舞台 遙かなる時空の中で2 千秋楽
2011年6月12日 舞台演劇舞台『遙かなる時空の中で2』千秋楽を観てきた。
今回は、花道から遙かに遠い座席でややテンション下り坂^^;。
仕方ないとはいえ、またこんな劇場を使うなら、1回ぐらいは花道に近い席がいいなと思う。
今回も何故か私の左隣が空席。せっかくの楽なのに勿体無い。
初日からずっと変わらない充実したキャストと進行で、まずまずの出来上がり。
初日にドッと笑いが起きたセリフやシーンは、さすがに笑いが少なくなっていた。
でも邪香妃と惨魏の怨霊たちのシーンは、活発な笑いが起きて、まだまだ盛り上がること。さすがオリキャラの強みw。
席の隣は階下通路で、気配を感じたら、脚色・演出のキタムラトシヒロさんが立っていた。
黒いTシャツでマスクをされてまだ調子は悪そう。きっと演出家の厳しい目で舞台を見ているのだろう。
そんなキタムラさんも、「おしえて~おじいさん♪」の場面でつい笑いがこぼれるw。安倍泰継どうするどうする?と会場みんなが見守る中、テレが入りながらもちゃんと食いついたw。泰明さんと違って、泰継さんはホント素直~w。中村英司さんナイス!加藤良輔くんカワイイ。
二幕半ばで、京の人々を救おうと高倉花梨が試行錯誤しながら、院に行ったり神社に行ったりと動き回るが、少々面倒臭い印象が残る。
観客は当に分っている事柄も、人物たちはまだ察してないこともあり、繰り返される説明や会話がくどい感じもする。
連日の観劇続きもあり、腹も膨れてしまって、中盤の単調さとクドさに少々眠気が起きた。
このあたりもう少し脚本の再考があれば、スピーディーに時間も短縮されることだろう。
マルチエンディングは翡翠。なぜか笑いが起きるw。
カテコの八葉は、天地二人が感極まった風で抱き合っちゃうスタイル。自然感はあと一押しか。
立って観劇していたキタムラ氏は、エンド10分前に不意に姿を消されたが、赤いTシャツに着替えて花道から颯爽と登場しお辞儀。
カテコ2回目前。八葉ひとりひとりが武器を振って決めるが、みんなパッコンな間抜けな音w。最後に泰継が決める。
ロシアン挨拶その1は彰紋。植田圭輔くんは自分だと分っていたようでテレも入ったが、自ずと涙ぐむ顔を羽織を脱ぐことで抑えて、しっかりとした挨拶を述べる。ホント、みんな怪我もなく無事に終えられて良かったと思う。植田くんがお礼を言った瞬間、大きな音と共に金銀のテープが客席に舞った。
ロシアン挨拶その2は花梨。涙ぐみながら真摯な表情で挨拶とお礼を述べる平田薫さん。「私を高倉花梨にしてくれてありがとうございます」と言う龍神の神子の姿が、先日お亡くなりになった川上とも子さんと重なってしまい、私の胸に込み上げるものがあった(;_;)。もう一人の高倉花梨は、遙かなる時空の中に逝ってしまった。
最後はみんな花道を通ってハケる。やっぱ花道か~。ハイタッチしていた人もいた。
ロビーではアクラムたちが募金活動。
前作で恒例だった、キャスト全員による千秋楽のお見送りがなかったのが残念。
DVD付きとはいえ高すぎるパンフは売れ残ってる様子^^;。最後の最後まで物販の声が飛び交っていた。
次はキャパを替えての再演だろうか。キャストは変えずに、絆を深めていただきたい。
今回は、花道から遙かに遠い座席でややテンション下り坂^^;。
仕方ないとはいえ、またこんな劇場を使うなら、1回ぐらいは花道に近い席がいいなと思う。
今回も何故か私の左隣が空席。せっかくの楽なのに勿体無い。
初日からずっと変わらない充実したキャストと進行で、まずまずの出来上がり。
初日にドッと笑いが起きたセリフやシーンは、さすがに笑いが少なくなっていた。
でも邪香妃と惨魏の怨霊たちのシーンは、活発な笑いが起きて、まだまだ盛り上がること。さすがオリキャラの強みw。
席の隣は階下通路で、気配を感じたら、脚色・演出のキタムラトシヒロさんが立っていた。
黒いTシャツでマスクをされてまだ調子は悪そう。きっと演出家の厳しい目で舞台を見ているのだろう。
そんなキタムラさんも、「おしえて~おじいさん♪」の場面でつい笑いがこぼれるw。安倍泰継どうするどうする?と会場みんなが見守る中、テレが入りながらもちゃんと食いついたw。泰明さんと違って、泰継さんはホント素直~w。中村英司さんナイス!加藤良輔くんカワイイ。
二幕半ばで、京の人々を救おうと高倉花梨が試行錯誤しながら、院に行ったり神社に行ったりと動き回るが、少々面倒臭い印象が残る。
観客は当に分っている事柄も、人物たちはまだ察してないこともあり、繰り返される説明や会話がくどい感じもする。
連日の観劇続きもあり、腹も膨れてしまって、中盤の単調さとクドさに少々眠気が起きた。
このあたりもう少し脚本の再考があれば、スピーディーに時間も短縮されることだろう。
マルチエンディングは翡翠。なぜか笑いが起きるw。
カテコの八葉は、天地二人が感極まった風で抱き合っちゃうスタイル。自然感はあと一押しか。
立って観劇していたキタムラ氏は、エンド10分前に不意に姿を消されたが、赤いTシャツに着替えて花道から颯爽と登場しお辞儀。
カテコ2回目前。八葉ひとりひとりが武器を振って決めるが、みんなパッコンな間抜けな音w。最後に泰継が決める。
ロシアン挨拶その1は彰紋。植田圭輔くんは自分だと分っていたようでテレも入ったが、自ずと涙ぐむ顔を羽織を脱ぐことで抑えて、しっかりとした挨拶を述べる。ホント、みんな怪我もなく無事に終えられて良かったと思う。植田くんがお礼を言った瞬間、大きな音と共に金銀のテープが客席に舞った。
ロシアン挨拶その2は花梨。涙ぐみながら真摯な表情で挨拶とお礼を述べる平田薫さん。「私を高倉花梨にしてくれてありがとうございます」と言う龍神の神子の姿が、先日お亡くなりになった川上とも子さんと重なってしまい、私の胸に込み上げるものがあった(;_;)。もう一人の高倉花梨は、遙かなる時空の中に逝ってしまった。
最後はみんな花道を通ってハケる。やっぱ花道か~。ハイタッチしていた人もいた。
ロビーではアクラムたちが募金活動。
前作で恒例だった、キャスト全員による千秋楽のお見送りがなかったのが残念。
DVD付きとはいえ高すぎるパンフは売れ残ってる様子^^;。最後の最後まで物販の声が飛び交っていた。
次はキャパを替えての再演だろうか。キャストは変えずに、絆を深めていただきたい。
Axlive 七味のサムライ 弐回目
2011年6月12日 舞台演劇Axlive(Axle×Live)『七味のサムライ』弐回目を観てきた。
日曜昼とあってさすがに満席ぽい気もするが、隣や前席が空いているのが気になる。
前説は、田中照人と吉谷光太郎。吉谷さん、作・演出も担当したのに、前説にまで引っ張り出されて大変w。しかも新入りの飯泉学に言われたとちょっとプンプンw。田中さんのフォローで気を取り直し、しっかり某人のモノマネを披露。しかもその人ダレ!?^^;
舞台は「七味とうがらし」たちの愛と冒険と絆を描くアクション・ファンタジー(たぶん^^;)。
“七味”なのに、出演者は8人!
「ひとり多いゾ!8人いる!」(笑)。萩尾先生にちゃんと打診したんだろうか。しかもスタジオライフの名前まで飛び出すw。東西違えど同じ男性劇団なのだし、個々人の共演だけでなく、いつかカンパニー同士のコラボもして貰いたいかも。
昨日帰宅した後、家にある七味とうがらしを引っ張り出してじっくり見てみた。
ウチにあるのは“ゆず入り七味とうがらし”。原材料は、唐辛子、黒胡麻、麻の実、ケシの実、青海苔、山椒、ゆずの皮だった。
白胡麻がないっ!?^^; みかんの皮じゃなく、ゆずの皮!
とりあえず、こういうのもアリとしよう。
柄谷吾史の唐辛子は、赤い羽織をなびかせて凛々しく格好良かったv。お婆さんな柄谷さんは小芝居も多くてお茶目。
初日よりはストーリーも把握し易く、歌とダンスと芝居と殺陣とアクションを大いに楽しんだ。
アクサルの見えざる底力、新たな魅力も精彩に発揮されていた。
こういうエンターテイメントライブも、たまには面白い。
だが一方で、“生”をモチーフにした真摯で深みのある本公演も観たいと願う。せめて年末から来年にかけては。
 ̄
終演後、チャリティイベント。
何のことはない。物販のくじ写真とは別モノの、猫をモチーフにしたくじ写真を役者から販売するイベント。しかもお目当ての柄谷さんはロビーの物販にいっちゃう。
先ずは、ステージ階段部の吉谷さんとお話して握手していただいた。吉谷さん、やっぱ若い。
ステージには、山本健史さん、古川貴生さん、飯泉学さんが控えていて、其々から写真を。
階上ロビーでは柄谷さんがご機嫌よく販売中。柄谷さんにくじ写真を選んで頂き、先日の『さよなら』の舞台のお話をしたら、共演した女優さんが本日遊びに来ていたという。こちらから話題を触れば、にこやかに応えて下さるのね。握手までしていただいたv。2枚しか買わなくてすみませんw。柄谷さんと触れ合えて至極満足(*^。^*)。
アクサル仲間で本日もお食事。くじ写真やキャラのラミカードの交換で盛り上がること。
吉谷さんがパンフに、ドラッカーの残した言葉「既存のものは全て陳腐化する」について書かれていたが、確かにラミカードは新しいグッズ形態w。
日曜昼とあってさすがに満席ぽい気もするが、隣や前席が空いているのが気になる。
前説は、田中照人と吉谷光太郎。吉谷さん、作・演出も担当したのに、前説にまで引っ張り出されて大変w。しかも新入りの飯泉学に言われたとちょっとプンプンw。田中さんのフォローで気を取り直し、しっかり某人のモノマネを披露。しかもその人ダレ!?^^;
舞台は「七味とうがらし」たちの愛と冒険と絆を描くアクション・ファンタジー(たぶん^^;)。
“七味”なのに、出演者は8人!
「ひとり多いゾ!8人いる!」(笑)。萩尾先生にちゃんと打診したんだろうか。しかもスタジオライフの名前まで飛び出すw。東西違えど同じ男性劇団なのだし、個々人の共演だけでなく、いつかカンパニー同士のコラボもして貰いたいかも。
昨日帰宅した後、家にある七味とうがらしを引っ張り出してじっくり見てみた。
ウチにあるのは“ゆず入り七味とうがらし”。原材料は、唐辛子、黒胡麻、麻の実、ケシの実、青海苔、山椒、ゆずの皮だった。
白胡麻がないっ!?^^; みかんの皮じゃなく、ゆずの皮!
とりあえず、こういうのもアリとしよう。
柄谷吾史の唐辛子は、赤い羽織をなびかせて凛々しく格好良かったv。お婆さんな柄谷さんは小芝居も多くてお茶目。
初日よりはストーリーも把握し易く、歌とダンスと芝居と殺陣とアクションを大いに楽しんだ。
アクサルの見えざる底力、新たな魅力も精彩に発揮されていた。
こういうエンターテイメントライブも、たまには面白い。
だが一方で、“生”をモチーフにした真摯で深みのある本公演も観たいと願う。せめて年末から来年にかけては。
 ̄
終演後、チャリティイベント。
何のことはない。物販のくじ写真とは別モノの、猫をモチーフにしたくじ写真を役者から販売するイベント。しかもお目当ての柄谷さんはロビーの物販にいっちゃう。
先ずは、ステージ階段部の吉谷さんとお話して握手していただいた。吉谷さん、やっぱ若い。
ステージには、山本健史さん、古川貴生さん、飯泉学さんが控えていて、其々から写真を。
階上ロビーでは柄谷さんがご機嫌よく販売中。柄谷さんにくじ写真を選んで頂き、先日の『さよなら』の舞台のお話をしたら、共演した女優さんが本日遊びに来ていたという。こちらから話題を触れば、にこやかに応えて下さるのね。握手までしていただいたv。2枚しか買わなくてすみませんw。柄谷さんと触れ合えて至極満足(*^。^*)。
アクサル仲間で本日もお食事。くじ写真やキャラのラミカードの交換で盛り上がること。
吉谷さんがパンフに、ドラッカーの残した言葉「既存のものは全て陳腐化する」について書かれていたが、確かにラミカードは新しいグッズ形態w。
北区つかこうへい劇団 飛龍伝2000
2011年6月11日 舞台演劇北区つかこうへい劇団・解散公演【ALL THAT 飛龍伝】第3弾。
故・つかこうへい作品の中で最も愛されている作品のひとつ【飛龍伝】。
1本目2本目に続き、3本目の『飛龍伝2000』を観てきた。
ほぼ10年前のものだが、再演としてではなく、新しく生まれ変わった形の意識がある。
全共闘委員長・神林美智子の内情に更に突っ込んだ形で、『飛龍伝’90』よりも咀嚼され分り易く改変された作品。
同じような展開で同じようなセリフが巻かれるが、神林の家族のことが詳細に語られ、全共闘闘士・桂木順一郎への思いと機動隊長・山崎一平への思いが同じような天秤で描かれており、より複雑で鮮明な構図を見せている。
神林役の船越ミユキは、美しく可憐でひたむきな中に凛々しさと情熱を持ち、ヒロインらしい輝きを放つ。
山崎一平のキャラクターには少々戸惑った。これまでの『’80』『’90』の山崎は、男前で精悍な顔立ちで、いかにも女が惚れそうな魅力があったが、今回の山崎役の逸見輝羊は真逆。コメディなチビデブ風で品もなく、どう見ても女がいっぺんに惚れそうな感じじゃない^^;。強いて魅力を挙げるなら、愛嬌しかない!w
川畑博稔の桂木は、どこか紳士的で理性を残したスマートな出で立ち。
この組み合わせではどうしたって、神林の桂木への思いのほうが勝ってしまうw。
船越さんに割と受け身な弱々しい雰囲気があり、神林の描かれ方も悲壮的なので、『’90』よりはエロチックに見えてしまった。
1126の決戦の日。次々と斗士たちが倒れていく中、大学名と名前が高らかに叫ばれ、つくづく今の大学の状況と重ねてしまう。
みんなまだ若い、18歳から22歳の若者だったのだろう。
隣の席に男子高校生の集団が座っていたが、彼らは先陣たちの不屈の魂や舞台の内容を理解できたのであろうか。結構、下ネタ満載で、Hなシーンもあったしw。
男たちの熱い青春に翻弄され、汗と熱気にブンブン圧倒され、ただ凄かったというしかないだろう。
カーテンコールの出演者登場の際の、神林の導きの音響がカッコイー。出演者の名前を呼ぶのは北田さんの声だろうか。
男たちは黒いスーツに身を包み、ハイテンションで整然とよく踊る。結構手拍子も出てきた。
船越さんは白いジャケットに着替えて可愛らしい。
カテコは3回あったが、全スタオベはまだまだらしい。
この1週間、待望の『飛龍伝』の舞台を一気に駆け抜けられてスカっとした。また機会があれば、別の飛龍伝も観てみたい。
この後は、解散公演の三部作を上演。男同士の愛を扱った『ロマンス』だけを観る予定。
故・つかこうへい作品の中で最も愛されている作品のひとつ【飛龍伝】。
1本目2本目に続き、3本目の『飛龍伝2000』を観てきた。
ほぼ10年前のものだが、再演としてではなく、新しく生まれ変わった形の意識がある。
全共闘委員長・神林美智子の内情に更に突っ込んだ形で、『飛龍伝’90』よりも咀嚼され分り易く改変された作品。
同じような展開で同じようなセリフが巻かれるが、神林の家族のことが詳細に語られ、全共闘闘士・桂木順一郎への思いと機動隊長・山崎一平への思いが同じような天秤で描かれており、より複雑で鮮明な構図を見せている。
神林役の船越ミユキは、美しく可憐でひたむきな中に凛々しさと情熱を持ち、ヒロインらしい輝きを放つ。
山崎一平のキャラクターには少々戸惑った。これまでの『’80』『’90』の山崎は、男前で精悍な顔立ちで、いかにも女が惚れそうな魅力があったが、今回の山崎役の逸見輝羊は真逆。コメディなチビデブ風で品もなく、どう見ても女がいっぺんに惚れそうな感じじゃない^^;。強いて魅力を挙げるなら、愛嬌しかない!w
川畑博稔の桂木は、どこか紳士的で理性を残したスマートな出で立ち。
この組み合わせではどうしたって、神林の桂木への思いのほうが勝ってしまうw。
船越さんに割と受け身な弱々しい雰囲気があり、神林の描かれ方も悲壮的なので、『’90』よりはエロチックに見えてしまった。
1126の決戦の日。次々と斗士たちが倒れていく中、大学名と名前が高らかに叫ばれ、つくづく今の大学の状況と重ねてしまう。
みんなまだ若い、18歳から22歳の若者だったのだろう。
隣の席に男子高校生の集団が座っていたが、彼らは先陣たちの不屈の魂や舞台の内容を理解できたのであろうか。結構、下ネタ満載で、Hなシーンもあったしw。
男たちの熱い青春に翻弄され、汗と熱気にブンブン圧倒され、ただ凄かったというしかないだろう。
カーテンコールの出演者登場の際の、神林の導きの音響がカッコイー。出演者の名前を呼ぶのは北田さんの声だろうか。
男たちは黒いスーツに身を包み、ハイテンションで整然とよく踊る。結構手拍子も出てきた。
船越さんは白いジャケットに着替えて可愛らしい。
カテコは3回あったが、全スタオベはまだまだらしい。
この1週間、待望の『飛龍伝』の舞台を一気に駆け抜けられてスカっとした。また機会があれば、別の飛龍伝も観てみたい。
この後は、解散公演の三部作を上演。男同士の愛を扱った『ロマンス』だけを観る予定。
Axlive 七味のサムライ 東京初日
2011年6月11日 舞台演劇Axlive(Axle×Live)『七味のサムライ』東京初日を観てきた。
お初の大塚・萬劇場。小規模だが、客席とステージとがめっちゃ近い。
男性のみの演劇ユニット、Axle(アクサル)が贈る、エンターテイメンメントライブ第1弾。
好評の大阪公演を経て、いよいよ東京公演である。
明治初期のとある場所。七味のサムライたちが己の誇りと存在意義をかけて、闘い傷つきながらも絆を深め立ち向かう話。たぶん、そんな感じw。
作・演出:吉谷光太郎。
出演:柄谷吾史 田中照人 吉谷光太郎 古川貴生 山本健史 武原広幸 西村大輔 飯泉学。今まで客演としてアクサルの舞台に参加していた西村さんと学くんが、アクサル新メンバーとして舞台に立つ第一回目。
前説は、キャプテン田中さん&山本さん。山本さんの一発芸ありw。
前説でミュージカル(!?)と言ってたが、ホントにある意味、アクサル版ミュージカル!(^o^)
略して“アクミュ”!
歌ありダンスありアクションあり芝居ありのライブが濃密に繰り広げられる。
始まって30分も経たないうちに、もうキャストの顔から頭から汗が吹き出し、滴が大きく飛び散る。体中から湯気があがるような熱気と気迫がムンムンと伝わってくる。会場は忽ち真夏のような雰囲気。
その臨場感と迫力は、確かに「もっとファンとの距離を縮めたい」で満たされる。
歌も芝居もダンスもアクションも、真面目に真剣に「おバカやってる」男たちが格好良い!
あんなネタやこんなコントやパクリな歌につい笑ってしまう。
殺陣がハンパなく決まってスゴイ。エアだけでも魅せる。音響もクールでピタリと決まる。
ダンスは軽やかというより、男らしく力強くダイナミック。よく踊る踊り捲ること。
最近あまり観る機会がなかったが、吉谷さんのダンスはピタリと決めて上手かった。
歌でも吉谷さんの声はよく響き、古川さんものびやかな歌を披露。柄谷さんの歌を聞くのも久しぶりのような気がするv。
武原さんは静かな存在感。西村さんが以前よりうんと男っぽい色気が出ていた。学くんは先輩たちにイジられながら小柄な体で奮闘。
ストーリーやキャラがいまいち把握できない部分もあり、途中でちょっとウトウトしそうだったが、しっかり楽しんだことにかわりない。
明日ももう1回観る予定。
 ̄
終演後、アフターイベント。
田中さん&柄谷さん&吉谷さんの中心メンバーが進行役。
前説で既に山本さんがバラしてくれたがw、客席で一緒に観劇していた林修司がゲスト。
林さんはAxleの『11人いる!』などにも客演しており、先月も『さよなら、また逢う日まで』で柄谷さんと共演したばかり。
林さんも関西出身だからか、メンバーとすっかり馴染んで居心地良さそうでとっても楽しそう。メンバーからは「シュウちゃん」と呼ばれているのか。今回のAxliveについて心から感動したコメントを述べる。
林さんからお客様にプレゼントが用意され、ジャンケン大会へ。『さよなら…』のサイン入りパンフ&色紙は持っているからいいが、『花咲ける』のDVDは欲しかったな。
林さんとルドビコ★、そしてスタジオぴえろとの繋がりなど述べたが、考えてみればロックミュージカル『BLEACH』から繋がりは出来ていたんだよね。
なんにせよ、多忙な林さん。また機会があれば、アクサルの舞台にも客演をお願いしたい。
田中さんや吉谷さんが進行したが、真ん中の柄谷さんは殆ど喋らず、愉快に笑っているだけのムードメーカーぶりだったw。
お初の大塚・萬劇場。小規模だが、客席とステージとがめっちゃ近い。
男性のみの演劇ユニット、Axle(アクサル)が贈る、エンターテイメンメントライブ第1弾。
好評の大阪公演を経て、いよいよ東京公演である。
明治初期のとある場所。七味のサムライたちが己の誇りと存在意義をかけて、闘い傷つきながらも絆を深め立ち向かう話。たぶん、そんな感じw。
作・演出:吉谷光太郎。
出演:柄谷吾史 田中照人 吉谷光太郎 古川貴生 山本健史 武原広幸 西村大輔 飯泉学。今まで客演としてアクサルの舞台に参加していた西村さんと学くんが、アクサル新メンバーとして舞台に立つ第一回目。
前説は、キャプテン田中さん&山本さん。山本さんの一発芸ありw。
前説でミュージカル(!?)と言ってたが、ホントにある意味、アクサル版ミュージカル!(^o^)
略して“アクミュ”!
歌ありダンスありアクションあり芝居ありのライブが濃密に繰り広げられる。
始まって30分も経たないうちに、もうキャストの顔から頭から汗が吹き出し、滴が大きく飛び散る。体中から湯気があがるような熱気と気迫がムンムンと伝わってくる。会場は忽ち真夏のような雰囲気。
その臨場感と迫力は、確かに「もっとファンとの距離を縮めたい」で満たされる。
歌も芝居もダンスもアクションも、真面目に真剣に「おバカやってる」男たちが格好良い!
あんなネタやこんなコントやパクリな歌につい笑ってしまう。
殺陣がハンパなく決まってスゴイ。エアだけでも魅せる。音響もクールでピタリと決まる。
ダンスは軽やかというより、男らしく力強くダイナミック。よく踊る踊り捲ること。
最近あまり観る機会がなかったが、吉谷さんのダンスはピタリと決めて上手かった。
歌でも吉谷さんの声はよく響き、古川さんものびやかな歌を披露。柄谷さんの歌を聞くのも久しぶりのような気がするv。
武原さんは静かな存在感。西村さんが以前よりうんと男っぽい色気が出ていた。学くんは先輩たちにイジられながら小柄な体で奮闘。
ストーリーやキャラがいまいち把握できない部分もあり、途中でちょっとウトウトしそうだったが、しっかり楽しんだことにかわりない。
明日ももう1回観る予定。
 ̄
終演後、アフターイベント。
田中さん&柄谷さん&吉谷さんの中心メンバーが進行役。
前説で既に山本さんがバラしてくれたがw、客席で一緒に観劇していた林修司がゲスト。
林さんはAxleの『11人いる!』などにも客演しており、先月も『さよなら、また逢う日まで』で柄谷さんと共演したばかり。
林さんも関西出身だからか、メンバーとすっかり馴染んで居心地良さそうでとっても楽しそう。メンバーからは「シュウちゃん」と呼ばれているのか。今回のAxliveについて心から感動したコメントを述べる。
林さんからお客様にプレゼントが用意され、ジャンケン大会へ。『さよなら…』のサイン入りパンフ&色紙は持っているからいいが、『花咲ける』のDVDは欲しかったな。
林さんとルドビコ★、そしてスタジオぴえろとの繋がりなど述べたが、考えてみればロックミュージカル『BLEACH』から繋がりは出来ていたんだよね。
なんにせよ、多忙な林さん。また機会があれば、アクサルの舞台にも客演をお願いしたい。
田中さんや吉谷さんが進行したが、真ん中の柄谷さんは殆ど喋らず、愉快に笑っているだけのムードメーカーぶりだったw。
ANDENDLESS×bpm NEW WORLD / ESORA
2011年6月10日 舞台演劇ANDENDLESS×bpm【RAGTIME S&D】SESSION 1.
ANDENDLESSとbpmのメンバーがコラボした舞台が二作品。
西田大輔の作・演出『NEW WORLD』と、浅沼晋太郎の作・演出『ESORA』を観てきた。撮影日。
二作品とも、今流行の“海賊もの”を取り入れた全く毛色が異なる舞台。海賊ものの舞台は過去に何度か観たが、そのどれとも違う、新しくユニークで迫力と興奮あふれる作品だった。
『NEW WORLD』
“パンドラ”を再び狙う大海賊ドン・ジョバンニを付け狙う5つの海賊船団と、メフィストと天使を連れた海賊たちの壮絶な物語。
海賊たちのBASARAっぽい戦闘シーンは圧巻。フェンシングというより、剣や刀や槍や銃が縦横無尽に暴れ捲る。リアルな音響にいちいち反応。
二幕からようやく真相がわかってくるが、二転三転する展開はドキドキハラハラさせて最後まで油断できない。
AKINA、田中良子、猪狩敦子と女性陣が色香を放って大活躍。
椎名鯛造、窪寺昭、村田洋二郎がいっせいに出てくると、やっぱりバサラw。
西田大輔が胡散臭くて汚くてワル過ぎてたまらんw。村田雅和、浅沼晋太郎らがクールで知的な芝居。
『ESORA』
とある村の港に突如やってきた海賊どもによって、村人たちや子供たちや軍隊も巻き込み、再び悲惨な過去が繰り返される哀愁の物語。
現在から過去、更に過去まで遡る三重構造。本や花といった穏やかな日常が、不意に武器と闘争に変わる非日常が痛ましい。過ちや罪は許されるのだろうか。人間の欲望を抉り出し、爽やかに浄化させてジンとさせる。
篠谷聖、宮下雄也(RUN&GUN)と馴染みの顔ぶれが愛らしい存在。
谷口賢志、西田大輔が味わいのある演技。浅沼晋太郎と猪狩敦子が凛々しくも可愛らしい。
上原歩や田中良子が柔らかい印象。
両作品とも多人数の舞台で、登場人物を隅々まで把握するのは大変。しかもどのキャラも立っているから困るw。
一作品だけのキャストもいるが、二作品に全く違った役どころで出るキャストもおり比べるのも楽しみ。
シンプルな舞台ながら、海賊船に模した装置はダイナミック。波の音や風の音にも注目。
世界には二つの冒険がある『NEW WORLD』は、動的で激しいファンタジー。人の“死”をガッツリ捉えた作品。
なんとかしようとするのを、世界は許してる。『ESORA』は、静的で繊細なロマン。人の“生”を真正面から問いた作品。
やはり両方とも観て、はじめて分り得ることもある。
『NEW WORLD』は休憩含め何と3時間30分の長編! 飽きさせないが、結構疲れる。最後の挨拶の時、西田氏が「『ESORA』は2時間ですから」と告知し、「そこが見どころ?」と浅沼氏がツッコミを入れてた。
実際は『ESORA』は2時間半。両作品を通して観ると6時間のボリューム!
作り手のパワーと根性の賜物。
ANDENDLESSとbpmのメンバーがコラボした舞台が二作品。
西田大輔の作・演出『NEW WORLD』と、浅沼晋太郎の作・演出『ESORA』を観てきた。撮影日。
二作品とも、今流行の“海賊もの”を取り入れた全く毛色が異なる舞台。海賊ものの舞台は過去に何度か観たが、そのどれとも違う、新しくユニークで迫力と興奮あふれる作品だった。
『NEW WORLD』
“パンドラ”を再び狙う大海賊ドン・ジョバンニを付け狙う5つの海賊船団と、メフィストと天使を連れた海賊たちの壮絶な物語。
海賊たちのBASARAっぽい戦闘シーンは圧巻。フェンシングというより、剣や刀や槍や銃が縦横無尽に暴れ捲る。リアルな音響にいちいち反応。
二幕からようやく真相がわかってくるが、二転三転する展開はドキドキハラハラさせて最後まで油断できない。
AKINA、田中良子、猪狩敦子と女性陣が色香を放って大活躍。
椎名鯛造、窪寺昭、村田洋二郎がいっせいに出てくると、やっぱりバサラw。
西田大輔が胡散臭くて汚くてワル過ぎてたまらんw。村田雅和、浅沼晋太郎らがクールで知的な芝居。
『ESORA』
とある村の港に突如やってきた海賊どもによって、村人たちや子供たちや軍隊も巻き込み、再び悲惨な過去が繰り返される哀愁の物語。
現在から過去、更に過去まで遡る三重構造。本や花といった穏やかな日常が、不意に武器と闘争に変わる非日常が痛ましい。過ちや罪は許されるのだろうか。人間の欲望を抉り出し、爽やかに浄化させてジンとさせる。
篠谷聖、宮下雄也(RUN&GUN)と馴染みの顔ぶれが愛らしい存在。
谷口賢志、西田大輔が味わいのある演技。浅沼晋太郎と猪狩敦子が凛々しくも可愛らしい。
上原歩や田中良子が柔らかい印象。
両作品とも多人数の舞台で、登場人物を隅々まで把握するのは大変。しかもどのキャラも立っているから困るw。
一作品だけのキャストもいるが、二作品に全く違った役どころで出るキャストもおり比べるのも楽しみ。
シンプルな舞台ながら、海賊船に模した装置はダイナミック。波の音や風の音にも注目。
世界には二つの冒険がある『NEW WORLD』は、動的で激しいファンタジー。人の“死”をガッツリ捉えた作品。
なんとかしようとするのを、世界は許してる。『ESORA』は、静的で繊細なロマン。人の“生”を真正面から問いた作品。
やはり両方とも観て、はじめて分り得ることもある。
『NEW WORLD』は休憩含め何と3時間30分の長編! 飽きさせないが、結構疲れる。最後の挨拶の時、西田氏が「『ESORA』は2時間ですから」と告知し、「そこが見どころ?」と浅沼氏がツッコミを入れてた。
実際は『ESORA』は2時間半。両作品を通して観ると6時間のボリューム!
作り手のパワーと根性の賜物。
Studio Life PHANTOM Sチーム プレヴュー公演
2011年6月9日 舞台演劇Studio Life『PHANTOM 語られざりし物語』sortチームのプレヴュー公演を観てきた。
初日だと勘違いしてたが、プレヴュー公演だった。
原作はスーザン・ケイ。脚本・演出は倉田淳。
『オペラ座の怪人』の語られなかった物語の日本初舞台化である。
第1章から第3章まであり、恐ろしい容貌で生まれてきたエリックの幼少時代から多感な青少年期までを描く。
長かったが、孤独で悲惨な運命を背負わされたエリックの心の闇と光を中心に描き、スケープゴートや差別意識を抉り出して、胸の奥にぐっと突き刺さるような感動を覚えた。
第1章で母性を試されているなら、第3章では父性を試されているのだろうか。親の立場で観ても、複雑で哀しい思いがわきあがった。
映像と美術は、『レ・ミゼラブル』ニューバージョンで注目されたマット・キンリー。
耽美で妖艶で、スピーディでダイナミックで素晴らしかった。
屋上からまっしぐらに落ちる映像など、新しい『レ・ミゼ』の場面でもお目にかかれるのかもしれない。
山本芳樹のエリックは、可愛さの中に不気味な魅力を放って、とにかくエロい!
あれじゃジャベールが襲いたくなるハズw。
体の柔らかさを生かしたダンスな動きも美しく、高いキーの叫びには哀愁を漂わせ、とても良かった。
最後にチラとマスクを取って見せるが、芳樹さんの甘い顔がまたいっそうエロチックw。
destinチームの林勇輔はどんなエリックを見せてくれるのか。
観ていて辛くなる舞台だが、2回3回と観たくなる舞台だろう。
初日だと勘違いしてたが、プレヴュー公演だった。
原作はスーザン・ケイ。脚本・演出は倉田淳。
『オペラ座の怪人』の語られなかった物語の日本初舞台化である。
第1章から第3章まであり、恐ろしい容貌で生まれてきたエリックの幼少時代から多感な青少年期までを描く。
長かったが、孤独で悲惨な運命を背負わされたエリックの心の闇と光を中心に描き、スケープゴートや差別意識を抉り出して、胸の奥にぐっと突き刺さるような感動を覚えた。
第1章で母性を試されているなら、第3章では父性を試されているのだろうか。親の立場で観ても、複雑で哀しい思いがわきあがった。
映像と美術は、『レ・ミゼラブル』ニューバージョンで注目されたマット・キンリー。
耽美で妖艶で、スピーディでダイナミックで素晴らしかった。
屋上からまっしぐらに落ちる映像など、新しい『レ・ミゼ』の場面でもお目にかかれるのかもしれない。
山本芳樹のエリックは、可愛さの中に不気味な魅力を放って、とにかくエロい!
あれじゃジャベールが襲いたくなるハズw。
体の柔らかさを生かしたダンスな動きも美しく、高いキーの叫びには哀愁を漂わせ、とても良かった。
最後にチラとマスクを取って見せるが、芳樹さんの甘い顔がまたいっそうエロチックw。
destinチームの林勇輔はどんなエリックを見せてくれるのか。
観ていて辛くなる舞台だが、2回3回と観たくなる舞台だろう。
北区つかこうへい劇団 飛龍伝’90
2011年6月8日 舞台演劇北区つかこうへい劇団・解散公演【ALL THAT 飛龍伝】第2弾。
故・つかこうへい作品の中で最も愛されている作品のひとつ【飛龍伝】。
解散公演1本目に続き、2本目の『飛龍伝’90』を観てきた。
『飛龍伝’80』の話を大胆に改稿、学生運動の中で燃え上がった、一種のロミオ&ジュリエット風の壮絶な悲恋物語。
全共闘委員長・神林美智子が囮となって、機動隊隊長・山崎一平の元に潜伏、一緒に暮らすうちに本気で愛し合うが、二人を待つのは11月26日の全面闘争であった。
神林美智子役の高野愛が、拳や刀を振り上げキックを食らわせて、襲い来る男たちをバッタバッタとなぎ倒す。
その神林はポニーテール!(^o^)
さっき観た『もしドラ』のみなみとも重なって、余計に凛々しく格好良く見えた。
神林は元は眼鏡ブスな普通の女の子。ネズミな男や元委員長の男たちと関係を持ちながら、全共闘委員長に祭り上げられたが、これが結構肝が据わった勇気と闘志に満ちた女であったのだ。全共闘の他グループの男たちと巧みに関係しながら、存在感を示していく神林。情報を引き出すために、機動隊隊長の山崎に近付くが、たぶん互いに一目惚れだったのだろう。
「中学出」の機動隊と蔑む言葉が神林から何度も出てくるが、その神林は実は財閥のお嬢様。立場的にも身分的にも全く違う環境と思考が、二人をどんどん結び付けていく。たった2年の間に子供までなしてしまうとは。
神林にはもうひとり、元委員長の桂木との恋愛が捨てきれず、結果悲惨な三角関係にも苦しめられる。
小川智之の男らしく情熱的な芝居と、北田理道の繊細で逞しい芝居が、激しく可憐な女の前で激突する。
愛と情熱と絆が、闘いと殺戮の中で舞い散った秋。
ポニーテールが男たちの闘いの中で揺れ、真っ赤に染まる光景が哀れで美しい。
まさに、真摯でひたむきな思いが、怒涛の如く膨れ上がり爆発した瞬間。
学生達が小奇麗なスーツやジャケットで身を包み、ブルジョワを意識させるのに比べて、機動隊員達が制服ではなくTシャツとジーンズの軽装というのが、痛烈な皮肉を感じさせる。
舞台からビンビンと伝わってくる熱量と壮絶さにただただ圧倒された。
そのままエンディングになだれ込み、全員のダンシングシーンで思わず手拍子をしてしまう。みんな赤い薔薇を胸に差し、踊る踊る、踊る闘争戦。
神林も黒いスーツに着替え、男たちの中で楽しそうに踊る。
ひと時の夢を見せてもらった。
この後は『飛龍伝2000』へ続く。
故・つかこうへい作品の中で最も愛されている作品のひとつ【飛龍伝】。
解散公演1本目に続き、2本目の『飛龍伝’90』を観てきた。
『飛龍伝’80』の話を大胆に改稿、学生運動の中で燃え上がった、一種のロミオ&ジュリエット風の壮絶な悲恋物語。
全共闘委員長・神林美智子が囮となって、機動隊隊長・山崎一平の元に潜伏、一緒に暮らすうちに本気で愛し合うが、二人を待つのは11月26日の全面闘争であった。
神林美智子役の高野愛が、拳や刀を振り上げキックを食らわせて、襲い来る男たちをバッタバッタとなぎ倒す。
その神林はポニーテール!(^o^)
さっき観た『もしドラ』のみなみとも重なって、余計に凛々しく格好良く見えた。
神林は元は眼鏡ブスな普通の女の子。ネズミな男や元委員長の男たちと関係を持ちながら、全共闘委員長に祭り上げられたが、これが結構肝が据わった勇気と闘志に満ちた女であったのだ。全共闘の他グループの男たちと巧みに関係しながら、存在感を示していく神林。情報を引き出すために、機動隊隊長の山崎に近付くが、たぶん互いに一目惚れだったのだろう。
「中学出」の機動隊と蔑む言葉が神林から何度も出てくるが、その神林は実は財閥のお嬢様。立場的にも身分的にも全く違う環境と思考が、二人をどんどん結び付けていく。たった2年の間に子供までなしてしまうとは。
神林にはもうひとり、元委員長の桂木との恋愛が捨てきれず、結果悲惨な三角関係にも苦しめられる。
小川智之の男らしく情熱的な芝居と、北田理道の繊細で逞しい芝居が、激しく可憐な女の前で激突する。
愛と情熱と絆が、闘いと殺戮の中で舞い散った秋。
ポニーテールが男たちの闘いの中で揺れ、真っ赤に染まる光景が哀れで美しい。
まさに、真摯でひたむきな思いが、怒涛の如く膨れ上がり爆発した瞬間。
学生達が小奇麗なスーツやジャケットで身を包み、ブルジョワを意識させるのに比べて、機動隊員達が制服ではなくTシャツとジーンズの軽装というのが、痛烈な皮肉を感じさせる。
舞台からビンビンと伝わってくる熱量と壮絶さにただただ圧倒された。
そのままエンディングになだれ込み、全員のダンシングシーンで思わず手拍子をしてしまう。みんな赤い薔薇を胸に差し、踊る踊る、踊る闘争戦。
神林も黒いスーツに着替え、男たちの中で楽しそうに踊る。
ひと時の夢を見せてもらった。
この後は『飛龍伝2000』へ続く。
シス・カンパニー公演 ベッジ・パードン
2011年6月7日 舞台演劇シス・カンパニー公演『ベッジ・パードン』を観てきた。
作・演出は三谷幸喜。三谷氏50周年の本年『ろくでなし啄木』『国民の映画』に続く、3本目の舞台である。
1900年のロンドン。日本人留学生の夏目金之助が、下宿滞在中に知り合う“ベッジ・パードン”なる女中や彼を取り巻く者たちとの、複雑で滑稽な人間関係を描く。
のちの文豪、夏目漱石のロンドン留学時代をヒントにした、三谷氏お得意オリジナルの初ラブ・ストーリーw。
タイトルは「I beg your pardon」からきた、金之助がある女中に付けたアダ名である。金之助の三軒目の下宿先ブレット家で働いていた小間使いの口癖で、フツウなら“ベッグ・パードン”となりそうだが、コックニー訛りの強い彼女が言うと、「ベッジ・パードン」と金之助には聞こえたらしい。
彼女の本名はアニー・ペリン。お喋りで愉快な彼女によって寂しさを紛らわせ、やがて心通わせ慕うようになる金之助は、愛をこめて彼女をこう呼んだ。「ベッジ」と。
舞台では最大にして痛快なお約束事がある。ロンドンが舞台で英国人がわんさか出るので、交わされる「言葉」は当然英語。だがそれだと観るほうも喋るほうも大変なのでw、英語を喋ってるつもりの日本語で会話が進む。つまり『のだめ』式だ!(笑)途中で日本語だけの会話が出てくるが、その際もお約束ジングルで前フリがある。
よって、英会話が苦手な金之助は「ありがとうございます」を連発w。貿易会社の駐在員で流暢に英語を話す設定の惣太郎は達者に話すが、実は日本語を話したくない男。“H”を発音しないコックニー訛りのベッジは「あい」という蓮っ葉な喋りを展開する。
登場人物の誰もが「言葉」にコンプレックスを持ち、「言葉」と対峙し格闘することでコミュニケーションを計ろうとする。大切なことは言葉にしなければ分らない、というのが作品テーマのひとつだが、「言葉」によっていつの間にか誰かを傷つけ誰かを切なくさせることもある。そんな人生模様の一部を丁寧に切り取ったのがこの作品だ。
こんなに興味深い内容で、実力派の豪華キャストが揃った舞台なのに、実はそれほど笑えず、思ってたよりは面白くなかった。
理由は色々ある。隣の席のデブ男が臭くて、そりゃもうミスター・ジャックのように口を開ける度に臭いのに、大口を開けて大げさに笑うもんだから、気分が悪くて仕方なかった^^;。なんでそんなに笑える!?^^; 本人は自分の口が臭いなんて気づきもしないんだろう。“笑い”が世の中を平和にするというが、とんでもない!“笑い”は時に人を不快にするゾ。
三谷氏の作品はたいてい笑えるのだが、今回は殆ど笑えなかった。前二作と比べて、三谷氏の意識が明らかに違う。笑わせよう笑わせようという、わざとらしさと浅ましさが作品から滲み出ていて、かえって笑えなくなった。客席では度々大きな笑いが起きたが、私のように笑わない人も何人かいた。その温度差の激しいこと! この作品、きっと観る人を選ぶのに違いない。
キャストはもちろん素晴らしい。だが何故か登場人物には寄り添えなくて、微妙なチグハグ感がある。
金之助@野村萬斎は、おどおどとしたりひょうきんになったりと新鮮な魅力。だが、しんどくなったり辛くなる表情があまり見受けられない。後半にかけてどうしても上から目線が入り、金之助の嫌味な部分が現れてくる。
ベッジ@深津絵里は、言葉を相当研究し稽古したようで、セリフや動きが自然でリズミカルで楽しい。マイムも上手いし動きも愛らしいこと。
惣太郎@大泉洋は、お喋りで調子のイイ男をそのまま体現したようで面白い。後半の体当たりやクールな面も頼もしく魅せる。
グリムズビー@浦井健治は、ワルとカワイサを演じ分けるが、有無を言わせぬ強引さやしたたかさの汚い部分が強調されて、人物の魅力に繋がらない。
浅野和之に関しては、ただただご苦労様と崇めたい。一人11役を衣装や場面を変えての演じ分けはさぞ時間的体力的にも大変だっただろう。特に警部と強盗の時間差はスゴかった。ただ、女役はやはり出来がイマイチかな。
浅野さんの兼ね役までネタにするのは、さすが三谷さん。だがもう少し一人一人を掘り下げて描いて欲しかった。
ここでの金之助は結局、結婚詐欺師というか犯罪者めいている。日本に妻も子もいながら、ベッジには隠したり話さなかったりして巧みに関係を持ち、甘い結婚話をチラつかせてベッジの心を弄ぶ。ところが妻からの手紙を読んだ途端、ベッジのことまで気が回らなくなる。
金之助本人には浮気の自覚はなく、騙そうとする悪気や悪意がないから、余計たまらない。健気で利発なベッジは金之助を恨んだりはしない。だが日本で待つ妻にとっては、これは酷い裏切り行為である。
そんな金之助なのに、英国の男女問わずに何故かモテる。対照的に、金之助に巻き込まれた惣太郎が何故かこっぴどい目に合う。あげくに惣太郎は、何故かモテる方法を金之助に尋ねる。この二人の関係が少々腑に落ちない。金之助の魅力を出したいためか、惣太郎のキャラが中盤に崩壊してしまう。演じ手によるのか、どうも私はソータロー贔屓のようだw。
どうやら三谷氏は金之助にご自分を重ねていたようだ。だが女に対して誠実で正直な言葉を言えない男は、女にとっては厄介な存在である。今作の金之助がどうも魅力的に見えないのと、この舞台が面白くなかったのとは、似たような要因があるのかもしれない。
下宿の外観と窓から始まり、外壁を取り去り部屋を見せる舞台装置は、動的で奥行き感があって面白い。外から中へ、小さな世界のコニュニケーションの場へ。
時間経過ごとに、金之助の部屋の書棚に本が増えていくが、最後は溢れんばかりに増殖しまるで『のだめ』状態w。だが虫も飛ばず匂わない部屋で、どこか抑制されているのは、萬斎さんの金之助だからだろうか。
ベッジは、窓の内から外を眺めるだけに終わった。『赤毛のアン』のようにキラキラした自然ではなく、そこには今にも泣きそうな曇り空が広がっているのだろう。
金之助の執筆のきっかけともなる恋愛話にしたかったのだろうか。
3時間以上も延々と、“坊ちゃん”のような男の留学生活に付き合わされて、大いに疲れてしまった^^;。隣の男のために吐き気と苦さの残る後味だった。
観る前にパンフを買って後悔したが、売上全額が寄付金となるのでよしとしよう。
作・演出は三谷幸喜。三谷氏50周年の本年『ろくでなし啄木』『国民の映画』に続く、3本目の舞台である。
1900年のロンドン。日本人留学生の夏目金之助が、下宿滞在中に知り合う“ベッジ・パードン”なる女中や彼を取り巻く者たちとの、複雑で滑稽な人間関係を描く。
のちの文豪、夏目漱石のロンドン留学時代をヒントにした、三谷氏お得意オリジナルの初ラブ・ストーリーw。
タイトルは「I beg your pardon」からきた、金之助がある女中に付けたアダ名である。金之助の三軒目の下宿先ブレット家で働いていた小間使いの口癖で、フツウなら“ベッグ・パードン”となりそうだが、コックニー訛りの強い彼女が言うと、「ベッジ・パードン」と金之助には聞こえたらしい。
彼女の本名はアニー・ペリン。お喋りで愉快な彼女によって寂しさを紛らわせ、やがて心通わせ慕うようになる金之助は、愛をこめて彼女をこう呼んだ。「ベッジ」と。
舞台では最大にして痛快なお約束事がある。ロンドンが舞台で英国人がわんさか出るので、交わされる「言葉」は当然英語。だがそれだと観るほうも喋るほうも大変なのでw、英語を喋ってるつもりの日本語で会話が進む。つまり『のだめ』式だ!(笑)途中で日本語だけの会話が出てくるが、その際もお約束ジングルで前フリがある。
よって、英会話が苦手な金之助は「ありがとうございます」を連発w。貿易会社の駐在員で流暢に英語を話す設定の惣太郎は達者に話すが、実は日本語を話したくない男。“H”を発音しないコックニー訛りのベッジは「あい」という蓮っ葉な喋りを展開する。
登場人物の誰もが「言葉」にコンプレックスを持ち、「言葉」と対峙し格闘することでコミュニケーションを計ろうとする。大切なことは言葉にしなければ分らない、というのが作品テーマのひとつだが、「言葉」によっていつの間にか誰かを傷つけ誰かを切なくさせることもある。そんな人生模様の一部を丁寧に切り取ったのがこの作品だ。
こんなに興味深い内容で、実力派の豪華キャストが揃った舞台なのに、実はそれほど笑えず、思ってたよりは面白くなかった。
理由は色々ある。隣の席のデブ男が臭くて、そりゃもうミスター・ジャックのように口を開ける度に臭いのに、大口を開けて大げさに笑うもんだから、気分が悪くて仕方なかった^^;。なんでそんなに笑える!?^^; 本人は自分の口が臭いなんて気づきもしないんだろう。“笑い”が世の中を平和にするというが、とんでもない!“笑い”は時に人を不快にするゾ。
三谷氏の作品はたいてい笑えるのだが、今回は殆ど笑えなかった。前二作と比べて、三谷氏の意識が明らかに違う。笑わせよう笑わせようという、わざとらしさと浅ましさが作品から滲み出ていて、かえって笑えなくなった。客席では度々大きな笑いが起きたが、私のように笑わない人も何人かいた。その温度差の激しいこと! この作品、きっと観る人を選ぶのに違いない。
キャストはもちろん素晴らしい。だが何故か登場人物には寄り添えなくて、微妙なチグハグ感がある。
金之助@野村萬斎は、おどおどとしたりひょうきんになったりと新鮮な魅力。だが、しんどくなったり辛くなる表情があまり見受けられない。後半にかけてどうしても上から目線が入り、金之助の嫌味な部分が現れてくる。
ベッジ@深津絵里は、言葉を相当研究し稽古したようで、セリフや動きが自然でリズミカルで楽しい。マイムも上手いし動きも愛らしいこと。
惣太郎@大泉洋は、お喋りで調子のイイ男をそのまま体現したようで面白い。後半の体当たりやクールな面も頼もしく魅せる。
グリムズビー@浦井健治は、ワルとカワイサを演じ分けるが、有無を言わせぬ強引さやしたたかさの汚い部分が強調されて、人物の魅力に繋がらない。
浅野和之に関しては、ただただご苦労様と崇めたい。一人11役を衣装や場面を変えての演じ分けはさぞ時間的体力的にも大変だっただろう。特に警部と強盗の時間差はスゴかった。ただ、女役はやはり出来がイマイチかな。
浅野さんの兼ね役までネタにするのは、さすが三谷さん。だがもう少し一人一人を掘り下げて描いて欲しかった。
ここでの金之助は結局、結婚詐欺師というか犯罪者めいている。日本に妻も子もいながら、ベッジには隠したり話さなかったりして巧みに関係を持ち、甘い結婚話をチラつかせてベッジの心を弄ぶ。ところが妻からの手紙を読んだ途端、ベッジのことまで気が回らなくなる。
金之助本人には浮気の自覚はなく、騙そうとする悪気や悪意がないから、余計たまらない。健気で利発なベッジは金之助を恨んだりはしない。だが日本で待つ妻にとっては、これは酷い裏切り行為である。
そんな金之助なのに、英国の男女問わずに何故かモテる。対照的に、金之助に巻き込まれた惣太郎が何故かこっぴどい目に合う。あげくに惣太郎は、何故かモテる方法を金之助に尋ねる。この二人の関係が少々腑に落ちない。金之助の魅力を出したいためか、惣太郎のキャラが中盤に崩壊してしまう。演じ手によるのか、どうも私はソータロー贔屓のようだw。
どうやら三谷氏は金之助にご自分を重ねていたようだ。だが女に対して誠実で正直な言葉を言えない男は、女にとっては厄介な存在である。今作の金之助がどうも魅力的に見えないのと、この舞台が面白くなかったのとは、似たような要因があるのかもしれない。
下宿の外観と窓から始まり、外壁を取り去り部屋を見せる舞台装置は、動的で奥行き感があって面白い。外から中へ、小さな世界のコニュニケーションの場へ。
時間経過ごとに、金之助の部屋の書棚に本が増えていくが、最後は溢れんばかりに増殖しまるで『のだめ』状態w。だが虫も飛ばず匂わない部屋で、どこか抑制されているのは、萬斎さんの金之助だからだろうか。
ベッジは、窓の内から外を眺めるだけに終わった。『赤毛のアン』のようにキラキラした自然ではなく、そこには今にも泣きそうな曇り空が広がっているのだろう。
金之助の執筆のきっかけともなる恋愛話にしたかったのだろうか。
3時間以上も延々と、“坊ちゃん”のような男の留学生活に付き合わされて、大いに疲れてしまった^^;。隣の男のために吐き気と苦さの残る後味だった。
観る前にパンフを買って後悔したが、売上全額が寄付金となるのでよしとしよう。
舞台 遙かなる時空の中で2&アフタートーク
2011年6月7日 舞台演劇舞台『遙かなる時空の中で2』2回目&アフタートークを観てきた。
アフタートークがあるというので急遽取った回。
値下げチケットなので座席は後方だが、初日とは違う側なのでよし。後方はまだまだ空席多し。
初日よりも幾分テンポよく観られ、全体的にセリフ回しや動きが滑らかになっていた。
高倉花梨@平田薫が素直な演技でよく頑張っている。花梨には感情移入し易い。決めどころの叫ぶ声にもう少し力が篭れば、もっとドラマティックに映るだろう。
初日に続き、翡翠、平勝真、イサトがよくハマり、力強い存在感を放つ。
今回は他のキャストもめきめきと魅力を発揮。安倍泰継はだいぶ低い声が出てクールなイメージに近づく。藤原幸鷹はソフトな声がよく通ってしっかり場を締める。源頼忠は殺陣や動きに磨きがかかり男らしさを見せる。源泉水は引き締まった表情と強さを秘める声がイイ。彰紋は大らかでゆったりした趣を貫く。
紫姫@中島愛里は難しい言い回しもソツなくこなし、情感と透明感のある演技に好感。
音響効果が抜群。武器音や斬切音が格好よく、花梨が八葉に触れる鈴音も綺麗。照明も美しい。
ガラガラと音が出るのが難だが、ラストの桜の樹が見事な出来。
マルチエンディングは彰紋。
邪香妃と惨魏のアイス効果は続行、パピ○がエンディングにホントに出てきたw。
エンディングの朱雀は武器を交換w、玄武は決めポーズ。
ロシアン挨拶は深苑、ちゃっちゃか進んだ。
 ̄
10分休憩後、アフタートーク。
前作の特別ゲストは、寿里(橘友雅役)・根本正勝(藤原鷹通役)。この前のBARAGAKIイベントでも一緒だった二人w。
天の声・キタムラトシヒロ氏が絶不調ということで、ゲストが急遽MCに。お喋り好きな二人はノリノリw。
キタムラ氏はマスクをしてすぐ後ろにいたが、何とハッチやベッキーまで隣に隠れていたw。どうりで今日は後ろの席にイケメンが多かったなとw。おかげで寿里や根本さんの視線がこっちのほうまで飛んできてラッキー。
出演者は、平田薫・染谷俊之・JIN・松村泰一郎・加藤良輔。新旧の白虎&玄武が揃った格好w。良輔はイジられてたけど、久しぶりにハッチの泰明ボイスが聴けたv。
旧キャストの感想。初日を観た根本さんは、お父さんの気持ちで観ていたとw。今日は後ろで観た寿里は、しきりに花梨が可哀そうだなと。花梨のマネして、根本さんが寿里の胸にタッチ、「八葉です」「JINさんと同じトコ!(喜)」。
根本さんは、今日いきなり会った松村くんのことを「マッツン」と呼びかける。Studio Lifeファンとして、この気安さが嬉しいw。
良輔くんは「焦らない役だが心は焦ってる」。松村くんは「初っ端から花道に登場、ゆっくりお客様を見れる」。JINさんは「走り抜けるが、袖が重いし長いし」。
染谷くんの「眼鏡事故も起きる」に根本さんが食いつきw、アクラムとの戦闘時に眼鏡のチェーンが引っかかったり眼鏡が曇ったりすると、ギャグシーンを語る。
高校生なのに「こっちこ~い」と連れ去られる花梨について、神子の資格としては「まず、ノる!」と寿里と根本さんw。
好きな台詞というより、マルチエンディングで泰継が「問題ない」と言い、お客さんに爆笑された回について。問題ないだと話が噛みあわないけど、問題ないってw。前作のマルチはピンスポットで喋ったと、寿里や根本さんから思い出話。
ベッキーからマッツンへ役作りについて質問。「戦わない。怨霊に勝とうとしない」と松村くんw。
ハッチから良輔へ先代の泰明をどう思うかの質問。「先代にコンプレックス抱いてる役だけど、僕自身はハッチ好きだよ!」と良輔告白w。
最後はJINさんが「アツい…」と締めて終了。みんな手を振ってハケた。
約20分位。新旧八葉の会話も聞けて楽しいひと時だった(^o^)。
終了後、ロビーで花梨と白虎二人が募金活動。初日もやっていたのかな?
出口でキタムラ氏がシンドイ顔をされていらしたので、ちょっとお声をかけた。
次は千秋楽。この分だとキャパを変えての再演もありそうだ。
アフタートークがあるというので急遽取った回。
値下げチケットなので座席は後方だが、初日とは違う側なのでよし。後方はまだまだ空席多し。
初日よりも幾分テンポよく観られ、全体的にセリフ回しや動きが滑らかになっていた。
高倉花梨@平田薫が素直な演技でよく頑張っている。花梨には感情移入し易い。決めどころの叫ぶ声にもう少し力が篭れば、もっとドラマティックに映るだろう。
初日に続き、翡翠、平勝真、イサトがよくハマり、力強い存在感を放つ。
今回は他のキャストもめきめきと魅力を発揮。安倍泰継はだいぶ低い声が出てクールなイメージに近づく。藤原幸鷹はソフトな声がよく通ってしっかり場を締める。源頼忠は殺陣や動きに磨きがかかり男らしさを見せる。源泉水は引き締まった表情と強さを秘める声がイイ。彰紋は大らかでゆったりした趣を貫く。
紫姫@中島愛里は難しい言い回しもソツなくこなし、情感と透明感のある演技に好感。
音響効果が抜群。武器音や斬切音が格好よく、花梨が八葉に触れる鈴音も綺麗。照明も美しい。
ガラガラと音が出るのが難だが、ラストの桜の樹が見事な出来。
マルチエンディングは彰紋。
邪香妃と惨魏のアイス効果は続行、パピ○がエンディングにホントに出てきたw。
エンディングの朱雀は武器を交換w、玄武は決めポーズ。
ロシアン挨拶は深苑、ちゃっちゃか進んだ。
 ̄
10分休憩後、アフタートーク。
前作の特別ゲストは、寿里(橘友雅役)・根本正勝(藤原鷹通役)。この前のBARAGAKIイベントでも一緒だった二人w。
天の声・キタムラトシヒロ氏が絶不調ということで、ゲストが急遽MCに。お喋り好きな二人はノリノリw。
キタムラ氏はマスクをしてすぐ後ろにいたが、何とハッチやベッキーまで隣に隠れていたw。どうりで今日は後ろの席にイケメンが多かったなとw。おかげで寿里や根本さんの視線がこっちのほうまで飛んできてラッキー。
出演者は、平田薫・染谷俊之・JIN・松村泰一郎・加藤良輔。新旧の白虎&玄武が揃った格好w。良輔はイジられてたけど、久しぶりにハッチの泰明ボイスが聴けたv。
旧キャストの感想。初日を観た根本さんは、お父さんの気持ちで観ていたとw。今日は後ろで観た寿里は、しきりに花梨が可哀そうだなと。花梨のマネして、根本さんが寿里の胸にタッチ、「八葉です」「JINさんと同じトコ!(喜)」。
根本さんは、今日いきなり会った松村くんのことを「マッツン」と呼びかける。Studio Lifeファンとして、この気安さが嬉しいw。
良輔くんは「焦らない役だが心は焦ってる」。松村くんは「初っ端から花道に登場、ゆっくりお客様を見れる」。JINさんは「走り抜けるが、袖が重いし長いし」。
染谷くんの「眼鏡事故も起きる」に根本さんが食いつきw、アクラムとの戦闘時に眼鏡のチェーンが引っかかったり眼鏡が曇ったりすると、ギャグシーンを語る。
高校生なのに「こっちこ~い」と連れ去られる花梨について、神子の資格としては「まず、ノる!」と寿里と根本さんw。
好きな台詞というより、マルチエンディングで泰継が「問題ない」と言い、お客さんに爆笑された回について。問題ないだと話が噛みあわないけど、問題ないってw。前作のマルチはピンスポットで喋ったと、寿里や根本さんから思い出話。
ベッキーからマッツンへ役作りについて質問。「戦わない。怨霊に勝とうとしない」と松村くんw。
ハッチから良輔へ先代の泰明をどう思うかの質問。「先代にコンプレックス抱いてる役だけど、僕自身はハッチ好きだよ!」と良輔告白w。
最後はJINさんが「アツい…」と締めて終了。みんな手を振ってハケた。
約20分位。新旧八葉の会話も聞けて楽しいひと時だった(^o^)。
終了後、ロビーで花梨と白虎二人が募金活動。初日もやっていたのかな?
出口でキタムラ氏がシンドイ顔をされていらしたので、ちょっとお声をかけた。
次は千秋楽。この分だとキャパを変えての再演もありそうだ。
ミュージカル 風を結んで
2011年6月6日 舞台演劇ミュージカル『風を結んで』を観てきた。
明治九年の激動の時代。歴史的にリストラされた士族の若者たちが、時代の流れに飲み込まれながら、己の道を追い続け生きようとする物語。
謝珠栄の演出・振付による、和モノのほぼフルなオリジナル・ミュージカル。今回は全キャストを替えての新装版らしい。
変転する社会の中で、悩み行動する若者たちの姿は、今の若者の就職難とも重なりそう。技術も能力もなく、生きる糧も働き先もない若者たちだが、刀をスッパリ捨て去ることもできない。持ちかけられた“剣術パフォーマンス”の一座に入り、武士から芸人へ転身しようと試みる。だが時代の流れはあまりに速く、次の戦の場が彼らを巻き込んでいく。
歴史上無名の者たちの人生に“光”をあて、熱くひたむきに生きようとする人々の姿に、歌の力強さも相まって、胸が高まるような思いを感じた。人の“死”よりも“生”に焦点を当てているので、後味の悪さや切なさもなく、風が吹き抜けたような大らかさに満たされる。
勇ましく舞台を支える役者たちが素晴らしい。
中川晃教、藤岡正明、小西遼生の3バカトリオ(笑)が抜群のコンビネーション。3人ともポニーテールがカワイイ! 役作りなのか、見た目はチビ・デブ・ヤセを強調w。熱血実直主人公、お調子者で目立ちたがりナンバー2、弱気で気配り優男と、見事にキャラが揃ってるw。
片山平吾@中川さんは、見た目は中川真吾に似てて可愛いが、声を出すと急に大人びて、唄うと忽ちスケールがデッカくなる!w
田島群兵衛@藤岡さんは、眼鏡顔に汗をいっぱいかいていたが、眼鏡がないと山田孝之に似てるかもw。
加納弥助@遼生さんは、表情豊かな中に理知的な面を覗かせ、細やかな動きと柔らかい芝居で観ていて楽しい。殺陣の時は忽ち険しい顔になり、『牙狼』の鋼牙を彷彿とさせる動きになったりw。
3人とも剣舞や踊りにも力が入っていて頑張っていた。頭に扇を付けて踊る場面が愉快w。遼生さんは身軽で柔らかいのか、表情も動きもピタリと決まって格好良かったv。
コミカル場面も可笑しい。針に糸を通す弥助のマイムが細かくて可愛くて、クスクス笑いが起きるw。着物たたみ平吾もカワイイ。集合写真で、ものスゴくひょうきんな顔をする群兵衛に、思わず吹き出したw。
中川さんの歌は別格だし、藤岡さんも声がよく通り上手い。遼生さんも難しい音程で声をよく出していたが、高い音が出し難そうで少々掠れ気味^^;。歌でも2人に負けないでいて欲しい。
大林由紀子@大和悠河は『戯伝写楽』のイメージが脳裏にあったが、素直で爽やかな芝居や、煌きのある声やのびやかな歌はとっても好み。
菊地美香は、4月の『陰陽師』の役名はシズカで、今回の役名はシズエ。声の細さは気になるが、透明感のある綺麗な響きで、大和さんとのデュエットもよく合っていた。戦隊的にいうと、デカブルーの林さんもデカピンクの菊地さんも、今丁度“幕末から明治”の時代劇に出ているのが奇縁だw。
衣装はオリエンタルなオリジナルもので、当初は面食らったが、動きやすく人物が映える。
衣装の色がキャラクター・カラーに見えて、まるで戦隊ものな様相で面白い。平吾の赤、群兵衛の緑、弥助の青ときて、由紀子の黄と静江の桃が対照的。右近は紫、捨吉は金といったところか。「ウイング戦隊」とかねw。
プロローグの会津藩白虎隊エピソードが、てっきり平吾たちに繋がるのかと思っていたが違った^^;。キーマンは別にいた。
最前列ちょい端で、人が重なり観難い場面もあったが、舞台とかなり近く、役者の表情や歌声や息遣いまでリアルに伝わってきた。大和さんが登場する度に、香水のイイ匂いがしてウットリ。中川さんの目線も結構届いて緊張した。
ミュージカル・ナンバーは和モノな構成で、前向きで爽やかで男らしい。由紀子と静江が唄うナンバーには、やはり一番共鳴できた。
最後の山崎銀之丞さんの芝居には、つかこうへいテイストが入っていたw。
歌とダンスと刀と殺陣による舞台は、ロックミュージカル『BLEACH』を思わせる。2ヵ月後に同じ劇場で上演される、新生『BLEACH』の前哨戦でもあるような印象を受けた。
カテコは3回。2回目にバンドメンバーも加わってお辞儀。
仙台出身の中川さんが、震災のことに触れながら熱い挨拶とお礼を述べて終了した。
帰りに、日比谷シャンテに飾られているパネルを拝見。キャストの表情と衣装が魅力的。
土日で売り切れたのか、白虎隊キューピーは完売^^;。
来週もう1回観る予定。
明治九年の激動の時代。歴史的にリストラされた士族の若者たちが、時代の流れに飲み込まれながら、己の道を追い続け生きようとする物語。
謝珠栄の演出・振付による、和モノのほぼフルなオリジナル・ミュージカル。今回は全キャストを替えての新装版らしい。
変転する社会の中で、悩み行動する若者たちの姿は、今の若者の就職難とも重なりそう。技術も能力もなく、生きる糧も働き先もない若者たちだが、刀をスッパリ捨て去ることもできない。持ちかけられた“剣術パフォーマンス”の一座に入り、武士から芸人へ転身しようと試みる。だが時代の流れはあまりに速く、次の戦の場が彼らを巻き込んでいく。
歴史上無名の者たちの人生に“光”をあて、熱くひたむきに生きようとする人々の姿に、歌の力強さも相まって、胸が高まるような思いを感じた。人の“死”よりも“生”に焦点を当てているので、後味の悪さや切なさもなく、風が吹き抜けたような大らかさに満たされる。
勇ましく舞台を支える役者たちが素晴らしい。
中川晃教、藤岡正明、小西遼生の3バカトリオ(笑)が抜群のコンビネーション。3人ともポニーテールがカワイイ! 役作りなのか、見た目はチビ・デブ・ヤセを強調w。熱血実直主人公、お調子者で目立ちたがりナンバー2、弱気で気配り優男と、見事にキャラが揃ってるw。
片山平吾@中川さんは、見た目は中川真吾に似てて可愛いが、声を出すと急に大人びて、唄うと忽ちスケールがデッカくなる!w
田島群兵衛@藤岡さんは、眼鏡顔に汗をいっぱいかいていたが、眼鏡がないと山田孝之に似てるかもw。
加納弥助@遼生さんは、表情豊かな中に理知的な面を覗かせ、細やかな動きと柔らかい芝居で観ていて楽しい。殺陣の時は忽ち険しい顔になり、『牙狼』の鋼牙を彷彿とさせる動きになったりw。
3人とも剣舞や踊りにも力が入っていて頑張っていた。頭に扇を付けて踊る場面が愉快w。遼生さんは身軽で柔らかいのか、表情も動きもピタリと決まって格好良かったv。
コミカル場面も可笑しい。針に糸を通す弥助のマイムが細かくて可愛くて、クスクス笑いが起きるw。着物たたみ平吾もカワイイ。集合写真で、ものスゴくひょうきんな顔をする群兵衛に、思わず吹き出したw。
中川さんの歌は別格だし、藤岡さんも声がよく通り上手い。遼生さんも難しい音程で声をよく出していたが、高い音が出し難そうで少々掠れ気味^^;。歌でも2人に負けないでいて欲しい。
大林由紀子@大和悠河は『戯伝写楽』のイメージが脳裏にあったが、素直で爽やかな芝居や、煌きのある声やのびやかな歌はとっても好み。
菊地美香は、4月の『陰陽師』の役名はシズカで、今回の役名はシズエ。声の細さは気になるが、透明感のある綺麗な響きで、大和さんとのデュエットもよく合っていた。戦隊的にいうと、デカブルーの林さんもデカピンクの菊地さんも、今丁度“幕末から明治”の時代劇に出ているのが奇縁だw。
衣装はオリエンタルなオリジナルもので、当初は面食らったが、動きやすく人物が映える。
衣装の色がキャラクター・カラーに見えて、まるで戦隊ものな様相で面白い。平吾の赤、群兵衛の緑、弥助の青ときて、由紀子の黄と静江の桃が対照的。右近は紫、捨吉は金といったところか。「ウイング戦隊」とかねw。
プロローグの会津藩白虎隊エピソードが、てっきり平吾たちに繋がるのかと思っていたが違った^^;。キーマンは別にいた。
最前列ちょい端で、人が重なり観難い場面もあったが、舞台とかなり近く、役者の表情や歌声や息遣いまでリアルに伝わってきた。大和さんが登場する度に、香水のイイ匂いがしてウットリ。中川さんの目線も結構届いて緊張した。
ミュージカル・ナンバーは和モノな構成で、前向きで爽やかで男らしい。由紀子と静江が唄うナンバーには、やはり一番共鳴できた。
最後の山崎銀之丞さんの芝居には、つかこうへいテイストが入っていたw。
歌とダンスと刀と殺陣による舞台は、ロックミュージカル『BLEACH』を思わせる。2ヵ月後に同じ劇場で上演される、新生『BLEACH』の前哨戦でもあるような印象を受けた。
カテコは3回。2回目にバンドメンバーも加わってお辞儀。
仙台出身の中川さんが、震災のことに触れながら熱い挨拶とお礼を述べて終了した。
帰りに、日比谷シャンテに飾られているパネルを拝見。キャストの表情と衣装が魅力的。
土日で売り切れたのか、白虎隊キューピーは完売^^;。
来週もう1回観る予定。
舞台 PEACE MAKER 新撰組参上
2011年6月5日 舞台演劇舞台『PEACE MAKER ~新撰組参上~』を観てきた。
アニメ化・テレビドラマ化されている黒乃奈々絵の人気コミックスの舞台版。
2007年にブルーシャトルで初舞台化、2009年にはFREE(S)で舞台化され、今回が第3弾となる。
元治元年京都。ある覚悟をもって新撰組に入隊するも、鬼の副長・土方の小姓として仕えることになった少年が、様々な人物との出会いと別れを経験する中、幕末史上で最も長い夜を迎えることになる話。
ストーリーやキャラクターは前2作の舞台とほぼ変わらず。演出は役者としても活躍の伊勢直弘(bpm)。
画期的だったのが、シアターGロッソを使った立体的な演出をしていること。1階2階と階上の3階建てのステージを駆使することで同時進行が可能となり、よりスピーディーで活気あふれる舞台を作り上げることができた。
なにしろ特撮のメッカ。今回は戦隊とテニミュがミックスされたキャストでw、芝居や殺陣にも若々しさが加味されているようだ。
Gロッソ的に休憩があるのは困りものだが、2時間30分に笑いとシリアスが程よく収まり、見どころの多い舞台となっていた。
メインは四人。市村鉄之助@吉村卓也は、掠れた声が気になるがまずまずの頑張り。兄・辰之助@滝口幸広は、バランスの取れた納め役。土方歳三@兼崎健太郎は、ダンディな声がよく似合い頼もしい存在感。沖田総司@浜尾京介は、身軽な颯爽とした殺陣で雰囲気がある。
近藤勇@タイソン大屋(30-DELUX)と枡屋喜右衛門@森大(少年社中)は、先月の『デスティーニー』で観たばかり。タイソンさんに髪の毛があって苦笑w。森さんに殺陣の場面がなくて勿体無い。
山南敬助@聡太郎は、眼鏡を押えるところがポイント。永倉新八@内藤大希が、活発で愛らしい存在。山崎歩@七海エリの京都弁が色っぽい。沙夜@森田涼花は歩き方が現代的で、とうとう声を聞けなかった。
小川直と井澤勇貴はともに初々しくのびのびした演技。女装もする小川くんは目力がありそう。井澤くんははっきりした声がイイ。
吉田稔麿@林剛史は、しばらく観ないうちに成長、色気と男気を漂わせ味わい深い。
鬼束道歩は狂言回しの役どころだが、実は一番アニメのキャラに近いかもw。
3バカトリオは痛快な癒しだが、平助が歳を取りすぎているような^^;。
殺陣や立ち回りは結構稽古を積んだようだ。ただ、音響が動きに合ってないことがしばしば^^;。
腕とか首とかも飛び、結構悲惨な光景も見せてリアルさを追求。
映像や影絵もなかなか派手。襖の使い方が少々クドい。土方と沖田のアドリブシーンは必要もないし集中力も途切れる。コメディにももう少し纏まり感が欲しい。
前説のサイゾー声は、歌まで唄おうとする井澤くん。私の席の後ろがどうやら井澤くんの関係者が座っていたようで、ウチワの話が耳に入ってきた。最後にハケる時もこっち方面に手を振っていたしw。
回替わり挨拶は、小川くんと井澤くんの18歳コンビ。背は高いが若いなぁ。小川くんは女装どうでした?と聞き、舞台が楽しいという井澤くんはあと100回やりたいとw。林さんが困ってたw。
147年前の6月5日に池田屋事件があったと、鬼束さんがマメ知識を披露。でもみんな、ほぉ~というだけのリアクションw。
夜公演には、アニメで鉄之助役だった小林由美子さんがおいでになりトークショーを開催。小林さんは2009年版で沙夜を演じたし、舞台とも繋がっていたいのかな。
2007年、2009年、2011年と奇数年ごとにやっているから、次のピスメ舞台は2013年になるのかな?w
『KEEP OUT』の小野健斗くん、今回の浜尾京介くんに、花壇を贈っている千葉雄大くん。何と律儀なこと。『タンブリング』の千葉くんには二人とも贈ったのだろうか。
11日の劇場版『スーパー戦隊199』初日舞台挨拶に、浜尾くんは舞台前に駆けつけるようだが、小野くんは名古屋公演のために欠席。残念。
アニメ化・テレビドラマ化されている黒乃奈々絵の人気コミックスの舞台版。
2007年にブルーシャトルで初舞台化、2009年にはFREE(S)で舞台化され、今回が第3弾となる。
元治元年京都。ある覚悟をもって新撰組に入隊するも、鬼の副長・土方の小姓として仕えることになった少年が、様々な人物との出会いと別れを経験する中、幕末史上で最も長い夜を迎えることになる話。
ストーリーやキャラクターは前2作の舞台とほぼ変わらず。演出は役者としても活躍の伊勢直弘(bpm)。
画期的だったのが、シアターGロッソを使った立体的な演出をしていること。1階2階と階上の3階建てのステージを駆使することで同時進行が可能となり、よりスピーディーで活気あふれる舞台を作り上げることができた。
なにしろ特撮のメッカ。今回は戦隊とテニミュがミックスされたキャストでw、芝居や殺陣にも若々しさが加味されているようだ。
Gロッソ的に休憩があるのは困りものだが、2時間30分に笑いとシリアスが程よく収まり、見どころの多い舞台となっていた。
メインは四人。市村鉄之助@吉村卓也は、掠れた声が気になるがまずまずの頑張り。兄・辰之助@滝口幸広は、バランスの取れた納め役。土方歳三@兼崎健太郎は、ダンディな声がよく似合い頼もしい存在感。沖田総司@浜尾京介は、身軽な颯爽とした殺陣で雰囲気がある。
近藤勇@タイソン大屋(30-DELUX)と枡屋喜右衛門@森大(少年社中)は、先月の『デスティーニー』で観たばかり。タイソンさんに髪の毛があって苦笑w。森さんに殺陣の場面がなくて勿体無い。
山南敬助@聡太郎は、眼鏡を押えるところがポイント。永倉新八@内藤大希が、活発で愛らしい存在。山崎歩@七海エリの京都弁が色っぽい。沙夜@森田涼花は歩き方が現代的で、とうとう声を聞けなかった。
小川直と井澤勇貴はともに初々しくのびのびした演技。女装もする小川くんは目力がありそう。井澤くんははっきりした声がイイ。
吉田稔麿@林剛史は、しばらく観ないうちに成長、色気と男気を漂わせ味わい深い。
鬼束道歩は狂言回しの役どころだが、実は一番アニメのキャラに近いかもw。
3バカトリオは痛快な癒しだが、平助が歳を取りすぎているような^^;。
殺陣や立ち回りは結構稽古を積んだようだ。ただ、音響が動きに合ってないことがしばしば^^;。
腕とか首とかも飛び、結構悲惨な光景も見せてリアルさを追求。
映像や影絵もなかなか派手。襖の使い方が少々クドい。土方と沖田のアドリブシーンは必要もないし集中力も途切れる。コメディにももう少し纏まり感が欲しい。
前説のサイゾー声は、歌まで唄おうとする井澤くん。私の席の後ろがどうやら井澤くんの関係者が座っていたようで、ウチワの話が耳に入ってきた。最後にハケる時もこっち方面に手を振っていたしw。
回替わり挨拶は、小川くんと井澤くんの18歳コンビ。背は高いが若いなぁ。小川くんは女装どうでした?と聞き、舞台が楽しいという井澤くんはあと100回やりたいとw。林さんが困ってたw。
147年前の6月5日に池田屋事件があったと、鬼束さんがマメ知識を披露。でもみんな、ほぉ~というだけのリアクションw。
夜公演には、アニメで鉄之助役だった小林由美子さんがおいでになりトークショーを開催。小林さんは2009年版で沙夜を演じたし、舞台とも繋がっていたいのかな。
2007年、2009年、2011年と奇数年ごとにやっているから、次のピスメ舞台は2013年になるのかな?w
『KEEP OUT』の小野健斗くん、今回の浜尾京介くんに、花壇を贈っている千葉雄大くん。何と律儀なこと。『タンブリング』の千葉くんには二人とも贈ったのだろうか。
11日の劇場版『スーパー戦隊199』初日舞台挨拶に、浜尾くんは舞台前に駆けつけるようだが、小野くんは名古屋公演のために欠席。残念。
舞台 遙かなる時空の中で2
2011年6月3日 舞台演劇舞台『遙かなる時空の中で2』初日を観てきた。
コーエーの『遙かなる時空の中で』シリーズの舞台化第二弾。
『舞一夜』『朧草紙』に続き、今回も演劇集団Z団のキタムラトシヒロが脚色・演出。
前作『遙かなる時空の中で』の時代から100年後の異世界。
怨霊がはびこる末法の京で、現代から呼び寄せられた龍神の神子が、院と帝の戦いをやめさせようと、八葉と共に力を尽くす物語。
コーエー・イベントに参加はしていたが、『遙か2』にはあまり思い入れもなく、設定や相関図を忘れかけていた。思い出しながら集中してストーリーを追った。
舞台『遙か1』と違うところは、現代から来たのは高倉花梨ひとりで、八葉を探して集めるところからはじまるということ。
しかも神子を守るべき八葉が院と帝に分かれており、院側にもう一人の龍神の神子がいるという複雑な設定であること。
孤立する花梨は、元の世界に帰りたい一心で頑張るが、やがて誰よりも京の人々のことを思い、何とかしたいと立ち上がるようになる。
『遙か1』の神子よりは前向きでなく、戸惑い悩む花梨には自ずと感情移入しやすい。
『遙か1』では“桜”だったが、今回は“紅葉”がモチーフとなり、舞台にも赤や黄色が彩る。
八葉たちのヴィジュアルも裏切らず、しっかりと役作りをしている。
前作に出てきたオリジナルキャラが、安倍泰明繋がりで再登場、笑いと活気のアクセントになっている。
演出上で大きく違うのは「花道」の使用。スピーディーな舞台運びに立体感と厚味を加えた。
たまにゲームやアニメの声優さんの声とも比べてしまうが、声がよく出てしっかり届く役者は目立つ。
平勝真@加藤慶祐は、力強く動的な芝居で上手い。彰紋@植田圭輔は、少年陰陽師から東宮に出世w。翡翠@JINは、色気のあるダンディな声でセクシー。源泉水@松村泰一郎(Studio Life)は、優しく真面目な中に強さを表現。安倍泰継@加藤良輔は、声はイマイチだが雰囲気はバッチリ。
源頼忠@石橋脩平は、殺陣はまだまだだが美しき長身。イサト@苅羽悠は、大人びた子供っぽさがハマり、とんがった目付きがイイ。藤原幸鷹@染谷俊之は、声は頼りないが理知的で品格がある。
星の一族・藤原紫&藤原深苑で、中島愛里と能登有沙が難しいセリフもこなして抜群。愛里さんは初舞台とは思えない出来。平千歳として、Z団の黒須あゆ美が謎めいた美女を演じる。
前作から引き続き登場のキャラには安心感。
真山奈緒と中村英司が現れる度に笑いが絶えないw。アイス効果抜群w、イヌネタ健在w。
小野麻亜矢は今回はキーマンとして大暗躍。汐崎アイルも出る度に含みがあるが、『ミラクル☆トレイン』の車掌のインパクトが忘れられんw。
衣装がよく再現されているが、動き易さをメインにしたのか、丈が短くなり過ぎた感じ^^;。泰継の太股が思いっきり見えていたようなw。
院と帝のヴィジュアルや声がないので、観るほうに少々想像力が必要。千歳はどうなったんだろう?
京の貧しい民が疲弊し飢えていくのをよそに、上のほうで権力闘争をやってる世の中は、今の日本の状況とも重なりそうでリアル感もあった。
『遙か1』の雰囲気を踏襲しつつ、新しい遙かワールドを作り上げようとするキャストやスタッフの意気込みが感じられる。
スペクタル大河ロマンという感じで、予想以上にワクワクドキドキさせて面白かった。これは2回は観たい舞台かも。
恒例のマルチエンディング。初日は平勝真だった。
天地の四神ごとの登場。前作を引き継ぎ、其々に趣向を凝らしているようだ。
ロシアン挨拶はシリン、最初は頼忠かと思って歓声が起きた。途中で涙ぐむ紫がカワイイ。
カテコは2回。最後は花凛が立派に挨拶して終了した。
次の観劇はトーク日と千秋楽。まだまだ進化成長していきそうだ。
コーエーの『遙かなる時空の中で』シリーズの舞台化第二弾。
『舞一夜』『朧草紙』に続き、今回も演劇集団Z団のキタムラトシヒロが脚色・演出。
前作『遙かなる時空の中で』の時代から100年後の異世界。
怨霊がはびこる末法の京で、現代から呼び寄せられた龍神の神子が、院と帝の戦いをやめさせようと、八葉と共に力を尽くす物語。
コーエー・イベントに参加はしていたが、『遙か2』にはあまり思い入れもなく、設定や相関図を忘れかけていた。思い出しながら集中してストーリーを追った。
舞台『遙か1』と違うところは、現代から来たのは高倉花梨ひとりで、八葉を探して集めるところからはじまるということ。
しかも神子を守るべき八葉が院と帝に分かれており、院側にもう一人の龍神の神子がいるという複雑な設定であること。
孤立する花梨は、元の世界に帰りたい一心で頑張るが、やがて誰よりも京の人々のことを思い、何とかしたいと立ち上がるようになる。
『遙か1』の神子よりは前向きでなく、戸惑い悩む花梨には自ずと感情移入しやすい。
『遙か1』では“桜”だったが、今回は“紅葉”がモチーフとなり、舞台にも赤や黄色が彩る。
八葉たちのヴィジュアルも裏切らず、しっかりと役作りをしている。
前作に出てきたオリジナルキャラが、安倍泰明繋がりで再登場、笑いと活気のアクセントになっている。
演出上で大きく違うのは「花道」の使用。スピーディーな舞台運びに立体感と厚味を加えた。
たまにゲームやアニメの声優さんの声とも比べてしまうが、声がよく出てしっかり届く役者は目立つ。
平勝真@加藤慶祐は、力強く動的な芝居で上手い。彰紋@植田圭輔は、少年陰陽師から東宮に出世w。翡翠@JINは、色気のあるダンディな声でセクシー。源泉水@松村泰一郎(Studio Life)は、優しく真面目な中に強さを表現。安倍泰継@加藤良輔は、声はイマイチだが雰囲気はバッチリ。
源頼忠@石橋脩平は、殺陣はまだまだだが美しき長身。イサト@苅羽悠は、大人びた子供っぽさがハマり、とんがった目付きがイイ。藤原幸鷹@染谷俊之は、声は頼りないが理知的で品格がある。
星の一族・藤原紫&藤原深苑で、中島愛里と能登有沙が難しいセリフもこなして抜群。愛里さんは初舞台とは思えない出来。平千歳として、Z団の黒須あゆ美が謎めいた美女を演じる。
前作から引き続き登場のキャラには安心感。
真山奈緒と中村英司が現れる度に笑いが絶えないw。アイス効果抜群w、イヌネタ健在w。
小野麻亜矢は今回はキーマンとして大暗躍。汐崎アイルも出る度に含みがあるが、『ミラクル☆トレイン』の車掌のインパクトが忘れられんw。
衣装がよく再現されているが、動き易さをメインにしたのか、丈が短くなり過ぎた感じ^^;。泰継の太股が思いっきり見えていたようなw。
院と帝のヴィジュアルや声がないので、観るほうに少々想像力が必要。千歳はどうなったんだろう?
京の貧しい民が疲弊し飢えていくのをよそに、上のほうで権力闘争をやってる世の中は、今の日本の状況とも重なりそうでリアル感もあった。
『遙か1』の雰囲気を踏襲しつつ、新しい遙かワールドを作り上げようとするキャストやスタッフの意気込みが感じられる。
スペクタル大河ロマンという感じで、予想以上にワクワクドキドキさせて面白かった。これは2回は観たい舞台かも。
恒例のマルチエンディング。初日は平勝真だった。
天地の四神ごとの登場。前作を引き継ぎ、其々に趣向を凝らしているようだ。
ロシアン挨拶はシリン、最初は頼忠かと思って歓声が起きた。途中で涙ぐむ紫がカワイイ。
カテコは2回。最後は花凛が立派に挨拶して終了した。
次の観劇はトーク日と千秋楽。まだまだ進化成長していきそうだ。
劇団BACCAS STAND BY MY
2011年6月2日 舞台演劇【月刊 Dplus】Vol.7 劇団BACCAS旗揚げ公演『STAND BY MY』を観てきた。
第7弾は、D-BOYSの鈴木裕樹&加治将樹のユニット、劇団BACCASの舞台。
とあるサエない男(加治)の部屋に、突如飼い猫のブチ(鈴木)が人間の姿になって現れ、男の恋を成就させようとする話。
作:鈴木裕樹、演出:加治将樹による手作り感溢れるラブコメディー。
ズッキーワールド全開! スリムなズッキーがカワイイ笑顔と俊敏な動きで愛らしい。
ちょっぴり“ラムちゃん”を思い出したっちゃw。
ジッカくんはビッグボイスで出ずっぱりの熱演。汗だくでひたむきな表情が愛しい。
シンプルな舞台装置ながら映像やボックスを駆使し、スピーディーで繊細な演出にも注目。
ほんわかと前向きになれる作品でした。
ぜひ第二弾にも繋げて頂きたい。続編もいいが、今度は日常とは違った切り口で。
終演後はズッキー&ジッカくんと握手。ちゃんとお話もできたv。
雄弥の時も買ったので、バッジ&フォトを購入。
月刊 Dplus Vol.8にも参加予定。足立くんの映画や雄弥の舞台挨拶も楽しみ。
第7弾は、D-BOYSの鈴木裕樹&加治将樹のユニット、劇団BACCASの舞台。
とあるサエない男(加治)の部屋に、突如飼い猫のブチ(鈴木)が人間の姿になって現れ、男の恋を成就させようとする話。
作:鈴木裕樹、演出:加治将樹による手作り感溢れるラブコメディー。
ズッキーワールド全開! スリムなズッキーがカワイイ笑顔と俊敏な動きで愛らしい。
ちょっぴり“ラムちゃん”を思い出したっちゃw。
ジッカくんはビッグボイスで出ずっぱりの熱演。汗だくでひたむきな表情が愛しい。
シンプルな舞台装置ながら映像やボックスを駆使し、スピーディーで繊細な演出にも注目。
ほんわかと前向きになれる作品でした。
ぜひ第二弾にも繋げて頂きたい。続編もいいが、今度は日常とは違った切り口で。
終演後はズッキー&ジッカくんと握手。ちゃんとお話もできたv。
雄弥の時も買ったので、バッジ&フォトを購入。
月刊 Dplus Vol.8にも参加予定。足立くんの映画や雄弥の舞台挨拶も楽しみ。
北区つかこうへい劇団 初級革命講座飛龍伝’80
2011年6月2日 舞台演劇北区つかこうへい劇団・解散公演【ALL THAT 飛龍伝】。
故・つかこうへい作品の中で最も愛されている作品のひとつ【飛龍伝】。
解散公演にあたって、ずっと観たかった1本目、『初級革命講座 飛龍伝’80』を観てきた。
安保闘争については漠然としか知らなかったが、劇の前に、闘争の歴史や用語解説から、全学連と機動隊のファッションに至るまで、分り易い説明があって観劇にかなり役立った。
舞台は、挫折したかつての革命家を、元機動隊員が「もう一度闘おう」と熱心に煽っていく話。
学生時代の志を失い逃げ口上でかわす熊田を、アノ手コノ手で説得する山崎だが、己の辛い過去をも噛み締める結果となる。
かつて、機動隊のジェラルミンの盾を破る礫「飛龍」を持っていたのが熊田。龍は再び、真っ赤な炎の中で飛び上るのか?
神尾佑、吉田智則、渋谷亜希のほぼ3人だけで2時間15分を喋り捲る舞台。
つかさんお得意の口立てセリフが、湯水のようにあふれだしてとまらない。
ステージに充満するもの凄い熱量と迫力とけたたましさに、ただただ圧倒される。
セリフから滲み出る切なさに胸が熱くなったり、たまに出るパクリやコネタに笑いも起きる。
何度も何度も同じようなセリフを繰り返す様子は、情熱的ではあるが時に滑稽。そのクドさと苦さにたまに眠気が起きる。
どちらも崇高な志と日本を思う気持ちがありながら、滲み出てくるのはブルジョワとプロレタリアの皮肉な力関係。
公開中の映画『マイ・バック・ページ』とも少々重なりそうだが、昔の学生は未来や希望があったからこそ燃えられたのかもしれない。
学生運動をした男が、卒業後東京電力に勤めるという構図に苦笑した。
この後は、『飛龍伝’90』『飛龍伝2000』と続く。
以前作られた、かわぐちかいじ先生イラストのポスターがロビーに展示中。仲介者を通して、1990年代につか氏がかわぐち氏に依頼をされたそうだが、出来上がりを気に入られたつか氏はその後何度もかわぐち氏に依頼をされたようだ。
この【飛龍伝】も、実はかいじ先生のイラストに惹かれたから観たかったのだ。
故・つかこうへい作品の中で最も愛されている作品のひとつ【飛龍伝】。
解散公演にあたって、ずっと観たかった1本目、『初級革命講座 飛龍伝’80』を観てきた。
安保闘争については漠然としか知らなかったが、劇の前に、闘争の歴史や用語解説から、全学連と機動隊のファッションに至るまで、分り易い説明があって観劇にかなり役立った。
舞台は、挫折したかつての革命家を、元機動隊員が「もう一度闘おう」と熱心に煽っていく話。
学生時代の志を失い逃げ口上でかわす熊田を、アノ手コノ手で説得する山崎だが、己の辛い過去をも噛み締める結果となる。
かつて、機動隊のジェラルミンの盾を破る礫「飛龍」を持っていたのが熊田。龍は再び、真っ赤な炎の中で飛び上るのか?
神尾佑、吉田智則、渋谷亜希のほぼ3人だけで2時間15分を喋り捲る舞台。
つかさんお得意の口立てセリフが、湯水のようにあふれだしてとまらない。
ステージに充満するもの凄い熱量と迫力とけたたましさに、ただただ圧倒される。
セリフから滲み出る切なさに胸が熱くなったり、たまに出るパクリやコネタに笑いも起きる。
何度も何度も同じようなセリフを繰り返す様子は、情熱的ではあるが時に滑稽。そのクドさと苦さにたまに眠気が起きる。
どちらも崇高な志と日本を思う気持ちがありながら、滲み出てくるのはブルジョワとプロレタリアの皮肉な力関係。
公開中の映画『マイ・バック・ページ』とも少々重なりそうだが、昔の学生は未来や希望があったからこそ燃えられたのかもしれない。
学生運動をした男が、卒業後東京電力に勤めるという構図に苦笑した。
この後は、『飛龍伝’90』『飛龍伝2000』と続く。
以前作られた、かわぐちかいじ先生イラストのポスターがロビーに展示中。仲介者を通して、1990年代につか氏がかわぐち氏に依頼をされたそうだが、出来上がりを気に入られたつか氏はその後何度もかわぐち氏に依頼をされたようだ。
この【飛龍伝】も、実はかいじ先生のイラストに惹かれたから観たかったのだ。
トライフル KEEP OUT!勝手にアジトにしないで下さい
2011年6月1日 舞台演劇トライフルエンターテインメントプロデュース『KEEP OUT! ~勝手にアジトにしないで下さい~』初日を観てきた。
初日割引の千円引き。
さすがに満席。
アジトである廃工場に集まりコンビニ強盗を企てる男たち。誰も寄り付かないハズの秘密の場所に、映画スタッフやサバゲーやコンパを目論む男女たちまでやってきて、事態は賑やかに大混乱する話。
劇団あかぺらが得意とする、ワンシチュエーション・コメディの和風版。
そうそう笑わないゾと構えていたが、進行するにつれて独特のコネタやパクリが生き、役者のコンビプレーも花開いて、思ったよりも笑わせてもらった。
勘違いと勘違いが複雑に絡み合う展開で、舞台では人物の会話の間やタイミング、リズムとテンポが重要になっていく。
今回は個性的な役者とフレッシュな若手がガッツリと稽古を積んだ成果が出ており、新たなコメディを作り出していた。
11人の俳優がまんべんなく登場するのがいい。
佐野瑞樹&川本成&石倉良信に、名古屋公演にだけ出演する湯澤幸一郎といえば、2009年舞台「真夏論」以来の集結。東京公演に湯澤さんは欠席だが、達者な三人の熱演は、一種リアルな様相もあって見応えたっぷり。佐野さんはグラサン効果で渋さが出ていて新鮮。
小野健斗は背的に目立つが、オデコを出した雰囲気がちゃんなかに似ていたw。戸谷公人も背的に目立つが、ヤワな雰囲気は高木心平(万平じゃなく)に似ている気がしたw。ゴセイブルーとディエンドの絡みは残念ながらあまり多くないw。
増田裕生は声優経験を生かした声の使い分けで、爽やかで硬派な印象。そういや増田さんは仁王(アニメ)で、健斗くんは柳(テニミュ)だし、二人は立海繋がりでもあったねw。
高木俊が意外な汚れ役だがw、ほのかに胡散臭くて達観していて大食らいで、インパクト溢れる愉快なキャラだった。
オープニング映像には出ていたが、劇中では自己紹介な場面が少なく、名前をあまり呼び合わないので、人物の名前がどうしても把握できない^^;。遠山以外は、もうちょっと覚え易い名前を付けて欲しかった。
映画のパクリやアニメのコネタは、使い古された割には独特感があって面白い。
衣装や小物もなかなか計算されており、照明の使い方も悪くない。
世相や社会を反映させた印象的なセリフも散りばめられているが、一番痛快だったのが「オレの口に入るものが食べ物だ!」(笑)。結構前向きになれる作品かもしれない。
初日からカーテンコール。佐野さん&川本さん&石倉さんが揃うと、話が果てしなく続きとまらないw。名古屋ではエンディングが変わるという。湯澤さんとはまだ合流しておらず、また新たな稽古がはじまるようだ^^;。今からもう1回同じものをやりますか?と、川本さんだけまだまだヤル気満々だったw。
いつかはユニットを組むのではと思ってたが、佐野瑞樹×佐野大樹のWBBがついに始動! 浅沼さんらbpmが関わるし、面白いものができそうだ。
初日割引の千円引き。
さすがに満席。
アジトである廃工場に集まりコンビニ強盗を企てる男たち。誰も寄り付かないハズの秘密の場所に、映画スタッフやサバゲーやコンパを目論む男女たちまでやってきて、事態は賑やかに大混乱する話。
劇団あかぺらが得意とする、ワンシチュエーション・コメディの和風版。
そうそう笑わないゾと構えていたが、進行するにつれて独特のコネタやパクリが生き、役者のコンビプレーも花開いて、思ったよりも笑わせてもらった。
勘違いと勘違いが複雑に絡み合う展開で、舞台では人物の会話の間やタイミング、リズムとテンポが重要になっていく。
今回は個性的な役者とフレッシュな若手がガッツリと稽古を積んだ成果が出ており、新たなコメディを作り出していた。
11人の俳優がまんべんなく登場するのがいい。
佐野瑞樹&川本成&石倉良信に、名古屋公演にだけ出演する湯澤幸一郎といえば、2009年舞台「真夏論」以来の集結。東京公演に湯澤さんは欠席だが、達者な三人の熱演は、一種リアルな様相もあって見応えたっぷり。佐野さんはグラサン効果で渋さが出ていて新鮮。
小野健斗は背的に目立つが、オデコを出した雰囲気がちゃんなかに似ていたw。戸谷公人も背的に目立つが、ヤワな雰囲気は高木心平(万平じゃなく)に似ている気がしたw。ゴセイブルーとディエンドの絡みは残念ながらあまり多くないw。
増田裕生は声優経験を生かした声の使い分けで、爽やかで硬派な印象。そういや増田さんは仁王(アニメ)で、健斗くんは柳(テニミュ)だし、二人は立海繋がりでもあったねw。
高木俊が意外な汚れ役だがw、ほのかに胡散臭くて達観していて大食らいで、インパクト溢れる愉快なキャラだった。
オープニング映像には出ていたが、劇中では自己紹介な場面が少なく、名前をあまり呼び合わないので、人物の名前がどうしても把握できない^^;。遠山以外は、もうちょっと覚え易い名前を付けて欲しかった。
映画のパクリやアニメのコネタは、使い古された割には独特感があって面白い。
衣装や小物もなかなか計算されており、照明の使い方も悪くない。
世相や社会を反映させた印象的なセリフも散りばめられているが、一番痛快だったのが「オレの口に入るものが食べ物だ!」(笑)。結構前向きになれる作品かもしれない。
初日からカーテンコール。佐野さん&川本さん&石倉さんが揃うと、話が果てしなく続きとまらないw。名古屋ではエンディングが変わるという。湯澤さんとはまだ合流しておらず、また新たな稽古がはじまるようだ^^;。今からもう1回同じものをやりますか?と、川本さんだけまだまだヤル気満々だったw。
いつかはユニットを組むのではと思ってたが、佐野瑞樹×佐野大樹のWBBがついに始動! 浅沼さんらbpmが関わるし、面白いものができそうだ。
劇団昴公演 エデンの東
2011年5月31日 舞台演劇劇団昴公演『エデンの東』を観てきた。
旧約聖書のカインとアベルがモチーフ。久しぶりに故郷へ帰ってきた青年が、弟の反対を押し切り謎の美女と結婚。カリフォルニアの地で双子の兄弟が生まれるが母は出奔。失意の中で生きようとする、父親と息子たちの姿を描いた物語。
『エデンの東』ときくと、たいていは映画版の印象が蘇り、ジェームズ・ディーンのことが浮かんでくる。
だが映画は、ジョン・スタインベックの原作のほんの4分の1部分に過ぎなく(日本語訳文庫本全4巻のうち最後の4巻目)、実は親子三代に渡るもっと壮大なストーリーだったのだ。
劇団昴版の戯曲は、映画版とは異なり、双子の兄弟の父親アダムを中心に展開していく。第一幕は、軍隊を除隊し放浪していた30代のアダムと弟チャーリーの確執、アダムの結婚と子供を授かるまで。第二幕は、彼の息子ケイレブ(キャル)とアロンの関係、家族の破滅と再生までを描く。
善良だが“普通”のアダムは、登場人物の関係性の中で重要な役割を果たす。壮絶な別れと葛藤を経験する中で、第一幕終盤でやっと“男”になり、第二幕終盤でようやく“父”になっていく。
全編通して、人を信じず憎しみと欲望にまみれた悪女を貫いたキャシーもまた、物語の“悪”の部分の主役であろう。
双子の名付け親でもあり、絶望のアダムに生きる勇気を与えたサミュエルは、実は『エデンの東』前半の主役でもあったようだ。
そしてアダムや双子を精神的にも深く強く支えたのは、中国系アメリカ人の召使いリーの存在だった。映画版ではリーはバッサリ抹消されていたが、彼こそが『エデンの東』の“神”であり、影の主役なのだろうと思う。
劇中では度々、旧約聖書の解釈について会話が交わされるが、リーの言ったヘブライ語「ティムシェル」はとても大切な思想と言葉として、物語を根本から支える。この曖昧模糊とした「選択」の言葉は、東洋的思想とも繋がるように思う。「東」というのは、「東洋」のことでもあったのかなと感じた。
舞台を通して、東洋人の私は、リーの存在意義に心から感謝と誇りを味わった。
シャンパンのコルクがホントに飛んだり、ステージ上から雨水が降ってきたりと、最前席だとなかなかリアルw。結露なのか、関係ない場面で度々上から水滴が落ちてきた時はちょっとドキリとした。
時の経過を洗濯物で表すとか、テーブルとタイヤで4人乗りの車に見立てるとか、アイデア溢れる楽しい演出も見どころ。
アダムの宮本充は、実直で柔軟な雰囲気でハマリ役。キャシーの日野由利加も、色気と緊張感を漂わせて熱演である。お二人ともアニメやゲームの声でもお馴染みだが、声だけで凛々しさやしたたかさを表現できる器用さもある。
サミュエルの西本裕行、ホレス保安官の田中正彦の演技も味わい深い。
何といっても、水野龍司演じるリーの包容力と優しさと知性と教養溢れる存在感が素晴らしいこと!
第二幕になると若々しい空気が漂って心が弾む。
粗暴だが心優しく活動的なキャルに中西陽介。映画ではジェームズ・ディーンが、1989年の昴版では平田広明が演じたそうだが、26歳の平田さんも観たかったw。
穏やかで知的で勉強好きで愛されるアロンに岩田翼。
キャルとアロンというと、成田美名子の漫画『CIPHER』を思い出す。今のアニメだと『青の祓魔師』の奥村燐と雪男に重なりそうw。
岩田さんと中西さんは同期だそうだが、舞台の二人のビジュアルが、千葉雄大と小澤亮太にソックリでニヤけてしまったw。来年にでもゴセイレッド&ゴーカイレッドで、「レッドの東」なタイトルで双子ちゃんを演じてほしいものだw。
平田さんといえば、Pカンパニー公演『夢、ハムレットの』が控える。キャルとも重なるハムレットは「選択」していくのだろうか。『エデン』のチラシが緑なのに比べて、『ハムレット』のチラシが青なのが面白い。
旧約聖書のカインとアベルがモチーフ。久しぶりに故郷へ帰ってきた青年が、弟の反対を押し切り謎の美女と結婚。カリフォルニアの地で双子の兄弟が生まれるが母は出奔。失意の中で生きようとする、父親と息子たちの姿を描いた物語。
『エデンの東』ときくと、たいていは映画版の印象が蘇り、ジェームズ・ディーンのことが浮かんでくる。
だが映画は、ジョン・スタインベックの原作のほんの4分の1部分に過ぎなく(日本語訳文庫本全4巻のうち最後の4巻目)、実は親子三代に渡るもっと壮大なストーリーだったのだ。
劇団昴版の戯曲は、映画版とは異なり、双子の兄弟の父親アダムを中心に展開していく。第一幕は、軍隊を除隊し放浪していた30代のアダムと弟チャーリーの確執、アダムの結婚と子供を授かるまで。第二幕は、彼の息子ケイレブ(キャル)とアロンの関係、家族の破滅と再生までを描く。
善良だが“普通”のアダムは、登場人物の関係性の中で重要な役割を果たす。壮絶な別れと葛藤を経験する中で、第一幕終盤でやっと“男”になり、第二幕終盤でようやく“父”になっていく。
全編通して、人を信じず憎しみと欲望にまみれた悪女を貫いたキャシーもまた、物語の“悪”の部分の主役であろう。
双子の名付け親でもあり、絶望のアダムに生きる勇気を与えたサミュエルは、実は『エデンの東』前半の主役でもあったようだ。
そしてアダムや双子を精神的にも深く強く支えたのは、中国系アメリカ人の召使いリーの存在だった。映画版ではリーはバッサリ抹消されていたが、彼こそが『エデンの東』の“神”であり、影の主役なのだろうと思う。
劇中では度々、旧約聖書の解釈について会話が交わされるが、リーの言ったヘブライ語「ティムシェル」はとても大切な思想と言葉として、物語を根本から支える。この曖昧模糊とした「選択」の言葉は、東洋的思想とも繋がるように思う。「東」というのは、「東洋」のことでもあったのかなと感じた。
舞台を通して、東洋人の私は、リーの存在意義に心から感謝と誇りを味わった。
シャンパンのコルクがホントに飛んだり、ステージ上から雨水が降ってきたりと、最前席だとなかなかリアルw。結露なのか、関係ない場面で度々上から水滴が落ちてきた時はちょっとドキリとした。
時の経過を洗濯物で表すとか、テーブルとタイヤで4人乗りの車に見立てるとか、アイデア溢れる楽しい演出も見どころ。
アダムの宮本充は、実直で柔軟な雰囲気でハマリ役。キャシーの日野由利加も、色気と緊張感を漂わせて熱演である。お二人ともアニメやゲームの声でもお馴染みだが、声だけで凛々しさやしたたかさを表現できる器用さもある。
サミュエルの西本裕行、ホレス保安官の田中正彦の演技も味わい深い。
何といっても、水野龍司演じるリーの包容力と優しさと知性と教養溢れる存在感が素晴らしいこと!
第二幕になると若々しい空気が漂って心が弾む。
粗暴だが心優しく活動的なキャルに中西陽介。映画ではジェームズ・ディーンが、1989年の昴版では平田広明が演じたそうだが、26歳の平田さんも観たかったw。
穏やかで知的で勉強好きで愛されるアロンに岩田翼。
キャルとアロンというと、成田美名子の漫画『CIPHER』を思い出す。今のアニメだと『青の祓魔師』の奥村燐と雪男に重なりそうw。
岩田さんと中西さんは同期だそうだが、舞台の二人のビジュアルが、千葉雄大と小澤亮太にソックリでニヤけてしまったw。来年にでもゴセイレッド&ゴーカイレッドで、「レッドの東」なタイトルで双子ちゃんを演じてほしいものだw。
平田さんといえば、Pカンパニー公演『夢、ハムレットの』が控える。キャルとも重なるハムレットは「選択」していくのだろうか。『エデン』のチラシが緑なのに比べて、『ハムレット』のチラシが青なのが面白い。
ミュージカル三銃士 製作発表
2011年5月30日 舞台演劇ミュージカル『三銃士』製作発表オーディエンスに行ってきた。
応募総数4800のうち1000名様ご招待だったとか。
抽選の席は後方だったが意外と観易かった。
登壇者は、井上芳雄(ダルタニャン)橋本さとし(アトス)石井一孝(アラミス)岸祐二(ポルトス)瀬名じゅん(ミレディ)山口祐一郎(リシュルー枢機卿)の6人。皆さん衣装じゃなく私服。
最初に井上さんが、ミュージカルナンバーからダルタニャンの旅立ちの歌「今日がその日♪」を披露。私服で普段使いの井上さんは、何となく見た感じが福山潤に似ているw。先日の潤潤はオカッパだったけど^^;。もちろん声は全然違うけどね。
6人が椅子に座って、日本初演メンバーとしての挨拶や意気込みを語る。
続いて、HPで事前に募集したお客様からの質問について。
三銃士の三人は、他の二人に負けないゾ!というところに答える。橋本さんが「身長と年齢w」石井さんが「声の大きさ」と答える。岸さんは「この二人には勝てないッスよ」「どちらかというとフォロー」と構えつつ、「若い頃後楽園で地球の平和を守っていた」と言ったので、戦隊ファンとして大いに誇りに思った(笑)。
剣の扱いについて(これは私も質問した内容)。フェンシングの基本は「突き」で手首だけでやる殺陣の難しさに三人とも苦戦中。特訓の翌日は体のふしぶしが痛くなるとか。井上さんだけ稽古に遅れを取っていて、戦々恐々としつつも追いつく姿勢。経験者の瀬名さんが一番上手くて爽やかだとかw。立ち回りはなさそうな山口さんは、出来がよくなるとフェンシングの先が折れて客席に飛ぶから気をつけて!と妙なアドバイスw。
最後に三銃士&ダルタニャンの歌「ひとりはみんなのために♪」を披露。途中で井上さんが下水道のフタを開けて『レ・ミゼ』風にしたりw、4人が肩を組んで仲良く声を揃えたりと、和気藹々のムードたっぷり。「仲間」とか「進めーっ!」とか歌の調子や歌詞が、NHKのアニメっぽいインパクトで凛々しいこと。アニメ『三銃士』も懐かしく思い出された。
ミュージカル『三銃士』は8月に観る予定だが、7月中にも観たくなってきた。
45分弱で終了したので、そのまま上野へ。昨年橋本さん&岸さんが出た『戯伝写楽』繋がりで、『写楽』へ。
応募総数4800のうち1000名様ご招待だったとか。
抽選の席は後方だったが意外と観易かった。
登壇者は、井上芳雄(ダルタニャン)橋本さとし(アトス)石井一孝(アラミス)岸祐二(ポルトス)瀬名じゅん(ミレディ)山口祐一郎(リシュルー枢機卿)の6人。皆さん衣装じゃなく私服。
最初に井上さんが、ミュージカルナンバーからダルタニャンの旅立ちの歌「今日がその日♪」を披露。私服で普段使いの井上さんは、何となく見た感じが福山潤に似ているw。先日の潤潤はオカッパだったけど^^;。もちろん声は全然違うけどね。
6人が椅子に座って、日本初演メンバーとしての挨拶や意気込みを語る。
続いて、HPで事前に募集したお客様からの質問について。
三銃士の三人は、他の二人に負けないゾ!というところに答える。橋本さんが「身長と年齢w」石井さんが「声の大きさ」と答える。岸さんは「この二人には勝てないッスよ」「どちらかというとフォロー」と構えつつ、「若い頃後楽園で地球の平和を守っていた」と言ったので、戦隊ファンとして大いに誇りに思った(笑)。
剣の扱いについて(これは私も質問した内容)。フェンシングの基本は「突き」で手首だけでやる殺陣の難しさに三人とも苦戦中。特訓の翌日は体のふしぶしが痛くなるとか。井上さんだけ稽古に遅れを取っていて、戦々恐々としつつも追いつく姿勢。経験者の瀬名さんが一番上手くて爽やかだとかw。立ち回りはなさそうな山口さんは、出来がよくなるとフェンシングの先が折れて客席に飛ぶから気をつけて!と妙なアドバイスw。
最後に三銃士&ダルタニャンの歌「ひとりはみんなのために♪」を披露。途中で井上さんが下水道のフタを開けて『レ・ミゼ』風にしたりw、4人が肩を組んで仲良く声を揃えたりと、和気藹々のムードたっぷり。「仲間」とか「進めーっ!」とか歌の調子や歌詞が、NHKのアニメっぽいインパクトで凛々しいこと。アニメ『三銃士』も懐かしく思い出された。
ミュージカル『三銃士』は8月に観る予定だが、7月中にも観たくなってきた。
45分弱で終了したので、そのまま上野へ。昨年橋本さん&岸さんが出た『戯伝写楽』繋がりで、『写楽』へ。
劇団秦組 らん2011New version!!
2011年5月26日 舞台演劇劇団「秦組」 vol.4『らん―2011New version!!―』を観てきた。
昨年、俳優座にて好評を博した公演の再演らしい。
劇団のことも出演者も何もかもお初だが、誠治郎さん&根本さんが出るというので足を運んだ。
古代日本。城主の強権支配に苦しむ村人たちが、蔑んでいた赤谷の者たちの力を借りて反抗するが、強者たちの思惑と陰謀と戦いにより、ひたむきな少女と青年の運命をも巻き込んでいく。
前作は観てないので比べられないが、総勢49人の大人数による猛烈なマンパワーは圧巻。
刀や弓だけでなく、クワやスキやオノが乱れ飛ぶ殺陣もグチャグチャで凄まじい。
ナマの津軽三味線がかなりの効果。サックスやクラリネットやピアノも入り、新しい革命的なステージを目指している。
城主と家来、村人たち、赤谷の者たちが登場する三つ巴の様相は、一見、舞台『SAMURAI 7』をも思わせる。殿のヴィジュアルなんてソックリw。大きく違うのは、弱く貧しいハズだった村人が、赤谷の者を排除しようとすることだ。城主にウマイことを言い含められ、支配される側の弱みとはいえ、平然と恩を仇でかえそうとする村人たち。
かくて、裏切りや騙しが横行し、卑怯で最低な者たちが甘い汁を吸おうとする、暗黒の世界観が舞台となる。
ここでは、純粋な少女の思いも、争いをやめたいと願う青年の主張も、少女を見守る男のいじらしさも、すべて飲み干されてしまう。
昔は武士でなくとも、武器をもって相手をやらなければ、自分がやられてしまうということもあっただろう。ひとりだけ違う意見を言えば、村八分やスケープゴードの餌食にされることもあっただろう。
今だって支配者は安心させる甘い言葉で民衆を騙して利用し、最後は痛烈なしっぺ返しをすることも茶飯事であろう。
そういう現実を直視させることも必要だろう。
だが舞台上だけは、たくさんの人が殺し合う果てに、何らかの希望や爽快感が欲しかった。切なさや虚しさだけでは、何ともやりきれない。後味の悪さだけが残った。
シリアスとコミカルのバランスもいまひとつ。ギャグやネタを多くして笑わせようとさせるが、やり方があざとくてかえって笑いがこぼれない。締めるべきところは真面目に、流れを断ち切らないようにしてくれないと、何も信用できなくなる。
キャラクターの生き方も半端で真剣さが足りなくて、誰にも感情移入できなかった。正直、あれもこれもウザい。フラグも立ち過ぎっ。あいつらみんな消えればいいのに、とさえ思った^^;。不快感が増すキャラが多過ぎた。
男性客が多かったが、若くピチピチした女優さんたちのアクションやギャグがお目当てだったのだろうか。確かに気迫のこもった熱演だったが、芝居としてはまだまだの段階。
らん@矢島舞美(℃-ute)は、髪を振り乱した二刀流の殺陣が最大の見どころ。「らん8歳」の回想シーンが可愛いが、ホントにまだ19歳の若さで堂々とした立ち回りは見事だと思う。
正太郎@中村誠治郎は、見どころ盛りだくさん。女殺しのモテモテぶりや、告白や、“月”アクションと、チャーミングなところは尽きない。殺陣やアクションも格好良かったし、誠治郎の名を知らしめた作品だといえよう。
イタチ@根本正勝は、役どころとしても出番的にも微妙^^;。卑怯だと自己申告するほどではないし、お茶目でお調子者な部分が目立つ。純粋で一途な思いはよく出ていて、根本さんならではの情熱的な演技が見られた。
石影@横山一敏(JAE)が、大槍を振り回して武骨で豪快なサムライとして凄かった。舞台の殺陣師としても指導。横山さんといえば、レッドレーサーやジェネラルシャドウのスーアクでも活躍し、『白鎧亜』以来だったので懐かしくもなった。
月影@杉本有美も、特撮で結構活躍してたね。頑張ったアクションの割に、声やセリフの稚拙さが目立つ。
丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)や藤沢大悟は、役的にもう勘弁という感じ^^;。丸尾さんは中村昌也に似ているかも。
同じ殺陣やアクションものなら、先週観た『デスティニー』のほうが、まだ“死”に重みがあり、“運命”や“思い”に惹かれるものがあった。
この舞台は、ただ不快になり苦痛になるだけ。何度も時計を見たが、休憩入れて約3時間は辛くてたまらなかった。
不便な立地の劇場も疲れた。この舞台がまた再演しようともう観ないと思う。
昨年、俳優座にて好評を博した公演の再演らしい。
劇団のことも出演者も何もかもお初だが、誠治郎さん&根本さんが出るというので足を運んだ。
古代日本。城主の強権支配に苦しむ村人たちが、蔑んでいた赤谷の者たちの力を借りて反抗するが、強者たちの思惑と陰謀と戦いにより、ひたむきな少女と青年の運命をも巻き込んでいく。
前作は観てないので比べられないが、総勢49人の大人数による猛烈なマンパワーは圧巻。
刀や弓だけでなく、クワやスキやオノが乱れ飛ぶ殺陣もグチャグチャで凄まじい。
ナマの津軽三味線がかなりの効果。サックスやクラリネットやピアノも入り、新しい革命的なステージを目指している。
城主と家来、村人たち、赤谷の者たちが登場する三つ巴の様相は、一見、舞台『SAMURAI 7』をも思わせる。殿のヴィジュアルなんてソックリw。大きく違うのは、弱く貧しいハズだった村人が、赤谷の者を排除しようとすることだ。城主にウマイことを言い含められ、支配される側の弱みとはいえ、平然と恩を仇でかえそうとする村人たち。
かくて、裏切りや騙しが横行し、卑怯で最低な者たちが甘い汁を吸おうとする、暗黒の世界観が舞台となる。
ここでは、純粋な少女の思いも、争いをやめたいと願う青年の主張も、少女を見守る男のいじらしさも、すべて飲み干されてしまう。
昔は武士でなくとも、武器をもって相手をやらなければ、自分がやられてしまうということもあっただろう。ひとりだけ違う意見を言えば、村八分やスケープゴードの餌食にされることもあっただろう。
今だって支配者は安心させる甘い言葉で民衆を騙して利用し、最後は痛烈なしっぺ返しをすることも茶飯事であろう。
そういう現実を直視させることも必要だろう。
だが舞台上だけは、たくさんの人が殺し合う果てに、何らかの希望や爽快感が欲しかった。切なさや虚しさだけでは、何ともやりきれない。後味の悪さだけが残った。
シリアスとコミカルのバランスもいまひとつ。ギャグやネタを多くして笑わせようとさせるが、やり方があざとくてかえって笑いがこぼれない。締めるべきところは真面目に、流れを断ち切らないようにしてくれないと、何も信用できなくなる。
キャラクターの生き方も半端で真剣さが足りなくて、誰にも感情移入できなかった。正直、あれもこれもウザい。フラグも立ち過ぎっ。あいつらみんな消えればいいのに、とさえ思った^^;。不快感が増すキャラが多過ぎた。
男性客が多かったが、若くピチピチした女優さんたちのアクションやギャグがお目当てだったのだろうか。確かに気迫のこもった熱演だったが、芝居としてはまだまだの段階。
らん@矢島舞美(℃-ute)は、髪を振り乱した二刀流の殺陣が最大の見どころ。「らん8歳」の回想シーンが可愛いが、ホントにまだ19歳の若さで堂々とした立ち回りは見事だと思う。
正太郎@中村誠治郎は、見どころ盛りだくさん。女殺しのモテモテぶりや、告白や、“月”アクションと、チャーミングなところは尽きない。殺陣やアクションも格好良かったし、誠治郎の名を知らしめた作品だといえよう。
イタチ@根本正勝は、役どころとしても出番的にも微妙^^;。卑怯だと自己申告するほどではないし、お茶目でお調子者な部分が目立つ。純粋で一途な思いはよく出ていて、根本さんならではの情熱的な演技が見られた。
石影@横山一敏(JAE)が、大槍を振り回して武骨で豪快なサムライとして凄かった。舞台の殺陣師としても指導。横山さんといえば、レッドレーサーやジェネラルシャドウのスーアクでも活躍し、『白鎧亜』以来だったので懐かしくもなった。
月影@杉本有美も、特撮で結構活躍してたね。頑張ったアクションの割に、声やセリフの稚拙さが目立つ。
丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)や藤沢大悟は、役的にもう勘弁という感じ^^;。丸尾さんは中村昌也に似ているかも。
同じ殺陣やアクションものなら、先週観た『デスティニー』のほうが、まだ“死”に重みがあり、“運命”や“思い”に惹かれるものがあった。
この舞台は、ただ不快になり苦痛になるだけ。何度も時計を見たが、休憩入れて約3時間は辛くてたまらなかった。
不便な立地の劇場も疲れた。この舞台がまた再演しようともう観ないと思う。
マグダラなマリア Reprise初日
2011年5月25日 舞台演劇マリア・マグダレーナ来日公演『マグダラなマリア』~マリアさんのMad(Apple) Tea Party (Reprise!)~ 初日を観てきた。
歌手であり、女優であり、高級娼婦でもある華麗な美女、マリア・マグダレーナが繰り広げる芝居・歌・トーク。大人なお嬢様限定(!?)のエロティシズムと耽美にあふれたステージ。
原作・脚本・演出・音楽は湯澤幸一郎。湯澤ワールド全開である。
不治の病をおして日本初公演にのぞんだマリアさんをよそに、あるどす黒い陰謀が渦巻く話。
三年前の初来日公演は秋から冬にかけてだったが、今回は春から夏にかけての再演。
初演のキャストがほぼ揃い、時代的には『マグダラなマリア』シリーズ第三弾の後の話となる。
あいにくコマ劇場は消えたが、装いも新たなサンシャイン。客席を使う演出なので、前方通路席はお楽しみも盛りだくさんw。
初演で筋書きは知っているが、やはり第一弾はキャラが明確に活躍しており一番面白い。
初演と違うのは、みんな芝居やダンスがパワーアップしていたこと。
三年の間にみんな筋力アップしたのか、女性役の方は衣装がちょっとキツキツな感じw。
シュウゴの背がまたまた伸びていたのにビックリ。コバーケン役だけが変更。グレイスとクリッパラが思ってた以上に出番あり。
津田健次郎(グレイス)は、歌にコントに芝居にダンスと大忙し。ツダケンのマジメな歌を聴くのは久しぶり~♪ あの長いドレスを引き摺ってアクロバットまで披露w。「カッ」とお下品な格好をするのもチャーム。グレイスあってのマリアさんだなと、あらためてほのぼのとした。
藤原祐規(クリッパラ)は、パワフルな芝居で進行させて、ダンスが上手かった。
KENN(カール男爵)は、イヤミな芝居が上手くなって楽しそう。
米原幸佑(ローズマリー)は、またまたパワフルだが、繊細な表情がイイ。
市瀬秀和(サムライは、殺陣の腕前もアップ、独特の格好良さw。
永嶋柊吾(ハンス)は、背が伸びた分ギスギスに痩せているが、芝居はしっかり。
斎藤ヤスカ(クララ)は、飄々とした妖艶な芝居に更に磨きがかかり、素肌がとても綺麗で驚いた。
政岡泰志が新コバーケン。体当たりのアドリブはまだ手探りだが奮闘。
オープニングのえびちゃんのナマ・アコーディオンが懐かしい。マグダラな田代さんも健在。
見どころはてんこ盛り。DVDでも観れるが、やはりナマはコワイ!(笑)
グレイスとローズマリーのキス、グレイスとカールのキス、クララとハンスのキスが、さりげな雰囲気でイイ。
グレイスとクリッパラの絡みは『はてるまでラジオ』彷彿。
サムライとクリッパラでは、ハコトチリにリボーンネタw。コマが懐かしい。
グレイスとサムライのフラフラダンスもイケるが、カールとクリッパラのダンスはクリッパラのほうが上手かった。藤原くんのはショー的な踊りで、KENNのはライブの踊りなんだね。
カールとローズマリーの歌「愛は罪を超えて♪」が、客席降りがあるのは分ってたが、いきなり米原くんが飛び込んできてビックリ! 膝枕に男の人だぜw。ローズマリーのドレスにもつい触っちゃった(すっごい頑丈)。しかも向こうではKENNが手を広げてる~。二人して客席に向かって「バカヤロー!」(笑)。驚きと興奮で悶絶しそうになった(^o^)。
二幕はじめはコバーケンのひとり舞台。フンドシで尻拭いだが、コイツもいきなりキターっ!もう、もう、どうしてくれよう^_^;。恐怖の瞬間にビビリ捲り(苦笑)。しかも後席にいた元祖コバーケンのズボンを脱がせてステージへ引っ張り込み。これには元祖もビビったでしょw。
カールがクララの体をまさぐるシーン、前より艶かしくてドキドキ。KENNのテクニックアップ。
マリアさんが歌う「アヴェ・マリア」は必見。『トーマの心臓』がちょっぴり浮かぶ。
個人的にもハプニング続出。こんなに大興奮した舞台はめったにないかもw。ホント、ナマはコワイ!(笑)
最後は手拍子と共に、ダンスあり、お辞儀ありで、賑やかに大団円。
マリアさんから池袋北口をターゲットにした言葉をありがたく拝聴して終了した。
 ̄
ニコミュ『聖闘士星矢』の一部キャストが発表。
何とエリスがマリアさん!(゜o゜) セイレーンになりそう♪
敵キャラにもマリアさん関係キャストが。妖しいエロチックな舞台になりそうw。
歌手であり、女優であり、高級娼婦でもある華麗な美女、マリア・マグダレーナが繰り広げる芝居・歌・トーク。大人なお嬢様限定(!?)のエロティシズムと耽美にあふれたステージ。
原作・脚本・演出・音楽は湯澤幸一郎。湯澤ワールド全開である。
不治の病をおして日本初公演にのぞんだマリアさんをよそに、あるどす黒い陰謀が渦巻く話。
三年前の初来日公演は秋から冬にかけてだったが、今回は春から夏にかけての再演。
初演のキャストがほぼ揃い、時代的には『マグダラなマリア』シリーズ第三弾の後の話となる。
あいにくコマ劇場は消えたが、装いも新たなサンシャイン。客席を使う演出なので、前方通路席はお楽しみも盛りだくさんw。
初演で筋書きは知っているが、やはり第一弾はキャラが明確に活躍しており一番面白い。
初演と違うのは、みんな芝居やダンスがパワーアップしていたこと。
三年の間にみんな筋力アップしたのか、女性役の方は衣装がちょっとキツキツな感じw。
シュウゴの背がまたまた伸びていたのにビックリ。コバーケン役だけが変更。グレイスとクリッパラが思ってた以上に出番あり。
津田健次郎(グレイス)は、歌にコントに芝居にダンスと大忙し。ツダケンのマジメな歌を聴くのは久しぶり~♪ あの長いドレスを引き摺ってアクロバットまで披露w。「カッ」とお下品な格好をするのもチャーム。グレイスあってのマリアさんだなと、あらためてほのぼのとした。
藤原祐規(クリッパラ)は、パワフルな芝居で進行させて、ダンスが上手かった。
KENN(カール男爵)は、イヤミな芝居が上手くなって楽しそう。
米原幸佑(ローズマリー)は、またまたパワフルだが、繊細な表情がイイ。
市瀬秀和(サムライは、殺陣の腕前もアップ、独特の格好良さw。
永嶋柊吾(ハンス)は、背が伸びた分ギスギスに痩せているが、芝居はしっかり。
斎藤ヤスカ(クララ)は、飄々とした妖艶な芝居に更に磨きがかかり、素肌がとても綺麗で驚いた。
政岡泰志が新コバーケン。体当たりのアドリブはまだ手探りだが奮闘。
オープニングのえびちゃんのナマ・アコーディオンが懐かしい。マグダラな田代さんも健在。
見どころはてんこ盛り。DVDでも観れるが、やはりナマはコワイ!(笑)
グレイスとローズマリーのキス、グレイスとカールのキス、クララとハンスのキスが、さりげな雰囲気でイイ。
グレイスとクリッパラの絡みは『はてるまでラジオ』彷彿。
サムライとクリッパラでは、ハコトチリにリボーンネタw。コマが懐かしい。
グレイスとサムライのフラフラダンスもイケるが、カールとクリッパラのダンスはクリッパラのほうが上手かった。藤原くんのはショー的な踊りで、KENNのはライブの踊りなんだね。
カールとローズマリーの歌「愛は罪を超えて♪」が、客席降りがあるのは分ってたが、いきなり米原くんが飛び込んできてビックリ! 膝枕に男の人だぜw。ローズマリーのドレスにもつい触っちゃった(すっごい頑丈)。しかも向こうではKENNが手を広げてる~。二人して客席に向かって「バカヤロー!」(笑)。驚きと興奮で悶絶しそうになった(^o^)。
二幕はじめはコバーケンのひとり舞台。フンドシで尻拭いだが、コイツもいきなりキターっ!もう、もう、どうしてくれよう^_^;。恐怖の瞬間にビビリ捲り(苦笑)。しかも後席にいた元祖コバーケンのズボンを脱がせてステージへ引っ張り込み。これには元祖もビビったでしょw。
カールがクララの体をまさぐるシーン、前より艶かしくてドキドキ。KENNのテクニックアップ。
マリアさんが歌う「アヴェ・マリア」は必見。『トーマの心臓』がちょっぴり浮かぶ。
個人的にもハプニング続出。こんなに大興奮した舞台はめったにないかもw。ホント、ナマはコワイ!(笑)
最後は手拍子と共に、ダンスあり、お辞儀ありで、賑やかに大団円。
マリアさんから池袋北口をターゲットにした言葉をありがたく拝聴して終了した。
 ̄
ニコミュ『聖闘士星矢』の一部キャストが発表。
何とエリスがマリアさん!(゜o゜) セイレーンになりそう♪
敵キャラにもマリアさん関係キャストが。妖しいエロチックな舞台になりそうw。
ミュージカル レ・ミゼラブル スペシャルキャスト公演
2011年5月24日 舞台演劇ミュージカル『レ・ミゼラブル』スペシャル・キャスト公演を観てきた。
今年のレ・ミゼ4回目は、チャリティーコンサートでも拝見した初演メンバーも参加するスペシャルなキャスト陣。
Studio Lifeでチケットを取ったおかげで、私のレ・ミゼ史上かつてない最良席! 前方中ブロック通路側で、キャストの顔をよく拝めて、視界を遮るものは何もない。ありがたや~。
スペシャル・キャストの面々はまさに別格!
歌のスケール感も違うし、歌い方も芝居的で美しい。表情や動きが細やかで丁寧で、人物の感情の動きが手に取るように分って心を大きく揺さぶる。今までにないくらい生き生きとした濃厚な舞台で、深い感動に包まれた。
今井清隆さん@ジャン・バルジャンは、今まで観たどのバルジャンよりも理想的でスケールが大きい。
林アキラさん@司教の深く豊かに包まれた歌で、もう涙ぐみそうになった。
岩崎宏美さん@ファンテーヌは、見た目は少々太めだが、七色の豊かな声と細かな表情が素晴らしい。まだあんな高い可愛らしい声が出るのね。年代的にも共鳴するものが多く、今まで観た中で最高のファンテーヌだった。
島田歌穂@エポニーヌは、とんがった顎と細い身体つきに先ず驚かされた。綺麗な細い声から、一気に凛々しくも鮮やかな歌声を響かせて観客を満たした。マリウスにキスする場面もステキ。
岡さんはジャベールがハマっていたが、岡幸二郎@アンジョルラスも新鮮でドキドキさせた。若々しく凛々しく頼もしく快活で、カリスマ性に満ちた青年。岡さんのアンジョルラスなら困難な戦闘も勝てると思わせたw。
石川禅@マリウスの壮大な歌い方は圧巻、強烈な存在感だった。繊細な表情も若々しく見せる。迫力と哀愁が爆発する「カフェ・ソング」にこんなに感激したことはなかった。石川さんの歌を聴かせられたら、もう他のマリウスの歌など聞けなくなりそうw。
岡アンジョルラスと石川マリウスは息も合い、歌も無敵なコンビ。二人に釣られて、学生たちの歌にも渾身の力が加わり、ABCカフェはいつにも増して力強く盛況な光景を見せていた。
鹿賀丈史@ジャベールは、独特の間とタメがある歌い方で、逆に新鮮に映った。最期の場面では哀愁あふれた歌声と芝居が輝いていた。
斎藤晴彦@テナルディエは、善良そうな顔から憎たらしく胡散臭くなっていくのがたまらん。歌もどんどんノリまくって迫力が出ていた。エポを何度も叩く場面がとってもリアル。
鳳蘭@マダム・テナルディエは、胸は大きく声も大きいけど、柔らかで垢抜けた印象。ウエディングのドレス姿は、正直、綺麗な顔立ちに見えたw。
豪華キャストの中で、神田紗也加@コゼットだけが異質な小さい存在。表情も可愛く芝居も丁寧にこなし、歌もソツなく頑張っていたが、声の細さや頼りなさがここではいっそうわかってしまった。ソロはいいのだが、デュエットでは石川マリウスが強くて彼女の声が殆ど届いてこない。
石川マリウスとのバランスも、まるで歳の離れた兄妹のような感覚で、男女の愛情が伝わってこない。今回のコゼットは、周りの迫力に飲み込まれて薄い存在感だった。
他にコゼットをやれる女優がいなかったのだろうか。知名度や関係者事情があるのだろうが、紗也加さんにはやはり荷が重すぎたかもしれない。石川さんが相手なら、いっそ中山エミリさんなら合っていただろうなとも思う。
ガブローシュ@鈴木知憲は、昨日の清史郎くんよりは歌も芝居も一枚上手かな。放り上げる鞄も最高の出来だった。
グランテール@石飛幸治も、いつも以上に緊張感あふれる芝居。宏美さんファンテと絡む場面は迫力いっぱい。岡さんアンジョルラスとの対峙がたっぷりあり、二人の関係性も明確になっていた。
昨日の大津裕哉は小柄なので、場面が変わっても誰よりも見つけやすいw。下ネタや注目させる歌セリフが多いが、小柄な体のどこからあんな響く歌声が出るのだろう。若いし可愛いから、これから他の舞台でもどんどん注目されそうだ。
清史郎ガブと違って、鈴木ガブは自分でグラスを向けてグランテールにお酒をねだるのね。エポの死でも、清史郎ガブは泣くけど鈴木ガブは歯を食いしばる。この場面だけでガブの性格の違いが分るから面白い。
今井バルジャンは、しぶるエポから手紙を自分でひったくるし、色々なバルジャンが舞台に存在するんだなとあらためて感じ入った。
カテコは私のレ・ミゼ史上初の計6回!
3回目からスタオベとなり、ステージに登場されたのは演出のジョン・ケアード氏。
最高のキャストだと褒め称え、震災の混乱から立ち上がろうとする日本人を賞賛し、チャリティーコンサートにも関わらせて頂いたと、様々な思いを語った(英語で)。通訳の方が訳すより先に、観客にも英語の意味が何となく分ってしまうのがイイw。
ケアード氏は初演メンバーにも思い入れが強く、鹿賀さんには特に敬意を払われていたり、島田さんら女性陣とは深く抱擁をされて感謝を表していた。カテコ途中から感極まって涙ぐんだ紗也加さんを抱き寄せたりと、皆さんにまんべんなく愛情を注ぐ様子があたたかかった。
これで私にとっては本当に最後。さよなら私の『レ・ミゼラブル』!
悔いの残らぬように何度も観てきた。すべてが心に深く刻まれて満ち足りた思いだ。
オリジナル版は見納めだが、新演出の『レ・ミゼラブル』がまた観られる日を楽しみに待ちたい。
今年のレ・ミゼ4回目は、チャリティーコンサートでも拝見した初演メンバーも参加するスペシャルなキャスト陣。
Studio Lifeでチケットを取ったおかげで、私のレ・ミゼ史上かつてない最良席! 前方中ブロック通路側で、キャストの顔をよく拝めて、視界を遮るものは何もない。ありがたや~。
スペシャル・キャストの面々はまさに別格!
歌のスケール感も違うし、歌い方も芝居的で美しい。表情や動きが細やかで丁寧で、人物の感情の動きが手に取るように分って心を大きく揺さぶる。今までにないくらい生き生きとした濃厚な舞台で、深い感動に包まれた。
今井清隆さん@ジャン・バルジャンは、今まで観たどのバルジャンよりも理想的でスケールが大きい。
林アキラさん@司教の深く豊かに包まれた歌で、もう涙ぐみそうになった。
岩崎宏美さん@ファンテーヌは、見た目は少々太めだが、七色の豊かな声と細かな表情が素晴らしい。まだあんな高い可愛らしい声が出るのね。年代的にも共鳴するものが多く、今まで観た中で最高のファンテーヌだった。
島田歌穂@エポニーヌは、とんがった顎と細い身体つきに先ず驚かされた。綺麗な細い声から、一気に凛々しくも鮮やかな歌声を響かせて観客を満たした。マリウスにキスする場面もステキ。
岡さんはジャベールがハマっていたが、岡幸二郎@アンジョルラスも新鮮でドキドキさせた。若々しく凛々しく頼もしく快活で、カリスマ性に満ちた青年。岡さんのアンジョルラスなら困難な戦闘も勝てると思わせたw。
石川禅@マリウスの壮大な歌い方は圧巻、強烈な存在感だった。繊細な表情も若々しく見せる。迫力と哀愁が爆発する「カフェ・ソング」にこんなに感激したことはなかった。石川さんの歌を聴かせられたら、もう他のマリウスの歌など聞けなくなりそうw。
岡アンジョルラスと石川マリウスは息も合い、歌も無敵なコンビ。二人に釣られて、学生たちの歌にも渾身の力が加わり、ABCカフェはいつにも増して力強く盛況な光景を見せていた。
鹿賀丈史@ジャベールは、独特の間とタメがある歌い方で、逆に新鮮に映った。最期の場面では哀愁あふれた歌声と芝居が輝いていた。
斎藤晴彦@テナルディエは、善良そうな顔から憎たらしく胡散臭くなっていくのがたまらん。歌もどんどんノリまくって迫力が出ていた。エポを何度も叩く場面がとってもリアル。
鳳蘭@マダム・テナルディエは、胸は大きく声も大きいけど、柔らかで垢抜けた印象。ウエディングのドレス姿は、正直、綺麗な顔立ちに見えたw。
豪華キャストの中で、神田紗也加@コゼットだけが異質な小さい存在。表情も可愛く芝居も丁寧にこなし、歌もソツなく頑張っていたが、声の細さや頼りなさがここではいっそうわかってしまった。ソロはいいのだが、デュエットでは石川マリウスが強くて彼女の声が殆ど届いてこない。
石川マリウスとのバランスも、まるで歳の離れた兄妹のような感覚で、男女の愛情が伝わってこない。今回のコゼットは、周りの迫力に飲み込まれて薄い存在感だった。
他にコゼットをやれる女優がいなかったのだろうか。知名度や関係者事情があるのだろうが、紗也加さんにはやはり荷が重すぎたかもしれない。石川さんが相手なら、いっそ中山エミリさんなら合っていただろうなとも思う。
ガブローシュ@鈴木知憲は、昨日の清史郎くんよりは歌も芝居も一枚上手かな。放り上げる鞄も最高の出来だった。
グランテール@石飛幸治も、いつも以上に緊張感あふれる芝居。宏美さんファンテと絡む場面は迫力いっぱい。岡さんアンジョルラスとの対峙がたっぷりあり、二人の関係性も明確になっていた。
昨日の大津裕哉は小柄なので、場面が変わっても誰よりも見つけやすいw。下ネタや注目させる歌セリフが多いが、小柄な体のどこからあんな響く歌声が出るのだろう。若いし可愛いから、これから他の舞台でもどんどん注目されそうだ。
清史郎ガブと違って、鈴木ガブは自分でグラスを向けてグランテールにお酒をねだるのね。エポの死でも、清史郎ガブは泣くけど鈴木ガブは歯を食いしばる。この場面だけでガブの性格の違いが分るから面白い。
今井バルジャンは、しぶるエポから手紙を自分でひったくるし、色々なバルジャンが舞台に存在するんだなとあらためて感じ入った。
カテコは私のレ・ミゼ史上初の計6回!
3回目からスタオベとなり、ステージに登場されたのは演出のジョン・ケアード氏。
最高のキャストだと褒め称え、震災の混乱から立ち上がろうとする日本人を賞賛し、チャリティーコンサートにも関わらせて頂いたと、様々な思いを語った(英語で)。通訳の方が訳すより先に、観客にも英語の意味が何となく分ってしまうのがイイw。
ケアード氏は初演メンバーにも思い入れが強く、鹿賀さんには特に敬意を払われていたり、島田さんら女性陣とは深く抱擁をされて感謝を表していた。カテコ途中から感極まって涙ぐんだ紗也加さんを抱き寄せたりと、皆さんにまんべんなく愛情を注ぐ様子があたたかかった。
これで私にとっては本当に最後。さよなら私の『レ・ミゼラブル』!
悔いの残らぬように何度も観てきた。すべてが心に深く刻まれて満ち足りた思いだ。
オリジナル版は見納めだが、新演出の『レ・ミゼラブル』がまた観られる日を楽しみに待ちたい。