ミュージカル『コードギアス 反逆のルルーシュ -魔人に捧げるプレリュード- 』を観てきた。

2006年、2008年に放映されたアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』の舞台化。
4月の舞台版に続き、今回はオール男性キャストでミュージカル化。
アニメ“第一期”と“R2”との間に相当する物語として、オリジナルな話が展開する。

舞台版とは違って、アニメの設定や世界観はざっくりとした説明のみ。作品を知ってる人が対象なのか、知らなくとも充分感じられる舞台なのか。
一幕は「ブラックリベリオン」後にシャルルによって記憶を塗り替えられ、ロロやスザクに見守られるルルーシュの姿。二幕は封じらた記憶を呼び覚まそうと試むルルーシュが辿り着いた、「ブラックリベリオン」の壮絶な真実。
アニメの隙間を狙った話で、よく出来ていると思う。
ルルーシュを取り巻く様々な人間関係と友情や絆、其々が抱える憎しみや嫉妬や裏切りを描き、ギアスのもつ底知れない恐ろしさと翻弄された人間の運命が、激しく哀しく表現されていた。

舞台版と違ってシリアス。主観的に感情移入させるのでなく、俯瞰的であくまでクールだ。オールメンの意味もその辺りにあるのだろう。報道の立場で核心に迫るディートハルト(森新吾)が狂言回しとして説明や語り部を務める。森さんは振付も担当する。
記憶の無いルルーシュ(高木心平)の潜在的存在として、ゼロ(長澤風海)が常にルルの記憶のイメージとして踊り続ける。いわば二人一役。白いルルと黒いゼロのコントラストが、やがて赤いゼロに変わり惨劇を象徴させる。
スザク(中塚皓平)は顎的に宮野真守に見えてしまうw、ルルとスザクの関係を崩すロロ(颯太)の暗躍が大きい。出てこないナナリーは、C.C.(紅葉美緒)が押す車椅子がイメージだ。

テーマ曲はじめ、キャラクター曲など色々唄われるが、全体的に歌唱力のレベルはいまひとつ。割と唄えていたのが、コーネリア(TAKA)と扇(咲山類)。ギルフォード(小寺利光)ユーフェミア(三上俊)ロロ(颯太)もまずまずの出来だろう。
ミュージカルというよりはDANCE ACT。歌よりもダンスにウエイトが置かれていそうだ。DIAMON☆DDOGSはもちろん、みんな力強く格好良く踊る。万平くんは歌はまだ不安が残るが、ダンスはきっちりと踊っている。玉城(小野健斗)もみんなとのダンスを頑張っている姿が見てとれる。女性役の面々は衣装の関係であまり踊れないが、カレン(和田泰右)はもっと踊りたいだろうなと勿体無い気がするw。
二幕はブリタニア皇帝の衣装を脱ぎ捨てた東山義久が、黒いブラウスで大胆に華麗に踊る。時に赤い長澤風海とクロスで踊るから、まるで2月にあった『ニジンスキー』の再現のよう。『ALTAR BOYZ』からは6人。ユフィとスザクの主従にオレンジチームが浮かぶ。
この舞台は“ニジンスキー風アルター・ボーイズ版ギアミュ”といったところだろうw。

物語のキーマン、ユーフェミアは一幕はルルの記憶の断片として現れては消え、二幕から徐々に存在を際立たせる。
三上俊は写真よりも綺麗で、観るほどに魅惑的だ。冷たく無表情だったのが、柔らかい天使のような笑顔になり、そして狂い咲く。その表情や声や動きの変化の見事なこと。ミカシュンの笑顔は、同じ劇場でやった『フルーツバスケット』の透ちゃんを思い出させてとろけそうだ。筋肉も随分落としたみたいだが、心平くんがかなり細身なので、ルルと並ぶと大きく見えてしまうw。
『逆境ナイン』から日も浅い堀川剛史のジェレミアは、ゼロとの因縁が語られないため、ただもがき苦しむ姿のみ。もう少し彼の内面に迫って欲しかった。

「僕の初恋だった」と、ユフィの運命を嘆き哀しみ己の力に憤るルル。
舞台バックいっぱいに描かれたギアスの“眼”が不気味に光る。眼を模るような金属風の枠組みは、のろわれた家族のDNAのようにも見える。
真実がわかり記憶を取り戻したところで、新たな悲劇の幕開けにすぎない。だから“プレリュード”なのか。だが、この先に待ち受けるのは更なる苛酷な世界。これ以上のものは作れまいと思うのだった。

カテコはキャラソンからメインテーマのライブへ。男性役は白いブラウスに着替えて、雄々しく歌い上げる。
マントに着替えたルルは、正装のスザクと並ぶと凛々しく見える。
おかげで最後は爽やかな風が吹いた。


終演後トークショー。
東山さんMCで、心平くん、中塚さん、颯太くん。

キンチョーしいの若手と、コントのような落としあいのD☆Dw。
質問に答える形式もあり。ルルやユフィをお姫様抱っこするスザク役の中塚さんは「リフト担当」で、持ち上げるコツは気合と腕力。
初の子持ち役(推定62歳)の東山さんは、心平に「イイ子ですよ」颯太に「いつも気遣ってくれてカワイイな」と感想。
心平くんから見た、東山さんの第一印象は「D☆Dの中で絶対この人がリーダーなんだろうと」。今は「子どもっぽいけど気遣ってくれる」。
どんなギアスが欲しいか?東山さんが「僕のことを全員好きになってくれるギアス」中塚さんが「東山さんと立場が逆になる革命ギアス」。D☆Dに比べて若者は「争いごとがないギアス」「みんなハッピーになれるギアス」と平和的w。

あと14回。次の観劇は千秋楽だ。
明日は、心平くんも出た『アキバレンジャー』のイベント。

舞台 温室

2012年6月28日 舞台演劇
舞台『温室』を観てきた。

JAPAN MEETSの第6弾であり、セット券で取ったラストの1枚。
20世紀を代表する劇作家の一人、ハロルド・ピンターの作品というが、名前は聞いててもピンとこない。
演出された深津篤史自身もピンターは初めてで観たこともなかったというし、新国立で上演するのも初めてという、はじめて尽くしだ。
なんでも今作品は1958年の28歳の時に書かれたそうで、しばらく闇に伏せていたそうだが、22年を経て自らの演出で上演したという。作家自身が若書きを気に入らなかったそうだが、捨てきれず世に出すところが可笑しい。

舞台は病院とおもわれる国営収容施設のクリスマス。患者の死と出産という異常報告に、施設の責任者ルートは部下ギブスに犯人を探せと命令する。やがて一人の青年が実験材料にされて、事態は奇妙な方向へ動き出す。

作品としてはあまり面白くなかった。“不条理劇”ともいわれてるようだが、“不”の部分も見つからない。リアルに近いのか遠いのかも分らず、濃い霧に包まれているような話で、ただ眼前の出来事を追う作業が嫁せられる。
登場人物像もぼんやりしていて、場によって色んな顔を見せ、感情移入もできやしない。役者の芝居が上手いのか、どの人物の言葉にもウソが感じられ、だらだらと不信感が拭えなかった。

でも、舞台としては非常に興味深い。こんなセットははじめて見た。
四方を客席に囲まれた変形ステージで、赤い机やソファやキャビネットが置かれ、黒い床面とのコントラストが映える。左右の鏡にはキャストや客席も映り込む。そして、中央に設置された“盆”! これがはじめからおわりまで回りっぱなしなのだw。
盆の速度は状況や場面によって変わり、緊迫感や空虚を助長させる。一人のものや一点に集中させないので、客観的な見方もできそうだ。すべて時計回りだが、最後だけ逆回転させ、はじめの位置に戻るのもポイントだ。
音楽はいっさいなく、盆が回る時のきしむような音がヒリヒリとくる。上からの格子模様や焦点をあてた照明が見事だ。
ステージ上で場を交差させた演出は、人物像が見えないだけに分り難い部分もある。
一番分らなかったのが、1時間近くも頭や手足を固定されたまま、赤い椅子に座らされたままのラムの存在だ。異様な格好のまま、ずっと繰り広げられる芝居を眼にしていたわけだが、放置プレイにどんな意味があったのか。

盆に乗ったこともあるが、数回転されるだけで目が回ってしまった。あの回転する盆の上で芝居をしていた役者は大丈夫だったのか。ましてずっと椅子に縛り付けられたまま回されていた橋本淳は、身体的に相当酷だったと思うが、吐気や眩暈を起こさないのか心配だ。
高橋一生のギブスは、冷静で穏やかな内に鋭利な反逆を隠し持つようなデンジャラスな役どころ。山中崇のラッシュのほうが、単純バカな分まだ馴染みのあるものをもっている。段田安則のルートは、底知れない恐ろしさと穏やかさがある破壊的存在感で、ヒトラーやヒムラーが重なりそうw。
三人で和やかなパーティーは、気持ち悪そうなケーキと不味そうな酒。剣をかざす所は三銃士っぽいw。
小島聖のカッツはいったい何人相手にしていたんだろう。

回る、回るよ、時代は回る~♪
盆の上で回されていた人たちは、現代の法律や条令に縛り付けられ、役人や官僚たちに生存を回され続けている、虐げられた庶民と重なってきそうだ。
植物解剖が趣味だというルートさん。植物が患者だとすれば、あの施設は植物を生息させておく“温室”とも呼べよう。
途中から劇場のエアコンがどうにかなったのか、客席全体をじめっとぬる暑い空気が包んだ。まるで先日のタイニイ・アリス。これもまさか演出上の“温室効果”だったのか!?(笑)

終演後シアター・トーク。
中井美穂を司会に、深津篤史、宮田慶子が舞台作品について語り、高橋一生、段田安則のキャストを呼び入れて作品や稽古について語った。
ピンター好きの一生さんは、今回の話をいただいて嬉しかったという。温室を読んで、視覚では捉えられないものを探る感覚を味わったとか。段田さんは温室を読んで、最初はわけがわからなかったという。自分の役についても深津氏からの説明で納得したという。
深津氏からはキャスティングについて語られ、深津氏の稽古の付け方についてもキャストから語られた。


今度の仮面ライダーは魔法使い!のフレーズに、『マジレンジャー』が浮かんだ。
マジイエローは『ゴーバスターズ』にいるが、マジレッドこと小津魁も盆で活躍しているぞ!
B×b公演『FRONT LINE mission 3 : Alien』初日を観てきた。

エンタテインメント・ダンス・ユニット Bugs Under Groove × ハイブリッド・アミューズメント・ショウ bpm = B×b(ビー・バイ・ビー)。
全てのゲストに笑顔と希望を与えるホテル「THE BELL FOREST」シリーズ第3弾。
個性あふれるホテルマンたちが毎回変わるゲストと織りなす、シチュエーション・コメディ。

今回もフロントクラーク・日野(谷口賢志)の語りベルからスタート。
「前回までのフロント・ラインは…」の映像で、先日観た新太とか伊崎兄弟がw。このスクリーン、手巻きなのがイイ。
中盤3回ほど幕間があり、日野の解説が大活躍。3回目にはドアボーイ出口(菊地創)が解説させられたり。

サブタイトルの「エイリアン」に、外人と宇宙人をかけてるところがニクイ。
ホテルのロビーは、英語や宇宙語が飛び交い、前回までよりもギャグやネタが活気付く。
英語通訳は何と新人の出口くん、実は誰も彼の名前を言えないw。宇宙語通訳には、宇宙人アイドルにメロメロの先輩フロントクラーク神戸(IYO-P)が率先して対応。宇宙人諸説に詳しいベルボーイ武本(伊藤マサミ)までが知識を披露して肩入れ。冷ややかで熱い空気の中、俳優イ(塚本拓弥)の韓国語を通訳するコンシェルジュ広瀬(猪狩敦子)もやんわり活躍したり。仕舞いには、ニンジャの末裔まで出現させて、唄え踊れのお祭り騒ぎ。異文化豊かな賑やかなコメディで、いつもよりも笑えた気がしたw。

シリーズの設定にも多少の変化と進展あり。
スパイの疑いをかけられたハウスキーパー鳥羽(浅沼晋太郎)がホテルをやめ、代わりに派遣されて来たのが、トラブルメーカーの鷲尾(岩切チャボ)。新キャラ二人の出現が話にどう関わるのかも見どころだが、鳥羽の暗躍がいっそう顕著になるのがポイント。
テーマのひとつは「嘘」。その嘘は許されるのか、その嘘に付き合っていけるのかを問いながら、あっと驚くような嘘に戦慄を覚えるのであったw。魔法使いがいるホテルほど、人間不信に陥りやすい。

ゲストの井口裕香は、これが初舞台とかで、終了後はほっとした表情。度胸の良さと独特の愛らしさが光る。
ジェイソン・ハンコックは逞しい身体と愛嬌のある顔がステキ。実はバック転もする身体能力に見惚れる。
いつものようにBUGsのダンスあり。井口さえっちのぱみゅぱみゅな歌あり。制服姿で踊る猪狩さんがキュート。
カテコも歌とダンスのアンコール。最後は全員キッチリと敬礼で決めた。

ほぼ満席で、井口ファンな男の子が多数(フロントラインを観るのは初かな)。
ロビーでは、イさんの韓国海苔販売(Tシャツ付きw)。
ロビーでも外人の英語が耳に入ってきて国際色だった。
映画『少年と自転車』を観てきた。千円デー。

春の『淋しいマグネット』に通う中、観たいなと思って逃して諦めていたが、この度、一週間だけのアンコール上映決定。

もうすぐ12歳の少年シリルは、美容師のサマンサと出会い、週末だけの里親になって欲しいと頼む。やがてシリルは実の父親に捨てられたと分るが、二人はいっそう真摯な触れ合いになっていく。ところが悪い友達の魔の手がシリルに向けられる。

ベルギー=フランス=イタリア作品。
ダルデンヌ監督が来日した際に聞いた“帰ってこない親を施設で待ち続ける子どもの話”をもとに生まれた映画だという。
日本では週末だけの里親制度というのはあまり聞かないが、ボランティアなのか、それとも幾らかの養育費が入ってくるのか。
あちこち連れて行く交通費や光熱費もかかり、自分の時間も何もかも自由にならないだろう。それなのに、血の繋がらない子どものために、無償に何かを注ぎ込む。そこに存在するのは“愛情”にほかならない。

サマンサの愛情は包容力と忍耐だ。彼女の過去は語られないが、シリルに昔の孤独な自分を見たのだろうか。日常の生活を共に過ごしながら、少しずつシリルの硬い殻をほぐして、彼の良さを引き出そうとしていく。どんなことがあってもシリルを受け入れる、その温かさと強さに感心する。
シリルの愛情は一緒にいて役に立つことで、それで自分の存在意義を見出すこと。負けず嫌いで頑固な反面、臆病で繊細なのだ。父親のソース作りを手伝ったり、サマンサの買い物を手伝ったりする時の彼の幸福そうなこと。
だから、お婆さんを優しく世話する友達の行為にも胸を打たれ、彼の手助けをしてやりたいと純粋に思ったのだ。彼の愛情に、悪事や犯罪行為だという認識がかき消されてしまうのが恐ろしい。
普通の少年はこんなふうにすぐ不良少年になって、拘置所に入れられてしまうんだなと諦めかけていると、サマンサは彼の歪んだ愛情を否定せず、逆に自分の愛情で包み込んでしまう。こういう小さな愛情の積み重ねが、少年を更生させていくんだろう。
頭を殴られた親父が、復讐に燃える息子の過ちを、責めるよりも庇うところが愚かしいが、これもまた父性なりの愛情なのだろう。

シリルはとにかく足が速い。自転車にも追いついてしまう。自転車に乗ると、もっとスピードが出てすごい。その疾走感は、少年の危うさと成長に重なる。それにしても自転車の盗難騒ぎが多い街だが、鍵はかけないのか。
孤独に駆けていたシリルだが、やがてサマンサと自転車を交換してサイクリングを楽しむまでに成長する。中年の彼女は息が荒いが、筋トレをしたほうがいい。
しかし携帯音によってシリルが再生する場面で、映画は唐突にエンドマークになる。これは二人の明るい将来を表しているのか、それとも暗雲たちこめる未来を予兆させているのか。
この先もいろんな問題や事件が噴出するようで、二人の今後がとても気になった。爽やかなラストといかないところがヨーロッパらしい。
こまつ座&世田谷パブリックシアター公演『藪原検校』を観てきた。
井上ひさし生誕77フェスティバル’12の第四弾。

親の因果で盲に生まれた男が、晴眼者に伍して生きるため悪事を尽くし、ついに盲人の最高位の検校にまで登りつめる話。
以前の蜷川氏演出の舞台を観る機会を逃し、今回の栗山民也の演出と比べることはできないが。
どろどろした悪漢物語であるのに、明るく力強く深みのあるトーンで実に面白かった。

登場するのは殆どが盲人ばかり。今年に入って盲目の女性が出てきた舞台を2回観たが、どれも晴眼者の側から見た話だった。これは盲の側から観た話であり、語り手も盲太夫だ。
観ながら、手塚治虫の漫画の雰囲気に似ているなと思った。冒頭から語り手が紡ぐ当時の世相や背景、盲人の扱いについての説明はト書きのようであり、時に演じ手をストップモーションさせたまま、親切に解説してくれるw。様々な役をこなす出演者8人は、手塚ワールドの住人みたいに愛嬌があって個性的。盲だが男っぷりも芸事も企みにも長けている杉の市には、黒いグラサンをかけたロックがカブった。後半で杉の市と関わる塙保己市の存在も、手塚作品に欠かせない対極キャラだろう。
わくわくする設定ながら、漫画でもドラマでも出せない、舞台ならではの美味さがたっぷり盛り込まれているのが楽しい。

客席やステージの周囲はとにかく暗く、盲人が辿る赤い紐や川の青い紐が蛍光塗料でやけに目につく。暗闇を利用して役者が仕込み、オレンジの布や青い布が場を駆け抜け、上空から垂れ下がった赤い紐が殺人の血をイメージさせる。観客にも暗闇の世界を体感させながら原色で印象付ける、絶妙な効果だろう。
この舞台では特に“音”が命だ。客席から時おり聞こえる、咳や紙屑の音がいっそう耳障りに思える。語り手と共に出ずっぱりの奏者のギターが、時に津軽三味線やドラムの音と重なる。音楽劇かと思わせるほど、歌や音楽がゆるやかに流れて、語り手と共に体がついリズムをとりそう。役者は犬の鳴き声など擬音も要求されるが、長い台詞や声により比重がかかる。

野村萬斎は坊主頭も色男で、白目を向けた顔が悪っぽくも魅力的。狂言師として身につけた声や音が、杉の市の生き様によくハマる。見どころの早物語は、ラップやマイケル・ジャクソンや氷川きよしやコロッケまで盛り込むパフォーマンスぶりでw、謡の内容は分らないのに拍手が沸くほどにウケた。萬斎さんの真骨頂、ここにありかな。
浅野和之の語りがコメディ感覚で上手く、時に芝居に入ったりギター奏者とおにぎりを食べる気楽さがいい。
小日向文世は、小悪党の父親の他、沢山の役を兼ねてもすぐに分る。塙保己市は静かで穏やかな中に、したたかで頑固な達観をのぞかせる。
秋山菜津子、熊谷真美、山内圭哉、たかお鷹など明瞭な声がいい。

盲人の自治組織や盲人の職業の高利貸し、金と名誉が優遇される検校には金か学問でなるしかないことなど、今まで知らないことが多すぎた。
塙が言った「見物」のくだりは興味深い。今ならさしずめ、オタク見物なら池袋、萌え見物なら秋葉原かw。晴眼者は見物に明け暮れるが(観劇者をも皮肉ってるw)、見物できない盲はその時間にたっぷり学問ができるというわけだ。真をついててグサリときた。
盗み、脅し、殺人を繰り返し金を蓄えた杉の市と、学問に精を出し学識と知恵で助言もしてきた塙保己市。塙は「同志」という言葉を使ったが、二人の目指していたことは、盲人による晴眼者への“革命”だったのかもしれない。過激なテロ行為と政治的な切り込みの違いだろうか。
不器用で祭り的な生き方しかできなかった杉の市。だから女は惹かれてしまう。見方によっては、二代目藪原検校はアンチ・ヒーローともなっただろう。

カテコでも萬斎さんの歩き方がお茶目w。舞台では28歳までを演じたが、坊主頭の萬斎さんは若々しく溌剌と見えた。
栗山民也氏は7月の『スリル・ミー』を絶賛演出中。こちらも頭脳明晰な若い悪党たちの話だ。


アニメのワルキャラといえば、バイキンマンにフリーザ様…。
中尾隆聖さんと、あのタイソン大屋さんが、『はい、どーも!』のスジナシをやるという。海賊王の次に、宇宙の帝王がくるとはw。この調子でいつかは関俊彦さんにもやって欲しいものだ。
ニコニコ生放送で配信された番組を、先週タイムシフトで聴いてみた。

月曜日『ブギウギ★night』#39
Kimeru・加藤和樹・八神蓮に、ゲストで井出卓也。
人気占い芸人のゲッターズ飯田さんの占いコーナーが強烈なインパクト! 4人が其々に占って貰って、これが当ってる(らしい)のは面白いのだが、飯田さんから出てくる言葉の数々が生々しいw。占いの内容より、「なめる」「○○○にホクロ」「臆病」「フィンガー」「イチャイチャ」などのエロい言葉しか覚えてないわw。

水曜日『S.S.D.S.~愛の究極診断(エクストリーム・テラー)』#02(約2回目)
速水奨に、ゲストで関俊彦。新人研修医で増田俊樹・渡辺紘・池田純矢。

この二つを続けて聴いたせいか、色んな共通点が見つかる見つかる。
番組中で誕生日のお祝いして貰うのが、Kimeruと関さん。
お酒を控えているのが、和樹と関さん。
八神蓮→増田俊樹のテニミュ幸村つながり(笑)。

今回から池田くんが、海賊見習いならぬ新人研修医の「修学院空」として出演。1回目は収録中のを横で聞いていたんだとか。
でもなんで智一ならぬ俊彦の関さんが、池田くんの誕生日を知っているんだろう?二人の間にどういう繋がりがあるのか、知りたい。
新人研修医の3人とDr.HAYAMIは、白衣でもんじゃ。もんじゃが文字焼きから来てるんだと私も初めて知った。池田くんの白衣姿をナマで見たいもんじゃ。
バウム教授を交えて、過去のS.S.D.S.や音楽を振り返る懐かしい時間。バウムって普段は「月」にいるんだと私も初めて知った。
再診ならぬ生ドラマは、第2話「宇宙へのいざない」。予想どおりのマクロスネタだがw、速水さん的には「オーガス」のほうが好き。

両番組とも月1になるので、7月からはじっくり聴いてみようかな。
番組中に矢尾さん&平田さんの『ヤオヒラ塾』のCMが流れたが、最近は『アキバレンジャー』に直結しちゃうw。
中津留章仁 Lovers Vol.5『水無月の云々』を観てきた。

紀伊国屋ホールで見つけたフライヤーに興味をもって予約しといた舞台。
何度か行ったのに、久しぶりのタイニイ・アリスはやはり迷った^^;。
地下の小さな劇場は、老若男女の観客で忽ちのうちに満席になり、人気作のほどを伺える。
エアコンのある通路側の席を早いうちにキープしといて正解。休憩入れて約2時間半、観客も観劇中にストレスを味わうことになるからw。

健康食品を扱う店続きの家の居間が舞台。店主の長男の嫁を家に迎え入れ、店主の次男は従姉妹と同じ部屋に移るが、店主の長女や商店街の人たちも関わる中、隠された真実が徐々に明かされ、やがて衝撃の結末に誘うシチュエーション・サスペンス。

日常の中の非日常。普通なことと普通でないこと。常識的で頭の良い人と努力しても上手く生きられない人。
狭く小さな家の中の出来事が、実は世の中の不条理な犯罪を鋭く映し出していて、胸をえぐるような痛みと恐ろしさを感じた。観終わってからも、ジクジクと刺さるような後味が残り、様々なことを考えてしまった。

物語の構成は絶妙。一幕は小さな笑いも起こり普通に見えるが、ラストで予想外の真実が判明する。一年後の二幕は変わる人間関係に注目させ、最後は思いもかけなかった方向へ堕ちていく。
舞台を振り返ると、小さな伏線が張り巡らされていて、女性の衣装にも違和感があったのだ。セットは韓国の建築家が関わっているようで、ムダのない整然とした作りだが、神棚の存在と冷蔵庫の位置が気になった。家族が暮らしてる中、テーブルに並べられるのは麦茶や酒やツマミばかりというのも、どこか生活感がない。
実は普通の家族ではなく、個々人も普通ではないというのが徐々に分るが、みんな必死になって“普通”を装うとする様子が哀れだ。
ただ、女の肉体や魔力に男はいつも惑わされる方式は、ここでも重要なキィになる。

脳に異常や障害がある人を隔離しないのは、頭の良い政治家の怠慢でお金がかかるからということが劇中で述べられていたが、もう一歩、踏み込んだ考えも必要だ。上に立つ頭の良い人は、自分達以外の頭の良い人の存在は、仕事の支障ともなり邪魔な存在である。だから犯罪によって幾らかを常に整理するためにも、一緒にしておくのが得策だからと現状のままにしているのであろう。
それにしても劇場のエアコンは効きが悪く、舞台中盤から客席にはぬるい暑さが広がって、私も汗ばんできた。ステージで“熱い”演技を飛び散らしていた役者も
、劇中の「暑いね」の台詞を実感してただろう。
水無月らしい湿っぽい暑さは、ダラダラした空気をまとい、ヒリヒリする乾きを呼び、舞台を通して鬱々とした気分を味わった。

「中津留章仁 Lovers」は、トラッシュマスターズ主宰である中津留章仁が、若い俳優との芝居作りを目指すユニット。今回は4月に開催された出演者オーディションで選ばれた14名のキャスト陣で、役にぴったりの実力派揃いだ。
台詞や動きも滑らかで、柔らかなやり取りの最中に突如大声を張り上げるなど、芝居のメリハリ感が強かった。
彼らの今後の予定も書かれてあり、この中からまた飛躍する俳優も現れるに違いない。

終演後、役者が劇場外に出てきて歓談。
中津留氏は体格のいい男前な方。お目当ての田島優成くんとも握手できた。
今日はたくさんの方と握手できたv。
『春どこ2012 DVD発売記念握手会』Part 2に参加してきた。

5月に発売された『春どこ2012』DVDを購入して申し込んでいたイベント。
握手会Part 2の第1部で集合時間も早い。

出演は、山口賢貴、根岸拓哉、近江陽一郎、白又敦、西井幸人、山田裕貴、陳内将、荒井敦史。こんな順番の並びかな。陳内はティッシュ持参と用意周到。クズ入れ用にフロアの隅の箱まで持ってこようとしたが、それは整理券回収用の箱だったw。

敦史から始まり最後が賢貴。本日の『ゴーバスターズ』には出ていなかったが、陳内のエンターは好き。裕貴がとても痩せていて別人のようで驚いたが、ダイエットしているとのこと。幸人が言った「D2の芦田愛菜」がツボw。陽一郎や賢貴の笑顔はやっぱり爽やかw。
舞台や映画やドラマを控えてる人も多く、握手しながら楽しみにしていますとコメント。みんなの笑顔に癒された。

早々と終了して新宿へ。
劇場版『図書館戦争 革命のつばさ』を観てきた。

紀伊国屋ホールの『天守物語』に通う中、隣の公認ショップを物色したのが観るきっかけ。
男子組ポスカ目当てに2週目からの鑑賞。

有川浩の原作は未読。テレビアニメはずっと観ていたので、物語の背景や設定は頭に入っているつもり。
「メディア良化法」がはびこる日本国。主人公の笠原郁と堂上篤は既にデートをする仲。ひとりの小説家・当麻を守るため、郁たち図書特殊部隊と良化隊との激しい攻防を描く。

冒頭でキャラ紹介もあり、観ながら思い出したが、郁は上司の篤よりもデカいのだw。熱血バカというより、頬を真っ赤に染める純情バカぶりがポイント。
柴崎と手塚慧の暗躍とか、手塚兄弟のツンデレな絆とか、見どころもあれこれ。小牧は笑いよりも、オタクな格好が印象的w。

良化隊の執拗な攻撃と、果てしなく続く逃亡劇は、緊迫感と疾走感たっぷり。
いつも目にする紀伊国屋書店の表玄関が映った時は、照れくさい嬉しさがあったり。ここでも、堂上をめぐる小さな出会いと思いがあったんだね。
地下鉄に入り半蔵門線とか出た場面も、見慣れた光景でウキウキした。こういうリアルっぽさがたまらない。
舞台が関西に移ってからは、大阪のおばちゃんのターンかな。『プリンセス・トヨトミ』の映像を思い出した。

一貫して、郁と篤の恋愛ものをうたっており、あまりにベタ甘な展開と結末。少女漫画と捉えればイイのだが、ヒネリもなくてちょっぴり疲れる。
当麻蔵人が書いた「原発テロ」は、日本の厳しい現状を考えると生々しい。海外からの抗議や圧力で、やっと変わることになる日本の姿が不甲斐ない。

井上麻里奈、前野智昭、沢城みゆき、鈴木達央、石田彰、鈴森勘司のお馴染みのボイスキャスト陣。吉野裕行の「未来計画」会長がクールでイイ。イッセー尾形の当麻は味わいがある。
プロダクション I.G 制作で、監督が浜名孝行、アフレコ監督が平光琢也といえば『テニスの王子様』。ハズレはない。

前野くんは公開中の『アメイジング・スパイダーマン』吹替え版で主人公ピーターを演じているが、そちらも恋愛物語か?w


アニメイトで『忍たま乱太郎フェア』開催中。
池袋のオンリーショップで、あれこれ買って、雑誌風ミニノートVol.1〜6とVol.7(山田利吉)を貰ってきた。7月から公演のミュんたまのチケットを見せると、第3弾再演版のミニノートも貰える。
ミュージカル会場で、フェア開催中のレシートを見せると、また何かくれるらしい。こういうコラボ商法にすぐのせられるけど楽しいねw。
舞台『遙かなる時空の中で2 感謝祭』に行ってきた。

キタムラ組ラストの遙かシリーズだという。『3』を期待してただけに残念。
DVD化はしないので、しかと自分の目で剋目しなければ。
お初の天空劇場は駅からそれなりに歩く。ほぼ満席。

出演は、平田薫/成松慶彦/土井一海/苅羽悠/植田圭輔/染谷俊之/JIN/松村泰一郎(Studio Life)/八戸亮/中島愛里/能登有沙/汐崎アイル/小野麻亜矢/黒須あゆ美(演劇集団Z団)/真山奈緒(演劇集団Z団)/中村英司(演劇集団Z団)/他。
キャスト紹介映像は、泰一郎画伯の絵付きw。天の声はキタムラトシヒロ。もちろんキャストは舞台衣装のまま。
トークとVTR映像と芝居で振り返る『遙か2』再演で、『遙か1』感謝祭でもやったネタも盛り込んだ内容。休憩入れて2時間40分、ボリューム満点の楽しい舞台イベントだった。

トークは4チームに分けて、お題に沿って展開。其々のMCは植田くん、JINさん、キタムラ氏、愛里さん。『1』からの感謝祭経験者もあり。最初と印象が違った人の質問が加速し、天地相方に惚れ込んだイチャイチャトークにまで進展したりw。ファッションについて語る時は、先ずモデルのようにウォーキングから。衣装の細かな部分を説明し、最後は必ずJINさんの言葉「アツイ」で締めw。でも惨魏のポシェットはアイスのためだったとか、花梨のスカートの中は同じ柄のショートパンツだったとか、共演者も驚くネタバレw。殺陣衆の6人+キタムラ氏の怨霊部トークでは、彼らの思う印象的シーンも語られ、演武体操も披露された。あらためて見る皆さんの素顔はとても可愛らしかった(^^)。

VTRは千秋楽終了したばかりのキャストの表情。禍虫だけでなく、小天狗も登場したんだね。いよいよ初日のドヤ顔(真山さん撮影)イメージシーンも。『遙か2』初演で勝真と泰継を務めた加藤慶祐と加藤良輔が公演を振り返ったコメントまで。

安倍泰継VS惨魏の因縁の対決は2回。レフリー付きで、2回ともウイナーは惨魏w。
ギャグやコントを織り込んだ再現ミニシーンは、元を知ってるだけに可笑しい。
目玉の再現シーンは3つで其々冠が付いてる。「戦慄 方言遙か2」は青森弁や関西弁がミソw。今回は関東近郊出身の人が多いため、「恐怖 エセ関西弁遙か2」がいかにもエセで面白い。大阪人からしたらヒドイ関西弁だったとキタムラ氏w。
それを上回ったのが、休憩中に出演者が着替えて繰り広げた「驚愕 ミスキャスト遙か2」! 殆どシャッフル的にみんな別の役の衣装で出てその台詞を言うので、しっちゃかめっちゃか。でっかい朱雀コンビに、ちっちゃい頼忠とシリンw。ハッチの惨魏は結構ハマるw。みんなドヤドヤと出てきた時は、誰がやってるのかすぐに判明できずw。ただひとり、花梨だけはそのままの平田さんがツッコミ入れ捲っていた。スゴすぎや~!

ちゃんとした芝居もあり、これはマルチ告白シーンと呼べるかな。昨夜の回は彰紋と勝真だったそうだが、今回は翡翠とイサトの回。翡翠の暖かな眼差し、イサトの「俺が守ってやる。ずっとな」が染みた。
最後はキタムラ氏がもう一回観たいクライマックスのシーン20「決戦」。アクラムに立ち向かう八葉と、祈る二人の神子が美しく再現された。

カーテンコール。「ウイアー・ハルカ」の女子4人。天地コンビがまたネタを仕込ませて登場。アクラムの寝んねから、全員登場して並び。スポット挨拶は黒瀬さんとのっち。「キタムラさんが作られる遙かはこれが最後です」にシンミリし、「でも、続編とか観たいよね」に会場から拍手が起きた。
恒例の全員集合写真は、こっち側を向いてポーズをとって撮影。アクラムのマントや、グラサンやメガネをアイテムにはしゃぐことw。
夜公演まで、キャスト一同、最後まで頑張る意気込み。今までありがとう!

「感謝祭」写真も1枚申し込んだが、TypeABCにどんな写真がくるかも分らず、申し込んだ控えもなし。バクチやな。
『ザ・ベストハウス123 on Stage!! 〜おかしなおかしな探偵物語!…は、コレだ!!』を観てきた。

あの人気バラエティ番組の舞台化。
レギュラー出演者に加え、ゲスト出演者も取り揃え、テレビを飛び出したバラエティショーが、舞台上に展開される。
キャストに興味をもち、番組先行で簡単に取れたが、最前席でドギマギ。撮影日。

ヒマな探偵と助手が依頼された調査で訪れたのが、謎の屋敷「ベストハウス」。屋敷内で彼らが目にしたのは、怪しい会議とある男の驚愕の真実だった。
演出は番組も担当する井上晃一。脚本は穴吹一朗。長々なサブタイトルの「探偵物語」にあまり意味はない。「コレだ!!」でお馴染み、篠原まさのりのナレーションはやっぱりイイ声だ〜。

硬派の崎本大海と軟派の清水良太郎はイイコンビ。短髪な大海は知的で爽やか。何かというとすぐ物まねで間を取る清水くんが愉快なテンション。松井絵里奈とのガチの物まね歌合戦(曲は日替わり)も見どころで、今のところ清水くんの圧勝だw(夏はやっぱりチューブだね)。
おなじみの「ベストハウス編さん会議」をはじめ、テレビネタや設定が舞台上でも展開。ゲストの飯沼誠司は審議長としてイジられるが、「キャンディ・キャンディ」のほうが私も良かったw。ベストハウス住人の和田正人や鎌苅健太は実名で登場し、399号室を争ったりとガチなバトルを繰り広げるw。

穴吹さんが魚建さんと一緒に芝居に入った時から、予感はしてたんだよね。
スクリーンはほどほどで、重要なポイントは若手が演じる再現ドラマ。
この舞台のウリの「薩長同盟」はまさに“鍋”だった!(笑)ミュージックトゥナイトにも出てほしいわw。
アイドルに、コントにアクション(?)。だーわとケンケンの関西風コントは後で語るとして、ケンケンと本上まなみの朗読劇はなかなか良い。本上さんの情感あふれる語り口にジンときた。
やがてわかってくる、男の隠された秘密「123…」。はじめて知る真実に、家族はひとつに纏まろうとする。どうなることかと思ったが、上手くまとめてきたね。大海くんと魚建さんが並ぶと納得しそうになるがw。

芝居にも参加したピストルバルブのナマ演奏がカッコイー。
ラストはスタンディングさせられる中、再び「薩長同盟」ライブ。気分は鍋! 手拍子も熱く忽ちのうちに盛り上がった。4人とも逞しい腕と鍛えられた体。剣を使った殺陣&ダンスもバッチリ。私の目の前は和田&清水。清水くんはニッコリ笑って愛想がイイ。

アフタートーク出演者は、清水&鎌苅&緑友利恵。緑さんはこれが2度目の舞台で、初日とかは緊張してたとか。
和田も出てきて、ケンケンが衣装も着て、劇中の神様の斧コント再現。だーわとケンケンは実はこのコントに一番拘り時間をかけ稽古して、何と7分もあったそうだが、本番ではバッサリ切られ2分程になったようだ。その7分バージョンを披露。DVDにも収録されるかもと煽る清水。長かったけど、ド迫力だったw。
チョコとかチュッパチャプスを客席に投げほうだい。私も清水くんからのチョコを貰った。
リピーター特典でプログラムに出演者2名のサイン会もあり。土曜日まで。

この公演の後、鎌苅&和田は『幕末純情伝』へ。並行して稽古していたそうだが、ずっと一緒で飽きがくるのではなかろうかw。来週はアキバレンジャーでまた和田だ。
Studio Life 『天守物語』Jadeチームの2回目を観てきた。

モギリにアラケンがいた。富姫から「あなた」と呼ばれる男の衣装だが、照り返しか顔に汗がじんわり。
先週の貸切公演は若干お遊び的な意味合いもあり。
本日は撮影日だが、前方は空席もチラホラ。

待ちに待った通路側。サイドブロックなので、前に立たれるとステージが見えない。及川さんが扮したNYの女の顔はとうとう見れなかったな。
役者の通りで何度も疾風が駆け抜けるので、気の休まるヒマがない。ステージからの目線もこちらのほうに向けられて、プチ緊張したw。
でも通路の芝居や立ち回りはじっくりと拝めた。松本慎也&兵士に扮した荒木健太郎のW図書之助の殺陣も見どころ。Qチームの逆パターンのも観たかった。同じ兵士の原田洋二郎と比べると、アラケンの汗がハンパなくスゴイ。図書之助の時もオペラグラス越しで顔が汗で光ってるのがわかったが、特に新陳代謝が活発なのかな。

昨日観た『スノーホワイト』はカラスの群れが女王の黒いマントになるが、ここでは白鷺が富姫の白いレインコートになる。古今東西の妖怪魔女たちは、空を飛ぶことに自由と憧れを見いだしたのか。
フードで顔を隠した侍女たちの前半のダンスが結構カッコイー。特にハギだかクズだかの若手はジャンプも高くて気合入りまくり。
舌長姥のベレベロラップも、単純なだけに面白い。
富姫と亀姫が遊んでる間、朱の盤を囲んだ侍女やガールズの踊りは手拍子も賑やかだが、時間調整している気もしてややノれない。箱の取り合いの件も、そろそろネタが尽きたようで、撮影でもオッケーなのか?のネタもあったw。色んなところで加えられた間延び感がある。

岩崎大は前半やや台詞が不安定だったが、後半にかけて台詞に力が入り、大くんらしい大らかで強い富姫に仕上がる。松本慎也の図書之助も自ずと情熱的になる。ヤマ場の二人の会話には気迫がみなぎって、彼らの哀しみや孤独や怒りがジワリと伝わってきた。Jチームにはない、Qチームの“熱”を感じた。撮影が入ってたから特にスゴかったのだろうか。

通路とステージで織り成す緊迫場面は、右手のカメラはステージを、左手のカメラは通路を映していたようだが、DVDになった時どのように編集されるのだろう。客席も双方に目をこらしていたから忙しい。

まだ東京千秋楽や大阪公演も残っているが、私の「天守物語」はこれで終了。
最後は後味の良い観劇となった。Studio Lifeの歴史にもまた美しい1ページが刻まれたことだろう。
フレッシュも含めて、キャストのレベルもアップ。だが、出ていない劇団員のことを考えると一抹の寂しさがある。


終演後、プレミアムナイト。15分程のトークショー。
MCは富姫@大くん&ハギ@緒方和也。本日の出演者が出揃い、桃六の倉本さんの指名で、出演者が面白い話をする趣向。最後に、おひいさま(お客さん)が拍手で判定する。
指名された人が言う「聞かせないで、なんとしよう」のあとに、「ボロボン♪ボロボン♪」が付くのねw。

亀姫@関戸くんは、浪人中の充実野菜の天の川w。
図書様@マツシンは、カツラの髪の毛が汗でくっついて“鼻毛”で「無念」w。
キキョウ@林さんは、亞喜良さんの助手が作った白鷺を持ってこさせ、これと同じのが故郷の川にいたが、ペンギンと間違えたのは実はちっちゃいおじさんw。大くんはカッパを見たとのたまうが…。
修理@藤原さんは「足腰ボロボンボロボン♪」(笑)。鉄兜の中は90度のサウナで、頭から汗がしたたり、湯船にマリモがプカプカ(笑)。52歳の悲喜劇!
客席の拍手で優勝者にはハギのハグ。「バツゲームや~」と藤原さんw。
先週のと比べると、どれもこれもレベルが高くて面白かった(^o^)。日記にイマイチだったと書いたのが効いたかなw。

その後、大くんが「カメヒマさま」「私とズソ…」と二度ほど噛みw、本人もバツの悪そうな中、客席は大いに盛り上がった。
映画『スノーホワイト』吹替え版を観てきた。

グリム童話が誕生してから200年らしい。
有名な『白雪姫』を大胆にアレンジ、VFXを多用させて、今風のアクション・アドベンチャーに変貌させている。

魔法の鏡から現れた人型、毒リンゴを渡すのはお婆さんではない、森の小人ならぬ7人か8人の番人、王子様じゃない人のキス。童話にあったキーポイントが悉く裏切られた格好で戸惑った。
触るだけで心臓を手に入れたり、若いエキスを吸い取ったり、どろどろの銀風呂に入浴したり、カラスの群れが黒いマントになったり、エキスが足りず醜い老婆の顔をさらしたりと、ラヴェンナ女王の底知れぬ恐ろしさと強さは『ダーク・シャドウ』の魔女にも匹敵。

最先端のヴィジュアルが先行する割に、どこかで観たようなシーンや雰囲気が目立つ。『ロード・オブ・ザ・リング』に『もののけ姫』…。7年も幽閉されてたのに馬も剣術もすぐに身につける賢いスノーホワイトは、ジブリ映画に出てくるヒロインとカブるw。
女王と姫を取り巻く人物に至っては、力不足でキャラ立ちがなく、番人も妖精も可愛げがない。どれも魅力的に思えないから、共鳴もしにくい。

永遠の「美しさ」を武器に、自分や家族を虐げた男たちへ復讐するラヴェンナの気持ちも分らなくはないが、説得性が足りない。7年間でただ美しさに邁進してきたとしたらつまらないし、女王の周りにイイ男がいなかったのも腑に落ちない。弟がなぜそこまで姉の言うなりに動くのもいまいち分らないが、スノーホワイトをどこまでも追いかける執拗さには驚いたw。
「心の美しさ」を武器にするスノーホワイトは、真実を見抜く聡明さも欲しいところ。相反する二人だが、女王との戦いというより、過酷な自分の運命と戦うお姫様といったほうがふさわしい。
長いドレスが切られ、チュニック風になっていたところがキュート。銀の甲冑はもはやジャンヌ・ダルクのレベルw。

シャーリーズ・セロンはそれほど美しいとも思えなかったが、クリステン・スチュワートも悲壮感漂わす表情はそんなに綺麗じゃない。
エリックのクリス・ヘムズワース、ウィリアムのサム・クラフリンもそんなに逞しく男前に見えない。心臓を取られた息子が一番イケメンだったかw。

物語はほぼスノーホワイトの逃亡劇で、ラスト20分でいきなり革命劇へと変わり、強引に押し込んでいく。スノーホワイトと女王の対決は思ったより盛り上がらず、スノーホワイトのその後や、キスの相手との後日談もなし。
エンドテロップ後にエピローグがあるかもと待っていたんだが…。投げやりかい^^;。
お金をかけて仰々しく作り上げたのに、面白さも後味感も薄い作品になってしまった。

日本語吹替え版は話題作り。
小雪のラヴァンナ女王は頑張ってはいるが、深みや濃くが足りない。
椎名桔平のエリックは後半にかけてハマってくる。だが前半の二人のやり取りが退屈この上ない。
スノーホワイト@坂本真綾とウィリアム@浪川大輔は、『スター・ウォーズ』まんまの関係で新鮮味がない。フィン@咲野俊介は独特な粘り気があり良かった。
大塚さんが三人出揃ったのがミソ。その割に、芳忠さんのハモンド公は出番が少なく、明夫さんの鏡も押えた声で微妙だ。
後半に登場する森の番人が豪華キャスト。大塚周夫や茶風林や高木渉の声はすぐにわかるし、菅生隆之や山野井仁もいる。ただ、番人たちの名前と顔がなかなか一致せず、ずっと声で見分けをつけていたw。
映画『愛と誠』を観てきた。

20世紀に何度か映画化やドラマ化された、1970年代の人気漫画が原作。
角川版であらたに映画化となる予告を観た時、これはコメディ版かと目を疑い、大いに興味をそそられた。
『愛と誠』といえば、1974年の映画で太賀誠を男前に演じた西城秀樹の記憶しか残っていないから。

現代風かと思いきや、ちゃんと高度成長期の1970年代が舞台。場末の乱雑な店構えや広告がしつこいほどアピールw。
これは、三池風ミュージカル仕立てのパロディー劇だった!
冒頭の乱闘シーンから、妻夫木聡が「激しい恋」を唄い出して笑い。これは秀樹への一応オマージュなのか!?w
誠を一方的に一途に想う早乙女愛が唄う「あの素晴らしい愛をもう一度」は、“愛”のフレーズが何度もリフレインw。武井咲は『wの悲劇』とはまた違ったお嬢様役で、思い込みが激しい天然ぶりとめげない強さがキュートだ。
こういうクサイ芝居は斎藤工にはお手のもの。「愛のためなら死ねる」とクサイ台詞をのたまう岩清水弘が、ナルシーに唄って踊るのが「空に太陽がある限り」。メガネな優等生だから、その右手にラケットを握らせたくなるw。「メガネメガネ」と馬鹿にされ殴られるヘタレな役の割には出番も見どころも多く、誠を食わんばかりの存在感だ。
其々のキャラクターが持ち歌を唄う中、絶対高校生に見えないw伊原剛志が「バンババンバン…」とやり出した時点で大いに吹いたw。まさかまさかの「狼少年ケン」を一緒になって唄い出しそうだw。
不良グループの手下たちもちゃんと踊ってくれるんだよね。パッと見は『ウエストサイド物語』のダンスのようw。純情ツンデレなガムコの「また逢う日まで」は、キャラの声で唄ってないのが惜しい。
どれもが知っているナツメロばかりで、まるで『ラムネ』の舞台な雰囲気。加藤清史郎くんにも、ぜひ東宝ミュージカルな実力を披露して欲しかったw。
残念なのは口パクと録音なので、映像からはナマの迫力が伝わらないこと。どうせならこのままキャストを変えて舞台化して、ナマの歌唱を聴きたいと思った。

誠は、一方的に愛を押し付けてくる愛に対しても容赦ないのが楽しい。世間知らずのお嬢様が、吹っ飛ばされたり殴られたりするのを見るのも快感。スケバングループの女たちをバキバキ殴る誠の姿も凛々しい。
そして「愛のためなら死ねる」を自ら実行しようとする愛の姿が、いつしか献身的に見えてくるのは、誠だけではないだろう。「僕が死んでも愛くんを助けられない」と妙な理屈で負けを認める弘も潔く見える。
コメディを楽しみながら、いつしか登場人物を愛おしく思えた時に、急にシリアスな筋書きに戻り、ちょろっと切なくさせるテクニックがニクイ。これもアメとムチか。

アニメみたいな漫画仕立ての説明は興醒め。エピローグにも要らない。清史郎くんよりカッコイー男の子に描かれてるしねw。
エンディングテーマ曲も馴染みがないし、どうせなら70年代の曲で纏めて欲しかった。
70年代の映画はこの後『続』『完結篇』と続いたが、今回も続けるのだろうか。
やはり『ラムネ』感覚のライブで観たい。そして手拍子をしたり拍手を送りたい。
劇団☆新感線2012年春興行 いのうえ歌舞伎『シレンとラギ』を観てきた。

何とかチケットが取れたが後方席。
4月からスタートした公演で既に後半戦。2回観たほうがいいのだろうが、特にお目当てもいなく1回のみ。

暗殺者シレンと彼女に惹かれる若武者ラギが、北と南の二つの国と人々の野心と裏切りによって翻弄されたあげく、愛は殺し合いの道へ向かっていく話。

中島かずき作品だし、もう少し明るく熱い話を期待してたが、シェイクスピア劇みたいなドロドロの関係が充満した、シリアスで重い内容だった。
とにかくいっぱい人が殺される。メインどころだけでなく、従順な家来や一般人まで虫けらのように。
昨日まで信じてた身内や味方や主が、今日はいきなり刃物で斬りかかってくる荒んだ世の中。
観ながら、どんよりとイヤケがさしてきた。

一幕中盤で「子どもがいた」と言ってた時から、あとの筋書きがだいたいわかってしまったのが残念。むしろ母親目線で、なんで気づかないんだ!?とツッコんでしまうが、作者は母親という存在を少しナメてるんじゃないかと思うw。
一幕はどこまでやるのかと長い展開にヤキモキしてたら、ラストで早々とバラす。二幕は衝撃の宿命を受け入れる展開かと思いきや、二人の前に新たな強敵が登場。思った以上に強いが、敵の野望や動機が弱い。一幕後半もそうだが、戦ってる中に割って入るという展開もイラっとする。

毒消しの血は子どもに受け継がれるという設定が、突然飛び出してきて面食らった。都合のいい展開だが、国中の人間をそれで助けていくなんて“吸血鬼”の仕事だってムリだw。
三組の母子が出てくる中、落ちぶれて死を覚悟するも、なおも生きるために足掻いてみせる、モンレイ&マシキの姿に一番共鳴はできたかな。
死の淵ぎりぎりの地獄のような扉を前にして、人は人を助けるために生きる。それは分るが、最後の「人として」は台詞として陳腐。せっかく人としての試練を架せられたのだ。ここは「シレンとして」、彼女だけにできる生き様を吐いて欲しかった。

ストーリーはイマイチだが、舞台は相変わらずド派手で壮大。
隅々まで作り込まれたセットで、センターの盆も使いまくり。照明やスモッグも素晴らしい出来。左手端で寄りかかるニヒルなヒトイヌオの場繋ぎも飽きない。
首を取るカットが上手く、分り易い回想やエロチックな幻想シーンも印象的。白い灰が振るようなラストは美しくも不気味で、核爆弾や終末を連想させた。さすが深みのある、いのうえひでのりの演出だ。

ゲストを華として引き立てながら、劇団員がいつものように笑いやギャグで盛り立てて支える。
藤原竜也は前半と後半で見事に芝居を変えてきて、清々しくも凛々しい。殺陣も随分キレがあって、動きや佇まいにも迫力がある。ただ、ラストでシレンと対峙する台詞は一本調子で、もう少し膨らみが欲しい。
永作博美は小柄な中に、タフで強靭でしなやか。声の響きが心地よく、台詞がすんなりと伝わってくる。股開きで綺麗な脚まで披露、柔らかい感性も見せていた。
二人の掛け合いはぴったりで、永作さんが自由に声を強弱しているのも上手い。
高橋克実が今まであまりなかったような迫力たっぷりの魅力的な役どころ。強いてあげれば『梅ちゃん先生』の父親が浮かぶw。柔軟な顔と厳しい顔を使い分け、腹の底から出す声も凄まじい威圧感があった。

古田新太は芝居からネタバレしてたけどね。ずっといかついままで面白味はなかったが、さすが凄い殺陣を見せ付けた。
橋本じゅんは見得をきって拍手を浴びる派手な登場の割に小者だった。むしろ最後まで本気でボーイズラブしてたのが驚きw。
古田さんとじゅんが絡むと漫才みたいで薄っぺらくなるけど、やっぱり笑いが込み上げてしまう。特に今回みたいな舞台には必要な笑いだった。
栗根まことも出番がシツコイ割に小者。右近健一は途中で忘れそうになったw。河野まさとのヒトイヌオがあんなに重要な役割だったとはw。

わけわからん説法の教団など宗教が絡むと話がどうもつまらなくなる。「教団員」と呼んでたようだが、私の脳裏では「キョウダイン」と訳されたりw。
虫食ってたり、潮干狩りやろうとしたり、色んな意味でゲテモノ芝居。
シレンとラギの黒と白の衣装が映画『デスノート』を連想させた。「ラギ」は「良偽」とも読めるな。

カテコの藤原さんと永作さんがようやくにっこり。藤原さんは青っぽい武具のほうが似合う。

劇団☆新感線とヘロQ、テニミュなキャストが集まった映画が『死が二人ヲワカツマデ…』。どんな化学反応を見せるのか興味がある。
マリア・マグダレーナ来日特別公演『マグダライブ!!』に行ってきた。

再演を含め5回の公演を行ってきた『マグダラなマリア』シリーズ初のライブ。
マリアさんはじめ、『マグダラなマリア』の世界の住人たちが一堂に会し、歌う!踊る?!お祭り騒ぎの3日間。
20日が都合が悪くなり、急遽18日分と取り替えて頂いたもの。サンクスです。

構成・演出・美術は湯澤幸一郎。
出演:マリア・マグダレーナ/太田基裕(アンナ)/岡田亮輔(エルキュール・アポロ)/小野田龍之介(エスメラルダ)/小林健一(コバーケン)/齋藤ヤスカ(クララ)/酒井敏也(オットー他)/永嶋柊吾(ハンス)/広瀬友祐(グスタフ)/別紙慶一(黒海ヒロシ)/政岡泰志(コバーケン)/米原幸佑(ローズマリー)。
日替わり出演:市瀬秀和(サムライ)/井上優(アンジェラ)/岡田浩暉(アナスタシア)/豊永利行(ペーター)。五十音順&敬称略。
キャラコスチューム&メイクで出てくれるのが嬉しい。こうなると『バンビーノ』同様、キャラ名で呼んでしまう。
今回はお祭りなので、観劇と違って、手拍子や拍手や声援でキャストを応援できるのが嬉しい。DVDになるので簡単に。

先ずは、えびさわなおきのアコーディオン。「我が名はグスタフ」からスタート。第1弾は昨年再演があったが、第2弾のキャラはちょっとうろ覚えw。グスタフってこういうキャラだっけ?
出演者が二手に分かれて登場、其々自己紹介。でもエスメやアナは俳優名を省略w。昨日会ったばかりの数馬は、今日はアポロ。『逆境ナイン』からアンナはいるのに、クリッパラがいない。グレイスやカールは忙しいのか。デュエット曲はどうなるんだろう?
ボロボロの服にナマ着替えしたハンスからソロ曲スタート。4年経って20歳だがまだまだ可愛く、先日の『仮面ライダーフォーゼ』も記憶に新しい。

メインは二つのクイズコーナー。
「マグダラドン!」のMCはグスタフ、お仕置きはアンナのハートスティックでお尻グリグリw。お尻をグリグリされたアナスタシアの嗚咽が色っぽいv。エスメラルダは歌もダンスも大きく見えて、先週の天使よりハマリ役w。ペーター&ロージー、グスタフ&マリアの曲も懐かしい。セシルの代わりにマリア&エルキュールで名曲再現。この曲は湯澤さんの演出でいっぱい練習させられたというエルキュール。アンナとエルキュールのデュエットでも練習の成果があり、かなり妖艶なパフォーマンスを披露していた。
「マグダラカルトQ」のMCはオットー、お仕置きはアンジェラのバットがお尻を直撃して痛そうw。グレイスの代わりにクララを指名したサムライであの迷曲再現。グレイスの「ぐっふっふ」もサムライが。名曲「二月の空」が響き渡り、アナスタシア&マリアの「アナスタシア」が壮大に駆け抜けた。マリアさん曰く「東宝ミュージカル風にしてみた」とのこと。

合い間にマッパライブ(!?)。ダブル・コバーケンがマッパになってやりたい放題w。マッパ大佐の嫁探しのため会場を徘徊するコバーケン。しかも唄いながらこちらのほうまで来て、何と目の前に降り立ちやがって呆然w。しかもハイタッチさせられたー^^;。舞台でもコバーケンにいつも何かされてしまうので殆どトラウマ。

最後は「愛は罪を超えて」。ロージーのご指名で、カールは会場のみんな!(^o^)手書きの歌詞カードもステージに用意され、観客もヤル気満々で歌った。中盤で客席降りもあり、目の前をエスメラルダやグスタフが練り歩く。アナスタシアはにこやかにハイタッチしてくれて、さっきのコバーケンが清められたw。みんなで「バカヤロー!」と叫び気持ち良かったv。
ラストはマリアさんの「やまない雨はない」。辛い時ほどジンと胸に染みる名曲。

アンコールはピアノ演奏でマリアさんのオーラス。其々みんなが出てきてお辞儀して並んで踊った。マリアさんの「ダンケシェーン」と投げキッスが印象的。最後は手を振る中、左右から幕が閉じた。
約2時間だがあっという間で、懐かしくも魅惑的で楽しいひと時だった。


帰宅後はニコ生で『スナック ラ♪ラ♪ラ』。
小西遼生&太田基裕&佐藤永典に、事務員Gさんとコンコン。
いつもより遅い23時半スタート。マグダライブから駆けつけたもっくんの準備に時間がかかったかな。もっくんの爪がアンナw。
新企画「ラ♪ラ♪散歩」はアンナ&セシルのコンビ。チケットがないのにスカイツリー行ったり浅草行ったり。
結婚メドレーは、コニタンの「関白宣言」がよかった。中島みゆきの「糸」も前に聞いたことがあってジーン。
スペシャルコーナーまで見て、終わったのは1時過ぎ。みんなお疲れ様。さすがに眠い。
『bambino. FINAL! ~最終章~』東京千秋楽を観てきた。

1週間ぶりだが、早かった。それはキャストも同じ想いか。
まだ大阪公演もあるが、私にとってはこれが最後のバンビーノ。
初演はサンモールから始まったし、最終日の思い入れもひとしおだろう。
当日券に集まった人たちもスゴイ数で、客席を埋め尽くすパイプ席や座布団席。
前方席で観れたことが奇跡だ。

「バンビーノ・オープン!」からスタートし、「オレンジ色の…♪」の唄い出しで真っ先に目に入ったのが中央に立つ優だった。
終演後の挨拶で三浦涼介が言ってたが、初めて人前でソロを唄ったのがこのサンモールのバンビーノ初演だったという。いわばこの場所が起点、バンビーノがなかったら、今の涼介くんも、そしてまだ名を知られていなかったキャストの面々も羽ばたいていなかったかもしれない。

親世代のマスターと、子ども世代のボーイズたち。
そこには20年の隔たりがある。
変わりゆく意識と世相。変わらない仲間と過ごした時間。
「早く稼いで、早くやめろ」
マスターの信念は変わりない。マスターの温かい眼差しは継がれていく。
たくさんの煌めく言葉と共に、ボーイズは巣立っていき、大人は新しい道を歩き出す。
「さよなら」じゃなく、やっぱりここは「ありがとう」「またいつか」だろう。

劇中でボーイズ11人が、其々にマスターを描いた画を見せ合い、マスターからお礼やツッコミが飛び出す微笑ましいシーンがある。その絵はまるで子どもが一生懸命に描いたものみたい。
今日の「父の日」にピッタリの場面だったw。いや、はじめから父の日を念頭に入れた演出だったのかもしれない。
栄村マスターが度々、ふみやや航太を「ゆとり世代」と呼んでいたが、これとてオヤジみたいで微笑ましい。

不器用だけど真っ直ぐで、ナイーブだけどタフで、自分と同じように仲間も思う、優しく強いバンビーノの住人たち。
隅々まで練り込んだ、堤泰之氏の脚本と演出にあらためて敬服。
込み上げてやまない涙を拭いながら、心から拍手を送ってお別れした。

カテコの幕が開き、観客がいっせいにスタオベしている様子を観て、驚き感激するキャストたち。
水谷あつしの紹介で、みんなひと言ずつ感想やお礼を述べる。古参加メンバーはやはり感無量な言葉だが、大阪公演があるので晴れ晴れとした表情。その中で斉藤佑介が劇中と同じ泣き虫ナオだった。水谷さんの紹介を、柏進が忘れそうになったのも時田マネージャーらしいw。

終演後は、キャスト全員と左手でハイタッチ&ギュウタッチ。観客も感無量のまま、言葉をかけるのがやっとだった。
ロビーはまだまだ賑やかで、劇場周辺は出待ちの人でいっぱいだった。

大阪公演大千秋楽をniconicoで配信決定。東京公演だけでお腹いっぱい。
次は堤泰之のシリーズ作品『abc★赤坂ボーイズキャバレー』の3回表&裏。こちらもお馴染みのキャラクターが楽しみだ。
『Fallen Angel』プレミアムイベントの第2弾に行ってきた。

2012年1月から3月までBS朝日で放送されたドラマのDVD発売記念イベント。
本編は予録したテレビで一応ざっと観ていたし、夜から観劇もあったので、メイキング映像を見ながらのトーク大会&ハニエルのミニライブの回をチョイス。
登壇者:加藤和樹(翼役)植原卓也(陸役)北村匠海(海役)佐々木喜英(ヒカル役)/ Honey L Days。
ステージ正面にスクリーン。左手に和樹&匠海、右手に卓也&ヒデ。司会者は和樹側の端で、みんな座りながらのトーク。
最初に四人が並んだ時、15歳の匠海くんがテレビで見た時より大きく見えたが、男の子って成長が早いなぁとしみじみ。
オフショット蔵出し映像で、其々のバージョンを流した後でトークが繰り広げられるが、これが結構面白かった。

和樹篇。映画でもちょっとやったダーツ話。ダーツ誘って下さいと言う卓也に、「君からメールきたことないよ」とか「聞いてるのか?」と和樹が何度もツッコミw。冬の撮影で寒い時にはバスケの動きで体をあっためる和樹。ここでやって下さいと司会者に言われ、ステージ真ん中でナマのバスケの動きをしたり、苦手だという卓也に「1.2.1.2.」とこまめに教えていたり。テストで海が唄う歌に思わず涙が込み上げる和樹。「歳を取ると涙もろくなる」「気持ちが入りこんでしまう」「ドキュメンタリー見ても昔の日記読んでもダメ」と言う和樹。そのあとで匠海から、実は歌詞をかなり間違えてて後から録り直したという話が出たが、「なのに号泣」(笑)した和樹に会場も沸く。ヒデからは「めっちゃ汗をかく」と暴露され、辛いカレーを食べて汗だくになりメイクが全部落ちたという。
カップラーメンすみれは美味しいという和樹だが、ヒデによると常にラーメン屋やコンビニをナビで調べているとか。ラーメンは味噌がいい、塩だ醤油だと、ラーメン話にも花が咲いたw。

卓也篇。匠海篇。佐々木篇。
メイキングカメラマン&レポーターになったりと、和樹にベッタリな卓也。匠海からも「植原くんと加藤くんの絡みが楽しくてずっと見ていたい」という。ドラゴンボール話をする和樹と卓也を、一緒にいる匠海が優しく見つめる姿もあり、年齢が逆転したかのようw。ドラマ初出演の匠海は長台詞に苦心した様子。匠海はギターを持ってダンスするのが得意だそうで、ヒデから教わったフィンガーダンスを座ったままチラっと披露。ヒデは自前の鏡でしょっちゅう髪を直す様子。その鏡を見せてくれたが、今ガーンとやったら?と言われて、マジで「怒る!」。

監督についてのトーク。やりやすかった、自分らしさを出せた、元々の台詞に追加したりアドリブも採用してくれたという。棚瀬役の柳澤くんがテストと違う台詞で、笑いを込み上げるのが大変だったという和樹。お母さんと戦うシーンは、監督の指示でめっちゃ首を振って眼鏡を飛ばそうとした苦心の策も語った。

ハニエルのミニライブ。ハニエルの二人が挨拶に現場に行った時、丁度ヒデが血のりで1時間も寝かされてる時だったという。寒い中でガクガク震えていたが、スタッフがストーブを持って来てくれたと言うヒデ。
主題歌「せかい」は、世界観を繊細に表現していてイイ歌。和樹とコラボした「君のフレーズ」を、ハケる時に目配せしてた和樹も裏で一緒に唄ってたらしいw。メイキングDVDには和樹とMITSUAKIの対談もあるそうだ。ヒデもいるし、まるで先月のメンタメそのままw。挿入歌「思い出にできないって 思い知らされてんだ」が唄われる中、再びステージに出てくる和樹ら出演者。

最後にひと言ずつ。ヒデが「非現実的なんだけど起こり得るのが面白いと思う」。和樹が「ドラマ初主演」と言ったが、そうだったんだとあらためて。みんな仲良しさんで、楽しい現場を想像させて微笑ましかった。

1時間30分。メイキングは初出しだし、もっと観たかった。
イベントは楽しかったが、作品の内容はあまり好みじゃないのでDVDはスルー。
この分だと、今放送中の『悪夢のドライブ』もイベントがありそうだw。
Studio Life 『天守物語』Quartzチームを観てきた。

2日前にJチームを観たばかり。
富姫と図書之助のキャストが変わり、脇の配役も少々変更。
富姫の及川健は、コケティッシュでチャーミング、凛とした華やかさもある。魔物の姫としては不気味さが足りないか。
図書之助の荒木健太郎は、誠実な中に粘り強さがある。胸板も立ち方も逞しい。ただメイクが濃すぎるのか、アラケンらしいものが映らず、時に松本慎也に見えてしまうw。
富姫と図書之助の背的なバランスはいいが、「姉さま~」と慕う亀姫とでは富姫が小さく見える。
もしアラケンの図書之助と岩崎大の富姫の組み合わせなら、どういうテイストになるのだろうと想像させたが、結構迫力がありそうな気がした。

今回は後方席の中ほどで、ステージが遠いのは仕方ないが、通路で頻繁に起こる芝居や殺陣があまり見えなくてガックリ。そういやマツシンもアラケンも、和ものの殺陣というのはあまり無かったのではないか。
役者と前方席とのやり取りも、後方だとアウェイ感があって周りの拍手もまばらだ。後方席の通路まで来たのは倉本徹の白鷺ぐらいかw。箱の取り合いで、富姫側と亀姫側が交替で「あそこに…が!」と注意をそらして競り合うが、それとて侍女たちはダレも来なかった。この舞台で後方席は寂しい。


終演後、プレミアムナイト。15分程のトークショーだ。
MCは富姫@オイケン&ハギ@緒方和也。本日の出演者が出揃い、桃六の倉本さんの指名で、出演者が面白い話をする趣向。最後に、おひいさま(お客さん)が拍手で判定する。
指名された人は「聞かせないで、なんとしよう」が合言葉w。

朱の盤のモモちゃん@牧島くんが、舌長姥のベロベロについて。
軍人@神野くんが、カテコ前の洋二郎について。なぜか洋二郎の話題が続く。
えみしていススキ@曽世さんが、自分の身長についてぬか喜びしたこと。
指名されると思ってなかった緒方くんは考えておらず。尻拭い役のナデシコ@山﨑さんが話した「プールの味」の意味がわからない。大くんが山﨑さんをヨシヨシ。
図書様の話も聞きたかったが、前回でしたのかな。。
優勝者にハギのハグ! お客さん3名にアキラックスのポスターを抽選プレゼント。
いまいち盛り上がらないイベントだった。こりゃ、木曜日のJチームも期待できないか。
朗読『サマーウォーズ』に行ってきた。

2009年8月に公開された、細田守監督のアニメ映画の「リーディングドラマ」版。
作品的には微妙だが、和樹が出るということでチケットを取った。
もちろんこの朗読は、7月21日から公開される『おおかみこどもの雨と雪』の前宣伝でもあろう。

出演は、川畑要(CHEMISTRY)、南沢奈央、貴城けい、加藤和樹(16日のみ)。
ステージに設けられた4つの椅子と、主用のソファとパソコン前の椅子を使い、場面や台詞によって動き回って朗読する。
スクリーンや映像はなく、アナウンサーの影ボイスを使い、照明や効果音やBGMで展開させるオーソドックスな手法だ。

作品は現実とアバター世界を描いたSFファミリーアドベンチャー。細田版ジブリ風デジモンと私は呼んでいたか。
アニメ映画は観ていたので、美術背景やキャラクターを思い浮かべながら聴いた。
上田の陣内家の親戚は20人以上はいるので、4人でどうなるのかと思ったら、川畑さんと貴城さんが彼らを見事に演じ分け! お二人は前後半に分かれてナレーションまで担当。分り易い声と発音でとても良かった。

主役の夏希と健二は、奈央さんと和樹が担当。
アニメでは17歳の健二を神木隆之介がやってたし、アラサーの和樹がやれるかと思ったが、これが思いのほかハマる! 婚約者だと紹介されアタフタするヘタレっぷりや、夏希の入浴場面で高揚する変態ぶりも、表情や動きで巧みに表現して実に面白かった。声優じゃない和樹にも、こういうコミカルなパフォーマンス性があるw。数学オリンピックなど知的部分はドラマ『FALLIN ANGEL』の翼とも重なるかな。台詞の掛け合いも上手い。ラストの「よろしくお願いしまーす!」も爽やか。『赤ずきんちゃん』でも淡々とした朗読で意外な一面を見せたが、和樹の朗読はいつも魅力的で着実で完璧だなと思う。
奈央さんとは4年前の映画『シャカリキ!』舞台挨拶以来。大きくなったなぁという好印象。声もアニメと似ていて明朗だし、膨らみのある芝居だった。

舞台『インディゴの夜』でも美しかった貴城けいさんは、栄おばあちゃんが特に味わい深い。
川畑さんは初見だが、健二の友人の佐久間が一番合っていたかな。10代のカズマがボソボソと可愛かったし、自衛隊の感じもよく出ていた。キーマンで40代の侘助は、アニメのイメージと違っていたかな。「ハッピー・バースデー♪」の歌声が凛々しくて、さすがアーティストな存在感を披露した。

夏希によって親戚のキャラ紹介が前半とラストの2回もあって、その度に二人が超スピードで演じ分ける掛け合いシーンが愉快。
アバター世界は照明を変えてボイスチェンジャーで表現。
アナウンサーの声はプロ仕込みの流暢さでどなたなんだろう。
素晴らしいキャストとスタッフの力で、1時間半の朗読だけでも、家族とつながりの大切さを感じさせる作品に仕上がっていた。

カテコは3回。中ほどの席の通路側でとても観易く聞き易く、和樹のにこやかな視線も感じた。
17日の健二役は馬場良馬が担当、また違ったテイストか。明日も和樹のイベントに参加。
アンケで観てみたい作品を尋ねていたが、次はやはり細田守版『時をかける少女』だろう。

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