映画『余命』を観てきた。
去年から通っている某運動教室がずっとキャンペーンをしていたので。
結婚10年目で待望の妊娠をしたとともに、乳がんも再発した38歳の女性の生き様を描く。
愛する夫と一緒に、出産までを乗り越えていく夫婦愛の話かと思っていたら、乳がん再発は夫にも誰にも告げず、ひとりで出産しようと決断、どんどん自分を追い込んでいく話で落胆した。
もし自分がそうだったら…という思いで観ていたが、数々の選択があまりに違うので、主人公にはどうしても感情移入できなかった。
外科医の主人公・滴は、頭が良く冷静で何でも出来る人だから、出産までひとりで完璧にやれると思っていたのだろうか。何故、誰かを頼ろうとしなかったのか。夫に話せば出産するなと言うだろうと、何故勝手に決め付けるのか。
彼女の最大の間違いは、出産後の子育てのことまで思いが回らなかったこと。妊娠中に奄美に行ったので、てっきり生まれた子どものことを周りにお願いするのかと思っていた。
乳がん再発を除けば、滴はあまりにも恵まれ過ぎている。高収入の仕事もあり、家事をする夫もいて、友人も協力者も多い。たくさん持ちすぎているから、手放すことに葛藤し自分を追い込んでしまうのだろう。
医師の特権なのか、ひとりで勝手に超音波検診をする様子に驚いた。一般人がやるとしたら病院で2時間以上も待たされて、1回の検診で3千円以上もかかる高価なものだ。それを無料でやりたい放題とは。
つわりもなく順調な妊娠生活なのに、丸一日の陣痛だと聞いて「バチが当った」とは何て傲慢な物言い。それでは丸一日陣痛に耐えた人たちも何かのバチだというのか。激しい陣痛に苦しんで出産するのはアナタだけではない。
出産場面では松雪泰子の苦しそうな演技は出ているが、汗ひとつ流れていなくてリアルじゃない。滴がずっとダイヤのペンダントとダイヤのピアスをしていたのも気に入らない。授乳中でも赤ん坊は母親のあらゆる場所を触るから、あんなものはかえって邪魔なのに。授乳で疲れているハズなのに、眉毛は綺麗に整えられ化粧もバッチリで違和感も多い。出産後はカーテンを閉め切って引篭もり、食事は出前だけとは、いいオッパイも出やしない。あのまま彼女は赤ん坊と心中するつもりだったのか?
滴を支える周りとの関係や設定がよく分らないが、医者の友人や喫茶店の友人らは何故そこまで彼女に協力してくれるのだろう。意固地な彼女を引っ叩いてくれた時はスカっとした。
演出的に出産や育児をあまり知らない監督だなと思った。奄美の美しい風景と共に、松雪さんの美しさもあくまで損なわずに、綺麗で完璧な”命”のイメージ作品として仕上げたかったのだろう。
キスシーンや抱擁シーンがやけに多かった。甘甘な夫婦なのに、出産後なぜ駆けつけなかったのだろう? 2時間20分の上映時間がやけに長く感じられ、観続けるのも苦しくなった。
私なら、この赤ちゃんに「路素(ろす)」という名前を付けるだろうと、つい考えてしまうw。盗まれた”時間”を取り戻すのにピッタリのヒーローの名前だろう。
林遣都は名前が大きく出ている割には出番は少し。母親よりも父親に似ているなとは思うが、母からの”命のバトン”は受け継がれたようだ。私なら、娘にして、ダイヤのペンダントをさせたかったところ。
映画のロケ地”奄美大島”へ行こうのキャンペーン。先日のサンティーズのイベント「大島」が思い出された。
去年から通っている某運動教室がずっとキャンペーンをしていたので。
結婚10年目で待望の妊娠をしたとともに、乳がんも再発した38歳の女性の生き様を描く。
愛する夫と一緒に、出産までを乗り越えていく夫婦愛の話かと思っていたら、乳がん再発は夫にも誰にも告げず、ひとりで出産しようと決断、どんどん自分を追い込んでいく話で落胆した。
もし自分がそうだったら…という思いで観ていたが、数々の選択があまりに違うので、主人公にはどうしても感情移入できなかった。
外科医の主人公・滴は、頭が良く冷静で何でも出来る人だから、出産までひとりで完璧にやれると思っていたのだろうか。何故、誰かを頼ろうとしなかったのか。夫に話せば出産するなと言うだろうと、何故勝手に決め付けるのか。
彼女の最大の間違いは、出産後の子育てのことまで思いが回らなかったこと。妊娠中に奄美に行ったので、てっきり生まれた子どものことを周りにお願いするのかと思っていた。
乳がん再発を除けば、滴はあまりにも恵まれ過ぎている。高収入の仕事もあり、家事をする夫もいて、友人も協力者も多い。たくさん持ちすぎているから、手放すことに葛藤し自分を追い込んでしまうのだろう。
医師の特権なのか、ひとりで勝手に超音波検診をする様子に驚いた。一般人がやるとしたら病院で2時間以上も待たされて、1回の検診で3千円以上もかかる高価なものだ。それを無料でやりたい放題とは。
つわりもなく順調な妊娠生活なのに、丸一日の陣痛だと聞いて「バチが当った」とは何て傲慢な物言い。それでは丸一日陣痛に耐えた人たちも何かのバチだというのか。激しい陣痛に苦しんで出産するのはアナタだけではない。
出産場面では松雪泰子の苦しそうな演技は出ているが、汗ひとつ流れていなくてリアルじゃない。滴がずっとダイヤのペンダントとダイヤのピアスをしていたのも気に入らない。授乳中でも赤ん坊は母親のあらゆる場所を触るから、あんなものはかえって邪魔なのに。授乳で疲れているハズなのに、眉毛は綺麗に整えられ化粧もバッチリで違和感も多い。出産後はカーテンを閉め切って引篭もり、食事は出前だけとは、いいオッパイも出やしない。あのまま彼女は赤ん坊と心中するつもりだったのか?
滴を支える周りとの関係や設定がよく分らないが、医者の友人や喫茶店の友人らは何故そこまで彼女に協力してくれるのだろう。意固地な彼女を引っ叩いてくれた時はスカっとした。
演出的に出産や育児をあまり知らない監督だなと思った。奄美の美しい風景と共に、松雪さんの美しさもあくまで損なわずに、綺麗で完璧な”命”のイメージ作品として仕上げたかったのだろう。
キスシーンや抱擁シーンがやけに多かった。甘甘な夫婦なのに、出産後なぜ駆けつけなかったのだろう? 2時間20分の上映時間がやけに長く感じられ、観続けるのも苦しくなった。
私なら、この赤ちゃんに「路素(ろす)」という名前を付けるだろうと、つい考えてしまうw。盗まれた”時間”を取り戻すのにピッタリのヒーローの名前だろう。
林遣都は名前が大きく出ている割には出番は少し。母親よりも父親に似ているなとは思うが、母からの”命のバトン”は受け継がれたようだ。私なら、娘にして、ダイヤのペンダントをさせたかったところ。
映画のロケ地”奄美大島”へ行こうのキャンペーン。先日のサンティーズのイベント「大島」が思い出された。
映画 ベンジャミン・バトン 吹替え版
2009年2月11日 映画映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』吹替え版を息子と一緒に観てきた。息子が観たいと言うなんて珍しい。
歳を重ねるごとに若返っていく男の人生を追想したヒューマン・ファンタジー。
見た目は老人から始まるが、ベンジャミンが経験することも、人との出会いと別れも、喜怒哀楽の感情も、普通のひとりの男の人生とさほど変わらない。周りの愛情や繋がりや絆がベンジャミンに様々な機会を与え、ベンジャミンの存在そのものが周りの人生に影響を与えていく。
「人生、何が起きるかわからない」などの深い言葉が物語に込められ、「ハチドリ」や「ハリケーン」など人生のキーアイテムやキーワードが舞う。
2時間45分に濃縮された大河ドラマのようだが、思ったより笑いもあり目頭も熱くなったりと、退屈もせず引き込まれた。
ベンジャミンが、実際は今、何歳かを計算しながら人生を追っていく作業は面白い。17歳で初体験、18歳で仕事、20歳で戦地と、波乱ながらも順風な成長ぶりに、隣の息子を意識しながらホッとする。ついでに老人が雷に打たれた回数まで計算していたりw。
モノクロ画像や逆回し、潜水艦に青い月明かりと、どこか漫画チックな様相と美しいビジュアルが分り易い。
生と死を多く見届け、深い出会いを重ねたからこそ、前向きに一瞬一瞬を大切に生きるベンジャミンの姿に惹き付けられる。生涯思い続けた女性がいたとはいえ、彼の人生を彩る女たちも何と多かったこと。
出会いを幸運に変えていくのか、安らかな別れが幸運に変わるのか。ベンジャミンの後半生が、父親の財産ゆえに成り立っていたのが気にかかる。人のみにあらず、所詮は金があればこそ長生きできる人生か。
観る人の年代、人生の経験値によって、見方も色々と変わってきそう。観終わった後も、色々と語り合いたくなってくる。
息子の言うように確かに『タイタニック』的導入。最初のうちは、金子みすゞの「みんな違って、みんないい」の言葉が浮かぶ。だが特別な運命を変えられない状況と、ベンジャミンの人生を恋人として保護者として見守ったデイジーに照らすと、『アルジャーノンに花束を』が思い出された。
思ったよりも見た目は老年~壮年期のベンジャミンが長くて、ラストのほうは端折りすぎ感。10代の輝く時期は一瞬だと悟ったと言う息子w。尤も、最後のほうは幾らブラピでも演じきれないから仕方ない。
老けメイクのブラッド・ピットは、熱っぽさを秘めて、細やかな表情を伴う静かな演技。さすがに40代の頃が自然で格好良いが、10代後半メイクのキラキラした眼が美しい。
『バベル』で共演したケイト・ブランシェットは、ツンデレな20代が可愛くなくてあまり似合わない。やはり40代から歳を重ねる姿に味わいがある。
吹替え版では、ナレーターも務める山寺宏一さんが様々な声と深味のある演技で熱演。カバオくん声には苦笑したが、山ちゃんの柔らかい声音が、画面に明るい雰囲気をもたらしてくれたと思う。
ベンジャミンに大人の恋愛を教えたエリザベスの美しい声が高島雅羅さん。大塚芳忠さんの声が中盤でキィとなる。
観る前はバトンタッチの「バトン」のことかと思っていたが、ベンジャミンの姓であり、棺の中に入れた”ボタン(Button)"のことでもあった。ボタンの普通の意味で考えると、彼の人生に関わった様々な人達が色とりどりのボタンということになる。そこには「泳ぐ人」「踊る人」という実体しかない。ぴったりはまるボタンもあれば、かけちがいのボタンもある。上からボタンをはめようと、下からボタンをはめようと、「道は違っても、辿り着く先は同じ」なのだ。
日記の語り手キャロラインに、まだ子どもがいないようだったのが惜しい。彼女と同じ位の年齢で出産した母のように、彼女にも”命のバトン”を繋いで欲しいと、つい続きを勝手に想像してしまったw。
山寺宏一といえば、アニメの実写版映画『カウボーイビバップ』。主人公スパイクをキアヌ・リーヴスがやるが、吹替え版が作られるなら、声は山ちゃんになるのか? それともキアヌだから、モリモリとか力ちゃんとか?
歳を重ねるごとに若返っていく男の人生を追想したヒューマン・ファンタジー。
見た目は老人から始まるが、ベンジャミンが経験することも、人との出会いと別れも、喜怒哀楽の感情も、普通のひとりの男の人生とさほど変わらない。周りの愛情や繋がりや絆がベンジャミンに様々な機会を与え、ベンジャミンの存在そのものが周りの人生に影響を与えていく。
「人生、何が起きるかわからない」などの深い言葉が物語に込められ、「ハチドリ」や「ハリケーン」など人生のキーアイテムやキーワードが舞う。
2時間45分に濃縮された大河ドラマのようだが、思ったより笑いもあり目頭も熱くなったりと、退屈もせず引き込まれた。
ベンジャミンが、実際は今、何歳かを計算しながら人生を追っていく作業は面白い。17歳で初体験、18歳で仕事、20歳で戦地と、波乱ながらも順風な成長ぶりに、隣の息子を意識しながらホッとする。ついでに老人が雷に打たれた回数まで計算していたりw。
モノクロ画像や逆回し、潜水艦に青い月明かりと、どこか漫画チックな様相と美しいビジュアルが分り易い。
生と死を多く見届け、深い出会いを重ねたからこそ、前向きに一瞬一瞬を大切に生きるベンジャミンの姿に惹き付けられる。生涯思い続けた女性がいたとはいえ、彼の人生を彩る女たちも何と多かったこと。
出会いを幸運に変えていくのか、安らかな別れが幸運に変わるのか。ベンジャミンの後半生が、父親の財産ゆえに成り立っていたのが気にかかる。人のみにあらず、所詮は金があればこそ長生きできる人生か。
観る人の年代、人生の経験値によって、見方も色々と変わってきそう。観終わった後も、色々と語り合いたくなってくる。
息子の言うように確かに『タイタニック』的導入。最初のうちは、金子みすゞの「みんな違って、みんないい」の言葉が浮かぶ。だが特別な運命を変えられない状況と、ベンジャミンの人生を恋人として保護者として見守ったデイジーに照らすと、『アルジャーノンに花束を』が思い出された。
思ったよりも見た目は老年~壮年期のベンジャミンが長くて、ラストのほうは端折りすぎ感。10代の輝く時期は一瞬だと悟ったと言う息子w。尤も、最後のほうは幾らブラピでも演じきれないから仕方ない。
老けメイクのブラッド・ピットは、熱っぽさを秘めて、細やかな表情を伴う静かな演技。さすがに40代の頃が自然で格好良いが、10代後半メイクのキラキラした眼が美しい。
『バベル』で共演したケイト・ブランシェットは、ツンデレな20代が可愛くなくてあまり似合わない。やはり40代から歳を重ねる姿に味わいがある。
吹替え版では、ナレーターも務める山寺宏一さんが様々な声と深味のある演技で熱演。カバオくん声には苦笑したが、山ちゃんの柔らかい声音が、画面に明るい雰囲気をもたらしてくれたと思う。
ベンジャミンに大人の恋愛を教えたエリザベスの美しい声が高島雅羅さん。大塚芳忠さんの声が中盤でキィとなる。
観る前はバトンタッチの「バトン」のことかと思っていたが、ベンジャミンの姓であり、棺の中に入れた”ボタン(Button)"のことでもあった。ボタンの普通の意味で考えると、彼の人生に関わった様々な人達が色とりどりのボタンということになる。そこには「泳ぐ人」「踊る人」という実体しかない。ぴったりはまるボタンもあれば、かけちがいのボタンもある。上からボタンをはめようと、下からボタンをはめようと、「道は違っても、辿り着く先は同じ」なのだ。
日記の語り手キャロラインに、まだ子どもがいないようだったのが惜しい。彼女と同じ位の年齢で出産した母のように、彼女にも”命のバトン”を繋いで欲しいと、つい続きを勝手に想像してしまったw。
山寺宏一といえば、アニメの実写版映画『カウボーイビバップ』。主人公スパイクをキアヌ・リーヴスがやるが、吹替え版が作られるなら、声は山ちゃんになるのか? それともキアヌだから、モリモリとか力ちゃんとか?
装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 劇場版 2回目
2009年2月9日 映画『装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ』劇場版を観てきた。
初日に続き2回目。ずっと夜公開だったのが、先週からやっと昼間にも公開してくれたので。
今度こそ、後方からゆったりと鑑賞。平日昼なのに意外と人が入っていた。
上映2時間を、4つのエピソードがほぼ30分ずつ盛り込まれている構成が上手い。
バーコフ分隊の5人が焦点ではあるが、ペールゼンやウォッカムがかなりの比重で占められて描かれている。
キリコは結局、紹介されないままで進行^^;。全く知らない人が見たら、あの青い髪の男は誰?状態じゃん。郷田ほづみさんの良い声は落ち着きが入り、かなりヤリ手の18歳のようw。
苦渋の叫びを聴かせる大塚周夫さんが迫力の熱演。石塚運昇さんは『ガンダム00』みたいな末路だなぁ(~_~)。銀河万丈さんが割と若めの声で演じていたのが可愛い。
「異能生存体」について、キリコがバーコフ分隊の4人に話すシーン。
「この世界で、俺一人じゃないと信じてる」
ものすごく胸が痛んだ。なんだ。孤高だと思っていたキリコも、”仲間”というか、”繋がり”を求めていたんじゃないか。その”祈り”が愛おしくも思えるし、人間らしいじゃないかとも思う。
TVシリーズでは、キリコにもようやく仲間と連れが出来たのだが、シリーズ通して、人を求める人の本能を描き続けてきたのかなと、今更だが振り返った。
ああ、だから「すべては、振り出しに戻る。」かw。
 ̄ ̄ ̄
10日と13日は、ちょっとドレスアップなお食事会を予定。
何を着ていこうか悩んでいたが、今まで歩いたことのなかった地下の場所で可愛いお店を発見。パッと目をひいたワンピースを試着すると、着心地も良くて広がりも綺麗。思いきって新調しちゃった。たまには自分へのプレゼントもいいよね。
初日に続き2回目。ずっと夜公開だったのが、先週からやっと昼間にも公開してくれたので。
今度こそ、後方からゆったりと鑑賞。平日昼なのに意外と人が入っていた。
上映2時間を、4つのエピソードがほぼ30分ずつ盛り込まれている構成が上手い。
バーコフ分隊の5人が焦点ではあるが、ペールゼンやウォッカムがかなりの比重で占められて描かれている。
キリコは結局、紹介されないままで進行^^;。全く知らない人が見たら、あの青い髪の男は誰?状態じゃん。郷田ほづみさんの良い声は落ち着きが入り、かなりヤリ手の18歳のようw。
苦渋の叫びを聴かせる大塚周夫さんが迫力の熱演。石塚運昇さんは『ガンダム00』みたいな末路だなぁ(~_~)。銀河万丈さんが割と若めの声で演じていたのが可愛い。
「異能生存体」について、キリコがバーコフ分隊の4人に話すシーン。
「この世界で、俺一人じゃないと信じてる」
ものすごく胸が痛んだ。なんだ。孤高だと思っていたキリコも、”仲間”というか、”繋がり”を求めていたんじゃないか。その”祈り”が愛おしくも思えるし、人間らしいじゃないかとも思う。
TVシリーズでは、キリコにもようやく仲間と連れが出来たのだが、シリーズ通して、人を求める人の本能を描き続けてきたのかなと、今更だが振り返った。
ああ、だから「すべては、振り出しに戻る。」かw。
 ̄ ̄ ̄
10日と13日は、ちょっとドレスアップなお食事会を予定。
何を着ていこうか悩んでいたが、今まで歩いたことのなかった地下の場所で可愛いお店を発見。パッと目をひいたワンピースを試着すると、着心地も良くて広がりも綺麗。思いきって新調しちゃった。たまには自分へのプレゼントもいいよね。
映画 20世紀少年 -第2章- 最後の希望
2009年2月4日 映画映画『20世紀少年 -第2章- 最後の希望』を観てきた。
原作未読で第1章を観たが、今回も原作未読なままに第2章。
先週金曜に放送された『もう一つの第1章』。一緒につらつら観た息子は、ありえねぇ~!つまんねぇ~!と一笑。『デスノート』ほどには興味はもてなかったようだ^^;。
”血のおおみそか”から15年。”ともだち”による人類補完計画が進む中、ケンヂの姪・カンナを軸に展開、秘密基地のメンバーたちも集まり、其々が”ともだち”の真相に迫っていく。
原作を知らないので、特別にキャラクターに思い入れもなく、漫画とどれほど似ているのか分らない。だが原作とは大幅に違うストーリーのようで、原作とは違う結末を迎えるそうだが、”ともだち”の正体も肝心なところは全て第三章に託されている。
ケンヂの仲間の把握も完璧でない上に、新キャラクターも続々増えて混乱するが、伏線もあるかもなので、チョコっと出てくるキャラにまで気を配って観なくてはならない。おまけに現在(2015年)と過去(1970年)が交差したり回想があったりと、タイムスリップ感覚も困惑する。
緊張感を強いられるが、スピード感と躍動感ある展開がごちゃごちゃと重なり、後半まではその”熱”に引き込まれながら一気に観られた。
カンナが中心になり話が広がり活躍するが、オッチョやヨシツネらオジサンパワーも炸裂。50代と10代&20代が混ざり合って話を転がすのは、過去と未来が混沌するのと同じように、奇妙な快感さえ覚える。
だがラストの騒ぎは、まるで『ボトムズ』をなぞったような展開で、呆気にとられてポ・カーン(゜o゜)。どちらにも「キリコ」という共通性はあるけどw、そんなに単純に進むとは何てご都合主義^^;。
ここまでくると、”ともだち”の正体など、正直どうでもよくなってきた。”ともだち”の意識は、あの1969年の頃と何も変わっていないのだろう。子供の頃にイジめられていた復讐だとか、誰にも相手にされなかったとか、そんな要因しか浮かばないが、”ともだち”が決して”友達”にはなれないのが哀しく切ないところだ。
携帯やネット漬けになっている人があまりいない”ともだち”世界は歓迎するが、貧しい人やホームレスが増えているところは、現実の世界とさほど変わらず、それが恐ろしくもある。それなのに、”ともだち”が全世界から妄信的に信じられている状態が理解できない。情報操作や脳操作があるとはいえ、宗教的信望の理由をもっと突っこんで描いて貰いたい。
救世主や予言者や神様が出てこようと、最後はいつも、銃や爆弾やバイオテロの攻撃しかない世界。人類が滅亡したら、世界征服をしたって意味がない。まさしく荒唐無稽、これぞ”科学”冒険映画のキモなのだろう。
カンナ&小泉響子のコンビがなかなかユニーク。響子の家庭事情が分らないが、仲間の誰かの娘なのだろうか? カンナ@平愛梨の鋭い目付きがイイ。
オッチョ@豊川悦司は渋く強烈な存在感で、教会の窓から飛び降りる無音シーンはカッコイー。
懸念していた常盤貴子@ユキジ50代は、それなりに老けメイク。場末の映画館の客席が、常盤さんが出演された『タンゴ・冬の終わりに』の舞台装置とソックリ。
ユースケ・サンタマリアの怪演が見どころ。藤木直人は若くは見えたが、蝶野役は朴訥とした若手がよかったな。小池栄子の痛快な演技には喝采だが、たまに常盤さんの顔と重なってしまう。石丸謙二郎にチャーハンのスプーンでも持たせて欲しかったw。古田新太の音頭に、舞台『鉄人28号』の音頭を連想。
特筆すべきは荒木宏文。先週『ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』の黒髪の理央様を観たばかりだったから、あの化けっぷりはショック&大笑い(^o^)。声も高かったし可愛かった。
エンドロール中のカウントダウンが面白い。極めつけは、ラストのラストに出てきた山寺宏一。第3章にも出てきそうなキャラなので楽しみが増えた。
「人類の進歩と調和」をテーマにした大阪万国博覧会。とても行きたかったが、ウチが貧しく大阪までの交通費も捻出できなくて断念した。万博に行けなかった無念さは後まで続いたが、またこんな形で、私の小さなトラウマが突っつかれることになろうとは^^;。
大阪万博に拘る”ともだち”は、私のように万博に行けなかったから、東京万博を開催するのだろうか? それとも、万博に行けたほど裕福な家庭の子だったのか?
原作未読で第1章を観たが、今回も原作未読なままに第2章。
先週金曜に放送された『もう一つの第1章』。一緒につらつら観た息子は、ありえねぇ~!つまんねぇ~!と一笑。『デスノート』ほどには興味はもてなかったようだ^^;。
”血のおおみそか”から15年。”ともだち”による人類補完計画が進む中、ケンヂの姪・カンナを軸に展開、秘密基地のメンバーたちも集まり、其々が”ともだち”の真相に迫っていく。
原作を知らないので、特別にキャラクターに思い入れもなく、漫画とどれほど似ているのか分らない。だが原作とは大幅に違うストーリーのようで、原作とは違う結末を迎えるそうだが、”ともだち”の正体も肝心なところは全て第三章に託されている。
ケンヂの仲間の把握も完璧でない上に、新キャラクターも続々増えて混乱するが、伏線もあるかもなので、チョコっと出てくるキャラにまで気を配って観なくてはならない。おまけに現在(2015年)と過去(1970年)が交差したり回想があったりと、タイムスリップ感覚も困惑する。
緊張感を強いられるが、スピード感と躍動感ある展開がごちゃごちゃと重なり、後半まではその”熱”に引き込まれながら一気に観られた。
カンナが中心になり話が広がり活躍するが、オッチョやヨシツネらオジサンパワーも炸裂。50代と10代&20代が混ざり合って話を転がすのは、過去と未来が混沌するのと同じように、奇妙な快感さえ覚える。
だがラストの騒ぎは、まるで『ボトムズ』をなぞったような展開で、呆気にとられてポ・カーン(゜o゜)。どちらにも「キリコ」という共通性はあるけどw、そんなに単純に進むとは何てご都合主義^^;。
ここまでくると、”ともだち”の正体など、正直どうでもよくなってきた。”ともだち”の意識は、あの1969年の頃と何も変わっていないのだろう。子供の頃にイジめられていた復讐だとか、誰にも相手にされなかったとか、そんな要因しか浮かばないが、”ともだち”が決して”友達”にはなれないのが哀しく切ないところだ。
携帯やネット漬けになっている人があまりいない”ともだち”世界は歓迎するが、貧しい人やホームレスが増えているところは、現実の世界とさほど変わらず、それが恐ろしくもある。それなのに、”ともだち”が全世界から妄信的に信じられている状態が理解できない。情報操作や脳操作があるとはいえ、宗教的信望の理由をもっと突っこんで描いて貰いたい。
救世主や予言者や神様が出てこようと、最後はいつも、銃や爆弾やバイオテロの攻撃しかない世界。人類が滅亡したら、世界征服をしたって意味がない。まさしく荒唐無稽、これぞ”科学”冒険映画のキモなのだろう。
カンナ&小泉響子のコンビがなかなかユニーク。響子の家庭事情が分らないが、仲間の誰かの娘なのだろうか? カンナ@平愛梨の鋭い目付きがイイ。
オッチョ@豊川悦司は渋く強烈な存在感で、教会の窓から飛び降りる無音シーンはカッコイー。
懸念していた常盤貴子@ユキジ50代は、それなりに老けメイク。場末の映画館の客席が、常盤さんが出演された『タンゴ・冬の終わりに』の舞台装置とソックリ。
ユースケ・サンタマリアの怪演が見どころ。藤木直人は若くは見えたが、蝶野役は朴訥とした若手がよかったな。小池栄子の痛快な演技には喝采だが、たまに常盤さんの顔と重なってしまう。石丸謙二郎にチャーハンのスプーンでも持たせて欲しかったw。古田新太の音頭に、舞台『鉄人28号』の音頭を連想。
特筆すべきは荒木宏文。先週『ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』の黒髪の理央様を観たばかりだったから、あの化けっぷりはショック&大笑い(^o^)。声も高かったし可愛かった。
エンドロール中のカウントダウンが面白い。極めつけは、ラストのラストに出てきた山寺宏一。第3章にも出てきそうなキャラなので楽しみが増えた。
「人類の進歩と調和」をテーマにした大阪万国博覧会。とても行きたかったが、ウチが貧しく大阪までの交通費も捻出できなくて断念した。万博に行けなかった無念さは後まで続いたが、またこんな形で、私の小さなトラウマが突っつかれることになろうとは^^;。
大阪万博に拘る”ともだち”は、私のように万博に行けなかったから、東京万博を開催するのだろうか? それとも、万博に行けたほど裕福な家庭の子だったのか?
映画 新宿区歌舞伎町保育園
2009年2月3日 映画映画『新宿区歌舞伎町保育園』を観てきた。
第一弾『2STEPS!』、第二弾『花ゲリラ』に続く、シリーズ映画「キラキラMOVIES」の第三弾作品。
新宿・歌舞伎町のホストクラブが、ひょんな成り行きから、働く母親の子ども達を預かる臨時託児所と化し、ホストだった今時の若者たちが奮闘する話。
冒頭に出てきた赤ちゃんから、胸がいっぱいになって、子ども達の姿を観るだけで、とめどなく涙が流れっぱなし。だから、”子ども”ネタは弱いんだってばw。
ホストクラブが保育園!という安直な設定に、観る前は賑やかで軽めなコメディー色だと思っていたが、予想に反し、真面目で骨太なエンタメ作品に仕上がっていた。「子育て」と「仕事」という、現代の社会が抱える深刻で複雑な問題点を真正面から捉えたシリアス面と、役者やキャラクターの魅力とが上手く絡み合い、最後は熱く爽やかな感動が包み込む。
昼と夜の顔がある歌舞伎町。深夜働く母親達と行き場を失った子ども達。軽い気持ちでホストをしていた若者たちが、子どもの面倒をみるうちに、本気で”保育”を仕事にしようと考える。
主人公の健二が、ヤクザと役所という二つの「ヤ」から、脅かされたり難癖つけられたりとイジメられて危機一髪。今までありそうでなかった、”ヤクザVS.子どもたち”という構図も逞しい。
困難な現実に押しつぶされ、苛立ち逃げようとする健二たちだったが、その心に灯りをともし、元気と勇気をくれたのは、他ならぬ子どもたち。そこには実際の現場と同じような、温かく優しい空気が満ち溢れている。
アテ書きではないようだが、役者の素が盛り込まれたキャラクターの個性が光る。
「とりあえず」流されて生きてきた健二を、鎌苅健太がナチュラルに熱演。子どもと接する時の表情がとても生き生きとしてて、ホントに子供好きなんだなと分る。真剣でひたむきな表情がグッと男らしく、ケンケンの役者としての成長ぶりも感じた。
健二との掛け合いが楽しかった優を、兼崎健太郎が大らかに優しく好演。声も発声も良い兼ちゃんは、「さ、片付けよう」と子供たちを導く役どころが実に上手い。小学校の先生とかをやったら絶対似合いそうだw。山口出身というのも初めて知った。
河合龍之介演じる進は、クールな中に優しさを感じさせるが、保育としての見せ場があまり無かったのが残念。殆どスーツで、イベントで見せたエプロン姿も本編では観られず。
宮野真守は子供たちから”金髪”だと叩かれていた場面が愉快。赤ん坊を抱っこしてる様子は、父親の姿ともリアルに重なりそう。ダンサー、コンビニ店長、ホストときて、本当に自分のやりたいことを見い出した達也の表情にも成長を感じた。
DAIZOは弾き語りのダイゾー役で、可愛い笑顔と綺麗な歌声を聴かせるが、子供も私も唄えるアノ歌の時が、一番キラキラと煌いていた。
ヤクザな人で出演した勝矢とケンケンとの場面は、ミュージカル『エア・ギア』のイッキ&ブッチャが思い出された。
アニメ『テニスの王子様』でオジイの声をされた外波山文明が、重厚で味わい深い。アニメ『ジパング』では山本五十六役だったんだよね。
難解な書類手続きをしたり、会計や経営に取り組んだりと、健二は意外と頭脳派なのかも。料理担当の優は、洗濯もするし世話好きな家政夫タイプ。達也は大工とアイデア担当。じゃ、進は何を得意とするんだろう? やっぱりいつかは誰かが保育士の資格でも取らないとダメかな。
大柄の3人に囲まれたケンケンが、いっそう愛らしく逞しくも見えた。
将太役の子がしっかりした演技で可愛かった。子どもパワーにずっと圧倒され、人との繋がりがより大切に愛おしく感じられ、歌舞伎町が少し好きになる作品。シリーズ最高傑作にも思え、続編を観たくなった。
第一弾『2STEPS!』、第二弾『花ゲリラ』に続く、シリーズ映画「キラキラMOVIES」の第三弾作品。
新宿・歌舞伎町のホストクラブが、ひょんな成り行きから、働く母親の子ども達を預かる臨時託児所と化し、ホストだった今時の若者たちが奮闘する話。
冒頭に出てきた赤ちゃんから、胸がいっぱいになって、子ども達の姿を観るだけで、とめどなく涙が流れっぱなし。だから、”子ども”ネタは弱いんだってばw。
ホストクラブが保育園!という安直な設定に、観る前は賑やかで軽めなコメディー色だと思っていたが、予想に反し、真面目で骨太なエンタメ作品に仕上がっていた。「子育て」と「仕事」という、現代の社会が抱える深刻で複雑な問題点を真正面から捉えたシリアス面と、役者やキャラクターの魅力とが上手く絡み合い、最後は熱く爽やかな感動が包み込む。
昼と夜の顔がある歌舞伎町。深夜働く母親達と行き場を失った子ども達。軽い気持ちでホストをしていた若者たちが、子どもの面倒をみるうちに、本気で”保育”を仕事にしようと考える。
主人公の健二が、ヤクザと役所という二つの「ヤ」から、脅かされたり難癖つけられたりとイジメられて危機一髪。今までありそうでなかった、”ヤクザVS.子どもたち”という構図も逞しい。
困難な現実に押しつぶされ、苛立ち逃げようとする健二たちだったが、その心に灯りをともし、元気と勇気をくれたのは、他ならぬ子どもたち。そこには実際の現場と同じような、温かく優しい空気が満ち溢れている。
アテ書きではないようだが、役者の素が盛り込まれたキャラクターの個性が光る。
「とりあえず」流されて生きてきた健二を、鎌苅健太がナチュラルに熱演。子どもと接する時の表情がとても生き生きとしてて、ホントに子供好きなんだなと分る。真剣でひたむきな表情がグッと男らしく、ケンケンの役者としての成長ぶりも感じた。
健二との掛け合いが楽しかった優を、兼崎健太郎が大らかに優しく好演。声も発声も良い兼ちゃんは、「さ、片付けよう」と子供たちを導く役どころが実に上手い。小学校の先生とかをやったら絶対似合いそうだw。山口出身というのも初めて知った。
河合龍之介演じる進は、クールな中に優しさを感じさせるが、保育としての見せ場があまり無かったのが残念。殆どスーツで、イベントで見せたエプロン姿も本編では観られず。
宮野真守は子供たちから”金髪”だと叩かれていた場面が愉快。赤ん坊を抱っこしてる様子は、父親の姿ともリアルに重なりそう。ダンサー、コンビニ店長、ホストときて、本当に自分のやりたいことを見い出した達也の表情にも成長を感じた。
DAIZOは弾き語りのダイゾー役で、可愛い笑顔と綺麗な歌声を聴かせるが、子供も私も唄えるアノ歌の時が、一番キラキラと煌いていた。
ヤクザな人で出演した勝矢とケンケンとの場面は、ミュージカル『エア・ギア』のイッキ&ブッチャが思い出された。
アニメ『テニスの王子様』でオジイの声をされた外波山文明が、重厚で味わい深い。アニメ『ジパング』では山本五十六役だったんだよね。
難解な書類手続きをしたり、会計や経営に取り組んだりと、健二は意外と頭脳派なのかも。料理担当の優は、洗濯もするし世話好きな家政夫タイプ。達也は大工とアイデア担当。じゃ、進は何を得意とするんだろう? やっぱりいつかは誰かが保育士の資格でも取らないとダメかな。
大柄の3人に囲まれたケンケンが、いっそう愛らしく逞しくも見えた。
将太役の子がしっかりした演技で可愛かった。子どもパワーにずっと圧倒され、人との繋がりがより大切に愛おしく感じられ、歌舞伎町が少し好きになる作品。シリーズ最高傑作にも思え、続編を観たくなった。
劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー
2009年1月28日 映画新春スーパー戦隊祭 劇場版『炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』を観てきた。
本放送終了後の作品と前年作品の2大戦隊ヒーローが共闘する、オリジナルの【スーパー戦隊Vシネマ】シリーズ。その記念すべき15作品目にあたる本作品が、3/21発売を前に、満を持して【映画】に登場した。
ジャンが持つ”動哭丸”を狙って暗躍する、ガイアークと臨獣拳士の生き残りに対して、ゴーオンジャーとゲキレンジャーが一致団結。熱きソウルと正義の獣拳が奇跡のコラボレートをを果たす。
約50分の中で、2大戦隊の活躍と其々のキャラクターがギュッと濃縮され、懐かしさと爽快な気分を満喫して楽しかった。
横向きからこちらを見るキャラクター&キャスト紹介のオープニングが実に格好良いv。
ジャン風に言うと、「ニキニキ」は「ドルドル」が「ムニムニ」で、「ドキドキ」で「ワクワク」なのね!
放送中のゴーオンジャーがメインかと思いきや、スクラッチ社やら因縁やらも出てきて、ゲキレンジャー側に焦点が当ったお話だった。
スーツを身につけていないと、獣拳を身につけ、TVシリーズのその後も修行を続けていたジャンたちのほうが当然強い。走輔たちも”獣拳”の修行を開始、教える立場となったゲキレンジャー側には、先輩としての逞しさや成長ぶりが感じられる。
キーポイントは、ゴーオンウイングスの2人。彼らがゴリーの元で修行していたとは、何て都合のいい設定w。あの理央やメレまで復活して沸かせる。
色の組み合わせも楽しい。赤、青、黄は共通だが、緑と紫、黒と白なんだね。ゴウの「まいったぜ」も懐かしく、女好きなケンが結構モテたりw。
ジャンの鈴木裕樹は、カツラがちとヘンだしw、声も最初は違和感だが、いつの間にかジャン声のいつものジャンになっていた。走輔を導く兄貴っぷりも格好良く、真剣で鋭い表情など演技にも深味が出ていた。
理央の荒木宏文もカツラだが、メレの平田裕香といい、川野直樹といい、みんな芝居が濃いっ。福井未菜や高木万平は大人の芝居。三浦力や聡太郎はこれが初の劇場版出演となるのかな?
総じてゴーオンジャー俳優さんは、いい意味で薄味の芝居、若くて勘がよくてフットワークが軽いなとあらためて思う。
巨大戦が大好きなバエは後半に「ナマステ~」と登場。どうやら修行中のインドで連れのゴウとはぐれてしまったらしく、インド帰りのターバン巻きw。石田彰のテンション高い声が実況中継、「やったやった!」とはしゃぎ喜ぶ。だけどバエを気遣うメレに、思わずもらす「メレさまあ~」には、こちらまで貰い泣き(;_;)。マスコット同士で、ボンバーと仲良しか。ゴウに抱っこされてたから、またゴウと旅立つのかな。
テロップではバエの声@石田さんも別格扱い? アフレコが一緒だったのか分らないが、一応、保志総一朗や真殿光昭とも共演しているのが嬉しい。
おまけ上映。
2008真夏のゴーオンライブ(ダイジェスト)は、G3プリンセスのライブなど。
2009ニューヒーロー戦力ファイルは、『仮面ライダーディケイド』『侍戦隊シンケンジャー』の番宣。最後に、3レッドがガッチリ揃った光景も必見。
本放送終了後の作品と前年作品の2大戦隊ヒーローが共闘する、オリジナルの【スーパー戦隊Vシネマ】シリーズ。その記念すべき15作品目にあたる本作品が、3/21発売を前に、満を持して【映画】に登場した。
ジャンが持つ”動哭丸”を狙って暗躍する、ガイアークと臨獣拳士の生き残りに対して、ゴーオンジャーとゲキレンジャーが一致団結。熱きソウルと正義の獣拳が奇跡のコラボレートをを果たす。
約50分の中で、2大戦隊の活躍と其々のキャラクターがギュッと濃縮され、懐かしさと爽快な気分を満喫して楽しかった。
横向きからこちらを見るキャラクター&キャスト紹介のオープニングが実に格好良いv。
ジャン風に言うと、「ニキニキ」は「ドルドル」が「ムニムニ」で、「ドキドキ」で「ワクワク」なのね!
放送中のゴーオンジャーがメインかと思いきや、スクラッチ社やら因縁やらも出てきて、ゲキレンジャー側に焦点が当ったお話だった。
スーツを身につけていないと、獣拳を身につけ、TVシリーズのその後も修行を続けていたジャンたちのほうが当然強い。走輔たちも”獣拳”の修行を開始、教える立場となったゲキレンジャー側には、先輩としての逞しさや成長ぶりが感じられる。
キーポイントは、ゴーオンウイングスの2人。彼らがゴリーの元で修行していたとは、何て都合のいい設定w。あの理央やメレまで復活して沸かせる。
色の組み合わせも楽しい。赤、青、黄は共通だが、緑と紫、黒と白なんだね。ゴウの「まいったぜ」も懐かしく、女好きなケンが結構モテたりw。
ジャンの鈴木裕樹は、カツラがちとヘンだしw、声も最初は違和感だが、いつの間にかジャン声のいつものジャンになっていた。走輔を導く兄貴っぷりも格好良く、真剣で鋭い表情など演技にも深味が出ていた。
理央の荒木宏文もカツラだが、メレの平田裕香といい、川野直樹といい、みんな芝居が濃いっ。福井未菜や高木万平は大人の芝居。三浦力や聡太郎はこれが初の劇場版出演となるのかな?
総じてゴーオンジャー俳優さんは、いい意味で薄味の芝居、若くて勘がよくてフットワークが軽いなとあらためて思う。
巨大戦が大好きなバエは後半に「ナマステ~」と登場。どうやら修行中のインドで連れのゴウとはぐれてしまったらしく、インド帰りのターバン巻きw。石田彰のテンション高い声が実況中継、「やったやった!」とはしゃぎ喜ぶ。だけどバエを気遣うメレに、思わずもらす「メレさまあ~」には、こちらまで貰い泣き(;_;)。マスコット同士で、ボンバーと仲良しか。ゴウに抱っこされてたから、またゴウと旅立つのかな。
テロップではバエの声@石田さんも別格扱い? アフレコが一緒だったのか分らないが、一応、保志総一朗や真殿光昭とも共演しているのが嬉しい。
おまけ上映。
2008真夏のゴーオンライブ(ダイジェスト)は、G3プリンセスのライブなど。
2009ニューヒーロー戦力ファイルは、『仮面ライダーディケイド』『侍戦隊シンケンジャー』の番宣。最後に、3レッドがガッチリ揃った光景も必見。
映画 花ゲリラ&初日舞台挨拶
2009年1月24日 映画映画『花ゲリラ』&初日舞台挨拶を観てきた。
第一弾『2STEPS!』に続く、シリーズ映画「キラキラMOVIES」の第二弾作品。
「花ゲリラ」とは、人知れず花の種を蒔く行為のこと。
夜、ひとり花の種を蒔いていた引き篭もりの青年と、社会の中で空ろな日々を送っていたOLとの繋がりから広がる、様々な人達の思いと半歩前に踏み出した姿を描く。
主人公ユウスケは暗く殆ど喋らないので、会社員の映子の目線から見たストーリーになっている。
二人に加えて、映子の元恋人、コンビニ店員ら若者は皆、其々に何かを抱えて心の扉を閉ざしている。一見、社会に順応しているように見えて、実は彼らの目には何も映っておらず、誰も見えてはいない。
台詞よりも描写をメインとし、静かで繊細な空気感の中、川野浩司の演出は巧みに”種”を蒔いていく。携帯、漫画、イヤホン、パソコン、そしてプランター。そこには相手である”人”が見えない。その虚しさと寂しさ。だが母娘のインゲン剥きには確かに生きた会話があった。
人に見返りを期待しない行為。だが、いつか誰かの目にとまることもあるし、誰かの心に沁みることもある。「寂しいところに、花が咲いているのもいいわね」気弱で心痛むときこそ、その”行為”は花開き息づく。
人としっかり向き合って話すことの大切さ。話すことで人は何かを知り何かが分る。人と繋がることで人は変わっていける。ほんの少し前向きに歩む心が生まれる。忘れかけていたことに気づかせてくれた。
「金鶏菊」の可憐な明るさが眩しい。江ノ電ファンにも嬉しい風景だろう。
ユウスケ役の小西遼生は台詞が少ない分、エキセントリックな表情で丁寧に表現、独特な存在感が魅力的(*^。^*)。
伴杏里は豊かな表情で映子を生き生きと演じる。
宮野真守はダメ店長を人間臭く、馬場徹は爽やかな印象。”オニギリ”は数少ない笑いどころ。
永山たかしは色々なトーンを見せるが、靴のかかとの磨り減りが、彼の嗚咽を際立たせた。
夜中ひとりで踊る女に『2STEPS!』の名残を感じたが、それも伏線のひとつと知り、演出の深さを感じた。
佐藤俊彦の音楽、歌詞も担当した小西遼生の主題歌「アカルイミライ」が、作品にマッチして心に沁みる。
第三弾は、一転して賑やかな『新宿区歌舞伎町保育園』。チラシも貰ってきたし楽しみだ。
 ̄
上映後、初日舞台挨拶。MCは樋口智恵子さん。前方席に人がおらず観易いこと。
ゲストの小西遼生、川野浩司が登壇。小西くんはフードを被ったまま登場、しかも裸足のまんま。後から監督に何故?と訊かれて、裸足は「裸足で出るアーティスト気分」フードは「カッコ付けです」と釈明w。
小西くんは「ビックリするぐらい台詞がなかった」と新しいものをやる気分だったそうで、台本には「…(ここはこういう気持ち)」と書かれてあり、内に秘めた気持ちは分ったそう。主題歌についても「映画にリンクさせ、人物の気持ちを歌に込めた」という。ここでフードを脱ぐ小西くん。
川野監督は「撮影は6月頃で雨が多く、路面が濡れていた」と苦労話。小西くんが歩いていた場面も雨が降っていたが「路面がキラキラ光って、これぞキラキラMOVIE」と上手い宣伝w。
1シーンごとに確認してやったそうで、「ユウスケの気持ちの確認作業」もあり「繊細な変化が難しかった」と小西くん。でも映子との距離感はキラキラMOVIE?
監督については、繊細な作品だからこそ、相談もしたりと楽しかったそう。居心地のいい空気が流れていたと小西くん。
小西くんについては、夜しか来ないから元気溌剌だったと監督。小西くんは「役があれだけ暗いから、テンションあげないと地味な撮影になる」と”地味”を強調w。歯を見せてはにかんだように笑う小西くんが可愛い(*^。^*)。
フォトセッションとムービー。真ん中に寄った二人は黒黒で地味めだが、つい歯を見せちゃう小西くんw。
最後に小西くんから挨拶。「今日は一番の寒気なので、気をつけて帰ってください」「何度も観てください」と穏やか。拍手の中、手を振って退場。
終わったのが丁度13時。急ぎエレベーターに乗り、駅地下道へとダッシュ。13時からの観劇を先に予定してたので、無茶な映画鑑賞だったか^^;。
第一弾『2STEPS!』に続く、シリーズ映画「キラキラMOVIES」の第二弾作品。
「花ゲリラ」とは、人知れず花の種を蒔く行為のこと。
夜、ひとり花の種を蒔いていた引き篭もりの青年と、社会の中で空ろな日々を送っていたOLとの繋がりから広がる、様々な人達の思いと半歩前に踏み出した姿を描く。
主人公ユウスケは暗く殆ど喋らないので、会社員の映子の目線から見たストーリーになっている。
二人に加えて、映子の元恋人、コンビニ店員ら若者は皆、其々に何かを抱えて心の扉を閉ざしている。一見、社会に順応しているように見えて、実は彼らの目には何も映っておらず、誰も見えてはいない。
台詞よりも描写をメインとし、静かで繊細な空気感の中、川野浩司の演出は巧みに”種”を蒔いていく。携帯、漫画、イヤホン、パソコン、そしてプランター。そこには相手である”人”が見えない。その虚しさと寂しさ。だが母娘のインゲン剥きには確かに生きた会話があった。
人に見返りを期待しない行為。だが、いつか誰かの目にとまることもあるし、誰かの心に沁みることもある。「寂しいところに、花が咲いているのもいいわね」気弱で心痛むときこそ、その”行為”は花開き息づく。
人としっかり向き合って話すことの大切さ。話すことで人は何かを知り何かが分る。人と繋がることで人は変わっていける。ほんの少し前向きに歩む心が生まれる。忘れかけていたことに気づかせてくれた。
「金鶏菊」の可憐な明るさが眩しい。江ノ電ファンにも嬉しい風景だろう。
ユウスケ役の小西遼生は台詞が少ない分、エキセントリックな表情で丁寧に表現、独特な存在感が魅力的(*^。^*)。
伴杏里は豊かな表情で映子を生き生きと演じる。
宮野真守はダメ店長を人間臭く、馬場徹は爽やかな印象。”オニギリ”は数少ない笑いどころ。
永山たかしは色々なトーンを見せるが、靴のかかとの磨り減りが、彼の嗚咽を際立たせた。
夜中ひとりで踊る女に『2STEPS!』の名残を感じたが、それも伏線のひとつと知り、演出の深さを感じた。
佐藤俊彦の音楽、歌詞も担当した小西遼生の主題歌「アカルイミライ」が、作品にマッチして心に沁みる。
第三弾は、一転して賑やかな『新宿区歌舞伎町保育園』。チラシも貰ってきたし楽しみだ。
 ̄
上映後、初日舞台挨拶。MCは樋口智恵子さん。前方席に人がおらず観易いこと。
ゲストの小西遼生、川野浩司が登壇。小西くんはフードを被ったまま登場、しかも裸足のまんま。後から監督に何故?と訊かれて、裸足は「裸足で出るアーティスト気分」フードは「カッコ付けです」と釈明w。
小西くんは「ビックリするぐらい台詞がなかった」と新しいものをやる気分だったそうで、台本には「…(ここはこういう気持ち)」と書かれてあり、内に秘めた気持ちは分ったそう。主題歌についても「映画にリンクさせ、人物の気持ちを歌に込めた」という。ここでフードを脱ぐ小西くん。
川野監督は「撮影は6月頃で雨が多く、路面が濡れていた」と苦労話。小西くんが歩いていた場面も雨が降っていたが「路面がキラキラ光って、これぞキラキラMOVIE」と上手い宣伝w。
1シーンごとに確認してやったそうで、「ユウスケの気持ちの確認作業」もあり「繊細な変化が難しかった」と小西くん。でも映子との距離感はキラキラMOVIE?
監督については、繊細な作品だからこそ、相談もしたりと楽しかったそう。居心地のいい空気が流れていたと小西くん。
小西くんについては、夜しか来ないから元気溌剌だったと監督。小西くんは「役があれだけ暗いから、テンションあげないと地味な撮影になる」と”地味”を強調w。歯を見せてはにかんだように笑う小西くんが可愛い(*^。^*)。
フォトセッションとムービー。真ん中に寄った二人は黒黒で地味めだが、つい歯を見せちゃう小西くんw。
最後に小西くんから挨拶。「今日は一番の寒気なので、気をつけて帰ってください」「何度も観てください」と穏やか。拍手の中、手を振って退場。
終わったのが丁度13時。急ぎエレベーターに乗り、駅地下道へとダッシュ。13時からの観劇を先に予定してたので、無茶な映画鑑賞だったか^^;。
映画 誰も守ってくれない 試写会
2009年1月22日 映画気乗りしなかったが、せっかく届いたので、映画『誰も守ってくれない』試写会を観てきた。
未成年の容疑者が逮捕されたことで、容疑者の妹を保護することになった刑事と、容疑者の妹が直面する、地獄のような現代社会と逃避行。
冒頭の夢のような日常から、一転して、辛く苦しい現実という戦場へ放り出される家族。被害者の家族同様、加害者の家族までも一瞬にして崩壊する様子を、画面は巧みに映し出す。セミドキュメンタリー撮影という手法が、リアル感を加速させ観るほうにも緊迫感を与える。見せ方や演出が実に上手い。
執拗なマスコミ攻勢やネットの暴走は、考えていた以上に凄まじく胸が締め付けられる。最も怖かったのは、保護する立場の警察だ。加害者家族には容赦なしに事を進め、加害者保護プログラムも不備と欠陥だらけでまともじゃない。ひとりの刑事にだけ責任と負担を押し付ける横暴さ。手柄や出世だけを考える傲慢な幹部たち。これが本当の話なら、一番腐りきって信用できないのは”警察”だろう。
だが一番怖いのは、やはり人間の心。人を苛めて陥れることで快感を得る者たち。情報提供することで金を得る者たち。興味と好奇心と裏切りが渦巻く中、人の浅ましさや残酷さを、これでもかと映画は見せ付ける。
一方で、人の心は計り知れないほど複雑で不器用だ。罪を憎んで人を憎まずでも恨み言が出てしまう。保護してくれる人に対しても攻撃的になってしまう。それでも人の思いが繋がるのは、人には人を思いやれる強さと優しさが備わっているからだろう。
沙織役の志田未来は、哀しみや怒り、猜疑心や反抗心を揺るぎない瞳に込めて熱演。勝浦刑事役の佐藤浩市は、少女を影から見守る力強くひたむきな表情と、父親としての柔らかな表情が素晴らしい。
松田龍平演じる三島刑事は、やんちゃでやや危ない存在感。「シャブ漬け」や「背筋が凍る」の会話の真相は、土曜のドラマ『誰も守れない』で浮き彫りになるのだろうか。
被害者の母親の気持ちにも寄り添えず、被害者の父親の描写が殆ど無かったのが残念。ラストの折角の勝浦の言葉が空回りもしそう。
沙織は賢い。賢いから世間知らずで無鉄砲で墓穴を掘る。大人として扱うと勝浦刑事は言ったが、少女がそんなに容易く現実を受け入れて成長できるわけがない。沙織の男友達があの年齢で声変わりしてなかったのも、織り込み済みなのだろう。
だが、彼女は戦士の目になった。永遠に続く苦しみ悲しみの中でも、生き抜いていく決心と勇気。「純粋無垢は、罪である」押井氏の舞台『鉄人28号』のキャッチフレーズがこの映画でも息づく。舞台の正太郎と、映画の沙織が、共に同じ15歳というのは偶然ではないだろう。
誰でもいつ同じような状況に陥るかもしれない恐怖。こんな腐りきった社会でも”落とし穴”があって、記者の苦々しい表情が小気味いいオチともなった。
未成年の容疑者が逮捕されたことで、容疑者の妹を保護することになった刑事と、容疑者の妹が直面する、地獄のような現代社会と逃避行。
冒頭の夢のような日常から、一転して、辛く苦しい現実という戦場へ放り出される家族。被害者の家族同様、加害者の家族までも一瞬にして崩壊する様子を、画面は巧みに映し出す。セミドキュメンタリー撮影という手法が、リアル感を加速させ観るほうにも緊迫感を与える。見せ方や演出が実に上手い。
執拗なマスコミ攻勢やネットの暴走は、考えていた以上に凄まじく胸が締め付けられる。最も怖かったのは、保護する立場の警察だ。加害者家族には容赦なしに事を進め、加害者保護プログラムも不備と欠陥だらけでまともじゃない。ひとりの刑事にだけ責任と負担を押し付ける横暴さ。手柄や出世だけを考える傲慢な幹部たち。これが本当の話なら、一番腐りきって信用できないのは”警察”だろう。
だが一番怖いのは、やはり人間の心。人を苛めて陥れることで快感を得る者たち。情報提供することで金を得る者たち。興味と好奇心と裏切りが渦巻く中、人の浅ましさや残酷さを、これでもかと映画は見せ付ける。
一方で、人の心は計り知れないほど複雑で不器用だ。罪を憎んで人を憎まずでも恨み言が出てしまう。保護してくれる人に対しても攻撃的になってしまう。それでも人の思いが繋がるのは、人には人を思いやれる強さと優しさが備わっているからだろう。
沙織役の志田未来は、哀しみや怒り、猜疑心や反抗心を揺るぎない瞳に込めて熱演。勝浦刑事役の佐藤浩市は、少女を影から見守る力強くひたむきな表情と、父親としての柔らかな表情が素晴らしい。
松田龍平演じる三島刑事は、やんちゃでやや危ない存在感。「シャブ漬け」や「背筋が凍る」の会話の真相は、土曜のドラマ『誰も守れない』で浮き彫りになるのだろうか。
被害者の母親の気持ちにも寄り添えず、被害者の父親の描写が殆ど無かったのが残念。ラストの折角の勝浦の言葉が空回りもしそう。
沙織は賢い。賢いから世間知らずで無鉄砲で墓穴を掘る。大人として扱うと勝浦刑事は言ったが、少女がそんなに容易く現実を受け入れて成長できるわけがない。沙織の男友達があの年齢で声変わりしてなかったのも、織り込み済みなのだろう。
だが、彼女は戦士の目になった。永遠に続く苦しみ悲しみの中でも、生き抜いていく決心と勇気。「純粋無垢は、罪である」押井氏の舞台『鉄人28号』のキャッチフレーズがこの映画でも息づく。舞台の正太郎と、映画の沙織が、共に同じ15歳というのは偶然ではないだろう。
誰でもいつ同じような状況に陥るかもしれない恐怖。こんな腐りきった社会でも”落とし穴”があって、記者の苦々しい表情が小気味いいオチともなった。
装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 劇場版
2009年1月17日 映画『装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 劇場版』初日を観てきた。
OVA『野望のルーツ』と、TVシリーズ『ボトムズ』第1話との間に存在していた話。
OVA全12話を、新作映像を追加し、新録も加えて、劇場版として2時間に濃縮した。
そういった経緯を含め、全くの白紙状態で見ることは難しい。
”死なない兵士”を求めるペールゼンに見出された兵士キリコが、今度はバーコフ分隊として参加した激しい戦闘の中で、”異能生存体”である己と向き合い闘う姿を描く。
タイトルの「ファイルズ」の通り、ペールゼンが持つファイルが1枚ではない、というのがキィだろうか。
冒頭からいきなり新作映像。ペールゼンともどもクールで格好良いシーンだが、ペールゼンはとても40代には見えん^^;。あの威風堂々した渋さはせいぜい50代w。
キリコと、バーコフ、ゴダン、ザキ、コチャックのバーコフ分隊に焦点を当てたストーリー。5人の個性や事情も語られ、映画だけでどんどん愛着がわく。
だが愛着がわくほど、”不条理感”が増していく。戦場で死ぬことの必然性。死ねないことの絶望感。骨太で硬派な中に人生の哀愁が漂い、高橋良輔監督らしい味わいに仕上がっていた。
キリコは終始物静かだが、命令には忠実できっちり仕事をこなし、頼りになる兵士ぶり。コチャックの撃った流れ弾が頬を掠め、意表をつかれたキリコの表情が一番可愛くて好きだ(*^。^*)。
最年少のザキが、可愛くてたまらない。表情が豊かで、冷静な能力と威勢の良さ見せるが、コチャックの暴走をいつも危機一髪で防ぐ機転もある。
今までのボトムズ・シリーズでは、いつも年下のキリコが”受け”を一手に引き受けていたが、このOVA&劇場版ではザキがその役割だ。ザキの腹に一発かまして抱いて連れて行くキリコが、”兄貴”にも見えてしまうv。女性キャラが全くいないので、ザキが”色もの”と”癒し”のひとつにもなっていそうだw。
だが作られた故に、ザキは己の存在に疑問を抱き悩み苦しむ。キリコを憎めればよかったのだが、ザキに芽生えた感情は逆だった。愛するものをこれ以上傷つけたくない。そのために、破滅を選んだ彼がいっそう切ない。キリコも彼にカバーをかける思いやりを見せており、歳が近いザキのことを誰よりも想っていたのだろう。
てか、エンディングがまるで、”ザキを想うキリコ”って絵になっているんだけどw。
5人のストーリーになっているので、時間制限上当然ながら、他キャラの出番や見せ場が削られている。
ガレアデ司令官の出番ナシ。役割を果たしていないコチャックが善人にも見えるw。
粘着質の存在感があったワップだが、映画での出番は思ったより少ない。
3DCGによる戦闘シーンは、大画面の迫力とスピード感でスゴイ。カットもあるのか、たまにどっちの攻撃なのか把握できなかったり。物量の凄さは確かに面白い。だが、その後に観た『野望のルーツ』のスコープドッグの足の動きと比較すると、味気なさも感じてしまう。
ペールゼン@大塚周夫は、道化ぶりも含めて圧倒的な存在感。石塚運昇と銀河万丈も其々の役割で光る。
郷田ほづみ@キリコは、新録もあるしモノローグにも注目。
新録に来たという話があったが、映画では小杉十郎太の声を聴けなかった。編集でカットされたのか?^^;
エンディングは塩山紀生氏の描き下ろし。さすがにキリコは美しいが、『野望のルーツ』の刺々しさがなく、丸くて普通の美青年の感じ。キリコが過去を思い出す描写だからか。TETSUが新録された「炎の運命♪」も流れ、昔と変わらぬ声でホッとさせるが、洗練された深味のある歌となっている。
EDテロップで流れるのが、TVシリーズのEDテーマ「いつもあなたが♪」。これも懐かしく、TVシリーズ第1話へと繋がるのに相応しい。
前列だったし眠かったので、今回は落ち着かない環境の中で観た。前売券があるので、今度はゆったりと観たいと思う。
OVA『野望のルーツ』と、TVシリーズ『ボトムズ』第1話との間に存在していた話。
OVA全12話を、新作映像を追加し、新録も加えて、劇場版として2時間に濃縮した。
そういった経緯を含め、全くの白紙状態で見ることは難しい。
”死なない兵士”を求めるペールゼンに見出された兵士キリコが、今度はバーコフ分隊として参加した激しい戦闘の中で、”異能生存体”である己と向き合い闘う姿を描く。
タイトルの「ファイルズ」の通り、ペールゼンが持つファイルが1枚ではない、というのがキィだろうか。
冒頭からいきなり新作映像。ペールゼンともどもクールで格好良いシーンだが、ペールゼンはとても40代には見えん^^;。あの威風堂々した渋さはせいぜい50代w。
キリコと、バーコフ、ゴダン、ザキ、コチャックのバーコフ分隊に焦点を当てたストーリー。5人の個性や事情も語られ、映画だけでどんどん愛着がわく。
だが愛着がわくほど、”不条理感”が増していく。戦場で死ぬことの必然性。死ねないことの絶望感。骨太で硬派な中に人生の哀愁が漂い、高橋良輔監督らしい味わいに仕上がっていた。
キリコは終始物静かだが、命令には忠実できっちり仕事をこなし、頼りになる兵士ぶり。コチャックの撃った流れ弾が頬を掠め、意表をつかれたキリコの表情が一番可愛くて好きだ(*^。^*)。
最年少のザキが、可愛くてたまらない。表情が豊かで、冷静な能力と威勢の良さ見せるが、コチャックの暴走をいつも危機一髪で防ぐ機転もある。
今までのボトムズ・シリーズでは、いつも年下のキリコが”受け”を一手に引き受けていたが、このOVA&劇場版ではザキがその役割だ。ザキの腹に一発かまして抱いて連れて行くキリコが、”兄貴”にも見えてしまうv。女性キャラが全くいないので、ザキが”色もの”と”癒し”のひとつにもなっていそうだw。
だが作られた故に、ザキは己の存在に疑問を抱き悩み苦しむ。キリコを憎めればよかったのだが、ザキに芽生えた感情は逆だった。愛するものをこれ以上傷つけたくない。そのために、破滅を選んだ彼がいっそう切ない。キリコも彼にカバーをかける思いやりを見せており、歳が近いザキのことを誰よりも想っていたのだろう。
てか、エンディングがまるで、”ザキを想うキリコ”って絵になっているんだけどw。
5人のストーリーになっているので、時間制限上当然ながら、他キャラの出番や見せ場が削られている。
ガレアデ司令官の出番ナシ。役割を果たしていないコチャックが善人にも見えるw。
粘着質の存在感があったワップだが、映画での出番は思ったより少ない。
3DCGによる戦闘シーンは、大画面の迫力とスピード感でスゴイ。カットもあるのか、たまにどっちの攻撃なのか把握できなかったり。物量の凄さは確かに面白い。だが、その後に観た『野望のルーツ』のスコープドッグの足の動きと比較すると、味気なさも感じてしまう。
ペールゼン@大塚周夫は、道化ぶりも含めて圧倒的な存在感。石塚運昇と銀河万丈も其々の役割で光る。
郷田ほづみ@キリコは、新録もあるしモノローグにも注目。
新録に来たという話があったが、映画では小杉十郎太の声を聴けなかった。編集でカットされたのか?^^;
エンディングは塩山紀生氏の描き下ろし。さすがにキリコは美しいが、『野望のルーツ』の刺々しさがなく、丸くて普通の美青年の感じ。キリコが過去を思い出す描写だからか。TETSUが新録された「炎の運命♪」も流れ、昔と変わらぬ声でホッとさせるが、洗練された深味のある歌となっている。
EDテロップで流れるのが、TVシリーズのEDテーマ「いつもあなたが♪」。これも懐かしく、TVシリーズ第1話へと繋がるのに相応しい。
前列だったし眠かったので、今回は落ち着かない環境の中で観た。前売券があるので、今度はゆったりと観たいと思う。
映画 2STEPS!
2009年1月14日 映画レディースデーなので、映画『2STEPS!』を観てきた。
ミュージカル『テニスの王子様』ことテニミュの、卒業&現役キャストとスタッフがタッグを組んでオリジナル脚本で作り出した、シリーズ映画【キラキラMOVIES】の第1弾。
出演者やスタッフの舞台挨拶が毎日ある客寄せ商法でも注目か。
キラキラの一番のお目当て、第2弾『花ゲリラ』の予告もありチラシも無事捕獲。
今春ロードショー『腐女子彼女。』のチラシもあり(日野聡や福山潤が古川雄大と共演するのね)。
性格も育ちも境遇もダンススタイルも違う2人の若者が、ダンススタジオで互いに反発したり切磋琢磨しながら、究極のダンサーを目指していく青春ダンス・ムービー。
主人公二人を演じる中河内雅貴と古川雄大が、長野のダンススタジオで出会い共にダンスに打ち込んだという、半分が実話というのも臨場感を増す。
彼らの他にも、国内屈指のダンサー達が繰り広げる迫力あるダンスシーンが、心あたたまるストーリーを盛り上げ、クールで爽やかな仕上がりとなって、思ったより面白かった。
中河内雅貴演じる隼人は、メッセンジャーや工事現場で働きながら夢を叶えようとする一匹狼的存在。舞台『夢をかなえるゾウ』でも観たダンスは、ダイナミックで確かに上手いが、特に惹かれるものがなかった。
古川雄大演じる巧は、裕福であたたかい家族と暮らすが、自分の夢を見い出そうとするひたむきな高校生。舞台と違って、雄大くんは高校生には見えないけどw。バレエのような滑らかで繊細なダンスだが、背が高いような気もする。
最初のうちは台詞もまだまだ、動きや演技も硬い二人の俳優が、カンパニーの中でプライベートレッスンの中でダンスに打ち込むうち、どんどん表情が良くなり、ダンサーらしい魅力を放っていくのが面白い。
本作で初監督にして振り付けも担当した上島雪夫が、若者たちを厳しく指導する講師・朝比奈役でも出演。その指導も顔もリアルに怖いが^^;、「自分に何が足りないか」「ダンスには己の生き様が出る」という言葉は、ダンサーのみならず、どんな世界でも普遍的な問いかけであろう。
巧や隼人の父と母との秘められたストーリーにもジンときた。音楽やダンスは、時や場所を経ても絆を繋げるのか。”オバちゃん”役の阿知波悟美が、熟練の味わいで若者たちを結び付けるが、これも奇跡という運命だろう。
進藤学は軽薄なようでいて、芯のしっかりした芝居を見せる。ダンスカンパニーのメンバーで、キュートな加藤良輔、クールな春川恭亮も参戦。同じようにダンスで頑張りを見せる。
ダンスで脱落したのが宮野真守の友介だが^^;、今度はコンビニの店員として、次の『花ゲリラ』に繋がっていく。彼の行く末も見ものw。
佐藤俊彦の美しく繊細な音楽が、画面に更なる躍動感を与える。
カンパニーのダンスシーンは、黒と白を配し幻想的に力強く一気に魅せる。
ラストの盛大なダンスシーンで、昔の映画『ウエスト・サイド・ストーリー』が思い出された。みんながもっとしっかり唄えれば、素晴らしい青春ミュージカル映画も作りだせるだろう。
観終わった後、すぐにサンシャイン方向へ。私と同じように『遙か』の舞台とハシゴの方もいらしたw。
ミュージカル『テニスの王子様』ことテニミュの、卒業&現役キャストとスタッフがタッグを組んでオリジナル脚本で作り出した、シリーズ映画【キラキラMOVIES】の第1弾。
出演者やスタッフの舞台挨拶が毎日ある客寄せ商法でも注目か。
キラキラの一番のお目当て、第2弾『花ゲリラ』の予告もありチラシも無事捕獲。
今春ロードショー『腐女子彼女。』のチラシもあり(日野聡や福山潤が古川雄大と共演するのね)。
性格も育ちも境遇もダンススタイルも違う2人の若者が、ダンススタジオで互いに反発したり切磋琢磨しながら、究極のダンサーを目指していく青春ダンス・ムービー。
主人公二人を演じる中河内雅貴と古川雄大が、長野のダンススタジオで出会い共にダンスに打ち込んだという、半分が実話というのも臨場感を増す。
彼らの他にも、国内屈指のダンサー達が繰り広げる迫力あるダンスシーンが、心あたたまるストーリーを盛り上げ、クールで爽やかな仕上がりとなって、思ったより面白かった。
中河内雅貴演じる隼人は、メッセンジャーや工事現場で働きながら夢を叶えようとする一匹狼的存在。舞台『夢をかなえるゾウ』でも観たダンスは、ダイナミックで確かに上手いが、特に惹かれるものがなかった。
古川雄大演じる巧は、裕福であたたかい家族と暮らすが、自分の夢を見い出そうとするひたむきな高校生。舞台と違って、雄大くんは高校生には見えないけどw。バレエのような滑らかで繊細なダンスだが、背が高いような気もする。
最初のうちは台詞もまだまだ、動きや演技も硬い二人の俳優が、カンパニーの中でプライベートレッスンの中でダンスに打ち込むうち、どんどん表情が良くなり、ダンサーらしい魅力を放っていくのが面白い。
本作で初監督にして振り付けも担当した上島雪夫が、若者たちを厳しく指導する講師・朝比奈役でも出演。その指導も顔もリアルに怖いが^^;、「自分に何が足りないか」「ダンスには己の生き様が出る」という言葉は、ダンサーのみならず、どんな世界でも普遍的な問いかけであろう。
巧や隼人の父と母との秘められたストーリーにもジンときた。音楽やダンスは、時や場所を経ても絆を繋げるのか。”オバちゃん”役の阿知波悟美が、熟練の味わいで若者たちを結び付けるが、これも奇跡という運命だろう。
進藤学は軽薄なようでいて、芯のしっかりした芝居を見せる。ダンスカンパニーのメンバーで、キュートな加藤良輔、クールな春川恭亮も参戦。同じようにダンスで頑張りを見せる。
ダンスで脱落したのが宮野真守の友介だが^^;、今度はコンビニの店員として、次の『花ゲリラ』に繋がっていく。彼の行く末も見ものw。
佐藤俊彦の美しく繊細な音楽が、画面に更なる躍動感を与える。
カンパニーのダンスシーンは、黒と白を配し幻想的に力強く一気に魅せる。
ラストの盛大なダンスシーンで、昔の映画『ウエスト・サイド・ストーリー』が思い出された。みんながもっとしっかり唄えれば、素晴らしい青春ミュージカル映画も作りだせるだろう。
観終わった後、すぐにサンシャイン方向へ。私と同じように『遙か』の舞台とハシゴの方もいらしたw。
劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!
2009年1月7日 映画劇場版『ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』を観てきた。
テレビアニメ放送40周年記念の初の長編アニメ。現在放送中の第5シリーズとも連動してたり、初の6エリア別ご当地バージョンでの上映など、”鬼太郎祭り”の話題はつきない。
先ずは、おまけ映画『ゲゲゲまつりだ!! 五大鬼太郎』。
歴代の鬼太郎を演じた声優陣、野沢雅子、戸田恵子、松岡洋子、高山みなみの声が賑やかに響演。他キャラの声イメージが強い中、松岡さんだけは特定の色が付いておらず静かな感じ。鬼太郎の絵の雰囲気も其々違っていて面白い。猫娘まで5バージョン。目玉おやじ@田の中いさむは永遠に不動。私が愛着があるのは、再放送もされオリキャラもいなかった第2シリーズかな。
 ̄
本編『ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』。
妖怪にさらわれた人間の少女を助けるために、そして日本を守るために、日本全国の妖怪たちを巻き込んで、命をかけて最大最強の敵と立ち向かう鬼太郎を描く。
幾重にも伏線が張られ、なかなか手の込んだ一筋縄ではいかないストーリーでどんどん引き込まれた。随所にお遊びもたっぷり、スケールも大きくて子ども向けとして面白い。同時に現代社会とも重ねて、大人に対する深いメッセージにちょっぴりゾクリとさせる。
今回の鬼太郎は、普通に格好悪さもあったりと気が抜けない。少女・華ちゃんに頬を赤らめたりと可愛いが、そのひたむきな”思い”が鬼太郎を優しく強く戦わせる。
ペテン師ぶりと機転ぶりが冴え渡るネズミ男は、どうしても憎めないが、コイツの思いもいじらしい。
妖怪サミットでは日本が存在をアピールしてるのが愉快。ネコ娘が全国を爆走したり、日本妖怪四十七士が登場したりと、日本の様々な名所やご当地妖怪を知らせることで、観客にも”日本国”の意識を目覚めさせる。
その”国”をつくるのは、人間ひとりひとりに他ならない。だが現代は、人と人との”信頼”や”絆”がどんどん失われている。これまでも人間界の恐ろしさを警鐘し、大切なことを教えてくれたのは”妖怪”だったが、やっぱり不甲斐なさを痛感する。
元気玉っぽい描写もあり痛快だが、今こそ日本全国が一丸とならなければならない。なにしろテレビ版では、世界の妖怪たちが日本を襲ってくるかもしれないのだ。
お目当ての小杉十郎太は初っ端から登場。台詞的には多くないヤトノカミだが、凶悪で強大な存在感を発揮し、小杉さんキャラの歴史を塗り替えた。
鏡爺の石塚運昇が、怖さと優しさを醸して味わい深い。
華ちゃん@小林沙苗が愛らしく熱演。藤田淑子、折笠愛らベテランが、ケレン味たっぷりに盛り上げる。
妖怪と水木しげるワールドに詳しい京極夏彦が監修。アニメ『魍魎の匣』に続き、今回もゲスト声優として花を添える。
小杉さんと運昇さんといえば、今月中旬に公開の劇場版『ボトムズ ペールゼン・ファイルズ』も楽しみ。
実写版『ヤッターマン』予告ナレをした山寺宏一と、ねずみ男@高木渉が共演する、2月上演の『作者をせかす六人の主人公たち』も注目したい。
テレビアニメ放送40周年記念の初の長編アニメ。現在放送中の第5シリーズとも連動してたり、初の6エリア別ご当地バージョンでの上映など、”鬼太郎祭り”の話題はつきない。
先ずは、おまけ映画『ゲゲゲまつりだ!! 五大鬼太郎』。
歴代の鬼太郎を演じた声優陣、野沢雅子、戸田恵子、松岡洋子、高山みなみの声が賑やかに響演。他キャラの声イメージが強い中、松岡さんだけは特定の色が付いておらず静かな感じ。鬼太郎の絵の雰囲気も其々違っていて面白い。猫娘まで5バージョン。目玉おやじ@田の中いさむは永遠に不動。私が愛着があるのは、再放送もされオリキャラもいなかった第2シリーズかな。
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本編『ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』。
妖怪にさらわれた人間の少女を助けるために、そして日本を守るために、日本全国の妖怪たちを巻き込んで、命をかけて最大最強の敵と立ち向かう鬼太郎を描く。
幾重にも伏線が張られ、なかなか手の込んだ一筋縄ではいかないストーリーでどんどん引き込まれた。随所にお遊びもたっぷり、スケールも大きくて子ども向けとして面白い。同時に現代社会とも重ねて、大人に対する深いメッセージにちょっぴりゾクリとさせる。
今回の鬼太郎は、普通に格好悪さもあったりと気が抜けない。少女・華ちゃんに頬を赤らめたりと可愛いが、そのひたむきな”思い”が鬼太郎を優しく強く戦わせる。
ペテン師ぶりと機転ぶりが冴え渡るネズミ男は、どうしても憎めないが、コイツの思いもいじらしい。
妖怪サミットでは日本が存在をアピールしてるのが愉快。ネコ娘が全国を爆走したり、日本妖怪四十七士が登場したりと、日本の様々な名所やご当地妖怪を知らせることで、観客にも”日本国”の意識を目覚めさせる。
その”国”をつくるのは、人間ひとりひとりに他ならない。だが現代は、人と人との”信頼”や”絆”がどんどん失われている。これまでも人間界の恐ろしさを警鐘し、大切なことを教えてくれたのは”妖怪”だったが、やっぱり不甲斐なさを痛感する。
元気玉っぽい描写もあり痛快だが、今こそ日本全国が一丸とならなければならない。なにしろテレビ版では、世界の妖怪たちが日本を襲ってくるかもしれないのだ。
お目当ての小杉十郎太は初っ端から登場。台詞的には多くないヤトノカミだが、凶悪で強大な存在感を発揮し、小杉さんキャラの歴史を塗り替えた。
鏡爺の石塚運昇が、怖さと優しさを醸して味わい深い。
華ちゃん@小林沙苗が愛らしく熱演。藤田淑子、折笠愛らベテランが、ケレン味たっぷりに盛り上げる。
妖怪と水木しげるワールドに詳しい京極夏彦が監修。アニメ『魍魎の匣』に続き、今回もゲスト声優として花を添える。
小杉さんと運昇さんといえば、今月中旬に公開の劇場版『ボトムズ ペールゼン・ファイルズ』も楽しみ。
実写版『ヤッターマン』予告ナレをした山寺宏一と、ねずみ男@高木渉が共演する、2月上演の『作者をせかす六人の主人公たち』も注目したい。
映画 K-20 怪人二十面相・伝
2009年1月2日 映画ワンフリチケで、映画『K-20 怪人二十面相・伝』を観てきた。
年末年始の痛快娯楽活劇だろうと少しは期待して。
1949年。ひょんな事から「二十面相」に仕立て上げられたサーカスの曲芸師が、自らの濡れ衣をはらすため、からくり技術師や令嬢らの力を借りて、本物の「二十面相」に闘いを挑む話。
第2次大戦が回避された架空都市「帝都」が舞台、という空想科学的設定がポイント。激しい格差社会の中、多数の貧民がブルジョワに虐げられ痛めつけられる世の中で、前半は予想以上に重苦しい雰囲気。
貧しくも純朴な遠藤平吉が二十面相だと、寄ってたかって苛める奴らがみんな悪人に見える。富める明智小五郎や小林少年、少年探偵団さえも悪に見えるが、これがこの作品のキモであり欠点でもある。
平吉役の金城武は、街中を直線的にひた走るスピード感と軽妙なワイヤーアクションが格好良い。『レッド・クリフ』的セクシーな白ハト青年だが、お茶目な表情やボケぶりが可愛いこと。平吉のあまりの真っ正直ぶりがたまにウザかったりもする^^;。金城さんの日本語の台詞回しがアレなので^^;、いっそ東地さんの吹替えで聞きたいところw。
葉子役の松たか子が、品良く破天荒で愛らしいお嬢様を嫌味なく熱演。葉子のボケっぷりが一番笑いを誘い、松さんがいたから作品が面白く感じられたようなもの。
源治役の國村隼が、いぶし銀のような渋さと柔らかさで作品を支えて活躍。
平吉の泥棒修行に手を貸す技術師と、『スパイダーマン』や『バットマン』が浮かびそうだが、実は『カリオストロの城』や『ラピュタ』など宮崎アニメへのオマージュなんだろうと思わせる。日テレだしねw。
『三丁目の夕日』の白組が手がけた帝都のVFXは、レトロ感たっぷりの緻密さで引き込まれる。日テレだしねw。
スピーディなアクションに反して、テンポは緩慢で中盤は飽きもきた。破綻したラストといい、演出や脚本の甘さが目立つ。
これは「二十面相」の名と姿を借りた、プロレタリアVS.ブルジョワ、善VS.悪の闘いでもあるのだろう。だが、互いに知略と認識を尽くした「敵」同士の闘いにならなかったのが残念だ。原作ファンであるほど落胆も多かろう。
富民の婚約者よりも、貧民の平吉に惹かれた財閥令嬢・羽柴葉子が、激しい貧富の差に気づき、己の正義の道を選択するというのが、小さな救いではある。
仮に続編が作られるとしたら、『二十面相の娘』ならぬ、『二十面相を愛した娘』にしたらいかがかw。
年末年始の痛快娯楽活劇だろうと少しは期待して。
1949年。ひょんな事から「二十面相」に仕立て上げられたサーカスの曲芸師が、自らの濡れ衣をはらすため、からくり技術師や令嬢らの力を借りて、本物の「二十面相」に闘いを挑む話。
第2次大戦が回避された架空都市「帝都」が舞台、という空想科学的設定がポイント。激しい格差社会の中、多数の貧民がブルジョワに虐げられ痛めつけられる世の中で、前半は予想以上に重苦しい雰囲気。
貧しくも純朴な遠藤平吉が二十面相だと、寄ってたかって苛める奴らがみんな悪人に見える。富める明智小五郎や小林少年、少年探偵団さえも悪に見えるが、これがこの作品のキモであり欠点でもある。
平吉役の金城武は、街中を直線的にひた走るスピード感と軽妙なワイヤーアクションが格好良い。『レッド・クリフ』的セクシーな白ハト青年だが、お茶目な表情やボケぶりが可愛いこと。平吉のあまりの真っ正直ぶりがたまにウザかったりもする^^;。金城さんの日本語の台詞回しがアレなので^^;、いっそ東地さんの吹替えで聞きたいところw。
葉子役の松たか子が、品良く破天荒で愛らしいお嬢様を嫌味なく熱演。葉子のボケっぷりが一番笑いを誘い、松さんがいたから作品が面白く感じられたようなもの。
源治役の國村隼が、いぶし銀のような渋さと柔らかさで作品を支えて活躍。
平吉の泥棒修行に手を貸す技術師と、『スパイダーマン』や『バットマン』が浮かびそうだが、実は『カリオストロの城』や『ラピュタ』など宮崎アニメへのオマージュなんだろうと思わせる。日テレだしねw。
『三丁目の夕日』の白組が手がけた帝都のVFXは、レトロ感たっぷりの緻密さで引き込まれる。日テレだしねw。
スピーディなアクションに反して、テンポは緩慢で中盤は飽きもきた。破綻したラストといい、演出や脚本の甘さが目立つ。
これは「二十面相」の名と姿を借りた、プロレタリアVS.ブルジョワ、善VS.悪の闘いでもあるのだろう。だが、互いに知略と認識を尽くした「敵」同士の闘いにならなかったのが残念だ。原作ファンであるほど落胆も多かろう。
富民の婚約者よりも、貧民の平吉に惹かれた財閥令嬢・羽柴葉子が、激しい貧富の差に気づき、己の正義の道を選択するというのが、小さな救いではある。
仮に続編が作られるとしたら、『二十面相の娘』ならぬ、『二十面相を愛した娘』にしたらいかがかw。
映画 地球が静止する日 吹替え版
2008年12月25日 映画映画『地球が静止する日』吹替え版を観てきた。
1951年の同名映画のリメイク。旧作は未見。
宇宙から来訪した人間型異星人が、大国からの攻撃を受ける中、ひとつの家族の姿を見て、地球を救うための任務を変えようとする話。
壮大な予告編と比べて、本編は脚本も演出も中途半端、大雑把で薄っぺらい物語となっていて、さっぱり面白くなかった。
CGも一見すごそうだが、既存のものと重なり新鮮味に欠ける。イナゴ型大群は『エクソシスト』のほうが緻密だった。
異星人クラトゥの当初の目的が、血の繋がりがない母子の絆を知っただけで、そんなに簡単に覆されるものなのか。冷たい印象の彼に生まれた”情”を描きたかったのか。
環境破壊の警告がテーマらしいとは分るが、映画では漠然としていて具体例も出していない。人類の過ちに誰もが気づいていても、学者たちだけでは殆ど無力。先ず世界のトップが人々を修正へと導かねばならないが、そんな様子も見受けられず、これから何をするべきかも提示されず。
切羽詰れば人間も変わるハズ…という楽天的思想が闊歩しそう。曖昧なままで時間切れのエンディング。これでは映画を作った意味が皆無、明らかに脚本家や監督の力量不足といえよう。
キアヌ・リーブスは、ここでもスキンヘッド&オールヌードを披露w。細くて立ち姿が美しいが、顎のニキビが気になるw。
ジェニファー・コネリーの従順さより、キャシー・ベイツの迫力が勝る。
ウィル・スミスの息子ジェイデンが演じるジェイコブが、生意気なクソガキで個人的に嫌い。この子どもがアメリカを体現。「エイリアンなんて殺してしまえ」と強気だったのが助けられてちょい改心するも、異星人の力におねだりする無茶ぶり。
アメリカはどこまでも短気で破壊的で攻撃的で、地球の代表はアメリカだと言ってるぐらいで、ますます嫌悪感が募る^^;。
普通の善良な人々が駆逐される中、大統領や長官らトップには何の害もお咎めもなく終わるのが不快だ。いや、簡単に葬れないところが、今のハリウッドの限界なのだろう。トップを変えなければ、一個人の変化だけでは難しい。大統領選で経験済みなのに、ハリウッドが静止したままでは、映画界に”変化”も生まれないだろう。
携帯、車、兵器…。この世から一掃して欲しいものが、静止するシーンはちょっと痛快か。だが人類の前には、中途半端に朽ち果てた土地が広がる。
昨日観た『ウォーリー』のラストと驚くほど酷似していて苦笑。もはや人類は、人間以外の者から諭されないと、変われないし生きられない愚鈍の生物なのだろう。
キアヌの声は森川智之。先日放送された『マトリックス』と比べ、いっそう冷たく感情をおさえた格好良いボイス。モリモリの滑らかな中国語(北京語?)が聴き所。でも思ったより台詞が少なかったかも。
ヘレンの声は八十川真由野、ジェイコブの声は小林翼、どちらも知らない方。
ヘレンに味方する学者マイケルの声が井上倫宏。そういやヘレン登場時、『ER』のニーラ役の娘が大学生役で出ていた。
1951年の同名映画のリメイク。旧作は未見。
宇宙から来訪した人間型異星人が、大国からの攻撃を受ける中、ひとつの家族の姿を見て、地球を救うための任務を変えようとする話。
壮大な予告編と比べて、本編は脚本も演出も中途半端、大雑把で薄っぺらい物語となっていて、さっぱり面白くなかった。
CGも一見すごそうだが、既存のものと重なり新鮮味に欠ける。イナゴ型大群は『エクソシスト』のほうが緻密だった。
異星人クラトゥの当初の目的が、血の繋がりがない母子の絆を知っただけで、そんなに簡単に覆されるものなのか。冷たい印象の彼に生まれた”情”を描きたかったのか。
環境破壊の警告がテーマらしいとは分るが、映画では漠然としていて具体例も出していない。人類の過ちに誰もが気づいていても、学者たちだけでは殆ど無力。先ず世界のトップが人々を修正へと導かねばならないが、そんな様子も見受けられず、これから何をするべきかも提示されず。
切羽詰れば人間も変わるハズ…という楽天的思想が闊歩しそう。曖昧なままで時間切れのエンディング。これでは映画を作った意味が皆無、明らかに脚本家や監督の力量不足といえよう。
キアヌ・リーブスは、ここでもスキンヘッド&オールヌードを披露w。細くて立ち姿が美しいが、顎のニキビが気になるw。
ジェニファー・コネリーの従順さより、キャシー・ベイツの迫力が勝る。
ウィル・スミスの息子ジェイデンが演じるジェイコブが、生意気なクソガキで個人的に嫌い。この子どもがアメリカを体現。「エイリアンなんて殺してしまえ」と強気だったのが助けられてちょい改心するも、異星人の力におねだりする無茶ぶり。
アメリカはどこまでも短気で破壊的で攻撃的で、地球の代表はアメリカだと言ってるぐらいで、ますます嫌悪感が募る^^;。
普通の善良な人々が駆逐される中、大統領や長官らトップには何の害もお咎めもなく終わるのが不快だ。いや、簡単に葬れないところが、今のハリウッドの限界なのだろう。トップを変えなければ、一個人の変化だけでは難しい。大統領選で経験済みなのに、ハリウッドが静止したままでは、映画界に”変化”も生まれないだろう。
携帯、車、兵器…。この世から一掃して欲しいものが、静止するシーンはちょっと痛快か。だが人類の前には、中途半端に朽ち果てた土地が広がる。
昨日観た『ウォーリー』のラストと驚くほど酷似していて苦笑。もはや人類は、人間以外の者から諭されないと、変われないし生きられない愚鈍の生物なのだろう。
キアヌの声は森川智之。先日放送された『マトリックス』と比べ、いっそう冷たく感情をおさえた格好良いボイス。モリモリの滑らかな中国語(北京語?)が聴き所。でも思ったより台詞が少なかったかも。
ヘレンの声は八十川真由野、ジェイコブの声は小林翼、どちらも知らない方。
ヘレンに味方する学者マイケルの声が井上倫宏。そういやヘレン登場時、『ER』のニーラ役の娘が大学生役で出ていた。
映画 ティンカー・ベル 吹替え版
2008年12月24日 映画続いて、ウォルト・ディズニーのアニメ映画『ティンカー・ベル』吹替え版を観てきた。
ロボットの次は妖精。ピーター・パンに出会う前の、ティンカー・ベル誕生からの話を、季節ごとに描いていく4部作のひとつ。
ネバー・ランドの妖精の谷ピクシー・ホロー。もの作りの妖精の才能を持って生まれたティンカー・ベルが、失敗し挫折しながらも少しずつ成長していく話。
ティンカー・ベルは、向こう見ずで強気で屈託ない明るい女の子。お喋りらしく口が大きいw。
もの作りの妖精は、人間の世界メインランドに行くことはできない。どうしてもメインランドに行きたいティンカー・ベルはスタンドプレーを続け、トラブルメイカーとなってしまう。反省し意気消沈する彼女を、仲間たちは見捨てずに協力する。
人間の子どもの誕生と成長と自立と重ねて、夢中にさせるストーリー。「自分の才能に誇りを持て」も、今の子どもたちに送りたい言葉だ。
金色の粉がキラキラと綺麗。鮮やかな色彩はファンタジーの醍醐味。4人の女の子たちも個性的で、ネズミのチーズの造形も愉快。音楽も心が弾んでくる。
子ども向けに見える『ウォーリー』が実は大人向けに思えるのに比べて、『ティンカー・ベル』は文句なしに子ども向け。大人がビデオで繰り返し見せたいと望む作品だろう。
春の部は、いわば修練と旅立ち編か。第2部へ繋がるラストは、続きが観たくなる演出。
吹替版エンディングテーマに湯川潮音の「妖精のうた♪」。日本人が起用されるのも珍しい。
ティンカー・ベルの声は深町彩里。はきはきと明るくて小島幸子風。
妖精4人は、豊口めぐみ、園崎未恵、高橋理恵子、坂本真綾。フェアリーメアリーは、先日の舞台の記憶も新しい山像かおりで、良き指導者を好演。 パメラ役の朴路美が、見事なアンチぶりを発揮。クラリオン女王は、女神ボイスの高島雅羅。 島本須美のナレーションに癒される。
ティンカー・ベルと同じ、もの作りの仲間がクランク&ボブ。ボケのクランクが河本邦弘、ツッコミのボブルが石田彰で息ぴったりのコンビ。石田さんは『レッド・クリフ』や『プリキュア』よりも出番も台詞もあり、素直で快活な少年ボイスで和ませる。ティンカー・ベルと共にちゃっかり飛び立つが、金の粉を振りかけられてはしゃぐ声が可愛いv。彼らが第2部にも出てくれたら愉しみが増えそう。
ロボットの次は妖精。ピーター・パンに出会う前の、ティンカー・ベル誕生からの話を、季節ごとに描いていく4部作のひとつ。
ネバー・ランドの妖精の谷ピクシー・ホロー。もの作りの妖精の才能を持って生まれたティンカー・ベルが、失敗し挫折しながらも少しずつ成長していく話。
ティンカー・ベルは、向こう見ずで強気で屈託ない明るい女の子。お喋りらしく口が大きいw。
もの作りの妖精は、人間の世界メインランドに行くことはできない。どうしてもメインランドに行きたいティンカー・ベルはスタンドプレーを続け、トラブルメイカーとなってしまう。反省し意気消沈する彼女を、仲間たちは見捨てずに協力する。
人間の子どもの誕生と成長と自立と重ねて、夢中にさせるストーリー。「自分の才能に誇りを持て」も、今の子どもたちに送りたい言葉だ。
金色の粉がキラキラと綺麗。鮮やかな色彩はファンタジーの醍醐味。4人の女の子たちも個性的で、ネズミのチーズの造形も愉快。音楽も心が弾んでくる。
子ども向けに見える『ウォーリー』が実は大人向けに思えるのに比べて、『ティンカー・ベル』は文句なしに子ども向け。大人がビデオで繰り返し見せたいと望む作品だろう。
春の部は、いわば修練と旅立ち編か。第2部へ繋がるラストは、続きが観たくなる演出。
吹替版エンディングテーマに湯川潮音の「妖精のうた♪」。日本人が起用されるのも珍しい。
ティンカー・ベルの声は深町彩里。はきはきと明るくて小島幸子風。
妖精4人は、豊口めぐみ、園崎未恵、高橋理恵子、坂本真綾。フェアリーメアリーは、先日の舞台の記憶も新しい山像かおりで、良き指導者を好演。 パメラ役の朴路美が、見事なアンチぶりを発揮。クラリオン女王は、女神ボイスの高島雅羅。 島本須美のナレーションに癒される。
ティンカー・ベルと同じ、もの作りの仲間がクランク&ボブ。ボケのクランクが河本邦弘、ツッコミのボブルが石田彰で息ぴったりのコンビ。石田さんは『レッド・クリフ』や『プリキュア』よりも出番も台詞もあり、素直で快活な少年ボイスで和ませる。ティンカー・ベルと共にちゃっかり飛び立つが、金の粉を振りかけられてはしゃぐ声が可愛いv。彼らが第2部にも出てくれたら愉しみが増えそう。
映画 WALL・E(ウォーリー) 吹替え版
2008年12月24日 映画ディズニー・ピクサーのアニメ映画『WALL・E(ウォーリー)』吹替え版を観てきた。
冒頭5分のマジシャン&ラビットの奇々怪々なアニメは何だろう?
人間が見捨てた地球で働き続けるゴミ処理ロボットのウォーリーが、宇宙船から派遣された最新型ロボットのイヴと出会い、地球と人類の運命を左右する冒険の旅に出る話。
声だけでなく、画面に漢字が出てきたりと懲った吹替え版w。
純粋でひたむきなウォーリーは、コレクションにも夢中なオタクっぷり。強気でクールなイヴは、萌えキャラにもよくいそうなツンデレっぷり。ウォーリーは仕草が可愛く、イヴは笑った顔が何て可愛いこと(^^)。オタクとツンデレが出会い、一目惚れするウォーリーに比べて、徐々にウォーリーに惹かれていくイヴの感情表現が細やか。そして早業イヴがカッコイー。
後半は一転して宇宙船の中。心を持ったロボットたちの絆が、漠然とラクに生きていた人間たちに影響を与え、人類の行く末を左右するという広大なスケールに突入、いささか面食らう。
”外来の汚染物質”に触れても人間は大丈夫なのだろうか?(放射能とか)。唐突に仲間が増えたのもよく分らない。赤ちゃんは出てきたが、子どもの姿は殆どなかった。
世界観にはどんどん引き込まれるが、昔のSFのような朴訥とした雰囲気から、よくある警鐘話に変わっていったのが残念。
CGの緻密さや美しさには目を瞠り、ロボットの仕草や表現力にも感心するが、音楽が昔の曲ばかりで詰らなく、たまに耳障りな歌もある^^;。
環境破壊やメタボなど、社会や人間への警鐘はもちろん含まれている。だがその前に、手をつないだりダンスしたりと、他者との触れ合いと協力が大切なのだよと、”絆”を忘れた大人たちへのメッセージに違いない。
そのために残された緑が、やけに眩しくほっとさせる。もはや人類はロボットに喚起されないとダメな生き物になってしまったらしい。
EDのアニメで『トトロ』が思い出された。日米、思いは皆同じ、アニメとアニメはつながっている。
コンピューターの声は小山茉美、冷たい中に情報量も喋りもたっぷり。
草刈正雄が外見ビックリの艦長を熱演。ウォーリーの声は横堀悦夫、『チーム・バチスタの栄光』のナレーションも担当した。イヴのキュートな声は園崎未恵。江原正士が冷徹なオートを、吉野裕行がやんちゃなお掃除ロボットのモーを好演。
冒頭5分のマジシャン&ラビットの奇々怪々なアニメは何だろう?
人間が見捨てた地球で働き続けるゴミ処理ロボットのウォーリーが、宇宙船から派遣された最新型ロボットのイヴと出会い、地球と人類の運命を左右する冒険の旅に出る話。
声だけでなく、画面に漢字が出てきたりと懲った吹替え版w。
純粋でひたむきなウォーリーは、コレクションにも夢中なオタクっぷり。強気でクールなイヴは、萌えキャラにもよくいそうなツンデレっぷり。ウォーリーは仕草が可愛く、イヴは笑った顔が何て可愛いこと(^^)。オタクとツンデレが出会い、一目惚れするウォーリーに比べて、徐々にウォーリーに惹かれていくイヴの感情表現が細やか。そして早業イヴがカッコイー。
後半は一転して宇宙船の中。心を持ったロボットたちの絆が、漠然とラクに生きていた人間たちに影響を与え、人類の行く末を左右するという広大なスケールに突入、いささか面食らう。
”外来の汚染物質”に触れても人間は大丈夫なのだろうか?(放射能とか)。唐突に仲間が増えたのもよく分らない。赤ちゃんは出てきたが、子どもの姿は殆どなかった。
世界観にはどんどん引き込まれるが、昔のSFのような朴訥とした雰囲気から、よくある警鐘話に変わっていったのが残念。
CGの緻密さや美しさには目を瞠り、ロボットの仕草や表現力にも感心するが、音楽が昔の曲ばかりで詰らなく、たまに耳障りな歌もある^^;。
環境破壊やメタボなど、社会や人間への警鐘はもちろん含まれている。だがその前に、手をつないだりダンスしたりと、他者との触れ合いと協力が大切なのだよと、”絆”を忘れた大人たちへのメッセージに違いない。
そのために残された緑が、やけに眩しくほっとさせる。もはや人類はロボットに喚起されないとダメな生き物になってしまったらしい。
EDのアニメで『トトロ』が思い出された。日米、思いは皆同じ、アニメとアニメはつながっている。
コンピューターの声は小山茉美、冷たい中に情報量も喋りもたっぷり。
草刈正雄が外見ビックリの艦長を熱演。ウォーリーの声は横堀悦夫、『チーム・バチスタの栄光』のナレーションも担当した。イヴのキュートな声は園崎未恵。江原正士が冷徹なオートを、吉野裕行がやんちゃなお掃除ロボットのモーを好演。
映画 椿三十郎(1962年)
2008年12月23日 映画招待券があったので、映画『椿三十郎』を観てきた。
さよならコマ東宝 ファンが選ぶ想い出の東宝名作映画フェア期間中。
ここの映画館は初めて来たが、ホルダーもないし椅子もギシギシで確かに古い。
黒澤明監督×三船敏郎主演の1962年版。モノクロフィルムで、所々で映像が中断されたり音声がイマイチな部分もあったり。
森田芳光監督×織田裕二主演の同名映画を観たのは、丁度去年の今頃。話もはっきり覚えているが、キャストが違うだけで、驚くほど同じ展開だったので面白かった。
藩の巨悪を暴こうとする若侍たちに、協力する謎の素浪人ヒーロー。若侍たちの阿呆っぷり、悪人どもの滑稽さ、女性たちの大らかさもすべて、昔も今も変わらずに可笑しい。
三十郎役の三船敏郎が「そろそろ四十郎」と言いながらもw、五十歳にも見える骨太な落ち着きぶり。飄々とした捻くれた物言いや、馬乗りにされた時の痛そうな表情が何とも可愛らしい。織田@三十郎と違うのは殺陣だろう。腰が入った力強い殺陣アクションは、相手の肉から骨まで切り裂くような重さを感じさせて息をのむ。
血飛沫を見せなかったのは、新作と同じく意図してのことだったか。ラストの室戸半兵衛との決戦で、出し過ぎだろうぐらいに夥しく流れるが、この時ばかりはモノクロに感謝だ^^;。
モノクロでも赤と白の椿の見分けは付いたが、どうやら撮影時は黒い椿を使っていたらしいw。
三船さんも若いが、皆さん、最初は誰だか分らないほどにw若々しい。
加山雄三はイイとこのお坊ちゃん風だが、田中邦衛のヒネた若者ぶりが似合っていて愉快。押入れ侍役は小林桂樹で、昔も美味しいトコどりだったw。
仲代達矢がギラギラした目を放ち、冷徹沈着な室戸半兵衛を披露。これが実に格好良くて、騙されっぷりも可愛くて、すっかり魅了された(*^。^*)。今も昔でも、アンチ・ヒーローに惹かれてしまうんだな。
「岡目八目」も含めて、三船さんの三十郎は、何やら格言めいた教訓的なものも感じさせた。
己も室戸も「抜き身の剣」。だが己のような自由な生き方は、時に虚しく腹立たしい思いをする。。”能ある鷹は爪を隠す”本来、良い刀は棹にしまっておくものだ。このご時勢、ヘタに騒ぎ立ててコトを大きくするべからず。できる侍なら、何事も衝動的にならず時を見計らい、ギリギリまで刀を抜くべからず。若侍たちの成長と将来を思った重厚な言葉に違いない。
新宿コマ劇場、シアターアプル、コマ東宝よ、我々の心に永遠あれ。
この1週間、『アラビアのロレンス』『椿三十郎』と、温故知新の映画を観る機会に恵まれた。そろそろ新作映画にいくか。
さよならコマ東宝 ファンが選ぶ想い出の東宝名作映画フェア期間中。
ここの映画館は初めて来たが、ホルダーもないし椅子もギシギシで確かに古い。
黒澤明監督×三船敏郎主演の1962年版。モノクロフィルムで、所々で映像が中断されたり音声がイマイチな部分もあったり。
森田芳光監督×織田裕二主演の同名映画を観たのは、丁度去年の今頃。話もはっきり覚えているが、キャストが違うだけで、驚くほど同じ展開だったので面白かった。
藩の巨悪を暴こうとする若侍たちに、協力する謎の素浪人ヒーロー。若侍たちの阿呆っぷり、悪人どもの滑稽さ、女性たちの大らかさもすべて、昔も今も変わらずに可笑しい。
三十郎役の三船敏郎が「そろそろ四十郎」と言いながらもw、五十歳にも見える骨太な落ち着きぶり。飄々とした捻くれた物言いや、馬乗りにされた時の痛そうな表情が何とも可愛らしい。織田@三十郎と違うのは殺陣だろう。腰が入った力強い殺陣アクションは、相手の肉から骨まで切り裂くような重さを感じさせて息をのむ。
血飛沫を見せなかったのは、新作と同じく意図してのことだったか。ラストの室戸半兵衛との決戦で、出し過ぎだろうぐらいに夥しく流れるが、この時ばかりはモノクロに感謝だ^^;。
モノクロでも赤と白の椿の見分けは付いたが、どうやら撮影時は黒い椿を使っていたらしいw。
三船さんも若いが、皆さん、最初は誰だか分らないほどにw若々しい。
加山雄三はイイとこのお坊ちゃん風だが、田中邦衛のヒネた若者ぶりが似合っていて愉快。押入れ侍役は小林桂樹で、昔も美味しいトコどりだったw。
仲代達矢がギラギラした目を放ち、冷徹沈着な室戸半兵衛を披露。これが実に格好良くて、騙されっぷりも可愛くて、すっかり魅了された(*^。^*)。今も昔でも、アンチ・ヒーローに惹かれてしまうんだな。
「岡目八目」も含めて、三船さんの三十郎は、何やら格言めいた教訓的なものも感じさせた。
己も室戸も「抜き身の剣」。だが己のような自由な生き方は、時に虚しく腹立たしい思いをする。。”能ある鷹は爪を隠す”本来、良い刀は棹にしまっておくものだ。このご時勢、ヘタに騒ぎ立ててコトを大きくするべからず。できる侍なら、何事も衝動的にならず時を見計らい、ギリギリまで刀を抜くべからず。若侍たちの成長と将来を思った重厚な言葉に違いない。
新宿コマ劇場、シアターアプル、コマ東宝よ、我々の心に永遠あれ。
この1週間、『アラビアのロレンス』『椿三十郎』と、温故知新の映画を観る機会に恵まれた。そろそろ新作映画にいくか。
映画 アラビアのロレンス
2008年12月20日 映画映画『アラビアのロレンス』(完全版・ニュープリントバージョン)を観てきた。
私にとって永遠の名画のひとつ。私の人生のバイブル。エジプト、トルコ、シリア、ヨルダン…この映画がアラブや砂漠へと私を誘った。
TVやビデオで何度も観てきたが、映画館で一挙に観るのは初めて。デヴィッド・リーン監督の生誕100周年記念に感謝する。
初日とあって老若男女で混みあう。初回は自由席のため後方を確保。
第一次世界大戦中。英国よりアラビアに派遣されたT.E.ロレンスが、トルコからの独立を図るアラブの部族をまとめあげアラブ軍を指揮。ゲリラ戦法を駆使して成果をあげていくが、ロレンスの苦悩と喪失感は増していく。
インターミッション5分、オーバーチュア3分×2回を含めて約4時間のボリューム。全く飽きずに集中させて面白かったが、観終わった後はちょっとヘトヘト^^;。
観た時の自分の年齢によって、映画の印象も変わるという。昔と違って、関連書籍を読み予備知識もちょっぴりある今では、内容がとても分り易く、現社会の状況や指導者にも照らし合わせて苦笑がおきた。
これだけの長さと壮大な自然と迫力ある戦闘のスケール。今もし作られるとしたら、『レッド・クリフ』みたいな前後編となっていただろうか。アラブの歴史初心者にもお勧めしたい大作である。
全編、英語だらけで、アラビア語やトルコ語などが使われていないのが残念。アラブの言語や文化に長け、人をその気にさせる会話術も心得、強い意志で皆を先導しやり遂げるロレンスは確かにアラブが必要としたヒーローかもしれない。まるで”ブルー・アイズ・ホワイト・ドラゴン”の如きwカリスマぶり。
ピーター・オトゥールが、潔癖でエキセントリックでナイーブな魅力を放ち、正気と狂気の二面性を巧みに演じきる。彼のクレジットが中盤にあったのにようやく気づいた。
アリ役のオマー・シャリフはさしずめブラック・ドラゴンか。野生的な格好良さに惹かれていたが、今回、ロレンスを献身的に支え励ます包容力と、知的な優しい眼差しにも見惚れてしまった(*^。^*)。
アリ×ロレンスの信頼以上の何かが感じられる関係は、今でもこの作品の真骨頂だと思う。
今回、ロレンスのイメージが今までとちょっと違ってきた。誠実で真面目だが、嘘つきでペテン師でもある男。誰よりも情熱的に戦うが、喪失と挫折を味わうとすぐに逃げ出す。昇進を断るも、煽てられて受け入れる。ヒーローではないと言いつつ、自分はただの人間ではないと豪語する。神だと言わんばかりに振舞うが、デラア事件で自分はただの人間に過ぎないと退く。理想と現実、アラブとイギリス、神と人間、生と死の間で、常に彼は矛盾と混迷を内包させていた。
それは世界情勢にもいえる。歴史は常に”約束”と”破綻”で繰り返される。トルコと戦うアラブに加担することで、アラビア掌握を考えていたイギリス。だが上官はロレンスに嘘をつき、嘘を承知でロレンスはアラブ人にまた嘘をつく。この世界も男たちも、みんな”嘘”で塗りこまれている。そういや映画には”女”が殆ど出てこなかったw。
アラブでは狡猾なファイサル王子が、嘘だと悟られずに嘘をつくから厄介だ。彼はロレンスを労いながらも、”若者”は情熱的に戦い、その後の会議は”老人”の役目だと、ロレンスを厄介払い。ロレンスの上官・アレンビー将軍は保身と戦後を考え、都合が悪くなり面倒になるとさっさと逃げ出す。日本の指導者と同じじゃんw。
あなたを砂漠にひきつけているのは何かと問われ、”清潔”だからだと答えたロレンス。大画面はこれ以上ない美しさと神々しさで、本物の大自然を映し出す。太陽も闇も、砂漠も砂埃もヤシも井戸も何もかも、ちっぽけな人間など飲み込んで、時を裏切ることない永遠の存在なのだ。そこに生きるベドウィンも、楽しみの為に分け前の為に戦いに参加し、冬は家で過ごすという自然体、常に自己に忠実で”正直”だ。
CGやVFXもない時代、マンパワーやセットで街並みや群集を作り出し、スタッフは本物で勝負した。
モーリス・ジャールのエキゾチックで美しい音楽も、我々を砂漠とアラブに誘い、永遠に不滅である。
ロビーに、3パターンのポスターが展示。うち1枚には、来日されたモーリス・ジャールの生サイン入り。
売店にてユニセフ募金をすると特製ポストカード(3種1セット)プレゼント(数量限定)。ポスターの絵柄。
 ̄ ̄ ̄
劇場版『ボトムズ』前夜祭チケットのため、朝から新宿ピカデリーへ。『レスキュー』初日舞台挨拶絡みで、8時半前から開いていてビックリ。早めに来ていたSくんがゲットしていてくれた。ありがとうです。
明日夜は忘年会、来月は前夜祭と『ボトムズ』もついに発進。郷田さんにもお会いできるし、高橋良輔監督ともお久しぶりだ。
私にとって永遠の名画のひとつ。私の人生のバイブル。エジプト、トルコ、シリア、ヨルダン…この映画がアラブや砂漠へと私を誘った。
TVやビデオで何度も観てきたが、映画館で一挙に観るのは初めて。デヴィッド・リーン監督の生誕100周年記念に感謝する。
初日とあって老若男女で混みあう。初回は自由席のため後方を確保。
第一次世界大戦中。英国よりアラビアに派遣されたT.E.ロレンスが、トルコからの独立を図るアラブの部族をまとめあげアラブ軍を指揮。ゲリラ戦法を駆使して成果をあげていくが、ロレンスの苦悩と喪失感は増していく。
インターミッション5分、オーバーチュア3分×2回を含めて約4時間のボリューム。全く飽きずに集中させて面白かったが、観終わった後はちょっとヘトヘト^^;。
観た時の自分の年齢によって、映画の印象も変わるという。昔と違って、関連書籍を読み予備知識もちょっぴりある今では、内容がとても分り易く、現社会の状況や指導者にも照らし合わせて苦笑がおきた。
これだけの長さと壮大な自然と迫力ある戦闘のスケール。今もし作られるとしたら、『レッド・クリフ』みたいな前後編となっていただろうか。アラブの歴史初心者にもお勧めしたい大作である。
全編、英語だらけで、アラビア語やトルコ語などが使われていないのが残念。アラブの言語や文化に長け、人をその気にさせる会話術も心得、強い意志で皆を先導しやり遂げるロレンスは確かにアラブが必要としたヒーローかもしれない。まるで”ブルー・アイズ・ホワイト・ドラゴン”の如きwカリスマぶり。
ピーター・オトゥールが、潔癖でエキセントリックでナイーブな魅力を放ち、正気と狂気の二面性を巧みに演じきる。彼のクレジットが中盤にあったのにようやく気づいた。
アリ役のオマー・シャリフはさしずめブラック・ドラゴンか。野生的な格好良さに惹かれていたが、今回、ロレンスを献身的に支え励ます包容力と、知的な優しい眼差しにも見惚れてしまった(*^。^*)。
アリ×ロレンスの信頼以上の何かが感じられる関係は、今でもこの作品の真骨頂だと思う。
今回、ロレンスのイメージが今までとちょっと違ってきた。誠実で真面目だが、嘘つきでペテン師でもある男。誰よりも情熱的に戦うが、喪失と挫折を味わうとすぐに逃げ出す。昇進を断るも、煽てられて受け入れる。ヒーローではないと言いつつ、自分はただの人間ではないと豪語する。神だと言わんばかりに振舞うが、デラア事件で自分はただの人間に過ぎないと退く。理想と現実、アラブとイギリス、神と人間、生と死の間で、常に彼は矛盾と混迷を内包させていた。
それは世界情勢にもいえる。歴史は常に”約束”と”破綻”で繰り返される。トルコと戦うアラブに加担することで、アラビア掌握を考えていたイギリス。だが上官はロレンスに嘘をつき、嘘を承知でロレンスはアラブ人にまた嘘をつく。この世界も男たちも、みんな”嘘”で塗りこまれている。そういや映画には”女”が殆ど出てこなかったw。
アラブでは狡猾なファイサル王子が、嘘だと悟られずに嘘をつくから厄介だ。彼はロレンスを労いながらも、”若者”は情熱的に戦い、その後の会議は”老人”の役目だと、ロレンスを厄介払い。ロレンスの上官・アレンビー将軍は保身と戦後を考え、都合が悪くなり面倒になるとさっさと逃げ出す。日本の指導者と同じじゃんw。
あなたを砂漠にひきつけているのは何かと問われ、”清潔”だからだと答えたロレンス。大画面はこれ以上ない美しさと神々しさで、本物の大自然を映し出す。太陽も闇も、砂漠も砂埃もヤシも井戸も何もかも、ちっぽけな人間など飲み込んで、時を裏切ることない永遠の存在なのだ。そこに生きるベドウィンも、楽しみの為に分け前の為に戦いに参加し、冬は家で過ごすという自然体、常に自己に忠実で”正直”だ。
CGやVFXもない時代、マンパワーやセットで街並みや群集を作り出し、スタッフは本物で勝負した。
モーリス・ジャールのエキゾチックで美しい音楽も、我々を砂漠とアラブに誘い、永遠に不滅である。
ロビーに、3パターンのポスターが展示。うち1枚には、来日されたモーリス・ジャールの生サイン入り。
売店にてユニセフ募金をすると特製ポストカード(3種1セット)プレゼント(数量限定)。ポスターの絵柄。
 ̄ ̄ ̄
劇場版『ボトムズ』前夜祭チケットのため、朝から新宿ピカデリーへ。『レスキュー』初日舞台挨拶絡みで、8時半前から開いていてビックリ。早めに来ていたSくんがゲットしていてくれた。ありがとうです。
明日夜は忘年会、来月は前夜祭と『ボトムズ』もついに発進。郷田さんにもお会いできるし、高橋良輔監督ともお久しぶりだ。
映画 まぼろしの邪馬台国
2008年12月13日 映画いただいた無料券を消化しようと^^;、映画『まぼろしの邪馬台国』を息子と一緒に観てきた。
2時間半の長作。以前観た吉永小百合の『北の零年』のイヤ~な記憶が蘇り、観る前から気乗りせず。
目の見えぬ傍若無人な男との出会いにより、仕事や家族を得て、己の役割を果たしながら生きる女の姿を描く。
事実に基づいたフィクションとあるが、キャラクターがかなり誇張され、リアリティも何もかも薄っぺらく、単なるロマンを追及した男女の夢物語となっていた。
本物の宮崎康平氏や当時の九州男児の誰もがそうだとは思いたくないが、竹中直人が演じた宮崎康平はあまりに強烈な個性で辟易^^;。人を思うままに使い捲り、感情的で我が儘邦題の傍若無人ぶり。後先も考えず、思いつきでバスガールやバナナ作りをするだけで満足。島原鉄道の社長だったとは知らなかったが、辞めてからのお金のことは無頓着。まさに”大きなこども”で、前妻が逃げ出した気持ちもよく分る。観ながら腹立たしさが煮えたぎり、早いトコくたばってしまえと思ったり^^;。
吉永小百合演じる和子が康平の家にやってきて仕事の手伝いや世話をするが、自分でも言ってるように、何でこうなったのか分らず。一度だけ卵を投げつけた場面で爽快な気分になったが、その後は何事も無かったように言われるままに動く。康平の強引さや天衣無縫さに惹かれたという場面もなく、和子の気持ちの揺れや感情が描かれていない。男に尽くす女を見せたいのだろうが、我慢してる様子もない淡白な執事のような和子には、女としての共鳴さえわかない。
二人で邪馬台国めぐりをする間、3歳と乳飲み子の世話はいったい誰がしていたんだろう? 保育所の話もなく、社長退任後は誰もが冷たい態度で接していたし養育してくれる人も見つからないハズ。生活費にも困っていた状態なのに、研究費や探索費はどこから出ていたのだろう? 有力者に無心をするにも限度があるし。和子の衣装も豪華で取り替えすぎ、コートやスーツをいったい何着持っているのか? あんなに閉鎖的な劣悪の環境で、子供達はグレもせず反抗もせずによくぞ育ったもんだ。
そういった現実感は全く無視されたままで、映画はひたすらロマンを追及するのみ。著書で賞を取ったという、華やかな結果論だけが強調される。どんなに性悪な男でも賞を取れば、掌を返したようにもてはやされるのだろうか。
賞を取った件の本は未読だが、邪馬台国研究の内容やアプローチは映画の説明では分り辛く、興味も沸いてこない。あの本だって殆ど和子の功労のようなもの。
和子は私の母と同世代だが、随分と恵まれた人生だったといえよう。吉永小百合は30代、40代を演じるが、見た目は誤魔化せるとして、細い体型と軽快な身のこなしには驚かされた。小百合さんはラフな格好のほうが若々しく見える。
でもファンはきっと、吉永小百合の”卑弥呼”をどうしても見たかったに違いない。そのためにこんな長々としたダルイ映画を作ったんだろうな^^;。
康平と和子が歩いた8年間、壮大で幻想的な風景は確かに別世界のように美しかった。だがその間、二人の小さな子供たちはほったらかし、どのような生活をして育ってきたかと思うと可哀想でならない。子供より、夫をとることができた和子は幸せ者である。ホントに幻想的で別世界のようなお話だった。
2時間半の長作。以前観た吉永小百合の『北の零年』のイヤ~な記憶が蘇り、観る前から気乗りせず。
目の見えぬ傍若無人な男との出会いにより、仕事や家族を得て、己の役割を果たしながら生きる女の姿を描く。
事実に基づいたフィクションとあるが、キャラクターがかなり誇張され、リアリティも何もかも薄っぺらく、単なるロマンを追及した男女の夢物語となっていた。
本物の宮崎康平氏や当時の九州男児の誰もがそうだとは思いたくないが、竹中直人が演じた宮崎康平はあまりに強烈な個性で辟易^^;。人を思うままに使い捲り、感情的で我が儘邦題の傍若無人ぶり。後先も考えず、思いつきでバスガールやバナナ作りをするだけで満足。島原鉄道の社長だったとは知らなかったが、辞めてからのお金のことは無頓着。まさに”大きなこども”で、前妻が逃げ出した気持ちもよく分る。観ながら腹立たしさが煮えたぎり、早いトコくたばってしまえと思ったり^^;。
吉永小百合演じる和子が康平の家にやってきて仕事の手伝いや世話をするが、自分でも言ってるように、何でこうなったのか分らず。一度だけ卵を投げつけた場面で爽快な気分になったが、その後は何事も無かったように言われるままに動く。康平の強引さや天衣無縫さに惹かれたという場面もなく、和子の気持ちの揺れや感情が描かれていない。男に尽くす女を見せたいのだろうが、我慢してる様子もない淡白な執事のような和子には、女としての共鳴さえわかない。
二人で邪馬台国めぐりをする間、3歳と乳飲み子の世話はいったい誰がしていたんだろう? 保育所の話もなく、社長退任後は誰もが冷たい態度で接していたし養育してくれる人も見つからないハズ。生活費にも困っていた状態なのに、研究費や探索費はどこから出ていたのだろう? 有力者に無心をするにも限度があるし。和子の衣装も豪華で取り替えすぎ、コートやスーツをいったい何着持っているのか? あんなに閉鎖的な劣悪の環境で、子供達はグレもせず反抗もせずによくぞ育ったもんだ。
そういった現実感は全く無視されたままで、映画はひたすらロマンを追及するのみ。著書で賞を取ったという、華やかな結果論だけが強調される。どんなに性悪な男でも賞を取れば、掌を返したようにもてはやされるのだろうか。
賞を取った件の本は未読だが、邪馬台国研究の内容やアプローチは映画の説明では分り辛く、興味も沸いてこない。あの本だって殆ど和子の功労のようなもの。
和子は私の母と同世代だが、随分と恵まれた人生だったといえよう。吉永小百合は30代、40代を演じるが、見た目は誤魔化せるとして、細い体型と軽快な身のこなしには驚かされた。小百合さんはラフな格好のほうが若々しく見える。
でもファンはきっと、吉永小百合の”卑弥呼”をどうしても見たかったに違いない。そのためにこんな長々としたダルイ映画を作ったんだろうな^^;。
康平と和子が歩いた8年間、壮大で幻想的な風景は確かに別世界のように美しかった。だがその間、二人の小さな子供たちはほったらかし、どのような生活をして育ってきたかと思うと可哀想でならない。子供より、夫をとることができた和子は幸せ者である。ホントに幻想的で別世界のようなお話だった。
映画 俺たちに明日はないッス
2008年12月1日 映画映画『俺たちに明日はないッス』を観てきた。映画デーを待ち焦がれた。
去年この映画館で『陸に上がった軍艦』を観たが、その時と同じような客層だったのが意外^^;。もっと若者が多いかと思ってた。
パンフはしょぼい。ポスターに舞台挨拶時の登壇者のサイン。
高校生男女の”モンモン”とした日々を、友情と”性”を交えて描いた群像劇。
さそうあきらが15年前に描いた同名漫画短編集から3篇を、監督のタナダユキが「やりたい」と熱望して映画化。
カッコ悪い男子が3人。前半は遠藤雄弥@峯、中盤は草野イニ@安藤、後半は柄本時生@比留間がお当番(!)。
先ずは遠藤雄弥のセッ○ス・シーンw。紅潮しながらも真っ裸のエンヤがヤることヤってくれる。男が喘いでどーする!? でも色っぽ~い(^.^)。鎧も何もかもかなぐり捨ててのエンヤの演技がみずみずしい。冬服姿も見たかった。ズッキーの『大奥 百花繚乱』よりは過激で生々しかったなw。ズッキー、エンヤとヤったから、『シャカリキ!』チームで残るは、ちゃんなか?(笑)
草野さんは色々な意味で美味しい役どころだが、後半は別人と化してビックリw。
主人公の男子が、あんなにも性欲丸出しでヤりたがる破天荒キャラなのも珍しい。酒も煙草もやるし教師まで殴るが、特に不良ってわけでもなく、ただのバカなフツーの子。アタマもアソコも役立たずだが、役には立つ男の子。柄本くんが自然体でのびのび。
年上女が出てこないのがフシギ。初潮や処女や初体験のイタさはアッサリ。女性監督であっても、女子の目線で見てはダメらしい^^;。
夏から秋冬、そして春。3人とも其々に色々なモノを失った。失うものがあればあるほど、コドモはオトナに近づくのかもしれない。
「明日」を見ないで、がむしゃらにひたむきに、純粋に汚く生きられるのは、青春のほんの一時。「明日」を考えた時から、眩しい青春の日々は終わりをつげるのだろう。
主題歌はアレンジされた南沙織の「17歳♪」。『ラムネ』の舞台に出てこなかったのがフシギ。
かつて、米映画『俺たちに明日はない』が私の青春に衝撃を与えたが、『ないッス』は私のかつての青春に回顧を与えそうだ。
これ、R-15だったのか。そのうちTVドラマにもなりそうだが、子供にはまだ見せたくないw。
去年この映画館で『陸に上がった軍艦』を観たが、その時と同じような客層だったのが意外^^;。もっと若者が多いかと思ってた。
パンフはしょぼい。ポスターに舞台挨拶時の登壇者のサイン。
高校生男女の”モンモン”とした日々を、友情と”性”を交えて描いた群像劇。
さそうあきらが15年前に描いた同名漫画短編集から3篇を、監督のタナダユキが「やりたい」と熱望して映画化。
カッコ悪い男子が3人。前半は遠藤雄弥@峯、中盤は草野イニ@安藤、後半は柄本時生@比留間がお当番(!)。
先ずは遠藤雄弥のセッ○ス・シーンw。紅潮しながらも真っ裸のエンヤがヤることヤってくれる。男が喘いでどーする!? でも色っぽ~い(^.^)。鎧も何もかもかなぐり捨ててのエンヤの演技がみずみずしい。冬服姿も見たかった。ズッキーの『大奥 百花繚乱』よりは過激で生々しかったなw。ズッキー、エンヤとヤったから、『シャカリキ!』チームで残るは、ちゃんなか?(笑)
草野さんは色々な意味で美味しい役どころだが、後半は別人と化してビックリw。
主人公の男子が、あんなにも性欲丸出しでヤりたがる破天荒キャラなのも珍しい。酒も煙草もやるし教師まで殴るが、特に不良ってわけでもなく、ただのバカなフツーの子。アタマもアソコも役立たずだが、役には立つ男の子。柄本くんが自然体でのびのび。
年上女が出てこないのがフシギ。初潮や処女や初体験のイタさはアッサリ。女性監督であっても、女子の目線で見てはダメらしい^^;。
夏から秋冬、そして春。3人とも其々に色々なモノを失った。失うものがあればあるほど、コドモはオトナに近づくのかもしれない。
「明日」を見ないで、がむしゃらにひたむきに、純粋に汚く生きられるのは、青春のほんの一時。「明日」を考えた時から、眩しい青春の日々は終わりをつげるのだろう。
主題歌はアレンジされた南沙織の「17歳♪」。『ラムネ』の舞台に出てこなかったのがフシギ。
かつて、米映画『俺たちに明日はない』が私の青春に衝撃を与えたが、『ないッス』は私のかつての青春に回顧を与えそうだ。
これ、R-15だったのか。そのうちTVドラマにもなりそうだが、子供にはまだ見せたくないw。
劇場版 BLEACH Fade to Black 試写会
2008年11月30日 映画劇場版『BLEACH(ブリーチ)Fade to Black 君の名を呼ぶ』の試写会&舞台挨拶へ行ってきた。
お誘いいただきありがとうですm(__)m。マスコミ関係多し。
去年だったらもっと気合が入っていたかもw。横通路側の出入りし易い座席へ。
最初にスタッフ&キャストの舞台挨拶。「冬休み前の恒例行事w」「完成ほやほや」と司会者。登壇者は左から、久保帯人(原作者)伊藤健太郎(阿散井恋次)折笠富美子(朽木ルキア)森田成一(黒崎一護)平野綾(姉)阿部記之(監督)。敬称略。ゲストは違えど、去年の初日舞台挨拶を思い出すなぁ。
阿部監督は「映画3作目は原点に立ち返る」見どころは「一護のドラマ」「ルキアとゲストキャラの絆」「各死神たちの見せ場」と語る。
久保先生はサブタイトルを付けられたそうだが、これの意味合いについて深い言葉やネタバレしそうなことなど。
森田さんは「自分でやって泣いてしまいました」「感涙必至。ハンカチを用意して」と太鼓判。持っていたムービーガイドの宣伝も。TVアニメ5年目突入で、今回は「普段の一護より高めの声かも」と演技の違いを語る。
折笠さんは「懐かしいTVアニメのシーンが出てくる」「最後はあったかい感じ」。”さよなら、ルキア”について「桜が咲く前にお別れかと思いました」で爆笑させる。
伊藤さんは、記憶を失う恋次のことで「薄情だ」と森田さんに突っこまれ、演じ手として恋次にツッコミを入れてた模様w。
平野さんは「ブリーチ・ファミリーにちょっと入れて光栄です」と嬉しそう。劇場版の台本が分厚かったこと、弟役の神谷浩史さんに暖かく見守って頂いたことを話す。
恒例の「ブリーチ・コール」。初体験の平野さんに説明する森田さんw。森田さんの威勢のいい「ブリーチ!」の後、会場も「ブリーチ!」。
マスコミによるフォト・セッション。出演者が再登場、横通路に並ぶ。武器の模型板を其々持つが、後ろも塗っておけばいいのに~。看板を前の席に付けてポーズ。「元気よく!」が合言葉(笑)。森田さんが率先して盛り上げ、ムービーでも「ブリーチ!」。武器を上に挙げたり、観客は右手グーを上に挙げたり。終了後時計を見たら30分も経過。
 ̄
上映開始。
死神たちから一護とルキアの記憶が消える中、ルキアを救うため、一護が孤独な戦いを続ける話。
昨日観た『猫ラーメン大将』の記憶が抜けぬので、コンが”大将”とカブルカブルw。一護がさしずめ田中さん!? コンが笑いと癒しと哀しみ(?)を一手に引き受ける。古谷徹さんも流石だったが、真殿光昭の豊かな怪演も素晴らしい。
『仮面ライダー電王』では”記憶こそ時間”だったが、この劇場版では、”記憶”以上のものがあるのだと真っ向から挑戦。恋次やルキアの言動が納得させる。リュウタロスもどきのキャラもいたけど^^;。
原作は読んでないので、先日TV録画した『BLEACHナイト』を観ておいてよかった。凛々しい格好を披露した浦原喜助がナビゲーター。三木眞一郎の出番が多し。
マユリとの関係は、後で原作に熟知した知人から伺った。TVアニメでの説明はまだだっけ?
ルキアがやたらブサイクなのが哀しい^^;。劇場版なのだし、もっと可憐に描いて欲しかった。
オリキャラ姉は『サイボーグ009』のヘレナの匂い。
死神たちは卍解オンパレード。出てこなかった死神は記憶に作用された? 藍染たちの裏切りや出奔も無かったことになっているのか?^^;
稲田徹が犬だけでなく猿もやっていた(笑)。
「大切な仲間」以上の思いがあることをやっと意識する一護。一護以上に、今回はルキアが叫んでいた。折笠さん熱演。
公開後レディースデーに観ようと思ってたので、今回観ることができて満足。待ち時間もありがとうです、Hさん。
お誘いいただきありがとうですm(__)m。マスコミ関係多し。
去年だったらもっと気合が入っていたかもw。横通路側の出入りし易い座席へ。
最初にスタッフ&キャストの舞台挨拶。「冬休み前の恒例行事w」「完成ほやほや」と司会者。登壇者は左から、久保帯人(原作者)伊藤健太郎(阿散井恋次)折笠富美子(朽木ルキア)森田成一(黒崎一護)平野綾(姉)阿部記之(監督)。敬称略。ゲストは違えど、去年の初日舞台挨拶を思い出すなぁ。
阿部監督は「映画3作目は原点に立ち返る」見どころは「一護のドラマ」「ルキアとゲストキャラの絆」「各死神たちの見せ場」と語る。
久保先生はサブタイトルを付けられたそうだが、これの意味合いについて深い言葉やネタバレしそうなことなど。
森田さんは「自分でやって泣いてしまいました」「感涙必至。ハンカチを用意して」と太鼓判。持っていたムービーガイドの宣伝も。TVアニメ5年目突入で、今回は「普段の一護より高めの声かも」と演技の違いを語る。
折笠さんは「懐かしいTVアニメのシーンが出てくる」「最後はあったかい感じ」。”さよなら、ルキア”について「桜が咲く前にお別れかと思いました」で爆笑させる。
伊藤さんは、記憶を失う恋次のことで「薄情だ」と森田さんに突っこまれ、演じ手として恋次にツッコミを入れてた模様w。
平野さんは「ブリーチ・ファミリーにちょっと入れて光栄です」と嬉しそう。劇場版の台本が分厚かったこと、弟役の神谷浩史さんに暖かく見守って頂いたことを話す。
恒例の「ブリーチ・コール」。初体験の平野さんに説明する森田さんw。森田さんの威勢のいい「ブリーチ!」の後、会場も「ブリーチ!」。
マスコミによるフォト・セッション。出演者が再登場、横通路に並ぶ。武器の模型板を其々持つが、後ろも塗っておけばいいのに~。看板を前の席に付けてポーズ。「元気よく!」が合言葉(笑)。森田さんが率先して盛り上げ、ムービーでも「ブリーチ!」。武器を上に挙げたり、観客は右手グーを上に挙げたり。終了後時計を見たら30分も経過。
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上映開始。
死神たちから一護とルキアの記憶が消える中、ルキアを救うため、一護が孤独な戦いを続ける話。
昨日観た『猫ラーメン大将』の記憶が抜けぬので、コンが”大将”とカブルカブルw。一護がさしずめ田中さん!? コンが笑いと癒しと哀しみ(?)を一手に引き受ける。古谷徹さんも流石だったが、真殿光昭の豊かな怪演も素晴らしい。
『仮面ライダー電王』では”記憶こそ時間”だったが、この劇場版では、”記憶”以上のものがあるのだと真っ向から挑戦。恋次やルキアの言動が納得させる。リュウタロスもどきのキャラもいたけど^^;。
原作は読んでないので、先日TV録画した『BLEACHナイト』を観ておいてよかった。凛々しい格好を披露した浦原喜助がナビゲーター。三木眞一郎の出番が多し。
マユリとの関係は、後で原作に熟知した知人から伺った。TVアニメでの説明はまだだっけ?
ルキアがやたらブサイクなのが哀しい^^;。劇場版なのだし、もっと可憐に描いて欲しかった。
オリキャラ姉は『サイボーグ009』のヘレナの匂い。
死神たちは卍解オンパレード。出てこなかった死神は記憶に作用された? 藍染たちの裏切りや出奔も無かったことになっているのか?^^;
稲田徹が犬だけでなく猿もやっていた(笑)。
「大切な仲間」以上の思いがあることをやっと意識する一護。一護以上に、今回はルキアが叫んでいた。折笠さん熱演。
公開後レディースデーに観ようと思ってたので、今回観ることができて満足。待ち時間もありがとうです、Hさん。