ミュージカル スリル・ミー 良小ペア千秋楽
2012年7月28日 舞台演劇ミュージカル『スリル・ミー』の6回目を観てきた。
良知真次×小西遼生ペアの千秋楽。
ついこの前、彼らの初日を観たのに、もう6公演目。終わるのは早いなと実感。
今のところ再演の予定はないので、これがホントに二人にとってラストのスリル・ミー。隅々まで堪能したいと思った。
26日とはまた違う雰囲気。
「私」がぐいぐい押していたのが、今日の「彼」はなかなか手強い。
情熱的にぶつかっていく良知さん「私」に対し、冷たく言い放つ遼生さん「彼」の眉や口元が小さく歪んでいて凄みがあった。
前半のキスシーンは、いつもより5秒位は長かったw。いつもより深く見えたw。この二人のキスはホントに綺麗でウットリする。
誘拐シーンの遼生さんの歌い方がいつもとちょっと違ってて、残虐性をちらつかせるようにも聞こえた。
倉庫の炎のデュエットは淡白ではあるが、このペアは後半にかけてテンション高く加速していくから面白い。
取り調べ室の“足湯”のシーン。マリオさんがトークでそう言うもんだから、もうお風呂にしか見えないw。誘拐場面以外はほぼ出ずっぱりで熱演の良知さんの顔から汗が滲んで、前髪が汗で濡れてペッタリしてて、ホントに水に浸かっているように見えてしまうw。
そこから先の良知さんは、愛らしさと残酷性、冷淡と狂気、人間の闇と影のすべての表情を次々に見せてゾクゾクさせる。
遼生さんは判決前の未練たらたらの絶叫が、哀憐たっぷりで生々しくてジンジンさせる。こういう半狂乱の情けない芝居が、意外と遼生さんにぴったりくる。
観る度にエキサイティングで、美しくスリリングな芝居。これがこのペアの最大の魅力だろう。
ただ1点だけ、ずっと気になってたことがあった。彼がシャワー室で…と記憶をまさぐるところで、良知さんの「私」はどうして笑いを浮かべるのだろう。「彼」のこととはいえ、悲しい出来事なのだから、暗く沈んだ表情で話しても良さそうなものだ(韓国ペアのチェさんはそうだった)。更に一歩進めた、「私」の闇を追いかけたのだろうか。良知さんの「私」からは時おり“サロメ”の空気を感じた。
ラストの「これで僕たち共犯者」という歌詞がいまひとつ掴めない。自由になった身と引き換えに、過ぎ去った時間も含めて「彼」と本当にひとつになれたということか。韓国ペアの字幕は何と書いてあったかな。
今日は2階の1列目の中ほど席。前を遮るものはなく、思ったよりもステージと近くて観やすい。全体を見下ろすような形で、自分が審議官にもなったような感覚だw。ピアニストの位置や、ラストの「彼」の目線とも同じ感じで、1階席とは違ったモチベーションで観劇できた。
最後に「スリル・ミー」と言う良知さんの顔には、汗だか涙だかわからないものが光っていた。照明に照らされ、やや上向きな良知さんの「私」から、“堕天使”という言葉が浮かんできた。
スタオベや拍手でいっぱいになった、こんなにたくさんのカテコも初めて。3回目にして二人一緒に「ありがとうございました」と満面の笑み。千秋楽でやっと初めて言葉に出したが、この特異性もこの舞台の持ち味だろう。
互いに肩を抱き合ったり、遼生さんが良知さんにまたキスしようとしたり、二人で腕をブンブン振ったりと、最後までお茶目で魅力的なペアだった。ピアニストの落合崇史さんにもキス。満足そうに手を繋いでハケる二人に拍手が鳴り止まなかった。
6ステージ駆け抜けた良知さん、共に疾走した遼生さん。キレイでフシギなペアにたっぷり魅了された。この新しいペアがきっかけで、スリル・ミーの世界の洗礼を受けた人も少なくないだろう。私も含めて。
楽曲のメロディーがまだ頭の中で渦巻いている。思い出す度に甘美な興奮が蘇ってくる。軽い中毒症状になってしまったようだ。2月の『アルター・ボーイズ』と同様、今回もまんまとハマってしまったw。
今度は箱をかえて(もっと通い易い劇場)、またこのペアの再演を望みたい。
『スリル・ミー』の後は、其々ライブやステージがあり、10月は其々『ジェーン・エア』と『ウィズ』が控える。どちらも有楽町の駅で降りる劇場で、フシギな縁が嬉しい。
 ̄
公演終了後は、前から用意してた『仮面ライダーフォーゼ』スタンプラリーへ。
たっぷり2時間以上かかったが、全10駅達成してカードを貰った。
良知真次×小西遼生ペアの千秋楽。
ついこの前、彼らの初日を観たのに、もう6公演目。終わるのは早いなと実感。
今のところ再演の予定はないので、これがホントに二人にとってラストのスリル・ミー。隅々まで堪能したいと思った。
26日とはまた違う雰囲気。
「私」がぐいぐい押していたのが、今日の「彼」はなかなか手強い。
情熱的にぶつかっていく良知さん「私」に対し、冷たく言い放つ遼生さん「彼」の眉や口元が小さく歪んでいて凄みがあった。
前半のキスシーンは、いつもより5秒位は長かったw。いつもより深く見えたw。この二人のキスはホントに綺麗でウットリする。
誘拐シーンの遼生さんの歌い方がいつもとちょっと違ってて、残虐性をちらつかせるようにも聞こえた。
倉庫の炎のデュエットは淡白ではあるが、このペアは後半にかけてテンション高く加速していくから面白い。
取り調べ室の“足湯”のシーン。マリオさんがトークでそう言うもんだから、もうお風呂にしか見えないw。誘拐場面以外はほぼ出ずっぱりで熱演の良知さんの顔から汗が滲んで、前髪が汗で濡れてペッタリしてて、ホントに水に浸かっているように見えてしまうw。
そこから先の良知さんは、愛らしさと残酷性、冷淡と狂気、人間の闇と影のすべての表情を次々に見せてゾクゾクさせる。
遼生さんは判決前の未練たらたらの絶叫が、哀憐たっぷりで生々しくてジンジンさせる。こういう半狂乱の情けない芝居が、意外と遼生さんにぴったりくる。
観る度にエキサイティングで、美しくスリリングな芝居。これがこのペアの最大の魅力だろう。
ただ1点だけ、ずっと気になってたことがあった。彼がシャワー室で…と記憶をまさぐるところで、良知さんの「私」はどうして笑いを浮かべるのだろう。「彼」のこととはいえ、悲しい出来事なのだから、暗く沈んだ表情で話しても良さそうなものだ(韓国ペアのチェさんはそうだった)。更に一歩進めた、「私」の闇を追いかけたのだろうか。良知さんの「私」からは時おり“サロメ”の空気を感じた。
ラストの「これで僕たち共犯者」という歌詞がいまひとつ掴めない。自由になった身と引き換えに、過ぎ去った時間も含めて「彼」と本当にひとつになれたということか。韓国ペアの字幕は何と書いてあったかな。
今日は2階の1列目の中ほど席。前を遮るものはなく、思ったよりもステージと近くて観やすい。全体を見下ろすような形で、自分が審議官にもなったような感覚だw。ピアニストの位置や、ラストの「彼」の目線とも同じ感じで、1階席とは違ったモチベーションで観劇できた。
最後に「スリル・ミー」と言う良知さんの顔には、汗だか涙だかわからないものが光っていた。照明に照らされ、やや上向きな良知さんの「私」から、“堕天使”という言葉が浮かんできた。
スタオベや拍手でいっぱいになった、こんなにたくさんのカテコも初めて。3回目にして二人一緒に「ありがとうございました」と満面の笑み。千秋楽でやっと初めて言葉に出したが、この特異性もこの舞台の持ち味だろう。
互いに肩を抱き合ったり、遼生さんが良知さんにまたキスしようとしたり、二人で腕をブンブン振ったりと、最後までお茶目で魅力的なペアだった。ピアニストの落合崇史さんにもキス。満足そうに手を繋いでハケる二人に拍手が鳴り止まなかった。
6ステージ駆け抜けた良知さん、共に疾走した遼生さん。キレイでフシギなペアにたっぷり魅了された。この新しいペアがきっかけで、スリル・ミーの世界の洗礼を受けた人も少なくないだろう。私も含めて。
楽曲のメロディーがまだ頭の中で渦巻いている。思い出す度に甘美な興奮が蘇ってくる。軽い中毒症状になってしまったようだ。2月の『アルター・ボーイズ』と同様、今回もまんまとハマってしまったw。
今度は箱をかえて(もっと通い易い劇場)、またこのペアの再演を望みたい。
『スリル・ミー』の後は、其々ライブやステージがあり、10月は其々『ジェーン・エア』と『ウィズ』が控える。どちらも有楽町の駅で降りる劇場で、フシギな縁が嬉しい。
 ̄
公演終了後は、前から用意してた『仮面ライダーフォーゼ』スタンプラリーへ。
たっぷり2時間以上かかったが、全10駅達成してカードを貰った。
ミュージカル テニスの王子様 青学VS立海 2回目
2012年7月27日 舞台演劇『ミュージカル テニスの王子様 青学VS立海』の2回目に行ってきた。
先週もそうだったが、スリル・ミー→テニミュの順番で観ているなぁ。
どちらも、今、日本の女性を最も夢中にさせてるミュージカルには違いない。
全く違う二つのミュージカルを比べるのも邪道だが、いろんなことに気づいてきた。
スリル・ミーは19歳、テニミュは15歳~12歳と未成年の男の子たちの話で、どちらも勝ち負けにこだわる内容ではある。
スリル・ミーの二人の間に“愛”があるなら、テニミュの彼らの間には“信頼”という絆があるに違いない。スリル・ミーの二人がゲームをするかのように生死を投じて生きているなら、テニミュの彼らはゲームをしながら生死をかけて生きているのだろうか。二つの作品の間に、繋がるようなそうでもないような、興味深さを感じた。
二幕最後、立海の真田と幸村の歌は、スリル・ミーの二人の歌に近いものがある。歌はそのものズバリ「君を信じてる」。遠く離れていてもお互いを信じ思いやる、若者らしい優しさと強さの歌だ。小笠原健と神永圭佑の伸びやかなハーモニーは、スリル・ミーの歌にもひけをとらない。この場面だけはスリル・ミーの世界観と重なる。ただし“信頼”というものが介在すると、こうも違う様相になるのだから面白い。
スリル・ミーを観た後でテニミュを観ると、心から癒しと励ましを貰って、良心的な舞台だと実感する。
シングルス戦中、限界を求めて「スリルを楽しむ」ということを不二が言っていてドキリとした。テニミュの中で、最も“スリル・ミー”な男は「天才・不二」だったかもしれない。
その不二が、がむしゃらに勝ちに拘った試合中の手塚の姿に触発され、少しずつ考えが変わってくる。赤也との対決の暗闇の中、研ぎ澄まされた感覚であらためて己の心を見つめ直したのだろうか。はじめて自ら勝ちにいこうとした不二は、天才以上の何か、“超人”のようにも思えた。今作は不二にとってのターニングポイントだったのは間違いない。
三津谷亮が不二を細やかに、あくまで美しく柔らかく演じきる。赤也のボールで脳天直撃される瞬間は、照明の効果もあり、ミュージカル『コードギアス』のユフィが撃たれる刹那と重なって綺麗だ。ミカシュンとミツリョウ、似ているものがあるのかもしれない。
そんな彼らを後半で一気に席巻するのが、リョーマの小越勇輝だ。前半の赤也戦も良かったが、真田戦でのスタミナとパワー、キレのある動きと豊かな芝居は半端なく凄い! 歌声がどんどん大きく力強く響いてくるのも驚きだ。彼の小さな体のどこにそんな力があるのだろう。恐ろしいほどの精神力と持続力、気迫の篭った歌とアクションに誰もが圧倒されそうだ。リョーマの「SAMURAI」とレシープが決まった時は、自ずと客席から大きな拍手が起こった。
テニミュは若い役者をどんどん成長させ、舞台を進化させるが、今回誰よりも成長を見せたのはやはり座長の小越くんだったのだろう。次のリョーマ役の人はさぞハードルが高くなるだろうな。
立海は要の真田・幸村・柳がしっかりしていて安心だ。「風林火山」を語る柳の声が聴きやすい知的な声で、水石亜飛夢の今後が楽しみだ。赤也@原嶋元久もだいぶ大きな声が出るようになった。
ムードメーカーぶりで笑いを誘う六角は、今回やけに試合解説で目立ってる感じ。佐伯@内海大輔、木更津亮@廣瀬大介はやはり声がイイ。
仁王の今回のTシャツマジックは桃城。立海シャツのポーズがピッタリ合う。
カテコの「That’s My Future! Let’s Go!」で客席降り。今回はアリーナ席だったが、ハイタッチしないルールになったのか、どこも顔を見合わせる程度。統一されてると、こういうあっさり感もいい。
終演したのは22時10分と押し気味。トイレタイムを長く取ったのか。遠方の人たちはダッシュで会場を去って行った。
次は9月の凱旋公演。全国をまわった彼らの更なる進化を楽しみにしたい。
先週もそうだったが、スリル・ミー→テニミュの順番で観ているなぁ。
どちらも、今、日本の女性を最も夢中にさせてるミュージカルには違いない。
全く違う二つのミュージカルを比べるのも邪道だが、いろんなことに気づいてきた。
スリル・ミーは19歳、テニミュは15歳~12歳と未成年の男の子たちの話で、どちらも勝ち負けにこだわる内容ではある。
スリル・ミーの二人の間に“愛”があるなら、テニミュの彼らの間には“信頼”という絆があるに違いない。スリル・ミーの二人がゲームをするかのように生死を投じて生きているなら、テニミュの彼らはゲームをしながら生死をかけて生きているのだろうか。二つの作品の間に、繋がるようなそうでもないような、興味深さを感じた。
二幕最後、立海の真田と幸村の歌は、スリル・ミーの二人の歌に近いものがある。歌はそのものズバリ「君を信じてる」。遠く離れていてもお互いを信じ思いやる、若者らしい優しさと強さの歌だ。小笠原健と神永圭佑の伸びやかなハーモニーは、スリル・ミーの歌にもひけをとらない。この場面だけはスリル・ミーの世界観と重なる。ただし“信頼”というものが介在すると、こうも違う様相になるのだから面白い。
スリル・ミーを観た後でテニミュを観ると、心から癒しと励ましを貰って、良心的な舞台だと実感する。
シングルス戦中、限界を求めて「スリルを楽しむ」ということを不二が言っていてドキリとした。テニミュの中で、最も“スリル・ミー”な男は「天才・不二」だったかもしれない。
その不二が、がむしゃらに勝ちに拘った試合中の手塚の姿に触発され、少しずつ考えが変わってくる。赤也との対決の暗闇の中、研ぎ澄まされた感覚であらためて己の心を見つめ直したのだろうか。はじめて自ら勝ちにいこうとした不二は、天才以上の何か、“超人”のようにも思えた。今作は不二にとってのターニングポイントだったのは間違いない。
三津谷亮が不二を細やかに、あくまで美しく柔らかく演じきる。赤也のボールで脳天直撃される瞬間は、照明の効果もあり、ミュージカル『コードギアス』のユフィが撃たれる刹那と重なって綺麗だ。ミカシュンとミツリョウ、似ているものがあるのかもしれない。
そんな彼らを後半で一気に席巻するのが、リョーマの小越勇輝だ。前半の赤也戦も良かったが、真田戦でのスタミナとパワー、キレのある動きと豊かな芝居は半端なく凄い! 歌声がどんどん大きく力強く響いてくるのも驚きだ。彼の小さな体のどこにそんな力があるのだろう。恐ろしいほどの精神力と持続力、気迫の篭った歌とアクションに誰もが圧倒されそうだ。リョーマの「SAMURAI」とレシープが決まった時は、自ずと客席から大きな拍手が起こった。
テニミュは若い役者をどんどん成長させ、舞台を進化させるが、今回誰よりも成長を見せたのはやはり座長の小越くんだったのだろう。次のリョーマ役の人はさぞハードルが高くなるだろうな。
立海は要の真田・幸村・柳がしっかりしていて安心だ。「風林火山」を語る柳の声が聴きやすい知的な声で、水石亜飛夢の今後が楽しみだ。赤也@原嶋元久もだいぶ大きな声が出るようになった。
ムードメーカーぶりで笑いを誘う六角は、今回やけに試合解説で目立ってる感じ。佐伯@内海大輔、木更津亮@廣瀬大介はやはり声がイイ。
仁王の今回のTシャツマジックは桃城。立海シャツのポーズがピッタリ合う。
カテコの「That’s My Future! Let’s Go!」で客席降り。今回はアリーナ席だったが、ハイタッチしないルールになったのか、どこも顔を見合わせる程度。統一されてると、こういうあっさり感もいい。
終演したのは22時10分と押し気味。トイレタイムを長く取ったのか。遠方の人たちはダッシュで会場を去って行った。
次は9月の凱旋公演。全国をまわった彼らの更なる進化を楽しみにしたい。
ミュージカル スリル・ミー 良小ペア&アフタートーク
2012年7月26日 舞台演劇ミュージカル『スリル・ミー』の5回目を観てきた。
良知真次×小西遼生ペアの2回目の観劇。
4組の中で最古参のペアの次に最新のペアを観るというのも一興か。
偶然にも、田代×新納ペアを観た時と似た席だ。
ピアニストは落合崇史。最初の1音節の音色からして、一昨日のオ・ソンミンのと違っていた。落合さんのは何となくスマートだ。先の2組の時の朴勝哲さんともおそらく違うだろう。ピアノの聴き比べも楽しみの一つだったのだ。
初日から10日間余り、全体的に少しずつ変化が見られた。初日の緊迫感が少し薄れ、いい意味での余裕が生まれたのか。それとも、本日の公演までに間が空いたため、緊張感が途切れたのか。
良知さんの「私」がやや強めになっていて、小西さんの「彼」が最初から押されているような気がした。良知さんの「私」は、ずっと天使のような無邪気さと笑みをたたえていて、ラストにかけた小悪魔的な怖さが色濃い。小西さんの「彼」は冷たさの中に人間らしい面が覗く。確かにどちらも深みが出てきた。
韓国ペアの歌で好きになった、燃え上がる倉庫で唄う「やさしい炎」。韓国ペアには“エロス”があったが、こちらはまだもの足りない。良知×小西の“淡白さ”は日本人の耳に合うのかもしれないが、二人が歌を重ねる場面はまだまだ経験が必要だろう。
良知さんの歌は安定感があって、芝居をするように唄うので表現力たっぷり。遼生さんは今のところソロが光る。誘拐する場面の歌は、遼生さんの甘美な声が伸びやかで楽しめる。4組の「彼」がもし同時にこの歌で誘ったら、間違いなく遼生さんの「彼」に手を引かれるだろうw。子供ウケな雰囲気が遼生さんにはある。2番目に引かれるのは若い柿澤さんかな。
良知さんと遼生さんの魅力は、見た目の美しさと、芝居の表現力の豊かさだろうか。良知さんのすがるような顔にはキュンとくるし、遼生さんの冷たく放つ彫刻のような端正な顔にはドキリとする。ラストにかける逆転した表情にも、それぞれ惹かれるものがある。
4組の中では、動きの美しさも見どころだ。遼生さんが床に身をさらし仰向けになる姿はホントに綺麗。追いやられて前のめりになる良知さんの動きも完璧だ。ひとつひとつが細やかに計算されたように、ムダがなく安心感がある。良知さんのダンス経験、遼生さんの特撮アクション経験が働いているのだろうか。
二人一緒の歌にももっと美しさや膨らみが出てくると、作品世界も深まるに違いない。
土曜日はいよいよペアの千秋楽。
来年同じペアの再演があるかはわからないので、心して見届けたい。
 ̄
アフタートーク。田代×新納ペアと違って司会者あり(Mr.メガネ)。司会者から早速「らち」「こにち」と紹介w。
良知さんも遼生さんもパリっと着替え直して登場。カテコでも喋らないで終わるので、舞台上で二人が喋ること自体珍しい。
初参加で5回目公演終了しての気持ち。「あと1回。もっともっとやりたい」と遼生。「気づけば今日になってる」と良知。とにかく台本でも「私」の分量が多くて、台本にマーカーでこんなに塗ったのは初めてだったという(でも熱で消えたw)。
初共演の裏話など。「影でチュッチュチュッチュしてた」「信じるから!」の二人のやり取りは置いといて(笑)。特殊な稽古で3組で栗山さんの取り合いをしていた(影分身とかして欲しかったと遼生さんw)。二人で自主稽古したり話し合って決めたりもしていたという。通し稽古で、良知さんが2シーン飛ばしてしまい、真に受けた小西さんまで焦ったという話もw。
お互いが言う台詞や仕草で好きなシーン。「護送車でウルウルになってからニヤって笑う良知くんの怖さ」と遼生。「階段で私の腕をグイってやるところ。そのまま後ろへ回そうとするが、回せないから!」と良知。
良小チームの特徴。「ホラーミュージカル スリル・ミー…みたいな」「終わってから聞いて貰えませんか?」とまだ確定してない様子。
韓国キャストについて。スゴかった!と二人。「歌の素晴らしさや深み。芝居の細やかさや奥深さ。感動と悔しさが同時にくる思い」と遼生さんが絶賛。「お腹空いた。計算して下さい。お疲れ様」の3つの韓国語まで披露w。韓国ペアの初日は良知さんは前で観てたが、場当たりを観た遼生さんは後方席にはいなかったのか。
スリル・ミーの魅力。「中毒性のある作品。先に何が起きるかを考えさせないで展開していく。演じがいがある。非日常のスリルを味わって欲しい」と遼生。「毎回違う気持ちで演じる。観る人のテンションによって感じ方も違う。栗山さんはシロクロはっきりさせないでグレーでの演技を求められた」と良知。「54歳分生きた感じ」と良知さんが言うと、「もうすぐ定年ですね」と遼生さん。
基本、遼生→良知の順で答えるハズが、難しそうな質問だと互いに答えを譲ろうとする二人。マイクに口ぶつけたりと、遼生さんのお茶目な部分も見られて、良知さんもご機嫌だった。
息の合った掛け合いを見せて、残り1公演の意気込みと挨拶をしてから終了。たっぷりと楽しめたひと時だった。
良知真次×小西遼生ペアの2回目の観劇。
4組の中で最古参のペアの次に最新のペアを観るというのも一興か。
偶然にも、田代×新納ペアを観た時と似た席だ。
ピアニストは落合崇史。最初の1音節の音色からして、一昨日のオ・ソンミンのと違っていた。落合さんのは何となくスマートだ。先の2組の時の朴勝哲さんともおそらく違うだろう。ピアノの聴き比べも楽しみの一つだったのだ。
初日から10日間余り、全体的に少しずつ変化が見られた。初日の緊迫感が少し薄れ、いい意味での余裕が生まれたのか。それとも、本日の公演までに間が空いたため、緊張感が途切れたのか。
良知さんの「私」がやや強めになっていて、小西さんの「彼」が最初から押されているような気がした。良知さんの「私」は、ずっと天使のような無邪気さと笑みをたたえていて、ラストにかけた小悪魔的な怖さが色濃い。小西さんの「彼」は冷たさの中に人間らしい面が覗く。確かにどちらも深みが出てきた。
韓国ペアの歌で好きになった、燃え上がる倉庫で唄う「やさしい炎」。韓国ペアには“エロス”があったが、こちらはまだもの足りない。良知×小西の“淡白さ”は日本人の耳に合うのかもしれないが、二人が歌を重ねる場面はまだまだ経験が必要だろう。
良知さんの歌は安定感があって、芝居をするように唄うので表現力たっぷり。遼生さんは今のところソロが光る。誘拐する場面の歌は、遼生さんの甘美な声が伸びやかで楽しめる。4組の「彼」がもし同時にこの歌で誘ったら、間違いなく遼生さんの「彼」に手を引かれるだろうw。子供ウケな雰囲気が遼生さんにはある。2番目に引かれるのは若い柿澤さんかな。
良知さんと遼生さんの魅力は、見た目の美しさと、芝居の表現力の豊かさだろうか。良知さんのすがるような顔にはキュンとくるし、遼生さんの冷たく放つ彫刻のような端正な顔にはドキリとする。ラストにかける逆転した表情にも、それぞれ惹かれるものがある。
4組の中では、動きの美しさも見どころだ。遼生さんが床に身をさらし仰向けになる姿はホントに綺麗。追いやられて前のめりになる良知さんの動きも完璧だ。ひとつひとつが細やかに計算されたように、ムダがなく安心感がある。良知さんのダンス経験、遼生さんの特撮アクション経験が働いているのだろうか。
二人一緒の歌にももっと美しさや膨らみが出てくると、作品世界も深まるに違いない。
土曜日はいよいよペアの千秋楽。
来年同じペアの再演があるかはわからないので、心して見届けたい。
 ̄
アフタートーク。田代×新納ペアと違って司会者あり(Mr.メガネ)。司会者から早速「らち」「こにち」と紹介w。
良知さんも遼生さんもパリっと着替え直して登場。カテコでも喋らないで終わるので、舞台上で二人が喋ること自体珍しい。
初参加で5回目公演終了しての気持ち。「あと1回。もっともっとやりたい」と遼生。「気づけば今日になってる」と良知。とにかく台本でも「私」の分量が多くて、台本にマーカーでこんなに塗ったのは初めてだったという(でも熱で消えたw)。
初共演の裏話など。「影でチュッチュチュッチュしてた」「信じるから!」の二人のやり取りは置いといて(笑)。特殊な稽古で3組で栗山さんの取り合いをしていた(影分身とかして欲しかったと遼生さんw)。二人で自主稽古したり話し合って決めたりもしていたという。通し稽古で、良知さんが2シーン飛ばしてしまい、真に受けた小西さんまで焦ったという話もw。
お互いが言う台詞や仕草で好きなシーン。「護送車でウルウルになってからニヤって笑う良知くんの怖さ」と遼生。「階段で私の腕をグイってやるところ。そのまま後ろへ回そうとするが、回せないから!」と良知。
良小チームの特徴。「ホラーミュージカル スリル・ミー…みたいな」「終わってから聞いて貰えませんか?」とまだ確定してない様子。
韓国キャストについて。スゴかった!と二人。「歌の素晴らしさや深み。芝居の細やかさや奥深さ。感動と悔しさが同時にくる思い」と遼生さんが絶賛。「お腹空いた。計算して下さい。お疲れ様」の3つの韓国語まで披露w。韓国ペアの初日は良知さんは前で観てたが、場当たりを観た遼生さんは後方席にはいなかったのか。
スリル・ミーの魅力。「中毒性のある作品。先に何が起きるかを考えさせないで展開していく。演じがいがある。非日常のスリルを味わって欲しい」と遼生。「毎回違う気持ちで演じる。観る人のテンションによって感じ方も違う。栗山さんはシロクロはっきりさせないでグレーでの演技を求められた」と良知。「54歳分生きた感じ」と良知さんが言うと、「もうすぐ定年ですね」と遼生さん。
基本、遼生→良知の順で答えるハズが、難しそうな質問だと互いに答えを譲ろうとする二人。マイクに口ぶつけたりと、遼生さんのお茶目な部分も見られて、良知さんもご機嫌だった。
息の合った掛け合いを見せて、残り1公演の意気込みと挨拶をしてから終了。たっぷりと楽しめたひと時だった。
舞台 イケメン金融工学
2012年7月25日 舞台演劇舞台『イケメン金融工学』初日を観てきた。
infiniteの制作らしい。
*pnish*の鷲尾昇が主演だし、「金融工学」の世界を舞台化という珍しさも手伝った。
映画や小説をモチーフとしているのか。
「命懸けの金儲け」という煽りだが、数学の天才的頭脳をもった若者が、金融の知識をもつ女に誘われて、ネット上で何億という金を動かし手に入れるが、いつしか破滅の道をたどるという話のようだった。
金融専門用語を身近な例をあげてあれこれ披露され、素人には目を引くが、実は金融に携わる仕事人にとってはどれも常識的なことばかり。だいたい、経験も少ない若い女の知識なんて限りがある。
ネットで実際にお金を動かす若者に、それほど数学的な才能があるのかどうか、明確には伝わらない。『サマー・ウォーズ』の主人公のほうが余程才能がありそう。
札束も出てこない“金”の話かと思いきや、ホストの事情や家庭問題が前面に押し出され、人間関係の裏切りや憎しみが渦巻く。“金”よりもレイプやセックスのほうが印象に残ってしまった。どんなものも“金”で買える、恐怖も表現したかったのだろうか。
過去や妄想が現在と交錯していき、立ち止まってはあとに繋がっていかない。メインの芝居の周りで、ずっと歩き回る男女の動きも不明だ。作者の意図が伝わってこなく、とても分かりにくかった。
白い布の花々で覆われた舞台で、周囲に椅子が何個かあり、中央にソファが置かれている。このソファの空間の芝居が多く、ソファに座られたままだと役者が全く見えなくなった。
鷲尾昇は医者という設定だが、語り部でもあり、俯瞰的な見方で真実に迫ろうとする。
作品の主役は鯨井康介だろうか。白一色のブカブカの衣装で、時折肌を見せたり色っぽくも見える。普段と狂気と子供の時を表情で使い分ける熱演が新鮮に映った。
林剛史は舞台だとあまりイイ役がめぐってこないのか。黒マントで颯爽と登場、足を悪くした非情な役どころに見えたが、実は父親役。でもいったい誰の父親だったんだろう?
女性陣はみんな綺麗でスタイルも良かったが、ホステスなど判別がつかない。
鳥居みゆきは濃厚でクセのある芝居を見せてたが、いったいどんな役だったのか?
脇キャストの拙い演技も目立ち、役そのものも不明だ。若い男性がどんどんイケメンに見えなくなるのもフシギ(^^;。
ドンデン返しを狙ったのだろうが、最後は煙に巻かれたような感じ。終始眠気が襲ってきて、見終わった後は疲れがたっぷり、作品を考えるのも思い出すのも勘弁したい。
魅力あるキャストもいて、表向きは仰々しい看板を見せながら、脚本や演出の拙さで中身や感覚が伴ってこない、つまらない舞台だった。
infiniteの制作らしい。
*pnish*の鷲尾昇が主演だし、「金融工学」の世界を舞台化という珍しさも手伝った。
映画や小説をモチーフとしているのか。
「命懸けの金儲け」という煽りだが、数学の天才的頭脳をもった若者が、金融の知識をもつ女に誘われて、ネット上で何億という金を動かし手に入れるが、いつしか破滅の道をたどるという話のようだった。
金融専門用語を身近な例をあげてあれこれ披露され、素人には目を引くが、実は金融に携わる仕事人にとってはどれも常識的なことばかり。だいたい、経験も少ない若い女の知識なんて限りがある。
ネットで実際にお金を動かす若者に、それほど数学的な才能があるのかどうか、明確には伝わらない。『サマー・ウォーズ』の主人公のほうが余程才能がありそう。
札束も出てこない“金”の話かと思いきや、ホストの事情や家庭問題が前面に押し出され、人間関係の裏切りや憎しみが渦巻く。“金”よりもレイプやセックスのほうが印象に残ってしまった。どんなものも“金”で買える、恐怖も表現したかったのだろうか。
過去や妄想が現在と交錯していき、立ち止まってはあとに繋がっていかない。メインの芝居の周りで、ずっと歩き回る男女の動きも不明だ。作者の意図が伝わってこなく、とても分かりにくかった。
白い布の花々で覆われた舞台で、周囲に椅子が何個かあり、中央にソファが置かれている。このソファの空間の芝居が多く、ソファに座られたままだと役者が全く見えなくなった。
鷲尾昇は医者という設定だが、語り部でもあり、俯瞰的な見方で真実に迫ろうとする。
作品の主役は鯨井康介だろうか。白一色のブカブカの衣装で、時折肌を見せたり色っぽくも見える。普段と狂気と子供の時を表情で使い分ける熱演が新鮮に映った。
林剛史は舞台だとあまりイイ役がめぐってこないのか。黒マントで颯爽と登場、足を悪くした非情な役どころに見えたが、実は父親役。でもいったい誰の父親だったんだろう?
女性陣はみんな綺麗でスタイルも良かったが、ホステスなど判別がつかない。
鳥居みゆきは濃厚でクセのある芝居を見せてたが、いったいどんな役だったのか?
脇キャストの拙い演技も目立ち、役そのものも不明だ。若い男性がどんどんイケメンに見えなくなるのもフシギ(^^;。
ドンデン返しを狙ったのだろうが、最後は煙に巻かれたような感じ。終始眠気が襲ってきて、見終わった後は疲れがたっぷり、作品を考えるのも思い出すのも勘弁したい。
魅力あるキャストもいて、表向きは仰々しい看板を見せながら、脚本や演出の拙さで中身や感覚が伴ってこない、つまらない舞台だった。
ミュージカル スリル・ミー 韓国ペア
2012年7月25日 舞台演劇 コメント (4)ミュージカル『スリル・ミー』の4回目を観てきた。
今回は韓国ペアのチェ・ジェウン×キム・ムヨル。
韓国の方の劇を観ること自体初めて!
両脇の字幕は思ったより観易いが、たまにセリフとタイミングがずれることもある。
チェの「私」は今まで観た中で、私のイメージした「私」に一番近くて好みだ。良知さんの「私」と同様、キムの「彼」への愛情が感じられるが、もっともっと深味がある。誠実で品があって、常に静かな佇まいを見せてるところは、マリオの「私」と真逆である。絡め取るとのは違って、吸い込まれそうな魅力があった。
キムの「彼」は日本人キャストにはいないタイプだ。プライドが高くドライで、色気と野生味もあって掴みどころがない。強いて挙げれば、アニメ版諏訪部さんの跡部(テニミュではない)に近い。後半、「私」のペースと術中にどんどんハメられていく「彼」の様子は、リョーマにやられる跡部の姿と似た感覚があって快感さえあった。チェの「私」が好みだったせいもあり、ずっと「私」サイドで観ていた。
今回の日本人キャストの作品と比べて、曲がアレンジされ、日本語の台詞が少々変わっている。韓国版がオリジナルなのだから、日本語版が変更されたということか。ブロードウェイ版が更にオリジナルではあるが。テニミュでいうと、2ndシーズンを先に観て、1stシーズンとの違いに気づくという感じ。
最初から「老けたね」という私のセリフに、客席から笑い。常に「彼」がライターをカチカチさせ“炎”に興奮したり、二人が歌う歌詞に“星”が目立ったり、原始の世界観を大切に唄っているような気もした。
印象的だったのが、弟をやるといった「彼」が全財産が手に入ると豪語したり、弟殺しをやめさせるため「私」が最後の切り札で使ったのが「母親に会えなくなるぞ」だったこと。劇中でピンクの女の子は出てきたがw、母親という女が出たことが新鮮だった。それを聞いて弟殺しをやめる「彼」は、母親は愛しているんだなと複雑な家庭を垣間見る気分だった。
「私」が道理に沿った言動で“大人”の表情になっていくに比べて、「彼」がどんどん“ガキ”に見えていくのが面白い。最初と後半との芝居のメリハリが明確だ。韓国ペアはチェのほうが年上みたいだが、上手い仕掛けだなと思った。
前半の炎のシーンで、二人が歌い交わすところに“エロス”を感じた。歌の中でセックスをしているかのようで、ラストで唄いきる刹那キムが「うっ」と止めるのもセクシーだ。この二人にとって、スリル=セックスなのだと思った。
だから二人の歌声はとても綺麗で艶っぽくなめらかだ。歌声そのものが、肌を愛撫しているような感覚なのかもしれない。
ラストの「スリル・ミー」が限りなく優しいささやきにも聞こえる。これは媚薬のように聞き惚れるだろう。
字幕の言葉にやけに“性”を感じさせるものが目についた。日本語版ではそういうのはカットされたんだろうか。
台詞や歌でよりも、目で見る言葉のほうが、より脳裏に残ることもあるのだと思った。
劇中の字幕で、「レイ」のしたことが「バレル」「バレル」と書かれているのを見て、“レイ・ザ・バレル”(ガンダムSEED DESTINY)のことが浮かび、ひとりで顔がほころんでしまったw。
カテコでは、韓国から来たらしいファンたちから歓声がわきおこり、一瞬、日本のステージにない雰囲気に。
あらためて、韓国ペアも観て良かったと満足。
残念だったのは、すぐ後ろの列で年配の男女が上演中に何度もガサガサと紙袋の音をさせてたこと。10秒位だったらまだしも、1分近くを何度も何度もやってて、その間舞台に集中できず腹立たしくなった。前方席の方は私のほうを見るし。こういうことがあったと、終演後に係りの人に話した。
 ̄
韓国キャスト来日公演記念 スペシャル歓迎レセプション。
開演前にTシャツを着たニイロさんや良知さんらが前方席、遼生さんや柿澤さんらが後方席に座って、私たちと一緒に韓国ペアを観劇していた。彼らがいっせいにステージに集合。
チェ・ジェウン、キム・ムヨル、そして韓国から来日のピアニスト(オー・ソンミン)が立ち並び、ニイロさん達から歓迎の花束が。チェさんとキムさんが其々挨拶とお礼を述べた。ロビーにあった二人へのメッセージシートも贈られて、喜びの表情でお礼をいう二人。
「これが2012年度の全キャストです」とニイロさんが司会を務めて終了。日本人キャストからの歓迎挨拶はなく、思ったよりもあっさりめだった。
良知さんと遼生さんは左手に並んでいたが、Tシャツ姿の二人とも髪がサラサラで可愛らしかった。
 ̄
スリル・ミーの原作・音楽・脚本そして出演も務めたステファン・ドルギノフ氏も先日来日。
開演前のロビーで、ステファンさんのサイン列が出来てたので、並んでパンフにサインと握手を頂いた。思ったよりもお若い方で、文字を間違えて照れ笑い。音符がトレードマークなのかな。
終演後にTシャツを貰うのに時間がかかったおかげで、良知さんの出待ち列とも遭遇。パンフにサインと握手を頂けた。“私”と書いてくれるのがイイ。アルターボーイズの出待ちの時の方とも遭遇w。
良知さんを見送った後、ほどなくして遼生さんも出てこられ、パンフにサインと握手を頂けた。
私の隣でサインを貰った女性は、実は韓国からの追っかけファン。初来日で夜公演も見るというので、「ようこそ、日本へ」と小西良知ペアも宣伝した。プチ日韓交流w。そこへ韓国ペアが出ていらして、いっせいに歓声で群がる韓国からのファン。スゴイ!マネージャーらしき人が今日はダメって言ってたけど、韓国ペアの人気振りを間近に感じた。
マリオさんはエスカレーターへ、ニイロさんはバスへ、其々に散って行かれたが、夜公演のステファンさんのミニコンサートの時にまた集まるのだろうか。あれこれ予想しながら、出待ちファンと別れた。
明日はいよいよ良知×小西ペア。アフタートークもあり。
今回は韓国ペアのチェ・ジェウン×キム・ムヨル。
韓国の方の劇を観ること自体初めて!
両脇の字幕は思ったより観易いが、たまにセリフとタイミングがずれることもある。
チェの「私」は今まで観た中で、私のイメージした「私」に一番近くて好みだ。良知さんの「私」と同様、キムの「彼」への愛情が感じられるが、もっともっと深味がある。誠実で品があって、常に静かな佇まいを見せてるところは、マリオの「私」と真逆である。絡め取るとのは違って、吸い込まれそうな魅力があった。
キムの「彼」は日本人キャストにはいないタイプだ。プライドが高くドライで、色気と野生味もあって掴みどころがない。強いて挙げれば、アニメ版諏訪部さんの跡部(テニミュではない)に近い。後半、「私」のペースと術中にどんどんハメられていく「彼」の様子は、リョーマにやられる跡部の姿と似た感覚があって快感さえあった。チェの「私」が好みだったせいもあり、ずっと「私」サイドで観ていた。
今回の日本人キャストの作品と比べて、曲がアレンジされ、日本語の台詞が少々変わっている。韓国版がオリジナルなのだから、日本語版が変更されたということか。ブロードウェイ版が更にオリジナルではあるが。テニミュでいうと、2ndシーズンを先に観て、1stシーズンとの違いに気づくという感じ。
最初から「老けたね」という私のセリフに、客席から笑い。常に「彼」がライターをカチカチさせ“炎”に興奮したり、二人が歌う歌詞に“星”が目立ったり、原始の世界観を大切に唄っているような気もした。
印象的だったのが、弟をやるといった「彼」が全財産が手に入ると豪語したり、弟殺しをやめさせるため「私」が最後の切り札で使ったのが「母親に会えなくなるぞ」だったこと。劇中でピンクの女の子は出てきたがw、母親という女が出たことが新鮮だった。それを聞いて弟殺しをやめる「彼」は、母親は愛しているんだなと複雑な家庭を垣間見る気分だった。
「私」が道理に沿った言動で“大人”の表情になっていくに比べて、「彼」がどんどん“ガキ”に見えていくのが面白い。最初と後半との芝居のメリハリが明確だ。韓国ペアはチェのほうが年上みたいだが、上手い仕掛けだなと思った。
前半の炎のシーンで、二人が歌い交わすところに“エロス”を感じた。歌の中でセックスをしているかのようで、ラストで唄いきる刹那キムが「うっ」と止めるのもセクシーだ。この二人にとって、スリル=セックスなのだと思った。
だから二人の歌声はとても綺麗で艶っぽくなめらかだ。歌声そのものが、肌を愛撫しているような感覚なのかもしれない。
ラストの「スリル・ミー」が限りなく優しいささやきにも聞こえる。これは媚薬のように聞き惚れるだろう。
字幕の言葉にやけに“性”を感じさせるものが目についた。日本語版ではそういうのはカットされたんだろうか。
台詞や歌でよりも、目で見る言葉のほうが、より脳裏に残ることもあるのだと思った。
劇中の字幕で、「レイ」のしたことが「バレル」「バレル」と書かれているのを見て、“レイ・ザ・バレル”(ガンダムSEED DESTINY)のことが浮かび、ひとりで顔がほころんでしまったw。
カテコでは、韓国から来たらしいファンたちから歓声がわきおこり、一瞬、日本のステージにない雰囲気に。
あらためて、韓国ペアも観て良かったと満足。
残念だったのは、すぐ後ろの列で年配の男女が上演中に何度もガサガサと紙袋の音をさせてたこと。10秒位だったらまだしも、1分近くを何度も何度もやってて、その間舞台に集中できず腹立たしくなった。前方席の方は私のほうを見るし。こういうことがあったと、終演後に係りの人に話した。
 ̄
韓国キャスト来日公演記念 スペシャル歓迎レセプション。
開演前にTシャツを着たニイロさんや良知さんらが前方席、遼生さんや柿澤さんらが後方席に座って、私たちと一緒に韓国ペアを観劇していた。彼らがいっせいにステージに集合。
チェ・ジェウン、キム・ムヨル、そして韓国から来日のピアニスト(オー・ソンミン)が立ち並び、ニイロさん達から歓迎の花束が。チェさんとキムさんが其々挨拶とお礼を述べた。ロビーにあった二人へのメッセージシートも贈られて、喜びの表情でお礼をいう二人。
「これが2012年度の全キャストです」とニイロさんが司会を務めて終了。日本人キャストからの歓迎挨拶はなく、思ったよりもあっさりめだった。
良知さんと遼生さんは左手に並んでいたが、Tシャツ姿の二人とも髪がサラサラで可愛らしかった。
 ̄
スリル・ミーの原作・音楽・脚本そして出演も務めたステファン・ドルギノフ氏も先日来日。
開演前のロビーで、ステファンさんのサイン列が出来てたので、並んでパンフにサインと握手を頂いた。思ったよりもお若い方で、文字を間違えて照れ笑い。音符がトレードマークなのかな。
終演後にTシャツを貰うのに時間がかかったおかげで、良知さんの出待ち列とも遭遇。パンフにサインと握手を頂けた。“私”と書いてくれるのがイイ。アルターボーイズの出待ちの時の方とも遭遇w。
良知さんを見送った後、ほどなくして遼生さんも出てこられ、パンフにサインと握手を頂けた。
私の隣でサインを貰った女性は、実は韓国からの追っかけファン。初来日で夜公演も見るというので、「ようこそ、日本へ」と小西良知ペアも宣伝した。プチ日韓交流w。そこへ韓国ペアが出ていらして、いっせいに歓声で群がる韓国からのファン。スゴイ!マネージャーらしき人が今日はダメって言ってたけど、韓国ペアの人気振りを間近に感じた。
マリオさんはエスカレーターへ、ニイロさんはバスへ、其々に散って行かれたが、夜公演のステファンさんのミニコンサートの時にまた集まるのだろうか。あれこれ予想しながら、出待ちファンと別れた。
明日はいよいよ良知×小西ペア。アフタートークもあり。
舞台 千に砕け散る空の星
2012年7月24日 舞台演劇 コメント (2)舞台『千に砕け散る空の星』を観てきた。
宇宙の何らかの作用で、3週間後には地球が粉々になり、世界の終わりが訪れる。
終末が近づくなかで、イギリスのある家族が郊外の実家に集まってくるが…。
3人の英国劇作家がひとつの戯曲を共作したという新作。これだけでイヤ~な予感はしてたが、これを翻訳し日本人によって作り上げたことで欠点が浮き上がり、あらゆる面でチグハグ感とまとまり感がなかった。
荒唐無稽な設定は置いといて、日本人にはなかなか馴染めない感覚が常に付き纏う。実力あるキャストも準備されていながら、観る側とはかけ離れた脚本や演出のため、粒の粗さが目立つ薄味の作品になってしまった。
世界の終末より、登場する家族の設定や関係に先ず驚嘆の連続。予め人物相関図を見てても、見た目とのギャップに面食らった。
年老いた母(演:倉野章子)には5人の息子がいるが、長男ウイリアム(中嶋しゅう)のほうが母よりも老けて見え、最初は夫婦なのかと思ったw。三男ジェイムズ(中村彰男)とウイリアムは親子の会話みたいだw。ジェイムズの妻(西尾まり)の不妊症は後から判明する。次男ジェイク(大滝寛)には孫ロイ(碓井将大)がいるが、ロイは五男フィリップ(牧田哲也)よりも年上。つまり大叔父のほうが若いのだw。フィリップは以前、ロイの母ニコラ(安藤サクラ)から赤ん坊を預かり、その間彼女は四男エドワード(古河耕史)と不義密通を重ねるが、伯父と姪と思ってた二人は、実は母の母、つまりフィリップのお祖母さんとその恋人だったという^^;。もう、わけがわからん!
お祖母さんならもう少し老けメイクをさせて衣装で表現してくれないと、観るほうに混乱を招いてしまう。過去と現在が交錯しているのだと中盤で分かったが、照明や音響の変化も少ないし分かり辛い。キャストの演技にも工夫が必要だ。
ドロドロした家族関係だと思ったが、フシギと5人の男兄弟は互いにいがみ合ったり憎しみ合ったりはしていない。ただ、避けてバラバラに生活しているだけ。彼ら家族を、もう一度繋ぎとめ集まらせるために、ウイリアムの病気や世界の終末が利用されたに過ぎないような気がした。
家族がどうしてバラバラになったのか、互いにどう思っているのか、内に抱えた後悔や疑念など、会話の中でちまちまと語られていくが、これがくどくてつまらない。彼らが語るのは過去のことばかり。
世界の終末を前に、何がしたいのか、どう生きたいのか、願いも望みも前向きな行動もなく、切迫感や絶望も感じられない。あまりに突然に破滅を発表されると、人間ってこうも開きなおるものなんだろうか。
殺人など目立った犯罪は起こしてないが、彼らは人以外の生物に対して非情なことをするのが気に障った。
ところどころに胸にくるシーンもある。故郷に向かう列車の中、ジェイクとロイの不器用だが心が篭ってる会話は良かった。フィリップが自分の出生のことを母に尋ねる場面も、母のストレートな言葉が痛快で面白かった。親子でセックスの話をざっくばらんに出来るってイイなと思う。
D-BOYS的にはロイ×フィリップの関係にも注目。碓井くんは悪戯っ子のような役得で、時に狂気を含んだ目を見せて新鮮。牧田くんはパンツ一丁の場面もあるが、太ってる設定なのに上半身裸は痩せているw。二人が駆け回ったり何かを投げるシーンはあまり愉しんでやってない。
次々と暴露される、兄弟の“ゲイ”体質。最近の舞台はゲイが多いねw。
隕石めいたものがぶら下がった舞台装置はタイトルのノリだろうか。二幕から張ってある縄には何の意味があったのだろう。
スコーンやクッキーなど食べるシーンが目についたが、終末の日に家族で食べるものはアレなのか。
そしてステージの床には、小物の屑や食べカスが残されて汚れていた。日本人なら、“立つ鳥跡を濁さず”といきたいもんだ。
この話のキーマンはフィリップだと分かる。彼の今後も知りたかったが、彼自身の幸せは“終末の日”なのだろう。
家族間を追った話だけで2時間半は、私にはとても長くて疲れた。
Dボ2人の色んな面をガン見できたことは良かった。この舞台を糧にした彼らの成長に期待しよう。
パンフは碓井くんナビゲーターの稽古場風景などを映したDVD付き。ファンなら必見かもしれない。
宇宙の何らかの作用で、3週間後には地球が粉々になり、世界の終わりが訪れる。
終末が近づくなかで、イギリスのある家族が郊外の実家に集まってくるが…。
3人の英国劇作家がひとつの戯曲を共作したという新作。これだけでイヤ~な予感はしてたが、これを翻訳し日本人によって作り上げたことで欠点が浮き上がり、あらゆる面でチグハグ感とまとまり感がなかった。
荒唐無稽な設定は置いといて、日本人にはなかなか馴染めない感覚が常に付き纏う。実力あるキャストも準備されていながら、観る側とはかけ離れた脚本や演出のため、粒の粗さが目立つ薄味の作品になってしまった。
世界の終末より、登場する家族の設定や関係に先ず驚嘆の連続。予め人物相関図を見てても、見た目とのギャップに面食らった。
年老いた母(演:倉野章子)には5人の息子がいるが、長男ウイリアム(中嶋しゅう)のほうが母よりも老けて見え、最初は夫婦なのかと思ったw。三男ジェイムズ(中村彰男)とウイリアムは親子の会話みたいだw。ジェイムズの妻(西尾まり)の不妊症は後から判明する。次男ジェイク(大滝寛)には孫ロイ(碓井将大)がいるが、ロイは五男フィリップ(牧田哲也)よりも年上。つまり大叔父のほうが若いのだw。フィリップは以前、ロイの母ニコラ(安藤サクラ)から赤ん坊を預かり、その間彼女は四男エドワード(古河耕史)と不義密通を重ねるが、伯父と姪と思ってた二人は、実は母の母、つまりフィリップのお祖母さんとその恋人だったという^^;。もう、わけがわからん!
お祖母さんならもう少し老けメイクをさせて衣装で表現してくれないと、観るほうに混乱を招いてしまう。過去と現在が交錯しているのだと中盤で分かったが、照明や音響の変化も少ないし分かり辛い。キャストの演技にも工夫が必要だ。
ドロドロした家族関係だと思ったが、フシギと5人の男兄弟は互いにいがみ合ったり憎しみ合ったりはしていない。ただ、避けてバラバラに生活しているだけ。彼ら家族を、もう一度繋ぎとめ集まらせるために、ウイリアムの病気や世界の終末が利用されたに過ぎないような気がした。
家族がどうしてバラバラになったのか、互いにどう思っているのか、内に抱えた後悔や疑念など、会話の中でちまちまと語られていくが、これがくどくてつまらない。彼らが語るのは過去のことばかり。
世界の終末を前に、何がしたいのか、どう生きたいのか、願いも望みも前向きな行動もなく、切迫感や絶望も感じられない。あまりに突然に破滅を発表されると、人間ってこうも開きなおるものなんだろうか。
殺人など目立った犯罪は起こしてないが、彼らは人以外の生物に対して非情なことをするのが気に障った。
ところどころに胸にくるシーンもある。故郷に向かう列車の中、ジェイクとロイの不器用だが心が篭ってる会話は良かった。フィリップが自分の出生のことを母に尋ねる場面も、母のストレートな言葉が痛快で面白かった。親子でセックスの話をざっくばらんに出来るってイイなと思う。
D-BOYS的にはロイ×フィリップの関係にも注目。碓井くんは悪戯っ子のような役得で、時に狂気を含んだ目を見せて新鮮。牧田くんはパンツ一丁の場面もあるが、太ってる設定なのに上半身裸は痩せているw。二人が駆け回ったり何かを投げるシーンはあまり愉しんでやってない。
次々と暴露される、兄弟の“ゲイ”体質。最近の舞台はゲイが多いねw。
隕石めいたものがぶら下がった舞台装置はタイトルのノリだろうか。二幕から張ってある縄には何の意味があったのだろう。
スコーンやクッキーなど食べるシーンが目についたが、終末の日に家族で食べるものはアレなのか。
そしてステージの床には、小物の屑や食べカスが残されて汚れていた。日本人なら、“立つ鳥跡を濁さず”といきたいもんだ。
この話のキーマンはフィリップだと分かる。彼の今後も知りたかったが、彼自身の幸せは“終末の日”なのだろう。
家族間を追った話だけで2時間半は、私にはとても長くて疲れた。
Dボ2人の色んな面をガン見できたことは良かった。この舞台を糧にした彼らの成長に期待しよう。
パンフは碓井くんナビゲーターの稽古場風景などを映したDVD付き。ファンなら必見かもしれない。
Jr.5 festival 2012 千秋楽
2012年7月23日 イベント『Jr.5 festival 2012』の千秋楽へ行ってきた。
Studio LifeのJr.5メンバー(青木隆俊・奥田努・姜暢雄・寺岡哲・小野健太郎)のイベント。
第1回は2年前にあったそうだが、今回は日時が合ったので初参加。整理番号順の自由席で観易い中ほどをキープ。
準備や製作から出演まで5人が分担する手作り感覚がウリ。本日の整列担当はテラさん。他4人は物販で、オノケンはミスト担当w、ノブオは販売物手渡し担当のようだ。イベントTシャツ着用のお客さんも数人見られた。
【1部】は芝居。脚本・演出はオノケン。どうやら実家のある仙台が舞台らしい。
Jr.5の一人が急死して、残りの4人が彼の実家に泊まって弔う話だ。年齢からいうと彼らの10年後な話で、過去を振り返っていく。だからタイトルが「10年経ったらさようなら」なのかw。
5人の関係性や現在の状況や過去が、微妙にリアルと重なっているようなそうでもないようなw。戦隊メットで沸かせたノブオの関西弁は愉快で熱血してるw。オカマでクールビューティーなアオキ。アホクズバカなオクダ。タチヒロシで冷静沈着なテラ。そしてオノケンは…芝居熱血バカみたいだが、よく分からないキャラ。
過去と現在(未来)が交錯しながら進行するが、アオキのオカマとノーマルの的確な芝居もあって何とか分かる。色違いのジャージで戦隊ものでもするのかと思ったがそうでもなかった(アオキのパープル色が好みw)。年老いた母親や姪っ子まで登場。キャラクター的には面白く、キャストもさすがの熱演だ。
だが話に膨らみやメリハリが乏しく、いまひとつ乗れなくて眠気が襲ってきそう。何しろ冷房も扇風機も効かない熱く狭い会場に超満員の客。30度近い客席の中、扇子で扇いでもドリンクで喉を潤しても暑苦しかった。こういう芝居は最後にもうひとひねり作って、1時間位で纏めて切り上げたほうが印象に残る。
【2部】はイベント。ゲスト出演のヤス中山、山素由湖、亜耶野が登場。ヤスを入れた男6人で、2組に分かれてエチュード。審査員は由湖さんと客席の拍手。テーマは一人の男に二人の女で、客席から貰ったキーワード2つを言うカセもあり。カツラが二つ準備され、3人ずつで即興劇開始。これは女の子役がポイントかな。アオキの女の子はさすがに可愛かったw。負けチームにバツゲームかと思ったら、結局なんやかやで出演者8人全員でロシアンわさび入りシューマイに挑戦。一人だけにはワサビ無しで、ほぼ7人が苦しそうな表情。アオキだけは最後まで堪えてたw。
抽選会。サイン入り色紙の他、舞台で使われた展示物や小物まで賞品で出し、20人位に当たった模様。私物まで出され、ノブオはメットを必死に制したのに、オクダの高そうな扇子は上げるハメになり可哀想だった。
最後にひと言ずつ挨拶。アオキやオノケンの深い言葉にジンときた。“いつか”ではなく、またこうして皆でやりたいというのが本音だろう。Jr.5のオリジナルな歌とダンスで盛り上がった。
2時間半のアツイボリューム。終演後は物販にいそしむメンバーたち。買いものはしないので、顔を合わせないよう逃げるようにスルーした。せめてお見送りと物販は別々にして貰いたい。
それなりに面白かったし、またあるならゆっくり参加したいかな。本当は劇団の舞台でこそ彼らの姿を観たいものだ。
Studio LifeのJr.5メンバー(青木隆俊・奥田努・姜暢雄・寺岡哲・小野健太郎)のイベント。
第1回は2年前にあったそうだが、今回は日時が合ったので初参加。整理番号順の自由席で観易い中ほどをキープ。
準備や製作から出演まで5人が分担する手作り感覚がウリ。本日の整列担当はテラさん。他4人は物販で、オノケンはミスト担当w、ノブオは販売物手渡し担当のようだ。イベントTシャツ着用のお客さんも数人見られた。
【1部】は芝居。脚本・演出はオノケン。どうやら実家のある仙台が舞台らしい。
Jr.5の一人が急死して、残りの4人が彼の実家に泊まって弔う話だ。年齢からいうと彼らの10年後な話で、過去を振り返っていく。だからタイトルが「10年経ったらさようなら」なのかw。
5人の関係性や現在の状況や過去が、微妙にリアルと重なっているようなそうでもないようなw。戦隊メットで沸かせたノブオの関西弁は愉快で熱血してるw。オカマでクールビューティーなアオキ。アホクズバカなオクダ。タチヒロシで冷静沈着なテラ。そしてオノケンは…芝居熱血バカみたいだが、よく分からないキャラ。
過去と現在(未来)が交錯しながら進行するが、アオキのオカマとノーマルの的確な芝居もあって何とか分かる。色違いのジャージで戦隊ものでもするのかと思ったがそうでもなかった(アオキのパープル色が好みw)。年老いた母親や姪っ子まで登場。キャラクター的には面白く、キャストもさすがの熱演だ。
だが話に膨らみやメリハリが乏しく、いまひとつ乗れなくて眠気が襲ってきそう。何しろ冷房も扇風機も効かない熱く狭い会場に超満員の客。30度近い客席の中、扇子で扇いでもドリンクで喉を潤しても暑苦しかった。こういう芝居は最後にもうひとひねり作って、1時間位で纏めて切り上げたほうが印象に残る。
【2部】はイベント。ゲスト出演のヤス中山、山素由湖、亜耶野が登場。ヤスを入れた男6人で、2組に分かれてエチュード。審査員は由湖さんと客席の拍手。テーマは一人の男に二人の女で、客席から貰ったキーワード2つを言うカセもあり。カツラが二つ準備され、3人ずつで即興劇開始。これは女の子役がポイントかな。アオキの女の子はさすがに可愛かったw。負けチームにバツゲームかと思ったら、結局なんやかやで出演者8人全員でロシアンわさび入りシューマイに挑戦。一人だけにはワサビ無しで、ほぼ7人が苦しそうな表情。アオキだけは最後まで堪えてたw。
抽選会。サイン入り色紙の他、舞台で使われた展示物や小物まで賞品で出し、20人位に当たった模様。私物まで出され、ノブオはメットを必死に制したのに、オクダの高そうな扇子は上げるハメになり可哀想だった。
最後にひと言ずつ挨拶。アオキやオノケンの深い言葉にジンときた。“いつか”ではなく、またこうして皆でやりたいというのが本音だろう。Jr.5のオリジナルな歌とダンスで盛り上がった。
2時間半のアツイボリューム。終演後は物販にいそしむメンバーたち。買いものはしないので、顔を合わせないよう逃げるようにスルーした。せめてお見送りと物販は別々にして貰いたい。
それなりに面白かったし、またあるならゆっくり参加したいかな。本当は劇団の舞台でこそ彼らの姿を観たいものだ。
ミュージカル スリル・ミー 田新ペア&アフタートーク
2012年7月23日 舞台演劇ミュージカル『スリル・ミー』の3回目を観てきた。
今回の組み合わせは、田代万里生×新納慎也。
お二人とも何度か拝見したことがあるが、特にニイロさんはライフ繋がりで馴染みが長い。
良知×小西ペアとは、色んな意味で真逆な雰囲気だったので驚いた。
マリオさんの「私」は、初っ端から歌も台詞もヒートアップしていてスリリング。気が強くて神経質で癇癪もちで挑戦的で、ズカズカどんどん「彼」に攻めいっていく。正直、あまり可愛くないウザイタイプw。
ニイロさんの「彼」は、あまり冷たさを感じない自由と誇りがあり、がむしゃらな「私」に対し包容力すら感じられる。家庭内の寂しさを抱える人間味あふれた知性人で、母性本能さえ擽られる。
二人は最初から“対等”の立場で、「私」よりも「彼」に心情が傾いていく。「私」には絶えず胡散臭さを感じ、後半にかけて絡め取られる「彼」は純粋で正直なあまり、不器用で愚かな人にも思えてきた。
良知さんの「私」は「彼」への愛が感じられたが、マリオさんの「私」は「彼」ではなく、「彼」と一緒にいるスリルの“時間”を愛しているのかもしれない。他者との関わりの中でしか、自分の存在を愛せない「私」。
だから二人の会話はまるでスポーツだ。どちらが勝ったか倒されたかを常に確認したいため、緊張感と切迫感が伴う。ニイロさんの「彼」は自分を優位に立たせることで自己存在を認識しようとし、その「彼」に、本当は自分こそが“弁護士”で“超人”なんだと認めさせたい「私」。そのためには、死をも辞さない覚悟をもつ「私」。そこには彼への歪んだ“愛”しか存在しない。昨日のテニミュを引き摺って、彼らが互いに必死でボールを打ち返す様子がイメージされたw。
「私」ペースで引き摺られていく「彼」も、実は最後で最大の逆転の機会を覚悟する。「私」の魔の手に見守られながら、階段を後ろ向きに昇っていくニイロさんの「彼」の表情から小さな笑みが見てとれた。自らの“自由”を勝ち取るためには、“死”をも持さない覚悟。シャワー室の事件も、もしや彼の計算付くなのではなかろうかと思いたくなる。「彼」の自由こそが、「私」への抵抗であり「私」の絶望を呼ぶのだ。
ここまであれこれ深読みさせてくれるのだから、やはり素晴らしいキャストと舞台だろう。
ラストのオチはもっと恐ろしい。刑務所に長くぶちこんでおくよりは仮釈放したほうが金がかからない、と審議官は言う。この世の中、罪よりも金が優先されるのだ。
「私」=レイは、34年前に残された小銭と昔の写真を渡される。そこで脳裏に現われる、高校生の時の「彼」の凛々しい表と姿。レイにとっては、罪よりも金よりも、「彼」との時が大切だった。その時の“時間”だけが“愛”だったのだ。
どうでもいいが、初日で“レイ”という名前を聞いた時、綾波レイが浮かんできたw。
マリオさんもニイロさんも芝居がとても細やかで濃い。
タイプライターを打つ時も、松下さんは形式だけで指を動かしていたが(右小指を全く使わずでPは打てたのか?)、マリオさんは打つ動きも間も細かくスクロールさえやっている。
バッグから品物を取り出す時も、ニイロさんは一つ一つを丹念に見ており、コンパクトの鏡を見たところで、後ろから近づく「私」を制するタイミングがとても上手い。子供に声をかける歌や仕草もひとつひとつ丁寧で、その場に子供がいるかのように、ゆっくり手を繋いで導いていく。
さすが年季の入ったペア。おそらく二人で何度も話し合いや稽古を重ねてきたのだろう。確かにマリオ&ニイロのペアは何度か観たくなる魅力をもっていた。
 ̄
アフタートークイベント。審議官の声でスタートw。
着替えてきた新納さん(帽子被って)と万里生(長いワイシャツ)さん。「さっきとは関係ない人たちです(笑)」と断りをいれた上で、司会を兼ねたニイロさんのトークが冴え渡るw。
アンケの質問に答えていく。「それが欲しいんだろ?」とニイロさんw。
☆劇中の好きなシーンや仕草は? ネタはいっぱいあるので劇中は世界に浸って欲しいと断りを入れたが、マリオさんが「足湯のシーンで(笑)キスの時に耳の周りがヌルっとしてる」。それは3月の時からやってるがやっと気づいたのかと言うニイロさんが「でも、あなたスゴイ汗です」。
☆スリル・ミーでの掟は? 「ニイロさんに絶対服従」とマリオさん。ニイロさんも「田代の私は、ニイロが作り上げたキャラだと思った」。とすると、ニイロさんはドMなんだろうか?w
☆ペアの特徴と魅力は? ニイロさんきっぱりと「エロスです」。「何もしていないベーシック」がウリのよう。よそのチームのを観た後は常にディスカッションを重ね、色々と取り入れ進化させているようだ。
☆何歳までスリル・ミーに出演しているのか? 19歳の話だが、日本の19歳がやっても見てられないだろう、30代からが乗ってくるとニイロさん。汗をあんまりかかなくなったニイロさんは自ら「更年期」もしくは「体内年齢が若くなった」と“歳”に言及するが、オファーが来てるうちは拒否したくないと意欲。マリオは「54歳まで」と言うと、「その頃俺は年金」とニイロさん。お客様も生きている人はいらして下さいとのたまった(笑)。
田代×新納ペアはあと3公演。「Aチームのテーマは、よりディープなスリル・ミーの森に迷い込もう」とニイロさん。マリオさんは「自分たちだけでも毎公演、違う私と彼がある」と、東京は27通りのスリル・ミーがあるのブログの話を思い出させた。
 ̄
日本の3組は、Aチーム&Bチーム&Cチームと呼ばれてるとか。アルターボーイズ的にいうと、レッド&オレンジ&グリーンとなりそうw。
オジサンチームと呼ばれてるAチーム。マリオは下から3番目なのに、9歳差のニイロが平均値を上げてるという。でもCチームの良知のほうがマリオより1歳上なのに、良知のほうが若く見える、良知は若さを保つクスリを打たされている(笑)とニイロさん。洸平は中2くらいだとw。
開演前に隣席の女性たちが、今公演で誰が一番人気か?の話をしていて、良知さんの名があがったが、ロミジュリの時に何の役をやっていたかで話が進まなくて、聞きながら心の中でジタバタしていたw。
良知さんと遼生さんの舞台写真もついに販売。ツボなショットv。
実は明後日の韓国ペアも追加購入。全部見比べてTシャツ貰うぞw。二日おきの観劇で、既にスリルミーの森へ迷走中。
今回の組み合わせは、田代万里生×新納慎也。
お二人とも何度か拝見したことがあるが、特にニイロさんはライフ繋がりで馴染みが長い。
良知×小西ペアとは、色んな意味で真逆な雰囲気だったので驚いた。
マリオさんの「私」は、初っ端から歌も台詞もヒートアップしていてスリリング。気が強くて神経質で癇癪もちで挑戦的で、ズカズカどんどん「彼」に攻めいっていく。正直、あまり可愛くないウザイタイプw。
ニイロさんの「彼」は、あまり冷たさを感じない自由と誇りがあり、がむしゃらな「私」に対し包容力すら感じられる。家庭内の寂しさを抱える人間味あふれた知性人で、母性本能さえ擽られる。
二人は最初から“対等”の立場で、「私」よりも「彼」に心情が傾いていく。「私」には絶えず胡散臭さを感じ、後半にかけて絡め取られる「彼」は純粋で正直なあまり、不器用で愚かな人にも思えてきた。
良知さんの「私」は「彼」への愛が感じられたが、マリオさんの「私」は「彼」ではなく、「彼」と一緒にいるスリルの“時間”を愛しているのかもしれない。他者との関わりの中でしか、自分の存在を愛せない「私」。
だから二人の会話はまるでスポーツだ。どちらが勝ったか倒されたかを常に確認したいため、緊張感と切迫感が伴う。ニイロさんの「彼」は自分を優位に立たせることで自己存在を認識しようとし、その「彼」に、本当は自分こそが“弁護士”で“超人”なんだと認めさせたい「私」。そのためには、死をも辞さない覚悟をもつ「私」。そこには彼への歪んだ“愛”しか存在しない。昨日のテニミュを引き摺って、彼らが互いに必死でボールを打ち返す様子がイメージされたw。
「私」ペースで引き摺られていく「彼」も、実は最後で最大の逆転の機会を覚悟する。「私」の魔の手に見守られながら、階段を後ろ向きに昇っていくニイロさんの「彼」の表情から小さな笑みが見てとれた。自らの“自由”を勝ち取るためには、“死”をも持さない覚悟。シャワー室の事件も、もしや彼の計算付くなのではなかろうかと思いたくなる。「彼」の自由こそが、「私」への抵抗であり「私」の絶望を呼ぶのだ。
ここまであれこれ深読みさせてくれるのだから、やはり素晴らしいキャストと舞台だろう。
ラストのオチはもっと恐ろしい。刑務所に長くぶちこんでおくよりは仮釈放したほうが金がかからない、と審議官は言う。この世の中、罪よりも金が優先されるのだ。
「私」=レイは、34年前に残された小銭と昔の写真を渡される。そこで脳裏に現われる、高校生の時の「彼」の凛々しい表と姿。レイにとっては、罪よりも金よりも、「彼」との時が大切だった。その時の“時間”だけが“愛”だったのだ。
どうでもいいが、初日で“レイ”という名前を聞いた時、綾波レイが浮かんできたw。
マリオさんもニイロさんも芝居がとても細やかで濃い。
タイプライターを打つ時も、松下さんは形式だけで指を動かしていたが(右小指を全く使わずでPは打てたのか?)、マリオさんは打つ動きも間も細かくスクロールさえやっている。
バッグから品物を取り出す時も、ニイロさんは一つ一つを丹念に見ており、コンパクトの鏡を見たところで、後ろから近づく「私」を制するタイミングがとても上手い。子供に声をかける歌や仕草もひとつひとつ丁寧で、その場に子供がいるかのように、ゆっくり手を繋いで導いていく。
さすが年季の入ったペア。おそらく二人で何度も話し合いや稽古を重ねてきたのだろう。確かにマリオ&ニイロのペアは何度か観たくなる魅力をもっていた。
 ̄
アフタートークイベント。審議官の声でスタートw。
着替えてきた新納さん(帽子被って)と万里生(長いワイシャツ)さん。「さっきとは関係ない人たちです(笑)」と断りをいれた上で、司会を兼ねたニイロさんのトークが冴え渡るw。
アンケの質問に答えていく。「それが欲しいんだろ?」とニイロさんw。
☆劇中の好きなシーンや仕草は? ネタはいっぱいあるので劇中は世界に浸って欲しいと断りを入れたが、マリオさんが「足湯のシーンで(笑)キスの時に耳の周りがヌルっとしてる」。それは3月の時からやってるがやっと気づいたのかと言うニイロさんが「でも、あなたスゴイ汗です」。
☆スリル・ミーでの掟は? 「ニイロさんに絶対服従」とマリオさん。ニイロさんも「田代の私は、ニイロが作り上げたキャラだと思った」。とすると、ニイロさんはドMなんだろうか?w
☆ペアの特徴と魅力は? ニイロさんきっぱりと「エロスです」。「何もしていないベーシック」がウリのよう。よそのチームのを観た後は常にディスカッションを重ね、色々と取り入れ進化させているようだ。
☆何歳までスリル・ミーに出演しているのか? 19歳の話だが、日本の19歳がやっても見てられないだろう、30代からが乗ってくるとニイロさん。汗をあんまりかかなくなったニイロさんは自ら「更年期」もしくは「体内年齢が若くなった」と“歳”に言及するが、オファーが来てるうちは拒否したくないと意欲。マリオは「54歳まで」と言うと、「その頃俺は年金」とニイロさん。お客様も生きている人はいらして下さいとのたまった(笑)。
田代×新納ペアはあと3公演。「Aチームのテーマは、よりディープなスリル・ミーの森に迷い込もう」とニイロさん。マリオさんは「自分たちだけでも毎公演、違う私と彼がある」と、東京は27通りのスリル・ミーがあるのブログの話を思い出させた。
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日本の3組は、Aチーム&Bチーム&Cチームと呼ばれてるとか。アルターボーイズ的にいうと、レッド&オレンジ&グリーンとなりそうw。
オジサンチームと呼ばれてるAチーム。マリオは下から3番目なのに、9歳差のニイロが平均値を上げてるという。でもCチームの良知のほうがマリオより1歳上なのに、良知のほうが若く見える、良知は若さを保つクスリを打たされている(笑)とニイロさん。洸平は中2くらいだとw。
開演前に隣席の女性たちが、今公演で誰が一番人気か?の話をしていて、良知さんの名があがったが、ロミジュリの時に何の役をやっていたかで話が進まなくて、聞きながら心の中でジタバタしていたw。
良知さんと遼生さんの舞台写真もついに販売。ツボなショットv。
実は明後日の韓国ペアも追加購入。全部見比べてTシャツ貰うぞw。二日おきの観劇で、既にスリルミーの森へ迷走中。
ミュージカル テニスの王子様 青学VS立海
2012年7月22日 舞台演劇『ミュージカル テニスの王子様 青学VS立海』に行ってきた。
早めに到着したので、開演前にパンフやらを買いポスカも頂けた。
東京公演も早1週間経過。1階やや端席で全体は見易い。
関東大会決勝戦。青学の対戦相手は、全国三連覇を目指す王者・立海大付属中。どちらも部長不在の中、戦いの火蓋が切って落とされる。
1stシーズンでは2回に分けて上演した対立海戦を、2ndでは一気に上演。
テニミュでは異例、休憩を2回挟んだ3時間超えの公演である。
貼り紙表記の「1幕68分」って、乾か柳が計算した分数なのかとw。
青学の現メンバーは、これがラスト公演。
立海の新キャスト陣は其々イメージ通り、実力を備えて真摯に迎え撃つ。六角の抜群のサポートもある。
大ボリュームながら、押さえを効かせた充実した内容に集中できて、見どころいっぱいの満足感だった。
1stは流すように観ていたから、今回で関係性や歌詞など色々と補完ができた。
1stの曲のアレンジや歌詞の変更もあり、新曲もありで、まだ曲目には慣れない。やはり2回以上は観たいところ。1stの曲やシーンのカットもちょこちょこ気づいたが、時間的配分で仕方ないか。
青学メンバーの歌やダンス、芝居の成長度が際立っていた。この前観た『ドリームハイ』も全員のダンスは良かったが、『テニミュ』の青学はそれを上回るほど綺麗に仕上がっていて惹きつけられた。やはり2年間という重みと深みがあるなと眩しく思った。
立海大メンバーは特に“声”が重要なキィだ。全員が揃ったベンチワークや試合中でもたくさんの声が飛び交うが、声を聞いただけでも誰が喋ってるのか分かるのが必要になる。1stからの声のイメージもあるだろう。
真田@小笠原健は昨年『DEAR BOYS』で観てたが、長身で厳格な雰囲気がピッタリで、よく響く低音の声が心地よい。幸村@神永圭佑もとろける声がいい。柳@水石亜飛夢は外見は丸っこいが、知的ないい声だ。
仁王@久保田秀敏と柳生@味方良介のイリュージョンも声と背がポイントになるかも。仁王の話し方はやんちゃぽくて好み。ジャッカル@塩田康平の話し方はセクシーワイルドで実にいい。ブン太@安川純平の高めの声も慣れれば何とか。
惜しいのは、切原赤也@原嶋元久だろう。見た目はいいが、声が可愛すぎて赤也の無鉄砲さにあまり合わない気がする。もう少し腹の底から凄みを出して欲しい。
関係ないが、ミュージカル『スリル・ミー』の「彼」がもし14歳の日本人だったら、きっと赤也みたいな少年だろうと思うw。それぐらい赤也は作品のキーマンな存在。その赤也のピンチに、励ましの声をかけるジャッカルは何てイイ奴だv。
幸村&真田&柳×赤也のシーンは良かった。チームの士気のため、ビンタする真田の厳しさも目を引く。そして柳にはビンタしない真田もいいw。
立海内では面白い関係を楽しめるものの、対青学戦になると勝敗に関係なく、年季の違いで青学メンバーにはまだ叶わない。乾@輝馬の捨て身のド根性、不二@三津谷亮の執念と気迫の篭った芝居はさすがにスゴかった。立海キャストは、青学の表情や動きからして押されていたのが分かる。
極めつけは真田VSリョーマ戦。「たわけ」「笑止」と言う真田はまさに昭和の男の匂いだがw、英語を話すアメリカンなリョーマは実は日本古来のサムライだった。帽子を脱いだ小越勇輝からはいつにも増して闘志と気迫が感じられ、今回は特に男前でクールで格好良かった。
ところで、仁王のTシャツマジックは日替わりなのか?今回は海堂でピンクが可愛かったw。
カテコは「ジャンハイ」はなく、「That’s My Future! Let’s Go!」。卒業式みたいだ。客席降りではアリーナ席でハイタッチもあったが、1階端のほうまでは誰もこなかった。立海が手を挙げるハイタッチな格好も見たかったな。
リョーマのトークや終演後のお見送りもなし。あっさり感はあるが、長時間だし仕方ないだろう。
次の観劇は金曜夜。何時に帰れることだろう。
早めに到着したので、開演前にパンフやらを買いポスカも頂けた。
東京公演も早1週間経過。1階やや端席で全体は見易い。
関東大会決勝戦。青学の対戦相手は、全国三連覇を目指す王者・立海大付属中。どちらも部長不在の中、戦いの火蓋が切って落とされる。
1stシーズンでは2回に分けて上演した対立海戦を、2ndでは一気に上演。
テニミュでは異例、休憩を2回挟んだ3時間超えの公演である。
貼り紙表記の「1幕68分」って、乾か柳が計算した分数なのかとw。
青学の現メンバーは、これがラスト公演。
立海の新キャスト陣は其々イメージ通り、実力を備えて真摯に迎え撃つ。六角の抜群のサポートもある。
大ボリュームながら、押さえを効かせた充実した内容に集中できて、見どころいっぱいの満足感だった。
1stは流すように観ていたから、今回で関係性や歌詞など色々と補完ができた。
1stの曲のアレンジや歌詞の変更もあり、新曲もありで、まだ曲目には慣れない。やはり2回以上は観たいところ。1stの曲やシーンのカットもちょこちょこ気づいたが、時間的配分で仕方ないか。
青学メンバーの歌やダンス、芝居の成長度が際立っていた。この前観た『ドリームハイ』も全員のダンスは良かったが、『テニミュ』の青学はそれを上回るほど綺麗に仕上がっていて惹きつけられた。やはり2年間という重みと深みがあるなと眩しく思った。
立海大メンバーは特に“声”が重要なキィだ。全員が揃ったベンチワークや試合中でもたくさんの声が飛び交うが、声を聞いただけでも誰が喋ってるのか分かるのが必要になる。1stからの声のイメージもあるだろう。
真田@小笠原健は昨年『DEAR BOYS』で観てたが、長身で厳格な雰囲気がピッタリで、よく響く低音の声が心地よい。幸村@神永圭佑もとろける声がいい。柳@水石亜飛夢は外見は丸っこいが、知的ないい声だ。
仁王@久保田秀敏と柳生@味方良介のイリュージョンも声と背がポイントになるかも。仁王の話し方はやんちゃぽくて好み。ジャッカル@塩田康平の話し方はセクシーワイルドで実にいい。ブン太@安川純平の高めの声も慣れれば何とか。
惜しいのは、切原赤也@原嶋元久だろう。見た目はいいが、声が可愛すぎて赤也の無鉄砲さにあまり合わない気がする。もう少し腹の底から凄みを出して欲しい。
関係ないが、ミュージカル『スリル・ミー』の「彼」がもし14歳の日本人だったら、きっと赤也みたいな少年だろうと思うw。それぐらい赤也は作品のキーマンな存在。その赤也のピンチに、励ましの声をかけるジャッカルは何てイイ奴だv。
幸村&真田&柳×赤也のシーンは良かった。チームの士気のため、ビンタする真田の厳しさも目を引く。そして柳にはビンタしない真田もいいw。
立海内では面白い関係を楽しめるものの、対青学戦になると勝敗に関係なく、年季の違いで青学メンバーにはまだ叶わない。乾@輝馬の捨て身のド根性、不二@三津谷亮の執念と気迫の篭った芝居はさすがにスゴかった。立海キャストは、青学の表情や動きからして押されていたのが分かる。
極めつけは真田VSリョーマ戦。「たわけ」「笑止」と言う真田はまさに昭和の男の匂いだがw、英語を話すアメリカンなリョーマは実は日本古来のサムライだった。帽子を脱いだ小越勇輝からはいつにも増して闘志と気迫が感じられ、今回は特に男前でクールで格好良かった。
ところで、仁王のTシャツマジックは日替わりなのか?今回は海堂でピンクが可愛かったw。
カテコは「ジャンハイ」はなく、「That’s My Future! Let’s Go!」。卒業式みたいだ。客席降りではアリーナ席でハイタッチもあったが、1階端のほうまでは誰もこなかった。立海が手を挙げるハイタッチな格好も見たかったな。
リョーマのトークや終演後のお見送りもなし。あっさり感はあるが、長時間だし仕方ないだろう。
次の観劇は金曜夜。何時に帰れることだろう。
FREE(S) DREAM 第二章
2012年7月21日 舞台演劇FREE(S)『DREAM』の第二章『Dream-Sunflower-』を観てきた。
第一章から第三章までシリーズを週替わりで公演する『DREAM』。
キャストも章ごとに少々替わり、第二章も残すところ4回。
本日はニコ動のカメラもあり。
北海道から出てきた若者たちが集うバー「HOME TOWN」。オーナーのキョウコの妹で高校生のナオが彼氏アオイと共に上京。不治の病に侵されているナオの芝居をするという“夢”を叶えるため、サトシの呼びかけの元、みんなが協力していく話。
第一章の“ダンス”と比べて、第二章は“芝居”がメイン。
全体的にハデさや目立つキャストが少なく、やや平坦な印象だ。
涙ものの話なので、時おりすすり泣きも聞こえてきたが、今回はそれ以上の“カセ”も少なく、他に障害がないままズンズン話が進んでしまう。
最初こそ自分の思ったことをバンバン言い合い、アクと個性が強いところを見せてたキャストも、一緒に芝居をやるうちに互いに良さや意思を認め合うのか、自分の言葉の誤りに気づくところがミソか。
和や協調性を打ち出すのはいいが、みんなが懸命に稽古にうちこむ光景は見られず、表向きを整えただけの強引さが目についた。
相変わらず、男性キャラの生活感が薄い。サトシの夢はどうやら映画作りらしいが、そのためにどう努力しているのか分からず、何で生計を立てているのかも不明。ダンサーとして名が売れ始めたカズはいいとして、アキラは普段は何をやっているのかいつもヒマそうで鼻に付く。
第一章で気になっていたケンジは初心にかえったようだが、傷害事件を起こしたリョウはどうやら刑務所にいるらしい。二人ともカズとはもう関わらないようだし、サトシの温かい眼差しがあるので安心か。
恋人同士の役ではないが、広瀬友祐と宮地真緒が一緒にいると落ち着きと安定感がある。
寿里は相変わらずオカマ役で客席の注目と笑いを誘って楽しそう。イメージカラーはレッド。
熊澤枝里子は女優としての華やかさはある。今回のキーマン、亀井理那は表情も豊かで爽やかに熱演。美少年の鈴木勤は素直な芝居が好感。
杉ありさ&YOHの「SILK」は歌とギターがメインだが、もう少し歌唱力がほしいところ。
星羅のメインテーマはナオがイメージのようで、明るく大らかな想いを広げていた。
残す観劇は第三章。
ストーリー的にはあまりのらないが、若いキャストが頑張ってる様子は未熟な中にも目をひくものがある。
第一章から第三章までシリーズを週替わりで公演する『DREAM』。
キャストも章ごとに少々替わり、第二章も残すところ4回。
本日はニコ動のカメラもあり。
北海道から出てきた若者たちが集うバー「HOME TOWN」。オーナーのキョウコの妹で高校生のナオが彼氏アオイと共に上京。不治の病に侵されているナオの芝居をするという“夢”を叶えるため、サトシの呼びかけの元、みんなが協力していく話。
第一章の“ダンス”と比べて、第二章は“芝居”がメイン。
全体的にハデさや目立つキャストが少なく、やや平坦な印象だ。
涙ものの話なので、時おりすすり泣きも聞こえてきたが、今回はそれ以上の“カセ”も少なく、他に障害がないままズンズン話が進んでしまう。
最初こそ自分の思ったことをバンバン言い合い、アクと個性が強いところを見せてたキャストも、一緒に芝居をやるうちに互いに良さや意思を認め合うのか、自分の言葉の誤りに気づくところがミソか。
和や協調性を打ち出すのはいいが、みんなが懸命に稽古にうちこむ光景は見られず、表向きを整えただけの強引さが目についた。
相変わらず、男性キャラの生活感が薄い。サトシの夢はどうやら映画作りらしいが、そのためにどう努力しているのか分からず、何で生計を立てているのかも不明。ダンサーとして名が売れ始めたカズはいいとして、アキラは普段は何をやっているのかいつもヒマそうで鼻に付く。
第一章で気になっていたケンジは初心にかえったようだが、傷害事件を起こしたリョウはどうやら刑務所にいるらしい。二人ともカズとはもう関わらないようだし、サトシの温かい眼差しがあるので安心か。
恋人同士の役ではないが、広瀬友祐と宮地真緒が一緒にいると落ち着きと安定感がある。
寿里は相変わらずオカマ役で客席の注目と笑いを誘って楽しそう。イメージカラーはレッド。
熊澤枝里子は女優としての華やかさはある。今回のキーマン、亀井理那は表情も豊かで爽やかに熱演。美少年の鈴木勤は素直な芝居が好感。
杉ありさ&YOHの「SILK」は歌とギターがメインだが、もう少し歌唱力がほしいところ。
星羅のメインテーマはナオがイメージのようで、明るく大らかな想いを広げていた。
残す観劇は第三章。
ストーリー的にはあまりのらないが、若いキャストが頑張ってる様子は未熟な中にも目をひくものがある。
ミュージカル スリル・ミー 松柿ペア
2012年7月20日 舞台演劇ミュージカル『スリル・ミー』の2回目を観てきた。
今回の組み合わせは、松下洸平×柿澤勇人。
本日はダブル松下だなw。でもこちらの洸平さんとは初見かもしれない。
今回は初のサイドシート。一段低めで、ステージをやや見上げる形。S席はE列が最前列だ。
左サイドで、「私」はこちら側の扉から登場する。「彼」サイドなので、劇中でも柿澤さんの存在を特に感じる。柿澤さんの目線がひりひりと飛び込んできて、ちょっとしたドキドキ感だ。
ステージ後方の作りはよく見えた。こちら側での芝居は確かに臨場感がある。「彼」にそげなくされて前のめりに倒れ込む「私」のシーンは、芝居に見えないほどリアルな迫力があった。
倉庫が炎上するシーンでは、突如ゴゴゴと地響きが起こり、座席が地震のように揺れる感覚でビックリした。
でも見え難いシーンも思った以上にある。初日に1回観ていたから想像で補完できたが、初回だと辛いものがありそう。50代の「私」の表情は横向きのみ。前方寄りの芝居や肝心のキスシーンなども見え難かった。
ラストでせり上がった2階部分も全く見えない。1階で照らされた「私」は見えるが、2階にいるであろう「彼」は拝めなかった。これでは余韻もわかない。好きなキャストで観るなら残念なことだろう。
柿澤さんは『海辺のカフカ』のミステリアスで透明感あるカラスとは全く違っていた。遼生さんの「彼」にはない、野性味や得体のしれない毒を含んでいる。観るほどに人間味のある彼で、寂れた家庭を想像させる。観ながら、この作品の「彼」ってB型なのかなと思った次第w。
松下さんは、一見、明治時代の書生な雰囲気で、保志さんの声をイメージさせる可愛らしさ。50代は照明を落としてるがちょっと無理がありそう。切羽詰まった状況でも、どこか愉しんでる若さと余裕を感じられた。
二人がスゴイのは、後半にかけてぐっとピッチをあげるところ。芝居も歌もぐんぐん迫力と強さを増していく。この二人にこんな一面があったのかと、くるくる変わる表情に見とれてしまう。さすがに経験豊かな、深みのある舞台だった。
 ̄
終演後、1日限りのスペシャルユニットDAY。
小西遼生ゲストで、松下洸平×小西遼生で「あの夜のこと」シーンを再現。ピアノは朴勝哲。打ち合わせもないままのガチンコ芝居だとか。すぐスタート。
「彼」がなかなか現われないのでソワソワする洸平@私。やっと現われた遼生@彼がわざと足をドンドンと音を立てて芝居を促す。最初は真面目モードかと思いきや、「ちくわパーティー」と遼生さん。唄いながら、眼鏡をかけて手帳まで取り出して事情聴取(仕込んでいたが、これは良知さんの小物か)。洸平さんもたまらなくなって吹き出し、結局おふざけモードで終了w。客席も大笑い。遼生さんから洸平さんに抱きつくが、歳の離れた兄と弟にしか見えんw。
左サイド扉から来た司会者Mr.メガネと柿澤さん。一応みんなの感想。
遼生さんのおでこに書かれた「彼」の文字(「肉」や「愛」だったらウケルw)。
洸平さんの感想は「変態…ぽい」(爆)。柿澤さんはキッパリと「ぜんっぜん、嫉妬しない!」(笑)。クルージングで酔ったのか、ちょっとヘンなテンション。
遼生さんは「稽古の前に二人の芝居を観てて基本としてたので、松下さんに憧れていました」ホントか?今日は最初から二人の舞台を観ていたそうで「経験があるだけにさすがに深いなと思った」と絶賛の言葉。
でも最後に洸平さんにキスしようとしたが、のけぞられた遼生さんw。柿澤さんとはガッチリ握手。案外、柿澤さん×遼生さんのほうが合いそうだ。明日の良知さん×柿澤さんはどんなシーンになるのか興味シンシン。
今回の組み合わせは、松下洸平×柿澤勇人。
本日はダブル松下だなw。でもこちらの洸平さんとは初見かもしれない。
今回は初のサイドシート。一段低めで、ステージをやや見上げる形。S席はE列が最前列だ。
左サイドで、「私」はこちら側の扉から登場する。「彼」サイドなので、劇中でも柿澤さんの存在を特に感じる。柿澤さんの目線がひりひりと飛び込んできて、ちょっとしたドキドキ感だ。
ステージ後方の作りはよく見えた。こちら側での芝居は確かに臨場感がある。「彼」にそげなくされて前のめりに倒れ込む「私」のシーンは、芝居に見えないほどリアルな迫力があった。
倉庫が炎上するシーンでは、突如ゴゴゴと地響きが起こり、座席が地震のように揺れる感覚でビックリした。
でも見え難いシーンも思った以上にある。初日に1回観ていたから想像で補完できたが、初回だと辛いものがありそう。50代の「私」の表情は横向きのみ。前方寄りの芝居や肝心のキスシーンなども見え難かった。
ラストでせり上がった2階部分も全く見えない。1階で照らされた「私」は見えるが、2階にいるであろう「彼」は拝めなかった。これでは余韻もわかない。好きなキャストで観るなら残念なことだろう。
柿澤さんは『海辺のカフカ』のミステリアスで透明感あるカラスとは全く違っていた。遼生さんの「彼」にはない、野性味や得体のしれない毒を含んでいる。観るほどに人間味のある彼で、寂れた家庭を想像させる。観ながら、この作品の「彼」ってB型なのかなと思った次第w。
松下さんは、一見、明治時代の書生な雰囲気で、保志さんの声をイメージさせる可愛らしさ。50代は照明を落としてるがちょっと無理がありそう。切羽詰まった状況でも、どこか愉しんでる若さと余裕を感じられた。
二人がスゴイのは、後半にかけてぐっとピッチをあげるところ。芝居も歌もぐんぐん迫力と強さを増していく。この二人にこんな一面があったのかと、くるくる変わる表情に見とれてしまう。さすがに経験豊かな、深みのある舞台だった。
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終演後、1日限りのスペシャルユニットDAY。
小西遼生ゲストで、松下洸平×小西遼生で「あの夜のこと」シーンを再現。ピアノは朴勝哲。打ち合わせもないままのガチンコ芝居だとか。すぐスタート。
「彼」がなかなか現われないのでソワソワする洸平@私。やっと現われた遼生@彼がわざと足をドンドンと音を立てて芝居を促す。最初は真面目モードかと思いきや、「ちくわパーティー」と遼生さん。唄いながら、眼鏡をかけて手帳まで取り出して事情聴取(仕込んでいたが、これは良知さんの小物か)。洸平さんもたまらなくなって吹き出し、結局おふざけモードで終了w。客席も大笑い。遼生さんから洸平さんに抱きつくが、歳の離れた兄と弟にしか見えんw。
左サイド扉から来た司会者Mr.メガネと柿澤さん。一応みんなの感想。
遼生さんのおでこに書かれた「彼」の文字(「肉」や「愛」だったらウケルw)。
洸平さんの感想は「変態…ぽい」(爆)。柿澤さんはキッパリと「ぜんっぜん、嫉妬しない!」(笑)。クルージングで酔ったのか、ちょっとヘンなテンション。
遼生さんは「稽古の前に二人の芝居を観てて基本としてたので、松下さんに憧れていました」ホントか?今日は最初から二人の舞台を観ていたそうで「経験があるだけにさすがに深いなと思った」と絶賛の言葉。
でも最後に洸平さんにキスしようとしたが、のけぞられた遼生さんw。柿澤さんとはガッチリ握手。案外、柿澤さん×遼生さんのほうが合いそうだ。明日の良知さん×柿澤さんはどんなシーンになるのか興味シンシン。
ミュージカル ドリーム・ハイ 千秋楽
2012年7月20日 舞台演劇ミュージカル『ドリームハイ』千秋楽を観てきた。
ネルケが送る、日本人キャストによる韓国ドラマの初ミュージカル化。
『コヒプリ』と同じく、ドラマは未見だ。
未来のスターを夢見る若者たちが入学するキリン芸能高校が舞台。歌にダンスに芝居に切磋琢磨しながら、成長していく青春群像劇。
本来なら先週までに見ておくべきだったか。いきなりの千秋楽で登場人物も多く、当初はストーリーを追いながらキャストを把握するのに駆られた。
登場時から中盤や後半へ、キャストの外見がどんどん変わっていくのがポイント。主人公のサムドンなんて、田舎っぺのダサさから一気にイケメンに変身w。着ぐるみで登場したピルスクは、一幕と二幕では全然違った女の子になっちゃうw。
脇を固めるキャスト陣は実力派だが、とうとう彼らの名前を把握できなかった。韓国人の名前って覚えられないのだ。
男女三組のカップルが徐々に出来上がっていくが、キャラクターの事情や背景がよく分からず、いまひとつ馴染めずのめりこめない世界観ではある。
落ちこぼれクラスの扱いや、ペアで課題をさせたり、学校からグループ“K”がデビューしたり、大雑把にいうと『うた☆プリ』の設定にも似てる。でもあちらの授業や課題はもっと真剣味があったのに、こちらは見栄えだけで浅いのが残念だ。
女性キャストはメイン3人ともよく歌える。NANAKAはキュートで、率直なヘミのキャラクターは嫌いではない。『ボクは十二単に恋をする』の川上ジュリアは元気キャラなのに、今回は暗いキャラで驚いた。サントス・アンナは前半は暑そうだw。
男性陣はソロをまともに歌えるのが松下優也だけなのがちと厳しい。当然ダンスのほうが印象強くなってしまう。歌のせいか、女の子の気持ちはよく分かるが、グクやジェイソンなど男の子の気持ちや覚悟が揺れていてもどかしい。ここでソロがほしい、ここで仲間の歌がほしい、と思うシーンも幾つかあった。
男子はダンスがメイン。優也もよく踊り、『タンブリング仲間』の水田航生と丞威もキレがある。全員のブレイクダンスもクールで良かった。洗練された照明や音響の効果も素晴らしい。
冒頭の優也と橋本汰斗のシーンは、二幕の一場面を切り取ったものらしい。汰斗はダンスで結構目立っていたが、いつの間にか居酒屋をやっていてサムドンと仲良しな役で、学校はどうなったのか?
ダンスを超えたアクロバットなアクションも目立つ。AUTRIVEのHILOMUやTAKAHIROもステー上で目に入った。
お目当てのひとり、土屋裕一のカン先生は、若者たちを見守り支える理解者の役で、『NARUTO』のイルカ先生のイメージだw。歌わず踊らずでちょっぴり寂しいが、tutiの味わい深い芝居とアドリブが舞台を盛り立てる。先行特典の写真はtutiをチョイスしたw。
先生役のNANAは歌とダンスも披露、厳しい一面の中で自らを省みる実直さもあるが、カン先生との恋バナはないのか。というか、特待生を選んだ理事長というのはどんな人なのか見たかった。
『ドリームハイ』の“ハイ”は、「出会えて嬉しい」の意味ももっているという。
カテコの千秋楽舞台挨拶では、座長の優也が出演者全員(30人以上!)の名前をひとりひとり呼んで紹介。おかげでみんなの名と顔を確認できた。スタンディングした客席からも名前コールと拍手。
tutiからは「は~い、tutiです」(笑)とひと言ずつ挨拶。みんな、カンパニーの仲間やスタッフやお客様とリアルで出会えて嬉しいと実感しながら感謝の言葉。最後の優也は手を大きく広げて充実感をアピール、感無量の言葉を語った。
ラインナップも賑やかに、スタオベの中でカテコは4回も! 盛り上がる中で終幕した。
松下優也はアニメ『夏雪ランデブー』OPテーマ「SEE YOU」がジンとくる。
ネルケが送る、日本人キャストによる韓国ドラマの初ミュージカル化。
『コヒプリ』と同じく、ドラマは未見だ。
未来のスターを夢見る若者たちが入学するキリン芸能高校が舞台。歌にダンスに芝居に切磋琢磨しながら、成長していく青春群像劇。
本来なら先週までに見ておくべきだったか。いきなりの千秋楽で登場人物も多く、当初はストーリーを追いながらキャストを把握するのに駆られた。
登場時から中盤や後半へ、キャストの外見がどんどん変わっていくのがポイント。主人公のサムドンなんて、田舎っぺのダサさから一気にイケメンに変身w。着ぐるみで登場したピルスクは、一幕と二幕では全然違った女の子になっちゃうw。
脇を固めるキャスト陣は実力派だが、とうとう彼らの名前を把握できなかった。韓国人の名前って覚えられないのだ。
男女三組のカップルが徐々に出来上がっていくが、キャラクターの事情や背景がよく分からず、いまひとつ馴染めずのめりこめない世界観ではある。
落ちこぼれクラスの扱いや、ペアで課題をさせたり、学校からグループ“K”がデビューしたり、大雑把にいうと『うた☆プリ』の設定にも似てる。でもあちらの授業や課題はもっと真剣味があったのに、こちらは見栄えだけで浅いのが残念だ。
女性キャストはメイン3人ともよく歌える。NANAKAはキュートで、率直なヘミのキャラクターは嫌いではない。『ボクは十二単に恋をする』の川上ジュリアは元気キャラなのに、今回は暗いキャラで驚いた。サントス・アンナは前半は暑そうだw。
男性陣はソロをまともに歌えるのが松下優也だけなのがちと厳しい。当然ダンスのほうが印象強くなってしまう。歌のせいか、女の子の気持ちはよく分かるが、グクやジェイソンなど男の子の気持ちや覚悟が揺れていてもどかしい。ここでソロがほしい、ここで仲間の歌がほしい、と思うシーンも幾つかあった。
男子はダンスがメイン。優也もよく踊り、『タンブリング仲間』の水田航生と丞威もキレがある。全員のブレイクダンスもクールで良かった。洗練された照明や音響の効果も素晴らしい。
冒頭の優也と橋本汰斗のシーンは、二幕の一場面を切り取ったものらしい。汰斗はダンスで結構目立っていたが、いつの間にか居酒屋をやっていてサムドンと仲良しな役で、学校はどうなったのか?
ダンスを超えたアクロバットなアクションも目立つ。AUTRIVEのHILOMUやTAKAHIROもステー上で目に入った。
お目当てのひとり、土屋裕一のカン先生は、若者たちを見守り支える理解者の役で、『NARUTO』のイルカ先生のイメージだw。歌わず踊らずでちょっぴり寂しいが、tutiの味わい深い芝居とアドリブが舞台を盛り立てる。先行特典の写真はtutiをチョイスしたw。
先生役のNANAは歌とダンスも披露、厳しい一面の中で自らを省みる実直さもあるが、カン先生との恋バナはないのか。というか、特待生を選んだ理事長というのはどんな人なのか見たかった。
『ドリームハイ』の“ハイ”は、「出会えて嬉しい」の意味ももっているという。
カテコの千秋楽舞台挨拶では、座長の優也が出演者全員(30人以上!)の名前をひとりひとり呼んで紹介。おかげでみんなの名と顔を確認できた。スタンディングした客席からも名前コールと拍手。
tutiからは「は~い、tutiです」(笑)とひと言ずつ挨拶。みんな、カンパニーの仲間やスタッフやお客様とリアルで出会えて嬉しいと実感しながら感謝の言葉。最後の優也は手を大きく広げて充実感をアピール、感無量の言葉を語った。
ラインナップも賑やかに、スタオベの中でカテコは4回も! 盛り上がる中で終幕した。
松下優也はアニメ『夏雪ランデブー』OPテーマ「SEE YOU」がジンとくる。
アミューズ舞台 JEWELRY HOTEL
2012年7月19日 舞台演劇Amuse presents 舞台『JEWELRY HOTEL ジュエリーホテル』を観てきた。
『BLACK PEARL』『Mystic Topaz』に続く、【宝石シリーズ】最終章。
アミューズの若手が出演する舞台。ロビーは若い女性たちでごった返す。
“お客さまは宝石です”をモットーとする、三代続いた「ジュエリーホテル」も今や赤字経営の状況。起死回生を狙い雑誌記者のインタビューを受ける支配人だが、ダブルブッキングが発覚し、予期せぬトラブルが続出する。
ホテルのロビーを舞台にしたシチュエーション・コメディ。
会話に主を置く『FRONT LINE』と比べて、入れ代わり立ち代りのドタバタジタバタ感を押し出した、かなり強引な手法だ。
キャストの個性と魅力もあり、前方席のほうは笑いが絶えなかったが、後ろのほうは結構シビアだったような。
あまりにこの設定と状況と展開はムリがある。ホテル側がたった2人というのも頼りないし、ホテルを舞台にするには人数と役回り不足だ。
たまに笑ってみていたが、舞台ならではの面白味と会話の妙が感じられず、何度かウトウトしそうになった。
座長の植原卓也は支配人として忍耐強く奮闘。従業員の平間壮一は女性役までこなすが、女声はカワイイのに髭も残る顔はイマイチ。その女性に一目惚れしちゃう記者の戸谷公人は、爽やかな中に闇があってイイ。
カレーの王子様な加藤潤一が、背が高く温厚な癒しとなっていて良かった。あの王様はアラブ系なのかインド系なのか? 初舞台という冨田佳輔は、やや硬いがテンション高い芝居を持続。
風間由次郎、吉村卓也は役的にはショボイのに、目立った役に仕上げていた。
平埜生成は普通ぽく見えたが実はキーマン、声の使い分けに注目かな。
メイン所以外は、当初は役者名と顔の見分けがつかず、徐々に判明した次第w。
日替わりゲストは桜田通。久々のミッシェル登場に客席もわく。顔にソバカスを書き、テンション高いポーズを披露して舞台を席巻。黒い大きなマントは熱くてジャマなのか脱ぎ捨て、支配人を巻き込み愉快な味を提供していた。
通くんは久々に人前に出たらしく、プチ緊張もしていた様子。カテコのことをすっかり忘れてて、化粧を落とした素の顔で慌てて着替えて出てきたりと、相変わらずの天然ぶりを見せていた。
ラストのミラーボールは、客席を明るくミステリアスに照らして、とても綺麗だった。
エピローグのドンデン返しで、突然シリアス調に転じるのはお手のもの。よく考えれば、シリーズ全体のキーマンは“彼”だったのか。前2作をもう一度振り返りたい気分にさせられた。DVDは買わんけどね。
DVD撮影日なのに、色んなハプニングがあったらしく、夜公演に期待をかける面子だった。
『BLACK PEARL』『Mystic Topaz』に続く、【宝石シリーズ】最終章。
アミューズの若手が出演する舞台。ロビーは若い女性たちでごった返す。
“お客さまは宝石です”をモットーとする、三代続いた「ジュエリーホテル」も今や赤字経営の状況。起死回生を狙い雑誌記者のインタビューを受ける支配人だが、ダブルブッキングが発覚し、予期せぬトラブルが続出する。
ホテルのロビーを舞台にしたシチュエーション・コメディ。
会話に主を置く『FRONT LINE』と比べて、入れ代わり立ち代りのドタバタジタバタ感を押し出した、かなり強引な手法だ。
キャストの個性と魅力もあり、前方席のほうは笑いが絶えなかったが、後ろのほうは結構シビアだったような。
あまりにこの設定と状況と展開はムリがある。ホテル側がたった2人というのも頼りないし、ホテルを舞台にするには人数と役回り不足だ。
たまに笑ってみていたが、舞台ならではの面白味と会話の妙が感じられず、何度かウトウトしそうになった。
座長の植原卓也は支配人として忍耐強く奮闘。従業員の平間壮一は女性役までこなすが、女声はカワイイのに髭も残る顔はイマイチ。その女性に一目惚れしちゃう記者の戸谷公人は、爽やかな中に闇があってイイ。
カレーの王子様な加藤潤一が、背が高く温厚な癒しとなっていて良かった。あの王様はアラブ系なのかインド系なのか? 初舞台という冨田佳輔は、やや硬いがテンション高い芝居を持続。
風間由次郎、吉村卓也は役的にはショボイのに、目立った役に仕上げていた。
平埜生成は普通ぽく見えたが実はキーマン、声の使い分けに注目かな。
メイン所以外は、当初は役者名と顔の見分けがつかず、徐々に判明した次第w。
日替わりゲストは桜田通。久々のミッシェル登場に客席もわく。顔にソバカスを書き、テンション高いポーズを披露して舞台を席巻。黒い大きなマントは熱くてジャマなのか脱ぎ捨て、支配人を巻き込み愉快な味を提供していた。
通くんは久々に人前に出たらしく、プチ緊張もしていた様子。カテコのことをすっかり忘れてて、化粧を落とした素の顔で慌てて着替えて出てきたりと、相変わらずの天然ぶりを見せていた。
ラストのミラーボールは、客席を明るくミステリアスに照らして、とても綺麗だった。
エピローグのドンデン返しで、突然シリアス調に転じるのはお手のもの。よく考えれば、シリーズ全体のキーマンは“彼”だったのか。前2作をもう一度振り返りたい気分にさせられた。DVDは買わんけどね。
DVD撮影日なのに、色んなハプニングがあったらしく、夜公演に期待をかける面子だった。
劇場版 ポケットモンスター ベストウィッシュ 第2弾
2012年7月19日 映画『劇場版ポケットモンスター ベストウィッシュ』第2弾を観てきた。
夏はポケモン!
1998年の第一作から数えて15年目のポケモン映画は、9年振りの短編と長編の二本立て。
パンフは短編の絵本付き。
★短編『メロエッタのキラキラリサイタル』
夜空で歌うメロエッタの「メロディベリー」4つが突風で飛ばされ、ピカチュウたちが仲間と共に探してあげる話。
ピカチュウたちに対抗するニャースは、メロエッタに密かにラブラブv。でもなんだかんだと不運に見舞われ、ソーナンスと共に飛ばされる始末w。
面白いのは、探し回る先が“陸”“海”“空”とちゃんとテツを踏んでること。ギュっと濃縮された冒険ものだった。
夏菜のナレーションはチャームだが、「メロディベル」と聞こえるなぁ。
テレビと同じ、ももいろクローバーZが歌うEDテーマで踊るポケモンたちは、まるで『プリキュア』な住人たちw。
★長編『キュレムVS聖剣士ケルディオ』
冒頭から、聖剣士の三体と特訓している物語の主役・ケルディオ。
これが結構長くて、サトシやピカチュウたちが現われるまで15分待たねばならないw。
ひと言で「三銃士」ネタだった。昨年から今年にかけて「三銃士」作品が世にひしめいたが、おそらく昨年初めに思いついた話だと思われる。
ポケモンと世界を守っている聖剣士、コバルオン&ビリジオン&テラキオン。そのままアトス&アラミス&ポルトスな雰囲気(笑)。声は、山寺宏一&本田貴子&安元洋貴。
ケルディオがダルタニアン。無鉄砲で自信家で喧嘩っ早いが、いったん失敗すると怖気づきくじけちゃう、いまどきの少年を体現。
ケルディオがサトシたちに出会い励まされたことで、仲間の大切さを知り、恐れずくじけない勇気を持つ。少年の成長物語の王道だ。ケルディオの声は初主演となる中川翔子で、並々ならぬ意気込みが感じられる。
聖剣士を相手にするのが、最強の龍ポケモン、キュレム。昨年の映画の繋がりもあり、キュレムは一体でブラックとホワイトに姿を変え、その造詣映像が迫力満点。竹中直人声に似ているなと思ったキュレムの声は、最近話題の高橋克実。ちょっと『シレンとザギ』で出した声にも似てたり。ただキュレムは、暗躍する枢機卿やロシュフォールとは違い、聖剣士にとって超えねばならない壁という存在感に徹する。
松本梨香のサトシは、ケルディオを導く役でもあり、15年前と比べるとかなり成熟しちゃった感。ブラックなロケット団の出番はないが、声はポケモンで聞けるか。
「一人はみんなのために みんなは一人のために」と似たようなフレーズもあり、剣を重ねるシーンもあって、型通りのネタに安心して笑える。
「三人よりも四人」とケルディオ。『四銃士』ならぬ、四聖剣士となった続きも見てみたい気がする。
弁当売りでモブ出演したローラの主題歌「Memories」が綺麗なハーモニー。ローラって歌手だったんだと知ったw。
夏はポケモン!
1998年の第一作から数えて15年目のポケモン映画は、9年振りの短編と長編の二本立て。
パンフは短編の絵本付き。
★短編『メロエッタのキラキラリサイタル』
夜空で歌うメロエッタの「メロディベリー」4つが突風で飛ばされ、ピカチュウたちが仲間と共に探してあげる話。
ピカチュウたちに対抗するニャースは、メロエッタに密かにラブラブv。でもなんだかんだと不運に見舞われ、ソーナンスと共に飛ばされる始末w。
面白いのは、探し回る先が“陸”“海”“空”とちゃんとテツを踏んでること。ギュっと濃縮された冒険ものだった。
夏菜のナレーションはチャームだが、「メロディベル」と聞こえるなぁ。
テレビと同じ、ももいろクローバーZが歌うEDテーマで踊るポケモンたちは、まるで『プリキュア』な住人たちw。
★長編『キュレムVS聖剣士ケルディオ』
冒頭から、聖剣士の三体と特訓している物語の主役・ケルディオ。
これが結構長くて、サトシやピカチュウたちが現われるまで15分待たねばならないw。
ひと言で「三銃士」ネタだった。昨年から今年にかけて「三銃士」作品が世にひしめいたが、おそらく昨年初めに思いついた話だと思われる。
ポケモンと世界を守っている聖剣士、コバルオン&ビリジオン&テラキオン。そのままアトス&アラミス&ポルトスな雰囲気(笑)。声は、山寺宏一&本田貴子&安元洋貴。
ケルディオがダルタニアン。無鉄砲で自信家で喧嘩っ早いが、いったん失敗すると怖気づきくじけちゃう、いまどきの少年を体現。
ケルディオがサトシたちに出会い励まされたことで、仲間の大切さを知り、恐れずくじけない勇気を持つ。少年の成長物語の王道だ。ケルディオの声は初主演となる中川翔子で、並々ならぬ意気込みが感じられる。
聖剣士を相手にするのが、最強の龍ポケモン、キュレム。昨年の映画の繋がりもあり、キュレムは一体でブラックとホワイトに姿を変え、その造詣映像が迫力満点。竹中直人声に似ているなと思ったキュレムの声は、最近話題の高橋克実。ちょっと『シレンとザギ』で出した声にも似てたり。ただキュレムは、暗躍する枢機卿やロシュフォールとは違い、聖剣士にとって超えねばならない壁という存在感に徹する。
松本梨香のサトシは、ケルディオを導く役でもあり、15年前と比べるとかなり成熟しちゃった感。ブラックなロケット団の出番はないが、声はポケモンで聞けるか。
「一人はみんなのために みんなは一人のために」と似たようなフレーズもあり、剣を重ねるシーンもあって、型通りのネタに安心して笑える。
「三人よりも四人」とケルディオ。『四銃士』ならぬ、四聖剣士となった続きも見てみたい気がする。
弁当売りでモブ出演したローラの主題歌「Memories」が綺麗なハーモニー。ローラって歌手だったんだと知ったw。
しみじみ日本・乃木大将
2012年7月18日 舞台演劇こまつ座&ホリプロ公演『しみじみ日本・乃木大将』を観てきた。
井上ひさし生誕77フェスティバル2012のひとつ。
井上ひさし初期傑作を蜷川幸雄が演出。
明治天皇大葬の日の夕刻。大帝に殉死しようとする陸軍大将乃木希典と夫人のただならぬ様子に、人の言葉で喋る“馬格”となった愛馬たちが、主人の半生を顧みる話。
『ある馬の物語』では、馬になる役者と人になる役者で分れてたが、ここではメイン役者10人がみな馬の脚を演じる。更に5頭の馬の脚たちは“人”を演じ、いわば馬目線から人間を見た劇中劇という凝った手法だ。
当初は前脚も後脚も同じ台詞を同時に喋り息ぴったりだったのが、前脚と後脚が其々にどっちがエライ?対決になる。頭や脳に繋がってる前脚は知的な思考力担当で、性的な穴に繋がってる後脚は感情担当のようだ(後脚担当の役者は体が大きめw)。上半身は衣服を着けてるが下半身は馬足のまま、珍妙な格好で芝居をする役者は、まるで“馬人間”のようで滑稽にも見える。しかし夏真っ盛りのステージ、ぬいぐるみのような脚を身につけたままで、役者はさぞ蒸れて熱かっただろうw。
主人の乃木に一番可愛がられた馬「ことぶき」の前脚と後脚は、風間壮夫と吉田鋼太郎。二人とも其々に乃木大将も兼ねるから愉快(二人一役か)。主人はなぜ大帝に殉死しようとするのかを問う後脚に、前脚は劇によって乃木の半生を振り返らせ納得させようとする。いわばミステリーを追うホームズとワトソンな関係w(吉田さんはスパイもどきの役回りもあり)。
幕やカーテンを引いて場面作り、セットや小道具を移動させ、舞台上で着替えたりと、馬たちの奮闘ぶりが熱いw。
風間さんは凛々しいカリスマ性をもって男前でチャーミング。吉田さんの歌は声量があり、アクションも独り占めだ(笑)。根岸季衣は凛とした中に寂しさが篭もって人間味がある。
元宝塚の朝海ひかると香寿たつきは、馬の時は和装で可愛らしいのに、一転、誇張された宝塚キャラをハデハデキラキラに熱演し、ファンならずとも爆笑ものだ。
『仮面ライダーフォーゼ』から花壇もあったが、タチバナもとい江本先生も記憶に新しい山?一が、ドジでオチャメな副官やら色々と好演。
大石継太が、兄の弟だったりアブちゃんだったり大帝だったりを兼ねる功労者。
衣装の下は馬脚だろうなと思いつつ、天皇陛下と皇后がビシっと現われると妙な緊張感が宿る。大石さんと根岸さんの喋り方がまた上手い。
連隊旗は天皇そのものである、という乃木の失敗と覚悟を巧みに利用して、天皇のために命をかける忠臣、という“型”を乃木に背負わせ、世間にお上への忠義を広めていく軍の上層部。当の天皇もまた口が上手く、「先に死ぬなよ」と暖かい言葉で乃木を縛りにかかる。まんまと洗脳された乃木は妻を伴っていくが、妻の心中は息子二人を国に殺された恨みや絶望もあったのではないだろうか。
仇討ちはなかったが、切腹のやり方も公開していて、まるで主君に殉じた赤穂浪士たちと変わらない。乃木が全うした“型”は、江戸時代にもあり、大正から昭和の大戦まで脈々と受け継がれたのだから、これが日本国の恐ろしさだろう。
はたして乃木大将を主人とあおぐ馬たちも、乃木の後を追ったのだろうか。頭で考える勇み足の前脚を止めたのは、殉死はやっぱりオカシイぞと思った後脚ではなかろうか。後脚こそが、実は我々民衆の感覚そのものなのだろう。
唱歌や歌謡曲の替え歌がふんだんに唄われ、いかにも井上式音楽劇だ。電光掲示板に丹念に流れる歌詞は、まるで観客にも歌を誘っているかのようだ。劇中でもキャストが手拍子を誘ったり、率先して客席降りする吉田さんが観客にチョッカイを出したりする。
たぶん、この舞台は観客参加型なのだろう。いっぱい笑わせていっぱい手拍子させて、馬と観客の一体化を狙い、実は乃木大将を死に追いやった「日本」の馬鹿っぷりを、しみじみと笑い飛ばしたかったのかもしれない。
お上の“型”に無理やりハメられるのは嫌だが、自分から“型”を作るのは面白い。二幕冒頭で馬たちが揃って“乃木大将”の歌を唄う時は、歌詞も出てくるし、手拍子しながら私も一緒に歌い散らしていた。残念ながら手拍子は少なかった。この舞台はまだそこまで成熟していないらしい。
『鍋祭り』みたいに、いつかこの客席が手拍子と歌で大盛り上がりになったら、日本人も民衆から“型”を作り出せるかもしれない。
井上ひさし生誕77フェスティバル2012のひとつ。
井上ひさし初期傑作を蜷川幸雄が演出。
明治天皇大葬の日の夕刻。大帝に殉死しようとする陸軍大将乃木希典と夫人のただならぬ様子に、人の言葉で喋る“馬格”となった愛馬たちが、主人の半生を顧みる話。
『ある馬の物語』では、馬になる役者と人になる役者で分れてたが、ここではメイン役者10人がみな馬の脚を演じる。更に5頭の馬の脚たちは“人”を演じ、いわば馬目線から人間を見た劇中劇という凝った手法だ。
当初は前脚も後脚も同じ台詞を同時に喋り息ぴったりだったのが、前脚と後脚が其々にどっちがエライ?対決になる。頭や脳に繋がってる前脚は知的な思考力担当で、性的な穴に繋がってる後脚は感情担当のようだ(後脚担当の役者は体が大きめw)。上半身は衣服を着けてるが下半身は馬足のまま、珍妙な格好で芝居をする役者は、まるで“馬人間”のようで滑稽にも見える。しかし夏真っ盛りのステージ、ぬいぐるみのような脚を身につけたままで、役者はさぞ蒸れて熱かっただろうw。
主人の乃木に一番可愛がられた馬「ことぶき」の前脚と後脚は、風間壮夫と吉田鋼太郎。二人とも其々に乃木大将も兼ねるから愉快(二人一役か)。主人はなぜ大帝に殉死しようとするのかを問う後脚に、前脚は劇によって乃木の半生を振り返らせ納得させようとする。いわばミステリーを追うホームズとワトソンな関係w(吉田さんはスパイもどきの役回りもあり)。
幕やカーテンを引いて場面作り、セットや小道具を移動させ、舞台上で着替えたりと、馬たちの奮闘ぶりが熱いw。
風間さんは凛々しいカリスマ性をもって男前でチャーミング。吉田さんの歌は声量があり、アクションも独り占めだ(笑)。根岸季衣は凛とした中に寂しさが篭もって人間味がある。
元宝塚の朝海ひかると香寿たつきは、馬の時は和装で可愛らしいのに、一転、誇張された宝塚キャラをハデハデキラキラに熱演し、ファンならずとも爆笑ものだ。
『仮面ライダーフォーゼ』から花壇もあったが、タチバナもとい江本先生も記憶に新しい山?一が、ドジでオチャメな副官やら色々と好演。
大石継太が、兄の弟だったりアブちゃんだったり大帝だったりを兼ねる功労者。
衣装の下は馬脚だろうなと思いつつ、天皇陛下と皇后がビシっと現われると妙な緊張感が宿る。大石さんと根岸さんの喋り方がまた上手い。
連隊旗は天皇そのものである、という乃木の失敗と覚悟を巧みに利用して、天皇のために命をかける忠臣、という“型”を乃木に背負わせ、世間にお上への忠義を広めていく軍の上層部。当の天皇もまた口が上手く、「先に死ぬなよ」と暖かい言葉で乃木を縛りにかかる。まんまと洗脳された乃木は妻を伴っていくが、妻の心中は息子二人を国に殺された恨みや絶望もあったのではないだろうか。
仇討ちはなかったが、切腹のやり方も公開していて、まるで主君に殉じた赤穂浪士たちと変わらない。乃木が全うした“型”は、江戸時代にもあり、大正から昭和の大戦まで脈々と受け継がれたのだから、これが日本国の恐ろしさだろう。
はたして乃木大将を主人とあおぐ馬たちも、乃木の後を追ったのだろうか。頭で考える勇み足の前脚を止めたのは、殉死はやっぱりオカシイぞと思った後脚ではなかろうか。後脚こそが、実は我々民衆の感覚そのものなのだろう。
唱歌や歌謡曲の替え歌がふんだんに唄われ、いかにも井上式音楽劇だ。電光掲示板に丹念に流れる歌詞は、まるで観客にも歌を誘っているかのようだ。劇中でもキャストが手拍子を誘ったり、率先して客席降りする吉田さんが観客にチョッカイを出したりする。
たぶん、この舞台は観客参加型なのだろう。いっぱい笑わせていっぱい手拍子させて、馬と観客の一体化を狙い、実は乃木大将を死に追いやった「日本」の馬鹿っぷりを、しみじみと笑い飛ばしたかったのかもしれない。
お上の“型”に無理やりハメられるのは嫌だが、自分から“型”を作るのは面白い。二幕冒頭で馬たちが揃って“乃木大将”の歌を唄う時は、歌詞も出てくるし、手拍子しながら私も一緒に歌い散らしていた。残念ながら手拍子は少なかった。この舞台はまだそこまで成熟していないらしい。
『鍋祭り』みたいに、いつかこの客席が手拍子と歌で大盛り上がりになったら、日本人も民衆から“型”を作り出せるかもしれない。
舞台 MOON SAGA 義経秘伝
2012年7月17日 舞台演劇 コメント (2)舞台『MOON SAGA 義経秘伝』を観てきた。
昨年の『眠狂四郎無頼控』と同じ位チケットが高いが、そこは何とか^^;。
原作・脚本・演出・主演はGACKT。今回は企画協力と衣装コンセプトデザインでCLAMPが参加しているので注目を集めた。
舞台は平安時代、平家を追討しようとする源氏サイド。「人間」と「物の怪」が交わり出現した、特殊な“チカラ”をもつ「者ノ不」たちの宿命と戦いを描く。
主人公・義経も「者ノ不」だが、チカラの覚醒が不明なまま、兄・頼朝の命で、血よりも濃い絆をもつ義仲との戦いを余儀なくされる。
アニメによくありそうなファンタジー・バトルで、CLAMPがいかにも描きそうな話だ。
プロローグや説明のナレーションは若本規夫で、若本節が暗転中の会場を席巻w。
“日本の舞台史を覆す”が煽りだが、高品質のVISUALIVEという印象だ。
映像&芝居+アクションの舞台。『ペルソナ4』や『銀英伝第二章』が浮かぶ。
かなり金がかかっている映像が、とにかくクォリティーが高くて美しく完璧だ。
映像に合わせた役者のアクションも見事。炎や地割れなど“チカラ”の殆どは映像で表現される。
早乙女太一は「物の怪」の一人、影の役だが、映像と重ねたバトルアクションが見どころの一つ。なめらかにしなやかに動く太一の身体と、刀の切れ筋や血しぶきの鮮烈な映像が重なって、美しい戦闘乱舞が描かれた。
ただ今回の物語の主役は、前川泰之が演じる義仲と、大和悠河が演じる巴御前だろう。前川さんは野性味の声と凛々しい外見。大和さんは爽やかな色気で美しく、颯爽とした立ち姿で殺陣も見どころだ。律儀で雄々しい「鬼の義仲」と、夫を心身ともに支える健気な巴。夫婦仲のいいやり取りは微笑ましく、後の壮絶な別れが切なく迫る。
義経の相棒である弁慶は、古本新之輔の高めの声が気になったが、お笑い担当のムードメーカーぶり。三郎は治癒力のイヤシ系で『ふしぎ遊戯』のミツカケみたいだ。どんぐり(どんぶり?)兄弟もそれなりのテンション。
みんな其々にキャラ立ちして“チカラ”も発揮しているのに、肝心の義経のキャラがいまひとつ。GACKT本人の存在感だけが突出しているようだ。
GACKTの義経は少年の面影を残して若々しく純粋だ。背の高い義仲や三郎に囲まれると丸っこく見えるが、外見は『陰陽師』の植木豪タイプに近いかな。でも静はおらず、ダンスもしないw。
盲目的に信じる頼朝と大好きな義仲との板挟みで、悩み葛藤する義経だが、何をどうしたいのか具体的に伝わってこない。流されるままの世間知らずでお馬鹿な末っ子としか映らないw。
GACKTのクールな格好良さが発揮されるのは後半の30分から。武器は両剣の小平太、変貌ぶりは長次の“ろ組”仕様で、『ミュんたま』ぽいアクションに見えるw。もう少し早めに出現してくれれはいいのに。一応決着がつき、さあこれからという時に終了。そして“続”の文字。やっぱ続編があったんかい!?(笑)
エピローグの酒宴のシーンは、どこか『最遊記』もろもろの場面に似ている気がしたw。
仮に続編があれば、頼朝の大橋吾郎、政子の鈴花奈々も続投かな。二人の金ピカ衣装がゴージャスで、お付の者たちの覆面な衣装と同様、CLAMPらしいテイストが現われていた。
女性コロスの新体操ばりの体の柔らかさが目をひく。男性コロスの中には、大和さんのデッカイ胸や腰に触れる美味しい役回りもいたw。
最後はGACKTが唄う大らかなテーマ曲がステージを彩り、神威楽斗のメッセージを映す。
“神威”といえば、CLAMPの『X』と『ツバサ』にいたキャラだなと思い出した。
休憩なしの2時間15分はイイが、チケットの高さはリピートし難いものがある。
昨年の『眠狂四郎無頼控』と同じ位チケットが高いが、そこは何とか^^;。
原作・脚本・演出・主演はGACKT。今回は企画協力と衣装コンセプトデザインでCLAMPが参加しているので注目を集めた。
舞台は平安時代、平家を追討しようとする源氏サイド。「人間」と「物の怪」が交わり出現した、特殊な“チカラ”をもつ「者ノ不」たちの宿命と戦いを描く。
主人公・義経も「者ノ不」だが、チカラの覚醒が不明なまま、兄・頼朝の命で、血よりも濃い絆をもつ義仲との戦いを余儀なくされる。
アニメによくありそうなファンタジー・バトルで、CLAMPがいかにも描きそうな話だ。
プロローグや説明のナレーションは若本規夫で、若本節が暗転中の会場を席巻w。
“日本の舞台史を覆す”が煽りだが、高品質のVISUALIVEという印象だ。
映像&芝居+アクションの舞台。『ペルソナ4』や『銀英伝第二章』が浮かぶ。
かなり金がかかっている映像が、とにかくクォリティーが高くて美しく完璧だ。
映像に合わせた役者のアクションも見事。炎や地割れなど“チカラ”の殆どは映像で表現される。
早乙女太一は「物の怪」の一人、影の役だが、映像と重ねたバトルアクションが見どころの一つ。なめらかにしなやかに動く太一の身体と、刀の切れ筋や血しぶきの鮮烈な映像が重なって、美しい戦闘乱舞が描かれた。
ただ今回の物語の主役は、前川泰之が演じる義仲と、大和悠河が演じる巴御前だろう。前川さんは野性味の声と凛々しい外見。大和さんは爽やかな色気で美しく、颯爽とした立ち姿で殺陣も見どころだ。律儀で雄々しい「鬼の義仲」と、夫を心身ともに支える健気な巴。夫婦仲のいいやり取りは微笑ましく、後の壮絶な別れが切なく迫る。
義経の相棒である弁慶は、古本新之輔の高めの声が気になったが、お笑い担当のムードメーカーぶり。三郎は治癒力のイヤシ系で『ふしぎ遊戯』のミツカケみたいだ。どんぐり(どんぶり?)兄弟もそれなりのテンション。
みんな其々にキャラ立ちして“チカラ”も発揮しているのに、肝心の義経のキャラがいまひとつ。GACKT本人の存在感だけが突出しているようだ。
GACKTの義経は少年の面影を残して若々しく純粋だ。背の高い義仲や三郎に囲まれると丸っこく見えるが、外見は『陰陽師』の植木豪タイプに近いかな。でも静はおらず、ダンスもしないw。
盲目的に信じる頼朝と大好きな義仲との板挟みで、悩み葛藤する義経だが、何をどうしたいのか具体的に伝わってこない。流されるままの世間知らずでお馬鹿な末っ子としか映らないw。
GACKTのクールな格好良さが発揮されるのは後半の30分から。武器は両剣の小平太、変貌ぶりは長次の“ろ組”仕様で、『ミュんたま』ぽいアクションに見えるw。もう少し早めに出現してくれれはいいのに。一応決着がつき、さあこれからという時に終了。そして“続”の文字。やっぱ続編があったんかい!?(笑)
エピローグの酒宴のシーンは、どこか『最遊記』もろもろの場面に似ている気がしたw。
仮に続編があれば、頼朝の大橋吾郎、政子の鈴花奈々も続投かな。二人の金ピカ衣装がゴージャスで、お付の者たちの覆面な衣装と同様、CLAMPらしいテイストが現われていた。
女性コロスの新体操ばりの体の柔らかさが目をひく。男性コロスの中には、大和さんのデッカイ胸や腰に触れる美味しい役回りもいたw。
最後はGACKTが唄う大らかなテーマ曲がステージを彩り、神威楽斗のメッセージを映す。
“神威”といえば、CLAMPの『X』と『ツバサ』にいたキャラだなと思い出した。
休憩なしの2時間15分はイイが、チケットの高さはリピートし難いものがある。
大江戸鍋祭 最後の最後に上映会 午後の部
2012年7月16日 イベント『大江戸鍋祭 最後の最後に上映会』午後の部に行ってきた。
年末に明治座で上演された『大江戸鍋祭』。
3月14日には上映会イベントも開催され、まだ引き摺るのかっ!?と思ったが、これが“本当に最後”だときかされれば、やはり行きたくなるのがファン心w。
7月16日の“海の日”とは何も関わりがなさそうだが、集まったファン多数の満席状態。本公演は観ていない新規ファンも少なくなさそうだ。
『ザ・ベストハウス』以来のブッキー(穴吹一朗)の前説の後、先ずは上映。
上映を観るのは2度目なので、それほど目を凝らすというわけでもない。ただ「ワンポイント忠臣蔵」コーナーで、松の廊下は江戸東京博物館で観れるよ~の宣伝文句に、リアルに頷いて見たw。
郡兵衛&安兵衛&お岩の歌のシーンで、黒スーツで踊る4人(大山&龍介&村井&伊澤)がリアルにステージに出てくるサプライズ! クールに踊ってくれて、会場は忽ち割れんばかりの興奮状態w。画面のお岩さんの歌唱力が耳にとまったが、考えれば『天使たち』で観た長倉正明だったっけ。幽霊のあとは天使役かw。
お岩さんと赤穂浪士との関係も、先日観た舞台『四谷怪談』ほどではなかったが、「ワンポイント忠臣蔵」でちゃんと語られているのも認識。3月から3ヶ月経って、あらたに気づくことも色々ある。
吉保(ギター付き)&綱吉&コーラスの歌もいいが、やはり片岡&殿が大石に向かって歌う「月が綺麗だ」が一番ジンとくる。大山真志&矢崎広の歌は絶品だな。
上映後舞台挨拶。
司会は佐藤貴史、メインパーソナリティは三上真史と村井良大。早速劇中であった“三上イジリ”で、村井が「セフレ」の爆弾発言w。それにしてもDならぬ、K-BOYSっていうのはオモロイ。
ゲストの松の廊下走り隊7が登場。リーダー(矢崎広)げんげん(大山真志)えもやん(伊澤勇貴)さんちゃん(白又敦)ちからっち(丸山隼)たけばやし(二瓶拓也)兄の弟(五十嵐麻朝)。ちからっち金髪で、さんちゃん背が伸びて、たけばやしは相変わらずこけしw。
「僕たち松の廊下走り隊は本日をもって解散します!」ってことで、解散までの物語をリーディング寸劇。
殿が歌舞伎の道で、浪士達が火消しとして生きる、あれからの話。リーダーとげんげんの小芝居が細かいw。さんちゃんは魔法で生き返ったらしいw。赤穂浪士として人気が出たので、歌でも出してみようかと集まる。名前がバレるのであだ名で呼ぶことに。一人足りないところへ、大学が。あだ名はあくまで「兄の弟」w。
「よーし、皆のもの!」とリーダー発揮も、台本を見るのに「えと、どこだ?」。盛り上がる中、げんげんにはソロの話もw。
そこへ吉保が登場。「そろそろ潮時かもしれぬ」と、この人気振りをほおってはおけない幕府の立場を語る。「よーし!解散しよう!」と潔いリーダー。殿のお傍にずっといたいと言うげんげんに、「これからは自分のために生きてくれ」とリーダー。ハッハッハッと笑い合い追いかける7人。「気合入れていくぞ!」と円陣を組んで「オー!」。
「見事な解散ぶりだった。褒めてつかわす」と上様と殿が握手。他の6人が「忠臣蔵あるある」を披露(拍手)。
会場スタンディングで、ライトも賑やかな中、松の廊下走り隊7のラストライブ「KIRAKIRAKIRAキラーズ♪」。クールなダンスが最高!
続いて、大石役を村井が担当し、げんげん&リーダーの劇中歌「月が綺麗だ♪」。手フリも綺麗にジーンとなった。
最後に告知。「ぼくとしょ2」で眼鏡をかけたりゅう&ユキヒロ&かっちが登場。ムライとまぁくんも出るが、『クール』で出れないミカミの代わりにゆーき。ヒロシの『マクベス』は映像告知。全部観たいねw。
私が参加する名作『大江戸鍋祭』もこれにて終了。夜の部の第九もさぞ盛り上がっただろう。半年もよく続いたもんだが、年末年始には何を仕掛けてくるのか。
とりあえず渋谷パルコ開催の『戦国鍋TV』だ。
年末に明治座で上演された『大江戸鍋祭』。
3月14日には上映会イベントも開催され、まだ引き摺るのかっ!?と思ったが、これが“本当に最後”だときかされれば、やはり行きたくなるのがファン心w。
7月16日の“海の日”とは何も関わりがなさそうだが、集まったファン多数の満席状態。本公演は観ていない新規ファンも少なくなさそうだ。
『ザ・ベストハウス』以来のブッキー(穴吹一朗)の前説の後、先ずは上映。
上映を観るのは2度目なので、それほど目を凝らすというわけでもない。ただ「ワンポイント忠臣蔵」コーナーで、松の廊下は江戸東京博物館で観れるよ~の宣伝文句に、リアルに頷いて見たw。
郡兵衛&安兵衛&お岩の歌のシーンで、黒スーツで踊る4人(大山&龍介&村井&伊澤)がリアルにステージに出てくるサプライズ! クールに踊ってくれて、会場は忽ち割れんばかりの興奮状態w。画面のお岩さんの歌唱力が耳にとまったが、考えれば『天使たち』で観た長倉正明だったっけ。幽霊のあとは天使役かw。
お岩さんと赤穂浪士との関係も、先日観た舞台『四谷怪談』ほどではなかったが、「ワンポイント忠臣蔵」でちゃんと語られているのも認識。3月から3ヶ月経って、あらたに気づくことも色々ある。
吉保(ギター付き)&綱吉&コーラスの歌もいいが、やはり片岡&殿が大石に向かって歌う「月が綺麗だ」が一番ジンとくる。大山真志&矢崎広の歌は絶品だな。
上映後舞台挨拶。
司会は佐藤貴史、メインパーソナリティは三上真史と村井良大。早速劇中であった“三上イジリ”で、村井が「セフレ」の爆弾発言w。それにしてもDならぬ、K-BOYSっていうのはオモロイ。
ゲストの松の廊下走り隊7が登場。リーダー(矢崎広)げんげん(大山真志)えもやん(伊澤勇貴)さんちゃん(白又敦)ちからっち(丸山隼)たけばやし(二瓶拓也)兄の弟(五十嵐麻朝)。ちからっち金髪で、さんちゃん背が伸びて、たけばやしは相変わらずこけしw。
「僕たち松の廊下走り隊は本日をもって解散します!」ってことで、解散までの物語をリーディング寸劇。
殿が歌舞伎の道で、浪士達が火消しとして生きる、あれからの話。リーダーとげんげんの小芝居が細かいw。さんちゃんは魔法で生き返ったらしいw。赤穂浪士として人気が出たので、歌でも出してみようかと集まる。名前がバレるのであだ名で呼ぶことに。一人足りないところへ、大学が。あだ名はあくまで「兄の弟」w。
「よーし、皆のもの!」とリーダー発揮も、台本を見るのに「えと、どこだ?」。盛り上がる中、げんげんにはソロの話もw。
そこへ吉保が登場。「そろそろ潮時かもしれぬ」と、この人気振りをほおってはおけない幕府の立場を語る。「よーし!解散しよう!」と潔いリーダー。殿のお傍にずっといたいと言うげんげんに、「これからは自分のために生きてくれ」とリーダー。ハッハッハッと笑い合い追いかける7人。「気合入れていくぞ!」と円陣を組んで「オー!」。
「見事な解散ぶりだった。褒めてつかわす」と上様と殿が握手。他の6人が「忠臣蔵あるある」を披露(拍手)。
会場スタンディングで、ライトも賑やかな中、松の廊下走り隊7のラストライブ「KIRAKIRAKIRAキラーズ♪」。クールなダンスが最高!
続いて、大石役を村井が担当し、げんげん&リーダーの劇中歌「月が綺麗だ♪」。手フリも綺麗にジーンとなった。
最後に告知。「ぼくとしょ2」で眼鏡をかけたりゅう&ユキヒロ&かっちが登場。ムライとまぁくんも出るが、『クール』で出れないミカミの代わりにゆーき。ヒロシの『マクベス』は映像告知。全部観たいねw。
私が参加する名作『大江戸鍋祭』もこれにて終了。夜の部の第九もさぞ盛り上がっただろう。半年もよく続いたもんだが、年末年始には何を仕掛けてくるのか。
とりあえず渋谷パルコ開催の『戦国鍋TV』だ。
江戸東京博物館特別展 日本橋
2012年7月15日 生活時事16日までの招待券があったので、江戸東京博物館 開館20周年記念特別展『日本橋~描かれたランドマークの400年~』に行ってみた。
日本橋が架かってから400年以上、石の橋が架かってから今年で101年目。
博物館で所蔵している「日本橋を描いた絵」を集めて展示、絵葉書や写真や人力車なども加え、日本橋の性格や歴史をより鮮明に浮かび上がらせている。
日本橋の絵ばかり見ても…とあまり期待していなかったが、日本橋や社会の変化だけでなく、その時代ごとの人びとの様子や関心などが見えてきて、意外と面白かった。
第一章は、都市・江戸の橋。「江戸名所一覧双六」は江戸全体の地図と双六をマッチングさせ遊び心満載だ。長さ約10メートルの絵巻「隅田川風物図巻」は、“影からくり絵”という細工が特徴で、照明を工夫することで、早朝から夜景までの風景を見事に再現させていて面白い。規模も方法も違うけれど、これはスカイツリーで見た“東京時空ナビ”とソックリの嗜好ではないか、と今も昔も変わらぬ人々の愉しみを感じた。
第二章は、江戸城と富士山と魚河岸を絡ませた日本橋。葛飾北斎の“遠近法”や“透視図法”を用いた日本橋の絵が目をひく。歌川広重による、日本橋に一番接近した絵もあった。当時オランダ人が宿す「長崎屋」も日本橋周辺にあり、野次馬たちが見学する絵も愉快。日本橋近くの版元から出版された杉田玄白の「解体新書」も初めて目にした。
第三章は、文明開化と日本橋。西洋型木橋となり、日本橋を行き交うのはいろんな種類の“車”に変わった。秋葉大助によって人力車製造の店「秋葉商店」が繁盛する絵もあったが、電気とオタクの街“アキバ”に直結したのは言うまでもないw。“車”と共に、都電や新橋ステーションに代表される蒸気車の絵もあり、交通の歴史をまざまざと感じさせた。
第四章は、石で造られた日本橋。日本橋開通記念で記念誌も出され、家族揃っての渡り初めや練り歩きした自慢げな記念写真も飾られる。日本橋の夜景ももはや絵から写真にとってかわられたようだ。だが関東大震災が起こり、延焼した日本橋界隈は二年半の後に復興をしたようだ。見比べるための絵が残っており、人びとの生きるパワーを見せ付けられた。
そして今や、日本橋の上に高速道路が通る。日本橋の空に鉄骨の橋が架かるなど、江戸の人びとは想像だにしなかっただろう。
販売グッズの中に、江戸時代と現代の詳細な地図が描かれたクリアファイルがあり、見比べてみると興味深い。いつかまたスカイツリーに行く時は、これをもって景色を眺めたら分り易いかもしれない。
ついでに常設展示室へ。
幕末期の日本橋の北側半分を、当時と同じケヤキとヒノキを使って実物大で復元した橋が名物となっているが、あらためて足を運ぶと感じるものがある。以前行った時より、日本橋の下も明るくなっていた。
展示物の中でひと際注目したのが「江戸城・松の廊下」の復元模型。明日は3月14日でも12月14日でもないが、討ち入りじゃー!w
日本橋が架かってから400年以上、石の橋が架かってから今年で101年目。
博物館で所蔵している「日本橋を描いた絵」を集めて展示、絵葉書や写真や人力車なども加え、日本橋の性格や歴史をより鮮明に浮かび上がらせている。
日本橋の絵ばかり見ても…とあまり期待していなかったが、日本橋や社会の変化だけでなく、その時代ごとの人びとの様子や関心などが見えてきて、意外と面白かった。
第一章は、都市・江戸の橋。「江戸名所一覧双六」は江戸全体の地図と双六をマッチングさせ遊び心満載だ。長さ約10メートルの絵巻「隅田川風物図巻」は、“影からくり絵”という細工が特徴で、照明を工夫することで、早朝から夜景までの風景を見事に再現させていて面白い。規模も方法も違うけれど、これはスカイツリーで見た“東京時空ナビ”とソックリの嗜好ではないか、と今も昔も変わらぬ人々の愉しみを感じた。
第二章は、江戸城と富士山と魚河岸を絡ませた日本橋。葛飾北斎の“遠近法”や“透視図法”を用いた日本橋の絵が目をひく。歌川広重による、日本橋に一番接近した絵もあった。当時オランダ人が宿す「長崎屋」も日本橋周辺にあり、野次馬たちが見学する絵も愉快。日本橋近くの版元から出版された杉田玄白の「解体新書」も初めて目にした。
第三章は、文明開化と日本橋。西洋型木橋となり、日本橋を行き交うのはいろんな種類の“車”に変わった。秋葉大助によって人力車製造の店「秋葉商店」が繁盛する絵もあったが、電気とオタクの街“アキバ”に直結したのは言うまでもないw。“車”と共に、都電や新橋ステーションに代表される蒸気車の絵もあり、交通の歴史をまざまざと感じさせた。
第四章は、石で造られた日本橋。日本橋開通記念で記念誌も出され、家族揃っての渡り初めや練り歩きした自慢げな記念写真も飾られる。日本橋の夜景ももはや絵から写真にとってかわられたようだ。だが関東大震災が起こり、延焼した日本橋界隈は二年半の後に復興をしたようだ。見比べるための絵が残っており、人びとの生きるパワーを見せ付けられた。
そして今や、日本橋の上に高速道路が通る。日本橋の空に鉄骨の橋が架かるなど、江戸の人びとは想像だにしなかっただろう。
販売グッズの中に、江戸時代と現代の詳細な地図が描かれたクリアファイルがあり、見比べてみると興味深い。いつかまたスカイツリーに行く時は、これをもって景色を眺めたら分り易いかもしれない。
ついでに常設展示室へ。
幕末期の日本橋の北側半分を、当時と同じケヤキとヒノキを使って実物大で復元した橋が名物となっているが、あらためて足を運ぶと感じるものがある。以前行った時より、日本橋の下も明るくなっていた。
展示物の中でひと際注目したのが「江戸城・松の廊下」の復元模型。明日は3月14日でも12月14日でもないが、討ち入りじゃー!w
ミュージカル スリル・ミー 良小ペア初日
2012年7月15日 舞台演劇ミュージカル『スリル・ミー』初日を観てきた。
刑務所での囚人の仮釈放審議委員会で、「私」は34年前の未成年の時に「彼」と共に犯した少年誘拐殺人事件の詳細について語り始める。
1924年に実際に起きた事件をモチーフに、ステファン・ドルギノフが原作・脚本・音楽を担当。俳優2人と1台のピアノだけで贈る。
昨年9月に日本初演、オリジナルキャスト2組に加え、新キャスト1組と韓国キャスト1組を加えた計4組のキャストで今夏上演される。
開場後にタイプライター不具合のアナウンスが流れ、異例の15分遅れでの開演。
私にとっては初スリル・ミー。
初見は新キャストの良知真次×小西遼生コンビだ。
「私」も「彼」もゲイの設定で、ある程度期待と覚悟はしていたが。
これは、究極のボーイズ・ラブだ!
今までコミックやアニメやドラマCDなど2次元で観ていたBLが、舞台として3次元、いや3D化されて、目に耳に飛び込んで引き込まれる。
実際、客席中央前方は潰されて張り出し舞台になり、二人が前寄りに並ぶと、ホントにこちらまで迫り来るように飛び出してくる。緊張感と喜びを初めて味わうのに、今日は真ん中席で良かった。
二人とも上下に左右にふんだんによく動く。ステージサイトシートもそれなりに近くで観えるだろう。
良知真次は声や姿勢を巧みに変えて50代と10代を表現。眼鏡をかけるとアブちゃんに見えるw。「私」視点で展開するので、つい共鳴したくなる。だが「私」の真骨頂は後半、良知さんの様々な表情と芝居を堪能できる。
小西遼生のこれほどクールな芝居を観るのは、『HUNTER×HUNTER』のクロロ以来だろうかw。腹を立て靴でガツンガツンしたり、家族に絶望したり、新鮮な顔も覗かせる。「彼」は台詞よりも歌のほうが聴き取り易く伝わった。
ソロもいいが、二人が会話のように歌と歌を絡ませてぶつけ合うところはゾクゾクさせる。電話機をもって会話する場面も、二人が向き合う距離感に愛と裏切りが交錯するようでゾクリとくる。
唄い終わった後にも、ピアノ演奏が続くのも不気味さと不安を残す。黒っぽい舞台が、時に染まる赤が鮮烈だ。
「私」&「彼」。攻めが受けに、受けが攻めになる。Sは実はMだったり、MはSにもなりうる。
二度のキスシーンを含め、抱きしめたり抱擁されたり、押し倒したり倒されたり、色んな意味で濃厚で強烈で刺激的。ネクタイを緩めボタンを外して横になった後、すぐまた上着を着るまでの間に彼らに何が起こったのか、想像させるだけなのがまた煽る。
2次元の耽美でエロいシーンがそのまま舞台で再現されているようで、ドキドキした熱っぽさがたまらなかった。しかも演じ手は大好きな二人組。これ以上の眼福はない。ずっとずっと観ていたい。
初日はストーリーを追うのに神経を使ったが、意外と予想通りでもあった。あの展開と心情こそ、腐女子が好むBLだからw。
今度観る時は、絡みのひとつひとつ、歌の1曲ワンフレーズをもっとじっくり味わってみたい。
カテコ1は、ピアノの方も迎えて、高揚感が続いている二人。
カテコ2は、良知さんから手を出して遼生さんも握手しようとしたら、スルリと抜けるお茶目な良知さんと悔しそうな顔の遼生さん。可愛いv。
カテコ3で、肩を組み合って登場した二人。今度こそ握手かと思いきや、ガッツリ抱き合う良知さんと遼生さん。微笑ましい拍手。
日本人キャスト2組も見比べたいためにチケット確保。そちらの席のほうが良かったりw。
来週は田代さん&新納さん(ラッキーにもトーク回)。続いて松下さん&柿澤さん(ラッキーにも遼生さんゲスト回)。いろんなスリルにワクワクしそう。
刑務所での囚人の仮釈放審議委員会で、「私」は34年前の未成年の時に「彼」と共に犯した少年誘拐殺人事件の詳細について語り始める。
1924年に実際に起きた事件をモチーフに、ステファン・ドルギノフが原作・脚本・音楽を担当。俳優2人と1台のピアノだけで贈る。
昨年9月に日本初演、オリジナルキャスト2組に加え、新キャスト1組と韓国キャスト1組を加えた計4組のキャストで今夏上演される。
開場後にタイプライター不具合のアナウンスが流れ、異例の15分遅れでの開演。
私にとっては初スリル・ミー。
初見は新キャストの良知真次×小西遼生コンビだ。
「私」も「彼」もゲイの設定で、ある程度期待と覚悟はしていたが。
これは、究極のボーイズ・ラブだ!
今までコミックやアニメやドラマCDなど2次元で観ていたBLが、舞台として3次元、いや3D化されて、目に耳に飛び込んで引き込まれる。
実際、客席中央前方は潰されて張り出し舞台になり、二人が前寄りに並ぶと、ホントにこちらまで迫り来るように飛び出してくる。緊張感と喜びを初めて味わうのに、今日は真ん中席で良かった。
二人とも上下に左右にふんだんによく動く。ステージサイトシートもそれなりに近くで観えるだろう。
良知真次は声や姿勢を巧みに変えて50代と10代を表現。眼鏡をかけるとアブちゃんに見えるw。「私」視点で展開するので、つい共鳴したくなる。だが「私」の真骨頂は後半、良知さんの様々な表情と芝居を堪能できる。
小西遼生のこれほどクールな芝居を観るのは、『HUNTER×HUNTER』のクロロ以来だろうかw。腹を立て靴でガツンガツンしたり、家族に絶望したり、新鮮な顔も覗かせる。「彼」は台詞よりも歌のほうが聴き取り易く伝わった。
ソロもいいが、二人が会話のように歌と歌を絡ませてぶつけ合うところはゾクゾクさせる。電話機をもって会話する場面も、二人が向き合う距離感に愛と裏切りが交錯するようでゾクリとくる。
唄い終わった後にも、ピアノ演奏が続くのも不気味さと不安を残す。黒っぽい舞台が、時に染まる赤が鮮烈だ。
「私」&「彼」。攻めが受けに、受けが攻めになる。Sは実はMだったり、MはSにもなりうる。
二度のキスシーンを含め、抱きしめたり抱擁されたり、押し倒したり倒されたり、色んな意味で濃厚で強烈で刺激的。ネクタイを緩めボタンを外して横になった後、すぐまた上着を着るまでの間に彼らに何が起こったのか、想像させるだけなのがまた煽る。
2次元の耽美でエロいシーンがそのまま舞台で再現されているようで、ドキドキした熱っぽさがたまらなかった。しかも演じ手は大好きな二人組。これ以上の眼福はない。ずっとずっと観ていたい。
初日はストーリーを追うのに神経を使ったが、意外と予想通りでもあった。あの展開と心情こそ、腐女子が好むBLだからw。
今度観る時は、絡みのひとつひとつ、歌の1曲ワンフレーズをもっとじっくり味わってみたい。
カテコ1は、ピアノの方も迎えて、高揚感が続いている二人。
カテコ2は、良知さんから手を出して遼生さんも握手しようとしたら、スルリと抜けるお茶目な良知さんと悔しそうな顔の遼生さん。可愛いv。
カテコ3で、肩を組み合って登場した二人。今度こそ握手かと思いきや、ガッツリ抱き合う良知さんと遼生さん。微笑ましい拍手。
日本人キャスト2組も見比べたいためにチケット確保。そちらの席のほうが良かったりw。
来週は田代さん&新納さん(ラッキーにもトーク回)。続いて松下さん&柿澤さん(ラッキーにも遼生さんゲスト回)。いろんなスリルにワクワクしそう。
ミュージカル 忍たま乱太郎 第3弾再演 2回目
2012年7月14日 舞台演劇ミュージカル『忍たま乱太郎』第3弾再演の2回目を観てきた。
初日と違って今日は後方席。全体を見渡すことであれこれと気づけてまずまず良かった。
初日から一週間以上も経ち、さぞ色々なことがあったのだろう。くの一の前説で、小平太@アッキーのことばかり前説で話題にしてたことが分ったが、いったいどんな裏話をしていたのか気になるw。
歌ありダンスあり、アクションあり芝居ありで誰もが楽しめる舞台。ニコニコ動画のカメラもがっつり入っていた。
初日と比べて、歌が随分と進歩していた。土井先生の声もよく出ていたし、利吉もきっちり歌う。一年生の歌唱力やリズム感はもちろん、五年生の歌も明瞭に出ていた。全体を見ながら手拍子は形だけにしたので、六年生のバラード系の曲をじっくり聴けた。前半の「かわいい後輩たち」に何故か現実に起きてるイジメ問題が浮かんで胸がジンとなり、お互いにリスペクトできる六年生を羨ましく思った。初日はエア演奏に気を取られた長次の「無口でやさしく…」も歌詞をじっくり味わい、前山くんの歌もなかなか上手いと思った。小平太が珍しく真摯に唄い出す「いつかはお前たちも…」も心を晴れ晴れとさせる想いを感じた。
感動と共に、笑いもいっぱい運んでくれるのがお約束。
「ニコニコ動画」を強調して、「利子ちゃーん!って弾幕張ってね」と言ってのける利吉@末野さんナイスw。その利吉もドクタケにY字をヤられたり体操技を披露したりと、再演はコミカルでプロな利吉が目立った。
牢屋の扉が壊される前に壊れたりw、立ち回りで武器がこぼれ落ちたりと、ハプニングは色々起きれど、全部笑えてしまうのがミュんたま。
劇中では、留三郎&文次郎、文次郎&小平太の組み合わせがこびり付いたが、カテコではやはり組別のカップリングw。一年生も2人ずつ出てきて、2人×6カップルで登場、前もってネタを仕込んでくる組もいる。観ながら、これって『遙かなる時空の中で』の天地組と同じ状態だなと微笑ましく思った。男の子2人組って何でもかんでもイイもんだw。
「勇気100%」は舞台バックに歌詞付き。五年生は2階へ。六年生の客席降り&ハイタッチに忽ち沸く会場。後方席にも小平太や長次が来てくれて、ステージの帰り道に竹谷も来てニッコリ。
キャストもスタッフも全力ギンギンで、お客さんとの一体感も楽しく、今まで観た中では最高のミュんたまだったと思う。
ただ残念なのは、ストーリーとしてはまとまり感が薄く、最低のレベルだったこと。主役は仙蔵だと思いきや、後半は伊作や長次が目立っていたり。キーマンの山賊1号は結局自己完結し、仙蔵との絡みもない。上級生や下級生の繋がりや見せ場はあれど、登場人物の感情の推移や成長の様子が伝わってこない。
キャストやネタやギャグに頼らず、物語として見るに値するものを提供して貰いたい。
第四弾も来年あるそうだが、六年生は入れ替えになるようだ。一年生も、きり丸なんて伊作より背が高くなってるし、続投はムリそうだ。でも山田先生&土井先生&利吉だけでも続投して頂きたい。
 ̄
アフターお楽しみ会。初日はなかったが、この一週間、またコレをやってたのか。
今回は初の六年生全員集合で、六年生組対抗大運動会!(^o^) 伊作&留三郎(は組)仙蔵&文次郎(い組)小平太&長次(ろ組)が定位置の並び。競技種目解説をトモミが、デモンストレーションをユキとシゲが担当。ぶっちゃけこのコーナーは、くの一が仕切るw。
第一回戦は「フワフワ・マシュマロ・キャッチ」。仙蔵→文次郎ナイスキャッチ。
第二回戦は「グルグル・パニック」。刀グルグルは小平太は弱いらしく長次担当。文次郎速い。
第三回戦は「二人で協力トライアスロン」。1位に一万点w。逆立ち歩きは伊作が速い。
優勝は組!最下位ろ組。小平太はマシュマロでリベンジ狙うも逆転ならず、床でジタバタw。「しょうがねえな」と劇中とはうって変わって強気の伊作w。ろ組のバツゲームはロシアンシュークリーム。こういう時は強運の小平太、伊作並みに運が悪い長次。アッキーにイジられ巻き込まれた感の前山くんがカワイソウ。
最後に六年生。あと3公演だが全力を出していきましょう!と仙蔵が挨拶して終了。ラスト観劇でイイものを観れて楽しかった。
第2弾再演のDVDはもうダメかな。第3弾再演のDVDをお願いしたい。
初日と違って今日は後方席。全体を見渡すことであれこれと気づけてまずまず良かった。
初日から一週間以上も経ち、さぞ色々なことがあったのだろう。くの一の前説で、小平太@アッキーのことばかり前説で話題にしてたことが分ったが、いったいどんな裏話をしていたのか気になるw。
歌ありダンスあり、アクションあり芝居ありで誰もが楽しめる舞台。ニコニコ動画のカメラもがっつり入っていた。
初日と比べて、歌が随分と進歩していた。土井先生の声もよく出ていたし、利吉もきっちり歌う。一年生の歌唱力やリズム感はもちろん、五年生の歌も明瞭に出ていた。全体を見ながら手拍子は形だけにしたので、六年生のバラード系の曲をじっくり聴けた。前半の「かわいい後輩たち」に何故か現実に起きてるイジメ問題が浮かんで胸がジンとなり、お互いにリスペクトできる六年生を羨ましく思った。初日はエア演奏に気を取られた長次の「無口でやさしく…」も歌詞をじっくり味わい、前山くんの歌もなかなか上手いと思った。小平太が珍しく真摯に唄い出す「いつかはお前たちも…」も心を晴れ晴れとさせる想いを感じた。
感動と共に、笑いもいっぱい運んでくれるのがお約束。
「ニコニコ動画」を強調して、「利子ちゃーん!って弾幕張ってね」と言ってのける利吉@末野さんナイスw。その利吉もドクタケにY字をヤられたり体操技を披露したりと、再演はコミカルでプロな利吉が目立った。
牢屋の扉が壊される前に壊れたりw、立ち回りで武器がこぼれ落ちたりと、ハプニングは色々起きれど、全部笑えてしまうのがミュんたま。
劇中では、留三郎&文次郎、文次郎&小平太の組み合わせがこびり付いたが、カテコではやはり組別のカップリングw。一年生も2人ずつ出てきて、2人×6カップルで登場、前もってネタを仕込んでくる組もいる。観ながら、これって『遙かなる時空の中で』の天地組と同じ状態だなと微笑ましく思った。男の子2人組って何でもかんでもイイもんだw。
「勇気100%」は舞台バックに歌詞付き。五年生は2階へ。六年生の客席降り&ハイタッチに忽ち沸く会場。後方席にも小平太や長次が来てくれて、ステージの帰り道に竹谷も来てニッコリ。
キャストもスタッフも全力ギンギンで、お客さんとの一体感も楽しく、今まで観た中では最高のミュんたまだったと思う。
ただ残念なのは、ストーリーとしてはまとまり感が薄く、最低のレベルだったこと。主役は仙蔵だと思いきや、後半は伊作や長次が目立っていたり。キーマンの山賊1号は結局自己完結し、仙蔵との絡みもない。上級生や下級生の繋がりや見せ場はあれど、登場人物の感情の推移や成長の様子が伝わってこない。
キャストやネタやギャグに頼らず、物語として見るに値するものを提供して貰いたい。
第四弾も来年あるそうだが、六年生は入れ替えになるようだ。一年生も、きり丸なんて伊作より背が高くなってるし、続投はムリそうだ。でも山田先生&土井先生&利吉だけでも続投して頂きたい。
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アフターお楽しみ会。初日はなかったが、この一週間、またコレをやってたのか。
今回は初の六年生全員集合で、六年生組対抗大運動会!(^o^) 伊作&留三郎(は組)仙蔵&文次郎(い組)小平太&長次(ろ組)が定位置の並び。競技種目解説をトモミが、デモンストレーションをユキとシゲが担当。ぶっちゃけこのコーナーは、くの一が仕切るw。
第一回戦は「フワフワ・マシュマロ・キャッチ」。仙蔵→文次郎ナイスキャッチ。
第二回戦は「グルグル・パニック」。刀グルグルは小平太は弱いらしく長次担当。文次郎速い。
第三回戦は「二人で協力トライアスロン」。1位に一万点w。逆立ち歩きは伊作が速い。
優勝は組!最下位ろ組。小平太はマシュマロでリベンジ狙うも逆転ならず、床でジタバタw。「しょうがねえな」と劇中とはうって変わって強気の伊作w。ろ組のバツゲームはロシアンシュークリーム。こういう時は強運の小平太、伊作並みに運が悪い長次。アッキーにイジられ巻き込まれた感の前山くんがカワイソウ。
最後に六年生。あと3公演だが全力を出していきましょう!と仙蔵が挨拶して終了。ラスト観劇でイイものを観れて楽しかった。
第2弾再演のDVDはもうダメかな。第3弾再演のDVDをお願いしたい。