Studio Life 天守物語 Jチーム
2012年6月21日 舞台演劇Studio Life 『天守物語』Jadeチームの2回目を観てきた。
モギリにアラケンがいた。富姫から「あなた」と呼ばれる男の衣装だが、照り返しか顔に汗がじんわり。
先週の貸切公演は若干お遊び的な意味合いもあり。
本日は撮影日だが、前方は空席もチラホラ。
待ちに待った通路側。サイドブロックなので、前に立たれるとステージが見えない。及川さんが扮したNYの女の顔はとうとう見れなかったな。
役者の通りで何度も疾風が駆け抜けるので、気の休まるヒマがない。ステージからの目線もこちらのほうに向けられて、プチ緊張したw。
でも通路の芝居や立ち回りはじっくりと拝めた。松本慎也&兵士に扮した荒木健太郎のW図書之助の殺陣も見どころ。Qチームの逆パターンのも観たかった。同じ兵士の原田洋二郎と比べると、アラケンの汗がハンパなくスゴイ。図書之助の時もオペラグラス越しで顔が汗で光ってるのがわかったが、特に新陳代謝が活発なのかな。
昨日観た『スノーホワイト』はカラスの群れが女王の黒いマントになるが、ここでは白鷺が富姫の白いレインコートになる。古今東西の妖怪魔女たちは、空を飛ぶことに自由と憧れを見いだしたのか。
フードで顔を隠した侍女たちの前半のダンスが結構カッコイー。特にハギだかクズだかの若手はジャンプも高くて気合入りまくり。
舌長姥のベレベロラップも、単純なだけに面白い。
富姫と亀姫が遊んでる間、朱の盤を囲んだ侍女やガールズの踊りは手拍子も賑やかだが、時間調整している気もしてややノれない。箱の取り合いの件も、そろそろネタが尽きたようで、撮影でもオッケーなのか?のネタもあったw。色んなところで加えられた間延び感がある。
岩崎大は前半やや台詞が不安定だったが、後半にかけて台詞に力が入り、大くんらしい大らかで強い富姫に仕上がる。松本慎也の図書之助も自ずと情熱的になる。ヤマ場の二人の会話には気迫がみなぎって、彼らの哀しみや孤独や怒りがジワリと伝わってきた。Jチームにはない、Qチームの“熱”を感じた。撮影が入ってたから特にスゴかったのだろうか。
通路とステージで織り成す緊迫場面は、右手のカメラはステージを、左手のカメラは通路を映していたようだが、DVDになった時どのように編集されるのだろう。客席も双方に目をこらしていたから忙しい。
まだ東京千秋楽や大阪公演も残っているが、私の「天守物語」はこれで終了。
最後は後味の良い観劇となった。Studio Lifeの歴史にもまた美しい1ページが刻まれたことだろう。
フレッシュも含めて、キャストのレベルもアップ。だが、出ていない劇団員のことを考えると一抹の寂しさがある。
 ̄
終演後、プレミアムナイト。15分程のトークショー。
MCは富姫@大くん&ハギ@緒方和也。本日の出演者が出揃い、桃六の倉本さんの指名で、出演者が面白い話をする趣向。最後に、おひいさま(お客さん)が拍手で判定する。
指名された人が言う「聞かせないで、なんとしよう」のあとに、「ボロボン♪ボロボン♪」が付くのねw。
亀姫@関戸くんは、浪人中の充実野菜の天の川w。
図書様@マツシンは、カツラの髪の毛が汗でくっついて“鼻毛”で「無念」w。
キキョウ@林さんは、亞喜良さんの助手が作った白鷺を持ってこさせ、これと同じのが故郷の川にいたが、ペンギンと間違えたのは実はちっちゃいおじさんw。大くんはカッパを見たとのたまうが…。
修理@藤原さんは「足腰ボロボンボロボン♪」(笑)。鉄兜の中は90度のサウナで、頭から汗がしたたり、湯船にマリモがプカプカ(笑)。52歳の悲喜劇!
客席の拍手で優勝者にはハギのハグ。「バツゲームや~」と藤原さんw。
先週のと比べると、どれもこれもレベルが高くて面白かった(^o^)。日記にイマイチだったと書いたのが効いたかなw。
その後、大くんが「カメヒマさま」「私とズソ…」と二度ほど噛みw、本人もバツの悪そうな中、客席は大いに盛り上がった。
モギリにアラケンがいた。富姫から「あなた」と呼ばれる男の衣装だが、照り返しか顔に汗がじんわり。
先週の貸切公演は若干お遊び的な意味合いもあり。
本日は撮影日だが、前方は空席もチラホラ。
待ちに待った通路側。サイドブロックなので、前に立たれるとステージが見えない。及川さんが扮したNYの女の顔はとうとう見れなかったな。
役者の通りで何度も疾風が駆け抜けるので、気の休まるヒマがない。ステージからの目線もこちらのほうに向けられて、プチ緊張したw。
でも通路の芝居や立ち回りはじっくりと拝めた。松本慎也&兵士に扮した荒木健太郎のW図書之助の殺陣も見どころ。Qチームの逆パターンのも観たかった。同じ兵士の原田洋二郎と比べると、アラケンの汗がハンパなくスゴイ。図書之助の時もオペラグラス越しで顔が汗で光ってるのがわかったが、特に新陳代謝が活発なのかな。
昨日観た『スノーホワイト』はカラスの群れが女王の黒いマントになるが、ここでは白鷺が富姫の白いレインコートになる。古今東西の妖怪魔女たちは、空を飛ぶことに自由と憧れを見いだしたのか。
フードで顔を隠した侍女たちの前半のダンスが結構カッコイー。特にハギだかクズだかの若手はジャンプも高くて気合入りまくり。
舌長姥のベレベロラップも、単純なだけに面白い。
富姫と亀姫が遊んでる間、朱の盤を囲んだ侍女やガールズの踊りは手拍子も賑やかだが、時間調整している気もしてややノれない。箱の取り合いの件も、そろそろネタが尽きたようで、撮影でもオッケーなのか?のネタもあったw。色んなところで加えられた間延び感がある。
岩崎大は前半やや台詞が不安定だったが、後半にかけて台詞に力が入り、大くんらしい大らかで強い富姫に仕上がる。松本慎也の図書之助も自ずと情熱的になる。ヤマ場の二人の会話には気迫がみなぎって、彼らの哀しみや孤独や怒りがジワリと伝わってきた。Jチームにはない、Qチームの“熱”を感じた。撮影が入ってたから特にスゴかったのだろうか。
通路とステージで織り成す緊迫場面は、右手のカメラはステージを、左手のカメラは通路を映していたようだが、DVDになった時どのように編集されるのだろう。客席も双方に目をこらしていたから忙しい。
まだ東京千秋楽や大阪公演も残っているが、私の「天守物語」はこれで終了。
最後は後味の良い観劇となった。Studio Lifeの歴史にもまた美しい1ページが刻まれたことだろう。
フレッシュも含めて、キャストのレベルもアップ。だが、出ていない劇団員のことを考えると一抹の寂しさがある。
 ̄
終演後、プレミアムナイト。15分程のトークショー。
MCは富姫@大くん&ハギ@緒方和也。本日の出演者が出揃い、桃六の倉本さんの指名で、出演者が面白い話をする趣向。最後に、おひいさま(お客さん)が拍手で判定する。
指名された人が言う「聞かせないで、なんとしよう」のあとに、「ボロボン♪ボロボン♪」が付くのねw。
亀姫@関戸くんは、浪人中の充実野菜の天の川w。
図書様@マツシンは、カツラの髪の毛が汗でくっついて“鼻毛”で「無念」w。
キキョウ@林さんは、亞喜良さんの助手が作った白鷺を持ってこさせ、これと同じのが故郷の川にいたが、ペンギンと間違えたのは実はちっちゃいおじさんw。大くんはカッパを見たとのたまうが…。
修理@藤原さんは「足腰ボロボンボロボン♪」(笑)。鉄兜の中は90度のサウナで、頭から汗がしたたり、湯船にマリモがプカプカ(笑)。52歳の悲喜劇!
客席の拍手で優勝者にはハギのハグ。「バツゲームや~」と藤原さんw。
先週のと比べると、どれもこれもレベルが高くて面白かった(^o^)。日記にイマイチだったと書いたのが効いたかなw。
その後、大くんが「カメヒマさま」「私とズソ…」と二度ほど噛みw、本人もバツの悪そうな中、客席は大いに盛り上がった。
劇団☆新感線 シレンとラギ
2012年6月19日 舞台演劇劇団☆新感線2012年春興行 いのうえ歌舞伎『シレンとラギ』を観てきた。
何とかチケットが取れたが後方席。
4月からスタートした公演で既に後半戦。2回観たほうがいいのだろうが、特にお目当てもいなく1回のみ。
暗殺者シレンと彼女に惹かれる若武者ラギが、北と南の二つの国と人々の野心と裏切りによって翻弄されたあげく、愛は殺し合いの道へ向かっていく話。
中島かずき作品だし、もう少し明るく熱い話を期待してたが、シェイクスピア劇みたいなドロドロの関係が充満した、シリアスで重い内容だった。
とにかくいっぱい人が殺される。メインどころだけでなく、従順な家来や一般人まで虫けらのように。
昨日まで信じてた身内や味方や主が、今日はいきなり刃物で斬りかかってくる荒んだ世の中。
観ながら、どんよりとイヤケがさしてきた。
一幕中盤で「子どもがいた」と言ってた時から、あとの筋書きがだいたいわかってしまったのが残念。むしろ母親目線で、なんで気づかないんだ!?とツッコんでしまうが、作者は母親という存在を少しナメてるんじゃないかと思うw。
一幕はどこまでやるのかと長い展開にヤキモキしてたら、ラストで早々とバラす。二幕は衝撃の宿命を受け入れる展開かと思いきや、二人の前に新たな強敵が登場。思った以上に強いが、敵の野望や動機が弱い。一幕後半もそうだが、戦ってる中に割って入るという展開もイラっとする。
毒消しの血は子どもに受け継がれるという設定が、突然飛び出してきて面食らった。都合のいい展開だが、国中の人間をそれで助けていくなんて“吸血鬼”の仕事だってムリだw。
三組の母子が出てくる中、落ちぶれて死を覚悟するも、なおも生きるために足掻いてみせる、モンレイ&マシキの姿に一番共鳴はできたかな。
死の淵ぎりぎりの地獄のような扉を前にして、人は人を助けるために生きる。それは分るが、最後の「人として」は台詞として陳腐。せっかく人としての試練を架せられたのだ。ここは「シレンとして」、彼女だけにできる生き様を吐いて欲しかった。
ストーリーはイマイチだが、舞台は相変わらずド派手で壮大。
隅々まで作り込まれたセットで、センターの盆も使いまくり。照明やスモッグも素晴らしい出来。左手端で寄りかかるニヒルなヒトイヌオの場繋ぎも飽きない。
首を取るカットが上手く、分り易い回想やエロチックな幻想シーンも印象的。白い灰が振るようなラストは美しくも不気味で、核爆弾や終末を連想させた。さすが深みのある、いのうえひでのりの演出だ。
ゲストを華として引き立てながら、劇団員がいつものように笑いやギャグで盛り立てて支える。
藤原竜也は前半と後半で見事に芝居を変えてきて、清々しくも凛々しい。殺陣も随分キレがあって、動きや佇まいにも迫力がある。ただ、ラストでシレンと対峙する台詞は一本調子で、もう少し膨らみが欲しい。
永作博美は小柄な中に、タフで強靭でしなやか。声の響きが心地よく、台詞がすんなりと伝わってくる。股開きで綺麗な脚まで披露、柔らかい感性も見せていた。
二人の掛け合いはぴったりで、永作さんが自由に声を強弱しているのも上手い。
高橋克実が今まであまりなかったような迫力たっぷりの魅力的な役どころ。強いてあげれば『梅ちゃん先生』の父親が浮かぶw。柔軟な顔と厳しい顔を使い分け、腹の底から出す声も凄まじい威圧感があった。
古田新太は芝居からネタバレしてたけどね。ずっといかついままで面白味はなかったが、さすが凄い殺陣を見せ付けた。
橋本じゅんは見得をきって拍手を浴びる派手な登場の割に小者だった。むしろ最後まで本気でボーイズラブしてたのが驚きw。
古田さんとじゅんが絡むと漫才みたいで薄っぺらくなるけど、やっぱり笑いが込み上げてしまう。特に今回みたいな舞台には必要な笑いだった。
栗根まことも出番がシツコイ割に小者。右近健一は途中で忘れそうになったw。河野まさとのヒトイヌオがあんなに重要な役割だったとはw。
わけわからん説法の教団など宗教が絡むと話がどうもつまらなくなる。「教団員」と呼んでたようだが、私の脳裏では「キョウダイン」と訳されたりw。
虫食ってたり、潮干狩りやろうとしたり、色んな意味でゲテモノ芝居。
シレンとラギの黒と白の衣装が映画『デスノート』を連想させた。「ラギ」は「良偽」とも読めるな。
カテコの藤原さんと永作さんがようやくにっこり。藤原さんは青っぽい武具のほうが似合う。
劇団☆新感線とヘロQ、テニミュなキャストが集まった映画が『死が二人ヲワカツマデ…』。どんな化学反応を見せるのか興味がある。
何とかチケットが取れたが後方席。
4月からスタートした公演で既に後半戦。2回観たほうがいいのだろうが、特にお目当てもいなく1回のみ。
暗殺者シレンと彼女に惹かれる若武者ラギが、北と南の二つの国と人々の野心と裏切りによって翻弄されたあげく、愛は殺し合いの道へ向かっていく話。
中島かずき作品だし、もう少し明るく熱い話を期待してたが、シェイクスピア劇みたいなドロドロの関係が充満した、シリアスで重い内容だった。
とにかくいっぱい人が殺される。メインどころだけでなく、従順な家来や一般人まで虫けらのように。
昨日まで信じてた身内や味方や主が、今日はいきなり刃物で斬りかかってくる荒んだ世の中。
観ながら、どんよりとイヤケがさしてきた。
一幕中盤で「子どもがいた」と言ってた時から、あとの筋書きがだいたいわかってしまったのが残念。むしろ母親目線で、なんで気づかないんだ!?とツッコんでしまうが、作者は母親という存在を少しナメてるんじゃないかと思うw。
一幕はどこまでやるのかと長い展開にヤキモキしてたら、ラストで早々とバラす。二幕は衝撃の宿命を受け入れる展開かと思いきや、二人の前に新たな強敵が登場。思った以上に強いが、敵の野望や動機が弱い。一幕後半もそうだが、戦ってる中に割って入るという展開もイラっとする。
毒消しの血は子どもに受け継がれるという設定が、突然飛び出してきて面食らった。都合のいい展開だが、国中の人間をそれで助けていくなんて“吸血鬼”の仕事だってムリだw。
三組の母子が出てくる中、落ちぶれて死を覚悟するも、なおも生きるために足掻いてみせる、モンレイ&マシキの姿に一番共鳴はできたかな。
死の淵ぎりぎりの地獄のような扉を前にして、人は人を助けるために生きる。それは分るが、最後の「人として」は台詞として陳腐。せっかく人としての試練を架せられたのだ。ここは「シレンとして」、彼女だけにできる生き様を吐いて欲しかった。
ストーリーはイマイチだが、舞台は相変わらずド派手で壮大。
隅々まで作り込まれたセットで、センターの盆も使いまくり。照明やスモッグも素晴らしい出来。左手端で寄りかかるニヒルなヒトイヌオの場繋ぎも飽きない。
首を取るカットが上手く、分り易い回想やエロチックな幻想シーンも印象的。白い灰が振るようなラストは美しくも不気味で、核爆弾や終末を連想させた。さすが深みのある、いのうえひでのりの演出だ。
ゲストを華として引き立てながら、劇団員がいつものように笑いやギャグで盛り立てて支える。
藤原竜也は前半と後半で見事に芝居を変えてきて、清々しくも凛々しい。殺陣も随分キレがあって、動きや佇まいにも迫力がある。ただ、ラストでシレンと対峙する台詞は一本調子で、もう少し膨らみが欲しい。
永作博美は小柄な中に、タフで強靭でしなやか。声の響きが心地よく、台詞がすんなりと伝わってくる。股開きで綺麗な脚まで披露、柔らかい感性も見せていた。
二人の掛け合いはぴったりで、永作さんが自由に声を強弱しているのも上手い。
高橋克実が今まであまりなかったような迫力たっぷりの魅力的な役どころ。強いてあげれば『梅ちゃん先生』の父親が浮かぶw。柔軟な顔と厳しい顔を使い分け、腹の底から出す声も凄まじい威圧感があった。
古田新太は芝居からネタバレしてたけどね。ずっといかついままで面白味はなかったが、さすが凄い殺陣を見せ付けた。
橋本じゅんは見得をきって拍手を浴びる派手な登場の割に小者だった。むしろ最後まで本気でボーイズラブしてたのが驚きw。
古田さんとじゅんが絡むと漫才みたいで薄っぺらくなるけど、やっぱり笑いが込み上げてしまう。特に今回みたいな舞台には必要な笑いだった。
栗根まことも出番がシツコイ割に小者。右近健一は途中で忘れそうになったw。河野まさとのヒトイヌオがあんなに重要な役割だったとはw。
わけわからん説法の教団など宗教が絡むと話がどうもつまらなくなる。「教団員」と呼んでたようだが、私の脳裏では「キョウダイン」と訳されたりw。
虫食ってたり、潮干狩りやろうとしたり、色んな意味でゲテモノ芝居。
シレンとラギの黒と白の衣装が映画『デスノート』を連想させた。「ラギ」は「良偽」とも読めるな。
カテコの藤原さんと永作さんがようやくにっこり。藤原さんは青っぽい武具のほうが似合う。
劇団☆新感線とヘロQ、テニミュなキャストが集まった映画が『死が二人ヲワカツマデ…』。どんな化学反応を見せるのか興味がある。
bambino. FINAL ! 最終章 東京千秋楽
2012年6月17日 舞台演劇『bambino. FINAL! ~最終章~』東京千秋楽を観てきた。
1週間ぶりだが、早かった。それはキャストも同じ想いか。
まだ大阪公演もあるが、私にとってはこれが最後のバンビーノ。
初演はサンモールから始まったし、最終日の思い入れもひとしおだろう。
当日券に集まった人たちもスゴイ数で、客席を埋め尽くすパイプ席や座布団席。
前方席で観れたことが奇跡だ。
「バンビーノ・オープン!」からスタートし、「オレンジ色の…♪」の唄い出しで真っ先に目に入ったのが中央に立つ優だった。
終演後の挨拶で三浦涼介が言ってたが、初めて人前でソロを唄ったのがこのサンモールのバンビーノ初演だったという。いわばこの場所が起点、バンビーノがなかったら、今の涼介くんも、そしてまだ名を知られていなかったキャストの面々も羽ばたいていなかったかもしれない。
親世代のマスターと、子ども世代のボーイズたち。
そこには20年の隔たりがある。
変わりゆく意識と世相。変わらない仲間と過ごした時間。
「早く稼いで、早くやめろ」
マスターの信念は変わりない。マスターの温かい眼差しは継がれていく。
たくさんの煌めく言葉と共に、ボーイズは巣立っていき、大人は新しい道を歩き出す。
「さよなら」じゃなく、やっぱりここは「ありがとう」「またいつか」だろう。
劇中でボーイズ11人が、其々にマスターを描いた画を見せ合い、マスターからお礼やツッコミが飛び出す微笑ましいシーンがある。その絵はまるで子どもが一生懸命に描いたものみたい。
今日の「父の日」にピッタリの場面だったw。いや、はじめから父の日を念頭に入れた演出だったのかもしれない。
栄村マスターが度々、ふみやや航太を「ゆとり世代」と呼んでいたが、これとてオヤジみたいで微笑ましい。
不器用だけど真っ直ぐで、ナイーブだけどタフで、自分と同じように仲間も思う、優しく強いバンビーノの住人たち。
隅々まで練り込んだ、堤泰之氏の脚本と演出にあらためて敬服。
込み上げてやまない涙を拭いながら、心から拍手を送ってお別れした。
カテコの幕が開き、観客がいっせいにスタオベしている様子を観て、驚き感激するキャストたち。
水谷あつしの紹介で、みんなひと言ずつ感想やお礼を述べる。古参加メンバーはやはり感無量な言葉だが、大阪公演があるので晴れ晴れとした表情。その中で斉藤佑介が劇中と同じ泣き虫ナオだった。水谷さんの紹介を、柏進が忘れそうになったのも時田マネージャーらしいw。
終演後は、キャスト全員と左手でハイタッチ&ギュウタッチ。観客も感無量のまま、言葉をかけるのがやっとだった。
ロビーはまだまだ賑やかで、劇場周辺は出待ちの人でいっぱいだった。
大阪公演大千秋楽をniconicoで配信決定。東京公演だけでお腹いっぱい。
次は堤泰之のシリーズ作品『abc★赤坂ボーイズキャバレー』の3回表&裏。こちらもお馴染みのキャラクターが楽しみだ。
1週間ぶりだが、早かった。それはキャストも同じ想いか。
まだ大阪公演もあるが、私にとってはこれが最後のバンビーノ。
初演はサンモールから始まったし、最終日の思い入れもひとしおだろう。
当日券に集まった人たちもスゴイ数で、客席を埋め尽くすパイプ席や座布団席。
前方席で観れたことが奇跡だ。
「バンビーノ・オープン!」からスタートし、「オレンジ色の…♪」の唄い出しで真っ先に目に入ったのが中央に立つ優だった。
終演後の挨拶で三浦涼介が言ってたが、初めて人前でソロを唄ったのがこのサンモールのバンビーノ初演だったという。いわばこの場所が起点、バンビーノがなかったら、今の涼介くんも、そしてまだ名を知られていなかったキャストの面々も羽ばたいていなかったかもしれない。
親世代のマスターと、子ども世代のボーイズたち。
そこには20年の隔たりがある。
変わりゆく意識と世相。変わらない仲間と過ごした時間。
「早く稼いで、早くやめろ」
マスターの信念は変わりない。マスターの温かい眼差しは継がれていく。
たくさんの煌めく言葉と共に、ボーイズは巣立っていき、大人は新しい道を歩き出す。
「さよなら」じゃなく、やっぱりここは「ありがとう」「またいつか」だろう。
劇中でボーイズ11人が、其々にマスターを描いた画を見せ合い、マスターからお礼やツッコミが飛び出す微笑ましいシーンがある。その絵はまるで子どもが一生懸命に描いたものみたい。
今日の「父の日」にピッタリの場面だったw。いや、はじめから父の日を念頭に入れた演出だったのかもしれない。
栄村マスターが度々、ふみやや航太を「ゆとり世代」と呼んでいたが、これとてオヤジみたいで微笑ましい。
不器用だけど真っ直ぐで、ナイーブだけどタフで、自分と同じように仲間も思う、優しく強いバンビーノの住人たち。
隅々まで練り込んだ、堤泰之氏の脚本と演出にあらためて敬服。
込み上げてやまない涙を拭いながら、心から拍手を送ってお別れした。
カテコの幕が開き、観客がいっせいにスタオベしている様子を観て、驚き感激するキャストたち。
水谷あつしの紹介で、みんなひと言ずつ感想やお礼を述べる。古参加メンバーはやはり感無量な言葉だが、大阪公演があるので晴れ晴れとした表情。その中で斉藤佑介が劇中と同じ泣き虫ナオだった。水谷さんの紹介を、柏進が忘れそうになったのも時田マネージャーらしいw。
終演後は、キャスト全員と左手でハイタッチ&ギュウタッチ。観客も感無量のまま、言葉をかけるのがやっとだった。
ロビーはまだまだ賑やかで、劇場周辺は出待ちの人でいっぱいだった。
大阪公演大千秋楽をniconicoで配信決定。東京公演だけでお腹いっぱい。
次は堤泰之のシリーズ作品『abc★赤坂ボーイズキャバレー』の3回表&裏。こちらもお馴染みのキャラクターが楽しみだ。
Studio Life 天守物語 Qチーム
2012年6月16日 舞台演劇Studio Life 『天守物語』Quartzチームを観てきた。
2日前にJチームを観たばかり。
富姫と図書之助のキャストが変わり、脇の配役も少々変更。
富姫の及川健は、コケティッシュでチャーミング、凛とした華やかさもある。魔物の姫としては不気味さが足りないか。
図書之助の荒木健太郎は、誠実な中に粘り強さがある。胸板も立ち方も逞しい。ただメイクが濃すぎるのか、アラケンらしいものが映らず、時に松本慎也に見えてしまうw。
富姫と図書之助の背的なバランスはいいが、「姉さま~」と慕う亀姫とでは富姫が小さく見える。
もしアラケンの図書之助と岩崎大の富姫の組み合わせなら、どういうテイストになるのだろうと想像させたが、結構迫力がありそうな気がした。
今回は後方席の中ほどで、ステージが遠いのは仕方ないが、通路で頻繁に起こる芝居や殺陣があまり見えなくてガックリ。そういやマツシンもアラケンも、和ものの殺陣というのはあまり無かったのではないか。
役者と前方席とのやり取りも、後方だとアウェイ感があって周りの拍手もまばらだ。後方席の通路まで来たのは倉本徹の白鷺ぐらいかw。箱の取り合いで、富姫側と亀姫側が交替で「あそこに…が!」と注意をそらして競り合うが、それとて侍女たちはダレも来なかった。この舞台で後方席は寂しい。
 ̄
終演後、プレミアムナイト。15分程のトークショーだ。
MCは富姫@オイケン&ハギ@緒方和也。本日の出演者が出揃い、桃六の倉本さんの指名で、出演者が面白い話をする趣向。最後に、おひいさま(お客さん)が拍手で判定する。
指名された人は「聞かせないで、なんとしよう」が合言葉w。
朱の盤のモモちゃん@牧島くんが、舌長姥のベロベロについて。
軍人@神野くんが、カテコ前の洋二郎について。なぜか洋二郎の話題が続く。
えみしていススキ@曽世さんが、自分の身長についてぬか喜びしたこと。
指名されると思ってなかった緒方くんは考えておらず。尻拭い役のナデシコ@山﨑さんが話した「プールの味」の意味がわからない。大くんが山﨑さんをヨシヨシ。
図書様の話も聞きたかったが、前回でしたのかな。。
優勝者にハギのハグ! お客さん3名にアキラックスのポスターを抽選プレゼント。
いまいち盛り上がらないイベントだった。こりゃ、木曜日のJチームも期待できないか。
2日前にJチームを観たばかり。
富姫と図書之助のキャストが変わり、脇の配役も少々変更。
富姫の及川健は、コケティッシュでチャーミング、凛とした華やかさもある。魔物の姫としては不気味さが足りないか。
図書之助の荒木健太郎は、誠実な中に粘り強さがある。胸板も立ち方も逞しい。ただメイクが濃すぎるのか、アラケンらしいものが映らず、時に松本慎也に見えてしまうw。
富姫と図書之助の背的なバランスはいいが、「姉さま~」と慕う亀姫とでは富姫が小さく見える。
もしアラケンの図書之助と岩崎大の富姫の組み合わせなら、どういうテイストになるのだろうと想像させたが、結構迫力がありそうな気がした。
今回は後方席の中ほどで、ステージが遠いのは仕方ないが、通路で頻繁に起こる芝居や殺陣があまり見えなくてガックリ。そういやマツシンもアラケンも、和ものの殺陣というのはあまり無かったのではないか。
役者と前方席とのやり取りも、後方だとアウェイ感があって周りの拍手もまばらだ。後方席の通路まで来たのは倉本徹の白鷺ぐらいかw。箱の取り合いで、富姫側と亀姫側が交替で「あそこに…が!」と注意をそらして競り合うが、それとて侍女たちはダレも来なかった。この舞台で後方席は寂しい。
 ̄
終演後、プレミアムナイト。15分程のトークショーだ。
MCは富姫@オイケン&ハギ@緒方和也。本日の出演者が出揃い、桃六の倉本さんの指名で、出演者が面白い話をする趣向。最後に、おひいさま(お客さん)が拍手で判定する。
指名された人は「聞かせないで、なんとしよう」が合言葉w。
朱の盤のモモちゃん@牧島くんが、舌長姥のベロベロについて。
軍人@神野くんが、カテコ前の洋二郎について。なぜか洋二郎の話題が続く。
えみしていススキ@曽世さんが、自分の身長についてぬか喜びしたこと。
指名されると思ってなかった緒方くんは考えておらず。尻拭い役のナデシコ@山﨑さんが話した「プールの味」の意味がわからない。大くんが山﨑さんをヨシヨシ。
図書様の話も聞きたかったが、前回でしたのかな。。
優勝者にハギのハグ! お客さん3名にアキラックスのポスターを抽選プレゼント。
いまいち盛り上がらないイベントだった。こりゃ、木曜日のJチームも期待できないか。
朗読 サマーウォーズ
2012年6月16日 舞台演劇朗読『サマーウォーズ』に行ってきた。
2009年8月に公開された、細田守監督のアニメ映画の「リーディングドラマ」版。
作品的には微妙だが、和樹が出るということでチケットを取った。
もちろんこの朗読は、7月21日から公開される『おおかみこどもの雨と雪』の前宣伝でもあろう。
出演は、川畑要(CHEMISTRY)、南沢奈央、貴城けい、加藤和樹(16日のみ)。
ステージに設けられた4つの椅子と、主用のソファとパソコン前の椅子を使い、場面や台詞によって動き回って朗読する。
スクリーンや映像はなく、アナウンサーの影ボイスを使い、照明や効果音やBGMで展開させるオーソドックスな手法だ。
作品は現実とアバター世界を描いたSFファミリーアドベンチャー。細田版ジブリ風デジモンと私は呼んでいたか。
アニメ映画は観ていたので、美術背景やキャラクターを思い浮かべながら聴いた。
上田の陣内家の親戚は20人以上はいるので、4人でどうなるのかと思ったら、川畑さんと貴城さんが彼らを見事に演じ分け! お二人は前後半に分かれてナレーションまで担当。分り易い声と発音でとても良かった。
主役の夏希と健二は、奈央さんと和樹が担当。
アニメでは17歳の健二を神木隆之介がやってたし、アラサーの和樹がやれるかと思ったが、これが思いのほかハマる! 婚約者だと紹介されアタフタするヘタレっぷりや、夏希の入浴場面で高揚する変態ぶりも、表情や動きで巧みに表現して実に面白かった。声優じゃない和樹にも、こういうコミカルなパフォーマンス性があるw。数学オリンピックなど知的部分はドラマ『FALLIN ANGEL』の翼とも重なるかな。台詞の掛け合いも上手い。ラストの「よろしくお願いしまーす!」も爽やか。『赤ずきんちゃん』でも淡々とした朗読で意外な一面を見せたが、和樹の朗読はいつも魅力的で着実で完璧だなと思う。
奈央さんとは4年前の映画『シャカリキ!』舞台挨拶以来。大きくなったなぁという好印象。声もアニメと似ていて明朗だし、膨らみのある芝居だった。
舞台『インディゴの夜』でも美しかった貴城けいさんは、栄おばあちゃんが特に味わい深い。
川畑さんは初見だが、健二の友人の佐久間が一番合っていたかな。10代のカズマがボソボソと可愛かったし、自衛隊の感じもよく出ていた。キーマンで40代の侘助は、アニメのイメージと違っていたかな。「ハッピー・バースデー♪」の歌声が凛々しくて、さすがアーティストな存在感を披露した。
夏希によって親戚のキャラ紹介が前半とラストの2回もあって、その度に二人が超スピードで演じ分ける掛け合いシーンが愉快。
アバター世界は照明を変えてボイスチェンジャーで表現。
アナウンサーの声はプロ仕込みの流暢さでどなたなんだろう。
素晴らしいキャストとスタッフの力で、1時間半の朗読だけでも、家族とつながりの大切さを感じさせる作品に仕上がっていた。
カテコは3回。中ほどの席の通路側でとても観易く聞き易く、和樹のにこやかな視線も感じた。
17日の健二役は馬場良馬が担当、また違ったテイストか。明日も和樹のイベントに参加。
アンケで観てみたい作品を尋ねていたが、次はやはり細田守版『時をかける少女』だろう。
2009年8月に公開された、細田守監督のアニメ映画の「リーディングドラマ」版。
作品的には微妙だが、和樹が出るということでチケットを取った。
もちろんこの朗読は、7月21日から公開される『おおかみこどもの雨と雪』の前宣伝でもあろう。
出演は、川畑要(CHEMISTRY)、南沢奈央、貴城けい、加藤和樹(16日のみ)。
ステージに設けられた4つの椅子と、主用のソファとパソコン前の椅子を使い、場面や台詞によって動き回って朗読する。
スクリーンや映像はなく、アナウンサーの影ボイスを使い、照明や効果音やBGMで展開させるオーソドックスな手法だ。
作品は現実とアバター世界を描いたSFファミリーアドベンチャー。細田版ジブリ風デジモンと私は呼んでいたか。
アニメ映画は観ていたので、美術背景やキャラクターを思い浮かべながら聴いた。
上田の陣内家の親戚は20人以上はいるので、4人でどうなるのかと思ったら、川畑さんと貴城さんが彼らを見事に演じ分け! お二人は前後半に分かれてナレーションまで担当。分り易い声と発音でとても良かった。
主役の夏希と健二は、奈央さんと和樹が担当。
アニメでは17歳の健二を神木隆之介がやってたし、アラサーの和樹がやれるかと思ったが、これが思いのほかハマる! 婚約者だと紹介されアタフタするヘタレっぷりや、夏希の入浴場面で高揚する変態ぶりも、表情や動きで巧みに表現して実に面白かった。声優じゃない和樹にも、こういうコミカルなパフォーマンス性があるw。数学オリンピックなど知的部分はドラマ『FALLIN ANGEL』の翼とも重なるかな。台詞の掛け合いも上手い。ラストの「よろしくお願いしまーす!」も爽やか。『赤ずきんちゃん』でも淡々とした朗読で意外な一面を見せたが、和樹の朗読はいつも魅力的で着実で完璧だなと思う。
奈央さんとは4年前の映画『シャカリキ!』舞台挨拶以来。大きくなったなぁという好印象。声もアニメと似ていて明朗だし、膨らみのある芝居だった。
舞台『インディゴの夜』でも美しかった貴城けいさんは、栄おばあちゃんが特に味わい深い。
川畑さんは初見だが、健二の友人の佐久間が一番合っていたかな。10代のカズマがボソボソと可愛かったし、自衛隊の感じもよく出ていた。キーマンで40代の侘助は、アニメのイメージと違っていたかな。「ハッピー・バースデー♪」の歌声が凛々しくて、さすがアーティストな存在感を披露した。
夏希によって親戚のキャラ紹介が前半とラストの2回もあって、その度に二人が超スピードで演じ分ける掛け合いシーンが愉快。
アバター世界は照明を変えてボイスチェンジャーで表現。
アナウンサーの声はプロ仕込みの流暢さでどなたなんだろう。
素晴らしいキャストとスタッフの力で、1時間半の朗読だけでも、家族とつながりの大切さを感じさせる作品に仕上がっていた。
カテコは3回。中ほどの席の通路側でとても観易く聞き易く、和樹のにこやかな視線も感じた。
17日の健二役は馬場良馬が担当、また違ったテイストか。明日も和樹のイベントに参加。
アンケで観てみたい作品を尋ねていたが、次はやはり細田守版『時をかける少女』だろう。
劇団昴公演『危機一髪』を観てきた。
2月の昴パーティーで宣伝してた作品。
『わが町』のソートン・ワイルダーの戯曲を、鵜山仁が演出。
いつかのどこかの家庭。人類夫婦と子供たち、恐竜やマンモスも共存する珍妙な世界の人々が味わう、世界の終わりと希望の灯り…を芝居にする演じ手たちの話。
ワイルダー作品としては珍妙。なにしろ曖昧模糊とした世界で結末が出ていない。
氷河期や洪水や戦争が迫り来る近未来の話にしては、シュールで刹那的である。
人類夫婦たちの話を真剣に見ていたら、これは劇中劇なのだと開けっぴろげに言われるので肩すかしを食う。
洪水がやって来るのにレインコートの心配をしている人類たち。
つがいの動物たちを救命ボートに入れようとする人類たち。
世界の危機一髪を前にしてなお危機感がない人類たち。
彼らの無様で滑稽な様子を、真剣に演じるのもまた人類たち。
舞台劇にツッコミを入れるのが、ナイスバディのサビーナ役の米倉紀之子。その米倉にダメ出しするのが舞台監督役の宮本充。物語を牽引する人類夫婦役の金子由之と姉崎公美の芝居が味わい深い。
観客イジリも多いw。壮絶な内容の劇を前に、出演俳優が出れないからそこらへんの人を連れてきたと言ってのける図々しさに呆然w。
架空世界と現実が交錯しながら、人類の愚かさと優しさを伝える舞台だったと思う。
休憩入れて3時間弱だが、よく分らない舞台なので、ところどころで眠気が押し寄せてくる。
やがて劇中劇でも、夜の時を星の流れと共に刻む。
安らかな眠りと必ず来る朝への希望を綴り、このまま目を閉じていたい感じだった。
2月の昴パーティーで宣伝してた作品。
『わが町』のソートン・ワイルダーの戯曲を、鵜山仁が演出。
いつかのどこかの家庭。人類夫婦と子供たち、恐竜やマンモスも共存する珍妙な世界の人々が味わう、世界の終わりと希望の灯り…を芝居にする演じ手たちの話。
ワイルダー作品としては珍妙。なにしろ曖昧模糊とした世界で結末が出ていない。
氷河期や洪水や戦争が迫り来る近未来の話にしては、シュールで刹那的である。
人類夫婦たちの話を真剣に見ていたら、これは劇中劇なのだと開けっぴろげに言われるので肩すかしを食う。
洪水がやって来るのにレインコートの心配をしている人類たち。
つがいの動物たちを救命ボートに入れようとする人類たち。
世界の危機一髪を前にしてなお危機感がない人類たち。
彼らの無様で滑稽な様子を、真剣に演じるのもまた人類たち。
舞台劇にツッコミを入れるのが、ナイスバディのサビーナ役の米倉紀之子。その米倉にダメ出しするのが舞台監督役の宮本充。物語を牽引する人類夫婦役の金子由之と姉崎公美の芝居が味わい深い。
観客イジリも多いw。壮絶な内容の劇を前に、出演俳優が出れないからそこらへんの人を連れてきたと言ってのける図々しさに呆然w。
架空世界と現実が交錯しながら、人類の愚かさと優しさを伝える舞台だったと思う。
休憩入れて3時間弱だが、よく分らない舞台なので、ところどころで眠気が押し寄せてくる。
やがて劇中劇でも、夜の時を星の流れと共に刻む。
安らかな眠りと必ず来る朝への希望を綴り、このまま目を閉じていたい感じだった。
MUSICAL LIVE 天使達
2012年6月15日 舞台演劇『MUSICAL LIVE 天使達-ANGELS- 俺たちは天使か!?』を観てきた。
『オオカミ王ロボ』のスタッフ + 大澄賢也(振付)と出口雅生(音楽)で届ける、退屈した6人の天使達が雲の上でくり広げる歌と踊りのミュージカルライブ。
会場も新宿FACE。冬の『ALTAR BOYZ』みたいな感覚で、若手実力者のパフォーマンスをじっくり観たいと思った。
ステージには生バンドが控え、出張ったセンターステージが天使たちの場所。
会場を広く隅々まで使い、様々な場所から天使たちが風船をもって現れる。
レッド、オレンジ、グリーン、そしてピンク、ブルー、イエロー。
観客を適度にイジりながら、風船は最後まで使いまわしだw。
出演は、大山真志(ミカエル)小野田龍之介(ガブリエル)海宝直人(ラファエル)長倉正明(レミエル)矢田悠祐(ウリエル)石川新太(セラフィエル)。
若手の中でも歌唱力に定評のある人を集めた感じ。
歌はとても上手くて聴き応えがある。マーシーは繊細かつ大らかな歌声。正統派の小野田くんと海宝くんは大舞台並みの実力。新太くんは澄んだストレートな良さ。長倉くんはパワフルでエネルギッシュ。矢田くんのソロだけは今まで聞いたことがなかったが、高めの伸びのある声だ。
ダンスも其々にバッチリこなす。新太くんのダンスは可愛らしく映る。みんなが笑顔でノリノリに踊る中、矢田くんだけがキャラの個性なのか、踊りながらもどこかクールな表情をしていた。
ただ、最初に英語の歌が続いた時は少々ウンザリした。意味が分らないもん。日本語の歌詞が出てホッとしたが、聞き覚えのない曲もあり、なかなか手拍子でノれなかった。
ミカエルが(あまり認知されてないw)リーダー格なので、マーシーが中心で引っ張っていく様相。歌は小野田くんや海宝くんがメインっぽい。海宝くんはここでも女役なのかw、小野田くんとアヤシイ小芝居を披露。でもラファエルとセラフィエルがぶつかる場面もあり、どういう力関係なのか分らない。レミエルはナルシーぽいが、長倉くんは男っぽい。ウリエルは冷静な立ち位置だが、矢田くんの芝居が硬そうに見える。
キャラクターがまだ馴染んでないのか、彼らの個性や背景や関係がはっきりと伝わってこないのだ。
ストーリーも「なんか暇じゃね?」と退屈した6人の天使達が、下界の者たち(お客さん!?)をサカナに歌と踊りを繰り広げて其々の欲望を明かすが、やっぱり下界の者たちも愛おしいと見守ろうとする内容(?)。感情移入しにくい、つまらない話だ。
最初に彼らがゴロゴロしてた時、会場から子供の声で「なにしてるの?」と聞こえてきたが、まさにその通りだなと苦笑w。小さなお子様も何人か来ていたが、彼らの目に面白く映っただろうか。
Pele-Steelpan Band-の演奏がエキサイティングで、女性たちのノリがいい。
抽選会はパンフに載ってた小物を6名にプレゼント。
汗びっしょりの彼らが当選者に直接渡していた。
作り手はVol.2、Vol.3とシリーズ化したいようだが、もう少し物語や歌の内容を詰めて欲しいなと願う。
2013年春にはミュージカル『オオカミ王ロボ』再演! 2年ぶりだしDVDも持っているが、今回も観たいと思う。
『オオカミ王ロボ』のスタッフ + 大澄賢也(振付)と出口雅生(音楽)で届ける、退屈した6人の天使達が雲の上でくり広げる歌と踊りのミュージカルライブ。
会場も新宿FACE。冬の『ALTAR BOYZ』みたいな感覚で、若手実力者のパフォーマンスをじっくり観たいと思った。
ステージには生バンドが控え、出張ったセンターステージが天使たちの場所。
会場を広く隅々まで使い、様々な場所から天使たちが風船をもって現れる。
レッド、オレンジ、グリーン、そしてピンク、ブルー、イエロー。
観客を適度にイジりながら、風船は最後まで使いまわしだw。
出演は、大山真志(ミカエル)小野田龍之介(ガブリエル)海宝直人(ラファエル)長倉正明(レミエル)矢田悠祐(ウリエル)石川新太(セラフィエル)。
若手の中でも歌唱力に定評のある人を集めた感じ。
歌はとても上手くて聴き応えがある。マーシーは繊細かつ大らかな歌声。正統派の小野田くんと海宝くんは大舞台並みの実力。新太くんは澄んだストレートな良さ。長倉くんはパワフルでエネルギッシュ。矢田くんのソロだけは今まで聞いたことがなかったが、高めの伸びのある声だ。
ダンスも其々にバッチリこなす。新太くんのダンスは可愛らしく映る。みんなが笑顔でノリノリに踊る中、矢田くんだけがキャラの個性なのか、踊りながらもどこかクールな表情をしていた。
ただ、最初に英語の歌が続いた時は少々ウンザリした。意味が分らないもん。日本語の歌詞が出てホッとしたが、聞き覚えのない曲もあり、なかなか手拍子でノれなかった。
ミカエルが(あまり認知されてないw)リーダー格なので、マーシーが中心で引っ張っていく様相。歌は小野田くんや海宝くんがメインっぽい。海宝くんはここでも女役なのかw、小野田くんとアヤシイ小芝居を披露。でもラファエルとセラフィエルがぶつかる場面もあり、どういう力関係なのか分らない。レミエルはナルシーぽいが、長倉くんは男っぽい。ウリエルは冷静な立ち位置だが、矢田くんの芝居が硬そうに見える。
キャラクターがまだ馴染んでないのか、彼らの個性や背景や関係がはっきりと伝わってこないのだ。
ストーリーも「なんか暇じゃね?」と退屈した6人の天使達が、下界の者たち(お客さん!?)をサカナに歌と踊りを繰り広げて其々の欲望を明かすが、やっぱり下界の者たちも愛おしいと見守ろうとする内容(?)。感情移入しにくい、つまらない話だ。
最初に彼らがゴロゴロしてた時、会場から子供の声で「なにしてるの?」と聞こえてきたが、まさにその通りだなと苦笑w。小さなお子様も何人か来ていたが、彼らの目に面白く映っただろうか。
Pele-Steelpan Band-の演奏がエキサイティングで、女性たちのノリがいい。
抽選会はパンフに載ってた小物を6名にプレゼント。
汗びっしょりの彼らが当選者に直接渡していた。
作り手はVol.2、Vol.3とシリーズ化したいようだが、もう少し物語や歌の内容を詰めて欲しいなと願う。
2013年春にはミュージカル『オオカミ王ロボ』再演! 2年ぶりだしDVDも持っているが、今回も観たいと思う。
Studio Life 天守物語 Jチーム
2012年6月14日 舞台演劇Studio Life 『天守物語』Jadeチームを観てきた。
club LIFE 15周年記念作品であり、本日はclub LIFE 貸切公演である。
大事な日なのに、14時開演と思い込んで到着したのが開演10分前。
お手洗いもそこそこ、パンフなどで予習する時間もなかった。
とある城の天守閣に棲む美しき物の怪、天守夫人・富姫と、逃げた白鷹を探しに来た城主お抱えの鷹匠、図書之助との禁断の愛の出会いと結末を描く。
上演台本・演出の倉田淳が、今は亡き師・芥川比呂志先生の導きと繋がりで出会った、満を持しての泉鏡花作品である。
幻想的で耽美的な泉鏡花作品は苦手だ。二年前にライフ劇団員が客演した同作品も、興味はそそられたが馴染めないものを感じた。
ところが今回の泉鏡花は倉田ワールド満開!
おどろおどろしさはそこそこに、美しくも妖しいビジュアルとキャッチーな台詞で大らかで面白い舞台に仕上がっていた。
壮大な世界観にステージだけでは狭いのか。通路をひんぱんに使い、そこかしこで芝居が起こり、観客の視点も忙しく飽きさせない。客席との一体感も分かり易さを念頭に入れてのことだろう。
ストーリーは置いといて、今回も宇野亞喜良による美術や衣装が印象的だ。
濃いメイクをした見事な化けっぷりに、出てくる登場人物が最初はダレなのか分からない人もいたw。
開演前からステージ上で彫りものをしている男。俯いて顔は分からずだが、やがて倉本徹だと分かってくる。でも彼は語り部ではなくキーマンだったと最後に判明。
岩崎大は、久々の女役。繊細な声と表情も見せるが、やはりダイナミックで逞しくてアクションたっぷり!(笑)
富姫の侍女は6人。取り締まり役の曽世海司に、林勇輔、石飛幸治と錚々たる面子。一人だけ顔は分かっても名前が思い出せない人がいたが、本公演には珍しい山崎康一だったw。ガールズ3人はフレッシュか。女ばかりの世界は『DAISY PULLS IT OFF』みたいだが、林さんや石飛さんが歌うと『夏の夜の夢』のようw。ミュージカルというか音楽劇なのか?
亀姫の関戸博一が、笑顔といい仕草といい、とてもとてもチャーミング(*^。^*)。男のくせにあのカワイサは犯罪だわw。
一緒に現れたクセ者の舌長姥は、初見だとすぐに分からないほど作り込んでてビックリ。前方席だったので表情や声からダレだか気づいたが、あの役作りには敬服する。牧島進一の役も愉快でハマる。
兵士の役で、原田洋二郎や荒木健太朗がシャツを脱いでたが、アラケンの逞しい胸と腹筋に注目v。
図書之助の松本慎也は、内に秘めた強さや情熱が伝わる繊細で確かな芝居。ただ、デカイ女の前では頼りなく映りそう。
貸切公演ならでは、ファンならわかるネタの数々が飛び出すサービス。作品には珍しいほど笑いやツッコミが起きた(^o^)。
今井寿(BUCK-TICK)のエキサイティングでコケティッシュな音楽が、和の闇を散らす。テーマ曲「通らんせ」は耳にうっすら残りそう。
9.11テロなど現代の戦いまで表現する演出で、蜷川作品を思い出させる。美しい異界から見た、現代の殺伐とした世界を皮肉っているのだろうか。
 ̄
終演後はclub LIFE 会員のための特別な時間。
隣の人がカメラの用意をしてたから、ステージの彼らの撮影会でもやるのかと思ってたら。
桃六の倉本さんとガールズ3人が説明。
劇場内やロビーに散った、衣装を着たままの劇団員を撮影するイベントだった!
入場時に配られた用紙の裏に会場案内図と星マークがw。この用紙も本日仕様か。
紀伊国屋ホールが、撮影する女子たちで興奮の満杯状態w。
写真は1枚ずつでいいので、みんなに混じってチャッチャと撮影させていただいた。
富姫と図書之助は撮られながらもお喋り、布団のように厚い富姫の衣装の裾も触らせて貰ったw。亀姫と舌長姥はシュールに仲良しだが、私は吉田くんではありませんからw。軍人チームにバス旅行を思い出したが、洋二郎くん覚えていてくれたかな。
客席に早めに戻ったら知人とバッタリ。忘れそうになってたオミナエシさんも撮影できた。
いつもデジカメを持ち歩いていて良かった。あとで某所にアップしよう。
次は土曜日のQuartzチーム。
club LIFE 15周年記念作品であり、本日はclub LIFE 貸切公演である。
大事な日なのに、14時開演と思い込んで到着したのが開演10分前。
お手洗いもそこそこ、パンフなどで予習する時間もなかった。
とある城の天守閣に棲む美しき物の怪、天守夫人・富姫と、逃げた白鷹を探しに来た城主お抱えの鷹匠、図書之助との禁断の愛の出会いと結末を描く。
上演台本・演出の倉田淳が、今は亡き師・芥川比呂志先生の導きと繋がりで出会った、満を持しての泉鏡花作品である。
幻想的で耽美的な泉鏡花作品は苦手だ。二年前にライフ劇団員が客演した同作品も、興味はそそられたが馴染めないものを感じた。
ところが今回の泉鏡花は倉田ワールド満開!
おどろおどろしさはそこそこに、美しくも妖しいビジュアルとキャッチーな台詞で大らかで面白い舞台に仕上がっていた。
壮大な世界観にステージだけでは狭いのか。通路をひんぱんに使い、そこかしこで芝居が起こり、観客の視点も忙しく飽きさせない。客席との一体感も分かり易さを念頭に入れてのことだろう。
ストーリーは置いといて、今回も宇野亞喜良による美術や衣装が印象的だ。
濃いメイクをした見事な化けっぷりに、出てくる登場人物が最初はダレなのか分からない人もいたw。
開演前からステージ上で彫りものをしている男。俯いて顔は分からずだが、やがて倉本徹だと分かってくる。でも彼は語り部ではなくキーマンだったと最後に判明。
岩崎大は、久々の女役。繊細な声と表情も見せるが、やはりダイナミックで逞しくてアクションたっぷり!(笑)
富姫の侍女は6人。取り締まり役の曽世海司に、林勇輔、石飛幸治と錚々たる面子。一人だけ顔は分かっても名前が思い出せない人がいたが、本公演には珍しい山崎康一だったw。ガールズ3人はフレッシュか。女ばかりの世界は『DAISY PULLS IT OFF』みたいだが、林さんや石飛さんが歌うと『夏の夜の夢』のようw。ミュージカルというか音楽劇なのか?
亀姫の関戸博一が、笑顔といい仕草といい、とてもとてもチャーミング(*^。^*)。男のくせにあのカワイサは犯罪だわw。
一緒に現れたクセ者の舌長姥は、初見だとすぐに分からないほど作り込んでてビックリ。前方席だったので表情や声からダレだか気づいたが、あの役作りには敬服する。牧島進一の役も愉快でハマる。
兵士の役で、原田洋二郎や荒木健太朗がシャツを脱いでたが、アラケンの逞しい胸と腹筋に注目v。
図書之助の松本慎也は、内に秘めた強さや情熱が伝わる繊細で確かな芝居。ただ、デカイ女の前では頼りなく映りそう。
貸切公演ならでは、ファンならわかるネタの数々が飛び出すサービス。作品には珍しいほど笑いやツッコミが起きた(^o^)。
今井寿(BUCK-TICK)のエキサイティングでコケティッシュな音楽が、和の闇を散らす。テーマ曲「通らんせ」は耳にうっすら残りそう。
9.11テロなど現代の戦いまで表現する演出で、蜷川作品を思い出させる。美しい異界から見た、現代の殺伐とした世界を皮肉っているのだろうか。
 ̄
終演後はclub LIFE 会員のための特別な時間。
隣の人がカメラの用意をしてたから、ステージの彼らの撮影会でもやるのかと思ってたら。
桃六の倉本さんとガールズ3人が説明。
劇場内やロビーに散った、衣装を着たままの劇団員を撮影するイベントだった!
入場時に配られた用紙の裏に会場案内図と星マークがw。この用紙も本日仕様か。
紀伊国屋ホールが、撮影する女子たちで興奮の満杯状態w。
写真は1枚ずつでいいので、みんなに混じってチャッチャと撮影させていただいた。
富姫と図書之助は撮られながらもお喋り、布団のように厚い富姫の衣装の裾も触らせて貰ったw。亀姫と舌長姥はシュールに仲良しだが、私は吉田くんではありませんからw。軍人チームにバス旅行を思い出したが、洋二郎くん覚えていてくれたかな。
客席に早めに戻ったら知人とバッタリ。忘れそうになってたオミナエシさんも撮影できた。
いつもデジカメを持ち歩いていて良かった。あとで某所にアップしよう。
次は土曜日のQuartzチーム。
三谷版『桜の園』を観てきた。
三谷幸喜初ものづくし三作品の第一弾は『桜の園』。
アントン・チェーホフの最後の戯曲で、チェーホフ「4大名作」のひとつ。
名前は聞いたことがあるが、ちゃんとしたものを知らない、私のような一般人のために、分かり易く面白く作られたのが今回の喜劇版。
吉田秋生の漫画や実写映画版、堤泰之演出の舞台版とはもちろん違い、ちゃんとした「桜の園」の舞台を観るのは初めてである。
前説は、俳優としてはペーペーの青木さやかが黒燕尾に身を包み、「チェリー・オーチャード♪」を唄って盛り上げる。劇場のトイレ説明やパンフ(文庫本型)宣伝までw。
二十世紀初頭の南ロシア。息子や夫を亡くし、恋人と共にパリで放蕩生活を送っていたラネーフスカヤが、自分の領地“桜の園”に五年ぶりに戻ってくる。だが負債は膨らみ領地も競売へかけられる彼女と兄の周りで、様々な人物の思惑が交錯する。
今も“こども部屋”と呼ばれる一室が舞台で、大きく広がった窓の一つから何故か出入りする登場人物たち。
人を使う旧地主や没落貴族と、人に使われる小間使いや事務員と、人に教える者や人に寄生する者らに分かれ、物語後半で彼らの立場が逆転しそうで、それ程変わらないところが興味深い。
没落貴族ほど、ヘンな“誇り”があって自ら変わろうとせず、根拠もないのに一様に前向きなのが滑稽。もう屋敷の主人でもない日になっても、自分で動こうとせず人を使おうとする。助けは向こうからやってくると思い込み、向こうに行けば何とかなると思っている。現実を認識せずいつまでも夢心地で、こどものように純真な心を美徳と考える花園の住人たち。彼らにはとうてい共鳴できるものはなく、ただただ哀れだなと思った。
彼らに手厳しい言葉をかけてたしなめる大学生トロフィーモフや、彼らに取り入って甘い汁を吸おうとする召使いヤーシャも、実は同じような類。美辞麗句な言葉を並べ立てても、多少学問や知識を齧っただけで経験もない、ただの少年たちに過ぎないのだ。
農奴の子からいち早く時代の波に乗り実業家として成功したロバーヒンや、不幸を自嘲しながら立ち回りが上手いエピホードフ、ヤーシャに振られて結局エビホードフに付いて行くドゥニャーシャこそが、新しい時代の乗り手である大人といえる者なのだろう。
その三人が冒頭の場を飾るのも周到だが、とっくに“おとな”の手に渡っていたのに貴族たちはまだ“こども”部屋と呼ぶ、二重の可笑しさがそこにある。
浅丘ルリ子はほんわかとした佇まいだが、たまに激しく叱咤する声とのギャップが面白い。浅丘さんが登場する度に、グランのようなチェリーブロッサムの香水が漂ってきて、甘く品のある匂いに柔かく包まれた。
ラネーフスカヤの娘アーニャと養女ワーリャは仲がいいのね。フワリとしたドレスからチラと見える白い下着がステキ。ロバーヒン役には、もっと背の高い逞しい男優にやって欲しかったな。
トロフィーモフは何度もハゲと言われるので、藤井隆がリアルにブーイングしてたw。
エピホードフの高木渉は、長靴で音を出したりギターで弾き語りをしたりと音に縁があり、ユニークな存在感がハマる。その渉さんには、ヘロQと同じく「さんにんの会」やコナンやあかぺらからも花壇が届いていて賑やか。
ノンストップで2時間15分ほど。人物の掛け合いの珍妙さを引き出した、三谷風コメディ群像劇だった。
三谷幸喜初ものづくし三作品の第一弾は『桜の園』。
アントン・チェーホフの最後の戯曲で、チェーホフ「4大名作」のひとつ。
名前は聞いたことがあるが、ちゃんとしたものを知らない、私のような一般人のために、分かり易く面白く作られたのが今回の喜劇版。
吉田秋生の漫画や実写映画版、堤泰之演出の舞台版とはもちろん違い、ちゃんとした「桜の園」の舞台を観るのは初めてである。
前説は、俳優としてはペーペーの青木さやかが黒燕尾に身を包み、「チェリー・オーチャード♪」を唄って盛り上げる。劇場のトイレ説明やパンフ(文庫本型)宣伝までw。
二十世紀初頭の南ロシア。息子や夫を亡くし、恋人と共にパリで放蕩生活を送っていたラネーフスカヤが、自分の領地“桜の園”に五年ぶりに戻ってくる。だが負債は膨らみ領地も競売へかけられる彼女と兄の周りで、様々な人物の思惑が交錯する。
今も“こども部屋”と呼ばれる一室が舞台で、大きく広がった窓の一つから何故か出入りする登場人物たち。
人を使う旧地主や没落貴族と、人に使われる小間使いや事務員と、人に教える者や人に寄生する者らに分かれ、物語後半で彼らの立場が逆転しそうで、それ程変わらないところが興味深い。
没落貴族ほど、ヘンな“誇り”があって自ら変わろうとせず、根拠もないのに一様に前向きなのが滑稽。もう屋敷の主人でもない日になっても、自分で動こうとせず人を使おうとする。助けは向こうからやってくると思い込み、向こうに行けば何とかなると思っている。現実を認識せずいつまでも夢心地で、こどものように純真な心を美徳と考える花園の住人たち。彼らにはとうてい共鳴できるものはなく、ただただ哀れだなと思った。
彼らに手厳しい言葉をかけてたしなめる大学生トロフィーモフや、彼らに取り入って甘い汁を吸おうとする召使いヤーシャも、実は同じような類。美辞麗句な言葉を並べ立てても、多少学問や知識を齧っただけで経験もない、ただの少年たちに過ぎないのだ。
農奴の子からいち早く時代の波に乗り実業家として成功したロバーヒンや、不幸を自嘲しながら立ち回りが上手いエピホードフ、ヤーシャに振られて結局エビホードフに付いて行くドゥニャーシャこそが、新しい時代の乗り手である大人といえる者なのだろう。
その三人が冒頭の場を飾るのも周到だが、とっくに“おとな”の手に渡っていたのに貴族たちはまだ“こども”部屋と呼ぶ、二重の可笑しさがそこにある。
浅丘ルリ子はほんわかとした佇まいだが、たまに激しく叱咤する声とのギャップが面白い。浅丘さんが登場する度に、グランのようなチェリーブロッサムの香水が漂ってきて、甘く品のある匂いに柔かく包まれた。
ラネーフスカヤの娘アーニャと養女ワーリャは仲がいいのね。フワリとしたドレスからチラと見える白い下着がステキ。ロバーヒン役には、もっと背の高い逞しい男優にやって欲しかったな。
トロフィーモフは何度もハゲと言われるので、藤井隆がリアルにブーイングしてたw。
エピホードフの高木渉は、長靴で音を出したりギターで弾き語りをしたりと音に縁があり、ユニークな存在感がハマる。その渉さんには、ヘロQと同じく「さんにんの会」やコナンやあかぺらからも花壇が届いていて賑やか。
ノンストップで2時間15分ほど。人物の掛け合いの珍妙さを引き出した、三谷風コメディ群像劇だった。
舞台 飛び加藤 幻惑使いの不惑の忍者
2012年6月12日 舞台演劇舞台『飛び加藤 ~幻惑使いの不惑の忍者~』を観てきた。
蒔田光治の書き下ろし脚本を河原雅彦が演出。
シアタークリエには珍しい作風と個性的なキャストに惹かれた。
最前真ん中席で、ウリの“手妻”や表情はネタバレしそうなほど観易い。
美しき若武者に一目惚れした旅芸人の少女・楓は、彼を助けるため、妖術使いに「好きな人の前で汚い言葉しか話せなくなる」まじないをかけられる。数年後、京で偶然、加藤の手妻を目にした楓は、彼の手を借りて若武者を探そうとするが。
戦国×忍者×手妻×LOVE!とあったが、どれもこれも中途半端だったなぁという印象。
衣装は戦国というより江戸時代で、妙な違和感が拭えない。
「飛び加藤」こと加藤段蔵はよく知らないが、ここでの中年加藤は抜け忍として手妻を披露しさすらう身の上。筧利夫は汗をしたたらせて熱演、アクションに手妻とこなすが、忍者としての決定的な強さや凄さが伝わってこない。舞台での加藤は、楓が呼ぶ「ゴンちゃん」でしかない。
“手妻”とは、日本古来の伝統的奇術・手品で、稲妻のような手の動きが由来だそうである。その手妻をゴンちゃんも披露するが、お椀(ネタバレ付き)に瓜の実とどうもネタがショボイ。イリュージョンを扱った演劇というと、伊崎兄弟が見せた『FRONTLINE』が浮かぶが、あれと比べるとスケールが小さいこと。戦国という設定とはいえ、もう少しあっと驚かせる奇術を見せて欲しかった。
楓の想い人と汚い言葉がキーポイントだが、予測できる薄っぺらい展開で、切なさも高揚もわいてこない。
本物の手妻師・藤山新太郎が語り部として特別出演。手妻の技も美しく見事だが、飄々とした存在感と味わい深い声が素晴らしい。
涼風真世が老婆と少女に、姿も声も演じ分けてスゴイ! 『検察側の証人』の馬渕さんを思い出した。
佐津川愛美は目玉クリクリ明朗ハキハキで、間近で観てもチャーミングだ。細田よしひこは好青年風だが、出番が少ない気もした。『レシピエント』のドクターが面白かった三上市朗が、うってかわってシリアスな忍者役。
山田悠介は5~6役兼ねるが、本人が言ったとおり、どこにいても眉毛ですぐわかるw。本役は美剣士・松倉道孝だが、胸をはだけたナルシーぶりが愉快w。『鴉』でつちかった殺陣もあって何度も斬られてたw。
『戦国BASARA』で織田信長をやった窪寺昭も何役かで登場。アクションですぐわかるかな。
劇中音楽はナマの琴演奏。拍子木の代わりもして良かった。
前方に、小銭や松の実や白紙切れ端と色んなものが飛んできた。
結局、戦国と江戸を繋いだ“取り寄せ箱”に伏線も何もなく。最後にもうひと捻りあって、スカっとして終わらせて欲しかった。
カテコで全員揃う中、山田くんの帯が取れたのか後ろを押さえたまま来てお辞儀。でも立派に成長していた。
蒔田光治の書き下ろし脚本を河原雅彦が演出。
シアタークリエには珍しい作風と個性的なキャストに惹かれた。
最前真ん中席で、ウリの“手妻”や表情はネタバレしそうなほど観易い。
美しき若武者に一目惚れした旅芸人の少女・楓は、彼を助けるため、妖術使いに「好きな人の前で汚い言葉しか話せなくなる」まじないをかけられる。数年後、京で偶然、加藤の手妻を目にした楓は、彼の手を借りて若武者を探そうとするが。
戦国×忍者×手妻×LOVE!とあったが、どれもこれも中途半端だったなぁという印象。
衣装は戦国というより江戸時代で、妙な違和感が拭えない。
「飛び加藤」こと加藤段蔵はよく知らないが、ここでの中年加藤は抜け忍として手妻を披露しさすらう身の上。筧利夫は汗をしたたらせて熱演、アクションに手妻とこなすが、忍者としての決定的な強さや凄さが伝わってこない。舞台での加藤は、楓が呼ぶ「ゴンちゃん」でしかない。
“手妻”とは、日本古来の伝統的奇術・手品で、稲妻のような手の動きが由来だそうである。その手妻をゴンちゃんも披露するが、お椀(ネタバレ付き)に瓜の実とどうもネタがショボイ。イリュージョンを扱った演劇というと、伊崎兄弟が見せた『FRONTLINE』が浮かぶが、あれと比べるとスケールが小さいこと。戦国という設定とはいえ、もう少しあっと驚かせる奇術を見せて欲しかった。
楓の想い人と汚い言葉がキーポイントだが、予測できる薄っぺらい展開で、切なさも高揚もわいてこない。
本物の手妻師・藤山新太郎が語り部として特別出演。手妻の技も美しく見事だが、飄々とした存在感と味わい深い声が素晴らしい。
涼風真世が老婆と少女に、姿も声も演じ分けてスゴイ! 『検察側の証人』の馬渕さんを思い出した。
佐津川愛美は目玉クリクリ明朗ハキハキで、間近で観てもチャーミングだ。細田よしひこは好青年風だが、出番が少ない気もした。『レシピエント』のドクターが面白かった三上市朗が、うってかわってシリアスな忍者役。
山田悠介は5~6役兼ねるが、本人が言ったとおり、どこにいても眉毛ですぐわかるw。本役は美剣士・松倉道孝だが、胸をはだけたナルシーぶりが愉快w。『鴉』でつちかった殺陣もあって何度も斬られてたw。
『戦国BASARA』で織田信長をやった窪寺昭も何役かで登場。アクションですぐわかるかな。
劇中音楽はナマの琴演奏。拍子木の代わりもして良かった。
前方に、小銭や松の実や白紙切れ端と色んなものが飛んできた。
結局、戦国と江戸を繋いだ“取り寄せ箱”に伏線も何もなく。最後にもうひと捻りあって、スカっとして終わらせて欲しかった。
カテコで全員揃う中、山田くんの帯が取れたのか後ろを押さえたまま来てお辞儀。でも立派に成長していた。
タイソン大屋のはいどーも! 即興イベント
2012年6月11日 舞台演劇 コメント (1)『タイソン大屋のはいどーも! ~拝啓、鶴瓶さま~』に行ってきた。
俳優・タイソン大屋が、毎回異なるゲストを迎えて送る即興イベント。
台本ナシの即興ガチンコ芝居で、先日のヘロQとくべちゅ公演も浮かぶ。
ただし劇場でなく、居酒屋など店内の狭いスペースを使うので、お客さんともより密接な関係や臨場感が生まれるのがウリだ。
今回のお目当ては、まだ逆境は終わっていない不屈闘志役の柄谷吾史。
柄さんを会場に迎える前に、前日の逆境メンバーが次々とお客として訪れる。武原広幸、飯泉学…ほか、劇団関係のひとたち。
ファン仲間と『逆境ナイン』の観劇を振り返って、三ツ矢雄二のアノ台詞を小野賢章が言ったのが面白いと話題にしてたら、当の賢章くんが現れたのでビックリw。
昨夜は千秋楽打ち上げで朝の5時までやっていて、10時にミーティングもあったそうで、皆さんの表情もグッタリしている様子。
タイソンさんからスジナシの設定やルール説明があり、タイソンさんだけに嫁せられたカセもみんなで決めて、いよいよ柄さんを電話で呼び込んだ。
即興劇は階段も使用したバーカウンターの前で行われ、並べられた椅子に座ってた私達は目の前の二人にド緊張感。芝居の様子はスタッフが8ミリビデオで撮影、店のカウンター上のミニスクリーンにも同時に映される。
約25分ほどで終了。その後すぐに即興劇の模様をリプレイしながら、柄さんも交えてみんなで振り返る趣向。このへんもヘロQさんと同じ。
タイソンさんの説明中、別場所にいた柄さん。待機中が一番緊張して何も考えていなかったという。
電話で入場を呼び出され、来店してタイソンさんの服装や険しい表情を目にし、シリアスムードを察したのか、とりあえず謝っとこうと思ったらしいw。
そこからはタイソンさんペース。やはり女性絡みの話が広がり、激しくヤジるタイソンと低姿勢でひたすら恐縮する柄谷の図。場に慣れてるタイソンさんは階段や端まで幅広く動くが、その度に頭上にライトが当ってまるで“金環”状態w。映像を観ながら、照れ臭そうに自分ツッコミするタイソンさん。
ようやく二人の関係が設定されて、役者とマネージャー!?ではなく、人気役者の尻拭いをいつもしているヤクザの兄ちゃんという関係みたい。柄さんが先に「お父さん」と言ってたら、相手のお父さんになっていたというタイソン。柄さん自身は妻子もいながら、別の女を振って自殺に追い込んだというヒドイ男の設定だ。
タイソンさんから出た「カナちゃん」はお客として来ていた役者仲間の名前w。タイソンが「サトちゃん」と呼べば、柄さんは「みちよ」(笑)。昔はガキ大将とパシリという設定から、どんどん立場が逆転してくる。
仕舞いには今回も彼の尻拭いをすることになるタイソンが、電話が鳴って先に場から退場し店外へ。どちらが先にハけるか決めてなかったが、電話が鳴った瞬間、タイソンさんが先だろうと予測した柄さんは、この状況で自分が先に逃げられないと覚悟していたという。思ったよりも冷静に場を見て、芝居を受けながらも楽しんでいた柄さんv。
でもその前に、タイソンさんは電話を受ける携帯を準備しておらず、柄さんには自分の携帯を渡してしまったというボケもw。
実は柄さんにはドンデン返しも期待していた私。タイソンさんがハケた後にブラックさとしになってクールに笑って欲しかったが、柄さんの優しい人柄ではやはりムリだったw。
タイソンさんに課せられたカセも何とかクリア。柄さんが先日の『Action!』でやってくれた言葉だ。タイトルは二人で決めるというが、上手い言葉が出てこない。タイソンさんの頭と結婚指輪をかけた「金環の果て」がいいなと思った。
シモネタも出てこずw、二人のハードボイルドちっくな即興劇を、興味深く楽しめた。
スジナシ反省会終了後はフリータイム。柄さんから色々話を伺ったり。
役者さんスペースをふと見たら、即興劇は熱心に見ていた賢章くんが、お疲れなのか素で寝ていたw。タイソンさんとは既に昼夜でスジナシを経験済みだったとかで、またやって欲しいと賢章くんにお願いしたw。
タイソンさんは和室スペースで、お客さんの要望で“書”をしたためてくれた。来週はアノ海賊王の田中真弓さんと昼夜でスジナシ。それも見たかったな。
役者さんたちは揃って食事のスペースへ移動。
私たちも集まってゆったりと飲み会を楽しんだ。
柄谷さんといえば舞台『最遊記』の三蔵役。『逆境ナイン』で演じた不屈闘志は、さしずめ『炎の転校生』の滝沢昇にあたるかなw。
関俊彦さんもついに50代。おめでとう!
俳優・タイソン大屋が、毎回異なるゲストを迎えて送る即興イベント。
台本ナシの即興ガチンコ芝居で、先日のヘロQとくべちゅ公演も浮かぶ。
ただし劇場でなく、居酒屋など店内の狭いスペースを使うので、お客さんともより密接な関係や臨場感が生まれるのがウリだ。
今回のお目当ては、まだ逆境は終わっていない不屈闘志役の柄谷吾史。
柄さんを会場に迎える前に、前日の逆境メンバーが次々とお客として訪れる。武原広幸、飯泉学…ほか、劇団関係のひとたち。
ファン仲間と『逆境ナイン』の観劇を振り返って、三ツ矢雄二のアノ台詞を小野賢章が言ったのが面白いと話題にしてたら、当の賢章くんが現れたのでビックリw。
昨夜は千秋楽打ち上げで朝の5時までやっていて、10時にミーティングもあったそうで、皆さんの表情もグッタリしている様子。
タイソンさんからスジナシの設定やルール説明があり、タイソンさんだけに嫁せられたカセもみんなで決めて、いよいよ柄さんを電話で呼び込んだ。
即興劇は階段も使用したバーカウンターの前で行われ、並べられた椅子に座ってた私達は目の前の二人にド緊張感。芝居の様子はスタッフが8ミリビデオで撮影、店のカウンター上のミニスクリーンにも同時に映される。
約25分ほどで終了。その後すぐに即興劇の模様をリプレイしながら、柄さんも交えてみんなで振り返る趣向。このへんもヘロQさんと同じ。
タイソンさんの説明中、別場所にいた柄さん。待機中が一番緊張して何も考えていなかったという。
電話で入場を呼び出され、来店してタイソンさんの服装や険しい表情を目にし、シリアスムードを察したのか、とりあえず謝っとこうと思ったらしいw。
そこからはタイソンさんペース。やはり女性絡みの話が広がり、激しくヤジるタイソンと低姿勢でひたすら恐縮する柄谷の図。場に慣れてるタイソンさんは階段や端まで幅広く動くが、その度に頭上にライトが当ってまるで“金環”状態w。映像を観ながら、照れ臭そうに自分ツッコミするタイソンさん。
ようやく二人の関係が設定されて、役者とマネージャー!?ではなく、人気役者の尻拭いをいつもしているヤクザの兄ちゃんという関係みたい。柄さんが先に「お父さん」と言ってたら、相手のお父さんになっていたというタイソン。柄さん自身は妻子もいながら、別の女を振って自殺に追い込んだというヒドイ男の設定だ。
タイソンさんから出た「カナちゃん」はお客として来ていた役者仲間の名前w。タイソンが「サトちゃん」と呼べば、柄さんは「みちよ」(笑)。昔はガキ大将とパシリという設定から、どんどん立場が逆転してくる。
仕舞いには今回も彼の尻拭いをすることになるタイソンが、電話が鳴って先に場から退場し店外へ。どちらが先にハけるか決めてなかったが、電話が鳴った瞬間、タイソンさんが先だろうと予測した柄さんは、この状況で自分が先に逃げられないと覚悟していたという。思ったよりも冷静に場を見て、芝居を受けながらも楽しんでいた柄さんv。
でもその前に、タイソンさんは電話を受ける携帯を準備しておらず、柄さんには自分の携帯を渡してしまったというボケもw。
実は柄さんにはドンデン返しも期待していた私。タイソンさんがハケた後にブラックさとしになってクールに笑って欲しかったが、柄さんの優しい人柄ではやはりムリだったw。
タイソンさんに課せられたカセも何とかクリア。柄さんが先日の『Action!』でやってくれた言葉だ。タイトルは二人で決めるというが、上手い言葉が出てこない。タイソンさんの頭と結婚指輪をかけた「金環の果て」がいいなと思った。
シモネタも出てこずw、二人のハードボイルドちっくな即興劇を、興味深く楽しめた。
スジナシ反省会終了後はフリータイム。柄さんから色々話を伺ったり。
役者さんスペースをふと見たら、即興劇は熱心に見ていた賢章くんが、お疲れなのか素で寝ていたw。タイソンさんとは既に昼夜でスジナシを経験済みだったとかで、またやって欲しいと賢章くんにお願いしたw。
タイソンさんは和室スペースで、お客さんの要望で“書”をしたためてくれた。来週はアノ海賊王の田中真弓さんと昼夜でスジナシ。それも見たかったな。
役者さんたちは揃って食事のスペースへ移動。
私たちも集まってゆったりと飲み会を楽しんだ。
柄谷さんといえば舞台『最遊記』の三蔵役。『逆境ナイン』で演じた不屈闘志は、さしずめ『炎の転校生』の滝沢昇にあたるかなw。
関俊彦さんもついに50代。おめでとう!
舞台 逆境ナイン 千秋楽
2012年6月10日 舞台演劇クリエイティブ零プロデュース公演『逆境ナイン』千秋楽を観てきた。
男性客や初見の方が目立つ。
今回は後方席だが、これはこれで全体を見渡せられるかな。
前説はいっそう流暢なタイソン大屋と雨男の飯泉学。開場時からパラパラと降っていたが、舞台上で飯泉くんが果てた頃に雨が止んだらしいw。二人の前説に通りすがりの球児が代わる代わるチャチャ入れw。
千秋楽バージョン!なのかな。リピーターには色々な違いや発見もあって、飽きずに集中できた。
若い子たちのバク転やアクションにも気合が入っている。
ピークを過ぎたのか、全体的な声枯れは目立たなかったが、校長の永幡洋さんはちょっと辛そうに聞こえた。
サカキバラのゲー!の手から、ひょいと逃れる9番ライトの飯泉くんw。
「今日は全部やるぞー!」という伊崎央登リョウのノックの球を、不屈は結局1球も拾ってこられずw。
前に確認してた堀川剛史&土佐和成のサウスポーキャストに、嶋田真もいたようだ。
柄谷吾史と藤原祐規のシンクロ率が高まる。男球のビジュアルがカワイイというよりブッキーw。
後方扉から出入りするキャストにも意識が向く。飲み物持った日の出バッテリーが音もなく現れ、ステージ上とやり取りをした後、客席にいた知人の男性にハイタッチして戻ってくる小野賢章。
前半で早くもプチハプニング。日の出に勝ったぜー!と全力チームが鳴らした銀のテープが1本、天井からずっと垂れ下がったままで気になっていた。
そうしたら、ゲストの林明寛が脚立をもって現れ、脚立を広げて自ら昇ってテープを取ってくれた。昼もゲストで出てちょっぴりお疲れだったのに、何てゲスト使いが荒いんだ!?(笑)でもダマシタのピッチャーとして、ブーメランもサービス(拍手)。山田諒とも目配せしてテニミュファンも喜ばせた。
終演後のライブは結局見れなかったが、JaaBourBonzの主題歌「翼君ユメゾラ」は耳にうっすら残ってイイ曲だ。
 ̄
カテコは、柄谷さんから永幡洋さんへ。声を枯らしていたが、若者たちへ向けて素晴らしい挨拶。賢章が自分の中学の先輩だと言って、永幡さんと握手していた。
最後こそ柄谷さんの挨拶かと思いきや、隣でチャチャ入れしてたらしい太田基裕が柄さんに促されて挨拶。
カテコ3回目で、脚本・演出を担当した吉谷光太郎が全力ユニフォーム(1000番)で登場し拍手喝采。先ほどの銀テープにも言及し、どうやら後藤の堀川くんが飛ばしたらしいが、Studio Lifeの名前も出して『天守』の初日を飾ってくれた格好(『11人いる!』繋がりでもあるしね)。逆境だらけの舞台だったが「何でも起きるが、何とかなる!」と言い、『仮面の男』でも言った「ものづくりニッポン!」で締めた(拍手)。プロデューサーとしては物販の宣伝も外さずw。
終演後の物販はいっそう賑やか。
フッキーともっくんがパンフにサインする大盤振る舞いw。サイン入り団扇が3千円はぼったぐりやん^^;。
物販に立っていた柄さんが外まで出て、残ったくじ写真の売り子w。そこへ通りかかったアッキーが、柄さんにあれこれ煽られて、自ら千円を出して写真を買うことに。その内の1枚が柄さんだったので、手を挙げて結局頂いてしまったw。優しいアッキーにキュンv。もっくんの写真には、自ら物販に戻ってもっくんのサインを貰っていたらしいアッキー。役者もファンも入り乱れての和やかなフリータイムもまた良し。
クリエイティブ零の次回公演は『BASARA-バサラ-』!
原作もアニメも観たが、また何という難しい壮大な作品を! 小学館繋がりかな。
でも吉谷光太郎氏ならきっとイイ作品に纏めてくれるハズ。柄さんもまた出そうだ。楽しみに待っていたい。
柄さんにはまだ明日の逆境が控えている。
男性客や初見の方が目立つ。
今回は後方席だが、これはこれで全体を見渡せられるかな。
前説はいっそう流暢なタイソン大屋と雨男の飯泉学。開場時からパラパラと降っていたが、舞台上で飯泉くんが果てた頃に雨が止んだらしいw。二人の前説に通りすがりの球児が代わる代わるチャチャ入れw。
千秋楽バージョン!なのかな。リピーターには色々な違いや発見もあって、飽きずに集中できた。
若い子たちのバク転やアクションにも気合が入っている。
ピークを過ぎたのか、全体的な声枯れは目立たなかったが、校長の永幡洋さんはちょっと辛そうに聞こえた。
サカキバラのゲー!の手から、ひょいと逃れる9番ライトの飯泉くんw。
「今日は全部やるぞー!」という伊崎央登リョウのノックの球を、不屈は結局1球も拾ってこられずw。
前に確認してた堀川剛史&土佐和成のサウスポーキャストに、嶋田真もいたようだ。
柄谷吾史と藤原祐規のシンクロ率が高まる。男球のビジュアルがカワイイというよりブッキーw。
後方扉から出入りするキャストにも意識が向く。飲み物持った日の出バッテリーが音もなく現れ、ステージ上とやり取りをした後、客席にいた知人の男性にハイタッチして戻ってくる小野賢章。
前半で早くもプチハプニング。日の出に勝ったぜー!と全力チームが鳴らした銀のテープが1本、天井からずっと垂れ下がったままで気になっていた。
そうしたら、ゲストの林明寛が脚立をもって現れ、脚立を広げて自ら昇ってテープを取ってくれた。昼もゲストで出てちょっぴりお疲れだったのに、何てゲスト使いが荒いんだ!?(笑)でもダマシタのピッチャーとして、ブーメランもサービス(拍手)。山田諒とも目配せしてテニミュファンも喜ばせた。
終演後のライブは結局見れなかったが、JaaBourBonzの主題歌「翼君ユメゾラ」は耳にうっすら残ってイイ曲だ。
 ̄
カテコは、柄谷さんから永幡洋さんへ。声を枯らしていたが、若者たちへ向けて素晴らしい挨拶。賢章が自分の中学の先輩だと言って、永幡さんと握手していた。
最後こそ柄谷さんの挨拶かと思いきや、隣でチャチャ入れしてたらしい太田基裕が柄さんに促されて挨拶。
カテコ3回目で、脚本・演出を担当した吉谷光太郎が全力ユニフォーム(1000番)で登場し拍手喝采。先ほどの銀テープにも言及し、どうやら後藤の堀川くんが飛ばしたらしいが、Studio Lifeの名前も出して『天守』の初日を飾ってくれた格好(『11人いる!』繋がりでもあるしね)。逆境だらけの舞台だったが「何でも起きるが、何とかなる!」と言い、『仮面の男』でも言った「ものづくりニッポン!」で締めた(拍手)。プロデューサーとしては物販の宣伝も外さずw。
終演後の物販はいっそう賑やか。
フッキーともっくんがパンフにサインする大盤振る舞いw。サイン入り団扇が3千円はぼったぐりやん^^;。
物販に立っていた柄さんが外まで出て、残ったくじ写真の売り子w。そこへ通りかかったアッキーが、柄さんにあれこれ煽られて、自ら千円を出して写真を買うことに。その内の1枚が柄さんだったので、手を挙げて結局頂いてしまったw。優しいアッキーにキュンv。もっくんの写真には、自ら物販に戻ってもっくんのサインを貰っていたらしいアッキー。役者もファンも入り乱れての和やかなフリータイムもまた良し。
クリエイティブ零の次回公演は『BASARA-バサラ-』!
原作もアニメも観たが、また何という難しい壮大な作品を! 小学館繋がりかな。
でも吉谷光太郎氏ならきっとイイ作品に纏めてくれるハズ。柄さんもまた出そうだ。楽しみに待っていたい。
柄さんにはまだ明日の逆境が控えている。
ヘロQとくべちゅ公演 即興!!ガチとの遭遇
2012年6月9日 舞台演劇ヘロQとくべちゅ公演 Vol.2『即興!!~ガチとの遭遇~』へ行ってきた。
台本も打ち合わせもない、ガチと未知が詰まった即興芝居(インプロ)。
毎回、日替わりゲスト1名+関・長沢・小西のいずれか1名+劇団員2~3名でストーリーが進行展開する。
ゲストが早々と発表されてた段階でチケットを取ったが、予想通り今回の出演者は、関智一+杉崎聡美+藤井京子+ゲストの中村誠治郎である。昼も夜も関さんだw。
松本和子さんのMCで、開演前に智一さんから先ず意気込み。本日が公演2回目。賢雄さんの時は負けたが今日は「超楽勝!」。お相手の誠治郎とは、アニメキャラだけでなくVシネで共演したことがあり、プライベートではめちゃめちゃ紳士だから期待しているというw。
続いて、お客さんへ設定とルール説明と決定。「板つき」はどちらか?智一さんの衣装は?指令は?を、お客の拍手で決めちゃうw。
設定はとあるホテルのラウンジ。音響も照明も即興で、ピアニストをナマ演奏する野上朝生(ウワノソラーズ)もイタズラ心ある人。
予め聞いていた、誠治郎から見た智一さんの人となりは「飛び道具」「自由奔放」「アドリブ満載」…そして、たぶんシモネタが来るだろうなと予想していたw。
上演時間は30分前後。
とにかく笑った笑った(^o^)。
終演後、ビデオモニターで出演者が即興劇を振り返り反省するコーナーがあるが、彼らなりの感情や事情が渦巻いた本音がどんどん飛び出して、実に楽しかった。
先ずは、清掃員の衣装を決められた智一はある構想を練り、誠治郎は探りながらノっていく方向。
スター&マネージャーの設定。名前も「流星超一郎」(実はこれ、智一さんが事務所に最初に提示した自分の芸名だったとかw)「超曾我部」「サルワタリ」と、智一さんがどんどん決めちゃうw。
出演作品も「ギリギリ刑事」「モロダシ刑事」に、「ハグレ戦隊ハグレンジャー」と、昭和の風情たっぷりw。誠治郎の名乗り「ハグレッド見参!お前に一番星を見せてやるぜ!」もテキトーながらカッコイー。
仕事に嫌気がさしてるスターを、励まし叱咤するマネージャー。サインの仕方やスネ毛の処理まで叱る、実に親身なマネージャー智一。ここまでは智一のネライ通りの展開だった。
ところが「フォーカス」や「彼女」(32歳+25歳上=57歳!)の話題まで広がり、開幕から15分後に杉崎が登場した時から、展開がオカシな方向へ。ミソノのマネージャーのアノひと言から、智一はプチパニック!
煙草を何度も吸いながら、何とか修正しようとする智一だが、出てくる言葉はみんなシモネタ! ここではとても書けないコトばかり(^_^.)。少しはノっていた誠治郎も、あまりの暴走ぶりに「もう、いいから!」と智一の顔を掴む!(笑)2度も顔を掴んでたが、言葉じゃなく動きでツッコむ人は初めてだw。
開幕30分後にまもなく終われの電話が鳴ると、智一はもう真っ白! いきなり「俺たちは二人三脚」から「大海原」「海賊王になろう!」と言い出し、誠治郎たちもポカンとしながら巻き込まれる。迷走しながら、もうどーでもいいやと思ったという智一(笑)。今までの苦労はなんだったんだ!? でも智一が言った「毒食らわば皿まで」の迷言を今まで知らなかったという誠治郎もなんなんだ!?
終了後、お客さんからタイトルを募ったら「サイテーの男たち」(爆)。野上さんまで巻き添えにw。
「途中まではボケとツッコミで相性良かった」と満足気な智一さんに対し、誠治郎は苦笑して「もう、懲り懲りです」と感想。
でも12月にあるヘロQの次回公演には、ついに誠治郎が客演(置鮎さんも客演)。今度は台本があるからと誠治郎がニッコリ。9月の『男組』の話もチラリ。後方席でマネージャーさんと昼公演ゲストの玉城くんも観ていた。
それにしても智一さん、来年1月の前進座最後の歌舞伎公演にも出演したりと、飛ぶ鳥の勢い。
ちなみに今公演は当日券30名の抽選に二倍以上集まったとか。
FC会員限定の入場プレゼントはクリアファイル。
パンフは三人のポスターにサイン付き。三人のサインが入ってたので当たりかな。
台本も打ち合わせもない、ガチと未知が詰まった即興芝居(インプロ)。
毎回、日替わりゲスト1名+関・長沢・小西のいずれか1名+劇団員2~3名でストーリーが進行展開する。
ゲストが早々と発表されてた段階でチケットを取ったが、予想通り今回の出演者は、関智一+杉崎聡美+藤井京子+ゲストの中村誠治郎である。昼も夜も関さんだw。
松本和子さんのMCで、開演前に智一さんから先ず意気込み。本日が公演2回目。賢雄さんの時は負けたが今日は「超楽勝!」。お相手の誠治郎とは、アニメキャラだけでなくVシネで共演したことがあり、プライベートではめちゃめちゃ紳士だから期待しているというw。
続いて、お客さんへ設定とルール説明と決定。「板つき」はどちらか?智一さんの衣装は?指令は?を、お客の拍手で決めちゃうw。
設定はとあるホテルのラウンジ。音響も照明も即興で、ピアニストをナマ演奏する野上朝生(ウワノソラーズ)もイタズラ心ある人。
予め聞いていた、誠治郎から見た智一さんの人となりは「飛び道具」「自由奔放」「アドリブ満載」…そして、たぶんシモネタが来るだろうなと予想していたw。
上演時間は30分前後。
とにかく笑った笑った(^o^)。
終演後、ビデオモニターで出演者が即興劇を振り返り反省するコーナーがあるが、彼らなりの感情や事情が渦巻いた本音がどんどん飛び出して、実に楽しかった。
先ずは、清掃員の衣装を決められた智一はある構想を練り、誠治郎は探りながらノっていく方向。
スター&マネージャーの設定。名前も「流星超一郎」(実はこれ、智一さんが事務所に最初に提示した自分の芸名だったとかw)「超曾我部」「サルワタリ」と、智一さんがどんどん決めちゃうw。
出演作品も「ギリギリ刑事」「モロダシ刑事」に、「ハグレ戦隊ハグレンジャー」と、昭和の風情たっぷりw。誠治郎の名乗り「ハグレッド見参!お前に一番星を見せてやるぜ!」もテキトーながらカッコイー。
仕事に嫌気がさしてるスターを、励まし叱咤するマネージャー。サインの仕方やスネ毛の処理まで叱る、実に親身なマネージャー智一。ここまでは智一のネライ通りの展開だった。
ところが「フォーカス」や「彼女」(32歳+25歳上=57歳!)の話題まで広がり、開幕から15分後に杉崎が登場した時から、展開がオカシな方向へ。ミソノのマネージャーのアノひと言から、智一はプチパニック!
煙草を何度も吸いながら、何とか修正しようとする智一だが、出てくる言葉はみんなシモネタ! ここではとても書けないコトばかり(^_^.)。少しはノっていた誠治郎も、あまりの暴走ぶりに「もう、いいから!」と智一の顔を掴む!(笑)2度も顔を掴んでたが、言葉じゃなく動きでツッコむ人は初めてだw。
開幕30分後にまもなく終われの電話が鳴ると、智一はもう真っ白! いきなり「俺たちは二人三脚」から「大海原」「海賊王になろう!」と言い出し、誠治郎たちもポカンとしながら巻き込まれる。迷走しながら、もうどーでもいいやと思ったという智一(笑)。今までの苦労はなんだったんだ!? でも智一が言った「毒食らわば皿まで」の迷言を今まで知らなかったという誠治郎もなんなんだ!?
終了後、お客さんからタイトルを募ったら「サイテーの男たち」(爆)。野上さんまで巻き添えにw。
「途中まではボケとツッコミで相性良かった」と満足気な智一さんに対し、誠治郎は苦笑して「もう、懲り懲りです」と感想。
でも12月にあるヘロQの次回公演には、ついに誠治郎が客演(置鮎さんも客演)。今度は台本があるからと誠治郎がニッコリ。9月の『男組』の話もチラリ。後方席でマネージャーさんと昼公演ゲストの玉城くんも観ていた。
それにしても智一さん、来年1月の前進座最後の歌舞伎公演にも出演したりと、飛ぶ鳥の勢い。
ちなみに今公演は当日券30名の抽選に二倍以上集まったとか。
FC会員限定の入場プレゼントはクリアファイル。
パンフは三人のポスターにサイン付き。三人のサインが入ってたので当たりかな。
bambino. FINAL ! 最終章
2012年6月8日 舞台演劇『bambino. FINAL! ~最終章~』を観てきた。
2006年3月、シアターサンモールから始まった『bambino.』シリーズ。
6年の歳月が流れ、8作目にしてファイナルを迎える。
4月の『バンビーノ・プレ!』にも参加して、あらためて色々と感慨深い。
カウンターバー&ソファ、ダーツ&壁の“板尾”の文字。
あの舞台セットが目の前に広がり、お馴染みのテーマ曲が流れ、ボーイズたちが歌い踊る姿を目にするだけで、胸がキューンと締め付けられた。
前回、『bambino 3&+』が上演されてから3年。
物語は「DB」という日記を通して、2010年から振り返っていく。
次々と、店を去り行く者たち。
これは別れではない。新しい道を見いだすことができた、若者たちの巣立ちと旅立ちなのだ。
“ウリセンバー”という特殊な環境に身を置いたボーイズたちが、悩みや苦しみを乗り越えて知る成長と絆。
若者たちのリアルな生き様が、時代や街並みの変化と共に鮮やかに描かれていて胸をうった。
堤泰之氏の脚本はやはり素晴らしい。
20年前というと、ちょうど携帯が世に出た頃だろうか。
マスター栄村がしみじみ思う、ほろ苦い寂しさと屈しない前向きな生き方に、同世代だからこそ共鳴する。
バンビーノは愛と夢を売る店であり、家族に支えられ支えるホームでもあり、いつかは必ず去らねばならない原点なのだ。
今まで舞台を飾ってきた様々な歌やダンスが、場面ごとに現れてよみがえる。ボーイズたちの思いがいっぱい詰まった音楽が、色褪せないシリーズの原動力になっていたんだなと思う。
出演は、斉藤祥太(圭介)森山栄治(シゲ/拓哉)岡田亮輔(数馬)三浦涼介(優)鷲尾昇(彰吾)篠田光亮(健)寿里(ザウルス)福山聖二(ふみや)渡航輝(淳)斉藤佑介(ナオ)柾木玲弥(航太)柏進(時田マネージャー)水谷あつし(マスター栄村)。
bambinoシリーズは、俳優の名前ではなく、キャラクターの名前で呼んでしまうのが面白い。それぐらいキャストとキャラが次第にシンクロし、彼らの代表作の一つなのだという意識が高まる。
3年ぶりに目にする彼らは、あの頃のままの表情と雰囲気。キーマンの圭介はいち早く成長した優等生。数馬は堅実で頼りになるし、ナオの知性も磨きがかかる。お兄ちゃんのシゲを見つめる優は天使のような笑みだ。ザウルスと彰吾の物語ネタも微笑ましい。健も淳もふみやも頼もしい成長ぶり。時田のエロネタは相変わらずだが、彼も実は色々抱えている。
クールな新人の航太は別にして、ファイナルに登場した元ボーイズは10人。マスターはそれ以外に何人かの名前を挙げてたが、その度に今はいない彼らの顔が浮かんできた。竜太はもちろん、正輝や鉄男や慎一郎たちにも会いたかったな。
パンフは初演のパンフの表紙の“店の扉”と同じだが、6年の歳月を表現する凝った作り。
写真セットは、優が売り上げナンバーワンw。ケイダッシュで使えるグッズ回数券はお得そうにも見えるがw。
終演後は、キャスト全員と左手ハイタッチ&ギュウタッチ。ひと言ずつ言葉をかけられるのが嬉しい。
次に観るのは東京千秋楽。
 ̄
パンフの感想コメントで人気な正輝の竹尾一真は、9月に中尾隆聖と一緒にDC公演に出演予定。アニメ『HUNTER×HUNTER』ではサダソ役で関俊彦と共演したし、新たな扉を開けたのだろうか。
2006年3月、シアターサンモールから始まった『bambino.』シリーズ。
6年の歳月が流れ、8作目にしてファイナルを迎える。
4月の『バンビーノ・プレ!』にも参加して、あらためて色々と感慨深い。
カウンターバー&ソファ、ダーツ&壁の“板尾”の文字。
あの舞台セットが目の前に広がり、お馴染みのテーマ曲が流れ、ボーイズたちが歌い踊る姿を目にするだけで、胸がキューンと締め付けられた。
前回、『bambino 3&+』が上演されてから3年。
物語は「DB」という日記を通して、2010年から振り返っていく。
次々と、店を去り行く者たち。
これは別れではない。新しい道を見いだすことができた、若者たちの巣立ちと旅立ちなのだ。
“ウリセンバー”という特殊な環境に身を置いたボーイズたちが、悩みや苦しみを乗り越えて知る成長と絆。
若者たちのリアルな生き様が、時代や街並みの変化と共に鮮やかに描かれていて胸をうった。
堤泰之氏の脚本はやはり素晴らしい。
20年前というと、ちょうど携帯が世に出た頃だろうか。
マスター栄村がしみじみ思う、ほろ苦い寂しさと屈しない前向きな生き方に、同世代だからこそ共鳴する。
バンビーノは愛と夢を売る店であり、家族に支えられ支えるホームでもあり、いつかは必ず去らねばならない原点なのだ。
今まで舞台を飾ってきた様々な歌やダンスが、場面ごとに現れてよみがえる。ボーイズたちの思いがいっぱい詰まった音楽が、色褪せないシリーズの原動力になっていたんだなと思う。
出演は、斉藤祥太(圭介)森山栄治(シゲ/拓哉)岡田亮輔(数馬)三浦涼介(優)鷲尾昇(彰吾)篠田光亮(健)寿里(ザウルス)福山聖二(ふみや)渡航輝(淳)斉藤佑介(ナオ)柾木玲弥(航太)柏進(時田マネージャー)水谷あつし(マスター栄村)。
bambinoシリーズは、俳優の名前ではなく、キャラクターの名前で呼んでしまうのが面白い。それぐらいキャストとキャラが次第にシンクロし、彼らの代表作の一つなのだという意識が高まる。
3年ぶりに目にする彼らは、あの頃のままの表情と雰囲気。キーマンの圭介はいち早く成長した優等生。数馬は堅実で頼りになるし、ナオの知性も磨きがかかる。お兄ちゃんのシゲを見つめる優は天使のような笑みだ。ザウルスと彰吾の物語ネタも微笑ましい。健も淳もふみやも頼もしい成長ぶり。時田のエロネタは相変わらずだが、彼も実は色々抱えている。
クールな新人の航太は別にして、ファイナルに登場した元ボーイズは10人。マスターはそれ以外に何人かの名前を挙げてたが、その度に今はいない彼らの顔が浮かんできた。竜太はもちろん、正輝や鉄男や慎一郎たちにも会いたかったな。
パンフは初演のパンフの表紙の“店の扉”と同じだが、6年の歳月を表現する凝った作り。
写真セットは、優が売り上げナンバーワンw。ケイダッシュで使えるグッズ回数券はお得そうにも見えるがw。
終演後は、キャスト全員と左手ハイタッチ&ギュウタッチ。ひと言ずつ言葉をかけられるのが嬉しい。
次に観るのは東京千秋楽。
 ̄
パンフの感想コメントで人気な正輝の竹尾一真は、9月に中尾隆聖と一緒にDC公演に出演予定。アニメ『HUNTER×HUNTER』ではサダソ役で関俊彦と共演したし、新たな扉を開けたのだろうか。
TEAM NACS ニッポン公演 WARRIOR
2012年6月7日 舞台演劇TEAM NACS ニッポン公演『WARRIOR ~唄い続ける侍ロマン』を観てきた。
TEAM NACS 3年ぶりの本公演。
札幌からはじまり全国をまわって、ようやく東京公演で早くも中盤である。
なのに、青山劇場と間違えた^^;。間に合ったけど焦ったw。
満員御礼で当日券立ち見の抽選に300人以上も集まったという人気ぶりである。
織田信長の命令で、運命を翻弄された徳川家康ら男たちの生き様を描く。
*pnish*が参加した時に観たのは幕末だったが、今回は戦国時代。
それもアリナシを超越した、オリジナル・ストーリーだ。
映像がダイナミック。階段上の舞台が雄大で動きが活発。
照明が見事で大胆に艶やか。オリジナル主題歌も勇ましく音響も抜群の効果。
壮大な背景の中、TEAM NACSのメンバー5人が信長、勝家、秀吉、光秀、そして家康に扮し、ギャグに芝居にアクションにと持ち味を存分に発揮。アンサンブル15人(うち女性3人)とも痛快な絡みだ。
テンポよく疾走していく舞台で、笑わせたり熱くさせたりと夢中で見入って面白かった。
ノンストップで2時間30分が意外とあっという間。出入りし難い席だったので助かった。
織田信長の戸次重幸は、男前で凛々しい上に、小山力也似のイイ声でキュンキュンきたv。殺陣も鮮やかで華がある。
柴田勝家の森崎博之は、束ねるムードメーカー。ゴリラにジャラーンとネタもたっぷり盛り上げる。
豊臣秀吉の音尾琢真は、愉快で堅実なクセ者っぷり。前半後半で芝居がガラリと変わる。
明智光秀の大泉洋は、シリアスとコミカルの使い分けの芝居が絶妙。“雨男”に“雷男”の表情とポーズが見どころのひとつ。
徳川家康の安田顕は、前半中盤後半と変えた多彩な芝居で化けも化けたり。“クサイ”尻と“逃げ”の顔が印象的だ。
この5人が階段上で交錯するオープニングがカッコイー。5人とも声の通りが良く、雰囲気だけで惹き付ける。アラフォー男だがアクションもこなす。
アンドレ風「念友・本能寺」という展開だがw、中心になるのは濃姫をめぐる三角関係という点に注目。美濃への熱い思いは、北海道への洋さんの思いとも重なりそうだ。
今までどんな作品でも描かれていなかった、家康と妻や息子とのシーンもジンと込み上げた。安田さんの切ない芝居が実に良い。
これは、家族を失ってはじめて人の「誠」を知る家康の成長物語でもあったんだなと思う。家康の善人ぶりは『戦国BASARA3』に匹敵しそうw。
カテコ2回目からスタオベで、メンバーの流暢で長い挨拶がスタート。ちなみにDVD撮影日。
音尾さん。階段の舞台で異様に体力がついた。地方公演で日焼けもしたが、本日の撮影に合わせるように、全部むけました!(拍手)
洋さん。アンケの中に、三成と間違えたり、リーダーに1票と書いてあった。チームNACSも総選挙!? 彼が1位だったからセンターに立ってるのでは決してない!僕をキライになってもナックスをキライにならないで下さい!(爆笑)次は「洋ちゃんに1票!」とあくまでセンターに拘る男w。でも戸次さんが洋さんをセンターにしてくれても、しっくりこなかった様子。
戸次さん。さんまさんが観にきてくれた時「ノブナガ、かみよった」と言われたので、撮影日は緊張するが、今日はひとつも噛みませんでした!(拍手)リーダーのモノマネも披露w。
顕さん。口数が少なくて、1枚も2枚も剥けたと…。
森崎さん。北海道から全国に広げていきましょうと意気込み。CUE祭りで北海道に来てください!と宣伝(拍手)。
放送中の『スープカレー』はチラシのみで特に宣伝はなかった。
3回目は5人だけ出てきて、洋さんがセンター!(笑)
お辞儀して手を振ってはけ、最後にリーダーが深々とお辞儀をして終了。全部で10分あったが面白かった。
TEAM NACS 3年ぶりの本公演。
札幌からはじまり全国をまわって、ようやく東京公演で早くも中盤である。
なのに、青山劇場と間違えた^^;。間に合ったけど焦ったw。
満員御礼で当日券立ち見の抽選に300人以上も集まったという人気ぶりである。
織田信長の命令で、運命を翻弄された徳川家康ら男たちの生き様を描く。
*pnish*が参加した時に観たのは幕末だったが、今回は戦国時代。
それもアリナシを超越した、オリジナル・ストーリーだ。
映像がダイナミック。階段上の舞台が雄大で動きが活発。
照明が見事で大胆に艶やか。オリジナル主題歌も勇ましく音響も抜群の効果。
壮大な背景の中、TEAM NACSのメンバー5人が信長、勝家、秀吉、光秀、そして家康に扮し、ギャグに芝居にアクションにと持ち味を存分に発揮。アンサンブル15人(うち女性3人)とも痛快な絡みだ。
テンポよく疾走していく舞台で、笑わせたり熱くさせたりと夢中で見入って面白かった。
ノンストップで2時間30分が意外とあっという間。出入りし難い席だったので助かった。
織田信長の戸次重幸は、男前で凛々しい上に、小山力也似のイイ声でキュンキュンきたv。殺陣も鮮やかで華がある。
柴田勝家の森崎博之は、束ねるムードメーカー。ゴリラにジャラーンとネタもたっぷり盛り上げる。
豊臣秀吉の音尾琢真は、愉快で堅実なクセ者っぷり。前半後半で芝居がガラリと変わる。
明智光秀の大泉洋は、シリアスとコミカルの使い分けの芝居が絶妙。“雨男”に“雷男”の表情とポーズが見どころのひとつ。
徳川家康の安田顕は、前半中盤後半と変えた多彩な芝居で化けも化けたり。“クサイ”尻と“逃げ”の顔が印象的だ。
この5人が階段上で交錯するオープニングがカッコイー。5人とも声の通りが良く、雰囲気だけで惹き付ける。アラフォー男だがアクションもこなす。
アンドレ風「念友・本能寺」という展開だがw、中心になるのは濃姫をめぐる三角関係という点に注目。美濃への熱い思いは、北海道への洋さんの思いとも重なりそうだ。
今までどんな作品でも描かれていなかった、家康と妻や息子とのシーンもジンと込み上げた。安田さんの切ない芝居が実に良い。
これは、家族を失ってはじめて人の「誠」を知る家康の成長物語でもあったんだなと思う。家康の善人ぶりは『戦国BASARA3』に匹敵しそうw。
カテコ2回目からスタオベで、メンバーの流暢で長い挨拶がスタート。ちなみにDVD撮影日。
音尾さん。階段の舞台で異様に体力がついた。地方公演で日焼けもしたが、本日の撮影に合わせるように、全部むけました!(拍手)
洋さん。アンケの中に、三成と間違えたり、リーダーに1票と書いてあった。チームNACSも総選挙!? 彼が1位だったからセンターに立ってるのでは決してない!僕をキライになってもナックスをキライにならないで下さい!(爆笑)次は「洋ちゃんに1票!」とあくまでセンターに拘る男w。でも戸次さんが洋さんをセンターにしてくれても、しっくりこなかった様子。
戸次さん。さんまさんが観にきてくれた時「ノブナガ、かみよった」と言われたので、撮影日は緊張するが、今日はひとつも噛みませんでした!(拍手)リーダーのモノマネも披露w。
顕さん。口数が少なくて、1枚も2枚も剥けたと…。
森崎さん。北海道から全国に広げていきましょうと意気込み。CUE祭りで北海道に来てください!と宣伝(拍手)。
放送中の『スープカレー』はチラシのみで特に宣伝はなかった。
3回目は5人だけ出てきて、洋さんがセンター!(笑)
お辞儀して手を振ってはけ、最後にリーダーが深々とお辞儀をして終了。全部で10分あったが面白かった。
舞台 逆境ナイン 中日
2012年6月6日 舞台演劇クリエイティブ零プロデュース公演『逆境ナイン』中日を観てきた。
2回目。前説が開演10分前から始まるのでのんびりしてられない。
初日と同じタイソン大屋&飯泉学に、鳥越裕貴も加わって…写メタイム。ここだけ30-DELUXのノリw。
今回はキャストをざっくり。
不屈闘志の柄谷吾史は右投げ右打ち。吹っ飛び具合がダイナミック。安定した熱い声を出せるのが強み。思ったよりも落ち着いた芝居とアクション。高校生には見えないけどw、年齢を超えた頼もしさと大らかさがある。
次々と現れる不屈のライバルが面白い。
ハギワラ・リョウの伊崎央登は、相変わらず鋭い目力とスポーツマンらしい体格がカッコイー。不良っぽさに滲む優しさと、チームを引っ掻き回したり纏めたりするリーダーシップは魅力的だ。
高田二流の小野賢章は、小柄な中に闘志みなぎる役がハマる。柄さんとは10代の頃に『家なき子』や『BANANA FISH』で共演してたが、今や不屈とタイマン勝負をするほど成長したんだなぁとしみじみ思った。
無敵勇士の藤原祐規はキーマンで、本役より前に様々な役をこなし、出てくる度に笑いが起きる。審判や女医が結構ハマり、柔軟な役者だなとつくづく思う。不屈とのシンクロ率も可笑しく、女房にもヤサシイw。
月田明子の市道真央は、はきはきした明朗でチャーミングな芝居が好みだ。「めざまし」のレポーターネタもあったし、足払いや足蹴りとそれなりにアクションも披露。ピンクのジャージもいいが、セーラー服もまだまだ似合って可愛い。
恋バナのやり取りもイヤ味ないから許せちゃう。ハギワラに「リョウタン」と言うと、亮太に言ってるみたいだw。テレビでは初代翼宿と、舞台では二代目翼宿と共演するのも羨ましい感じw。次は三代目かな?
桑原真実子の横山可奈子は、プロポーション良くてお色気担当かな。不屈との絡みもイヤらしさがないから安心w。
身体能力が高いキャストばかり。
太田基裕はテニミュの乾タイプw。ガッチリ長身の堀川剛史が目立ち堅実な役どころ。飯泉学がムードメーカー。鳥越裕貴のチークが似合ってオモロイ。山田諒はバク宙もこなして何げに目立つ。土佐和成のタラシっぷり、中島大地の小さな巨人、北村健人のヤワな長身と、結構個性的に見える。
嶋田真はある意味、二役なのかなw。初日のダンスで見せたバク転が今日はなくてアッサリ。
タイソン大屋は、賢章との味のあるやり取りが上手いが、兼ね役の色気がブッキーですさまじいw。武原広幸は不気味な存在感で新境地かもw。永幡洋の味わい深い芝居が舞台を支える。
この舞台で初めて知った能代悠喜は、見た目よりユニークで掘り出し物。溌剌とした声がイイ。サカキバラ・ゴウという名を見ると、やっぱりあのササキバラ・ゴウを思い出すw。
9人の男女ダンサーも洗練されてて素晴らしい。無敵と同じ“熱血”メンバーになるのも痛快だ。
ノックで客席に飛んだボールを不屈が拾いに行くが、みんなボールを隠してしまい、カゴに1個もないまま戻ってくる姿がカワイソウw。
日替わりゲストは、伊勢大貴。“イセエビ”さん?w 長身で逞しいし、いかにもライバルって感じ。
カテコは座長の柄さんが精一杯の挨拶をして、タイソンさんを指名。見どころは、ノックの球を渡す北村さんの無防備な顔と、フッキーの指差しが下にいく時の格好良さだと教えてくれた。
 ̄
5分休憩後、アフタートーク。声にちなんだ人たちのトークショーで“美声まつり”w。
登壇者は、藤原祐規、小野賢章、太田基裕、嶋田真。みんな着替えてきて、赤い皮ジャンのフッキーが床に伏せたまま、イイ声でみんなを呼び込む。もっくんだけは声優をやってないが、歌を唄っているからと。
箱から取り出した紙に書いてあるお題に答えるやり方。賢章はカワイイ格好だが、疲れたのか態度デカそうw。
自分が女だったら誰がいい? もっくんは「柄さん!」みたいになりたいと、柄さんの年齢までバラすw。賢章は「もっくん」いつも優しいので(ギターで癒してくれる)。真さんは「フッキー」舞台上で励ましてくれるから(役だし)。フッキーは「ひさと」普段も不良に見えるがめっちゃ優しい。
劇中の好きな台詞は? 「源のノリツッコミ」「高田のキレイな顔してるだろ?…の一連の流れ」(笑)「私はダマシタから…の一連の流れ」(桑原さんに色気)「男球の一連の流れ」などなど。
好きな声優さんは? フッキーは舞台で共演した「三木眞一郎さん」。真さんは「憧れだけど、林原めぐみさん」。賢章はまだ共演していない「山寺宏一さん」。声優をあまり知らないもっくんは「前にメイクさんに、石田彰に声が似ていると言われた」と言い、すかさず会場の何ヶ所から「えーーーーっ!?」な声(私もそのひとりであったw)。トークはこれにて終了!
ちなみに山ちゃんとめぐみさんは9月に紫吹さんと音楽朗読劇(申込済み)。
レコーディングアラームクロックをかけたジャンケン大会。勝った人が賢章に声を吹き込んで貰った。でもこの機械、電池抜いても初期化するからすぐ携帯へ入れてという難儀なもの^^;。
物販に柄さんがいたので、不屈闘志セットを購入。初日の写真セットを組み直して販売してて、キャスト的に買い易くなった。女性キャスト写真を前に柄さんが、アッコちゃんにフられてどうのこうのとブツブツw。サイン入り団扇もあり。
DVDを予約するとポスター、全員の顔写真を選んだ。
次は早くも千秋楽。
2回目。前説が開演10分前から始まるのでのんびりしてられない。
初日と同じタイソン大屋&飯泉学に、鳥越裕貴も加わって…写メタイム。ここだけ30-DELUXのノリw。
今回はキャストをざっくり。
不屈闘志の柄谷吾史は右投げ右打ち。吹っ飛び具合がダイナミック。安定した熱い声を出せるのが強み。思ったよりも落ち着いた芝居とアクション。高校生には見えないけどw、年齢を超えた頼もしさと大らかさがある。
次々と現れる不屈のライバルが面白い。
ハギワラ・リョウの伊崎央登は、相変わらず鋭い目力とスポーツマンらしい体格がカッコイー。不良っぽさに滲む優しさと、チームを引っ掻き回したり纏めたりするリーダーシップは魅力的だ。
高田二流の小野賢章は、小柄な中に闘志みなぎる役がハマる。柄さんとは10代の頃に『家なき子』や『BANANA FISH』で共演してたが、今や不屈とタイマン勝負をするほど成長したんだなぁとしみじみ思った。
無敵勇士の藤原祐規はキーマンで、本役より前に様々な役をこなし、出てくる度に笑いが起きる。審判や女医が結構ハマり、柔軟な役者だなとつくづく思う。不屈とのシンクロ率も可笑しく、女房にもヤサシイw。
月田明子の市道真央は、はきはきした明朗でチャーミングな芝居が好みだ。「めざまし」のレポーターネタもあったし、足払いや足蹴りとそれなりにアクションも披露。ピンクのジャージもいいが、セーラー服もまだまだ似合って可愛い。
恋バナのやり取りもイヤ味ないから許せちゃう。ハギワラに「リョウタン」と言うと、亮太に言ってるみたいだw。テレビでは初代翼宿と、舞台では二代目翼宿と共演するのも羨ましい感じw。次は三代目かな?
桑原真実子の横山可奈子は、プロポーション良くてお色気担当かな。不屈との絡みもイヤらしさがないから安心w。
身体能力が高いキャストばかり。
太田基裕はテニミュの乾タイプw。ガッチリ長身の堀川剛史が目立ち堅実な役どころ。飯泉学がムードメーカー。鳥越裕貴のチークが似合ってオモロイ。山田諒はバク宙もこなして何げに目立つ。土佐和成のタラシっぷり、中島大地の小さな巨人、北村健人のヤワな長身と、結構個性的に見える。
嶋田真はある意味、二役なのかなw。初日のダンスで見せたバク転が今日はなくてアッサリ。
タイソン大屋は、賢章との味のあるやり取りが上手いが、兼ね役の色気がブッキーですさまじいw。武原広幸は不気味な存在感で新境地かもw。永幡洋の味わい深い芝居が舞台を支える。
この舞台で初めて知った能代悠喜は、見た目よりユニークで掘り出し物。溌剌とした声がイイ。サカキバラ・ゴウという名を見ると、やっぱりあのササキバラ・ゴウを思い出すw。
9人の男女ダンサーも洗練されてて素晴らしい。無敵と同じ“熱血”メンバーになるのも痛快だ。
ノックで客席に飛んだボールを不屈が拾いに行くが、みんなボールを隠してしまい、カゴに1個もないまま戻ってくる姿がカワイソウw。
日替わりゲストは、伊勢大貴。“イセエビ”さん?w 長身で逞しいし、いかにもライバルって感じ。
カテコは座長の柄さんが精一杯の挨拶をして、タイソンさんを指名。見どころは、ノックの球を渡す北村さんの無防備な顔と、フッキーの指差しが下にいく時の格好良さだと教えてくれた。
 ̄
5分休憩後、アフタートーク。声にちなんだ人たちのトークショーで“美声まつり”w。
登壇者は、藤原祐規、小野賢章、太田基裕、嶋田真。みんな着替えてきて、赤い皮ジャンのフッキーが床に伏せたまま、イイ声でみんなを呼び込む。もっくんだけは声優をやってないが、歌を唄っているからと。
箱から取り出した紙に書いてあるお題に答えるやり方。賢章はカワイイ格好だが、疲れたのか態度デカそうw。
自分が女だったら誰がいい? もっくんは「柄さん!」みたいになりたいと、柄さんの年齢までバラすw。賢章は「もっくん」いつも優しいので(ギターで癒してくれる)。真さんは「フッキー」舞台上で励ましてくれるから(役だし)。フッキーは「ひさと」普段も不良に見えるがめっちゃ優しい。
劇中の好きな台詞は? 「源のノリツッコミ」「高田のキレイな顔してるだろ?…の一連の流れ」(笑)「私はダマシタから…の一連の流れ」(桑原さんに色気)「男球の一連の流れ」などなど。
好きな声優さんは? フッキーは舞台で共演した「三木眞一郎さん」。真さんは「憧れだけど、林原めぐみさん」。賢章はまだ共演していない「山寺宏一さん」。声優をあまり知らないもっくんは「前にメイクさんに、石田彰に声が似ていると言われた」と言い、すかさず会場の何ヶ所から「えーーーーっ!?」な声(私もそのひとりであったw)。トークはこれにて終了!
ちなみに山ちゃんとめぐみさんは9月に紫吹さんと音楽朗読劇(申込済み)。
レコーディングアラームクロックをかけたジャンケン大会。勝った人が賢章に声を吹き込んで貰った。でもこの機械、電池抜いても初期化するからすぐ携帯へ入れてという難儀なもの^^;。
物販に柄さんがいたので、不屈闘志セットを購入。初日の写真セットを組み直して販売してて、キャスト的に買い易くなった。女性キャスト写真を前に柄さんが、アッコちゃんにフられてどうのこうのとブツブツw。サイン入り団扇もあり。
DVDを予約するとポスター、全員の顔写真を選んだ。
次は早くも千秋楽。
舞台 カワイクなくちゃいけないリユウ
2012年6月4日 舞台演劇 コメント (1)舞台『カワイクなくちゃいけないリユウ』を観てきた。
同じ新国立劇場なので、先に取ってた『サロメ』に合わせたが、昼と客層が全く違うw。
4人芝居だし、1時間半ほどの上演かと思いきや、2時間10分+アフタートークで、観終わった後はグッタリ。
同棲生活4年のグレッグとスタッフは、ふとしたことから大ゲンカ、別れることになるが、二人を取り巻くケントとカーリーも順調に見えるその裏で…。
性格や内面性や生き方の「カワイサ」ではなく、単に見た目の「カワイサ」について問いた話。
ニール・ラビュートの戯曲を、深作健太が演出。海外のブラックな恋愛ものというと、和樹が出た『嘘』が思い出される。
時代背景も作家も分からないが、これがアメリカ人らしい光景なのだろうか。
痛烈で凄まじい会話と短気な暴力に先ず嫌気がさした。
膨大な台詞量だが、1シーンも長いこと。本音剥き出しで感情的な言葉の数々にゲンナリし、去ろうとする者を引き止める繰り返しにもウンザリ。
ラブ・コメディーという括りなので、ギャグやユーモアも多いのだろうが、日本語訳が不十分なのか、殆ど伝わらず面白くなかった。
センターステージを特設した舞台を客席が囲む。小劇場でこういうスタイルは30-DELUXの『ファミリア』以来か。
開演数分前から出演者は四方の空席に腰を下ろし、開演時にライトが当って4人がセンターへ集まっていく演出。開演中も2人が空席に座って、センターの2人の芝居をじっと観る場面もあるが、そこにどんな意味があるのか分からない。こういう4人は現代にもいるぞ、というリアル感を出したいのか。
登場人物4人は若いからか、なぜあんなに怒るのか意固地になるのか私には理解できない。感情移入どころか嫌悪感が増す。女性キャラも好きではないが、男性キャラは2人とも最悪で腹立たしく思う。
村井良大と植原卓也は安定した芝居で台詞回しも堅実。吉川友、村川絵梨はスタイルの良さが目を引く。
植原くん扱いのチケットだが、こちら側に顔を向けるのは村井くんのほうが圧倒的に多かった。
中心になる村井くんは3人其々とのやり取りがあり、植原くんとのガチな取っ組み合いは見どころ。植原くんと絵梨さん、友さんと絵里さんのやり取りは想像に任せるのみだが、関係性が薄く思えた。
場面セッティングをする配達員のような黒子さん達にも注目。
隅にいつも現れる赤いトラッシュカンがモチーフのひとつか。食べ残しの食料だけでなく、今までのうっぷんや膿、過去も友情も関係も何もかも捨てていく、新しい道への扉のようにも思えた。
要はキャストのファンのための舞台。村井くんは見た目、鈴木裕樹と重なる雰囲気だが、コミカルで情けない感じが高木渉と似ているなと思った。シチュエーション・コメディとかもやらせたい。
 ̄
アフタートーク。MCは読売新聞の鈴木さん。四面に囲まれたリングみたいと言う。
販売中のTシャツに着替えた4人が、四方を動きながらトークする。
本日の褒めてあげたいところやハプニング。村井くんがとっさに出たアドリブに、返す絵梨さんも立て直せたという。村井くんの投げたグローブをお尻で守れなかったと植原くん。絵梨さんの投げるぬいぐるみは客まで飛んでいかない。
センターステージのモンローグは、お客さんに語りかけるようにとの演出。難しい、緊張する、ハラハラしながら楽しいというキャスト。
色々着替える衣装。最初のパンツ一丁の絵梨さん。稽古場では自前の村井くんはパンツオンパンツ!w 野球のユニフォームは久しぶりで嬉しい植原くん。お肉いっぱいつける友さん。
キャラクターが意外とピッタリという言葉に、「ストップストップ」とイヤそうに反応する植原くんは「ケントはホントひでえヤツ!」とゲッソリ。
また来たくなるような一言挨拶。「村井くんの茶色い歯が見どころ」と植原くん。台詞の素晴らしさやシーンを挙げる村井くん&絵梨さん。Tシャツ&パンフがセットで3000円を宣伝する友さん。
オールナイトでトークしようの冗談は国立だから却下w。15分で終了した。
同じ新国立劇場なので、先に取ってた『サロメ』に合わせたが、昼と客層が全く違うw。
4人芝居だし、1時間半ほどの上演かと思いきや、2時間10分+アフタートークで、観終わった後はグッタリ。
同棲生活4年のグレッグとスタッフは、ふとしたことから大ゲンカ、別れることになるが、二人を取り巻くケントとカーリーも順調に見えるその裏で…。
性格や内面性や生き方の「カワイサ」ではなく、単に見た目の「カワイサ」について問いた話。
ニール・ラビュートの戯曲を、深作健太が演出。海外のブラックな恋愛ものというと、和樹が出た『嘘』が思い出される。
時代背景も作家も分からないが、これがアメリカ人らしい光景なのだろうか。
痛烈で凄まじい会話と短気な暴力に先ず嫌気がさした。
膨大な台詞量だが、1シーンも長いこと。本音剥き出しで感情的な言葉の数々にゲンナリし、去ろうとする者を引き止める繰り返しにもウンザリ。
ラブ・コメディーという括りなので、ギャグやユーモアも多いのだろうが、日本語訳が不十分なのか、殆ど伝わらず面白くなかった。
センターステージを特設した舞台を客席が囲む。小劇場でこういうスタイルは30-DELUXの『ファミリア』以来か。
開演数分前から出演者は四方の空席に腰を下ろし、開演時にライトが当って4人がセンターへ集まっていく演出。開演中も2人が空席に座って、センターの2人の芝居をじっと観る場面もあるが、そこにどんな意味があるのか分からない。こういう4人は現代にもいるぞ、というリアル感を出したいのか。
登場人物4人は若いからか、なぜあんなに怒るのか意固地になるのか私には理解できない。感情移入どころか嫌悪感が増す。女性キャラも好きではないが、男性キャラは2人とも最悪で腹立たしく思う。
村井良大と植原卓也は安定した芝居で台詞回しも堅実。吉川友、村川絵梨はスタイルの良さが目を引く。
植原くん扱いのチケットだが、こちら側に顔を向けるのは村井くんのほうが圧倒的に多かった。
中心になる村井くんは3人其々とのやり取りがあり、植原くんとのガチな取っ組み合いは見どころ。植原くんと絵梨さん、友さんと絵里さんのやり取りは想像に任せるのみだが、関係性が薄く思えた。
場面セッティングをする配達員のような黒子さん達にも注目。
隅にいつも現れる赤いトラッシュカンがモチーフのひとつか。食べ残しの食料だけでなく、今までのうっぷんや膿、過去も友情も関係も何もかも捨てていく、新しい道への扉のようにも思えた。
要はキャストのファンのための舞台。村井くんは見た目、鈴木裕樹と重なる雰囲気だが、コミカルで情けない感じが高木渉と似ているなと思った。シチュエーション・コメディとかもやらせたい。
 ̄
アフタートーク。MCは読売新聞の鈴木さん。四面に囲まれたリングみたいと言う。
販売中のTシャツに着替えた4人が、四方を動きながらトークする。
本日の褒めてあげたいところやハプニング。村井くんがとっさに出たアドリブに、返す絵梨さんも立て直せたという。村井くんの投げたグローブをお尻で守れなかったと植原くん。絵梨さんの投げるぬいぐるみは客まで飛んでいかない。
センターステージのモンローグは、お客さんに語りかけるようにとの演出。難しい、緊張する、ハラハラしながら楽しいというキャスト。
色々着替える衣装。最初のパンツ一丁の絵梨さん。稽古場では自前の村井くんはパンツオンパンツ!w 野球のユニフォームは久しぶりで嬉しい植原くん。お肉いっぱいつける友さん。
キャラクターが意外とピッタリという言葉に、「ストップストップ」とイヤそうに反応する植原くんは「ケントはホントひでえヤツ!」とゲッソリ。
また来たくなるような一言挨拶。「村井くんの茶色い歯が見どころ」と植原くん。台詞の素晴らしさやシーンを挙げる村井くん&絵梨さん。Tシャツ&パンフがセットで3000円を宣伝する友さん。
オールナイトでトークしようの冗談は国立だから却下w。15分で終了した。
舞台『サロメ』を観てきた。
今まで『美しきものの伝説』や『ガラスの仮面』などの劇中劇で目にしたことはあったが、ちゃんとした本格的なものは初めて。
新訳聖書「サロメ」をベースに戯曲を執筆したのがオスカー・ワイルド。Studio Lifeの『ドリアン・グレイの肖像』が浮かぶ。
今回、平野啓一郎の新訳は、サロメを妖艶な魔性の女として捉えず、子供だからこその“無邪気”で“残酷”な処女として表現したという。
物語の舞台はエルサレム、ヘロデ王の宮殿。地下の水溜に幽閉されている預言者ヨカナーンに興味をもったサロメは、牢から出した彼に一瞬で惹かれてしまう。宴の席で義父である王がサロメに、踊れば望みのものを与えると約束、サロメはヨカナーンの首を要求する…。
宮本亜門の演出はモダンで斬新でとっつき易い。舞台セットも大胆で凝っている。
舞台と手前の通路の間には深い堀のような地下があり、壁面の牢屋には不気味な言葉を発する預言者が、通路には門番がいる。
近代的で高級そうな部屋にはソファや大型テレビやバーカウンターが置かれ、来賓客も現代的な衣装で、豪勢で成金な雰囲気だ。ポイントは天井の大きな鏡と、宴会場を隠して影絵を見せる白いスクリーン。
モチーフの“月”はあえて映さず、人物の言葉によって表現されてイメージさせる。台詞も現代風にこなれている。
多部未華子のサロメは、思ったよりも幼く見える。官能的な美しさはない。ぬいぐるみの“クマ”を持っていて、いまどきの小生意気で自信たっぷりの小学生のような雰囲気だ。多部さんのさっぱりとした溌剌感のある芝居はいい。注目のダンスは踊りといえない動きで呆然、せめてダンスだけでも色気が欲しかった。
あまり魅力的に映らないサロメを、何故か盲目的に愛するヘロデに奥田瑛二。ヨカナーンの預言に怯え、彼を始末したいと考えるヘロディアに麻美れい。
しかしなぜか私には、ヨカナーンを密かに愛するヘロデに嫉妬した妻が、娘のサロメをヨカナーンと引き合わせてそそのかした謀略にも思えた。ヘロデはヨカナーンとサロメを天秤にかけ、己の名誉と誇りのためにサロメを選んだのかもしれない。
冒頭に出た、愛するサロメをアイドルのように見つめる若いシリア人隊長と、彼にサロメを見るなと警告し心配する近習との同性愛な関係も面白い。大切な相方を失って嘆き哀しむ近習は、サロメの犠牲者の1人ともいえる。山口馬木也の野生的魅力と内藤大希の中性的魅力が混ざり合う。4月の『合唱ブラボー!』では目立つ役でイマイチだった大希くん。今回は台詞は少ないがそこかしこで隠れて出ていて、ヘロディアの黒子的存在で目立った。
様々な人種が登場して見分けがつかないが、ユダヤ人は服装ですぐに分かる。その中でインテリ風なのが、昨年のDC舞台以来の水下きよし。水野龍司、植本潤など見知ってる顔を見つけるのも楽しい。
ヨカナーンの成河(ソンハ)はやはりミステリアスな声が魅力だ。サロメが先ず惹かれた気持ちもわかる。均整のとれた凛々しい体と褐色の肌。目、髪、唇…サロメが褒め称える言葉は仰々しいが納得する。
もっと見たい。近づきたい。触れたい。手に入れたい。
月と血から、女性の“月のもの”をイメージさせる。処女のサロメが己の女を意識させる初潮を迎えたのだとしたら、彼女が12歳に見えるのもわかる。ラストの多部さんは体当たりの熱演だが、まるで“クマ”に語りかけるよう。
舞台に流れ広がる赤よりも、鏡を浸透していく液体のほうが不気味だ。
少女は白から赤へ変わり、母親は黒から紺へと変わる。ヘロディアの目に、女となった娘への嫉妬が浮かんでいるのも感じた。
それにしても、サロメは何というヤンデレ!^^;
某アニメのキャラクター達が浮かんだが、クリエイターがこの作品から影響を受けたのかもしれない。
今や演劇よりもっと刺激的でショッキングなことが、現実に存在するのだから恐ろしい。
30人も出演者がいるし、3時間近くの上演かなとチケットを取ったが、1時間45分ほどであっという間。
夜は下の小劇場で別のお芝居。マックで時間を過した。
今まで『美しきものの伝説』や『ガラスの仮面』などの劇中劇で目にしたことはあったが、ちゃんとした本格的なものは初めて。
新訳聖書「サロメ」をベースに戯曲を執筆したのがオスカー・ワイルド。Studio Lifeの『ドリアン・グレイの肖像』が浮かぶ。
今回、平野啓一郎の新訳は、サロメを妖艶な魔性の女として捉えず、子供だからこその“無邪気”で“残酷”な処女として表現したという。
物語の舞台はエルサレム、ヘロデ王の宮殿。地下の水溜に幽閉されている預言者ヨカナーンに興味をもったサロメは、牢から出した彼に一瞬で惹かれてしまう。宴の席で義父である王がサロメに、踊れば望みのものを与えると約束、サロメはヨカナーンの首を要求する…。
宮本亜門の演出はモダンで斬新でとっつき易い。舞台セットも大胆で凝っている。
舞台と手前の通路の間には深い堀のような地下があり、壁面の牢屋には不気味な言葉を発する預言者が、通路には門番がいる。
近代的で高級そうな部屋にはソファや大型テレビやバーカウンターが置かれ、来賓客も現代的な衣装で、豪勢で成金な雰囲気だ。ポイントは天井の大きな鏡と、宴会場を隠して影絵を見せる白いスクリーン。
モチーフの“月”はあえて映さず、人物の言葉によって表現されてイメージさせる。台詞も現代風にこなれている。
多部未華子のサロメは、思ったよりも幼く見える。官能的な美しさはない。ぬいぐるみの“クマ”を持っていて、いまどきの小生意気で自信たっぷりの小学生のような雰囲気だ。多部さんのさっぱりとした溌剌感のある芝居はいい。注目のダンスは踊りといえない動きで呆然、せめてダンスだけでも色気が欲しかった。
あまり魅力的に映らないサロメを、何故か盲目的に愛するヘロデに奥田瑛二。ヨカナーンの預言に怯え、彼を始末したいと考えるヘロディアに麻美れい。
しかしなぜか私には、ヨカナーンを密かに愛するヘロデに嫉妬した妻が、娘のサロメをヨカナーンと引き合わせてそそのかした謀略にも思えた。ヘロデはヨカナーンとサロメを天秤にかけ、己の名誉と誇りのためにサロメを選んだのかもしれない。
冒頭に出た、愛するサロメをアイドルのように見つめる若いシリア人隊長と、彼にサロメを見るなと警告し心配する近習との同性愛な関係も面白い。大切な相方を失って嘆き哀しむ近習は、サロメの犠牲者の1人ともいえる。山口馬木也の野生的魅力と内藤大希の中性的魅力が混ざり合う。4月の『合唱ブラボー!』では目立つ役でイマイチだった大希くん。今回は台詞は少ないがそこかしこで隠れて出ていて、ヘロディアの黒子的存在で目立った。
様々な人種が登場して見分けがつかないが、ユダヤ人は服装ですぐに分かる。その中でインテリ風なのが、昨年のDC舞台以来の水下きよし。水野龍司、植本潤など見知ってる顔を見つけるのも楽しい。
ヨカナーンの成河(ソンハ)はやはりミステリアスな声が魅力だ。サロメが先ず惹かれた気持ちもわかる。均整のとれた凛々しい体と褐色の肌。目、髪、唇…サロメが褒め称える言葉は仰々しいが納得する。
もっと見たい。近づきたい。触れたい。手に入れたい。
月と血から、女性の“月のもの”をイメージさせる。処女のサロメが己の女を意識させる初潮を迎えたのだとしたら、彼女が12歳に見えるのもわかる。ラストの多部さんは体当たりの熱演だが、まるで“クマ”に語りかけるよう。
舞台に流れ広がる赤よりも、鏡を浸透していく液体のほうが不気味だ。
少女は白から赤へ変わり、母親は黒から紺へと変わる。ヘロディアの目に、女となった娘への嫉妬が浮かんでいるのも感じた。
それにしても、サロメは何というヤンデレ!^^;
某アニメのキャラクター達が浮かんだが、クリエイターがこの作品から影響を受けたのかもしれない。
今や演劇よりもっと刺激的でショッキングなことが、現実に存在するのだから恐ろしい。
30人も出演者がいるし、3時間近くの上演かなとチケットを取ったが、1時間45分ほどであっという間。
夜は下の小劇場で別のお芝居。マックで時間を過した。
舞台 遙かなる時空の中で2 再演 千秋楽
2012年6月3日 舞台演劇舞台『遙かなる時空の中で2』再演の千秋楽を観てきた。
3日前に観たばかりだが、もう千秋楽! 早いっ。
物販の千秋楽限定ドームステッカーは完売。キャスト写真も完売が多く人気のほどが伺える。
ニコ動でナマ放送するので、客席のカメラが目立つ。
内容は、千秋楽バージョン!
安倍泰継がよんだ怨霊の中に、マガムシがキター!
場内は大興奮で拍手いっぱい。照れながらアイスを探しにはける禍虫。
滝田明仁さん、きてくれてありがとう! そして、ありがとう!
惨魏の泰継イジリ、今回はメエメエヤギさん(!?)。顔に苦笑を滲ませながら、やり抜くハッチはエライ!
「我らの役目もこれで終わった」とシミジミ語る邪香妃。ホントにオリジナルキャラの出番はこれが最後かと思うと感慨深い。
「みんなが傷つく姿を見たくないから!」「みんなの笑顔を見たいから!」
京の人間でもない花梨のひたむきで一途な思いは、キタムラ氏や作り手の思いでもあるのだろう。その熱意が伝わって、初演と比べて一番心が揺さぶられるシーンだ。
消え逝くアクラムの白目がスゴイ迫力! ハマリ役の汐崎アイルは、低い声や妖艶な動作など芝居に厚みが加わった。
いよいよラストという時。「でも神子様はもうおりません」と言う紫姫がうっすら涙目。女性キャストは特に堪えていたんだろう。
マルチエンディングはもしかして全員!?と予想してたら、その通り! 「黒龍の力で」と千歳ちゃん。
今回は、天地4組とも二人が抱き合って登場。怨霊には禍虫も入ったZ団。お館様がシリンに赤い花束。
タイミングは、全員揃った八葉に、惨魏…と思いきや花梨w。
カテコスポットは、花梨とアクラム。平田薫さんは凛とした言葉。アクラムをもう3~4年やってますのアイルさんに笑い。応援して下さった皆さん、支えて下さったスタッフのおかげだとお礼を述べた。
キタムラ氏も客席からステージへ。帽子を取ってお辞儀し、みんながいつもやってることを紹介。キャスト全員が壮大な円陣を組み、花梨の掛け声で「遙か!遙か!」と足ドンドン。これはテンション上がるわ。
スタオベやたくさんの拍手の中、キャストの皆さんが花道をゆっくり歩いて退場していった。
約3時間。しみじみと感慨深く楽しかった。寂しいけど、まだ感謝祭があるからね。
次は『遙か3』になるのかな? キャストはまた新しくなるだろうが、白龍はアイル・ビー・バックしてほしい。『遙か4』まで何とかついていけるかな?
3日前に観たばかりだが、もう千秋楽! 早いっ。
物販の千秋楽限定ドームステッカーは完売。キャスト写真も完売が多く人気のほどが伺える。
ニコ動でナマ放送するので、客席のカメラが目立つ。
内容は、千秋楽バージョン!
安倍泰継がよんだ怨霊の中に、マガムシがキター!
場内は大興奮で拍手いっぱい。照れながらアイスを探しにはける禍虫。
滝田明仁さん、きてくれてありがとう! そして、ありがとう!
惨魏の泰継イジリ、今回はメエメエヤギさん(!?)。顔に苦笑を滲ませながら、やり抜くハッチはエライ!
「我らの役目もこれで終わった」とシミジミ語る邪香妃。ホントにオリジナルキャラの出番はこれが最後かと思うと感慨深い。
「みんなが傷つく姿を見たくないから!」「みんなの笑顔を見たいから!」
京の人間でもない花梨のひたむきで一途な思いは、キタムラ氏や作り手の思いでもあるのだろう。その熱意が伝わって、初演と比べて一番心が揺さぶられるシーンだ。
消え逝くアクラムの白目がスゴイ迫力! ハマリ役の汐崎アイルは、低い声や妖艶な動作など芝居に厚みが加わった。
いよいよラストという時。「でも神子様はもうおりません」と言う紫姫がうっすら涙目。女性キャストは特に堪えていたんだろう。
マルチエンディングはもしかして全員!?と予想してたら、その通り! 「黒龍の力で」と千歳ちゃん。
今回は、天地4組とも二人が抱き合って登場。怨霊には禍虫も入ったZ団。お館様がシリンに赤い花束。
タイミングは、全員揃った八葉に、惨魏…と思いきや花梨w。
カテコスポットは、花梨とアクラム。平田薫さんは凛とした言葉。アクラムをもう3~4年やってますのアイルさんに笑い。応援して下さった皆さん、支えて下さったスタッフのおかげだとお礼を述べた。
キタムラ氏も客席からステージへ。帽子を取ってお辞儀し、みんながいつもやってることを紹介。キャスト全員が壮大な円陣を組み、花梨の掛け声で「遙か!遙か!」と足ドンドン。これはテンション上がるわ。
スタオベやたくさんの拍手の中、キャストの皆さんが花道をゆっくり歩いて退場していった。
約3時間。しみじみと感慨深く楽しかった。寂しいけど、まだ感謝祭があるからね。
次は『遙か3』になるのかな? キャストはまた新しくなるだろうが、白龍はアイル・ビー・バックしてほしい。『遙か4』まで何とかついていけるかな?
舞台 逆境ナイン 初日
2012年6月2日 舞台演劇クリエイティブ零プロデュース公演『逆境ナイン』初日を観てきた。
島本和彦氏原作の野球漫画の舞台化。
2005年に実写映画化もされたが、漫画も映画もぼんやりとしか覚えてない。
全力学園野球部が、次々と襲い掛かる非現実的な“逆境”に立ち向かい、キャプテンの不屈闘志を中心に奮闘し乗り越えていく、熱血スポ根ドラマ。
全編、島本和彦テイストがギュっと濃縮されて、汗と笑いで熱気ムンムンの舞台。
数々の“逆境”がギャグネタで、何度も何度も笑いに打ちのめされそう。
ノックに走り込みと思った以上にアクション率もいっぱい。ダンスも華麗に迫力。ステージが狭過ぎるほどに、縦横無尽に客席通路も使用。
濃くて熱いキャラクターもみんな個性的で、其々にほどよく感情移入できそう。
いつしか「逆境キター!」と一体感になり、あっという間の2時間強でとても面白かった。
前説でも言ってたが、出演者は30代でも40代でも殆どが高校生の役!
柄谷吾史が不屈闘志をやると知った時から、期待と不安が入り混じっていたが、実際見たら年齢を感じさせないほど、激しくてスゴクてビックリ!(^o^)
熱血・柄さん、はじめて見たーっ! 今までの柄さんを知っている人ほど、そのギャップに驚いて笑ってしまうかもw。おそらく柄さんにとっても、この舞台そのものが“逆境”だろうw。殴られ蹴られる受け身の芝居に、体力勝負の野球アクション。加えて恋バナまでw。汗の量が半端なくて、ハケる度に汗を拭いているハズ。この舞台中にゲキ痩せすること必至だろうw。
今回の日替わりゲストは猫ひろしさん。ワイルドだぜ~w。ちっちゃくても妙なオーラがあって、思った以上の重要な役割をこなしていた。
前列にはノック中のボールも飛んでくる可能性あり?
最前列だとキャストとのグータッチもあり?
物販には恒例のクジ写真もあり。
脚本・演出・プロデュースの吉谷光太郎氏とご挨拶。
ファンの人達と一緒に出待ちもしちゃって、柄さんのサインと握手まで頂いた。覚えていてくれて嬉しいv。
近場だし、リピートするのも楽しみだ。
島本和彦氏原作の野球漫画の舞台化。
2005年に実写映画化もされたが、漫画も映画もぼんやりとしか覚えてない。
全力学園野球部が、次々と襲い掛かる非現実的な“逆境”に立ち向かい、キャプテンの不屈闘志を中心に奮闘し乗り越えていく、熱血スポ根ドラマ。
全編、島本和彦テイストがギュっと濃縮されて、汗と笑いで熱気ムンムンの舞台。
数々の“逆境”がギャグネタで、何度も何度も笑いに打ちのめされそう。
ノックに走り込みと思った以上にアクション率もいっぱい。ダンスも華麗に迫力。ステージが狭過ぎるほどに、縦横無尽に客席通路も使用。
濃くて熱いキャラクターもみんな個性的で、其々にほどよく感情移入できそう。
いつしか「逆境キター!」と一体感になり、あっという間の2時間強でとても面白かった。
前説でも言ってたが、出演者は30代でも40代でも殆どが高校生の役!
柄谷吾史が不屈闘志をやると知った時から、期待と不安が入り混じっていたが、実際見たら年齢を感じさせないほど、激しくてスゴクてビックリ!(^o^)
熱血・柄さん、はじめて見たーっ! 今までの柄さんを知っている人ほど、そのギャップに驚いて笑ってしまうかもw。おそらく柄さんにとっても、この舞台そのものが“逆境”だろうw。殴られ蹴られる受け身の芝居に、体力勝負の野球アクション。加えて恋バナまでw。汗の量が半端なくて、ハケる度に汗を拭いているハズ。この舞台中にゲキ痩せすること必至だろうw。
今回の日替わりゲストは猫ひろしさん。ワイルドだぜ~w。ちっちゃくても妙なオーラがあって、思った以上の重要な役割をこなしていた。
前列にはノック中のボールも飛んでくる可能性あり?
最前列だとキャストとのグータッチもあり?
物販には恒例のクジ写真もあり。
脚本・演出・プロデュースの吉谷光太郎氏とご挨拶。
ファンの人達と一緒に出待ちもしちゃって、柄さんのサインと握手まで頂いた。覚えていてくれて嬉しいv。
近場だし、リピートするのも楽しみだ。