懐かしの”デゴイチ”こと【D51】に乗って、娘と一緒に、水上の温泉へ日帰りの旅に行ってきた。
乗ったのはD51-498の快速【SLみなかみ】。
娘が貰ってきたチラシで9月下旬に申し込んだ割安感のツアーだ。私はSLは初めてだが、娘は2度ほどD51じゃないSLに乗ったそうだ。

朝から【とき】で高崎へ。上越新幹線に乗るのは、去年新潟に行って以来か。
高崎のSL発着駅に到着すると、既に【SLみなかみ】の周りは撮影陣でごった返し。SLと一緒に撮ろうとする親子連れが多くて、SLだけをなかなか撮れない。
客車部分は普通の列車で8両編成か。早めに申し込んだおかげか、進行方向の客席。家族連れや友人同士が多かった。

高崎から出発して約2時間強。
蒸気機関車のリズムに身をゆだね、ポッポーと鳴らす音に郷愁を感じ、トンネル通過後のもの凄い煙に驚きながら、のんびりと車窓からの風景を楽しんだ。秋の紅葉が綺麗で、山頂にはもう白いものがある。
途中途中のポイントやカーブ付近では、待ち構えていた撮り鉄がいっぱいいたり。
見知らぬ親子連れが手を振ってくれて、思わずこちらも振り返したり。
車内では、配布された記念乗車券にスタンプを捺したり、ジャンケン大会をやったり。限定グッズの販売もあり、SLのキーホルダーやチョロQを買った。
新前橋駅の次の渋川駅では、約20分以上も停車時間があり、そこでまたゆっくりとSLを見たり撮影したり。黒光りするフォルムや空に向けて発する煙が格好良いこと。熱を帯びた車体をそっと触ると、それ程熱くはなくて、指が黒く汚れただけ。機関車整備をする光景やスコップの石炭まで興味深々に眺める。
沼田駅、後閑駅に停車後、あっという間に終点の水上へ。

水上駅では、スチールギターの演奏にのせて、”歓迎”の垂れ幕が準備され賑やかなお迎え。
SLが向きを変えるところを見学できる”転車台”へ徒歩で向かう。8ミリビデオを準備している人も多く、娘もこれが目的の一つ。
大きなターンテーブルまでSLがやって来て、大きな車体を右へ回り左へ回ったりと何度か移動。音と煙はサービスか。油断してたら、1回もの凄い煙に巻き込まれてしまった^^;。
回転した後、遠くへ走って行ったかと思うと、今度は待機線路へとやって来た。
その迫力と愛嬌のある存在感。

ツアー時に選択していたホテルの送迎バスに乗ってホテルへ。
昼食は、秋の味覚を取り入れた料理で、うどんもフルーツもついている。食事量制限中ではあるが、パクパクと全部平らげてしまった。
食事の後は温泉へ。ホテルの従業員が見つからずウロウロ。40度位の少し温めがウリらしい。露天風呂から外の景色を撮影。飲み水が鏡台のスペースに置いてあればいいのに。
売店で温泉饅頭を買う。ほんの2時間の滞在だったが、従業員が少なくホテルサービスはイマイチ^^;。
送迎バスで、再び水上へ。

水上駅で、蒸気機関車と客車の接続を見てから、SLみなかみに乗って高崎へと帰る。
途中の渋川駅ではまた停車時間中にSL撮影など。
満腹な上に温泉にもつかったし、列車に揺られながらトロトロと眠くなってくる。でも寝るのは新幹線の中で、と娘に止められた。
高崎に到着してからも撮りたかったが、時間がないのでやめて新幹線ホームへ。新潟からの客でいっぱいの【とき】だが、指定席で良かった。

雨には全く合わず、曇り空だったがそれほど寒くもなく、日帰りの列車の旅を快適に過ごせて、親子でいい思い出ができた。

娘は進学先の大学が早々と決まって落ち着いたが、親は先立つモノの工面に当分は苦労しそう^^;。
招待券で、『ロートレックコネクション 愛すべき画家をめぐる物語』に行ってきた。

世紀末モンマルトルを中心に活躍した画家アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック。
実はその名前とほんの少しの作品しか知らなくて、あまり興味がわかない展覧会ではあった。
今展では、ロートレックの作品を中心に、彼の若い頃の師や賞賛する巨匠、モンマルトルの画家たちやコルモン塾の仲間たち、モンマルトルのスターたちや会報誌関係者、ナビ派やポン=タヴェン派など、たくさんの交流と繋がりの”コネクション”を追いかける。

伯爵家の長男として生まれたロートレックだが、10代に下肢の病気を患い身長が152cmだったという。
画学生時代に友人が描いたロートレックの肖像画は、眼鏡のチョビ髭の可愛い男。後に描かれた34歳の肖像画は、髭ボウボウで帽子を被った小柄な男だ。
彼の肖像画は少なく、写真などで確認するのみだが、ロートレックは”人物”を実にたくさん描いた。それも”人間の本質”を抉り出すような画を。

画学生時代に描かれた《ジャンヌ》は最初の油彩による裸婦で、簡潔だが暗い色調だ。
やがてモンマルトルのダンスホール「ムーラン・ルージュ」のポスターを手がけ一躍有名になる。ポスター1作目《ムーラン・ルージュのラ・グリュ》は、動きの一瞬を切り取った描写でとにかくインパクトがある。観客のシルエットや表情など、手塚治虫の漫画のひとコマのような感じで面白い。キャバレー「ミルリトン」会報の挿絵なども好評だ。
《ディヴァン・ジャポネ》は、”日本の長椅子”という名の「カフェ・コンセール」の開店ポスターで、日本の版画芸術の影響も少なからずある。歌や踊りを見せるカフェで、ロートレックが興味を抱いたのは芸人たち。彼らの生き生きとした姿をリトグラフに描いているが、まるで写真のような一瞬の動きの中に様々な表情を映し出している。
花形スターのイヴェット・ギルバール、人気ダンサーのジャヌ・アヴリルなど、お気に入りを沢山描くが、かなり誇張されていて面白い表情だ。

酒と女に溺れたというロートレックだが、娼館にも頻繁に通い娼婦たちを描く。スターたちを描くのと分け隔てない描き方だ。《マルセル》と名も露にされた娼婦の画は、彼女の個性と思いを映し出す。「フェルナンド・サーカス」にも通い、《衣装を直す空中ブランコ乗り》の女も全く同じ描き方で表現する。
イギリスの自転車及びチェーン製作会社シンプソン社のフランス総代理人《ルイ・ブクレ氏》の画があるが、この頃から自転車にのめり込んでいったロートレック。自転車の画や、自転車に乗った彼の写真もある。
前衛的な美術と文芸の雑誌《ルビュ・ブランシュ誌のためのポスター》を手がけるが、颯爽とスケートをする女性のモデルは編集者の妻らしい。

元祖グラフィック・デザイナーとも呼ばれ、広告業界で活躍したロートレック。
ロートレックが36年の歳月を駆け抜けた後、親友の仲介で、故郷の南仏のアルビに、【トゥールーズ・ロートレック美術館】が1922年に開館、1000点余りの作品が収蔵されている。
その中に、ロートレックの母、ロートレック伯爵夫人の画が数点あるという。下肢の病を患った後、ロートレックと母はとりわけ深い絆となり、息子は母を慈しみ愛し、母は息子を愛し支え続けた。伏し目がちの静かな佇まいの母の画が多いが、気品と慈愛に満ちた表情に愛情を感じさせる。息子を先に失った母は、どんなにか深い哀しみだっただろう。
彼が描いた女たちはどれも、ロートレックの母の面影が宿っているようにも思う。故郷から離れて暮らす彼の胸には、いつも母への思慕があったのだろう。

自由でしなやかで優しいロートレック。彼の魅力に誰もが惹かれ、誰もが彼の周りに集まり、誰もが彼を愛し、彼に自由な発想と独創性と表現の場を与え、彼を飛躍させていった。
【ロートレック・コネクション】は、彼の幸福の繋がりであり、憧れと美の極致なのかもしれない。
招待券があったので、『THE ハプスブルク 華麗なる王家と美の巨匠たち』を見てきた。

日本とオーストリア・ハンガリー二重帝国(当時)との国交締結から140年目にあたる2009年。ウィーン美術史美術館とブダペスト国立西洋美術館の所蔵品から、ハプスブルク家ゆかりの名品をを核に、絵画75点と工芸品などを一堂に展示。16世紀から18世紀にかけての西洋美術の精華をたどる。

13世紀から20世紀初頭まで600年以上にわたりヨーロッパに君臨した名門王家”ハプスブルク”家の名は有名だが、実は細かいところまで及ばないかもしれない。会場の中ほどに映像コーナーが2つある。
映像1【THE ハプスブルク 芸術を愛した王家の物語】(約9分)を先に見ておくと展示も分り易いかもしれない。
1273年ルドルフ1世が神聖ローマ帝国皇帝になったときから、ハプスブルク王朝は始まった。キィとなる人物は、「(強かった)マクシミリアン1世」「(美術品収集に熱心で芸術家庇護をした)ルドルフ2世とレオポルド大公」「(哀しみの妃)マルガリータ・テレサ」「(女帝で国母の)マリア・テレジアと(夫の)フランツ1世」「(最後の皇帝)フランツ・ヨーゼフ1世と(愛称シシィの皇妃)エリザベート」。オーストリア・ハンガリー二重帝国から、1918年第一次世界大戦でドイツ・オーストリアが降伏でついに帝国は滅亡した。

【ハプスブルク家の肖像画】注目を集めていたのは2点。彼女たちの夫の画も展示。
《11歳の女帝マリア・テレジア》利発そうで可憐だ。展示会場に大人になってからのテレジアの画がないのが残念。
《オーストリア皇妃エリザベート》シシィ28歳のとき。洗練された美貌でドレスも美しい。星の髪飾りが印象的。

【イタリア絵画】歴代コレクターたちの模範的存在。ジョルジョーネ、ティツィアーノなど。
《矢を持った少年》《兜を持った少年》《35歳の貴族の肖像》など、当時のイケメンたちを見るのも一興w。
《聖母子と聖エリサベツ、幼い洗礼者聖ヨハネ》《聖母子と聖カタリナ、聖トマス》《聖母子と聖パウロ》など宗教画に、深い母子愛を感じる。
《ホロフェルネスの首を持つユディット》攻めてくるアッシリアの司令官を、ユダヤの未亡人が色香で騙して斬首、生首を持った場面。女は時に残酷で怖い。
《クレオパトラの自害》毒蛇で自害したクレオパトラ7世と、周りで見守る侍女たち。先日の舞台が思い出された。
《オルフェウスとエウリュディケ》再び別れさせられる惨さと悲しみの刹那。
《フィレンチェのシニョリーア広場》これだけ都市景観画。遠近法が見事。

【ドイツ絵画】16世紀初頭から17世紀にかけての黄金期。デューラー、クラナッハなど。
《青年の肖像》クールで胡散臭い青年の画。あちこちを移動してきた因縁ある画だという。
《洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ》サロメはユダヤ王ヘロデの継娘。美しく冷酷な少女と生首とのギャップが凄い。
《ホロフェルネスの首を持つユディット》イタリア版とは逆の構図の画。首を取った胴体から滴り落ちる血がリアル。生首画は会場全部で3点だったか。どれも男の首なのが凄まじい。

【特別出品】明治天皇からハプスブルク家に贈られた画帖2帖と蒔絵棚2基が、140年ぶりの里帰りで初公開。
《風俗・物語・花鳥図画帖》歌川広重(三代)の手による、江戸の吉原、日比谷、霞ヶ関の当時の画が興味深い。
《瑞穂蒔絵棚》豊かな国土を表す。《四季花鳥山水蒔絵棚》四季の風景を表す。

【工芸と武具】16~17世紀の収蔵作品。
《掛時計》色とりどりの石で作られた果実が文字盤の周りを囲んだ贅沢品。
《ラピスラズリの鉢》ラピスラズリというとエジプトを連想。
《ネプチューン像のある巻貝形鉢》マイスターのモノグラムHCが入っている。
《シャーベット用センターピース》皇帝カール6世と王妃エリザベート、テレジアら3人の娘たちと、家族が描かれる。
《フランツ1世、マリア・テレジアとその子供たち》縞めのうのカメオに小さく描かれる。
《スペイン国王フェリペ2世の騎士甲冑》カール5世が息子のために制作した。長く力強い手足の等身大フィギュアw。

【スペイン絵画】16世紀カール5世によって統治されたスペインの芸術。エルグレコ、ベラスケス、ムリーリョなど。
《皇太子フェリペ・プロスペロ》フェリペ4世の長男だが病弱で、魔よけや迷子防止のための珠や鈴を沢山付けている。4歳で早世。
《白衣の王女マルガリータ・テレサ》フェリペ4世の王女。神聖ローマ皇帝レオポルド1世の妃。幼い頃からレオポルドと婚約、成長の記録代わりに3歳5歳8歳17歳の肖像画が描かれた。これは5歳の画。15歳で結婚したが、第4子出産時21歳で死去。
《悪魔を奈落に突き落とす大天使ミカエル》ミカエルは、プロテスタントに対抗するカトリックのシンボルだったという。

【フランドル・オランダ絵画】皇帝ルドルフ2世や大公レオポルドによって集められた。ルーベンス、ブリューゲルなど。後に、南ネーデルランド(フランドル)と北ネーデルランド(オランダ)に分れる。
《悔俊のマグダラのマリアと姉マルタ》娼婦マグダラの大袈裟な動きと見守るマルタの表情。動と静の構図が面白い。舞台マグダラのマリアが思い出されたw。
《森の風景》風景の中に動物を小さく描くのが流行なのか、よ~く見るとサギやウサギがいる。まるで『ウォーリーをさがせ!』みたいなw。
《動物のいる風景》こちらは動物がたくさんいる中で、後ろのほうにオルフェウスとトラキアの女たちが小さくいる。
《読書する画家の息子ティトゥス・ファン・レイン》レンブラントの4人の子どもたちのうちの息子の画。左上から指す光が表情を柔らかく映す。展示されているレンブラントの絵はこれ1枚。

映像2【ハプスブルク二都物語】(約5分)はウィーンとブタベストの歴史と風景。
テレジア・イエローのシェーンブルン宮殿、シシィ・ミュージア、そしてDEMEL(デメル)。25年前ウィーンに行った時、ツアーの仲間と一緒にデメルを探し歩き、道端に落ちていたデメルの紙ナプキンを目印に辿り着いたことが思い出され懐かしくなった。
ブタベストは行ったことがないが、カフェ・ジャルボーもいいな。シシィの星の髪飾りは『魔笛』の夜の女王のイメージなのか。

物販も贅沢に充実。黒い紙袋がステキ。
DEMELのザッハ・トルテはやめて、会場限定のショコラーデントルテ。
オフィシャルサポーターの池田理代子氏が描いた3人の麗人(マリア・テレジアとエリザベート(シシィ)とマルガリータ)のポスカ。展示画のポスカも人気。

来月は招待券がある『聖地チベット』展へ。こちらも混みそうだ。
開催中の『トリノ・エジプト展 -イタリアが愛した美の遺産-』へ行ってきた。
アスパラクラブからの特別ご招待枠。当選したのなんて初めてだ。
Dボ夏どこ終了後で充分に間に合う入場時間だが、入場前から結構列ができていて、早めに入れてくれた。

イタリアのトリノ・エジプト博物館のコレクションを初めて日本で紹介。大型彫像、ミイラや彩色木棺、パピルス文書、ステラ、アクセサリーなど選りすぐりの約120点が一堂に会す。

第1章【トリノ・エジプト博物館】
「メンフィスとテーベへの道は トリノを通過している」by シャンポリオン
高価なパピルスの代わりに使われたオストラコンや、アイシャドーであるコホル容器など、細かな展示物。

第2章【彫像ギャラリー】
本展示の目玉のひとつ。現地トリノの演出法を取り入れ、照明と鏡を駆使したドラマチックな演出。
◎アメン神とツタンカーメン王の像…カルトゥーシュにはホルエムヘルブ王の名に変えられているが、顔の特徴はツタンカーメン王だという。アクエンアテン王、ツタンカーメン王、アイ王とアマルナ宗教改革をした3人は結局失敗、その後名前まで抹消されたという。左側のアメン神よりも小さく表され、アメン神の肩に手を回して遜っている様子。
◎イビの石製人型棺の蓋…イビは、カルナクのアメン大神殿の財宝を監督する役人だったという。王のように立派な佇まいだが、昔も今も役人は優遇されたようだ。
◎オシリス神をかたどった王の巨像頭部…カルナクアメン神殿にあった。上エジプトは白冠で、下エジプトは赤冠。
◎ライオン頭のセクメト女神の立像と座像…火を吐く戦闘の女神である一方、病気の女神でもあった。ライオンの頭が、『グインサーガ』のグインを思わせるw。

第3章【祈りの軌跡】
◎神々が鳥や動物の姿で表される。この3つは、ミン神の神官ネスパラタウイの墓から発掘され、像と台座が1つの木材で作られた。
ハヤブサの小像…天空の神「ホルス神」
トキの小像…知恵と文字の神「トト神」
ジャッカルの小像…墓地の守護神「アヌビス神」
◎王を守護するイシス女神の像…広げた羽の部分が精密。イシスはオシリスの妻。
◎死者の書…死後に生き返ることを願って、使者のそばに置かれた書。パピルス。「死後の裁判」の場面が描かれている。

第4章【死者の旅立ち】
死後の世界の支配者であるオシリス神となって生き返るという考えから、オシリス信仰が広まった。
ミイラの作り方。シャブティやカノポス容器。ミイラの足の裏。
◎タバクエンコンスの人型棺…彩色木棺。タバクエンコンスは、アメンラー神の歌い手の女性

第5章【再生への扉】
◎子供のミイラ…マスクのロータスから女の子だとわかる
◎ハルワの棺とミイラ…王妃の谷の発掘で発見。ハルワとは誰だろう?
◎ホルエムヘプ墓の入口…アーキトレーヴ(軒蛇腹)脇柱。ホルエムヘプはトトメス4世に仕えた書記。
◎牡羊の頭の首飾り…牡羊はアメン神の聖獣
◎ロータス文様のファイアンス製容器…ロータスは再生復活の象徴
◎タシェリエンバステトのステラ…タシェリエンバステトは歌い手。死者が来世の神々に挨拶をしている。
◎葬送用模型船…墓におさめられていた。死後の世界の神オシリスへと死者を運ぶ船。甲板の漕ぎ手が多くリアル。
ヒエログリフについて…中王国時代から新王国第18王朝中期の中エジプト語は、24の発音で全ての単語を表していた。

物販は種類が豊富。子ども向けのガイドブックが分り易い(『海のエジプト展』のガイドブックと姉妹本か?)。

『トリノエジプト展』は、アメン信仰に移行したツタンカーメン王のいた新王国時代(前1333年頃)が中心。ツタンカーメンといえば、カイロにあるエジプト考古学博物館の「黄金の椅子」や「黄金のマスク」が有名だ。
同時期開催中の『海のエジプト展』は、クレオパトラ7世の自殺によりエジプトがローマの支配下に入ったプトレマイオス時代(前30年頃)が中心。
時代もテーマもコンセプトも全く違うが、二つの展示を比べてみたとき、幅広い視点で出展数も多く密度も濃く、大人も子供も実際に体験できる『海のエジプト展』のほうが、分り易くて楽しめそうだ。
『海のエジプト展』には3時間もいてしまったが、今回の『トリノ・エジプト展』は私には珍しく1時間30分しかいなかったw。
『海のエジプト展』へ行ってきた。
パシフィコ横浜大ホールは何度も行ったが、展示ホールDに入るのは初めて。
海洋堂フィギュア付き前売券を購入したので、入口でハピ神像(箱入り)を貰う。ガチャガチャと同じ値段だが、あれは何が出てくるか分らないもんね。

フランスの海洋考古学者フランク・ゴディオ氏(1947年生)が1990年代から続けてきた、アレクサンドリア、ヘラクレイオン、カノープスなど3つの古代都市遺跡の発掘成果を紹介。像や彫像群や神殿の一部、アクセサリーやコインや日用品など、約490点の作品が日本初公開される。
展示物だけでなく、水中発掘現場最前線の様子をモニターで紹介、大画面映像で再現された古代都市の様子や、海底調査の疑似体験までできるのが見どころ。
音声ガイドに一般向けとファミリー向け(名探偵コナンがガイド)があるように、展示説明も大人向けより、下に書かれてある子ども向けのほうが分り易いw。

I. カノープス:多くの巡礼者が訪れた祈りの都市
イシス神殿から、4世紀末までセラピス神殿があったが、ビザンツ時代はキリスト教修道院があった。
★王妃の像…プトレマイオス2世の姉であり妻であったアルシノエ2世の像と考えられ、スラリと美しいプロポーション
★ファラオ像の頭部…3つ並べられたうち、左は第25王朝、真ん中は第26王朝ファラオでネメス頭巾をつけ、右は第30王朝ネクタネボ2世だという。
★「デカン」の祠堂…”大気”の神シュウの像を収納するための祠。外側に古代エジプトで10日ごとに見える星(デカン)が記されている。1777年にエジプトでそのひとつが発見されて以降、破片なども見つかり、1999年ゴディオ氏のチームが断面など発見した結果、200年越しに歴史的パズルが完成したという。
☆セラピス神像頭部、イシス女神像、オシリス・カノポス壺、青銅製の鏡、ウェディングリング、三日月形のイヤリングなど。

II. ヘラクレイオン:宗教的、経済的、政治的にも重要都市
アレキサンドリア以前の都市。ヘラクレス神殿があったが、プトレマイオス朝時代にはアメン神が奉られていた。エジプト名で「トーニス」。
★3体の巨像は1セットなのかは不明
左に豊穣神ハピ像(高さ5.4メートル)…頭上にパピルスと大きな胸。7つの破片に分かれて発見。
中にファラオ王像(高さ5メートル)…5つの破片に分かれて発見。
右に王妃像(高さ5メートル)…3つの破片に分かれて発見。
★プトレマイオス8世のステラ(高さ6メートル以上)…7つの部分に分かれ、34行のヒエログリフの碑文で王をたたえている。
★アメン・ゲレブ神殿の祠堂
★ネクタネポ1世のステラ(高さ2メートル)…ナウクラテスの女神ネイトを祀る神殿に奉納。ヒエログリフがはっきりと読み取れ、「ギリシャからの物に関税を課す」という内容。碑文のおわりに「ホーネ」と刻まれ、これこそエジプト名「トーニス」だったという。
☆商業活動も活発で、コイン(金貨)、度量衡の錘、ウジャト型ビーズ(金製)ライオン頭部形イヤリング(金箔)など。
☆たらい、すり鉢、瓶、壺、鏡、鈴、コップ、鉢、柄杓、石臼など日用品多数。肉より魚を食したのも判明。
☆オシリス・イシス・ホルス→アメン神・ムウト女神・コンス神(月の神で、頭の飾りがヘムヘム冠というのに笑い)

III. アレクサンドリア:栄華を極めた都市
紀元前331年アレクサンドロス大王によって建設、プトレマイオスが王朝を開き、もっとも豊かな学術都市に発展。クレオパトラ7世の悲劇の舞台としても有名。発掘調査で、機能的だった大港「ポルトスマグヌス」の全貌も明らかになった。
★カノポス壺を抱く神官像…壺の頭部にはオシリス神
★カエサリオン像の頭部…クレオパトラとカエサル(シーザー)の息子、プトレマイオス15世だと考えられる。若干すねたような表情
★プトレマイオス12世のスフィンクス…クレオパトラの父。端整な顔立ち。
★女王クレオパトラのコイン(銅貨)…クレオパトラ7世の横顔。
☆クレオパトラ7世のビデオ(2分15秒)周辺に、彼女をイメージして作った香りが流れている。
☆指輪(金箔に白と赤の瑪瑙)アンフォラなど。
☆カラカラ帝の大虐殺(215年)を思わせた柱3つ

バーチャル体験シアター(時間制で5分程並ぶ)
ナビゲーターと共に、バーチャルリアリティの映像を座って観る。
★海底探検…アレキサンドリアの海は濁って視界が悪い。20キロ離れたヘラクレイオンの海は水が澄んでいる。2~3キロ離れたカノープスの海へ。会場から1~2人が実際にコントローラーを動かし、海底から発見させる。
★疑似体験…2300年前のアレクサンドリアの空を飛ぶ。町の中央に展望台。王家の宮殿があったアンティロドス島。パロス島と繋がる堤防。「世界の七不思議」で有名なファロスの大灯台。
アレクサンドリア飛行は、奥のパソコンで各自体験できる。

センターサークル
★水中発掘現場最前線…発掘シーンの再現ジオラマや発掘船「プリンセス・デューダ号」船室を再現。発掘や修復過程の記録映像が6段階に分けてモニターで紹介。
古代アレクサンドリアの地図が興味深い(「トーニス」と書いてある)。
★「古代エジプトの香り」体験(ボックス展示)…乳香、没薬、すみれ、サフラン、キフィ、クレオパトラをイメージした香り(キフィに、バラ、サフラン、スミレの香りを加える)、ジャスミン、エジプト・ロータス(睡蓮)、ローズ・ダマセナ(ピンク色)、ローズ・アルバ(白バラ)、イリス、マスティックの12種類。
★メディアアート体験…砂の中からハケを使って遺物を発見。

ミュージアムショップ
重い公式カタログより、子ども向け「おもしろブック」がお奨め。「キティちゃん」コラボグッズが充実。クッキーなどお菓子。香水瓶はあれど香水類がなく、女性客からのリクエスト多し。名前をヒエログリフで付けてくれるストラップ。公式カプセルフィギュア。なりきりフォトスタジオ。

盛りだくさんな展示と詳細な内容で、たっぷり3時間は会場にいた。平日昼だったので、まだそれ程の混雑もなく、じっくりと拝めてメモも取れた。香り体験など、自分で楽しめる内容もいい。

なぜ3都市は水没したのか? 地震、津波、海面上昇などの自然現象が重なった為だが、746年1月18日の地震が決定的となり、3つの都市を沈めたという。
エジプト第2の都市アレクサンドリアへは25年前に旅行。当時は、男同士のイチャイチャカップルが多くてw、下駄箱みたいな所にナンが山盛りに積み上げられていて、ハトの丸焼きを食べさせられて、図書館跡にはパピルスなど書物が置いてあった空間が沢山あったというのが印象に残っている。
今回、古代アレクサンドリアの時代へ飛ぶことで、そこで生きた人々の様子が想像されて、その証が刻まれたひとつひとつの品を目にできたことに、喜びを感じるのであった。
生誕80周年記念特別展『手塚治虫展~未来へのメッセージ~』に行ってきた。

日本における「ストーリーマンガ」と「アニメーション」のパイオニアである、手塚治虫氏。本展は、質・量とともにかつてない規模で、人間像と作品世界から手塚の全貌に迫り、手塚の信念や作品に託したメッセージを伝える。また、作品群から多岐にわたり多大な影響を受けた継承作品も紹介する。

音声ガイドプログラム(500円)はお奨め。手塚治虫の長男の手塚眞が案内役で、中盤まではアトム(清水マリ)もナビゲーター。後半にやっとブラック・ジャック(大塚明夫)も登場。「鉄腕アトム♪」から「ジャングル大帝♪」「マグマ大使♪」など懐かしい音楽やクラシックも流れる。伝説の赤本「新寶島」を見て漫画家を目指した、藤子不二雄A氏の貴重な話なども聴ける。

《総合展示ゾーン 人間・手塚治虫》
1937年「ピンピン生チャン」肉筆本、ヒョウタンツギが描かれた「フクチャンと魚釣」、ヒゲオヤジ各種まである「昆虫手帳」。昆虫を追った少年時代、”オサムシ”から「治虫」は有名。戦争を体験した中学生時代の自画像や通信簿(中3)。直筆原稿「すきっ腹のブルース」には本人も登場。
プロデビュー作「マアチャンの日記帳」スクラップ(17歳)。赤本「新寶島」直筆原稿。スター名鑑肉筆本は後のスターシステムへ。「トキワ荘物語」直筆原稿。特撮「マグマ大使」撮影用素材が展示、巨大ヒーローものや変身モノのハシリで、大平透@ゴアが怖かったとナビ。
「虫プロダクション」会社案内。虫プロデビュー作「ある街角の物語」映像(約1分30秒)。「鉄腕アトム」はキャラクタービジネスのハシリ。フルカラーアニメ「ジャングル大帝」セル画や絵コンテ。他アニメのセル画など。
東久留米市の自宅2階の作業机や道具。虫プロ商事発行「COM(こむ)」創刊号と劇画ブーム。「アドルフに告ぐ」などの直筆原稿。アニメ「森の伝説」映像(約1分30秒)。
父方の曽祖父・手塚良庵の肖像画。医学生時代のノートや医師免許証(24歳で合格33歳で医学博士)。大阪万博「フジパンロボット館」用のアイデアとデザインを手がけた「おしゃべりロボット」など3体。
「ルードヴィヒ・B」「グリンゴ」直筆原稿。「ネオ・ファウスト」遺稿(下書きのみ)。「頼むから仕事させてくれ」と遺し、1989年2月9日に逝去。享年60歳。

《テーマ展示ゾーン》
「鉄腕アトム」「ブラック・ジャック」「火の鳥」の作品を中心に3つの空間で構成。直筆原稿や立体展示を通して、手塚のメッセージを明確に伝えていく。

《message from TEZUKA Osamu》
展示場各所に、多数の手塚作品を直筆原稿と共に紹介。「バンパイヤ」悪から、戦争・科学・孤独・自伝・ロマンス・情熱・教育・異端・家族・欲望・狂気・罪・自分・冒険・信仰・継承・友情、「火の鳥」いのち、といったキーワードに注目。

《再生》
「PLUTO(プルートウ)」直筆原稿。「ブラック・ジャックもリメイクして欲しいもんだね」とはブラック・ジャックの言葉w。
実写映画化「どろろ」「MW-ムウ-」紹介パネル。新キャラクター「ラトム」21世紀アトムの誕生。映画「ATOM」映像(約2分30秒)英語台詞。
勲章と記章。手塚治虫の思い出の品々。ゆかりの方々からの寄稿に、水木しげるが「文字通り命を削って描いてたんでしょう」。
ライフワーク「火の鳥」は、最後の「現在編」を描くことなく他界、シリーズ未完となった。今なら「現在編」はどんな話になっていたのだろう?
映像コーナー「大いなるいのちを刻む~手塚治虫のメッセージ~」(約8分)。

オフィシャルショップが賑やか。手塚治虫展限定販売のポストカードやクリアファイル。一筆箋やメモ帳など。「アトム」と「鬼太郎」がコラボしたタオルなど。「ブラック・ジャック」テレカ。菓子やトイレットペーパーまで。コミックなど書籍も充実。

名古屋行き

2009年5月6日 生活時事
ひとりで名古屋まで遠征してきた。
名古屋も初めてなら、夜行バスも初めて。学生時代の旅行で名古屋は通ったし、スキーで夜行バスも経験したが、いつも誰かと一緒だったからなぁ。

早めに家族に夕食を作り洗い物を済ませ、洗濯物を済ませ、菖蒲湯に浸かり、予録ビデオや準備を整えて出発。
あいにくの雨(-_-;)。2日間のこの雨がニクたらしい。

新宿駅西口集合場所に到着するも、各社受付とバスがいっぱいでゴチャゴチャ。人混みと夜の闇と傘で尚更ゴチャゴチャ。
受付を済ませ、待機していたバスに乗り込むも、出発時間になっても、バス中はたったの4~5人で呆然。
結局、バスが満員となって出発したのは30分遅れ。
一番後方席で周りは女性ばかりなのは良かったが、慣れてないので寝付けない。途中、夜中2時半頃にトイレ休憩で、後はうつらうつら。寝不足感は否めないが、無事に名古屋駅前に到着。運転手さん、ありがとうです。

名古屋駅で迷うかと思ってたが、すぐ地下鉄桜通線の列車へ。『超・電王』に出た”桜田通”くんを思い出す路線だことw。
列車中で周りを見渡すと、私と行き先が同じような方々がいっぱい。
目的地・吹上駅に到着するやいなや、階段を駆け上り超ダッシュする若い人達がいっぱいで、こちらも気分的に焦る焦る。私もついつい早足と早駆け上り。日頃、筋トレ体操で少しは鍛えておいてよかった。
吹上ホールへに到着すると、既に整理券待ちの長い長い列。ゆうに100人以上はいそう。まだ朝の6時じゃん!(^_^;) あらためて電王人気の凄さを実感。

実は、名古屋に着いたら雨は止んでいるものだと勝手に予想していたが、これは甘い誤算だった^^;。8時半まで待つのは覚悟していたが、雨降りの中を待つのは想像以上に大変(~_~;)。ずっと傘を差さねばならず、手が塞がり身体も濡れる。朝食用のサンドを食すも、眠気や寒さまでやってくる。時間潰しの文庫本を読む気にもなれず。ホール内のトイレはまだ使えず、そばの公園のトイレを使用。たまに小降りになったり激しくなったりと雨も気まぐれ。持ってきた小椅子が役立った。
それにしてもコッチの若い娘たちは、やたら声が大きくテンションが高くて、いつもどこかで叫んだりどよめいたり^^;。全部が全部というわけではないが、関東とは違う空気を感じて、煩くも感じてしまう。

そうこうして2時間半。やっと列が動き出した。
午前中から夜まで、《ドリラインバデンオウ》と3つのイベントづくし。
最初は『ラインバレル祭り』だけが決まっていたのに、後から『ドリライ』や『電王SPステージ』がボロボロ決まって、さぁ迷う。ラッキーにも時間的にはハシゴが充分可能だし、てんこ盛りスケジュールにしちゃったw。『電王』はチケットをお譲りいただきありがとうです。

終わってみたら、疲れはあって眠いけど、どれも面白かったので後悔なし。
『ドリライ6』で4代目&5代目リョーマを観たあとは、『電王』で3代目リョーマの通くんを観たし。
『ラインバレル祭り』で中村ゆーいちくんを観たあとは、『電王』でもう一人の中村ゆーいちくんを観たし。
色々と繋がっていて愉快(^o^)。

本日までの無料券があったので、『ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち』へ行ってきた。

7部門の至宝約200点を一堂に集め、時代・地域・分野を超えて【子ども】をテーマにした展覧会。
こちらは六本木だが、上野の西洋美術館では『ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画』開催中。
なんにせよ、膨大なコレクションを誇る美と文明の殿堂、ルーヴル美術館の素晴らしさを堪能できそうだ。

7つの部門は、古代エジプト美術、古代オリエント美術、古代ギリシャ・エトルリア・ローマ美術、彫刻、美術工芸品、絵画、素描・版画。それらの作品を、第1章から第7章までのテーマに沿って展示されているが、立像や名画、遊びやアクセサリーなどバラエティに富んだ面白い並べ方をしていて、観ていて飽きることはない。
古代エジプトから17世紀ヨーロッパまで、時空を超えた世界中の【子ども】に出会えることで、家族の大切さ、生の喜びと死のはかなさ、神話や宗教と子どもとの繋がりをあらためて知り、未来に向けての子どもを見つめるきっかけにもなりそう。

母親に抱かれた子どもの姿を描いた絵や彫刻が多いが、どの子どもの手も母親の左胸にしっかり触れているのが面白い。母の胸は、オッパイの役割だけでなく、生きる鼓動と安心感に繋がっていくのかもしれない。
時代によって、子どもの存在が、家族の中で色々と変動していくのも分る。古代エジプトでは夫婦の間に小さくいた子どもが、17世紀ヨーロッパでは徐々に自己主張し、子どもがかけがえのない存在感を放つ。

目玉は、日本初公開の《少女のミイラと棺》。蓋には生前の少女の生き生きとした姿が描かれ、丁寧に布が巻かれたミイラが入っている箱の横には死後に契約を交わす少女が描かれる。5~6歳くらいで死んだのであろうか、意外と身長があった。
子どもの死を嘆いて目から涙を流したような《悲しみにくれる精霊》(ジャン=バティスト・ドフェル)がリアルな切なさを運ぶ。

17世紀オランダから盛んになった子どもの肖像では、様々な表情の子どもたちが何かを訴えるような目をしている。貴族の子息は6歳くらいまでは女の子の格好をさせたそうで、《マスター・ヘア》に描かれてたのは実はヘア家の子息だったと分った。子どもは顔だけでは男女の区別が分かり難いw。フランソワ=ユベールの《三角帽をかぶった子ども》は、後の革命を予測させるような意思の強い瞳で印象的。

《少年の姿のラメセス2世を表したステラ》を観るのは初めてだが、これはラメセス2世の功績を讃えて後から作られたのだろう。
スペイン王女マリア=テレサこと《フランス王妃マリー=テレーズの幼き日の肖像》は利発そうな感じだが、彼女はその後ルイ14世と結婚する。《ルイ・ド・フランス(ルイ17世)の肖像》はさすがに端整な顔。ナポレオンの息子で《ローマ王》と呼ばれた赤ちゃんの絵もあった。

神話の中の子どもとして作られた像は、どれも人間らしい表情で、かの阿修羅像とも遠くで繋がっているように思う。《子どものサテュロス》は左肩に獣を侍らせ精霊のようだが、若々しい肉体と美少年な顔つきにうっとりする。酒神バッカスに似せた《樽の上に座る子ども》もユニークだが、子どもにもお酒を飲ませたのだろうか。

キリスト教美術に子どもは不可欠で、イエス誕生に付き物の《東方三博士の礼拝》の他、《聖母子と聖ステバノ、聖ヒエロニムス、聖マウリティウス》では「聖会話」なるものが描かれている。
「出エジプト記」で有名なエピだが、河に流されたモーセをファラオの娘や召使いが救い出す《河から救われるモーセ》は、映画『十戒』を思い出させる。
少年を、イタリア語で「プットー」。子どもをアモールとして描いた絵画には、時に愛の忠誠を、時に愛の不実が表現され《忠誠の勝利》が華やか。

ポスター人気投票も開催中。最終的に第1位になるのは6点のうちどれだろう?
ここ最近は、風邪っぴきで気分が悪い中、『電王』関連のことで頭がいっぱい^^;。

劇場版『さらば電王』コレクターズパックも、DEN-O ALL STARS『超Climax Jump』CDも、『DEN-O NEO GENERATION!!〔+DECADE〕』もゲットして、ちゃんと見て聴いて読んではいる。

このゴールデン・ウイークは、まさに電王祭り週間と化す。
1日は、劇場版『超・仮面ライダー電王&ディケイド』初日舞台挨拶でさいたまへ。ちゃんなかファンの方が同行してくれそう。
2日は、舞台挨拶で新宿の1回目&2回目。1回目の席は去年と同じ劇場の似た座席で、あの時はてらそまさんがこちらに笑いかけてくれたんだよね。
3日は、『超・仮面ライダー電王SPステージ』新高輪の2回目へ何とか参加できそう。でもミュライブ→ラインバレルと3ヶ所もハシゴするハメに^^;。
4日は、同上の新高輪の1回目へ参加。これも舞台観劇と掛け持ちだ。
電王関連は、後から情報が出てきたから、予定を急遽組み入れるのが大変だった。
6日は、でらホビへの遠征も考えている無謀ぶり^^;。でもDボイベントとの兼ね合いがまた大変^^;。

この日とこの日は夕食が作れないから…と家族に拝み倒すのも一苦労。今年もまた電王に振り回されているな~。


そんなこんなで慌しい中、『パンドラハーツ』のイベント、見事にハズれてしまった(-_-;)。
ガックリ落ち込んでいるところへ、『サイボーグ009』島村ジョー誕生日イベント当選のメール。
捨てるカミあれば、拾うカミあり。人生、色々あるわさ。
作品的には、30年以上の重みと思い入れがある『009』のほうが優先。確かに石田さんを拝めないのは寂しいが、歴代009の声をされた三人の声優を一度に拝める機会はそうそうめったにないだろう。
そう思って気分をきりかえよう^^。『サイボーグ009』は1968年版を既に予約。
阿修羅展の次は、無料券があったので、日仏交流150周年記念『Story of…カルティエ クリエイション』を観てきた。同じ敷地内の表慶館で開催中。

フランスを代表するジュエラー、カルティエが所有する1370点のアーカイヴピースを中心に、276点を展示。やはり女性客が多し。

目もくらむようなジュエリーの数々。インドのマハラジャとか、王室やセレブリティのものばかり。
監修・デザインの吉岡徳仁が、其々の宝飾品に秘められたストーリーを演出。これが展示ケースの後ろで映像が流れて、文字も小さくて観にくく、それを読んだり見たりする人で、ケースを観る人がなかなか進まない。カンヌ映画祭でお馴染みの「パルム・オブ・ザ・パルムズ」が展示されていたが、マリリン・モンローが出てきてよく分らず、映像の最後にやっと意味が判明。
カルティエの友人ジャン・コクトーのためにデザインした「フランセス・アカデミー会員の剣」も展示。ジャン・コクトーは詩の中で「巧妙なるマジシャン、カルティエは、太陽を紡いだひとすじの糸に月をかけらにしてちりばめる」と讃えたとか。吉谷氏も「Moon Fragment-月のかけら-」というパフュームボトルをつくったそうだ。
興福寺創建1300年記念『国宝 阿修羅展』へ行ってきた。東京国立博物館平成館で開催中の特別展。
開館前から長い列。

興福寺の貴重な文化財、阿修羅像をはじめとする八部衆像、十大弟子像の他、中金堂基壇から発見された鎮壇具や、再建される中金堂に安置される薬王・薬上菩薩立像、四天王立像など、約70件を展示。

入館するや、第1会場の奥に展示されている阿修羅像に向かう人達。先に阿修羅か^^;。
阿修羅の起源はペルシャ。その神がインドで「アスラ」となったが、闘争を好み、インドの最高神インドラとの戦いに敗れた。仏教では守護神である。『BANANA FISH』ではないが、”アスラン”という名前を思い出してしまう。
阿修羅像は天平6年、光明皇后が母の1周忌供養の菩提を弔うために造像、1300年の時を越えて大切に守り伝えれてきたもの。3つの顔、6本の腕があり、裳と条帛と天衣を着ている。脱活乾漆造り。
室内真ん中に立つ”阿修羅像”を、前から横から後ろから、高台からも、じっくりと鑑賞可能。12~15歳ぐらいの少年だろうか。向かって左は唇をかみしめ反抗心を秘めたガキの顔、右は静かに達観したような大人な顔、正面はじっと捉えて何かに打ち勝とうとする思春期の顔に見えた。人とはほど遠い存在ながら、どこか人間らしい表情を秘め像である。

阿修羅像は、釈迦に仕え、仏教を守る八部衆のひとり。国宝八部衆のうち、5体も別室に展示されているが、馴染みなのは”ガルーダ”こと迦楼羅だろうか。名前を聞くだけで、『天空戦記シュラト』とか浮かびそうw。
某スーパーで、頂いたお年玉くじ付き年賀状の末尾番号「9」で、ボックスティッシュを1箱プレゼント。
息子と一緒に行って、一人3個ずつ、計6個を貰ってきた。不況だからね。

某スーパーで『仮面ライダー電王と遊ぼう』が開催。
なぜ、キバじゃなく電王?と思いながら、息子と一緒に行ってみた。小さいお子様と一緒の家族連ればかり。小さなスペースにギュウギュウ詰め。大人は後方にスタンディング。私は端っこに行って座らせて貰った。まるで夏の親子劇場のアトリエみたいな熱気。でも電王だけで100人くらいは集まるんだから、たいしたもんだ。

司会のお姉さんが慣れてないようでカミカミ。
音楽もテレビ通りで、電王ソードフォームが登場した声も確かに関さんだけど。
怪人とのアトラクションは型通り。その後の電王の声はダレ??^^; 高木渉さんみたいな声だったw。クイズ大会のクイズは子ども向きなので簡単すぎ。今、日曜のテレビで放送されてる仮面ライダーの番組は?って、『キバ』にキバってるじゃんw。
ソードフォームがいっぱいポーズ付けてたので、ついあれこれ撮ってしまった。

最後は撮影会。ドヤドヤと並ばされて忽ち長い列ができる。1家族1シャッターなので、割と早めに進行。
ソードフォームを真ん中にして撮影。息子と一緒に撮ったのはすっごい久しぶりかも。しかもソードを囲んで親子で笑顔満面(^o^)。ミニイベだけど、何だか楽しかった。

夜に、相方と娘が帰省から帰宅。やっと賑やかなお正月になりそうだ。
 2009
    _●_     ☆☆ 新年明けましておめでとうございます ☆☆
   (__)
  _(___)_     本年もどうぞよろしくお願いいたします
  └□―――□┘   
  ■| ◇ |■   
 ◇ u――u ◇


初笑いは、WOWOWで『俺たちフィギュアスケーター』。去年の初笑いもそうだったな。
アニメは、『装甲騎兵ボトムズ ペールゼンファイルズ』で溜めていた分。正月中に全巻消化が目標。

フジテレビ『新春かくし芸大会2009』。13年ぶりの生放送らしい。
D-BOYSメンバー(遠藤雄弥・加治将樹・柳下大・高橋龍輝・橋本汰斗)は、男子アナと合同で、男子新体操に挑戦。
ハードな練習風景だった。コーチの厳しい指導のもと、エンヤも加治くんも頑張った。83回目(?)の倒立を何とか成功させ、見事な演技を決めた8人。正月から、気魄の篭ったステージを見せてくれた。
その8人がコーチと共に生出演、Dボメンバーが短髪になってて良さげ。テレビドラマはもちろんのこと、新参加した二人のテニミュも楽しみだ。

アニメアンテナから、コミケで余計に取られていた分が返金されてきた。メールで苦情を言ったら、お詫びの返事と共にすぐ対処してくれたようだ。よかったよかった。不正は見逃しちゃいかんよね。何事も諦めないでやってみよう。

申し込んでおいた、電王イマジンアニメとデフォルメキバから年賀状が届いた。
大晦日のカウントダウン。

相方と娘は今朝から帰省中。
昨日までの間に、玄関飾り、部屋に鏡餅。
今日は、掃除と洗濯、お節の準備。カレンダー取替えと干支石鹸取替えは息子に任せる。

今日も意識はTVへ。
『レミーのおいしいレストラン』『クローズZERO』とWOWOWは重宝。
『のだめカンタービレ in ヨーロッパ』『大みそかドラえもん』『紅白歌合戦』と定番&安定版。

BEGLOBEでは、先日行われた『ボトムズ』阿佐ヶ谷イベントの模様を三部構成にわけて配信中。ごくたま~に、私の後ろ姿まで映りこんでいるので油断できないw。

今年はまだ、居間にあるエアコンの暖房のスイッチを付けていない。コタツもない。だから居間にいる間は、着込んだり、毛布を引っ張ってきたりと、何とかしのいでいる。おかげで電気代が少しは節約できそう。
ちょっぴり寒さを我慢できるようになったのも、今年からカーブスで体操を始めたせいかな。やはり健康や筋肉が大切。少しずつ体質改善できているのかもしれない。


今年もなんとか一年を無事に滞りなく越せることができた。
毎年、歳を積み重ねることができる幸せを、いっそう実感する。
そして心から感謝したい。
神様に。皆様に。家族に。

今年も皆さまにたいへんお世話になり、ありがとうございましたm(__)m。
来年もどうぞ宜しくお願いいたします。
良いお年をお迎えくださいませ。
息子と一緒に久しぶりにアニメイトへ。
「アニメ店長特製ミニカップ麺(とんこつ味)」を2個貰った。小さい。
イベントDVDを予約して、「電王はこれからもクライマックスだぜフェア」の着せ替えステッカー。モモからジークまで6枚分は貰ったが、残りのウルフは来年に貰えるかな。
『WILD ADAPTER』から半年、ようやく『帰ってきた!私立荒磯』が発売になり、連動特典のミニポスターを貰う。
AVフェアのポイントを引き換え。欲しいものがなく、テニミュのフォトホルダーと最遊記歌劇伝ステッカーを貰う。

81のCD第3弾のイベント詳細が出たが、今回は関さんの出番がなくて、ホッとしたというかガッカリしたというか^^;。

 ̄ ̄ ̄
セブン-イレブンで『仮面ライダー』スタンプラリーも集まり、ライダー大集合シール&カードを貰う。池袋近辺で、ソードフォームやキバエンペラーフォームが押せたので満足。

ついでに一番くじにチャレンジ。息子はメモスタンド賞だが、モモやキンじゃなくてガッカリ。私はカードケースで、もっとガッカリ^^;。もうやらん。

 ̄ ̄ ̄
★今年印象に残った映画6本
『崖の上のポニョ』(アニメ)『ナルニア国物語 第2章』(洋画)『シャカリキ!』(邦画)『さらば仮面ライダー電王』&『電王&キバ クライマックス刑事』(特撮)『レッド・クリフ』(洋画)

★今年印象に残った舞台6本
『遙かなる時空の中で 舞一夜』(ネオロマンス・初演)『狐狸狐狸ばなし』(松竹)『ラストゲーム』(D-BOYS)『マージナル』(Studio Life)『ファミリア』(30-DELUX)『テニスの王子様 The Imperial Presence 氷帝 feat.比嘉』(ミュージカル)
映画館でもCMが流れていたが、セブン-イレブンで『仮面ライダー』スタンプラリーが27日からスタート。
ポケモンのスタンプラリーとやることは同じ。
徒歩圏で行けるセブン-イレブン2店に行ったら、2店ともライナーフォームで同じじゃん(~_~)。またネットで調べて店を選んで行くか。ライナーの次はソードフォームも押したいし。

ドリンクに付いてるダブルフィギュアは、透明なので選べる。1店目にはなくて2店目で発見。仮面ライダー電王&砂モモイマジンが付いてるのを2本買う。ちょっと高い、午後の紅茶w。この砂モモの足がカワイイ。

 ̄ ̄ ̄
花組芝居『泉鏡花の夜叉ヶ池』の日替りゲストの日程が、ようやく一部発表。しかも一日中外出していた昨日だったとは^^;。お目当ては関俊彦さんが客演される日。
21日なんて、お芝居ラッシュの時期にスケジュールが空いてないよ~と確認してみたら、何と、21日だけ空白!(゜o゜) これは私に観に行けということなのか~。
場所は青山円形劇場かい。円形とはいえ、場所や演目によっては、ステージから取り残されそうな座席しか残っていないかも。とりあえずチケットを1枚押さえてみた。
しかし前後の一週間、毎日ぶっ続けの観劇週間となってしまった(~_~)。

 ̄ ̄ ̄
息子が友達と一緒に2日目のコミケへ。
ぐったりと疲れ果てて帰ってきた。企業ブースでは付き合いで列に並んだり。東へ西へと歩き続けたり。
『ジパング』本を息子に頼んでいたが、お目当ての新刊は悉く落ちてた模様で、1冊だけ捕獲してきた。私がわざわざ行かなくてよかったか。とりあえずジパはスパコミに期待。

喪中葉書

2008年12月8日 生活時事
今日、仲良くしていたAMさんの訃報が届いた。
喪中葉書という形で。

2年前まで、イベントやお芝居でいつもご一緒してくれたAMさんがお亡くなりになった。
今年に入ってから入退院を繰り返していたようだったが、8月にふとお電話をしたところ、彼女がずっと抱えていた重い病を告げられた。丁度今は家で療養中だと伺ったので、年が明けてからでもお見舞いに行こうかと思っていた。
だが、病は思った以上に早く進行していたようだ。

AMさんとは、8年前に石田彰さん関係でお知り合いになった。
当時は、二人でよく一緒に石田さんを追いかけていたものだ。石田さんご出演の貴重なCDも色々聴かせて頂いた。石田さんが出演されるイベント会場では、誰よりも速く到着し、お元気で参加していた。石田さんの話になると、とろけるような顔で熱心にお喋りされていた。あの頃は、ホントに楽しかった。
DCの観劇もよくご一緒して下さった。3年前にファミリー・デーで観た『十一ぴきのネコ』は賑やかだった。彼女はウチの子供達とも気さくに話してくれた。母性にもあふれた方だった。

イベントやお芝居でぷっつりと接点が無くなった後でも、年賀状の挨拶や電話での交流はたまにあった。
私の日記をずっと読んで下さっていて、「バイタリティーに驚くばかり」「ごぶさたな気がしませんヨ」「楽しみにしてるから」とおっしゃってくれた。

今年の1月、彼女から届いた年賀状。
いつも綺麗で読み易い字で、穏やかな文章で、葉書にびっしりと私へのメッセージを書いて下さる。絵もお得意で、3年前はアスランを描いてくれたっけ。ハンコやシールも使い、カラフルで賑やかな賀状に仕上げてくれて、毎年私は楽しみにしていた。

だが、来年からはもう彼女の年賀状は届かない。
彼女の声も聞けない。顔も見ることができない。お喋りすることもできない。

今まで、ありがとう。ホントにありがとう。
わたしはあなたのことをいつまでも忘れない。
招待券があったので、『金GOLD 黄金の国ジパングとエル・ドラード展』へ行ってきた。

マルコ・ポーロが『東方見聞録』で記した、黄金の国ジパングは存在したのか。
本展は、金の科学、日本の金、コロンビアの黄金、現在の金と、ほぼ4つのテーマに分けて、あらゆる角度から”金”を紹介する。
夏休みの子ども向けではあるが、クイズに答えながら会場めぐりするゴールド・クイズ・ラリーもあり、ゴールで答え合せをしてから金スタンプが押せる。

★金の科学
元素記号はAu、比重は19.3、錆びにくく伸びやすい特質
アルミ、銅、銀に続き、金の延べ棒(12・5kg)を実際に持ち上げられるが、金は両手じゃないとムリ。金塊(60kgと120kg)にも実際に触れる。
現在世界最大の金塊は24kg。昔豪州のウェルカムストレンジャーと呼ばれた金塊は75kg。

★日本各地で産出された金塊、砂金、金鉱石
現在の日本の金山は鹿児島県の菱刈金山のみ。明治30年にゴールドラッシュだった北海道では、今も一番多く砂金が採れる。弥永北海道博物館には248gのを所蔵。
★国宝、重文を含む文化財と金文化
1601~1989まであった佐渡金山の全生産量は83トン。
新たに制作された豊臣秀吉の「黄金の茶室」が出品、中に飾られた椿の赤がよく似合う。金字で書かれた「金字経」。世界で最も大きな金貨と言われている「天正長大判」の長さは17cm。江戸時代には5種類の大判が作られる。
”黄金に彩られた日本”のタイトルで、「東大寺大仏殿」「中尊寺金色堂」「金閣寺」「安土城」(復元)の映像を紹介(約5分30秒)。”黄金の国ジパング”は奥州の黄金文化を指すのかもしれないという。
美術工芸品では、万年筆から四神壺まで様々。桂由美による「黄金の打掛」と「黄金のウエディングドレス」(ベールの長さ5.7m)。

★今年は日本とコロンビアの外交関係樹立100周年。先ずはコロンビアを紹介。
★エル・ドラード展。動物をかたどった黄金の芸術品が多数、湿気と肥沃さのシンボルである”カエル”や、”魚””ワニ””ヘビ””コウモリ””サル””鳥”など。「人面形胸飾り」など人をかたどったもの、シャーマン的なものもあり。

★現在、金が使われているものを紹介
宝飾品、工業用と歯科用材、電気通信機器や機械部品用、美術工芸など。
北島康介選手のアテネオリンピック金メダル、河合純一選手のパラリンピックの金メダルも展示。

★第2会場では、金のリサイクルと、21世紀の金の利用について。
金の総量は約15万トン、残存埋蔵量は約4万トン。1年間に約2000トン使用すると、金は約20年分しか残っていない。
携帯電話1台あたり、約0.04gの金が含まれているので、リサイクルが重要。

図録は「ジパング編」と「エル・ドラード展」の2種類を販売。”金”に目が眩み、つい金箔の根付などを買う。グッズに「ZIPANGU」と書かれてあると、『ジパング』のグッズのように思えて(笑)ボールペンなど購入。お土産用に金箔入りカステラや金塊パッケージ菓子。
『電王』のキンちゃんグッズは、やはり無かったw。


★砂金採集体験
夏休み中は子どものみだったが、9月は水・金曜の1日3回開催、大人も参加できる。約60分間。開催1時間前から先着14名に整理券配布。会場は地球館3階の実験実習室。

金についてさらに詳しいお話。金箔1gで0.5m2。金線1gで160m。金箔や金コロイド(赤)も実際に見せてくれる。金が入っている石当てクイズでは、菱刈と佐渡の石も触らせてくれる。
砂金とは、雨で金鉱脈が侵食され、川に砂金が流れ出し、たまりやすい所にたまったもの。

先生に倣って、実際に採集をやってみる。お碗に砂金が入った砂を入れ、水が入った洗面器の中で、お碗に水を少しずつ入れながら振って流す。何度も繰り返すと、やがて黒い砂がお碗にたまり、その中に砂金が入っている。
慎重な大人に比べ、子どもは思い切りがよく割と器用にやるそうだ。私も何度も何度もやってみたところ、ようやく1個発見。ヘンな形。そしてもう1個発見。やったー!(^o^) 隣の人は3個入ってたので、さらに何度かやってみるが、やっぱり私のは2個しか入ってなかった。
開始前に貰った採取ブックに、取れた2個の金を付けて、顕微鏡で覗いてみる。1個は横を向いたライオンのようなヘンな形、もう1個は小判のような形。紛れもなく”金”! 自力で発見し採集できたことの喜びのほうが強い。もちろんお持ち帰り。イイ記念になったし、新鮮な感動で楽しかった。
今日は娘の誕生日。
おめでとうおめでとう!\(^o^)/

まさに花の歳。黙っていてもモテる時期w。
今年の夏休みは、ひとりで羽田経由で北海道へ行かせて、札幌郊外に入院中のおばあさんのお見舞いをさせた。途中、相方と合流したが、翌日はわかれて、またひとりで北海道を発って自宅に帰ってきた。
この年齢でやり遂げるのはスゴイ。私が彼女の歳だったら、おそらく気後れしちゃう。
イイところも分っているけど、たまにその言動によってムカついてしまう^^;。
いつまでも楽しく頑張って生きてほしい。

9月3日は、晴れの特異日だと思う。
娘が誕生した日からずっと数えてきたが、雨になった日はたぶん1回ぐらいしかない。あとは殆ど晴れたか、せいぜい曇り。そして今日も残暑が厳しい。

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