舞台 弱虫ペダル 前楽
2012年2月6日 舞台演劇舞台『弱虫ペダル』前楽を観てきた。
渡辺航の人気少年漫画の舞台化。
高校のロードレースという自転車競技を題材にしていて、映画『シャカリキ!』が思い出され、舞台になるとどうなるんだろうという好奇心と若手キャスト達に興味をもった。
原作未読のまま、事前にキャラクターやキャストをろくにチェックせず、予備知識のないまま観に行ったのは、少々無謀だったかもしれない。
会場アナウンスで、倉貫くんも出るんだ!とはじめて知ったり^^;。毎回日替わりなのかな。
小学生の時から千葉から秋葉原までママチャリで通い続けていた気が小さいオタク少年が、高校の自転車競技部へ誘われ、仲間と共に走る喜びを知り、クライマーとしての資質を見いだされるまでを描く。
連載中なのでまだまだ続くようだが、今回は一年生ウエルカムレースまでの話。
ロードレーサーで走り競う様子をどのように表現するのかと思ったが、“ハンドル”を使っての西田シャトナー独自の演出“パワーマイム”を駆使。当初はあまりに突拍子もないアイデアで苦笑しそうになったが、キャストの熱演も相まって、見慣れてくるとホントに乗って走ってるように見える。
ママチャリは本物だが、場面によってはホイールを出したり、高低板セットを巧みに動かして坂道や高低を表現したりと、黒子の手動操作が大活躍。俯瞰的な二階部分と盆の使い方が甘いが、場面や景色の表現には相当な苦労が伺われる。
効果を最大に発揮したのが、疾風感を煽る“風”の音響。キャストの解説も功を奏す。
舞台『風が強く吹いている』で使われたランニングマシンじゃなくて良かった。あれはキャストは楽だが、固定されて疾走感が出ない。この舞台はあえて演者を存分に動かして、ロードレーサーの旨味だけでなく、肉体や汗の熱量を観客に伝えてくれたのだろう。
そういう意味で試験的には成功しているが、キャストをかなり酷使されているようだ。
主人公以外の俳優はみんな何かの兼ね役。しかも殆ど着替えずに、ユニフォームの上に付け足すなど簡略させて本役以外を演じるから、最初はわけがわからん状態だった。
本編の最初の舞台はアキバで、みんなオタクを演じたり、フィギュアやプラモまでやったりw。
総北高校の女子生徒3人が、実は自転車競技部の3年生だったり(これは逆の言い方が正しいか)。箱根学園の3人が、競技部の1年生になって、これをネタにしたり。他にもメイドやカップルや一般人まで。ひとり6役以上やってた人もいたり。
この作品の世界観を作るには、キャスト9人では圧倒的に足りない。ほぼ出ずっぱりの人もいる。黒子3人も奮闘。セットを動かすのも人力。色々な面で低予算で、スケジュール的にも逼迫していたのかなと同情させられた。
ハンドルを持って、あの体勢のままでずっと動くキャストがスゴイ。さぞ筋肉を使い疲労するだろうと思う。両足の筋肉が見どころであるが、一競技終わる度に、どっと汗が滴り落ちるみなさん。20代後半や30代もいるキャスト陣が、汗を吹き出して真剣に取り組んだ舞台。その“熱”には心から拍手を送りたい。
小野田坂道役の村井良大は、眼鏡をかけ抑制された個性に情熱を秘め、笑顔を絶やさず泣きべそは純粋に演じ分けて、やはり上手い俳優だ。ミュージカルではないが、坂道の琴線に触れるようなソロが2曲あり、じんわりと歌い上げた。
前半のヤマ場で「友達がいなかったんだ」と叫ぶ場面は、坂道の弱さが強さに見えて、ぐっと込み上げるものがある。このセリフがあったから、ラストの坂道の心情に寄り添っていける。
「自転車ってこんなに気持ちイイんだ」「仲間と一緒に走るってこんなに楽しいんだ」(たぶんこんな風な台詞)この作品のカタルシスが伝わってきたようで、晴れやかな気分にさせた。
他キャラクターは外観から作り込んでいて、『テニミュ』と『イナイレ』を足した雰囲気w。
今泉の太田基裕は、クールな中に一途でホット。3年が演じた女生徒の手で制服が一気に引き裂かれる場面は、まるでキューティーハニーばりw。今泉は受けなのかw。
関西弁の赤髪が私好みの鳴子だが、はじめて知った鳥越裕貴の演技が実に上手い。ムードメーカーとしても達者、勾配の中のマイムも上手く、今後に期待させる存在感だ。
総北高校3年生3人はデカイのに、最初は女生徒の制服で出てきて、ミニスカや女言葉を強調するから面食らった。
金城なんてダレだかすぐに分からないまま、よく響くローボイスを聞いて郷本直也だとわかったぐらい。田所の大山真志はいかにもな大柄の役だが、彼が一番フリーダムに生き生き楽しくやっていた。緑の髪で「~ショ」が口癖な巻島の馬場良馬はちょっとオネエな雰囲気でバランスが取れている。馬場くんは『ゴーバスターズ』の撮影と並行しての舞台で大変だったと思うが、青いジャージ下はブルーバスターを意識してなのか?w
対して箱根学園3人は小さく見える。森本亮治、鈴木拡樹と経験豊かな年長者の中、若い玉城裕規もよく頑張る。3人とも箱学よりも、後半の総北1年の役のほうが印象に残ったかな。
倉貫匡弘は総北OBの寒咲役で、役的には後半から。原作に登場する女子マネージャーの兄だが、ロードレーサーを坂道にあげるとは何て太っ腹、というか都合のいい展開だなと思ったw。
総北3年生が回想する去年のインターハイのシーンが難だった。御堂筋ってのが現れたり、其々が箱学の3人と対抗したりで、キャラを把握できていなかった私には混乱し、長い回想に飽きがきて、眠気がどんどん襲ってきた。
後から考えると、去年の雪辱を今年のインターハイではらそうという決意や因縁のために挿入された回想だと分かるのだが、何故その場面をこのタイミングで?と思ってしまう。
坂道が入部しようかと葛藤するところを邪魔された感じで、肝心の坂道が全く出ない幕だったのもつまらなくさせた。村井くんの体力も考えた挿入なのだろうが、今回の舞台は総北だけに集中させてもよかったんじゃないかと思う。
開演前から、ラブひめのテーマ曲「恋のヒメヒメぺったんこ」(作曲・歌は桃井はるこ)が流れ、脳裏にこびりつきそうになる。劇中でもラストのヤマ場で効果的に流れた。
ところがカーテンコールで、キャスト全員がその曲で踊るからビックリ。公演グッズのアームリフレクターを腕に巻き付け、イイ年をしたお兄さんたちがにこやかにキュートに振り付け。その姿が可愛いすぎて笑うばかりw。
カテコでは、真志くんがリフレクターでふざけてたり、馬場くんが太ももを見せてたりと、仲良し雰囲気たっぷり。
最後に村井くんが「伝説になるかも」と挨拶していたが、確かにロードレースの初舞台化として伝説になりそう。
そして、これから面白くなりそうな話だから、舞台の続編も期待できそう。たぶん1年後になるか、キャストを一部替えることになりそうだが。その時にはもう少しお金をかけて、パワーアップさせた舞台演出を望みたい。
渡辺航の人気少年漫画の舞台化。
高校のロードレースという自転車競技を題材にしていて、映画『シャカリキ!』が思い出され、舞台になるとどうなるんだろうという好奇心と若手キャスト達に興味をもった。
原作未読のまま、事前にキャラクターやキャストをろくにチェックせず、予備知識のないまま観に行ったのは、少々無謀だったかもしれない。
会場アナウンスで、倉貫くんも出るんだ!とはじめて知ったり^^;。毎回日替わりなのかな。
小学生の時から千葉から秋葉原までママチャリで通い続けていた気が小さいオタク少年が、高校の自転車競技部へ誘われ、仲間と共に走る喜びを知り、クライマーとしての資質を見いだされるまでを描く。
連載中なのでまだまだ続くようだが、今回は一年生ウエルカムレースまでの話。
ロードレーサーで走り競う様子をどのように表現するのかと思ったが、“ハンドル”を使っての西田シャトナー独自の演出“パワーマイム”を駆使。当初はあまりに突拍子もないアイデアで苦笑しそうになったが、キャストの熱演も相まって、見慣れてくるとホントに乗って走ってるように見える。
ママチャリは本物だが、場面によってはホイールを出したり、高低板セットを巧みに動かして坂道や高低を表現したりと、黒子の手動操作が大活躍。俯瞰的な二階部分と盆の使い方が甘いが、場面や景色の表現には相当な苦労が伺われる。
効果を最大に発揮したのが、疾風感を煽る“風”の音響。キャストの解説も功を奏す。
舞台『風が強く吹いている』で使われたランニングマシンじゃなくて良かった。あれはキャストは楽だが、固定されて疾走感が出ない。この舞台はあえて演者を存分に動かして、ロードレーサーの旨味だけでなく、肉体や汗の熱量を観客に伝えてくれたのだろう。
そういう意味で試験的には成功しているが、キャストをかなり酷使されているようだ。
主人公以外の俳優はみんな何かの兼ね役。しかも殆ど着替えずに、ユニフォームの上に付け足すなど簡略させて本役以外を演じるから、最初はわけがわからん状態だった。
本編の最初の舞台はアキバで、みんなオタクを演じたり、フィギュアやプラモまでやったりw。
総北高校の女子生徒3人が、実は自転車競技部の3年生だったり(これは逆の言い方が正しいか)。箱根学園の3人が、競技部の1年生になって、これをネタにしたり。他にもメイドやカップルや一般人まで。ひとり6役以上やってた人もいたり。
この作品の世界観を作るには、キャスト9人では圧倒的に足りない。ほぼ出ずっぱりの人もいる。黒子3人も奮闘。セットを動かすのも人力。色々な面で低予算で、スケジュール的にも逼迫していたのかなと同情させられた。
ハンドルを持って、あの体勢のままでずっと動くキャストがスゴイ。さぞ筋肉を使い疲労するだろうと思う。両足の筋肉が見どころであるが、一競技終わる度に、どっと汗が滴り落ちるみなさん。20代後半や30代もいるキャスト陣が、汗を吹き出して真剣に取り組んだ舞台。その“熱”には心から拍手を送りたい。
小野田坂道役の村井良大は、眼鏡をかけ抑制された個性に情熱を秘め、笑顔を絶やさず泣きべそは純粋に演じ分けて、やはり上手い俳優だ。ミュージカルではないが、坂道の琴線に触れるようなソロが2曲あり、じんわりと歌い上げた。
前半のヤマ場で「友達がいなかったんだ」と叫ぶ場面は、坂道の弱さが強さに見えて、ぐっと込み上げるものがある。このセリフがあったから、ラストの坂道の心情に寄り添っていける。
「自転車ってこんなに気持ちイイんだ」「仲間と一緒に走るってこんなに楽しいんだ」(たぶんこんな風な台詞)この作品のカタルシスが伝わってきたようで、晴れやかな気分にさせた。
他キャラクターは外観から作り込んでいて、『テニミュ』と『イナイレ』を足した雰囲気w。
今泉の太田基裕は、クールな中に一途でホット。3年が演じた女生徒の手で制服が一気に引き裂かれる場面は、まるでキューティーハニーばりw。今泉は受けなのかw。
関西弁の赤髪が私好みの鳴子だが、はじめて知った鳥越裕貴の演技が実に上手い。ムードメーカーとしても達者、勾配の中のマイムも上手く、今後に期待させる存在感だ。
総北高校3年生3人はデカイのに、最初は女生徒の制服で出てきて、ミニスカや女言葉を強調するから面食らった。
金城なんてダレだかすぐに分からないまま、よく響くローボイスを聞いて郷本直也だとわかったぐらい。田所の大山真志はいかにもな大柄の役だが、彼が一番フリーダムに生き生き楽しくやっていた。緑の髪で「~ショ」が口癖な巻島の馬場良馬はちょっとオネエな雰囲気でバランスが取れている。馬場くんは『ゴーバスターズ』の撮影と並行しての舞台で大変だったと思うが、青いジャージ下はブルーバスターを意識してなのか?w
対して箱根学園3人は小さく見える。森本亮治、鈴木拡樹と経験豊かな年長者の中、若い玉城裕規もよく頑張る。3人とも箱学よりも、後半の総北1年の役のほうが印象に残ったかな。
倉貫匡弘は総北OBの寒咲役で、役的には後半から。原作に登場する女子マネージャーの兄だが、ロードレーサーを坂道にあげるとは何て太っ腹、というか都合のいい展開だなと思ったw。
総北3年生が回想する去年のインターハイのシーンが難だった。御堂筋ってのが現れたり、其々が箱学の3人と対抗したりで、キャラを把握できていなかった私には混乱し、長い回想に飽きがきて、眠気がどんどん襲ってきた。
後から考えると、去年の雪辱を今年のインターハイではらそうという決意や因縁のために挿入された回想だと分かるのだが、何故その場面をこのタイミングで?と思ってしまう。
坂道が入部しようかと葛藤するところを邪魔された感じで、肝心の坂道が全く出ない幕だったのもつまらなくさせた。村井くんの体力も考えた挿入なのだろうが、今回の舞台は総北だけに集中させてもよかったんじゃないかと思う。
開演前から、ラブひめのテーマ曲「恋のヒメヒメぺったんこ」(作曲・歌は桃井はるこ)が流れ、脳裏にこびりつきそうになる。劇中でもラストのヤマ場で効果的に流れた。
ところがカーテンコールで、キャスト全員がその曲で踊るからビックリ。公演グッズのアームリフレクターを腕に巻き付け、イイ年をしたお兄さんたちがにこやかにキュートに振り付け。その姿が可愛いすぎて笑うばかりw。
カテコでは、真志くんがリフレクターでふざけてたり、馬場くんが太ももを見せてたりと、仲良し雰囲気たっぷり。
最後に村井くんが「伝説になるかも」と挨拶していたが、確かにロードレースの初舞台化として伝説になりそう。
そして、これから面白くなりそうな話だから、舞台の続編も期待できそう。たぶん1年後になるか、キャストを一部替えることになりそうだが。その時にはもう少しお金をかけて、パワーアップさせた舞台演出を望みたい。
ALTAR BOYZ 2012 RED 2回目
2012年2月5日 舞台演劇『ALTAR BOYZ 2012』REDチームの2回目を観てきた。
このステージをサイドからではなく、センターでどうしても観たくなったので。
幸いに希望の真ん中席のチケットを安く譲っていただけた。
レッドメンバーは、東山義久(マシュー)橋本汰斗(マーク)小林遼介(ルーク)植木豪(フアン)良知真次(アブラハム)。
センター席は出入りはし難いが、ステージを正面から観る旨みにはかえられない。
劇中のダンシングは、5人が一列に並んでやってくれて、近くの人を大きく観ることはできる。
でも、真ん中に集まって掛け合う場面や、中央で固まって踊る場面を、正面から捉えると予想通り臨場感や迫力が増す。
中央の花道もこんな風に見えるのかとあらためてわかる。キャストが花道へ寄ってくれると、かなり近くなって立体的に映る。
静かなバラードはほぼ中央に立って唄われるので、唇の動きも伴って、歌詞がクリアに伝わってきた。それだけキャラクターの心情にも寄り添えて、作品の真髄にも触れられそうだ。
マークのソロの歌詞「僕はカソリック♪」がようやく把握できたw。前回は何と唄っているのか分からなかった。「恥じることはない」と歌うマークの信念と覚悟。日本にはない世界を唄い上げて、しみじみと感じ入った。これもセンター席の妙。
今日のマークはやけに積極的(!?)。マシューに抱きついたり、アブちゃんに抱きついたり、二人にというより、抱きつける汰斗がうらやましいw。
前に観た時よりも、汰斗のアクロバットの回数が多く見事に決まっていた。周りのメンバーに触発され、どんどん進化じゃなく、急速に成長しているのがわかる。
メンバーのアドリブ度も加速。アドリブにまだ慣れてない汰斗は、急にふられると誤魔化すクセもw。
今日は良知さんが、お気に入りだったアブラハムの「ビブラ~ト」をルークが取ったようで、二度ほど小林さんにクレームw。
今日のトークネタはフアン、もとい豪さん。懺悔1の高校時代の塾の話は母親としても身につまされるw。懺悔2はメイクできないことだが、あの失敗談は聞くだけでイタそう。
ラッキガールのコーナーは、ヨコシマな娘にアタフタするマシュー、もといリーダー。いっぱいアドリブを効かせて笑わせてくれた。
照明の妙も少し楽しめた。心と心が繋がる場面で七色に変わっていくクロスとか、孤独のブルーとか、場面ごとの演出が生きる。
ラストでみんながうなだれる中、アブラハムひとりが思いを奮い立たせて歌い上げる場面。彼のもとへ一番に寄っていくフアンの場面が、映画『BECK』の佐藤健と中村蒼のシチュエーションに似ているなと思ったw。さしずめリーダーは水嶋ヒロかなw。
BECKの5人が集まった観衆の心を音楽で熱く癒しのたと同じように、アルターボーイズも観客の心を暖かく包んでくれた。
終演後の挨拶で、汰斗が共演した先輩諸氏を「年齢詐称」と称えて、負けずに頑張りたいと言っていたが、確かにステージで踊ってはしゃぐボーイズは10歳も20歳も若く見えた。豪さんは30代後半なのに、ステージでは可愛く見えてしまう。
新宿内で用事を済ませた後、ちょっと期待しながら、ビル前の出待ちの中に行ってみた。
本日は、遼介さんがファンの娘達と長く歓談。豪さんはひとりひとりに握手やサインをしてくれて、とっても優しい方だったv。
残すはグリーンチームのみ。追加公演はレッド&オレンジ。
このステージをサイドからではなく、センターでどうしても観たくなったので。
幸いに希望の真ん中席のチケットを安く譲っていただけた。
レッドメンバーは、東山義久(マシュー)橋本汰斗(マーク)小林遼介(ルーク)植木豪(フアン)良知真次(アブラハム)。
センター席は出入りはし難いが、ステージを正面から観る旨みにはかえられない。
劇中のダンシングは、5人が一列に並んでやってくれて、近くの人を大きく観ることはできる。
でも、真ん中に集まって掛け合う場面や、中央で固まって踊る場面を、正面から捉えると予想通り臨場感や迫力が増す。
中央の花道もこんな風に見えるのかとあらためてわかる。キャストが花道へ寄ってくれると、かなり近くなって立体的に映る。
静かなバラードはほぼ中央に立って唄われるので、唇の動きも伴って、歌詞がクリアに伝わってきた。それだけキャラクターの心情にも寄り添えて、作品の真髄にも触れられそうだ。
マークのソロの歌詞「僕はカソリック♪」がようやく把握できたw。前回は何と唄っているのか分からなかった。「恥じることはない」と歌うマークの信念と覚悟。日本にはない世界を唄い上げて、しみじみと感じ入った。これもセンター席の妙。
今日のマークはやけに積極的(!?)。マシューに抱きついたり、アブちゃんに抱きついたり、二人にというより、抱きつける汰斗がうらやましいw。
前に観た時よりも、汰斗のアクロバットの回数が多く見事に決まっていた。周りのメンバーに触発され、どんどん進化じゃなく、急速に成長しているのがわかる。
メンバーのアドリブ度も加速。アドリブにまだ慣れてない汰斗は、急にふられると誤魔化すクセもw。
今日は良知さんが、お気に入りだったアブラハムの「ビブラ~ト」をルークが取ったようで、二度ほど小林さんにクレームw。
今日のトークネタはフアン、もとい豪さん。懺悔1の高校時代の塾の話は母親としても身につまされるw。懺悔2はメイクできないことだが、あの失敗談は聞くだけでイタそう。
ラッキガールのコーナーは、ヨコシマな娘にアタフタするマシュー、もといリーダー。いっぱいアドリブを効かせて笑わせてくれた。
照明の妙も少し楽しめた。心と心が繋がる場面で七色に変わっていくクロスとか、孤独のブルーとか、場面ごとの演出が生きる。
ラストでみんながうなだれる中、アブラハムひとりが思いを奮い立たせて歌い上げる場面。彼のもとへ一番に寄っていくフアンの場面が、映画『BECK』の佐藤健と中村蒼のシチュエーションに似ているなと思ったw。さしずめリーダーは水嶋ヒロかなw。
BECKの5人が集まった観衆の心を音楽で熱く癒しのたと同じように、アルターボーイズも観客の心を暖かく包んでくれた。
終演後の挨拶で、汰斗が共演した先輩諸氏を「年齢詐称」と称えて、負けずに頑張りたいと言っていたが、確かにステージで踊ってはしゃぐボーイズは10歳も20歳も若く見えた。豪さんは30代後半なのに、ステージでは可愛く見えてしまう。
新宿内で用事を済ませた後、ちょっと期待しながら、ビル前の出待ちの中に行ってみた。
本日は、遼介さんがファンの娘達と長く歓談。豪さんはひとりひとりに握手やサインをしてくれて、とっても優しい方だったv。
残すはグリーンチームのみ。追加公演はレッド&オレンジ。
シーラカンスプロデュース 戯伝写楽 その男、十郎兵衛
2012年2月3日 舞台演劇シーラカンスプロデュースvol.1’『戯伝写楽 -その男、十郎兵衛-』を観てきた。
朴路美さんと宮野真守さんが、演劇制作会社ゴーチ・ブラザーズとスタートさせたプロデュースユニット、シーラカンスプロデュース公演の第1弾。
昨年3月に上演されたが、震災の影響で途中中止。今回は一部キャストを変更して待望の再上演となる。だからボリュームワン・ダッシュ。
前回は結局観劇できなかったが、中屋敷法仁氏による演出もキャストもおそらくパワーアップされ洗練されていると思う。
寛政五年の江戸。浮世絵で世に出ようと目論む斉藤十郎兵衛が、不思議な女おせいと出会ったことで、版元の蔦谷重三郎のもと、謎の浮世絵師「写楽」が誕生するが、様々な者たちが真を見抜くその“絵”に運命を操られていく。
まさに中島かずきの戯曲の面白さ。
一昨年観た『戯伝写楽』のミュージカル版と今回のストレートプレイ版を、悉く見比べながら興味深く見入った。
ストーリーは全く同じでも、歌とダンスがないだけで、休憩なしの2時間に尺が収まるんだねw。
その分、観客もセリフに集中できて、ひとつひとつの言葉の妙をじっくり味わえる。
音楽があまり目立たない台詞劇のためか、全体的に静か過ぎる雰囲気。咳ひとつもできないような窮屈さもある。
ミュージカルでは拍子木だった気がするが、こちらでは三味音。役者の見えが気持ちイイ。
おせいが持つのは大筆となり、体全体を使ったダイナミックな動き。
絵師の絵は殆ど現れず、写楽作の絵も2枚ほど。出てくる紙の数は少なく、観客の想像に任せる手法で、切迫感やボリューム感に欠けそう。
全体的に照明が暗すぎるような気もした。十郎兵衛とおせい、鉄蔵の場面はもう少し明るめに見せてもよかった。
翁面の能役者が出てくる場面はカットされていたが、その分スリムでメリハリのある舞台に仕上がっている。おせいと浮雲を最後の最後まで対比させるなど、情感面の演出も上手い。
“面白い顔”がポイント。ミュージカル版の橋本さとしも馬顔だが、宮野真守も顎が出てて長くて面白い顔だw。ほぼ一年を経て、十郎兵衛を自分のものとした堅実な演技。欲を言えば、さとしさんにあった色気が足りないことかなw。
おせいの城戸愛莉が、童顔な中に純粋さや妖しさを覗かせて、とっても良かった。おかっぱの黒髪がハラリと顔にかかる場面にゾクゾク。
柴田秀勝の蔦屋は予想通りの渋さで、狡猾さの中に哀れみが出ている。山崎健二の喜多川歌麿はそりゃもう黒くて嫌味な笑い声の憎まれ役、年齢的にも十郎兵衛の上をいってる。大田に鶴屋と、オジサンパワーが厚みを増していた。
浮雲の平野綾は、着物の動きに少々苦労していたが、艶のある声で世界観に溶け込む。ただ、この役こそ路美さんが演じれば、女の業を色濃く表現できたかと思う。
マモくん以上に“面白い顔”だったのが関智一(友情出演)w。当初は『きらら浮世伝』の関俊彦さんと同じ蔦屋をやってくれれば面白いなと思ったがw、これが役者の役だったとはw。前半はまだ役を踏まえていたが、後半はほぼ“関智一”という役そのもの、面白い顔がゆがんで更に面白くなっていたw。智一さんとお付の二人がお笑い役に徹して、舞台に活気を与えている。
特筆すべきが、鉄蔵と与七。ミュージカル版の時よりも出番があって存在感が増していた。
鉄蔵の板倉チヒロは、シリアスとコメディの時のギャップが見事。十郎兵衛とちゃんとタイマンを張っていて、心情が伝わってきた。
与七の玉置玲央は、軽い身のこなしと愉快な関西弁で達者な芝居。煮込みうどんのギャグも痛快。十郎兵衛とおせいを俯瞰しつつ信念を貫く生き方は、私好みのキャラだ。
そういやミュージカル版の与七は、今は同じ新宿でマシューというリーダーで踊ってるなw。
舞台を観ながら、ミュージカル版とそのキャストが懐かしく思い出され、もう1回観たくなった。
シーラカンスプロデュース公演の第2弾も楽しみに待ちたい。
ソワレだったからか、関係者も多かった。
終演後ロビーで、平光さん、路美さんをお見かけした。
朴路美さんと宮野真守さんが、演劇制作会社ゴーチ・ブラザーズとスタートさせたプロデュースユニット、シーラカンスプロデュース公演の第1弾。
昨年3月に上演されたが、震災の影響で途中中止。今回は一部キャストを変更して待望の再上演となる。だからボリュームワン・ダッシュ。
前回は結局観劇できなかったが、中屋敷法仁氏による演出もキャストもおそらくパワーアップされ洗練されていると思う。
寛政五年の江戸。浮世絵で世に出ようと目論む斉藤十郎兵衛が、不思議な女おせいと出会ったことで、版元の蔦谷重三郎のもと、謎の浮世絵師「写楽」が誕生するが、様々な者たちが真を見抜くその“絵”に運命を操られていく。
まさに中島かずきの戯曲の面白さ。
一昨年観た『戯伝写楽』のミュージカル版と今回のストレートプレイ版を、悉く見比べながら興味深く見入った。
ストーリーは全く同じでも、歌とダンスがないだけで、休憩なしの2時間に尺が収まるんだねw。
その分、観客もセリフに集中できて、ひとつひとつの言葉の妙をじっくり味わえる。
音楽があまり目立たない台詞劇のためか、全体的に静か過ぎる雰囲気。咳ひとつもできないような窮屈さもある。
ミュージカルでは拍子木だった気がするが、こちらでは三味音。役者の見えが気持ちイイ。
おせいが持つのは大筆となり、体全体を使ったダイナミックな動き。
絵師の絵は殆ど現れず、写楽作の絵も2枚ほど。出てくる紙の数は少なく、観客の想像に任せる手法で、切迫感やボリューム感に欠けそう。
全体的に照明が暗すぎるような気もした。十郎兵衛とおせい、鉄蔵の場面はもう少し明るめに見せてもよかった。
翁面の能役者が出てくる場面はカットされていたが、その分スリムでメリハリのある舞台に仕上がっている。おせいと浮雲を最後の最後まで対比させるなど、情感面の演出も上手い。
“面白い顔”がポイント。ミュージカル版の橋本さとしも馬顔だが、宮野真守も顎が出てて長くて面白い顔だw。ほぼ一年を経て、十郎兵衛を自分のものとした堅実な演技。欲を言えば、さとしさんにあった色気が足りないことかなw。
おせいの城戸愛莉が、童顔な中に純粋さや妖しさを覗かせて、とっても良かった。おかっぱの黒髪がハラリと顔にかかる場面にゾクゾク。
柴田秀勝の蔦屋は予想通りの渋さで、狡猾さの中に哀れみが出ている。山崎健二の喜多川歌麿はそりゃもう黒くて嫌味な笑い声の憎まれ役、年齢的にも十郎兵衛の上をいってる。大田に鶴屋と、オジサンパワーが厚みを増していた。
浮雲の平野綾は、着物の動きに少々苦労していたが、艶のある声で世界観に溶け込む。ただ、この役こそ路美さんが演じれば、女の業を色濃く表現できたかと思う。
マモくん以上に“面白い顔”だったのが関智一(友情出演)w。当初は『きらら浮世伝』の関俊彦さんと同じ蔦屋をやってくれれば面白いなと思ったがw、これが役者の役だったとはw。前半はまだ役を踏まえていたが、後半はほぼ“関智一”という役そのもの、面白い顔がゆがんで更に面白くなっていたw。智一さんとお付の二人がお笑い役に徹して、舞台に活気を与えている。
特筆すべきが、鉄蔵と与七。ミュージカル版の時よりも出番があって存在感が増していた。
鉄蔵の板倉チヒロは、シリアスとコメディの時のギャップが見事。十郎兵衛とちゃんとタイマンを張っていて、心情が伝わってきた。
与七の玉置玲央は、軽い身のこなしと愉快な関西弁で達者な芝居。煮込みうどんのギャグも痛快。十郎兵衛とおせいを俯瞰しつつ信念を貫く生き方は、私好みのキャラだ。
そういやミュージカル版の与七は、今は同じ新宿でマシューというリーダーで踊ってるなw。
舞台を観ながら、ミュージカル版とそのキャストが懐かしく思い出され、もう1回観たくなった。
シーラカンスプロデュース公演の第2弾も楽しみに待ちたい。
ソワレだったからか、関係者も多かった。
終演後ロビーで、平光さん、路美さんをお見かけした。
*pnish*プロデュース モンスターボックス
2012年2月2日 舞台演劇*pnish*プロデュース『モンスターボックス』を観てきた。
7年前に上演された*pnish*本公演でも人気の高かった『モンスターボックス』を、キャストを一新させたプロデュース公演として再演したもの。
昨年作られ、初めて足を運んだシブゲキは、駅から近いのはいいが会場は狭い。前の席との間もキツキツのこじんまりした場内。でもステージと接近してて、どの位置からでも観易くはある。
四百年の昔に一人の武士の手で封印されていた妖怪・斬鬼丸が、現代にその地を訪れたある青年の手で封印が解かれ現れてしまい、妖力につられて他の妖怪や大妖怪まで蘇ってしまった。かくして妖怪たちを再び封じようと、力なき青年たち人間と妖怪が手を組むことになる。
7年前のパニッシュによる初演を観たので、パニッシュの4人と見比べながら、色々と記憶が蘇り思い出されてきた。
作品の見どころのひとつは、個性的なキャラクターたち。当時、森山栄治がやった斬鬼丸は、その後どんどんひとり歩きして、いまや栄治の持ちキャラとして鮮やかな存在感を放つ。
今回の斬鬼丸は若々しい相馬圭祐。見事に作り込んでいて、テンション高くパワフルな芝居を見せている。もっと歌舞伎調にはしゃいでもいいかもしれない。
颯爽と術で妖怪たちと対抗する暁には小野健斗。土屋裕一がやった時もクールでストイックないでたちにときめいたが、健斗くんも今までの役で一番格好良く見えた。斬鬼丸と暁の場面は、シンケンゴールドとゴセイブルーの対決にも見えたりw。
佐野大樹がやった雪村にはWBB公演にも出た井出卓也。声の枯れ具合や雰囲気とかが大樹くんにソックリw。
鷲尾昇がやった川嶋には寺山武志。テンション高いオタクっぷりで、決めるべき時は決めるw。
悟役の猪塚健太は二役を爽やかにこなす。疾風の刹那の結城洋平は軽い身のこなしとアクションで目を挽くが、芝居も上手くて、初演で観た時よりも胸にキュンときた。
人間側と妖怪側に分かれたキャストだが、妖怪陣営はメイクが濃くて、殺陣やアクションも多い。
三つ目の加藤良輔なんて最初のうちはダレだか分からなかったw。良輔が何故か小さく見えたのは、毘沙焔の林野健志がデカ過ぎたからだろうw。毘沙焔と暁の闘いは、両者とも背が高く大きいので、ダイナミックなシーンになり舞台が狭く感じられた。
そしてWBBに続きパニッシュ関係に出演してくれた岡幸二郎。姿を現す前のボイスだけでも、通りの良いステキな声を響かせてくれた。歌はないけど、殺陣や立ち回りが優雅。怖いというより圧巻な存在感を示していた。
初演と比べて大幅に変更したのが、スマホの存在(笑)。7年前は無かったものねw。
あと、初演では「ひとつ目」だったのが「三つ目」になった良輔くん。劇中で言われて、三つめの目にやっと気づいたというw。妖怪では刹那のほうが印象に残ったかな。
ひとつひとつの動きに合わせた効果音や迫力ある音響、照明やスモッグなどのスタッフワークが抜群。
四百年後にようやくわかった裏切りの真実。うわべの友情と真の友情との葛藤。己の信じるままに生き抜く熱い信念。
キャストの客席降りもふんだん、何度も後ろを振り返った。ラストで見せる、斬鬼丸の長~い前口上も見どころのひとつ。
2時間集中させて、7年経っても色褪せない、笑いあり涙ありアクションありの面白い芝居だった。
7年前に上演された*pnish*本公演でも人気の高かった『モンスターボックス』を、キャストを一新させたプロデュース公演として再演したもの。
昨年作られ、初めて足を運んだシブゲキは、駅から近いのはいいが会場は狭い。前の席との間もキツキツのこじんまりした場内。でもステージと接近してて、どの位置からでも観易くはある。
四百年の昔に一人の武士の手で封印されていた妖怪・斬鬼丸が、現代にその地を訪れたある青年の手で封印が解かれ現れてしまい、妖力につられて他の妖怪や大妖怪まで蘇ってしまった。かくして妖怪たちを再び封じようと、力なき青年たち人間と妖怪が手を組むことになる。
7年前のパニッシュによる初演を観たので、パニッシュの4人と見比べながら、色々と記憶が蘇り思い出されてきた。
作品の見どころのひとつは、個性的なキャラクターたち。当時、森山栄治がやった斬鬼丸は、その後どんどんひとり歩きして、いまや栄治の持ちキャラとして鮮やかな存在感を放つ。
今回の斬鬼丸は若々しい相馬圭祐。見事に作り込んでいて、テンション高くパワフルな芝居を見せている。もっと歌舞伎調にはしゃいでもいいかもしれない。
颯爽と術で妖怪たちと対抗する暁には小野健斗。土屋裕一がやった時もクールでストイックないでたちにときめいたが、健斗くんも今までの役で一番格好良く見えた。斬鬼丸と暁の場面は、シンケンゴールドとゴセイブルーの対決にも見えたりw。
佐野大樹がやった雪村にはWBB公演にも出た井出卓也。声の枯れ具合や雰囲気とかが大樹くんにソックリw。
鷲尾昇がやった川嶋には寺山武志。テンション高いオタクっぷりで、決めるべき時は決めるw。
悟役の猪塚健太は二役を爽やかにこなす。疾風の刹那の結城洋平は軽い身のこなしとアクションで目を挽くが、芝居も上手くて、初演で観た時よりも胸にキュンときた。
人間側と妖怪側に分かれたキャストだが、妖怪陣営はメイクが濃くて、殺陣やアクションも多い。
三つ目の加藤良輔なんて最初のうちはダレだか分からなかったw。良輔が何故か小さく見えたのは、毘沙焔の林野健志がデカ過ぎたからだろうw。毘沙焔と暁の闘いは、両者とも背が高く大きいので、ダイナミックなシーンになり舞台が狭く感じられた。
そしてWBBに続きパニッシュ関係に出演してくれた岡幸二郎。姿を現す前のボイスだけでも、通りの良いステキな声を響かせてくれた。歌はないけど、殺陣や立ち回りが優雅。怖いというより圧巻な存在感を示していた。
初演と比べて大幅に変更したのが、スマホの存在(笑)。7年前は無かったものねw。
あと、初演では「ひとつ目」だったのが「三つ目」になった良輔くん。劇中で言われて、三つめの目にやっと気づいたというw。妖怪では刹那のほうが印象に残ったかな。
ひとつひとつの動きに合わせた効果音や迫力ある音響、照明やスモッグなどのスタッフワークが抜群。
四百年後にようやくわかった裏切りの真実。うわべの友情と真の友情との葛藤。己の信じるままに生き抜く熱い信念。
キャストの客席降りもふんだん、何度も後ろを振り返った。ラストで見せる、斬鬼丸の長~い前口上も見どころのひとつ。
2時間集中させて、7年経っても色褪せない、笑いあり涙ありアクションありの面白い芝居だった。
ALTAR BOYZ 2012 RED
2012年1月31日 舞台演劇『ALTAR BOYZ 2012』REDチームを観てきた。
ORANGE、GREENと比べると、見知ってるキャストばかりで、今ステージでは一番のお目当てであり、熟練されたミュージカルを見せてくれるだろうと期待。
レッドメンバーは、東山義久(マシュー)橋本汰斗(マーク)小林遼介(ルーク)植木豪(フアン)良知真次(アブラハム)。リーダーで豪快で頼もしいマシュー、マシューを慕う年下でカマっぽいマーク、マイペースで元気なルーク、哀しみを払いのける強さをもつフアン、ユダヤ教徒で理知的で真面目なアブちゃんという感じかな。先に観たORANGEと似てるようで違う印象だし、演じ手の年齢によって関係性も違ってくる感じ。
ORANGEよりは平均年齢が高いのに、みんな若々しく見えてくるからフシギw。豪さんの泣きべそがとっても可愛く見えたw。こちらの良知さんは良い良知さんで、眼鏡のアブちゃんはオタクっぽさがあってキュート。
汰斗以外は経験者で、何度もやっているから役が体に浸透してキャラクターがだいぶ立っている。アドリブや小芝居がどんどん飛び出すから笑いや活気も多い。
芝居も堅実で、歌唱力も全体的に高い。昨日は聞きそびれた歌詞もだいぶ把握できた。
何といってもみんな踊りは得意分野。ヒップホップにアクロバット、バレエと次々と色々なダンスが飛び出す。ひとつひとつが見事に決まり興奮させる。
20歳の汰斗は、こんな凄い環境でだいぶ勉強させられ絞られたと思うが、手強いメンバーの中で引けをとらない。汰斗の歌も随分と上手くなっていた。これはステージの音響の良さもあるんだろうか。10歳以上も離れたメンバーの中、一番イジられて可愛がられている感じ。劇中でもマシューやアブちゃんから目いっぱいハグされてたマークが可愛かった。マークの「入れて~」には客席からもイイ反応。
お客様の懺悔コーナーで、好きなタイプは?と東山さんに訊かれた汰斗が、アドリブが出てこなくて「内緒」で通していたw。いつもこんな調子の関係なのかな。某人に「ハゲるよ」と言われたらしい良知さんだが、帽子被ってると尚更ハゲるゾ(笑)。
お客様を招くコーナーで、唄ってるマシューに昨日のマークは嫉妬の反応を存分にしていたが、こちらのマークは唄い終わった後に嫉妬の反応。鯨井くんと汰斗、其々に演技が違ってて面白い。東山さんと汰斗だと、年の離れた兄弟にも見える。
楽曲がだいぶ耳に馴染んで、お気に入りも出てきた。
メドレーはオールスタンディング。白い衣装で、会場を回ってくれるキャストたち。ORANGEでもあったかな?
D-BOYSで取ったチケットはサイドだったが、立ってもよく見えた。
会場みんなで手拍子したり腕を挙げたり声を上げたりで大いに盛り上がった。
カテコはバンドメンバーと手を繋いで登場。
初見のORANGEも良かったが、歌とダンスの質が上のREDは胸弾ませるような感激を覚えて、とても楽しめた。
来週はやっとGREENを観劇。
そういやミュージカル『コードギアス』のキャストのうち6人がアルターボーイズなのか。
ORANGE、GREENと比べると、見知ってるキャストばかりで、今ステージでは一番のお目当てであり、熟練されたミュージカルを見せてくれるだろうと期待。
レッドメンバーは、東山義久(マシュー)橋本汰斗(マーク)小林遼介(ルーク)植木豪(フアン)良知真次(アブラハム)。リーダーで豪快で頼もしいマシュー、マシューを慕う年下でカマっぽいマーク、マイペースで元気なルーク、哀しみを払いのける強さをもつフアン、ユダヤ教徒で理知的で真面目なアブちゃんという感じかな。先に観たORANGEと似てるようで違う印象だし、演じ手の年齢によって関係性も違ってくる感じ。
ORANGEよりは平均年齢が高いのに、みんな若々しく見えてくるからフシギw。豪さんの泣きべそがとっても可愛く見えたw。こちらの良知さんは良い良知さんで、眼鏡のアブちゃんはオタクっぽさがあってキュート。
汰斗以外は経験者で、何度もやっているから役が体に浸透してキャラクターがだいぶ立っている。アドリブや小芝居がどんどん飛び出すから笑いや活気も多い。
芝居も堅実で、歌唱力も全体的に高い。昨日は聞きそびれた歌詞もだいぶ把握できた。
何といってもみんな踊りは得意分野。ヒップホップにアクロバット、バレエと次々と色々なダンスが飛び出す。ひとつひとつが見事に決まり興奮させる。
20歳の汰斗は、こんな凄い環境でだいぶ勉強させられ絞られたと思うが、手強いメンバーの中で引けをとらない。汰斗の歌も随分と上手くなっていた。これはステージの音響の良さもあるんだろうか。10歳以上も離れたメンバーの中、一番イジられて可愛がられている感じ。劇中でもマシューやアブちゃんから目いっぱいハグされてたマークが可愛かった。マークの「入れて~」には客席からもイイ反応。
お客様の懺悔コーナーで、好きなタイプは?と東山さんに訊かれた汰斗が、アドリブが出てこなくて「内緒」で通していたw。いつもこんな調子の関係なのかな。某人に「ハゲるよ」と言われたらしい良知さんだが、帽子被ってると尚更ハゲるゾ(笑)。
お客様を招くコーナーで、唄ってるマシューに昨日のマークは嫉妬の反応を存分にしていたが、こちらのマークは唄い終わった後に嫉妬の反応。鯨井くんと汰斗、其々に演技が違ってて面白い。東山さんと汰斗だと、年の離れた兄弟にも見える。
楽曲がだいぶ耳に馴染んで、お気に入りも出てきた。
メドレーはオールスタンディング。白い衣装で、会場を回ってくれるキャストたち。ORANGEでもあったかな?
D-BOYSで取ったチケットはサイドだったが、立ってもよく見えた。
会場みんなで手拍子したり腕を挙げたり声を上げたりで大いに盛り上がった。
カテコはバンドメンバーと手を繋いで登場。
初見のORANGEも良かったが、歌とダンスの質が上のREDは胸弾ませるような感激を覚えて、とても楽しめた。
来週はやっとGREENを観劇。
そういやミュージカル『コードギアス』のキャストのうち6人がアルターボーイズなのか。
ALTAR BOYZ 2012 ORANGE
2012年1月30日 舞台演劇 コメント (3)『ALTAR BOYZ 2012』ORANGEチームを観てきた。
ニューヨーク発! ベスト・オフ・ブロードウェイ賞受賞の『アルターボーイズ』。
2009年に日本初上陸し、今年で三度目の上演で、これがファイナル・ステージらしい。
今回は新キャストが参戦したので、興味を持って初“ABZ”体験。
公演はRED(熟練チーム)ORANGE(熟練しつつあるチーム)GREEN(フレッシュチーム)と3チームに色分け。どうせなら見比べたいと、3チームの公演を其々取った。チケット代で差を付けてるのが面白いが、REDはさすがにほぼ完売らしい。
アルターボーイズとは、神と司祭に仕えるお手伝いの男の子たちのこと。5人組ボーイズバンドが、観客たちの魂を浄化しようとステージで“福音”の歌やダンスを繰り広げる、ロック&ダンス・ミュージカル。
作品の扱う世界はキリスト教で、人種差別・移民差別・ゲイ差別などアメリカらしい難問が芝居の中で散りばめられているが、人々の魂を救うべくボーイズたちが、実は自分らも抱えていた問題と向き合い、真実の愛に目覚めていくカタルシスも込められている。
それらの芝居も、キャストやキャラクターの魅力、全編14曲の歌とダンスの力ですべてが席巻されているかのような様相だ。
ラストはスタンディングの中、メドレーが流れて、ライブ会場らしい熱狂が溢れんばかり。ボーイズと観客の魂がひとつになって浄化されていく趣向で、楽しいひと時だった。
オレンジメンバーは、中塚皓平(マシュー)鯨井康介(マーク)森新吾(ルーク)和田泰右(ファン)三上俊(アブラハム)。リーダーでしっかり者のマシュー、カミングアウトしたオカマのマーク、やんちゃでイケドンなルーク、哀しい現実を知る年下のファン、ユダヤ教徒で物知りで冷静なアブちゃんという感じかな。他のチームだと別の個性が出て、全く違うキャラになってるかもしれないw。
観る前は、DIAMOND☆DOGSの中塚&森&和田のダンスと、鯨井&ミカシュンの芝居が混ざり合うステージかなと思った。フタを開けると、芝居は全員がほぼまんべんなくやり、D☆Dが中心になってダンスを引っ張り、鯨井くんやミカシュンが思った以上の歌唱力をきかせていた。
中塚くんは跳躍力がものすごくて、大柄で派手な体格は目をひく。でも顔は顎が出ててマモに似てるんだよねw。
森くんは観客と一番絡んでくれて、ノリノリの盛り上げ役として最高! ヒップホップダンスのステップがクールで素敵。
和田くんは芝居では可愛いノリなのに、ダンスでは激しく鮮烈に踊り男前でセクシーになってしまう。
鯨井くんはつり目の真剣な表情と、ヘン顔のカマ顔とのギャップが激しすぎw。一番均整がとれた肢体でダンスのキレも良かった。
ミカシュンも柔軟な体でダンスに溶け込む。締めの芝居にはやはり存在感を見せ、透明感のある声が光る。
開演前アナウンスや劇中の神の声は、演出された玉野和紀氏かな。
ステージ右端に置いてある某機械の“数字”がとても気になったw。
ファン以外の4人がオデコを出したヘアメイクだが、ミカシュンは出さないほうがイイかも。
眼鏡やグラサン、羊など、それなりに小道具を使うが、入り出しの段取りが大変そう。ケープを着たアブちゃんの後ろの裾をさりげに引っ張ったマークがナイスジョブ。
Studio Lifeで取った最前列の席は美味しかった。キャストとのアイコンタクトやイジられることも多く、森くんにイジられ握手までして貰ったw。やっぱこういう触れ合いがあると嬉しいし、ますます応援したくなっちゃいそう。
数々の歌の中でかなり盛り上がったのが“悪魔祓い”かな。縦一列になった5人が次々に弾け飛ぶダンスに、会場から熱い歓声。これは中ほどの席で見たほうが一番萌えそう。
エンディングの5人の白い衣装がとてもステキ。ジーンズよりも神聖なものが感じられる。メドレーでは早くも馴染んだ主題歌から唄われ、腕を振り上げ掛け声を投げて大いに盛り上がった。リピーターになれば、楽曲にも愛着がわいてくるはず。
明日はREDチームを観劇。昨年メンバーの中で汰斗だけ新参者かな。
パンフはA3版とデカくて高くて購入せず。公演ごとにドリンク代がかかるのがイタイ。
ニューヨーク発! ベスト・オフ・ブロードウェイ賞受賞の『アルターボーイズ』。
2009年に日本初上陸し、今年で三度目の上演で、これがファイナル・ステージらしい。
今回は新キャストが参戦したので、興味を持って初“ABZ”体験。
公演はRED(熟練チーム)ORANGE(熟練しつつあるチーム)GREEN(フレッシュチーム)と3チームに色分け。どうせなら見比べたいと、3チームの公演を其々取った。チケット代で差を付けてるのが面白いが、REDはさすがにほぼ完売らしい。
アルターボーイズとは、神と司祭に仕えるお手伝いの男の子たちのこと。5人組ボーイズバンドが、観客たちの魂を浄化しようとステージで“福音”の歌やダンスを繰り広げる、ロック&ダンス・ミュージカル。
作品の扱う世界はキリスト教で、人種差別・移民差別・ゲイ差別などアメリカらしい難問が芝居の中で散りばめられているが、人々の魂を救うべくボーイズたちが、実は自分らも抱えていた問題と向き合い、真実の愛に目覚めていくカタルシスも込められている。
それらの芝居も、キャストやキャラクターの魅力、全編14曲の歌とダンスの力ですべてが席巻されているかのような様相だ。
ラストはスタンディングの中、メドレーが流れて、ライブ会場らしい熱狂が溢れんばかり。ボーイズと観客の魂がひとつになって浄化されていく趣向で、楽しいひと時だった。
オレンジメンバーは、中塚皓平(マシュー)鯨井康介(マーク)森新吾(ルーク)和田泰右(ファン)三上俊(アブラハム)。リーダーでしっかり者のマシュー、カミングアウトしたオカマのマーク、やんちゃでイケドンなルーク、哀しい現実を知る年下のファン、ユダヤ教徒で物知りで冷静なアブちゃんという感じかな。他のチームだと別の個性が出て、全く違うキャラになってるかもしれないw。
観る前は、DIAMOND☆DOGSの中塚&森&和田のダンスと、鯨井&ミカシュンの芝居が混ざり合うステージかなと思った。フタを開けると、芝居は全員がほぼまんべんなくやり、D☆Dが中心になってダンスを引っ張り、鯨井くんやミカシュンが思った以上の歌唱力をきかせていた。
中塚くんは跳躍力がものすごくて、大柄で派手な体格は目をひく。でも顔は顎が出ててマモに似てるんだよねw。
森くんは観客と一番絡んでくれて、ノリノリの盛り上げ役として最高! ヒップホップダンスのステップがクールで素敵。
和田くんは芝居では可愛いノリなのに、ダンスでは激しく鮮烈に踊り男前でセクシーになってしまう。
鯨井くんはつり目の真剣な表情と、ヘン顔のカマ顔とのギャップが激しすぎw。一番均整がとれた肢体でダンスのキレも良かった。
ミカシュンも柔軟な体でダンスに溶け込む。締めの芝居にはやはり存在感を見せ、透明感のある声が光る。
開演前アナウンスや劇中の神の声は、演出された玉野和紀氏かな。
ステージ右端に置いてある某機械の“数字”がとても気になったw。
ファン以外の4人がオデコを出したヘアメイクだが、ミカシュンは出さないほうがイイかも。
眼鏡やグラサン、羊など、それなりに小道具を使うが、入り出しの段取りが大変そう。ケープを着たアブちゃんの後ろの裾をさりげに引っ張ったマークがナイスジョブ。
Studio Lifeで取った最前列の席は美味しかった。キャストとのアイコンタクトやイジられることも多く、森くんにイジられ握手までして貰ったw。やっぱこういう触れ合いがあると嬉しいし、ますます応援したくなっちゃいそう。
数々の歌の中でかなり盛り上がったのが“悪魔祓い”かな。縦一列になった5人が次々に弾け飛ぶダンスに、会場から熱い歓声。これは中ほどの席で見たほうが一番萌えそう。
エンディングの5人の白い衣装がとてもステキ。ジーンズよりも神聖なものが感じられる。メドレーでは早くも馴染んだ主題歌から唄われ、腕を振り上げ掛け声を投げて大いに盛り上がった。リピーターになれば、楽曲にも愛着がわいてくるはず。
明日はREDチームを観劇。昨年メンバーの中で汰斗だけ新参者かな。
パンフはA3版とデカくて高くて購入せず。公演ごとにドリンク代がかかるのがイタイ。
舞台 URASUJI 仇花 千秋楽
2012年1月29日 舞台演劇 コメント (2)敦-杏子 PRODUCE『URASUJI -幕末編II-「仇花」』千秋楽を観てきた。
深沢敦と杏子によるユニット・URASUJIの好色必殺時代劇版ミュージカル第4弾。
お初の「URASUJI」シリーズ。ずっと観たかったがスケジュールが合わず、今は楽日を運よくお譲りしていただいた。おかげで結構観易い席。
明治初期。金貸しの女のほろ苦くも熱い壮絶な人生を、ラストサムライや革命家を交え、裏の筋で暗躍する仕事人と絡めて描き出す。
パンフ完売なので、たぶんこんな話^^;。
歌や踊りがあるからミュージカルだが、照明を浴びてマイクをもって唄うから、懐かしの歌謡ショーのような雰囲気。
時代劇だが現代風。笑いあり涙あり、ギャグあり下ネタありで、賑やかでバラエティで濃密でハケけた舞台だった。
固定客も多く、歌の度に手拍子が起り、劇中も笑い声や歓声が盛んに出る。キャストも観客も平均年齢が高いのが特徴。ややあざとい慣れないものを感じた。
今回は木の実ナナがゲストで初見参。ナナファンも多そう。
「女だてらにニヒリズム」長州征伐に参加し、高杉晋作とも縁がある過去をもつ女金貸しの高橋菊を、凛々しく逞しく情深く演じきって盛り上げた。高そうな着物を何度も着替え、よく通るハリと艶のある歌声で魅了して、あでやかなカリスマ性。
様々なキャストと絡むので、ナナさんに色々と影響を受けた方もいっぱいいたハズ。
お目当ての岩崎大は必殺人のひとり、カンジ役。Studio Lifeのチケなのか、劇中も大くんの立ち位置真っ直ぐの席で良かった。
たまに唄ったり踊ったりトランプしたりと色男の遊び人全開で活躍。本人も慣れた現場でとても楽しそう。長身の着流しから見せる長い足や太ももが色っぽくて、立ち回りでも足を繰り出したアクションを披露しやたら魅了させたv。
知ってる役者が何人か。中野順一朗が若いのにニヒルな味を見せる革命家の役。内藤大希が彼の部下役もやるが、他にも色々な格好で色々とこなしていた。藤田記子はいつ見ても似たようなキャラクターでクセ者をアピール。
深沢敦はゴージャスな衣装に何度も着替えて凄まじい存在感。仕事人の杏を演じる杏子は、イキでイナセでノリのいい姉さんぶりがカッコイー。お二人とも歌唱力抜群で、URASUJIの世界観を盛り上げていた。
幕末といえばやっぱりまた出た“仁”ネタ。こっちのドクターは極悪人に味方するアクだったw。
ギター演奏とバイオリン演奏のナマの音色が迫力。
休憩なしの2時間20分。遊び心いっぱいのURASUJIの世界は、私にはあまり合わなかったが^^;、シリーズ続編があればまた見たいと思う。
フィナーレで全員が揃う中、ナナさんが真ん中でステップを踏んでてとっても楽しそう。ずっと踊りたくてウズウズしている感じw。
楽恒例なのか、カーテンコールで役者紹介。ナナさんは下北沢がホームグランドで、素晴らしい舞台を客席で見たかったと嬉しそう。深沢さんは母親が観に来ていた前で、あのネタをやるのがとても困ったようだ。
明日はURASUJIライブ。ナナさんも着物ではなく、チラシにあったドレスを着て唄ってくれるとか。でもチケットは残り100枚だと宣伝に力を注いでいた。
終焉後のロビーでキャストの一部が物販に宣伝に活動、賑やかな騒ぎになっていた。
大くんは3月に『シーチキンサンライズ』があるが、ライフの本公演にも出て貰いたい。
最新チラシをいっぱいゲット。『戯伝写楽』『レシピエント』『SAMURAI7』『寂しいマグネット』『ロミオ&ジュリエット』…。楽しみ。
深沢敦と杏子によるユニット・URASUJIの好色必殺時代劇版ミュージカル第4弾。
お初の「URASUJI」シリーズ。ずっと観たかったがスケジュールが合わず、今は楽日を運よくお譲りしていただいた。おかげで結構観易い席。
明治初期。金貸しの女のほろ苦くも熱い壮絶な人生を、ラストサムライや革命家を交え、裏の筋で暗躍する仕事人と絡めて描き出す。
パンフ完売なので、たぶんこんな話^^;。
歌や踊りがあるからミュージカルだが、照明を浴びてマイクをもって唄うから、懐かしの歌謡ショーのような雰囲気。
時代劇だが現代風。笑いあり涙あり、ギャグあり下ネタありで、賑やかでバラエティで濃密でハケけた舞台だった。
固定客も多く、歌の度に手拍子が起り、劇中も笑い声や歓声が盛んに出る。キャストも観客も平均年齢が高いのが特徴。ややあざとい慣れないものを感じた。
今回は木の実ナナがゲストで初見参。ナナファンも多そう。
「女だてらにニヒリズム」長州征伐に参加し、高杉晋作とも縁がある過去をもつ女金貸しの高橋菊を、凛々しく逞しく情深く演じきって盛り上げた。高そうな着物を何度も着替え、よく通るハリと艶のある歌声で魅了して、あでやかなカリスマ性。
様々なキャストと絡むので、ナナさんに色々と影響を受けた方もいっぱいいたハズ。
お目当ての岩崎大は必殺人のひとり、カンジ役。Studio Lifeのチケなのか、劇中も大くんの立ち位置真っ直ぐの席で良かった。
たまに唄ったり踊ったりトランプしたりと色男の遊び人全開で活躍。本人も慣れた現場でとても楽しそう。長身の着流しから見せる長い足や太ももが色っぽくて、立ち回りでも足を繰り出したアクションを披露しやたら魅了させたv。
知ってる役者が何人か。中野順一朗が若いのにニヒルな味を見せる革命家の役。内藤大希が彼の部下役もやるが、他にも色々な格好で色々とこなしていた。藤田記子はいつ見ても似たようなキャラクターでクセ者をアピール。
深沢敦はゴージャスな衣装に何度も着替えて凄まじい存在感。仕事人の杏を演じる杏子は、イキでイナセでノリのいい姉さんぶりがカッコイー。お二人とも歌唱力抜群で、URASUJIの世界観を盛り上げていた。
幕末といえばやっぱりまた出た“仁”ネタ。こっちのドクターは極悪人に味方するアクだったw。
ギター演奏とバイオリン演奏のナマの音色が迫力。
休憩なしの2時間20分。遊び心いっぱいのURASUJIの世界は、私にはあまり合わなかったが^^;、シリーズ続編があればまた見たいと思う。
フィナーレで全員が揃う中、ナナさんが真ん中でステップを踏んでてとっても楽しそう。ずっと踊りたくてウズウズしている感じw。
楽恒例なのか、カーテンコールで役者紹介。ナナさんは下北沢がホームグランドで、素晴らしい舞台を客席で見たかったと嬉しそう。深沢さんは母親が観に来ていた前で、あのネタをやるのがとても困ったようだ。
明日はURASUJIライブ。ナナさんも着物ではなく、チラシにあったドレスを着て唄ってくれるとか。でもチケットは残り100枚だと宣伝に力を注いでいた。
終焉後のロビーでキャストの一部が物販に宣伝に活動、賑やかな騒ぎになっていた。
大くんは3月に『シーチキンサンライズ』があるが、ライフの本公演にも出て貰いたい。
最新チラシをいっぱいゲット。『戯伝写楽』『レシピエント』『SAMURAI7』『寂しいマグネット』『ロミオ&ジュリエット』…。楽しみ。
舞台 The CiRCLe
2012年1月26日 舞台演劇佐藤信也プロデュース公演『The CiRCLe』を観てきた。
キャストに興味をもったのと、この日この時間しかやらない1回公演だというので。
男女の客層も広く、円形劇場はほぼ満員御礼。
演出・脚本・構成は佐藤信也。
テレビ局を舞台に、謎のプレシャス・オパールをめぐって、刑事やディレクターや俳優など様々な人物の攻防戦が繰り広げられる話。
バラエティに富むキャスト陣は、其々2つほどの役名が与えられている模様。
当初は時空をまたいで2つの世界が交錯する話かと思ってたら、どうやら時系列的に過去と現在が混ざり合っていく話だったようだ。
“サークル”の本当の意図はよくわからないが、2つの世界が繋がってやがて丸くまとまり、ひとつになっていくところに作品のカタルシスがあったのだろう。
キャストが今までやったことがないような人物を演じる。
ストーリー自体は不明な点もあり面白さに欠けるが、キャストの役作り、登場人物のネタやアドリブでつい笑いが込み上げる。
セリフや動きにも注目。特撮経験者が半分以上いるせいか、劇中で“戦隊”ネタになってるのが愉快。決め台詞やヒーローポーズなど、オマージュと笑いが詰まっている。
主役は汐崎アイルのように見えたが、のびのびとしなやかな肢体が目立つ。“天王洲”にウケたw。
落ち着いた中に覇気とクセのある役回りの聡太郎は、演技的に安定感。アイルと絡むシーンがイイ。
『花咲ける青少年』のルマティから日も浅いが、篠谷聖のイケメンぶりが際立つ。同舞台でイオエをやった長谷川太郎が白塗りヌードに扮し大いに笑いを誘う。
唐橋充と岩田有民は芝居が濃くて存在感たっぷり。この二人だと『最遊記歌劇伝』のニィ健一と六道が浮かぶが、昨年朗読劇をした唐橋さんと鈴木紘樹もニィと三蔵の共演だったんだな。
『リボーン』の笹川京子がキュートだった稲村優奈が、小柄な中に溌剌感があって印象的。
佐藤信也は新米刑事でボケ&ツッコミを担当。
酒井一圭、柴木丈瑠など馴染みの特撮メンバーも好演。松本寛也も長澤奈央も出番はほんの少し。
ゲストは酒井さんも含めた純烈。一昨年に浅沼氏の『Zipper!』で唄った時は5人だったが、今回は白川さんも入ってちゃんと6人。円形に並んだが、こちらの前にはギルス友井さん。2ndソングが唄われたが、ボーカルの白川さんはお客と握手するなどフレンドリーでノリノリ。
ファンから色とりどりのおひねりテープまでステージに投げられ、それなりに盛り上がった。
対曲線側の客席に高木心平くんを発見(万平くんじゃないと思う)。キャストに向かってお辞儀をして一足先に会場を後にしていた。先日までやった舞台『どんでん』で共演した金子昇さんもおいでになってたのかな? とすると、この会場にガオレッド&ガオブラック&ガオブルーが揃ったことになる(笑)。ミュージカルのルルーシュはアクションにも期待できそうw。
1時間20分のライトな舞台。プロデュース公演とはいえ、ある意味豪華なキャスト陣。
次回作もありそうだ。
キャストに興味をもったのと、この日この時間しかやらない1回公演だというので。
男女の客層も広く、円形劇場はほぼ満員御礼。
演出・脚本・構成は佐藤信也。
テレビ局を舞台に、謎のプレシャス・オパールをめぐって、刑事やディレクターや俳優など様々な人物の攻防戦が繰り広げられる話。
バラエティに富むキャスト陣は、其々2つほどの役名が与えられている模様。
当初は時空をまたいで2つの世界が交錯する話かと思ってたら、どうやら時系列的に過去と現在が混ざり合っていく話だったようだ。
“サークル”の本当の意図はよくわからないが、2つの世界が繋がってやがて丸くまとまり、ひとつになっていくところに作品のカタルシスがあったのだろう。
キャストが今までやったことがないような人物を演じる。
ストーリー自体は不明な点もあり面白さに欠けるが、キャストの役作り、登場人物のネタやアドリブでつい笑いが込み上げる。
セリフや動きにも注目。特撮経験者が半分以上いるせいか、劇中で“戦隊”ネタになってるのが愉快。決め台詞やヒーローポーズなど、オマージュと笑いが詰まっている。
主役は汐崎アイルのように見えたが、のびのびとしなやかな肢体が目立つ。“天王洲”にウケたw。
落ち着いた中に覇気とクセのある役回りの聡太郎は、演技的に安定感。アイルと絡むシーンがイイ。
『花咲ける青少年』のルマティから日も浅いが、篠谷聖のイケメンぶりが際立つ。同舞台でイオエをやった長谷川太郎が白塗りヌードに扮し大いに笑いを誘う。
唐橋充と岩田有民は芝居が濃くて存在感たっぷり。この二人だと『最遊記歌劇伝』のニィ健一と六道が浮かぶが、昨年朗読劇をした唐橋さんと鈴木紘樹もニィと三蔵の共演だったんだな。
『リボーン』の笹川京子がキュートだった稲村優奈が、小柄な中に溌剌感があって印象的。
佐藤信也は新米刑事でボケ&ツッコミを担当。
酒井一圭、柴木丈瑠など馴染みの特撮メンバーも好演。松本寛也も長澤奈央も出番はほんの少し。
ゲストは酒井さんも含めた純烈。一昨年に浅沼氏の『Zipper!』で唄った時は5人だったが、今回は白川さんも入ってちゃんと6人。円形に並んだが、こちらの前にはギルス友井さん。2ndソングが唄われたが、ボーカルの白川さんはお客と握手するなどフレンドリーでノリノリ。
ファンから色とりどりのおひねりテープまでステージに投げられ、それなりに盛り上がった。
対曲線側の客席に高木心平くんを発見(万平くんじゃないと思う)。キャストに向かってお辞儀をして一足先に会場を後にしていた。先日までやった舞台『どんでん』で共演した金子昇さんもおいでになってたのかな? とすると、この会場にガオレッド&ガオブラック&ガオブルーが揃ったことになる(笑)。ミュージカルのルルーシュはアクションにも期待できそうw。
1時間20分のライトな舞台。プロデュース公演とはいえ、ある意味豪華なキャスト陣。
次回作もありそうだ。
帝劇新春特別公演『新春 滝沢革命』を観てきた。
お誘い頂きチケットを取って頂いたおかげで、かなり前方の観易い座席。ありがとうです。
2010年に『新春 人生革命』は観たが、『滝沢革命』のほうは似ているようでお初。
先に観ていた方から色々伺って楽しみも増した。
主演は滝沢秀明。今年で4年目の演目であり、帝劇101年目初っ端の記念すべき公演である。
ステージショーと芝居が交互に展開する二幕構成。
熊野の海をめぐる“森の海賊”と“海の一族”の劇的な対決の中、兄弟の運命と絆を描き出す物語を、エンタメたっぷりに繰り広げる。
膨大な資金力とマンパワーの結集をまざまざと見せ付けられるステージだ。
豪華なセットと綺麗な二重構造の映像、歌にダンスにアクションにアクロバット、マジックにジャグリング。早着替えに早移動がふんだんにあり、スモッグや照明が効果的で、派手なショー演出にたっぷり魅了される。
極めつけは宙吊りフライングの多さと水量の多さだ。
客席まで来る3Dな滝沢さんがクルクル回る姿は体操選手のように逞しい。前方だけでなく劇場斜め上にワイヤーが張ってあり、二階まで届く高さで滝沢さんが動いて舞い踊る姿は羽衣天使のよう。何度も天井を見上げて見惚れてしまった。このステージを観た後で『ミュんたま』を観ないでよかったw。
使用水量は150トン。水のカーテンや文字カーテンに加え、二幕には“滝”の“沢”セットが設けられ、本物の水が流れ溢れ出し、鉄砲水が豪快に飛び出す。その中で殺陣が行われ、びしょびしょになったキャストの熱演が楽しめる趣向だ。
筋書きは昨年と同じだそうだが、キャストを一部替えて厚みのある芝居となり、ショーは格段にパワーアップしていたようだ。
まさにスペクタル&ダイナミック&エキサイティングな舞台。
作・構成・演出のジャニー喜多川は、海外進出を念頭に入れてるそうだが、日本的な題材と外人が喜びそうな小ネタを盛り込みながら、金のかかった派手なエンタテイメントショーに仕上げたという。
確かにこれは万人にウケそうだし、日本人でもリピーターしたくなるステージだといえよう。
もうすぐ30歳になる滝沢さんは、割れた腹筋と骨太の両腕の逞しい肉体で見惚れる。歌の時は甘めの声だが、セリフが意外と男らしい声でよく通る。太いジジイボイスが気に入った。
滝沢さんの弟役に中山優馬。二人の父親役で錦織一清。敵の大将軍に戸塚祥太。王妃に紫吹淳。運命に翻弄される娘に木南晴夏。みんな何度も衣装を着替え、鮮やかさな存在感で魅了した。
戸塚くんが所属するユニットA.B.C-Zの4人、They武道、ジャニーズJr.など若者多数も出演。選抜メンバーな子達は歌にダンスに芝居に奮闘してたが、こういうステージで場数を踏むことが飛躍するチャンスなんだろう。
優馬くんはNYCの「勇気100%」の歌も披露、もちろんサビの振り付けは『ミュんたま』と違うw。優馬くんと戸塚さんが一緒に踊ると、戸塚さんはさすがにダンスのキレがあって上手さを感じた。
トリオ掛け合い中の優馬くんはどうも“オチ”の役割らしく、錦織さんからしきりにイジられツッコまれていて可愛い。ジジイトリオが愉快だったが、錦織さん中心にアドリブが満載w。杖についてたピンクのは“ヒデゾウ”というそうで、子供ヒデアキがツッコム場面もw。
舞台も終盤戦となり、余裕ができた皆さんがアドリブやツッコミをしきりに入れて笑いが増幅していた。ヒデアキのつまんないギャグもあと4回だってw。
芝居のエンディングは、平和を祈ったちょっぴり切ない内容。
プロローグの長さに加えると、カーテンコールはややあっさり。一回目から早々とスタオベでビックリ。白い衣装に身を包んだ出演者たちが出揃う中、登場した赤いタッキーが出迎えたのが黒いニッキー。ジャニーズの伝統を感じさせる終演だった。
お付き合いして某方さんの出待ちまで経験。これで私もにわかヅカファン?w
一昨年の『ボクは、十二単に恋をする』が再演決定。映画『源氏物語』よりは面白かったので、一回は観たい。
お誘い頂きチケットを取って頂いたおかげで、かなり前方の観易い座席。ありがとうです。
2010年に『新春 人生革命』は観たが、『滝沢革命』のほうは似ているようでお初。
先に観ていた方から色々伺って楽しみも増した。
主演は滝沢秀明。今年で4年目の演目であり、帝劇101年目初っ端の記念すべき公演である。
ステージショーと芝居が交互に展開する二幕構成。
熊野の海をめぐる“森の海賊”と“海の一族”の劇的な対決の中、兄弟の運命と絆を描き出す物語を、エンタメたっぷりに繰り広げる。
膨大な資金力とマンパワーの結集をまざまざと見せ付けられるステージだ。
豪華なセットと綺麗な二重構造の映像、歌にダンスにアクションにアクロバット、マジックにジャグリング。早着替えに早移動がふんだんにあり、スモッグや照明が効果的で、派手なショー演出にたっぷり魅了される。
極めつけは宙吊りフライングの多さと水量の多さだ。
客席まで来る3Dな滝沢さんがクルクル回る姿は体操選手のように逞しい。前方だけでなく劇場斜め上にワイヤーが張ってあり、二階まで届く高さで滝沢さんが動いて舞い踊る姿は羽衣天使のよう。何度も天井を見上げて見惚れてしまった。このステージを観た後で『ミュんたま』を観ないでよかったw。
使用水量は150トン。水のカーテンや文字カーテンに加え、二幕には“滝”の“沢”セットが設けられ、本物の水が流れ溢れ出し、鉄砲水が豪快に飛び出す。その中で殺陣が行われ、びしょびしょになったキャストの熱演が楽しめる趣向だ。
筋書きは昨年と同じだそうだが、キャストを一部替えて厚みのある芝居となり、ショーは格段にパワーアップしていたようだ。
まさにスペクタル&ダイナミック&エキサイティングな舞台。
作・構成・演出のジャニー喜多川は、海外進出を念頭に入れてるそうだが、日本的な題材と外人が喜びそうな小ネタを盛り込みながら、金のかかった派手なエンタテイメントショーに仕上げたという。
確かにこれは万人にウケそうだし、日本人でもリピーターしたくなるステージだといえよう。
もうすぐ30歳になる滝沢さんは、割れた腹筋と骨太の両腕の逞しい肉体で見惚れる。歌の時は甘めの声だが、セリフが意外と男らしい声でよく通る。太いジジイボイスが気に入った。
滝沢さんの弟役に中山優馬。二人の父親役で錦織一清。敵の大将軍に戸塚祥太。王妃に紫吹淳。運命に翻弄される娘に木南晴夏。みんな何度も衣装を着替え、鮮やかさな存在感で魅了した。
戸塚くんが所属するユニットA.B.C-Zの4人、They武道、ジャニーズJr.など若者多数も出演。選抜メンバーな子達は歌にダンスに芝居に奮闘してたが、こういうステージで場数を踏むことが飛躍するチャンスなんだろう。
優馬くんはNYCの「勇気100%」の歌も披露、もちろんサビの振り付けは『ミュんたま』と違うw。優馬くんと戸塚さんが一緒に踊ると、戸塚さんはさすがにダンスのキレがあって上手さを感じた。
トリオ掛け合い中の優馬くんはどうも“オチ”の役割らしく、錦織さんからしきりにイジられツッコまれていて可愛い。ジジイトリオが愉快だったが、錦織さん中心にアドリブが満載w。杖についてたピンクのは“ヒデゾウ”というそうで、子供ヒデアキがツッコム場面もw。
舞台も終盤戦となり、余裕ができた皆さんがアドリブやツッコミをしきりに入れて笑いが増幅していた。ヒデアキのつまんないギャグもあと4回だってw。
芝居のエンディングは、平和を祈ったちょっぴり切ない内容。
プロローグの長さに加えると、カーテンコールはややあっさり。一回目から早々とスタオベでビックリ。白い衣装に身を包んだ出演者たちが出揃う中、登場した赤いタッキーが出迎えたのが黒いニッキー。ジャニーズの伝統を感じさせる終演だった。
お付き合いして某方さんの出待ちまで経験。これで私もにわかヅカファン?w
一昨年の『ボクは、十二単に恋をする』が再演決定。映画『源氏物語』よりは面白かったので、一回は観たい。
シス・カンパニー公演 寿歌 2回目
2012年1月25日 舞台演劇シス・カンパニー公演『寿歌(ほぎうた)』の2回目を観てきた。
観る度に違った印象を受け、観る度に別の感情がわきあがる舞台である。
観る人によって、観る時の年齢や状態によって、様々な見方や考え方が浮かんでくるにちがいない。
もちろんキャストや演出家による違いはあるが、同じキャストでも演じる中で芝居も変わってこよう。
そして作り手と観客がいる時代背景や世相が作品に大きく反映されてくる。
万華鏡のような世界と生々しい芝居、観る度に触発される思考と面白さ。これこそ北村想の「寿歌」の醍醐味なのだろうと思う。
前回は、“世界の終末”に楽しみと喜びを見いだそうと前に進んでいく物語に見えた。
今回は、生かされてしまう“魂”の補完物語のようにも思った。
前回よりもキャストの表情が、よりリアルに鮮明に映ったからだ。
橋本じゅん@ヤスオを、「ヤソ」と言い当てる堤真一@ゲサクの虚ろで不気味な顔。ゲサクがヤスオを「ヤソ」と呼んだ時に、ハッと驚く戸田恵梨香@キョウコの戸惑い嫌気が滲む顔。ゲサクもキョウコも、いつかこういう人が現れるのではと覚悟はしていたようだが、あきらかに陰鬱で気分が悪そうな様子だった。
二人は罪人なのかもしれない。ゲサクはミサイルを自分で発射したと言ってるし、キョウコは銃で人を撃ったことがあったのかもしれない。其々が人を殺めた、マンザイならぬ万罪コンビ。彼らは実は“悪人”と呼ばれた者たちだったのか。
彼らの魂を導き開放させようとするヤスオだが、あまりに人というものを知らず、人間とは?笑いとは?生きるとは?をゲサクたちから学ぶハメになっていく。彼らを救うハズが、いつの間にか彼らの“生”の渦に巻き込まれ、やがて彼らから離れようとする。
神さえ思いもよらなかった、煮えたぎる“生”への執念。哀しかろうと絶望していようと、時間が与えられていれば、生きようとしてしまう人の“業”。“死”に憧れながら“生”を渇望してしまう可笑しみが、しんしんと溶け込むように感じられた。
リヤカーの風鈴の音色が、お坊さんの托鉢で鳴らす音みたいだ。
雷の音は何度聞いてもドキリとするし、銃声には体がビクリと反応する。
彼らが辿り着く町“パルタイ”という言葉に、作家の意図が見え隠れする。ロザリオに雷が当って人々を犠牲にしたヤスオもまた、罪を背負ったのであろうか。
3人ともそれなりにデタラメな歌を唄っていたが、キョウコが唄う「寿歌」は、歓喜の歌にも鎮魂歌のようにも聞こえた。
プロローグのキョウコが言ったように、「火垂」がヤスオなら、「花火」はキョウコで「風雷」はゲサクだろうか。三人を大地である「惜雪」が包み込んでいく。母なる地球、胎内という穏やかな海からまた生まれ変わってくるだろうか。
堤真一の豊かな表情にずっと魅せられていた。ダルタニアンの時に、オカンの時に、死にかけた時に突如声音が変わるところが素晴らしい。
今日は二刀流の解釈の時に、言葉が詰まったのか、苦笑しながら言い直していて大笑いさせた。これはアドリブじゃなくボンミスだよねw。そんな堤さんにアドリブでツッコミを入れるじゅんさんもスゴイ。二人とも息ぴったりで、顔を近づけて掛け合う姿にホモっぽい空気も感じたw。
そういや銀の水筒はひとつだけなのかな? じゅんさんから戸田さん、堤さんと回し飲みで口を付けていたような。
景四冒頭の白い包みの中には何が入っていたのだろう? 包みだから、もうひとつの堤さんかw。
堤さんの満面の顔をじーっと見ていて気づいた。堤真一と小澤亮太は大きい口元がよく似てるv。
観る度に違った印象を受け、観る度に別の感情がわきあがる舞台である。
観る人によって、観る時の年齢や状態によって、様々な見方や考え方が浮かんでくるにちがいない。
もちろんキャストや演出家による違いはあるが、同じキャストでも演じる中で芝居も変わってこよう。
そして作り手と観客がいる時代背景や世相が作品に大きく反映されてくる。
万華鏡のような世界と生々しい芝居、観る度に触発される思考と面白さ。これこそ北村想の「寿歌」の醍醐味なのだろうと思う。
前回は、“世界の終末”に楽しみと喜びを見いだそうと前に進んでいく物語に見えた。
今回は、生かされてしまう“魂”の補完物語のようにも思った。
前回よりもキャストの表情が、よりリアルに鮮明に映ったからだ。
橋本じゅん@ヤスオを、「ヤソ」と言い当てる堤真一@ゲサクの虚ろで不気味な顔。ゲサクがヤスオを「ヤソ」と呼んだ時に、ハッと驚く戸田恵梨香@キョウコの戸惑い嫌気が滲む顔。ゲサクもキョウコも、いつかこういう人が現れるのではと覚悟はしていたようだが、あきらかに陰鬱で気分が悪そうな様子だった。
二人は罪人なのかもしれない。ゲサクはミサイルを自分で発射したと言ってるし、キョウコは銃で人を撃ったことがあったのかもしれない。其々が人を殺めた、マンザイならぬ万罪コンビ。彼らは実は“悪人”と呼ばれた者たちだったのか。
彼らの魂を導き開放させようとするヤスオだが、あまりに人というものを知らず、人間とは?笑いとは?生きるとは?をゲサクたちから学ぶハメになっていく。彼らを救うハズが、いつの間にか彼らの“生”の渦に巻き込まれ、やがて彼らから離れようとする。
神さえ思いもよらなかった、煮えたぎる“生”への執念。哀しかろうと絶望していようと、時間が与えられていれば、生きようとしてしまう人の“業”。“死”に憧れながら“生”を渇望してしまう可笑しみが、しんしんと溶け込むように感じられた。
リヤカーの風鈴の音色が、お坊さんの托鉢で鳴らす音みたいだ。
雷の音は何度聞いてもドキリとするし、銃声には体がビクリと反応する。
彼らが辿り着く町“パルタイ”という言葉に、作家の意図が見え隠れする。ロザリオに雷が当って人々を犠牲にしたヤスオもまた、罪を背負ったのであろうか。
3人ともそれなりにデタラメな歌を唄っていたが、キョウコが唄う「寿歌」は、歓喜の歌にも鎮魂歌のようにも聞こえた。
プロローグのキョウコが言ったように、「火垂」がヤスオなら、「花火」はキョウコで「風雷」はゲサクだろうか。三人を大地である「惜雪」が包み込んでいく。母なる地球、胎内という穏やかな海からまた生まれ変わってくるだろうか。
堤真一の豊かな表情にずっと魅せられていた。ダルタニアンの時に、オカンの時に、死にかけた時に突如声音が変わるところが素晴らしい。
今日は二刀流の解釈の時に、言葉が詰まったのか、苦笑しながら言い直していて大笑いさせた。これはアドリブじゃなくボンミスだよねw。そんな堤さんにアドリブでツッコミを入れるじゅんさんもスゴイ。二人とも息ぴったりで、顔を近づけて掛け合う姿にホモっぽい空気も感じたw。
そういや銀の水筒はひとつだけなのかな? じゅんさんから戸田さん、堤さんと回し飲みで口を付けていたような。
景四冒頭の白い包みの中には何が入っていたのだろう? 包みだから、もうひとつの堤さんかw。
堤さんの満面の顔をじーっと見ていて気づいた。堤真一と小澤亮太は大きい口元がよく似てるv。
ミュージカル 忍たま乱太郎 第3弾 前楽
2012年1月22日 舞台演劇ミュージカル『忍たま乱太郎 第3弾 山賊砦に潜入せよ』前楽を観てきた。
第3弾、2回目の観劇。
満員御礼に立ち見、パンフ完売、劇中の手拍子等、相変わらずのスゴイ大人気ぶりに圧倒されそう。関係者もいるのか、客層も結構幅広い。
今回の座長は立花仙蔵。第2弾再演を観た時はなかなか慣れなかったが、サラサラと宝禄火矢のイメージがすっかり定着。しんべヱや喜三太との仲も深まり、最後にしんべヱの鼻水も拭いてあげる余裕のアドリブ。
脚本はアニメも書かれている阪口和久。
六年生同士の関係図もいいが、今回は学年をまたがった交流が生み出す化学反応が面白く描かれている。伊作&乱太郎を保父さんとして見る留三郎とか、きり丸が危険な目にあってキレる長次とか、無鉄砲な八左ヱ門を庇う小平太とか、印象に残る細かなシーンがいっぱい。六年生による「かわいい後輩たち」のバラードが柔らかく包み込む。
月曜に観た時より、全体的に歌唱力のほうも上がっていたかも。2回観ると、ひとつひとつの歌に思い入れも感じる。今回はパンフにほとんどの歌詞がアップされていたのが有難い。場面展開的に「山賊の唄」がやや冗長気味だろうか。
ドクタケ忍者隊の運動量がとにかくスゴイ。グラサンに被り物なので難しいが、今回やっと7人の面子が判別できたw。利吉の影武者もわかった。月曜の時はオープニングからドクタケたちがすぐ隣の通路を歩いていてちょっとドキドキした。
土井先生の足も、松葉杖から杖一本になっていてだいぶ回復。歌や表情にも幾分余裕の感じが。でもアクションも観たかったな。
そもそも土井先生の怪我を綾部喜八郎が掘った穴のせいにしたんだから、今度は舞台にぜひとも綾部を出して欲しいな。綾部と土井先生のやり取りが見たいw。
ラストの「忍者はガッツ」は実写版映画も浮かんできて元気はつらつ。
カテコの「勇気100%」は、客席がにわかに騒然となるが、端席でもちょっぴりハイタッチできた。
カテコ前に、客席中ほどで観ていらした原作者の尼子騒兵衛から挨拶。初めてナマ尼子先生を拝見したがステキな方で、観客のツボをついたツッコミや感想や裏話をたっぷり述べてくれた。
「山賊砦編」の脚本は、山賊一号の翁長卓さんありきの話で、ドクタケ忍者隊の豊さんのアドリブ任せだったという。利吉影武者さんは予測した通り(お隣に金田進一さんの姿も)。ドクタケ忍者は7人で50人分の役をこなし今まで以上に大変。くの一3人娘も思った以上の運動量。半子ちゃんのパンツが見えそうで見えなかった(笑)八方斎はメイクをとってもコワイんです(笑)と愉快なコメントまで。ちくわを食べただけで歌、なめくじが死んだだけで歌というのもスゴイw。キャラクターの歌が多いが、肝心の乱ちゃんが歌ってないという指摘もw。DVD化の前にぜひサントラ盤をと希望されて、拍手がわいた。
アフターお楽しみ会は六年生の6人。
左から、椎名鯛造(善法寺伊作)前山剛久(中在家長次)松田岳(潮江文次郎)南羽翔平(立花仙蔵)林明寛(七松小平太)前内孝文(食満留三郎)。扇体操でお出迎えw。
基本ノープランなので質問コーナー。質問を聞くため客席通路の上り下りを一人で務めたのが年下の前山くん。「前さま」と呼ばれるも結構大変だが、「魚の骨」ってなんだろ?
好きなシーンは?で、喜三太の歌、小平太が足を肩にあげるポーズ、裏でしんべヱのシャドウボクシングまでw。
六年生間で他にやりたい役は?で、小平太と伊作が相思相愛w。鯛造のイケドンが見られた!みんなで長次の笑いをマネする一幕もw。
台本をはじめて見た感想は?で、前文次郎から替わった松田くんは受け入れられるか結構不安だったとか、長次のセリフが10個に増えたという前山くんはD2が自分一人になった分も頑張ったとか。でも年長の松田くんは本読みでも一番落ち着いていたという。
座長の南羽くんがまんべんなく気遣い、前内くんが結構仕切っていたり、6人の力関係が何となく見てとれたりw。
2階扉からハケる時に、メンバーから締め出しを食らってしまった南羽くんだが、サラサラポーズで余裕を見せていたw。
全部で2時間30分。舞台にトークと盛りだくさんの内容で、あったかく楽しめたひと時だった。
第3弾の再演をぜひとも観たいw。
第3弾、2回目の観劇。
満員御礼に立ち見、パンフ完売、劇中の手拍子等、相変わらずのスゴイ大人気ぶりに圧倒されそう。関係者もいるのか、客層も結構幅広い。
今回の座長は立花仙蔵。第2弾再演を観た時はなかなか慣れなかったが、サラサラと宝禄火矢のイメージがすっかり定着。しんべヱや喜三太との仲も深まり、最後にしんべヱの鼻水も拭いてあげる余裕のアドリブ。
脚本はアニメも書かれている阪口和久。
六年生同士の関係図もいいが、今回は学年をまたがった交流が生み出す化学反応が面白く描かれている。伊作&乱太郎を保父さんとして見る留三郎とか、きり丸が危険な目にあってキレる長次とか、無鉄砲な八左ヱ門を庇う小平太とか、印象に残る細かなシーンがいっぱい。六年生による「かわいい後輩たち」のバラードが柔らかく包み込む。
月曜に観た時より、全体的に歌唱力のほうも上がっていたかも。2回観ると、ひとつひとつの歌に思い入れも感じる。今回はパンフにほとんどの歌詞がアップされていたのが有難い。場面展開的に「山賊の唄」がやや冗長気味だろうか。
ドクタケ忍者隊の運動量がとにかくスゴイ。グラサンに被り物なので難しいが、今回やっと7人の面子が判別できたw。利吉の影武者もわかった。月曜の時はオープニングからドクタケたちがすぐ隣の通路を歩いていてちょっとドキドキした。
土井先生の足も、松葉杖から杖一本になっていてだいぶ回復。歌や表情にも幾分余裕の感じが。でもアクションも観たかったな。
そもそも土井先生の怪我を綾部喜八郎が掘った穴のせいにしたんだから、今度は舞台にぜひとも綾部を出して欲しいな。綾部と土井先生のやり取りが見たいw。
ラストの「忍者はガッツ」は実写版映画も浮かんできて元気はつらつ。
カテコの「勇気100%」は、客席がにわかに騒然となるが、端席でもちょっぴりハイタッチできた。
カテコ前に、客席中ほどで観ていらした原作者の尼子騒兵衛から挨拶。初めてナマ尼子先生を拝見したがステキな方で、観客のツボをついたツッコミや感想や裏話をたっぷり述べてくれた。
「山賊砦編」の脚本は、山賊一号の翁長卓さんありきの話で、ドクタケ忍者隊の豊さんのアドリブ任せだったという。利吉影武者さんは予測した通り(お隣に金田進一さんの姿も)。ドクタケ忍者は7人で50人分の役をこなし今まで以上に大変。くの一3人娘も思った以上の運動量。半子ちゃんのパンツが見えそうで見えなかった(笑)八方斎はメイクをとってもコワイんです(笑)と愉快なコメントまで。ちくわを食べただけで歌、なめくじが死んだだけで歌というのもスゴイw。キャラクターの歌が多いが、肝心の乱ちゃんが歌ってないという指摘もw。DVD化の前にぜひサントラ盤をと希望されて、拍手がわいた。
アフターお楽しみ会は六年生の6人。
左から、椎名鯛造(善法寺伊作)前山剛久(中在家長次)松田岳(潮江文次郎)南羽翔平(立花仙蔵)林明寛(七松小平太)前内孝文(食満留三郎)。扇体操でお出迎えw。
基本ノープランなので質問コーナー。質問を聞くため客席通路の上り下りを一人で務めたのが年下の前山くん。「前さま」と呼ばれるも結構大変だが、「魚の骨」ってなんだろ?
好きなシーンは?で、喜三太の歌、小平太が足を肩にあげるポーズ、裏でしんべヱのシャドウボクシングまでw。
六年生間で他にやりたい役は?で、小平太と伊作が相思相愛w。鯛造のイケドンが見られた!みんなで長次の笑いをマネする一幕もw。
台本をはじめて見た感想は?で、前文次郎から替わった松田くんは受け入れられるか結構不安だったとか、長次のセリフが10個に増えたという前山くんはD2が自分一人になった分も頑張ったとか。でも年長の松田くんは本読みでも一番落ち着いていたという。
座長の南羽くんがまんべんなく気遣い、前内くんが結構仕切っていたり、6人の力関係が何となく見てとれたりw。
2階扉からハケる時に、メンバーから締め出しを食らってしまった南羽くんだが、サラサラポーズで余裕を見せていたw。
全部で2時間30分。舞台にトークと盛りだくさんの内容で、あったかく楽しめたひと時だった。
第3弾の再演をぜひとも観たいw。
ルドビコ★plus 花咲ける青少年 ファイナル恋と宿命編
2012年1月18日 舞台演劇ルドビコ★plus+ 異空間ステージ『花咲ける青少年』ファイナル「恋と宿命編」を観てきた。
「ラギネイ革命編」とリンクする今回のシナリオは、視点を変えて演出された物語。
ヒロイン・花鹿と立人、夫候補たちを取り巻く恋愛模様に主眼をおく。
プレビュー含め平日だけの4公演なのが勿体無い。
男性客がやけに目についたが招待客だった模様。こういう演目ではたして楽しめたのだろうか。
ラギネイ王国の王位をめぐる争いの中、花鹿のために倣家の総帥を辞そうとする立人と、夫候補のユージィン、カール、ルマティの想いが交錯。曹からの脅迫で花鹿を諦めるしかない立人の前に、今度は花鹿が現れる。
同じ台詞やシーンでも、登場する場所や角度の違いだけでこうも印象が変わるのかと、あらためて演出の妙を知る。
中盤までストーリーは同じでも、主観や描き方が違うだけで感情移入も変わってくる。「革命編」と見比べる面白味もあった。
後半以降は新たな恋愛絵巻が描かれており、新しいシーンや台詞が飛び出す。恋愛に関して受け身だった花鹿が自分の意思で動くのが見どころのひとつ。アニメでは花鹿の様子が曖昧に見えたので、舞台ではっきりさせて貰えて爽快な気分になった。
花鹿を見守り愛しながらも、倣家の総帥としての板ばさみに苦しむ立人が主役。
立人に絡んで、花鹿の父ハリーが思った以上の出番。「革命編」で活躍したルマティやユージィンより、カールに新しいシーンや台詞が増えていた。
花鹿のボディガードして動いてきた寅之介の立場や感情も、新たなシーンで上手く見せていた。
ルマティを王位につけるため非情を犯すクインザと、立人を倣家に留まらせるため花鹿の命を葬ろうとする曹とを、重ね合わせて描く演出が分かりやすい。
その分、ラギネイ紛争は大雑把な展開にしていたが、ノエイやエディが花鹿たちにそれなりに関わって印象を残した。
キャスト陣はみんな背が高くてスタイル抜群、衣装もしっかり着こして声もよく届く。あのメンバーだとルマティが可愛く見えるが、寅之介が子供に見えちゃうw。
AKIRAさんも背が高いが、横から見る久保田悠来はホントに細っこいw。今回やっと二人のキスシーンも拝めたw。
出番が多くなった古原靖久の熱演で、ようやくカールの本当の気持ちが伝わってきた。ある意味、立人の最大のライバルはカールだったのかもね。カールの秘書役の人も男前だったな。
前半の花鹿とルマティのシーンで、右耳イヤリングを既に付けていた篠谷聖が苦肉のアドリブ、分かってる客席からは苦笑の嵐(^o^)。頑張ったよ、愛おしく思うよv。
衣装着替えも多くて目の保養。ハリーとユージィンは3着以上。前回、広瀬友祐が最初から黒を着ていたのはミスだったのか?
挨拶は、前説アナも務めたエディとノエイ。北代高士と寿里はなんとなく感じが似てる。
キャストの客席降りも後ろまで大サービス。古原くんはやっぱり愛想がイイね。
花の掛け声は予想に反してカール。ところが「バーンズワースとローゼンタールの関係に終止符をうちましょう」と言ってしまった古原くん。後から再度のカテコの時に「対立する関係に終止符」と訂正していて可愛かった。
衣装の抽選もあるので再演はおそらくなし。これだけのキャストをまた集めるのも一苦労だろう。
3回観劇でDVDを頂いたが、全公演を観劇したツワモノも何人かいらして抽選券を貰っていた。
樹なつみ原作の舞台『OZ』はとりあえず2回だけ観劇予定。
「ラギネイ革命編」とリンクする今回のシナリオは、視点を変えて演出された物語。
ヒロイン・花鹿と立人、夫候補たちを取り巻く恋愛模様に主眼をおく。
プレビュー含め平日だけの4公演なのが勿体無い。
男性客がやけに目についたが招待客だった模様。こういう演目ではたして楽しめたのだろうか。
ラギネイ王国の王位をめぐる争いの中、花鹿のために倣家の総帥を辞そうとする立人と、夫候補のユージィン、カール、ルマティの想いが交錯。曹からの脅迫で花鹿を諦めるしかない立人の前に、今度は花鹿が現れる。
同じ台詞やシーンでも、登場する場所や角度の違いだけでこうも印象が変わるのかと、あらためて演出の妙を知る。
中盤までストーリーは同じでも、主観や描き方が違うだけで感情移入も変わってくる。「革命編」と見比べる面白味もあった。
後半以降は新たな恋愛絵巻が描かれており、新しいシーンや台詞が飛び出す。恋愛に関して受け身だった花鹿が自分の意思で動くのが見どころのひとつ。アニメでは花鹿の様子が曖昧に見えたので、舞台ではっきりさせて貰えて爽快な気分になった。
花鹿を見守り愛しながらも、倣家の総帥としての板ばさみに苦しむ立人が主役。
立人に絡んで、花鹿の父ハリーが思った以上の出番。「革命編」で活躍したルマティやユージィンより、カールに新しいシーンや台詞が増えていた。
花鹿のボディガードして動いてきた寅之介の立場や感情も、新たなシーンで上手く見せていた。
ルマティを王位につけるため非情を犯すクインザと、立人を倣家に留まらせるため花鹿の命を葬ろうとする曹とを、重ね合わせて描く演出が分かりやすい。
その分、ラギネイ紛争は大雑把な展開にしていたが、ノエイやエディが花鹿たちにそれなりに関わって印象を残した。
キャスト陣はみんな背が高くてスタイル抜群、衣装もしっかり着こして声もよく届く。あのメンバーだとルマティが可愛く見えるが、寅之介が子供に見えちゃうw。
AKIRAさんも背が高いが、横から見る久保田悠来はホントに細っこいw。今回やっと二人のキスシーンも拝めたw。
出番が多くなった古原靖久の熱演で、ようやくカールの本当の気持ちが伝わってきた。ある意味、立人の最大のライバルはカールだったのかもね。カールの秘書役の人も男前だったな。
前半の花鹿とルマティのシーンで、右耳イヤリングを既に付けていた篠谷聖が苦肉のアドリブ、分かってる客席からは苦笑の嵐(^o^)。頑張ったよ、愛おしく思うよv。
衣装着替えも多くて目の保養。ハリーとユージィンは3着以上。前回、広瀬友祐が最初から黒を着ていたのはミスだったのか?
挨拶は、前説アナも務めたエディとノエイ。北代高士と寿里はなんとなく感じが似てる。
キャストの客席降りも後ろまで大サービス。古原くんはやっぱり愛想がイイね。
花の掛け声は予想に反してカール。ところが「バーンズワースとローゼンタールの関係に終止符をうちましょう」と言ってしまった古原くん。後から再度のカテコの時に「対立する関係に終止符」と訂正していて可愛かった。
衣装の抽選もあるので再演はおそらくなし。これだけのキャストをまた集めるのも一苦労だろう。
3回観劇でDVDを頂いたが、全公演を観劇したツワモノも何人かいらして抽選券を貰っていた。
樹なつみ原作の舞台『OZ』はとりあえず2回だけ観劇予定。
シス・カンパニー公演 寿歌
2012年1月17日 舞台演劇シス・カンパニー公演『寿歌(ほぎうた)』を観てきた。
核戦争で廃墟と化した世界、ある関西の地が舞台。家財道具を積んだリヤカーを引くゲサクとキョウコの前に、フシギな術を使えるヤスオが現れる。芸と会話を交えながら旅をする3人だが、やがて別れの時がやってくる。
1979年に書いた劇作家の北村想が、今回の舞台のためにプロローグを書き下ろしたという3人劇。
俳優としても活躍中の千葉哲也が演出。
当初の上演意図とは違うそうだが、いままた核の恐怖に怯える時代には絶妙なタイミングの作品だろうと思う。
核兵器に警鐘を鳴らす未来劇でもなく、人類滅亡を描く悲劇でもなかった。
あえていうなら、「世界の終末」に楽しみと喜びを見いだそうとする物語。
だが“本気”になれるわけもなく、「ええかげん」にやるしかない状況なんだろう。
そのために彼らは漫才をしたり芝居をしたり、歌を唄えば踊りも踊る。もちろん、ええかげんな歌と踊りで、ちっとも可笑しくない漫才。そうすることでしか“笑い”が見つからない、見つけられないのだろう。
あのウサギのように無力だけど、人食いトラに勝とうとする誇りは持っている人間だから。笑って楽しむことで、生存を確認したいのかもしれない。
チラシにはなかったが、パンフにあった「Ode to Joy」の文字を見て、物語の空気が沁みこんでくるようだった。
“世界の終末にうたう歓喜の歌”これこそ人間が最後にできる偉業であろう。舞台を覆うのはベートーベン第九の第四楽章ではなく、関西弁なところがユニークだ。
終末を前にした人類補完ともとれる。『新世紀エヴァンゲリオン』が浮かんだのは、オタクな私だけだろうなw。外見はまったく違うが、二人の男がシンジとカヲルに重なるようにも思えたw。
そもそも戯曲が問いかける答えはひとつとは限らない。観る人それぞれに委ねられているのだ。
30年以上経って、物語がよりアニメ風に見えてくるのも、寓話的世界観に慣らされてしまったからだろうか。
ゲサクの堤真一は、今までになかったような明瞭愉快で複雑怪奇な役。真面目かと思えば破壊的、豪放かつ繊細、知的でイカれてる。堤さんが突き抜けて楽しそうに演じてるので、楽しさビームを浴びる観る側もええかげんに楽しまなければ損をする。
キョウコの戸田恵梨香は、子供っぽい大人ではなく大人びた子供な役。細く長い手足が自由きままに動き、広いおでこがキュートだ。
ヤスオの橋本じゅんは、これまでなかったような真面目で常識人な役。豊かな表情に思わず笑いが込み上げるが、ふと見せる暗く寂しい顔に不気味なものを感じたり。
3人とも関西出身なので、関西弁にキレやリズムがあり、ノリツッコミと間が上手い。
ゲサクとキョウコは、恋人にも兄妹にも見えず、強いていうならオカンと小さな娘の関係か。割烹着に三角巾をする堤さんのオカンぶりがノリノリw。だがゲサクとキョウコは、思ったよりも触れ合うシーンが少ない感じ。
ゲサクとヤスオのボディータッチはたんまり。ヤスオの首を絞めたり、チャンバラごっこをしたり、二人がふざけ合う様子が楽しくて愛おしい。『三銃士』に『ムサシ』まで出るとはAxleの演目か!?w 剣もどきを持つ堤さんがとても生き生きしてるv。
今日の堤さんは、先に「コメ」と言って苦笑したり、タイコのバチを落としたりと、前日観た『忍たま』と似たようなボンミスを披露。演技は完璧だと思ってた堤さんのそんな一面も可愛らしく映った。
上壁にシーンごとのタイトルが映る。「花火」は残りもんの核ミサイルの光、「火垂」は死んだ人の魂の灯火とすれば、「風雷」は核による爆風と嵐で、「惜雪」は爆発から流れたチリや灰だろうか。
突然妊娠したというキョウコが立ちながら産み落とす様子は、まるで排便のように見える。出すトコロはちいっと違うがイキむところは似てる、と経験者は思った。
じゅんさんが言うと「エロサレム」に聞こえてくるし、「モーヘンジャダロ」とツッコミも入れたくなる。
そもそも彼らは人間ではなく、彼らがいる地もあの世なのかもしれない。それなら、そこでなんとか生きていたら、殺風景な死からやがて開放されるかもしれない。
1時間20分の上演時間はリピートしやすい。観る度に違った面白さと哀しみを汲み取れるかと思う。
来週もう一度観劇予定。
『ALWAYS 三丁目の夕日’64』初日舞台挨拶が当ったので、その前に違う堤真一さんを拝めそう。同日公開の『ゴーカイジャーVSギャバン』は1回のみ。
核戦争で廃墟と化した世界、ある関西の地が舞台。家財道具を積んだリヤカーを引くゲサクとキョウコの前に、フシギな術を使えるヤスオが現れる。芸と会話を交えながら旅をする3人だが、やがて別れの時がやってくる。
1979年に書いた劇作家の北村想が、今回の舞台のためにプロローグを書き下ろしたという3人劇。
俳優としても活躍中の千葉哲也が演出。
当初の上演意図とは違うそうだが、いままた核の恐怖に怯える時代には絶妙なタイミングの作品だろうと思う。
核兵器に警鐘を鳴らす未来劇でもなく、人類滅亡を描く悲劇でもなかった。
あえていうなら、「世界の終末」に楽しみと喜びを見いだそうとする物語。
だが“本気”になれるわけもなく、「ええかげん」にやるしかない状況なんだろう。
そのために彼らは漫才をしたり芝居をしたり、歌を唄えば踊りも踊る。もちろん、ええかげんな歌と踊りで、ちっとも可笑しくない漫才。そうすることでしか“笑い”が見つからない、見つけられないのだろう。
あのウサギのように無力だけど、人食いトラに勝とうとする誇りは持っている人間だから。笑って楽しむことで、生存を確認したいのかもしれない。
チラシにはなかったが、パンフにあった「Ode to Joy」の文字を見て、物語の空気が沁みこんでくるようだった。
“世界の終末にうたう歓喜の歌”これこそ人間が最後にできる偉業であろう。舞台を覆うのはベートーベン第九の第四楽章ではなく、関西弁なところがユニークだ。
終末を前にした人類補完ともとれる。『新世紀エヴァンゲリオン』が浮かんだのは、オタクな私だけだろうなw。外見はまったく違うが、二人の男がシンジとカヲルに重なるようにも思えたw。
そもそも戯曲が問いかける答えはひとつとは限らない。観る人それぞれに委ねられているのだ。
30年以上経って、物語がよりアニメ風に見えてくるのも、寓話的世界観に慣らされてしまったからだろうか。
ゲサクの堤真一は、今までになかったような明瞭愉快で複雑怪奇な役。真面目かと思えば破壊的、豪放かつ繊細、知的でイカれてる。堤さんが突き抜けて楽しそうに演じてるので、楽しさビームを浴びる観る側もええかげんに楽しまなければ損をする。
キョウコの戸田恵梨香は、子供っぽい大人ではなく大人びた子供な役。細く長い手足が自由きままに動き、広いおでこがキュートだ。
ヤスオの橋本じゅんは、これまでなかったような真面目で常識人な役。豊かな表情に思わず笑いが込み上げるが、ふと見せる暗く寂しい顔に不気味なものを感じたり。
3人とも関西出身なので、関西弁にキレやリズムがあり、ノリツッコミと間が上手い。
ゲサクとキョウコは、恋人にも兄妹にも見えず、強いていうならオカンと小さな娘の関係か。割烹着に三角巾をする堤さんのオカンぶりがノリノリw。だがゲサクとキョウコは、思ったよりも触れ合うシーンが少ない感じ。
ゲサクとヤスオのボディータッチはたんまり。ヤスオの首を絞めたり、チャンバラごっこをしたり、二人がふざけ合う様子が楽しくて愛おしい。『三銃士』に『ムサシ』まで出るとはAxleの演目か!?w 剣もどきを持つ堤さんがとても生き生きしてるv。
今日の堤さんは、先に「コメ」と言って苦笑したり、タイコのバチを落としたりと、前日観た『忍たま』と似たようなボンミスを披露。演技は完璧だと思ってた堤さんのそんな一面も可愛らしく映った。
上壁にシーンごとのタイトルが映る。「花火」は残りもんの核ミサイルの光、「火垂」は死んだ人の魂の灯火とすれば、「風雷」は核による爆風と嵐で、「惜雪」は爆発から流れたチリや灰だろうか。
突然妊娠したというキョウコが立ちながら産み落とす様子は、まるで排便のように見える。出すトコロはちいっと違うがイキむところは似てる、と経験者は思った。
じゅんさんが言うと「エロサレム」に聞こえてくるし、「モーヘンジャダロ」とツッコミも入れたくなる。
そもそも彼らは人間ではなく、彼らがいる地もあの世なのかもしれない。それなら、そこでなんとか生きていたら、殺風景な死からやがて開放されるかもしれない。
1時間20分の上演時間はリピートしやすい。観る度に違った面白さと哀しみを汲み取れるかと思う。
来週もう一度観劇予定。
『ALWAYS 三丁目の夕日’64』初日舞台挨拶が当ったので、その前に違う堤真一さんを拝めそう。同日公開の『ゴーカイジャーVSギャバン』は1回のみ。
ミュージカル 忍たま乱太郎 第3弾
2012年1月16日 舞台演劇ミュージカル『忍たま乱太郎 第3弾 山賊砦に潜入せよ』を観てきた。
第1弾&再演、第2弾&再演に続く、『ミュんたま』5度目の舞台。
今公演も当日券は立ち見のみ。びっしりと満席になったGロッソに人気のスゴさを確認。
前説は、くノ一の三人娘。
きり丸に付き合って一年は組が行ったアルバイト先は何と山賊の砦。先生に止められたにも関わらず、一年生たちの救出に向かおうとする六年生だが、五年生の二人も其々に決断。山賊砦へ潜入しようとする彼らの前に、ドクタケ忍者隊や剣の達人が立ち塞がる。
今回もワンパターンなツッコミどころ満載のぬる~いストーリー。
キャラクターの関係性や生徒たちの小さな成長は、新たな展開や旨みを見せて面白い。愉快痛快なシーンやジンとくるエピソードも盛り込まれ、笑わせて楽しませる後味の爽やかさは健在だ。
今回の注目は、各キャラクターの歌が増えていて、ダンスと共によりミュージカルらしさが加味されたこと。
Gロッソを活用した、ドクタケ忍者隊の立ち回りとアクロバット、生徒たちの必殺技も見どころだが、今までと比べるとアクション面はややパワーダウンしただろうか。新キャストたちを迎えて堅実性を重視したのか、若干おとなしめな雰囲気になっていた。
第1弾初演からずっと続投なのは、山田先生の今井靖彦だけになってしまったかな。
文次郎役は松田岳に代わり、今回の主役は仙蔵役の南羽翔平になったようだ。仙蔵にまとわり付く、しんべヱと喜三太のぼんやり和む関係が面白い。いつもは冷静沈着な仙蔵が「宝禄火矢」で自滅しちゃうところがチャーミングポイントか。
「イケドン」「ギンギン」の小平太と文次郎に、今回は「モソモソ」の長次が入ったトライアングルが楽しい。長次は今までで一番喋ったんじゃないの!?w D2からは前山剛久だけになったが、いつにも増した熱演がキュート。
小平太の林明寛は、声がデカくて明朗で身軽なアクションをバッチリ決めて、すっかり裏番な顔つきw。 伊作の椎名鯛造も、前回よりアクション量が多くしっかりこなすが、表情が柔らかく変わり伊作により近くなっていた。
五年生の久々知兵助に山崎大輝、竹谷八左ヱ門に才川コージ。経験が浅い二人だが、硬さの中に若さと情熱が感じられた。
やんちゃ系が好きなので小平太がお気に入りだが、先のアニメ映画『忍たま乱太郎』の影響で、内に秘めた強さがある優しい伊作にも惹かれたりv。キャストの演技的にも安定感があって裏切らない。
きり丸、しんべヱ、乱太郎、喜三太と、段階的な身長差がイイ。
きり丸の加藤幹夫は一年というより、もう四年生を演じてもよさそうw。「俺は天才アルバイター」のラップソングが快調。
お初の喜三太の小宮明日翔はキュートさをアピール。「ナメクジのバラード」の澄んだのびやかな歌声は絶品、今回出てきた歌の中で一番心に響いた。
利吉の末野卓磨は、凛々しい佇まいと、影武者を使った「私はフリーの忍者」の歌が穏やか。アクションはもちろん、父・伝蔵との関係も注目。
今回はやけに出番がある学園長先生と、今回はブラック系の八方斎も、個性が際立つ。
ゲストキャラ山賊一号の翁長卓は、「赤壁」でも活躍したが、見事な殺陣で緊張の風を起こす。
最も残念だったのは、お気に入りキャラの土井半助だろうか。
二人目が問題を起こして、楽しみにしていた第2弾再演のDVDは、いまだ実現の見込みなし。
オーディションで選ばれたという三人目の土倉有貴は、歌唱力はあるようだが、ちょっと地味めな雰囲気。稽古中か本番中に怪我でもしたのか、松葉杖で登場したのが痛かった(・・;)。本人も松葉杖で動いて大変だろうが、階段降りの姿は観てるほうもハラハラ。演出的にも大変だったろうが、ステージ上で土井先生のダンスやアクションを拝めなかったのがとても残念だ。結果的に、劇中の戦力不足とも重ねて、土井先生と一年生との交流にもチグハグ感があったように感じた。劇中でも、もっと叱咤激励する土井先生を見たかった。
今回、一年生絡みでちょこちょことミスがあって苦笑。宝禄火矢が落っこちたり、山賊一号の実名が先に出たりと目につき、子供がやったことで「気にするな」ではあるが、千秋楽に向けて完璧なものへ、大人が引っ張って仕上げて貰いたい。
いろんな意味で残念だし、全体的にパワーがちょいと足りない感じ。いつものように歌の度に手拍子が起きたが、私は全部に手拍子や拍手をする気が起きなかった。
もう1回観る予定だが、早くも再演のほうを待ちたいと思う。
カテコの「勇気100%」は、振り付け指導はないのに、前の名残りで振り付けしてしまう私。
客席を通る小平太たちとハイタッチできて、ようやくじわじわと楽しさがこみ上げてきた。通路側席はやっぱりイイ。
お楽しみアフターイベント。
今回は、ドクタケ忍者隊の陸役の豊と、五年生役の山崎大輝と才川コージ。
若い二人の色々なことを知って貰おうと、好きな女性のタイプやデート場所を尋ねて答えるが、二人の熱い天然ぶりがよ~くわかったw。コージくんの希望を聞いた大輝くんが突然「竹谷、宇宙旅行の段!」と叫ぶので大いにウけた。
その後、二人のリュックを持ってきて持ち物検査。キャンディーやケータリングと食べ物ばっかりw。現役高校生のコージくんからは学習に関連したものも出て、いちいち説明する本人。コージくんのリュックから、二日前に観に来て忘れていったという白又敦くんの携帯まで出てくる。電源を入れちゃう豊さんのおかげで、本人がいないとこで携帯が大活躍w。
サインボールは最後列の立ち見客へプレゼント。紙袋をもって昇ってくる若い二人の顔に汗がじんわりと光っていた。
次は日曜日に観劇予定。
第1弾&再演、第2弾&再演に続く、『ミュんたま』5度目の舞台。
今公演も当日券は立ち見のみ。びっしりと満席になったGロッソに人気のスゴさを確認。
前説は、くノ一の三人娘。
きり丸に付き合って一年は組が行ったアルバイト先は何と山賊の砦。先生に止められたにも関わらず、一年生たちの救出に向かおうとする六年生だが、五年生の二人も其々に決断。山賊砦へ潜入しようとする彼らの前に、ドクタケ忍者隊や剣の達人が立ち塞がる。
今回もワンパターンなツッコミどころ満載のぬる~いストーリー。
キャラクターの関係性や生徒たちの小さな成長は、新たな展開や旨みを見せて面白い。愉快痛快なシーンやジンとくるエピソードも盛り込まれ、笑わせて楽しませる後味の爽やかさは健在だ。
今回の注目は、各キャラクターの歌が増えていて、ダンスと共によりミュージカルらしさが加味されたこと。
Gロッソを活用した、ドクタケ忍者隊の立ち回りとアクロバット、生徒たちの必殺技も見どころだが、今までと比べるとアクション面はややパワーダウンしただろうか。新キャストたちを迎えて堅実性を重視したのか、若干おとなしめな雰囲気になっていた。
第1弾初演からずっと続投なのは、山田先生の今井靖彦だけになってしまったかな。
文次郎役は松田岳に代わり、今回の主役は仙蔵役の南羽翔平になったようだ。仙蔵にまとわり付く、しんべヱと喜三太のぼんやり和む関係が面白い。いつもは冷静沈着な仙蔵が「宝禄火矢」で自滅しちゃうところがチャーミングポイントか。
「イケドン」「ギンギン」の小平太と文次郎に、今回は「モソモソ」の長次が入ったトライアングルが楽しい。長次は今までで一番喋ったんじゃないの!?w D2からは前山剛久だけになったが、いつにも増した熱演がキュート。
小平太の林明寛は、声がデカくて明朗で身軽なアクションをバッチリ決めて、すっかり裏番な顔つきw。 伊作の椎名鯛造も、前回よりアクション量が多くしっかりこなすが、表情が柔らかく変わり伊作により近くなっていた。
五年生の久々知兵助に山崎大輝、竹谷八左ヱ門に才川コージ。経験が浅い二人だが、硬さの中に若さと情熱が感じられた。
やんちゃ系が好きなので小平太がお気に入りだが、先のアニメ映画『忍たま乱太郎』の影響で、内に秘めた強さがある優しい伊作にも惹かれたりv。キャストの演技的にも安定感があって裏切らない。
きり丸、しんべヱ、乱太郎、喜三太と、段階的な身長差がイイ。
きり丸の加藤幹夫は一年というより、もう四年生を演じてもよさそうw。「俺は天才アルバイター」のラップソングが快調。
お初の喜三太の小宮明日翔はキュートさをアピール。「ナメクジのバラード」の澄んだのびやかな歌声は絶品、今回出てきた歌の中で一番心に響いた。
利吉の末野卓磨は、凛々しい佇まいと、影武者を使った「私はフリーの忍者」の歌が穏やか。アクションはもちろん、父・伝蔵との関係も注目。
今回はやけに出番がある学園長先生と、今回はブラック系の八方斎も、個性が際立つ。
ゲストキャラ山賊一号の翁長卓は、「赤壁」でも活躍したが、見事な殺陣で緊張の風を起こす。
最も残念だったのは、お気に入りキャラの土井半助だろうか。
二人目が問題を起こして、楽しみにしていた第2弾再演のDVDは、いまだ実現の見込みなし。
オーディションで選ばれたという三人目の土倉有貴は、歌唱力はあるようだが、ちょっと地味めな雰囲気。稽古中か本番中に怪我でもしたのか、松葉杖で登場したのが痛かった(・・;)。本人も松葉杖で動いて大変だろうが、階段降りの姿は観てるほうもハラハラ。演出的にも大変だったろうが、ステージ上で土井先生のダンスやアクションを拝めなかったのがとても残念だ。結果的に、劇中の戦力不足とも重ねて、土井先生と一年生との交流にもチグハグ感があったように感じた。劇中でも、もっと叱咤激励する土井先生を見たかった。
今回、一年生絡みでちょこちょことミスがあって苦笑。宝禄火矢が落っこちたり、山賊一号の実名が先に出たりと目につき、子供がやったことで「気にするな」ではあるが、千秋楽に向けて完璧なものへ、大人が引っ張って仕上げて貰いたい。
いろんな意味で残念だし、全体的にパワーがちょいと足りない感じ。いつものように歌の度に手拍子が起きたが、私は全部に手拍子や拍手をする気が起きなかった。
もう1回観る予定だが、早くも再演のほうを待ちたいと思う。
カテコの「勇気100%」は、振り付け指導はないのに、前の名残りで振り付けしてしまう私。
客席を通る小平太たちとハイタッチできて、ようやくじわじわと楽しさがこみ上げてきた。通路側席はやっぱりイイ。
お楽しみアフターイベント。
今回は、ドクタケ忍者隊の陸役の豊と、五年生役の山崎大輝と才川コージ。
若い二人の色々なことを知って貰おうと、好きな女性のタイプやデート場所を尋ねて答えるが、二人の熱い天然ぶりがよ~くわかったw。コージくんの希望を聞いた大輝くんが突然「竹谷、宇宙旅行の段!」と叫ぶので大いにウけた。
その後、二人のリュックを持ってきて持ち物検査。キャンディーやケータリングと食べ物ばっかりw。現役高校生のコージくんからは学習に関連したものも出て、いちいち説明する本人。コージくんのリュックから、二日前に観に来て忘れていったという白又敦くんの携帯まで出てくる。電源を入れちゃう豊さんのおかげで、本人がいないとこで携帯が大活躍w。
サインボールは最後列の立ち見客へプレゼント。紙袋をもって昇ってくる若い二人の顔に汗がじんわりと光っていた。
次は日曜日に観劇予定。
ルドビコ★plus 花咲ける青少年 ファイナル革命編 楽
2012年1月15日 舞台演劇ルドビコ★plus+ 異空間ステージ『花咲ける青少年』ファイナル「ラギネイ革命編」楽を観てきた。
「ラギネイ革命編」(赤チラシ)を観られるのは今回まで。
火曜日からは、視点が異なる演出をした「恋と革命編」(白チラシ)になる。
今回は11月のイベントの時に席が選べるというので取ったチケットだが、これが正解。
A席だが関係者も座る列で前方が通路。ほぼ正面で障害もなく、前回よりもステージがよく見えた。
正面から観ると、まさに異空間なステージ。
映像がとてもよくわかり、アニメの動きや光のしずくまで綺麗に映る。あらためて美しさと細やかさに気を使った演出だと感じた。
ステージに大人数が揃っても、前の人の体で後ろの人が隠れることもない。首も動かさずに済む。
高いS席の前方端よりも、こちらの席で私は十分に満足した。
キャラクターの関係性はアニメよりも楽しめる。花鹿(AKIRA)を挟みながら、立人(久保田悠来)とユージィン(広瀬友祐)のガチ対決w。立人にとって、もはやルマティ(篠田聖)やカール(古原靖久)はあまり眼中にないらしいw。立人とユージィンの間をなだめる役割が、寅之介(栩原楽人)とセズン(青木隆敏)。お喋りで声が大きい寅之介を追いかける立人の図も愉快だし、立人を信頼し心配する曹(高山猛久)のポジションもいい。
兄ソマンド(河原田巧也)を想いながらも、民衆や国を尊重するルマティ。目的のためには手段を選ばない兄クインザ(林修司)を想いながらも、己のやり方でアプローチしようとするセズン。二組の兄弟の心情がとても分かりやすく表現されていた。
己の考えや思想を取り戻した軍人ノエイ(寿里)、彼らの媒介として協力するエディ(北代高士)、キーマンのハリー(水谷あつし)が抜群のポイント。
林修司の熱演もあって、今回ようやくクインザを切なく愛おしく思えるようになった。ルマティを王位につけるために、王国内部の腐敗や膿を払拭させるために、血の革命やむなしで取った非情な手段。そういうやるせない気持ちも理解できる。クインザの手足となって動いたイオエへ、最期の優しさを見せたところも立派だ。歴史はクインザを悪者とするだろうが、その志はルマティの胸に確かに届いた。クインザを抱きかかえながら「私のために死ね」と絶叫するルマティの場面に、思わず胸が熱くなって涙ぐんでしまった。篠谷聖もすばらしい熱演だった。
アニメ以上の感動を味わえたのは、キャラクターをしっかり生きたキャストのおかげだったといえよう。
物語の主人公は花鹿だが、今回の主役はルマティだった。キャストの立ち位置もそうだったね。
挨拶は、寅之介と花鹿、ルマティが立派な締め。
キャストの客席降りは中央通路から二~三段上まで。目の前に色々なキャストが来てくれたが、みんなキャラの表情をしているのね。ルマティが何度も通ってくれて、ステキな笑顔を振りまいてくれた。
「花の準備はいいか」と掛け声もルマティ。隣の人がほおってくれた花が膝の上に落ちたので、ちょっぴりお持ち帰りさせて貰った。ロビーでは“白”が完売。
ダブルカテコでは、相変わらず立人とユージィン、カールとエディが互いに花を投げつけてみんな大盤振る舞いw。
最後にスタオベがあるかと思って用意はしてたが、18日の千秋楽までお預けの模様。
次は「恋と宿命編」を1回観劇予定。今度は立人が主役になるのかな。
樹なつみ原作の舞台『OZ』と今回の『花咲ける青少年』の両方に出演するのは、林修司(ルドビコ★)と青木隆敏(Studio Life)だが、兄弟役だった二人が今度はあまり絡まないのが残念。
「ラギネイ革命編」(赤チラシ)を観られるのは今回まで。
火曜日からは、視点が異なる演出をした「恋と革命編」(白チラシ)になる。
今回は11月のイベントの時に席が選べるというので取ったチケットだが、これが正解。
A席だが関係者も座る列で前方が通路。ほぼ正面で障害もなく、前回よりもステージがよく見えた。
正面から観ると、まさに異空間なステージ。
映像がとてもよくわかり、アニメの動きや光のしずくまで綺麗に映る。あらためて美しさと細やかさに気を使った演出だと感じた。
ステージに大人数が揃っても、前の人の体で後ろの人が隠れることもない。首も動かさずに済む。
高いS席の前方端よりも、こちらの席で私は十分に満足した。
キャラクターの関係性はアニメよりも楽しめる。花鹿(AKIRA)を挟みながら、立人(久保田悠来)とユージィン(広瀬友祐)のガチ対決w。立人にとって、もはやルマティ(篠田聖)やカール(古原靖久)はあまり眼中にないらしいw。立人とユージィンの間をなだめる役割が、寅之介(栩原楽人)とセズン(青木隆敏)。お喋りで声が大きい寅之介を追いかける立人の図も愉快だし、立人を信頼し心配する曹(高山猛久)のポジションもいい。
兄ソマンド(河原田巧也)を想いながらも、民衆や国を尊重するルマティ。目的のためには手段を選ばない兄クインザ(林修司)を想いながらも、己のやり方でアプローチしようとするセズン。二組の兄弟の心情がとても分かりやすく表現されていた。
己の考えや思想を取り戻した軍人ノエイ(寿里)、彼らの媒介として協力するエディ(北代高士)、キーマンのハリー(水谷あつし)が抜群のポイント。
林修司の熱演もあって、今回ようやくクインザを切なく愛おしく思えるようになった。ルマティを王位につけるために、王国内部の腐敗や膿を払拭させるために、血の革命やむなしで取った非情な手段。そういうやるせない気持ちも理解できる。クインザの手足となって動いたイオエへ、最期の優しさを見せたところも立派だ。歴史はクインザを悪者とするだろうが、その志はルマティの胸に確かに届いた。クインザを抱きかかえながら「私のために死ね」と絶叫するルマティの場面に、思わず胸が熱くなって涙ぐんでしまった。篠谷聖もすばらしい熱演だった。
アニメ以上の感動を味わえたのは、キャラクターをしっかり生きたキャストのおかげだったといえよう。
物語の主人公は花鹿だが、今回の主役はルマティだった。キャストの立ち位置もそうだったね。
挨拶は、寅之介と花鹿、ルマティが立派な締め。
キャストの客席降りは中央通路から二~三段上まで。目の前に色々なキャストが来てくれたが、みんなキャラの表情をしているのね。ルマティが何度も通ってくれて、ステキな笑顔を振りまいてくれた。
「花の準備はいいか」と掛け声もルマティ。隣の人がほおってくれた花が膝の上に落ちたので、ちょっぴりお持ち帰りさせて貰った。ロビーでは“白”が完売。
ダブルカテコでは、相変わらず立人とユージィン、カールとエディが互いに花を投げつけてみんな大盤振る舞いw。
最後にスタオベがあるかと思って用意はしてたが、18日の千秋楽までお預けの模様。
次は「恋と宿命編」を1回観劇予定。今度は立人が主役になるのかな。
樹なつみ原作の舞台『OZ』と今回の『花咲ける青少年』の両方に出演するのは、林修司(ルドビコ★)と青木隆敏(Studio Life)だが、兄弟役だった二人が今度はあまり絡まないのが残念。
ルドビコ★plus 花咲ける青少年 ファイナル革命編
2012年1月13日 舞台演劇ルドビコ★plus+ 異空間ステージ『花咲ける青少年』ファイナル「ラギネイ革命編」を観てきた。
原作は樹なつみで、現在も特別編を連載中。アニメ化もヒットした。
2010年9月、2011年2月と続いた『花咲ける青少年』もついにファイナル。
今回は“視点が異なる”演出をした「ラギネイ革命編」と「恋と宿命編」の2つの物語で構成。
バーンズワース財閥会長ハリーに持ちかけられた、花鹿の“夫さがし”ゲームも佳境。ラギネイ王国の王位をめぐって、ルマティの代わりに王国に入る花鹿と彼女を守る立人、彼女たちをサポートするユージィンとカールに、更なる困難と危険が立ち塞がる。
ミュージカルか!?と思わせるような導入部。歌と映像で、人物とキャストを紹介し、過去2作品を語りつなぐ巧みな演出が良い。
思った以上に沢山の情報量が詰まってる残りの部分を、よく纏め上げたなと感心させる脚本だ。見どころも盛り込まれており、20人以上いるキャラクターにまんべんなく出番を与え、原作にしっかりした思い入れと愛がなければできない作業だろう。
右手のセットとバルコニーの周り舞台、二階や中央のスライドや扉を使い、照明や音響も効果的で、スピーディーで洗練された演出も上手かった。
衣装も新作を揃えてまたまたゴージャス。3度着替える花鹿は白いワンピが可愛い。ルマティの青いケープがセクシィさを伴う。ステキに着こなす皆さんもさすが。
登場人物の感情がより具体性を帯びた形で再現され、アニメよりも分かり易くて面白かった。
なんといってもキャラクターになりきったキャストが素晴らしい。
長く難しい言い回しもあるがほぼ完璧にこなし、何より“声”そのものが裏切らず、台詞がよく届くこと。
第二弾からや今回から参加の役者もいたが、其々世界観にしっかりと根付き、これ以上の配役は考えられないようにも思えた。
花鹿のAKIRA、立人の久保田悠来は不動の立ち位置。ルマティの篠谷聖、ユージィンの広瀬友祐はアニメ以上の魅力を放って凛々しく美しい。カールの古原靖久はアクション場面もあり。
今回はさすが(女殺しの)ユージィンが見どころのひとつ。ユージィンと立人のガチ対立も愉快。ルマティが長いブーケにちょっと躓きそうになったりw。個人的にはユージィンに口説かれるライサが羨ましかったりw。
カーテンコールはもちろんキャストの客席降り(中央通路から前部分だけだが)。エディが手帳の文字を観客に見せたり、カールが煽っていたりw。間近に観たルマティの笑顔やユージィンの微笑みに見惚れ、一瞬、手拍子を忘れそうになったw。三次元のキャラクターにはアニメ以上にときめかせる魅力があるv。
花びら投げはみんな豪快! 立人が最後までちょこちょこ投げるやんちゃぶりはいつもの如し。
挨拶は日替わりかな。喋ろうとするユージィンの髪に、まだ付いたままの花びらをとってあげる立人。立人が喋ろうとするとまた花びらが投げ込まれ、今度は立人の髪に赤い花びらが。これがファイナルなので、キャストの衣装が抽選で当るキャンペーンを告知。立人の衣装が当った人は、自分のとこへ送って欲しいと久保田くんw。
2時間弱なのでリピートはし易いが、全公演観劇は難しそう。
今回、二千円差のS席(10列目まで)とA席があるが、私は全部A席をチョイス。
その代わり全3回観劇し、イベント収録のDVDを頂きたい。
原作は樹なつみで、現在も特別編を連載中。アニメ化もヒットした。
2010年9月、2011年2月と続いた『花咲ける青少年』もついにファイナル。
今回は“視点が異なる”演出をした「ラギネイ革命編」と「恋と宿命編」の2つの物語で構成。
バーンズワース財閥会長ハリーに持ちかけられた、花鹿の“夫さがし”ゲームも佳境。ラギネイ王国の王位をめぐって、ルマティの代わりに王国に入る花鹿と彼女を守る立人、彼女たちをサポートするユージィンとカールに、更なる困難と危険が立ち塞がる。
ミュージカルか!?と思わせるような導入部。歌と映像で、人物とキャストを紹介し、過去2作品を語りつなぐ巧みな演出が良い。
思った以上に沢山の情報量が詰まってる残りの部分を、よく纏め上げたなと感心させる脚本だ。見どころも盛り込まれており、20人以上いるキャラクターにまんべんなく出番を与え、原作にしっかりした思い入れと愛がなければできない作業だろう。
右手のセットとバルコニーの周り舞台、二階や中央のスライドや扉を使い、照明や音響も効果的で、スピーディーで洗練された演出も上手かった。
衣装も新作を揃えてまたまたゴージャス。3度着替える花鹿は白いワンピが可愛い。ルマティの青いケープがセクシィさを伴う。ステキに着こなす皆さんもさすが。
登場人物の感情がより具体性を帯びた形で再現され、アニメよりも分かり易くて面白かった。
なんといってもキャラクターになりきったキャストが素晴らしい。
長く難しい言い回しもあるがほぼ完璧にこなし、何より“声”そのものが裏切らず、台詞がよく届くこと。
第二弾からや今回から参加の役者もいたが、其々世界観にしっかりと根付き、これ以上の配役は考えられないようにも思えた。
花鹿のAKIRA、立人の久保田悠来は不動の立ち位置。ルマティの篠谷聖、ユージィンの広瀬友祐はアニメ以上の魅力を放って凛々しく美しい。カールの古原靖久はアクション場面もあり。
今回はさすが(女殺しの)ユージィンが見どころのひとつ。ユージィンと立人のガチ対立も愉快。ルマティが長いブーケにちょっと躓きそうになったりw。個人的にはユージィンに口説かれるライサが羨ましかったりw。
カーテンコールはもちろんキャストの客席降り(中央通路から前部分だけだが)。エディが手帳の文字を観客に見せたり、カールが煽っていたりw。間近に観たルマティの笑顔やユージィンの微笑みに見惚れ、一瞬、手拍子を忘れそうになったw。三次元のキャラクターにはアニメ以上にときめかせる魅力があるv。
花びら投げはみんな豪快! 立人が最後までちょこちょこ投げるやんちゃぶりはいつもの如し。
挨拶は日替わりかな。喋ろうとするユージィンの髪に、まだ付いたままの花びらをとってあげる立人。立人が喋ろうとするとまた花びらが投げ込まれ、今度は立人の髪に赤い花びらが。これがファイナルなので、キャストの衣装が抽選で当るキャンペーンを告知。立人の衣装が当った人は、自分のとこへ送って欲しいと久保田くんw。
2時間弱なのでリピートはし易いが、全公演観劇は難しそう。
今回、二千円差のS席(10列目まで)とA席があるが、私は全部A席をチョイス。
その代わり全3回観劇し、イベント収録のDVDを頂きたい。
舞台 下谷万年町物語
2012年1月12日 舞台演劇舞台『下谷万年町物語』を観てきた。
Bunkamura シアターコクーン リニューアルオープン公演。
お手洗いは綺麗に使い易くなっていた。
昭和23年の下谷万年町(したやまんねんちょう)が舞台。警視総監の帽子を手に入れた青年・洋一が、瓢箪池から元女優・キティを拾い上げたことから、少年・文ちゃんをも巻き込んで、サフラン一座を再建しようと目論むが、町の権力者・オカマ軍団と対決することになっていく…。
唐十郎が少年時代を過ごした町で、文ちゃんは、作者の分身でもあり、唐氏の兄でもあったらしい。
演出の蜷川幸雄とのコンビは30年ぶり、初演時は話題の舞台として伝説化していたとか。
これが唐氏の世界観かと、ヘンな刺激の洗礼をたっぷりと受けた。
オカマの尻から咲く花、服のまま池でダイビング、竿を突き刺す女、パワフルで不屈なオカマ軍団の乱痴気騒ぎ、噴水のように吹き上がる血しぶき、ゴミ箱から繋がっている異空間…。ハチャメチャで滑稽で猥褻でグロくて、どこかアニメちっくなイメージはキライではない。
膨大で幻想的な戯曲を、蜷川氏だからこそ巧みに転がせる。以前にコクーンで池が作られた『メディア』では前方席にビニルシートが配られたが、今回はそれ以上に派手な演出が組まれ、客に水被りさせて周りの反応を作り手が楽しんでいるような可笑しみさえある。水でグッショリ濡れた役者は『血の婚礼』とも重なるし、頭を運びながら客席を歩くオカマたちの図も『アントニーとクレオパトラ』みたいだ。蜷川氏の集大成な魅力も作品から感じた。
ところが肝心のストーリーは、唐氏の“言葉”から構築させていくのはとても難しい。
幻想的世界に浸ろうとすると現実に引き戻されたりと、いつまでたっても捉えどころのない、虚しさとじれったさを感じることになる。
それはキャラクターにもいえて、キーワードは幾つも出てくるのに、彼らの過去はどこまでもぼんやりと漂い、純粋さがじわじわと濁ってくる心もとなさだ。一幕は洋一と文ちゃんの関係性もあって面白かったが、洋一が出なくなる一幕中盤から二幕中盤は鮮烈さが抜けて眠気が起きてしまった。この物語は三人揃って出なければ意味がなく、面白味がなくなるようだ。
宮沢りえは、体を張った熱演で、凛とした逞しさと爽やかさがある。タンゴのダンスもピチピチと優雅に踊る。ただ歌にも台詞にも声量がなく、“生”のエネルギーが感じられない。男装の麗人としてのオーラが足りないと思った。
藤原竜也は今回は流されつつ抑えるという難解で大人な役どころだろうか。出番的にも発散できただろうかと疑問が残る。
今回の本当の主役は、物語のガイドでもあり、膨大な台詞をほぼ出ずっぱりで喋る西島隆弘。学ランの純情弁達な様子は、田島優生くんと重なる部分がある。歌もちょっぴり唄うが、西島くんの声は聞き取りやすく耳に馴染んでとても良い! 宮沢さん、藤原さん其々とストレートに渡り合う姿も頼もしい。西島くんがいたから文ちゃんに感情移入できたし、いびつな三角にならずに済んだのかもしれない。
オカマの頭にお市とお春がいて、其々を演じる役者もいてと、奇妙な二重光景が演劇的な醍醐味だ。
万年町のオカマや娼夫が40人以上もいる物凄いマンパワー。そのダレにも食指をわかせないところもスゴイw。
大人の文ちゃんの手を、少年の文ちゃんが引っ張っていく様子が、美しくて不気味で切ない。
ホントは大人にならず彼らと共にいきたかったと嘆く文ちゃんに、ちょっぴり込み上げるものがあった。
2回の休憩含め3時間半。一回観ただけで充分に腹が膨れるボリューム感だろう。
Bunkamura シアターコクーン リニューアルオープン公演。
お手洗いは綺麗に使い易くなっていた。
昭和23年の下谷万年町(したやまんねんちょう)が舞台。警視総監の帽子を手に入れた青年・洋一が、瓢箪池から元女優・キティを拾い上げたことから、少年・文ちゃんをも巻き込んで、サフラン一座を再建しようと目論むが、町の権力者・オカマ軍団と対決することになっていく…。
唐十郎が少年時代を過ごした町で、文ちゃんは、作者の分身でもあり、唐氏の兄でもあったらしい。
演出の蜷川幸雄とのコンビは30年ぶり、初演時は話題の舞台として伝説化していたとか。
これが唐氏の世界観かと、ヘンな刺激の洗礼をたっぷりと受けた。
オカマの尻から咲く花、服のまま池でダイビング、竿を突き刺す女、パワフルで不屈なオカマ軍団の乱痴気騒ぎ、噴水のように吹き上がる血しぶき、ゴミ箱から繋がっている異空間…。ハチャメチャで滑稽で猥褻でグロくて、どこかアニメちっくなイメージはキライではない。
膨大で幻想的な戯曲を、蜷川氏だからこそ巧みに転がせる。以前にコクーンで池が作られた『メディア』では前方席にビニルシートが配られたが、今回はそれ以上に派手な演出が組まれ、客に水被りさせて周りの反応を作り手が楽しんでいるような可笑しみさえある。水でグッショリ濡れた役者は『血の婚礼』とも重なるし、頭を運びながら客席を歩くオカマたちの図も『アントニーとクレオパトラ』みたいだ。蜷川氏の集大成な魅力も作品から感じた。
ところが肝心のストーリーは、唐氏の“言葉”から構築させていくのはとても難しい。
幻想的世界に浸ろうとすると現実に引き戻されたりと、いつまでたっても捉えどころのない、虚しさとじれったさを感じることになる。
それはキャラクターにもいえて、キーワードは幾つも出てくるのに、彼らの過去はどこまでもぼんやりと漂い、純粋さがじわじわと濁ってくる心もとなさだ。一幕は洋一と文ちゃんの関係性もあって面白かったが、洋一が出なくなる一幕中盤から二幕中盤は鮮烈さが抜けて眠気が起きてしまった。この物語は三人揃って出なければ意味がなく、面白味がなくなるようだ。
宮沢りえは、体を張った熱演で、凛とした逞しさと爽やかさがある。タンゴのダンスもピチピチと優雅に踊る。ただ歌にも台詞にも声量がなく、“生”のエネルギーが感じられない。男装の麗人としてのオーラが足りないと思った。
藤原竜也は今回は流されつつ抑えるという難解で大人な役どころだろうか。出番的にも発散できただろうかと疑問が残る。
今回の本当の主役は、物語のガイドでもあり、膨大な台詞をほぼ出ずっぱりで喋る西島隆弘。学ランの純情弁達な様子は、田島優生くんと重なる部分がある。歌もちょっぴり唄うが、西島くんの声は聞き取りやすく耳に馴染んでとても良い! 宮沢さん、藤原さん其々とストレートに渡り合う姿も頼もしい。西島くんがいたから文ちゃんに感情移入できたし、いびつな三角にならずに済んだのかもしれない。
オカマの頭にお市とお春がいて、其々を演じる役者もいてと、奇妙な二重光景が演劇的な醍醐味だ。
万年町のオカマや娼夫が40人以上もいる物凄いマンパワー。そのダレにも食指をわかせないところもスゴイw。
大人の文ちゃんの手を、少年の文ちゃんが引っ張っていく様子が、美しくて不気味で切ない。
ホントは大人にならず彼らと共にいきたかったと嘆く文ちゃんに、ちょっぴり込み上げるものがあった。
2回の休憩含め3時間半。一回観ただけで充分に腹が膨れるボリューム感だろう。
ミュージカル ボニー&クライド
2012年1月10日 舞台演劇ブロードウェイミュージカル『ボニー&クライド』を観てきた。
新年一発目の観劇が、こんな過激な作品になろうとはw。
ディレクターズシートをチョイスしたので、開演前にディレクターズノートの紙を頂く。これが観劇前に結構役に立つ。
アメリカンニューシネマの映画『俺たちに明日はない』は、『明日に向かって撃て!』と同じように、子供だった私にとり金字塔的作品。映画『三銃士』からこっち、女優フェイ・ダナウェイに惹かれていた時代でもある。
その映画のモデルとなった伝説のギャングが、21世紀の日本の初演で蘇るという。
こりゃキャスト関係なく観ないわけにはいかないし、おそらく、日本人好みではない世界観だから、舞台はあまりヒットしないんじゃないかと思ったりもしたw。
1930年代のアメリカ、テキサス。カフェのウェイトレスのボニーは、脱獄犯のクライドと運命的出会いをして意気投合。強盗を繰り返し、いったんは刑務所に送られるクライドだが、ボニーの手引きで再度脱獄。ところが銃の暴発で保安官が死に、殺人犯となったクライドはボニーと共に、破滅的な逃避行を続けることになる。
大恐慌の嵐が吹き荒れる中、人々は職を失い、銀行は倒産、若者が夢を描きにくい時代の話は、驚くほど今の日本の現状と似ていて、作り手の真剣な思いに満ちている。
そんな閉塞感の中、女優になる夢と大ギャングになる夢を持ち続け、“死んだように生きる”のではなく、“生きるように死ぬ”ことを選んだ若者たちの短くも壮絶な人生が、生々しい人間ドラマとして表現されていた。
実在した二人の本当の話を、この舞台であらためて知ったことも意義深い。ブロードウェイ版ではなく、あえて映画版のほうを意識した演出で、映画のボニーとクライドの台詞やシーンが再現された感じで個人的に嬉しかった。
衣装やメイクにも随分こだわりがあって、見るだけでワクワク感。車はもう一回りのデカさが欲しかった。
楽曲や出演者の歌唱力が素晴らしく、彼らの魂の叫びがじわりと心に伝わって、映画以上の情緒性もある。ボニーのひたむきな思い、クライドの反権力への怒り、ボニーの母の切なる願い、ボニーの幼馴染テッドの葛藤、保安官たちのやるせなさなど、歌でこそ味わえる感動だろう。
ボニーの濱田めぐみは、佇まいや存在感がまさにボニーで、伸びのある美しくも凛とした歌唱力は圧巻。台詞の声がどことなく朴路美さんなカラーで、耳に心地よく響く。
田代万里生は童顔で骨太で長身な体形でもなく、私の描くクライドのイメージからは程遠い。でも今回は音域が幅広く、歌の時はクライドに思えてくるからフシギ。役作りで噛み付くような目付きがかわいく映ったw。
クライドの兄バックの岡田浩暉は、人の良さそうな柔らかい表情で、強さと弱さで揺れ動くある意味一般人な役どころ。映画版のバックじゃないところがまたイイ。
バックの妻ブランチの白羽ゆりが、献身的な女性を好演、歌もまた説得力があって美しい。
木場勝巳は、主人公と敵対する立場で存在感が際立つ。最後のほうに印象的な出番を入れて欲しかった。
テッドはダブルキャストで、今回は中河内雅貴。富士額に帽子だとちょっと別人風に見えるが、誠実で真摯な思いよく出ていた。予想以上に出番も歌もあり、ボニーを挟んでクライドとガチ歌対決になったりと、かなり美味しい役どころだ。ステージ上でダンスをしない雅貴くんを観るのは、結構珍しいかもw。
もう一人の藤岡正明さんなら、クセのあるダークな部分がテッドから出ていたかな。
岸祐二はヘイマー特別捜査官として二幕中盤から登場だが、それまで怒涛の兼ね役をされていてそちらも見どころ。開演前アナウンスの一声を聴き、すぐに岸さんだ!とわかったのはおそらくあまりいないだろう。さすが声オタの私w。ラジオDJの声、記者に酔っ払いに信者、裁判長の次は囚人と、あちこちに岸さんがいて面白いw。皆さんと唄うだけでなく、普通に踊っていたのも新鮮だ。
保安官補佐でヨウスケ・クロフォードが出演、彫りの深い顔は目立つ。雅貴くんのテッドと絡む場面に、一瞬テニミュが過ぎったりw。
抜群の席で、劇中クライドが正面に突きつける銃口が真っ直ぐこちらを向いていて、スリリングな気分も味わった。
彼らの壮絶な最期は分かっていたし、オープニングに入れなくてよかった。ただ銃弾的には迫力不足だったかな。
悲惨な余韻に浸っていたので、なかなか拍手をする気が起きなかった。
リピートしたい気分はあるが、初演は一回のいい思い出で満足。
新年一発目の観劇が、こんな過激な作品になろうとはw。
ディレクターズシートをチョイスしたので、開演前にディレクターズノートの紙を頂く。これが観劇前に結構役に立つ。
アメリカンニューシネマの映画『俺たちに明日はない』は、『明日に向かって撃て!』と同じように、子供だった私にとり金字塔的作品。映画『三銃士』からこっち、女優フェイ・ダナウェイに惹かれていた時代でもある。
その映画のモデルとなった伝説のギャングが、21世紀の日本の初演で蘇るという。
こりゃキャスト関係なく観ないわけにはいかないし、おそらく、日本人好みではない世界観だから、舞台はあまりヒットしないんじゃないかと思ったりもしたw。
1930年代のアメリカ、テキサス。カフェのウェイトレスのボニーは、脱獄犯のクライドと運命的出会いをして意気投合。強盗を繰り返し、いったんは刑務所に送られるクライドだが、ボニーの手引きで再度脱獄。ところが銃の暴発で保安官が死に、殺人犯となったクライドはボニーと共に、破滅的な逃避行を続けることになる。
大恐慌の嵐が吹き荒れる中、人々は職を失い、銀行は倒産、若者が夢を描きにくい時代の話は、驚くほど今の日本の現状と似ていて、作り手の真剣な思いに満ちている。
そんな閉塞感の中、女優になる夢と大ギャングになる夢を持ち続け、“死んだように生きる”のではなく、“生きるように死ぬ”ことを選んだ若者たちの短くも壮絶な人生が、生々しい人間ドラマとして表現されていた。
実在した二人の本当の話を、この舞台であらためて知ったことも意義深い。ブロードウェイ版ではなく、あえて映画版のほうを意識した演出で、映画のボニーとクライドの台詞やシーンが再現された感じで個人的に嬉しかった。
衣装やメイクにも随分こだわりがあって、見るだけでワクワク感。車はもう一回りのデカさが欲しかった。
楽曲や出演者の歌唱力が素晴らしく、彼らの魂の叫びがじわりと心に伝わって、映画以上の情緒性もある。ボニーのひたむきな思い、クライドの反権力への怒り、ボニーの母の切なる願い、ボニーの幼馴染テッドの葛藤、保安官たちのやるせなさなど、歌でこそ味わえる感動だろう。
ボニーの濱田めぐみは、佇まいや存在感がまさにボニーで、伸びのある美しくも凛とした歌唱力は圧巻。台詞の声がどことなく朴路美さんなカラーで、耳に心地よく響く。
田代万里生は童顔で骨太で長身な体形でもなく、私の描くクライドのイメージからは程遠い。でも今回は音域が幅広く、歌の時はクライドに思えてくるからフシギ。役作りで噛み付くような目付きがかわいく映ったw。
クライドの兄バックの岡田浩暉は、人の良さそうな柔らかい表情で、強さと弱さで揺れ動くある意味一般人な役どころ。映画版のバックじゃないところがまたイイ。
バックの妻ブランチの白羽ゆりが、献身的な女性を好演、歌もまた説得力があって美しい。
木場勝巳は、主人公と敵対する立場で存在感が際立つ。最後のほうに印象的な出番を入れて欲しかった。
テッドはダブルキャストで、今回は中河内雅貴。富士額に帽子だとちょっと別人風に見えるが、誠実で真摯な思いよく出ていた。予想以上に出番も歌もあり、ボニーを挟んでクライドとガチ歌対決になったりと、かなり美味しい役どころだ。ステージ上でダンスをしない雅貴くんを観るのは、結構珍しいかもw。
もう一人の藤岡正明さんなら、クセのあるダークな部分がテッドから出ていたかな。
岸祐二はヘイマー特別捜査官として二幕中盤から登場だが、それまで怒涛の兼ね役をされていてそちらも見どころ。開演前アナウンスの一声を聴き、すぐに岸さんだ!とわかったのはおそらくあまりいないだろう。さすが声オタの私w。ラジオDJの声、記者に酔っ払いに信者、裁判長の次は囚人と、あちこちに岸さんがいて面白いw。皆さんと唄うだけでなく、普通に踊っていたのも新鮮だ。
保安官補佐でヨウスケ・クロフォードが出演、彫りの深い顔は目立つ。雅貴くんのテッドと絡む場面に、一瞬テニミュが過ぎったりw。
抜群の席で、劇中クライドが正面に突きつける銃口が真っ直ぐこちらを向いていて、スリリングな気分も味わった。
彼らの壮絶な最期は分かっていたし、オープニングに入れなくてよかった。ただ銃弾的には迫力不足だったかな。
悲惨な余韻に浸っていたので、なかなか拍手をする気が起きなかった。
リピートしたい気分はあるが、初演は一回のいい思い出で満足。
豆之坂書店 読みたがりたちの読書会
2011年12月29日 舞台演劇『豆之坂書店~読みたがりたちの読書会~』を観てきた。
先ほどの『カレーライフ』は朗読劇だったが、こちらのは、朗読と芝居が絡み合う朗読+劇。
ジュンク堂書店員が選ぶ、“聴かせたい本”を題材にした、新感覚リーディング舞台である。
ジュンク堂で頂いた公演オリジナルブックカバーの引換券で、オリジナルドリンクをプレゼント。
私はもちろん、小澤くんのクランベリー&チェリーのノンアルコールをチョイス。真っ赤だ!
アルコールドリンクを選んでいたら、たぶん公演中に熟睡していたかもしれんw。
小さな古書店を舞台に、本を読むことに至福の喜びを感じる店主と、売上向上策として開いた読書会に集まった人々との、小さく日常を変えていく読書のお話。
出演は、谷原章介(店主)片桐仁(マニア)村岡希美(主婦)高畑充希(書店アルバイト)小澤亮太(大学生)久ヶ沢徹(喫茶店店主)。
舞台で読まれるのは、あまり馴染みのない作家や知らない作品ばかり。
筒井康隆の『旅のラゴス』は冒険ものとして興味をもったが、ロビーで販売されてた本は全て完売。ジュンク堂以外の所で求めて欲しいとのこと。
『檸檬』が朗読されている間、ほんの僅かにすっぱさが口の中に宿った。そもそも外国産のレモンは農薬とかの問題があってから、国産ものしか私は受け付けなくなり、これが手に入り難くて高い。だからレモンは高級品というイメージ。その檸檬を気安く買い求め遊びに使ってる様子は、観ていて“お気楽”だなぁと思ってしまったw。
『銀河鉄道の夜』はアニメや舞台のイメージが強くて、ちゃんと読んだことはなかったかもしれない。ラストにかけて4パターンあるとはじめて知った。今回読まれたのは3パターン目。「本当の本当の幸福」には答えられないが、「幸せとは幸せを追い求めること」だと寺山修司が言ってたので、幸せを認識することから始まるのかなと思う。
6人が順番に朗読をしていくのかと思ったら、谷原さんが殆どの作品に関わって読んでいくのでちょっと驚いた。
谷原さんは曇りのない良い声で、流暢に柔らかい調子で読んでいくので、耳にはすんなり入ってくる。だが、実として意味として私の頭に入ってこないのは何故だろう。ドラマCDと違って会話言葉ではないせいか、字や映像など他の情報がないからか、それとも谷原さんの声が私の琴線に引っかからないのだろうか。
眠りの小宇宙へ“転移”しそうだった(^_^;)。
久ヶ沢さんが明るく大らかに読まれた『なんでもおまんこ』の時は、私の目がパーっと覚めて一番面白く聴けた。やはり題材によるのと、久ヶ沢さんの声と相性がよかったのだろうw。
お目当ての小澤くんのソロ朗読はなかった。小澤くんの滑舌的には正解かもだが、彼の朗読も期待はしていたので物足りなかった。作品の話し言葉として、女の子とカムパネラ役を担当、わざとらしい可愛さや愛嬌を見せていた。
芝居のほうでは、年下として場のムードメーカーだが、文豪コスの趣味がある茶目っ気ぶりも見せる。芥川龍之介の衣装は似合ってたが、銀の鬘と眼鏡の司馬遼太郎はムリがあるw。3番目の衣装は息子がよく着ている感じだが、あのボトムは意外と足や尻の線が出るのだ。
久しぶりの舞台出演で、充実した笑顔で楽しそうな小澤くんだった。
久ヶ沢さんや片桐さんの素が滲む異種な役柄が個性的で面白くて、村岡さんの含みをもたせた現実的な大らかさに好感。若くキュートな充希さんは、間やテンポをとるのが上手い。谷原さんが包容力と優しさで支えていく。
作・演出は映画『琉神マブヤー』の脚本の福原充則。朗読や劇の音楽と演奏はロケット・マツとうえむらまさゆきの二人。
朗読部分は私に合わなかったが、気軽に入っていけるお芝居は楽しかった。
5公演はあっという間で千秋楽。
一列に立ち並ぶキャストに、福原氏や演奏の二人も加わり、其々が軽く挨拶。
今まであまり読書をしなかった小澤くんだが「本が好きになりました」とニッコリ。
また続編ができそうな雰囲気だが、その時は喫茶店じゃなくクリーニング屋に商売替えしてるかもと言われた久ヶ沢さんだった。
本日は、昼はサンシャイン劇場、夜は銀河劇場。
これで今年の劇場めぐりと観劇はお仕舞い。
今年も色々と観てきたが、来年はどの位観られるだろうか。
俳優さんや役者さんの芝居や歌やトークをナマで拝見できる時間は、私にとって元気と活力と楽しさと感動をいただける至福のひと時だ。
これからも大切にひとつひとつを観ていきたい。
先ほどの『カレーライフ』は朗読劇だったが、こちらのは、朗読と芝居が絡み合う朗読+劇。
ジュンク堂書店員が選ぶ、“聴かせたい本”を題材にした、新感覚リーディング舞台である。
ジュンク堂で頂いた公演オリジナルブックカバーの引換券で、オリジナルドリンクをプレゼント。
私はもちろん、小澤くんのクランベリー&チェリーのノンアルコールをチョイス。真っ赤だ!
アルコールドリンクを選んでいたら、たぶん公演中に熟睡していたかもしれんw。
小さな古書店を舞台に、本を読むことに至福の喜びを感じる店主と、売上向上策として開いた読書会に集まった人々との、小さく日常を変えていく読書のお話。
出演は、谷原章介(店主)片桐仁(マニア)村岡希美(主婦)高畑充希(書店アルバイト)小澤亮太(大学生)久ヶ沢徹(喫茶店店主)。
舞台で読まれるのは、あまり馴染みのない作家や知らない作品ばかり。
筒井康隆の『旅のラゴス』は冒険ものとして興味をもったが、ロビーで販売されてた本は全て完売。ジュンク堂以外の所で求めて欲しいとのこと。
『檸檬』が朗読されている間、ほんの僅かにすっぱさが口の中に宿った。そもそも外国産のレモンは農薬とかの問題があってから、国産ものしか私は受け付けなくなり、これが手に入り難くて高い。だからレモンは高級品というイメージ。その檸檬を気安く買い求め遊びに使ってる様子は、観ていて“お気楽”だなぁと思ってしまったw。
『銀河鉄道の夜』はアニメや舞台のイメージが強くて、ちゃんと読んだことはなかったかもしれない。ラストにかけて4パターンあるとはじめて知った。今回読まれたのは3パターン目。「本当の本当の幸福」には答えられないが、「幸せとは幸せを追い求めること」だと寺山修司が言ってたので、幸せを認識することから始まるのかなと思う。
6人が順番に朗読をしていくのかと思ったら、谷原さんが殆どの作品に関わって読んでいくのでちょっと驚いた。
谷原さんは曇りのない良い声で、流暢に柔らかい調子で読んでいくので、耳にはすんなり入ってくる。だが、実として意味として私の頭に入ってこないのは何故だろう。ドラマCDと違って会話言葉ではないせいか、字や映像など他の情報がないからか、それとも谷原さんの声が私の琴線に引っかからないのだろうか。
眠りの小宇宙へ“転移”しそうだった(^_^;)。
久ヶ沢さんが明るく大らかに読まれた『なんでもおまんこ』の時は、私の目がパーっと覚めて一番面白く聴けた。やはり題材によるのと、久ヶ沢さんの声と相性がよかったのだろうw。
お目当ての小澤くんのソロ朗読はなかった。小澤くんの滑舌的には正解かもだが、彼の朗読も期待はしていたので物足りなかった。作品の話し言葉として、女の子とカムパネラ役を担当、わざとらしい可愛さや愛嬌を見せていた。
芝居のほうでは、年下として場のムードメーカーだが、文豪コスの趣味がある茶目っ気ぶりも見せる。芥川龍之介の衣装は似合ってたが、銀の鬘と眼鏡の司馬遼太郎はムリがあるw。3番目の衣装は息子がよく着ている感じだが、あのボトムは意外と足や尻の線が出るのだ。
久しぶりの舞台出演で、充実した笑顔で楽しそうな小澤くんだった。
久ヶ沢さんや片桐さんの素が滲む異種な役柄が個性的で面白くて、村岡さんの含みをもたせた現実的な大らかさに好感。若くキュートな充希さんは、間やテンポをとるのが上手い。谷原さんが包容力と優しさで支えていく。
作・演出は映画『琉神マブヤー』の脚本の福原充則。朗読や劇の音楽と演奏はロケット・マツとうえむらまさゆきの二人。
朗読部分は私に合わなかったが、気軽に入っていけるお芝居は楽しかった。
5公演はあっという間で千秋楽。
一列に立ち並ぶキャストに、福原氏や演奏の二人も加わり、其々が軽く挨拶。
今まであまり読書をしなかった小澤くんだが「本が好きになりました」とニッコリ。
また続編ができそうな雰囲気だが、その時は喫茶店じゃなくクリーニング屋に商売替えしてるかもと言われた久ヶ沢さんだった。
本日は、昼はサンシャイン劇場、夜は銀河劇場。
これで今年の劇場めぐりと観劇はお仕舞い。
今年も色々と観てきたが、来年はどの位観られるだろうか。
俳優さんや役者さんの芝居や歌やトークをナマで拝見できる時間は、私にとって元気と活力と楽しさと感動をいただける至福のひと時だ。
これからも大切にひとつひとつを観ていきたい。
朗読 カレーライフ&アフタートーク
2011年12月29日 舞台演劇朗読『カレーライフ』を観てきた。
今年5月に上演された舞台『カレーライフ』を、朗読劇として上演する年末特別企画。
昨年好評だった銀河劇場の『罠』と同じような企画だが、今回はサンシャイン劇場に所を変えた朗読だったので興味をもった。
祖父が亡くなった日に、5人のいとこたちが約束した「カレー屋」の夢。大人になった彼らが、世界各地を旅しながら、“じいちゃんのカレー”の美味しさを追求していく話。
銀河劇場では端ブロック席で役者がカブったりと観辛かったが、今回は中ほど通路側席と恵まれた。
役者の正面からの表情がよく見てとれて、一人一人の声がストレートに大きく届いてくる。動きがない分、役者は台詞だけに集中できる環境も良かった。
一列に並べた椅子を、其々が席を移動したり離れたりして台詞を言う作業だが、左サイドに固まる場面もあり、見え過ぎるのも美味しかった。
場ごとに“場所”を其々が言うのも分り易い。手の台本が時にカレーライスと化すのもイイ。照明や音響の効果も抜群だ。
「作品の魅力を台詞だけで伝える」という目的は見事に果たされ、5月の舞台の時よりも深い感動が胸に広がった。
7ヵ月しか経ってないが、若手俳優の雰囲気や演技が随分成長したようにも感じる。衣装は其々のコーディネート。
主演の中村蒼は、ほぼ出ずっぱり。進行の中で徐々にケンスケと一体化して、ソツなく丁寧にこなしていく。祖父の若い頃も落ち着きある声音で演じる。白いフードが清々しい。
ワタルの井上正大は、誰よりも声が大きく明るく、場を華やかにさせる。マッシュぽく揃えた黒髪が井上くんに一瞬見えなかったw。黄色のマフラーがカレーぽいが、豹柄ソックスに拘りw。
ヒカルの倉科カナの台詞が、意外と柔らかくしっかり伝わってきた。自分でも声に工夫をしたようだ。白いロングスカートがお姉さんぽく見えた。
サトルの植原卓也は『ハンサムLIVE』翌日とあって、ちょいお疲れな顔と掠れ気味な声。金髪なヤンキー顔が、放浪旅行者としては合ってるかも。
コジロウの崎本大海の演技に、落ち着いた深みを感じた。外見も一番お兄さんらしいイメージ。
見どころは、ワタルの頭を台本でボカボカ叩くサトルとケンスケの図(笑)。イイ音がしたし、叩かれてる井上くんが可愛かった。それにしてもますます似てないw、双子のサトルとワタル。
其々4役を演じる大口兼悟と長谷部優は別格。衣装やメイクがない分、声や調子を変えた台詞だけで演じ分ける必要があるが、見事にこなしていた。二人の掛け合いもピッタリだ。
出番が少ないながらも、是近敦之が粘りのある台詞で若手を支えていた。
第7場の終戦後の闇市の場面が印象的。ウコン・コンブ・ラフテー・泡盛を煮込んだカレーライスを作り、庶民にひっそりと分け与える二人の青年が明日を見つめる「いつかみんなが腹いっぱいにカレーライスを食べられる日がくるといいな」。
今年の日本を振り返って、復興の地で食べられたカレーライスを思って、涙ぐんでしまうのであった。
この作品はやはり映画でも観たいものだ。もちろん同じキャストで。シミズも同じでオッケー。
バーモント・インド・沖縄の風景や食べ物を目にしながら、“じいちゃんのカレー”を視覚的に味わってみたい。
ホント、家に帰ってバーモントカレーを作りたくなる話だw。
 ̄
終演後、アフタートーク。
登壇者は左から、大口兼悟、長谷部優、植原卓也、崎本大海、中村蒼、倉科カナ、井上正大、是近敦之(敬称略)。MCはお馴染み、日テレの鈴木さん。
朗読を終えての感想。久しぶりにメンバーに会って、変わったりしてたり変わってなかったり。台詞も忘れていたので新鮮だったり。昨日稽古をしたそうで、今日はじめて全員揃ったとか。カナさんは徹夜で声を作り変えたという。4役をやった長谷部さんも兼悟も、声だけの難しさや大変さもあったとか。
自前の衣装について。被らないように探り探りだったという皆さん。井上くんはあえて突っ込まれる格好にしたとか、蒼くんだけはあまり気にしなくてみんなが悩んでたことをはじめて知ったとかw。服装的にはもやは双子とは思えないwと鈴木さん。植原くんは靴のサイズが27なのに25を用意されてパンパンだとキツそう。
井上くんの頭を蒼くんと崎本くんがバンバンする場面は、何度も練習したそうで、何度も叩かれたと言う井上くんだが美味しいとニヤリ。
成長したことで、蒼くんがモミアゲになってたり(仕事の関係)大口さんを「よーケンゴ」と言ったとかw。
来年の抱負と告知。崎本さんは今年中に井上くんとの酒のリベンジを果たすことと『清水の次郎長』で石松役。カナさんは『シダの群れ』で堤さんと共演。井上くんは『ラ・パティスリー』で「カレーの次はパティシエ」。是近さんの言った「来年はカレーライフ映画化」に賛同w。
約20分。彼らの今後の活躍に大いに期待したい。
そういえば、昨夜テレ朝で映画『仮面ライダーディケイド』をやっていたが、この4日間、メインキャストの村井くん&戸谷くん&井上くんを、立て続けに観ていたなぁw。
今年5月に上演された舞台『カレーライフ』を、朗読劇として上演する年末特別企画。
昨年好評だった銀河劇場の『罠』と同じような企画だが、今回はサンシャイン劇場に所を変えた朗読だったので興味をもった。
祖父が亡くなった日に、5人のいとこたちが約束した「カレー屋」の夢。大人になった彼らが、世界各地を旅しながら、“じいちゃんのカレー”の美味しさを追求していく話。
銀河劇場では端ブロック席で役者がカブったりと観辛かったが、今回は中ほど通路側席と恵まれた。
役者の正面からの表情がよく見てとれて、一人一人の声がストレートに大きく届いてくる。動きがない分、役者は台詞だけに集中できる環境も良かった。
一列に並べた椅子を、其々が席を移動したり離れたりして台詞を言う作業だが、左サイドに固まる場面もあり、見え過ぎるのも美味しかった。
場ごとに“場所”を其々が言うのも分り易い。手の台本が時にカレーライスと化すのもイイ。照明や音響の効果も抜群だ。
「作品の魅力を台詞だけで伝える」という目的は見事に果たされ、5月の舞台の時よりも深い感動が胸に広がった。
7ヵ月しか経ってないが、若手俳優の雰囲気や演技が随分成長したようにも感じる。衣装は其々のコーディネート。
主演の中村蒼は、ほぼ出ずっぱり。進行の中で徐々にケンスケと一体化して、ソツなく丁寧にこなしていく。祖父の若い頃も落ち着きある声音で演じる。白いフードが清々しい。
ワタルの井上正大は、誰よりも声が大きく明るく、場を華やかにさせる。マッシュぽく揃えた黒髪が井上くんに一瞬見えなかったw。黄色のマフラーがカレーぽいが、豹柄ソックスに拘りw。
ヒカルの倉科カナの台詞が、意外と柔らかくしっかり伝わってきた。自分でも声に工夫をしたようだ。白いロングスカートがお姉さんぽく見えた。
サトルの植原卓也は『ハンサムLIVE』翌日とあって、ちょいお疲れな顔と掠れ気味な声。金髪なヤンキー顔が、放浪旅行者としては合ってるかも。
コジロウの崎本大海の演技に、落ち着いた深みを感じた。外見も一番お兄さんらしいイメージ。
見どころは、ワタルの頭を台本でボカボカ叩くサトルとケンスケの図(笑)。イイ音がしたし、叩かれてる井上くんが可愛かった。それにしてもますます似てないw、双子のサトルとワタル。
其々4役を演じる大口兼悟と長谷部優は別格。衣装やメイクがない分、声や調子を変えた台詞だけで演じ分ける必要があるが、見事にこなしていた。二人の掛け合いもピッタリだ。
出番が少ないながらも、是近敦之が粘りのある台詞で若手を支えていた。
第7場の終戦後の闇市の場面が印象的。ウコン・コンブ・ラフテー・泡盛を煮込んだカレーライスを作り、庶民にひっそりと分け与える二人の青年が明日を見つめる「いつかみんなが腹いっぱいにカレーライスを食べられる日がくるといいな」。
今年の日本を振り返って、復興の地で食べられたカレーライスを思って、涙ぐんでしまうのであった。
この作品はやはり映画でも観たいものだ。もちろん同じキャストで。シミズも同じでオッケー。
バーモント・インド・沖縄の風景や食べ物を目にしながら、“じいちゃんのカレー”を視覚的に味わってみたい。
ホント、家に帰ってバーモントカレーを作りたくなる話だw。
 ̄
終演後、アフタートーク。
登壇者は左から、大口兼悟、長谷部優、植原卓也、崎本大海、中村蒼、倉科カナ、井上正大、是近敦之(敬称略)。MCはお馴染み、日テレの鈴木さん。
朗読を終えての感想。久しぶりにメンバーに会って、変わったりしてたり変わってなかったり。台詞も忘れていたので新鮮だったり。昨日稽古をしたそうで、今日はじめて全員揃ったとか。カナさんは徹夜で声を作り変えたという。4役をやった長谷部さんも兼悟も、声だけの難しさや大変さもあったとか。
自前の衣装について。被らないように探り探りだったという皆さん。井上くんはあえて突っ込まれる格好にしたとか、蒼くんだけはあまり気にしなくてみんなが悩んでたことをはじめて知ったとかw。服装的にはもやは双子とは思えないwと鈴木さん。植原くんは靴のサイズが27なのに25を用意されてパンパンだとキツそう。
井上くんの頭を蒼くんと崎本くんがバンバンする場面は、何度も練習したそうで、何度も叩かれたと言う井上くんだが美味しいとニヤリ。
成長したことで、蒼くんがモミアゲになってたり(仕事の関係)大口さんを「よーケンゴ」と言ったとかw。
来年の抱負と告知。崎本さんは今年中に井上くんとの酒のリベンジを果たすことと『清水の次郎長』で石松役。カナさんは『シダの群れ』で堤さんと共演。井上くんは『ラ・パティスリー』で「カレーの次はパティシエ」。是近さんの言った「来年はカレーライフ映画化」に賛同w。
約20分。彼らの今後の活躍に大いに期待したい。
そういえば、昨夜テレ朝で映画『仮面ライダーディケイド』をやっていたが、この4日間、メインキャストの村井くん&戸谷くん&井上くんを、立て続けに観ていたなぁw。