D-BOYS STAGE 2010 trial-3『アメリカ』東京凱旋公演千秋楽を観てきた。

自力で取った見切り席だが、全然見切れないでよく観れた。前から2列目なので、むしろ役者の表情がこれまで以上にじっくり拝めて、肉迫するような臨場感が伝わってきた。煙草の煙もあまり来なかったしねw。
立ち位置的に、特に鈴木裕樹の顔をまじまじと見つめていた。飽きない!(^^) 見れば見るほど味わいのある役者だなぁと惚れ惚れw。そんな熱い視線がズッキーにも届いたのかw、2度ほどこちらのほうに視線が飛んできた気がした(^^;)。
それと“BigBoy”の箱がやけに目に止まった。CDケースが何の曲なのかとうとう分らず。

これが最後の舞台という意識か、役者みんなテンション高く妥協のない演じ方で、いつもよりオーバーアクション気味なのが笑えた。
加治将樹は、笑い方もがなり散らし方も今までで一番スゴイ。加治くんがズッキーに対し力一杯に投げたクッションがかなりバウンドし、ズッキーが焦ったような顔をしていたw。
荒木宏文は勢い余って椅子から降りたところで足を打ち、マジで痛そうにしていた。アラヤンは山田悠介に輪ゴム撃ちする時もホントに顔に当ててた。
柳下大は「冬のリヴィエラ」の歌い方が、全身から振り絞るようにかなり声を張り上げていた。
植松俊介がスパイのような歩き方を見せたり、ブー藤原の輪ゴム撃ちもノリ捲ってしつこかった。

言霊というのがあるが、自分で言った言葉が全部自分に返って、自分のことを言っているのが愚かで哀しい。
「匂いませんか?」と言った兄こそが匂うのであり、「死ね」「死ね」と輪ゴム撃ちしてた弟が銃に撃たれて死んだりするとは皮肉。「お前が臭いんだよ!」「生きるって必死なんですよ!」と叫ぶ周りの者たちは、さしずめ彼らに真実を突き立てる証人なのか。
演出の一部だろうが、出てくる人物みんな不器用で要領が悪くて頭がイカれている。フツーはヤカンを火にかけてから、カップ麺のビニルを取ったり、カップにコーヒー入れるもんだけど。みんな逆なのが呆れる。

おかげさまでどうにかこうにか眠気が起きずに耐えられた。でもふと見ると、右隣の人がウトウトしていたり落ち着かない様子だった。逆に左隣の人は初アメリカなのか、芝居に妙にウケていて笑ったりとノリノリだった。同じ舞台を観ていても反応がこうも違う。まさに人を選ぶ作品なんだろう。
「世界はもう限界」らしいが、この舞台を観るのも私はこれでチョー限界! バンザイ!

カテコは5回も! D-BOYS STAGEで最高記録か!? 3回目からスタオベになり、私も立った。Dボメンバーも予想してたのか、登場した時から嬉しそう。
3回目のカテコの挨拶は柳下。昼はアラヤンが挨拶で「リアル」とかイイことを話したので、自分はどう言おうか考えていたそうだ。解釈が難しい芝居で、お客さんに何かを伝えようとするのではなく、舞台で懸命に生きることで、自ずとお客さんに伝わっていくのではないかと思ったが、本番を重ねるにつれお客さんからもイイ手応えを感じたという。これからも夢や希望を伝えていきたいと思う…いこうと思う、といった長い内容。でもトモの言わんとしていることはストレートに分った。その間、何度もトモを見やってじっと見守っていたズッキーが印象的。
4回目のカテコの挨拶はブーさん。万感の思いのブーさんに、右端の山田@佐々木から「泣いてもいいんだよ」。途端にブーさんの輪ゴムが山田へと飛びそうにw。加治くんのお祖母さまも客席においでにと紹介。『ナウロ』では山田の両親が見えられていたよね。
5回目のカテコで、ブーさんの青いタオルを頭に巻いた山田が登場。ブーさんから継いだということで、山田が挨拶するハメに。でも自分の名前を連呼するばかりで、ズッキーが山田に何やら耳うち。最後はアラヤンが「ありがとうございました!」と強制的に締めっ。さすが!
本音をいえば、『ラスゲ』の舞台と並行し『アメリカ』稽古に入って、一番大変そうだったズッキーからもひと言欲しかった。
最後ハケる時、眼鏡を取ったズッキーの顔が男前で小さな歓声w。山田が丁寧にニコニコとお辞儀して千秋楽は終了した。

カテコを入れて2時間30分。観易い席で観劇できて良かった。
ロビーで販売していた『NOW LOADING』のDVDは結局買わなかった。感動した『ラストゲーム』のDVDは買うだろう。『アメリカ』は絶対買わない。キャストは関係ない。もう自分の気持ちに正直に、本当に観かえしたい舞台のだけ買うことにする。
本日6日は飛田展男さんのお誕生日。
51歳ですね。おめでとうございま~す!\(^o^)/
ますますのご活躍をお祈りし、心から応援します。

水曜日に飛田さんから舞台お誘いのお手紙が到着。今回は便箋4枚のボリュームで、飛田さんの読み易い丸文字で芝居の紹介文が綴られていた。しかもネコちゃんの便箋w。
《RELAX》サイトに稽古場風景がアップされていたが、ますます楽しみになった。


10/29放送『ドラえもん』「子犬イチの国 キボウ編」。
外出してたのでたまたま予録していたら、飛田さんが出ていたのでビックリ。
前週の続き。成長した子犬イチが大統領になっていて、そのイチの声が飛田さん。
のび太ら人間との共存を図り、国民のリーダーとして誠実に皆を導いていくイチ。地殻変動で住めなくなった土地から、宇宙へと脱出しようとする。
のび太らの消息を最後まで気づかい、ドラえもんたちを救出するイチは、勇気と誇りをもった立派なヒーローだった。イチ、格好良すぎるっ!(^^)
凛々しくも爽やかな飛田さんの声もステキだった(*^。^*)。

『天装戦隊ゴセイジャー』11/14放送のepic39から、どうやらブレドランが復活のようだ。
これで2回目の復活!? シブトくてタフなヤツw。もしや人気あるキャラなのだろうか。ブレドラン消滅後は作品にも気乗りできなかったが、また楽しみが出てきた。しかも小杉十郎太さんと共演v。「ゴセイ天使はオレが落とす」果たしてどのような形で復活するのか。
映画『マルドゥック・スクランブル圧縮』レイトショー&初日舞台挨拶を観てきた。

長い歳月を経て、ようやく公開の運びとなったアニメ作品。
上映前に舞台挨拶。登壇者は、冲方丁(原作・脚本)工藤進(監督)林原めぐみ(ルーン=バロット役)。林原さんを見るのは随分と久しぶり。

公開が”今日”という日にこだわっていたのは、主題歌「アメイジング・グレイス」を唄われた本田美奈子さんの命日だったから、と皆さん。
見えない力に導かれた「奇跡」と、こうしてここに集まった「ご縁」の喜びを語られていた林原さん。
ネタバレなしということで、林原さんは金色ネズミのウフコックの可愛さと、ボイルドの怖さを挙げてくれた。畜産業者もダメだとか^^;。胸ポケットに入れていた小さなウフコックがお気に入りのようで、頼んでないのに商品化されたものらしい。
冲方さんは何度も脚本がボツにされたそうだがw、それだけスタッフが本気で作ってくれたのだと、アニメーションのマルドゥックをプッシュ。
タイトル通りギュっと「圧縮」されていると語る監督は、来年予定の続きについても、血みどろでやっていると期待させた。林原さんからも「早くどうにかして欲しい」とw。
フォトセッションもあり、リクエストのガッツポーズにウケていらした冲方さん。林原さんのガッツポーズも珍しいかも。


終了後、上映。

マルドゥック市で生きる少女娼婦が、資産家の男によって殺されるが、かろうじて救出され全身に強化皮膚を施され特殊な力を与えられ生まれ変わる。人命保護の裁判に出頭することが条件であり、相棒で変身多様な金色ネズミと共に、自分の存在意義を模索するが、彼女を抹殺する敵に追いつめられる。

物凄くクォリティの高い映像で、力強い画面世界にぐいぐい引き込まれ、魂を揺さぶられた。
金色ネズミのウフコックが、淡々と頼りになってホントに可愛いこと。パロットがウフコックにキスするシーンが情感豊か。
確かにグロいシーンやエロチックさもあって、PG12が相応しい。

作品が頓挫する前のキャスティングでは、ドクター役は郷田ほづみさんだった。今回新生されたキャストは、東地宏樹さんになっていたが、私には偶然とは言えないものがある。結局、この作品を観なければならない“ご縁”があったのかもしれない。
郷田さんの声を想像しながら聞いた、ドクターの東地さんの声。ひょうひょうとした雰囲気とナチュラルな演技は、確かに似たものがあって面白い。でも郷田さんの演技と違って、東地さんのはやや色男風に格好付けたテイストも感じたりw。

林原さんは「骨伝導」を意識した、骨を震わせるマイクを使っての熱演。たまに聴き取り難い台詞もあった。
ウフコックの八嶋智人は、いい意味で調和と浄化をもたらす声と演技。
中井和哉はセクシーだがねちっこい悪ブリ。磯部勉はかなり渋くてタフで、ターミネーターばりの恐ろしさを感じさせる。
このメンバーに若本規夫が入るので最強尽くしw。

リピーター特典はフィルム。来年予定の第ニ作を早く観たくなった。
Ash 4th LIVE「UNBREAKABLE」夜の部へ行ってきた。
お馴染み、中村誠治郎と根本正勝によるAshの4回目のライブ。
私が参加するのも4回目で、もう殆どクセになっているw。

前回と同じ会場。整理券番号は遅かったが、段差のあるフロアで根本さんをストレートに見える位置をキープ。すっごい観易い!
久々にお酒をチョイスしたら、ライブ途中から程よく酔いが回ってテンション高め。

2ndアルバム「UNBREALABLE」からの曲をメインに、約10曲+アンコール曲を披露。
新曲でも既に手フリができていて、私もノリノリで気持ち良く手をフった。
根本さんは激しく強く、柔らかに優しく歌い上げ、様々な表情を見せてとても魅力的。会場と一緒に手を振ってくれたり、隅々まで見渡したり煽ってくれたりと、会場との一体感で盛り上げる。髪を切った誠治郎くんも可愛いくて、ギターの才能をフルに発揮しながら、天然だったり逞しかったりと多彩。
約2時間、たっぷりと満喫できて楽しかった(*^。^*)。

合間のトークライブがまた愉快。「誠治郎にはなりたくない!」とか「ねもっちゃんにちょっとなりたい」とかあって、ねもっちゃんの外見で中身が誠治郎を二人でやってみたりw。
根本さんがマジメに話している傍で、誠治郎はゲブとかマイクにガンとか普通にやって気を削ぎ、天然ぶりをいかんなく発揮。会場からいつものように「ドンマイ!」とかブーイングがくるのを「なんだこのやろう!」と返したり、「すべて計算づく」ととぼけたりw。そんな誠治郎に厳しくクールに突っ込む根本さんは、やっぱりドSぶりを発揮w。
根本さんのトーク割合が多いので、試しに誠治郎のソロトークにさせたら、お母さんの話ばかり。私はあまり知らないが、いつもと同じネタらしい。

今回のバンドメンバーは面白い人ばかり。ベースの長髪髭面の方も愉快だが、何といってもギターのまこっちゃんw。声も話し方もヘンでオモロイ。フォローする根本さんのことを「やさしい」と言うが、誠治郎のことを「オモシロイ」「でもヘン」と返すw。
すっかり彼らが気に入った根本さんは「このメンバーで来年ツアーでもやりたい」「ご当地ネタのトークとか」と野望を持っていたり。

5人其々が一発芸を披露したすぐ後に、「Supple」でしっとりバラードを歌い上げたりと、切り返しぶりがスゴイこと。でも「Supple」はやっぱりイイ歌で染みるv。
根本さんが「message」の始めで歌詞をちょっと間違えたが、咄嗟に上手く処理した手腕が見事。本人は危機管理処理能力と照れ笑いしていたが、自分で作った歌詞を間違えることに苦笑。
根本さんが「オレたちがAshだ!」と気張って叫んだが、Ashとしての活動も順調で微笑ましい。

曲目も増えたし、また来年近いうちにライブがありそう。ツアー計画も進みそうだ。
11月は『絆』で根本さん、12月は『B×B』で根本さん『八雲』で誠治郎くんと、其々の舞台で役者の彼らを拝める予定。来年の二人の共演作も楽しみだ。
ボトムズフェスティバル第1弾。
映画『装甲騎兵ボトムズ Case;IRVINE(ケース;アービン)』&初日舞台挨拶を観てきた。

今までボトムズの舞台挨拶にはあれこれ参加してきた私。新世代ボトムズといえども例外ではないだろう。
ボトムズの会場がこんなに女性で埋められているのも珍しいw。入口でミニクリアファイル。

バトリングは遊びだという青年の逃げと、バトリングは戦争という青年の狂気がぶつかり合い、街と日常を戦火に変えて激突する物語。

主人公アービンと、敵対するペイガンは、ともに戦争から戻った帰還兵。片や妹とAT整備工場を営み慎ましやかに暮らす青年、片やバトリングで冷酷で残虐に勝利を追及する青年。
ギルガメス兵の格好やクメンの雰囲気の回想が出てくるが、アービンはキリコとは、ある意味対極になるキャラクター。サンサ編始めのキリコと似たような苦しみや葛藤を味わうが、アービンの傍にいるのが、癒してくれる恋人ではないのがミソ。口煩くツンデレな美女と兄を信じて戸惑う純粋な妹は、バニラやココナと重なりそうだ。
そしてペイガンは、執拗に残酷にアービンを付け狙う、ベジータっぽいロッチナさんってトコかなw。

『舞-Hime』に似た華やかで可愛らしいキャラ絵は、ボトムズ本来の男臭さやオヤジ臭さを一掃し、若いファンを念頭に置いているようだ。
だが絵柄に反して、物語の内容は深くて色濃く、青年の心の闇なども描かれ、様々な人間ドラマを含んでいる。
バトリング・アクションはスピーディな迫力でまずまずの出来。
だが、映像的に分り難かった場面があり、もう少し丁寧な工夫を望みたい。
単純明快な短編なので、ボトムズ初めての女の子でも取っつき易いだろう。これを機に、過去のボトムズにも興味をもって貰えるかもしれない。


終了後は舞台挨拶。
登壇者は、右から五十嵐紫樟(監督)遠藤綾(イシュルーナ役)平川大輔(アービン役)福山潤(ペイガン役)。
カメラやムービーも備えられ、DVD特典映像に入るという。

司会者が「これまでボトムズ観たことある人~?」と会場に手を挙げさせたら、半数近くが初めてだった様相。「ボトムズも意外と…」「とても楽しめたでしょう?」と尋ねていたのが可笑しい。

五十嵐監督も福山さんも、ボトムズとのファーストコンタクトは、予告カットや初回のスキンヘッドで丸裸の女の人で、子どもの頃だったからえらく衝撃を受けて強烈な印象だったとかw。
平川さんは、たまたま観た最終回でカプセルの中で裸の男女が抱き合っていて、子どもだからラウマになったとかw。
綾さんはこれが初ボトムズで、思ってたボトムズの印象と違ったそう。

最初は気楽に短編の尺でとバトルアクションと人物描写をと考えていた監督だが、こうしてイベント上映に関わるとは思ってなかったとビックリ。でも話の筋をしっかり絞ることと、アービンの心の痛みを描くことを念頭に入れたという。
ライトタッチなのに重たい人間ドラマで、アフレコは難しかったと言う平川さん。様々な顔を見せるアービンだが、一本筋が通ったところを表現したという。
綾さんも、明るくなるかと思ったが意外と人間ドラマだったと言う。お色気キャラだが、イシュルーナも色んな面があったことを指摘。
ボトムズは何作か観ていたが、自分がボトムズに入る姿は想像できなかったと言う福山さん。バトリングやATで、意外とイイ顔の役で、テンションがどんどん上がったというw。バックボーンは自分で想像しつつやったが、主人公らを追いつめるサマはロバート・デ・ニーロのイメージでやったとか(笑)。
平川さんと綾さんのお気に入りキャラは、普通な印象のシラフで、一番感情移入できたそう。
福山さんだけは、最初と最後もずっと楽しんでやれたと、自分のキャラをプッシュw。

最後にひと言ずつ挨拶。三人とも作品に参加できた喜びを語り、色んな人にボトムズを観る機会ができたと語る。
福山さんは、今回ジャンク屋のオヤジで出た広瀬広志さんが次回どんな役で出るか楽しみにと、面白いポイントに触れた。広瀬さんはボトムズの世界に欠かせない方ですもんね。
五十嵐監督は、同じボトムズの世界でもこんなに違うんだと楽しみを語る。
平川さんは、「ケース;アービン」に触れ、作品の人物にも色んなケースがあるのだと作品の持つ深味を語り、新たな1ページが生まれるようにこれからも応援して欲しいと締めた。銀河の歴史ではないが“ボトムズの歴史にまた1ページか。立派な挨拶だった。

途中で抽選会があり、ポスターや台本がプレゼント。
約20分。世代間の差と時の流れを感じさせて、笑いが絶えず盛り上がった舞台挨拶だった。

パンフは3作品共通で840円という安さ。『ボトムズ』&キリコの歩み年表や関係図が貴重。来年の『孤影再び』の映像も載っているが、ハゲしくネタバレな気もするw。
ボトムズ予告はネットでも見れるが、大スクリーンから石田さんの声が流れるとテンションが上がるw。今この劇場の1階と9階ではしょっちゅう石田さんの声が流れるので聞く度に困っちゃうw。
ボトムズBeatマガジン『ボトびー』VOL.09は平川さん。次号はもちろん石田さまが登場w。12/4上映会場で配布予定。
舞台『夜想曲(ノクターン)…「GOLD」』を観てきた。

オーディションに合格した役者たち、演出家、プロデューサー、掃除夫を巻き込んで進んでいく、若者たちの苦悩と葛藤、挫折と希望を描く。
去年同劇場で観た『美しき背徳』と同じ、友澤晃一の脚本・演出。
DIAMOND☆DOGSのメンバーをはじめ、イケメンな実力派が顔を揃えた豪華キャストだ。

幻想的な劇中劇と過去を抱える現実が絡み合って展開するが、現実部分の関係性や内情が明確に見えてこないので、よく分らないままに進行していく。人物たちの苦悩や葛藤が真に迫って伝わらず、心情に寄り添えることが難しい。
劇中劇をやる舞台をやっている役者たちという印象で、最後までリアル感が伴ってこなかった。

ON/OFFの坂本和弥と坂本直弥はホントに似てない双子w。前に観た『リプレイス』と比べると若々しく見える反面、生き生きとした爽やかさが感じられない。二人とも演技力は広がったようだ。特に直弥くんは声を使い分けたり、深味のある表現で熱演していた。
水田航生は一番演技にブレがない分、あまり面白味が感じられない役どころ。
石井一彰はさすがの発声と演技力で、安定した頼もしさだろう。
ヨウスケ・クロフォードは野性味溢れるが、『黒執事』の死神から一転、神父の衣装もよく似合う。
岩崎大(Studio Life)は眼鏡に髭面の顔で、子煩悩で柔和な人柄で傍観者という、ある意味意表をつかれた役どころ。大くんにとっては新境地の挑戦だろうが、見る側としては面白味に欠ける。腰からぶらさげた手拭いについ笑いが込み上げる。
日替わりゲストは東山義久。拝むのは久しぶり。しなやかなソロのダンスで2度ほど登場し、場面を幻想と闇に彩ったが、あれは“死神”の役どころなのだろうか。

それにしても、これだけ長身でイケメンの才能豊かな役者たちを揃えたのだから、もう少しダイナミックで爽快感のある芝居を作れなかったのだろうか。役者たちが実に勿体無い使われ方だ。
一列に並んで全員が歌う場面は声を揃えて綺麗にハモらせるが、ただ歌っているだけで、あまり面白味が感じられない。
アクションとはいかずとも、もっとみんなを動かして欲しいし、最後のほうはもっと弾けさせて欲しかった。
そういえば「GOLD」の意味が最後まで分らず仕舞い^^;。ラストで金の破片がキラキラ舞ってはいたけれど、眩しい明日にはつなげ難い。
劇中劇は心理戦でつまらなかったが、舞台全体もいまひとつな出来だ。ひとりの犠牲と興行中止の末に見い出した自分たちの道という、ムリヤリなこじつけで終着させて、作者の独りよがりな疾走を感じざるを得ない。

あまりノれない舞台に何度か眠気が起きたが、端ブロックとはいえ前列なので必死に堪えていた。真ん中に座る石井さんの目がいつもこっちの方をじっと見ていたような気がしたし^^;、ステージからも客席の様子が見えるのではないだろうか。
ところが、気づくと私の両隣の人たちは目をつぶってウトウトしていたw。眠くなったのは私だけじゃないじゃん!(苦笑)
見渡してみれば、平日昼とはいえ後方は空席も多く、人気のある舞台とはあまり思えない。舞台中も特に笑いもなく静かな雰囲気のままで、お客の反応は正直というべきなのか。

終演後に役者たちの写真販売。開演前から舞台写真なども提示されてあったが、これってかなりのネタバレかもしれん^^;。

でも端とはいえ前列でウトウトすると、やっぱりヤバイだろうか。
7日の『アメリカ』では耐えられますように^^;。

空と宇宙展

2010年11月5日 生活時事
国立科学博物館で開催中の『空と宇宙展 飛べ!100年の夢』を見てきた。

日本初の動力飛行が実現してから100周年。
日本の航空黎明期から現在までの航空・宇宙の技術開発の歴史と成果、これからの姿を紹介する展覧会。
日本の航空史上に残る貴重な写真や模型などの資料がいっぱい。

男性来館者の姿が圧倒的に多い。プロペラやエンジンなどを食い入るように見つめ、熱心に写真に納め(フラッシュ撮影は禁止)、ロケットやYS-11を見ては「カッコイー」と瞳を輝かせていた。
私には、よく分らないし難しい^^;。

零式など戦闘機が開発された戦中。終戦間際の8月にも「ネ-20」ターボジェットエンジンが開発され、「橘花」に搭載されたという。
昭和27年にようやく平和な日本の空を飛んだ最初のグライダー「雷建号」が、頭上に展示されている。

目玉は、小惑星探査機「はやぶさ」の実物大モデルなどの展示と紹介。
小惑星「イトカワ」のサンプルリターンの様子なども詳しく説明されている。再突入の際の“ヒートシールド”や、イオンエンジン“ミュウテン”についても少しだけ分った。
7年間60億Kmの旅をしてきた「はやぶさ」のCG映像が幻想的。

7日までの期間限定で、オーストラリアで回収された「はやぶさ」帰還カプセルも展示中。
パラシュートやエンジニアリングモデル、インスツルメントモジュールなどで、撮影禁止で厳重な警備。

2014年には「はやぶさ2」の打上げも予定。「イトカワ」とは違う種類の小惑星で、人工的クレーターを作ったりサンプル採取を計画だという。
小型ソーラー電力セイル実証機「イカロス」や、金星探査機「あかつき」のモデルも展示。未来への夢が広がる。

【空と宇宙】ときくと、『めぐりあい宇宙(ソラ)』というタイトルが浮かんでくる。
音声ガイドのナレーションは飛田展男さん(^^)。実はこれがお目当てだったw。36ヵ所で約45分。音声ガイドの順番通りに進もうとするが、展示会場がごちゃごちゃしているので、ガイド番号を探すのに一苦労w。
難しい名称や言い難い言葉が沢山出てくるが、どれもこれもサラリと見事に語られていてスゴイ。時間枠があるのかやや早口だが、滑舌も発音も完璧。私の頭がボケボケなので、一時に理解できず何度も聞きなおしてしまったw。
おかげで飛田さんの声を大いに満喫した(*^。^*)。

「飛べ!100年の夢」エピローグで飛田さんの声が躍動する。
「はやぶさの一番大きな成果は、人づくりだった」とプロジェクトマネージャーが語ったそうだ。たゆまぬ技術力と探究心、チャレンジ精神が、次世代に受け継がれていくことでしょう。

物販は「はやぶさ」関係がメインで、会場限定のグライダーなどもあり。お菓子や宇宙食なども興味をそそる。
ACファクトリー15周年特別記念公演 第2弾『アラハン』を観てきた。

ACファクトリーはまだ一度も観た事がないので、チラシの“必見!”という文字に踊らされてw。
『アメリカ』の後に『アラハン』。色んな意味でふたつは対照的な舞台だった。
上演時間はどちらも2時間10分から20分くらい。少人数と多人数の出演者。会話劇とアクション・コメディの違い。人気作品らしく、当日席やら座布団席で会場はギュウギュウ詰めw。
今回私は割引チケットで、アメリカの約半分の値段で観劇できたが、やっぱり座布団席。途中で腰や足が痛くなるかなと懸念してたが、舞台や世界観に惹き込まれ、殆ど疲れを感じなかった。

人間の煩悩を自在に操る【ARAHAN】と呼ばれる者達の助言の下に繁栄していた時代のとある国。ARAHANを志す青年が、ARAHANの闇の世界に取り込まれた男によって命を落とした師匠の仇を討つべく、仲間たちの力を借りて立ち向かう話。
6月に上演した『あらはん~ARAHAN~』とは、異なるオリジナルストーリーと世界観らしい。
弟子と師匠のバディものだと『スター・ウォーズ』が浮かぶが、ベタなストーリー展開で、初めて観る人もすぐに馴染めて分り易い。ARAHANの能力を使う時の表現が幻想的。音響にはやや荒さがあったが、ライトや映像が凝っていて効果的。

とにかく殺陣やアクションが凄くて見入ってしまう。剣や刀だけでなく、肉体を駆使したアクションにも注目。
ゲストが大活躍。村井良大は観る度に魅力が増す。コミカルでチャラい演技も愉快だが、シリアスだと途端に表情が変わり男前になる。演技もどんどん上手くなっている。今回は『風魔の小次郎』以来のACファクトリーだそうで、並々ならぬ気合や迫力が伝わる。アクションが半端なくたっぷりあり、見事にラストまで決めて格好良かったv。
加藤良輔は眼鏡でクールで大人びた役どころ。観る度に殺陣が上手くなって余裕さえ感じられる。繊細かつ大胆な演技も抜群だ。
久々に舞台で観た進藤学は、立ち姿が華麗で落ち着いた堂々とした貫禄。ローボイスが素晴らしく、度々舞台で流れる声が心地良い。

話は切ないが、全体は明るいコメディ調で、観終わった後の爽快感が楽しい。
笑わせるにも小ネタや準備が周到で、ヘタな漫才や小突きあいではないところに好感がもてる。
アラハン体操とか、マジックとか、メイド服アクションとか、めったに笑わない私でも何度もウケて笑ってしまった(^o^)。これは石倉良信さんだからかな。石倉さんの人柄と才能が笑いに繋げてくれるのだろう。

新上博巳、新田将司、富田昌則らのベテラン勢が、アクションや芝居で多彩に盛り上げる。
そういや「通りすがりのアラハン」に大いにウケたw。村井くんもいたし『ディケイド』をつい思い出しちゃう。
女性陣はダンスやアクションに留まらずアクロバットでも魅せる。衣装も凝ってるし、目の保養には充分だ。

煩悩像とかは、放送中の『仮面ライダーオーズ』の“欲望”と少し重なったり。
「煩悩滅却!」が格好良かったが、人間が生きることと煩悩の関係性まで触れて、ボリュームたっぷりで深くて面白い舞台だった。
この分だと『ARAHAN』シリーズの第3弾もありそうな気がするw。

関係者の観劇が多かったが、キタムラさんらZ団の人たちも来ていて、良輔くんや石倉さんも出た『BARAGA-鬼』を思い出しながら、つい根本さんの姿も探してしまったw。
若い方たちを思う存分楽しむなら、やっぱりアクション活劇の舞台を望みたい。
D-BOYS STAGE 2010 trial-3『アメリカ』東京凱旋公演を観てきた。
ほぼ一ヶ月ぶりのアメリカ。カメラ撮影日。

チケットを取ってくれたMJさんが急遽来られず。
やや後方だが真ん中の席で、全体が見渡せる。煙草の煙がこないので良しw。

会話劇なので、ものスゴく静かな観劇時間であった。
舞台からはたまに怒鳴り声があがり、バタン!と扉が閉まる音がけたたましいが、特にナミもなく淡々と物語が運ぶ。
客席からも、後方でたまに小さな笑いが起きるが、身動きも見られず、感情が表に出ることもなく見守っている様子。
Studio Life染みた音楽がゆっくりと舞台を包む。
こうした雰囲気の中、トロトロと眠くなってきて、一瞬意識が遠くもなった^^;。
せっかくのDボの舞台で良い席なのに勿体ないが、全然面白くないんだもの^^;。真剣に観れば観るほど、楽しいどころか不快になってくるんだもの^^;。

Dボの役者たちは、本多劇場の時と比べて、役により浸透したのか演技に深味が出てきたようだ。
柳下大は、よりかったるく鬱々とした芝居が冴えている。加治将樹は、役の根底にある弱さや戸惑いが上手く消化されている。鈴木裕樹は前半と後半で芝居によりメリハリが出ている。一番成長が見られたのが山田悠介で、より溌剌とした演技に関係性を膨らませている。荒木宏文はより細やかな演技が表現され、ラストの泣きの演技は絶品だろう。
植松俊介(シャカ)が彼らの中を上手く中和させ、安らぎと強さを与えて盛り上げる。

役者はみんないい味なのだが、どのキャラクターにも寄り添えず、反発が沸々とわくのが残念だ。
心動かされないのは、人物みんな真剣に生きていないせいなのかな。
煙草を吸う、トイレに行く、弁当を食べる、外へ行くといった本能的な動きだけがあり、片付ける、掃除する、食事を作るといった行動がなかったからだろうか。消費だけして生産性がない。こういう行動は男子が得意とすることだろうから、女子の中には受け入れられないこともあるのだろう、と勝手に思うことにしよう。
とにかく私には合わない作品だったのだ^^;。

終演のカテコで、ズキ&アラが挨拶の譲り合いw。結局アラヤンがお礼の挨拶。丁度座っていた直線上だった。最後はいつも山田くんが丁寧にお辞儀、満面の笑みに自信が表れていた。

とにもかくにも、D-BOYSの冠付きの舞台。
『NOW LOADING』『ラストゲーム』でも千秋楽を観たし、今回もあと1回、千秋楽を観劇予定。
自分で取った前方の見切り席だが、舞台挨拶もあるだろうから雰囲気だけでも味わおうと思う。でも全員がスタオベしたら、私もしなきゃならんだろうな^^;。
ミュージカル『テニスの王子様』オフィシャル応援団『テニミュ・サポーターズクラブ・プレミアム・パーティ』vol.0の夜の部へ参加してきた。

本日は昼・夕方・夜と3回に分けて開演。
入場には会員証や写真入り身分証明書が必要と厳重だが仕方ない。
当日は座席抽選で、頂いたチケットがまさかのアリーナ1列目! 観劇となるとこうもいかないから、たっぷりガン観してきたw。

司会は、初代カツオ役の堀田勝でタキシードの衣装。自称、応援団長だという。
テニミュ2ndシーズンに出演するメンバー19人のお披露目。見知っているのは、ミュんたまに出ていたD2メンバー3人と、コルダに出ていた男の子ぐらいのみ。

幕が開いて、真っ先に目にしたのが正面にいた不二。青学と不動峰で歌って踊って、若さと熱気が弾けるステージだった。あの曲は、舞台のカテコでも聞かせてくれるのかな。
みんなキャラクターによく似ていた。長い期間をかけてじっくりと稽古やレッスンに励み、合宿もあったので結束力も高まり、ほぼ完璧な状態でお披露目してくれたようだ。

19人が一列に立ち並ぶと壮観。リョーマに比べると手塚はもう少し背が高くてもいいかと思う。不動峰は完璧だな。橘や伊武に、初代のキャストが浮かんでくる。不動峰の内村と森は、テニミュ初登場のキャラ。
越前南次郎役と振付を担当される本山新之助も登場。若いっていいなと眩しそうに、一人一人をイジってくれたw。

最後に越前リョーマ役の小越勇輝が立派に挨拶。小越くんは『電王』や『キバ』にも出ていた美少年でw、記憶している人も多いだろう。でも今回最年少なのが、ミュージカル『コルダ』の志水で出ていた小関裕太で、菊丸と同学年というのが愉快。どちらも自分の息子より年下っていうのがねぇw。

お見送りは全員でやってくれるのかと思ったら、リョーマや手塚ら限定8人。メンバーは毎回違ったんだろうか。
無料イベントだから仕方ないとはいえ、たった30分で終了というのは呆気ない^^;。1時間位あれこれやってくれるかと思った。せっかくの最前列だったのに勿体無いw。

ともあれ、来年の新生テニミュが楽しみになってきた。
これで希望日のチケットがちゃんと取れて、観易い席だったらいうことない。
映画『SP THE MOTION PICTURE 野望篇』を観てきた。

ドラマシリーズは観ていたが、正直あまり自分の好みではなく^^;、映画もあまり気が進まなかったが仕方がない。
ドラマを観直すこともせず、殆ど忘れかけていたので、映画を観ながら細部を思い出していくという作業になった。
ドラマシリーズの続き。国家的大規模な革命に加担している尾形が、井上を仲間に引き入れることに失敗。井上が殉職という形で葬り去られようとする話。

【要人警護】というより、SP警護が必要なんじゃないの!?ってぐらい、井上が執拗にターゲットにされ、仲間のSPが次々と危険な目にあう。まさに井上疫病神!
ストーリーにそれ程進展はないが、井上が本物の覚悟を見せ、尾形がブラックの立ち位置となった。そのまま彼はブラックでいるのか。全てを「必然」と割り切れるのか。
大義だ正当だ日本のためだといっても、一般の庶民を巻き添えにしては、所詮は卑劣なテロ行為。政治家だけは別。総理に幹事長を、早いトコどうにかして欲しい^^;。官房長官は良しとしようか。どうしても革命を起したいなら、『桜田門外ノ変』に倣って、“国会議事堂外ノ変”でも起せばいいのだ。

見どころは、迫力とスピード感と臨場感あふれる映像とアクションシーンに尽きる。
爆発シーンや疾走など、CGと実写が見事に融合した映像はリアル感たっぷり。
スタントなしで臨んだ岡田准一はもはや立派な格闘家! 殺陣やしめ技などがとにかく凄く、場面に釘付けになり息を飲む。アクションのひとつひとつに妥協がなく、渾身の魂が篭っているようだ。岡田さんはアクションで言葉を語るという感じだろう。岡田さんは目力もあり、『GARO』の小西さんとちょっぴり重なるが、これでもう少し背があって体が大きかったらな~。
対して堤真一は、言葉少ない中「残念だよ…」と印象的な科白をはくが、目の表情ひとつひとつに内なる思いが込められており、目で語っているといえよう。

警護中の笹本の大きな胸がゆさゆさ揺れてて気になったがw、真木よう子がクールに大活躍。
香川照之は見飽きた感じで辟易。山本圭の本格登場は次のステージか。公安連中の家族芝居にウケた。
井上のシンクロ能力が活躍したが、この力もそのうち果てるのではないかと思われる。
来春3月12日公開の『革命篇』の予告がまた煽ること。今度こそ堤さんの尾形が動いてくれるだろう。フラグが立ちそうだけどw。
それにしてもビートルズか。

堤真一さんは、女性とより、男性との二人だけの会話がよく似合う。
奇しくも2日から舞台『K2』が公開。草なぎ剛さんとの二人芝居がどう展開されるのか。
来週観劇予定。
WOWOWで、『機動戦士ガンダムUC』TV初放送記念!
ガンダム宇宙世紀 3DAYS:20時間20作品SPを放送中。

episode2を観る前に、もっと早くやってくれればいいのに~。
episode3が公開頃に、今上映中のepisode2も放送してくれるかな。
Discは買ってないが、そのうち全巻セットでドーンと発売してくれればいいな。

3日間、「ガンダムSP」として6回に渡って、宇宙世紀年表と共に解説コーナーがあったのがありがたい。「アムロがいた地球連邦軍はイイ組織じゃなかったんですね」確かに!w
こういう風にUCの年代ごとに作品を観ていくと分かり易いこと。正義も悪も混沌としているところがリアルだ。

 ̄ ̄ ̄
今日は石田彰さんのお誕生日。
おめでとうございま~す!\(^o^)/
お幾つになったのかしらん。43歳かな。
この一年も公私共に、良い年でありますように。

事務所を離れてフリーになられてから、石田さんのお仕事も多彩になってきて、活躍の場が急速に広がってきたようだ。
石田さん自身も仕事ひとつひとつを楽しんでこなしておいでなのが分る。
とても追いつかなくなってきたが、自分のペースでできる分だけ出演作を追いかけたい。
今年は1月と3月と6月に石田さんを拝む機会がもてたが、できるなら年内にあと1回は目にしたいなと願う。
DHE@stageプロデュース『源氏物語×大黒摩季songs~ボクは、十二単に恋をする~』弐回目を観てきた。

前回は観難い席でエラい目にあったが^^;。
今回、受付で頂いたチケットは前から6番目の通路側で、うってかわっての観易さ! かなり割引のチケットなのに~。高い手数料まで取られた前回のチケットはいったい何なんだ!?
それにしても平日夜とはいえ1階席も空席が多く、『コルダ』のような状況だ^^;。

気分も良く、前回観ることができなかった場面や、聞き損った台詞もしっかり補完できた。
やはり首を傾けず全体を見渡すことができるのは嬉しい。

ただ、やはりこの舞台は私の好みに合わない。
光源氏はやはり男性にやって欲しかった。紫吹淳は男っぽく立派に見えるが、少々太っている体格の良い光は私のイメージと違う。シリアスとコミカルの達者な演技だが、鼻声の台詞には魅力が感じられない。凛々しく響かせる歌は聞き応えはあるが、低音になると歌詞がよく聞き取れない。
宝塚系の舞台に慣れて好きな方にはたまらないだろうが、免疫のない私にはどうにも反発がわいてしまう。

全員でお祭り騒ぎのように歌って踊る賑やかさもたまには悪くはないが、こうも続くとウンザリしてしまう。女性陣は声を張り上げているだけで、歌詞も聞き取りにくい。滑舌も発声も悪いのだろうか。
歌いこなせる女性はソロも受け持ち、藤壺、朧月夜、明石、紫の上が目立つが、六条の印象が薄くなり、朝顔が目立ってしまうのも奇妙だ。歌い方も画一的で、人物其々の個性や特徴が引き出されていない。
中澤裕子は頑張りが分る。黒木マリナはエロっぽさは面白いが、作り過ぎてねちっこい。須藤温子は割と正統。最年少の川上ジュリアが堂々とした歌いっぷり。

二幕冒頭にゲストで登場し、大黒摩季の「いちばん近くにいてね」を唄う加藤和樹。
短い髪が和風っぽい雰囲気にマッチ。思った以上に腹から声が出ていて、ソツなくクールに熱唱していた。
ひとりで唄っている和樹が、光り輝いていて格好良いこと(*^。^*)。和樹こそ、光源氏じゃないかと思ったw。
出演者が周りで踊って盛り上げてくれるが、和樹が誰よりも大きく見えること。唄いながら、横で踊る青柳塁斗と目配せをしたり。和樹の登場で、鈴木勝吾や小野賢章ら男性陣がとりわけ喜んでいたように見えた。
歌の途中で光源氏が帰着し、みんなが喜ぶ光景。その中でDAIZOは、光というよりも和樹との共演が嬉しそうで、満面の笑顔だったのが印象的w。紫吹さんも和樹の傍にいって、背中を合わせながら一緒に唄って微笑ましい。和樹と一緒の紫吹さんは明らかに女性の存在感だった。
唄い終わった後は、二幕の導入へ繋げる挨拶でハケる和樹。緊張されていたのかな。急遽チケットを取られた和樹ファンも満足されたと思う。

終演後、みんなが一列に並ぶ中、最後にゲストの和樹が呼ばれて、紫吹さんの隣に立って並ぶ。やっぱり、これが若い男性の凛々しさなのよねv。
大黒摩季の歌に規定してなかったら、いや別にミュージカルでなくてもいいから、和樹に平安風衣装を着せて、光源氏をやって貰いたかったw。

終演後すぐにアフタートーク。
ところがトーク前に、須藤温子さんのお誕生日サプライズ! 他のみんなが出てきてお祝いしたり、ケーキが出てきたり、須藤さんがお礼のコメントを述べたりで内輪は結構盛り上がり、観客にも何度も拍手が求められたが。
結局そのままトークタイムは終了。せっかくのDAIZOくんの司会も関係なし。他のトークメンバーはひと言も喋らずに終わってしまった。トークじゃないじゃん!(^_^;)

最後まで中途半端で消化不良なステージだった。
舞台再演は希望しないが、大黒摩季さんの復活は心から願いたい。
『仮面ライダーオーズ』の主題歌「Anything Goes!」もカッコイー!
映画『桜田門外ノ変』を観てきた。

大老・井伊直弼暗殺の「桜田門外ノ変」を、襲撃の指揮を執った水戸藩士の立場から追い、襲撃者たちの思いや末路までを描く。
娯楽時代劇ではなく、歴史時代劇である。ある意味『十三人の刺客』とは対をなす位置の作品だろう。
こういう重厚で骨太で硬質な作品は嫌いではない。作り手の気迫や信念が迫り、観るほうを真摯な気持ちにさせる。

本編は最初にメインの襲撃暗殺がきて、そこに至るまでの回想が並べられ、襲撃者の処罰や逃亡劇が語られるという奇妙な構造だ。
日米修交通商条約や安政の大獄と井伊大老の強引なやり方は確かに酷いが、井伊に対する怒りや憎しみがなぜどのように暗殺実行に走らせたのか、彼らの気持ちの憤りや高まりがあまり理解できない。
主人公の関鉄之助への感情移入が難しい。良い家庭人や父親に見えたが、俗世との関わりが中途半端だ。大事を為すなら、とっとと妻子と離縁すべきだし妾を囲う必要もない。
志士たちひとりひとりの描かれ方も不充分。処刑場面にテロップが出るが、誰が誰やら把握できない。むしろこれだけ調べ上げたのだと史料発掘を褒めるべきなのか。
説明もないので、人物と人物の関係性も分り難い。関を最後まで匿ってくれた老士はどうしてそこまで世話をしてくれたのか。
今回驚いたのが、狭くて広い日本のネットワーク。襲撃者ひとりひとりを洗い出し、他藩の隅々まで手配書を回し、漏らすことなく捕えて処罰する徹底ぶり。よく二年も逃亡できたなと思うが、二年経っても捕縛を諦めない幕府側も凄まじい。

襲撃で一番注目していたのが、薩摩藩の有村次左衛門だ。大河ドラマ『篤姫』では遠藤雄弥が演じたが、若干21歳の青年が井伊に致命傷を負わせ斬首したのだ。薩摩独特の気合の殺陣を見せたり、井伊の首を掲げたり、その後の悲惨な自刃など、大河では味わえなかった生々しいドラマがそこにはあった。
三千の兵を約束していた薩摩藩は裏切ったし、薩摩藩と水戸藩の繋がりももう少し掘り下げて欲しかった。できるなら今度は薩摩藩側から見た『桜田門外ノ変』を見せて貰いたいし、有村兄弟をクローズアップして頂きたい(長兄の海江田さんも興味深い)。

『篤姫』でも島津斉彬(なりあきら)と徳川斉昭(なりあき)の呼び名に苦笑したが、この二人がキーマンであろう。
襲撃に対する斉昭の切り替えしが凄いが、日々変化していく藩の情勢に付いていけず、落ちこぼれた志士たちが哀れだ。
歴史上ではこの事件が日本の歴史に大きな影響を与えたとなっている。襲撃は意義のあったことなのか、無駄であったのか。
少なくとも土佐潘では、尊皇攘夷派が吉田東洋を「土佐の井伊直弼」として天誅を与えている。若者たちに影響を与えて間接的に動かしたからこそ、歴史も動いたのだろう。

主演の大沢たかおは、意地と粘りと誠実さが共に押し寄せて掴みどころのない感じ。親しい人から「鉄之助」と呼ばれるが、周りからは「関」「関さん」「関様」と呼ばれるので、つい関俊彦さんが浮かんできちゃうw。
鉄之助の妻子に何故危害が及ばなかったのかと不審がったが、実は内縁で届けておらずという後付説明。長谷川京子と加藤清史郎は思ったほど出番がない。
柄本明、北大路欣也、伊武雅刀がさすがの迫力。薩摩の平次郎だった榎木孝明は、ここでは斉昭の忠臣役。須賀健太は『ピスメ』以来の時代劇出演か、あの幼い顔で19歳は少々ムリがあるw。

「桜田門」の駅はいつも通り過ぎるだけだったが、今度は降りて自分の目で空気を噛み締めてみようか。
ラストで桜田門から国会議事堂にパンするが、「国会議事堂外ノ変」を期待しているのか!?と勘ぐってしまうw。もし起こったとしたら、日本の閉塞感も動かせるかもしれない。
いばらきが誇れる事件なのか、テロップにはいばらきの名が連なる。いばらき人の意気込みや挑戦も感じられた作品だった。
劇団湘南アクターズ『法王庁の避妊法』完全版を観てきた。

9月に平塚演劇フェスティバルで上演されたショートバージョンの完全版。
その時に頂いた特別チケットで今回は無料だ。
予約だけでアトリエはほぼ満席状態。

「オギノ式」を発見した、産婦人科医・荻野久作をめぐる、ハートウォーミングな大人の物語。
前半1時間は9月の特別版。後半1時間がその続きとなる。
「女性の排卵日はいつか?」この謎を追いかけ研究し続けてきた久作だが、患者のヒントでようやく答えを見い出す。あとはその検証と結果だけだ。だがそれには、妻の助けを必要とした。そういう究極で身近なストーリーだ。

劇団あかぺらで観た時よりも分り易く、シリアスな後半もグイグイと惹き付ける、明るく力強い舞台であった。
久作の日記で進行するので、花瓶の花や人物の着替えによって季節や歳月が感じられ、郷田ほづみの細やかで優しい演出が嬉しい。

望まない妊娠を避けられるかもしれない。子どもが欲しい者の手助けもできるかもしれない。だがそれは神様からの「授かりもの」を否定することにもなりかねない。
女性にはとりわけ、様々な思いや共感をもって受け入れられる話だろう。台詞も深くてジワジワとくる。女性たちみんなの気持ちも分るし、久作の苦しみや葛藤も理解できる。私も自分の身と重ねて、何度か胸が熱くなり涙をぬぐった。

女性たちの着物が色とりどりで鮮やかで目にも美味しい。とめ役の須加みきは7回もお着替えされていたそうだ。キヨ役の中村佳世は豪快な演技がステキ。ハナ役の蓑島はじめがチャーミング。より子役の水野理紗は強さの中に優しさを滲ませる。
荻野久作役の仲野元は立派な体格で、軽々と女性を抱っこできる逞しさ。大きな言動が溌剌とした信念を見せている。
ちょっと気になったのが、荻野と高見の関係性が薄く感じられたこと。二人でもう少し見つめ合って会話してもいいんじゃないかと。あかぺらさんでは高木さんと大西さんの間に深い信頼や情が感じられたから、今回尚更そう思った。

ノンストップで2時間少々。ボリューム感と満足感のある、情感あふれる芝居だった。
ところがどっこい! その後に予告編のオマケが付く。
郷田さんの愉快なナレーションで、11月公開の『ふしぎちゃん』ダイジェスト予告が約3分ほど。この予告のためだけに、湘南アクターズの出演メンバーが衣装を付けてのショート芝居。舞台の記憶がフラッシュバックし、思いっきりお客を煽るナレーションで大笑いした(^o^)。

終演後、郷田さんとお話(*^。^*)。『ボトムズ』の舞台挨拶のことは先月伺ったが、サイテー野郎が大挙して集まりそうだw。
12月のリーディングドラマ『聖夜の贈り物』は日程が変更になったが、何とかして観に行きたい。

今回の完全版、土曜日は台風の雨風の影響でやむなくキャンセルされた方も多かったと伺った。
版権の問題もあろうが、いつかぜひ再演をお願いしたい。できれば、都内の池袋某所にてもw。
東京国際映画祭特別招待作品『武士の家計簿』を観てきた。

チケットを取る前は、上映前に舞台挨拶あり(登壇者未定)とあったのに、取った後いつの間にか、舞台挨拶の文章が消えていた^^;。期待していた人も多かったのに、突然の変更はいただけない。

これが国内最速の公開となるんだろうか。少々の雑感に留める。
上映前に主演の堺雅人のコメント映像あり。
国際的に英語の字幕テロップ付きなのが興味深い。時代劇に英語、意外と合って内容も分り易くさせた。

幕末の激動期。代々加賀藩の御算用者として仕えてきた武士が、増え続ける家の借金に対し家計立て直しを計画実行。三世代にわたる親子の絆と家族を描いた話。
実際に発見された「家計簿」を元に書かれた原作本の映画化。
主人公は猪山直之だが、成長した息子・成之の思い出として語られるドラマ。成之のナレーションが、たまに堺さんの声と似てたりするから面白い。

直之の武器は「そろばん」。字幕には頻繁に「abacus」とか「book-keeper」という単語が並ぶ。「そろばんバカ」と呼ばれる直之は、生真面目で朴念仁で融通がきかなく、女性から見たら堅苦しく面白味がない男に見える。
だが息子が生まれた時から、直之に少しずつ変化が見られる。借金返済のために家財を売り払ったり、節約アイデアを藩にも持ち込んだりと、大胆かつ几帳面な才能やアイデアを開花させていく。見栄や世間体を気にせず執着しない自然体になっていく。

直之は柔和で穏やかな父親に見えるが、御算用者のスパルタ教育を施す息子には思ったより厳しい。四文銭を誤魔化そうとした10歳の息子に、「自分で何とかしなさい」とピシャリと言い放つ。キレた息子がそろばんを壊すと、黙ってぶちのめす。直之にとっての武士の魂、譲れない信念が切々と伝わって、堺雅人の怒りを抑えたクールな表情にゾクリとしたものを感じた。堺さん、ご自分の息子さんにもきっとこんな顔で叱るんだろうなw。
でも親としては、こんな風に子どもをきちっと躾けて教育する必要性を感じる。たとえ10円だろうと、不正や誤魔化しは許されない。社会や会社では風習となっている帳尻合わせも、家計ではそう容易く認められない。

食べるシーンが多彩にあるが、品数や膳がだんだん減っていき、弁当箱が竹皮と御握りになっていくのが愉快。家財も質売りし着物も地味になり、家が寂れていく貧困生活は、NHKの『ゲゲゲの女房』と似ている。松坂慶子も出ていたしね。
でもこういう貧乏ぶりは、自分と重ねられて心地良く、何故か涙が込み上げてしまう。貧乏は辛いけど、工夫して助け合えば何とかなる。そういう大変な時期こそ、後々になって楽しかったなと懐かしく振り返られるものなのだ。

息子が成長しても、直之の妻・お駒役仲間由紀恵が白髪もなくあまり老けていないのが残念。堺さんの老けっぷりもどこかヘンだw。
ひょうひょうとした中村雅俊、情感豊かな草笛光子が素晴らしい。直吉役の大八木凱斗くんが頑張っていた。

幕末から明治にかけての加賀藩の動向は殆ど知らなかったが、急場で案外と上手く立ち回ったようだ。
歴史の表舞台に立たずとも、家族でつつましく堅実に生き抜いた武士の話は地味だが、私には一番じわりと来る生き方かもしれない。
俳優の野沢那智さんが、肺がんのためお亡くなりになられました。
72歳だったそうです。

去年もお仕事をされていて、まだまだ若い方に負けるまいという意欲をお見せになっていたのに、残念でたまりません。

アラン・ドロンの他、ブルース・ウィリス、アル・パチーノなどの声の吹替えが広く知られていました。『ダイ・ハード4.0』の劇場版も那智さんが吹替えされていましたが、今夜放送分が野沢那智版ではないのが残念です。

アニメで最初に那智さんの声を聞き知ったのは、『悟空の大冒険』の三蔵法師の役でした。
ハンサムな声だけどコミカルで可笑しかった。
最近ではOVA『COBRA THE ANIMATION』のコブラの役で、健在ぶりを示してくださいました。今夏にWOWOWで一挙放送していたので、迷わず録って楽しませて頂いたばかり。

薔薇座の舞台は残念ながら拝見していませんが、那智さんの演出で拝見した舞台がDCの『デストラップ』。再演もして頂きたかった。
他の舞台のロビーでたまにお見かけしたこともあったけれど、いつも小柄なお体に独特の凛々しいオーラを放っておいででした。
那智さんを最後に拝顔したのが、去年9月に開催された『したコメ声優ステージ』。他の俳優さんとご一緒に、口演をされたりトークをされたり。糖尿病を患って滑舌が悪いと自らおっしゃっていましたが、おひとりで悠々と20分もお喋りをなさって、変わらぬお元気なタフガイぶりでした。
本当に、まだまだご活躍されるだろうと願っていました。

『したコメ』のイベントで故・鈴置洋孝さんのことを口にされていましたが、きっと今頃は天国で、那智さんと鈴置さんでお酒を酌み交わされていることでしょう。
心からご冥福をお祈りいたします。
OVA『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』episode 2「赤い彗星」を観てきた。
episode 1から半年を経ての上映で、初日舞台挨拶付き。先月の『ガンダム00』の舞台挨拶が思い出される。
前から2列目なので映画は少々観辛い。

《ラプラスの箱》の《鍵》となるモビルスーツ《ユニコーン》を託された少年が、地球連邦軍とネオ・ジオン残党軍との闘争に巻き込まれ、《シナンジュ》と呼ばれる機体を駆り“シャアの再来”とも噂される“袖付き”の男と対峙することになる。

ついに「赤い彗星」こと、フル・フロンタルと声の池田秀一が登場。
早々と仮面を取ってくれるが、仮面を付ける理由をもっともらしく語ること。池田さんの長台詞や雄弁な喋りは、他を寄せ付けない迫力があり圧巻だ。

主人公バナージは、アムロというよりも、カミーユの頑固さと不器用さと繊細さを併せ持っているように思う。オードリーの正体は早々と知られたが、バナージがあくまで“オードリー”に拘り、ひたむきな思いを募らせていくのがイラつく^^;。
内山昂輝の声はやんちゃな中に色気があるが、物怖じしないのびやかさが逞しい。

オードリーは正体を知られた時から、急に大人びたもの言いをして驚かせるが、藤村歩が丹念な演技で表現する。
今回注目なキャラは、リディ・マーセナスとマリーダ・クルス。どちらも名前が覚え難いw。リディは少年顔の中に大人っぽい言動で進行させ、浪川大輔が好演。マリーダは第1話の印象とは違う意外な優しさに驚くが、甲斐田裕子が繊細に演じる。
フル・フロンタルに盲目的に従うアンジェロがウザいが、柿原徹也は美味しい役だろう。
アナハイムのアルベルトも保身主義でウザい存在だが、高木渉の声が上手く中和する。

聞き所は、《ラプラスの箱》と《鍵》をめぐって、モニター音声越しに交渉するフル・フロンタルとダグザ・マックールのシーン。池田秀一VS.東地宏樹という、セクシーで渋い美声がぶつかり合う緊迫感あるやり取りに酔いしれた(*^。^*)。『ウォーロード』の吹替えも思い出されたり。
ダグザは人相からして重厚で迫力があるが、彼のやること言うことは常識で冷静。2話のダグザはかなり重要な位置を占め、東地さんの声をめいっぱい楽しんだv。

先月観た『ガンダム00』と比べると、戦闘シーンはイイ意味で、昭和の情念に満ちたアナログ調で満身の迫力。分かりやすく感情移入もし易く、画面に見入ってしまう。
戦闘の結果は予想外に呆気ないが、これからもっと見せてくれるだろう。

バナージが居るとこは、どこもかしこもすぐ戦場となってしまうのか^^;。
来年3月公開の第3話も楽しみに待ちたい。


上映後、舞台挨拶。
登壇者は、古橋一浩(監督)福井晴敏(ストーリー)内山昂輝(バナージ役)池田秀一(フル・フロンタル役)。

仮面の人登場ということで、福井さんは、仮面キャラ大行進の設定を持って安彦氏へデザインを依頼したそうだが、今回のは正真正銘本物の仮面キャラです!と太鼓判w。小説を書いてた時から池田さんの声だったので、4年越しで叶ったと感無量の言葉。
第1話の時は10代だった内山くん。池田さんとの共演でも、のびのびとやらせて頂いたという。3話ものびのびやりたいとw。

逆に池田さんは、サブタイトルにもあるし、やらなければならないと緊張してやりましたという。初めての台詞では、ふっと30年前が自ずと蘇ってきて軽い眩暈を感じたという。今回は長い台詞も多かったので、昔はラクをしていたなと苦笑。夏の『赤い肖像』の朗読は初めての経験だったが、勉強して頂いたと共に、自分自身を振り返って考えさせられる時でもあったという。
内山さんとの共演では、若さってイイなとw。若さ故の過ちをたくさん経験して、イイ大人になるのだよと、ジョーク交じりでエールを送ったw。
最後に、30年経ってこういうキャラを演じるのは幸せだと語った池田さん。個人的に自分の忘れ物を探したいなと思う、皆さんに何かを見つける旅に誘えればいいなと思うと語る。ご自分と真摯に向き合って仕事をされる言葉が印象に残った。

古橋監督は、たくさん時間がかかっていつ終わるものかなと思ったそうだが、台風と合わせてイイ思い出になったと心に刻んで下さいと、ゆるやかなお言葉。
監督は今徹夜で鋭利製作中だからと、福井氏がフォロー。次回3話は全部が戦っていて全部が見せ場だから期待してくださいと締めた。
福井さんは「イイことだけをつぶやいて」とおっしゃっていたが、過ちを認めて糧にするのが大人のやり方だと、本編で誰かさんが言ってたのにねw。
約20分。本命登場でナマのお話が聞けて良かった。

episode 3「ラプラスの亡霊」は来年3月5日スタート。
ガンダムが続いたが、来週は『ボトムズ』と『マルドゥック』の初日舞台挨拶を予定。
DHE@stageプロデュース『源氏物語×大黒摩季songs~ボクは、十二単に恋をする~』を観てきた。

源氏物語を、大黒摩季の音楽でミュージカル化。
適当に生きて女遍歴を重ねてきたボンボンの男が、生まれて初めての恋を知ったり、身近な人への愛に気づいたりしながら、真実の愛を知っていく、現代版の源氏物語。

今回は座席がダメダメだった(-_-;)。
前方のフラットの端っこで、首をずっと傾けていないとステージが見えなくてかなり疲れた。首を傾けていても、下手側で行われている芝居や歌は全然見えない。『コルダ』と反対で下手側の芝居が多かったのも癪に障る。光と紫、光と葵のシーンだけでなく、肝心のラストも見えやしない。何もそこで座らなくてもいいじゃない。せめて立ってくれれば頭だけは見えたのに。
首が疲れるだけでなく、スピーカーの位置の関係で、台詞も歌もやや割って聞こえてくる。音響だけは地響きのような振動音で、耳がどうにかなるんじゃないかと思った。

だから舞台への印象はすこぶる悪い。
紫吹淳の光源氏は、体格が立派で確かに色男風だが、知的でもクールでもなく、セクシーさが足りなくてガッカリ。パワフルな歌は素晴らしいが、台詞となると鼻声で鮮明さがない。風邪っぴきなのかとさえ思われた。ホント、どうしてこんな男がモテるのか?と思ってしまう。

紫吹さんが大黒摩季の歌を殆ど唄われるかと思っていたら、歌の半分近くは他の皆さん。
女性陣はドレスか行員制服の衣装。どれもこれも似たりよったりで、歌唱力に関しては二の次のようだ。ヘンな唄いぐせで可愛く色っぽく見せたり、叫ぶように声を張り上げていたりと、歌詞もよく伝わってこず、聞くに堪えないものもある^^;。ミュージカルならもう少し大らかにのびやかに歌い上げて、染みこむように耳に届けてほしい。あれではせっかくの大黒摩季の歌が台無しだ。
尤も、歌が一番酷かったのは本日のゲストさん。二幕冒頭で大黒摩季のソロがあったが、情けない歌唱でずっと目を閉じて我慢していた^^;。

若手男性陣の青柳塁斗、小野賢章、鈴木勝吾は、平安風衣装が見どころ。予想通りダンスで盛り上げ役に徹する。ルイルイは水を得た魚のように踊りまくって、ソロもあるしでかなり目立って楽しそう。途中のダンスでは、ルイルイと賢章くんに、SHUNが混じって三人で踊り、勝吾くんが傍観しているだけだったが、どうやらこの三人がダンスのメインらしい。
賢章くんは光の兄の朱雀の役で、後半クローズアップされるかと思いきや、そうでもない^^;。賢章くんもルイルイも一応恋人はいる設定なので最後はハッピー気分。勝吾くんには意外なお相手が!?w
花散里のDAIZOはまさかの女装だがこれがよく似合っているw。ソロはもちろん、女性陣とのダンスも色っぽくこなして大活躍。女声と男声も使い分けるので、声優としてもやれそうだ。
駒田一はさすがのダンディな美声を聞かせたが、いかんせんステージの桐壺が見えなかった^^;。

終演後すぐにアフタートーク。出演者は衣装のまま、中澤裕子、青柳塁斗、須藤温子、小野賢章、柿弘美、駒田一。
トークは、紫吹さんと最初に会った時の事や紫吹さんへの印象など。私にはどうでもいい内容だったw。

パンフは買う気になれず、今回だけで打ち止めにしたかったが^^;、1日のゲストに和樹が出るという。仕方ないので、もう一回だけ観ることにした。今度は2階席でいいから、真ん中からステージを観たいものだ。
大学祭の季節。
鳩山祭で開催の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 氷川竜介さんと語るEVANGELION』に参加してきた。
アニメ評論家・氷川竜介さんをお招きしたスペシャルトークショー。
氷川竜介氏といえば、インターネットをやる前のニフティ・サーブの会議室であれこれお世話になった方で、テレビでもあちこちでお見かけする。今回は無料でじっくりお話が聞ける機会だ。

エヴァのオープニング映像がなかなか凝っている。
MCは映像も作られたキムラリュウイチさんで「ようこそ。ネルフハトヤマ支部へ」。
ゲストの氷川さんもネルフの衣装を意識!? プロフィールではヱヴァのライティングの話など。
トーク途中から「魂のルフラン」のBGMなど。

第1パート「序」では、テレビシリーズ&1996~1997劇場版について。
テレビシリーズは他作品のオマージュが多いと細かく言及。テレビ最終2話について。たった1話でインパクトが強かった渚カヲルについても。

第2パート「破」では、新劇場版「序」と「破」について。
「序」完成版を見た時は、作り直す意味が分り達成感があったという。「破」初号試写を見た時は、“奇跡”という感動させる力を感じたという。映像はどんどんハードルが高くなり、他アニメと比べられないレベルになっている。庵野さんのサービス精神やお客へのフィードバックについても触れる。CGが馴染んでいることにも言及。

大学生が選ぶ『序』『破』名場面ランキングもあり、氷川さんが振り返って解説。
氷川竜介が選ぶ名場面集もあり、スクリーンに映る。『序』からは、ビルが夕景の中で上下するシーン。『破』からは、初号機が緑から赤に変わるシーン。

第3パート「Q」では、ご自身の仕事やエヴァ以外の仕事、そして『Q』について。
執筆活動や、お奨めのアニメーションについても語る。理系の学生の頃の話も出たが、どんなことでも一個深く掘り下げておくと後々役に立つ、というアドバイスまで。
『Q』への期待は、やっぱりびっくりさせてほしい!つかみはオッケー!という(笑)。カヲルくんがイカリゲンドウと同じ制服を着てるという話までw。

氷川氏執筆のサイン本抽選プレゼントがあり。
まとめコメント。エヴァは裏側の逆を進んでいるが成功している。何か背中を押して貰えるようなものがあるので、受け止めて人生のプラスになればいいと述べた。

過去を振り返りながら、興味深く細やかな内容だったが、氷川氏の話し方がポツポツと独り言のような速さなので、たまに聞き取れなかったり、すぐに頭で咀嚼できなかったり^^;。こういう時に司会の方が、氷川氏の言葉をもう一度繰り返して伝えてくれればベストなのだが、司会者ご自身が話を受け止めるのに精一杯だったご様子^^;。少々残念だった。

800人以上は入れる講堂で、入場整理番号制で列のテープも張られていたが、さほど参加者が集まらず80人位で閑散していた^^;。
『ヱヴァ』は一般には難しいテーマだからか。氷川氏の知名度もありそう。いっそ人気声優さんでも呼んでたら、もっと人数が増えていたかもしれない。

開場前と終了後は、大学祭で売られているもので食事。無料のお餅も食べた。雨が降らないで良かった。

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