映画 英国王のスピーチ
2011年3月2日 映画映画『英国王のスピーチ』を観てきた。
アカデミー賞を取ったことで、もの凄く混んでいてビックリ。
作品賞、監督賞、主演男優賞など取ったが、脚本を書いた方は吃音の経験者だったそうだ。
幼少の頃から吃音に悩む弱気な男が、街中のスピーチ矯正の専門家と出会い、ユニークな治療法を受ける。だが父王が亡くなり、兄に代わって王位を継承することになった男は、再び専門家の男の力を必要とする。
実在した英国王ジョージ6世の秘められた真実の物語ということで、興味本位な生々しさが勝った作品。
相手が王様だろうと、治療に関しては最初からフレンドリーに対等に接するセラピストのライオネル。禁煙を勧め、彼を「バーティ」と呼ぶも、いっこうに「ライオネル」とかえってこない歯痒さがイイw。二人の気の合わないやり取りが、ユーモアとウィットにあふれて面白い。
治療のひとつに朗読や発声発音が使われていたが、役者の稽古にも繋がるものがあり興味深い。厳粛な寺院の中で、本番に向け台本に沿って“場当たり”を真剣に行っている二人に、愛おしいものを感じた。
ジョージの吃音は幼少期のトラウマや抑圧から背負ってきた心の傷が原因。孤独と不安な中で、様々な失敗と挫折を繰り返してきたのだろう。ところがライオネル自身も、役者を志しながら、オーストラリア訛りや出身地や年齢で差別を受け挫折してきた。
ひとりの男の心を解きほぐしていくことで、自分の心の闇を振り払い、存在意義を見い出していく男。ひとりの男の忍耐強い眼差しに支えられ、自分の劣等感と闘い、存在場所を見い出していく男。
挫折してきた二人の中年オヤジが、互いに相手のことを信頼し心を通わせる友情と絆こそが、物語の真意だったのだろう。
そこには彼らを愛する家族もおり、彼らの声を待ち望む民たちもいる。愛情を、思いを裏切るまいとする、男たちの凛々しい姿がそこにあった。
コリン・ファースは、複雑で繊細なジョージ6世を丹念に人間味豊かに演じて素晴らしい。最初に登場した時はかなり太めに見えたが、最後のスピーチをする時は精悍な体になっていて、その変化に驚かされた。
でもジェフリー・ラッシュのライオネルのほうが存在感が強い。あたたかくも厳しく、しなやかで厳かなムードがとても良かった。
ヘレナ・ボナム=カーターの作品は馴染みが多いが、今回の王の妻エリザベスの顔が大竹しのぶに見えて仕方なかったw。
秘められ話という点では、ジョージ6世の二人の娘たちより、ライオネルのイケメンな息子たちのほうに興味がわく。才能がありそうな彼らは、その後どういう運命を辿っていったのだろうか。
ジョージ6世の世紀のスピーチは、ナチスドイツとの開戦を告げるもの。王様ではないが、わが国で陛下と呼ばれる人がラジオではじめて国民にスピーチをしたものが、終戦を告げるものだったのと比べると、皮肉な因縁を感じてしまう。
ジョージ6世がヒットラーの演説に感銘するシーンがあったが、そのヒットラーも実は幼少の頃ひどい吃音に悩んでいたのだ。ヒットラーは努力して自力で克服、逆に雄弁が武器になったが、彼の周りにもライオネルのような者がいたら、世界の状況はもっと変わっていたであろうか。
特別な盛り上がりもドキドキ感もなく、静かに愛情深く人間の姿を追っていく、心地良く品のある作品。
こういうのはぜひ舞台で、ナマの音楽と臨場感ある役者の声で観たいものだ。海外ものだと高いし、字幕は疲れるので、ぜひ日本版に脚色して日本人の俳優で演じて頂きたい。ヘレナの役は大竹しのぶ、コリンの役は市村正親、ジェフリーの役は木場勝己でお願いしたいと、勝手にキャスティングしてみるw。
アカデミー賞を取ったことで、もの凄く混んでいてビックリ。
作品賞、監督賞、主演男優賞など取ったが、脚本を書いた方は吃音の経験者だったそうだ。
幼少の頃から吃音に悩む弱気な男が、街中のスピーチ矯正の専門家と出会い、ユニークな治療法を受ける。だが父王が亡くなり、兄に代わって王位を継承することになった男は、再び専門家の男の力を必要とする。
実在した英国王ジョージ6世の秘められた真実の物語ということで、興味本位な生々しさが勝った作品。
相手が王様だろうと、治療に関しては最初からフレンドリーに対等に接するセラピストのライオネル。禁煙を勧め、彼を「バーティ」と呼ぶも、いっこうに「ライオネル」とかえってこない歯痒さがイイw。二人の気の合わないやり取りが、ユーモアとウィットにあふれて面白い。
治療のひとつに朗読や発声発音が使われていたが、役者の稽古にも繋がるものがあり興味深い。厳粛な寺院の中で、本番に向け台本に沿って“場当たり”を真剣に行っている二人に、愛おしいものを感じた。
ジョージの吃音は幼少期のトラウマや抑圧から背負ってきた心の傷が原因。孤独と不安な中で、様々な失敗と挫折を繰り返してきたのだろう。ところがライオネル自身も、役者を志しながら、オーストラリア訛りや出身地や年齢で差別を受け挫折してきた。
ひとりの男の心を解きほぐしていくことで、自分の心の闇を振り払い、存在意義を見い出していく男。ひとりの男の忍耐強い眼差しに支えられ、自分の劣等感と闘い、存在場所を見い出していく男。
挫折してきた二人の中年オヤジが、互いに相手のことを信頼し心を通わせる友情と絆こそが、物語の真意だったのだろう。
そこには彼らを愛する家族もおり、彼らの声を待ち望む民たちもいる。愛情を、思いを裏切るまいとする、男たちの凛々しい姿がそこにあった。
コリン・ファースは、複雑で繊細なジョージ6世を丹念に人間味豊かに演じて素晴らしい。最初に登場した時はかなり太めに見えたが、最後のスピーチをする時は精悍な体になっていて、その変化に驚かされた。
でもジェフリー・ラッシュのライオネルのほうが存在感が強い。あたたかくも厳しく、しなやかで厳かなムードがとても良かった。
ヘレナ・ボナム=カーターの作品は馴染みが多いが、今回の王の妻エリザベスの顔が大竹しのぶに見えて仕方なかったw。
秘められ話という点では、ジョージ6世の二人の娘たちより、ライオネルのイケメンな息子たちのほうに興味がわく。才能がありそうな彼らは、その後どういう運命を辿っていったのだろうか。
ジョージ6世の世紀のスピーチは、ナチスドイツとの開戦を告げるもの。王様ではないが、わが国で陛下と呼ばれる人がラジオではじめて国民にスピーチをしたものが、終戦を告げるものだったのと比べると、皮肉な因縁を感じてしまう。
ジョージ6世がヒットラーの演説に感銘するシーンがあったが、そのヒットラーも実は幼少の頃ひどい吃音に悩んでいたのだ。ヒットラーは努力して自力で克服、逆に雄弁が武器になったが、彼の周りにもライオネルのような者がいたら、世界の状況はもっと変わっていたであろうか。
特別な盛り上がりもドキドキ感もなく、静かに愛情深く人間の姿を追っていく、心地良く品のある作品。
こういうのはぜひ舞台で、ナマの音楽と臨場感ある役者の声で観たいものだ。海外ものだと高いし、字幕は疲れるので、ぜひ日本版に脚色して日本人の俳優で演じて頂きたい。ヘレナの役は大竹しのぶ、コリンの役は市村正親、ジェフリーの役は木場勝己でお願いしたいと、勝手にキャスティングしてみるw。
劇場版 マクロスF サヨナラノツバサ
2011年3月1日 映画劇場版『マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~』を観てきた。
映画デーとあってほぼ満席。ファンをあなどってた^^;。
前方席で観るハメになり、やや画面に圧倒されそう。
西暦2059年、大規模なバジュラの襲来を経て平穏を取り戻しつつある時。危機を救った2人の歌姫の歌声に、バジュラにまつわる謎が秘められていたことを知った者たちが、マクロス・フロンティアに襲い掛かる。
『マクロスF』劇場版二部作の完結編。冒頭で前編『イツワリノウタヒメ』のダイジェストが流れるとはいえ、1年以上も経ってるので、色んなことを忘れかけていた^^;。
前編はTVシリーズと共通したものもあったが、完結編は全編新作の劇場版オリジナル。TVシリーズと全く違う展開や結末に、ただただ驚くばかり。
劇場版ならではの、もう一つの可能性の物語とはいえ、ストーリーを追っていくのが精一杯。目まぐるしいバトルシーンに圧倒されっぱなし。ぐいぐい力押しで展開される画面に、少々置いてけぼりを食らったような気分にさせられた^^;。
オリジナルとはいえ、TVシリーズを観た人を前提にした話。そして1回観ただけでは分り難い作り、リピーターを狙った手強い映画だったと思う。
ともあれ、アルトを交えたシェリルとランカの三角関係にはようやく決着がつく。それが予想通りだったものなので納得はいく。
キャラクター的にはTVよりもいい結果だったのか。
グレイス、オズマ、ミハエル、ルカには其々に見せ場はあったが、思い入れは浅く、TVシリーズの記憶が上手いこと補完される。
ブレラの保志総一朗の男前ヴォイスに、10日前に同じ劇場(場所)で観た本人が思い出されて、苦笑しちゃったわw。
アルトの子ども時代はカワイ過ぎて罪だw。
カラフルなライブシーンは、未来のショーを想像させて一番の楽しみ。
映画に出てくる楽曲の多さは圧巻。バトルや三角関係や諸々のしがらみを、歌が席巻しすべてを洗い流していったよう。
でも1回やそこら聞いただけでは、新曲に思い入れなんてすぐに沸かない。曲の中で一番印象に残ったのは、アレンジを変えた「ノーザンクロス」だが、これとてTVで何度も聴かされた分の上塗りだからかな。やっぱりTVシリーズあってこその劇場版。
「歌舞く」とか「腹から声」とか、出てきた言葉がアーティストの魂に繋がっていきそう。
頭で考える理屈ではなく、体全部で吸収するような感覚で観ていく作品。
劇場版そのものが壮大なエンターテイメントのステージショーのようだった。
あれこれ変えての再演や新訳もありそう。まだまだ『マクロスF』は終わらないように思う。
映画デーとあってほぼ満席。ファンをあなどってた^^;。
前方席で観るハメになり、やや画面に圧倒されそう。
西暦2059年、大規模なバジュラの襲来を経て平穏を取り戻しつつある時。危機を救った2人の歌姫の歌声に、バジュラにまつわる謎が秘められていたことを知った者たちが、マクロス・フロンティアに襲い掛かる。
『マクロスF』劇場版二部作の完結編。冒頭で前編『イツワリノウタヒメ』のダイジェストが流れるとはいえ、1年以上も経ってるので、色んなことを忘れかけていた^^;。
前編はTVシリーズと共通したものもあったが、完結編は全編新作の劇場版オリジナル。TVシリーズと全く違う展開や結末に、ただただ驚くばかり。
劇場版ならではの、もう一つの可能性の物語とはいえ、ストーリーを追っていくのが精一杯。目まぐるしいバトルシーンに圧倒されっぱなし。ぐいぐい力押しで展開される画面に、少々置いてけぼりを食らったような気分にさせられた^^;。
オリジナルとはいえ、TVシリーズを観た人を前提にした話。そして1回観ただけでは分り難い作り、リピーターを狙った手強い映画だったと思う。
ともあれ、アルトを交えたシェリルとランカの三角関係にはようやく決着がつく。それが予想通りだったものなので納得はいく。
キャラクター的にはTVよりもいい結果だったのか。
グレイス、オズマ、ミハエル、ルカには其々に見せ場はあったが、思い入れは浅く、TVシリーズの記憶が上手いこと補完される。
ブレラの保志総一朗の男前ヴォイスに、10日前に同じ劇場(場所)で観た本人が思い出されて、苦笑しちゃったわw。
アルトの子ども時代はカワイ過ぎて罪だw。
カラフルなライブシーンは、未来のショーを想像させて一番の楽しみ。
映画に出てくる楽曲の多さは圧巻。バトルや三角関係や諸々のしがらみを、歌が席巻しすべてを洗い流していったよう。
でも1回やそこら聞いただけでは、新曲に思い入れなんてすぐに沸かない。曲の中で一番印象に残ったのは、アレンジを変えた「ノーザンクロス」だが、これとてTVで何度も聴かされた分の上塗りだからかな。やっぱりTVシリーズあってこその劇場版。
「歌舞く」とか「腹から声」とか、出てきた言葉がアーティストの魂に繋がっていきそう。
頭で考える理屈ではなく、体全部で吸収するような感覚で観ていく作品。
劇場版そのものが壮大なエンターテイメントのステージショーのようだった。
あれこれ変えての再演や新訳もありそう。まだまだ『マクロスF』は終わらないように思う。
映画『ヒアアフター』を観てきた。
“死”に直面した男女3人の運命が交錯していく姿を描いた人間ドラマ。
この監督さんの作品はあまり好きではないが、『硫黄島からの手紙』以来のイーストウッド×スピルバーグのコラボだし、題材的に興味がわいたから。
臨死体験をしたフランスに住む女と、霊能者の仕事を捨てたアメリカに住む男と、身内を目の前で亡くしたイギリスに住む少年。
何の繋がりもなかった3人が、いつどのように出会っていくのかを、丹念に追っていく物語だ。
徐々に共通したものができて、ついにとある一ヶ所に集まっていく様子に、ドキドキするような愛おしさがこみ上げてきた。
三人を繋げたものが「朗読」というのが興味深い。
土曜日に、朗読というものに感銘したばかりだったので、この映画を観たことじたいに、不思議な縁や運命を感じてのめり込んでしまった。
映画本編で、好きな作品の朗読を熱心に聴き入る、マット・デイモンの表情がとても素晴らしい。私もきっとこんな顔をして聴いていたのだろうか、と思うと、マット演じるジョージにも寄り添えるような気がした。
被っていた帽子を飛ばされた少年のエピソードは、よくありそうな話なだけに、胸が熱くなった。「あれが最後だからな」に少年らしいリアルな思いが感じられて、マーカス少年をハグしたい気分になった。
ジャーナリストのマリーに連絡してきた出版社の名前が「アクエリアス」だったのにも小さく笑った。
共感できたのは、たぶん、私の人生が“生”よりも“死”のほうに近付いているからだろうか。
ほんの一瞬の手と手の触れ合い。手と手の繋がり。
繋がることで生まれる、“生きる”喜びと大切さ。
失ったものは大きくて辛いけれど、得たものも大きくて確かなもの。
地味な作品だけど、頑なな心の氷をじわじわと溶かしてくれるような、あたたかい話だった。
 ̄ ̄ ̄
朝から『ガンダムUC』の舞台挨拶付きチケットのため並んだ。
10月のepisode2の時よりも凄い列で10階まで昇らされて疲れた^^;。開始してもなかなか列が進まない中、試しにやった携帯でチケットが取れちゃった。携帯でこの映画館のを取るのははじめてなので、何度も何度も画面を確認しちゃったw。
発券して座席列も確認。これで2月に続いて東地さんを拝める!映画も楽しみ。
“死”に直面した男女3人の運命が交錯していく姿を描いた人間ドラマ。
この監督さんの作品はあまり好きではないが、『硫黄島からの手紙』以来のイーストウッド×スピルバーグのコラボだし、題材的に興味がわいたから。
臨死体験をしたフランスに住む女と、霊能者の仕事を捨てたアメリカに住む男と、身内を目の前で亡くしたイギリスに住む少年。
何の繋がりもなかった3人が、いつどのように出会っていくのかを、丹念に追っていく物語だ。
徐々に共通したものができて、ついにとある一ヶ所に集まっていく様子に、ドキドキするような愛おしさがこみ上げてきた。
三人を繋げたものが「朗読」というのが興味深い。
土曜日に、朗読というものに感銘したばかりだったので、この映画を観たことじたいに、不思議な縁や運命を感じてのめり込んでしまった。
映画本編で、好きな作品の朗読を熱心に聴き入る、マット・デイモンの表情がとても素晴らしい。私もきっとこんな顔をして聴いていたのだろうか、と思うと、マット演じるジョージにも寄り添えるような気がした。
被っていた帽子を飛ばされた少年のエピソードは、よくありそうな話なだけに、胸が熱くなった。「あれが最後だからな」に少年らしいリアルな思いが感じられて、マーカス少年をハグしたい気分になった。
ジャーナリストのマリーに連絡してきた出版社の名前が「アクエリアス」だったのにも小さく笑った。
共感できたのは、たぶん、私の人生が“生”よりも“死”のほうに近付いているからだろうか。
ほんの一瞬の手と手の触れ合い。手と手の繋がり。
繋がることで生まれる、“生きる”喜びと大切さ。
失ったものは大きくて辛いけれど、得たものも大きくて確かなもの。
地味な作品だけど、頑なな心の氷をじわじわと溶かしてくれるような、あたたかい話だった。
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朝から『ガンダムUC』の舞台挨拶付きチケットのため並んだ。
10月のepisode2の時よりも凄い列で10階まで昇らされて疲れた^^;。開始してもなかなか列が進まない中、試しにやった携帯でチケットが取れちゃった。携帯でこの映画館のを取るのははじめてなので、何度も何度も画面を確認しちゃったw。
発券して座席列も確認。これで2月に続いて東地さんを拝める!映画も楽しみ。
前橋ヴィジュアル系 プレミアム先行上映会
2011年2月28日 映画映画『前橋ヴィジュアル系』プレミアム先行上映会へ行ってきた。
はははん。土曜日に行ってきたばかりの会場じゃん(^_^;)。
入口で貰ったマスコットキャラって、ハクサイだったのねん。「白菜」かあ(笑)。
上映前に、出演者&スタッフの挨拶。
大鶴義丹(監督)から、主人公の風間俊介、黄川田将也、杉浦太陽、藤田玲(ヴィジュアル系バンド「プリンシパル」メンバー)、加藤和樹(パンクバンド「鈍牛」のボーカル)らイケメンに、八代みなせ、森下悠里、新城隼人、それにヴィジュアル系バンドheidi.のメンバー4人(音楽担当)一雫ライオン(脚本)イビ&ミント(シックスブランド衣装担当)。総勢16名なので、ステージでは二列で並ぶ。
ひと言ずつ挨拶。風間くんはちょい噛み、黄川田くんは土の香りのする映画で、杉浦くんは28日で28歳になったといい、実際にバンドをやってる藤田くんは楽しいバンドが作れたという。黄川田くんが一段と格好良くなってて、恋人役の森下さんが嬉しそう。
和樹は、パンクはやったことがないので形から役作り、劇中で着ていたTシャツを着用し、インパクトのある、ギャップのある役らしい。愛される映画になったという。
大鶴監督は43歳で映画4作目。キャスティングはご縁。まるでドキュメンタリーで撮ったようなリアルな青春ものだという。作るきっかけはYou Tubeアクセス回線、現代のヴィジュアル系に興味ができ、heidi.の音楽との出会いが大きかったようだ。前橋は東京の青春より濃いと断言。力を入れたところはライブシーン。
風間くんは、メイクに自分でビックリしたとか。カッコつけてる自分が格好良く見えたり笑えるシーンがあると。heidi.の音楽に風間くんが唄い直してるそうだが、ジャニーズ時代の踊りの要素やハイジさんのを取り入れたりしたとか。
ギターはじめての黄川田くんは監督に褒められてのせられてやって楽しかったといい、杉浦くんはドラムがだんだんと上手くなってきたといい、普段はボーカルの藤田くんはベースが一番好きな楽器だったという。
キャスト未定で脚本を書いた一雫さんは、このキャストで実在したら売れちゃうね、と監督と話していたとか。
最後に風間くんが、あったかくて格好よくて格好わるい、キーワードは「愛すべきダサさ」、家でくつろいでいるように観て下さいと語った。
フォトセッションでは、黄川田くんと和樹に挟まれた風間くんが、いっそう小さく可愛く見えた。
風間くんとは、去年1月の『遊戯王』の舞台挨拶以来。黄川田くん&和樹の仮面ライダー1号&V3に挟まれた、遊戯王って感じに見えなくもなかったw。
 ̄
30分の挨拶の後、上映。
前橋を舞台に、ヴィジュアル系バンド「プリンシパル」で音楽活動をしながら働く若者たちの青春を描く。
思ったよりも、畑や農作業の場面が出てきて、自然が感じられるみずみずしい空気感。
白菜ときたら、鍋でしょう。でも夏だからスキ焼か。
最初はスルーしそうな和樹のヴィジュアルに吹いた(笑)。確かに牛だw。楽しそう。
最初にアソコで聞こえる和樹の声にみんなクスクスw。確かにギャップw。楽しそう。
風間くんはやっぱり演技が上手いねぇ。笑いどころをちゃんと押さえてる。
メイクした風間くんが歌うシーン、イイ声だし伸びがあるが、フリや踊りや歌声が何となくKENNに似てるような感じw。遊戯王繋がりでいつか共演ライブして欲しいかも。
歌ったりグラサンするとカッコイーかもと思う時があるが、たまにカッコワリーかもと思う時もあったりw。
黄川田くんはノリにのっててカッコイー。杉浦くんはカワイイし、藤田くんはムーディー。
シュールでほんわかな笑いを出しながら、結構シビアでマジメな現実を描いていて、甘苦くて面白かった。ライブだけでなく、農作業も見どころ。エピローグも効いていた。
はははん。土曜日に行ってきたばかりの会場じゃん(^_^;)。
入口で貰ったマスコットキャラって、ハクサイだったのねん。「白菜」かあ(笑)。
上映前に、出演者&スタッフの挨拶。
大鶴義丹(監督)から、主人公の風間俊介、黄川田将也、杉浦太陽、藤田玲(ヴィジュアル系バンド「プリンシパル」メンバー)、加藤和樹(パンクバンド「鈍牛」のボーカル)らイケメンに、八代みなせ、森下悠里、新城隼人、それにヴィジュアル系バンドheidi.のメンバー4人(音楽担当)一雫ライオン(脚本)イビ&ミント(シックスブランド衣装担当)。総勢16名なので、ステージでは二列で並ぶ。
ひと言ずつ挨拶。風間くんはちょい噛み、黄川田くんは土の香りのする映画で、杉浦くんは28日で28歳になったといい、実際にバンドをやってる藤田くんは楽しいバンドが作れたという。黄川田くんが一段と格好良くなってて、恋人役の森下さんが嬉しそう。
和樹は、パンクはやったことがないので形から役作り、劇中で着ていたTシャツを着用し、インパクトのある、ギャップのある役らしい。愛される映画になったという。
大鶴監督は43歳で映画4作目。キャスティングはご縁。まるでドキュメンタリーで撮ったようなリアルな青春ものだという。作るきっかけはYou Tubeアクセス回線、現代のヴィジュアル系に興味ができ、heidi.の音楽との出会いが大きかったようだ。前橋は東京の青春より濃いと断言。力を入れたところはライブシーン。
風間くんは、メイクに自分でビックリしたとか。カッコつけてる自分が格好良く見えたり笑えるシーンがあると。heidi.の音楽に風間くんが唄い直してるそうだが、ジャニーズ時代の踊りの要素やハイジさんのを取り入れたりしたとか。
ギターはじめての黄川田くんは監督に褒められてのせられてやって楽しかったといい、杉浦くんはドラムがだんだんと上手くなってきたといい、普段はボーカルの藤田くんはベースが一番好きな楽器だったという。
キャスト未定で脚本を書いた一雫さんは、このキャストで実在したら売れちゃうね、と監督と話していたとか。
最後に風間くんが、あったかくて格好よくて格好わるい、キーワードは「愛すべきダサさ」、家でくつろいでいるように観て下さいと語った。
フォトセッションでは、黄川田くんと和樹に挟まれた風間くんが、いっそう小さく可愛く見えた。
風間くんとは、去年1月の『遊戯王』の舞台挨拶以来。黄川田くん&和樹の仮面ライダー1号&V3に挟まれた、遊戯王って感じに見えなくもなかったw。
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30分の挨拶の後、上映。
前橋を舞台に、ヴィジュアル系バンド「プリンシパル」で音楽活動をしながら働く若者たちの青春を描く。
思ったよりも、畑や農作業の場面が出てきて、自然が感じられるみずみずしい空気感。
白菜ときたら、鍋でしょう。でも夏だからスキ焼か。
最初はスルーしそうな和樹のヴィジュアルに吹いた(笑)。確かに牛だw。楽しそう。
最初にアソコで聞こえる和樹の声にみんなクスクスw。確かにギャップw。楽しそう。
風間くんはやっぱり演技が上手いねぇ。笑いどころをちゃんと押さえてる。
メイクした風間くんが歌うシーン、イイ声だし伸びがあるが、フリや踊りや歌声が何となくKENNに似てるような感じw。遊戯王繋がりでいつか共演ライブして欲しいかも。
歌ったりグラサンするとカッコイーかもと思う時があるが、たまにカッコワリーかもと思う時もあったりw。
黄川田くんはノリにのっててカッコイー。杉浦くんはカワイイし、藤田くんはムーディー。
シュールでほんわかな笑いを出しながら、結構シビアでマジメな現実を描いていて、甘苦くて面白かった。ライブだけでなく、農作業も見どころ。エピローグも効いていた。
Studio Life公演 11人いる! Mチーム 東京千秋楽
2011年2月28日 舞台演劇Studio Life公演『11人いる!』Mizar(ミザール)チーム東京千秋楽を観てきた。
平日昼間だからか、ほんの少し空席がある。
これが泣いても笑っても私のラスト! 今公演は、前左、中中、後中、前右と様々な席で観れたが、この舞台は正面から観たほうが断然イイ。
あらためて前日のAlcorチームと雰囲気が全然違う。
個性的だが、遊びが少なく正攻法で、面白味がちょっとないような気がする。
松本慎也@タダより、三上俊@フロルのほうがデカく見えるんだもん! マツシンは公演中で一段と痩せてしまったのか、前に観た時より細く見えた。フロルのほうが手がデカいのがくっきり。腰もフロルのほうが太いハズ。フロルは華奢だとか細っこいとかのセリフに説得力が生まれやしない^^;。やはりこれはキャスティングミスだろう。
ミカシュンは前より化粧が薄めになっていた。可愛らしい声も出せるし、ラストで甘えるところはホントにカワイイ。
でもこの二人のコンビは、Aチームの芳樹&健には及ばない。じゃれ合っていても、どこか2人の間に薄い壁があるようで自然な空気が感じられない。最後は普通にフロルの肩を抱き寄せるだけ。二人の表情はいいが、どこか詰らない気がした。
アマゾンはこちらの堀川剛史のほうが声が太くて逞しくてイイ。でも傷痕が欲しかった。
チャコ&赤鼻&トトは「洋ナシ」ネタでタダと絡むが、ガンガを苦笑させることはない。
ガンガはヌーに手を叩かれるせいか、船戸ガンガがやけに林ヌーに視線を移して意識している様子が見てとれたw。
ウィヌドーの男女をやるのは芳樹さん&及ちゃんで、息ぴったりで美しい。
ボタンを押さないでと懇願するフロルが挙げた名前が「タダ」「王様」「ガンガ」「アマゾン」で、この4人は他の者よりも親しかったと分る。
 ̄
終演後、楽日恒例の役者ひと言ずつ挨拶。司会は曽世海司さん。
サクサクと流れる中、やっぱりこの人から笑いが。青木タダママみさえw、篠田メーテル。及ちゃんも「みさえの子・5歳のタダ」。芳樹さんはこれが本当に最後だが、地方の千秋楽にはひょっとしていくかも(?)。
船戸さんがAとMでは全然違うといい、Aでは自分はデカいと言われるが、Mは大きい人が多いという。すかさず林さんから「Mはメザワリチーム」(笑)。林さんも「両チームで立ち位置を変えていってる」。今回は劇場、特殊メイク、映像と初めて尽くしだったと語り、初日は大変だったが、千秋楽を迎えられて感無量な様子だった。山崎さんからも、ここは劇場として最高かもと褒め言葉。
最後に曽世さんが、平日昼にも関わらずこんなにいっぱい来て頂いたと感謝。今後もスタジオライフの「未来」を応援して下さいとにっこり。次回は倉田が長年あたためてきた『ファントム』だと宣伝も忘れなかった。
カテコは2回! スタオベはなかった。Aチームと同じく、音楽が流れる中、ガンガの「俺たちは、今」から受験生がひと言ずつ発して、みんなで「未来へ!」。手繋ぎのラインナップが綺麗だった。タダとフロルが最後まで手を振ってハケた。
ロビーにはタダとフロル、王様が物販活動。みんな名残惜しそうになかなか帰ろうとしなかった。
Axleのように、キャストを一部変更して、いつかまた再演でもして欲しいな。
Axleの『11人いる!』もダイナミックでライト感覚で良かったが、やはり本家Studio Lifeの『11人いる!』は格が違う。細やかで優しくて、原作ファンをも満足させ感動させてくれた。間違いなく劇団の代表作となるだろう。
平日昼間だからか、ほんの少し空席がある。
これが泣いても笑っても私のラスト! 今公演は、前左、中中、後中、前右と様々な席で観れたが、この舞台は正面から観たほうが断然イイ。
あらためて前日のAlcorチームと雰囲気が全然違う。
個性的だが、遊びが少なく正攻法で、面白味がちょっとないような気がする。
松本慎也@タダより、三上俊@フロルのほうがデカく見えるんだもん! マツシンは公演中で一段と痩せてしまったのか、前に観た時より細く見えた。フロルのほうが手がデカいのがくっきり。腰もフロルのほうが太いハズ。フロルは華奢だとか細っこいとかのセリフに説得力が生まれやしない^^;。やはりこれはキャスティングミスだろう。
ミカシュンは前より化粧が薄めになっていた。可愛らしい声も出せるし、ラストで甘えるところはホントにカワイイ。
でもこの二人のコンビは、Aチームの芳樹&健には及ばない。じゃれ合っていても、どこか2人の間に薄い壁があるようで自然な空気が感じられない。最後は普通にフロルの肩を抱き寄せるだけ。二人の表情はいいが、どこか詰らない気がした。
アマゾンはこちらの堀川剛史のほうが声が太くて逞しくてイイ。でも傷痕が欲しかった。
チャコ&赤鼻&トトは「洋ナシ」ネタでタダと絡むが、ガンガを苦笑させることはない。
ガンガはヌーに手を叩かれるせいか、船戸ガンガがやけに林ヌーに視線を移して意識している様子が見てとれたw。
ウィヌドーの男女をやるのは芳樹さん&及ちゃんで、息ぴったりで美しい。
ボタンを押さないでと懇願するフロルが挙げた名前が「タダ」「王様」「ガンガ」「アマゾン」で、この4人は他の者よりも親しかったと分る。
 ̄
終演後、楽日恒例の役者ひと言ずつ挨拶。司会は曽世海司さん。
サクサクと流れる中、やっぱりこの人から笑いが。青木タダママみさえw、篠田メーテル。及ちゃんも「みさえの子・5歳のタダ」。芳樹さんはこれが本当に最後だが、地方の千秋楽にはひょっとしていくかも(?)。
船戸さんがAとMでは全然違うといい、Aでは自分はデカいと言われるが、Mは大きい人が多いという。すかさず林さんから「Mはメザワリチーム」(笑)。林さんも「両チームで立ち位置を変えていってる」。今回は劇場、特殊メイク、映像と初めて尽くしだったと語り、初日は大変だったが、千秋楽を迎えられて感無量な様子だった。山崎さんからも、ここは劇場として最高かもと褒め言葉。
最後に曽世さんが、平日昼にも関わらずこんなにいっぱい来て頂いたと感謝。今後もスタジオライフの「未来」を応援して下さいとにっこり。次回は倉田が長年あたためてきた『ファントム』だと宣伝も忘れなかった。
カテコは2回! スタオベはなかった。Aチームと同じく、音楽が流れる中、ガンガの「俺たちは、今」から受験生がひと言ずつ発して、みんなで「未来へ!」。手繋ぎのラインナップが綺麗だった。タダとフロルが最後まで手を振ってハケた。
ロビーにはタダとフロル、王様が物販活動。みんな名残惜しそうになかなか帰ろうとしなかった。
Axleのように、キャストを一部変更して、いつかまた再演でもして欲しいな。
Axleの『11人いる!』もダイナミックでライト感覚で良かったが、やはり本家Studio Lifeの『11人いる!』は格が違う。細やかで優しくて、原作ファンをも満足させ感動させてくれた。間違いなく劇団の代表作となるだろう。
Studio Life公演 11人いる! Aチーム 東京千秋楽
2011年2月27日 舞台演劇Studio Life公演『11人いる!』Alcor(アルコル)チーム東京千秋楽を観てきた。
さすがにびっしりと満席。
2週間近く来なかったが、グッズの種類が増えていた。
やっぱりAlcorチームのほうが私の好みだ。
Aチームの舞台は原作と同じベクトルにあるようで、昭和の匂いがほのかにしてナチュラルに溶け込める。
特に山本芳樹@タダと及川健@フロルは最高! さすが長年コンビを組んでただけある。頬を叩く時も、メジャーで計る時も、抱きつく時も息ぴったりで、こちらまでほんわかした気分になる。ラストで同じ道を目指すところは、肩をぶつけ合って飛び跳ねていたが、Mチームではこんなことやってなかったよね。楽日の特別かな?
一番のお気に入りは、タダがフロルにプロポーズするシーン。「きっと美人になるよ」「やっぱ熱あるみたい」で、芳樹さんの優しい表情と物言いにジ~ンときて、及ちゃんのお目目クルクルと頬を染めてそっと肩を預けるところにキュ~ンときちゃう(*^。^*)。原作のイメージそのまま、いやそれ以上の深まりや仕合せが感じられて、思わず涙がこぼれてしまった(;_;)。こういうのを感動の涙っていうんだろう。このシーンを思い出す度に、私は幸せな気分に浸れるんだろうな(^^)。
原作にはないような拘りや演出も、舞台を活気づかせ面白くさせる。
フロルの性別ハプニングで出てくる、象の声のようなアフリカ原住民のような音と音楽が愉快。
チャコ&赤鼻&トトのラップ隊が快調、タダを加えたポーズもビシっと決まったw。Mチームはラップじゃないので、チームキャストでアドリブを決めてるんだろう。
ガンガがとにかく口火をきるのが嬉しい。ラストで真ん中に手を置くが、ヌーにビシっと叩かれる音が大きくて毎回ホントに痛そうだw。
ガンガの「俺たちは、今」から始まって、受験生が立ち並んでひと言ずつ発するところは、爽やかな躍動感をもたらす。フロルが「走る」タダが「歩む」と言うのがイイ。全員の「未来へ!」に希望が高まっていく。
 ̄
終演後、楽日恒例の役者ひと言ずつ挨拶。司会は芳樹さん。
船戸さんはやっぱりバシっと叩かれることに、痛かったがだんだん快感になってきたと苦笑。それを受けて林さんは、自分も痛かったが痛くならない方法を見つけたと相変わらずニクい応え。
山崎さんはみんなと一緒に「未来へ」をやれなくて悔しそう。同じく倉本さんも試験官だからやれないと残念そう。倉本さんは萩尾作品に出るのはこの作品が初めてだったとか。
及ちゃんは「長年の相方のよっちんとやれて幸福な一ヶ月でした」と満面の笑み。最後に芳樹さんが劇団の未来を願って熱弁をふるった。
名古屋公演と大阪公演には芳樹さんは「個人的情報…事情で」(笑)出演されない。タダは両チームともマツシンが担当。なおさら、芳樹さん@タダのラストを拝めて良かった。
カテコは3回も! 拍手の多さでMチームより人気だったことを認識。後ろに誰もいなかったので、感極まって私はスタオベ。ぱらぱらとみんな立っていく。最後に芳樹さんの提案で、もう一度「未来へ」のくだりを再現。船戸さんから始まり、受験生がひと言ずつ発して、会場みんなで「未来へ!」。感無量の千秋楽だった。
とってもイイ楽日挨拶だったが、途中で後ろから花束をもったオバサンが登場。通路を降りて行って途中で留まるから、邪魔になって後ろの人は舞台が見えないじゃないか!?(~o~) 関係者でもなさそうだし、場を中座させるとは非常識すぎる。
すべて終了後、出演者の一部がロビーで物販活動。客寄せか。衣装のまま出てこられると、嬉しいけど余韻が冷めちゃう^^;。
明日はMizarチーム楽日。
版権などの都合で、公演のDVD化はなし。残念でならない。でもAxleの『11人いる!』はDVD化されているし、どうしてこっちでは出来ないのだろう? せめてどこかでテレビ放送でもしてくれないものか。
さすがにびっしりと満席。
2週間近く来なかったが、グッズの種類が増えていた。
やっぱりAlcorチームのほうが私の好みだ。
Aチームの舞台は原作と同じベクトルにあるようで、昭和の匂いがほのかにしてナチュラルに溶け込める。
特に山本芳樹@タダと及川健@フロルは最高! さすが長年コンビを組んでただけある。頬を叩く時も、メジャーで計る時も、抱きつく時も息ぴったりで、こちらまでほんわかした気分になる。ラストで同じ道を目指すところは、肩をぶつけ合って飛び跳ねていたが、Mチームではこんなことやってなかったよね。楽日の特別かな?
一番のお気に入りは、タダがフロルにプロポーズするシーン。「きっと美人になるよ」「やっぱ熱あるみたい」で、芳樹さんの優しい表情と物言いにジ~ンときて、及ちゃんのお目目クルクルと頬を染めてそっと肩を預けるところにキュ~ンときちゃう(*^。^*)。原作のイメージそのまま、いやそれ以上の深まりや仕合せが感じられて、思わず涙がこぼれてしまった(;_;)。こういうのを感動の涙っていうんだろう。このシーンを思い出す度に、私は幸せな気分に浸れるんだろうな(^^)。
原作にはないような拘りや演出も、舞台を活気づかせ面白くさせる。
フロルの性別ハプニングで出てくる、象の声のようなアフリカ原住民のような音と音楽が愉快。
チャコ&赤鼻&トトのラップ隊が快調、タダを加えたポーズもビシっと決まったw。Mチームはラップじゃないので、チームキャストでアドリブを決めてるんだろう。
ガンガがとにかく口火をきるのが嬉しい。ラストで真ん中に手を置くが、ヌーにビシっと叩かれる音が大きくて毎回ホントに痛そうだw。
ガンガの「俺たちは、今」から始まって、受験生が立ち並んでひと言ずつ発するところは、爽やかな躍動感をもたらす。フロルが「走る」タダが「歩む」と言うのがイイ。全員の「未来へ!」に希望が高まっていく。
 ̄
終演後、楽日恒例の役者ひと言ずつ挨拶。司会は芳樹さん。
船戸さんはやっぱりバシっと叩かれることに、痛かったがだんだん快感になってきたと苦笑。それを受けて林さんは、自分も痛かったが痛くならない方法を見つけたと相変わらずニクい応え。
山崎さんはみんなと一緒に「未来へ」をやれなくて悔しそう。同じく倉本さんも試験官だからやれないと残念そう。倉本さんは萩尾作品に出るのはこの作品が初めてだったとか。
及ちゃんは「長年の相方のよっちんとやれて幸福な一ヶ月でした」と満面の笑み。最後に芳樹さんが劇団の未来を願って熱弁をふるった。
名古屋公演と大阪公演には芳樹さんは「個人的情報…事情で」(笑)出演されない。タダは両チームともマツシンが担当。なおさら、芳樹さん@タダのラストを拝めて良かった。
カテコは3回も! 拍手の多さでMチームより人気だったことを認識。後ろに誰もいなかったので、感極まって私はスタオベ。ぱらぱらとみんな立っていく。最後に芳樹さんの提案で、もう一度「未来へ」のくだりを再現。船戸さんから始まり、受験生がひと言ずつ発して、会場みんなで「未来へ!」。感無量の千秋楽だった。
とってもイイ楽日挨拶だったが、途中で後ろから花束をもったオバサンが登場。通路を降りて行って途中で留まるから、邪魔になって後ろの人は舞台が見えないじゃないか!?(~o~) 関係者でもなさそうだし、場を中座させるとは非常識すぎる。
すべて終了後、出演者の一部がロビーで物販活動。客寄せか。衣装のまま出てこられると、嬉しいけど余韻が冷めちゃう^^;。
明日はMizarチーム楽日。
版権などの都合で、公演のDVD化はなし。残念でならない。でもAxleの『11人いる!』はDVD化されているし、どうしてこっちでは出来ないのだろう? せめてどこかでテレビ放送でもしてくれないものか。
コエチカラ POWER OF VOICE 昼&夜
2011年2月26日 イベント『コエチカラ~POWER OF VOICE 81プロデュース30周年記念感謝祭』昼&夜へ行ってきた。
六本木から芝公園へ。会場の隣はン十年前に私が結婚式をあげたところだw。
懸念していた物販。パンフ、クリアファイル&ポスカセット、30周年記念本(二十六夜まいりのCD付き)は入場後に無事買えた。コミソンタイムCDも予約、特典ミニCDも頂いた。ぜんぶ関さん関連ってのが嬉しいw。
ラジオ放送からの番号に頑張って電話して取ったチケット。昼は会場の超ド真ん中!夜はちょい上手寄り。
チケット完売とあったが、1階はチラホラ空席があった。私の隣も空き^^;。そして男子が多いなとあらためて認識。
81プロデュース30周年を迎え、スタッフ・キャストが一堂に会する感謝祭。出演者は以下の81プロデュース所属俳優(敬称略・コピペ)。
江口拓也・江原正士・太田哲治(昼の部のみ)・柿原徹也・川島得愛・川野剛稔・玄田哲章・櫻井孝宏・佐々木望(夜の部のみ)・下和田ヒロキ(昼の部のみ)・鈴木清信・関俊彦・鷹嘴翼・津久井教生・中尾隆聖・中西英樹・中村大樹(昼の部のみ)・中村秀利(昼の部のみ)・羽多野渉・速水けんたろう・福沢良一・細谷カズヨシ・三木眞一郎・三宅健太・宮田幸季・薮中亮平・赤﨑千夏・阿澄佳奈・鵜飼るみ子・榎本温子・片岡あづさ・勝生真沙子・加藤英美里・川田妙子(昼の部のみ)・くまいもとこ・後藤沙緒里(夜の部のみ)・古城望・小林優子・佐久間レイ・下屋則子・篠原恵美・関山美沙紀(夜の部のみ)・高山みなみ(昼の部のみ)・恒松あゆみ・豊口めぐみ・西村ちなみ(昼の部のみ)・原紗友里・弘中くみ子・槙口みき・松来未祐・三嶋さや香・山本麻里安(昼の部のみ)・吉岡さくら・米澤円(夜の部のみ)他。
声の出演で、家弓家正・千葉繁・辻村真人・浅井淑子・巴菁子・向井真理子。
見知ってる人もいれば、全く知らない人も多数^^;。昼ラストでご挨拶された辻村さんと、夜開演前にロビーで握手をして頂いた。
MCは三木さんと豊口さん。昼夜で衣装も替えてきてお洒落。客席通路から登場されたお二人は、歯に衣着せぬざっくらばらんで率直なトークを展開、先輩方には礼儀正しく、同僚や後輩には容赦なく切っていって、愉快痛快な盛り上げ役だった。夜はめぐ~がやや暴走気味、三木さんが慌ててフォローという光景もw。進行中はほぼ出ずっぱりなので、ファンはお徳感だっただろう。
開演前と終演後は若手の影ナレあり。前説、中説、後説も其々替わりばんこで若手が担当。声による手作り感いっぱい。
先ずは全員で賑やかに『飛べ!京浜ドラキュラ』から「0・5馬力」の歌でスタート。若手のダンスもあり。
会場みんなでタイトルコール。音頭を取るのは中尾さん。
イベントは二部構成。一部は80年代中心、二部は若手中心で、81のミュージカルナンバーや朗読を披露する。
【30年をふりかえる思い出のフォトアルバム】中尾さんや玄田さんら12人位が懐かしい話に花を咲かせる。高山さんの「みなみ」は南沢社長から取った名前だったのか(パンフより)。
86年舞台『BACKERS AUDITION』の顔合わせ&本読み&振り付けの映像。81の未来を背負う若手として、後ろでタイツ姿で踊る関さんの姿w。91年舞台『飛べ!京浜ドラキュラ』写真。82年の同名舞台には当時売れっ子の中尾さん水島さん井上さんも出演。舞台『A TASTE OF HONEY~蜜の味』の時に寝泊りしようと、夜中に劇場に忍び込んで怒られたやんちゃな関さんの話も出るw。関さん、このコーナーにはいないのに!
アニメージュツアーのしこふんでる玄田さん&下向いてる井上さんの写真。中尾さんら参加者のン十年前の写真も次々に暴露。みな口々に「どっから手に入れたの?」(笑)。
【朗読】絵本読み聞かせ『じゃがいもポテトくん』。昼は小林さん、夜は佐久間さんが中心になって展開。ピアノ生演奏はヒトヨシノビタさん。
夜のドラマハウスはオリジナルの『ルビーの指輪』。昼は高山さん、夜は勝生さんが相手役。
【思い出の歌】佐久間さんがピタっとフィットしたゴージャスな衣装であでやかに「サマースノウ」。中尾さんのギター&福沢さんがタキシード姿で「スカフォロおいわけ」(?)。中尾さんのギター弾き語りというと、DCの北海道ツアーの催しが思い出される。
タキシード姿で関さんらも登場。『BACKERS』から「ブロードウェイ」を熱唱、心臓破りの曲だけあってオクターブの高さや長さが半端じゃない。関さんのちょっこしソロもあり。声量的には中尾さんや女性陣が勝る。15分休憩後第2部。
【ライブ】加藤英美里、30周年記念で去年誕生した3人組LISP、榎本温子の歌には、会場の男性ファンがここぞとばかりにサイリウムやライトを降り、ジャンプしたり踊ったりと大フィーバー!アングリと見ていたが、後ろの男性のライトが私の頭にゴチっとぶつかったりして苦笑w。
女性陣の後は満を持して速水けんたろう!去年観た舞台『アトム』の後に、81に移籍されたばかりだとか。子ども向けコンサートとは様変わりの会場を見て笑うけんたろうさん。唄うは『オーレンジャー』!オーレンジャー辺りから丁度娘が戦隊ものにハマって、後楽園へ行ったほどだから歌詞も覚えてる。ここぞとばかりに私もライトを振って大興奮!(^o^) この後、昼は中村秀利が劇場版『あしたのジョー』の歌を、夜は佐々木望が『幽遊白書』の歌を披露。どっちも懐かし~。夜だけの望さん、全然出てこないからどうしたかと思ったら、歌で出てきただけだった。
【玄田王決定戦】玄田哲章さんにまつわるクイズコーナー。ここに若手(?)を多数ぶちこんできたw。バックでノビタさんが効果音。4つにチーム分けした後、「玄田さ~ん!」コールでご本人が登場。夜は「てっしょう!」コール。若手のリクエストという形で、スッパマンやアクション仮面や海坊主や岩鬼やらの懐かしキャラのセリフを言って、会場をわかせてくれた(^o^)。
質問は玄田さんの主にプライベートに関するもので、わざと笑いを取ったり上げたりマジに答えたりと様々。中には、玄田さんが取った賞は?に「玄田哲賞」、玄田さんがやったアルバイトに「トランスフォーム」と面白い答えが続出。さすがに気をよくした玄田さんから「0.9」「0.5」の点数が出て、これが勝敗にも影響した。
トランプや数字で急遽できたチームを、めぐ~や三木さんらが勝手に名前を付けるのも愉快。「小動物」「シロクロ」「すね毛」「大中小」「美女と野獣」、ついには会場コールもあって櫻井&波多野&柿原が「イケメン」チーム。昼も夜も優勝チームにいたカッキーが、賞品の《哲シャツ》を2枚も貰ってご満悦。
【The ROUDOKU】お馴染みのメンバーで『二十六夜まいり』の朗読。関さんが中央に座り、佐久間さんと小林さんが上手に並ぶ。ピアノ演奏はノビタさん、弦楽四重奏も入る。
準備ができるまで、関さんと司会とのトーク。『おはなし玉手箱』も10年以上続き、娘が成人式を迎えたりと10年を振り返る関さん。佐久間さんや小林さんとはもう目だけで何を言ってるかわかっちゃうし、演奏のノビタさんはお酒好き。この『二十六夜まいり』は、『たのしっく』『おとなの朗読』に続きやるのは3回目だという。
とにかく30分間、ひとつもミスなく、流れるように情感豊かに物語を語っていく関さんの朗読は圧巻。みなシンとしずまりかえって、関さんの声に耳を傾けていた。これが昼夜の2回あり、関さんの緊張感や集中力は並々ならぬものがあっただろう。だが全く乱れることなく、一定のテンポで語り紡がれる言葉に、確かにもの凄いパワーを感じた。
この物語を聞くのは私も3回目&4回目になる。だが全く飽きることなく、物語世界にのめりこみ、またもや涙が頬を伝った。話に出てくる食事の膳が頭に浮かぶが、今回は花々のほうに意識が向いてその情景がパーッと脳裏に広がった。たんぽぽ、すみれ、さくらそう、そして若草色のプロペラ。様々な色が浮かんだ。
朗読される関さんが青いサテン地のシャツで、小林さんが赤、佐久間さんが黄色のドレスに見えた。これは信号機の色ではなく、物語に出てくる花々のイメージ・カラーだったのだろう。春が近いことが、物語世界をいっそう深めたようだった。
フィナーレは全員が登場して歌。夜はカッキーが玄シャツ着用w。
昼も夜も中尾さんが代表して挨拶。夜はサプライズで中尾さんのハッピーバースデーのお祝いも。若い中尾さん&バイキンマンのケーキまで登場。花束が中尾さんに贈られた。人生の半分を81で過ごした中尾さんは「ひとりひとりの思い、一人一人の家族の思い、皆さんの思いや応援を受けてステージに立って、あたたかい拍手を頂いてます」「まだまだ走り続けます。40周年50周年走り続けていきたいので応援宜しくお願いします」としみじみ感無量に語った。
大きな拍手と共に終了。ステージが暗くなったので顔は観辛かったが、幕が下ろされた。
昼は30分遅れ、夜も15分遅れでスタート。内容が押したのか、どちらも3時間のボリューム。全部終了したのが21時30分だった。予定では21時だったのかな。遠方から来た人も多く、途中で帰られた方もいたし、昼は予定通りにはじめて欲しかった。
全体的に、以前からの歌や朗読を披露することで、文字通り30年を振り返る内容がメイン。目新しいものがなかったのがちょっと物足りないか。ベテランの朗読や歌があったのは良いが、若手はトークや歌だけで、演技面での参加がなかったのがファンには心残りだろう。櫻井くんみたいに、朗読にも少し参加させても良かったと思う。
81プロデュースでの舞台は殆ど観てないし馴染みもないので、音楽や歌が流れても、いまひとつステージにのめりこめなかった。披露するメンバーも同じ人で固定されていたし。
せめて朗読やトークに参加するメンバーのフルネームを、スクリーンのテロップに映して欲しかった。声だけで紹介されてもすぐに把握できない。耳だけでなく目での情報も必要だ。メンバーを知ることで、81プロデュースに愛着も生まれるだろう。
六本木から芝公園へ。会場の隣はン十年前に私が結婚式をあげたところだw。
懸念していた物販。パンフ、クリアファイル&ポスカセット、30周年記念本(二十六夜まいりのCD付き)は入場後に無事買えた。コミソンタイムCDも予約、特典ミニCDも頂いた。ぜんぶ関さん関連ってのが嬉しいw。
ラジオ放送からの番号に頑張って電話して取ったチケット。昼は会場の超ド真ん中!夜はちょい上手寄り。
チケット完売とあったが、1階はチラホラ空席があった。私の隣も空き^^;。そして男子が多いなとあらためて認識。
81プロデュース30周年を迎え、スタッフ・キャストが一堂に会する感謝祭。出演者は以下の81プロデュース所属俳優(敬称略・コピペ)。
江口拓也・江原正士・太田哲治(昼の部のみ)・柿原徹也・川島得愛・川野剛稔・玄田哲章・櫻井孝宏・佐々木望(夜の部のみ)・下和田ヒロキ(昼の部のみ)・鈴木清信・関俊彦・鷹嘴翼・津久井教生・中尾隆聖・中西英樹・中村大樹(昼の部のみ)・中村秀利(昼の部のみ)・羽多野渉・速水けんたろう・福沢良一・細谷カズヨシ・三木眞一郎・三宅健太・宮田幸季・薮中亮平・赤﨑千夏・阿澄佳奈・鵜飼るみ子・榎本温子・片岡あづさ・勝生真沙子・加藤英美里・川田妙子(昼の部のみ)・くまいもとこ・後藤沙緒里(夜の部のみ)・古城望・小林優子・佐久間レイ・下屋則子・篠原恵美・関山美沙紀(夜の部のみ)・高山みなみ(昼の部のみ)・恒松あゆみ・豊口めぐみ・西村ちなみ(昼の部のみ)・原紗友里・弘中くみ子・槙口みき・松来未祐・三嶋さや香・山本麻里安(昼の部のみ)・吉岡さくら・米澤円(夜の部のみ)他。
声の出演で、家弓家正・千葉繁・辻村真人・浅井淑子・巴菁子・向井真理子。
見知ってる人もいれば、全く知らない人も多数^^;。昼ラストでご挨拶された辻村さんと、夜開演前にロビーで握手をして頂いた。
MCは三木さんと豊口さん。昼夜で衣装も替えてきてお洒落。客席通路から登場されたお二人は、歯に衣着せぬざっくらばらんで率直なトークを展開、先輩方には礼儀正しく、同僚や後輩には容赦なく切っていって、愉快痛快な盛り上げ役だった。夜はめぐ~がやや暴走気味、三木さんが慌ててフォローという光景もw。進行中はほぼ出ずっぱりなので、ファンはお徳感だっただろう。
開演前と終演後は若手の影ナレあり。前説、中説、後説も其々替わりばんこで若手が担当。声による手作り感いっぱい。
先ずは全員で賑やかに『飛べ!京浜ドラキュラ』から「0・5馬力」の歌でスタート。若手のダンスもあり。
会場みんなでタイトルコール。音頭を取るのは中尾さん。
イベントは二部構成。一部は80年代中心、二部は若手中心で、81のミュージカルナンバーや朗読を披露する。
【30年をふりかえる思い出のフォトアルバム】中尾さんや玄田さんら12人位が懐かしい話に花を咲かせる。高山さんの「みなみ」は南沢社長から取った名前だったのか(パンフより)。
86年舞台『BACKERS AUDITION』の顔合わせ&本読み&振り付けの映像。81の未来を背負う若手として、後ろでタイツ姿で踊る関さんの姿w。91年舞台『飛べ!京浜ドラキュラ』写真。82年の同名舞台には当時売れっ子の中尾さん水島さん井上さんも出演。舞台『A TASTE OF HONEY~蜜の味』の時に寝泊りしようと、夜中に劇場に忍び込んで怒られたやんちゃな関さんの話も出るw。関さん、このコーナーにはいないのに!
アニメージュツアーのしこふんでる玄田さん&下向いてる井上さんの写真。中尾さんら参加者のン十年前の写真も次々に暴露。みな口々に「どっから手に入れたの?」(笑)。
【朗読】絵本読み聞かせ『じゃがいもポテトくん』。昼は小林さん、夜は佐久間さんが中心になって展開。ピアノ生演奏はヒトヨシノビタさん。
夜のドラマハウスはオリジナルの『ルビーの指輪』。昼は高山さん、夜は勝生さんが相手役。
【思い出の歌】佐久間さんがピタっとフィットしたゴージャスな衣装であでやかに「サマースノウ」。中尾さんのギター&福沢さんがタキシード姿で「スカフォロおいわけ」(?)。中尾さんのギター弾き語りというと、DCの北海道ツアーの催しが思い出される。
タキシード姿で関さんらも登場。『BACKERS』から「ブロードウェイ」を熱唱、心臓破りの曲だけあってオクターブの高さや長さが半端じゃない。関さんのちょっこしソロもあり。声量的には中尾さんや女性陣が勝る。15分休憩後第2部。
【ライブ】加藤英美里、30周年記念で去年誕生した3人組LISP、榎本温子の歌には、会場の男性ファンがここぞとばかりにサイリウムやライトを降り、ジャンプしたり踊ったりと大フィーバー!アングリと見ていたが、後ろの男性のライトが私の頭にゴチっとぶつかったりして苦笑w。
女性陣の後は満を持して速水けんたろう!去年観た舞台『アトム』の後に、81に移籍されたばかりだとか。子ども向けコンサートとは様変わりの会場を見て笑うけんたろうさん。唄うは『オーレンジャー』!オーレンジャー辺りから丁度娘が戦隊ものにハマって、後楽園へ行ったほどだから歌詞も覚えてる。ここぞとばかりに私もライトを振って大興奮!(^o^) この後、昼は中村秀利が劇場版『あしたのジョー』の歌を、夜は佐々木望が『幽遊白書』の歌を披露。どっちも懐かし~。夜だけの望さん、全然出てこないからどうしたかと思ったら、歌で出てきただけだった。
【玄田王決定戦】玄田哲章さんにまつわるクイズコーナー。ここに若手(?)を多数ぶちこんできたw。バックでノビタさんが効果音。4つにチーム分けした後、「玄田さ~ん!」コールでご本人が登場。夜は「てっしょう!」コール。若手のリクエストという形で、スッパマンやアクション仮面や海坊主や岩鬼やらの懐かしキャラのセリフを言って、会場をわかせてくれた(^o^)。
質問は玄田さんの主にプライベートに関するもので、わざと笑いを取ったり上げたりマジに答えたりと様々。中には、玄田さんが取った賞は?に「玄田哲賞」、玄田さんがやったアルバイトに「トランスフォーム」と面白い答えが続出。さすがに気をよくした玄田さんから「0.9」「0.5」の点数が出て、これが勝敗にも影響した。
トランプや数字で急遽できたチームを、めぐ~や三木さんらが勝手に名前を付けるのも愉快。「小動物」「シロクロ」「すね毛」「大中小」「美女と野獣」、ついには会場コールもあって櫻井&波多野&柿原が「イケメン」チーム。昼も夜も優勝チームにいたカッキーが、賞品の《哲シャツ》を2枚も貰ってご満悦。
【The ROUDOKU】お馴染みのメンバーで『二十六夜まいり』の朗読。関さんが中央に座り、佐久間さんと小林さんが上手に並ぶ。ピアノ演奏はノビタさん、弦楽四重奏も入る。
準備ができるまで、関さんと司会とのトーク。『おはなし玉手箱』も10年以上続き、娘が成人式を迎えたりと10年を振り返る関さん。佐久間さんや小林さんとはもう目だけで何を言ってるかわかっちゃうし、演奏のノビタさんはお酒好き。この『二十六夜まいり』は、『たのしっく』『おとなの朗読』に続きやるのは3回目だという。
とにかく30分間、ひとつもミスなく、流れるように情感豊かに物語を語っていく関さんの朗読は圧巻。みなシンとしずまりかえって、関さんの声に耳を傾けていた。これが昼夜の2回あり、関さんの緊張感や集中力は並々ならぬものがあっただろう。だが全く乱れることなく、一定のテンポで語り紡がれる言葉に、確かにもの凄いパワーを感じた。
この物語を聞くのは私も3回目&4回目になる。だが全く飽きることなく、物語世界にのめりこみ、またもや涙が頬を伝った。話に出てくる食事の膳が頭に浮かぶが、今回は花々のほうに意識が向いてその情景がパーッと脳裏に広がった。たんぽぽ、すみれ、さくらそう、そして若草色のプロペラ。様々な色が浮かんだ。
朗読される関さんが青いサテン地のシャツで、小林さんが赤、佐久間さんが黄色のドレスに見えた。これは信号機の色ではなく、物語に出てくる花々のイメージ・カラーだったのだろう。春が近いことが、物語世界をいっそう深めたようだった。
フィナーレは全員が登場して歌。夜はカッキーが玄シャツ着用w。
昼も夜も中尾さんが代表して挨拶。夜はサプライズで中尾さんのハッピーバースデーのお祝いも。若い中尾さん&バイキンマンのケーキまで登場。花束が中尾さんに贈られた。人生の半分を81で過ごした中尾さんは「ひとりひとりの思い、一人一人の家族の思い、皆さんの思いや応援を受けてステージに立って、あたたかい拍手を頂いてます」「まだまだ走り続けます。40周年50周年走り続けていきたいので応援宜しくお願いします」としみじみ感無量に語った。
大きな拍手と共に終了。ステージが暗くなったので顔は観辛かったが、幕が下ろされた。
昼は30分遅れ、夜も15分遅れでスタート。内容が押したのか、どちらも3時間のボリューム。全部終了したのが21時30分だった。予定では21時だったのかな。遠方から来た人も多く、途中で帰られた方もいたし、昼は予定通りにはじめて欲しかった。
全体的に、以前からの歌や朗読を披露することで、文字通り30年を振り返る内容がメイン。目新しいものがなかったのがちょっと物足りないか。ベテランの朗読や歌があったのは良いが、若手はトークや歌だけで、演技面での参加がなかったのがファンには心残りだろう。櫻井くんみたいに、朗読にも少し参加させても良かったと思う。
81プロデュースでの舞台は殆ど観てないし馴染みもないので、音楽や歌が流れても、いまひとつステージにのめりこめなかった。披露するメンバーも同じ人で固定されていたし。
せめて朗読やトークに参加するメンバーのフルネームを、スクリーンのテロップに映して欲しかった。声だけで紹介されてもすぐに把握できない。耳だけでなく目での情報も必要だ。メンバーを知ることで、81プロデュースに愛着も生まれるだろう。
映画 ポールダンシングボーイ☆ず 完成披露試写会&舞台挨拶
2011年2月26日 映画映画『ポールダンシングボーイ☆ず』完成披露試写会&舞台挨拶に行ってきた。
D-BOYSの弟分ボーイズユニット【D2】が主演。夏頃の撮影だったので、新メンバーは含まれず。
ポールダンスというと、先日観たRUN&GUNのイベントが思い出される。あの難しい「ポールダンス」に、素人同然の(?)ボーイズたちが挑む。
お金をダマし取られた冴えないボーイズたちが、スタジオで目の当りにしたポールダンスをやることを決意。仲間やギャラリーの輪が広がって、努力と遠心力で力をつけていき、ついにショー・ステージと道が開ける。未来をひらく青春ダンシング・ムービー。
D2キャスト10人がお目当てだが、設定や理由にムリがなく、物語としても実に面白かった。
脚本が抜群にイイ。D2メンバーの個性を更に広げたキャラクター、彼らに関わる魅力的な女性たち。丁寧な人間関係の描写、テンポのいい展開、軽快な会話と今風のコンテンツなど、お洒落でカッコイー中にも、堅実で真面目な味が盛り込まれている。
こういった若者の成長物語はラストのショーが見せ場だが、ここでは経過部分にポイントが置かれ、日常や練習風景が見どころになっている。
出演者の名前を取った役名だったり、ほぼ固定の衣装を着ていたりと、メンバーを把握し易いのが嬉しい。年上の女がわんさか登場し、ただの恋愛模様にとどまらない、半歩斜め前にいく設定も痛快だ。
主人公は荒井敦史だが、彼から率先してポールダンスははじまらない。相方・阿久津慎太郎は演技は硬いがハンサム。二人のお笑いに出てきた「ビートルズ」ネタに思わず頷くw。この映画でようやく荒井くんと阿久津くんの区別がついたw。
ホームレス役の上鶴徹は、明るく調子のいい関西弁で場面を席巻したり、恋愛や家族問題でシリアスな顔を見せるなど、主人公ばりの活躍と存在感。
元リーマン役の山口賢貴は、真面目な中にトボけた味が出ていて上手い。オバさんキラーの設定だが、ポールに頭をぶつけた時は、カワイイ!とマジで私もつぶやいてしまったv。
近江陽一郎は、爽やかで健気な顔をして「寒い」ダジャレを連発、思った以上に目立つことw。三角関係が実は四角関係だったと知る展開が面白い。
三津谷亮は東北弁を喋ると、八戸亮にソックリw。神秘的な色気より素朴さでプッシュか。
西井幸人は小柄で何をやっても可愛いのに、逆手に取った気の強い役どころを好演。
池岡亮介は爽やかな高校生役がよく似合う。上鶴くんに抱きついた時は『テニミュ』が浮かんでツボにハマる。
残念だったのは、ダンスに参加できなかった峰岸拓哉と陣内将。陣内くんは舞台『タンブリング』中だったようだが、いつかその肉体を駆使して欲しい。
ショーになると統一された衣装となり、照明やカメラの関係で、其々の顔が判別しにくくなったのがいまひとつ。書いてある文字も読み難く、説明が必要そうだ。
男のポールダンスといえば、パンツ一丁! みんなの格好も見どころだがw、若さと団結力で昇華させたパフォーマンスが楽しく男っぽい。できうるなら、もう少しショー的な完成度が欲しかった。映画という制約の中だけに通用するものだろう。
時間とお金があって、もっと稽古を積めば、『タンブリング』のようにテレビドラマや舞台化も可能だと思う。ブームをきりひらくのは、D2の情熱とヤル気次第だろう。
 ̄
終演後、舞台挨拶。マスコミ撮影多し。
D2メンバー10人と金子修介監督が登壇。メンバーは白いシャツにジーンズ、ブーツインで統一し清潔感あふれる。
映画のキャッチコピーは「男がポールダンスってどゆこと!?」になぞらえ、「10人いるとまるで部活。みんなで切磋琢磨してできた」と荒井くん。練習は1ヶ月半、スタントなし。最後のシーンについて「緊張した」「楽しかった」の声の中、アレについては恥かしかった、いや大丈夫だったと意見が分かれるw。達成感は等しくあったようだ。
ポールは「バランス感覚と力」と三津谷くん。其々に得手不得手があり、バランスは池岡くん、力技は上鶴くんと賢貴くんと近江くん、セクシーさは西井くんと三津谷くんと池岡くんw、回転は荒井くんと阿久津くん(?)。
D2ライブを観て面白いと思った監督は、10人全部使っちゃおうと決意。みんな礼儀正しいし、爽やかだし、顔が綺麗だし、基礎ができているので、のばしてやりたいと思ったという。また一緒にやりたいと絶賛。褒められたメンバーからも「ありがとうございます」。
最後に荒井くんから「5/28より順次公開」の情報。
いったん退場してから、フォトセッションで再び下手から登場。真ん中の通路まで行き、観客と一緒に撮影。「ポールダンシング!」と「ボーイズ!」のコール&レスポンス。
最後にみんな手を振りながらハケるが、三津谷くんが一番丁寧で愛想が良かった。
 ̄ ̄ ̄
仮面ライダー&スーパー戦隊映画予告収録DVD付き、3枚綴り前売券を無事にゲット。
朝から早く行って並ぶほどではなかった。
帰宅してから早速観た。懐かしの1号ライダーから平成オーズまで。カブトの和樹から電王の健、キバの瀬戸へ続く流れがイイわん。関モモタロスの声もいっぱい響いてホクホク。ただ仮面ライダー編と比べると、戦隊編は流れがいまいち中途半端。メガレンジャーとかなかったもんね。ズッキーやアラヤンは映ったし、石田バエの声も流れたからいっかw。
ともあれ、放送中の『ゴーカイジャー』には色々期待もあるし、『レッツゴー仮面ライダー』の公開まであと1ヶ月。特撮イヤーをじわじわと実感するこのごろ。
D-BOYSの弟分ボーイズユニット【D2】が主演。夏頃の撮影だったので、新メンバーは含まれず。
ポールダンスというと、先日観たRUN&GUNのイベントが思い出される。あの難しい「ポールダンス」に、素人同然の(?)ボーイズたちが挑む。
お金をダマし取られた冴えないボーイズたちが、スタジオで目の当りにしたポールダンスをやることを決意。仲間やギャラリーの輪が広がって、努力と遠心力で力をつけていき、ついにショー・ステージと道が開ける。未来をひらく青春ダンシング・ムービー。
D2キャスト10人がお目当てだが、設定や理由にムリがなく、物語としても実に面白かった。
脚本が抜群にイイ。D2メンバーの個性を更に広げたキャラクター、彼らに関わる魅力的な女性たち。丁寧な人間関係の描写、テンポのいい展開、軽快な会話と今風のコンテンツなど、お洒落でカッコイー中にも、堅実で真面目な味が盛り込まれている。
こういった若者の成長物語はラストのショーが見せ場だが、ここでは経過部分にポイントが置かれ、日常や練習風景が見どころになっている。
出演者の名前を取った役名だったり、ほぼ固定の衣装を着ていたりと、メンバーを把握し易いのが嬉しい。年上の女がわんさか登場し、ただの恋愛模様にとどまらない、半歩斜め前にいく設定も痛快だ。
主人公は荒井敦史だが、彼から率先してポールダンスははじまらない。相方・阿久津慎太郎は演技は硬いがハンサム。二人のお笑いに出てきた「ビートルズ」ネタに思わず頷くw。この映画でようやく荒井くんと阿久津くんの区別がついたw。
ホームレス役の上鶴徹は、明るく調子のいい関西弁で場面を席巻したり、恋愛や家族問題でシリアスな顔を見せるなど、主人公ばりの活躍と存在感。
元リーマン役の山口賢貴は、真面目な中にトボけた味が出ていて上手い。オバさんキラーの設定だが、ポールに頭をぶつけた時は、カワイイ!とマジで私もつぶやいてしまったv。
近江陽一郎は、爽やかで健気な顔をして「寒い」ダジャレを連発、思った以上に目立つことw。三角関係が実は四角関係だったと知る展開が面白い。
三津谷亮は東北弁を喋ると、八戸亮にソックリw。神秘的な色気より素朴さでプッシュか。
西井幸人は小柄で何をやっても可愛いのに、逆手に取った気の強い役どころを好演。
池岡亮介は爽やかな高校生役がよく似合う。上鶴くんに抱きついた時は『テニミュ』が浮かんでツボにハマる。
残念だったのは、ダンスに参加できなかった峰岸拓哉と陣内将。陣内くんは舞台『タンブリング』中だったようだが、いつかその肉体を駆使して欲しい。
ショーになると統一された衣装となり、照明やカメラの関係で、其々の顔が判別しにくくなったのがいまひとつ。書いてある文字も読み難く、説明が必要そうだ。
男のポールダンスといえば、パンツ一丁! みんなの格好も見どころだがw、若さと団結力で昇華させたパフォーマンスが楽しく男っぽい。できうるなら、もう少しショー的な完成度が欲しかった。映画という制約の中だけに通用するものだろう。
時間とお金があって、もっと稽古を積めば、『タンブリング』のようにテレビドラマや舞台化も可能だと思う。ブームをきりひらくのは、D2の情熱とヤル気次第だろう。
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終演後、舞台挨拶。マスコミ撮影多し。
D2メンバー10人と金子修介監督が登壇。メンバーは白いシャツにジーンズ、ブーツインで統一し清潔感あふれる。
映画のキャッチコピーは「男がポールダンスってどゆこと!?」になぞらえ、「10人いるとまるで部活。みんなで切磋琢磨してできた」と荒井くん。練習は1ヶ月半、スタントなし。最後のシーンについて「緊張した」「楽しかった」の声の中、アレについては恥かしかった、いや大丈夫だったと意見が分かれるw。達成感は等しくあったようだ。
ポールは「バランス感覚と力」と三津谷くん。其々に得手不得手があり、バランスは池岡くん、力技は上鶴くんと賢貴くんと近江くん、セクシーさは西井くんと三津谷くんと池岡くんw、回転は荒井くんと阿久津くん(?)。
D2ライブを観て面白いと思った監督は、10人全部使っちゃおうと決意。みんな礼儀正しいし、爽やかだし、顔が綺麗だし、基礎ができているので、のばしてやりたいと思ったという。また一緒にやりたいと絶賛。褒められたメンバーからも「ありがとうございます」。
最後に荒井くんから「5/28より順次公開」の情報。
いったん退場してから、フォトセッションで再び下手から登場。真ん中の通路まで行き、観客と一緒に撮影。「ポールダンシング!」と「ボーイズ!」のコール&レスポンス。
最後にみんな手を振りながらハケるが、三津谷くんが一番丁寧で愛想が良かった。
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仮面ライダー&スーパー戦隊映画予告収録DVD付き、3枚綴り前売券を無事にゲット。
朝から早く行って並ぶほどではなかった。
帰宅してから早速観た。懐かしの1号ライダーから平成オーズまで。カブトの和樹から電王の健、キバの瀬戸へ続く流れがイイわん。関モモタロスの声もいっぱい響いてホクホク。ただ仮面ライダー編と比べると、戦隊編は流れがいまいち中途半端。メガレンジャーとかなかったもんね。ズッキーやアラヤンは映ったし、石田バエの声も流れたからいっかw。
ともあれ、放送中の『ゴーカイジャー』には色々期待もあるし、『レッツゴー仮面ライダー』の公開まであと1ヶ月。特撮イヤーをじわじわと実感するこのごろ。
ミシマダブル わが友ヒットラー
2011年2月25日 舞台演劇ミシマダブル『わが友ヒットラー』を観てきた。
三島由紀夫の代表作『サド侯爵夫人』と対をなす舞台で、蜷川幸雄演出により同俳優とほぼ同セットで交互上演。
『サド』が18世紀フランスを舞台の女性六名の話なら、『ヒットラー』は20世紀ドイツが舞台の男性四名の話。
どちらか一方を観たら、もう一方もどうしても観たくなる。二作品を見比べる楽しみと醍醐味。そういう意味でも成功した舞台だろう。
『サド』と同じく、はじまりは搬入口が見える空っぽの舞台。鏡ばりの壁や家具が運ばれるのは一緒。『サド』と違うのは、窓がバルコニーに代わり、ヒットラーが演説する場所となることだ。それだけでドキドキさせながら、一端下ろされた垂れ幕が開けられてスタート。“赤”がこんなに似合う舞台はない。
ナチスによる極左右粛清の前後。ヒットラー、レーム、シュトラッサー、クルップの思惑が交錯する話。
『サド』と同じく膨大で難解なセリフの洪水と、ぶつかりあう会話の渦に圧倒される。ただ『サド』とは様相がかなり違う。
ドイツ語を意識させる、キレのあるきびきびした言葉の数々。厳粛で硬質的なスーツにネクタイ、軍服に軍帽。まさに“漢”たちの空気がそこにあった。
だが表の見た目と違って、なんとなまめかしく感じられる舞台なのだろう。
『サド』は豪華絢爛な衣装と比べて、会話で表現されるのは男性的ともいえる闘いの激しさ。ところが『ヒットラー』では革命と軍隊という血なまぐさい話題をしながら、彼らの中からは感傷的で情熱的で苦々しい青春のドラマが見え隠れし、不気味な中にも女性的な甘酸っぱさが感じられるのだ。これは男優による男性だけの舞台特有の色気ともいえるだろうか。
ヒットラーに忠誠を誓い盲目的に慕うレームは、彼が世界の全てであり、心底から信頼し愛していたのだろう。レームは親しげにヒットラーに物言い、彼の肩を抱いたり手を握ったりと、一幕はかなり刺激的な演出で、腐女子の心をじっくりと惹き付けるw。
一幕が恋愛モードなら、二幕は浮気モード。ヒットラーはクルップを引き込むが、疑いもしないレームはシュトレッサーからの申し出を断固拒否する。二幕と三幕の間に破局。三幕はあらたな相手を求めるヒットラーの姿だろう。まるでひとつの壮大なラブ・ストーリー(笑)。これが色っぽくないわけがない。
東山紀之は二つの作品で、似て異なる役をやり遂げたといえよう。『サド』では侯爵を盲目的に愛する“貞淑”なルネ夫人が、結局侯爵を裏切る役。『ヒットラー』ではヒットラーに“貞淑”なレームが、結局ヒットラーに裏切られる役。
どちらも真面目で誠実な印象で、情熱的な思いが吹きだすような演じ方だが、レームのほうが武骨で不器用な青年らしさが出ていて似合っていた。軍人らしいビジュアルが美しく格好良いこと。ことに軍帽を目深に被った姿が『アドルフに告ぐ』のアドルフそっくりで、軍帽から現れた金髪にもドッキリさせられた。体の動きや敬礼なども実に軍人らしく、よく研究している。2幕でテーブルを別室に押していく様子に小さなユーモアも感じられた。セリフはやや単調に聞こえたが、演技を超えた凛々しさと楽しさがあった。
生田斗真がヒットラー役と知った時は驚いたが、この複雑で純粋で狂気な“怪物”をよくぞ演じきったなと感心する。一幕では友愛な指導者、二幕では理性的な指令者、三幕では凶暴果敢な独裁者へと、ヒットラーが変身するごとに、生田くんの演技もどんどん摩擦し燃え上がって大きく変貌していくのがスゴイ。一幕の演説のケレン味ある所作も面白かった。正直、生田くんがここまでヤれるとは思わなかった。まるで生田くんが今持つ全てを超越した力を、神がかり的に舞台に発揮されてたようだった。
ただ、髭をつけても軍服を着ても、どうしても若いヒットラーにしか見えなかった。それは声の持つ力強さにも関連している。年齢を埋める作業、ヒットラーの胸底にある醜さや恐怖までは表現できてなかったのが惜しい。
平幹二郎のクルップは武器商人らしい狡猾さと柔軟さが出ていて、セリフの一つ一つが実に分り易く味わい深い。『サド』のモントルイユ夫人と同様、場をかき乱し引き起す役だが、ここでは成功するタイプといえようか。
木場勝己のシュトレッサーは一番民衆の立場にあるのか、誰からも邪険にされる憎まれ役。『サド』と同じく悲劇的だが、もっと無念であったに違いない。木場さんの達者な演技に引き込まれるが、ヒットラーへの嫌悪感とレームへの好感の表現がカギとなるだろうか。
ひたむきにヒットラーを信望するまっすぐで純粋なレーム。
三幕で恐怖政治へとひた走る狂気と野望のヒットラー。
どちらも軍服を着ていたせいか、二人の姿に、割腹自殺を遂げた三島由紀夫本人を重ねそうにもなった。三島氏がどんな性格でどんな人だったのかよくは知らない。だがレームに自己を投影させて「わが友」と呼んだヒットラーも、実は自分のなりたかった影のひとつなのかもしれない。自分を愛したナルシストでなければ書けない劇だったとも思う。
三島由紀夫の代表作『サド侯爵夫人』と対をなす舞台で、蜷川幸雄演出により同俳優とほぼ同セットで交互上演。
『サド』が18世紀フランスを舞台の女性六名の話なら、『ヒットラー』は20世紀ドイツが舞台の男性四名の話。
どちらか一方を観たら、もう一方もどうしても観たくなる。二作品を見比べる楽しみと醍醐味。そういう意味でも成功した舞台だろう。
『サド』と同じく、はじまりは搬入口が見える空っぽの舞台。鏡ばりの壁や家具が運ばれるのは一緒。『サド』と違うのは、窓がバルコニーに代わり、ヒットラーが演説する場所となることだ。それだけでドキドキさせながら、一端下ろされた垂れ幕が開けられてスタート。“赤”がこんなに似合う舞台はない。
ナチスによる極左右粛清の前後。ヒットラー、レーム、シュトラッサー、クルップの思惑が交錯する話。
『サド』と同じく膨大で難解なセリフの洪水と、ぶつかりあう会話の渦に圧倒される。ただ『サド』とは様相がかなり違う。
ドイツ語を意識させる、キレのあるきびきびした言葉の数々。厳粛で硬質的なスーツにネクタイ、軍服に軍帽。まさに“漢”たちの空気がそこにあった。
だが表の見た目と違って、なんとなまめかしく感じられる舞台なのだろう。
『サド』は豪華絢爛な衣装と比べて、会話で表現されるのは男性的ともいえる闘いの激しさ。ところが『ヒットラー』では革命と軍隊という血なまぐさい話題をしながら、彼らの中からは感傷的で情熱的で苦々しい青春のドラマが見え隠れし、不気味な中にも女性的な甘酸っぱさが感じられるのだ。これは男優による男性だけの舞台特有の色気ともいえるだろうか。
ヒットラーに忠誠を誓い盲目的に慕うレームは、彼が世界の全てであり、心底から信頼し愛していたのだろう。レームは親しげにヒットラーに物言い、彼の肩を抱いたり手を握ったりと、一幕はかなり刺激的な演出で、腐女子の心をじっくりと惹き付けるw。
一幕が恋愛モードなら、二幕は浮気モード。ヒットラーはクルップを引き込むが、疑いもしないレームはシュトレッサーからの申し出を断固拒否する。二幕と三幕の間に破局。三幕はあらたな相手を求めるヒットラーの姿だろう。まるでひとつの壮大なラブ・ストーリー(笑)。これが色っぽくないわけがない。
東山紀之は二つの作品で、似て異なる役をやり遂げたといえよう。『サド』では侯爵を盲目的に愛する“貞淑”なルネ夫人が、結局侯爵を裏切る役。『ヒットラー』ではヒットラーに“貞淑”なレームが、結局ヒットラーに裏切られる役。
どちらも真面目で誠実な印象で、情熱的な思いが吹きだすような演じ方だが、レームのほうが武骨で不器用な青年らしさが出ていて似合っていた。軍人らしいビジュアルが美しく格好良いこと。ことに軍帽を目深に被った姿が『アドルフに告ぐ』のアドルフそっくりで、軍帽から現れた金髪にもドッキリさせられた。体の動きや敬礼なども実に軍人らしく、よく研究している。2幕でテーブルを別室に押していく様子に小さなユーモアも感じられた。セリフはやや単調に聞こえたが、演技を超えた凛々しさと楽しさがあった。
生田斗真がヒットラー役と知った時は驚いたが、この複雑で純粋で狂気な“怪物”をよくぞ演じきったなと感心する。一幕では友愛な指導者、二幕では理性的な指令者、三幕では凶暴果敢な独裁者へと、ヒットラーが変身するごとに、生田くんの演技もどんどん摩擦し燃え上がって大きく変貌していくのがスゴイ。一幕の演説のケレン味ある所作も面白かった。正直、生田くんがここまでヤれるとは思わなかった。まるで生田くんが今持つ全てを超越した力を、神がかり的に舞台に発揮されてたようだった。
ただ、髭をつけても軍服を着ても、どうしても若いヒットラーにしか見えなかった。それは声の持つ力強さにも関連している。年齢を埋める作業、ヒットラーの胸底にある醜さや恐怖までは表現できてなかったのが惜しい。
平幹二郎のクルップは武器商人らしい狡猾さと柔軟さが出ていて、セリフの一つ一つが実に分り易く味わい深い。『サド』のモントルイユ夫人と同様、場をかき乱し引き起す役だが、ここでは成功するタイプといえようか。
木場勝己のシュトレッサーは一番民衆の立場にあるのか、誰からも邪険にされる憎まれ役。『サド』と同じく悲劇的だが、もっと無念であったに違いない。木場さんの達者な演技に引き込まれるが、ヒットラーへの嫌悪感とレームへの好感の表現がカギとなるだろうか。
ひたむきにヒットラーを信望するまっすぐで純粋なレーム。
三幕で恐怖政治へとひた走る狂気と野望のヒットラー。
どちらも軍服を着ていたせいか、二人の姿に、割腹自殺を遂げた三島由紀夫本人を重ねそうにもなった。三島氏がどんな性格でどんな人だったのかよくは知らない。だがレームに自己を投影させて「わが友」と呼んだヒットラーも、実は自分のなりたかった影のひとつなのかもしれない。自分を愛したナルシストでなければ書けない劇だったとも思う。
映画 ナルニア国物語 第3章 吹替え版
2011年2月25日 映画映画『ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島』吹替え版を観てきた。
あれから数年後のイギリス。いとこの家に預けられていた兄妹が、いとこと共にナルニアの海へ導かれ、懐かしい仲間たちと再会するが、邪悪で謎めいた「霧」を追い払う冒険の旅に出る。
ペベンシー兄妹のエドマンドとルーシー、そしてナルニア国の王となったカスピアンがメインの話。
今度は海洋ファンタジー・アドベンチャーなので、お宝に海獣、大荒波に暴風に海底と、誰もが目にする海賊めいた匂いがいっぱい。
魔法の島や、ナルニア海軍の帆船「朝びらき丸」を舞台に、ナルニアの個性的キャラクターが賑やかに活躍する。
4兄弟の次男次女というのは、其々上に対してコンプレックスがあるようだ。心に潜む不安や恐れを実体化させる「霧」の魔力で、二人とも己の弱さと勇気を試されるが、具現化されるだけで思ったより迷いや葛藤が少ない。経験を積んだ二人は、既に確固とした考えで自覚と責任を持っているから、ウィークポイントが出てこない。
カスピアンも不明の父への思いはあれど、知恵と勇気を持って優しく凛々しく船員や民を導く満身創痍な王なので、これといって不備な点が見つからないのだ。男らしいしイケメンだものね。彼女や妃がいないのがフシギなくらい。
エドマンドとルーシーは1章と比べると心身ともに大きく成長していて驚く。カスピアンは既に立派な大人の構え。もう「子供たち」とは呼べないだろう。
彼らの代わりに登場するのが、エドマンドたちのいとこ・ユースチス。イジワルで傲慢で、エドマンドたちを敵対視し、ナルニアの国や民の存在も信じられず馴染めずに、反発してばかりだったイジっぱりで強情な男の子。彼が日記に書くことは、ナルニアを知らぬ普通の人間たちの見方だから、似た共鳴感さえわかせて可笑しい。
ところが彼も自業自得の行為で変貌したおかげで、早々と自分の過ちに気づいてしまう。素直さは可愛いが、人物の手ごたえ感は薄かった。
ユースチスと思わぬコンビを組まされるのが、誇り高きネズミの騎士リーピチープ。彼の存在がこの友情物語に不可欠だ。リーピの軽妙な喋りと颯爽とした動きが見どころ。リーピに支えられるドラゴンのお目目がカワイイ。大小の生き物が共闘し超越する姿こそ、ナルニアの真骨頂なのだろう。
残念ながら、アスランはここでも彼らを見守り導く役どころで出番は少ない。「アスランの国」も目的と象徴にすぎない。
今回は彼らの前に立ちはだかる「敵」が、はっきりした理由と具体的な形を伴って出現しないのが辛い。「白い魔女」さえも再現としてでしか現れない。敵が明確でないと、彼らの旅がどこか空回りに見えて、どうしても心底に共鳴できないのだ。
冒険じたいは昔ながらのワクワクドキドキ感があるが、やっぱり子ども向けを脱しない範囲。
アスランの言葉通り、今度はユースチスが彼らの跡を継ぐのだろうか。映画では彼ひとりだと心基ないので、新しい仲間が欲しいところ。
吹替え版では、ユースチスの朴路美がくそ生意気な声で周りを騒がしく彩るが、情感豊かに締めている。
3Dではなかったが、2Dで充分に愉しめる。やたら3Dにする必要はないのではないか。
あれから数年後のイギリス。いとこの家に預けられていた兄妹が、いとこと共にナルニアの海へ導かれ、懐かしい仲間たちと再会するが、邪悪で謎めいた「霧」を追い払う冒険の旅に出る。
ペベンシー兄妹のエドマンドとルーシー、そしてナルニア国の王となったカスピアンがメインの話。
今度は海洋ファンタジー・アドベンチャーなので、お宝に海獣、大荒波に暴風に海底と、誰もが目にする海賊めいた匂いがいっぱい。
魔法の島や、ナルニア海軍の帆船「朝びらき丸」を舞台に、ナルニアの個性的キャラクターが賑やかに活躍する。
4兄弟の次男次女というのは、其々上に対してコンプレックスがあるようだ。心に潜む不安や恐れを実体化させる「霧」の魔力で、二人とも己の弱さと勇気を試されるが、具現化されるだけで思ったより迷いや葛藤が少ない。経験を積んだ二人は、既に確固とした考えで自覚と責任を持っているから、ウィークポイントが出てこない。
カスピアンも不明の父への思いはあれど、知恵と勇気を持って優しく凛々しく船員や民を導く満身創痍な王なので、これといって不備な点が見つからないのだ。男らしいしイケメンだものね。彼女や妃がいないのがフシギなくらい。
エドマンドとルーシーは1章と比べると心身ともに大きく成長していて驚く。カスピアンは既に立派な大人の構え。もう「子供たち」とは呼べないだろう。
彼らの代わりに登場するのが、エドマンドたちのいとこ・ユースチス。イジワルで傲慢で、エドマンドたちを敵対視し、ナルニアの国や民の存在も信じられず馴染めずに、反発してばかりだったイジっぱりで強情な男の子。彼が日記に書くことは、ナルニアを知らぬ普通の人間たちの見方だから、似た共鳴感さえわかせて可笑しい。
ところが彼も自業自得の行為で変貌したおかげで、早々と自分の過ちに気づいてしまう。素直さは可愛いが、人物の手ごたえ感は薄かった。
ユースチスと思わぬコンビを組まされるのが、誇り高きネズミの騎士リーピチープ。彼の存在がこの友情物語に不可欠だ。リーピの軽妙な喋りと颯爽とした動きが見どころ。リーピに支えられるドラゴンのお目目がカワイイ。大小の生き物が共闘し超越する姿こそ、ナルニアの真骨頂なのだろう。
残念ながら、アスランはここでも彼らを見守り導く役どころで出番は少ない。「アスランの国」も目的と象徴にすぎない。
今回は彼らの前に立ちはだかる「敵」が、はっきりした理由と具体的な形を伴って出現しないのが辛い。「白い魔女」さえも再現としてでしか現れない。敵が明確でないと、彼らの旅がどこか空回りに見えて、どうしても心底に共鳴できないのだ。
冒険じたいは昔ながらのワクワクドキドキ感があるが、やっぱり子ども向けを脱しない範囲。
アスランの言葉通り、今度はユースチスが彼らの跡を継ぐのだろうか。映画では彼ひとりだと心基ないので、新しい仲間が欲しいところ。
吹替え版では、ユースチスの朴路美がくそ生意気な声で周りを騒がしく彩るが、情感豊かに締めている。
3Dではなかったが、2Dで充分に愉しめる。やたら3Dにする必要はないのではないか。
舞台 ろくでなし啄木
2011年2月24日 舞台演劇舞台『ろくでなし啄木』を観てきた。
1月の芸術劇場のほうが良かったが、先にこちらのチケットを取ってしまったから仕方ない。
三谷幸喜生誕50周年大感謝祭のSTAGE第1弾。
27歳で夭折した天才歌人・石川啄木をモデルに描いたオリジナル・ストーリー。
東北の鄙びた温泉宿に泊まる、若い男二人と若い女ひとり。石川一という男のある思惑の筋書きによって、三人の長い夜の幕が開ける。
石川啄木がまだ「ぴんちゃん」「はじめさん」と呼ばれていた頃。才能はあっても思うように稼げず、借金を山と抱えながら女のヒモのような生活で、世を拗ねる反動から花街で遊ぶ、自堕落な日々をおくっていた時の石川一。一には既に妻子がおり凾館に残してきたが、そのへんの事情は周りは知らないという設定らしい。
三者三様の視点で、三人其々が旅館の出来事を語っていきながら、ひとつの真実を追究していく、一種の推理ミステリー仕立て。『名探偵コナン』が浮かびそうな様相だが、三谷さんお得意の手法。
三人が言ってることは同じようで微妙に異なる。同じ場面を三度も見せられるが、その再現が凝っている。映像なら巻き戻し再生で済むが、舞台では同じことを役者が三度もやって見せる。ご丁寧に早送りやポーズボタンを使うのでw、役者は素早く移動したり、脚を投げ出したままヘンな顔のままで動作を止めなければならない。廊下を隔てた二室の設定なので、対角線方向から場が展開する俯瞰的要素もあり、観客は何度見せられても飽きるどころか、頭を活性化できて面白い。
藤原竜也&中村勘太郎というと、大河ドラマ『新選組!』の沖田総司と藤堂平助だが、ここでも一人の女をめぐり二人は気の置けない好敵手の関係だ。同じくドラマに出ていた吹石一恵は、この二人の男に翻弄され、気持ちを試され、散々な謎に包まれる。
“エロティック・サスペンス”という触れこみだが、三人とも爽やかな色気で、あまりイヤらしく感じさせないのがミソ。むしろ男女間の肌の触れ合いより、男&男の緊張感が伴う掛け合いのほうがよっぽど奇妙なセクシーさを醸すw。
テツ役の中村勘太郎を初めて観たが、物語中で様々に変化して、味のある痛快な役者さんだ。ふんどし一丁で体当たりの演技から、観客の前でスーツに早着替えで忽ち男前に変身。髭まで書いちゃうw。お笑いからコメディ、シリアスからダンディまで、声や動きや表情をくるくる変化させ、柔らかくキレのある身のこなしで、客席を忽ち惹き付けて席巻する。真面目にやってても笑いがあり、コミカルにやってても深みがある。
歌舞伎など長年の経験の為せる芸や技なのだろう。この話の立役者はまさに彼、勘太郎さんあればこその舞台だったと思う。
初舞台だというトミ役の吹石一恵は、綺麗すぎずあでやかすぎず、中庸で清純で柔軟な存在感がいい味を出している。スポンジが水を吸い込むように、芸達者なお二人に囲まれ刺激を受けて、おそらく彼女自身も気づかなかった、新しい魅力や演技の幅が出ているようだ。舞台も後半だし、彼女自身がやっていて楽しんでいる気持ちが、余裕と共に感じ取れる。
藤原竜也の石川一は、最後まで掴みどころがない、ファンタジーのような存在だった。
悪ふざけやイタズラを繰り返す前半は、いいかげんで気分屋で理屈っぽくて、そのくせ誇り高くて強情で、まるでドグラ星バカ王子(@レベルE)ソックリw。竜也さんが畳みに突っ伏したり脚をバタバタさせる仕草がやんちゃで可愛く、まさに大きな子どもw、とてもイメージした啄木さんとは重ならない。
一の説明は、二幕の中盤からだが、歳月の経ったテツとトミをからかいながら、その表情は寂しく切なさが滲む。袴姿で切々と劇的に言葉を紡いでいくが、文学青年の香りはすれど、生活臭の匂いがしないのは何故だろう。
序盤と中盤に現れた、傘をさし黒い合羽を被った一の姿が象徴的で美しい。言葉は語らずとも、竜也さんの思いのすべてがその立ち姿に詰ってるようだ。
二人を騙すつもりが、逆に自分を騙そうとするのが許せない一。自分は筋書きにおいて、彼らより優位に立っていなければならないのだ。だが一の完璧な筋書きで見落としていたのは、登場人物たちの心だった。彼らの「優しさ」が一に欠落していたのだ。
徹底的な敗北感を味わった後、朝の陽の光の中で、一は己の無知に気づく。己の「ろくでなし」ぶりを自覚し、生まれ変わったというべきか。どん底の闇から、まぶしい光へ。一を突き落とした友人たちこそが、最大の恩人だったのかもしれない。
一の頑なな心を温かく包み導いたのが、降り注ぐ朝の光だったというのが、ちょっぴり説得力に欠けるだろうか。もうひと押し、前半部で朝陽の布石があると分り易いし、彼を晴れ晴れとした笑顔にさせる何かがが欲しい。
切羽詰った悲壮感や人生の嘆きが、竜也さんからあまり伝わらなかったのが惜しい。一の妻の存在にももう少し言及されていたら、リアル感が出せただろう。
「ひとにぎり」ではない『一握の砂』。一が握っていた友人との関係が、砂のように流れてしまったと悔やむ話に思えてくる舞台だった。啄木の遺言に従わず、彼の死後公になった『ローマ字日記』は、案外、妻の優しい復讐なのかもしれないw。
休憩含めて2時間45分。もし映像化されたら、啄木の妻・節子をこっそり登場させて欲しいと思う。
1月の芸術劇場のほうが良かったが、先にこちらのチケットを取ってしまったから仕方ない。
三谷幸喜生誕50周年大感謝祭のSTAGE第1弾。
27歳で夭折した天才歌人・石川啄木をモデルに描いたオリジナル・ストーリー。
東北の鄙びた温泉宿に泊まる、若い男二人と若い女ひとり。石川一という男のある思惑の筋書きによって、三人の長い夜の幕が開ける。
石川啄木がまだ「ぴんちゃん」「はじめさん」と呼ばれていた頃。才能はあっても思うように稼げず、借金を山と抱えながら女のヒモのような生活で、世を拗ねる反動から花街で遊ぶ、自堕落な日々をおくっていた時の石川一。一には既に妻子がおり凾館に残してきたが、そのへんの事情は周りは知らないという設定らしい。
三者三様の視点で、三人其々が旅館の出来事を語っていきながら、ひとつの真実を追究していく、一種の推理ミステリー仕立て。『名探偵コナン』が浮かびそうな様相だが、三谷さんお得意の手法。
三人が言ってることは同じようで微妙に異なる。同じ場面を三度も見せられるが、その再現が凝っている。映像なら巻き戻し再生で済むが、舞台では同じことを役者が三度もやって見せる。ご丁寧に早送りやポーズボタンを使うのでw、役者は素早く移動したり、脚を投げ出したままヘンな顔のままで動作を止めなければならない。廊下を隔てた二室の設定なので、対角線方向から場が展開する俯瞰的要素もあり、観客は何度見せられても飽きるどころか、頭を活性化できて面白い。
藤原竜也&中村勘太郎というと、大河ドラマ『新選組!』の沖田総司と藤堂平助だが、ここでも一人の女をめぐり二人は気の置けない好敵手の関係だ。同じくドラマに出ていた吹石一恵は、この二人の男に翻弄され、気持ちを試され、散々な謎に包まれる。
“エロティック・サスペンス”という触れこみだが、三人とも爽やかな色気で、あまりイヤらしく感じさせないのがミソ。むしろ男女間の肌の触れ合いより、男&男の緊張感が伴う掛け合いのほうがよっぽど奇妙なセクシーさを醸すw。
テツ役の中村勘太郎を初めて観たが、物語中で様々に変化して、味のある痛快な役者さんだ。ふんどし一丁で体当たりの演技から、観客の前でスーツに早着替えで忽ち男前に変身。髭まで書いちゃうw。お笑いからコメディ、シリアスからダンディまで、声や動きや表情をくるくる変化させ、柔らかくキレのある身のこなしで、客席を忽ち惹き付けて席巻する。真面目にやってても笑いがあり、コミカルにやってても深みがある。
歌舞伎など長年の経験の為せる芸や技なのだろう。この話の立役者はまさに彼、勘太郎さんあればこその舞台だったと思う。
初舞台だというトミ役の吹石一恵は、綺麗すぎずあでやかすぎず、中庸で清純で柔軟な存在感がいい味を出している。スポンジが水を吸い込むように、芸達者なお二人に囲まれ刺激を受けて、おそらく彼女自身も気づかなかった、新しい魅力や演技の幅が出ているようだ。舞台も後半だし、彼女自身がやっていて楽しんでいる気持ちが、余裕と共に感じ取れる。
藤原竜也の石川一は、最後まで掴みどころがない、ファンタジーのような存在だった。
悪ふざけやイタズラを繰り返す前半は、いいかげんで気分屋で理屈っぽくて、そのくせ誇り高くて強情で、まるでドグラ星バカ王子(@レベルE)ソックリw。竜也さんが畳みに突っ伏したり脚をバタバタさせる仕草がやんちゃで可愛く、まさに大きな子どもw、とてもイメージした啄木さんとは重ならない。
一の説明は、二幕の中盤からだが、歳月の経ったテツとトミをからかいながら、その表情は寂しく切なさが滲む。袴姿で切々と劇的に言葉を紡いでいくが、文学青年の香りはすれど、生活臭の匂いがしないのは何故だろう。
序盤と中盤に現れた、傘をさし黒い合羽を被った一の姿が象徴的で美しい。言葉は語らずとも、竜也さんの思いのすべてがその立ち姿に詰ってるようだ。
二人を騙すつもりが、逆に自分を騙そうとするのが許せない一。自分は筋書きにおいて、彼らより優位に立っていなければならないのだ。だが一の完璧な筋書きで見落としていたのは、登場人物たちの心だった。彼らの「優しさ」が一に欠落していたのだ。
徹底的な敗北感を味わった後、朝の陽の光の中で、一は己の無知に気づく。己の「ろくでなし」ぶりを自覚し、生まれ変わったというべきか。どん底の闇から、まぶしい光へ。一を突き落とした友人たちこそが、最大の恩人だったのかもしれない。
一の頑なな心を温かく包み導いたのが、降り注ぐ朝の光だったというのが、ちょっぴり説得力に欠けるだろうか。もうひと押し、前半部で朝陽の布石があると分り易いし、彼を晴れ晴れとした笑顔にさせる何かがが欲しい。
切羽詰った悲壮感や人生の嘆きが、竜也さんからあまり伝わらなかったのが惜しい。一の妻の存在にももう少し言及されていたら、リアル感が出せただろう。
「ひとにぎり」ではない『一握の砂』。一が握っていた友人との関係が、砂のように流れてしまったと悔やむ話に思えてくる舞台だった。啄木の遺言に従わず、彼の死後公になった『ローマ字日記』は、案外、妻の優しい復讐なのかもしれないw。
休憩含めて2時間45分。もし映像化されたら、啄木の妻・節子をこっそり登場させて欲しいと思う。
ミシマダブル サド侯爵夫人
2011年2月23日 舞台演劇ミシマダブル『サド侯爵夫人』を観てきた。
「ミシマダブル」と銘打った、蜷川幸雄演出の舞台。
故・三島由紀夫自身が「同じ俳優、同じセット」の上演を希望した2本の戯曲『サド侯爵夫人』と『わが友ヒットラー』を交互に上演しているひとつ。
当初は『ヒットラー』だけを観ようとしたが、どうせならということでこちらも観劇。どちらも
チケットを取るのが大変だった。
最初は空洞の舞台で、駐車場が見えるだけ。車の傍にいる人達は、自分たちが多勢の観客に見られているのを気づいているのだろうか、とふと思う。明らかにこれから観るのは、虚構のフィクションだと提示される。何しろ様々な“怪物”たちが出てくる、怪物物語でもあるのだからw。
それにしても、壁や家具や窓を運び込むスタッフの手際よさ、セットの合理的な出来栄えには感心する。窓枠から見える駐車場を隠して、赤い幕をいったん閉めて、さぁスタート。美しい劇世界はこんな簡単に出来上がるのだ。
残虐かつ淫乱なサド侯爵を庇い愛し続ける妻のルネ。彼女の家族や貴族夫人たちが、不在の男を其々の感想で語っていく。
女装した男優六人によって濃密に繰り広げられる、ボリュームたっぷりの3時間芝居。休憩2回の3幕劇で、原作量にしては長く感じたが、芝居としてはそうでもない。それだけ観客を舞台に集中させる引力があるといえよう。
メイクも衣装もバッチリで、あでやかに見える男優たちが、殆ど動かずに地声で、女性視点の物語を語っていくのが面白い。
セリフや場に拍子木を多用し、リズムやアクセント付けにもなるが、歌舞伎のような圧縮された雰囲気とも重なっていく。
膨大で長いセリフの洪水は圧巻。華麗な装いと優雅なオブラートで包めども、口から出る言葉の応酬は、壮絶な取っ組み合いの喧嘩のようだ。
特にルネと母・モントルイユとの母娘、ルネとアンヌの姉妹が徐々にさく裂するサマは、身につまされる部分もあって、笑いさえこみ上げる。
其々が自分の考えや思いを語る中で、どんどん高揚感が増し、自分の言葉に陶酔していくような表情になっていく。もはや彼女たちの言葉は、それ自体が美しく奏でる音楽、華やかに回るダンスの様相で、闘い狂ってるようだ。
舞台正面の席だったので恵まれた。役者たちは殆ど正面を真っ直ぐ見据えてセリフを喋るので、表情も声もはっきり分る。
平幹二郎のモントルイユ夫人の存在感が凄まじい。セリフ一つ一つに人を惹き付ける力強さと情感がある。凛とした目に射られると、そむけることができない迫力がある。他の人達が喋っていても、ソファに腰掛けて手を動かす母親につい目が向いてしまう。母親の立場としても、共鳴するものがあった。この舞台での一番の主役は、平さんではないだろうか。
サン・フォン伯爵夫人の木場勝己は、見た目は中年オカマで太い声だが、コケティッシュで自由奔放な悪女ぶりに味がある。説得力ある毒舌とよどみないセリフにどんどん引き込まれ、凄まじい熱気にあてられた。
シミアーヌ男爵夫人の大石継太は、前半は従順な柔らかさが好かったが、後半は似た職業柄か『ムサシ』の坊さんとソックリな印象w。
シャルロットの岡田正は、フランスというよりアメリカにいそうな家政婦ぶり。
アンヌの生田斗真は、純真可憐な色合いで、見た目がとっても可愛かった。2幕3幕と徐々に可愛子ぶりっこが薄れ、セリフに不安感が覗くが、若さと情熱で乗り切った感じ。
ルネの東山紀之は、ほっそりと色っぽくてヴィジュアル的に申し分なく美しい。クールな表情や柔らかな笑顔も魅力があり、刺繍を縫う手つきも丁寧で所作も綺麗。ただセリフが加速し興奮度が増すと、どうしても棒読みな苦味が出る。
サド侯爵が“悪の怪物”、侯爵夫人が“貞淑の怪物”なら、モントルイユ夫人はさしずめ“保身の怪物”で、アンヌは“仕合せの怪物”だろうか。人はみんな自分の心に“怪物”を飼ってるのかもしれない。
ただ、革命後に世間の常識が一変し秩序が崩壊してからは、そんな怪物さえ特異なものではなくなってしまった。人の心はそうそう変わらないものだが、世の状況によって手の平を返したように変わるものもいる。変わってしまった心を受け入れられない心は、はたして罪なのだろうか。
ルネが夫・アルフォンスを語る時の様子は、『千年女優』と似た、自己陶酔と純粋無垢の空気が感じられる。
「だってあたし、あの人を想い続けているあたしがすきなんだもの」
時と共に夢の住人でなくなった者は、現世とおさらばするしかないのかもしれない。
三島由紀夫さんと今敏さん。お二人とも、普通の人より数周も早く走り続け、偉大なものを残してくれたが、40代半ばで逝き急いでしまった。
「ミシマダブル」と銘打った、蜷川幸雄演出の舞台。
故・三島由紀夫自身が「同じ俳優、同じセット」の上演を希望した2本の戯曲『サド侯爵夫人』と『わが友ヒットラー』を交互に上演しているひとつ。
当初は『ヒットラー』だけを観ようとしたが、どうせならということでこちらも観劇。どちらも
チケットを取るのが大変だった。
最初は空洞の舞台で、駐車場が見えるだけ。車の傍にいる人達は、自分たちが多勢の観客に見られているのを気づいているのだろうか、とふと思う。明らかにこれから観るのは、虚構のフィクションだと提示される。何しろ様々な“怪物”たちが出てくる、怪物物語でもあるのだからw。
それにしても、壁や家具や窓を運び込むスタッフの手際よさ、セットの合理的な出来栄えには感心する。窓枠から見える駐車場を隠して、赤い幕をいったん閉めて、さぁスタート。美しい劇世界はこんな簡単に出来上がるのだ。
残虐かつ淫乱なサド侯爵を庇い愛し続ける妻のルネ。彼女の家族や貴族夫人たちが、不在の男を其々の感想で語っていく。
女装した男優六人によって濃密に繰り広げられる、ボリュームたっぷりの3時間芝居。休憩2回の3幕劇で、原作量にしては長く感じたが、芝居としてはそうでもない。それだけ観客を舞台に集中させる引力があるといえよう。
メイクも衣装もバッチリで、あでやかに見える男優たちが、殆ど動かずに地声で、女性視点の物語を語っていくのが面白い。
セリフや場に拍子木を多用し、リズムやアクセント付けにもなるが、歌舞伎のような圧縮された雰囲気とも重なっていく。
膨大で長いセリフの洪水は圧巻。華麗な装いと優雅なオブラートで包めども、口から出る言葉の応酬は、壮絶な取っ組み合いの喧嘩のようだ。
特にルネと母・モントルイユとの母娘、ルネとアンヌの姉妹が徐々にさく裂するサマは、身につまされる部分もあって、笑いさえこみ上げる。
其々が自分の考えや思いを語る中で、どんどん高揚感が増し、自分の言葉に陶酔していくような表情になっていく。もはや彼女たちの言葉は、それ自体が美しく奏でる音楽、華やかに回るダンスの様相で、闘い狂ってるようだ。
舞台正面の席だったので恵まれた。役者たちは殆ど正面を真っ直ぐ見据えてセリフを喋るので、表情も声もはっきり分る。
平幹二郎のモントルイユ夫人の存在感が凄まじい。セリフ一つ一つに人を惹き付ける力強さと情感がある。凛とした目に射られると、そむけることができない迫力がある。他の人達が喋っていても、ソファに腰掛けて手を動かす母親につい目が向いてしまう。母親の立場としても、共鳴するものがあった。この舞台での一番の主役は、平さんではないだろうか。
サン・フォン伯爵夫人の木場勝己は、見た目は中年オカマで太い声だが、コケティッシュで自由奔放な悪女ぶりに味がある。説得力ある毒舌とよどみないセリフにどんどん引き込まれ、凄まじい熱気にあてられた。
シミアーヌ男爵夫人の大石継太は、前半は従順な柔らかさが好かったが、後半は似た職業柄か『ムサシ』の坊さんとソックリな印象w。
シャルロットの岡田正は、フランスというよりアメリカにいそうな家政婦ぶり。
アンヌの生田斗真は、純真可憐な色合いで、見た目がとっても可愛かった。2幕3幕と徐々に可愛子ぶりっこが薄れ、セリフに不安感が覗くが、若さと情熱で乗り切った感じ。
ルネの東山紀之は、ほっそりと色っぽくてヴィジュアル的に申し分なく美しい。クールな表情や柔らかな笑顔も魅力があり、刺繍を縫う手つきも丁寧で所作も綺麗。ただセリフが加速し興奮度が増すと、どうしても棒読みな苦味が出る。
サド侯爵が“悪の怪物”、侯爵夫人が“貞淑の怪物”なら、モントルイユ夫人はさしずめ“保身の怪物”で、アンヌは“仕合せの怪物”だろうか。人はみんな自分の心に“怪物”を飼ってるのかもしれない。
ただ、革命後に世間の常識が一変し秩序が崩壊してからは、そんな怪物さえ特異なものではなくなってしまった。人の心はそうそう変わらないものだが、世の状況によって手の平を返したように変わるものもいる。変わってしまった心を受け入れられない心は、はたして罪なのだろうか。
ルネが夫・アルフォンスを語る時の様子は、『千年女優』と似た、自己陶酔と純粋無垢の空気が感じられる。
「だってあたし、あの人を想い続けているあたしがすきなんだもの」
時と共に夢の住人でなくなった者は、現世とおさらばするしかないのかもしれない。
三島由紀夫さんと今敏さん。お二人とも、普通の人より数周も早く走り続け、偉大なものを残してくれたが、40代半ばで逝き急いでしまった。
ルドビコ★plus 花咲ける青少年 第2部
2011年2月22日 舞台演劇ルドビコ★plus+ vol.2異空間ステージ『花咲ける青少年~The Budding Beauty in The Oriental Blue Wind~』を観てきた。
樹なつみの原作でアニメ化もされた漫画の舞台化。
昨年9月に上演された舞台の第2弾。全4部作ということを今年になって知ったw。
今回は再演+続編で1.5バージョン。前半は第1部とは違った切り口でアレンジされたダイジェスト版だが、一部キャストも変更されて新鮮な感もあり、初見の人でも分り易い作りになっている。
花鹿の夫候補となるルマティ、ユージィン、カールが出揃うが、物語はラギネイ王国の行方に焦点。花鹿、ルマティ、立人たちも王国の争いに巻き込まれていく。
キャラクターにぴったりのキャストを新たに起用し、ネオロマめいた華やかでオリエンタルな衣装がステキ。
今回は映像を多用し、照明にもキラキラ感をアップ。時間場所のテロップは速過ぎて捉え難いが^^;、バルコニーセットやサイド花道を使うことで、スピーディにまとめた演出になっている。
ストーリー上お遊び部分は少ないとはいえ、キャストの笑いのネタも仕込まれ、アクション活劇あり歌ありと盛りだくさん。恋と友情を軸に青春を生き生きと描いた、エンタメ舞台だったといえよう。
登場人物が多いのは分るが、総勢27名のキャスト陣は多い。設定や場面的に兼ね役も充分やれるし、人数的にも纏まるかと思う。ひとり頭の出番は当然少なくなるので、キャストファンにとっては物足りなさ感がある。
花鹿@AKIRAは背がまた伸びた感があり、中性的で活発な声と動作が生き生きと頼もしい。
続投メンバーは総じて安定。立人@久保田悠来、ユージィン@広瀬友祐、ノエイ@寿里は背があるので特に華がある。特に立人はピタっとした衣装でうんと細身に見えた。
寅之介@栃原楽人、曹@高山猛久は、存在感を出しながらお笑い担当。特に曹はブッキーな笑いが変態っぽいw。
クインザ@林修司、セズン@矢吹卓也は布で表情がいまいち見えない。子安さんの印象が強いのか、後半のクインザの言い方に違和感があった。
脚本・演出を担当した桜木さやかのナジェイラは、さすがに見せ所を心得ている。
新参入組は出番的に惜しい。エディ@北代高士、ハリー@水谷あつしはイメージ通りだが、なんせ出番が少ないこと^^;。同じ理由で続投のイップユン@中村龍介も再演分のみ。とにかく勿体無い使われ方だ^^;。
ルマティ@篠谷聖は、滑舌や演技的に不安が残るが、若々しさの中に苦悩や凛々しさを織り込んで、王子様らしい王子を好演。大河元気くんよりも見た目はルマティに合ってるかもしれない。
ソマンド@鈴木拡樹が、情感と狂気を演じ分け、アニメ以上の存在感で思ったよりも良かった。
カール@古原靖久は、華麗で知的なスマートさが足りなくて、御曹司にはちょっと見えないのが難か^^;。
ルマティは花鹿といるより、立人といたほうが生き生きと楽しそうに見える(テニミュの因縁なのかw)。後半の立人は、ルマティを冷静に諭すなど熱が入ったセリフが好かったが、その後で花鹿に何度も裾を捲られてイジられたりと、様々な表情や態度を見せて面白い。男らしさと可愛さが同居した、久保田くんの魅力バクハツといったところw。
2幕の後は、すぐにカーテンコールショー。今回のローズバージョンでは、セズンを筆頭にみんな其々にショートの歌とダンス、またはプチ芝居を披露。イップユンのアクロバットダンスに歓声。ノエイとクインザの殺陣はさすがカッケー。ソマンドとルマティの兄弟ソングもイイ。ハリーの薔薇一輪が西郷輝彦バリで渋セクシーv。
カテコショー最後の「Love buds forever」曲中、日替わり挨拶はセゾン。恒例の花びら降らせは、ステージと客席前方のみ。キャストが後ろまで来て花びらを降るのはなくなったみたい^^;。曲が終わっても、ポケットにしのばせていた花びらを何度も降らせてる立人がお茶目。ハケるまで立人とユージィンがやり合ってたw。
終了後は出口で平日限定のポストカード。
ロビーの物販の呼び込みの声が、開演前も休憩中も異常なほど凄くてウンザリ^^;。今回もパンフのみ買い。明日以降のチケット売りの声も凄かった。思ったほどグッズもチケットも売れてないようだ^_^;。
第3部は7月上演予定。最後までお付き合いしようと思う。
 ̄ ̄ ̄
NZクライストチャーチの地震報道。近くに住んでいる友人からのメールでは、幸い影響も少なく余震があるのみで家族は大丈夫とのこと。地震の後は何故か雨…の言葉に不気味なものを感じた。
樹なつみの原作でアニメ化もされた漫画の舞台化。
昨年9月に上演された舞台の第2弾。全4部作ということを今年になって知ったw。
今回は再演+続編で1.5バージョン。前半は第1部とは違った切り口でアレンジされたダイジェスト版だが、一部キャストも変更されて新鮮な感もあり、初見の人でも分り易い作りになっている。
花鹿の夫候補となるルマティ、ユージィン、カールが出揃うが、物語はラギネイ王国の行方に焦点。花鹿、ルマティ、立人たちも王国の争いに巻き込まれていく。
キャラクターにぴったりのキャストを新たに起用し、ネオロマめいた華やかでオリエンタルな衣装がステキ。
今回は映像を多用し、照明にもキラキラ感をアップ。時間場所のテロップは速過ぎて捉え難いが^^;、バルコニーセットやサイド花道を使うことで、スピーディにまとめた演出になっている。
ストーリー上お遊び部分は少ないとはいえ、キャストの笑いのネタも仕込まれ、アクション活劇あり歌ありと盛りだくさん。恋と友情を軸に青春を生き生きと描いた、エンタメ舞台だったといえよう。
登場人物が多いのは分るが、総勢27名のキャスト陣は多い。設定や場面的に兼ね役も充分やれるし、人数的にも纏まるかと思う。ひとり頭の出番は当然少なくなるので、キャストファンにとっては物足りなさ感がある。
花鹿@AKIRAは背がまた伸びた感があり、中性的で活発な声と動作が生き生きと頼もしい。
続投メンバーは総じて安定。立人@久保田悠来、ユージィン@広瀬友祐、ノエイ@寿里は背があるので特に華がある。特に立人はピタっとした衣装でうんと細身に見えた。
寅之介@栃原楽人、曹@高山猛久は、存在感を出しながらお笑い担当。特に曹はブッキーな笑いが変態っぽいw。
クインザ@林修司、セズン@矢吹卓也は布で表情がいまいち見えない。子安さんの印象が強いのか、後半のクインザの言い方に違和感があった。
脚本・演出を担当した桜木さやかのナジェイラは、さすがに見せ所を心得ている。
新参入組は出番的に惜しい。エディ@北代高士、ハリー@水谷あつしはイメージ通りだが、なんせ出番が少ないこと^^;。同じ理由で続投のイップユン@中村龍介も再演分のみ。とにかく勿体無い使われ方だ^^;。
ルマティ@篠谷聖は、滑舌や演技的に不安が残るが、若々しさの中に苦悩や凛々しさを織り込んで、王子様らしい王子を好演。大河元気くんよりも見た目はルマティに合ってるかもしれない。
ソマンド@鈴木拡樹が、情感と狂気を演じ分け、アニメ以上の存在感で思ったよりも良かった。
カール@古原靖久は、華麗で知的なスマートさが足りなくて、御曹司にはちょっと見えないのが難か^^;。
ルマティは花鹿といるより、立人といたほうが生き生きと楽しそうに見える(テニミュの因縁なのかw)。後半の立人は、ルマティを冷静に諭すなど熱が入ったセリフが好かったが、その後で花鹿に何度も裾を捲られてイジられたりと、様々な表情や態度を見せて面白い。男らしさと可愛さが同居した、久保田くんの魅力バクハツといったところw。
2幕の後は、すぐにカーテンコールショー。今回のローズバージョンでは、セズンを筆頭にみんな其々にショートの歌とダンス、またはプチ芝居を披露。イップユンのアクロバットダンスに歓声。ノエイとクインザの殺陣はさすがカッケー。ソマンドとルマティの兄弟ソングもイイ。ハリーの薔薇一輪が西郷輝彦バリで渋セクシーv。
カテコショー最後の「Love buds forever」曲中、日替わり挨拶はセゾン。恒例の花びら降らせは、ステージと客席前方のみ。キャストが後ろまで来て花びらを降るのはなくなったみたい^^;。曲が終わっても、ポケットにしのばせていた花びらを何度も降らせてる立人がお茶目。ハケるまで立人とユージィンがやり合ってたw。
終了後は出口で平日限定のポストカード。
ロビーの物販の呼び込みの声が、開演前も休憩中も異常なほど凄くてウンザリ^^;。今回もパンフのみ買い。明日以降のチケット売りの声も凄かった。思ったほどグッズもチケットも売れてないようだ^_^;。
第3部は7月上演予定。最後までお付き合いしようと思う。
 ̄ ̄ ̄
NZクライストチャーチの地震報道。近くに住んでいる友人からのメールでは、幸い影響も少なく余震があるのみで家族は大丈夫とのこと。地震の後は何故か雨…の言葉に不気味なものを感じた。
TAKE IT EASY!×末満健一2011 舞台版『千年女優』を観てきた。
2009年の初演は未見だが、めでたく再演となり、その東京公演の最終日にやっと間に合った。
公式からチケット予約したが、前方の観易い席をあてがってくれて感謝。
昨年8月に逝去された今敏監督のアニメ映画『千年女優』の舞台化。初演時、今監督もブログで絶賛され、今でも読むことができる。
パンフは今監督との対談も入った“今敏”特集を呈した読み応え。アニメファンも必見かも。その中の【千代子讃江】を客席で読んでたら、開演前からもう涙目になってしまった(;_;)。まだ始まってもないのにw。この現象は昨年末の舞台『蒼穹のファフナー』とソックリ。同じ劇場というのも因縁か。アニメを観て、舞台版を観て、アニメにさらにハマる。そんな繰り返しも運命、そんな生活もまた楽し。
かつてのスター女優・藤原千代子が、二人のインタビュアーに自分の人生を語る。これまでの主演映画を立体的に振り返りながら、再会の約束と彼の人の“鍵”を携え、運命の愛しい人をひたむきに追いかけていく千代子。あたかも千年の時空を超えるように、走り続ける彼女を待っているものは…。
アニメのストーリーにとても忠実で、様々なアレンジが加えられ、アニメの雰囲気を膨らませている。むしろアニメでは曖昧模糊とした分り難かった部分や堅苦しさが、煙から抜き取られたようにクリアになって、リラックスした満足感を味わえた。アニメを見知っている人ほど、アニメのカットと重ねながら、予想外の笑いが起きそうだ。
5人の女優が200人もの登場人物を演じるが、メインはおおよそ決まっていても、5人の役柄を入れ子のようにどんどん変えていく“入れ子キャスティング”がウリ。ステージには5人の千代子、5人の“鍵の君”がいるという具合で、5人の所作と声が共鳴し合い響き渡り、それがまた作品の世界観やテーマにマッチするから面白い。「作品によって全く別の顔に変えていく。それが女優」と開き直られては、こちらも納得して観るしかないw。
帽子・眼鏡・手袋・スティック・マフラーの小物を入れ替え、観るほうにも分るような仕掛けになっている。5人の中では、立花役の清水かおりのハスキーな声と所作が好み。井田役の山根千佳の軽妙な表情と動きが愉快。
オリジナルの音楽に台詞やシーンをぴたりと合わせる、精密で情緒的な身体の動きと表現力に感心する。運動量や集中力も並大抵のものではないだろう。カップやカギを取る細かいマイムや、馬やバイクに乗るダイナミックなアクションなど、丹念な表現も充実している。
絞った布に囲まれた何もない円形舞台に、数個の椅子を使うだけで、様々な空間と場面を作り出
す抽象的ステージ。スタッフワークがまた素晴らしい。鮮やかで幻想的な照明と、小島塁のさりげない音響マジック効果の賜物だろう。
さらに、目の前の登場人物からこれは「列車」「空襲」と言われてしまえば、笑いと共にそう見えるからフシギなものだ。
今敏監督作品のモチーフといえば「走る女」。舞台上で生身の千代子が懸命に走る姿に、思わずホロっと涙がこぼれた(;_;)。二次元ではなく、立体的なのが嬉しい。千代子が走る様子は、昨日観たアクサルのムサシが走るサマとソックリなのもオツw。最近街中で走ってばかりの自分の姿とも重なって、走る千代子がとてもいじらしく思えた。
やがて千代子は円形に走っていく。回るように流れるように。たくさんの千代子も走る走る。ぐるぐるといつまでも。輪廻転生というテーマと共に、私が今まで観てきた様々な作品を、この舞台で一気に振り返るような思いにかられた。
関東大震災と共に生まれてきた千代子。『美しきものの伝説』はその時代で終わり、満州へと繋がっていく話。戦国時代に江戸時代、新撰組に明治初期。様々な敵を相手に、派手な殺陣や立ち回り、蹴りを入れたり馬に乗ったり。色んな舞台で色んな活劇を目にして、彼らの身体と共鳴していく。キーとなる「指切り」まで出てきて、ついこの間の『最遊記外伝』が浮かんでしまうw。のびのびと動き回る千代子が羨ましいというより、千代子をやれる女優さんたちを羨ましく思った。
「TAKE IT EASY!」は関西の劇団なので、途中のしっちゃかめっちゃかぶりとお遊びには、Axleと似たような空気を感じるw。関西アクセントの喋りもミソ。リクエストによる役のシャッフルとはまた大胆。全ての役を演じ切れなくてはやれない作業だが、それが作品世界とリンクされるから面白味を増す。
疾走感と躍動感の中で、千代子という女優の人生を、音楽と共に身体ごと駆け抜けていったような舞台。女優たちの動きに魅入り、物語世界に引きずり込まれたような気分。女性目線の舞台だからか、アニメよりも千代子の想いが迫ってくるようで、泣いて笑った濃密な時間であった。
「だってあたし、舞台をみて泣き笑いしてるあたしがすきなんだもの」とつい言いたくなりそうw。女はみんな、女優であるのかもしれない。自分を好きにならなければ生きられない。自分に酔えなければ「あした」を生きていけない。
昨日の『黄金仮面』の更に上をいく、緻密に練り上げた演劇らしい演劇。演劇を超えたエンターテイメントといっていいだろう。アニメを観ていない人も、いつの間にか舞台の魔力にハマってしまう。舞台の後にアニメで確認するのも楽しそうだ。
アニメと殆ど同じ上演時間なのもオツ。終了後、劇団のリーダーなのか山根千佳さんの進行で、東京楽日の役者挨拶。皆さん汗をいっぱいかいて、感極まって涙を流している方も。
終演後、5分休憩をはさんでダンス・パフォーマンス。白い衣装から黒いスーツに着替えた5人が、千年女優の世界を創造する。
終演後ロビーでは、女優さん3人がパンフにサインのサービス。メッセージも書いて下さり、再演や次の舞台も観たくなった。
2009年の初演は未見だが、めでたく再演となり、その東京公演の最終日にやっと間に合った。
公式からチケット予約したが、前方の観易い席をあてがってくれて感謝。
昨年8月に逝去された今敏監督のアニメ映画『千年女優』の舞台化。初演時、今監督もブログで絶賛され、今でも読むことができる。
パンフは今監督との対談も入った“今敏”特集を呈した読み応え。アニメファンも必見かも。その中の【千代子讃江】を客席で読んでたら、開演前からもう涙目になってしまった(;_;)。まだ始まってもないのにw。この現象は昨年末の舞台『蒼穹のファフナー』とソックリ。同じ劇場というのも因縁か。アニメを観て、舞台版を観て、アニメにさらにハマる。そんな繰り返しも運命、そんな生活もまた楽し。
かつてのスター女優・藤原千代子が、二人のインタビュアーに自分の人生を語る。これまでの主演映画を立体的に振り返りながら、再会の約束と彼の人の“鍵”を携え、運命の愛しい人をひたむきに追いかけていく千代子。あたかも千年の時空を超えるように、走り続ける彼女を待っているものは…。
アニメのストーリーにとても忠実で、様々なアレンジが加えられ、アニメの雰囲気を膨らませている。むしろアニメでは曖昧模糊とした分り難かった部分や堅苦しさが、煙から抜き取られたようにクリアになって、リラックスした満足感を味わえた。アニメを見知っている人ほど、アニメのカットと重ねながら、予想外の笑いが起きそうだ。
5人の女優が200人もの登場人物を演じるが、メインはおおよそ決まっていても、5人の役柄を入れ子のようにどんどん変えていく“入れ子キャスティング”がウリ。ステージには5人の千代子、5人の“鍵の君”がいるという具合で、5人の所作と声が共鳴し合い響き渡り、それがまた作品の世界観やテーマにマッチするから面白い。「作品によって全く別の顔に変えていく。それが女優」と開き直られては、こちらも納得して観るしかないw。
帽子・眼鏡・手袋・スティック・マフラーの小物を入れ替え、観るほうにも分るような仕掛けになっている。5人の中では、立花役の清水かおりのハスキーな声と所作が好み。井田役の山根千佳の軽妙な表情と動きが愉快。
オリジナルの音楽に台詞やシーンをぴたりと合わせる、精密で情緒的な身体の動きと表現力に感心する。運動量や集中力も並大抵のものではないだろう。カップやカギを取る細かいマイムや、馬やバイクに乗るダイナミックなアクションなど、丹念な表現も充実している。
絞った布に囲まれた何もない円形舞台に、数個の椅子を使うだけで、様々な空間と場面を作り出
す抽象的ステージ。スタッフワークがまた素晴らしい。鮮やかで幻想的な照明と、小島塁のさりげない音響マジック効果の賜物だろう。
さらに、目の前の登場人物からこれは「列車」「空襲」と言われてしまえば、笑いと共にそう見えるからフシギなものだ。
今敏監督作品のモチーフといえば「走る女」。舞台上で生身の千代子が懸命に走る姿に、思わずホロっと涙がこぼれた(;_;)。二次元ではなく、立体的なのが嬉しい。千代子が走る様子は、昨日観たアクサルのムサシが走るサマとソックリなのもオツw。最近街中で走ってばかりの自分の姿とも重なって、走る千代子がとてもいじらしく思えた。
やがて千代子は円形に走っていく。回るように流れるように。たくさんの千代子も走る走る。ぐるぐるといつまでも。輪廻転生というテーマと共に、私が今まで観てきた様々な作品を、この舞台で一気に振り返るような思いにかられた。
関東大震災と共に生まれてきた千代子。『美しきものの伝説』はその時代で終わり、満州へと繋がっていく話。戦国時代に江戸時代、新撰組に明治初期。様々な敵を相手に、派手な殺陣や立ち回り、蹴りを入れたり馬に乗ったり。色んな舞台で色んな活劇を目にして、彼らの身体と共鳴していく。キーとなる「指切り」まで出てきて、ついこの間の『最遊記外伝』が浮かんでしまうw。のびのびと動き回る千代子が羨ましいというより、千代子をやれる女優さんたちを羨ましく思った。
「TAKE IT EASY!」は関西の劇団なので、途中のしっちゃかめっちゃかぶりとお遊びには、Axleと似たような空気を感じるw。関西アクセントの喋りもミソ。リクエストによる役のシャッフルとはまた大胆。全ての役を演じ切れなくてはやれない作業だが、それが作品世界とリンクされるから面白味を増す。
疾走感と躍動感の中で、千代子という女優の人生を、音楽と共に身体ごと駆け抜けていったような舞台。女優たちの動きに魅入り、物語世界に引きずり込まれたような気分。女性目線の舞台だからか、アニメよりも千代子の想いが迫ってくるようで、泣いて笑った濃密な時間であった。
「だってあたし、舞台をみて泣き笑いしてるあたしがすきなんだもの」とつい言いたくなりそうw。女はみんな、女優であるのかもしれない。自分を好きにならなければ生きられない。自分に酔えなければ「あした」を生きていけない。
昨日の『黄金仮面』の更に上をいく、緻密に練り上げた演劇らしい演劇。演劇を超えたエンターテイメントといっていいだろう。アニメを観ていない人も、いつの間にか舞台の魔力にハマってしまう。舞台の後にアニメで確認するのも楽しそうだ。
アニメと殆ど同じ上演時間なのもオツ。終了後、劇団のリーダーなのか山根千佳さんの進行で、東京楽日の役者挨拶。皆さん汗をいっぱいかいて、感極まって涙を流している方も。
終演後、5分休憩をはさんでダンス・パフォーマンス。白い衣装から黒いスーツに着替えた5人が、千年女優の世界を創造する。
終演後ロビーでは、女優さん3人がパンフにサインのサービス。メッセージも書いて下さり、再演や次の舞台も観たくなった。
*pnish*プロデュース 黄金仮面 東京千秋楽
2011年2月20日 舞台演劇*pnish*プロデュース『黄金仮面』東京千秋楽を観てきた。
この時期なぜか観たい舞台が重なり、千秋楽まで重なって困る。
金曜は有楽町→渋谷、土曜は新宿→池袋、日曜は渋谷→新宿と、圏内で移動ばかり^^;。
こちらももう千秋楽。木曜の一回目は上手前方で、推理する明智さんの視線を感じたり、縛られる明智さんの熱が伝わったりと、それなりに美味しい気分を味わった。
今回は6列目の中ブロックとステージが観易い。ちなみにこの劇場、5列目から段差がある。
小西遼生の明智小五郎は、観れば観るほどハマっていてカッコイー(*^。^*)。立ち姿が凛々しくて、冷淡と柔和が混在したクラシックな表情がまた良い。甘辛い声もよくマッチ。あの帽子をクルクルさせてスっと被る仕草が、洒落ててスマートでステキ。あれは練習でもしたのかな。
劇中、日本人の命に拘らない敵に対し、腹を立てた明智が「ちっくしょう!」と怒鳴るところが、何だか新鮮で奇妙で、明智には似合わない言い回しだが、明智遼生としては面白いと思っちゃうw。殴られて気を失う明智とか、縛られたまま憎まれ口をたたく明智とか、弱い明智をいっぱい観れたのも遼生さんなら許せそうw。女をお姫様抱っこするとこはさすがに大変そうに見えたが、もう少し軽々とした感じになるといいかな。
鷲尾昇の波越警部は、出てくる度に声が大きく目立ち、場を和ませ明るくさせるが、終わってみると存在感がいまひとつ薄い。もう少し実質的な活躍が欲しかったところ。
佐藤永典は、膨大な量の語りや説明セリフをひとりで喋り、舞台で一番出番が多かった。今回は危うげなところもあったが、噛んだのは一ヶ所のみ。小林少年として明智の前に出る場面もいい雰囲気を出していた。演出で惜しいのは、令嬢になった時にショールの一枚でも引っ掛けてくれれば、もっとらしさが出たのではと思う。
井上優は冷淡かつ情感ある声が雰囲気にマッチ。「目下、恋愛中なのだよ」のセリフに笑う。あの衣装は重そうで暑そうで夏場は着たくないが、スーアクの気分は味わえそうだ。でも素顔は最後までさらして欲しくなかったな。
寺崎裕香が演じた女は、愛に溺れて周りが見えなくなった人間なので共感はできないが、愛らしいく健気に映るので良かったと思う。
塚本淳也は太い体と大きな声で明瞭な存在。赤澤燈は茶髪なので目立つが、甘い声にもっとメリハリが欲しい。平井浩基は顔がまだ幼いが、柔軟についていく。菅野勇城は手馴れた芝居で、平井くんと差をつける。
松野太紀は芸達者で、ワッシーとの絡みが愉快。皆さんと一緒に立ち並ぶと、背の低さが目立ってしまう^^;。
椅子や机を組み合わせ、小物や衣装で場面や雰囲気を作り出す、シンプルな中に難しさもある舞台。昔風の新聞や額縁、プロペラの扱いが面白かった。銃やナイフが登場する度に、ヒヤヒヤさせられるのは勘弁。
銃音にもビクつくが、爆発の音響がもの凄く、地鳴りめいたものまで感じた。闇や炎のライト、左右を交互に当てるなど、照明効果もなかなか面白い。
終演後は千秋楽の役者挨拶。たった10人で仕上げた舞台で、少なさにあらためて驚かされる。
先ほどのアクションからか、寺崎さんのドレスの先がほつれていた。金沢公演まで直してね。
最後に遼生さんの要望で、共演者皆さんといつも言っていた合言葉「演劇ってホントにいいですね」を、会場のみんなで言う。ホントに、演劇らしい演劇だった。
20日は小西遼生さんの29歳のお誕生日。おめでとうございま~す!
挨拶の最後に、ワッシーかどなたからかの指摘があって、みんなでお祝いの歌でも唄ったり、ケーキでも出てきたりするかな~?と期待してたが、全く話題にも上らず、拍手のみで終了して少々ガッカリ^^;。一応舞台の主役だし千秋楽だし、誰か少~し気を利かせて盛り上げてくれても良かったのではないだろか。
アンケには遼生さんへお誕生日祝いのメッセージを書いておいた。もし今後江戸川乱歩シリーズの公演がある時は、ハマリ役の明智探偵を続投して欲しいと思う。
この時期なぜか観たい舞台が重なり、千秋楽まで重なって困る。
金曜は有楽町→渋谷、土曜は新宿→池袋、日曜は渋谷→新宿と、圏内で移動ばかり^^;。
こちらももう千秋楽。木曜の一回目は上手前方で、推理する明智さんの視線を感じたり、縛られる明智さんの熱が伝わったりと、それなりに美味しい気分を味わった。
今回は6列目の中ブロックとステージが観易い。ちなみにこの劇場、5列目から段差がある。
小西遼生の明智小五郎は、観れば観るほどハマっていてカッコイー(*^。^*)。立ち姿が凛々しくて、冷淡と柔和が混在したクラシックな表情がまた良い。甘辛い声もよくマッチ。あの帽子をクルクルさせてスっと被る仕草が、洒落ててスマートでステキ。あれは練習でもしたのかな。
劇中、日本人の命に拘らない敵に対し、腹を立てた明智が「ちっくしょう!」と怒鳴るところが、何だか新鮮で奇妙で、明智には似合わない言い回しだが、明智遼生としては面白いと思っちゃうw。殴られて気を失う明智とか、縛られたまま憎まれ口をたたく明智とか、弱い明智をいっぱい観れたのも遼生さんなら許せそうw。女をお姫様抱っこするとこはさすがに大変そうに見えたが、もう少し軽々とした感じになるといいかな。
鷲尾昇の波越警部は、出てくる度に声が大きく目立ち、場を和ませ明るくさせるが、終わってみると存在感がいまひとつ薄い。もう少し実質的な活躍が欲しかったところ。
佐藤永典は、膨大な量の語りや説明セリフをひとりで喋り、舞台で一番出番が多かった。今回は危うげなところもあったが、噛んだのは一ヶ所のみ。小林少年として明智の前に出る場面もいい雰囲気を出していた。演出で惜しいのは、令嬢になった時にショールの一枚でも引っ掛けてくれれば、もっとらしさが出たのではと思う。
井上優は冷淡かつ情感ある声が雰囲気にマッチ。「目下、恋愛中なのだよ」のセリフに笑う。あの衣装は重そうで暑そうで夏場は着たくないが、スーアクの気分は味わえそうだ。でも素顔は最後までさらして欲しくなかったな。
寺崎裕香が演じた女は、愛に溺れて周りが見えなくなった人間なので共感はできないが、愛らしいく健気に映るので良かったと思う。
塚本淳也は太い体と大きな声で明瞭な存在。赤澤燈は茶髪なので目立つが、甘い声にもっとメリハリが欲しい。平井浩基は顔がまだ幼いが、柔軟についていく。菅野勇城は手馴れた芝居で、平井くんと差をつける。
松野太紀は芸達者で、ワッシーとの絡みが愉快。皆さんと一緒に立ち並ぶと、背の低さが目立ってしまう^^;。
椅子や机を組み合わせ、小物や衣装で場面や雰囲気を作り出す、シンプルな中に難しさもある舞台。昔風の新聞や額縁、プロペラの扱いが面白かった。銃やナイフが登場する度に、ヒヤヒヤさせられるのは勘弁。
銃音にもビクつくが、爆発の音響がもの凄く、地鳴りめいたものまで感じた。闇や炎のライト、左右を交互に当てるなど、照明効果もなかなか面白い。
終演後は千秋楽の役者挨拶。たった10人で仕上げた舞台で、少なさにあらためて驚かされる。
先ほどのアクションからか、寺崎さんのドレスの先がほつれていた。金沢公演まで直してね。
最後に遼生さんの要望で、共演者皆さんといつも言っていた合言葉「演劇ってホントにいいですね」を、会場のみんなで言う。ホントに、演劇らしい演劇だった。
20日は小西遼生さんの29歳のお誕生日。おめでとうございま~す!
挨拶の最後に、ワッシーかどなたからかの指摘があって、みんなでお祝いの歌でも唄ったり、ケーキでも出てきたりするかな~?と期待してたが、全く話題にも上らず、拍手のみで終了して少々ガッカリ^^;。一応舞台の主役だし千秋楽だし、誰か少~し気を利かせて盛り上げてくれても良かったのではないだろか。
アンケには遼生さんへお誕生日祝いのメッセージを書いておいた。もし今後江戸川乱歩シリーズの公演がある時は、ハマリ役の明智探偵を続投して欲しいと思う。
Axle公演 贋作、宮本武蔵 東京千秋楽
2011年2月20日 舞台演劇Axle(アクサル)第12回公演『贋作、宮本武蔵』東京千秋楽を観てきた。
ついこの間、始まったと思ったら、もう千秋楽。本家の大阪もあるからね。
今日は取っていただいた7列目。ちなみにこの劇場、8列目から段差があり、ステージ中央が坂となっているのは有り難いが、坂の下で演技されるとちょっと見難い。
昨夜の『最遊記外伝』の余韻を引き摺って、芝居のあちこちを見る度に『最遊記』を重ねてしまうw。さすが舞台『最遊記』でインスパイアされた作り。衣装もヘアメイクも最遊記っぽいし、殺陣もアクションも最遊記ソックリ。錫杖や数珠も出てくるし、六道となるとあの話も思い出しちゃう。何たって主人公ムサシが、悟空そっくりの天真爛漫さで強いくせに、漢字も読めないバカ猿なんだもん!(^o^) 尤も、ムサシが懸命に走る様子は舞台『PEACE MAKER』を彷彿とさせるw。
でも今回の舞台は、いつもの熱心なアクサル仲間さんにはイマイチ不評だったようだ^^;。メインは客演の若手に移り、レギュラーメンバーが脇を固めて出番的にも少なかったからか。ラストの結末に腑に落ちないものを感じたからか。
アクサルメンバーは今でも熱く活動的に動くが、若手と同じ舞台に立つと、どうしてもメインを盛り立てて支える抑え役に見えてしまう。アクサルも人数が減り、そろそろ新しい血を入れる時期になってきたのだろうか。
アクサルメンバーはもちろんだが、今回の若手はしっかり身体を鍛えていて惚れ惚れしそうだ。
林明寛や桑野晃輔は、中堅と比べても背が高く、腕や脚の筋肉がスゴイ。だからあんなに動けて走れて立ち回れる。経林がムサシをオンブする場面や、ムサシが経林をオンブしたまま走る場面があるが、どれも筋力がないとできないだろう。
鳥越裕貴はあどけない可愛い顔をしているのに、黒スーツに身を包んだ体には筋肉がついていて、そのギャップに驚かされた。だからあんな長くて重そうな十文字槍を軽々と振るえるのだ。
パンフにも載ってたが、多種多様な武器の扱いが面白かった。柄谷吾史はまさに二刀流、大筆から長剣が飛び出し、流れるような動きで華麗に冷酷に鋭く斬る。テニミュのリョーマ父のバレエのアクションにも似てたかな。
田中照人の刀はダイナミックでバタ臭い。古川貴生の龍笛の両端に刀を仕込んで不気味。山本健史の十文字槍、武原広幸の鎖鎌も大きな動きで、体が大きくないとムリ。
一番難しそうなのが、加藤巨樹のバスタードソード。『SAMURAI7』でも使われてたが、後ろ手から長い剣を取り出すのも収めるのも一苦労、柔軟な身体とタイミングが必要だ。細身の体にまたでっかい剣が似合うもんだv。
林くんの木刀は太刀筋がしっかり分り、エセ刀と違って打たれたら痛そう。郷本直也のフェンシングは格好から決めなければならん。
二度目の観劇だと、色々なキーワードが浮かんでくる。源義経と武蔵坊弁慶、父と息子、母と弟子、血のつながる者と血のつながらない者、後継者と継承者、殺人剣と活人剣。「十三歳」がポイントかな。十代の者たちの残酷で切ない青春譜でもあった。
観れば観るほど、奥深いものが見えてくる、よく練られた舞台だと気づくだろう。
終演後は千秋楽恒例、田中さんの進行で役者皆さんの挨拶。立ち並んだ皆さんは汗びっしょり。
最後に、後ろ手通路から降りてステージに上がったのが、我らが吉谷光太郎さん。何と小次郎風の衣装で、後ろ手のソードを取ろうとするも引き抜けずw。加藤さんみたいに、そう上手くはいかん。御礼を述べ、次回のイベントについて告知、ロビー物販の宣伝もして終了した。
今回からは紙アンケートはなし。PCか携帯で送る方式がちょっと味気ない。
ロビーには、武原さん、斉藤崇さん、飯泉学さんが衣装のままおいでに。吉谷さんもいらしたのでご挨拶し握手、金曜夜の時の顔を覚えていてくれたのかな。
次はアクサルも参加する3月のPLAY PARK。VIP席なのでラクに観劇できそう。
昨夜の上映会イベントでご一緒したIさんとも話したが、アクサルによる『最遊記外伝』の舞台を作って欲しい。版権の問題もあろうが、そこは吉谷さん達に何とかしていただいてw。
キャストは『最遊記』と同じく、金蝉は三蔵だった柄谷さん、捲簾は悟浄だった郷本さんで、天蓬はダレがいいだろう? 背が足りないけどクールな加藤さんか、眼鏡が似合いそうな山本さんか。悟空はもう、林くんでいいじゃん!(^o^)
ついこの間、始まったと思ったら、もう千秋楽。本家の大阪もあるからね。
今日は取っていただいた7列目。ちなみにこの劇場、8列目から段差があり、ステージ中央が坂となっているのは有り難いが、坂の下で演技されるとちょっと見難い。
昨夜の『最遊記外伝』の余韻を引き摺って、芝居のあちこちを見る度に『最遊記』を重ねてしまうw。さすが舞台『最遊記』でインスパイアされた作り。衣装もヘアメイクも最遊記っぽいし、殺陣もアクションも最遊記ソックリ。錫杖や数珠も出てくるし、六道となるとあの話も思い出しちゃう。何たって主人公ムサシが、悟空そっくりの天真爛漫さで強いくせに、漢字も読めないバカ猿なんだもん!(^o^) 尤も、ムサシが懸命に走る様子は舞台『PEACE MAKER』を彷彿とさせるw。
でも今回の舞台は、いつもの熱心なアクサル仲間さんにはイマイチ不評だったようだ^^;。メインは客演の若手に移り、レギュラーメンバーが脇を固めて出番的にも少なかったからか。ラストの結末に腑に落ちないものを感じたからか。
アクサルメンバーは今でも熱く活動的に動くが、若手と同じ舞台に立つと、どうしてもメインを盛り立てて支える抑え役に見えてしまう。アクサルも人数が減り、そろそろ新しい血を入れる時期になってきたのだろうか。
アクサルメンバーはもちろんだが、今回の若手はしっかり身体を鍛えていて惚れ惚れしそうだ。
林明寛や桑野晃輔は、中堅と比べても背が高く、腕や脚の筋肉がスゴイ。だからあんなに動けて走れて立ち回れる。経林がムサシをオンブする場面や、ムサシが経林をオンブしたまま走る場面があるが、どれも筋力がないとできないだろう。
鳥越裕貴はあどけない可愛い顔をしているのに、黒スーツに身を包んだ体には筋肉がついていて、そのギャップに驚かされた。だからあんな長くて重そうな十文字槍を軽々と振るえるのだ。
パンフにも載ってたが、多種多様な武器の扱いが面白かった。柄谷吾史はまさに二刀流、大筆から長剣が飛び出し、流れるような動きで華麗に冷酷に鋭く斬る。テニミュのリョーマ父のバレエのアクションにも似てたかな。
田中照人の刀はダイナミックでバタ臭い。古川貴生の龍笛の両端に刀を仕込んで不気味。山本健史の十文字槍、武原広幸の鎖鎌も大きな動きで、体が大きくないとムリ。
一番難しそうなのが、加藤巨樹のバスタードソード。『SAMURAI7』でも使われてたが、後ろ手から長い剣を取り出すのも収めるのも一苦労、柔軟な身体とタイミングが必要だ。細身の体にまたでっかい剣が似合うもんだv。
林くんの木刀は太刀筋がしっかり分り、エセ刀と違って打たれたら痛そう。郷本直也のフェンシングは格好から決めなければならん。
二度目の観劇だと、色々なキーワードが浮かんでくる。源義経と武蔵坊弁慶、父と息子、母と弟子、血のつながる者と血のつながらない者、後継者と継承者、殺人剣と活人剣。「十三歳」がポイントかな。十代の者たちの残酷で切ない青春譜でもあった。
観れば観るほど、奥深いものが見えてくる、よく練られた舞台だと気づくだろう。
終演後は千秋楽恒例、田中さんの進行で役者皆さんの挨拶。立ち並んだ皆さんは汗びっしょり。
最後に、後ろ手通路から降りてステージに上がったのが、我らが吉谷光太郎さん。何と小次郎風の衣装で、後ろ手のソードを取ろうとするも引き抜けずw。加藤さんみたいに、そう上手くはいかん。御礼を述べ、次回のイベントについて告知、ロビー物販の宣伝もして終了した。
今回からは紙アンケートはなし。PCか携帯で送る方式がちょっと味気ない。
ロビーには、武原さん、斉藤崇さん、飯泉学さんが衣装のままおいでに。吉谷さんもいらしたのでご挨拶し握手、金曜夜の時の顔を覚えていてくれたのかな。
次はアクサルも参加する3月のPLAY PARK。VIP席なのでラクに観劇できそう。
昨夜の上映会イベントでご一緒したIさんとも話したが、アクサルによる『最遊記外伝』の舞台を作って欲しい。版権の問題もあろうが、そこは吉谷さん達に何とかしていただいてw。
キャストは『最遊記』と同じく、金蝉は三蔵だった柄谷さん、捲簾は悟浄だった郷本さんで、天蓬はダレがいいだろう? 背が足りないけどクールな加藤さんか、眼鏡が似合いそうな山本さんか。悟空はもう、林くんでいいじゃん!(^o^)
OVA 最遊記外伝 第壱話 先行上映会&イベント 壱回目&弐回目
2011年2月19日 イベントOVA『最遊記外伝』第壱話 桜雲の章 先行上映会&イベントの壱回目と弐回目に参加してきた。
映画じゃないけど近くの映画館。
昼に観劇を控えてたので、レイトショーになって良かった。
入口で峰倉かずや氏描き下ろしパンフ。絵は待受け画像にも仕様。キャストのコメントもあり。
登壇者は、関俊彦(金蝉童子役)保志総一朗(悟空役)平田広明(捲簾大将役)石田彰(天蓬元帥役)。
お馴染み三蔵一行、もとい、金蝉一行が揃い踏み(*^。^*)。『最遊記』が始まった十年前を彷彿とさせる、気のおけない和気あいあいとぐだぐだ感。面白さと美味しさがてんこ盛りで、たっぷりと楽しませてくれた。
4人ともお目当てなので、トーク中はドコのダレを見ていいか分らず、とにかく無我夢中。忙しくメモを取りながら、ツッコミを入れつつ大いに笑った(^o^)。
壱回目の開演アナウンスは金&悟の絡みで関さんが噛みw、終演アナウンスは捲&天の絡みで石田さんが噛みw。弐回目の開演アナウンスは捲&天の絡みで携帯を鳴らしてきたのは傲潤、終演アナウンスは金&悟の絡みで届けてくれるのは金蝉。
壱回目と弐回目では、色々進行が違っていて、開演前から終演後までたっぷりと4人によるナマの手作り感。最初っから保志くんが「司会者なしでみんな司会」石田さん「不安でしょ~?僕らも不安」平田さん「期待するなよ」関さん「あっちは(OVA)自信あり。こっちは…」の掛け合いでスタート。台本を片手に進行するも、平田さんが読むところを保志くんが読んだり、進行状況が分らなくなったりと、相変わらずのグダグダ感で笑いがとまらず。平田さんが石田さんを「あきら」呼びするのも久しぶりに聞いたv。
壱回目のミニドラマはトーク後で、『外伝ノ外伝』の野球篇。関さんのマイクスタンドが^^;。金蝉じゃなく三蔵声だし。保志くんの「ちゃんちゃん」で終了。弐回目のミニドラマは開演すぐに始まり、花見篇。今度はちゃんと外伝キャラになりきって、情景が目に浮かぶよう。保志くんの悟空可愛すぎw。其々峰倉氏原作を基にした脚本なのも嬉しい。
ちょっとショックだったのが、ドラマの時に平田さんが青ブチの眼鏡をかけてたこと(老眼鏡?)。眼鏡の関さん&平田さんと比べて、保志くんと石田さんがお肌もテカテカでとっても若々しく見えたw。
上映後は、ネタバレを交えつつトークが盛り上がる。敬称略。
壱回目。平田「OVAって何?」関「オリジナルアダルトビデオじゃない」石田「オリジナルじゃないアダルトビデオってあるの?」
保志「僕、結構可愛かったと」とプレッシャーなし。平田「(色がついてなかったから)ずっと金蝉見てたw」。関「天蓬と捲簾、やっぱカッコイーね」平田「よく聞こえな~い」。関「金蝉は生きる意味が分らなく過ごしてたが、可愛い小僧と会ってどういう風に成長するか見て欲しい」「とてもひ弱です(笑)」。石田「僕らは鍛えてますからね。軍人だから」「八戒のイメージじゃなく、リーダーとして引っ張っていく」関「全員殺しなさいって、ハードボイルドなお母さんw」石田「割り切ってるよね。ドライで」関「石田くんの中にもあるよねw」石田「実際、口に出さずに思ってる時も(笑)」。平田「悟浄と別人だと思っても違いが微妙」関「びしっとしてる。暴れん坊将軍だし、ひらっちゃん大将」「ワルいこともやってるでしょ?」平田「こらこら(焦る声)」。保志くんは「悟空は身長が違う」と関さんを立たせ、関さんの腰に手をやり「外伝の悟空」胸当たりに手をやり「最遊記の悟空」と言うと、関さんが椅子に上って「最遊記の三蔵」とえっへんw。まだ成長するつもりの保志くんに、「保志くん諦めな」と石田さん。
すべからく関さんが皆に巧みにツッコミ入れて、平田さんが面白くボケ、抵抗する保志くんには、石田さんがピシャリとやる、という形(^o^)。
弐回目。収録したのは去年の12/14あたり。当日は取材があり、サインもいっぱいしたが、外伝キャラの名前を書くのに苦労。丁度いらした峰倉先生にも確認「金にせみ」「のれんをまくるとけんれん」「天のよもぎ」。その後やっと帰れると思ったら、「平田さんがブログの写真!」(笑)←おかげでブログの写真見れたしね。
平田さんはディレクターにイジられキャラで、保志くんはイジってオーラ出してる。悟空の立ち位置的に保護者が3人で、「みんなキャラにシンクロしてるじゃん」と保志。「煙草吸わないけど部屋散らかしてます」と石田さんが言っても保志くんスルー。「まとめないの?」と平田。ガヤが大変だったという話で、平田「オレ、ガヤ頑張ってた?」保志「そうでもないけど」w。
お互いが演じたキャラについて話す「バトル開始!」。保志「金蝉最高!」関「オレってサイコー!w」保志「金蝉も悟空もピュア」関「頑なだった金蝉を悟空はふしぎとゆるませるキャラ。まさにオレの太陽。ニクイあんちくしょう(古)」保志「三蔵はメシもくれる」「より好き!(笑)」関「金蝉とは優しい関係」保志「それがくすぐったい」「ヘタしたらヤバかった」と言うと、関さんが乗り出して「そっち言ったらヤバイだろ!?」(爆笑)
平田「外伝じゃないほうの無印(最遊記)」石田「捲簾も悟浄もしっかりわかってる」平田「八戒と比べてしまう。お母さん的なのが元帥で」。関さん曰く「いなかっぺ大将とニャンコ先生(古)の関係」。平田「ケンテンコンビで話すとちょっと似てるなと」石田「天蓬は煙草吸ってて無頼なとこもある」「最遊記ではみんな自由だが、外伝では自由を求めていく話」「まだ型を意識しててブレーキがかかってるなと」と真髄をついていくと、関さんが悟空のマネで「テンちゃんとケン兄ちゃんがむずかしい話をしてる」(拍手)。
関さんと保志くん、平田さんと石田さん、絶妙なトークバトルで4人とも真面目なトコがまた可笑しい。でも関さんが笑いで締めて、今日は絶好調。
トーク合間に、OPテーマ「桜の樹の下」EDテーマ「光の方へ」を歌うKOKIAからVメッセージ。石田「カワイイ方ですね」。子猫を抱いてた映像に、平田「毛深かった?」「ツッコンで」w。
3月発売OVA1巻に悟空のキャラソンCDが付くので、石田「今、唄って」保志「石田さんにはあとで特別に…」のニヤニヤやり取りw。
「フェリカボード」について分らない平田さんが執拗w。
抽選会でもなぜか盛り上がるw。チケット半券を読むのに、眼鏡の関「字がちいせ~え」平田「細かいな」。関さん「N列。エンヌ」と強調。平田さんが当てた人にはいちいち「あなたのために」。関「クジ引くとき僕らもドキドキするように、箱の中にサンショウウオを」(笑)。2階を3枚引き当てた平田「これから2階の男と呼んで」。保志「1階イチ列?」関「このバカ猿!」(笑)のまんま。下敷きをベッドにとか、金蝉のタペストリーをベッドに敷いて眺めるとか、ネタやり放題。
KOKIAのエンディングが流れ、最後にひと言ずつ。
壱回目。関さん「感動的で切なくてとてもあったかい」「名作だと思ってます」「2巻以降も魂込めてアフレコしていきます」保志くん「また桜の樹の下で再会できますように」「三蔵一行と…」に、「金蝉一行ね」と石田さん。平田さん「一回でいいから、ちゃんとした保志くん見てみたい」「久々に皆さんに会えて嬉しいです」「次回は…」(笑)石田さん「これだけ多勢のファンが会して一緒に観るから高揚感があると思う」「皆さんに触れられる機会があって嬉しい」「お財布に余裕があるなら、焼肉屋に行っても」(拍手)「奢って~!」の客席の声に、石田さんは苦笑しつつ「ダメ」「15人分ですか?」「割り勘ですか?」とOVAネタを絡める。
弐回目。関さん「上手から天蓬、捲簾、悟空45、笛吹き童子」と紹介し「最遊記は西に辿り着かないので(苦笑)」に、平田さんから「帰りはヤマトみたいにするんじゃないだろうな」「と先生に言っておきました」。保志くん「(甲高い声で)はい!」「十年経っても悟空もイケるんじゃないかと」とこれは自分の声のことで「ずっとついてきて欲しいなと思います」。平田さんが「50過ぎた保志くんがスタジオでオッリャー!」「還暦を過ぎた保志くんのパッピーも聞きたい」と保志くんネタの後で「機会があればゾロゾロと出して頂きたい」とアピール。石田さんは「抽選会のサンショウウオはCDドラマの堀内賢雄さんのこと」と楽屋話をこっそり。平田さんが「ムダにカッコイー」。「古いCDを掘り返して下さい」「これからもご贔屓に」の後、締め方がワルかったと一人ツッコミw。
最後はOVAのシーンをなぞって、平田さんが「小指出せ」にみんなで小指を出す。石田さんが「カラオケマイクに小指立てて」とちゃかす。関さんの「下界の桜の下で会おう!」の掛け声に、みんなで「またな~!」で指きりのアクション。
女性ばかりの客席に、笑いがいっぱい飛び交って、大盛り上がりのイベントであった(^o^)丿。
 ̄
肝心の『最遊記外伝』第壱話 桜雲の章。雑感。
原作の1巻と2巻のハイライトシーンを組み合わせ、スピーディーで速い展開(by関さん)。
峰倉かずや先生の希望通り、やりたいシーンを優先させたようだ。
起承の部分がダイジェスト版で、いきなり転に入ったという感じ。原作未読の人には分り難い部分がありそうだが、知ってる人にとっては支障はない。
原作に忠実な作画がとても綺麗。今までの『最遊記』シリーズと比べても実に素晴らしい出来。
絵コンテに峰倉氏の名前も。
期待はしてたが、オープニング・ナレーションからいきなり東地宏樹の声が聞こえてきたので、胸がハヤってドキドキ(*^。^*)。本編に入ると金蝉たちに縛られている場面、西海竜王傲潤の声がたっぷり聞けたのは嬉しい。
関さんと東地さんのやり取りで、先日のあすかDVDではないが『心霊探偵八雲』を思い出し、平田さんと東地さんで、放送中で共演をはたした『ER』最終シーズンが浮かぶ。石田さんと東地さんでは何も浮かばないなぁ^^;。
後にジープとして転生を果たすであろう傲潤。彼に向かって凛々しく敬礼し、お役御免となった元帥と大将が軍人として最後の姿を見せる。
保志くんの悟空がカワイイ。『最遊記』シリーズの声と比べると、保志くんが一番キャラの声を変えてきて演じ分け。「てめえら!」とみんなを脅す天蓬のワルなセリフが、石田さんにしては珍しく客席からうっすら笑いが起きた。
円雷の声で土田大。他キャストはドラマCDと殆ど同じかな。
2巻以降も東地さん@傲潤の声が聞けそうだ。
映画じゃないけど近くの映画館。
昼に観劇を控えてたので、レイトショーになって良かった。
入口で峰倉かずや氏描き下ろしパンフ。絵は待受け画像にも仕様。キャストのコメントもあり。
登壇者は、関俊彦(金蝉童子役)保志総一朗(悟空役)平田広明(捲簾大将役)石田彰(天蓬元帥役)。
お馴染み三蔵一行、もとい、金蝉一行が揃い踏み(*^。^*)。『最遊記』が始まった十年前を彷彿とさせる、気のおけない和気あいあいとぐだぐだ感。面白さと美味しさがてんこ盛りで、たっぷりと楽しませてくれた。
4人ともお目当てなので、トーク中はドコのダレを見ていいか分らず、とにかく無我夢中。忙しくメモを取りながら、ツッコミを入れつつ大いに笑った(^o^)。
壱回目の開演アナウンスは金&悟の絡みで関さんが噛みw、終演アナウンスは捲&天の絡みで石田さんが噛みw。弐回目の開演アナウンスは捲&天の絡みで携帯を鳴らしてきたのは傲潤、終演アナウンスは金&悟の絡みで届けてくれるのは金蝉。
壱回目と弐回目では、色々進行が違っていて、開演前から終演後までたっぷりと4人によるナマの手作り感。最初っから保志くんが「司会者なしでみんな司会」石田さん「不安でしょ~?僕らも不安」平田さん「期待するなよ」関さん「あっちは(OVA)自信あり。こっちは…」の掛け合いでスタート。台本を片手に進行するも、平田さんが読むところを保志くんが読んだり、進行状況が分らなくなったりと、相変わらずのグダグダ感で笑いがとまらず。平田さんが石田さんを「あきら」呼びするのも久しぶりに聞いたv。
壱回目のミニドラマはトーク後で、『外伝ノ外伝』の野球篇。関さんのマイクスタンドが^^;。金蝉じゃなく三蔵声だし。保志くんの「ちゃんちゃん」で終了。弐回目のミニドラマは開演すぐに始まり、花見篇。今度はちゃんと外伝キャラになりきって、情景が目に浮かぶよう。保志くんの悟空可愛すぎw。其々峰倉氏原作を基にした脚本なのも嬉しい。
ちょっとショックだったのが、ドラマの時に平田さんが青ブチの眼鏡をかけてたこと(老眼鏡?)。眼鏡の関さん&平田さんと比べて、保志くんと石田さんがお肌もテカテカでとっても若々しく見えたw。
上映後は、ネタバレを交えつつトークが盛り上がる。敬称略。
壱回目。平田「OVAって何?」関「オリジナルアダルトビデオじゃない」石田「オリジナルじゃないアダルトビデオってあるの?」
保志「僕、結構可愛かったと」とプレッシャーなし。平田「(色がついてなかったから)ずっと金蝉見てたw」。関「天蓬と捲簾、やっぱカッコイーね」平田「よく聞こえな~い」。関「金蝉は生きる意味が分らなく過ごしてたが、可愛い小僧と会ってどういう風に成長するか見て欲しい」「とてもひ弱です(笑)」。石田「僕らは鍛えてますからね。軍人だから」「八戒のイメージじゃなく、リーダーとして引っ張っていく」関「全員殺しなさいって、ハードボイルドなお母さんw」石田「割り切ってるよね。ドライで」関「石田くんの中にもあるよねw」石田「実際、口に出さずに思ってる時も(笑)」。平田「悟浄と別人だと思っても違いが微妙」関「びしっとしてる。暴れん坊将軍だし、ひらっちゃん大将」「ワルいこともやってるでしょ?」平田「こらこら(焦る声)」。保志くんは「悟空は身長が違う」と関さんを立たせ、関さんの腰に手をやり「外伝の悟空」胸当たりに手をやり「最遊記の悟空」と言うと、関さんが椅子に上って「最遊記の三蔵」とえっへんw。まだ成長するつもりの保志くんに、「保志くん諦めな」と石田さん。
すべからく関さんが皆に巧みにツッコミ入れて、平田さんが面白くボケ、抵抗する保志くんには、石田さんがピシャリとやる、という形(^o^)。
弐回目。収録したのは去年の12/14あたり。当日は取材があり、サインもいっぱいしたが、外伝キャラの名前を書くのに苦労。丁度いらした峰倉先生にも確認「金にせみ」「のれんをまくるとけんれん」「天のよもぎ」。その後やっと帰れると思ったら、「平田さんがブログの写真!」(笑)←おかげでブログの写真見れたしね。
平田さんはディレクターにイジられキャラで、保志くんはイジってオーラ出してる。悟空の立ち位置的に保護者が3人で、「みんなキャラにシンクロしてるじゃん」と保志。「煙草吸わないけど部屋散らかしてます」と石田さんが言っても保志くんスルー。「まとめないの?」と平田。ガヤが大変だったという話で、平田「オレ、ガヤ頑張ってた?」保志「そうでもないけど」w。
お互いが演じたキャラについて話す「バトル開始!」。保志「金蝉最高!」関「オレってサイコー!w」保志「金蝉も悟空もピュア」関「頑なだった金蝉を悟空はふしぎとゆるませるキャラ。まさにオレの太陽。ニクイあんちくしょう(古)」保志「三蔵はメシもくれる」「より好き!(笑)」関「金蝉とは優しい関係」保志「それがくすぐったい」「ヘタしたらヤバかった」と言うと、関さんが乗り出して「そっち言ったらヤバイだろ!?」(爆笑)
平田「外伝じゃないほうの無印(最遊記)」石田「捲簾も悟浄もしっかりわかってる」平田「八戒と比べてしまう。お母さん的なのが元帥で」。関さん曰く「いなかっぺ大将とニャンコ先生(古)の関係」。平田「ケンテンコンビで話すとちょっと似てるなと」石田「天蓬は煙草吸ってて無頼なとこもある」「最遊記ではみんな自由だが、外伝では自由を求めていく話」「まだ型を意識しててブレーキがかかってるなと」と真髄をついていくと、関さんが悟空のマネで「テンちゃんとケン兄ちゃんがむずかしい話をしてる」(拍手)。
関さんと保志くん、平田さんと石田さん、絶妙なトークバトルで4人とも真面目なトコがまた可笑しい。でも関さんが笑いで締めて、今日は絶好調。
トーク合間に、OPテーマ「桜の樹の下」EDテーマ「光の方へ」を歌うKOKIAからVメッセージ。石田「カワイイ方ですね」。子猫を抱いてた映像に、平田「毛深かった?」「ツッコンで」w。
3月発売OVA1巻に悟空のキャラソンCDが付くので、石田「今、唄って」保志「石田さんにはあとで特別に…」のニヤニヤやり取りw。
「フェリカボード」について分らない平田さんが執拗w。
抽選会でもなぜか盛り上がるw。チケット半券を読むのに、眼鏡の関「字がちいせ~え」平田「細かいな」。関さん「N列。エンヌ」と強調。平田さんが当てた人にはいちいち「あなたのために」。関「クジ引くとき僕らもドキドキするように、箱の中にサンショウウオを」(笑)。2階を3枚引き当てた平田「これから2階の男と呼んで」。保志「1階イチ列?」関「このバカ猿!」(笑)のまんま。下敷きをベッドにとか、金蝉のタペストリーをベッドに敷いて眺めるとか、ネタやり放題。
KOKIAのエンディングが流れ、最後にひと言ずつ。
壱回目。関さん「感動的で切なくてとてもあったかい」「名作だと思ってます」「2巻以降も魂込めてアフレコしていきます」保志くん「また桜の樹の下で再会できますように」「三蔵一行と…」に、「金蝉一行ね」と石田さん。平田さん「一回でいいから、ちゃんとした保志くん見てみたい」「久々に皆さんに会えて嬉しいです」「次回は…」(笑)石田さん「これだけ多勢のファンが会して一緒に観るから高揚感があると思う」「皆さんに触れられる機会があって嬉しい」「お財布に余裕があるなら、焼肉屋に行っても」(拍手)「奢って~!」の客席の声に、石田さんは苦笑しつつ「ダメ」「15人分ですか?」「割り勘ですか?」とOVAネタを絡める。
弐回目。関さん「上手から天蓬、捲簾、悟空45、笛吹き童子」と紹介し「最遊記は西に辿り着かないので(苦笑)」に、平田さんから「帰りはヤマトみたいにするんじゃないだろうな」「と先生に言っておきました」。保志くん「(甲高い声で)はい!」「十年経っても悟空もイケるんじゃないかと」とこれは自分の声のことで「ずっとついてきて欲しいなと思います」。平田さんが「50過ぎた保志くんがスタジオでオッリャー!」「還暦を過ぎた保志くんのパッピーも聞きたい」と保志くんネタの後で「機会があればゾロゾロと出して頂きたい」とアピール。石田さんは「抽選会のサンショウウオはCDドラマの堀内賢雄さんのこと」と楽屋話をこっそり。平田さんが「ムダにカッコイー」。「古いCDを掘り返して下さい」「これからもご贔屓に」の後、締め方がワルかったと一人ツッコミw。
最後はOVAのシーンをなぞって、平田さんが「小指出せ」にみんなで小指を出す。石田さんが「カラオケマイクに小指立てて」とちゃかす。関さんの「下界の桜の下で会おう!」の掛け声に、みんなで「またな~!」で指きりのアクション。
女性ばかりの客席に、笑いがいっぱい飛び交って、大盛り上がりのイベントであった(^o^)丿。
 ̄
肝心の『最遊記外伝』第壱話 桜雲の章。雑感。
原作の1巻と2巻のハイライトシーンを組み合わせ、スピーディーで速い展開(by関さん)。
峰倉かずや先生の希望通り、やりたいシーンを優先させたようだ。
起承の部分がダイジェスト版で、いきなり転に入ったという感じ。原作未読の人には分り難い部分がありそうだが、知ってる人にとっては支障はない。
原作に忠実な作画がとても綺麗。今までの『最遊記』シリーズと比べても実に素晴らしい出来。
絵コンテに峰倉氏の名前も。
期待はしてたが、オープニング・ナレーションからいきなり東地宏樹の声が聞こえてきたので、胸がハヤってドキドキ(*^。^*)。本編に入ると金蝉たちに縛られている場面、西海竜王傲潤の声がたっぷり聞けたのは嬉しい。
関さんと東地さんのやり取りで、先日のあすかDVDではないが『心霊探偵八雲』を思い出し、平田さんと東地さんで、放送中で共演をはたした『ER』最終シーズンが浮かぶ。石田さんと東地さんでは何も浮かばないなぁ^^;。
後にジープとして転生を果たすであろう傲潤。彼に向かって凛々しく敬礼し、お役御免となった元帥と大将が軍人として最後の姿を見せる。
保志くんの悟空がカワイイ。『最遊記』シリーズの声と比べると、保志くんが一番キャラの声を変えてきて演じ分け。「てめえら!」とみんなを脅す天蓬のワルなセリフが、石田さんにしては珍しく客席からうっすら笑いが起きた。
円雷の声で土田大。他キャストはドラマCDと殆ど同じかな。
2巻以降も東地さん@傲潤の声が聞けそうだ。
文学座公演 美しきものの伝説
2011年2月19日 舞台演劇文学座公演『美しきものの伝説』を観てきた。
去年年末に蜷川氏の演出で観たばかりの戯曲だが、元は宮本研氏が文学座に書き下ろした、いわば本家本元の作品である。
『美しきものの伝説』を観るのは3回目になるが、話も登場人物も把握しているので、さすがにしっかり集中できて分り易かった。セリフや場の緻密さをようやく知り、細部に至るまで張り巡らされた絡み。思った以上に笑いを誘う場面、計算され尽くした言葉。
観れば観るほど、心にズシンとくるような、味わい深い作品であった。一度、この戯曲を実際に読んでみたい思いにかられた。
蜷川氏の鮮烈な演出とは違い、こちらは真っ当な正攻法で力強くぶつけてくる。
客席前列をつぶして舞台とし、奥行きのある世界を密接に提供。最前列席だったのもラッキー。場の転換では、暗闇のバックを背に、場ごとのキーマンがこちらを向いて語りを入れる。三方の舞台空間と比べ、こちらのほうに言葉を発するから、声や音が聴き取り易いだけでなく、言葉の持つ説得性が増して理解し易くなる。私にはやはりこういう普通のステージのほうが好ましい。
出演者は若い役者ばかりだが、場数を踏んだ確かな実力者であることは明白。彼らの熱を帯びた言葉の数々は魅惑的で、うっすら光る汗に青春の逞しさを思わせ、人物をより生々しく膨らませる。
演劇と政治、俳優と観客、政治家と民衆の関係が、普遍的で対立的なものだということをつくづく感じさせた。
観れば観るほど、新しい味に気づき、様々な形で満腹感と空腹感を味わえる作品。いつかまた別のところで同じ作品を観る機会に恵まれたらと願う。観る人のその時の状況、時代やブームによって、感じ入ることも違ってくるだろう。
「死ぬほど生きた人たち」は、民衆の憧れと望みが創造させたヒーローたち。漫画やアニメや特撮では目にするが、リアルな中では存在できないものだと思う。
去年年末に蜷川氏の演出で観たばかりの戯曲だが、元は宮本研氏が文学座に書き下ろした、いわば本家本元の作品である。
『美しきものの伝説』を観るのは3回目になるが、話も登場人物も把握しているので、さすがにしっかり集中できて分り易かった。セリフや場の緻密さをようやく知り、細部に至るまで張り巡らされた絡み。思った以上に笑いを誘う場面、計算され尽くした言葉。
観れば観るほど、心にズシンとくるような、味わい深い作品であった。一度、この戯曲を実際に読んでみたい思いにかられた。
蜷川氏の鮮烈な演出とは違い、こちらは真っ当な正攻法で力強くぶつけてくる。
客席前列をつぶして舞台とし、奥行きのある世界を密接に提供。最前列席だったのもラッキー。場の転換では、暗闇のバックを背に、場ごとのキーマンがこちらを向いて語りを入れる。三方の舞台空間と比べ、こちらのほうに言葉を発するから、声や音が聴き取り易いだけでなく、言葉の持つ説得性が増して理解し易くなる。私にはやはりこういう普通のステージのほうが好ましい。
出演者は若い役者ばかりだが、場数を踏んだ確かな実力者であることは明白。彼らの熱を帯びた言葉の数々は魅惑的で、うっすら光る汗に青春の逞しさを思わせ、人物をより生々しく膨らませる。
演劇と政治、俳優と観客、政治家と民衆の関係が、普遍的で対立的なものだということをつくづく感じさせた。
観れば観るほど、新しい味に気づき、様々な形で満腹感と空腹感を味わえる作品。いつかまた別のところで同じ作品を観る機会に恵まれたらと願う。観る人のその時の状況、時代やブームによって、感じ入ることも違ってくるだろう。
「死ぬほど生きた人たち」は、民衆の憧れと望みが創造させたヒーローたち。漫画やアニメや特撮では目にするが、リアルな中では存在できないものだと思う。
Axle公演 贋作、宮本武蔵 初日
2011年2月18日 舞台演劇Axle(アクサル)第12回公演『贋作、宮本武蔵』初日を観てきた。
アクサル初の伝承ホール。途中にあるアニメイトには当然立ち寄るw。
一人の絵師が、六道衆に語っていく、剣客「宮本武蔵」の知られざる真相の物語。
脚本・演出の吉谷光太郎が、六年前の第四回公演『最遊記』でインスパイアされ、伝聞されている史実を基に、アクサル流で作り出した英雄譚。
宮本武蔵の壮絶な生き様を通して、今回もひたむきな「生」をテーマに描き出す。
アクサル・メンバー6人に、『八犬伝』などでも共演した客演陣が多数参加。特に若手ゲストをメインに据えて、今回は今までとは様相が変わった、より新鮮で躍動感溢れるエネルギッシュな舞台を構築している。
登場人物が多く、一人で何役も兼ねるが、複数のキャラが奇妙に絡み合うのがポイント。関係性をおさえ、複雑な物語絵巻に集中する必要がある。生き生きしたセリフの中に重要なキィや言葉が入っているのにも気を配りたい。
“贋作”なだけに、ぶっ飛んだ設定や話が興味深い。武蔵が実は二人いたとか、小次郎と清十郎が将棋をさしたとか…。何が虚実か分らないから、もしやという想像力を刺激させる。
臨場感ある最前列だったが、立ち回り中に刀が飛んできたり、ラストの紙吹雪がこちらにまで舞ってきたりと、ハプニングもまた楽しい。
贋作師の柄谷吾史は、筋肉質の大柄な体格で場を締めて圧倒的な存在感。間近で観ると、やはり逞しく格好良いことv。殺陣や立ち回りも流れるようで力強い。挑むような達観するような目力や表情も魅力的だ。劇中の回想で子どもになるが、思いっきり可愛い声を見せて笑わせた。後半にかけて隠し玉があるので、深みのある柄さんを満喫できそうだ。
六道の中では、天道の古川貴生がキーマンとなって操り楽しげな役どころ。山本健史、武原広幸も様々な役で激しく動く。田中照人は厳しさの中に笑いあり。
佐々木小次郎の加藤巨樹はシリアスとコミカルにメリハリがあり魅力的。十三歳としては可愛らしく、剣士としては妖しくクール。奔放な吉岡清十郎の郷本直也との将棋対決は、ホントにやっていたのだとかw。
若手の活躍が目覚しい。宮本武蔵の林明寛は、自由快活な悪餓鬼っぷりをのびのびと熱演。経林の桑野晃輔とのコンビも息ぴったり。二人とも軽快な動きと着実な芝居で、中堅との調和をはかる。宝蔵院の鳥越裕貴との掛け合いも見どころだ。
山田諒、飯泉学、斉藤崇などの顔ぶれにも安心する。
“宮本武蔵”という名前に翻弄され踊らされ、運命を狂わされた人たち。所詮、宮本武蔵は一人だけのものだった。
無情刹那の俗世を思い、漢の執念と生き様を感じさせる、切なくも凄まじい作品だった。
終演後、古川さん、山本さん、加藤さんが衣装のままロビーで物販宣伝。其々にご挨拶。加藤さんからあれこれお話を伺った。
吉谷さんも販売中の脚本を宣伝。ご挨拶してサインと握手をいただいた。5月の東京のイベントにもぜひ参加したいな。
次の観劇はもう東京千秋楽。
来週は大阪公演だが、東京公演が4回きりは短すぎる。
アクサル初の伝承ホール。途中にあるアニメイトには当然立ち寄るw。
一人の絵師が、六道衆に語っていく、剣客「宮本武蔵」の知られざる真相の物語。
脚本・演出の吉谷光太郎が、六年前の第四回公演『最遊記』でインスパイアされ、伝聞されている史実を基に、アクサル流で作り出した英雄譚。
宮本武蔵の壮絶な生き様を通して、今回もひたむきな「生」をテーマに描き出す。
アクサル・メンバー6人に、『八犬伝』などでも共演した客演陣が多数参加。特に若手ゲストをメインに据えて、今回は今までとは様相が変わった、より新鮮で躍動感溢れるエネルギッシュな舞台を構築している。
登場人物が多く、一人で何役も兼ねるが、複数のキャラが奇妙に絡み合うのがポイント。関係性をおさえ、複雑な物語絵巻に集中する必要がある。生き生きしたセリフの中に重要なキィや言葉が入っているのにも気を配りたい。
“贋作”なだけに、ぶっ飛んだ設定や話が興味深い。武蔵が実は二人いたとか、小次郎と清十郎が将棋をさしたとか…。何が虚実か分らないから、もしやという想像力を刺激させる。
臨場感ある最前列だったが、立ち回り中に刀が飛んできたり、ラストの紙吹雪がこちらにまで舞ってきたりと、ハプニングもまた楽しい。
贋作師の柄谷吾史は、筋肉質の大柄な体格で場を締めて圧倒的な存在感。間近で観ると、やはり逞しく格好良いことv。殺陣や立ち回りも流れるようで力強い。挑むような達観するような目力や表情も魅力的だ。劇中の回想で子どもになるが、思いっきり可愛い声を見せて笑わせた。後半にかけて隠し玉があるので、深みのある柄さんを満喫できそうだ。
六道の中では、天道の古川貴生がキーマンとなって操り楽しげな役どころ。山本健史、武原広幸も様々な役で激しく動く。田中照人は厳しさの中に笑いあり。
佐々木小次郎の加藤巨樹はシリアスとコミカルにメリハリがあり魅力的。十三歳としては可愛らしく、剣士としては妖しくクール。奔放な吉岡清十郎の郷本直也との将棋対決は、ホントにやっていたのだとかw。
若手の活躍が目覚しい。宮本武蔵の林明寛は、自由快活な悪餓鬼っぷりをのびのびと熱演。経林の桑野晃輔とのコンビも息ぴったり。二人とも軽快な動きと着実な芝居で、中堅との調和をはかる。宝蔵院の鳥越裕貴との掛け合いも見どころだ。
山田諒、飯泉学、斉藤崇などの顔ぶれにも安心する。
“宮本武蔵”という名前に翻弄され踊らされ、運命を狂わされた人たち。所詮、宮本武蔵は一人だけのものだった。
無情刹那の俗世を思い、漢の執念と生き様を感じさせる、切なくも凄まじい作品だった。
終演後、古川さん、山本さん、加藤さんが衣装のままロビーで物販宣伝。其々にご挨拶。加藤さんからあれこれお話を伺った。
吉谷さんも販売中の脚本を宣伝。ご挨拶してサインと握手をいただいた。5月の東京のイベントにもぜひ参加したいな。
次の観劇はもう東京千秋楽。
来週は大阪公演だが、東京公演が4回きりは短すぎる。
NEMURI×GACKT PROJECT『眠狂四郎無頼控』を観てきた。
柴田錬三郎の代表作「眠狂四郎」シリーズの舞台化。テレビや映画ではお馴染みの作品を、舞台初挑戦のGACKTが、新たなる眠狂四郎像を演じる。
昨年から上演されたものの凱旋公演。チケットがバカ高いのでスルーしていたが、ようやく割引されたし、先日のスパナチュのイベントで拝んで興味が出てきたのだ。節分の日のレポもアップされ、オレンジのGACKTさんも懐かしい。
江戸末期。悪徳商人と代官との癒着と闇取引が暗躍する中、眠狂四郎を父の敵だと思い込まされた兄妹とかつての黒ミサの犠牲者とを絡ませて、剣豪・眠狂四郎の必殺剣が舞うという話。
休憩含めて約3時間。ストーリー展開としてはゆるやかで歯がゆくて長く感じられる。暗転も多いので、たまに眠気も出てきた。だが難点とは別に、新しく美しく融合された舞台としては見どころも多かった。
最新技術を駆使した映像が美しいこと。映画のような手法で、情景や背景やアップを多用しつつ、幻想的なイメージで世界観を鮮やかに映し出す。刀と刀が激しく交わる火花や、鞘に収める刹那まで、映像で表現するのが劇画チックで可笑しい。“円月殺法”の表現がまたアニメチックで色々刺激させること。
SUGIZOの切なく情感豊かな音楽や、SEの凄さ、光と闇を映し出す鮮烈な照明など、スタッフワークも素晴らしい。
美術セットがよく出来ている。衣装や小物にもお金がかかっていて豪華。狂四郎のりんどうが象徴的だが、萩の花も目にやさしい。
GACKTの眠狂四郎は、ニヒルでダンディで美しい。張り詰めているような思いを伝え、達観しているようなオーラを感じさせる。舞台の為にトレーニングをしたそうだが、襟元から見える胸板は厚く腹筋が割れて逞しいこと。右足だけ黒のサポーターを付けていたが、足首かどこかを痛めたのだろうか。殺陣はダイナミックというより華麗、立ち回りで見せる太股がまた色っぽい。
狂四郎は物静かだが、たまに口を開く言葉が重くて印象的。GACKTで一番イイと思ったのは、情念漂う低くくぐもった声だ。強敵に対して、「お見せしよう」と放った声にゾクゾクッときた。着流しスタイルというと堤真一を思い出すが、堤さんにもよく似た声が魅力的だ。
確かに、今の眠狂四郎はGACKTさんにしかできないハマリ役だと思う。
凱旋公演の共演者は去年の東京公演とは違うようだ。
田中健、綿引勝彦、堤大二郎といったベテラン陣が舞台を支える。宿敵・三雲役の嶋田久作が人間味ある面を見せて魅力的だ。
若武者・石動一馬として山本匠馬が熱演、セリフも多く殺陣もあるが着実にこなし、成長を見せる。金八役の古堂たやの軽妙さが愉快。
立川談亭で古本新乃輔が、今風ネタで笑いを誘い、場ツナギで奮闘していたが、演劇としてはいまいち面白くなかった。
女性陣が所作も綺麗で可憐であったが、「ちち」の発音がいまひとつだったかw。
オープニングとエンディング・ナレーションが大塚明夫。渋くて世界観にマッチ。
ポスターを持ってたGACKTファンの熱気がえらく凄くて、とにかく圧倒された空間だった。
レボレボやソフィアからの花壇にニヤリとしてしまった。
柴田錬三郎の代表作「眠狂四郎」シリーズの舞台化。テレビや映画ではお馴染みの作品を、舞台初挑戦のGACKTが、新たなる眠狂四郎像を演じる。
昨年から上演されたものの凱旋公演。チケットがバカ高いのでスルーしていたが、ようやく割引されたし、先日のスパナチュのイベントで拝んで興味が出てきたのだ。節分の日のレポもアップされ、オレンジのGACKTさんも懐かしい。
江戸末期。悪徳商人と代官との癒着と闇取引が暗躍する中、眠狂四郎を父の敵だと思い込まされた兄妹とかつての黒ミサの犠牲者とを絡ませて、剣豪・眠狂四郎の必殺剣が舞うという話。
休憩含めて約3時間。ストーリー展開としてはゆるやかで歯がゆくて長く感じられる。暗転も多いので、たまに眠気も出てきた。だが難点とは別に、新しく美しく融合された舞台としては見どころも多かった。
最新技術を駆使した映像が美しいこと。映画のような手法で、情景や背景やアップを多用しつつ、幻想的なイメージで世界観を鮮やかに映し出す。刀と刀が激しく交わる火花や、鞘に収める刹那まで、映像で表現するのが劇画チックで可笑しい。“円月殺法”の表現がまたアニメチックで色々刺激させること。
SUGIZOの切なく情感豊かな音楽や、SEの凄さ、光と闇を映し出す鮮烈な照明など、スタッフワークも素晴らしい。
美術セットがよく出来ている。衣装や小物にもお金がかかっていて豪華。狂四郎のりんどうが象徴的だが、萩の花も目にやさしい。
GACKTの眠狂四郎は、ニヒルでダンディで美しい。張り詰めているような思いを伝え、達観しているようなオーラを感じさせる。舞台の為にトレーニングをしたそうだが、襟元から見える胸板は厚く腹筋が割れて逞しいこと。右足だけ黒のサポーターを付けていたが、足首かどこかを痛めたのだろうか。殺陣はダイナミックというより華麗、立ち回りで見せる太股がまた色っぽい。
狂四郎は物静かだが、たまに口を開く言葉が重くて印象的。GACKTで一番イイと思ったのは、情念漂う低くくぐもった声だ。強敵に対して、「お見せしよう」と放った声にゾクゾクッときた。着流しスタイルというと堤真一を思い出すが、堤さんにもよく似た声が魅力的だ。
確かに、今の眠狂四郎はGACKTさんにしかできないハマリ役だと思う。
凱旋公演の共演者は去年の東京公演とは違うようだ。
田中健、綿引勝彦、堤大二郎といったベテラン陣が舞台を支える。宿敵・三雲役の嶋田久作が人間味ある面を見せて魅力的だ。
若武者・石動一馬として山本匠馬が熱演、セリフも多く殺陣もあるが着実にこなし、成長を見せる。金八役の古堂たやの軽妙さが愉快。
立川談亭で古本新乃輔が、今風ネタで笑いを誘い、場ツナギで奮闘していたが、演劇としてはいまいち面白くなかった。
女性陣が所作も綺麗で可憐であったが、「ちち」の発音がいまひとつだったかw。
オープニングとエンディング・ナレーションが大塚明夫。渋くて世界観にマッチ。
ポスターを持ってたGACKTファンの熱気がえらく凄くて、とにかく圧倒された空間だった。
レボレボやソフィアからの花壇にニヤリとしてしまった。