舞台『愛の結晶くん』初日を観てきた。

ドラマティック・カンパニーとS.P.C.鈴舟の合同公演なので、一粒で二度美味しい。
病院を舞台にした三話オムニバス芝居なので、通常より3倍速は面白かった(^o^)。

堤泰之が自らの体験を基に書かれたコミカルでハートウォーミングなお話。あの『abc』の作者だとは思えないが、集団群像劇を得意とするところは一緒。
DC&鈴舟に客演を迎えて、達者な役者さん達による絶妙な芝居で、飽きることなく一気に楽しむことができた。

所々に、刺激的かつ衝撃的なシーンもあり(笑)。オタクなネタも見どころ満載。
今日ほど自分の“イニシャル”に、歓喜と誇りを感じたことはなかった(^o^)。

下手側の席だったので、中尾隆聖さんのお顔をずっと拝見していた。眼鏡に背広の関俊彦さんは上手側がよさそう。関さんは『八雲』の座談会でも一緒だった川島得愛さんともよく絡む。堀本等さんといい、今回は御三方にとって美味しい役かもしれないw。

第一部が「死」、第二部が「生」なら、第三部は「時」を描いているのだろうか。
自分が虫垂炎と出産で入院した時のことや、入院中の母のことが重なって、泣き笑いしながら胸が熱くなった。とてもとても良い舞台(^^)。

開場時ロビーに、波岡晶子さんと小田木美恵さんがいらしたので挨拶。お二人とも今日は舞台に出演されないのかな?Wキャストかしらん?とお尋ねしたら、初日なので駆り出されたご様子。でもこれがその後の衝撃的布石になっていくとはねw。

パンフはモノクロだけど、稽古場写真などもあってとっても良い雰囲気。
麻生美代子さんには『和風総本舗』からも花壇が届いていたが、ロビーの花が賑やかだこと。

この後は中日、千秋楽と席の位置が違うので、ゆっくり堪能できそう。

舞台 SAMURAI 7

2010年11月25日 舞台演劇
舞台『SAMURAI 7』を観てきた。

映画『七人の侍』をモチーフに、2004年にアニメ化された『SAMURAI 7』を基に、2年前の初演を経て、満を持しての再演。
初演と同じく、前説による練習で、観客がサムライ7人の名前をコールする観客参加型もあり。
今回は最前列の席だったが、スモッグや刀等で色々ハプニングがあった^^;。
DVD撮影日。

いつかの未来、とある惑星。機械の“野伏せり”の脅威に対抗するため、村人たち百姓が“サムライ”たちを雇い入れるが、天主による大きな恐ろしい陰謀が、彼らを壮絶な戦場へと連れて行く。

今回はキャストの一部が変更され、装いも新たな舞台になっていて、初演の記憶のある私としては少々戸惑った。
初演では、戦に疲れた熟達のサムライ・カンベエが主人公だったが、再演では、人を斬れない未熟なサムライ・カツシロウが主人公となっているようだ。
渡辺和徳の脚本は、初演よりも人間の“死”を意識した作りで、サムライたちの死ひとつひとつに重い意味を持たせて、じっくりたっぷりと描いた。初演よりも希望の見えるような終わり方だったと思う。
岡村俊一は、カツシロウにどうやら現代の日本を重ねて、様々な問いかけをしながら、彼の孤独や葛藤や成長を描こうとしているようだ。

歌って踊れる若いキャストを揃えたようだが、殺陣や立ち回りだけでは補えないところを、ミュージカル化していたのには呆然。肉迫する体のぶつかり合いが初演の見どころの一つだったのに。今回はどこでも見られるような、重苦しさが少ない軽い様相の舞台に感じられた。その分、随分と明るい雰囲気になっていたが、エンタメ性を狙ったのだろうか。

殺陣の稽古はどのくらいされたのか分らないが、上手かったのはメイン所で3人ほど。
カンベエの加藤雅也は、さすがの迫力と凛々しい存在感で、声がよく通って素晴らしい。殺陣もしっかり堪能できた。今回は座長として若者たちを支えていたが、初演より出番が少なかったような気がする。
キクチヨの住谷正樹(レイザーラモン)も、安定感ある豪快な芝居でスカっとさせる。コマチとのシーンも含め、見せ場がたっぷりあり目立っていた。
橘大五郎のヘイハチは、初演の飄々とした明るさよりも、過去を払拭しようともがく真面目な男として描かれる。出番的には少ないが、殺陣の軽やかさは見事だ。

『タンブリング』的にいうと、月森と火野の共演となるか。鳴り物入りでキャスティングされた、カツシロウの三浦翔平とキュウゾウの西島隆弘は、役的にチェンジしたほうがよかったのでは、と思ってしまう^^;。
三浦くんは滑舌が悪いのか、よく聞き取れない台詞が多過ぎる。しかもカツシロウにしては太い、体が大き過ぎ。最初の小さなヘタレ感が伝わらず、中盤のブラック感のほうが合っていて、どうも誠実で真面目な若者に見えないw。
西島くんは、小さ過ぎて華奢に見える。声も細くて聞き取れず、ダークな剣豪の雰囲気が伝わってこない。
一幕中盤、立ち回り中にカツシロウの刀が飛んだ時はビックリ!(゜o゜) 前列の客にあれはコワイだろう^^;。ハプニング中のアドリブも考えていたようで、咄嗟に敵の刀を使ったが、なかなか暗転になれないシーン。ふと気づくと、スタッフの一人がしゃがみながら、客の前に落ちていた刀を取りに来ていた。
二人とも、一幕では殺陣もいまひとつでヤキモキしたが、二幕では何とか良くなっていたので一安心。公演回を重ねながら飛躍していくのだろうか。

続投のゴロベエ@高橋広樹は、ダジャレ連発の大らかなムードメーカーぶり。声はやっぱりイイ。
シチロージ@相葉弘樹は、今回は長槍使いだが、槍が時おりラケットに見えて『テニミュ』のポーズと重なりそうw。相葉くんは雰囲気作りが上手くて、雅也さん@カンベエの女房役もさりげにこなしていた。
相葉くんの槍よりサマになっていたのが、ヒョーゴ@丸山淳史かもしれない。普段は刀だが、ある場面で槍を持っていて、それがまさに『最遊記歌劇伝』の悟浄そのものだったw。

キララの水野絵梨奈は、初演より色気が増したせいか、今回はカンベエへの想いがよりリアルに切なく伝わってきた。バレエシューズを履いていたが、しなやかな踊りが綺麗だ。
ウキョウの中川晃教は、ミュージカル風な喋り方が世界観にそぐわずイメージではない^^;。天主になってから純粋な黒さが出たが、いまひとつ浮遊感がある。一幕より二幕の歌がスケール感があったが、そもそも天主がここで唄うと存在が軽くなる気がした。

三浦くんの大きな体に隠れて、ヘイハチの場面やヤマ場が見え辛かった。最前列というのも考え物だな。
大事な台詞や大切なことが語られていてジンとはきたが、いまひとつ舞台の雰囲気に慣れなかった。

3回目のカテコの挨拶時で、三浦くんが刀の件で平謝り。西島くんのAAAの紅白初出場の話題も出た。どれもこれもDVDには収録されないだろうw。
雅也さんはまた観に来て欲しいと笑顔。初演と比べての手応え感はどうなのだろう?
千秋楽も観る予定なので、補完したいと思う。
テレビアニメ&声優まとめてチェック。

『そらのおとしものf(フォルテ)』第5話
桜井智樹の相棒、パンツロボならぬ、無敵のニューパンツロボ! 
エロナジーで結ばれた友情。まさに“超兄弟”ともいうべき関係なのだ。
だが智樹を守るため、ニューパンツロボは倒れた。最期の瞬間に、智樹が聞いた声。あれはパンツロボの心の叫びか…。さよなら、ニューパンツロボ! 我らのヒーロー!
てか、保志総一朗&石田彰のコンビからしてネラってる(笑)。あれはホッシーが頭の中で作り出した理想、いや妄想に違いないw。

『メタルファイトベイブレード 爆』第85話
アメリカに到着した正宗のベイの師匠スチールの声がてらそままさき。スキンヘッドなおっさんで筋肉隆々。
正宗の過去が語られていくが、親友トビーは転院し、もう一人の親友ゼオには暗い思惑と復讐が宿り危険な存在に。次回以降も続きそう。

『薄桜鬼 碧血録』第19話
負傷した土方の代わりに新選組の指揮を執る斉藤と会津藩士たちとの壮絶な共闘。
会津侯が森川智之、会津藩士の正木が石田彰という、豪華な顔ぶれ。正木がなかなかの美男子で、頑固に侍としての誇りを全うする姿がまた美しい。
一方、山南らは仙台へ。監視役で沖田も同行するが、この展開は先月の舞台とそっくり。次回は山南@飛田展男が化けるに違いない。

『スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター』第8話
先週までとは雰囲気が一変、突然宇宙が舞台でスタート。謎の奇襲部隊の正体は分らないが(タイトルにアップされてるがw)、メキボスの声で石田彰がようやく登場。含み笑いのクールな敵役か!? 戦闘の末に基地は制圧されたが、甲斐田ゆき@ウェンドラ様がラスボスか?
EDロールで確認したら、総勢29人の声優陣。これじゃ一人頭の台詞量も少なくなるわけだ^^;。

『イナズマイレブン』第108話
ちょっと油断していたら、急展開。みんなが一堂に会し、いざ試合開始になった途端、乱入者現る。天使と悪魔って!?^^; しかも天使(?)の声はまた甲斐田ゆきだw。とにかく彼らに浚われた女の子たちを助けるべく、天界に向かう円堂たちと魔界に向かう鬼道たち。劇場版に繋がっていくのだろうか?
EDロールで確認したら、総勢30人の声優陣。スパロボに勝った? 東地さんなんて二言三言しか喋ってない。

『ヨスガノソラ』がヤバイ!
10年前ならビデオやDVDにこっそり収録されたエロエロシーンが、いまや堂々とテレビで放送されちゃうとは!(・_・;) しかもヤリ放題のマルチエンディング!


★月刊ASUKA 1月号
付録の『心霊探偵八雲』声優座談会DVD(前編)約16分。
豪華キャストメンバーは、小野大輔、藤村歩、東地宏樹、川島得愛、関俊彦。
お目当ていっぱい(*^。^*)。歩さん以外の4人は、何がしかの出演舞台も観たことある方々。
関さんと東地さんが向かい合ってる感じがイイわんv。関さんが「エロじじぃみたい」なら、東地さんは「エロおっさんみたい」だよな~w。
途中で東地さんにMCのバトンタッチ、結局やらず仕舞いで上手く逃げる。東地さん、ちょっとお腹が出てきたかも。
今回は前編か…。後編のために、また雑誌を買わせる気だな^^;。
舞台『絆 -少年よ大紙を抱け-』千秋楽を観てきた。
冠にはなかったが、ミュージカルだったのか。

元親友の2人が1人の少女に思いを伝えるため、卒業近い全日制イケメン学生と、廃校前の定時制問題児学生とが、学校の一大イベント“予餞会”で「書道パフォーマンス」対決をする話。
ダンスと歌、映像で魅せるエンターテインメントミュージカル。
ダンスも歌もまずまずの出来か。“袴姿で書道”という和風エッセンスが加えられるが、全体的にはそれほど新鮮味はない。
2階建てに組まれたセットだが、場所も設定もイメージもすべてが大スクリーンによる映像で見せる。出入り扉との組み合わせが絶妙でよく出来た映像だが、手作り感や温かみはわかない^^;。もの凄くお金がかかっているなとは分る。
当初はチケットが高いなと思ったが^^;、豪華な会場と、出演者の面子や人数からしても、仕方のない代金かもしれない。ただし話の内容は、ベタで陳腐で中途半端な様相だった。

この舞台では、起承転結の“転”が見当たらないのだ。
様々な誤解や障壁を乗り越えて、全日制と定時制とがようやく一つの目的を見い出し、互いにライバル意識を高め合うまではいいだろう。だが次の場面では、早々と予餞会が始まっていて、クライマックスの書道ダンスへとなだれ込む。
予餞会に向けて、彼らが書道やダンスの練習や稽古をしたり、衣装を作ったり(お揃いの袴は女子が作ってくれたという設定か?)勤め先へ休みを申請したりという、細々と懸命に努力した場面が全く映し出されていないのだ。
最大の見どころは「書道パフォーマンス」であるが、単に袴で踊って動いて芸をして半紙に字を書く作業にしか見えなかった。しかもみんなヘッタクソな字^^;。書道経験十年の私には、どこか書道を軽く見ているような意識さえ感じた。

これでは、肝心の「絆」が浮き彫りにされていない。本来、みんなで切磋琢磨しながらひたむきに頑張った先に、「絆」というものが見えてくるのではないだろうか。その部分が全く省略されていては、「絆」が伝わってこない。
もちろん若手の役者たちは、日々の稽古に懸命に取り組んで、彼ら同士の「絆」は深まったであろう。やり甲斐も新鮮味もあったと思う。だが現実のリアルな繋がりが、そのまま舞台のフィクションにも通じるほど甘くはない。
幼馴染み3人の姿は、“野球”に“愛”という名の娘の“ちゃん”呼びといい、いかにも『タッチ』な雰囲気だが、よく考えてみると、定時制の5人は“愛”ちゃんとは殆ど面識がなく関係もなさそう。それなのに書道で“愛”へのメッセージを書けるものなのか? 無理やりのこじ付けか後付なのか、とにかく作者の頭には“結”が先行されていたようだ。

客席はLeadの4人のファンと、SPゲストのパク・ジョンミンのファンとで埋め尽くされ、役者コールの熱気に包まれていて、パっと見ライブ会場のようだったw。カテコではサイリウムまで振られて眩しかったし^^;。
総勢28名もいたが、とにかく歌って踊れる若者を集めたようだ。
メインのLeadの歌やソロやダンスがふんだんにあり、韓国人留学生という設定のジョンミンの歌とダンスはダンサーと共に派手だった。
元宝塚の彩輝なおの伸びやかな歌声は綺麗だったが、台詞となると鼻声になって聞くのが辛くなる^^;。宝塚男役の方のストレートプレイは私には合わないようだ。

中土居宏宣に、瀬戸&柳下から花壇が来ていたが、『タンブリング』の舞台にもゲストで出た人だった。今回の舞台では瀬戸という役名w。
高木万平と高木心平は、初めて兄と弟の役が入れ替わり。イケメン生徒会長の弟くんのほうが目立っていたかなw。
イケメン“S5”に何とか食い込もうと懸命な米山役の入野自由が、コミカルで生き生きとした芝居で和ませ、思った以上に頼もしい出来だった。一番最初に“書道”を提案したのも彼だし、存在感も薄くはなかったw。
平野勇樹が、地味で豪快ながら安定感のある芝居。書道では一番“字”が上手かったと思う。

お目当ての根本正勝は、サラリーマンな定時制高校生で、クールかつ情熱的な独特の雰囲気。
相棒ではない(?)寿里は、これでも全日制高校生でw、キュートな長身がよく目立つ。
二人とも殺陣を披露したりと、男前で静かな佇まいだったが、ソロの歌もなくやはり脇の存在。
それでも若者に混じって、難しそうなダンスや振付までやっていて格好良かったv。稽古の成果はしっかり確認できた。
根本さんは淡々としたプロポーズが痛快w。入野くんがでっかい寿里の足元に蝉のようにへばり付いてたシーンが可愛かったv。

役者に罪はないが、出てくるキャラクターにあまり思いがわかず、反発だけがわいてくる。
予餞会中止ばかり叫ぶ頑固で自己中で虚栄心丸出しの教頭。独りよがりでウザくて自分のことばかり自慢する定時制の女教師。定時制を目の敵にし、全て定時制の責任にする全日制のやつら。女子高生もウザかった^^;。
校長が写真だけなのもいただけない。せめてひと声だけでもビシっと締めて欲しかった。
暴走族や追っかけやダンサーを加えて、派手でパワフルなステージにしたかったようだが、無駄に豪華な感じは否めない。キャラの名前なんてとても覚えられないもんね。
追っかけ連中のひとり、太った女の子が一番歌が上手かった。

終了後のカテコで、全員揃って挨拶。自己紹介をしてくれるかと思いきや、千秋楽を迎えた感想をひと言ずつのみ。いまだに誰が誰やらの人も^^;。根本さんは「現代も戦国時代…」、寿里は「キャバクラ」発言で笑いをとっていたw。
最後に「絆」のテーマを全員で歌う。ジョンミンのあおりで客席もスタンディング。私はそこまで盛り上がれなかったので立たなかった^^;。座ったままでも、隙間から根本さんを観れたのでオッケーw。
ファンによるライブ会場みたいな熱気に溢れていたが、芝居の内容からは熱いものは感じられなかった。

12月の『BUTLER×BATTLER』では、もう少し根本さんの出番があるだろうか。
今回出演した若手の何人かは、2011年の『レ・ミゼラブル』に出演を予定。来週の製作発表オーディエンスでも会えるだろうか。
Studio Life 25周年記念第3弾公演『DRACULA』ALBASTRU(アルバストゥル)チーム2回目を観てきた。

今回は上手端の席で、色々不都合もあったが^^;、この舞台って見切れがないのが救いかな。
お初のAチームだが、先に観たRチームと当然比べて観てしまう。

同じ演目だが、メインのキャストが違うだけで、こうも芝居のカラーが変わるとはビックリだ。
端的に、Rチームは情感的、Aチームは娯楽的とでもいおうか。
Rチームは正攻法で真面目な作りで、観る側の心も揺さぶられて色々と考えさせられた。今回のAチームは、くだけた雰囲気で明瞭な芝居が小気味よく、味わいのある面白さがあるようだ。
Rチームも個性的な実力派が出演しているが、Aチームは芝居に達者なツワモノが顔を揃えており、長年培われたチームワークと独特のアドリブが発揮され、観客をじんわりと惹き付ける。実際、Aチームのほうが笑いも多く起こったようだ。

高根研一のドラキュラ伯爵には実は期待より不安が多かったが、観ていくうちに楽しくなってきたw。なんだ、この人間臭いドラキュラは!?(笑)喋り方も笑い方も、哀しみや切なさの表情も、すべてが人間ぽくて、登場人物の中で誰よりも人間らしく思えたw。こういう吸血鬼がいても、たまにはいいんじゃないかと思う。時おり大声を出しても、血を吸おうと口を開けても、威圧で動けなくさせても、何だか全然怖くないっ。むしろ高根ドラキュラが可愛く思えてきちゃうw。

山本芳樹のジョナサンは、青木ジョナサンと対照的で、強気で勝気でポジティブな青年。案の定、高根ドラキュラをあまり怖がってないように見えたw。むしろ、二人の間には最初から打ち解けた空気があったがw、かつては『LILIES』のコンビだったし息も合っていそうだ。ジョナサンが1回だけ気を失う場面があるが、それもちょっとワザとらしい感じ。ミナが犠牲になったことも含め、その後の彼のドラキュラへの復讐心と闘争心のほうが上回った。
及川健のミナは、小柄な体に情熱と挑戦を秘め、メリハリのある凛とした芝居が素晴らしい。ミカシュンのミナが美しい華だとすれば、及川ミナは光り輝く華といえよう。芳樹さんとも抜群のバランスで、心が通い合ってる様子がわかる。

アーサーの山﨑康一は、落ち着きと威厳があって芝居も上手い。ルーシー舟見和利とも上手く釣り合っている。
林勇輔のセワードは、お団子な髪型がキュートで、思ったよりも理知的にハマっていた。コミカルとシリアスな芝居が絶妙。
篠田仁志のレンフィールドは、倉本徹とは全然違う。イイ男だしイイ声だし知的に見えちゃうv。こんな男前なら、仲間に引き入れてもいいかなと思うw。
三魔女は、Rチーム魔女のような毒々しさはないが、三上俊と青木隆敏ってどこか似ている気がする。青木くんは、Rのジョナサンよりこっちのほうが生き生きと楽しそうに見えたw。
ヘルシングの河内喜一朗は、台詞でちょっと不安なところが^^;。十字架を近づける場面の迫力は藤原啓児に軍配かな。

カテコでのキャスト登場。最後に高根ドラキュラが階段を降りてくるところで、及川ミナを守るように、芳樹ジョナサンがポケットから十字架を取り出してかざしていたw。
三上魔女がクールな顔で青木魔女に近付き寄り添って、いかにも仲良さげな感じだったが、原田魔女が背後でちょっと寂しそうに見えたw。
Rチームと違い、高根さんと及川さんの中に芳樹さんが入って並ぶので、主人公はジョナサンな芳樹さんになるのかな。


終演後、25周年記念トークショーVol.4。
天の声は曽世海司さん。さすが滑らかでコミカルな喋り。強い絆で結ばれた人間チームということで、お題は【絆】について。
階段に腰掛けてる回答者は、ジョナサン@山本芳樹&ミナ@及川健、アーサー@山﨑康一&セワード@林勇輔、キンシー@緒方和也&キンシー(子供)@松村泰一郎、レンフィールド@篠田仁志&ヘルシング@河内喜一朗の8人。

松村さんは、暗闇の中で手を繋ぐ時に絆を感じるw。男同士、劇団員同士で手を繋ぐのも珍しくないと天の声w。
緒方さんは、劇中のアドリブが気に入ってるのか、再度「フキンシーでした」(笑)。
篠田さんは、先輩の話から「下心と真心」について。ついでに「今日はイイ夫婦の日」。
林さんは、前の篠田さんのコメントをキモチワルイとしきりにちゃかすがw、同期の「オイちゃんとヨシキ」とは何も言わなくても繋がってると。天の声曰く「イイナ、同期がいて」w。
山﨑さんは、演劇というのが絆。去年のお葬式に来てくれた河内さんにも言及。
及川さんも、芝居そのものが絆、劇団が絆の歴史。女優同士の絆もありw。相手役を何年もつとめた芳樹さんとの絆にも言及。
芳樹さんが、先の及川さんのコメントを受けて「アイシテルよv」。待ってて下さるお客さんとの絆を大切にしたいと。
河内さんは、数年前のギリシャ旅行で偶然逢ったライフのファンとのことを話し、やはり芝居が絆だとニッコリ。でも途中で言葉を噛んで、自分の頬をペチっと叩いたのが可笑しい。
柔らかな天の声で締められ、最後はみんな並んでお辞儀をして終了した。

先週木曜日とほぼ同じ時刻に劇場を出た。夜の長い観劇とトークのセットはやはり疲れる^^;。
これでやっと博品館劇場から解放されたw。駅から地下を歩き地上も歩くので遠く感じる。しばらく此処とは遠慮したい。
絆続きか、明日は【絆】という舞台。
cube neXt『押忍(おっす)!!ふんどし部!』千秋楽を観てきた。

チケットでたまにお世話になるキューブさん。そのcubeが贈るボーイズ企画の公演のようだ。
出演する役者もメインはcube所属かな。
場所は劇場ではなく、山野学苑の協賛による、お初の山野ホールという講堂。

初日の評判を聞いてチケットを安く手に入れたが、ステージからほど遠い後方のスタンド席。
前方のアリーナ席は真っ平で後ろのほうは見難そうだが、学園の体育館という設定の中、学園の一員として舞台に参加できる楽しみもあるようだ。
上演中も手拍子やハンカチ振りと賑やかなアリーナ席と、静かに見守るスタンド席とでは、かなりの温度差があった^^;。

かつてあった、白線流しならぬ「白ふん流し」の伝説を復活させるべく、一人の転校生の少年を中心に5人のイケメン男子たちが、数々の障壁や困難にめげずに立ち上がる話。
歌ありダンスあり笑いありの、よくある青春熱血学園ドラマ。
見どころは何といっても、白ふんどし姿になるイケメンたちだろう。レオタードで新体操をするイケメンたちよりは、白ふんで歌やダンスをするほうが、稽古的にも本番的にもラクだろうw。
上半身裸や丸出しのお尻と露出面は多いが、それ程長く見せるわけでもないので、ほんの少しの勇気と根性さえあれば、どんなイケメンでもやれそうだ。
尤も、遠目で見ただけだが、若手イケメンのふんどし姿にはあまりそそられなかったw。

人気作家・細川徹の脚本はベタな展開だが、小技やネタがよく効いて、度々笑わせてくれる。
マルチな才を放つ河原雅彦の演出は、スクリーン映像をふんだんに使い3Dと2Dをミックスさせての痛快な手法。歌の歌詞ロゴや学校や街並みの場面、質問に答える人や白ふん流しの様子まで映って、立体的な臨場感で会場を沸かせる。
「テニプリのお客をターゲットにしています勝手に。」と河原氏は書いていたが、歌やダンスはテニミュの域からは脱しておらず新鮮味はない。周知安定を狙ったのだろうか。
白く長~い布の出どころはさておき、沢山のお手伝いやお客さんを巻き込んだショーの割には、白ふん流しにいったいどんな意義や効果があるのか、さっぱり分らず仕舞いだった^^;。長い白ふんをただ腰に巻きつけるだけでは感動もわかない。

のほほんと平和に展開していく割には、手の指を痛めつけたり、殴る蹴るぶっ飛ばすの暴力シーンがあったのが気になった^^;。もっと酷かったのは、観客参加型だと称して、設定上とはいえ、ナイフで刺された者の手足を引きちぎらせるシーン(~_~;)。後々まで残酷な場面が目に残り、嫌悪感が消えなかった。小さいお子さんも観劇していたし、ああいったシーンを見せるのは良くないと思う。

『テニミュ』金太郎で好演した木戸邑弥は、ノーマルな高校生役でまずまずの出来。座長として頑張っていたと思う。
『テニミュ』葵剣太郎でお馴染み川原一馬は、眼鏡で知的な格好がよく似合う。さすがに場数を踏んだ安定感があって若手をリード。ダンスはみんなの中でもピカイチの上手さで、見ていて惚れ惚れした。
着実に経験を重ねている海老澤健次は、豪放でユーモラスな不良を熱演。ハマリ役ではあるが、年齢的にはどうなんだろう。
『イナイレ』豪炎寺の記憶も新しい金子直史が、クールな色男で溶け込む。歌には不安があるが、独特の華がありそう。
身体の柔らかさやバネを生かした坂口涼太郎のアクロバット、加藤諒のコミカルさ、双子の冨森ジャスティン&冨森アンドリューの吹替えが楽しかった。

カテコで全員が自己紹介と挨拶。やっと名前と顔が一致した人もいたりw。
河原氏が「オスフン」の愛称で親しんでくれることを願ったり、役者みんなが同じメンバーでの再演を望んでいたが、今回はたった4回の公演だったし、再演も充分にあり得そうだ。
出演者とのハイタッチ目当てもあるのか、物販のおすふんタオルが盛況だったw。
『S.S.D.S.(Super Stylish Doctors Story)2010 魅惑の診察会』昼の部へ行ってきた。
今回は前方真ん中通路側という好座席。ありがとうございます。

S.S.D.S.史上始まって以来の順調な進行!
開場1時間以上も前から限定グッズを販売したり、開場時間丁度に開場したりw、診察券提示のペーパーも入場時に制限したりと、なかなかの徹底サービスだw。写真カレンダーとバウムの新しいIDカードを買った。バウム出ないのにw。
もちろん私は白衣や聴診器を持参。バウムのメッセージ紙を目当てに2階3階のトイレもチェック。個室にも張られており、バウムのは会場全部で4ヶ所発見w。バウム出ないのに^^;。

出演は、速水奨(Dr.HAYAMI)堀内賢雄(ブラディ・トランシルヴァニア伯爵)森川智之(ミヒャエル・シューマイヤー)檜山修之(君島究)千葉進歩(日下真一郎)福山潤(KERO☆YUKI)森田成一(弓岡蔵人)の7人。声の出演は中博史(中管制官)。ドクターと中管制官の前説も快調。

ラッキーにもユミと名刺交換。岸野組の舞台を観たことを伝えたら、森田くんからお礼の言葉。ちょっとドキドキv。これでブラディ、ミヒャ、ユミと交換できたが、肝心のドクターや教授とは縁がないんだろうか^^;。
おかげで森田くんにはすっかり好印象。特にお目当てもないので、ついつい目がユミにいっちゃうw。サムライだしね。
いち早く名刺交換を済ませたブラディさんは、ステージ上で踊ったりと軽くふざけて客席の笑いをとってくれた。サービス精神抜群。

診察会では、自分が戦国武将なら?の質問。ブラディから戻った賢雄さんは自分で「ホラ吹き」ならぬ「ホラを吹く人」を強くプッシュw。周りからイジられツッコまれるのを、自ら楽しんでいたw。潤潤の小早川や、森田の黒田は何となく納得。速水さんは直江じゃないのねw。モリモリは、ザビエルならぬペリーってw。みんな結構マジメに答えながらふざけてたw。

ドラマは、「中野山」の遭難な話。相変わらず速水さんの脚本の内容はちょっぴり古くて、20年前なら流行ったであろうダジャレが連発され、私達も苦笑(^o^)。照明その他でホラー染みた効果や演出は上手かったが、結局は803歳のブラディのひとり邂逅(?)で締め。オチも付いたところで、まずまず面白かった。
それにしても今回のステージセットはなかなか過激。両サイドのスロープは滑走できそうなほど急勾配で、あの位置で立ってるだけでも大変そう^^;。やはり安全用と年寄り用に手すりが必要かもしれないw。

診察会やドラマの盛り上がりにひと役買っていたのが森田くんの存在。モリモリと森田は度々意気投合したりジャレ合ったりしてたが、『BLEACH』的にいうと似た者親子みたいw。速水さんも森田の台本ページを隠したりとチョッカイを出し、森田がまた反撃したりと互いにイジり合ってたが、実は仲がイイ愛染と一護って感じだった(^o^)。もうすぐ劇場版公開だから、こういうネタには敏感になっちゃうw。

ライブでは、君島ソロ、ブラディソロ、ドクターソロ、弓岡ソロに、日下やミヒャの新曲ソロも披露。日下はKEROとのデュエットで、またまたみんなでタオルブンブン。ミヒャもソロをもう1曲、こっちの歌のほうがノれる。

最後はバンドとダンサー紹介、今回はドラムが背の高い新しい方。
速水さんリードで会場と一体で「デオキシリボ助さん♪」、速水さん&檜山さんで「刹那の英雄2007♪」を熱唱。速水さん、自分で作った歌なのに歌詞が急に出てこなくなったりw。最後に舞った銀テープは席のおかげでものスゴイ量w。

約2時間30分でまずまずの満足感。お目当てさんはいなかったが、いつものノリといつものフリで馴染んで存分に楽しめた(^o^)。
やっぱりS.S.D.S.は面白い。
井上ひさし追悼 こまつ座 第九十一回公演『水の手紙』『少年口伝隊一九四五』を観てきた。

前々回の『黙阿弥オペラ』以来のこまつ座。
井上ひさしの多岐にわたる作家活動から生み出された朗読劇の二作品を、栗山民也の演出で、こまつ座らしい新しい作品として仕上げた。

『水の手紙』は、「水」をテーマにした群読劇。
「井上ひさしの地球上の人への祈るようなラブレター」だとおっしゃった栗山氏。「水」への様々な思いや考えがあふれるように広がり、人類と自然の共生を訴えているという。
「水惑星地球」と二十人の若者達が声を揃えて響かせる。ヴィオラの力強くも美しい生演奏が流れる中、ステージ頭上にくっきりと浮かんだ青く光り輝く地球が印象的だ。青い地球からいまにも“水”が零れ落ちそうな雰囲気が伝わる。
井上ひさしさんは水がお好きだった。私も自分の日記タイトルに“アクア”を付けるぐらい、水が好きだ。そんな“水”のことを、こうした朗読によってあらためて噛み締めると、様々な思いが沸いては消えていき、心地良い闇に包んでくれそう。
私の眠気を吹きとばしたのは、ユーフラテス川を挟んでシリアとトルコが睨み合う緊張する場面が読まれた時だ。私が目にして心躍らせたユーフラテス川をめぐって、私の好きな国シリアとトルコが争うなんて! でも胸を痛ませた物語の結末は、両国の子どもたちの手によって繋がれ、平和な解決へと導いた。ほっと安堵させた。小さな物語だけど、とても癒された。よく分らないけど、涙さえ流れてきた(;_;)。川という“水”へ注ぐ愛の話は、あたたかい“水”をも運んでくれるのだ。

日替わりゲストトーク。毎回こまつ座ゆかりのゲストをお招きして、井上ひさしの魅力や思い出を手紙に託して語っていただくコーナー。
この回のゲストは木場勝己さん。井上作品では『天保十二年のシェイクスピア』から今年の『夢の裂け目』『夢の泪』でも拝見した役者さんだ。ステージ中央の椅子に腰掛け、用意してきた3枚ほどの便箋を読み進めていく。
こまつ座初出演の『きらめく星座』や、公演中に訃報を聞かれたという『夢の裂け目』がメインの内容だった。木場さんのあたたかくもユーモア溢れる言葉が時おり飛び、観客を明るい雰囲気に包んでくれる。「愛らしい出っ歯」にも笑いが起きたが、木場さんならではの「愛情」が感じられ、井上氏の笑顔が脳裏に浮かんだ。
毎回のゲストごとに、井上ひさしへのラブレターが沢山語られることだろう。

『少年口伝隊一九四五』は、原爆投下直後のヒロシマを舞台に、生き延びた三人の少年を描いた朗読劇。
学生服を着た十人の男女が一列に並び、立ち座りながらリズミカルに次々と物語を紡いでいく。中央奥のギターの生演奏が優しく切なく激しく狂おしく場面を彩る中、役者たちはある時は雨音を作り出し、ある時は体だけで表現していく。
さっきまで頭上にあった丸い地球が、一瞬のうちに鮮やかな閃光に変わり果てる。おぞましいほどの恐怖を感じた。
「広島がヒロシマになった時」とバックのテロップが映す。悲惨な地獄絵の状況で死んでいく人々の様子が、記録映画のように淡々と語られていくのがかえって凄まじい。いっそう脳裏に焼き付けられ、胸が締め付けられる。
天涯孤独の三人の少年は、人々に新聞を口伝する仕事を与えられる。「口伝隊」とはよく言ったものだが、「愚連隊」のほうが私は好きだな。彼らのはちきれんばかりの大きな明るい声が、暗く重苦しい空気に“カツ”と“勇気”を与えてくれる。少年役の三人は若々しい容貌で、聴き取り易い少年声なのが嬉しい。
だが八月六日から一ヶ月と少し、懸命に復興を重ねる広島を、新たな地獄が襲った。巨大台風。実は私はそんなことを知らずにいた。台風により二千人もの被害が出たことも知らなかった。火の次は、水だった。“水”は時に人類への凶器にもなってしまう。
光に貫かれ、火に焼かれ、水に溺れて逝く者たち。ヒロシマの嘆きや怒りや哀しみが“声”に包まれて発せられた時、井上ひさしさんの祈りの“声”も押し寄せてくるようだった。語り継がねばならない普遍的な作品だろう。

「井上ひさしへのラブレター」として、観客にも内側が便箋の紙が配られた。劇場ではすぐに言葉が見つからなかったのがもどかしい^^;。
映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』吹替え版を観てきた。
「ハリー・ポッター」シリーズ第7作。完結編の前編。

ヴォルデモート卿復活により、逃げ延びながら分霊箱の手がかりを探し回るが、「死の秘宝」の謎にぶち当たる、ハリーとハーマイオニー、ロンの姿を描く。
今回は学校の新学期は迎えない。第6作ラストからすぐの話で、ハリーは17歳を迎えるという設定だ。

原作未読派なので、ストーリーの端折り具合に首をかしげ、唐突に出てくる場面やキャラクターには追い付くのが精一杯、いまひとつ世界観に引き込まれない。ふに落ちない点や分からないところもあれこれ残っている。
サブタイトルとなっている「死の秘宝」の物語も、後編に向けて消化されるのだろうか。

最初のハリー・ポッターわんさかや、トイレに流される身体など、子ども向け予告にも使われた場面は笑えるポイントにはなろう。
だが、魔法省も魔法学校までも敵の手に落ち、裏切りや殺戮が続き、もはや周囲に大人の味方はいない中、追っ手から逃げるためあちこちを放浪するハリーたち3人の姿は、荒涼とした雰囲気で孤独だ。彼らの記憶と思い出と時間が交錯する中、暗鬱とした緊張感が絶えず付き纏い、見ているだけで辛い。
「世の中が間違ってる」とロンが言っていたが、八方塞の中であがく彼らの様子は、学校を出ても就職できなかったり弱者を次々と切り捨てにする現代の困難な状況とも重なって、リアルにシンクロされてきそうだ。

闇の力によるとはいえ、彼ら3人の愛と友情にもヒビが入り危機が訪れる。むしろ遅過ぎたアクシデントといえようか。ハリーとハーマイオニーがあんなに接近するのも見どころのひとつ。ダンブルドアの遺品が、あんな形で役に立つのが面白い。今回は、ダンブルドアの杖とかハリーの杖とか、“杖”が重要なキーワードだった。
テレポート魔力の凄さにもビックリ。『DB改』の悟空を遙かに超える跳躍魔法だw。綿密な計画や予測はたてず、感情優先の行き当たりばったりな行動は、まだまだ子ども。なかなか核心には当たらず、関連するアイテムだけを拾うも何かを失う危険が伴う手法は、RPG感覚のゲームと似ている。ロードムービーというより、スポットムービーとでもいおうか。
意外なところで助け舟や仲間が出てきて、少々都合が良すぎる気もするが、ハリーたちが今まで積み重ね構築してきたものが、完結編で一気に昇華されるのだ。私達も頑張って観た甲斐があったというべきだろうw。シリーズ第2作の内容がクローズアップされていたのも懐かしい。尤も、過去の作品をいま見直したら、切ない気分にも捕らわれそうだ。

多勢に無勢、先手先手をいく超強敵。彼らの正義が貫けるような起死回生が待たれる。
PART2は、2011年7月15日公開予定。

ダニエル・ラドクリフは、喉仏もくっきりと口顎に髭が生えて精悍な顔立ちになった。エマ・ワトソンは、乱れた金髪に色気を覗かせ誇り高い美しさを放つ。ルパート・グリントは、大柄な体に逞しさと優しさの他に包容力を持たせた。
彼らの成長と共に、ずっと声のキャストを担当してきた小野賢章、須藤祐実、常盤祐貴らの成長もみちがえるものがある。先日の『ボクは十二単に恋をする』など舞台で着実に経験を重ねる賢章くんは、演技にいっそう深みが出た。須藤さんは台詞の通りが滑らかになり、白熱した演技を見せた。声変わりも凄かった常盤くんは落ち着きと安定感がある。

ヴォルデモートの江原正士、スネイプの土師孝也は、外見の怖さや重さを更に際立たせる。
ベラトリックスの高乃麗はまさに魔女の如く凄まじい。ルーナの三村ゆうなの声に癒される。
ルービンの郷田ほづみは前半に出番、トビーの高木渉は後半に出演。
森功至と福山潤の名がEDロールにあったが、前作のリピートということかな。

当初3D映像が予定されていたが、2Dでも充分に画面を堪能できそう。
むしろ3Dにならなくて都合が良かった。今回は無料券で観れたんだものw。

予告のハリーな乱太郎クイズCMが愉快。集合ショットの中に溝口くんをいつも探すのだが、未だ見つからず^^;。
Studio Life 25周年記念第3弾公演『DRACULA』ROSU(ロシュ)チーム2回目を観てきた。

今回は前から2番目の真ん中という観易い好座席。
始まった途端、冷たい空気がステージから流れ込んできて、ちょっと体が冷えた。

前回と比べて、ずっとスンナリと世界観に浸れたと思う。
ステージ中央上に宙吊りになっている階段も、この位置からだと、ただの上壁に見えて気にならないようだ。
前回は見え難かった、鏡に映らないドラキュラに愕然となるジョナサンや、キンシーが刺される場面もしっかり把握できた。アーサーが棺桶のルーシーにやっとキスできる時に、今回はルーシーの顔を上に向けてくれたので、綺麗なシーンを目に留めることができた。
前回は撮影日だったが、今回のほうがメリハリがあって分り易い舞台だったように思う。

ドラキュラの曽世海児の視線が、度々こちらのほうに飛び込んできて、ドキドキさせられたv。緊張と魅惑に包まれて、これじゃ気が休まらない^^;。ドラキュラのわざとらしい馬鹿笑いや含み笑いなど、曽世さんの笑いもポイントのひとつ。
ただ曽世さんのドラキュラは、孤独で切なそうに見えて、意外と狡猾で計算高い男なのだったと確信。現世では自分の孤独を埋められないと分り、ミナを通じて来世に望みを託し、何としてでもジョナサンと結ばれようとする執念が凄まじい。だからあえてミナを庇ったように見せ掛け、己の胸に刃を突き立てさせた。肉体は滅びても、魂は継がれていく。人も吸血鬼も、己の存在を未来へと繋げたいと願うのは、種存続の本能なのだろう。

青木隆敏のジョナサンは、ミナやセワードたちと比べると、華奢で頼りなくて色気が感じられない。台詞も滑舌がいまひとつで不安定、もう少しキリリとした演技力が欲しいところ。
関戸博一のアーサーには、だいぶ慣れてきた。背が足りなくて目が細いから逞しさがないが、演技力で上手くカバーしている。
3人の魔女の場面は、急に台詞がボリュームアップw。林勇輔も及川健もめっちゃ気合が入ってて楽しそうだ。釣られて原田洋二郎もよく頑張っている。3人とも品や色気が足りないがw、思いっきり好色な明るさが全てを上回る。
女中の鈴木智久、看護士の堀川剛史も何とか確認。

4年前や6年前に観た時も思ったツッコミw。
『ベストキッド』のジャッキー・チェンさえ出来なかったw、飛んでるハエを捕まえられるレンフィールドに仰天(゜o゜)。しかも食べちゃう^^;。
何度も輸血されるルーシーだが、アーサーもセワードもキンシーも、ついでにヘルシングも(?)同じ血液型とは驚き(゜o゜)。ミナが輸血を必要としなかったのは、ドラキュラが手加減をしていたからか?それともミナがタフだから?w

約3時間だが、休憩時間が10分なのは短い。


終演後トークショー。
天の声は山崎康一さん!? テーマは【運命的な出逢い】で「Destiny Meeting」(笑)。天の声が絶妙に煽るし、ヘンに噛むしで可笑しい。
回答者は、ジョナサン@青木隆俊&ミナ@三上俊、アーサー@関戸博一&ルーシー@舟見和利、セワード@船戸慎士&キンシー@牧島進一、レンフィールド@倉本徹&ヘルシング@藤原啓児の8人。3組は階段に腰掛けている。

一人2分位の持ち時間かな。みんな結構マジメに語り、劇団や仲間の話題がメイン。
牧島さんや船戸さんはスタジオライフの仲間のこと。倉本さんは「伊勢の人w」で、藤原さんは15歳の時の恩師と「長野の人w」。関戸さんは声優養成学校から劇団、そしてライフに入って7年と、「たまたま」の運の良さを強調していた。
舟見さんは用意していた紙で「母親」という詩を朗読、最後は噛んじゃったが、「母親は無欲です」のフレーズにちょっとジンときた。
ミカシュンは、すぐに何でも運命を感じちゃうがフツーのことかも?と話し、青森出身の両親が東京で出会い結婚し自分が生まれたことが運命だと締めた。
同じように言い始めた青木くんだが、チャーリー・ブラウンで「運命の歌」を唄い(笑)エビアンと泥水とフェアリーを口ずさんだ(^_^;)。お客さんも呆気にとられて笑い、天の声からは「あんたバカでしょ」(笑)。

「年を重ねると話も長くなる」(笑)「25周年に感謝」という天の声で締められ、最後はみんな並んでお辞儀をして終了した。

約20分位だったのか。長いのは嬉しいが、帰りの時間が気になって仕方ない。
結局22時20分に劇場を出て、駅へ一目散に向かった。来週のAチームのトークも疲れそう^^;。
劇場版『ブレイクブレイド 第四章 惨禍ノ地』を観てきた。

今週金曜まで公開ということでまたギリギリ^^;。2週間はやはり短い。
ロビーに早くも第五章のポスターがあり、ホッシー&トリさんのサイン。

ナルヴィ隊長の特別遊撃隊に入ったライガットは、“味方殺し”のジルグの実力を目の当りにして彼の編入にも賛同。だがクリシュナ軍とボルキュス将軍率いる大部隊との壮絶な闘いが、アラカン荒野で既に繰り広げられていた。

ライガットのデルフィングは機動力はあるが、耐久力がなさそう^^;。まだまだ未完成の領域。
ジルグのエルテーミスが強すぎるのか。「切れた」「折れた」と呆気にとられるライガットの表情が可笑しい。
ついでに「伸びた」とライガットがイジる、シギュンのほっぺ。人妻にそんなコトしていいんか?

第三章までの雰囲気やポジションがガラリと変化。
シギュンのライガットへの気持ちは無自覚のまま加速していく。ホズルもライガットが好きなだけに、彼の交差する“愛”がいつ嫉妬や憎しみに変わるのだろうか。それもライガットに対して?シギュンに対して?今回出番が少ないホズルが不気味。
それにしても、裸や透けネグリジェや下着など、シギュンは完全に色モノキャラになっちゃった感じ^^;。もう少し知的に描いて欲しかったが。
重厚でリアルなメカアクションというより、エルテーミスが飛んだり跳ねたり堕ちたりするので、スピード感あるアクロバットな動きが目立った。
熱血のトゥル将軍は惨敗。賢さがウリのバルド将軍もヤバかった。このまま将軍が二人も去ってしまうのはつまらないと思ったが、何とか堪えた様子^^;。

見どころの一つは、幾つもの障壁を挟んで互いの存在を意識して睨み合う、真田幸村VS.伊達政宗(笑)いんや、ライガットとボルキュス将軍。保志総一朗の演技の雰囲気が何となく幸村化してたし、中井和哉はイングリッシュが出そうな威圧感だったw。
二人の機体を覆ってるあのボロマントは、隠れ蓑なのか演出なのか。武士の甲冑みたいに見えたりしてね。
ボルキュスの配下は手勢が多く手強そうだ。ニケはライガットと同い年だが、どちらも幼く見えるw。

第五章『死線ノ涯』は来年1/22よりロードショー。
2ヶ月待ちなので、また忘れそうだ。
昨日観た『DRACULA』のパンフに、《ドラキュラをテーマにした作品》が紹介されていた。

漫画からは萩尾望都の『ポーの一族』。
私が、ドラキュラ&吸血鬼の洗礼を受けたのも、この作品から。
小説からは小野不由美の『屍鬼』。
小説は未読で、アニメしか観ていないが、スティーブン・キングの『呪われた町』へのオマージュである。

パンフで紹介された他にも、漫画や小説、ドラマやゲームなど多数の作品が《吸血鬼》を題材にしているが、日本人ってなんでこうも《吸血鬼》がお好きなのか(^_^;)。

アニメ作品も実に多い。
『ときめきトゥナイト』『吸血鬼美夕』『吸血鬼ハンターD』『HELLSING』『トリニティ・ブラッド』『BLOOD+』『ヴァンパイア騎士』『ロザリオとバンパイア』『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』、それに『月姫』や『薄桜鬼』なども入るんだろうか。もっともっとありそう。


その中でも、現在放送中のアニメ『屍鬼』がヤバイ。
放送コードギリギリの極限状態の映像で、毎回、緊張し唾を飲み込みながら画面に見入る。

第14話は特にヤバかった(~_~;)。
敵への対抗策を講じるためとはいえ、「起き上がり」となった妻の肉体にメスを入れ、医学的科学的見地で、残酷な実験を繰り返す医師の夫。体中が血まみれになりながらも、淡々とデータを録り冷静に作業を進める敏夫。その様子は、ある意味頼もしくはあるが、得体のしれない怖ろしいものも感じさせた。
でも今までの《吸血鬼》ネタの作品で、かつてこんな風に吸血鬼をこと細かに実験し探求してきたことがあったろうか? ヘンなところで感心してしまうのだ。

第15話には、葬儀屋・速見の役で飛田展男がゲスト。厳粛であるハズの葬儀をショー化したりと、テンション高い演技が光っていた。でも速見は、局長である大川透@敏夫との絡みはなし^^;。高木渉@辰巳との絡みばかりだったが、一応『ガンダム』繋がりってかw。

この『屍鬼』を観ているせいなのか、肝心の『DRACULA』の舞台が以前に観た時と違って、子ども染みた雰囲気に思えてしまった。『屍鬼』の暗鬱とした怖さと比べると、『DRACULA』なんて明るくてコミカルにも見えちゃう^^;。
観るほうの意識も、年を重ねるにつれてどんどん変わってしまうらしい。
Studio Life 25周年記念第3弾公演『DRACULA』ROSU(ロシュ)チームを観てきた。

25周年プレゼントは集合写真。撮影カメラ入り。

トランシルバニア古城と帝都ロンドンを舞台に、ドラキュラ伯爵と青年を軸にした、様々な愛と友情と別れの形を描き出す物語。
ブラム・ストーカー原作の舞台。スタジオライフには2000年の初演から4度目の再演。私も2004年版、2006年版と観てきたので、これが3度目の観劇となる。
それにしてもスタジオライフはヴァンパイアものがお好きw。過去に『ヴァンパイア・レジェンド』『銀のキス』も観てきたが、この『ドラキュラ』が一番ストーリーが長いというのを、観はじめてから気づいた^^;。

吸血鬼ものが世間にこうも氾濫し、ある程度知識として出回った今の時代にあって、『ドラキュラ』のストーリーはゆっくりで、やや退屈ではある^^;。首に残された二つの痕を見ればすぐに見当が付くのだが、それが何だか誰も分らないという設定であり、ハンターになる博士は悪魔の正体をなかなか皆に告げないのがもどかしい。
前回の舞台セットがどんなものか忘れたが、ドラキュラの立ち位置とした真ん中の大きな階段を上げ下げし、上手と下手を駆使した場面展開はほぼ変わらず。今回は下手サイドの席だったので、上手の芝居がやや見辛かった。使われない時の階段が、中央上方でほぼ宙吊り状態になっており、気になってしょうがなかった^^;。

今回は、2004年の曽世海児のドラキュラ伯爵が復活。深く色濃い表情と切なげな瞳を織り交ぜ、気品と風格のある情感あふれるドラキュラだった。曽世さんなので、安定感のある演技は申し分ない。
初ジョナサンを演じる青木隆敏は、刈った短髪が初々しく爽やかで実直な男に見えるが、線が細くてやや色気に欠けるだろうか。
曽世さんが必死に青木さんを求めているのは感じるが、青木さんはただビビって怖がっているような気もしたw。青木さんにはもうひとふん張り、熱っぽさが欲しいところ。

ミナの三上俊が美しい。あらためてミカシュンの今年の快進撃はものスゴイ。『タンブリング』でアクロバットを披露した後は、『ストラルドブラグ』で極限の悪役をやり尽くし、今度はなまめかしい美女に変身する。明るい色のドレスを着たミナが現れると、場の空気が一変して鮮やかになる。ミカシュン、華になる役者だなぁ。
甘く軽やかな声音もよくマッチ。ところが後半、被害者となり意を決して立ち上がるミナの声が低く力強く変わっていく。急に男前になっちゃうミナw。優男で頼りにならなそうなジョナサン@青木さんに代わって、ミナが主役に見えちゃった(笑)。華であるがゆえに、かえって目立ってしまうのかも。いっそミカシュンにもジョナサンをやらせたら面白いかもしれない。

船戸慎士のセワードは、ヘタレっぽいけどダンディで知的で格好良かった。出番もあり目立っていた気がするw。船戸さんのドラキュラも見てみたいかも。牧島進一のキンシーも真面目で一本木でバランス良い。
長身の二人に囲まれ、違和感があったのが関戸博一のアーサー。衣装が着こなせてないのか、出てきた途端笑いが込み上げたw。骨太で長身のルーシーと並べると、尚更アンバランスなカップルに見える。病床のルーシーの顔を見せる演出は上手い。
倉本徹のレンフィールドと、藤原啓児のヘルシングは、絶妙な演技でハマリ役だろう。レンフィールドの存在意義も少しずつ把握はできたw。ヘルシングは、前に見た河内さんより藤原さんのほうが活発で頼りがいはありそう。
今回チェックしていたのが、来年の『11人いる!』に出る新人の鈴木智久と堀川剛史。様々な役を兼ねていた二人だが、皆に混じって扮装し顔を汚していると、誰が誰やら区別がつかない^^;。名乗りとか自己紹介が必要だな。

木曜日はRチームのトークショー回を観劇予定。今度は中ブロック。
来週はAチームのトークショー回を観劇予定。
休憩挟み約3時間の舞台なんだとすっかり忘れて取ってしまった^^;。


スタジオライフ次回公演は、2月の『11人いる!』。萩尾望都×倉田淳としては5作品目となる。
先にAxleの『11人いる!』を観てたから、この演目は本当に嬉しかった! 倉田氏ならどんな舞台に仕上げてくれるのだろうかと、ずっと想像し待ち望んでいたから。しかも劇場は自宅から近い。まさに念願叶ったりだ!(^o^)
でもキャスト表を見たら、ちょっとガッカリ(-.-)。お目当ての役者さんがいないばかりか、Axleで目立っていたアマゾンを新人さんが演じることになってる。AチームMチーム共、いまひとつ興味をそそらないキャスティングだった。
マツシンとミカシュンなんて、逆の配役だろっ!? 少なくとも私のイメージでは役が逆だった。
そんなわけで、幾つ公演を観ようかと思案中。
《RELAX》第15回公演『天河鈴の幽怪病症録~蟲の巻~』千秋楽を観てきた。

千秋楽とはいえ、《RELAX》公演で開場前からこんなに並んでいる列を見るのは初めて!
あらためて人気公演だったのかと思い知る。
リピーターも多いのか、通路側の席は悉く埋まっていた。
妖怪たちが劇場を練り歩くからねw。それも一人一人にチョッカイを出しながら。

EMIさんの脚本は、相変わらず難しく厄介な言葉ばかりだが、内容はやさしくて、とことん真を突いてるから面白い。
今回も、母親の春子の言葉ひとつひとつにしみじみと込み上げるものがあって、涙がひと筋流れた(;_;)。あらためて、親として大切なものに気づかされたように思う。息子の腕に抱かれた瀕死の春さんの場面は緊迫感があるのに、春さんの晴れ晴れとした言葉に癒されてしまう。
対するように、九尾が四匹を蹴飛ばし痛めつけている様子は嫌悪感を起すのに充分だ。

去年のばけものは「八尾」だったが、今年は「九尾」になり、敵もレベルアップしたのかw。
天河鈴の大声も、最初っから耳を塞ぐ輩もいてw、更なる威圧感をもって会場を包んだようだ。
四匹はまだ子どもで、九尾もかつては子どもだった。鈴の優しさは、時に厳しさを超えるw。
“封印する”のではなく、“産まれ直す”“育て直す”“鍛え直す”というやり方にしたのが、いかにも《RELAX》らしい(^^)。

うさぎたちは“☆形”に立ってたらしい。前回は前の席だったので気づかなかった。
熊、天河、安倍、花木田、うさぎの5者が、次々に放つ呪文がまた格好良い(*^。^*)。先生が南なのは分るが、熊は北じゃなく、安倍は中央なんだと思ったり。

岡本嘉子の明るい大らかさ、戸部公爾の男前な快活さ、飛田展男の深みと濃くのある柔軟さ、清水スミカのクールな愛らしさ、津久井教生の飄々とした軽妙さが、交ざり合り大きな輪となって光り輝く。
先生に付き従う信夫@金山裕からは、ひたむきな尊敬や愛情が見てとれたw。笹井千恵子と加藤大悟の親子関係もあったかい。ペーター@松本ヨシロウは背の高さでよく目立つ。

今回は、うさぎが活躍。なるほど、寅と辰に囲まれているなんて最強だわw。
EMIさんはうさぎ年?うさぎさんは辰年なのか。座長も飛田さんもいのしし年なのは知っているw。
兎年も《RELAX》さんにとり、良い年でありますように。


終演後は、衣装を付けた役者さんとの歓談で、ロビーはごったがえしの賑やかさ。

またまた戸部さんと飛田さんがご一緒(*^。^*)。
戸部さん、いつもありがとうございます。
飛田さんに今朝の『ゴセイジャー』のブレドラン復活のお話。マジンカイザーも観に行く予定。花木田先生&信夫のツーショットが貴重v。
津久井さんにご挨拶。役名の解説もしてくれた。津久井さんの教え子さんやファンも多いこと。
台本に、鈴&熊&花木田&安倍のサインを頂戴した。
パワーストーンのアクセサリー。一番人気は“猫”で、“鈴”と“妙真”が続くらしい。
皆さま、ありがとうございましたm(__)m。来年の公演も楽しみにしています。

MHさん、ずっとご一緒できて楽しかったです。来年も宜しくね。
『ボンゴレ最強のカルネヴァーレ4 BLUE』昼&夜へ参加してきた。

『家庭教師ヒットマンREBORN!』のキャラソンコンサートこと”リボコン”第4弾。
先月のREDでは雨降りだったが、今日は暖かい晴天。雨男をも吹きとばす晴れ男がいるに違いないw。パンフのみ購入。シュシュやスティックライトは持参。
昼は聞きそこなったが、夜の開演前アナウンスは雲雀&ディーノv。

出演者は、ニーコ(リボーン役)國分優香里(沢田綱吉役)井上優(山本武役)木内秀信(笹川了平役)飯田利信(六道骸役)池田政典(XANXUS役)高橋広樹(S・スクアーロ役)藤原祐規(
ベルフェゴール役)國立幸(フラン役)大山鍋則(白蘭役)豊永利行(入江正一役)津田健次郎(スパナ役)南條愛乃(ユニ役)加藤和樹(桔梗役)。池田さん、國立さん、津田さん、南條さん、和樹が初参戦。ニーコがブルーのバサバサかつらで、國分さんが青いベレー帽。
右手のヴァリアーと左手のミルフィオーレに囲まれたボンゴレ4人。骸はどちらにも入れず少々寂しく微妙な立ち位置w。周りが敵ばっかでいつものリボコンの雰囲気と違うがw、とりあえずみんなで「LISTEN TO THE STEREO!!」。

先陣の王子は歌いながらダンサーと華麗に踊ったり(昼はミスしたが夜は完璧)。フランは練習した手品を披露(夜は表情に余裕が)。スクアーロの「ヴワッ!」も快調で、お客をダイナミックにみねうち?w
正一とスパナはお揃いのツナギ。振付と踊りは合ってないようで合ってるw。スパナが取り付けたのはVOICE CHANGER。気乗りしない感じで会場を歩いて去って行くスパナを追いかける正一。
桔梗は真ん中のスタンドマイクでひたすら熱唱、「ハハン」が聞こえな~い。髪にブルーのラメ、衣装は自前なのか桔梗のコスっぽい。歌の途中で、上の白蘭に跪いてナイトなお辞儀。
骸は伸びやかな声が妖しく、VCまで使う懲りようだがw、スタッフもイイ仕事してる。ダンサー二人組のアクロバットに思わず歓声。
歌い終わった後の津田さんは、別人のようにテンション高くて「リボコン楽しい!」連発(笑)。歌の途中の白蘭登場は和樹のリクエスト。木内さんが「加藤和樹」フルネーム呼びからやっと「和樹」へw。大山さんが初めて「和樹」呼びw。会場は普通に「カズキー!」コール。
ボンゴレは昼夜で曲目が違う。昼はバジルの代わりに山本&ツナで「RIGHT NOW」フリもバッチリ。了平も熱唱。夜はダンサーに運ばれて会場から登場のリボーンのロック、赤いエビのニーコが頭ブンブン!?w 山本がビニル傘で「今日は雨じゃなくて良かったね」(^o^)うんうん!

Family対抗歌バトル。解説は熱いスクアーロで(時間稼ぎ!?)司会はやっぱり了平。池田さんや和樹がブラカードを持ち、3チームが集合。ボンゴレが円陣組む中、ミルフィオーレは顎に指をやるポーズ。
歌の審査員は、REDの時のような会場拍手ではなく、何とアリーナ後ろでカメラも撮ってたという湯澤幸一郎。ルッスーリアのコスしてるしw。これは手厳しいわよ。
【昼】井上くんはXANXUSのモノマネが本格的になり、譲り受けたコートを着て「誇り高き憤怒」をドスを効かせ熱唱。でも歌い終わった後はXANXUSに土下座してビクビクw。おかげで池田さんのお墨付き(^^)。
藤原さん&國立さんで「楽しくなっちゃうよ」。笑いが「ししし」になってるしw。國立さん、しきりにボンゴレを牽制。
今度は豊永くんがベルの「嵐の王子」。フリもバッチリ決まって格好良かった~!でも笑いは「ししししし…」。クレーム入れたベルに今度は和樹が「ハハン」と横入り。途中から藤原さんと和樹が加わり、豊永くんの横でダイナミックに踊ってカッコイーv。でも大きい二人に強引に挟まれ、豊永くんがちっちゃく見えて隠れちゃうw。テニミュの3人がまさかの共演!(笑)和樹と藤原さんはテニミュでは共演してなかったハズだけど。
【夜】木内さんがOP「Drawing days」で美声を聞かせ、会場全体でウエ~ブをさせたり。
池田さんが正一の「No control」。椅子に座って、渋く妖しく歌い上げる。ベルとフランのダンスが息ぴったりでクール。最後、XANXUSの傍に寄る二人にスクアーロがサササと混じるw。正一がビクビクしながら「No controlをコントロールしないで下さい」上手い!でも池田さんに圧倒されてるw。
白蘭とスパナで「餃子牛丼のうた」。津田さんにはできれば順ちゃんと唄って欲しかった。最後にのけぞるポーズで津田さんは決まるが、大山さんは必死こく!? 二人とも自前の「餃子」「牛丼」Tシャツを着てたが、木内さんの自前「極限」「京子」Tシャツと並べると笑える(^o^)。
結果発表。湯澤さんはいちいち歌いながらw辛口&ユニーク批評でバッサリ。それなら湯澤さんも出演されればよかったのに~。

パンフにあった×ゲームとソロ獲得権。津田さんと木内さんが市瀬さんに直撃インタビューV。カメラが木内さん。イッチが「オレの代わりの右腕は会場のみんな!」で歓声。撮影中、ご近所さんからリアクションがあったことを話す津田さん。南條さんは窓口で当日チケット売り。でも最初はあまり気づいて貰えずw。
ソロで登場した大山さんだが、Vからソロ強奪してステージに登場したのはレヴィ・ア・タンの中野裕斗。レヴィのコスっぽくてソックリw。赤のバックに迫力いっぱいの歌を披露。ベルが「ししし」ならレヴィは「むしし(蟲師)」だなと思いつつ、中野さんを拝めたのは嬉しい。
でもこの分じゃ、明日和樹がソロ権で登場しても、誰かに奪われそうだ。よく見るとパンフに「2人の背後に怪しい影が…!?」って書いてあったし^^;。

残るソロは3曲とニーコ。「はい。リボーンおじさま」と応えるユニの歌は初めてだが、南條さんは透き通るような伸びやかな声で歌い上げて上手い。練られた楽曲で、ずっと皆の前で唄いたかったとか。
白蘭のソロで、本人をあまり見ていないw。ずっと左手コーラスの和樹と豊永くんを見てたから(^^)。揃いの白い服で、グラサンのポーカーフェイスでコーラスをするかと思えば、白蘭が混ざって忽ち熱いエアバンドを披露。和樹のエアドラムは本人希望w。エアギターの豊永くんはクルクル回る。最後に白蘭がはけた後、二人で顔を見合わせ両手を広げて肩を竦めてクール。いや~カチローと跡部がこうも息ピッタリだとはねv。
XANXUSは毛皮ロングコートを羽織り、渋くて力強くてもの凄い威圧感。部下4人を従わせたり、ダンサーを従えて渋く熱唱。途中でコートを取らせ、ダンディなスーツ姿でいっそうセクシー。

ニーコの提案で、3ファミリーのボスが一堂に会すショットがなかなか壮観。中でも池田さんは本物の別格、ボスの圧倒的存在感を見せ付けてくれたv。
最後は全員が一列に並んで、ライブの感想。この時ようやく中野さん自己紹介w。夜は和樹が真6弔花として「デイジー」「デイジー」連発w。
ラストは全員で「VS.未来の大空へ」を本邦初公開。ヴァリアーの威勢に比べて、ミルフィオーレはいまいち揃ってないというか、はしゃいでいるw。
アンコールはTシャツに着替えた全員で「Sakura Addiction」。この歌は正直聞き慣れてしまった。見慣れてないせいか、和樹にあのTシャツは似合ってないような気もw。青テープが飛び、会場全部で唄って盛り上がった。
いつものようにみんなでラインナップ。ヴァリアーとミルフィオーレが交差してはける中、ボス2人は上からはける。ニーコと國分さんがお礼を言って終了した。

ノンストップ2時間30分×2回のスタンディング。足は疲れなかったが、熱気で喉が渇き、暗転中にちょっとだけ喉を潤した。
アンコールは1曲だけか。和樹の歌も1曲だけだった。みんなと一緒に唄う和樹は珍しく貴重だったが、REDで唄われた「EASY GO」を、今回も和樹リードでみんなで唄ってくれるかと思っていた。何となく物足りなさ感^^;。
昼は右手側席で、和樹が見え難かったが、池田さんをじっくり拝めたw。夜はやや左手側席で、和樹をバッチリ拝めたのは良かった。どうやら関係者列だった模様で、テンションの温度差を感じたw。
DVDを買おうか迷う^^;。これが正真正銘、最後のリボコンになるなら記念になるかな。

午前中は、かかってきなさいのチケット取り。まさかの一桁!? 見え難かった昼分のリベンジになるかな?w
《RELAX》第15回公演『天河鈴の幽怪病症録~蟲の巻~』を観てきた。

今回は役者のフォト展示はなし。
いつものように最前でカブリ付きw。真っ先に気づいて下さったのは座長さんでしたv。

此処は底つ根之国。天河鈴ら妖怪たちの前に、復活した強敵が立ちはだかり、壮絶な闘いの幕があけようとする。
皆既日食のソロモンが妖しく浮かび、妖怪たちが不気味に客席を練り歩く。百鬼夜行の世界に忽ち引きずり込まれそう。

親と子供たちの話。子育て名人のカワウソさんの言葉が深く穏やかに染みて、胸に込み上げるものがあった(;_;)。
新キャラたちが個性的で胡散臭くて、存在感バッチリ。
女優陣が大活躍。若手も熱演。そこかしこで繰り広げられる小芝居が楽しいw。

熊さんの戸部公爾は、前作よりメイクが華やかで凝ってる。凛々しそうに見えるけど実は逃げ腰っぽいw。
先生の飛田展男は、髭がいっそう威厳があってどっしり。傍観しながらもちゃんと核心をついてる感じw。
津久井教生はユニークな空気を満載の公務員、とぼけた味が可笑しい。デカイみっちゃんと息ぴったり。先生よりも小柄だったとは意外。

オリジナルの音楽が面白い。カテコの途中、うさぎの指揮で音楽を切り替える演出も愉快。


終演後に販売された台本を買えたが、早々と売り切れた模様。パワーストーンは誕生石のアメジスト。
平日夜なのに満席。土曜日曜は当日券なし。いつにも増して好評だ。

役者さんはラストの練り歩きからそのままロビーへ。終演後は、衣装を付けたままの役者さんとの歓談が待っていた。
今回は飛田さんと戸部さんがご一緒(*^。^*)。
飛田さんとご挨拶。舞台上においでの時とカメラを向けた時とで、どうしてこんなに表情が一変するのだろうw。お仕事をされてる時と普段で一番ギャップがある方v。『空と宇宙展』のお話もできた。
戸部さんとご挨拶。このシリーズがこれでオシマイなのは残念だけど、来年も楽しみに待ちたい。ありがとうございます。

SNさんお話できて楽しかったです。日曜日も観劇予定。
シス・カンパニー公演『K2』の2回目を観てきた。

座席は後方左サイドの通路側だが、何て観易いこと。セットの氷壁のボリューム感と、二人の演技スペースであるレッジ(岩だな)の狭さを、あらためてまざまざと目にした。
2階席、3階席から見るとまた違った趣なんだろう。両端中段に当日券の立見列が出来ていたが、あそこだと見切れとかあるのだろうか。

今回はストーリーを反復しながら全体をざっくりと見守り、前回見逃した場面を納めつつ、オペラグラスで細やかな表情を拝むことにした。
白い小片はいったいどのくらい用意しているのだろう? 本物の雪のように散らせ雰囲気を醸し、時に舞台を圧倒させる力を発揮する。美術さんには敬意を表したい。

堤真一さんと草なぎ剛さんが、時に静かに時に激しく時にはしゃぐように、ぶつかり合う芝居。
熱演のため、草なぎさんの鼻水が時たま光るが、堤さんの眼の下も汗だか涙だか分らないものが光っていたのが印象的。
ザイルを結んだり結び目をほどいたり、ザイルを降ろしたり引っ張ったりしながら、会話を繰り返すハロルドとテイラー。さも慣れた調子で作業を進めながら台詞を言うのだから、二人ともさぞ大変だったと思う。
堤さんは足を動かせない苦労があるが、草なぎさんは3度も氷壁をよじ登るアクションがあり、其々に身体を駆使した集中力と緊張感が伴う。
テイラーが度々「くそったれ!」「くそ野郎」とがなり散らすが、草なぎさんのイメージとは遠く、言い慣れていない硬さもあって、とって付けたような違和感があった。こういう言い方はやっぱり慎吾くんとかが上手そうだw。

登山の知識や登山用語は殆ど知らない。だが最初の装備点検でひとつひとつ確認させたり、何かをするために何が必要でどうすればいいのかをきちんと提示されるので、少しずつ頭に浸透していくのがいい。
ハロルドの物理学の知識や専門用語も、ピンとこなくて殆ど分らない。“因果律”に“量子力学”、“アインシュタイン”に“中性子爆弾”。ぶっそうで科学的な言葉に聞こえるが、この世のすべては“機械”から“人間”へと帰結していくのは分った。おそらく科白を喋る本人も、科白を聞いてる相方も明確には理解していないだろうw。
分ろうとするよりも、感じることが大切なのだ。劇中でもそんなことが語られていたと思う。

登山とは思うに、極めて数学的で科学的で機械的な行為なのかもしれない。だがいったん“死”の淵が迫った時、それは急速に宗教的で感情的で人間的なものへと変貌していく。古来、山々は“神々”だったのだと思い出させるように。
“科学と魔術が交差する”ではないが、“物理と宗教が交差する”世界観が私に合っていたのかもしれない。

ハロルドは最初っから“死”を意識していたのだろう。彼を包み込む、テイラーへの友情、妻への慈しみ、子どもへの思い。だからこそ全てをひっくるめた、深く大きな“愛”を成就させたいと祈ったのだ。
ハロルドが家族へ言い残す場面は、堤さんの『クライマーズ・ハイ』に出てきた日航機墜落事故の遺書とも重なって、胸が張り裂けそうに涙が浮かぶ。
だがもっと涙をそそられたのは、その先にある「白目のキタキツネ」の話だ。視力を失い仲間と共に暮らしたキタキツネが、とびいろの砂浜で海を眺める光景。堤さんの情感あふれる静かな語りが、私の脳裏にくっきりと描写される。
だがハロルドは、“死”と“絶望”の先にある“大切なもの”を、その話から見い出した。その瞬間、穏やかで優しくなる堤さんの顔が忘れられない。全てを悟ったような神々しい表情。彼の手からザイルが離された刹那が忘れられない。
哀しく切ない話なのに、美しく崇高な話だった。聞けば聞くほど、深く心に染みて涙へと繋がった(;_;)。

このキタキツネの話を想像した時、何故か萩尾望都先生の絵が浮かんだ。萩尾先生のイラストにぴったりな、幻想的で柔らかな色調。どうせなら髭面ハロルドと野性テイラーも、萩尾先生の手で描いていただきたいキャラクターだ。舞台を観た後も私の頭では、萩尾先生が描いた『K2』がぐるぐると回りニヤニヤしていた。

終演後のカテコは3回! 今日は堤さんも草なぎさんも少し穏やかな笑みを浮かべていた。二人ともこれからどんんどん柔らかな表情へと変わっていくだろう。誰かがスタオベしてくれていたら、私も一緒にしたい気分だった。勇気がなかったw。

あと1回観たかった舞台だと思うが、贅沢は言うまい。他の観劇も控えている。
今週末は「妖怪」、来週からは「吸血鬼」、合間に「人間」の舞台が続く。
マウスプロモーション第6回公演『桜の下のハムレット』を観てきた。

『桜の田』『桜の花にだまされて』に続く、4年ぶりの【桜シリーズ】。桜三部作最終章となる。
作・演出は、お馴染み池田政之。
この4年間、マウスプロモーションの役者陣にも様々なことが起きた。事務所を離れた人もいた。最も悲しかったことは、前二作にも出演された近藤玲子さん、斉藤昌さんが亡くなられたことだ。劇場のロビーでお話や握手もして下さったのに(;_;)。
今作には、桜シリーズで活躍されていた大川透さん、寺杣昌紀さん、石田彰さんらが出演されず、やや寂しいキャスト陣に思えた。
だが実際に舞台を観たら、そんなヘンな思いなどは吹き飛びそう。マウスプロの役者陣が総力を結集させた舞台は、溌剌とした楽しさとパワーが感じられ、小春日和のようなあたたかさに包まれていた。

村消滅の危機に、“ハムレット”の墓を作り“ハムレット”の劇を上演して話題にしようという“村興し”企画に、没頭し巻き込まれ流される村人たちの話。
老若男女が出揃ったお得意の集団劇で、笑いあり切なさありのコメディ&シリアス調。今回はシェイクスピアのテイストも織り交ぜ、マウス版ハムレットが披露されるのが見どころだ。『ハムレット』を知ってる人は尚更楽しめたりもする。

ベテラン陣の芝居は絶妙で素晴らしい。登場するだけで存在感があり、笑いをとるのも観客を引き込むのも実に上手い。
味わいのある納谷六朗や中庸助、軽妙な演技が冴える大塚明夫や森田順平、豪放で尊大な役によくハマる楠見尚己、柔和で知的な小形滿にも注目
女優では、明るく柔軟な谷育子や亀井芳子、クールドライで強気の沢海陽子、美しく品の良い田中敦子が目にも楽しい。
特筆すべきは、穂積隆信の舞台初参加。『バックトゥザフューチャー』のドクのような住職ぶりで、胡散臭さが何て愉快だこと。
今回は若手の頑張りも目立っている。小上裕通や中村俊洋は殺陣や立ち回りで奮闘していたが、ハムレットにあのBGMはかなり笑える(^o^)。飄々としたしたたかさを見せる佐藤雄大も良かった。小泉智朗のキュートな演技もなかなかだ。

人物関係がやや複雑そうに見えるが、なんせハムレットだしねw。効果音やライトやセットも抜群で、後半は息を飲んで見入ってしまった。
ただしラストのオチは少々呆気なくて肩すかし^^;。もう少し煮詰めてドロドロに残して欲しかった気もする。でもそれじゃマウス風じゃなくなるか。
とにかくマウスプロの演劇は、声優と呼ばれる役者さんの板の上の達者な演技が見られる貴重な機会。桜シリーズは全部面白かったし、こんな調子で今後も一年に一回の上演を楽しみにしていたい。

終演後は、何と役者の皆さんが劇場外に出ていらして、知人や関係者の方たちと歓談。
私も便乗して、納谷さん、明夫さん、森田さん、楠見さん、谷さんとお言葉を交わし握手をしていただいた。ありがとうございますm(__)m。いつまでも応援しています。

明夫さんや沢海さんが所属している劇団AUNでは、来春4月に『ヴェニスの商人』を上演。シャイロックの吉田鋼太郎さんが演出も担当する。
オールメイルではないが、これじゃD-BOYS STAGEとモロにぶつかりそう!w
シス・カンパニー公演『K2』を観てきた。

4年前の『父帰る/屋上の狂人』のパンフ対談以来に実った、堤真一さんと草なぎ剛さんの二人芝居。

登頂後の下山途中で遭難し、脱出しようとするハロルドとテイラーの姿をスリリングに描く。
アグレッシブな草なぎさんを、ガッツリと受け止める堤さん。
前半はシモネタや猥雑な台詞でクスリと楽しませてくれるが、後半は一転して、厳粛で緊張感漂う言葉の数々が舞い散る。
物理学者と検事補から、男と男、父親と息子、やがて聖人と凡人へと変化していく二人の関係が鮮やかだ。

足を骨折している役の堤さんは、座る位置から殆ど動かず、上半身の動きのみ。
だからいっそう、その表情と目の動き、台詞のひと言ひと言が重く深味を帯びる。
堤さんの情感豊かな演技にヤられた。凄い! 後半の泣きの演技と、微笑を浮かべながら想像を語るシーンに、思わずホロリときた(;_;)。「人生とは受け入れるもの」「とびいろの海岸」どれもこれも心に染みてくる。

今回は前から2列目と観易い上に、堤さんの居る位置へ真っ直ぐに繋がる席だったのも幸い。
それでも観劇中はハプニングがあり、冒頭ではスモッグがまともにやってきて咳き込みそうになった。
途中で舞台上に雪崩が起きるが、上から落ちてきた雪が前方客席まで襲い、私も雪をまともに被って、スカートも頭も鞄も雪だらけになった!(゜o゜) 舞台上の彼らと同じような経験をすることで繋がっている気にもなり、めったに味わえない臨場感ではある。でも終演後にひと通り取り払っても、白い小片を持ち帰るハメになったw。
観劇中に水がかかったりとかはあったが、雪は初めてだな~。

終演後に、堤さんと草なぎさんが丁寧にお辞儀。この時ようやく、堤さんの両足を拝めた。2回くらいカテコがあったが、二人とも役を引き摺ってか殆ど笑いを見せない。でも二人の間に見えない絆のようなものは感じた。

この舞台のチケットは全部電話申し込みのみの抽選だったので、電話で申し込むだけでも疲れて大変だった。
数打ちゃ当たるかも?なので、自宅電話と携帯でなるべく平日狙い。結局休日は全く取れず、平日夜のみ当選となったが、取れただけでもマシ、というかラッキーだったのかも。今回のような良席も頂けたし。
続けては疲れるが、当たったので木曜日も観劇予定。後方席だが、この舞台はもう1回観る必要がありそうだ。
10月からスタートしたテレビドラマ。
殆どナガラと化したが、とりあえずチャンネルを合わせている作品。

土曜日『Q10』
1話は真剣に観ていたが、Q10がフツーに受け入れられている状況に何かどうでもよくなってきた^^;。佐藤健と池松壮亮との関係は見守っていきたい。

日曜日『パーフェクト・リポート』
毎回、痛いところに手が差し伸べられるような奥深い話で、心を揺さぶられる。松雪泰子の芯が通ったクール&ホットな性格は新鮮。D-BOYSの遠藤雄弥の立ち位置も抜群。登場人物みんなの名前に“色”が付いてるが、雄弥にはぜひ桃のカラーを貫いて欲しい。
こちらに夢中になったおかげで、裏の『獣医ドリトル』はすっかりスルー^^;。ペットとか動物には元々あんまり縁がなかったし仕方ない。
4話は蒼山の過去がやっと描かれたが、日本シリーズ超延長で最初のほうを見逃してしまった。

月曜日『流れ星』
Dボの中川真吾はあまり出てこないのでつまらん。キモイ兄の稲垣吾郎がいつかキレて誰かを刺すでのはないかと懸念するなり^^;。

火曜日『フリーター、家を買う。』
1話からリアルな怖さをもって子どもと一緒に真剣に観た。二宮和也はヘタレな役がよく似合う。浅野温子の母親にやっぱり共鳴しそう。竹中直人の父親の説教は真実ごもっともだが、言い方や人格が憎らしくて腹立たしい。

火曜日『ギルティ 悪魔と契約した女』
当初は理解できなかった犯罪だが、菅野美穂演じる女の壮絶な過去と服役を知るにつれ、最後まで復讐させたいと思ってしまう。玉木宏の立ち位置がいまのところ微妙だ。

火曜日『闇金ウシジマくん』
毎回のゲストお目当て。2話&3話と青柳塁斗がヘタレなヒモを演じていたが、3話最後のテロップに加藤和樹の名があってビックリ。3話のエピローグに続き、和樹が4話&5話にゲスト。表の顔は旅行代理店のサラリーマン、裏では闇金狩りの首謀者として暗躍。背広姿を披露し、声色を使い、ギンギンした眼力で圧倒したりと、和樹の魅力が炸裂v。ワルっぷりは『神様ヘルプ!』からいっそう冴えた。仲間のひとり橋本淳がまた楽しそう。山田孝之ら闇金業者との壮絶な対決が待つ。
6話&7話のゲストはDボの荒木宏文。

木曜日『ナサケの女~国税局捜査官~』
『マルサの女』ではなく『TAXMEN』が過ぎるような話。執拗に追及する米倉涼子の啖呵が爽快なのかも。おかまバー“鉄子の部屋”の武田鉄矢と松川貴弘に注目w。Dボの瀬戸康史や三上博史は思ったよりは出てこない。

金曜日『秘密』
母親の心情で大人の女としての演技もしなければならない志田未来は、相当な演技力が必要とされるが、成長の躍進が期待される。佐々木蔵之介がイヤらしく見えてたまらんw。橋本さとしの飄々とした雰囲気がイイ。


海外ドラマでは、『アグリー・ベティ4』『ER XV』『カイルXY』をチェック中。
3本とも吹替えに東地宏樹という共通点があるが、いまひとつノれない^^;。

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