舞台 新・幕末純情伝
2012年7月13日 舞台演劇つかこうへい三回忌特別公演『新・幕末純情伝』を観てきた。
幕末の京都を舞台に、新撰組の沖田総司が実は女だったというユニークな着想のもと、幕末の若き志士たちの熱き恋模様を描いた、つかこうへいの代表作のひとつ。
昨年観たばかりなので、私にとっては、キャストやスタッフや箱を替えての再演という形に見える。
つかテイストをふんだんに盛り込むも、昨年のものよりは洗練されパワーアップしているように思えた。
若手を中心にしたダンスは今風でよく揃うw。ネタやギャグは2012年版で結構笑えた。ディズニーランドにスカイツリーまで出て、消費税増税のため生命をかけますと容易く言ってくれるw。役者名まで堂々と出し、しっかり劇やってますのテイストは悪くない。「吉田さん」「桐谷さん」なら分るが、2度も出てきた「ココア男。」は知らない人はわからんだろう(笑)。こういう気安さが、つか作品にぎりぎりマッチングするから面白い。
七代目沖田総司は初舞台の桐谷美玲。見た目は細くてスマートで憂いのある表情でいいが、芝居は情けないほど力不足。前半は小さな声と棒読みの台詞、硬い表現とろくに動けない殺陣に、不安でどうしようかと思った^^;。彼女のできない部分を周りが補って支えて進行していき、後半は少しずついい芝居になってきた。この図式ってまるで『ギアミュ』の心平くんみたいだなw。でも肝心のラストで台詞の言い間違えと言い直しがあり、観客に気づかれないようにできなかったのが残念。カテコでもやや気落ちした表情。やはり経験不足が痛い。
坂本龍馬には「つかこうへい劇団」1期生の神尾佑。さすがだ!濃厚でメリハリがあって、膨大な台詞がちゃんと自分のものになっている。聴き取りやすく、ひと言ひと言が咀嚼できる。長身で凛々しく頼もしく、ひょうきんでチャーミング。赤ブラの色気もまずまずかw。昨年の馬場徹くんも悪くはなかったが、神尾さんの龍馬は一枚も二枚も上だった。
ただ総司と並ぶと年齢差で、歳の離れた兄妹か父娘にも見えてしまうのが惜しいw。でも二人のシーンは、神尾さんの気迫が伝わるのか、桐谷さんの演技にも安定したものが見られた。
昨年と同じ岡田以蔵の和田正人は、よりシャープで豊かで、成長を重ねた味のある存在感が出ていた。神尾さんとの相性や釣り合いもいいのか、息の合ったコンビぶりは観ていて楽しい。
鎌苅健太の土方歳三は、ヘタレ度が目立っていたが、関西風な空気がぴったりでツッコミ具合が抜群。ベテランとの対峙にも負けない力強さがあり熱演が光った。
山下翔央はバク転など軽妙な動きで、強そうに見えちゃうw。『戦国鍋TV』でもお馴染みの菊田大輔は、岩倉などで妙な色気を振りまいていた。『大江戸鍋祭』では龍馬をやった平田裕一郎は、ここでは何と裕一郎の役w。
『神様の観覧車』以来の平沼紀久はしたたかさを覗かせ、ケンケンとの活発なやり取りが見どころ。広海深海ってオカマの双子だと初めて知ったが、二人の黄色い声は舞台の明るいエステに変化w。
つか2期生の吉田智則が若手を圧倒するようなつか節を披露、何故か今回は可愛く思えてしまう。『幕末純情伝』では以蔵役だった山本亨の勝海舟はやや武骨、色っぽい菊田くんに絡め取られる“受け”役としてはキモイw。
バラエティある男たちに比べ、沖田の存在感が薄い。中盤しばらく出てこない彼女のことを忘れそうだったw。昨年沖田をやった鈴木杏と神尾佑の組み合わせを見たかった。杏さんのほうが、胸も尻も触り甲斐があるだろうにw。
年齢的にはケンケンのほうが龍馬で、神尾さんが土方だとしっくりくる。沖田には八代目を用意して貰って、また色んなキャスティングで観たいところだ。
激しく刹那に燃えたラブストーリーでありながら、ある意味、革命家と政治家の話でもあった。革命をやる人と政治をやる人とは違う。
人のため国のためと言いながら、己のために利権争いを繰り広げるのが政治家。現実の政局や世の中が不安定であればあるほど、この舞台の内容がより鮮やかにリアルに迫ってくるのも皮肉である。
だからこの舞台を必要とされる人によって、来年も再演されるであろう。
幕末の京都を舞台に、新撰組の沖田総司が実は女だったというユニークな着想のもと、幕末の若き志士たちの熱き恋模様を描いた、つかこうへいの代表作のひとつ。
昨年観たばかりなので、私にとっては、キャストやスタッフや箱を替えての再演という形に見える。
つかテイストをふんだんに盛り込むも、昨年のものよりは洗練されパワーアップしているように思えた。
若手を中心にしたダンスは今風でよく揃うw。ネタやギャグは2012年版で結構笑えた。ディズニーランドにスカイツリーまで出て、消費税増税のため生命をかけますと容易く言ってくれるw。役者名まで堂々と出し、しっかり劇やってますのテイストは悪くない。「吉田さん」「桐谷さん」なら分るが、2度も出てきた「ココア男。」は知らない人はわからんだろう(笑)。こういう気安さが、つか作品にぎりぎりマッチングするから面白い。
七代目沖田総司は初舞台の桐谷美玲。見た目は細くてスマートで憂いのある表情でいいが、芝居は情けないほど力不足。前半は小さな声と棒読みの台詞、硬い表現とろくに動けない殺陣に、不安でどうしようかと思った^^;。彼女のできない部分を周りが補って支えて進行していき、後半は少しずついい芝居になってきた。この図式ってまるで『ギアミュ』の心平くんみたいだなw。でも肝心のラストで台詞の言い間違えと言い直しがあり、観客に気づかれないようにできなかったのが残念。カテコでもやや気落ちした表情。やはり経験不足が痛い。
坂本龍馬には「つかこうへい劇団」1期生の神尾佑。さすがだ!濃厚でメリハリがあって、膨大な台詞がちゃんと自分のものになっている。聴き取りやすく、ひと言ひと言が咀嚼できる。長身で凛々しく頼もしく、ひょうきんでチャーミング。赤ブラの色気もまずまずかw。昨年の馬場徹くんも悪くはなかったが、神尾さんの龍馬は一枚も二枚も上だった。
ただ総司と並ぶと年齢差で、歳の離れた兄妹か父娘にも見えてしまうのが惜しいw。でも二人のシーンは、神尾さんの気迫が伝わるのか、桐谷さんの演技にも安定したものが見られた。
昨年と同じ岡田以蔵の和田正人は、よりシャープで豊かで、成長を重ねた味のある存在感が出ていた。神尾さんとの相性や釣り合いもいいのか、息の合ったコンビぶりは観ていて楽しい。
鎌苅健太の土方歳三は、ヘタレ度が目立っていたが、関西風な空気がぴったりでツッコミ具合が抜群。ベテランとの対峙にも負けない力強さがあり熱演が光った。
山下翔央はバク転など軽妙な動きで、強そうに見えちゃうw。『戦国鍋TV』でもお馴染みの菊田大輔は、岩倉などで妙な色気を振りまいていた。『大江戸鍋祭』では龍馬をやった平田裕一郎は、ここでは何と裕一郎の役w。
『神様の観覧車』以来の平沼紀久はしたたかさを覗かせ、ケンケンとの活発なやり取りが見どころ。広海深海ってオカマの双子だと初めて知ったが、二人の黄色い声は舞台の明るいエステに変化w。
つか2期生の吉田智則が若手を圧倒するようなつか節を披露、何故か今回は可愛く思えてしまう。『幕末純情伝』では以蔵役だった山本亨の勝海舟はやや武骨、色っぽい菊田くんに絡め取られる“受け”役としてはキモイw。
バラエティある男たちに比べ、沖田の存在感が薄い。中盤しばらく出てこない彼女のことを忘れそうだったw。昨年沖田をやった鈴木杏と神尾佑の組み合わせを見たかった。杏さんのほうが、胸も尻も触り甲斐があるだろうにw。
年齢的にはケンケンのほうが龍馬で、神尾さんが土方だとしっくりくる。沖田には八代目を用意して貰って、また色んなキャスティングで観たいところだ。
激しく刹那に燃えたラブストーリーでありながら、ある意味、革命家と政治家の話でもあった。革命をやる人と政治をやる人とは違う。
人のため国のためと言いながら、己のために利権争いを繰り広げるのが政治家。現実の政局や世の中が不安定であればあるほど、この舞台の内容がより鮮やかにリアルに迫ってくるのも皮肉である。
だからこの舞台を必要とされる人によって、来年も再演されるであろう。
なにわバタフライ N.V
2012年7月12日 舞台演劇パルコ・プロデュース公演『なにわバタフライ N.V』を観てきた。
2004年に誕生し、2010年のニューバージョンを経て、100ステージを迎えたロングラン公演。
浪速の喜劇女優「ミヤコ蝶々」をモチーフに、三谷幸喜の脚本・演出で練り直された、女優・戸田恵子の“一人芝居”。
ドラマ『鈴子の恋』で興味をもち、先日観た『桜の園』とセットで取ってみた。
ステージにポツンと置かれてるのは、大きな風呂敷に包まれた舞台の家財道具(?)。前説から登場した戸田恵子が、先ずセット作りから始め、場ツナギも全部担当する、究極の一人芝居である。
大阪公演前に蝶々さんのお墓参りを念入りにしたことやお客さん参加型なのだと、軽やかで達者なお喋りで、本当の開演前から観客を惹き込んでいく。
さっきまで素に見えた戸田恵子がクルリと後ろを向き、こちらに現れた顔は、もう一人の別の女の顔になる。仕事に生き、恋に生きた一人の女。関西弁がまた粋で達者で場を踊る。
照明や音響などスタッフワークが実に素晴らしい。舞台上でも彼女がスタッフを名前で呼んでいて、息ぴったりのチームワークを感じる。
ひとり芝居のやり方には、相手も演じる兼ね役だったり、相手の台詞も言って会話を成り立たせたり色々ある。戸田さんも声や表情や仕草を巧みに使い分けて、どんな方法もやってしまう。ただしどれも、しつこ過ぎないのがいい。
年代や季節や状況による、着物の着替えはあっという間。裾を忽ち長くしたり、帯の替わりにガムテープを巻いたりして、簡易型の着物がとても興味深かった。あれが日常に流通されてたら、私でも簡単に着れそうだw。
登場人物は実はちゃんとした“名前”がない。主人公でさえ名前で呼ばれないw。彼女以外に出てくるメイン5人は全部“男”で、彼女は彼らを、お父ちゃん&兄やん&ボン&師匠&ボクちゃんと呼ぶ。
男たちはみんな写真のフレームで表されるのが面白い。小から大まで、質や色で彼らは区別され、広げられたり畳まれたり伏せられたり飾られたりと、扱いも出番もたいへんだw。
男たちの顔や性格は固定されたイメージを避けており、ぼんやりと想像させるに留まる。むしろ『鈴子の恋』に出てきたキャストの顔が浮かんでしまった。ただし「小犬のような目をして母性本能をくすぐる」ボクちゃんの顔だけは、つい“黒子(@バスケ)”が浮かんできちゃうw。
戸田さんによる濡れ場前のひとり悶えシーンが、同じ状況下で二度行われ、予想はつくけれど面白かった。戸田さんにもう少し色気があったらなぁw。10代の少女の時にももう少し恥じらいがあったらなぁw。勇ましく威勢がよく格好良いけど、しなやかさや愛おしさがもう少し感じられれば、感情移入できたかもしれない。
描かれる男たちの様相もごくごくあっさり。彼女に色々と教え成長させて羽ばたかせる、いわば彼女を作り出すエキスにすぎない。
「バタフライ」とは彼女の名に由来するものだけでなく、蜜を与える花から花を飛び回る、本来の“蝶”に起因していたのかと知った。
「取ったもんは、必ず、取られる」。同じことを繰り返す、因果応報な人生を送った、ある喜劇女優の切なくも逞しい生き様。
戸田さんの力量ならではの、愉快に軽妙に運ばれた物語だった。ただ、観た後はあっさりと感動が飛んでいくような、蝶のような舞台だったかもしれない。
だいぶ前に戸田さんと中尾さんお二人だけのイベントを観たが、先週は中尾さんで、本日は戸田さん。
戸田さんにはいつか、ご自身の半生をオタクちっくに芝居して頂けたらと思うw。
2004年に誕生し、2010年のニューバージョンを経て、100ステージを迎えたロングラン公演。
浪速の喜劇女優「ミヤコ蝶々」をモチーフに、三谷幸喜の脚本・演出で練り直された、女優・戸田恵子の“一人芝居”。
ドラマ『鈴子の恋』で興味をもち、先日観た『桜の園』とセットで取ってみた。
ステージにポツンと置かれてるのは、大きな風呂敷に包まれた舞台の家財道具(?)。前説から登場した戸田恵子が、先ずセット作りから始め、場ツナギも全部担当する、究極の一人芝居である。
大阪公演前に蝶々さんのお墓参りを念入りにしたことやお客さん参加型なのだと、軽やかで達者なお喋りで、本当の開演前から観客を惹き込んでいく。
さっきまで素に見えた戸田恵子がクルリと後ろを向き、こちらに現れた顔は、もう一人の別の女の顔になる。仕事に生き、恋に生きた一人の女。関西弁がまた粋で達者で場を踊る。
照明や音響などスタッフワークが実に素晴らしい。舞台上でも彼女がスタッフを名前で呼んでいて、息ぴったりのチームワークを感じる。
ひとり芝居のやり方には、相手も演じる兼ね役だったり、相手の台詞も言って会話を成り立たせたり色々ある。戸田さんも声や表情や仕草を巧みに使い分けて、どんな方法もやってしまう。ただしどれも、しつこ過ぎないのがいい。
年代や季節や状況による、着物の着替えはあっという間。裾を忽ち長くしたり、帯の替わりにガムテープを巻いたりして、簡易型の着物がとても興味深かった。あれが日常に流通されてたら、私でも簡単に着れそうだw。
登場人物は実はちゃんとした“名前”がない。主人公でさえ名前で呼ばれないw。彼女以外に出てくるメイン5人は全部“男”で、彼女は彼らを、お父ちゃん&兄やん&ボン&師匠&ボクちゃんと呼ぶ。
男たちはみんな写真のフレームで表されるのが面白い。小から大まで、質や色で彼らは区別され、広げられたり畳まれたり伏せられたり飾られたりと、扱いも出番もたいへんだw。
男たちの顔や性格は固定されたイメージを避けており、ぼんやりと想像させるに留まる。むしろ『鈴子の恋』に出てきたキャストの顔が浮かんでしまった。ただし「小犬のような目をして母性本能をくすぐる」ボクちゃんの顔だけは、つい“黒子(@バスケ)”が浮かんできちゃうw。
戸田さんによる濡れ場前のひとり悶えシーンが、同じ状況下で二度行われ、予想はつくけれど面白かった。戸田さんにもう少し色気があったらなぁw。10代の少女の時にももう少し恥じらいがあったらなぁw。勇ましく威勢がよく格好良いけど、しなやかさや愛おしさがもう少し感じられれば、感情移入できたかもしれない。
描かれる男たちの様相もごくごくあっさり。彼女に色々と教え成長させて羽ばたかせる、いわば彼女を作り出すエキスにすぎない。
「バタフライ」とは彼女の名に由来するものだけでなく、蜜を与える花から花を飛び回る、本来の“蝶”に起因していたのかと知った。
「取ったもんは、必ず、取られる」。同じことを繰り返す、因果応報な人生を送った、ある喜劇女優の切なくも逞しい生き様。
戸田さんの力量ならではの、愉快に軽妙に運ばれた物語だった。ただ、観た後はあっさりと感動が飛んでいくような、蝶のような舞台だったかもしれない。
だいぶ前に戸田さんと中尾さんお二人だけのイベントを観たが、先週は中尾さんで、本日は戸田さん。
戸田さんにはいつか、ご自身の半生をオタクちっくに芝居して頂けたらと思うw。
FREE(S) DREAM 第一章
2012年7月11日 舞台演劇FREE(S)『DREAM』の第一章『Dream-dandelion-』初日を観てきた。
第一章から第三章までシリーズを週替わりで公演する『DREAM』。キャストも章ごとに少々替えてくる。
『ふしぎ遊戯』観劇の後だったし、3公演セット割引価格に釣られて取ってみた。
北海道から出てきた若者たちが集うバーが基本的な舞台。第一章は新人ダンサーの過去の過ちに絡んだある事件をきっかけに、ダンサーとして新たな道に向かう青年と彼を取り巻く仲間たちの姿を描く。
冒頭に登場するのが北海道から来た面々(七人か)。全員の顔を確認できなかったが、シリーズの主人公は広瀬友裕演じるサトシ。独特のオーラを放つサトシが言った「信じ、待ち、許す…それが、友達だ」が作品のテーマの一つとなっているらしい。
最初は七人とは関係ない若者たちのダンスシーン。誰がキーマンで誰が主役なのかわからない困惑感ですぐに入れない。見知っていないキャストも多く、似たような人物が沢山登場するので、名前も覚えきれない。
オリジナル作品ならではの根幹部分が見え難く、やや単調で平坦なドラマ。キャラの把握から始まるが、実力者が少ないためか、素人演劇を観ているような感覚にもなる。
主人公サトシは存在感はあるが、まだよく分らない男。カズキという友人を死なせて自暴自棄になり、俺のことはほっといてくれと言いながら、女とヤることはやってる(笑)。サトシの“夢”って何だったのかな?
第一章の主役がユウジだとしたら、感情の変化の場がもう少し欲しい。姉御肌のキョウコとユウジの関係もそうだったの!?的に唐突。ユウジのダンスシーンがなかったのが残念でもある。
ユウジとカズキがお互いに夢を確かめ合う友情は、ベタだけと爽やか。友達って数時間で作れちゃうんだねw。でもケンジとリョウはほったらかしで、彼らの今後の動向が気になる。
狭いステージではとても進行できず、客席も頻繁に使われるが、狭い通路をすり抜けるように歩く役者が気の毒。
作品で一番デンジャラスなリョウ@玉城裕規が隣を通る時に、ほんわかビオレなシャボンのにおいがしたw。ユウジ@篠谷聖がすぐ隣で台詞を言ってる時は、接近具合についドキドキv。
寿里のオカマが何故か説得力があってキレイw。キョウコ@宮地真緒との他愛ない会話に、もうひとつの『ふしぎ遊戯』を見たw。
バーは固定されてるので、場を変換の際に取り忘れられた衝立を、寿里があらま!って感じで回収するのが面白かった。
星羅の歌う「ダンディライオン」が第一章のテーマソングか。最後に流すキャスト紹介の映像がドラマっぽい。
第二章はまた別のキャストが参入。第三章まで続くが、サクセス・ストーリーと名うってるので、突然の悲劇とはならないだろう。
第一章から第三章までシリーズを週替わりで公演する『DREAM』。キャストも章ごとに少々替えてくる。
『ふしぎ遊戯』観劇の後だったし、3公演セット割引価格に釣られて取ってみた。
北海道から出てきた若者たちが集うバーが基本的な舞台。第一章は新人ダンサーの過去の過ちに絡んだある事件をきっかけに、ダンサーとして新たな道に向かう青年と彼を取り巻く仲間たちの姿を描く。
冒頭に登場するのが北海道から来た面々(七人か)。全員の顔を確認できなかったが、シリーズの主人公は広瀬友裕演じるサトシ。独特のオーラを放つサトシが言った「信じ、待ち、許す…それが、友達だ」が作品のテーマの一つとなっているらしい。
最初は七人とは関係ない若者たちのダンスシーン。誰がキーマンで誰が主役なのかわからない困惑感ですぐに入れない。見知っていないキャストも多く、似たような人物が沢山登場するので、名前も覚えきれない。
オリジナル作品ならではの根幹部分が見え難く、やや単調で平坦なドラマ。キャラの把握から始まるが、実力者が少ないためか、素人演劇を観ているような感覚にもなる。
主人公サトシは存在感はあるが、まだよく分らない男。カズキという友人を死なせて自暴自棄になり、俺のことはほっといてくれと言いながら、女とヤることはやってる(笑)。サトシの“夢”って何だったのかな?
第一章の主役がユウジだとしたら、感情の変化の場がもう少し欲しい。姉御肌のキョウコとユウジの関係もそうだったの!?的に唐突。ユウジのダンスシーンがなかったのが残念でもある。
ユウジとカズキがお互いに夢を確かめ合う友情は、ベタだけと爽やか。友達って数時間で作れちゃうんだねw。でもケンジとリョウはほったらかしで、彼らの今後の動向が気になる。
狭いステージではとても進行できず、客席も頻繁に使われるが、狭い通路をすり抜けるように歩く役者が気の毒。
作品で一番デンジャラスなリョウ@玉城裕規が隣を通る時に、ほんわかビオレなシャボンのにおいがしたw。ユウジ@篠谷聖がすぐ隣で台詞を言ってる時は、接近具合についドキドキv。
寿里のオカマが何故か説得力があってキレイw。キョウコ@宮地真緒との他愛ない会話に、もうひとつの『ふしぎ遊戯』を見たw。
バーは固定されてるので、場を変換の際に取り忘れられた衝立を、寿里があらま!って感じで回収するのが面白かった。
星羅の歌う「ダンディライオン」が第一章のテーマソングか。最後に流すキャスト紹介の映像がドラマっぽい。
第二章はまた別のキャストが参入。第三章まで続くが、サクセス・ストーリーと名うってるので、突然の悲劇とはならないだろう。
T-PROJECT ハリウッド再臨 初日
2012年7月10日 舞台演劇T-PROJECT vol.2『ハリウッド再臨』初日を観てきた。
田中正彦さんプロデュース公演の第2弾。
2月の昴パーティーでご本人様から直接この舞台のことを伺って楽しみにしていた。
第1弾の高木渉さんとの舞台は見損なったが、今回のお相手はDCでお馴染みの川島得愛さん。
役者や関係者もおいでになる中、見知ったDCの方もおいでに。中尾さん&関さんから花壇も届いていた。
そして、川島さん繋がりで東地さんの姿も! ドキドキしながら開場前に握手して頂いたv。
劇場は元映画館だったというシアター711(ザ・スズナリの隣)。2009年頃に劇場になったそうで、ゆったりなイスやお手洗いにも昭和のムードがする。初日とあって簡易椅子も使われるほどの盛況だ。
今回の作品は1980年代後半のハリウッドが舞台。往年の映画やスターを扱う内容として、この劇場はまさにピッタリ。開演前に懐かしの映画メロディーが流れる中、誰もが目に付いたのが、映画監督のオフィスの天井から吊り下げられた自殺用のロープ。物語はここから始まり、ここで終わるw。
移りゆく時代の流れについていけず9年も映画を撮っていない老監督ボビーと、3本の契約を結んで乗り込んで来た新人脚本家デニス、2人を見守る世話好きの助手のメアリー。3人の想いと会話が交錯し、新しい扉が開く。
3人芝居なので、とにかくものすごい台詞量!
表情を変えた台詞をとどめなく発し、途中一幕以外は殆ど出ずっぱりの田中正彦さんに心から敬服。あんなに質量があったのでは、たまに台詞にごちゃまぜがあっても気にならず、また上手いアドリブで笑わせること。前方席の私とたまに目と目が合った感で、ドキリとさせる男の色気も放つ。情熱的でやんちゃな男を魅力的に熱演されていた。
眼鏡で登場した川島得愛さんは、一瞬福山潤に見えるほどw若々しい。ハンサムでスマート、達者なお喋りと知的な雰囲気はピッタリ。田中さんとの息ぴったりの掛け合いには、緊張感を楽しむ肝っ玉が垣間見える。今風のシニカルでしたたかな若者を好演していた。
宮寺智子のちょっと強気で穏やかな表情と口調が舞台の癒しだ。年齢的経験的にもボビーを親身に思う味方だが、新進気鋭のデニスもちゃんと評価する。快活で前向きな女性の代表として頼もしい存在感だ。
3人とも外ドラや外画で其々活躍し共演もしているからか、醸しだされる雰囲気も外国風なイメージだ。
衣装も場ごとに変わり、日時の推移も確認できるが、パーティー用の黒いスーツなど実によくお似合いだ。
悪くいえば、未練がましく頑固な老人とお調子者で計算付くな若者とお節介でしつこいオバサン。でも3人其々に共鳴できる部分があり、みんなが愛おしく思えてくる。3人とも善良で誠実な人なのだ。きっと登場人物に作者リー・カルチェイムの人柄が出ているのだろう。人物を愛せる作品にイヤな印象はわかない。
エッジとかヒップとか、いまいちピンとこないが、言葉の緻密さよりも内容の大まかさで伝わってくる。ユーモアや毒やギャグを含んだ台詞は、掛け合いを通して笑えて楽しめる。
たくさんの映画作品や俳優の名が出てくるところは、前に観た『風とともに来たる』に似ているか。あれも監督か誰かのオフィスの中が舞台だった。
「老いていくことは人から忘れ去られること」だと誰かが言った。それでも、どんな手を使ってでも、自分の作品を世に出したいという貪欲と切望は、前日観たガリレイの気持ちとも重なる。それこそ「生きる」ってことだ。でもそれが他人の手に渡るということは、まるで手塩にかけて育てあげた娘を知らない男の元へ嫁がせるようなもの。
私がメアリーだとしたら、きっと同じことをしただろう。だからドンデン返しには映らなかった。オチの決め台詞はベタで予想通りだが男だけのもの。
老いた男と女の生き様を楽しみ、息子や娘世代を眩しく思える舞台であった。
T-PROJECT vol.3は、同じカルチェイムの『ディファイルド』再演。高木渉さんや落合弘治さんとの共演に期待。
田中正彦さんプロデュース公演の第2弾。
2月の昴パーティーでご本人様から直接この舞台のことを伺って楽しみにしていた。
第1弾の高木渉さんとの舞台は見損なったが、今回のお相手はDCでお馴染みの川島得愛さん。
役者や関係者もおいでになる中、見知ったDCの方もおいでに。中尾さん&関さんから花壇も届いていた。
そして、川島さん繋がりで東地さんの姿も! ドキドキしながら開場前に握手して頂いたv。
劇場は元映画館だったというシアター711(ザ・スズナリの隣)。2009年頃に劇場になったそうで、ゆったりなイスやお手洗いにも昭和のムードがする。初日とあって簡易椅子も使われるほどの盛況だ。
今回の作品は1980年代後半のハリウッドが舞台。往年の映画やスターを扱う内容として、この劇場はまさにピッタリ。開演前に懐かしの映画メロディーが流れる中、誰もが目に付いたのが、映画監督のオフィスの天井から吊り下げられた自殺用のロープ。物語はここから始まり、ここで終わるw。
移りゆく時代の流れについていけず9年も映画を撮っていない老監督ボビーと、3本の契約を結んで乗り込んで来た新人脚本家デニス、2人を見守る世話好きの助手のメアリー。3人の想いと会話が交錯し、新しい扉が開く。
3人芝居なので、とにかくものすごい台詞量!
表情を変えた台詞をとどめなく発し、途中一幕以外は殆ど出ずっぱりの田中正彦さんに心から敬服。あんなに質量があったのでは、たまに台詞にごちゃまぜがあっても気にならず、また上手いアドリブで笑わせること。前方席の私とたまに目と目が合った感で、ドキリとさせる男の色気も放つ。情熱的でやんちゃな男を魅力的に熱演されていた。
眼鏡で登場した川島得愛さんは、一瞬福山潤に見えるほどw若々しい。ハンサムでスマート、達者なお喋りと知的な雰囲気はピッタリ。田中さんとの息ぴったりの掛け合いには、緊張感を楽しむ肝っ玉が垣間見える。今風のシニカルでしたたかな若者を好演していた。
宮寺智子のちょっと強気で穏やかな表情と口調が舞台の癒しだ。年齢的経験的にもボビーを親身に思う味方だが、新進気鋭のデニスもちゃんと評価する。快活で前向きな女性の代表として頼もしい存在感だ。
3人とも外ドラや外画で其々活躍し共演もしているからか、醸しだされる雰囲気も外国風なイメージだ。
衣装も場ごとに変わり、日時の推移も確認できるが、パーティー用の黒いスーツなど実によくお似合いだ。
悪くいえば、未練がましく頑固な老人とお調子者で計算付くな若者とお節介でしつこいオバサン。でも3人其々に共鳴できる部分があり、みんなが愛おしく思えてくる。3人とも善良で誠実な人なのだ。きっと登場人物に作者リー・カルチェイムの人柄が出ているのだろう。人物を愛せる作品にイヤな印象はわかない。
エッジとかヒップとか、いまいちピンとこないが、言葉の緻密さよりも内容の大まかさで伝わってくる。ユーモアや毒やギャグを含んだ台詞は、掛け合いを通して笑えて楽しめる。
たくさんの映画作品や俳優の名が出てくるところは、前に観た『風とともに来たる』に似ているか。あれも監督か誰かのオフィスの中が舞台だった。
「老いていくことは人から忘れ去られること」だと誰かが言った。それでも、どんな手を使ってでも、自分の作品を世に出したいという貪欲と切望は、前日観たガリレイの気持ちとも重なる。それこそ「生きる」ってことだ。でもそれが他人の手に渡るということは、まるで手塩にかけて育てあげた娘を知らない男の元へ嫁がせるようなもの。
私がメアリーだとしたら、きっと同じことをしただろう。だからドンデン返しには映らなかった。オチの決め台詞はベタで予想通りだが男だけのもの。
老いた男と女の生き様を楽しみ、息子や娘世代を眩しく思える舞台であった。
T-PROJECT vol.3は、同じカルチェイムの『ディファイルド』再演。高木渉さんや落合弘治さんとの共演に期待。
演劇集団円 ガリレイの生涯
2012年7月9日 舞台演劇演劇集団円公演『ガリレイの生涯』を観てきた。
16世紀のイタリア。コペルニクスの地動説を支持し、望遠鏡を使って天体観察や数々の発見をしたガリレオ・ガリレイが、学会やローマ教会の圧力や断罪にあい屈服しながらも、科学者としての誇りと忍耐を貫いていく話。
ベルトルト・ブレヒトが1945年の原爆投下の報で改筆した作品を、円の新鋭・森新太郎が演出した。
無数の本やチラシが雑然と置かれた殺風景な部屋には机と椅子が置かれ、床には地球儀が転がっている。部屋には幾つもの扉があり、たくさんの人々が出入りする。主人公は普通のオジサンにしか見えないが、口から飛び出すのは“木星の4つの衛星”や“太陽の黒点”や“金星の食”とおそろしく宇宙的なことばかりだ。
小さな部屋がガリレイを通して、忽ち壮大な宇宙と繋がる。このギャップが面白い。
知的好奇心を大いに刺激され、科学と現代社会をも考えさせる舞台であった。
舞台奥をスクリーンにし、シーンごとの要約を映してくれるのが親切だ。
ガリレイと同じ年に誕生したのがシェイクスピア。いかにもな難解で比喩的な台詞や専門的な言葉も出てきて、テンポも早い。だがたまに笑える要素もあり、ストンと響いてきて、とっつき易くなっている。
キャストの現代風な衣装も、動きやすさも兼ねていい試みだ。目の前でガリレイが着替え、大司教の衣装替えも見られ、気安さの中にちゃんと礼儀を踏まえている。スモッグやシュプレヒコールなど現代風なアレンジも目につく。
一幕当初はガリレイの人となりになかなか感情移入できず、たまにウトウトしそうになった。最前席だったから余計に緊張。二幕からは俄然テンポアップ、ぐいぐいと引き込んでいき、脚本の力強さが感じられた。
ただ3時間の大ボリューム。若い役者はともかく、年配のベテラン陣の中には台詞にやや不明瞭な部分があり、後半は疲れが見えてきた。でも役者と反比例するように、ドラマ自体は面白くなっていく。
ガリレイの吉見一豊は中盤をのぞきほぼ出ずっぱりで、外見上どんどん変化を見せる。台詞の量が半端なく、高いテンションを保つのも大変だろう。飄々とした人間臭い中に信念のある生き様を表現し、偉大な科学者をエネルギッシュに演じきった。
ガリレイの娘ヴィルジニアの乙倉遥、ガリレイの弟子アンドレアの戎哲史が、爽やかな中に苦悩を繊細に表現していて好演。
18人が兼ね役でメインを引き立て支える。高林由紀子、石田登星、高橋理恵子ら馴染みの役者もおり、カツラを被った伊藤昌一はすぐに気づかなかったw。
顔ぶれからして、一昨年に森さんが演出された『死んでみたら死ぬのもなかなか四谷怪談-恨-』が思い出された。
「知る」ことは生きることでもあると思っていたが、知ってることを偽ることは犯罪にも値するとガリレイは言った。地動説も天体の発見も神の教えに叛くと、ローマ教会はガリレイに幽閉生活を強いたが、研究することは許していたのだからやるせない。つまり「研究」はいいが、世に「発表」してはいけないのだ。学術に関わらず、知ってることを見聞きしたことを発表したい表現したいと願うのは、人間の“性”なんだろうと思う。でもそれは人によっては喜びにもなり、ある種の人にとっては脅威にもなるのだろう。
「科学」についても同様だ。アトムの歌詞にあったあの頃の「科学」には誇りと未来があった。科学はやはり人の役に立たなければならないとガリレイも言った。だが現代において科学は、喜びにもなるが脅威にもなるのだ。
震災後にこの舞台の上演を決定したそうだが、ガリレイのラストのメッセージは“原発”を思い出させて、ゾクリと込み上げるものがあった。
ガリレイが最後にしたためた「科学」は国境を越える。重そうなトランクを抱えて客席降りをする青年の姿に、もっと重い責務が感じられた。
ラストの少年の名が、ピノッキオを作り出した職人の名と同じなのも意味深い。
リンゴならぬ石ころを劇中でガリレイは何度も床に落としていたが、ガリレイが死去した年にニュートンが誕生したのも興味深いだろう。
16世紀のイタリア。コペルニクスの地動説を支持し、望遠鏡を使って天体観察や数々の発見をしたガリレオ・ガリレイが、学会やローマ教会の圧力や断罪にあい屈服しながらも、科学者としての誇りと忍耐を貫いていく話。
ベルトルト・ブレヒトが1945年の原爆投下の報で改筆した作品を、円の新鋭・森新太郎が演出した。
無数の本やチラシが雑然と置かれた殺風景な部屋には机と椅子が置かれ、床には地球儀が転がっている。部屋には幾つもの扉があり、たくさんの人々が出入りする。主人公は普通のオジサンにしか見えないが、口から飛び出すのは“木星の4つの衛星”や“太陽の黒点”や“金星の食”とおそろしく宇宙的なことばかりだ。
小さな部屋がガリレイを通して、忽ち壮大な宇宙と繋がる。このギャップが面白い。
知的好奇心を大いに刺激され、科学と現代社会をも考えさせる舞台であった。
舞台奥をスクリーンにし、シーンごとの要約を映してくれるのが親切だ。
ガリレイと同じ年に誕生したのがシェイクスピア。いかにもな難解で比喩的な台詞や専門的な言葉も出てきて、テンポも早い。だがたまに笑える要素もあり、ストンと響いてきて、とっつき易くなっている。
キャストの現代風な衣装も、動きやすさも兼ねていい試みだ。目の前でガリレイが着替え、大司教の衣装替えも見られ、気安さの中にちゃんと礼儀を踏まえている。スモッグやシュプレヒコールなど現代風なアレンジも目につく。
一幕当初はガリレイの人となりになかなか感情移入できず、たまにウトウトしそうになった。最前席だったから余計に緊張。二幕からは俄然テンポアップ、ぐいぐいと引き込んでいき、脚本の力強さが感じられた。
ただ3時間の大ボリューム。若い役者はともかく、年配のベテラン陣の中には台詞にやや不明瞭な部分があり、後半は疲れが見えてきた。でも役者と反比例するように、ドラマ自体は面白くなっていく。
ガリレイの吉見一豊は中盤をのぞきほぼ出ずっぱりで、外見上どんどん変化を見せる。台詞の量が半端なく、高いテンションを保つのも大変だろう。飄々とした人間臭い中に信念のある生き様を表現し、偉大な科学者をエネルギッシュに演じきった。
ガリレイの娘ヴィルジニアの乙倉遥、ガリレイの弟子アンドレアの戎哲史が、爽やかな中に苦悩を繊細に表現していて好演。
18人が兼ね役でメインを引き立て支える。高林由紀子、石田登星、高橋理恵子ら馴染みの役者もおり、カツラを被った伊藤昌一はすぐに気づかなかったw。
顔ぶれからして、一昨年に森さんが演出された『死んでみたら死ぬのもなかなか四谷怪談-恨-』が思い出された。
「知る」ことは生きることでもあると思っていたが、知ってることを偽ることは犯罪にも値するとガリレイは言った。地動説も天体の発見も神の教えに叛くと、ローマ教会はガリレイに幽閉生活を強いたが、研究することは許していたのだからやるせない。つまり「研究」はいいが、世に「発表」してはいけないのだ。学術に関わらず、知ってることを見聞きしたことを発表したい表現したいと願うのは、人間の“性”なんだろうと思う。でもそれは人によっては喜びにもなり、ある種の人にとっては脅威にもなるのだろう。
「科学」についても同様だ。アトムの歌詞にあったあの頃の「科学」には誇りと未来があった。科学はやはり人の役に立たなければならないとガリレイも言った。だが現代において科学は、喜びにもなるが脅威にもなるのだ。
震災後にこの舞台の上演を決定したそうだが、ガリレイのラストのメッセージは“原発”を思い出させて、ゾクリと込み上げるものがあった。
ガリレイが最後にしたためた「科学」は国境を越える。重そうなトランクを抱えて客席降りをする青年の姿に、もっと重い責務が感じられた。
ラストの少年の名が、ピノッキオを作り出した職人の名と同じなのも意味深い。
リンゴならぬ石ころを劇中でガリレイは何度も床に落としていたが、ガリレイが死去した年にニュートンが誕生したのも興味深いだろう。
ミュージカル コードギアス 反逆のルルーシュ 千秋楽
2012年7月8日 舞台演劇ミュージカル『コードギアス 反逆のルルーシュ -魔人に捧げるプレリュード- 』千秋楽を観てきた。
銀河劇場が3階席まで埋まっているのを久しぶりに観たw。
前回は最前だったが、今回はI列真ん中辺りで、見逃した点や見切れた所もしっかり把握できた。
見れば見るほど、ルルーシュ&高木心平、総受けな舞台w。
先週と比べて心平くんの歌にも声が出てきて進化を感じられた。だが主役にしては、あまりに出番もソロも少ない。二幕の扇(咲山類)の歌も本来ならルルが唄うべきだろうし、スザク(中塚皓平)とロロ(颯太)のダンスに加わったトライアングルも見たいところだ。だが基準がDIAMON☆DDOGSなので、心平くんではどうしても力不足。心平くんの足りないところをみんなが補って導いた舞台だったが、ルルの感情の起伏や気持ちの推移が伝わり難い結果になった。
一幕でルルを支えるスザク&ロロの踊りが息ぴったりで、ホントは仲がいいんだろと思えてくるw。中塚さんは髪型ひとつで若々しく見える時があり、ダンスのみならず歌声もよく出ていた。颯太もよく唄う。
ジュディ・オングな皇帝(東山義久)やゼロ(長澤風海)がルルを席巻する。長澤くんはバレエなダンスだけでなく、口を開いた低めの声がゼロっぽくて実にイイ。東山さんは年齢上ちょっとお疲れ気味か、ジャンプがやや低めでステップが重く見えた。
ディートハルト(森新吾)の語りの声もやや掠れがち。
シュナイゼル(小林遼介)は話し方や歌声にも迫力と品があって、思ったよりもハマっていい出来だ。
ユーフェミア(三上俊)は満身創痍。ひとつひとつの動きや指先にも魂が感じられる。ユフィがルルを導く様子はお姉さんと弟の雰囲気かなw。
D☆Dと一緒に踊るジェレミア(堀川剛史)はある意味貴重だろう。
一幕は話が進まないのでちょっとウトウト。二幕からはユフィを中心に集中できた。やはりドラマ性がもっと必要だ。
舞台のライティングを全体的に眺められたのは良かった。前回は気づかなかったが、二幕終盤に大きく片手だけ出てくるのはひょっとしてKMFか!?w
舞台の雰囲気は、一昨年観た『蒼穹のファフナー』と似ている。あちらは数話だけを掘り下げて進行したが、ヒロインの悲劇や人間関係、ロボットのモチーフなど、切なさと力強さが共通している。こちらは歌や踊りが多い分、よりエンタメ性を追求した作品にはなっている。
白い衣装に着替えたキャストが、劇中の歌を2曲アンコール。この辺りはアルターボーイズのノリだw。
コーネリア(TAKA)のテーマソング唄い出しから、全員が出てきて歌唱。先週と比べて客席の手拍子も熱い。ルルとロロが肩をくっつけて唄ってたが、寂しそうなスザクにユフィがすかさず飛び込んで、会場を沸かした。
カテコは東山さんMCから、ロロ、スザク、ルルの挨拶。みんなに支えられてきた心平くんは挑戦する喜びとお礼を述べた。
カテコ3回目でスタオベ。丁度ユフィの直線上の席なのもナイス。閉幕までみんなしゃがんで手を振ってくれるのが見えた。
来週からは『スリル・ミー』で5回もこの劇場通い。遠いし交通費かかるしでツライな。
銀河劇場が3階席まで埋まっているのを久しぶりに観たw。
前回は最前だったが、今回はI列真ん中辺りで、見逃した点や見切れた所もしっかり把握できた。
見れば見るほど、ルルーシュ&高木心平、総受けな舞台w。
先週と比べて心平くんの歌にも声が出てきて進化を感じられた。だが主役にしては、あまりに出番もソロも少ない。二幕の扇(咲山類)の歌も本来ならルルが唄うべきだろうし、スザク(中塚皓平)とロロ(颯太)のダンスに加わったトライアングルも見たいところだ。だが基準がDIAMON☆DDOGSなので、心平くんではどうしても力不足。心平くんの足りないところをみんなが補って導いた舞台だったが、ルルの感情の起伏や気持ちの推移が伝わり難い結果になった。
一幕でルルを支えるスザク&ロロの踊りが息ぴったりで、ホントは仲がいいんだろと思えてくるw。中塚さんは髪型ひとつで若々しく見える時があり、ダンスのみならず歌声もよく出ていた。颯太もよく唄う。
ジュディ・オングな皇帝(東山義久)やゼロ(長澤風海)がルルを席巻する。長澤くんはバレエなダンスだけでなく、口を開いた低めの声がゼロっぽくて実にイイ。東山さんは年齢上ちょっとお疲れ気味か、ジャンプがやや低めでステップが重く見えた。
ディートハルト(森新吾)の語りの声もやや掠れがち。
シュナイゼル(小林遼介)は話し方や歌声にも迫力と品があって、思ったよりもハマっていい出来だ。
ユーフェミア(三上俊)は満身創痍。ひとつひとつの動きや指先にも魂が感じられる。ユフィがルルを導く様子はお姉さんと弟の雰囲気かなw。
D☆Dと一緒に踊るジェレミア(堀川剛史)はある意味貴重だろう。
一幕は話が進まないのでちょっとウトウト。二幕からはユフィを中心に集中できた。やはりドラマ性がもっと必要だ。
舞台のライティングを全体的に眺められたのは良かった。前回は気づかなかったが、二幕終盤に大きく片手だけ出てくるのはひょっとしてKMFか!?w
舞台の雰囲気は、一昨年観た『蒼穹のファフナー』と似ている。あちらは数話だけを掘り下げて進行したが、ヒロインの悲劇や人間関係、ロボットのモチーフなど、切なさと力強さが共通している。こちらは歌や踊りが多い分、よりエンタメ性を追求した作品にはなっている。
白い衣装に着替えたキャストが、劇中の歌を2曲アンコール。この辺りはアルターボーイズのノリだw。
コーネリア(TAKA)のテーマソング唄い出しから、全員が出てきて歌唱。先週と比べて客席の手拍子も熱い。ルルとロロが肩をくっつけて唄ってたが、寂しそうなスザクにユフィがすかさず飛び込んで、会場を沸かした。
カテコは東山さんMCから、ロロ、スザク、ルルの挨拶。みんなに支えられてきた心平くんは挑戦する喜びとお礼を述べた。
カテコ3回目でスタオベ。丁度ユフィの直線上の席なのもナイス。閉幕までみんなしゃがんで手を振ってくれるのが見えた。
来週からは『スリル・ミー』で5回もこの劇場通い。遠いし交通費かかるしでツライな。
Office ENDLESS 四谷怪談
2012年7月8日 舞台演劇Office ENDLESS Prodhuce vol.11『四谷怪談』を観てきた。
原作は鶴屋南北だが、構成・演出の西田大輔が大胆に改訳。
ある連続監禁殺人事件(7人も!?)の真相と、お岩をめぐる男女絡みの赤穂浪士事件とをクロスオーバーさせた、新感覚のホラー・ファンタジーとでもいえようか。
ゲスト以外は殆ど兼ね役。着物1枚を着脱するだけで、現代劇にも時代劇にも対応でき、スピーディー感はある。
殺人事件の真相を追う刑事役の佐久間祐人が、語りと被害者を兼ねる狂言回しな役。お岩の田中良子が、作品全体に設問を投げかけるキーマンか。もうひとりのキーマンの少女が、設問に答える形で重要な役割を担う。
現代と江戸がクロスする複雑な展開で、次々に場面が変化するので、付いていくのがやっとだが、特に難しいということはない。
問題は、常に観るほうの胸に迫ってくる、おどろおどろしい雰囲気と泥沼のような関係性にありそうだ。
現代劇では絶えず暴行シーンが繰り返され、やがて家族間による残虐な殺戮に繋がり、目や耳にギンギンガンガンと響いてくる。思わず目を背けたくなる場面もあり、平然としては観ていられない。
だが人間の感覚は麻痺していくのか、怖いもの見たさもあるのか、観ていくうちに作品世界にどんどん引き込まれていくからフシギだ。頭はボンヤリしていても、目や耳が研ぎ澄まされていくのを感じた。
休憩中にやっと気づいたが、舞台上には解体された人間パーツのオブジェがたくさん並べられていたので、ゾクリときた。
ライターの火とルービックキューブがモチーフか。
殺陣もあったが、刀よりも通電の機械のほうが恐ろしい。あの光と音と悲鳴はリアルな分、気分が悪くなった。
四方を囲まれた特設舞台で、方向や見方によっては人や物が隠れるが、思ったよりも観やすいから困るw。自由席だったので出入りし易い通路側にしたら、扉からひっきりなしに人が通ってステージへ。プチ緊張と生々しさが走ったw。
お目当ての根本正勝は、作品の根幹には直接関わらない役で、ある意味ほっとしたw。人情味と人望あふれる凛々しい大石内蔵助で、妻子への優しさも見せる、出来た男っぷりだ。殺陣も少しはあり、根本さんらしい穏やかな風を舞台に運んでくれた。
ゲストの高崎翔太の若々しい殺陣やアクションも見どころ。快活さと切ない恋心を上手く表現していた。
村田洋二郎の伊右衛門は哀れでまだ同情できる。でも今回も西田大輔が底知れない恐ろしさで人々を陥れ、ものすごく憎たらしく思えたw。
そして、やらないと自分がやられるからやったと、自己保身を訴えた無邪気な少女Aに、自分を想う狂気を見た。鮮やかな片岡花絵さんがスゴイ。
こういう作品は休憩なしで一気に観せたほうが心に残るものもあると思うが、じわりじわりと進行していき、エピローグもだらだら。
くどくて長くてたっぷり3時間!辛かったw。
今後の予定。根本さんは『裏僕2』と『僕飛び』。翔太くんは『タイバニ』。
原作は鶴屋南北だが、構成・演出の西田大輔が大胆に改訳。
ある連続監禁殺人事件(7人も!?)の真相と、お岩をめぐる男女絡みの赤穂浪士事件とをクロスオーバーさせた、新感覚のホラー・ファンタジーとでもいえようか。
ゲスト以外は殆ど兼ね役。着物1枚を着脱するだけで、現代劇にも時代劇にも対応でき、スピーディー感はある。
殺人事件の真相を追う刑事役の佐久間祐人が、語りと被害者を兼ねる狂言回しな役。お岩の田中良子が、作品全体に設問を投げかけるキーマンか。もうひとりのキーマンの少女が、設問に答える形で重要な役割を担う。
現代と江戸がクロスする複雑な展開で、次々に場面が変化するので、付いていくのがやっとだが、特に難しいということはない。
問題は、常に観るほうの胸に迫ってくる、おどろおどろしい雰囲気と泥沼のような関係性にありそうだ。
現代劇では絶えず暴行シーンが繰り返され、やがて家族間による残虐な殺戮に繋がり、目や耳にギンギンガンガンと響いてくる。思わず目を背けたくなる場面もあり、平然としては観ていられない。
だが人間の感覚は麻痺していくのか、怖いもの見たさもあるのか、観ていくうちに作品世界にどんどん引き込まれていくからフシギだ。頭はボンヤリしていても、目や耳が研ぎ澄まされていくのを感じた。
休憩中にやっと気づいたが、舞台上には解体された人間パーツのオブジェがたくさん並べられていたので、ゾクリときた。
ライターの火とルービックキューブがモチーフか。
殺陣もあったが、刀よりも通電の機械のほうが恐ろしい。あの光と音と悲鳴はリアルな分、気分が悪くなった。
四方を囲まれた特設舞台で、方向や見方によっては人や物が隠れるが、思ったよりも観やすいから困るw。自由席だったので出入りし易い通路側にしたら、扉からひっきりなしに人が通ってステージへ。プチ緊張と生々しさが走ったw。
お目当ての根本正勝は、作品の根幹には直接関わらない役で、ある意味ほっとしたw。人情味と人望あふれる凛々しい大石内蔵助で、妻子への優しさも見せる、出来た男っぷりだ。殺陣も少しはあり、根本さんらしい穏やかな風を舞台に運んでくれた。
ゲストの高崎翔太の若々しい殺陣やアクションも見どころ。快活さと切ない恋心を上手く表現していた。
村田洋二郎の伊右衛門は哀れでまだ同情できる。でも今回も西田大輔が底知れない恐ろしさで人々を陥れ、ものすごく憎たらしく思えたw。
そして、やらないと自分がやられるからやったと、自己保身を訴えた無邪気な少女Aに、自分を想う狂気を見た。鮮やかな片岡花絵さんがスゴイ。
こういう作品は休憩なしで一気に観せたほうが心に残るものもあると思うが、じわりじわりと進行していき、エピローグもだらだら。
くどくて長くてたっぷり3時間!辛かったw。
今後の予定。根本さんは『裏僕2』と『僕飛び』。翔太くんは『タイバニ』。
パラダイスへようこそだゼ! ディラン二人で七夕白書
2012年7月7日 イベント『パラダイスへようこそだゼ! ~ディラン二人で七夕白書~』夜の部へ行ってきた。
RED×ORANGEプロデュース公演の6日目はWディラン。
『ビバリーヒルズ高校白書』でディラン・マッケイの吹替えをした小杉十郎太と、R1グランプリでディランをやったなだぎ武が初のステージ共演するイベントだ。
小杉さんのライブ『6th』でなだぎさんが登場して以来の共演か。
ビバヒルのテーマソングが流れて登場した二人。もちろんまだ素の格好。
昼の部をふまえてのトークだが、夜もボケツッコミのトーク全開。もちろんボケは小杉さんで、このまま漫才にもどんどん挑戦したい様子w。下北沢で飲んだ帰りの話では、酔っ払った小杉さんから「キスしよ」と迫り、目を閉じたというなだぎさんw。お互いに惚れ合ってる様子が見られ、パッと見、なだぎ×小杉の構図だw。
七夕にちなんだ願い事はファンから「告白して欲しい」。客席抽選で出てきたのは逞しい男子! ヤキソバパンマン・モードで告白するハメになった小杉さんw。なだぎさんファンの方も多く、小杉さんが担当したアニメを知らない人もいるんだなと気づいた。
小杉さんパート。織姫と彦星のオリジナル・ストーリーを台本もないまま、ひとり語り。女声も交えて結構面白かった。弾き語りで初めて聞く、ジュリーの「きみをのせて♪」をイイ声で歌い、しばしロマンチックな雰囲気。
なだぎさんパート。ディランの格好で登場、自転車から足高めに上げて降りる。お題は洋楽のカバー曲のうんちくツッコミ。音楽もちゃんと流れて比較でき、懐かしさと目新しさで面白かった。
ビバヒルの曲が流れ、ディランの元へ現れたのがギャザリン! 金髪鬘にウサ耳にピンクトレーナーでちょいゴツイが、出てきたのはキュートな声。恥じらう姿がちょっと可愛く見えちゃうw。日本の小物がバババと並べられ、これどうやって使うの?と質問するギャザリンに、ディランがさも説得力ある言葉でデタラメを教える(昔キャサリンとやってたネタ)。全部アドリブなのがスゴイ。ケンダマが絡まるハプニングはあれど、息ぴったりなやり取りが可笑しかった。互いに「カツラが暑い」と言ってたが、小杉さんのこういう格好はもう拝めないかもねw。
日本のもうひとつのディランと称し、ホフディランの二人(渡辺さん&小宮山さん)が登場。私は知らなかったが、彼らの1997年のアルバムに小杉さんがナレーションをつけ、10年後のアルバムになだぎさんがナレーションをつけたという。つまり小杉さん&なだぎさんの仲人のようなユニット。
1997年版ジャケットは知り合いからルーク・ペリーの顔写真を提供されて売れたそうだが、10年後にそのルークと似たポーズをしたなだぎさんの写真ジャケットは悉く却下されたという。デザイナーさんも苦労したそのジャケットの経緯を見せるホフディラン。その語り口が面白いの何のってw。
2012年版生アルバムとして、「キミノカオ」を小杉さんが、「カミサマカミサマホトケサマ」をなだぎさんが其々生ナレーションし、ホフディランの愉快な歌が手拍子と共に会場を盛り上げた。
昼の部から、小杉さんの話は長くなるので、途中で何度もライトで巻きが入るが、最後のほうはスタッフがわざとライト攻撃で小杉さんにプレッシャー。それを面白おかしくツッコむなだぎさん。
すっかり意気投合した二人はこのままWディランでデビュー!? まだ漫才を引き摺る小杉さんに、なだぎさんも具体的なプランを誘うと、途端に小杉さんはビビり、SMな関係も暴露されたw。
ディランのポーズで締めくくるお二人。こうなるとルーク・ペリーも観たくなる。
「ディラン」を通して実現したイベント、結ばれた愉快な絆。観客を充分満足させて楽しいイベントだった。
RED×ORANGEプロデュース公演の6日目はWディラン。
『ビバリーヒルズ高校白書』でディラン・マッケイの吹替えをした小杉十郎太と、R1グランプリでディランをやったなだぎ武が初のステージ共演するイベントだ。
小杉さんのライブ『6th』でなだぎさんが登場して以来の共演か。
ビバヒルのテーマソングが流れて登場した二人。もちろんまだ素の格好。
昼の部をふまえてのトークだが、夜もボケツッコミのトーク全開。もちろんボケは小杉さんで、このまま漫才にもどんどん挑戦したい様子w。下北沢で飲んだ帰りの話では、酔っ払った小杉さんから「キスしよ」と迫り、目を閉じたというなだぎさんw。お互いに惚れ合ってる様子が見られ、パッと見、なだぎ×小杉の構図だw。
七夕にちなんだ願い事はファンから「告白して欲しい」。客席抽選で出てきたのは逞しい男子! ヤキソバパンマン・モードで告白するハメになった小杉さんw。なだぎさんファンの方も多く、小杉さんが担当したアニメを知らない人もいるんだなと気づいた。
小杉さんパート。織姫と彦星のオリジナル・ストーリーを台本もないまま、ひとり語り。女声も交えて結構面白かった。弾き語りで初めて聞く、ジュリーの「きみをのせて♪」をイイ声で歌い、しばしロマンチックな雰囲気。
なだぎさんパート。ディランの格好で登場、自転車から足高めに上げて降りる。お題は洋楽のカバー曲のうんちくツッコミ。音楽もちゃんと流れて比較でき、懐かしさと目新しさで面白かった。
ビバヒルの曲が流れ、ディランの元へ現れたのがギャザリン! 金髪鬘にウサ耳にピンクトレーナーでちょいゴツイが、出てきたのはキュートな声。恥じらう姿がちょっと可愛く見えちゃうw。日本の小物がバババと並べられ、これどうやって使うの?と質問するギャザリンに、ディランがさも説得力ある言葉でデタラメを教える(昔キャサリンとやってたネタ)。全部アドリブなのがスゴイ。ケンダマが絡まるハプニングはあれど、息ぴったりなやり取りが可笑しかった。互いに「カツラが暑い」と言ってたが、小杉さんのこういう格好はもう拝めないかもねw。
日本のもうひとつのディランと称し、ホフディランの二人(渡辺さん&小宮山さん)が登場。私は知らなかったが、彼らの1997年のアルバムに小杉さんがナレーションをつけ、10年後のアルバムになだぎさんがナレーションをつけたという。つまり小杉さん&なだぎさんの仲人のようなユニット。
1997年版ジャケットは知り合いからルーク・ペリーの顔写真を提供されて売れたそうだが、10年後にそのルークと似たポーズをしたなだぎさんの写真ジャケットは悉く却下されたという。デザイナーさんも苦労したそのジャケットの経緯を見せるホフディラン。その語り口が面白いの何のってw。
2012年版生アルバムとして、「キミノカオ」を小杉さんが、「カミサマカミサマホトケサマ」をなだぎさんが其々生ナレーションし、ホフディランの愉快な歌が手拍子と共に会場を盛り上げた。
昼の部から、小杉さんの話は長くなるので、途中で何度もライトで巻きが入るが、最後のほうはスタッフがわざとライト攻撃で小杉さんにプレッシャー。それを面白おかしくツッコむなだぎさん。
すっかり意気投合した二人はこのままWディランでデビュー!? まだ漫才を引き摺る小杉さんに、なだぎさんも具体的なプランを誘うと、途端に小杉さんはビビり、SMな関係も暴露されたw。
ディランのポーズで締めくくるお二人。こうなるとルーク・ペリーも観たくなる。
「ディラン」を通して実現したイベント、結ばれた愉快な絆。観客を充分満足させて楽しいイベントだった。
舞台 ある日、ぼくらは夢の中で出会う
2012年7月7日 舞台演劇舞台『ある日、ぼくらは夢の中で出会う』を観てきた。
1984年の初演以降、数多くの劇団によって上演され続けた、劇団ショーマ・高橋いさを氏の代表作の1つ。
2007年のネルケ版は観たので、約5年ぶりに演出・キャストを一新したリメイク版も観たいと思った。
とある4人の刑事と、とある4人の誘拐犯。テレビや映画で観る自分の常識が、実は現実とは違うと3人の仲間に教えられた青年が、交錯する2つの世界で堕ちていく。
現実と虚構が交錯するメタフィクションの世界は、突き詰めてみても意味がわからない。
お話や感動うんぬんより、ここは4人のキャストの息の合った芝居や演じ分けを楽しむのが一興だろう。
登場する刑事たちが、役者の名前そのまま使ってるのも面白い。
相馬圭祐は、前回永山たかしがやった役で、受け身で一番難解な役どころだ。永山さんの時には大いに同情したが、相馬くんは困惑感が薄くデカくて強そうに見えるので、あまり感情移入しなかったw。
大口謙悟は大らかな構えの中、怒声の迫力と天然なチャームさがポイント。
赤澤燈が柔軟で真面目な芝居で、思ったよりもいい出来だ。
辻修は独特の濃さが面白いが、女声や子ども声がいまひとつ。
舞台が一段高めに設置されていたので、前方真ん中席だと見上げる形になり、テーブルの上にあるものが見え難かった。
前作もそうだったが、毎回、ケーキやラーメンを食べる3人はやっぱり太くなりそうだw。
前作はツナギの色がカラフルだったが、今回は一色で統一、代わりにワッペンなど小物で個性を表現。
前作は暗転の間が長かったが、今回は割とシンプルで飽きはこない。1時間15分という短さもスッキリする。
ラストはこんなオチだったかな。ちょっとアレンジされているようだが悪くはない。相馬くんに全てがかかっているw。
終演後は抽選会。賞品はポスカや撮影権利で、相馬くんがスジレンジャーなポーズを披露。会場全体で盛り上がらせる。
当たるハズはないので早々と劇場を出たw。
1984年の初演以降、数多くの劇団によって上演され続けた、劇団ショーマ・高橋いさを氏の代表作の1つ。
2007年のネルケ版は観たので、約5年ぶりに演出・キャストを一新したリメイク版も観たいと思った。
とある4人の刑事と、とある4人の誘拐犯。テレビや映画で観る自分の常識が、実は現実とは違うと3人の仲間に教えられた青年が、交錯する2つの世界で堕ちていく。
現実と虚構が交錯するメタフィクションの世界は、突き詰めてみても意味がわからない。
お話や感動うんぬんより、ここは4人のキャストの息の合った芝居や演じ分けを楽しむのが一興だろう。
登場する刑事たちが、役者の名前そのまま使ってるのも面白い。
相馬圭祐は、前回永山たかしがやった役で、受け身で一番難解な役どころだ。永山さんの時には大いに同情したが、相馬くんは困惑感が薄くデカくて強そうに見えるので、あまり感情移入しなかったw。
大口謙悟は大らかな構えの中、怒声の迫力と天然なチャームさがポイント。
赤澤燈が柔軟で真面目な芝居で、思ったよりもいい出来だ。
辻修は独特の濃さが面白いが、女声や子ども声がいまひとつ。
舞台が一段高めに設置されていたので、前方真ん中席だと見上げる形になり、テーブルの上にあるものが見え難かった。
前作もそうだったが、毎回、ケーキやラーメンを食べる3人はやっぱり太くなりそうだw。
前作はツナギの色がカラフルだったが、今回は一色で統一、代わりにワッペンなど小物で個性を表現。
前作は暗転の間が長かったが、今回は割とシンプルで飽きはこない。1時間15分という短さもスッキリする。
ラストはこんなオチだったかな。ちょっとアレンジされているようだが悪くはない。相馬くんに全てがかかっているw。
終演後は抽選会。賞品はポスカや撮影権利で、相馬くんがスジレンジャーなポーズを披露。会場全体で盛り上がらせる。
当たるハズはないので早々と劇場を出たw。
タイソン大屋のはいどーも! 即興イベント
2012年7月7日 イベント『タイソン大屋のはいどーも! ~拝啓、鶴瓶さま~』に行ってきた。
二度目参加の今回は、中尾隆聖さん×タイソン大屋さんの即興イベント。
七夕らしく店先には笹の葉が飾られ、短冊に自由に願い事を記入して吊るす。
驚いたのが参加者の人数。過去最多!
店内に入りきらない程の人が集まり、1階も2階もギュウギュウ詰めで階段まで座席状態。お客さんの処理で手間取り、予定より30分遅れの開演となった。
運よく私は前回とほぼ同じ席。お手洗いも近い。
お客さんの中には俳優さんも多く、馴染みの顔ぶれも。店先に関さんからのお花も届いていた。
賑やかな中、タイソンさんのスジナシ説明。タイソンさんへのカセ言葉のリクエストは、出るわ出るわアニメネタw。
準備が整って、別所で待機中の中尾さんに連絡するも、なかなか店にやってこない中尾さん。
ようやく現れた中尾さんは、黒い浴衣でイキなオジサマ風だった。
タイソンさん開口一番「遅いですっ」(笑)。タイソンさんの言葉に応える中尾さんの声が、最初は小さい小さい。どうやら様子見、警戒している感じ。もう芝居は始まってるからね。
七夕にちなみ“彦星”にされた中尾さん。タイソンさんの剣幕と勝手な展開で、最初は目をパチクリさせながら話にノっていく。中尾さんのその表情が、今までに見たことのないほど、愛くるしくてたまらんv。
彦星の中尾さん、突然、人間名は「堀内賢雄」とのたまうw。観客のダレもが大笑いする中、肝心のタイソンさんだけは“ほらふきケンユー”のことを知らないようだった。でもこれは、中尾さんが仕込んだ布石w。
のらりくらりと静かに進行しながら、中尾さんが突然「今までの全部ウソだから」と爆弾投下。「へっ!?」というタイソンさんの表情w。「姫」が娘だからと、どんどん中尾さんペースになっていく。
でも先に外に出ようとする中尾さんが、何度も「いいの?」とタイソンさんに念を押すところが、中尾さんの人柄の表れ。なんだかんだとタイソンさんを負かしてしまった。
演劇でもイベントでもお目にかかれない中尾さんの表情を拝めて、楽しいひと時だった。
二度目参加の今回は、中尾隆聖さん×タイソン大屋さんの即興イベント。
七夕らしく店先には笹の葉が飾られ、短冊に自由に願い事を記入して吊るす。
驚いたのが参加者の人数。過去最多!
店内に入りきらない程の人が集まり、1階も2階もギュウギュウ詰めで階段まで座席状態。お客さんの処理で手間取り、予定より30分遅れの開演となった。
運よく私は前回とほぼ同じ席。お手洗いも近い。
お客さんの中には俳優さんも多く、馴染みの顔ぶれも。店先に関さんからのお花も届いていた。
賑やかな中、タイソンさんのスジナシ説明。タイソンさんへのカセ言葉のリクエストは、出るわ出るわアニメネタw。
準備が整って、別所で待機中の中尾さんに連絡するも、なかなか店にやってこない中尾さん。
ようやく現れた中尾さんは、黒い浴衣でイキなオジサマ風だった。
タイソンさん開口一番「遅いですっ」(笑)。タイソンさんの言葉に応える中尾さんの声が、最初は小さい小さい。どうやら様子見、警戒している感じ。もう芝居は始まってるからね。
七夕にちなみ“彦星”にされた中尾さん。タイソンさんの剣幕と勝手な展開で、最初は目をパチクリさせながら話にノっていく。中尾さんのその表情が、今までに見たことのないほど、愛くるしくてたまらんv。
彦星の中尾さん、突然、人間名は「堀内賢雄」とのたまうw。観客のダレもが大笑いする中、肝心のタイソンさんだけは“ほらふきケンユー”のことを知らないようだった。でもこれは、中尾さんが仕込んだ布石w。
のらりくらりと静かに進行しながら、中尾さんが突然「今までの全部ウソだから」と爆弾投下。「へっ!?」というタイソンさんの表情w。「姫」が娘だからと、どんどん中尾さんペースになっていく。
でも先に外に出ようとする中尾さんが、何度も「いいの?」とタイソンさんに念を押すところが、中尾さんの人柄の表れ。なんだかんだとタイソンさんを負かしてしまった。
演劇でもイベントでもお目にかかれない中尾さんの表情を拝めて、楽しいひと時だった。
*pnish* room vol.8
2012年7月6日 イベント『*pnish* room vol.8』に行ってきた。
*pnish*メンバーによるトークイベントも2年ぶり。
今回のお部屋の主人は、佐野大樹・森山栄治・鷲尾昇の3人。『ドリーム・ハイ』に出演中の土屋裕一は欠席だ。
tutiの登場は、映像なのか、音声コメントなのか、色々想像していたが。
土屋“かかし”だった! 録り音声を場面場面で絶妙に流す。“土屋ボックス”まで腕に用意されw、場が途切れた時に箱から引いたお題をメンバーがこなす。今回は3人が扇形になって朝ごはんをつぶやいていたw。
*pnish*は今年11周年! 7/1はハピパニのために年初から開けておくが、今年はなくて“room”が代わり。
昨年一昨年のハピパニの思い出を語り合う。ダイキがtutiのリアルメールを報告し、ざっくばらんな雰囲気作りw。ワッシーが割と説明役で喋り、ダイキもフォローで纏めるが、どうも今回のエイジは天然気味。普段ならtutiが加わりハチャメチャになるのだが、今回はエイジのキャラだけが突出して見えるw。
10分のダンスでヘトヘトになっちゃう話が出たが、みんな歳を取ったなあとトークひとつからも感じ取れた。
昨夜のランガンも11周年記念だったが、どうしても見比べてしまう。片や20代、片や30代、二つのユニットには10年の開きがあるんだなとあらためて思った。
土屋&パニッシュの年表が登場。手作り感だが、2001年からズラズラと並び長い。キーワードは白い紙で隠されてる。
ダイキの説明で、みんなで過去の思い出話を語るが、ひとつひとつに時間をかけ過ぎ。退団したメンバーのことなんて正直どうでもよかったり^^;。tutiのキレっぷりは分ったが、どれもどこかで聞いた話が多い。
時間切れで、結局2003年までを消化。2004年以降から*pnish*を知ってる私にとっては、これからという時なので残念。あとで他のお客さんからも、これからが聞きたかったという声多し。2004年以降は明日にとダイキが言ってたが、明日これない人もいるし、一回一回のルームを大事にして欲しいな。まあ、このいい加減さがパニッシュなんだが、昨日のランガンを思い出してガッカリした。
お客さんからのお題に答えるコーナー。何か集めてるものはの質問なのに、ゲームの話に展開していき、ちょっとイライラ。過去話はボロボロ出てくるが、もう少し最近の話にして欲しいかも。
何となくグダグダ感が目立つイマイチな内容だった。やっぱtutiがいないと面白味が薄れるな。
あとはメンバー挨拶とダンス。そして握手会。tutiのも含めて観劇は楽しみだ。
10月は約3年ぶりのエンタメステージ『*pnish*on vol.8』。俳優座劇場なので、1回のみ参加したい。
*pnish*メンバーによるトークイベントも2年ぶり。
今回のお部屋の主人は、佐野大樹・森山栄治・鷲尾昇の3人。『ドリーム・ハイ』に出演中の土屋裕一は欠席だ。
tutiの登場は、映像なのか、音声コメントなのか、色々想像していたが。
土屋“かかし”だった! 録り音声を場面場面で絶妙に流す。“土屋ボックス”まで腕に用意されw、場が途切れた時に箱から引いたお題をメンバーがこなす。今回は3人が扇形になって朝ごはんをつぶやいていたw。
*pnish*は今年11周年! 7/1はハピパニのために年初から開けておくが、今年はなくて“room”が代わり。
昨年一昨年のハピパニの思い出を語り合う。ダイキがtutiのリアルメールを報告し、ざっくばらんな雰囲気作りw。ワッシーが割と説明役で喋り、ダイキもフォローで纏めるが、どうも今回のエイジは天然気味。普段ならtutiが加わりハチャメチャになるのだが、今回はエイジのキャラだけが突出して見えるw。
10分のダンスでヘトヘトになっちゃう話が出たが、みんな歳を取ったなあとトークひとつからも感じ取れた。
昨夜のランガンも11周年記念だったが、どうしても見比べてしまう。片や20代、片や30代、二つのユニットには10年の開きがあるんだなとあらためて思った。
土屋&パニッシュの年表が登場。手作り感だが、2001年からズラズラと並び長い。キーワードは白い紙で隠されてる。
ダイキの説明で、みんなで過去の思い出話を語るが、ひとつひとつに時間をかけ過ぎ。退団したメンバーのことなんて正直どうでもよかったり^^;。tutiのキレっぷりは分ったが、どれもどこかで聞いた話が多い。
時間切れで、結局2003年までを消化。2004年以降から*pnish*を知ってる私にとっては、これからという時なので残念。あとで他のお客さんからも、これからが聞きたかったという声多し。2004年以降は明日にとダイキが言ってたが、明日これない人もいるし、一回一回のルームを大事にして欲しいな。まあ、このいい加減さがパニッシュなんだが、昨日のランガンを思い出してガッカリした。
お客さんからのお題に答えるコーナー。何か集めてるものはの質問なのに、ゲームの話に展開していき、ちょっとイライラ。過去話はボロボロ出てくるが、もう少し最近の話にして欲しいかも。
何となくグダグダ感が目立つイマイチな内容だった。やっぱtutiがいないと面白味が薄れるな。
あとはメンバー挨拶とダンス。そして握手会。tutiのも含めて観劇は楽しみだ。
10月は約3年ぶりのエンタメステージ『*pnish*on vol.8』。俳優座劇場なので、1回のみ参加したい。
劇団ひまわり 蒼い妖精とピノッキオ
2012年7月6日 舞台演劇舞台『蒼い妖精とピノッキオ』を観てきた。
劇団ひまわり創立60周年記念公演「きらめくいのち三部作」第三弾。
第一弾は『アンネ』第二弾は『カラフル』だったようだ。
「魂をもった人形を人間に変える」使命をもつ妖精たち。しかし人間世界に絶望した「蒼い妖精」は使命を放棄しようと、人形師ジェッペットが孫娘マリアのために作った人形「ピノッキオ」に、“元”人形の人間たちの現在の姿を見せようとする。
100年以上前の名作をモチーフに、横山一真が書き下ろし、山下晃彦が演出。
和田啓のオリジナル楽曲が彩り、ナマ演奏が場面を潤す。
ベテランから実力ある若手や子役まで、ひまわりのバランス良いキャストが出揃い、客演やコロスの豊かなテイストが支えて、美しく深みのある世界観とエネルギッシュな舞台に仕上がっていた。
中嶋朋子の蒼い妖精は、苦悩を背負った頑固で憂いを帯びた存在。人間になりたいかと甘言をもってピノッキオを、いわば自分の“失敗作”の人間たちの所へ強引に送り込み、結局は元人形の人間たちを非業の死へ誘うのだから、観てるだけでは妖精というより“死神”に近いw。人間の生死に関わりながら、彼女が何をしたいのかがいまひとつ掴めず、蒼い妖精にあまり感情移入できない。
蒼い妖精に引っ張られ状況に巻き込まれるピノッキオの馬場徹は、当初は受け身の役で、柔軟な感性と繊細な動きを必要として、なかなか難しいと思う。後半にかけてピノッキオの力強い意思が表現される。人形には珍しく、踊るピノッキオも見どころのひとつ(笑)。
面白いキャスティングだなと思ったのが加藤清史郎の知恵の妖精。冒頭に登場した時は、彼が“人形”ではないかと思うほど、チョコンとしてて愛くるしい。でも、このお話で一番ものしりで偉い役w。いまいちカツ舌に不安があるが、難解な台詞をこなし、蒼い妖精とは対照的な明るいオーラを放っている。
今回の一番のお目当ては桑野晃輔。彼の舞台は殆ど観ているが、ひまわりとしては『アンネ』以来かな。ミスター・フォックスは元人形だが、93歳のおじいさんと20代の青年をしっかり演じ分けて、見てるだけで楽しい。“夢”を追想する場面を情感豊かに表現していた。
演劇集団円の立川三貴が人間臭くジェッペットを演じる。ピノッキオの旅が何年にも渡って続くのでマリアも三人一役になり、「ダレ?」状態になるのが面白い。
知恵の妖精を肩車する夜霧の妖精の鈴村近雄の飄々とした姿が印象に残った。
妖精たちはグレーの長いコートで統一。清史郎くんのシルクハットが可愛い。フォックスは白い手袋だ。
一番の見どころは、蒼い妖精ともう踊れなくなったフォックスの代わりに、ピノッキオが立候補し、蒼い妖精とピノッキオが踊り、やがてフォックスが幻の中で二人に加わってトリオで踊るシーン。歌も流れていたら盛り上がっただろうし、もっと観ていたかった。
物語全体のトーンがあまり笑いどころもなく暗かったのが残念。ミュージカルとはいかなくても歌やダンスをもっと盛り込んで、明るい色彩で包まれていたら、“いのち”のきらめきをアグレッシブに感じられたと思う。
 ̄
アフタートーク。タンバリン音を響かせ、右から、和田啓(音楽)横山一真(脚本)桑野晃輔、加藤清史郎、馬場徹、山下晃彦(演出)が登場。山下さんがMC。2日目を迎えて感想。
馬場くん。ピノッキオはチョコマカ動くので体が休まらなくて正直ヘトヘト。“木の人形”だから感情も感覚的にわかるだろうと、表現が難しかった。言葉との格闘だが、時間がかかりながらもやっていきたい。
清史郎くん。しっかりした妖精で、絶妙的というか微妙な役どころw。役の性格と難しい意味の言葉や台詞をこなし、醍醐味とか強く伝えられればいい。
桑野くん。難しい役だが遣り甲斐はある。声や姿勢を研究したが、全てが難しい。こんな93歳はいないだろうと思って演じたw。
横山さん。公演中も3人が少しずつ進化していて面白い。脚本は桑野をイジめてやろうと(笑)普段やらない役をアテガキで書いた。清史郎くんの役はスター・ウォーズのヨーダみたいなイメージw。
和田さん。演奏はナマでやる醍醐味。瞬間的に合わせてやる音もあり、清史郎くんの“間”が毎回変わるので潰さないようにやっている。ピノッキオには軽めの音など音響も工夫した。
20分位あり、最後はみんなが立ち上がってお礼。
今後の活躍が大いに楽しみな若手が一同に介す、貴重なひと時だった。
劇団ひまわり創立60周年記念公演「きらめくいのち三部作」第三弾。
第一弾は『アンネ』第二弾は『カラフル』だったようだ。
「魂をもった人形を人間に変える」使命をもつ妖精たち。しかし人間世界に絶望した「蒼い妖精」は使命を放棄しようと、人形師ジェッペットが孫娘マリアのために作った人形「ピノッキオ」に、“元”人形の人間たちの現在の姿を見せようとする。
100年以上前の名作をモチーフに、横山一真が書き下ろし、山下晃彦が演出。
和田啓のオリジナル楽曲が彩り、ナマ演奏が場面を潤す。
ベテランから実力ある若手や子役まで、ひまわりのバランス良いキャストが出揃い、客演やコロスの豊かなテイストが支えて、美しく深みのある世界観とエネルギッシュな舞台に仕上がっていた。
中嶋朋子の蒼い妖精は、苦悩を背負った頑固で憂いを帯びた存在。人間になりたいかと甘言をもってピノッキオを、いわば自分の“失敗作”の人間たちの所へ強引に送り込み、結局は元人形の人間たちを非業の死へ誘うのだから、観てるだけでは妖精というより“死神”に近いw。人間の生死に関わりながら、彼女が何をしたいのかがいまひとつ掴めず、蒼い妖精にあまり感情移入できない。
蒼い妖精に引っ張られ状況に巻き込まれるピノッキオの馬場徹は、当初は受け身の役で、柔軟な感性と繊細な動きを必要として、なかなか難しいと思う。後半にかけてピノッキオの力強い意思が表現される。人形には珍しく、踊るピノッキオも見どころのひとつ(笑)。
面白いキャスティングだなと思ったのが加藤清史郎の知恵の妖精。冒頭に登場した時は、彼が“人形”ではないかと思うほど、チョコンとしてて愛くるしい。でも、このお話で一番ものしりで偉い役w。いまいちカツ舌に不安があるが、難解な台詞をこなし、蒼い妖精とは対照的な明るいオーラを放っている。
今回の一番のお目当ては桑野晃輔。彼の舞台は殆ど観ているが、ひまわりとしては『アンネ』以来かな。ミスター・フォックスは元人形だが、93歳のおじいさんと20代の青年をしっかり演じ分けて、見てるだけで楽しい。“夢”を追想する場面を情感豊かに表現していた。
演劇集団円の立川三貴が人間臭くジェッペットを演じる。ピノッキオの旅が何年にも渡って続くのでマリアも三人一役になり、「ダレ?」状態になるのが面白い。
知恵の妖精を肩車する夜霧の妖精の鈴村近雄の飄々とした姿が印象に残った。
妖精たちはグレーの長いコートで統一。清史郎くんのシルクハットが可愛い。フォックスは白い手袋だ。
一番の見どころは、蒼い妖精ともう踊れなくなったフォックスの代わりに、ピノッキオが立候補し、蒼い妖精とピノッキオが踊り、やがてフォックスが幻の中で二人に加わってトリオで踊るシーン。歌も流れていたら盛り上がっただろうし、もっと観ていたかった。
物語全体のトーンがあまり笑いどころもなく暗かったのが残念。ミュージカルとはいかなくても歌やダンスをもっと盛り込んで、明るい色彩で包まれていたら、“いのち”のきらめきをアグレッシブに感じられたと思う。
 ̄
アフタートーク。タンバリン音を響かせ、右から、和田啓(音楽)横山一真(脚本)桑野晃輔、加藤清史郎、馬場徹、山下晃彦(演出)が登場。山下さんがMC。2日目を迎えて感想。
馬場くん。ピノッキオはチョコマカ動くので体が休まらなくて正直ヘトヘト。“木の人形”だから感情も感覚的にわかるだろうと、表現が難しかった。言葉との格闘だが、時間がかかりながらもやっていきたい。
清史郎くん。しっかりした妖精で、絶妙的というか微妙な役どころw。役の性格と難しい意味の言葉や台詞をこなし、醍醐味とか強く伝えられればいい。
桑野くん。難しい役だが遣り甲斐はある。声や姿勢を研究したが、全てが難しい。こんな93歳はいないだろうと思って演じたw。
横山さん。公演中も3人が少しずつ進化していて面白い。脚本は桑野をイジめてやろうと(笑)普段やらない役をアテガキで書いた。清史郎くんの役はスター・ウォーズのヨーダみたいなイメージw。
和田さん。演奏はナマでやる醍醐味。瞬間的に合わせてやる音もあり、清史郎くんの“間”が毎回変わるので潰さないようにやっている。ピノッキオには軽めの音など音響も工夫した。
20分位あり、最後はみんなが立ち上がってお礼。
今後の活躍が大いに楽しみな若手が一同に介す、貴重なひと時だった。
FUN&GUN RUN&BIRTHDAY&GUN
2012年7月5日 イベント『FUN&GUN~RUN&BIRTHDAY&GUN~』に行ってきた。
奇数月恒例となった、RUN&GUN(上山竜司、米原幸祐、永田彬、宮下雄也)イベント。
かろうじて席が取れた。オロナミンが美味い。前説は芸人女子。
いきなりユウヤのひとり芝居「ハムレット」からスタート。前回のバツゲームだが、5分近くも台詞をよく覚えて表現豊かに語る。でも終わった後はすっかり沈みがち。なのでMCはリュウジが担当。
RUNGUNニュース。朝ズバッ風掲示板をマジックでいちいちチェックするリュウジ。ユウヤのプロデュースイベントの話やコウスケのメンタメでソロデビューの話。ユウヤは中河内主演のものでドラムの練習中だが、オレがやってもいいじゃんとコウスケw。舞台観劇が多いリュウジの最近のお気に入りは「カワイクなくちゃいけないリユウ」。
アキラはアニメ『黒子のバスケ』にハマったそうで、知らない3人に“黒子”の説明w。実写ならオレがとヤル気満々のコウスケだが、彼は存在感が消せないヤツw。アキラは最近たくさんアニメを観てて『アクセル・ワールド』もお気に入り。
好きな声優の話になり、アキラは“諏訪部さん”の名を挙げ、ユウヤ繋がりで客席からアンダーテイカーの名も出る。コウスケは「ガンダムが好きなので」と“関さん”の名を挙げて、てっきり智一のほうかと思ってたら、「電王でアキラも共演してたし」と言うので、俊彦さんのことだったか!と急に胸がドキドキする私v。モモの声で“コウちゃん”と呼んでほしかったそうな(でもアキラはアフレコで1回しか共演してないとか)。「デュオが好きだった」と言うコウスケだが、メンバーから何か決め台詞は?と要求されても、すぐ出てこない^^;。15年も経ってるしね(コウスケ10歳の時!?)。「死ぬぜえ!」とか「死神が地獄から舞い戻ってきたぜ!」とか色々あるじゃんと脳内で再現してた私(笑)。
ユウヤは主演声優をやってたからいいとして、リュウジは声優を知らなさ過ぎっ。そしてコウスケとアキラのオタクっぷりに感激w。それにしても関さんが知らないところで話題になってるなんてねv。来て良かった。
ランガンは昨日で祝11周年!おめでとう! 高校生からだもんね。まだまだ若い。
ユウヤの手描きスケブをめくりながら、メンバーでヒストリークイズ。アキラは最初は全然ヤル気がなかったとか、リーダーになったリュウジが結構テンパってたとか、リュウジは今も年下だとかw。メンバーの家族も巻き込んだクイズが繰り広げられ、結局最下位はリュウジ。次回バツゲームのお題は「メンバーに感謝の手紙」。めっちゃイヤそうにするリュウジ。残るはアキラだね。
ゲストは2丁拳銃。9年前かの番組で共演したそうだが、ランガンはまだ高校生。2丁拳銃の結成話やケンカ話を伺いながら、やはりランガンのケンカ話へと発展。
そして恒例の即興芝居。設定は「学校」で、お題の台詞を終わりの2分前から言わねばならない。先生が登場し、生徒5人のハズが、何故か校長+生徒4人に。濃い自己紹介に演劇部やらで、「生きるべきかスタバに行くべきか」で納まったw。
其々の告知もあり、次回は9月。
オタク話には特に楽しく反応しちゃうが、今回もめいっぱい笑って面白かった。
奇数月恒例となった、RUN&GUN(上山竜司、米原幸祐、永田彬、宮下雄也)イベント。
かろうじて席が取れた。オロナミンが美味い。前説は芸人女子。
いきなりユウヤのひとり芝居「ハムレット」からスタート。前回のバツゲームだが、5分近くも台詞をよく覚えて表現豊かに語る。でも終わった後はすっかり沈みがち。なのでMCはリュウジが担当。
RUNGUNニュース。朝ズバッ風掲示板をマジックでいちいちチェックするリュウジ。ユウヤのプロデュースイベントの話やコウスケのメンタメでソロデビューの話。ユウヤは中河内主演のものでドラムの練習中だが、オレがやってもいいじゃんとコウスケw。舞台観劇が多いリュウジの最近のお気に入りは「カワイクなくちゃいけないリユウ」。
アキラはアニメ『黒子のバスケ』にハマったそうで、知らない3人に“黒子”の説明w。実写ならオレがとヤル気満々のコウスケだが、彼は存在感が消せないヤツw。アキラは最近たくさんアニメを観てて『アクセル・ワールド』もお気に入り。
好きな声優の話になり、アキラは“諏訪部さん”の名を挙げ、ユウヤ繋がりで客席からアンダーテイカーの名も出る。コウスケは「ガンダムが好きなので」と“関さん”の名を挙げて、てっきり智一のほうかと思ってたら、「電王でアキラも共演してたし」と言うので、俊彦さんのことだったか!と急に胸がドキドキする私v。モモの声で“コウちゃん”と呼んでほしかったそうな(でもアキラはアフレコで1回しか共演してないとか)。「デュオが好きだった」と言うコウスケだが、メンバーから何か決め台詞は?と要求されても、すぐ出てこない^^;。15年も経ってるしね(コウスケ10歳の時!?)。「死ぬぜえ!」とか「死神が地獄から舞い戻ってきたぜ!」とか色々あるじゃんと脳内で再現してた私(笑)。
ユウヤは主演声優をやってたからいいとして、リュウジは声優を知らなさ過ぎっ。そしてコウスケとアキラのオタクっぷりに感激w。それにしても関さんが知らないところで話題になってるなんてねv。来て良かった。
ランガンは昨日で祝11周年!おめでとう! 高校生からだもんね。まだまだ若い。
ユウヤの手描きスケブをめくりながら、メンバーでヒストリークイズ。アキラは最初は全然ヤル気がなかったとか、リーダーになったリュウジが結構テンパってたとか、リュウジは今も年下だとかw。メンバーの家族も巻き込んだクイズが繰り広げられ、結局最下位はリュウジ。次回バツゲームのお題は「メンバーに感謝の手紙」。めっちゃイヤそうにするリュウジ。残るはアキラだね。
ゲストは2丁拳銃。9年前かの番組で共演したそうだが、ランガンはまだ高校生。2丁拳銃の結成話やケンカ話を伺いながら、やはりランガンのケンカ話へと発展。
そして恒例の即興芝居。設定は「学校」で、お題の台詞を終わりの2分前から言わねばならない。先生が登場し、生徒5人のハズが、何故か校長+生徒4人に。濃い自己紹介に演劇部やらで、「生きるべきかスタバに行くべきか」で納まったw。
其々の告知もあり、次回は9月。
オタク話には特に楽しく反応しちゃうが、今回もめいっぱい笑って面白かった。
ミュージカル 王様と私
2012年7月5日 舞台演劇ミュージカル『王様と私』を観てきた。
チケットありがとうございます。
1950年代のユル・ブリンナー&デボラ・カーの映画は昔テレビで観たことがあり、記憶を辿りながらの観劇。
1860年代のバンコック。夫を亡くしたイギリス婦人アンナ(紫吹淳)は、王子や王女の家庭教師として王宮に迎えられる。封建的で頑迷なシャムの王様(松平健)と近代の風を取り入れるアンナは最初は対立していたが、次第に引かれ合うようになる。
「The King and I」と書かれた緞帳が美しい。幕が上がる5分前から美しい音楽が流れ、会場を世界観に誘うようだ。
アンナに家を提供する約束を反古しながら、王より頭を低くしろと家臣扱いする王様。約束を守って下さい、私は家臣ではないと、断固言い張るアンナ。二人の強烈なやり取りは見ものだ。そのくせ、母国の危機問題や晩餐会の歓待などアンナの助言を自らの考えとして採用する上機嫌な王様。なんたるツンデレの典型!w
二人の対立と理解と共感を細やかに描き、総理大臣や第一夫人など周囲の考えや言葉が包み込み、子どもたちの素直な心が散りばめられて、結び合う人と人との交流が優しく描かれていた。
ツルツル頭の松平健は、逞しい胸と引き締まった身体も見事で、こんなに赤が似合う人もいまい。厳格でとっつき難そうにも見えるが、実はお茶目で子どもには優しい。健さんの人柄を感じさせる人間味豊かな王様だ。
紫吹淳はチラシよりもうんと綺麗で華やか。教師として母として女として、ドレスと髪型を変えて、芯の通った知的で穏やかな婦人を好演。大きいコルセットのフワリとしたドレスもよくこなして動き、若々しく艶があった。
二人の早着替えもさすがで、様々な衣装で目を楽しませてくれる。王様の渋みのある凛々しい歌声と、アンナの爽やかで美しい歌声も聴き所。
二人の踊る「シャル・ウィ・ダンス」は手拍子も賑やか。王様のダイナミックな足使い、アンナの軽やかなステップも見どころ。セットも開放的でロマンチックに変化する。踊り終わった後の華麗なお辞儀もステキ。劇中では2度踊り、カテコでも踊ってくれて、大いに盛り上がった。
哀しいヒロイン・タプチム役にはいだしょうこ(ダブルキャスト)。『はなまる』ゲストのフワフワ感と違い、凛とした高らかな歌声で切なさを表現していた。
タプチムの隠れた恋人ルンタ役は藤岡正明。素朴な顔立ちと誠実な表情で好印象だが、タプチムの引き立て役なので出番も歌も物足りない。
チャン夫人の花山佳子の歌声が大らかで素晴らしくて圧巻だ。
チュラロンコン王子(春原早希)とアンナの息子ルイス(石井日菜)はダブルキャストで、少女がやっても違和感ない。母を気遣い理解し後押しする賢いルイスと、先生の教えを吸収し新たな出発へ生かす凛々しい王子。この二人の息子がよく出来ていて、旧体制から新時代への幕開けを予感させる。
王子や王女の8人はクワトロキャストで、今回は空チーム。みんなの声が賑やかで、よく動きよくお辞儀して逞しい。
カエルのようなお辞儀(笑)と言わしめた平身低頭がこの作品のポイント。「エトセトラ~エトセトラ~」の口ぐせもリズミカルに舞台に生きる。
劇中劇のタプチムの語りはいいが、ブッダや逃げ出した王様やらが登場し、いまいち意図が不明で眠気が出てきた。
ダンスで愛を諭しても、結局聞き分けがない王様に、アンナから激しい怒号の言葉。一度気に展開がコロコロ急変し、観るほうの気持ちが付いていかない。
歌は素晴らしいが動きやダンスはあまりないので、若手のミュージカルに慣れているとやや退屈に思える。
脚本や演出は昔のままらしく、歌詞もちょっと古臭い気がする。もう少し今風なテイストでアレンジしてくれれば、より明瞭に伝わってくるものがありそうだ。
カテコは3回! スタオベしたくなる雰囲気だ。
ゆうぽうとの後は全国ツアー。たくさんの大人や子どもたちを沸かせていただきたい。
今回もファンの皆さんと紫吹さんの出待ち。30分位してマツケンさんたちがにこやかに帰られた。花山さんが劇中と違って細身でビックリ。紫吹さんはお団子頭でスレンダーで美しかった。
チケットありがとうございます。
1950年代のユル・ブリンナー&デボラ・カーの映画は昔テレビで観たことがあり、記憶を辿りながらの観劇。
1860年代のバンコック。夫を亡くしたイギリス婦人アンナ(紫吹淳)は、王子や王女の家庭教師として王宮に迎えられる。封建的で頑迷なシャムの王様(松平健)と近代の風を取り入れるアンナは最初は対立していたが、次第に引かれ合うようになる。
「The King and I」と書かれた緞帳が美しい。幕が上がる5分前から美しい音楽が流れ、会場を世界観に誘うようだ。
アンナに家を提供する約束を反古しながら、王より頭を低くしろと家臣扱いする王様。約束を守って下さい、私は家臣ではないと、断固言い張るアンナ。二人の強烈なやり取りは見ものだ。そのくせ、母国の危機問題や晩餐会の歓待などアンナの助言を自らの考えとして採用する上機嫌な王様。なんたるツンデレの典型!w
二人の対立と理解と共感を細やかに描き、総理大臣や第一夫人など周囲の考えや言葉が包み込み、子どもたちの素直な心が散りばめられて、結び合う人と人との交流が優しく描かれていた。
ツルツル頭の松平健は、逞しい胸と引き締まった身体も見事で、こんなに赤が似合う人もいまい。厳格でとっつき難そうにも見えるが、実はお茶目で子どもには優しい。健さんの人柄を感じさせる人間味豊かな王様だ。
紫吹淳はチラシよりもうんと綺麗で華やか。教師として母として女として、ドレスと髪型を変えて、芯の通った知的で穏やかな婦人を好演。大きいコルセットのフワリとしたドレスもよくこなして動き、若々しく艶があった。
二人の早着替えもさすがで、様々な衣装で目を楽しませてくれる。王様の渋みのある凛々しい歌声と、アンナの爽やかで美しい歌声も聴き所。
二人の踊る「シャル・ウィ・ダンス」は手拍子も賑やか。王様のダイナミックな足使い、アンナの軽やかなステップも見どころ。セットも開放的でロマンチックに変化する。踊り終わった後の華麗なお辞儀もステキ。劇中では2度踊り、カテコでも踊ってくれて、大いに盛り上がった。
哀しいヒロイン・タプチム役にはいだしょうこ(ダブルキャスト)。『はなまる』ゲストのフワフワ感と違い、凛とした高らかな歌声で切なさを表現していた。
タプチムの隠れた恋人ルンタ役は藤岡正明。素朴な顔立ちと誠実な表情で好印象だが、タプチムの引き立て役なので出番も歌も物足りない。
チャン夫人の花山佳子の歌声が大らかで素晴らしくて圧巻だ。
チュラロンコン王子(春原早希)とアンナの息子ルイス(石井日菜)はダブルキャストで、少女がやっても違和感ない。母を気遣い理解し後押しする賢いルイスと、先生の教えを吸収し新たな出発へ生かす凛々しい王子。この二人の息子がよく出来ていて、旧体制から新時代への幕開けを予感させる。
王子や王女の8人はクワトロキャストで、今回は空チーム。みんなの声が賑やかで、よく動きよくお辞儀して逞しい。
カエルのようなお辞儀(笑)と言わしめた平身低頭がこの作品のポイント。「エトセトラ~エトセトラ~」の口ぐせもリズミカルに舞台に生きる。
劇中劇のタプチムの語りはいいが、ブッダや逃げ出した王様やらが登場し、いまいち意図が不明で眠気が出てきた。
ダンスで愛を諭しても、結局聞き分けがない王様に、アンナから激しい怒号の言葉。一度気に展開がコロコロ急変し、観るほうの気持ちが付いていかない。
歌は素晴らしいが動きやダンスはあまりないので、若手のミュージカルに慣れているとやや退屈に思える。
脚本や演出は昔のままらしく、歌詞もちょっと古臭い気がする。もう少し今風なテイストでアレンジしてくれれば、より明瞭に伝わってくるものがありそうだ。
カテコは3回! スタオベしたくなる雰囲気だ。
ゆうぽうとの後は全国ツアー。たくさんの大人や子どもたちを沸かせていただきたい。
今回もファンの皆さんと紫吹さんの出待ち。30分位してマツケンさんたちがにこやかに帰られた。花山さんが劇中と違って細身でビックリ。紫吹さんはお団子頭でスレンダーで美しかった。
ミュージカル 忍たま乱太郎 第3弾再演 初日
2012年7月4日 舞台演劇ミュージカル『忍たま乱太郎 第3弾 再演』初日を観てきた。
6度目の舞台化。
サンシャイン劇場に場を移し、一部キャストを替えての再演。
満員御礼で物販列も凄いっ。本日は前列通路側席。
山賊砦に潜んでいたドクタケ忍者たちに捕まった乱太郎たち一年生を助けるため、六年生や五年生、先生たちが砦へ潜入し戦うお話。
ぬるい筋書きは同じだが、すべてにおいて格好良くパワーアップ、初演よりも面白くてたっぷりと楽しめた。
サンシャイン劇場ならではの構造を生かした演出で、ダンスや殺陣の見どころもたくさん。一年のラップ、六年のダンスもよりクールに決まる。山賊1号(翁長卓)との立ち回りはすごい迫力だ。
アクション率も高い。JAE仕込みの利吉(末野卓磨)の華麗なアクションには釘付け。六年生のバク転も目立つ。
初演と比べてキャストの芝居にも余裕が見られて格段にアップ。伊作(椎名鯛造)の討たれる時の顔が迫真。うしろの小芝居も楽しくて、どれも笑いが込み上げる。小平太(林明寛)のエアギターも見どころ。
歌も少しは成長しており、一年の美しい歌声はそのまま、五年の歌声もよく響いていた。歌の度に起きる手拍子も賑やかで、ステージと客席との一体感を伴った忍たま祭りであった。
今回一番の注目はキャスト変更になった土井半助(真佐夫)。初演は松葉杖の印象しかないからな~。
歌はまあまあだが、よく動く、可愛く踊る、機敏に立ち回る。ファンとっては嬉しさこの上ない。半子ちゃんは顔が大きくて濃いがw、普通の格好はまさに優しくて慕われる存在感。最後に六年とふざけてた姿もカワイイ。
山田先生、利吉、土井先生の同時立ち回りは、大人の味が出ていて格好良いこと。これは舞台でしか出せない妙だ。山田先生(今井靖彦)の殺陣指導にも新たな技が加えられて冴える。
それにしても、チクワひとつ、豆腐ひとつ、ナメクジひとつで、あんなに壮大な歌になるなんてw。ナメクジの歌に感動するほうもヘンだw。
くの一三人娘は前説から、説明役やコーラスで活躍。息ぴったり感でキュートだ。
同級生同士が昔を懐かしむシーンもアニメにはないところ。上級生や下級生の色々な関係性も、初演より明確に出ていたと思う。
客席降りも多い。ドクタケ忍者は頻繁に。「イケドンマーチ」も注目。
カテコの「勇気100%」では、当日2階席に行く人たちを学園長が指名し仙蔵が発表。初日は長次と兵助。六年の客席降りもあり、伊作、小平太、文次郎とハイタッチ。会場のどよめきや歓声が半端なく、みんなで振り付けして歌い、大いに盛りあがった。
パンフは帰りに購入。タオルやグッズなどみんな綺麗な色合いだ。
アニメイトのレシート提示で六年生ポスカ。
今後のチケットもほぼ完売状態。残るは土曜日観劇予定。再演もDVD化を望む。
6度目の舞台化。
サンシャイン劇場に場を移し、一部キャストを替えての再演。
満員御礼で物販列も凄いっ。本日は前列通路側席。
山賊砦に潜んでいたドクタケ忍者たちに捕まった乱太郎たち一年生を助けるため、六年生や五年生、先生たちが砦へ潜入し戦うお話。
ぬるい筋書きは同じだが、すべてにおいて格好良くパワーアップ、初演よりも面白くてたっぷりと楽しめた。
サンシャイン劇場ならではの構造を生かした演出で、ダンスや殺陣の見どころもたくさん。一年のラップ、六年のダンスもよりクールに決まる。山賊1号(翁長卓)との立ち回りはすごい迫力だ。
アクション率も高い。JAE仕込みの利吉(末野卓磨)の華麗なアクションには釘付け。六年生のバク転も目立つ。
初演と比べてキャストの芝居にも余裕が見られて格段にアップ。伊作(椎名鯛造)の討たれる時の顔が迫真。うしろの小芝居も楽しくて、どれも笑いが込み上げる。小平太(林明寛)のエアギターも見どころ。
歌も少しは成長しており、一年の美しい歌声はそのまま、五年の歌声もよく響いていた。歌の度に起きる手拍子も賑やかで、ステージと客席との一体感を伴った忍たま祭りであった。
今回一番の注目はキャスト変更になった土井半助(真佐夫)。初演は松葉杖の印象しかないからな~。
歌はまあまあだが、よく動く、可愛く踊る、機敏に立ち回る。ファンとっては嬉しさこの上ない。半子ちゃんは顔が大きくて濃いがw、普通の格好はまさに優しくて慕われる存在感。最後に六年とふざけてた姿もカワイイ。
山田先生、利吉、土井先生の同時立ち回りは、大人の味が出ていて格好良いこと。これは舞台でしか出せない妙だ。山田先生(今井靖彦)の殺陣指導にも新たな技が加えられて冴える。
それにしても、チクワひとつ、豆腐ひとつ、ナメクジひとつで、あんなに壮大な歌になるなんてw。ナメクジの歌に感動するほうもヘンだw。
くの一三人娘は前説から、説明役やコーラスで活躍。息ぴったり感でキュートだ。
同級生同士が昔を懐かしむシーンもアニメにはないところ。上級生や下級生の色々な関係性も、初演より明確に出ていたと思う。
客席降りも多い。ドクタケ忍者は頻繁に。「イケドンマーチ」も注目。
カテコの「勇気100%」では、当日2階席に行く人たちを学園長が指名し仙蔵が発表。初日は長次と兵助。六年の客席降りもあり、伊作、小平太、文次郎とハイタッチ。会場のどよめきや歓声が半端なく、みんなで振り付けして歌い、大いに盛りあがった。
パンフは帰りに購入。タオルやグッズなどみんな綺麗な色合いだ。
アニメイトのレシート提示で六年生ポスカ。
今後のチケットもほぼ完売状態。残るは土曜日観劇予定。再演もDVD化を望む。
映画 アメイジング・スパイーダマン 3D吹替え版
2012年7月4日 映画映画『アメイジング・スパイダーマン』3D吹替え版を観てきた。
人気シリーズ『スパイダーマン』のリプート(生まれ変わり?)。
新監督と新キャストを迎え、設定や物語も変えて、新たにシリーズ化した。
筋書きは前シリーズの1作目と変わりなく、ストーリーにはすんなり入っていける。
父母が失踪して伯父夫婦のもとで育てられた高校生のピーター・パーカーが、父親の親友のコナーズ博士との関わりと父の残したメモを見つけたことから、スパイダーマンになる運命と過酷な戦いに身を投じることになる。
ピーターのアンドリュー・ガーフィールドは爽やかなイケメンで、グウェンのエマ・ストーンは知的でキュート。周りもイマ風のキャスト陣で固めている。狭いスケール感だが、青春ヒーロー・アクションとして成功している。
扱う小道具もPCが主流でスマホにタブレットと現代的。映像ひとつひとつが近代的で洗練されている。
最もたるものが3D映像。スパイダーマンの身体やトガったものが見事に飛び出し、ラストの無数の泡もファンタジーで、思いっきり集中させる。
スパイーダーマンの決めポーズも美しい。CGばかり多用かと思いきや、地下鉄のアクションや陸橋前のアクションはリアルで、特撮ものを彷彿とさせる。
スパイダーマンになる過程や復讐劇はやや強引ながら納得いくし、グウェンへ早々と正体を明かしたり、己の行為の責任を取ろうと葛藤したり、隅々まで細やかなエピソードが展開される。クレーン車の手助けには胸を熱くさせながら、「情けは人のためならず」の言葉が浮かんできた。
キャプテン・ステイシー警部と娘グエンとのやり取りは要らないと思われたが、後々に布石とわかり、警部とピーターとの真摯なやり取りもぐっとくる。
だが全てが上手く纏まっているため、なんだか出来レースみたいで味気ない。
頭の隅には常に前シリーズのことが浮かんできた。あちらの濃さに比べると、こちらは万人向けの普通の味に収まっている。
ピーターと伯母メイとの関わりも素っ気無いし、ベンやメイの言葉も深みをもって届いてこない。前シリーズの言葉はどれもが素直に感動させた。
ゴジラとトカゲを一緒にするギャグは笑えるが、玉子のエピソードは一日経っていてあまり効かない。
エンドクレジットの途中で、よく分らない伏線。両親の行方も含めて疑問や結末は残したまま、次回へ続くのか。
途中から聞こえる日本語歌詞の意味が一番わからなかったw。
吹替え版は、前野智昭がピーターを若者らしくクールに、時にシャイに好演。恋愛シーンも多く怪我もするので、つい『図書館戦争』の堂上とカブりそうになるw。
グウェンの本名陽子は可愛らしくてピッタリ。コナーズ博士の内田直哉は前半と後半の声の使い分けが見事。ステイシー警部の菅生隆之は語気が強く頼もしいが、娘には柔軟でイイ。
一龍斎春水のメイおばさん、佐々木敏のベンおじさんは味わい深い。
ピーターの父リチャードのてらそままさきは、最初と中盤でちょこちょこの出番。最近は父親役だとこういうパターンばかりw。でも父親の影はまだ残るので、次回の出番に期待したい。
本物のアナウンサー達が出演。だから日本的なパニック光景にも思えてしまったw。
人気シリーズ『スパイダーマン』のリプート(生まれ変わり?)。
新監督と新キャストを迎え、設定や物語も変えて、新たにシリーズ化した。
筋書きは前シリーズの1作目と変わりなく、ストーリーにはすんなり入っていける。
父母が失踪して伯父夫婦のもとで育てられた高校生のピーター・パーカーが、父親の親友のコナーズ博士との関わりと父の残したメモを見つけたことから、スパイダーマンになる運命と過酷な戦いに身を投じることになる。
ピーターのアンドリュー・ガーフィールドは爽やかなイケメンで、グウェンのエマ・ストーンは知的でキュート。周りもイマ風のキャスト陣で固めている。狭いスケール感だが、青春ヒーロー・アクションとして成功している。
扱う小道具もPCが主流でスマホにタブレットと現代的。映像ひとつひとつが近代的で洗練されている。
最もたるものが3D映像。スパイダーマンの身体やトガったものが見事に飛び出し、ラストの無数の泡もファンタジーで、思いっきり集中させる。
スパイーダーマンの決めポーズも美しい。CGばかり多用かと思いきや、地下鉄のアクションや陸橋前のアクションはリアルで、特撮ものを彷彿とさせる。
スパイダーマンになる過程や復讐劇はやや強引ながら納得いくし、グウェンへ早々と正体を明かしたり、己の行為の責任を取ろうと葛藤したり、隅々まで細やかなエピソードが展開される。クレーン車の手助けには胸を熱くさせながら、「情けは人のためならず」の言葉が浮かんできた。
キャプテン・ステイシー警部と娘グエンとのやり取りは要らないと思われたが、後々に布石とわかり、警部とピーターとの真摯なやり取りもぐっとくる。
だが全てが上手く纏まっているため、なんだか出来レースみたいで味気ない。
頭の隅には常に前シリーズのことが浮かんできた。あちらの濃さに比べると、こちらは万人向けの普通の味に収まっている。
ピーターと伯母メイとの関わりも素っ気無いし、ベンやメイの言葉も深みをもって届いてこない。前シリーズの言葉はどれもが素直に感動させた。
ゴジラとトカゲを一緒にするギャグは笑えるが、玉子のエピソードは一日経っていてあまり効かない。
エンドクレジットの途中で、よく分らない伏線。両親の行方も含めて疑問や結末は残したまま、次回へ続くのか。
途中から聞こえる日本語歌詞の意味が一番わからなかったw。
吹替え版は、前野智昭がピーターを若者らしくクールに、時にシャイに好演。恋愛シーンも多く怪我もするので、つい『図書館戦争』の堂上とカブりそうになるw。
グウェンの本名陽子は可愛らしくてピッタリ。コナーズ博士の内田直哉は前半と後半の声の使い分けが見事。ステイシー警部の菅生隆之は語気が強く頼もしいが、娘には柔軟でイイ。
一龍斎春水のメイおばさん、佐々木敏のベンおじさんは味わい深い。
ピーターの父リチャードのてらそままさきは、最初と中盤でちょこちょこの出番。最近は父親役だとこういうパターンばかりw。でも父親の影はまだ残るので、次回の出番に期待したい。
本物のアナウンサー達が出演。だから日本的なパニック光景にも思えてしまったw。
東京スカイツリーへ息子と行ってきた。
日時指定予約の当選分だが、休日は全部ハズれてしまった。
今月11日より通常営業で当日券も販売されるそうだ。お天気に左右されるが、先着よりは予約のほうが余裕ができそうだ。
地下鉄半蔵門線押上駅、B3出口から地上へ。雨は止んでいた。
左手のスカイツリータウンへ。4月に来た時は工事中で隠されていたっけ。
エスカレーターで上へ。正面は東京ソラマチの1階。バックのスカイツリーの上部分はまだ霧におおわれたまま。
東京ソラマチ内を物色してからソラマチひろばへ。スカイツリーの真下に白い石造風のオブジェ。近づいて見上げると、奇妙な形にスカイツリーが見えちゃう。まるでエジプトの遺跡から顔を覗かせたツリーの首w。この場所は午前中は空いていたのに、午後に再びオブジェ前を通ったら、撮影の列ができていた。
ソラマチに戻り、右手のエスカレーターで上へ上へ。ソラマチの3階辺りからだと、スカイツリーを一番くっきりと撮れそう。
ついに東京スカイツリーの4階入口正面。左手のスクリーンから劇場版アニメ宣伝で神谷浩史さんと日笠陽子さんの声が。カップルから声をかけられ、写真の撮り合いっこ。
日時指定11時回の列に並び、チケットカウンターへ。年配者グループやカップルが多く、半分がカメラや8ミリを手に持つ。
天望デッキまでのチケット発券。係員が綺麗な切子ガラスの上にチケットを乗せてくれる。2枚のうち1枚はソラカラちゃん絵。
出発ゲートの荷物検査やチケット操作など、まるで空港搭乗口のよう。
天望デッキへのエレベーターは4台。中は「春夏秋冬」に彩られ、行きに乗ったのは「冬」(みやこのりのそら)。350メートルまで一気に50秒!
フロア350に到着。東京タワーを越えた。三半規管が弱いので、フロアを歩いていても、どこか足元がおぼつかないちっちゃな浮遊感。
フロア350には、江戸一目図屏風(江戸時代に屏風に描かれた江戸の街並みと眼下に広がる景色を重ね合わせて歴史の浪漫を味わえるらしい)と東京時空ナビ(東京の景色を3面のモニターで時間推移や季節によって見て楽しめる映像)がある。柱などに描かれた浮世絵も江戸情緒を感じさせる。
記念撮影コーナーもあり、自分のカメラでも撮ってくれるが、プロのカメラはやはり綺麗。何と撮ってから30秒位で仕上がる。フレーム付きで1200円だが、買わなくてもオッケー。
あいにくの曇り空で、遠くの景色は霞んで見えた。東京タワー、東京ドームやサンシャイン60は認識できるが、写真に上手く撮れないw。
下のフロア345には、ショップとレストラン。休憩してる方も多く見られた。
その下のフロア340には、耐熱強化仕上げのガラス床がある。床の上に乗り、真下に広がる眺めとスカイツリーの鉄骨を目にできる。結構、コワゴワの人もいたり。ガラス床に乗っての記念撮影があるが、係員の掛け声がなぜか「ナンジャラ~♪」に聞こえてしまうw。ナンジャタウンでもないのに。ホントは「ソラから~♪トルから~♪」と言ってるらしい。
上の天望回廊へ行くには、別途でチケット代千円がかかる。つまり合計3500円か。
フロア350からフロア445へ、エレベーターで30秒。
到着すると鏡張りの壁面もあり、映り込んでしまったり。ここでも記念撮影があるが、透明エレベーターに乗ってるような写真なのでスルー。
フロア445からフロア450まで約110メートル続く、スロープ状の回廊をグルリと歩く。文字通り、地に足が着かないフワフワ感。休憩場所もあるが、何故か女子トイレに列が並んでる。フロア350のトイレは空いていたのに。
451.2mの最高到達点のソラカラポイント。スカイツリーの634mまであと約183mか。向かいには両壁に鏡面があるフシギな空間があり、自分自身を撮る人多しw。
ここからだと眼下の景色よりも意識が上にいく。雲が近い。上空は青い。バベルの塔や天空の城ラピュタの気分だw。
フロア450からフロア345へエレベーターで戻る。これで千円か。
フロア340から5階出口フロアへエレベーターで一気に降下。帰りは「春」(さくらのそらまど)。
到着ロビーに出てほっとひと息。目の前にショップ。公認ショップはフロア345、5階、1階の3ヶ所にある。1階までエスカレーターで下る。
1階には隅田川デジタル絵巻などグラフィック壁画が飾る。ショップ前には団体客記念撮影スペースがあり、誰もいなかったのでバックの絵を撮影。
ソラマチひろばを抜けて、ソラマチのお店で遅めの昼食。息子のリクエストで、中華ともんじゃたこ焼き。たこ焼きの店員はみんなイケメンで、石田彰さん似の眉毛キリリの方もw。
再び1階のショップへ。菓子類ばかりを買う。おなじみの約50mのロングロールは持ち運びしにくい。
スカイツリーの写真を整理してたら、昨年11月に寄った東京タワーのも出てきた。
「スカイツリー 恋しくなりし 昭和タワー」
スマホで1枚も撮らなかった息子のコメントは「今度は友達や彼女と行きたい」。さよかw。
日時指定予約の当選分だが、休日は全部ハズれてしまった。
今月11日より通常営業で当日券も販売されるそうだ。お天気に左右されるが、先着よりは予約のほうが余裕ができそうだ。
地下鉄半蔵門線押上駅、B3出口から地上へ。雨は止んでいた。
左手のスカイツリータウンへ。4月に来た時は工事中で隠されていたっけ。
エスカレーターで上へ。正面は東京ソラマチの1階。バックのスカイツリーの上部分はまだ霧におおわれたまま。
東京ソラマチ内を物色してからソラマチひろばへ。スカイツリーの真下に白い石造風のオブジェ。近づいて見上げると、奇妙な形にスカイツリーが見えちゃう。まるでエジプトの遺跡から顔を覗かせたツリーの首w。この場所は午前中は空いていたのに、午後に再びオブジェ前を通ったら、撮影の列ができていた。
ソラマチに戻り、右手のエスカレーターで上へ上へ。ソラマチの3階辺りからだと、スカイツリーを一番くっきりと撮れそう。
ついに東京スカイツリーの4階入口正面。左手のスクリーンから劇場版アニメ宣伝で神谷浩史さんと日笠陽子さんの声が。カップルから声をかけられ、写真の撮り合いっこ。
日時指定11時回の列に並び、チケットカウンターへ。年配者グループやカップルが多く、半分がカメラや8ミリを手に持つ。
天望デッキまでのチケット発券。係員が綺麗な切子ガラスの上にチケットを乗せてくれる。2枚のうち1枚はソラカラちゃん絵。
出発ゲートの荷物検査やチケット操作など、まるで空港搭乗口のよう。
天望デッキへのエレベーターは4台。中は「春夏秋冬」に彩られ、行きに乗ったのは「冬」(みやこのりのそら)。350メートルまで一気に50秒!
フロア350に到着。東京タワーを越えた。三半規管が弱いので、フロアを歩いていても、どこか足元がおぼつかないちっちゃな浮遊感。
フロア350には、江戸一目図屏風(江戸時代に屏風に描かれた江戸の街並みと眼下に広がる景色を重ね合わせて歴史の浪漫を味わえるらしい)と東京時空ナビ(東京の景色を3面のモニターで時間推移や季節によって見て楽しめる映像)がある。柱などに描かれた浮世絵も江戸情緒を感じさせる。
記念撮影コーナーもあり、自分のカメラでも撮ってくれるが、プロのカメラはやはり綺麗。何と撮ってから30秒位で仕上がる。フレーム付きで1200円だが、買わなくてもオッケー。
あいにくの曇り空で、遠くの景色は霞んで見えた。東京タワー、東京ドームやサンシャイン60は認識できるが、写真に上手く撮れないw。
下のフロア345には、ショップとレストラン。休憩してる方も多く見られた。
その下のフロア340には、耐熱強化仕上げのガラス床がある。床の上に乗り、真下に広がる眺めとスカイツリーの鉄骨を目にできる。結構、コワゴワの人もいたり。ガラス床に乗っての記念撮影があるが、係員の掛け声がなぜか「ナンジャラ~♪」に聞こえてしまうw。ナンジャタウンでもないのに。ホントは「ソラから~♪トルから~♪」と言ってるらしい。
上の天望回廊へ行くには、別途でチケット代千円がかかる。つまり合計3500円か。
フロア350からフロア445へ、エレベーターで30秒。
到着すると鏡張りの壁面もあり、映り込んでしまったり。ここでも記念撮影があるが、透明エレベーターに乗ってるような写真なのでスルー。
フロア445からフロア450まで約110メートル続く、スロープ状の回廊をグルリと歩く。文字通り、地に足が着かないフワフワ感。休憩場所もあるが、何故か女子トイレに列が並んでる。フロア350のトイレは空いていたのに。
451.2mの最高到達点のソラカラポイント。スカイツリーの634mまであと約183mか。向かいには両壁に鏡面があるフシギな空間があり、自分自身を撮る人多しw。
ここからだと眼下の景色よりも意識が上にいく。雲が近い。上空は青い。バベルの塔や天空の城ラピュタの気分だw。
フロア450からフロア345へエレベーターで戻る。これで千円か。
フロア340から5階出口フロアへエレベーターで一気に降下。帰りは「春」(さくらのそらまど)。
到着ロビーに出てほっとひと息。目の前にショップ。公認ショップはフロア345、5階、1階の3ヶ所にある。1階までエスカレーターで下る。
1階には隅田川デジタル絵巻などグラフィック壁画が飾る。ショップ前には団体客記念撮影スペースがあり、誰もいなかったのでバックの絵を撮影。
ソラマチひろばを抜けて、ソラマチのお店で遅めの昼食。息子のリクエストで、中華ともんじゃたこ焼き。たこ焼きの店員はみんなイケメンで、石田彰さん似の眉毛キリリの方もw。
再び1階のショップへ。菓子類ばかりを買う。おなじみの約50mのロングロールは持ち運びしにくい。
スカイツリーの写真を整理してたら、昨年11月に寄った東京タワーのも出てきた。
「スカイツリー 恋しくなりし 昭和タワー」
スマホで1枚も撮らなかった息子のコメントは「今度は友達や彼女と行きたい」。さよかw。
宇宙戦艦ヤマト2199 第二章
2012年7月1日 映画『宇宙戦艦ヤマト2199 第二章 太陽圏の死闘』を観てきた。
2週間限定かなと思い、さっさと鑑賞。すごい満席。
冒頭は第一章ダイジェスト映像。第二章は第3話~第6話のボリューム。
ささきいさおのOP主題歌「宇宙戦艦ヤマト」はやや明るい曲調へ。
イスカンダルへ向かう宇宙戦艦ヤマトが、木星のガミラス浮遊大陸の攻防を経て、冥王星のガミラス基地を叩くための死闘を描く。
ヤマトの能力“ワープ”と“波動砲”が登場。
その科学的説明は、今聴いても漠然とした理解だが、映像の美しさや力強さを共鳴できる。ガミラス側にも“ゲシュタムジャンプ”というワープがあることを知った。ガミラスの反射衛星砲は、今考えると『ガンダム』などにも出てきたが、未知の武器を丁寧に考察観察し対処しようとするヤマト乗員の姿勢が好ましい。
多数のキャラクターから、今回特に目立つ者。
技術解析や説明役の新見薫(声:久方綾)。あくまで冷静沈着で妙案をうちだす真田志郎(大塚芳忠)。新たに戦闘機乗りになった山本玲(田中理恵)と、彼女を見守る加藤三郎(細谷佳正)。
浮遊大陸での誘拐事件で、急速に近づく古代進(小野大輔)と森雪(桑島法子)だが、少しずつイイ関係になっていくのが微笑ましい。古代と島大介(鈴村健一)の互いの信頼関係もさりげなく出ている。
キャラ以上に声が飛び交っていて印象的なのが、榎本勇(藤原啓治)とアナライザー(チョー)。こういった古参の戦士がいるから重みが増す。
ガミラス帝国からはいよいよデスラー総統(声:山寺宏一)が登場。凄みのある存在感。先日結婚された山ちゃんと理恵さん、ここで共演という形になったのね。
シュルツとかガンツとか、やたらドイツ系の名前が並ぶ征服された惑星民族。シュルツ(島香裕)が娘の映像を見てたが、2等ガミラス人とか地球をテロンと呼ぶとか、深みのある設定がのぞく。
冥王星基地を叩く二段、三段構えの戦闘シーンは、緊迫感あふれて見応え抜群。
海底に潜んだ戦艦が、まさかの○○○化で、個人的にも大興奮!
間髪を入れず、海帽の縁を後ろに向け、スコープを覗きながら発射する沖田十三(菅生隆之)が実に格好良かった。旧作と比べて、新作の沖田さんはまさに鬼神!鋭く厳しく力強く雄々しい艦長。エンドテロップのキャストで真っ先にクレジットされるのも納得いく、凛々しいヒーローぶりだ。
食堂室の“宇宙海軍カレーセット”なるメニューが気になるw。
傷ついたガミラス星人を「手当てしなきゃ」と言う衛生士の原田に、アナライザーがすかさず「敵だぞ」のやり取りが興味深い。
玲が「古代一尉」と呼んでたが、“一等宙尉”のことだったか。森も一尉で、加藤は二尉。真田は三佐で、佐渡が二佐。『ジパング』とちょっと重ねたくなったw。
『第三章 果てしなき後悔』は10/13上映開始。
入場者プレゼントのステッカーもコンプリしたくなるw。
2週間限定かなと思い、さっさと鑑賞。すごい満席。
冒頭は第一章ダイジェスト映像。第二章は第3話~第6話のボリューム。
ささきいさおのOP主題歌「宇宙戦艦ヤマト」はやや明るい曲調へ。
イスカンダルへ向かう宇宙戦艦ヤマトが、木星のガミラス浮遊大陸の攻防を経て、冥王星のガミラス基地を叩くための死闘を描く。
ヤマトの能力“ワープ”と“波動砲”が登場。
その科学的説明は、今聴いても漠然とした理解だが、映像の美しさや力強さを共鳴できる。ガミラス側にも“ゲシュタムジャンプ”というワープがあることを知った。ガミラスの反射衛星砲は、今考えると『ガンダム』などにも出てきたが、未知の武器を丁寧に考察観察し対処しようとするヤマト乗員の姿勢が好ましい。
多数のキャラクターから、今回特に目立つ者。
技術解析や説明役の新見薫(声:久方綾)。あくまで冷静沈着で妙案をうちだす真田志郎(大塚芳忠)。新たに戦闘機乗りになった山本玲(田中理恵)と、彼女を見守る加藤三郎(細谷佳正)。
浮遊大陸での誘拐事件で、急速に近づく古代進(小野大輔)と森雪(桑島法子)だが、少しずつイイ関係になっていくのが微笑ましい。古代と島大介(鈴村健一)の互いの信頼関係もさりげなく出ている。
キャラ以上に声が飛び交っていて印象的なのが、榎本勇(藤原啓治)とアナライザー(チョー)。こういった古参の戦士がいるから重みが増す。
ガミラス帝国からはいよいよデスラー総統(声:山寺宏一)が登場。凄みのある存在感。先日結婚された山ちゃんと理恵さん、ここで共演という形になったのね。
シュルツとかガンツとか、やたらドイツ系の名前が並ぶ征服された惑星民族。シュルツ(島香裕)が娘の映像を見てたが、2等ガミラス人とか地球をテロンと呼ぶとか、深みのある設定がのぞく。
冥王星基地を叩く二段、三段構えの戦闘シーンは、緊迫感あふれて見応え抜群。
海底に潜んだ戦艦が、まさかの○○○化で、個人的にも大興奮!
間髪を入れず、海帽の縁を後ろに向け、スコープを覗きながら発射する沖田十三(菅生隆之)が実に格好良かった。旧作と比べて、新作の沖田さんはまさに鬼神!鋭く厳しく力強く雄々しい艦長。エンドテロップのキャストで真っ先にクレジットされるのも納得いく、凛々しいヒーローぶりだ。
食堂室の“宇宙海軍カレーセット”なるメニューが気になるw。
傷ついたガミラス星人を「手当てしなきゃ」と言う衛生士の原田に、アナライザーがすかさず「敵だぞ」のやり取りが興味深い。
玲が「古代一尉」と呼んでたが、“一等宙尉”のことだったか。森も一尉で、加藤は二尉。真田は三佐で、佐渡が二佐。『ジパング』とちょっと重ねたくなったw。
『第三章 果てしなき後悔』は10/13上映開始。
入場者プレゼントのステッカーもコンプリしたくなるw。
劇場版 BLOOD-C The Last Dark
2012年7月1日 映画劇場版『BLOOD-C The Last Dark』を観てきた。
Production I.G×CLAMPのオリジナルアニメ。
昨年放送されたテレビアニメの続編の形だが、世界観や登場人物は共有するも、一本の作品として独立している。
浮島の惨殺事件で、ただひとり生き残った(?)小夜は、事件の黒幕の七原文人に復讐すべく東京へ。そこで新たな出会いと拠りどころを知り、対決の時を迎える。
ストーリーとしては悪くない。作画も美しく、スピーディーな動きや洗練されたアングルは見事だ。
小夜はセーラー服でない制服でも戦い、入浴中の裸や乳首もサービス。あざといぐらいのユリっぽい描写やイチャイチャもあり、萌えのポイントは押えている。
小夜役の水樹奈々はクールで落ち着いた芝居でいい。テレビであった可愛らしい声や柔らかな歌が聴けないのは残念だが、EDの主題歌で熱く世界観を唄い上げる。野島健児、神谷浩史、中村悠一、梶裕貴と人気男性キャストが支える。
テレビで過激だった流血やバイオレンスシーンは最初の地下鉄ぐらい。場面場面では集中させるが、中味が伴わなくてドラマ的に薄い。全体的に随分とおとなしく抑えられ、いまひとつの印象に終わっていた。
蔵人を代表とするサーラットの目的や信念が伝わらないし、メンバーのキャラクター性も弱い。キーボードを叩くスピードだけでハッカーか?PCがダメな伊織はただの運び屋か?どのキャラにも感情移入できないのが辛い。
最悪なのが、物語のヒロイン柊真奈。橋本愛の棒読みにもうんざりだが、ヘタレなのにやたら小夜に関わり、足手まといで邪魔になってウザくてたまらん。わざとじゃないかと思うほどで、最後の最後まで疑っていたw。
すべてを失い、向かうものはすべて敵で、闇に閉ざされた世界で孤高に生きる小夜が、東京で見いだした小さな光と束の間の場所。風呂やコーヒーを共にできるようになる、小夜の心の変化と癒しを描きたかったのか。
人間は簡単に化け物になってしまう。でも最後のはまるでジブリ映画のような様相w。
青少年保護条例は複雑だが、新都知事の存在には驚嘆。小夜との対決がなかったのが残念。
色んな意味で、文化庁の圧力がかかっていたのかなと思える作品だったw。
Production I.G×CLAMPのオリジナルアニメ。
昨年放送されたテレビアニメの続編の形だが、世界観や登場人物は共有するも、一本の作品として独立している。
浮島の惨殺事件で、ただひとり生き残った(?)小夜は、事件の黒幕の七原文人に復讐すべく東京へ。そこで新たな出会いと拠りどころを知り、対決の時を迎える。
ストーリーとしては悪くない。作画も美しく、スピーディーな動きや洗練されたアングルは見事だ。
小夜はセーラー服でない制服でも戦い、入浴中の裸や乳首もサービス。あざといぐらいのユリっぽい描写やイチャイチャもあり、萌えのポイントは押えている。
小夜役の水樹奈々はクールで落ち着いた芝居でいい。テレビであった可愛らしい声や柔らかな歌が聴けないのは残念だが、EDの主題歌で熱く世界観を唄い上げる。野島健児、神谷浩史、中村悠一、梶裕貴と人気男性キャストが支える。
テレビで過激だった流血やバイオレンスシーンは最初の地下鉄ぐらい。場面場面では集中させるが、中味が伴わなくてドラマ的に薄い。全体的に随分とおとなしく抑えられ、いまひとつの印象に終わっていた。
蔵人を代表とするサーラットの目的や信念が伝わらないし、メンバーのキャラクター性も弱い。キーボードを叩くスピードだけでハッカーか?PCがダメな伊織はただの運び屋か?どのキャラにも感情移入できないのが辛い。
最悪なのが、物語のヒロイン柊真奈。橋本愛の棒読みにもうんざりだが、ヘタレなのにやたら小夜に関わり、足手まといで邪魔になってウザくてたまらん。わざとじゃないかと思うほどで、最後の最後まで疑っていたw。
すべてを失い、向かうものはすべて敵で、闇に閉ざされた世界で孤高に生きる小夜が、東京で見いだした小さな光と束の間の場所。風呂やコーヒーを共にできるようになる、小夜の心の変化と癒しを描きたかったのか。
人間は簡単に化け物になってしまう。でも最後のはまるでジブリ映画のような様相w。
青少年保護条例は複雑だが、新都知事の存在には驚嘆。小夜との対決がなかったのが残念。
色んな意味で、文化庁の圧力がかかっていたのかなと思える作品だったw。
非公認戦隊アキバレンジャー らいぶつあーふぁいなる
2012年6月30日 イベント『非公認戦隊アキバレンジャー らいぶつあーふぁいなる~中野へ大遠征!~』へ参加してきた。
4/1に参加したお披露目から3ヶ月。
深夜だとタカを括っていたら、すごい列と混雑でビックリ。何でも8千人の応募があって満席とか。公認様に匹敵する人気ぶりだ。
司会の寺迫磨さんが「ツアーもしてないのに…」「よい子はいないですよね」「重妄想をお楽しみください」とツッコミ捲りの前説w。DVDになるので簡単に。
出演は、和田正人(赤木信夫)日南響子(青柳美月)荻野可鈴(萌黄ゆめりあ)内田真礼(葉加瀬博世)愛川こずえ(三田こずこず)穂花(マルシーナ)他。
Play Backアキバレンジャーから、らいぶしょー。これが2段構えw。
平シャチークABCが登場(たかやん&こずこず&すずやん)。変身する力をなくした信夫&美月&ゆめりあは手作りのマスクを持って戦う。シャチークは雇ったバイトで、手加減しないから帰っちゃう。30分のところが5分で終了かい!?(笑)
そこへステマ乙係長3怪人が登場。渋谷(声:浜田賢二)歌舞伎町(声:緑川光)門前仲町(声:黒田崇矢)は新録かな。「大それた」ではなく「大いなる野望」でマルシーナも登場。歌舞伎町メスグロが信夫へまた鬼畜攻め!客席が大いに沸き、いつもよりいっぱい喘ぐ信夫(笑)。
葉加瀬がもってきた9月発売予定モエモエズキューーン(12600円)を試す三人。ニコ動文字が煽る~。会場の悪い子たちの重妄想コールで変身できちゃった!「たかがバンダイのオモチャごときで変身できるとは」とスポンサー宣伝(笑)。
係長3怪人も公認様の大いなる力でパワーアップ。キタキタコレー! 門前仲町が「それがしが攻めだ」と、まさかの黒田×緑川(緑川はやっぱ受けよねw)。BLボイスと動きで一気に攻める歌舞伎町に、イエロー堕ちるw。歌舞伎町スーアクは秋山さんという方らしい。
ピンチの三人の元に、ゴーレッド、シンケンレッド、ゴセイレッドが登場。テレビには出てこなかったのに。みんなの妄想力スゴイぜ!と、フラッガーや筆の公認様のパワーを貰い、公認合体VS三位一体で決着。公認様、みんな、ありがとう!
妄想力って素晴らしい、世の中を未来を切り開く。「痛くなったらすぐ妄想」の信夫たちがハケた。ところがMCがやってきて、お待たせしましたがこれから本番を始めますと言う。今までの40分間のショーは全部妄想!?
すたっふとーくしょー。スポットライトを浴びながらポーズして登場。
座る並びは、MCの鈴村展弘(監督)田崎竜太(監督)荒川稔久(脚本)日笠淳(プロデューサー)さとうけいいち(キャラクターデザイン)大橋明(アクション監督)。
初稿も出たが、細かい円谷ネタを入れてくる荒川さん。さとうさんが7話に出演し、出たかったという大橋さんもイエローにもポーズがあると披露。5話のママイエローは引退した人で土日ならオッケーなのでお願いしたという。撮影期間も予算もなくて、全部が公認様の3分の1だったという。10~12話は4月の下旬で、13話は1日でシュっと録ったという。
アキバレンジャーをひと言もしくは一文字で表すなら?の質問。「愛」「ラブ」「燃」「始」「喜」の言葉が出て、日笠氏が「惑」を挙げた。休憩。
番組きゃすととーくしょー。こちらは4段構え。その前にメイキング写真が映り、昨日観た心平も。
先ず和田&響子&可鈴。オーディションや撮影話や役作りについて。まーくんは8年前に公認オーディションを受けたが、その時25だったのを22で受けたという年齢詐称話を暴露w。劇中で葉可瀬から貰った名刺が衣装に入ってたとかで、それを前方の男の子にあげて、お礼を要求したりw。
真礼&こずえが登場。アイドルオタクのこずえは小指立てながら、曲のフリツケも自分でやって踊ったという。真礼は実は22で28に見えたらいいなと。撮影が終了したのが朝5時でみんな眠かったが、秘密基地がすぐに壊されるので田崎監督はさっさと帰ったという切ない話も出た。
客席から穂花が登場。衣装話のあと、平シャチークが呼ばれたがモジモジw。
ここでスーツアクターの和田三四郎&大島遥&藤田房代が登場、まーくんの声でアクション披露。どちらも和田なので、まーくん&さんちゃん呼びで区別。二人とも高知出身で最初から気が合い頼りにしてると「兄さん」呼びのまーくん。可鈴は「房ちゃん大好き」とニコニコ。ブルーの遥も響子もアクションが多く、身体を動かすのが好きなので嬉しいと言う響子。でも見えそうで見えない魔法のスカートだとwオッサン発言のまーくん。
MCのむちゃぶりで、重妄想→変身→名乗りの13話の再現。スーアクの手ほどきで一連の流れをキャストがやることに。「鬼畜MCだ」とゲンナリまーくんw。真礼のスタートで、三人が披露。足が多少フラつくまーくん。可鈴と響子は若いからキレがあると言うみんなw。
アキバレンジャーとは?の質問。「自分」「経験」「ピュア」「楽しかった」「家」「学校」「新しい居場所」と出る中、「桜」のさんちゃんが派手に咲いて見事に散りまた咲くと言い、花見客を喜ばせるw。子どもの頃はレッドだけをやっていたというまーくんは「夢の実現」と言い、描き続ければ形になると子ども達にもメッセージを残した。
すぺしゃるらいぶ。桃井はるこ&山形ユキオが登場。「自称非公認アキバピンク」と「オーイエー!」の二人。9話に出演した話も。真礼のナレーション&三人のタイトルコールで、OPテーマ「非公認戦隊アキバレンジャー」。スタンディング&サイリウムや手拍子で盛り上がり。唄い終わった後で桃井さんが言った「日本、いま妄想力が足りないっ!」「大人が夢見て何がワルイっ!」に何だかジンと感動。挿入歌「Machine イタッシャー!」も盛り上がった。
内田真礼(葵の声:十夜月朱理)で「Heroic lily」を歌唱。愛川こずえが横でキュートに踊る。
和田正人(赤木信夫)で「明日はアキバの風が吹く」。ステージでまーくんの生歌を聴くのはテニミュ千石以来かもw。座ったままでサイリウムが揃って揺れた。
カテコはニコ動文字が流れ会場から「重妄想」コール!
みんなが出てきて、主題歌をフルコーラスでもう一度熱唱。サイリウムが燃えて大盛り上がりだった。
最後は信夫が「みんなの妄想力で、八手三郎を倒すぞ!」と言って、みんなで「痛さは!」「強さー!」で締まった。
約3時間20分の大ボリュームと充実した構成内容で大満足。DVDには全部は入らないだろうな。
とりあえずふぁいなるだけど、大それた力でふっかつもありそうだw。
再来週は『新・幕末純情伝』でまたまーくん。
4/1に参加したお披露目から3ヶ月。
深夜だとタカを括っていたら、すごい列と混雑でビックリ。何でも8千人の応募があって満席とか。公認様に匹敵する人気ぶりだ。
司会の寺迫磨さんが「ツアーもしてないのに…」「よい子はいないですよね」「重妄想をお楽しみください」とツッコミ捲りの前説w。DVDになるので簡単に。
出演は、和田正人(赤木信夫)日南響子(青柳美月)荻野可鈴(萌黄ゆめりあ)内田真礼(葉加瀬博世)愛川こずえ(三田こずこず)穂花(マルシーナ)他。
Play Backアキバレンジャーから、らいぶしょー。これが2段構えw。
平シャチークABCが登場(たかやん&こずこず&すずやん)。変身する力をなくした信夫&美月&ゆめりあは手作りのマスクを持って戦う。シャチークは雇ったバイトで、手加減しないから帰っちゃう。30分のところが5分で終了かい!?(笑)
そこへステマ乙係長3怪人が登場。渋谷(声:浜田賢二)歌舞伎町(声:緑川光)門前仲町(声:黒田崇矢)は新録かな。「大それた」ではなく「大いなる野望」でマルシーナも登場。歌舞伎町メスグロが信夫へまた鬼畜攻め!客席が大いに沸き、いつもよりいっぱい喘ぐ信夫(笑)。
葉加瀬がもってきた9月発売予定モエモエズキューーン(12600円)を試す三人。ニコ動文字が煽る~。会場の悪い子たちの重妄想コールで変身できちゃった!「たかがバンダイのオモチャごときで変身できるとは」とスポンサー宣伝(笑)。
係長3怪人も公認様の大いなる力でパワーアップ。キタキタコレー! 門前仲町が「それがしが攻めだ」と、まさかの黒田×緑川(緑川はやっぱ受けよねw)。BLボイスと動きで一気に攻める歌舞伎町に、イエロー堕ちるw。歌舞伎町スーアクは秋山さんという方らしい。
ピンチの三人の元に、ゴーレッド、シンケンレッド、ゴセイレッドが登場。テレビには出てこなかったのに。みんなの妄想力スゴイぜ!と、フラッガーや筆の公認様のパワーを貰い、公認合体VS三位一体で決着。公認様、みんな、ありがとう!
妄想力って素晴らしい、世の中を未来を切り開く。「痛くなったらすぐ妄想」の信夫たちがハケた。ところがMCがやってきて、お待たせしましたがこれから本番を始めますと言う。今までの40分間のショーは全部妄想!?
すたっふとーくしょー。スポットライトを浴びながらポーズして登場。
座る並びは、MCの鈴村展弘(監督)田崎竜太(監督)荒川稔久(脚本)日笠淳(プロデューサー)さとうけいいち(キャラクターデザイン)大橋明(アクション監督)。
初稿も出たが、細かい円谷ネタを入れてくる荒川さん。さとうさんが7話に出演し、出たかったという大橋さんもイエローにもポーズがあると披露。5話のママイエローは引退した人で土日ならオッケーなのでお願いしたという。撮影期間も予算もなくて、全部が公認様の3分の1だったという。10~12話は4月の下旬で、13話は1日でシュっと録ったという。
アキバレンジャーをひと言もしくは一文字で表すなら?の質問。「愛」「ラブ」「燃」「始」「喜」の言葉が出て、日笠氏が「惑」を挙げた。休憩。
番組きゃすととーくしょー。こちらは4段構え。その前にメイキング写真が映り、昨日観た心平も。
先ず和田&響子&可鈴。オーディションや撮影話や役作りについて。まーくんは8年前に公認オーディションを受けたが、その時25だったのを22で受けたという年齢詐称話を暴露w。劇中で葉可瀬から貰った名刺が衣装に入ってたとかで、それを前方の男の子にあげて、お礼を要求したりw。
真礼&こずえが登場。アイドルオタクのこずえは小指立てながら、曲のフリツケも自分でやって踊ったという。真礼は実は22で28に見えたらいいなと。撮影が終了したのが朝5時でみんな眠かったが、秘密基地がすぐに壊されるので田崎監督はさっさと帰ったという切ない話も出た。
客席から穂花が登場。衣装話のあと、平シャチークが呼ばれたがモジモジw。
ここでスーツアクターの和田三四郎&大島遥&藤田房代が登場、まーくんの声でアクション披露。どちらも和田なので、まーくん&さんちゃん呼びで区別。二人とも高知出身で最初から気が合い頼りにしてると「兄さん」呼びのまーくん。可鈴は「房ちゃん大好き」とニコニコ。ブルーの遥も響子もアクションが多く、身体を動かすのが好きなので嬉しいと言う響子。でも見えそうで見えない魔法のスカートだとwオッサン発言のまーくん。
MCのむちゃぶりで、重妄想→変身→名乗りの13話の再現。スーアクの手ほどきで一連の流れをキャストがやることに。「鬼畜MCだ」とゲンナリまーくんw。真礼のスタートで、三人が披露。足が多少フラつくまーくん。可鈴と響子は若いからキレがあると言うみんなw。
アキバレンジャーとは?の質問。「自分」「経験」「ピュア」「楽しかった」「家」「学校」「新しい居場所」と出る中、「桜」のさんちゃんが派手に咲いて見事に散りまた咲くと言い、花見客を喜ばせるw。子どもの頃はレッドだけをやっていたというまーくんは「夢の実現」と言い、描き続ければ形になると子ども達にもメッセージを残した。
すぺしゃるらいぶ。桃井はるこ&山形ユキオが登場。「自称非公認アキバピンク」と「オーイエー!」の二人。9話に出演した話も。真礼のナレーション&三人のタイトルコールで、OPテーマ「非公認戦隊アキバレンジャー」。スタンディング&サイリウムや手拍子で盛り上がり。唄い終わった後で桃井さんが言った「日本、いま妄想力が足りないっ!」「大人が夢見て何がワルイっ!」に何だかジンと感動。挿入歌「Machine イタッシャー!」も盛り上がった。
内田真礼(葵の声:十夜月朱理)で「Heroic lily」を歌唱。愛川こずえが横でキュートに踊る。
和田正人(赤木信夫)で「明日はアキバの風が吹く」。ステージでまーくんの生歌を聴くのはテニミュ千石以来かもw。座ったままでサイリウムが揃って揺れた。
カテコはニコ動文字が流れ会場から「重妄想」コール!
みんなが出てきて、主題歌をフルコーラスでもう一度熱唱。サイリウムが燃えて大盛り上がりだった。
最後は信夫が「みんなの妄想力で、八手三郎を倒すぞ!」と言って、みんなで「痛さは!」「強さー!」で締まった。
約3時間20分の大ボリュームと充実した構成内容で大満足。DVDには全部は入らないだろうな。
とりあえずふぁいなるだけど、大それた力でふっかつもありそうだw。
再来週は『新・幕末純情伝』でまたまーくん。