ミュージカル『テニスの王子様』春の大運動会2012に参加してきた。

テニミュ史上初の運動会。2ndシーズンのキャスト総勢44名が舞台を飛び出し、紅白の2チームに分かれ、有明コロシアムで熱いバトルを繰り広げる。
観客も紅白に分かれたシートで一緒に応援。私は昼&夜ともに、お目当てが複数いる白組チームの応援席。2階席だが通路側で出入りし易く、視線先はキャストの待機場所にもなっててとても観易い。ボンボンとマフラータオルの応援グッズをつい買ってしまったw。

MCは1stシーズンに出演した堀田勝と高木俊。
忘れてたが、コロシアムは音響設備が悪いのか、声が場内に拡散されてとても聞き取り難い^^;。競技中に解説席に座るキャストの声も聞き取り辛かった。でも高木さんなどカツ舌と声が明瞭な俳優さんの言葉は結構わかる。出演者は以下(コピペ)。
【赤組】<青学(せいがく)>越前リョーマ役/小越勇輝 大石秀一郎役/平牧仁 菊丸英二役/小関裕太 桃城武役/上鶴徹 海堂 薫役/池岡亮介 堀尾聡史役/桝井賢斗
<不動峰>伊武深司役/岡崎和寛 石田鉄役/高樹京士郎 桜井雅也役/髙橋郁哉
<聖ルドルフ>観月はじめ役/小林豊 赤澤吉朗役/猪塚健太 金田一郎役/大久保祥太郎
<山吹>千石清純役/聖也 壇太一役/柾木玲弥 亜久津仁役/岸本卓也
<氷帝>跡部景吾役/青木玄徳 芥川慈郎役/赤澤燈 樺地崇弘役/古家広之 日吉若役/伊勢大貴
<六角>葵剣太郎役/吉田大輝 黒羽春風役/本川翔太 天根ヒカル役/木村敦
【白組】<青学(せいがく)>手塚国光役/和田琢磨 不二周助役/三津谷亮 乾貞治役/輝馬 河村隆役/鶴見知大 加藤勝郎役/大平峻也 水野カツオ役/大野瑞生
<不動峰>橘桔平役/上田悠介 内村京介役/加藤真央 森辰徳役/近江陽一郎
<聖ルドルフ>不二裕太役/小西成弥 木更津淳役/廣瀬大介 柳沢慎也役/陳内将
<山吹>南健太郎役/早乙女じょうじ 東方雅美役/寺山武志 室町十次役/小野賢章
<氷帝>忍足侑士役/菊池卓也 向日岳人役/志尊淳 宍戸亮役/桑野晃輔 滝萩之介役/西島顕人 鳳長太郎役/白州迅
<六角>佐伯虎次郎役/内海大輔 樹希彦役/橋本真一 木更津亮役/廣瀬大介
審査員他で、越前南次郎役/本山新之助。すべて敬称略。
DVDになるので、ざっくりと感想のみ。

★選手入場
木更津兄弟は一人二役なので、応援合戦からは亮として合流。弁当がどうのこうのって理由が聞き取れん。
★選手宣誓
赤組リョーマと白組手塚。
★準備体操
不動峰の神尾がモニタで模範演技(ロミジュリに出演中の平埜生成だけ欠席なのが残念)。四方に散らばるキャスト。昼はカツオと南と柳沢(エンターを観てきたばかりw)、夜は乾や森が前にいた。阿久津のやる気なさw。

★二人三脚
ダブルスコンビ。ゴールデンペア強し。夜はリョーマ&南次郎(飛び入り!)VS不二兄弟の対決、「まだまだだね」と親子は強し。手塚&乾VS跡部&千石もオツ。
赤組の“跡部祭り”がスゴイ! いつも特等席に座る跡部に、樺地がかいがいしく仕える図ばかりw。敵側なので、跡部がヘマすると気分よくなっちゃうw。でも跡部自身も有言実行型でトップをもぎ取る存在感。
★玉いれ
玉を拾った樺地が手渡して跡部は投げるだけw。マネして東方も柳沢へ玉を渡したり、森が内村を抱っこしたり、そんなヒマあるなら自分たちで投げろ~。
★テニミュマラソン
グランド一周して外を走って戻ってくるが、中継もなくどこを走ったんだろう?
昼は裕太がダントツトップ! 悠々と一周してゴール。可愛い格好良かったv。
夜はタカさん頑張って、森もパッションv。
戻ってくるまで応援合戦の練習。赤組は桃城&海堂、白組は宍戸&鳳が団長&副団長か。モモの声は張りがあって大きく、まさに団長向きの体勢。宍戸は大声がちと辛そうだが、鳳が抜群のフォロー。忍足&岳人の「勝つんは白組、負けるの赤」は唄ってて気持ちイイ。

★制服早替えレース
白いTシャツとズロースを予め着用してるけど、男の子たちが脱いだり穿いたりする姿はオイシイw。ボタンとネクタイがネックだね。各学校の制服仕様にもよる。結構アソんでいるが、昼に負けた子は夜に勝ったり。モモVS柳沢は、隠したりジャンケンしたりともはや競技が違う^^;。
★応援合戦
木更津亮キター。亮&滝&周助でサラサラヘアーw。紅白得点中間発表もあり。赤組はボンボンで可愛らしく、白組はグラサンとリーゼントでヤンキーらしく^^;。千石のアクロバットは最高だが、周助の一輪車も優雅でスゴイ。裕太も自転車&旗振りで応援、絆を見せた不二兄弟は最強! 審議は南次郎の手に。 
★障害物競走
麻布→マシュマロ→ラケットボール→縄跳び→指令カード。一番で飛び出した人がトップになれるわけでもなく。南次郎とのアッチ向いてホイが一番の難関で、海堂や森が苦しめられる。宍戸ぶっちぎり、強者の凄みがカッコイー。1位の跡部は「俺様の美技に酔いな」。跡部が走ってる間、跡部の椅子に腰掛けてたのはリョーマ。
★騎馬戦
各チーム四騎。背中の紙風船。昼は跡部攻撃が功を奏すが、夜は逆に周助に集中攻撃。「真剣勝負とはこういうこと」の不動峰の内村が何故か胴上げw。
★綱引き
11人VS11人。白組は作戦会議に円陣で「コワモテチーム」強し。
★紅白対抗リレー
4人×紅白ともABチーム。アンカーは部長たち。「裕太、かわいい、がんばって」と周助が解説席で応援。みんなガチで速くて、会場大興奮。昼は跡部が「ありがとう。メスイヌども」に赤組キャー! 昼のリベンジの裕太めちゃ速かった。「九州から帰ってきた甲斐がありました」と手塚。橘もめちゃカッコイー。

★結果発表
選手がセンターに集まり、モニタで得点発表。昼&夜ともに白組の勝利。
抱き合ったりハイタッチする白組選手。応援席にいた私も気分良かったよ~。
優勝トロフィーが南次郎から手塚に渡され、メンバーには賞品の極上スウィーツ(昼)と高級フルーツ(夜)。フルーツの重さで手塚の左腕が…周助が駆け寄ってw。リョーマが「楽しく熱く、パワーを貰いました」と挨拶。手塚も「応援し支えてくれたスタッフや皆さんのおかげ。次もあれば」と挨拶。
★エンディングはみんなで「Jumping up!High touch!」。四方に一列に散って歌い踊り、途中で左右が入れ替わってハイタッチ。グルグル回って、みんなで手を挙げてハイタッチ。ラケットないけど、最後のポーズはさすがに決まる。
昼は退場する時、手塚がわざわざこちらのほうに来てお辞儀、周助もきてお辞儀。礼儀正しくて爽やかで、青学の良心を見た。

昼も夜もノンストップで2時間20分から30分。途中のお手洗いはフリー。
キャラを保ったままの、若者たちの熱き痛快なガチバトルに、いつの間にか惹き付けられ興奮させられて、とっても楽しかった(^o^)。

帰宅途中、みっちーがブログにアップしてたマンゴープリンを買おうとしたが見つからず、リンゴココナツゼリーを買った。
今日は母の日だしね。忘れてたが、結婚記念日でもあったw。
LIVE ACT『青の祓魔師 ~魔神の落胤~』を観てきた。

加藤和恵原作の人気コミックの舞台化。昨年のTVアニメに続き、劇場版アニメの公開も決定している。
魔神(サタン)の落胤という運命を背負った主人公の少年が、義父の死をきっかけに、魔神を倒すため祓魔師(エクソシスト)を目指す物語。

あまり期待していなかったが、アニメで観ていたツボなシーンやポイントがしっかり押えられていて、深みのある魅力的なドラマを作り出していた。
展開としてはアニメの前半部まで。正十字学園と合宿がメインの舞台で、祓魔塾の講師となっていた双子の弟との絆、祓魔塾の仲間との関係や友情、亡き義父への想いなどがじっくり描かれて爽やかな出来である。

アンサンブルさんの力が絶大。悪魔や怪物から、花壇などの“場”や世界観まで、ひっきりなしに見事に表現している。舞台版『コードギアス』ではロボットが目玉だった大和田悟史の演出だが、今回はラストの巨大悪魔の造詣が見もの。まさにアンサンブルあっての舞台だ。
照明や音響やスモッグが抜群の効果で、炎や魔法陣などを臨場感ある演出で作り出して見応えがある。映像を多用せず、暗転を利用した“演劇”要素があるのも好感がもてる。

キャラクターの再現率は高く、キャストの思いが芝居を通して伝わってくる。
奥村燐の木村了は、『朱雀家の滅亡』から深みのある芝居を見せ安定感がある。身軽な動きで剣の扱いもキックも上手く、躍動感と活気があるアクションだ。どんどん役にハマっていき格好良く見えた。
奥村雪男の戸谷公人は、銃をもつと仮面ライダーディエンドに見えそうw。柔軟性がある俳優で、ポーズも格好良く決める。徐々にハマって、ラストの「兄さん」が福山潤の声とソックリだったw。
二人が並ぶと、木村くんの背の低さが目立ってしまうのが惜しい^^;。戸谷くんはもう少し太めのほうがいいな。

しえみの中島愛里は『遙か2』の紫に続き、和装のほのぼの感がよく似合う。出雲の鉢嶺杏奈のハキハキ感や、朔子の指出瑞貴のおっとり感がチャーミング。ボンの友常勇気、志摩の渡辺和貴、猫丸の丸山隼の関係や立ち位置もいい。
3人組の詠唱ラップが『ALTAR BOYZ』のNumber 918にソックリw。
悪魔に対してボン&猫&出雲が詠唱する姿は、声やポーズがシンクロして決まり実に格好良い。アニメでは味わえなかった面白さだ。上で3人、下で兄弟が、其々に戦う同時場面は一体感を醸して迫力たっぷり。個人プレイではなく、みんなで一緒に戦う大切さがよく表れていた。

藤本獅郎の今井靖彦は情感豊かな芝居。憑依された後の表情やアクションもよかった。『忍たま』の山田先生の教え子たちも観にきていたね。イゴールの中原裕也は声と立ち姿がいい。
最も美味しかったのがメフィスト・フェレスの永田彬。前説、後説も担当する語り部的役どころで出番もいっぱい。でも冒頭から噛んだりとまだ危なげ感もw。徐々にテンションをあげてこなれていく。でも彬はやさしさが滲むので、もっとはっちゃけた狂気を見せてもいいだろう。
アマイモンの玉城裕規は不気味な可愛さでハマる。出番的に少ないのは仕方ない。

その補完のためのエピローグ。
続編もぜひ同じスタッフ&キャストで作っていただきたい。新キャラも増えそう。
配布された札の用途がイマイチ分かり辛い。
ロビーには原作者の原画やフィギュアなどが飾られ、撮影ラッシュだった。
かわぐちかいじ先生サイン会に参加してきた。

雑誌「モーニング」で先日連載終了した『僕はビートルズ』第9巻&完結10巻の発売記念イベント。
早めに整理券を取ったので、すぐに自分の番。

サインは、コミックスか予め用意された複製原画シートのどちらかを選択。
今回のシートはキャラ4人のイラスト。シートにお願いした。
昨年12月にも新宿のサイン会に参加したことを伝えると、私のことを覚えておいでだとおっしゃってくださり、それだけで気分が高揚。お礼を言って握手をして頂いた。先生の笑顔に癒されたv。
どうぞお健やかに、これからもご活躍をお祈りします。
舞台『戦国BASARA2』初日を観てきた。

Gロッソから銀座に場所を移した東京公演。
大掛かりなセットではないが、殺陣やアクションはパワーアップ、賑やかでエキサイティングな舞台だった。休憩含め3時間も長めだ。
アニメはしっかり観ていたが、ゲームやアニメになかった設定も加えられ、芝居にも深みが出る。
まさに「咲いて、暴れて、戦国乱世」の世界観だった。

『戦国BASARA3』をやった後で『2』をやる最大の意味は、新キャラクターの参入。8人も増えて今までにない活気がある。
主役の前田慶次には、黒崎一護に続き二度目の森田成一キャラを演じる井阪達也。大きな太刀は斬魄刀にも見えw、ブンブン振り回す姿がサマになる。明るくて大らかで格好良くて、心身ともに成長を感じさせる凛々しい座長ぶりだった。

前半からアクシデント。殺陣中に真田幸村の鬘がぶっ飛んだ~! 客席が可笑しさに包まれる中、幸村のまま芝居を続ける細貝圭。対する伊達政宗も片倉小十郎もそのまま立ち回りを続けるが、さぞ内心は可笑しさが込み上げていたと思う。さすがプロの役者といったところ。でも、いったんハケたのにまだ鬘を付け直してなかったのも惜しい。その場の助け舟が半兵衛と慶次だったのもオツw。しばらくして鬘を付け直して出てきた幸村を見て、まだ思い出し笑いを出るのを堪えたw。この回だけを観劇の人はちょっと残念だったかな。カテコで「これからはピンをしっかり付けます」と平謝りだった細貝さんだが、後々の語り草になろう。
でも細貝さんの幸村は、ますます声が保志くんに似てきて、体を張った熱演は見ていて気持ちがイイ。

今回からやっと武田信玄が登場。中村憲刀のどっしり感と愛嬌のある表情がぴったり。幸村も実体登場でテンションが上がる上がる。張り倒しに両足ブンブンの熱い愛情表現!(笑)まさに「お館さま~!」祭りに拍手喝采だった。
伊達軍も負けじと、替え歌に踊りとレッツ・パーリィ! レベルアップしてるw。小十郎の畑祭りも愉快。小十郎の吉田友一はどうも都庁さんが抜けないのか、コミカルなイメージが残ったw。

アニメと違ってたのが、半兵衛による小十郎の誘拐事件がなかったこと。半兵衛の前半の台詞が生かされてないw。秀吉側に石田と徳川が参入しているのが新鮮。かねがね半兵衛と三成はどう共存していくのか興味があったが、半兵衛へもガチ忠義を示す三成が熱い。『銀英伝第二章』と並行して出番も殺陣も少なくなるだろうと思ってた中村誠治郎だが、どちらも多くて満足な出来栄え。逆に半兵衛よりも印象がある。
竹中半兵衛の崎本大海は知的な部分は似合うが、背丈とスマートさが足りなく、声も石田彰と大きく違うのが残念。秀吉との会話や最期の場面も曖昧で、出番的に物足りないかな。
そのせいか、小田井亮平の豊臣秀吉はどうも圧倒的な迫力がない。同じ体格のお館様のほうがよっぽど印象に残った。

上杉謙信のAKIRAは声も立ち方も凛としててよい。謙信が伊達や徳川と闘う様子は『花咲ける青少年』の恋バトルのようw。謙信とかすがのラブラブっぷりもイメージ通りで、ピンクの花びらまで舞うw。かすがの知念沙也樺は悪戦苦闘したアクションも頑張っており、佐助との関係も愉快。『裏切りは僕の名前を知っている』は11月のvol.3まであるらしい。
トシとまつのイチャイチャぶりが舞台の万能薬。別府あゆみがとってもキュート。裸の野性味と笑顔がステキな真佐夫は、『忍たま乱太郎』第三弾再演で土井先生をやるが期待ができそう。

ゲームやアニメそのままのキャストの魅力と、槍や長刀など使ったバラエティに富む迫力あるアクションが見どころ。
ゲームそのままの映像や日本地図のバックボードも分かり易い。ゲームの楽曲が活気を与え、石川智晶の歌が切なくも響く。
花びらが無数に降り、華々しいお祭り騒ぎが爽快感をもたらした。

カテコでは、CAPCOMの小林裕幸氏からも挨拶。久保田くんがいつものように仕切り役かw。
最後は達也の挨拶で締め、盛大な幕開けとなった。
舞台『ロミオとジュリエットのハムレット』を観てきた。

「ロミオとジュリエット」の話と、ロミオとジュリエットが読む「ハムレット」の話。
シェイクスピアの二つの作品を、劇作家ブルースカイがひとつにまとめたもので、演出は大堀こういち。
ロミジュリで3時間が耐えられない人は、ハムレットを混ぜて2時間強で済むのだから、お徳感はあるw。

二つの話を交互にクロスさせて進行するが、思ったよりも筋書き通りで、意外と共通点も多い中、とても分かり易くて面白い。
シェイクスピアの有名な台詞を適度に配置するも、全然関係ないセリフまで“それらしく”挿入されてるのが愉快。
しょうもないネタやギャグを盛り込み、強引に笑いを引き出す一方、むちゃくちゃ真剣な展開にはちょっぴり胸にくるものがある。
“山田さん”は確かに切なかったがw、レアティーズとオフィーリアの兄妹シーンは音楽効果もあって、不覚にも涙ぐみそうになった。

主演のロミオとハムレットの2役に、若手俳優の佐藤永典。主役を同時にやれる贅沢なキャスティングだ。演じ方を微妙に変えての熱演だが、やはり集中力と耐久力がものをいう。特に器用というわけではないが、さとちゃんはスタミナと抜群の感性があり、クレバーな俳優だと思った。
レアティーズの中村龍介はさすがにダンスが素晴らしくて、拍手を浴びる。
さとちゃんも龍介も“気分屋のB型”ぶりが可愛い。
対する“卑劣なA型”が岩崎大くん。クローディアス王として威厳たっぷりの飛び跳ねっぷりだが、兼ね役も見たかったな。
ジュリエットの堀越のりは大らかな魅力で、兼ね役にも注目。オフィーリアの皆本麻帆の透明感ある歌声と踊りがステキ。

ラストは想像させたが、毒薬と剣の扱いが見事で、脚本と演出の上手さが光った。
エピローグのオチも綺麗だ。満足感たっぷりの2時間だった。

佐藤くんは一度に二つも主役をやってしまったが、ロミオ役をやれる俳優はハムレット役もやれるだろう。もうひとりの佐藤くんもそのうちハムレットをやりそうだ。二人は1歳違いだったっけ。
舞台『ロミオ&ジュリエット』を観てきた。

互いが仇同士の家に生まれたモンタギューのロミオとキャピュレットのジュリエットが愛し合いこっそり結婚するも、様々な困難と離別が待ち受ける話。
若者の性急な行動が、恋人をも苦しめる、自業自得な話でもあるw。

昨年、同じ劇場でミュージカル版を観たばかり。あらためてストレート版を観ると、あの『戯伝写楽』のように、この場面で音楽が流れてここであの歌が唄われてと、記憶の水を漂うようなフシギな気分になった。

舞台はヴェローナだが、時空を超えた現代の服装。クラシカルな衣装を期待してたのでちょっと残念。冒頭は、これから劇を始めますという前口上付き。この様式はまるでDステの『ヴェニスの商人』ではないか~と思ったら、松岡和子の翻訳に青木豪の脚本ときてニヤリw。D-BOYSがやっても何の不都合もない台本なのだ。現代劇めいているが、携帯は出てこない(笑)。だから手紙は届かなかったという設定だ。
ロレンス神父の立ち位置とかパリスの処遇とか、原作に結構近づいているように思う。シェイクスピア独特の言い回しもこなれており、ストレートだからこその台詞の妙も味わえる。

初舞台で初主演の佐藤健は繊細で柔らかく、石原さとみは清純で可憐。二人とも芯に強い情熱を秘めていて、見た目のバランスもよい、何度も何度もベタベタとひっついて触れ合う場面があり、つい笑いが込み上げる。
健くんの上半身裸は思った以上に長く披露。細身なのにちゃんと腹筋が割れていて、いかにも10代らしい体つきだ。昨日の『海辺のカフカ』と同じく、ロミオも15~16歳の設定だったかな。昨年の城田さんや山崎さんよりもロミオらしい、少年の危うさと強さをもっていた。
己の罪と愛する人との別れに嘆き、女々しく泣き崩れるロミオ。交わりの後で、愛する人の窮地を知り、急に女として逞しく強くなるジュリエット。二人の芝居のメリハリがよく出ていて、結構面白く観れた。

二人を見守り助ける乳母とロレンス神父。キムラ緑子(さっきの『テルマエ・ロマエ』で観たばかりw)と橋本さとしは、確か昨年の『時計じかけのオレンジ』で小栗旬をイジくっていた研究員役でコンビを組んでたっけ。その二人が同じ劇場で今度は佐藤健を助ける役になるとはねw。
乳母の心変わりはジュリ父の激しい叱咤と暴力が要因だとか、踵を返した乳母に見切りをつけるジュリエットとか、愛と憎しみの生々しい芝居が分かり易い。
ロレンス神父の存在感も見どころで、己の計画の不甲斐なさに絶望したり、ジュリエットを見捨てて保身に走るなど、人間味あふれる男を橋本さんが生き生きと演じていた。

その分、若者たちの描写には物足りなさ感がある。友情、憎しみ、結束力。ロミオとベンヴォーリオの絆の深さもいまひとつで、前もって二人のやり取りも欲しかった。
ロミオとマキューシオについては、仮面舞踏会ならぬ仮面ライダー会w。天衣無縫の痛快さで好演した菅田将暉は、健くんよりうんとデカくなってて心身共に成長したなと驚かされた。
ティボルトの賀来賢人は野性味たっぷり。ただ、ジュリエットとの絡みやロミオへの憎しみが明確に描かれておらず、もう少し出番が欲しかった。平間壮一、平埜生成らアミュボーイの立ち位置もよし。昨年の『ハンサム』が思い出された。
パリスが思いのほか出番があり、彼なりの愛情と嫉妬を姜暢雄が品良く誠実に演じる。ヒロインをめぐる対峙は、クワガライジャーVSデンオーといった感じw。

昨年と同じ、右手がキャピュレット側、左手がモンタギュー側。ロミオ的にはやはり左手かな。
テーマソングも唄うSingerの多和田えみが、語り部ならぬ歌り部のような形で、天使のように物語に絡む。
ここではないだろうと思っていた“血”の赤が鮮烈に登場。ロマンチックな古典劇にリアルな芝居を入れることで、現代の人間模様をも表現していた。

カテコ2回目でスタオベもあり。最後に健くんとさとみさんが両脇に立ち、爽やかな座長ぶりを見せていた。
キャストを全部は把握できず、再来週もう一回観る予定。

明日は、ロミオとジュリエットのハムレット。ひとり多いぞw。
映画『テルマエ・ロマエ』を観てきた。

古代ローマのテルマエ(浴場)設計技師が現代日本の“風呂”にワープ。そのアイデアを使って名声を得るが、ワープの度に平たい顔族の女が絡まって騒動が起きる。時空を超えた入浴スペクタル。

ノイタミナのアニメを観ていた時から、阿部寛の古代ローマ人はピッタリ!と思ったので、違和感なくすんなり溶け込めた。
前半はキャストの好演による笑いと熱気、後半はタイムスリップによるシリアスな温かさで、全然違うカラーなのも飽きさせない。

「BILINGUAL」のテロップや花畑などのバックが、まるで『のだめカンタービレ』みたいと思ったら、その監督さん!
古代ローマのセットやエキストラのスケール感は本物で、小物や衣装を見るだけで、カンツォーネは聴くだけで楽しくなってしまう。
風呂のアイテムを懐かしみ、古代ローマの歴史と言語を学びと、ひと味違った面白味もある。“ローマ”の諺が詰め込まれ、“水”が重要なメタファーでもある作品。『バトルシップ』のように老人たちが活躍するのもいい。『遙かなる時空の中で』もふっと思い出された。
二つの世界が融合することで、主人公やヒロインが夢や信念を取り戻そうとする姿も気持ちよく描かれていた。

風呂だけに、裸がたんまり出てくる。阿部寛は褐色の肌と引き締まった体を何度も披露して見応えたっぷりv。『宇宙兄弟』といい、イイ男の入浴シーンは必要不可欠w。阿部さんのオーバーな挙動とイイ声のモノローグがカワイイ。
阿部寛と市村正親といえば、先月観た『シンベリン』と『エンロン』の舞台対決ではないか~と笑いが込み上げた。
上戸彩のコケティッシュな芝居が意外とハマってチャーミング。キムラ緑子のチャキチャキ振りが痛快。

風呂といえば、日本人にも馴染みがある“トルコ風呂”。アカスリに歌に踊りと、あの陽気さは日本の温泉にも繋がると思う。
『るろうに』の映画予告が流れたが、ローマの次はヴェローナへワープ。
舞台『海辺のカフカ』を観てきた。

村上春樹のベストセラー小説を、村上作品を好む蜷川幸雄が初舞台化。
カラスに導かれ家を出て四国の小さな図書館に身を寄せることになる「カフカ」少年と、猫と会話ができるがある事件がきっかけで四国に向かうことになる老人ナカタ。二人の物語がいつしか次第にシンクロしていく。

休憩含めて上演4時間! 原作にも村上氏にも特に思い入れがないせいか、観終わった後はぐったりする観劇だった。
原作そのままをなぞらえてやっているのか、脚本がどうもくどくて長過ぎる。フランク・ギャラティの戯曲で、どうりで日本人の口に違和感がある。尺が足りなくなったのか、二幕は所々を端折った感じで唐突感も多く説明不足、原作未読者には分かり難さが残った。

広さと奥行きのある大掛かりな舞台で、ナチュラルなリアルさをメタファーな迷宮へと絡ませる手法。
蜷川氏の演出は『美しきものの伝説』と『血の婚礼』と『身毒丸』を思わせて、さすがに成立させているが、はたして成功しているかは疑問だ。作り手のビジュアルが先行し、付いていけない観客もいたと思う。
可動式台に載せたガラスのボックスが“場”となり、透明感と閉鎖感が作品のイメージにも繋がるが、これを動かす人力がたくさんの黒子たち。場の終わりで不意に現れる黒子が時に不気味な存在で、黒子によって構築される世界はまさに「黒子のカフカ」だと思ったw。

初舞台の柳楽優弥は、眉が太く目の力と表情でぐいぐいと惹き付けられる魅力。思った以上に張りのある声で台詞も聴き取りやすい。少年らしい喋り方と動作を工夫した役作りの成果が見られる。
ただ、やはり身体はウソをつけないw。シャツを脱いだ上半身裸はやや小太りで筋肉質、15歳ならもう少し細身の透明感が必要だろう。オールヌードまで見せる体当たりの芝居は評価できるが、引き締まった尻のラインや肩幅の逞しさは20代の男のものだろう。

大島さん@長谷川博己の舞台は数年ぶりに観るが、不気味な中性感が面白い。当初は些細な台詞トチリもあって柔らかな物腰が目立つが、後半に連れて妖しさとエロさが滲んでくる。
カラス@柿澤勇人がしっかりした芝居でクールかつ情感豊か。7月の『スリル・ミー』が楽しみだ。
田中裕子は、目の細さがまるで大島さんの母親みたいだがw、立ち方やダンスの動きが颯爽としている。佐藤江梨子は『レシピエント』の時と話し方がそっくり。高橋努の快活な助平さがアクセント。
木場勝己は明るい浮遊感と優しい孤独感を表現して見事。ナガタの話し方は『とある科学の…』のミサカミサカを思い出させたw。萩尾望都氏からお花が届いていたが、萩尾作品に出てくるような存在感だった。

登場人物の殆どがシャツをズボンの中に入れたスタイルがポイント。シャツを出していたのはさくらと星野ぐらいだが、後半のカフカもズボンに入れてない。服装にも閉鎖や抑圧を表現していたのだろうか。
抑圧に負けない「強さ」をもとうとするカフカ少年の姿は、若くして賞を取り世間の抑圧にさいなまれてきた柳楽優弥の生き様と重なるところがある。カフカが放つ台詞ひとつひとつに本物の思いや力が篭っていた。
図書館でユダヤのアイヒマンに関する書を読むカフカと、彼の言葉に聞き耳を立てるナガタの横で猫の腹を裂くジョニー・ウォーカーの場面が鮮烈! 臓物や血などリアル過ぎて悪夢になりそうで、喋るキャストと反対のほうに必死に顔を向けていた。前方真ん中の席でよかった。

象徴的な“血”を際立たせる意味はあるが、このリアルさは苦手だ。キャストの演技だけでも観客の想像力を充分刺激させるだろうに。
透明ボックスを移動させる場作りも世界観の拘りだろうが、それだけ時間を余分に取る。膨大な原作ものにはスピーディな展開や疾走感も必要だろう。
比較するのもアレだが、舞台『ふしぎ遊戯』みたいに、ツボな場面や台詞を押えた上で要所要所を纏めて、場を並行させたりクロスさせたりしたら、休憩込みで3時間以内に収められたのではないかと思う。こういう観念的な芝居をするには、今回のステージは広過ぎたのではないかと思った。
私の許容範囲から溢れ出しそうな物語だったが、スタッフやキャストの熱とパワーに酔えた舞台であった。

夜公演だと終了は22時を回って、帰宅電車に一苦労しそう。昼公演向きの演劇かな。
劇場までの道のりで中学校前に芸劇に功績があった人たちの手形が飾られていた。先月行った時にはなかったのに。蜷川氏の手形に『シンベリン』キャストの手形。阿部寛は指も長かった。
声優・鈴村健一さんが、独立して新しく声優事務所を開業したという。現在の所属タレントは鈴村さんのみだが、これから増えていくのだろうか。
5月1日付けで発表になった平田広明さんといい、最近また独立が続いている。フリーではなく事務所を立ち上げするのは、やはり年収や仕事も要因なのだろう。

 ̄ ̄ ̄
春からチェックしているドラマとアニメをざっくり。

『梅ちゃん先生』
特撮ファンとしても要チェック。どんどんキャラが増えていくしね。

『七人の敵がいる!』
オーバー過ぎるがPTA経験者には頷けることも。設定が『SKET DANCE』ぽくなってきたw。

『ハンチョウ~警視庁安積班~』
Dボのゲストついでだが思ったより馴染める。

『リーガル・ハイ』
堺さん目当てだが、キャラ先行で話はイマイチ。

『Wの悲劇』
映画版とは全然違う設定と話だが、どろどろ感は悪くない。

『カエルの王女さま』
毎回いろんな懐かしソングが聴ける。

『都市伝説の女』
キャラは飛んでるが、話はイマイチ。ラチさんも目当て。

『D×TOWN』
D-BOYSメンバー主演。4月ラッシー、5月ズッキー、6月は雄弥かな。

『未来日記-ANOTHER:WORLD-』
ゆっきぃが出ないアナザーワールド。スタダス二人、武田さんも出演。

『悪夢のドライブ』
ゴーカイレッド主演で、噂のハリケンレッドも出演。

アニメ『黒子のバスケ』
原作未読。小野×小野コンビと魅力あるキャラや色に注目。石田さんがサッカーなら保志さんはバスケw。

アニメ『しろくまカフェ』
豪華声優陣で、シュールでぬるい世界観がクセになる。

アニメ『HUNTER×HUNTER』
ナガラ見から本格鑑賞。関さんウイングがシリアス。EDが旅団イラストになり、団長に再びメロリンv。
『FUN&GUN〜ゴールデン・タイム〜の巻』に行ってきた。

奇数月恒例となった、RUN&GUN(上山竜司、米原幸祐、永田彬、宮下雄也)イベント。
今回は立ち見だが、思いの他よく見える。

ランガン4人の服装。パンダ靴にアニマル柄のコウスケ。ずっこいブーツのユウヤ。リュウジはグリーンのスカーフ。スマートなアキラは『青の祓魔師』通し稽古の後に駆けつけ。コウスケから渋谷の“貞子”話題w。

RUNGUNニュース。今回から朝ズバッ風、一人二つずつ。コウスケのイベント日を忘れていたリュウジがヤリ玉に! アキラのストレスの解決法なし。

新企画「LEARN&GUN!!」。先輩諸氏から教えをいただくコーナー。ゲストは「世界の歯ブラシ」を集めている、お笑い芸人の矢部太郎さん。未使用で千本位集めていると現物まで持ってきて、歯ブラシの紹介、歯ブラシの魅力を講義w。保存版の歯ブラシを強引に口に入れてクチャクチャするアキラ。“歯ブラシは女性”に、結構食いつくユウヤ。ランガンを歯ブラシに例えたら…この歯ブラシだと見せる矢部さんに、とっても納得する4人。

前回の似顔絵で最下位だったコウスケのバツゲーム。武田幸三さん本人キター!(^o^) めっちゃビビるコウスケに気合いの“ケツキック”。おまけで、リュウジまでケツキックされ、二人してケツがビリビリw。リュウジは貴重な体験をしたと「嬉しいです」と武田さんと握手。アキラは武田さんにもツッコミを入れるワルノリぶりw。

ワードを入れ込め!即興演技対決。ランガンに矢部さんが加わって開始。今回は予め決めたワード(てへぺろ、あげぽよ…)の紙を5人が引くシステムで、設定は「説得」。アキラ、コウスケと決まり、ユウヤの貞夫キター!w 矢部さんがイイ挿入で、やっとリュウジの出番。タイムアップギリギリでみんな決まり、会場の拍手で最下位が決定。バツゲームは、次回のオープニングアクトで一人芝居(ハムレットの独白か)。

告知。ユウヤプロデュースのリュウジイベントに続き、アキラのイベントもあり?
次回は7月。今度はしっかりチケットを取りたい。
夜のイベントまで時間があったので、渋谷の映画館へ。
渋谷に着いた途端、急に空が暗くなって、あっという間に激しい雷雨。
雨宿りついでの映画館は正解だったが、エントランスに“貞子”がいっぱいいてちょっとビビった^^;。人形だったけど。その日は渋谷の貞子がスゴかったようだ。

映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』を観てきた。
本編を見るのは2回目。入場カードを貰うのは3回目。
ヒーローの舞台の後に、ヒーローの映画を観るのもオツなものw。

「お前が一番悪党だろ」と士が言ってたことがホントになったもの。
フォーゼとゴーバスターズがメインではなく、士VSマーベラスと見せかけて、大樹とジョーの話でもあるが、実は比奈とハカセが握手するまでの話。二人がすごくいい立ち位置で、一番共感できそうなキャラだった。
変身、また変身でニセモノを見分けるのも難だが、ディケイドとゴーカイレッドのスーツアクターもドラマとは違う方だし(渡辺淳と伊藤慎)、ある意味、ホントにニセモノだったといえようw。
騙された悪の怪人が「汚いことしやがって、それでも正義のヒーローか!?」と捨て台詞を残すが、作り手はこの言葉を一番言わせたかったんじゃないかなw。ヒーローだってみんなを守るためには、悪いことだってするのだよw。
ヒーローは清く正しく美しいものではない。なんだかプレイスターと近いものを感じてしまった。
昨日はスーパームーンだったそうだが、フォーゼの基地がある“月”を破壊するのは、今はやめて欲しいな。せめて『宇宙兄弟』をやっている間はw。

それにしてもスーパーヒーローならぬ、壮大なスーパー○○大戦な“結”部分w。
男同士って、めんどうくさい!(笑)
WBB vol.2『プレイスター』千秋楽を観てきた。

佐野瑞樹と佐野大樹の兄弟プロデュースによる第2回公演。
初日を観てもういいかなと思ったが、楽のチケットがあるしで行ってみた。
パンフが完売するほどの盛況だが、満席とはならず。てっちゃんとか、いろんな関係者を見た。

中年ヒーローと現実を絡めたオリジナルの物語として、物足りなさ感はあれど、軽いコメディとしては面白くできている。
ヒーローとしてのクサイ台詞やポーズと、現実のリアルなやり取りとのギャップがよく出ていたかと思う。
効果音が実に素晴らしい。特に佐野大樹@西の珍妙なアクションの音が痛快。ヒーローらしき音楽も程よい。
このテの舞台は少しオーバー過ぎるのがよく、歌舞伎調な趣向を上手く取り入れていた。

ギャグ&ボケ担当の佐野瑞樹は身体をはった芝居で若々しく見える。経験を重ねただけある力が篭った芝居で、芝居が上手い人だなとあらためて思った。
初日から一週間、やや声が掠れがちの津田健次郎は、ネイサンみたいなオカマ風な動きを見せてw、アドリブや芝居をどんどん変えていた。極上の台詞回しや掛け合いなど、津田さんのコミカルな芝居があればこそ活気付いた舞台だろう。
倉貫匡弘は男っぽさと可愛さを存分に生かせる役だろう。
下園愛弓は特撮ばりのアクションと可憐な芝居とのメリハリが際立ち拍手を呼ぶ。

たった10人でこんなにスケールが大きい世界観(笑)にできたのだ。
苦肉の作という感じだが、1時間45分の短さはよし。
二回目でも芝居や演出の面白さを味わうことはできた。

千秋楽恒例、其々の挨拶。劇中の少年役や審査員の声がダレなのかも判明。
先輩諸氏に囲まれ、高木万平や内海大輔ら若手が、この舞台の経験を次のステージに生かしたいと前向きなコメント。アラフォーが走り回る舞台なので、みんな(拳銃バンの)内海くんの役を狙っていたらしいw。トークのネタだったのか、津田さんが「WBB」のアクションをしつこくするので、瑞樹さんが「自分たちでプロデュースするから」とシャットダウンw。ところが池田さんまで「WBB」の手フリをw。会場も一緒になってやっていたので、広めちゃえばいいのに~。
まだざっくりだが、WBB第3回は年末頃を予定。今回は大樹担当だったが、奇数回を担当する瑞樹はシチュエーションコメディをやりたいようだ。

終演後のロビーは、DVD予約受付で呼び込みをかける大樹っちゃんもいて賑わっていた。
映画『宇宙兄弟』&初日舞台挨拶へ行ってきた。

上映前に舞台挨拶。マスコミ撮影もないので、アットホームな雰囲気。
登壇者は、小栗旬(南波六太)岡田将生(南波日々人)中野澪(少年ムッタ)中島凱斗(少年ヒビト)森善隆(監督)小山宙哉(原作者)。
キャスト4人は羽織袴の和装で登場。オレンジの羽織と金の袴がとりわけ目立つ岡田くんは自分から「宇宙服のイメージです」。

TV収録はこの後もあるので、「ちょっと働かされてる気が…」と小栗さん苦笑。昨日も仕事の後、二人で飲みに行って岡田くんが自分のウチに泊まって行ったという小栗さん。「そんな関係じゃないですよ~」と慌てて弁明する岡田くんは、一人で飲むのが不安だったからという。今朝は小栗さんに起こされてバタバタして支度したといい、TBSの『王様のブランチ』に到着した時は二人とも目が充血してスゴかったと明かしたw。

子役の二人は200人のオーディションから。澪くんは宇宙好きで、劇中で小栗さんが見ていたノートは澪くんが使ってたノートだと。凱くんはお調子者なので…が選ばれたポイントw。二人とも周りから似ていると言われて嬉しかったという。「この二人に支えられてできた」と褒める小栗さん。将来の夢を訊かれ、澪くんから「半分は宇宙飛行士」「半分は俳優に…じゃあ、小栗さんみたいな」と言われ、「じゃあ」に苦笑ししゃがみ込む小栗さんw。一方、岡田くんは「凱くんに初めて会った時タックルしてきたが、これが日々人らしいところだな」と納得し役作りに生かせたという。凱くんからは「隣にいる岡田さんみたいな俳優になりたい。演技が上手いし笑顔がカッコイー」と褒められて、逆に岡田くんが照れていた。

原作者の小山氏は映画について「キャストを聞いてビックリした。見てみたらムッタになりきっていた」。監督から小栗さんの一番情けない写真を受け取り、筆ペンでモジャモジャを描いて「イケる!」と思ったが、小栗さんが地毛をモジャモジャにしたのを見て笑ってしまったというw。岡田さんについては『重力ピエロ』を観た時に日々人っぽいなと思っていたので、納得して嬉しかったとか。

最後に監督から「この4人に尽きる映画。其々の見方になって共感しながら楽しんで貰えたら」。ひと言で表現できる言葉を考えてきたという岡田くんは「最強で最高な兄弟です」。兄弟が一緒になるシーンが少なかったという小栗さんは「幼少期の二人が支えてくれた」「熱演を見て下さい」と語った。


本編上映。

幼い兄弟が交わした「宇宙飛行士」の夢を胸に、先に叶えた弟と、弟に背中を押されて再び宇宙を目指そうとする兄との絆を描く。

原作は未読だが、アニメはもちろん観ていて、アニメの展開を振り返りながら楽しめる。
純粋で不器用なムッタを、小栗さんが熱演。アニメのムッタと徐々にカブって見えて笑いもとる。厚い胸板だけでなく、シャワーシーンで引き締まった肉体も披露。イイ男のシャワーシーンは、宇宙ものでは必然(笑)。
岡田くんのヒビトは、大らかで明るい笑顔にとろけそう。たまにKENNの顔に似てるなと思ったりw。
澪くん&凱斗くんのムッタ&ヒビトは、ホントにアニメそのままの可愛さと逞しさで、大人の二人にもよく似ている。澪くん自作のノートもチェック。
大人だけの緊迫感ある中、子供ムッタ&ヒビトのシーンを挿入することで、膨らみのある演出効果をあげている。小栗さんも挨拶で言ってた通り、子役の二人の好演に支えられて完成された作品だったと思う。

せりかの麻生久美子は表情と声が心地いい。
ケンジの井上芳雄は、ダルタニャンの時は(@ミュージカル三銃士)10代にも見えたが、今度はちゃんと30代の好青年に見えたw。
堤真一が思ったよりも出ていて、兄弟を応援する温かい表情がステキだ。パンフにあった「競争はあっても、戦いがないのがいい」のフレーズが印象的。

宇宙飛行士選抜試験の内容や面接の質問が興味深い。もしも自分がその場にいたら…と一緒に考えてしまう。
ロケット打ち上げの映像は迫力たっぷりだが、月面の様子もリアルな感じで息を飲んだ。
テンポいい展開で随所で笑わせながら、真剣に考えさせたりジンとさせたりと、前向きで爽やかで熱い作品だった。

ところで、世間でよくいう「ドーハの悲劇」を私は今まで覚えがなかったが、この作品を通してその理由がやっとわかった。丁度その日、私は出産中だったのだw。
『仮面ライダーフォーゼ スペシャルイベント 天ノ川学園高等学校 春の学園祭スペシャル』に行ってきた。

毎年GW恒例の仮面ライダーイベント。マロさん司会。DVDになるのでざっくりと。
今回は学園祭バージョン。劇場版の“秋”に続き、天高は年に二回も学園祭があるのかw。
キンコンカンコーン♪ 学園祭に際して、何と大杉先生がご挨拶! 「何か粗相がありましたら全て水に流して下さい」って「天ノ川」らしいオチw。

★スペシャルショー
天高軽音部。仮面ライダーGIRLSが天高制服姿で登場し「V3」を熱唱。そこへ突如ゾディアーツが乱入。フォーゼ参上、みんなで「宇宙キター!」。怪人たちの中に何故かウヴァが(笑&拍手)。V3先輩まで登場するが、何故かフォーゼを痛めつける!? 攻撃できないフォーゼに代わりメテオ参上、一旦蹴散らす。落ち込むフォーゼだが、すぐに「そんなハズないっ」と立ち直り早っ!(^o^) 仮面ライダー部研究発表があるので、さっさとハケる。

「クイズ仮面ライダー〜都市伝説〜!」。BDやDVDの映像特典にもなってるスペシャルバージョン。放送中の某ドラマとは関係ない。
調査映像が流れ、チーム制で三択クイズに答えるポイント制。賞品はパンフとペンライト。お客様のサポートありw。
仮面ライダーチーム(如月弦太朗&朔田流星)三年生チーム(歌星賢吾&城島ユウキ) 二年生チーム(野座間友子&JK)大学生チーム(風城美羽&大文字隼)先生チーム(大杉忠太)で着席。
昨日は大学生チームが優勝したそうで、隼のキラリンが音付き(音響さんナイス)。先生の胸ゴムは音なしw。
スカイライダー、仮面ライダー、七人ライダーなど懐かしい映像が流れ、このあとどうなる?と、それなりに有名な都市伝説のクイズ。流星がやたらテンション高く、友子もよく喋る。「フォーゼ2年目いこうよ」なんて話も出たが、今度は二年生チームが中心か? 大杉先生とJKのバトルもあり!?

優勝チームが決まったところで、警報が鳴り、怪人たちが再び現れて襲ってくる。
友子が流星にベルトを渡していたりw。「変身!」Wライダー、キター!
大ショッカー幹部のドクトルG登場。天高を前進基地と企み改造手術!? ゾディアーツとはひと味違う怪人たちにヤられるフォーゼ&メテオ。「みんなの声援を!」「ガンバレー!」「ガンバレー!」。
立ち上がったフォーゼ&メテオの前に、再びV3先輩が登場。「俺の拳で目を覚ましてくれ!」と覚悟のフォーゼ。
ところがここで心強い助っ人たちがキター! 懐かしい音楽も流れ、怪人たちが次々と蹴散らされていく。フォーゼ&メテオも立ち向かう。「タイマンはらせてもらうぜ」足の武器を手で取るフォーゼ(笑)。Wライダー必殺技が決まる。
最後はV3先輩とフォーゼが“友情の印”。先輩たちも一緒に、会場みんなで「宇宙キター!」。休憩15分。

★番組キャストスペシャルトークショー
福士蒼汰、高橋龍輝、清水富美加、吉沢亮、坂田梨香子、冨森ジャスティン、志保、土屋シオン、田中卓志(アンガールズ)。
顧問になっちゃった大杉先生の話から、プロムや修学旅行の話などを振り返って盛り上がるトーク。普段「賢吾」と呼ばれてる龍輝は、司会者から「高橋さん」と呼ばれても「あ、オレか」と慣れないリアクションw。
特に31話&32話はアクションがっつりで熱い回だったと蒼汰&龍輝&亮。亮が「オワチャー!」とやったり、飛び後ろ回しに苦労した蒼汰が実演したり、亮が合わせて「ホフー」とファクターの声を当てる場面も。
これからの見どころ。残り少しの撮影が毎回スゴイ、個別にフィーチャーされている、明かされないところがいっぱいある、謎が更に深まるなどあれこれ。田中さんから「カッコイー所もあるので見逃さないで」w。

ライブショー。仮面ライダーGIRLSがコスチュームで登場、挿入歌になった「咲いて」フルバージョン。続いて主題歌「Switch On!」を唄い、キャスト全員も出てきてみんなで唄って盛り上がる。
学園祭フィナーレでひとりずつ挨拶。「芸能人になって初めてこんなに歓声を」と満足気な田中さんw。シオンは春どこ以来の涙か!? 「お父さんみたいな気分」とジャスティン。夏の劇場版と並行しての撮影中だが、「映画は最初から最後までクライマックス!」とどこぞのフレーズをパクるw蒼汰は「勇気と元気を与えられる仮面ライダーを」と誓った。
最後は仮面ライダー部と会場みんなで「宇宙キター!」。全部で約2時間30分。

趣向を凝らした盛りだくさんな内容で楽しかったが、今年はモモタロスの出番がなかったし、DVDを買うほどではないようだ。
明日は有楽町で「宇宙兄弟キター!」。
『JOKER 1st Live "GAME" 2012~ROCK ON~』に行ってきた。

ラクーアのユニット発表から一年。
加藤和樹と伊達幸志の【JOKER】初のライブである。
その前にもリリイベとか色々あったが、参加していない私には、先週の『Dear Girl』以来のJOKER。
前日発売されたアルバムにPVゲストで参加した森久保祥ちゃんからも花壇が来ていて注目を集めていた。

Dear Girlで聴いた「No.1」と「Liar」以外、殆ど初めて聴く曲ばかり。『レシピエント』のイメソンもあった。
なんせ、JOKERのCDは1枚も買ってないから^^;。ライブトーク中に和樹がCD買ってないツワモノは?と会場に尋ねたので、手を挙げてみたら(私の前の人も挙げてた)、こっちのほうを見てツッコんでくれたw。

後半、舞台『コヒプリ』で共演した井出卓也がラップで加わり、楽曲に新たな魅力を追加してくれた。イデタクはとにかくテンション高くて、幸志の暗さが際立つw。でも幸志本人は、自分は人見知りだが暗くはないと言う。和樹と幸志のやり取りで、まだ二人の間には薄い膜があるような気がした。
でも「幸志で良かった」とにこやかに言う和樹。「(幸志は)音が太い」「ビンビン攻めてくる」「耳がヤられる」と笑う和樹だが、どんだけ和樹は“受け”なんだかw。
トーク中に「生活のために」と言うハズが「生活のたしに」と言って会場から失笑を受け、後ろを向き落ち込む和樹を優しくなだめる幸志の図にほんわかしたw。
幸志とユニットを組んで、和樹の音楽の世界も少し広がったような、深みが増したような気もした。
強固なバンドメンバー紹介もあり、たくさんの人に支えられている二人の門出が眩しく映った。

和樹のバク宙は成功。前に怪我したことがあるからと、結構心配気な幸志だ。
アンコールはTシャツ着た二人。タオルも青と白だし、爽やかなライブのイメージカラーだ。
ランナップして御礼をして手を振って終了した。15分押しでスタートしたが、約2時間だったかな。

会おうと思えば毎日会える、GWはJOKER週間らしいがパス。
年末から年初にかけてJOKER初ツアー。さいたまがあるのが面白いが、東京に行ければいいかな。
明日はまた品川。
映画『バトルシップ』吹替え版を観てきた。

ユニバーサル映画が100周年を記念して放つアニバーサリー大作。
ハワイ沖で世界各国の自衛艦が集結して大規模な軍事演習が行われるなか、突如出現したエイリアンの巨大物体に対し、知力と体力で立ち向かう海の精鋭たちを描く。はたしてエイリアンの目的とは…。

SFエイリアンものとしては新鮮味はなく、設定も展開も大雑把だが、人間味あふれる描写とVFXを駆使した迫力ある映像で興奮させて、面白さと爽快感を味わった。
戦艦や護衛艦がたらふく登場し、発砲や船内の様子など『宇宙戦艦ヤマト』や『タイタニック』を思い出させる描写が出てくるだけで、嬉しくなってしまう。
トランスフォーマーみたいなメカや武器の攻撃やバトルは圧巻。カメラワークの緻密さと大胆さも見事だ。

ハワイ沖という舞台が興味深い。パールハーバーの恨みを超えて、日米が手を取り合うには、第三の敵が必要なのだろう。北朝鮮か!?の台詞まで出てきたが、今回はエイリアンの出番となり、しかもアメリカの好戦的な性質が裏目に出たようだ。
日本人がフットボールで勝ったり艦長になったりと、映画の戦略的価値なのか、好意的な設定は日本人を気分良くしてくれる。
両足義足の退役陸軍軍人や爺さんの退役軍人など、裏を支える人たちが日の目を浴びる様子も心地いい。
武器をもたず戦う意思のない人間を攻撃しないエイリアンもいて、好戦的な人たちへの小さな警鐘ともなっていた。

主人公は、出来のイイ兄ストーンをもったダメダメな弟アレックス。好奇心旺盛で熱血漢という昔の日本アニメのヒーロー像みたいで、戦闘の中で周りに支えられながら成長していく様子が見どころのひとつ。
交戦しようとするアレックスに、機関員ビーストが「救助が先です」と進言した場面が印象的。アレックスに助言し、最後は見事な共闘作業を務めたナガタの大らかな存在感もいい。

エンドクレジット後の話は続編を匂わせるが、美形の少年たちに注目したw。

日本語吹替え版のキャストがなかなか豪華。
平田広明と置鮎龍太郎が兄弟なんだもん! 『宇宙兄弟』と違って、平田さんがオッキーをビシバシと叱咤激励する強者ぶりが面白いw。前半は艦長として平田さんが、後半はオッキーが、指揮官としてみんなに命令する場面が格好良かった。
ナガタの声は浅野忠信そのままで、抑揚にかけるが誠実さが光る。
レイクス@土屋アンナは棒読み口調だが、キャラには合っていそう。
石塚運昇の厳格な声、本名陽子の可憐な声がぴったり。
ビースト@遠藤純一の温厚な声、ミック@乃村健次の重厚な声がいい。オーディ@佐藤せつじの高めの奇妙な声がアクセント。中博史が(中)管制官だったw。
幻想少女・アドベンチャー 舞台『ふしぎ遊戯 〜青龍編〜』千秋楽を観てきた。

これがホントに最後の「ふしぎ遊戯」になってしまう…のかな。
千秋楽とあって、初見の人も結構いたようだ。
座席は後ろめだが、食い入るように夢中になって観た。

役者の面々も思うことがあるのか、全体的にセリフが上ずってて、何度か言い直しする場面もあった。
そんな中で、美朱役の橋本愛奈だけはますます艶のある芝居を披露。初演と比べると安定感のある存在で、ものすごい成長が見られる。場面によって少々不細工な少女に見える時もあれば、とても綺麗な女性に見えたりもして、面白い逸材だなと思う。唯役の秋山ゆりかはカツ舌はいまひとつだが、最年少ながら(結蓮役の子以外で)落ち着いた女の色を見せる。
この二人がいたからこそ、成り立つ舞台だったのだろう。

前半で鬼宿が美朱を「子猫ちゃ〜ん」と呼んでるが、『ミラクル☆トレイン』というより、アニメのEDテーマ「ときめきの導火線」を思い出す。あの歌は最後に「にゃ〜お」と付くからw。
柳宿、張宿、軫宿が倒れるシーンは、私だけでなく、周りからもすすり泣きが聞こえてくる。特に張宿の時は、故・川上とも子さんのことが思い出されて重なった。アニメ『ふしぎ遊戯』は川上さんのデビュー作でもあったから。
額の赤い「鬼」と額の青い「心」が、初演と比べて大きくて見易い。場面によってシールを取ったり張ったりする作業も的確だ。

エピローグは、後ろの扉から出てきた平野良。この時ステージ上の美朱が手に口を当てて熱く込み上げる表情がとても素敵だ。音楽が盛り上がって、暗転と共に思わず私の目から涙がこぼれ落ちた。
愛があふれる「ふしぎ遊戯」。やっぱり私の第三の原点であり、大好きな作品なんだと、舞台での再会に感謝した。

千秋楽の舞台挨拶。仕切りは美朱の愛奈さん。
本人の要請で虚宿の小野賢章が、原作にあってカットされたというアノ台詞をアムロのモノマネで披露。アニメが違うんじゃないか、とツッコまれてたが、本人は満足気な様子w。
青龍、朱雀から其々ひと言。林明寛が双子のアノシーンはガチでやってると言い、桑野晃輔がヤル度にアッキーが色っぽく見えてくると告白、今日はベロが少し入ったとか熱いやり取りで盛り上がるw。
演劇集団円公演『胸の谷間に蟻』を観てきた。

定期的に観ている円公演。今回はキャストも魅力的な方ばかり。

小さな下着メーカーを父から受け継ぎ経営している女社長のもとへ、30年間生き別れていた腹違いの姉妹や弟が次々と現れたことから、会社の社員を巻き込んで事態は思わぬ方向に転がっていく話。

テンポのいい会話で、クスリとさせる笑いどころもいっぱい。
“血”の濃さと“時間”の長さを天秤にかけながら、人間の生々しい喜怒哀楽が展開し、最後は丁々発止で纏めていく。
明るくじんわりとさせながら、さっぱりとした余韻が残る作品だった。

最大の見どころは女同士の取っ組み合い!
ガチでナマで凄かったw。ステージ前に設けられた桟敷席の人が身体をすくめるぐらいの迫力だったもの。

だが暴力の武器となったものを高齢者に売りつけるオチはいただけない。高齢者の女性を馬鹿にしているのか、何て悪どい商売だと、見ていて不愉快になった。脚本を書いたのは中年の男性だから仕方ないか。彼らの考える“女”の中には、高齢者は含まれていないのだろう。
だからこの作品には“母”は出てこない。題材が面白いだけに、今度は女性の作家さんに、乳がんや病気も扱った「胸の谷間」の話を書いて欲しいなと思った。

花壇がたんまり来ていた朴路美さんは、爽快で強引な手腕をふるう粘着質な悪役だ。佐藤銀平はクセのある不気味な悪っぷり。岸昌代の人情味ある芝居がいい。谷川清美のメリハリ感がチャーミングだ。
悪に対して挑もうとする中年ヒーローが山崎健二。だが善人たちが、知らずに悪に加担する構図が恐ろしくもある。
暗転中の装置や小物移動は見事な段取り。大きな箱を軽々と持ち上げて迅速に動かす、女優陣のパワフルさに脱帽した。
ありがとう! Thank You! 『ヒーロー2…ありがとう』打ち上げイベントの夜の部へ行ってきた。

先月上演された舞台『ヒーロー2…ありがとう』の劇場よりも、イベント会場のほうが広いってのが可笑しい。
前進座劇場は遠いが、花道を取っ払った客席の最前列はやはり嬉しい。
チラシは貰えなかったが、リーフレットがあり。

オープニングダンスは、岸田直樹メインの錚々たるメンバーで、まさにクール!

アクションドラマ。舞台のヒーロー、アニマルAとタイガーファイターのポーズとセリフが決まる。敵を相手に、4人の“伸”がアクションで闘う。
危機一髪の中、台本を持って喋りながら登場したのが、三木眞一郎とてらそままさき。三木さんは細身のジーンズ、てらそまさんは白いタンクトップで腕や胸の筋肉がスゴイ。台本を片手の三木さんは、敵にパーンチ&キーック。三木さんのアクションシーンを見るのって『ボイスラッガー』以来かもw。てらそまさんも台本を片手に、迫力あるパンチやキック。まだまだ肉体派だ。
夜だけの1回シーンで、三木さんのセリフに永瀬尚希が登場し、背中合わせになった永瀬さんが華麗にポージング。ダブル・ジーク実現!(^o^) 今度はてらそまさんのセリフに岡元次郎が出てきて、セリフとポーズが重なってこちらもダブル・キンタロス! スーツ着てないスーアクのナマ芝居と声優の芝居が合体し、会場からも拍手喝采(^o^)。
そんなこんなで、最後にまた登場したのがアニマルAとタイガーファイター。ところがここでアニマルAのセリフが流れてこない。三木さん、まさかの出トチリ!?(笑)てらそまさんの声が「セリフ、忘れたんか?」とアドリブで返し、タイガーファイターもアドリブ。グダグダ感で思いっきり笑わせてくれた。

MCはマコさん&イケメン寛ちゃん。横井さんのシャツが片側だけはみだしてまるでウイングさんだが(@『H×H』)、黒ジークをやってただけあるw。出演者の名前を呼ぶマコさんのカツ舌がイマイチでよく聞き取れない。
メインキャスト5人にインタビュー。女王@上根ゆかりの美しいプロポーションがやはり話題に。
「殺陣田村」の演武。和装の伊藤慎、岸田直樹、永妻伸介に、トリで参入したのが岡元次郎。四人の気迫溢れる表情と迫力ある見事な殺陣に息を飲む。

メインのトークショー。三木眞一郎、てらそままさき、岡元次郎、伊藤慎、永瀬尚希が登場。
三木さん、さっきのは汗で台本がくっついちゃったからだと言い訳しながら、「台本どおり」と苦笑い。てらそまさんは黒のスーツに着替え髪をオールバックで固めてダンディに登場。後ろを向いて腰をくねらせてセクシーな肉体美もアピールw。三木さんの言い訳に「へえ~」と応えながら、焼肉を銀行振込みで要求するてらそまさんは、スリリングで楽しかったと感想。
舞台では声優を務めた次郎さんと、舞台でアニマルAをやった慎さんは、そんな賑やかな中でも物静か。公開中の『スーパーヒーロー大戦』では、岡元さんはアクドス・ギルを、慎さんは何とゴーカイレッドをやってくれたんだよね(ドラマ撮影でカブった福沢さんの代わり)。

歴史上の人物で目指したい人?憧れている人?の質問。「土方歳三」と答えた三木さんに、永瀬さんがむっちゃ飛びつく。『薄桜鬼』のビデオを3回観たと(昼はガンダムを3回観たと言った)熱く語り、ひとり薄桜鬼まで披露w。今回のアニマルAのセリフにも「ロックオン」の他に、「逃げるなよ。背を向ければ斬る」のセリフも盛り込んであると強調。そんな熱い永瀬さんを見て笑いが絶えない三木さんが「大好きです」とにっこり。昨日ミュージカル版を観たばかりの私は、ここでまた薄桜鬼祭りに遭遇するとは(^。^)。
てらそまさんは「福沢諭吉」でいっぱい家に来て欲しいと茶目っ気たっぷり。「歴史の区切り区切りで何かを興した人」とマジメな次郎さん。伸さんも「宮本武蔵」「徳川家康」の名を挙げ、おとなしく生きなければいけないんだなとw。永瀬さんは色んな人を使う立場からお手本として「織田信長」。

これからやりたい役は?の質問。てらそまさんは年相応に「お父さん役」「初老の紳士」と渋めなお答え。3月の舞台で着た学生服(27年ぶり!)の話題も出た。三木さんも44なので年相応の役をと言うが、今回の悔いが残ってるのかw、もう1回やりたい!と希望。今日のアクションシーンは、てらそまさんは昨日から、三木さんは今日からで開場前のロビーで稽古したとか。その稽古の様子を見てた永瀬さんは(ジークなだけに)トリハダが立ったとw。
またこの5人で何かをしたい、もう少し時間をとって、ハラハラドキドキしないでwと夢を語る永瀬さん。てらそまさんからも「これからも永瀬をよろしく」と挨拶。たくさんの激励を受けて、涙もろい永瀬さんは感無量な様子だった。

ヒーロー音楽をやったケンボウのアコギ演奏あり。
エンディングダンスから、全員出てきてオーラス。子供たちは風船持ってる。
登場したてらそまさんは、左足を上にあげてまたバックラインを見せるポーズ。三木さんはカーディガンを脱いでタンクトップで凛々しく登場、細身なのに腕の筋肉が目についた。
カテコ2回目で、真ん中の三木さんがお礼の挨拶。幕が下りる中、てらそまさんの笑顔よりも、こちらのほうに投げキッスをする三木さんに見惚れそうになったw。

帰る時に出口で、届いた花壇をバラして花束にしたものをひとつ頂いた。青に紺に紫のバラとステキな彩りで、タイガーファイターのイメージだなと思った。
キャストの色々な顔が拝めて、思ったより楽しいイベントだった。
幻想少女・アドベンチャー 舞台『ふしぎ遊戯 ~青龍編~』中日を観てきた。

2回目の観劇だが、飽きずに夢中になって楽しめる。
CDブック、原作、アニメと同じく、舞台そのものに酔えるのだろう。

前回は最前列席で、観易い反面、観にくくなる箇所もあった。
今回は前方ド真ん中席。ここは全てがまんべんなく見渡せて一番観易い。

テーマ曲ともなっている音楽が、世界観をしっかりと彩ってとてもいい。
アニメとも重なる効果音も分かり易く伝わり、抜群の成果をあげている。
この人がいなかったら舞台化は実現しなかったであろう菅野臣太朗は、構成や展開を緻密に計算した上で脚本も書かれたのだろう。照明や音を最大限に工夫させてのスピーディな演出は、何度もうならせるほど素晴らしい。

初演からのキャストに加えて、「朱雀編」からのキャストも実によくキャラクターに馴染んでいる。
軫宿の言葉は何度も胸に響く。中村庸介の包容力のある芝居が心地良い。
張宿の真摯な言葉も熱くさせる。富田大樹は可愛さの中に男っぽさが滲む。
二人とも少ない出番の中に心に迫る芝居を残し、原作やアニメよりも印象深く感じた。

全体的にはちょっぴり台詞トチリが目立ったかな。アクションも迫力はあるが、細かいところで取りこぼしもあったり。
どうやら撮影日だったようで、カテコの挨拶で美朱から指名された鬼宿が、今回の出来についてちょっぴり苦笑したコメントを残していた。
でもどんな仕上がりだろうと、今回も随所で涙ぐむことができた舞台であった。

残す観劇は千秋楽。いよいよこれが最後の舞台『ふしぎ遊戯』となってしまうのか。
朱雀編のDVDを買ってしまった。青龍編もどこぞで売ってたら買うだろう。

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