を一致させるのに苦労。30人以上の群像劇だから、誰かに焦点を決めなきゃたまらん。てなわけで、耳は厨房の誰かの台詞を聞き、目はお目当ての人達を追うという、役者同様に観客も忙しいハメに。
お目当ての津嘉山正種は、アルフレッドーという調理人の人生を全身で背負っており、ひたすら黙々と実直に調理。ローストビーフ一枚にも重さを感じさせる繊細なマイムに驚嘆。2幕目は病人運んだりと何度か引っ込んだが、常に重厚な存在感で、他人に見せる情も深みがある。口数少ないのが残念だが、コック長を一喝したりと、渋くて良いお声にただウットリ(*^^*)。目の前で拝んだ苦みばしったお顔から、演技とも取れるような疲労感も見えたりした。
同じようにマイムが巧くて深みのある演技だなと思ったのが、『将門』でも好演したポール役の高橋洋。淡々と菓子作りをするクールで知的な表情が、時に激しく自己主張し、時に相棒と談笑したりと実に魅力的で、彼が一番常識人で人間味溢れるキャラなのだと分る。
そのユダヤ人のポールとドイツ人のペーターの間を巧く立ち回り、素直で明るくのびのびしたムードメーカーぶりを発揮してたのがハンス役の勝地涼。お初のナマ涼くん、抜群に可愛かった(^.^)。声もよく通るし、演技もしっかりしてる。ドイツ語も頑張ってたし、絵筆の代わりのギターと歌もまずまず。
ラスト近辺で、津嘉山さんと涼くんがやっと並んだ構図になって、私も漸く見易くなったよw。
ペーター役成宮寛貴は最後のほう迫真な演技だったな。モニック役杉田かおるは熟女な可愛さと嫌らしさ。どちらも頑張りは分るけど、役柄が浸透してなくて、台詞が上っ面な感じ。だから二人の恋愛話にも関心わかず、ペーターの悲愴感もイマイチ。
『仮面ライダー龍騎』で見覚えのある須賀貴匡は、純粋で真面目な感じに好感がもてた。大らかな感の大石継太や、重い荷物運ぶ石井智也も印象的。品川徹は相変わらずドスの効いた渋い声だ。
登場人物の裏設定を想像しつつ、彼らの言動や感情を追うのは緊張感が伴うが興味深かった。
彼らの毎日同じことを繰り返す中での鬱屈感や苛立ちは、昔目まぐるしい職場で働いていた頃の自分を思い出し苦味を再現した。そうした不条理に怒ってもいいが、キれちゃいかんよっ。怒りとキれるとは違うもの。雇う側の利己的な疑問にも辟易だが、どうせまたみんな戦場に戻ってくるんだろっ!? 生きなきゃいけないから。
そう考えると、ハンスの夢の「金」が一番現実的だと思えるが、夢さえ語れなくなった病んだ人間にはなりたくないなと思う。お話的には真に迫らずしっくりこない、後味の苦い作品だった。
私だってさ、毎日毎日キッチンで調理する身。これからも何十年間ここで働かなきゃならんのに妙にサバサバしてるのは、金が絡んでないことと、自分が食べたいからやってるだけ。そして「美味しい」と言ってくれるひと言が嬉しいからだけなんだ。
 ̄ ̄ ̄
『オール・アバウト・如月行』(もうひとつの「亡国のイージス」)監修・福井晴敏。
23日発売本だが、ロビーで売ってたのでノリで買ってきた。
表紙はイージスブログにもあったが、如月行(勝地涼)とワンコ(;_;)。
勝地涼@行の写真がいっぱい。行の表情にはまだ少年の可愛さが残ってる。自衛隊研修や体験入隊もしたようだし、今の涼くんは随分と逞しく成長したんだなと感慨。
今までイメージだけだった、行の描いた絵画やイージス艦のスケッチまで載ってて面白い。コミック世界の如月行比較まで。如月行はアクエリアスのA型だと判明。えと、渥美大輔のも知りたいな。
ミュージカル レ・ミゼラブル
2005年4月18日 舞台演劇東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』(帝劇)を観てきた。
お初のレミゼ。去年から観たいなと思ってたが、どうせ1回きりなら岸祐二&坂本真綾の回をと選び待ち続けた。二人とも石田彰と一応関係あるしねw。1階D列のややサイドブロックと絶好席だが、表情も見たくてオペラグラスもたまに使用した。生オケの臨場感も嬉しい。
原作ストーリーは朧気に覚えてる程度。本格ミュージカルなので、台詞も殆ど歌で表現。
オープニングから、ジャン・バルジャンの激動の前半生が目まぐるしく描かれ、山口祐一郎の圧倒的存在感に惹きこまれる。逞しい雄姿から響き渡る低音の歌声。銀の食器を盗んだバルジャンを許す司教とのやり取りにうっすら涙ぐんだ。後半で静かに語りかけるような「彼を帰して♪」の深みのある歌が好きだ。
そしてバルジャンを執拗に追い続けるジャベール。岡幸二郎のキリリとした立ち姿、クールで獣のような目と表情にときめいた(^.^)。ハイバリトンな清潔な歌声が、冷酷な外見とギャップがあるのが面白い。断固とした自信と誇りに満ちた歌「星よ♪」が凛々しくて好き。4/8のNHK『スタバ』ライブゲストで唄われた時以上に胸を熱くさせた。歌終了後、感激で自ずと拍手が出た。
ファンテーヌ役のマルシアは、小さな台詞アクセントが不自然だが、色気のある唄い方。娘コゼットを想いながらバルジャンに託し息を引取るシーンは、親心を切なく揺らし、また薄く涙ぐんだ。
リトル・コゼットら子役の達者な演技も可愛い。特にガブローシュ役の大久保祥太郎(森久保じゃないし^^;)は元気で小生意気な少年を好演。こちらもビビった2発の銃弾にも切ない最期を演じてくれた。
コゼット役の釼持たまきは、無垢で純粋で美しい乙女で、2オクターブ位上げた歌声も綺麗に出てた。ラストでバルジャンに「生きて…」と歌い上げるシーンは良かったが、楚々過ぎて影が薄かったかな。
コゼットと一目惚れするマリウス役の藤岡正明の美男子ぶりにドキドキした(*^^*)。Studio Life系ぽいw。若々しく甘い歌声から徐々に熱っぽく力強い歌声へと変化し、男として成長した姿が伺える。だがコゼットとの愛情が、歌からは心底から伝わらぬ歯痒さを感じてしまった。
マリウスに報われぬ思いを寄せ、それでも彼の力になろうと命をかける健気なエポニーヌ役の坂本真綾。最初はもう少し力強く野性味な歌声が欲しかったが、二幕目ソロ「オン・マイ・オウン♪」を中心に見事な存在感を見せて拍手を浴びた。マリウスに抱かれつつコートを閉じる恥らいと笑みを浮かべ、息を引取る前の告白接吻。真綾ちゃんホントに唇を重ねてた!切なくてたまらないシーンだった。
革命リーダーのアンジョルラス役の岸祐二は、スラリとした長身でとにかく目立つ。岸くんの姿を見慣れてるせいか、冒頭の囚人から結婚式のウェイターまで兼役もすぐに分った。赤いチーフに赤いジャケットと目立つアンジョルラスだが、多勢の学生達を引っ張って行くヒーロー然な存在感。誠実な表情と颯爽たる動き、よく通るハイバリトンな歌唱力には素直に吃驚した。『五番街』と全然違うじゃん!w 岸くんがマジで格好良く見えた(*^^*)。銃弾に散った後にも鮮やかな最期が残されていて拍手を誘い、美味しい役どころだった。
興味深かったのは、『ハウルの動く城』や『ゾイド』のようなメカが上手と下手其々から移動し中央で合体する舞台装置。センターの周り舞台使用も実に巧みで、装置と役者が見事に調和されていた。
暗くて重い1幕目ラスト「ワン・デイ・モア♪」での其々の心情が切々と重なるシーンには圧倒。沢山の喪失感が押し寄せた2幕目ラストでの歌唱シーンに、明日への希望とパワーを熱く感じさせた。
終演後、盛大な拍手の中でカーテンコールが4〜5回。ステージの役者陣から花束サービスもあり、私もピンクの花を頂いた。てか、下に置いてた私の荷物の上にチョコンと載っててラッキー! たぶん山口さんが投げた花だったかな。最後の最後まで山口&岡コンビだけが残り、互いに背中に腕回して後ろへ。ステージ奥袖で二人して顔だけ覗かせ手を振ってて愛らしかったv。
幾通りものキャスト組合せがあり、時間とお金に余裕があれば見比べてみたいがムリだろうな。何度見ても色々な発見と感動が味わえる作品なのだと、あたたかい思いに包まれて劇場を去った。
お初のレミゼ。去年から観たいなと思ってたが、どうせ1回きりなら岸祐二&坂本真綾の回をと選び待ち続けた。二人とも石田彰と一応関係あるしねw。1階D列のややサイドブロックと絶好席だが、表情も見たくてオペラグラスもたまに使用した。生オケの臨場感も嬉しい。
原作ストーリーは朧気に覚えてる程度。本格ミュージカルなので、台詞も殆ど歌で表現。
オープニングから、ジャン・バルジャンの激動の前半生が目まぐるしく描かれ、山口祐一郎の圧倒的存在感に惹きこまれる。逞しい雄姿から響き渡る低音の歌声。銀の食器を盗んだバルジャンを許す司教とのやり取りにうっすら涙ぐんだ。後半で静かに語りかけるような「彼を帰して♪」の深みのある歌が好きだ。
そしてバルジャンを執拗に追い続けるジャベール。岡幸二郎のキリリとした立ち姿、クールで獣のような目と表情にときめいた(^.^)。ハイバリトンな清潔な歌声が、冷酷な外見とギャップがあるのが面白い。断固とした自信と誇りに満ちた歌「星よ♪」が凛々しくて好き。4/8のNHK『スタバ』ライブゲストで唄われた時以上に胸を熱くさせた。歌終了後、感激で自ずと拍手が出た。
ファンテーヌ役のマルシアは、小さな台詞アクセントが不自然だが、色気のある唄い方。娘コゼットを想いながらバルジャンに託し息を引取るシーンは、親心を切なく揺らし、また薄く涙ぐんだ。
リトル・コゼットら子役の達者な演技も可愛い。特にガブローシュ役の大久保祥太郎(森久保じゃないし^^;)は元気で小生意気な少年を好演。こちらもビビった2発の銃弾にも切ない最期を演じてくれた。
コゼット役の釼持たまきは、無垢で純粋で美しい乙女で、2オクターブ位上げた歌声も綺麗に出てた。ラストでバルジャンに「生きて…」と歌い上げるシーンは良かったが、楚々過ぎて影が薄かったかな。
コゼットと一目惚れするマリウス役の藤岡正明の美男子ぶりにドキドキした(*^^*)。Studio Life系ぽいw。若々しく甘い歌声から徐々に熱っぽく力強い歌声へと変化し、男として成長した姿が伺える。だがコゼットとの愛情が、歌からは心底から伝わらぬ歯痒さを感じてしまった。
マリウスに報われぬ思いを寄せ、それでも彼の力になろうと命をかける健気なエポニーヌ役の坂本真綾。最初はもう少し力強く野性味な歌声が欲しかったが、二幕目ソロ「オン・マイ・オウン♪」を中心に見事な存在感を見せて拍手を浴びた。マリウスに抱かれつつコートを閉じる恥らいと笑みを浮かべ、息を引取る前の告白接吻。真綾ちゃんホントに唇を重ねてた!切なくてたまらないシーンだった。
革命リーダーのアンジョルラス役の岸祐二は、スラリとした長身でとにかく目立つ。岸くんの姿を見慣れてるせいか、冒頭の囚人から結婚式のウェイターまで兼役もすぐに分った。赤いチーフに赤いジャケットと目立つアンジョルラスだが、多勢の学生達を引っ張って行くヒーロー然な存在感。誠実な表情と颯爽たる動き、よく通るハイバリトンな歌唱力には素直に吃驚した。『五番街』と全然違うじゃん!w 岸くんがマジで格好良く見えた(*^^*)。銃弾に散った後にも鮮やかな最期が残されていて拍手を誘い、美味しい役どころだった。
興味深かったのは、『ハウルの動く城』や『ゾイド』のようなメカが上手と下手其々から移動し中央で合体する舞台装置。センターの周り舞台使用も実に巧みで、装置と役者が見事に調和されていた。
暗くて重い1幕目ラスト「ワン・デイ・モア♪」での其々の心情が切々と重なるシーンには圧倒。沢山の喪失感が押し寄せた2幕目ラストでの歌唱シーンに、明日への希望とパワーを熱く感じさせた。
終演後、盛大な拍手の中でカーテンコールが4〜5回。ステージの役者陣から花束サービスもあり、私もピンクの花を頂いた。てか、下に置いてた私の荷物の上にチョコンと載っててラッキー! たぶん山口さんが投げた花だったかな。最後の最後まで山口&岡コンビだけが残り、互いに背中に腕回して後ろへ。ステージ奥袖で二人して顔だけ覗かせ手を振ってて愛らしかったv。
幾通りものキャスト組合せがあり、時間とお金に余裕があれば見比べてみたいがムリだろうな。何度見ても色々な発見と感動が味わえる作品なのだと、あたたかい思いに包まれて劇場を去った。
DCアトリエ公演・恋愛日記2
2005年3月27日 舞台演劇ドラマティックカンパニー アトリエ公演『恋愛日記2』ダイヤキャストを観てきた。
スペードキャストも見たかったが仕方ないか。『2』ということは1もあったんだろか? 演出が花組芝居の水下きよし、演出助手が中尾隆聖、制作は関俊彦が担当。
受付で予約チケを引換えようとした時、グラサン姿でお越しの中尾さんと遭遇。中尾さんのほうから挨拶されちゃったよ〜(^^)。夏の親子劇場通いの賜物とはいえ、すっかり顔を覚えられてしまい恐縮。
アトリエ内は小さく狭いが、夏の桟敷と違って長椅子が用意されていた。自由席なので一番前へ。
冒頭ナレは関さんだが、今回はテープだった。ちぇっ。ナマ関さんじゃなかったか(-.-)。やっぱり今年の関さん運はあまり無いようだ。
ステージに置かれていた食器類はボンドか何かでくっ付けてるかと思ってたが違っていた。
妻と、愛人と、愛人Bとに囲まれ、板挟みなのに陽気な中年男の悲哀の話。こんなにモテるのに、うだつがあがらない冴えない外見で物足りない。若者達は個性的な歌も披露し、パワフルで伸び伸びしていた。スズキの不倫の恋心は最後はどうなったのか?
女性陣は其々の持ち味を生かし個性的だった。色々とお着替えもされてたし。キヌ子は耐える女性らしさ。カノ子のリンゴの皮むきを注視していた。ナガヌマさんの拘った「東京のバスガール♪」の一番を唄えてしまう自分にワロたよ(^o^)。
桜の木にひっついて疑問や干渉をやたらにしていたアイツは、いったい何?桜の化身か、桜の木で首吊り自殺した幽霊か、レオ様か? そこら辺がよくわからん設定だった。
ラストでいっぱいに降り注ぐ桜の花びらが、座席まで落ちるかと思ったがそうでもないのね。
花粉症沈静の薬を服薬しているせいで、最近眠くてたまんない。今日もちとウトウトしちゃった。
終演後は役者さんへご挨拶。『仇討』で関さんと夫婦役だった大東亜紀さんに、ずっと前にサインを頂いたお話など。『仇討』でも伝坂勉と夫婦役だった波岡晶子さんからは毎回顔を覚えられていて「遠いところからわざわざ…」とおっしゃって頂けた。キヌ子の髪型、私と似てたもんね。アトリエ外で、また中尾さんとご挨拶し握手をして頂いた。中尾さん演出の舞台、今度はまたウチの近くでお願いしたい。
7月下旬には恒例の『親子劇場』。今年はギリギリだから、来年はもうムリかしらん。
11月中旬から上演の『十一ぴきのネコ』。『仇討』みたいな話? 2回は観れたらいいな。
スペードキャストも見たかったが仕方ないか。『2』ということは1もあったんだろか? 演出が花組芝居の水下きよし、演出助手が中尾隆聖、制作は関俊彦が担当。
受付で予約チケを引換えようとした時、グラサン姿でお越しの中尾さんと遭遇。中尾さんのほうから挨拶されちゃったよ〜(^^)。夏の親子劇場通いの賜物とはいえ、すっかり顔を覚えられてしまい恐縮。
アトリエ内は小さく狭いが、夏の桟敷と違って長椅子が用意されていた。自由席なので一番前へ。
冒頭ナレは関さんだが、今回はテープだった。ちぇっ。ナマ関さんじゃなかったか(-.-)。やっぱり今年の関さん運はあまり無いようだ。
ステージに置かれていた食器類はボンドか何かでくっ付けてるかと思ってたが違っていた。
妻と、愛人と、愛人Bとに囲まれ、板挟みなのに陽気な中年男の悲哀の話。こんなにモテるのに、うだつがあがらない冴えない外見で物足りない。若者達は個性的な歌も披露し、パワフルで伸び伸びしていた。スズキの不倫の恋心は最後はどうなったのか?
女性陣は其々の持ち味を生かし個性的だった。色々とお着替えもされてたし。キヌ子は耐える女性らしさ。カノ子のリンゴの皮むきを注視していた。ナガヌマさんの拘った「東京のバスガール♪」の一番を唄えてしまう自分にワロたよ(^o^)。
桜の木にひっついて疑問や干渉をやたらにしていたアイツは、いったい何?桜の化身か、桜の木で首吊り自殺した幽霊か、レオ様か? そこら辺がよくわからん設定だった。
ラストでいっぱいに降り注ぐ桜の花びらが、座席まで落ちるかと思ったがそうでもないのね。
花粉症沈静の薬を服薬しているせいで、最近眠くてたまんない。今日もちとウトウトしちゃった。
終演後は役者さんへご挨拶。『仇討』で関さんと夫婦役だった大東亜紀さんに、ずっと前にサインを頂いたお話など。『仇討』でも伝坂勉と夫婦役だった波岡晶子さんからは毎回顔を覚えられていて「遠いところからわざわざ…」とおっしゃって頂けた。キヌ子の髪型、私と似てたもんね。アトリエ外で、また中尾さんとご挨拶し握手をして頂いた。中尾さん演出の舞台、今度はまたウチの近くでお願いしたい。
7月下旬には恒例の『親子劇場』。今年はギリギリだから、来年はもうムリかしらん。
11月中旬から上演の『十一ぴきのネコ』。『仇討』みたいな話? 2回は観れたらいいな。
堺雅人お目当てで、舞台『お父さんの恋〜Family Tale』を観てきた。
劇場ロビーには、タモリや三谷幸喜や香取慎吾ら数々の著名人からの花壇でいっぱい。
中央よりやや左寄りの最前席。目の前のステージに生える草は、後に遊歩道の設定だと分る。
父親が寝たきりで疎遠になった姉弟3人が母親の七回忌に集まり、ヘルパーの若い女性との絡みを経て、其々が家族の絆や家族のあり方を感じ、前向きに生きるお話。
アットホームなハートフルコメディ。テンポいい展開に笑いを散りばめ、胸をジンと熱くさせる場面もあり、観終わった後ほっとさせる優しい話だった。台詞一つ一つを大切に、思いや力強さが篭ってて、役者陣の力量を感じさせた。個性的な登場人物に感情移入もし易く、誰もが自分の家族と重ねたり思いを馳せたことだろう。私も数日前に電話口で喧嘩した妹のことや、入院していた父母、我が子供達のことを思い苦笑した。
先日観た『ムーンリバー』と似た感覚だなと思ってたら、同じように若い女性脚本家の作品。彼女達の才能の素晴らしさに感嘆しつつも、お話にどこか恵まれた甘い匂いと物足り無さを感じてしまう^^;。育った環境や年齢的なことも影響しているせいだろうか。
高級住宅を模した舞台装置も細部まで凝っていて、ホントに贅沢な作り。遠方から聞こえる波の音は、安らぎと揺らめきを誘う。桜の木の装置も立派だが、ヒラヒラといっぱいに舞い散る桜の花びらは、哀愁より豊かさ、別れより出会いを感じてしまう。
堺くんは所謂ニートな末っ子の役だが、とても自然体で飄々と演じている。喧騒から一歩離れた場所で、誰よりも理性的で温厚。しかし自らの考えと行動のギャップに常にジレンマを感じている役回り。
お得意のニコニコ顔の中に様々な表情が見え隠れし、台詞は無くとも身体全体で寂しさや切なさを漂わせている。とにかく声がよく通り分り易い。ほんの小さな言葉にも感情のメリハリがはっきり表現されていて、あらためて実力ある役者だなと感心した。
座席のおかげで私のすぐ目の前で、堺くんが煙草に火を点けたり、パンをパクついていたり。あげくは指輪を差し出し「結婚してください」。劇中とはいえ、直球がぶちこまれたようでドキドキ(*^^*)。
回想では、突然ヒョロリとした小学生な堺くんが登場。頭にのっけた紅白帽や背中の名前ラベルが可笑しい。白いTシャツ後ろの糸がほつれていたようなw。スリッパでぶたれ続けたり、駆けずり回ったりするコミカルな堺くんも可愛いくて芸達者だ。
彼の新たな一面というより、濃縮された堺雅人テイストを醸し出した作品だったというべきか。
前田吟の舞台を観るのは、2年前の平田広明との共演作『あぁ、ガス欠!』以来(最遊記ネットラジオにもチラと御登場されてたっけね(笑))。
最前席だと必ず誰かの裸が見れるジンクス通り?、今回は前田吟の生着替えを見てしまったw。回想シーンでは水を得た魚の如く生き生き。多彩な表情と気合の入った台詞には熱くさせられた。
星野真里も、若さと軽やかさとたおやかさを感じさせ熱演。
終演後は、カーテンコールで全員が勢揃い。堺くんが「ありがとうございました」と綺麗な姿勢でお辞儀をしていた。座席でアンケを書いていたら、客の何人かがステージや花びらを見に来ていた。
本当に恵まれた座席。スタバの時よりも近い距離。たぶん二度と無い幸運だったのかも。堺くんのTVドラマ『エンジン』も楽しみだが、次回の舞台にまた期待したい。
劇場ロビーには、タモリや三谷幸喜や香取慎吾ら数々の著名人からの花壇でいっぱい。
中央よりやや左寄りの最前席。目の前のステージに生える草は、後に遊歩道の設定だと分る。
父親が寝たきりで疎遠になった姉弟3人が母親の七回忌に集まり、ヘルパーの若い女性との絡みを経て、其々が家族の絆や家族のあり方を感じ、前向きに生きるお話。
アットホームなハートフルコメディ。テンポいい展開に笑いを散りばめ、胸をジンと熱くさせる場面もあり、観終わった後ほっとさせる優しい話だった。台詞一つ一つを大切に、思いや力強さが篭ってて、役者陣の力量を感じさせた。個性的な登場人物に感情移入もし易く、誰もが自分の家族と重ねたり思いを馳せたことだろう。私も数日前に電話口で喧嘩した妹のことや、入院していた父母、我が子供達のことを思い苦笑した。
先日観た『ムーンリバー』と似た感覚だなと思ってたら、同じように若い女性脚本家の作品。彼女達の才能の素晴らしさに感嘆しつつも、お話にどこか恵まれた甘い匂いと物足り無さを感じてしまう^^;。育った環境や年齢的なことも影響しているせいだろうか。
高級住宅を模した舞台装置も細部まで凝っていて、ホントに贅沢な作り。遠方から聞こえる波の音は、安らぎと揺らめきを誘う。桜の木の装置も立派だが、ヒラヒラといっぱいに舞い散る桜の花びらは、哀愁より豊かさ、別れより出会いを感じてしまう。
堺くんは所謂ニートな末っ子の役だが、とても自然体で飄々と演じている。喧騒から一歩離れた場所で、誰よりも理性的で温厚。しかし自らの考えと行動のギャップに常にジレンマを感じている役回り。
お得意のニコニコ顔の中に様々な表情が見え隠れし、台詞は無くとも身体全体で寂しさや切なさを漂わせている。とにかく声がよく通り分り易い。ほんの小さな言葉にも感情のメリハリがはっきり表現されていて、あらためて実力ある役者だなと感心した。
座席のおかげで私のすぐ目の前で、堺くんが煙草に火を点けたり、パンをパクついていたり。あげくは指輪を差し出し「結婚してください」。劇中とはいえ、直球がぶちこまれたようでドキドキ(*^^*)。
回想では、突然ヒョロリとした小学生な堺くんが登場。頭にのっけた紅白帽や背中の名前ラベルが可笑しい。白いTシャツ後ろの糸がほつれていたようなw。スリッパでぶたれ続けたり、駆けずり回ったりするコミカルな堺くんも可愛いくて芸達者だ。
彼の新たな一面というより、濃縮された堺雅人テイストを醸し出した作品だったというべきか。
前田吟の舞台を観るのは、2年前の平田広明との共演作『あぁ、ガス欠!』以来(最遊記ネットラジオにもチラと御登場されてたっけね(笑))。
最前席だと必ず誰かの裸が見れるジンクス通り?、今回は前田吟の生着替えを見てしまったw。回想シーンでは水を得た魚の如く生き生き。多彩な表情と気合の入った台詞には熱くさせられた。
星野真里も、若さと軽やかさとたおやかさを感じさせ熱演。
終演後は、カーテンコールで全員が勢揃い。堺くんが「ありがとうございました」と綺麗な姿勢でお辞儀をしていた。座席でアンケを書いていたら、客の何人かがステージや花びらを見に来ていた。
本当に恵まれた座席。スタバの時よりも近い距離。たぶん二度と無い幸運だったのかも。堺くんのTVドラマ『エンジン』も楽しみだが、次回の舞台にまた期待したい。
Studio Life舞台 OZ(N)楽日
2005年3月16日 舞台演劇Studio Life舞台『OZ』NEOチーム楽日を観てきた。
当然GEOチームと比較しちゃうが、巷ではNEOチームのほうが評判みたいで期待も少々。
今回は久々に最前列の端座席で、役者の表情もくっきり。スピーカーからの音響がビンビンきた。
ズバリ、期待以上の出来だった!
新納慎也の1019、パっと見は笠原浩夫と似てるが、抜群の演技力で新鮮さもあり素晴らしかった。笠原くんも悪くはなかったが、新納くんの演技はメリハリが効いてて分り易く感情移入もし易い。いや〜客演にしとくのは勿体ないよ。
ラストでムトーを抱き締めるシーンでは、感極まったのか新納くんの目から涙がポタポタ…泣いてるの〜〜〜(^.^)。本物の涙…おそらく新納くんの全身全霊が込められていたのだろう。
それを見てたら、こっちまで貰い泣きしちゃって……麦畑のシーンも含め、涙がツツツと頬を伝ってしまった(;_;)。感動?というより、役者達の熱演にうたれての涙だったのかも。
山本芳樹のムトーは、およそ描いていたムトーのイメージとは違っていた。外見的にももっと骨太であって欲しいし、銃の構え方からしてサマになってない。アクションもお得意のダンスのような優雅さで、往年の田原俊彦を思い出させたw。やはり岩崎大のほうがイメージ通り。でも芳樹くん本来の男っぽさと繊細さが役柄に溢れてて、これはこれで独自のムトーなんだなと思ったり。それに演技的には完璧で安心して見ていられた。
ネイトは、やはりこっちの高根研一がハマリ。髭をもっと増やして欲しかったが、野性味と優しさが混じった男っぽい動きで、初演からの余裕も感じられて良かった。
フィリシアも、こっちの及川健のほうが好み。お下げもピンクも似合ってて可愛いもの。芳樹くんと抱き合う時も、表情に切なさや優しさが匂ってて、とっても愛しい気分にさせてくれる。
ヴィアンカの青木隆敏も、女性らしい雰囲気で良かった。
Gチームの時も思ってたが、マッキニー伍長役の下井顕太郎が、軍帽を深く被ってるせいか、映画『ローレライ』の美少年・土谷少尉にソックリだったw。
場数を踏み楽日だからか、GEOチームの時よりも、全体的に芝居そのものに余裕があった。其々がアドリブを放ち、暗く重い話にチラチラと明るい笑いを誘ったり。迅速なシーンの台詞も明確で聞き易かった。座席のせいかしらん。
ラストの1019&ムトー&フィリシアのシーンもたっぷり時間を込めた感じ。新納くんの涙と共に、終演まで余韻が静かに漂っていた。こういう新鮮なOZの味わいもいいものだ。
終演後、全員揃っての千秋楽舞台挨拶。
今回NEOチームでただ一人客演の新納くんだけが挨拶。その後全役者の紹介。次回公演『メッシュ』告知。チケット取れるかな〜。横向きばかりだが、さすがに写真は撮り易かったw。
楽日恒例のお花のプレゼント。座席的にラッキーだったのか、Studio Lifeで初めてお花を戴けたよ(*^^*)。綺麗なピンク。いい匂い。ありがとう、河内喜一朗さん。
その後拍手が鳴り止まず、カーテンコール3回目で、藤原啓児の面白い締めの挨拶で本当に終了。新納くん&及川くん&芳樹くんが手を振りつつ退場の締め。芳樹くんの悪戯っぽい顔が可愛かった。
 ̄ ̄ ̄
土曜午後の先行で、ミュージカル『テニスの王子様』Dream Live 2ndのチケをゲット。でもコニタンは出ないのよね〜。
早朝から『S.S.D.S.』に関俊彦が急遽出演のニュースで吃驚。去年みたいに、速水さんFCの友人に頼んでおけば良かった。慌てて対処中^^;
ルビー公録もハズれたっぽい(-.-)。メイトで『トリブラ』の先行上映でも見てこようかな。
19日ニュータイプ20周年にも関さんが急遽出るのかいっ。どーしてデス種のほうじゃないの〜。
関さんとの今年の遭遇運はダメぽみたいだな。私が浮気してるから?^^;
当然GEOチームと比較しちゃうが、巷ではNEOチームのほうが評判みたいで期待も少々。
今回は久々に最前列の端座席で、役者の表情もくっきり。スピーカーからの音響がビンビンきた。
ズバリ、期待以上の出来だった!
新納慎也の1019、パっと見は笠原浩夫と似てるが、抜群の演技力で新鮮さもあり素晴らしかった。笠原くんも悪くはなかったが、新納くんの演技はメリハリが効いてて分り易く感情移入もし易い。いや〜客演にしとくのは勿体ないよ。
ラストでムトーを抱き締めるシーンでは、感極まったのか新納くんの目から涙がポタポタ…泣いてるの〜〜〜(^.^)。本物の涙…おそらく新納くんの全身全霊が込められていたのだろう。
それを見てたら、こっちまで貰い泣きしちゃって……麦畑のシーンも含め、涙がツツツと頬を伝ってしまった(;_;)。感動?というより、役者達の熱演にうたれての涙だったのかも。
山本芳樹のムトーは、およそ描いていたムトーのイメージとは違っていた。外見的にももっと骨太であって欲しいし、銃の構え方からしてサマになってない。アクションもお得意のダンスのような優雅さで、往年の田原俊彦を思い出させたw。やはり岩崎大のほうがイメージ通り。でも芳樹くん本来の男っぽさと繊細さが役柄に溢れてて、これはこれで独自のムトーなんだなと思ったり。それに演技的には完璧で安心して見ていられた。
ネイトは、やはりこっちの高根研一がハマリ。髭をもっと増やして欲しかったが、野性味と優しさが混じった男っぽい動きで、初演からの余裕も感じられて良かった。
フィリシアも、こっちの及川健のほうが好み。お下げもピンクも似合ってて可愛いもの。芳樹くんと抱き合う時も、表情に切なさや優しさが匂ってて、とっても愛しい気分にさせてくれる。
ヴィアンカの青木隆敏も、女性らしい雰囲気で良かった。
Gチームの時も思ってたが、マッキニー伍長役の下井顕太郎が、軍帽を深く被ってるせいか、映画『ローレライ』の美少年・土谷少尉にソックリだったw。
場数を踏み楽日だからか、GEOチームの時よりも、全体的に芝居そのものに余裕があった。其々がアドリブを放ち、暗く重い話にチラチラと明るい笑いを誘ったり。迅速なシーンの台詞も明確で聞き易かった。座席のせいかしらん。
ラストの1019&ムトー&フィリシアのシーンもたっぷり時間を込めた感じ。新納くんの涙と共に、終演まで余韻が静かに漂っていた。こういう新鮮なOZの味わいもいいものだ。
終演後、全員揃っての千秋楽舞台挨拶。
今回NEOチームでただ一人客演の新納くんだけが挨拶。その後全役者の紹介。次回公演『メッシュ』告知。チケット取れるかな〜。横向きばかりだが、さすがに写真は撮り易かったw。
楽日恒例のお花のプレゼント。座席的にラッキーだったのか、Studio Lifeで初めてお花を戴けたよ(*^^*)。綺麗なピンク。いい匂い。ありがとう、河内喜一朗さん。
その後拍手が鳴り止まず、カーテンコール3回目で、藤原啓児の面白い締めの挨拶で本当に終了。新納くん&及川くん&芳樹くんが手を振りつつ退場の締め。芳樹くんの悪戯っぽい顔が可愛かった。
 ̄ ̄ ̄
土曜午後の先行で、ミュージカル『テニスの王子様』Dream Live 2ndのチケをゲット。でもコニタンは出ないのよね〜。
早朝から『S.S.D.S.』に関俊彦が急遽出演のニュースで吃驚。去年みたいに、速水さんFCの友人に頼んでおけば良かった。慌てて対処中^^;
ルビー公録もハズれたっぽい(-.-)。メイトで『トリブラ』の先行上映でも見てこようかな。
19日ニュータイプ20周年にも関さんが急遽出るのかいっ。どーしてデス種のほうじゃないの〜。
関さんとの今年の遭遇運はダメぽみたいだな。私が浮気してるから?^^;
朗読劇『電車男』前編の楽日へ行ってきた。夜の歌舞伎町の一人歩きはコワッ。
6月の映画公開に先立っての上演で、会場は様々な客層で超満員。パンフは既に完売。
下手側前方席だったが、上演前から高橋広樹がシコミ入れで小芝居。場内は既に笑い。
ただの朗読かと思ってたが、声優陣の熱演も交えた独特の空間作りの演出。原作でお馴染みのスクリーンに映った絵文字にも客席は爆笑の渦。新しい演劇表現への挑戦作として拍手喝采だった。
とにかく原作の持ち味を生かすためか、台詞の量がもの凄く膨大! それを短かった稽古時間でこなし、これだけのテンションに高め纏め上げたのだから、役者陣やスタッフの力量にも敬服した。
前にも書いたが、朴路美の電車男役は全くイメージ出来なかった。ところが、ボサボサ頭に眼鏡にネル系シャツ姿のオタク青年として登場したろみさんに先ず吃驚。整髪とジャケット姿に変身した格好も似合ってしまう。ろみさんにとっても確かに「果敢な挑戦」だ。
最初のマシンガン的早口では呆気に取られつつ、私の耳がついていけず^^;。徐々に速さが緩和され、その頃にはすっかりろみさんの姿にも慣れた。たまにカミカミだったり、台詞飛ばしも愛嬌で流す。身体中で熱演の「キター!!!」や「ありがとう!みんな」の決め台詞が可愛く、気持ちを吐露するシーンやステージでクルクル回るろみさんにもジンワリきた。さすが舞台女優!(^.^) 独自の電車男っぽい雰囲気で満足させてくれた。
スレ住人で自転車男役の高橋広樹がまた最高!(^o^) 広樹の芝居を観劇するのは『H×H』のヒソカ以来だろうか。やっぱり舞台慣れしてて見せ所も知ってる。楽しみだった自作自演の妄想芝居も、お得意の多彩な声を駆使しバッチリ。マヨネーズ入ラーメンに菓子にバナナとよく食し、自転車漕ぎもスムーズ。観客を常に爆笑させ、熱血で真面目で体力的芝居を見せた。
途中で下手側通路を歩いてきた時は、思わず「ヒロキ、キタ━━(゜∀゜)━━!!!」丁度私の座席辺りで止まり、汗ばんだ顔を向け携帯で小芝居してたヒロキはちょっと(・∀・)イイ (笑)。
スレ住人の横山智佐はクール系担当か。あの超早口には、三石琴乃も大原さやかも敵うまい(?)。男女声使い分けての熱演で、「相手の女性は一人だが、おまいには2chが付いている」も智佐さんの台詞だった。着物にドレスに鬘と頻繁なお着替えだったが、セクシーな衣装に何か意味があったんだろか?
スレ住人で父親役の堀内賢雄は高年齢層を担当。ダンディで落ち着いた声で、言葉だけでジンワリさせる演技力はさすが。賢雄さんのナマ着替えキタ━━(゜∀゜)━━!!! 声優陣のトランクスを拝むなんて、郷田ほづみ@レオリオ以来だw。ただ賢雄さんの役柄の設定がよく把握できず、出番も少なめだったのが残念。
エルメス役の井上喜久子は一番美味しい役どころ。立ち回りも少なく、ソファに座ってワインもあったりと優雅で静かな雰囲気。綺麗な色っぽい声で「オツ」とか言われると、男達はメロメロなんだろうなw。
終演後、ステージに5人が揃いお辞儀。手を振るろみさんと目が合ったので(?)私も手を振った。カーテンコールでは、5人が其々コメント。ろみさんは御礼の後の言葉に詰り、ちょっとウルっ。喜久子さんから台詞飛ばしを指摘されると、_| ̄|○ なリアクション(笑)。とにかく皆さん3日間、乙。
5月9日の後編では万全の準備で臨んで頂きたい。どうやら「プレミアムチケット」とか。ノシ。
今日の日記は顔文字多くしてみたw。
朝日夕刊の《イチオシ》に、声優・高橋広樹が写真入りで載っていた。ヨン様の吹き替えの次はレオ様か。
6月の映画公開に先立っての上演で、会場は様々な客層で超満員。パンフは既に完売。
下手側前方席だったが、上演前から高橋広樹がシコミ入れで小芝居。場内は既に笑い。
ただの朗読かと思ってたが、声優陣の熱演も交えた独特の空間作りの演出。原作でお馴染みのスクリーンに映った絵文字にも客席は爆笑の渦。新しい演劇表現への挑戦作として拍手喝采だった。
とにかく原作の持ち味を生かすためか、台詞の量がもの凄く膨大! それを短かった稽古時間でこなし、これだけのテンションに高め纏め上げたのだから、役者陣やスタッフの力量にも敬服した。
前にも書いたが、朴路美の電車男役は全くイメージ出来なかった。ところが、ボサボサ頭に眼鏡にネル系シャツ姿のオタク青年として登場したろみさんに先ず吃驚。整髪とジャケット姿に変身した格好も似合ってしまう。ろみさんにとっても確かに「果敢な挑戦」だ。
最初のマシンガン的早口では呆気に取られつつ、私の耳がついていけず^^;。徐々に速さが緩和され、その頃にはすっかりろみさんの姿にも慣れた。たまにカミカミだったり、台詞飛ばしも愛嬌で流す。身体中で熱演の「キター!!!」や「ありがとう!みんな」の決め台詞が可愛く、気持ちを吐露するシーンやステージでクルクル回るろみさんにもジンワリきた。さすが舞台女優!(^.^) 独自の電車男っぽい雰囲気で満足させてくれた。
スレ住人で自転車男役の高橋広樹がまた最高!(^o^) 広樹の芝居を観劇するのは『H×H』のヒソカ以来だろうか。やっぱり舞台慣れしてて見せ所も知ってる。楽しみだった自作自演の妄想芝居も、お得意の多彩な声を駆使しバッチリ。マヨネーズ入ラーメンに菓子にバナナとよく食し、自転車漕ぎもスムーズ。観客を常に爆笑させ、熱血で真面目で体力的芝居を見せた。
途中で下手側通路を歩いてきた時は、思わず「ヒロキ、キタ━━(゜∀゜)━━!!!」丁度私の座席辺りで止まり、汗ばんだ顔を向け携帯で小芝居してたヒロキはちょっと(・∀・)イイ (笑)。
スレ住人の横山智佐はクール系担当か。あの超早口には、三石琴乃も大原さやかも敵うまい(?)。男女声使い分けての熱演で、「相手の女性は一人だが、おまいには2chが付いている」も智佐さんの台詞だった。着物にドレスに鬘と頻繁なお着替えだったが、セクシーな衣装に何か意味があったんだろか?
スレ住人で父親役の堀内賢雄は高年齢層を担当。ダンディで落ち着いた声で、言葉だけでジンワリさせる演技力はさすが。賢雄さんのナマ着替えキタ━━(゜∀゜)━━!!! 声優陣のトランクスを拝むなんて、郷田ほづみ@レオリオ以来だw。ただ賢雄さんの役柄の設定がよく把握できず、出番も少なめだったのが残念。
エルメス役の井上喜久子は一番美味しい役どころ。立ち回りも少なく、ソファに座ってワインもあったりと優雅で静かな雰囲気。綺麗な色っぽい声で「オツ」とか言われると、男達はメロメロなんだろうなw。
終演後、ステージに5人が揃いお辞儀。手を振るろみさんと目が合ったので(?)私も手を振った。カーテンコールでは、5人が其々コメント。ろみさんは御礼の後の言葉に詰り、ちょっとウルっ。喜久子さんから台詞飛ばしを指摘されると、_| ̄|○ なリアクション(笑)。とにかく皆さん3日間、乙。
5月9日の後編では万全の準備で臨んで頂きたい。どうやら「プレミアムチケット」とか。ノシ。
今日の日記は顔文字多くしてみたw。
朝日夕刊の《イチオシ》に、声優・高橋広樹が写真入りで載っていた。ヨン様の吹き替えの次はレオ様か。
マシュー・ボーンの白鳥の湖
2005年3月12日 舞台演劇友人がチケを取ってくれて、マシュー・ボーンの『白鳥の湖(SWAN LAKE)』を観てきた。
私には初めての本格的バレエ作品。土曜昼にしては、一階後方や二階は満席というわけでなく。どうやら生演奏やキャストによって客入りも違うらしい。間に休憩が挟んであり珍しかった。
とにかく斬新で鮮烈で素晴らしかった。
男性が白鳥を踊るということで観たのだが、普通の白鳥の湖にあらず。あの古典作品を現代英国に舞台を移し、台詞無しのダンスだけでストーリーを容易に分らせ、あの名曲が色々なバリエーションに変化する。キャラクターも個性的で興味深い。色々な映画のモチーフが浮かび、場面場面で強烈な印象を残す。映画『リトル・ダンサー』もチラと脳裏を過ぎった。
シリアスで悲劇的ストーリーの中にも、バレエ劇中劇のパロディで観客をわかせたり、賑やかなクラブのシーンもあったり、後半一転して轟く銃声でビクつかせたり、終始観客を惹きつけてくれた。
今回の配役は、王子役はニール・ウエストモーランド。感情表現が実に豊かで、大柄で逞しい身体で模範的な安定した踊りを見せてくれた。
スワン/ストレンジャー役はホセ・ティラード。チラシによく写ってるダンサーで、獲物を狙うような野性的な瞳に先ず威嚇される。物事に囚われない自由奔放でワイルドな白鳥ぶり。ダイナミックかつ柔らかな踊りで、腰や下半身の強度に驚かされる。胸毛とか濃くてちと萎えたが、男性の肉体美というものを感じた。徐々に赤い引掻き傷が多くなる皮膚が痛々しく、スワンとしての哀しみも迫る。
ただ、後半登場した黒いスーツのストレンジャーは、いかにも遊び人風で軟派な感じで、小さな違和感と嫌悪感を持ってしまった。
男性ばかりのダンサーかと思ってたら、女性ダンサーもワサワサ登場して、それがちょっと不満かな。中性的衣装ならまだいいが、エロティックな衣装とダンスはかえって余計。女王役の女性も美しくて威厳があって良かったが大柄過ぎるな。男性劇団ではないが、男性が女性役に扮しても面白くなったと思う。
抑圧された環境の中で、愛情を求め続けた孤独な王子が、自分とは全く違った、自由で快活で野性的な白鳥に惹かれていく。それが後にドロドロした愛憎劇をもたらし、王子の壮絶な孤独と絶望は最後に魂の中で昇華する…。切ないラストシーンはジンとくる。
殆どメロドラマ風だが、ボーイズラブ風に考えると何てドラマティックな話なんだろうと思う。本来なら、王子×白鳥なハズなんだが、今回のキャストだと断然、白鳥×王子になっちゃうな。王子にはもう少し華奢であって欲しいけど。
色々なキャスト・バージョンがあって、お金と時間に余裕があったらまた見たいとは思う。出来れば、首藤康之@王子バージョンを。交響楽団の生演奏のは迫力あるだろうな。
友人はこのBL風味なストーリーがお気に召して、終演後早速4月公演のチケットを取っていた。
私には初めての本格的バレエ作品。土曜昼にしては、一階後方や二階は満席というわけでなく。どうやら生演奏やキャストによって客入りも違うらしい。間に休憩が挟んであり珍しかった。
とにかく斬新で鮮烈で素晴らしかった。
男性が白鳥を踊るということで観たのだが、普通の白鳥の湖にあらず。あの古典作品を現代英国に舞台を移し、台詞無しのダンスだけでストーリーを容易に分らせ、あの名曲が色々なバリエーションに変化する。キャラクターも個性的で興味深い。色々な映画のモチーフが浮かび、場面場面で強烈な印象を残す。映画『リトル・ダンサー』もチラと脳裏を過ぎった。
シリアスで悲劇的ストーリーの中にも、バレエ劇中劇のパロディで観客をわかせたり、賑やかなクラブのシーンもあったり、後半一転して轟く銃声でビクつかせたり、終始観客を惹きつけてくれた。
今回の配役は、王子役はニール・ウエストモーランド。感情表現が実に豊かで、大柄で逞しい身体で模範的な安定した踊りを見せてくれた。
スワン/ストレンジャー役はホセ・ティラード。チラシによく写ってるダンサーで、獲物を狙うような野性的な瞳に先ず威嚇される。物事に囚われない自由奔放でワイルドな白鳥ぶり。ダイナミックかつ柔らかな踊りで、腰や下半身の強度に驚かされる。胸毛とか濃くてちと萎えたが、男性の肉体美というものを感じた。徐々に赤い引掻き傷が多くなる皮膚が痛々しく、スワンとしての哀しみも迫る。
ただ、後半登場した黒いスーツのストレンジャーは、いかにも遊び人風で軟派な感じで、小さな違和感と嫌悪感を持ってしまった。
男性ばかりのダンサーかと思ってたら、女性ダンサーもワサワサ登場して、それがちょっと不満かな。中性的衣装ならまだいいが、エロティックな衣装とダンスはかえって余計。女王役の女性も美しくて威厳があって良かったが大柄過ぎるな。男性劇団ではないが、男性が女性役に扮しても面白くなったと思う。
抑圧された環境の中で、愛情を求め続けた孤独な王子が、自分とは全く違った、自由で快活で野性的な白鳥に惹かれていく。それが後にドロドロした愛憎劇をもたらし、王子の壮絶な孤独と絶望は最後に魂の中で昇華する…。切ないラストシーンはジンとくる。
殆どメロドラマ風だが、ボーイズラブ風に考えると何てドラマティックな話なんだろうと思う。本来なら、王子×白鳥なハズなんだが、今回のキャストだと断然、白鳥×王子になっちゃうな。王子にはもう少し華奢であって欲しいけど。
色々なキャスト・バージョンがあって、お金と時間に余裕があったらまた見たいとは思う。出来れば、首藤康之@王子バージョンを。交響楽団の生演奏のは迫力あるだろうな。
友人はこのBL風味なストーリーがお気に召して、終演後早速4月公演のチケットを取っていた。