ロックミュージカル『BLEACH』再炎を観てきた。
開場時間をとっくに過ぎたのに入場できず整列させられ、テニミュとの違いに先ずガックリ^^;。パンフも薄いくせに高い。懸念したが1階席は満席でまずまずの混み様。

前回と同じ話なのに、構成も脚本も、台詞も歌も前回と違っててビックリした。”再炎”通り、ホント新作なんだ〜と。
何もかもグレードアップされたハズだが、前回の展開が頭に残ってる為、構成の不味さが否めず、かえって話を分り辛くしてるような感。一気に盛り上がったシーンの後に回想がくるとトーンダウンし、高揚感が続かない。前回はキャラの心情にもっと入り込めたが、今回はキャラのエピソードも中途半端気味だ^^;。
それもこれも前回の前半部を縮小し、今回は護廷十三隊に焦点を中てた為なんだろうが。

キャスト陣は前回より自信に溢れ、歌唱力も随分とアップ。ただ年末の『テニミュ』と比べると、声量がまだまだなのが残念。女性陣は結構出てたんだが、男性陣にはもっと大きさと張りと伸びが欲しいな。歌も新曲が多く馴染みが無いからとっつき難い。歌詞も難しいのかな。何を唄ってるのかよく分らん。語彙もはっきりとさせて欲しい。

キャラ関係をより明確に出した脚本と演出は良かった。ルキアをめぐる一護と恋次の三角関係、冬獅郎とギンの対立、藍染と雛森の関係などなど。藍染さん、出番が多くなって嬉しいv。新キャラ・吉良イヅルが絶妙なムードメーカーぶりを発揮。ギン×イヅルのやり取りも可笑しい。

前回と違った一幕フィナーレが物足りなくて、ホントに平光さんの演出?と思ってしまった^^;。左右や二階など舞台の大きさを利用し、どこでも見渡せるようにした装置作りはさすが。二幕フィナーレでの全員による歌唱は聞き応えと見どころがあり素晴らしかった。やっぱりこういう重奏シーンは平光さん演出の醍醐味だなぁ。
で、前回からと同じ疑問。何故”ロック”のミュージカルなんだろう?生演奏だから? ただのミュージカルじゃダメなのか。それと何故、石田は出てこないのかっ!?(^_^;) 彼の存在は不可欠だと思うけど。

終演後のライブとキャラの小芝居が一番楽しかったのが本音(笑)。前回のライブは二幕最初だったものね。イヅルが何て美味しいキャラ! 白哉&藍染&冬獅郎の”大人”トリオの踊りと歌にも大ウケ(^o^)/。ルキアのバックダンサー、一護と恋次が息ぴったりで格好良かったゾv。ラストはギンと喜助かよ〜。会場は一斉にスタンディング状態で大盛り上がり。手拍子より手のフリを真似るのが楽し。う〜ん。この分だと、テニミュライブみたいに『BLEACH』ライブもありそうだなw。

ルキアのパンチラに萌え〜だ(笑)。
パンフのtuti、命名はやっぱり「おでこ」かw。
ギンと恋次、それに藍染の写真を買った。パニに年賀状とお世話になったしね。今度は肌露出写真希望w。
「奇談」シリーズの朗読劇『オルゴール・レクイエム』昼&夜の部へ行ってきた。
物販があるので早めに現地到着。屋根で待機したおかげで、開演前は雨に逢わずに済む。パンフは、キャスト&キャラのプロフィールが詳しく載ってて読み応えあり。昼は最前列で嬉しいけど緊張しまくり。開演前のナレは原作者だったと後で知る。

先ず石田彰@琴平敏生のナレーションからスタート。舞台に登場した石田さんは白いフード付きトレーナーとジーンズ姿で、純粋無垢な敏生のイメージそのまま。サラサラ黒い髪は纏まってたが前髪の長さが^^;…。
グリーンの台本を両手で持ち、姿勢のいい直立不動状態が多く、殆ど舞台に出ずっぱり。表情は実に豊かで繊細で、台詞と共に顔をくしゃくしゃにさせたり、困った顔を見せたりとまさに百面相。演じるお顔を一日中見てても飽きない楽しさ。昼はあまり噛んだように見えなかったが自己申告。夜は最初のほうでちょっぴり噛み、失態したっという正直な表情がまた可愛いv。台詞はかなり多かったが殆ど完璧な出来。甘美で愛らしい声が全編にとろけるように響き、敏生と一体化した石田さんを堪能した(*^^*)。

最初は寝息や寝言の台詞から始まった郷田ほづみ@天本森。洒落た編み込みが入った白いトックリのセーターと上品な黒ズボン姿の郷田さんは、石田さんの服装に合わせたようで落ち着きと艶も感じられた。やはり髪を切られ整ってて、眼鏡をかけてなかったのが嬉しい。
背筋真っ直ぐに、足をやや開いた立ち姿はやはり舞台人。台本をスローの穏やかな台詞の時には左手で持ち、激しさが混じる台詞になると両手で持ったり。開いた右手を握ったり、無意識に動かしていたような。後半はジャケットを着用、よりアダルトな感じだったが、昼は肩から糸くずっぽいものがチラリ…。
メインの顔は、目が鋭く真剣な表情と柔らかに笑った表情。たまに石田さんに視線を移す顔が攻めっぽいw。包み込むように柔らかでセクシーな声がとろけるように染みて、郷田さんを通し天本さんの顔が浮かんできた(*^^*)。メンバーの中で一番完璧な出来だったと思う。

郷田さんと石田さん、其々の台詞の度に私の視線が動き、いや〜大変だった。特に舞台に二人だけで甘甘なシーンを演じる時は、何故かこちらの心臓までパクパクv。二人の顔に見惚れながら、二人の声と言葉にずっと抱かれながら、このまま眠りに落ちたいと思うほど、至福のひと時を味わった(*^_^*)。
ラストシーンは、二人の顔も姿もすっぽり隠しちゃう演出が何とも憎たらしい〜^^;。でも石田さん、唇を塞がれた細かい演技が上手過ぎっ(笑)。余計、想像力を駆り立てられたよv。

クライマックスで敏生が必死になって叫ぶシーン。石田さんの熱演があまりに素晴らしくて、一瞬の台詞も聞き逃せず目を剃らせなかった。切ない物語も良かったが、その前に役者の演技に圧倒されたのか、右目からツツツ…と涙がこぼれ落ちた(/_;)。思わず頬を拭ったが、よもや朗読劇で泣いてしまうとは。
「僕が死んだ後でも、僕の血は受け継がれているんだな」と言う男の言葉にもジンときた。戦後60年をここにきてまた意識させる話だったとは。あの衣装なら、最後に敬礼の一つでも。あ、朗読劇でしたね、これはw。

休憩が途中で入るとは予想されず、45分過ぎたとこで急に緞帳が下がりだし、昼の部は会場で拍手をするタイミングが無かったので苦笑。夜はちゃんと拍手あり。
昼二幕中盤で突然座席が揺れ出し、地震だと分る身体が強張る。怖いより先に、舞台が中断しないでと祈っていた。舞台上の役者は気付かなかったのか、何事も無かったように石田さんが凛とした芝居を続けてくれてホッと安堵。トークでも地震のことには触れずにスルー。ネタにもなりそうだったが^^;。

終演後、ミニトークタイム。原作者の椹野道流は着物姿でキャストと共に舞台に登場。矢尾一樹が司会かしらと思いきや、郷田さん自らが司会だったw。
辰巳司野役の緑川光は「雨男」を告白。本当は涙脆いのでクールさを保つのが大変だった模様。舞台袖で、郷田さんセクシーな声だ〜、石田さん可愛い声だ〜と聞いていたとかw。
紅一点、八穂役の小野涼子は背がスラリと高い。一番緊張されてた感じ。
尾上役の安斉一博だけは用意された衣装で、しきりに弁明。
河合役の樫井笙人だけが、メンバーの中で霊感があるらしく実体験を語る。
矢尾さんは役柄的にアドリブが入れられなかったことや、母上の名を話題にしたりと盛り上げた。昼は観客の中で男性は二人だけだったみたい。

石田さんは、噛んだことを真っ先に告白し、わざと悔しそうな顔作り。リハ→昼→夜とやるので、夜が一番出来がいいと言ったり。夜は疲れが出るのでやっぱり昼が一番と言ったり。「もっと泣かせてやろう」という言葉がちょっと悔しい(笑)。
さすが郷田さんのトークは、軽妙なツッコミも冴えて、お笑いテイストいっぱい。椹野氏の次回作に絡んで、次の朗読劇は「海外」「九州」とかで盛り上がる郷田さん達。どーして男性って楽園なネタに走るんだろw。矢尾さんとは「一樹」呼ばわりで、気楽なやり取りが息ぴったり。四半世紀の長き絆を感じたw。開演前にロビーで流れてた歌は自分も収録に加わったため、「あれ聞いてテンションが下がった」とジョーク(笑)。最後に台本裏に書かれたDVD発売告知の文章をそのまんま言う郷田さん。「そこまで言わなくても」と石田さんがチラとツッコミ。え〜え、二人のこういう素なやり取りをもっと聞きたかったのよ。
この続きは、日曜の『金色のガッシュベル!!』サンビーム&ウォンレイにて味わおう。

とにもかくにも、7人のメンバーで休憩挟み約2時間×2回の朗読劇という公演。皆さん大変だっただろうが、メインの郷田さんと石田さんは、かなり集中されて神経もお疲れになったと思う。素敵なひと時をありがとうございました。
音響やライトやスクリーンなど本格的な舞台作りをして下さった裏方の方々、ビニル傘サービスなどのスタッフの方々の丁寧な対応にも感激した。
一昨日&昨日に続き、ミュージカル『テニスの王子様 The Imperial Match 氷帝学園 In Winter 2005-2006』の昼の部へ行ってきた。
4公演目。東京公演は今日の夜が楽で、その後に大阪公演だと漸く気付く。今日はホール周辺も一段と混雑していた。

日替りゲストはルドルフの赤澤&金田。赤澤部長ってもっと男っぽくニヒルな筈だったのに、キャラが面白く崩れててかえって可愛かったv。金田と身長差もなく対等なのが何とも(笑)。青木堅治の新しい魅力が出ていた。「裕太」と名前で呼んでたのがやっぱルドルフ仲間。これで観月さえいてくれたら…。

全体的に役者間の新しいアドリブややり取りが登場し、前日までのと比べて新鮮で面白く感じた。大石&菊丸シーンや、手塚や不二の台詞など、クリスマスやサンタ・ネタも賑やかだった。
《ある日の二人》も、昨日夜の部からバージョン変更。いくらなんでも、あんな前で踊られるとねぇw。大阪でもバージョンが変るんだろうか。

今回のリョーマは疲れが出たのか、あまり声が出てこなかった。
その分、手塚&跡部のロー&ハイトーンの歌の競演が磨き輝いて、ゾクゾクと興奮させてくれた(*^^*)。3幕目のあのシーンを何度も拝めただけで満足だ。

3幕目終了後のメンバー登場の時は、跡部が赤いサンタ帽を被って登場。クールな表情を保ってて、それがまた可愛いv。大石は相変わらずトナカイのカチューシャだった。
次に登場した跡部は、忍足の眼鏡を付けてて、それがまた似合ってるようなw。
そして2アンコール後は、何と手塚が跡部を「お姫様抱っこ」!忽ち会場がどよめく(^o^)。そっかそっか。ここでは跡部受けだったわけねw。
樺地が誰かを肩車してたりと、最後まで息ピッタリでお茶目な氷帝メンバーだった。
去り際の城田くんのかけ声は「メリー・クリスマス!」。まさにテニミュinクリスマスな年だった。

Hさんのおかげで、今回は4公演も拝見できて楽しかった。ありがとうです。次は、5月頃の(?)Dream Liveかしらん?(^^ゞ
日本青年館も通い詰めで飽きたが、来年早々にここでミュージカル『BLEACH』。パワーアップしてることを祈る。
昨日に続き、ミュージカル『テニスの王子様 The Imperial Match 氷帝学園 In Winter 2005-2006』の昼の部へ行ってきた。
3公演目。昨日から比べると、座席がだんだん後ろに下がっていく^^;。でも今日の席はトイレに行き易くて助かったw。

カメラが入っていたせいか、全体的に昨日より一段と気合が入ってて、青学の声量も上がり更に歌は聞き易くなっていた。特にリョーマ君は昨日よりイイ出来っ。

不動峰の石田&桜井は、抜群のコンビネーションで熱くて濃くて、昨日の地味’Sより楽しめた(^^)/。
でもさ、「イブなのに伊武がいない」なんてやっぱ寂しい。コニタ〜ン!(;_;) 橘に神尾と、5人の黒ユニフォームがいてこそ不動峰なのに〜と切なくなった。

宮野真守ってあんなにローボイスだったんだ。表情がクルクルと多彩で、見てるだけで面白い(^o^)。高木俊はあくまでもクールに。ラストのゲスト競演では、和田正人につられて、宮野くんも腰をかなりクネクネさせてて可笑しかった。
KENNは「行ってらっしゃ〜い!」で、かわいい〜!と観客のハートを鷲掴み。ホント今回一押しの魅惑的男の子であった(*^^*)。

青学では、城田優のローボイスがこの上なくセクシーに響いて、伸びのある歌声にも聞き惚れたv。制服の白いシャツがチンマリして似合ってないのにはつい苦笑。相葉弘樹のクールな佇まいや、小谷嘉一の力強さもイイ。一番体力を使ってた感の鯨井康介は一番キャラのイメージに合い、歌唱力もアップされて格好良かった。

氷帝では、加藤和樹の張りのある歌声が魅力的で惹かれてしまう。早口の台詞も完璧だ。もう一人、斎藤工も目で追ってしまう。斎藤くんの歌声も安定感あって素敵。鷲見亮は台詞より唸り声と太股が素晴らしいッス。

今日は二幕目でちょこっと眠くなってしまった。
手拍子はもうすっかり慣れて楽しくやった。
ラストお辞儀で、眼鏡’Sの三人が其々に眼鏡を取るのもすっかり恒例。客席通路の前方まで降りて唄い踊った後、調子に乗ってた和田くんを宮野くんが舞台まで連れ戻して尻をポン。仲良さげな様子が伝わった。
最後の去り際に城田くんがまた「夜も絶対来いよ」。でも今回もチケット取るのさえ難しかったしね。開場前からホール近辺で「チケット譲って下さい」の紙を持った女の子達の姿が、今回は一段と多かったように感じた。

テニミュ25日はルドルフの二人で、裕太もいっそう伸び伸び?観月がいないのが残念だ。


迷いに迷ってた斎藤工の写真は買ってしまった。でもポスカ付きのセットを買ったほうが正しかったのか? お金が無いぞっ。

貰ったチラシで色々。チケットゲット済み『家なき子』の柄谷さんはやっぱり素敵だが、これは劇団ひまわり絡みでか? 大口兼悟絡み先行では取れなかった『tatsuya』チケットが、今回のチラシでアッサリ取れた。チラシで初めて知った『banbino』は、パニ二人や他男優目当てにぜひ行きたい。

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クリスマス・イブ。予約してたケーキを引き取り。夏に不二家が消えたのでちょい寂しい。チキンとミートローフとテリーヌでお腹いっぱい。
相方から、シルバー・ネックレスのプレゼント。めったに無いことなので、あれこれ疑ってしまったw。
部屋を片付けた条件で、息子に『キングダムハーツII』をねだられた。息子の周りで流行ってるらしい。息子のプレイ中、たまによく分る声優の声が耳をかけ抜ける。
娘は一人で奥多摩まで。熱海とどっちが遠いんだろう?
Yo-Jin-Boのチケットを稲田ファンの方が取って下さった。ありがとうです。
ミュージカル『テニスの王子様 The Imperial Match 氷帝学園 In Winter 2005-2006』の昼&夜の部へ行ってきた。
昼は上手側、夜は下手側の久しぶりに良い座席で、色々な方向から楽しめた。
休憩が2回も入り約3時間。前も休憩が2回あったっけ?^^;
一幕は青学メインで割と散漫に続くので、夜はほんの一瞬意識が吹っ飛んだ。

青学は、前回より声量がパワーアップして、随分と聞きやすい歌になっていた。前のがひどかったからなぁ^^;。それでもメインの大石や乾や桃白にはもう少し頑張って欲しい。菊丸のアクロバットも冴えないな。河村や海堂は個性がくっきり出て頼もしい。一番安定し新たな挑戦をしてたのが一年トリオ。も、見てるだけで楽しい。カチローの手塚ラブは中途半端だったな。

氷帝はまた前回以上のチームワークで堂々とした歌いっぷり。見事で聞き惚れちゃう。樺地をはじめとしてみんな芸が細かいしw。岳人と一緒に唄う忍足はだんだんキャラが崩れていく〜(笑)。宍戸は声も目立つが態度もデカイ。日吉はリョーマ相手だから奥に追いやられ、あまり目立たずに可哀想。
榊監督はますます謎だった(笑)。

派手でマイペースな干石に比べ、ジミーズはやっぱり地味だった。南&東方、登場の度にどっちがどっちだか認識するのに数秒かかっちゃう^^;。
裕太は伸びのある声量がさすがで、あの制服で目立つ存在感。山吹三人と渡り合っていた。

KENNが最初の頃の裕太のイメージとちょっと離れ、とっても可愛い格好良くなっていたの(*^_^*)。「かわいいね、かわいいね」と隣の友人と言いつつ、嬉しくてずーっと目で追っていた。
その友人のお目当て、加藤和樹はホントに綺麗で格好良くて、歌も上手くて、じーっと見るとドキドキさせるv。前回の一押し、斎藤工も素敵だけど、やっぱ脇に回っちゃうから残念。それと鎌苅健太、やっとやっと認識できた。このお三方のDVD、メイトで予約しといたほうがいいのかしらん?

一番のお気に入りは、三幕での手塚と跡部の其々の歌の競演。別々の歌を互いのハーモニーでくゆらせて歌い上げていく。歌唱力と声量がないと出来ない歌対決だが、どちらも一歩も譲らないかけ引きで見事だった。気分が高潮した。これぞ本物っぽいミュージカルだよ。

アンコールで、城田優と加藤和樹が肩を抱き合い出てきた時、客席からやっぱり黄色い声w。全員並んだ時、氷帝メンバーはいつも賑やかで、幕引き間際でも斎藤くんが軽く踊ってたw。
客席通路の前方まで降りてくるとは思わなかった。おかげで鯨井くんや和田正人も間近で拝めたけど。
柳浩太郎の完治はまだまだだから仕方ないが、リョーマの元気なトコもまた見たいものだ。
最後に去り際に城田くんが「夜も来いよ」「明日も来いよ」と声かけしていて、思わず「行くよ〜」と言いたくなったw。

24日は不動峰の二人。25日はルドルフの二人。クリスマスはテニミュ三昧か〜。


どうしようか迷ってた生写真、KENNと加藤和樹のを買っちゃったv。今回はみんな4枚目が肌露出モノでドッキドキ。KENNも可愛いの〜。和樹くんの3枚目は自然な感じでとっても素敵。いいよね、たまには。来月は和樹くんの握手会にも参加するんだし。斎藤くんのも買おうか今悩み中w。
海浜幕張から新宿御苑へ。地下鉄の中で熟睡しちゃってた。
観劇の前に、ジパング仲間の方々とお茶。『ジパング』の話、目下注目される草加や如月の話、稲田徹や東地宏樹の話まで熱く語り合って満足。

30-DELUX The Fourth Live『バーズ』を観てきた。観易いセンター座席で、チケット取って下さったFさんに感謝。
お目当ては稲田徹と、ジパで島本艦長を演じ東地さんとも同事務所で注目どころの小山剛志。稲田さんのお芝居を観劇するのは2回目。今回は、作・演出の浅沼晋太郎やプロデューサーの清水順二らも出演、話題の客演キャストを加えて、30-DELUXのパワーを一気に昇華させたようなチャレンジ的作品。

あらゆる犯罪と陰謀が蔓延る新宿を舞台に、悪を扇動させるSUZAKと影の組織バーズとの死闘の物語。小気味いいコメディセンスで笑わせつつ、あの『ガッチャマン』のオマージュも盛り込んだハードボイルド・アクション。スピーディな展開で舞台装置も効率的に利用、中盤はちょっとダレたが、後半から一気に見せてはくれた。しかし激しい銃声や爆音やライトの嵐で、爆弾や暴力シーンも多く、かなり刺激的で強烈な作風。死人がいっぱい出て後味が苦く、切なさは高まらなかった。

稲田くんの役はミミズクの中西。暗闇の中でも一声を聞いただけですぐ分り、思わず小さな声を上げちゃった。いい声だよな〜v。プロフィールによると、元陸自で体育教師で44歳の役どころ!また実年齢より上のオジサンか〜w。骨太で逞しい身体と落ち着いたサブリーダー的存在感で、後半に連れ出番も多し。普段はTシャツ姿で、変身するとピッチリした黒い戦闘スーツ。ヘルメットも被ったりしてよく似合っていた。特撮ものの為に1年間訓練されたという殺陣やアクションも力強くて格好良い。人を担いでブルンブルンさせるなんて、稲田くんにしか出来ないよね。

小山さんは所長というか刑事の南部役。この人も渋く彫りの深い顔面なので、実年齢より上の子持ちの役どころ! 最初は飄々とした軽さを印象付けていたが、裏の顔を徐々に見せたりと、なかなか複雑で切ない役どころ。結構出番も多かったし、声がやっぱり男っぽくて渋い。パンフには「嫁が必要」とあり、東地さんと同じく独身だったと判明。

ギリギリ・ボーイズの清水順二と佐藤仁志のアクションと殺陣はキレと濃くのある格好良さで見応え充分。特に清水さんは長身でクールな顔立ちで、稲田くんと並ばせるとちょっと星野貴紀風にも見えたりw。コンドルの運命はガッチャマン通りだったが、劇的だった。
木下あゆ美もアクションで踏ん張りを見せ、キュートで楽しい存在感。稲田くんと特撮もので意気投合してたw。

カーテンコールで、清水くん&佐藤くんが格好良い殺陣を披露、イチャイチャ・トークで(笑)客席に挨拶。ちょっと茶目っ気を出して、清水×佐藤なシーンも見せてくれたらなお結構w。
感情面では不完全燃焼であったが、こなれたアクション面とキャストで楽しめた。30-DELUXという存在を知ることも出来たが、芝居での稲田くんや小山さんの新鮮な面を発見できて満足した。みんなと一緒に同じ芝居を観るのってイイね。


便乗させていただいて、初めて私も稲田くんとちょっぴりお話をすることが出来た。去年からYo-Jin-Boイベントにも参加していると伝えたら、今度のはキャパも広いので取り易いとかおっしゃってくれた。でも取り易くはならないだろうと思われ^^;。サインや握手にも気安く応じて下さって、お優しい人柄が感じられた。ありがとうございます。今度は差し入れを用意しなくちゃ。う〜、ナマを拝んじゃうと、やっぱクラクラしちゃうv。

稲田くんのサインと、隣のページには清水くんのサインも頂戴した。清水くん&佐藤くんと稲田くんってみんな同い年なのね。

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観劇後、居酒屋でみんなで食事。お酒が入ってちょっぴりフラフラな私。芝居の話、いなほしCDの話、ジパやかいじ先生の話などで大いに盛り上がった。いつの間にやら23時を回ってて慌てて解散し駅へ。終電には間に合ったが、地下鉄の中でクラクラして座り込んでしまった。うー酒は美味かったが弱いなぁ^^;。
それにしても、行きは始発で、帰りは終電。今日はなんてハードな一日だったのか(^^ゞ。
劇団アルターエゴの舞台『HAKKENDEN2005』を観てきた。
2000年に上演された『HAKKENDEN2000』の続編だが、最初のを未見でも理解出来る内容。
作品・演出は三ツ矢雄二で、全編が三ツ矢ワールド。アニメや漫画を彷彿とさせる、壮大なスケールと荒唐無稽なストーリー、シリアスかつ派手なテイストの中に、おぞましくも猥らな毒が含ませてある。

登場人物も多く、ベテランから新人まで総勢73名もいる。最初は構えてしまうが、メイン所に的を絞ると分り易い。色別に整理されてる演出もニクイ。
そして何より特筆すべきが、若い人を中心としたダンス、ダンス、ダンス!よくまぁ踊る踊る。あの田村連や松野太紀が見事に踊る姿に吃驚させられた。パワーとリズム、時おりエロチック。フィナーレまで力強く楽しく踊り、質的というより量的なダンスシーンに圧倒された。
暗転が多くて間延びした展開もあったが、巧妙に盛り込まれたダンスが全てのマイナスを払拭。爽快感をもたらした。

鈴木真仁が歌を一手に引き受け。伸びやかで滑らかな歌声はさすがミュージカル女優。
アルターエゴの要のお二人、田村連はやっぱり渋くで重厚、松野太紀は堅実でタフ。いや〜この二人の絡みはホモ臭くて妖し過ぎ…てか、まんまでしょ(笑)。でも松野さんの肌露出はあまり色気がない^^;。田村さんの舌ペロリンはエロエロ。三ツ矢さんもお好きだなぁw。

平野貴裕と又村奈緒美の悪玉コンビが素晴らしく可愛い〜。平野くん、厚化粧が似合って美しい。この人のアヤシさにはドキドキしちゃうv。ベルーゼをまた贔屓しそうw。
内藤玲と下崎紘史の前世コンビが息ぴったりで好演。内藤くんは可愛いし、下崎くんはやっぱ米倉だ(笑)。アニジパ・コンビでもあるんだよね。
テニミュ・コンビとしては、林伊織と藤原祐規が美形の兄弟役で楽しめた。東方雅美&神尾アキラだw。長身を生かした溌剌としたダンスも披露。

現代の天変地異と犯罪を巧みに盛り込み、宗教まで絡ませ、練り上げたストーリー。濃厚で猥褻で残酷な展開は刺激はあるが、ややしつこい。ラストはまたもや悪の復活。つまり第三弾もあるってことか。そういうスペクタルな作品と平行して、小人数でじっくり見せる舞台も作るそうなので、そちらも楽しみにしていよう。
私もいつの間にかアルターエゴのファン? とにかく今回の役者がいっぱい出てる『遊戯王デュエルモンスターズGX』と『マイネリーベ』は今後もチェックだ。
Studio Life公演『白夜行』第二部の晦キャストを観てきた。
2日に観た黎キャストに続き2回目。座席も前回より良くなり、物語もいっそう把握し易い。
1回目に見逃した細かいシーンも確認できたし、台詞の妙もじっくり味わえる余裕もあった。練り上げたストーリー構成のおかげで、2回目でも飽きることなく集中させる。

雪穂役の舟見和利は、第一部に続いてのキャスト。岩崎大と比べると、こちらは細身で楚々とした印象を与え、背の高さも感じられない。アップされた髪型も上品で似合う。表情による繊細な表現力も巧い。だが顔はじっくり見ないほうがいいかも^^;。全体的に台詞がソフトで速く、もう少しカツ舌あるメリハリが欲しい。したたかな女としての力強さが足りない。
亮司役の山本芳樹も一部に続いて。笠原浩夫と比べ、繊細で奥深い孤独な男を表現。アクションでは身体の柔軟さを感じさせしなやかな動き。一幕では、芳樹さん独特の猫背風な姿が気になった。女性との絡みでは、愛情表現が少々薄いような^^;。
終演後、この二人が並んだら、やっぱり舟見くんのほうが背があった。

河内喜一郎が演じた笹垣は、重松収の時とはまた違った人情味を感じさせ、舞台に厚みを与えていた。重松さんがクール系なら、河内さんはホットかな。
奥田努と松本慎也のサイレントな演技が純粋で、亮司と雪穂の少年少女時代のシーンを際立たせる。切なくも甘美な音楽が盛り上げ、目頭を熱くさせた(;_;)。
このシーンこそが我々が一番求めていたものでもあり、この作品の最もな光と闇になるものだった。

良い作品を観劇できたと心から思う。今更、長い原作本を読んでみようとは思わないが、尊く深い何かを拾い上げたように感じた。ライフの大いなる挑戦に喝采すると共に、今後の未知なる可能性にも期待したい。

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終演後、藤原啓治の司会で晦チームのトークタイム。今回は篠塚家と桐原家。篠塚家の長男役・荒木健太郎が出てくるの遅いw。篠塚康晴役の甲斐政彦が面白〜い。舟見くんは、自分なりの雪穂作りを積み重ねてきたとか。桐原洋介役の船戸慎士は、落ち着いたダンディ風なのに、トークはグダグダで可愛い。山本くんは、亮司は両親にも愛情があったと言うものの、相変わらずのマイペースぶり。
最後に皆が出てきて挨拶して終了。今回は地震に遭遇せず良かった良かった。

さて、来年1月スタートの『白夜行』のドラマも見なくちゃ。
キャストチームの名前のことがパンフに書いてあったので、この言葉に代えて終わりにしたい。
《杳は暗く深まり 宵は闇がつつむ 晦はつきかけた光に背き 黎は永い夜に陽を求めて》
Studio Life公演『白夜行』第二部の黎キャストを観てきた。
第一部観劇から約2ヶ月半。観ているうちに記憶も蘇り、人物把握もそれ程混乱せず、1回目の観劇を終えた。

原作を読まれた方はどう感じるか分らないが、登場人物も多く19年間に及ぶ壮大かつ精密なスケールの物語を、二部作として見事に纏め上げた倉田惇氏には拍手をしたい。倉田氏はこの原作に余程の思い入れがあったようだ。
休憩挟み、今回も約3時間あったが、集中することができた。場面展開の早さ、練り上げた構成、メリハリを効かせた演出が冴え、役者陣の個性と結束が感じられ、ライフの新しい可能性を見出した。
東野圭吾氏も述べられてた通り、シンプルなセットだけで観客の想像力を喚起させ、どんな状況場面も一瞬にして構築できる。まさに舞台化でしか浸れない『白夜行』の世界を忠実に表現していたと思う。
何より原作の持つ力、次の展開を早く見たくなるストーリーがあればこそ。秀逸なミステリーの醍醐味を味わった。

第二部は92年までの6年間の物語。多少前後するが、自分の半生とも薄くカブってくるので懐かしい。NTT株上場と証券会社が浮かれてた時代、自分が結婚した頃、出産した時も思い出され、年数と月にも絶えず注目した。スクリーンの文字は相変わらず小さく短くて、後方客には不親切^^;。
電話やパソコンなど世の中の道具はどんどん変っていったが、変っていないのは人間の業というべきか。物語のそもそもの発端が、昨今現実に起きている児童誘拐殺人事件と無関係ではなかったことが殺伐として哀しい。そして連鎖する犯罪の数々が恐ろしく悲しい。犯罪者達に同情すべき余地は無いが、歳月を共にしてきた絆の深さには胸が締め付けられる。
その着地点があんな形で、あまりにあっけなく不満足なラストだったが、それも原作通りなのだろうか。

第二部前半は主人公の一人・雪穂サイドなので、影的存在の亮司は出番が少ないのが残念。
今回から雪穂役で参加したのが岩崎大。第一部の及川健の可愛さと比べると、こちらは大輪の花的華やかさとしたたかさを感じさせる。てか、岩崎さんは女性役としてはデカイ!(^_^;) 身長があり過ぎて、周りの男より高い(笑)。亮司と並んだらバランス取れるかと思いきや、亮司と絡むシーンって無いんだよねw。実際その後の舞台挨拶で並んだら、ヒールの高さもあって、笠原浩夫より背が高かった^^;。
でも顔立ちは化粧の上手さで、品が感じられ美しい。ボリューム持たせた髪形も似合う。ちょっと鬘が取れそうなシーンもあったが^^;。それと立ち姿が姿勢良く凛として、足の広げ方も綺麗。足首が細〜い。女性的な声もまずまず。岩崎さんなりによく研究されたなと評価。

亮司役の笠原浩夫は、クール&ダークの中に激しさと純粋さを秘め、文句なく格好良い(*^^*)。典子を抱きすくむ場面はドキドキしちゃったもの。ラストがまた凄まじくも白熱した動きだった。
執念の刑事・重松役は、客演の笹垣潤三。ライフの重鎮として、物語を引き締め纏める。適度な濃さと渋さのある演技は好み。

曽世海児は今回出番も多く、誠実かつ懐疑的な篠塚役を力演。
新人物・今枝役の高根研一は、飄々とした頼もしさ。ラストの演技はちと分り難い。
後半の要・典子役は関戸博一。もう少し繊細な演技と可愛さが欲しかった。
吉田隆太は今回二役。愛らしさは絶品。岩崎くんとのちと妖しいシーンにドキリ。

とにかくキャスティングも変る晦チームの芝居を観てから、あたためてまた雑感を書いてみたいと思う。

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終演後、黎チーム初日舞台挨拶。ところが、突然の地震で、観客より舞台の役者達がソワソワ。構わず司会の藤原啓治が進行させるが、インタビューされてる彼らが動じて、何言ってるか意味不明状態に。仕舞いには「電車止まるかも」「気をつけて帰ってね」とトークの内容も芝居と関係ないことに。ついに「あの〜、マキ入ってるんですけど」と笠原くんからダメ押し。「今度は地球が騒がないように」と藤原さんも意味不明で苦笑させ、トークは残念ながら終了してしまった。

震度3だったと帰宅して分ったが、劇場が11階だからそれはもうよく揺れて、結構長く続いたので、私も軽い船酔い状態(・_・;)。夏のライフのイベントの時も、このビルの10階で地震に遭遇したんだよっ! このビルと私は余程相性が悪いのか!?^^; 二度あることは三度ある? 水曜にもう一度この劇場に行く予定の私はちょっと不安。

『白夜行』のドラマも来年1月からスタート。山田孝之の亮司は少々イメージがわかないが、ドラマではどのような演出と展開になるのか興味があるので観ると思う。
劇団あかぺら倶楽部の第26回公演『Funny Money』初日を観てきた。
「たかだか十五年」などと謙遜して書かれた演出家の水鳥鐵夫氏もおいでになっていた。

お馴染みレイ・クーニー作品。普通の男が、ひょんなことから大金を手にして、妻や友人、刑事達まで巻き込んで起こす嬉々こもごもなお話。
今回も、あかぺら流「ジタバタ・コメディ」。舞台装置からして『二兎物語』シリーズと似た作り、出演者も似たような役どころで、其々がジタバタもがき、台詞やアクションで笑いを起こす。同じようなシチュエーションがまた適度な安心感で、あかぺらカラーにまたまた思いっきり笑わせて貰った(^o^)。展開がとにかくスピーディで、眠気も飽きも全く感じさせない演出はさすが。ラストはちょっとした仕掛けで、すっきり痛快! 元気と活力を与えてくれた。

高木渉は天賦の才能を持った喜劇役者だ!とあらためて感じ入る。その猛烈なエネルギー、底知れぬユーモアセンス。笑いの中にシリアスでハンサムな面を溜めて、一気に吐き出す。
相方の大西健晴が、高木さんと絶妙なコンビで、場を最高に盛り上げる。涙目っぽい大西さんが可愛い〜。
古風な美形青年顔の清田和彦が二面性を見せて、新鮮なアクセントで面白かった。
役者8人全てが其々の役どころをしっかり押さえ、膨大な台詞の量をものともせず、体当たりで披露してくれた。男女問わず、したたり落ちる汗が彼らの熱演を物語る。

今回もやっぱりあったホモ・ネタ!(笑)もう恒例なんだが、いっつも高木×大西なんだよねw。マジでチュウとか、表現がちょっと過激になってたのにも大笑い。
アクションもちょっぴり過激。大西さんの滑り具合は見事だが、やり過ぎて怪我しないか心配。
女性陣の衣装が色っぽくて素敵。レズネタもあったっけね。
何より吃驚したのが、銃声の音と、同時にぶっ壊れる小道具の数々。ジャストタイミングだったので、いったいどういう仕掛けだったのか、ぜひ知りたい。

アタッシュケースが一時、舞台上から消えてたので、何となくラストの予測はついてはいたが、実にニクイ演出。思いがけず一番前の座席だったが、これがもう危険で最高だったよ!(^o^)
一枚、ネコババしたい気持ちもよ〜く分った(笑)。

ロビーの売り子で、『衛星アニメ劇場』ナビゲーターでお馴染みの吉田智則がいらしたので、握手をして頂いた。私もミーハーだなw。やっぱり爽やか好青年。平日のアンダーキャスト公演では高木さんと同じ役をされるが、これもぜひ観たかった。
チラシのオマケ『あかぺらタイムス4コマまんが全集』も面白かった。来年の次回公演も楽しみ!
ドラマティックカンパニー公演ミュージカル『十一ぴきのネコ』千秋楽を観てきた。
泣いても笑ってもこれでラストの3回目。遠方からいらした友人知人との再会に喜び、テンション高い気分での観劇。ミュージカルCDは何と一昨日で完売だったとか。サインTシャツも完売。

今回は通路側座席で、冒頭からソワソワと後方を振り返りw。白いコート姿の関俊彦に一番接近できた時間だったv。階段でコケるは今週からやってたらしい。中尾隆聖のアドリブが冴え、今回「バイキンマン」も出てきた(笑)。でも中尾さんの口から何故「トビタくん」? 飛田さんの舞台とも比べてた私はドキリ^^;。

日数を重ねて楽日となると、役者皆さんの演技もこなれてくる。にゃん蔵&にゃん八の関係がうんとアヤしくなっていた(笑)。にゃん九を中心に「フォーー!」のアドリブで余裕たっぷり。
にゃん八にやたら迫られ、にゃん次からは頼られ、にゃん十一とは良きライバルで熱い抱擁と、関さん演じるにゃん太郎はあくまで良きネコっぷりを貫く。関さん、総受け状態?^^;

いっぱい観劇した人の話が興味深かった。トリプルキャストのにゃん七は、其々に個性が見られて面白かったらしい。ヤクザの飼い猫として一番合ってたのが大東亜紀だったそうで、彼女のにゃん七も観たかった。逆に、にゃん十は三人共同じように見えて、服装や髪型とかで個性が欲しかった。にゃん八の大城徹は美形な顔立ちがとにかく話題を呼び、今後の活躍にも期待大。にゃん次役について、年齢的に園部啓一の場合は上からにゃん太郎を見下ろす感じで、川島得愛の場合は下から見上げる感じだという話を伺い、私も少し納得。そういった感想が新鮮で参考になる。
平坦な座席で観辛かった事や、歌の声量についても話題に上った。CDも全曲入れて欲しかったな。

今回はちょっぴり眠くはなったけど^^;、関さんや皆さんの力いっぱいの演技と歌をしっかり心に刻もうとした。大人には少し物足りない作品だったが、DCならではの良質なお芝居だったと思う。

終演後、恒例の役者紹介。私の希望通り、今回出演されなかった役者さんがステージに勢ぞろいし、中尾さんと関さんで一人一人を紹介。中尾さんったら役者の名前を間違えたりして、その度にクレームを受けていたw。最後に二人が其々を紹介。大きな拍手の中、ガッチリ握手を交わし退場。
しかーし、楽日とあって拍手は鳴り止まず。役者陣が再び舞台に登場したが、関さんだけがネコ耳を早々と外し、手にはお茶のペットとタオル。関さん、ハケルの早過ぎるって!(笑)「しっぽはそのままだよ〜」とヒョイとお尻を見せる関さんがお茶目v。
DCさんもこういう場合のアンコール・ネタぐらい考えておいて欲しいな。最後に客席と一体になって「十一ぴきのネコ〜♪」のワンフレーズでも唄ってくれたら、大盛り上がりで終了となるのに〜と、ちょっぴり惜しく思った。


遠方の友人知人を見送った後、関さん仲間でまたお茶。関さんにやって欲しい役、着て欲しい衣装とか勝手に希望し、その他の関さん情報なども得て、盛り上がって楽しかった。ありがとうです。

今度はぜひ『お〜い!竜馬』青年編とか、『WINDS OF GOD』再演とかをやって欲しくて、アンケには書いておいた。
来年の岸野組客演では一応土佐が出てくるので、関さんの土佐弁とか聞けたらいいな。個人的に武士希望。次回DC公演は再演は再演でも『ハッピーライド』なのよね。十年前の関さんの妊婦姿の記憶が痛烈で、さすがに女装はもうムリだろうから^^; 今度は山寺宏一のやった旦那役でもやって欲しいな。これはという、関さんのクールで格好良い役を見たい!
Blue Shuttle Produce Axle第5回公演『BANANA FISH』を観てきた。
大阪公演へ行かれた人から話を色々伺って、早く観たくて観たくてたまらなかった。日程と場所の都合が良ければ、何度も観に行きたかったよ。

原作は吉田秋生の傑作コミック。先ずは、あの膨大なボリュームの壮大なストーリーを、バシっと2時間半に纏め上げた脚本・演出の吉谷光太郎に喝采!ちゃんと終らせてくれるのかと前半はヤキモキもさせられたが、お見事な仕上がりだった。
その分、関西仕込みの展開の速さで、台詞や動作の応酬も素早いが分らぬ程ではない。原作読んでなくてもついていけるだろう。押さえるべき要所要所では充分間を取り、ことにアッシュと英二のシーンはじっくりと描いて、深みと濃くを与えてくれた。
シリアスな話なのだが、適度に笑いもいっぱい。関西系の軽いノリが絶妙で、日々仕込みが変る小ネタにも仰天。観客も巻き込み、殴られたフリや的や実験体にまでされて楽しかったw。

沢山のキャラクター其々が個性たっぷりで見せ場があり、原作以上の魅力とリアリティを感じさせた。とにかく実力派の役者陣(もちろん全員男性)。大きな身体を駆使させた歌とダンスとタップが素晴らしい。早口で難解な台詞でもよく分り、大胆かつ繊細な表現と確かな演技力、気持ち良いチームワーク。アクションや立ち回りも見応えあり、ナイフや銃など危険物も見事にこなしていた。何より、皆さん全てが格好良かった!(^^)/

アッシュ役の柄谷吾史は舞台の花。17歳設定を意識しなければ、アッシュそのもの。知的でクールでとにかくカッコイー!(*^^*)時おり、小ネタに笑いをこらえる顔がまた可愛い。納豆ネタには爆笑。三蔵様とは違った銃の撃ち方で、スーツ姿も凛々しくて、ラストの表情も切なくて美しかった。
斉藤准一郎は、純粋でたおやかな奥村英二を豊かに表現。遠目で見ると、黒い髪型とかが石田彰にも似てるんだよね〜(笑)。
彼の双子の兄・斉藤洋一郎のユーシスが、原作通りのイメージで、とても目立っていて惹かれたv。女性のような細く美しい体型で、動作所作もイメージまんま。台詞もしっかりしていた。
原作以上の格好良さだったのが、松木賢三のマックス・ロボ。男っぽくて格好良くて痺れた(*^^*)。特にセクシーな眼力と佇まいが平田広明とも似てて、さすが元・悟浄だと納得w。
役者・吉谷光太郎のブランカは、落ち着いた色気と逞しさで場を締め、ブランカ・ファンも満足な格好良さ。

古川貴生のショーター、梅林亮太のシン、田倉伸紘のケインは、原作以上の格好良さで、迫真の演技も見せた。日の西賢一&内藤悠一の刑事コンビも巧妙なアクセント、看護婦ネタもオモロかった。小学5年生の永井樹も可愛かったよ〜。『最遊記』では3役だった谷省吾は今回は4役、笑いどころを殆ど引き受け、良きムードメーカーぶりを発揮。

座席が通路側で美味しかった。役者がしょっちゅう通路を渡って出入り、間近で顔を拝めて常に沸き立つドキドキ感。疾走のアッシュは風を運び、悠然と歩くブランカからは匂いが感じられそうだった。
話の筋は知っていても、最後まで良き緊張感と満足感を味わうことができた。アッシュがラストで白いシャツを羽織って登場した時、いよいよか〜と心を身構えて集中。でも優しく切ない静寂に胸を詰らせはしたけど、涙は出てこなかった。皆さんの真剣で渾身な姿と崇高な役者魂にただただ感激し、思いっきり拍手をしたい気分が先行した。アクサル世界を確立し飛躍させた、極上のエンターテイメント作品であった(^^)。


終演後、ロビーの物販販促に役者の一部が参加。難波の商魂か(笑)今回もアクサル・グッズは賑やかで、ことに売上げ順位を競った缶バッジレースが白熱w。今のトコ、柄谷さんが1位なのかな〜。ノリで、私も生写真とポスカを購入。生写真は、柄谷さん、ブランカ目当てで吉谷さん、集合写真入りの永井くんの分。
柄谷&松木の生写真付き『男たちの大和』前売券も買ってしまった。だって松木さんが売ってたんだもん!(^o^)『大和』では1ヶ所だけアップシーンがあるんだって。何度でも観ますとも。松木さんに握手もして頂いた。
物販に勤しんでいた谷さん、内藤さん、田倉さん、准一郎くん、永井くんとも握手〜。初めての役者さんとの触れ合いで嬉しかったv。東京の次回公演も絶対行く! こうしてまたアクサルにもハマっていくのだなぁ(^^)。
Z団第3回公演『アンジェラ〜Princess of Pirates』を観てきた。
連日、座布団席や立見も沢山出る程の盛況ぶり。
お初のZ団の今回は、今までありそでなかった海洋冒険活劇ファンタジー! 海賊に海軍ッス。あの狭い107の舞台が忽ち船となり、潮の風が漂ってきそう。

海賊王の娘が、様々な陰謀と宿命の渦に巻き込まれながらも、キャプテンとして、仲間と共に悪と立ち向かっていく話。
どこかで見聞きした物語は単純で分り易く、豪快なスケール。シリアスとお笑いが絶妙にブレンドされ、スピーディな展開とメリハリの効いた構成は見事。150分間、飽きさせず一気に観ることが出来た。

特にアニメ的な音響効果と照明効果は素晴らしい。スクリーンのCMや役者紹介など、サービス一杯の細やかな演出も評価。海軍や海賊の派手な衣装もムード満点、ラジカセな小道具も違和感なく面白かった。
どのキャラクターも実に個性的で、可愛い格好良く立っている。男性陣は総じてお笑いなムードメーカーぶりを発揮、女性陣が逞しさと凛々しさで締め、どちらも若さ溢れてパワフルだった。
西洋剣術の立ち回りもなかなか上手い。ことにラストの息もつかせぬ殺陣の応酬は、緊張感があり見応えあった。

今回のお目当ては、客演の森山栄治。見るからにジョニデのジャック・スパロウ風で(笑)飄々とした軽さと真面目な男らしが出てて、とにかく格好良くてセクシー!(^^)/ 声も良くてよく通る。2幕目でヒョイと掲げた手の先が自分の方に向かってて、思わずドキリw。和風も良かったが、洋風の立ち回りもスピード感と安定感があって流石だと感心した。
 
同じく客演の柳沢ななは、まだ10代だというが、しっかりした演技と愛らしい表情。前半と後半の様変わりも上手くて、立ち回りも気持ち良い程決まっていた。
そして目を引いたのが、提督役として悪に徹した石川貴博。いや〜登場時から吃驚(゜o゜)。ありゃ滝栄一郎だよ〜。実写版の滝!滝の髪型にソックリだw。海軍正装より、帝海2種を着せたいよ〜。立ち姿もアクションも凛々しくて素敵v。冷酷非情で残忍だが、ほんの少し可愛さも滲ませた役どころで、大きな存在感だった。
人気抜群の篠田光亮はやっぱり美少年。楽しくも繊細な演技で盛り上げてくれた。

剣と銃が飛び交うので、死人もいっぱい出たのは仕方なかったか。笑わせて笑わせて、切なくもさせて、最後に元気を与える、エンターテイメントな作品だった。脚本・演出のキタムラトシヒロ氏にも乾杯。またZ団の公演を観たくなったw。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『ローレライ』などの音楽のごった煮がとにかく高揚感を誘い、これを例の「海オンリー」とかで流したらどんなに楽しいだろうと思った。サウンドトラックCDがもし販売されてたら買ってたかもしれない。
余裕があったらもう1回観たかったが、再演する時があったらもっと広い劇場でやって欲しいな。
セクシー栄治くん、次は恋次役でパワーアップした和風な立ち回り。楽しみ!

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海と言えば『ONE PIECE』。12/4のクリスマス・パーティ夜の部は完売したとか。夜だけ出演の中井和哉効果もあるのかな。やっぱりゾロとサンジを一緒に見たいし、ワンピ声優がこれだけ揃うのはジャンフェス以来だものね。
そういや田中真弓は、先日の《RELAX》さんのお芝居においでになっていた。その前は81のお芝居の時にお見かけしたし、田中さんを拝見するのは最近は観劇時が多いなw。
子供達には2階の指定席をと思ってたら、早々と完売で結局取れず。私だけ1階の立ち見になってしまった。ま、せいぜい楽しんでこようっと。
ドラマティックカンパニー公演ミュージカル『十一ぴきのネコ』2回目を子供達と一緒に観てきた。
今日はお子様連れ優先day、DC初の試みの《親子day》だ。客席ロビーには、小学生や幼児から赤ちゃんまで子供達がいっぱい。今日だけは私も母の顔で観劇w。

一般日と同じ内容で話が進み、絶妙な導入部で子供達はすぐに夢中に見入る。予想通り、子供らの反応は正直でストレートだから面白い!(^o^)「紙芝居って知らないのか?」な台詞に、即「知ってるよ〜」とどこかから子供の声w。『ボーボボ』反応は鈍かったが『ガッシュ』では笑い多し。で、何故か子供らの間で関俊彦の名前が飛び交う。「これが関さん?」「唄ってるの関さん?」な〜んて声が客席から聞こえ、私は自分の子供達とニヤニヤ。

しかし、上演開始30分頃から客席がザワザワ。子供達が静かにしていられる制限時間。丁度お話的にも中だるみ状態で、目を引くものが薄れる時だ。静かなバラードの時はどうしてもザワツキが目立つが、テンポいい明るい曲調になると子供らも舞台に注目するようになる。その繰り返し。
そんなザワつきの中、1幕目ラストで、中尾隆聖のにゃん作老人が述べた「この時間は、無駄ではない…」の言葉が、2回目にして私の心を打った。これは、これこそが、今これを観ている子供達に向けた熱いメッセージだったのだと。

休憩があったので、この物語はもう終ったのだと思ってた子供らも少なくなかった模様^^;。「まだネコ達はお腹を空かせたままでしょ」「これからいっぱい食べなきゃ」とネタバレ半分聞かせる私を、隣席の女児がじーっと聞いていた。
2幕目からは多少のザワつきはあれど、物語も少しずつ進み、前半の笑いと後半の静けさを上手く客席に伝えていた。ラストの切なさに、客席からも「泣きそうになったね」と。子供達から最後の拍手もいっぱいあった。

にゃん太郎役の関俊彦は、相変わらず歌と踊り、力いっぱいの動きで生き生きのびのび。子供向けの為か、前回より顔の表情が多彩で明確で楽しかった。顔いっぱいの汗だったけど。歌はとても安定して綺麗なのだが、もう少し声量が欲しいなとも思ったり。

1回目を観た時とは、殆どのキャストが入れ替わり。キャラクターも役者によって微妙に違って見えた。
今回は、にゃん十一役の堀本等に注目だろう。伝坂勉ほどのパワフルさはないが、人情味豊かで頼もしい人柄が滲み出て、グーリーな気の良さと面白さが溢れてて、舞台ではこの人が一番笑いを取っていたと思う。

前回も思ってたが、ミュージカルなのだから歌の時は全体的に、歌詞をもっとはっきりと、声量ももっと大きく唄って欲しいものだ。2回目でも聞き取れない部分が少々あった。
それと2幕目から多くなる、舞台上で寝そべったり横になって演じる動作。これが、段差が無い座席からでは見難く、何をやってるかよく分らない。もう少し工夫が必要だと思う。

終演後、女の子達が「十一ぴきのネコ〜♪」と唄いながら踊ってて微笑ましかった。こんな風に歌が馴染んでくるのがミュージカルの醍醐味。
どうだった?と我が子供達に聞いたら、娘は素直に「昨日の(RELAXの芝居)より分り易くて面白かった」と。息子は「昨日のは子供向け、今日のは赤ちゃん向け」と憎まれ口をたたき、「俺は昨日のほうが濃くてよかった」と言ってのける。そのくせ、家でフッと「十一ぴきのネコ〜♪」と口から出て、しまった!と思い「くそ!」と苦笑する始末(笑)。もっと耳に馴染むように、CDかけてやるぞ〜w。
中尾さん&関さんのサイン入りTシャツ(新版)が限定販売されてたので買ってしまった。
次はいよいよ楽日の観劇。トリプルキャストもあるので、観れない役者さんもいるが、最後は皆さんを拝見したいものだ。
《RELAX》第11回公演『Velvet Spider』の2回目を、子供達を連れて観てきた。
2回目を観て正解! 1回目の時はやや置いてけぼり状態でいたが、今回はしっかり話の面白さや台詞の妙を堪能できた。2時間はそれ程長くも感じられず、EMIさんの毒っぽい本と演出にあらためて敬服させられた。
ただ、中盤は脈絡なく登場人物が入り乱れ、其々に見せ場があるものだから、やや混乱と間延びの感。思いきってメイン所に焦点を絞ったほうが、人物に感情移入も出来て、より分り易く興味深く観れたのではないだろうかとも思う。
戸部公爾の死神の左手も、ドラマならアップになるシーンなのだろうが、舞台の端でライトアップも無いから、ちょっぴり明確さが足りない気がする。未来を知ることって恐ろしいことだな。

飛田展男の悪魔の演説シーンは何度見ても聞いても迫力いっぱい。彼が持っていた絵は、実際に飛田さんご本人が描かれたそうだ。さすが元漫研の飛田さん、どこか漫画っぽいデッサン画に見えた。これは日々飛田さんの手で描き足され進化しているらしい。楽日には完成品が拝めるのだろうか。競りにでもかけたら、飛田さんファンの間で高値で落とされることだろう(笑)。
今回1ヶ所、台詞の言い直しがあったが、連日公演のお疲れも要因だったのだろうか。
飛田さんがお姫様抱っこするシーン、日曜は割と普通にされてたが、今回は何だか重そうに抱っこして見えたw。その後の若手の小松直樹が岡本嘉子を軽々とお姫様抱っこするシーンと、つい比べてしまった。

エピローグ後のカップルシーンだが、客席が暗いままだったので、拍手は必要なかったようだ。思うに、あれはエンドロールの代わりだったのか。でも盛大な拍手はぜひしたかったので、もう一度幕を開けて、皆一斉に壇上に並んで欲しい気持ちもした。
ともあれ本日は千秋楽。皆さま、お疲れ様でした。次回公演も楽しみにしています。

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子供達を連れて、片道2時間程かけての夜の強行軍。ホールに着くまでが大変だった。鉄子な娘はデジカメで駅やあれこれを撮りまくり。品川の駅ビルでトイレに入るもゆっくり出来ず。ロビー到着後も、開演までの時間を潰すのに四苦八苦。
しかし、子供達には難しいと思われた今回の芝居だが、意外や途中で眠っちゃうこともなく、じっくり集中して観てたようだった。終演後も、芝居の内容が結構よく分った理解できた、という予想外の手ごたえで、連れてきた私も一安心。

終演後、先ず飛田さんにご挨拶。どうしても伺いたかった、函館の石川啄木記念館の啄木さん人形の声はやっぱり飛田さんだったことを確認。だいぶ前の収録でしたよ、と飛田さん。ヒストリカ02にサインを頂戴し、またお写真と握手。娘も撮影させて頂き、子供達にも握手をして頂いた。
戸部さんにも、子供達の感想をお伝えし喜んで頂いた。主題歌を唄われてる永木貴衣子さんにも歌が素晴らしかったと子供達は伝え、握手をして頂いた。戸部さんをデジカメで写した娘が画像を見ながら、何度もカッコイー!と言っていた。

帰りの電車は座れずずっと立ちっ放しで、眠くなってきた息子は不満たらたら。そこまで計算してなかったよ〜。でもお芝居に関しては不満は無くて良かった。
《RELAX》第11回公演『Velvet Spider』を観てきた。
いつものホールへの沿道は某マラソン選手の応援で賑わってて、旗まで配られていた。
ロビーはまずまずの混雑。初日に行かれた知人から、悪魔目当てなら左側だと伺ってたので座席はそちらへ。

2年ぶりの本公演。相変わらずEMIさんの脚本・演出は、じんわりと毒を含ませたクール&ドライな感覚で、手強くもあり凝った濃い作品だった。
ちょっぴり、ほんのすこ〜し昔の人々がモデルで、時と場所を超え交らせ絡み合わせる不思議で悪夢な物語。予備知識はあったほうが確かに面白みが増す。
登場人物がとにかく多く、誰がメインやら把握できぬうちに展開が変化。脈絡も布石も曖昧なままで、含蓄ある台詞の妙を味わう余裕も少ない。一癖二癖もあるどのキャラにも気持ちが傾倒できず、中盤まで追いつけなかった。笑い所もあったのだが、私は笑う気分まで達せず。
ラスト近辺から一気に物語が加速、ようやく話の面白さに気付くも後の祭り。これは2回は観なければ、深みと極みは味わえないと思った。
役者陣を堪能するには好適。皆さん見せ場があるし、演技のレベルも高くて纏まってる。

飛田展男は、時代が産み落としたバケモノ(?)の役どころ。《RELAX》稽古場レポの写真見た時は何の役なんだろうと思ってたが、ロビーの写真を見てやっと分った。短く切られた黒髪をぴっちり七三分けされ、髭を付けられた姿はもうそのまんま。何より立ち姿や所作がピタリとハマる。よく通る張りのある滑らかなお声はそれだけで媚薬。飛田さんが実際に演説でもされたら、フラフラと惹かれて、その言葉と声と姿に陶酔する人々も一杯出てくるのではなかろうか(*^^*)。
そんなカリスマ的飛田さんも良かったが、絵描きとして女性陣に振り回される姿も可愛かったv。
自らのこめかみに銃を突きつける姿が、ふっとモニジパの草加と被ったりもした。

座長の戸部公爾は、長い髪をたおやかに、見た目ホント胡散臭い僧でピッタリ。優雅な身のこなしに流し目、翻ったコートも格好良くて、全身からセクスィビーム爆発。そしてやっぱりタラシ風w。柔らかで品のある声も素敵だったv。
飛田さんの役と直接的に絡むことが無くて残念だが、中盤で二人だけを対照的に残してたシーンは印象的だった。

女性陣はとても多くて、みんなセクシーであでやかな衣装。毎度唐突に登場する岡本嘉子の存在感は強烈。小山瞳は変らず愛らしい。永木貴依子のパワフルな歌は聞き応えあり。
サリー津曲さん作曲の同タイトルの歌を、ラストで全員が唄うが、飛田さんの歌声もしっかりと耳に入ってきたv。ロビーで発売されてるCDは、全員の歌の収録分ではないようだ。

エピローグ後、カップルで登場する時は拍手の機会だと思ったのだが、拍手が起きなくてタイミングを外した感^^;。人物が皆、後ろ手に因縁の物を持って最後まで凝った演出で、観客はそれに気を取られてたのか。

いつものカラーシリーズのタイトル遊びで、今回は何色だったのだろうか?と考える。チラシに描かれてるのは、闇夜のように深く濃く妖しい紫。確かにビロードのような陶酔と誘惑を感じさせる。

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上演後にロビーで物販。台本は買おうか迷い中。蜘蛛のペンダントもなかなか。
戸部さんに気付いて、お手紙のお礼とご挨拶。感想を嬉しそうに聞いて下さった。久しぶりにご一緒にお写真と握手も。日に焼けた笑顔がとても野生的v。
飛田さんは素敵な帽子を被り、洒落たショールをまとっておいでになっていて、暫くは気付かなかったw。以前のTシャツ姿と比べると、今回からはやけにお洒落な格好(嬉)。まだ列もそれ程ではなくて、久しぶりのご挨拶が実現。劇場版Ζのパスネット2枚にサインをお願いしたら、カミーユ&日付も丁寧に書いて下さった。ご一緒にお写真と握手も! 胸がいっぱいで、用意していたご質問も何もお伝えできず。でも飛田さんの暖かい笑顔に包まれて、ホントに久しぶりの至福の境地だった(*^_^*)。ありがとうございます。

飛田さんや戸部さんから頂いた精算券もあるし、また観に来ますとも言ったので、満を持して、子供達を連れてもう一度観劇しようと思う。子供にはちょっと難しいだろうがこれも経験の一つ。親が観ているものにも興味があるんだろう。

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教えて頂いた飛田さん情報。先日の『Solty Rei』『IGPX』のゲストキャラはまだ出番がありそう。新たに『灼眼のシャナ』にも出演予定。2クールあるそうなので、ゲストでも重要な役どころなら嬉しい。当初は東地さんの出演があったらいいなと思ってたが、飛田さんが出演されるとは、これも何かの縁なのかw。
Ζ第3部の録音は2週間後だとか。

知人と、お連れのΖガンダムヒストリカ編集者の方とお茶をご一緒して、Ζ関係で色々な裏話や情報も頂戴した。御大の話は当然だが、意外なトコで福井氏の話も出てくるとはね。みんなみんな繋がってるもんだなぁw。楽しかったです。ありがとうございました。
ドラマティックカンパニー公演ミュージカル『十一ぴきのネコ』を観てきた。
最前列のド真ん中で、今日が一番イイ座席だ。
井上ひさしの戯曲に加筆され、ほろ苦く切ないけれど心温まる話だった。親子観劇日もあるためか、色恋沙汰も無く、全くの健全無垢。このまま小学校を巡回しても全く問題なしの文部省推薦なお芝居。健全過ぎてメリハリが少なく、休憩前まではちょっと中だるみもあり。

中尾隆聖と関俊彦は二役というのかな。中尾さんは何故『ボーボボ』と『ガッシュ』なんだろ?(笑)関さんの最初の登場は加速装置付きのようw。前髪が綺麗に揃えてあって、10歳以上も若く見えた。

関さんのにゃん太郎は、優しくて頼もしくて我慢強くて、頭の回転が速く知識が豊富で、皆に勇気と希望を与え、周りを引っ張っていける人…じゃなくネコ。笑顔を絶やさず、どこまでも諦めない格好良さ。
関さんのネコ耳も可愛いが、尻尾をフリフリさせて愛嬌のあるところを身体全体で表現。白いポロシャツからうっすら乳首が写ってドキドキv。いっぱい動いて踊って走って飛び跳ねて、さすがの関さんもこれは体力勝負。澄んだ綺麗な声でいっぱい歌ってくれた。
最前列真ん中の宿命なのか、関さんらが舞台前まで寄ってくると、反射的に私の頭や身体が後ろに下がってしまいそうになる(笑)。それ程に接近させてくれる座席。

川島得愛のにゃん次は、一応リーダー格かな。かわしーはまた背広姿。伝坂勉のにゃん十一は、ジャイアンみたいなノリでイイ奴で目立つこと。にゃん八の大城徹はこれが初出演作で、DCには珍しい線の細い美形タイプ(Studio Life向き?)。
小田木美恵のにゃん吾は色っぽくて綺麗。にゃん七の波岡晶子は清潔感ある色気だった。波岡さん、気づいてくれたかな〜。
中尾さんはどっしりとした安定感で場をキリリと引き締めて、時にはギャグで場を盛り上げ、流石の存在感だった。

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終演後、グーリーでお馴染み堀本等さんとお写真。金髪な堀本さんが新鮮で男前v。
次は親子観劇日、そして楽日。舞台は生ものだから、どんどん変化もしていくだろう。
ロビーでパンフとCD(FC会員証で割引)を買った。劇中で一番好きだった「十一ぴきのネコが旅に出た」を後で聞いてみよう。
久しぶりに関さん仲間5人で歓談。ケーキ、食べ足りなかったかもw。
銀座で大和を見た後は、銀座一丁目まで銀ブラ。
舞台『ダブリンの鐘つきカビ人間』を観てきた。定価よりちと安めチケ。ずっと前に黒柳徹子&朴路美のお芝居を観に行った劇場で、椅子が硬目なのが難。パンフも薄いくせに、コクーンと同じ二千円は高い。
今回お目当ては、Studio Lifeの及川健と姜暢雄。及川くんは『白夜行』以来で第2部の彼を観れないのが残念。姜くんは『月の子』以来かな。

住人達が奇妙な病に冒されている中世のある閉鎖的な街。鐘つきカビ男と、自分の思いを口に出来ない女が、市長や神父らの謀略によって哀しい運命を辿るファンタジー。
3年前の初演の予備知識も無かったが、こんなにヘンなぬるい芝居だとは思わなかった。導入部から溶け込めず、個性的だが脱力感あるキャラクター達、物語にも纏まりが無く、見続けるのが辛くて眠くて…ついウトウト^^;。話を生かすアクセント的お笑いは歓迎だが、この飛び交うナンセンス・ギャグにはどうも反発しちゃう。半分位はネタが分らずノレずシラけて、1/3しか笑えなかった。私の左隣の人は結構笑っており、右隣の人からは一つも笑いが起きず、観客の温度差を感じた。この芝居は客を選ぶ。このギャグがダメな人は徹底的に詰らないだろう。

2組のカップルのキャストは初演とは違うらしく比べようもないが、カビ人間役の片桐仁は真面目さが、おさえ役の中越典子は純粋な面が上手く出ていた。だけどどちらも病気以前の設定がどうだったのか想像できず、パンフ等で補完せねばならないのは不親切。土屋アンナは現代っ子らしい真奈美役がハマってたが、戦士との殺陣シーンは難しいのかミスってたのが惜しい。アドリブも不可能だったのか、ミスった後の台詞が意味不明で客席もポカーン(~_~;)。
初演から出演の役者達はさすがに慣れた濃い味わい。池田成志と山内圭哉の悪役コンビネーション、橋本さとしのはっちゃけた勇者ぶり、若松武司のおとぼけぶり、どれも好みのギャグではないが笑えるパワーはあった。
住民達の一生懸命な演技は分るが、台詞のカツ舌が悪くて、病の具合などがはっきり伝わってこないのが残念。

初演でも同じ天使役の及川健は、最近は女形ばかりだから男役がとても新鮮。小悪魔的な微笑と柔らかな物腰、軽やかな動作とまさに腹黒な天使そのもので、安定感ある芝居だったv。
これが外部初出演の姜暢雄は、やや不安定だがのびのびとした動き。奇抜で派手な衣装など、長身を生かしたコミカルな演技に果敢に挑戦していた。
二人とも、ちょっとした歌の披露もあって、外部ならではの貴重なシーンも楽しんだ。

思ったことの反対の言葉しか喋れないというのは、とても辛く哀しいことだと思った。スケープゴートされるのも可哀相。人間の深層心理も鋭く突いてて、ラストはほんの少し胸が痛んだ。でも涙を出させる程の演出でもなく、どこまでもぬるくて中途半端な終り方。銃の音だけがやけに生々しかった。

撮影日で左右サイドにカメラが設置されてたが、ライトが始終点滅してて、目に煩くて舞台になかなか集中できずイラついた。観客にも優しくない芝居だった(-_-;)。
ひらり、空中分解。VOL.9『10年間-The flowering dogwood-』千秋楽を観てきた。
新装オープンの劇場「シアターグリーン」は家から近っ!シネコンならぬシアターコンプレックス。綺麗で広い。チケット受付したら最前列で、高い位置の舞台をちょっと見上げる感じ。
今回の「ひらり」は、結成以来初、ゲスト無しの男5人芝居。Studio Life等男芝居に馴染んでる私が待ち望んだキャストだ。お馴染み金津泰輔の脚本と郷田ほづみの演出にも更なる期待感。

結成10年で活躍中の5人組バンドの葛藤と団結の思い出の数々、そして新曲による魂の昇華、現在の「ひらり」の集大成的な話である。
映画『この胸いっぱいの愛を』のような切り口だろうか。映像とは違う舞台ならではのリアルな生々しさと、ストレートな熱いパワーが突き進み、とにかく濃い! 濃い芝居だった(^^)/。
華やかな衣装とド派手なメイクのドラッグクイーン・バンドという設定で彼らが登場した時は、正直面食らった。誰が誰だかわからない…(笑)。徐々に判別出来たが、ナターシャとカトリーヌだけはご本人の本当の顔が暫く浮かばなかったw。みんな濃過ぎ化け過ぎ…(笑)。男っぽい芝居を予想してた私は、いい意味で裏切られた。凄いのは、そのままの格好で彼らがほぼ全編出ずっぱりということ。これは凄まじい。相当な気力体力忍耐力と覚悟が必要だろう。

若山慎は意外や似合っててキュートで、高いテンションを持続。大波誠はスレンダーな美しさで一番お似合い、メンバーの良心的存在感だった。八幡トモアキはクールな熱っぽさでメンバーをリード。松川貴弘はセクシーな美しさと綺麗な姿勢、若さと情熱で押していた。キーマン坂本充広は純朴な味わいで、オカッパも可愛かった(この設定もハメられたw)。

外見はどうであれ、人物のポジションは殆ど同じで、ひらりの芝居に馴染んできた者には笑いと共に安心感が伴う。役者一人一人の個性が見事に反映されてて、ひらり5人でなければ出来ない世界を創りだしていた。
スピーディな展開と、現在と過去を巧みに交差させる構成で芝居は一気に観られた。2ヶ所程、どっちの時間軸なのかすぐに分らず歯がゆい思いも^^;。観客も10年の重みを彼らと共に振り返った気がした。

サガネの電話応対のラストが切なくて、ちょっぴり涙ぐみそうになった。だが、新曲の大々的披露で彼らはまたライトを浴びる。いつ練習をされたのか、そこには彼らの本物の歌があり、本物のナマ演奏があって、観客を最後まで吃驚させた。彼らの魂の鼓動を感じた。ノリのいい曲で私は手拍子を小さくしてたが、客席は静かに聞いていて、どっちのほうがいいのか迷ってしまった^^;。ここは彼らの、ひらり5人の新たな前途を祝して明るく拍手を送りたいところ。
ひらりメンバーを好きだから芝居も観るのだが、この作品でもっと彼らを好きになってしまった。好きというより、ムギュ〜っとした愛おしさが込み上げてくる感じ。脚本家や演出家、数多のスタッフさん全ての彼らへの想いも伝わってくる。今後の彼らをずっとずっと見守っていきたい。

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開演前のアナウンスが何と金津泰輔氏。面白い語り口に大いに笑わせて頂いた。お写真を今度はアップして欲しいな。と思ったら、松川くんのブログで発見v。
受付時と終演後に、ひらりのゲスト出演でお馴染みの野口聖古さんとお話が出来た。私は彼女の演技が好きなので、次の機会を楽しみにしていると伝えた。

開場時に、入口にいらした郷田ほづみさんにお声をかけて頂いて嬉しかった(^^)。終演後に、郷田さんと少しお話も(*^_^*)。高めの舞台装置についてちょっと気になさっていたようだった。次回ひらり公演は3月下旬のTOPS、ぜひ行きますとお伝えした。メイトのガチャガチャのドコモダケ、郷田さんにバッチリ差し上げたv。既に沢山お持ちかもしれないけど、笑って受け取って下さった。お写真と握手もお願いした。ありがとうございます。これで来年の公演まで生きられる!(^o^)
マウスプロ第4回試演会『美しきものの伝説』を観てきた。
メイトから新宿まで、結局友人にも付き合って貰って楽しいひと時となった。
ロビーには今回の作品を選んで演出された森田順平、劇中劇指導をされた谷育子がおいでで挨拶をされていた。あと見知ったお顔のマウスの方々。終演後には加瀬康之の姿も。新人公演だとタカを括ってたが、場内は予想以上に満席。

開演前に頂いたチラシや用語集にも目を通さずに舞台を観たが、内容は手強かった。時代は大正、演劇と政治の密接な関係を描きながら、社会運動家や婦人運動家の生き方を熱く鮮やかに描いた作品である。
休憩挟んで約2時間半、時代は少しずつ動くが、登場人物達の活動を追っていくのに精一杯。文語調の台詞が多く、難解で堅苦しいので意味を把握するのも容易くない。若い役者達もこの台詞にはかなり苦労しただろう。何人かは少々つっかえていた。
だが脚本の巧さと途切れない展開で、徐々に人物描写が浮き彫りになる。殆どが実在した人物ゆえ、彼らの個性や魅力に興味もつきない。
思うに、今回は俳優修行の場。観客にどう見せて分らせるかでなく、観客が役者達をどう見てどう評するかなのだ。役者がどう演じ切るのかが問われるのだろう。

主人公を演じた峯香織は着物姿も似合って愛らしい。「男を食って大きくなる」女をしたたかに演じていた。モナリザの小野涼子も綺麗だったな。
細谷佳正は冷静実直で内なる炎を秘めた感じがよく出ていた。櫛田泰道は稲田徹みたいな感じだったなw。佐藤雄大も頑張っていた。みんなとても良い声で耳には馴染んだ。

シリアスで真面目な展開の中、石井真が登場したシーンだけがとにかく笑えた。特に劇中劇では、過剰な演技が実にハマって楽しい。少し披露した歌も意外や上手かった。動く眉毛に気をとられたけどw。姿勢もいいし身体も柔らかい。かなり高い声も悠々と出す芸の広さ。後姿がやっぱり石田彰に似てるよ〜。
小野大輔は笠を被った冒頭のシーンから気づいた。あの着物、LABOでも着てたヤツかな? エピローグは本当に尺八を演奏してたが、バイオリンのほうが絵的には似合いそう。2幕1場で漸く出番だが、あれだけでは物足りない。しかも2人の子持ちの30代の役!でも難しい台詞を紡ぐ落ち着いたローボイスは色気もあって綺麗v。石井くんとは逆の静かな役だった。

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今回の題材は、私の頭にあった日本歴史のデッドゾーンの一つ。意外なところで落とし穴や発見があり、自身の修行の場ともなった。
ラストシーン、関東大震災後に大杉と野枝が真っ白な衣装で登場してきて、ようやく気づいた。あぁこの二人、殺されるんだと。ま、白い衣装ときたら死を暗示するのは舞台の常だが…。
これは俗にいう「甘粕事件」。甘粕正彦によって虐殺されたのは社会主義者であったが、彼ら二人がその犠牲者だったのだとやっと分った。もう一人、甥は出てこなかったが。今まで甘粕は知ってても、被害者の立場でこの事件を見ていなかったことに愕然とした。もし甘粕がこんな事件に関わっていなかったら、彼が流れ流れて渡った満州で暗躍したであろうか? 彼が満州にいなかったら李香蘭も存在したであろうか?

大杉達亡き後、その流れを受けた社会主義者らは憲兵達に執拗に検挙や拷問を受け、一部は渡満し、満州鉄道の調査部に入ったという。『ジパング』の吉村もその一人だった。彼が軍人や日本を憎み、バイオリンでツィゴイネルワイゼンを演奏してた理由が、ここにきてようやく理解できた。彼がどうしてあそこまで草加に心酔し、草加の為なら命がけでやってのけるのか…。その理由の根本にあの「甘粕事件」があったのだろうと。確かに、吉村の気持ちになればどんなこともやっちゃうだろう。如月の背後から花瓶で叩き割ることも^^;。
そういや『ジパング』には甘粕さんは出てきてないやね。いまだに私の脳裏には映画『ラスト・エンペラー』の坂本龍一しか浮かばないのだがw。

大杉達の年代は山本大将と同じくらい。ちなみに小野くんが演じた辻潤は、山本五十六と同い年。死んだのも1年違いで、ほぼ同年代を生きたのだった。
世に言う大正ロマンの時代、日本共産党や日本社会党の前身となった社会運動に熱く身を投じた先人達がいたことを、歴史の中で見過ごしてはならないとつくづく思った。

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