映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』を観てきた。

戦争反対と日米講和を唱えながら、連合艦隊司令長官として開戦の火ぶたを切ることになった軍人・山本五十六の半生を、若き新聞記者の視点を伴って描く。

戦闘シーンよりも、戦争はこうやって作られることを見せた“戦争映画”であった。
海戦よりも空中シーンが印象的で、山本の最期を思うに、彼は海と同時に空も愛した人だったのかなと思う。
「日独伊三国同盟」の締結から「真珠湾攻撃」に至るまでの、強硬派の陸軍と異を唱える山本や井上成美や米内光政、世論を煽るマスコミと不景気で戦争歓迎する国民の動きが、分り易い形で描かれていて、戦争への道を辿る“愚かな日本人たち”の姿をあらためて知ることはできた。

映画では永野軍令部総長や南雲司令長官を悪役に描いているようだが、温厚な良識人として描かれる山本も司令長官としてはいささか歯痒く情けない。
作戦指示も目的も不徹底で確認作業もせず、信頼しているのか他人任せで、上層部ではあまり人望がなかったように見える。赤城や飛龍が戦火を浴びてる間、後方旗艦で参謀長と将棋をさしていたりと、戦闘中に“命をかける”様子が殆ど見受けられない。
むしろミッドウェー海戦後の山本は、どこか冷めた様子で俯瞰している雰囲気がある。母艦は沈んでも乗員の命が助かればよいと。だから山口司令官が艦と運命を共にしたと聞いた時は驚いたようだが、山本の意志は彼には伝わっていなかったようだ。
家族には優しい父親であり、甘味処の少女にも情けをかけるが、どうも市勢の切迫した様子には疎かったようだ。
若い将兵を励ます名目で前線基地視察の折にも、護衛を殆どつけない搭乗機に乗り込む。この無謀さに“自殺”という文字がちらつく。常に遺書を記していたというが、己の意志とは逆行して堕ちていく日本と我が身の運命を嘆いていたのだろうか。
山本の裏の顔、玄人好きで賭け事好きでやんちゃな遊び人な人柄が映画ではカットされていたのがちょっと残念。

そもそも戦争反対の信念を貫きたいなら、軍に留まるべきではなく、戦いとは別の道で異を唱え、講和の道を探るべきだったと思う。
真珠湾攻撃は米空母がおらず“失敗”とし、侍魂から奇襲は本意ではなかったという山本だが、黒島の作戦を立案し実行にうつしたのは山本だし、結果的にマスコミや国民を狂喜乱舞させ、戦争を助長させた張本人でもあるのだ。
山本五十六も戦後生きていたら、立派な戦犯であろう。
彼のような傑物が、日本の真のリーダーとして必要などとはとてもいえまい。
それは東京日報の若き記者・真藤にもあてはまる。彼が山本の話に影響を受け好戦報道に疑問視するも、結局は兵士として借り出されて何もできない。
個人がいかに反戦の考えや高尚な理想をもっていても、軍や政治やマスコミの中では淘汰され巻き込まれ利用される、という現実を知ることはできた。
戦争は個人の力では避けられない。上の首を全てすげかえねばダメなのだ。
もし本当に早期講和を望むのなら、草加拓海のように軍から離れ命をかけて、過激な方法を選ばねばならなかったかもしれない。

役所広司は存在感たっぷりでまさに日本人好み。ただ、私が描いていたイメージとは少々違う。玉木宏は誠実な雰囲気。
役所さんと玉木さんのシーンを観ると、『ローレライ』『オリオン』の潜水艦艦長同士ガチ対決だ!と小躍りしそうになったw。
柄本明と柳葉敏郎も戦争映画には欠かせない。どうせなら“三羽ガラス”シリーズで、井上成美や米内光政が主人公の映画も作っていただきたい。
吉田栄作と椎名桔平が実直に好演。阿部寛の山口多聞は、某同人誌から抜け出たようなw長身イケメンの海軍軍人ぶりで、また多聞ファンを増やしそうだw。
お目当てのD-BOYSの三人。五十嵐隼士と碓井将大は零戦パイロットで、五十六と同じ長岡出身と長州の山口出身が出番を分けたw。ラッシーは力強い眼力がステキ。碓井は明るい笑顔が印象的。柳浩太郎はカメラマン役なのか台詞はひと言。

海上自衛隊の協力もあり、呉や江田島の風景が懐かしく思えた。あそこの館内でもう少し五十六さんや井上さんの写真を見ておきたかったな。
『仮面ライダー×スーパー戦隊 クエスト』に行ってきた。

仮面ライダーバトル ガンバライド&スーパー戦隊バトル ダイスオーDXの夢のコラボ。
カードとスイッチを駆使してクエストクリアを目指すイベント。
カード対戦にはあまり興味はないが、子どもの付き合い。

来場者プレゼントは、イベント特製のアストロスイッチ(クリアバージョン)とカードセット。
スイッチは6番~9番まであり、貰ったのは7番と8番。
高いチケット代に、スイッチとカードが含まれているのか^^;。

このスイッチとカードが、会場内のクイズ問題を解くのに必要となる。
指令1が、ラビットハッチにあるスイッチヒントボックスにスイッチをセット。
指令2が、仮面ライダーヒントボックスにガンバライドカードをスキャン。
指令3が、スーパー戦隊ヒントボックスにダイスオーカードをスキャン。
スイッチをセットするのも、カードをスキャンするのも、はじめての体験w。
周りの子どもたちは手馴れたもんだw。
クイズの答えは、ヒントもあるし、私でもすぐに解る簡単なもの。
仮面ライダー&スーパー戦隊の夢の対戦シーンのジオラマが展示されているが、そのヒーロー達のどこかにもヒントが隠されている。
全てを解き終えたら、クエストゴールへ。全問正解すると「クエストクリア!」クリアファイルをゲット。“ちりがみはかせ”って!?

他には、全カードが見られる一大ラボや、バトルゾーンやバトルコロシアムなど。
撮影コーナーが人気で、アプリがなくても“宇宙”をバックに撮れるのは面白い。

ステージゾーンでは、バトルコロシアムと爆笑ヒーローステージを時間制で開催。
「爆笑!ヒーローステージ」は30分前に会場前に行ってると床内で座れる。
“ハカセ”なショッカーのMCが、テンション高くてマイペース。
前座で、仮面ライダーGIRLSが登場、2曲を唄ってくれた。子ども客相手だと手拍子があまり沸かない。フォーゼGIRLがこのステージで初お披露目だったらしい。可愛い娘の登場に、お父さんたちが喜んでいたようだw。
本ステージは、ショッカー隊員養成学校のコメディ。怪人たちが生徒役。水族館のペンギンまで登場。昔流行のタライ落ちなんてのもありw。仮面ライダーフォーゼが上から落ちて見事に着地。海賊戦隊ゴーカイジャーのレッドもきて、一緒に友達の印をする光景が見れたw。シャドームーンが現れたり、ゴセイレッドやプトティラコンボまできたりと、わけのわからん展開に。お約束は子どもたちの歓声とスイッチ。ヒーローたちのアクションもあって、子どもたちは満足気だった模様。

ちなみに、入場時に貰ったセブンイレブンの仮面ライダースタンプラリーは、昨年中に既にやり終えた。フォーゼ3ステイツに電王ソードフォームは欠かせない。

その後は子供とサンシャインで買い物したり食事したり。
スタンプは8月の後楽園イベントの時と同じものだったw。
海賊戦隊ゴーカイジャーショー シリーズ第4弾『バスコ現る!空中都市真冬の大激突!!』&お正月舞台挨拶に行ってきた。

新年一発目のゴーカイジャーショー! チケットは即完売だったらしい。
入口でゴーカイレッドと握手&撮影。

ナビィの「あけましておめでとう」挨拶からスタート。
内容は12月に観たものと同じ。
“空中都市ナイトメアーズ”のお宝を手に入れようとするゴーカイジャーたちの前に、ザンギャックと、同じ宝を狙うバスコが立ち塞がる話。
細かいところは忘れていたが、ブルーにお姫様抱っこされるピンクとか、倒れたレッドを踏みつけるバスコとか、ちょっとウケたw。
ブーマのアップ映像に胸が熱くなったり。
最後はオマケの金&銀戦士のラッシュ。
金テープが派手に舞った。


ショー終了後、小澤亮太(ゴーカイレッド/キャプテン・マーベラス役)と池田純矢(ゴーカイシルバー/伊狩鎧役)によるお正月舞台挨拶。

「行くぜ!鎧!」「おう!」で、ポーズをして現れた二人。「あけまして」「おめでとう」コール&レスポンス。亮太くんは3日前に観たばかりだが、今日はちゃんとマベちゃんの顔してるv。
初めて地球にいらしたマーベラスの感想は「カレーライスを食べ損ねた」「鎧と会って、色んな絆を貰った」。憧れの海賊になった鎧の感想は「ま~嬉しかった!」(笑)「日々の鍛錬と修行を惜しまない」とテンション高い。マベちゃんからエライと褒められたが、トレーニングはどうだろう?と疑問符がw。
今年は21日から映画で「ギャバンと」「ギャバンさんとです」と、28日からは「決めるぜファイナルウェーブ」が控える。鎧が「伊狩鎧が率いる楽しいゴーカイジャーメンバー」「伊狩鎧と楽しい仲間たち」と妙なテンションで告知しw、マベちゃんも「纏めやがったな」と苦笑w。チケットはチェックしてと、マベちゃんは「ググっちゃって」。
テレビはいよいよ佳境。鎧が「皇帝陛下も出てきて」と言うと「あのヤロ」とマベちゃん。「打倒ザンギャック」と鎧が言えば「俺はお宝が欲しい」とマベちゃん。

最後の挨拶は「去年はお世話になってありがとう」「最後まで頑張りますので」とキャラ離れしたマベちゃんだが、「なんて言うのかな?…良いお年を」と誠実な一面も見せていたw。
「ド派手にいくぜ!」「ギンギンにいくぜ!」と二人で決めて、右手から左手まで手を振って移動し、にこやかにはけた。
またまた色とりどりのテープが派手に飛んだ。

ゴーカイジャーも駆けつける『スーパー戦隊シリーズ 新番組特別プレミア発表会』のチラシがあり。
『特命戦隊ゴーバスターズ』出演者には、鈴木勝大、馬場良馬、小宮有紗の名前が。今度は3人だけなのかな。
鈴木勝大くんは、TV Taroに載っていた山羊座の人かな。
馬場良馬くんは、テニミュ5代目手塚でブレイクし、先日観た『ザ・ナード』の記憶も新しい。あの舞台の劇中から新戦隊の名が聴こえてきた…と日記に書いていたが、まさか当の座長がその戦隊に出るとは思わなかったw。ゴーカイジャー俳優と比べると若くはないよね。
D2からは陣内将が敵役で出演するとか。春の舞台『寂しいマグネット』と並行してやるのだろうか。

 ̄ ̄ ̄
映画『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE 大戦 MEGAMAX』を観てきた。
前売券消化のため2回目。
入場プレゼントでカードと年賀ポスカ。

いつもの日曜ならスーパーヒーロータイムだが、元旦で休止だったので、ショーと映画館で二作品を観れて良かった。
仮面ライダーフォーゼ&オーズ&ダブル&7人ライダー。
2回目も夢中になれたし面白かった。
春の映画『ライダー×スーパー戦隊』では、仮面ライダーディケイドもくるだろうか。

「宇宙、キターッ!!!」を観てる最中、突然グラグラッときて、思わず「新年から地震、キターッ!!!」と驚きと不安に包まれた^^;。9階だったのでなおさら揺れを大きく感じた。幸い何とか地震はおさまり無事に鑑賞を終えたが、映画館で地震に遭遇するのも珍しくなくなってしまった。

兎から辰へ

2011年12月31日 生活時事
今年は年末まで“微激動”の年でした。
私的なことでは、色々なことが立ち塞がってきました。
残念だったこと、惜しかったこと、イライラしたこともたくさん。

気持ちの持ちようもあるのかな。
嬉しかったこと、楽しかったこと、ラッキーだったこともたくさん。
来年になれば、もう少しイイ方向に向かうことを祈って。

皆さまには色々とお世話になりました。
来年もどうぞ宜しくお願いいたします。

兎年よさらば。
辰年よようこそ。
今年よりは来年が良い年になりますように。
『豆之坂書店~読みたがりたちの読書会~』を観てきた。

先ほどの『カレーライフ』は朗読劇だったが、こちらのは、朗読と芝居が絡み合う朗読+劇。
ジュンク堂書店員が選ぶ、“聴かせたい本”を題材にした、新感覚リーディング舞台である。

ジュンク堂で頂いた公演オリジナルブックカバーの引換券で、オリジナルドリンクをプレゼント。
私はもちろん、小澤くんのクランベリー&チェリーのノンアルコールをチョイス。真っ赤だ!
アルコールドリンクを選んでいたら、たぶん公演中に熟睡していたかもしれんw。

小さな古書店を舞台に、本を読むことに至福の喜びを感じる店主と、売上向上策として開いた読書会に集まった人々との、小さく日常を変えていく読書のお話。

出演は、谷原章介(店主)片桐仁(マニア)村岡希美(主婦)高畑充希(書店アルバイト)小澤亮太(大学生)久ヶ沢徹(喫茶店店主)。

舞台で読まれるのは、あまり馴染みのない作家や知らない作品ばかり。
筒井康隆の『旅のラゴス』は冒険ものとして興味をもったが、ロビーで販売されてた本は全て完売。ジュンク堂以外の所で求めて欲しいとのこと。
『檸檬』が朗読されている間、ほんの僅かにすっぱさが口の中に宿った。そもそも外国産のレモンは農薬とかの問題があってから、国産ものしか私は受け付けなくなり、これが手に入り難くて高い。だからレモンは高級品というイメージ。その檸檬を気安く買い求め遊びに使ってる様子は、観ていて“お気楽”だなぁと思ってしまったw。
『銀河鉄道の夜』はアニメや舞台のイメージが強くて、ちゃんと読んだことはなかったかもしれない。ラストにかけて4パターンあるとはじめて知った。今回読まれたのは3パターン目。「本当の本当の幸福」には答えられないが、「幸せとは幸せを追い求めること」だと寺山修司が言ってたので、幸せを認識することから始まるのかなと思う。

6人が順番に朗読をしていくのかと思ったら、谷原さんが殆どの作品に関わって読んでいくのでちょっと驚いた。
谷原さんは曇りのない良い声で、流暢に柔らかい調子で読んでいくので、耳にはすんなり入ってくる。だが、実として意味として私の頭に入ってこないのは何故だろう。ドラマCDと違って会話言葉ではないせいか、字や映像など他の情報がないからか、それとも谷原さんの声が私の琴線に引っかからないのだろうか。
眠りの小宇宙へ“転移”しそうだった(^_^;)。
久ヶ沢さんが明るく大らかに読まれた『なんでもおまんこ』の時は、私の目がパーっと覚めて一番面白く聴けた。やはり題材によるのと、久ヶ沢さんの声と相性がよかったのだろうw。

お目当ての小澤くんのソロ朗読はなかった。小澤くんの滑舌的には正解かもだが、彼の朗読も期待はしていたので物足りなかった。作品の話し言葉として、女の子とカムパネラ役を担当、わざとらしい可愛さや愛嬌を見せていた。
芝居のほうでは、年下として場のムードメーカーだが、文豪コスの趣味がある茶目っ気ぶりも見せる。芥川龍之介の衣装は似合ってたが、銀の鬘と眼鏡の司馬遼太郎はムリがあるw。3番目の衣装は息子がよく着ている感じだが、あのボトムは意外と足や尻の線が出るのだ。
久しぶりの舞台出演で、充実した笑顔で楽しそうな小澤くんだった。

久ヶ沢さんや片桐さんの素が滲む異種な役柄が個性的で面白くて、村岡さんの含みをもたせた現実的な大らかさに好感。若くキュートな充希さんは、間やテンポをとるのが上手い。谷原さんが包容力と優しさで支えていく。
作・演出は映画『琉神マブヤー』の脚本の福原充則。朗読や劇の音楽と演奏はロケット・マツとうえむらまさゆきの二人。
朗読部分は私に合わなかったが、気軽に入っていけるお芝居は楽しかった。

5公演はあっという間で千秋楽。
一列に立ち並ぶキャストに、福原氏や演奏の二人も加わり、其々が軽く挨拶。
今まであまり読書をしなかった小澤くんだが「本が好きになりました」とニッコリ。
また続編ができそうな雰囲気だが、その時は喫茶店じゃなくクリーニング屋に商売替えしてるかもと言われた久ヶ沢さんだった。

本日は、昼はサンシャイン劇場、夜は銀河劇場。
これで今年の劇場めぐりと観劇はお仕舞い。

今年も色々と観てきたが、来年はどの位観られるだろうか。
俳優さんや役者さんの芝居や歌やトークをナマで拝見できる時間は、私にとって元気と活力と楽しさと感動をいただける至福のひと時だ。
これからも大切にひとつひとつを観ていきたい。
朗読『カレーライフ』を観てきた。

今年5月に上演された舞台『カレーライフ』を、朗読劇として上演する年末特別企画。
昨年好評だった銀河劇場の『罠』と同じような企画だが、今回はサンシャイン劇場に所を変えた朗読だったので興味をもった。

祖父が亡くなった日に、5人のいとこたちが約束した「カレー屋」の夢。大人になった彼らが、世界各地を旅しながら、“じいちゃんのカレー”の美味しさを追求していく話。

銀河劇場では端ブロック席で役者がカブったりと観辛かったが、今回は中ほど通路側席と恵まれた。
役者の正面からの表情がよく見てとれて、一人一人の声がストレートに大きく届いてくる。動きがない分、役者は台詞だけに集中できる環境も良かった。
一列に並べた椅子を、其々が席を移動したり離れたりして台詞を言う作業だが、左サイドに固まる場面もあり、見え過ぎるのも美味しかった。
場ごとに“場所”を其々が言うのも分り易い。手の台本が時にカレーライスと化すのもイイ。照明や音響の効果も抜群だ。
「作品の魅力を台詞だけで伝える」という目的は見事に果たされ、5月の舞台の時よりも深い感動が胸に広がった。

7ヵ月しか経ってないが、若手俳優の雰囲気や演技が随分成長したようにも感じる。衣装は其々のコーディネート。
主演の中村蒼は、ほぼ出ずっぱり。進行の中で徐々にケンスケと一体化して、ソツなく丁寧にこなしていく。祖父の若い頃も落ち着きある声音で演じる。白いフードが清々しい。
ワタルの井上正大は、誰よりも声が大きく明るく、場を華やかにさせる。マッシュぽく揃えた黒髪が井上くんに一瞬見えなかったw。黄色のマフラーがカレーぽいが、豹柄ソックスに拘りw。
ヒカルの倉科カナの台詞が、意外と柔らかくしっかり伝わってきた。自分でも声に工夫をしたようだ。白いロングスカートがお姉さんぽく見えた。
サトルの植原卓也は『ハンサムLIVE』翌日とあって、ちょいお疲れな顔と掠れ気味な声。金髪なヤンキー顔が、放浪旅行者としては合ってるかも。
コジロウの崎本大海の演技に、落ち着いた深みを感じた。外見も一番お兄さんらしいイメージ。
見どころは、ワタルの頭を台本でボカボカ叩くサトルとケンスケの図(笑)。イイ音がしたし、叩かれてる井上くんが可愛かった。それにしてもますます似てないw、双子のサトルとワタル。
其々4役を演じる大口兼悟と長谷部優は別格。衣装やメイクがない分、声や調子を変えた台詞だけで演じ分ける必要があるが、見事にこなしていた。二人の掛け合いもピッタリだ。
出番が少ないながらも、是近敦之が粘りのある台詞で若手を支えていた。

第7場の終戦後の闇市の場面が印象的。ウコン・コンブ・ラフテー・泡盛を煮込んだカレーライスを作り、庶民にひっそりと分け与える二人の青年が明日を見つめる「いつかみんなが腹いっぱいにカレーライスを食べられる日がくるといいな」。
今年の日本を振り返って、復興の地で食べられたカレーライスを思って、涙ぐんでしまうのであった。

この作品はやはり映画でも観たいものだ。もちろん同じキャストで。シミズも同じでオッケー。
バーモント・インド・沖縄の風景や食べ物を目にしながら、“じいちゃんのカレー”を視覚的に味わってみたい。
ホント、家に帰ってバーモントカレーを作りたくなる話だw。


終演後、アフタートーク。
登壇者は左から、大口兼悟、長谷部優、植原卓也、崎本大海、中村蒼、倉科カナ、井上正大、是近敦之(敬称略)。MCはお馴染み、日テレの鈴木さん。

朗読を終えての感想。久しぶりにメンバーに会って、変わったりしてたり変わってなかったり。台詞も忘れていたので新鮮だったり。昨日稽古をしたそうで、今日はじめて全員揃ったとか。カナさんは徹夜で声を作り変えたという。4役をやった長谷部さんも兼悟も、声だけの難しさや大変さもあったとか。
自前の衣装について。被らないように探り探りだったという皆さん。井上くんはあえて突っ込まれる格好にしたとか、蒼くんだけはあまり気にしなくてみんなが悩んでたことをはじめて知ったとかw。服装的にはもやは双子とは思えないwと鈴木さん。植原くんは靴のサイズが27なのに25を用意されてパンパンだとキツそう。
井上くんの頭を蒼くんと崎本くんがバンバンする場面は、何度も練習したそうで、何度も叩かれたと言う井上くんだが美味しいとニヤリ。
成長したことで、蒼くんがモミアゲになってたり(仕事の関係)大口さんを「よーケンゴ」と言ったとかw。

来年の抱負と告知。崎本さんは今年中に井上くんとの酒のリベンジを果たすことと『清水の次郎長』で石松役。カナさんは『シダの群れ』で堤さんと共演。井上くんは『ラ・パティスリー』で「カレーの次はパティシエ」。是近さんの言った「来年はカレーライフ映画化」に賛同w。
約20分。彼らの今後の活躍に大いに期待したい。

そういえば、昨夜テレ朝で映画『仮面ライダーディケイド』をやっていたが、この4日間、メインキャストの村井くん&戸谷くん&井上くんを、立て続けに観ていたなぁw。
小西遼生『2011 countdown MINI LIVE & TALK SHOW』第二部“It’s party night!!”へ行ってきた。

小西遼生の3度目のライブイベントショー。
赤坂BLITZだが座席指定なので、集まるのものんびり。
握手券とフォトがつくミニアルバムとGARO写真を購入。
ひとつひとつの席に、遼生さん直筆のカード。1枚1枚微妙に違い、スマイルの顔がカワイイ。
スクリーンがフルに使われ、開演前の映像も遼生さんの写真をプレイバック。

小西遼生さんが登場。黒ブーツに赤マフラーが夜っぽいv。MCは映画コラムニストの女性。
ファンのリクエストで作られたという初CD「NOSTALOGIC」。先ずはメイキング映像を流してコメント。ブックレットに使う撮影&レコーディングの様子。後で出演するバンドメンバーも紹介。CDケースはQRコードで色使いもお洒落な凝りよう。

「PLAYBACK2011」。今年の遼生さんの出演作を写真と共に振り返り、作品への思いを語る。舞台『黄金仮面』『風を結んで』『ドラキュラ』『眠れぬ雪獅子』と、テレビ『戦国鍋TV』のNOBUママと浜さん。
「質問コーナー」。開演前にお客様が書いて貼った質問ボードから選んで、遼生さんが答える。農家とか男女とかどこでもドアとか…。質問を読まれた方にはプレゼントもあり。

「牙狼<GARO>コーナー」。いきなり音楽が流れてガロとゼロが登場、本格的な立ち回りを見せ、驚きと興奮の会場。
SPゲストは肘井美佳さん。赤いイベントタオルを首にさげて、遼生さんとまた気の置けない会話。メイキング映像が流れ、一昨年の夏を振り返りながら二人の思い出話。夜中に白いコートでライトを浴びる遼生さんのほうだけに虫が集まってきてイヤだったと、「虫キラ~イ」を連発する遼生さんw。
チケット半券を貼ったボードに二人がダーツで抽選し、当った方にGARO賞品やチェキ権。鋼牙やカオルやガロやゼロと一緒に撮れる人がちょいと羨ましい。

「ミニライブコーナー」。アコギをもった遼生さんとバンドメンバー。
CDにも入っている「情熱」「ヘイマスター」「初恋」「バイバイ」を熱唱。前回よりも歌声に力強さがあふれ、裏声も綺麗に伸びてステキ。激動の今年を振り返り、また新たな意欲を語ってから、ラストは「アカルイミライ」で締める。
バンドメンバーをあだ名で紹介。
何故かここで物販CM。Tシャツとかキーホルダーとか。今度はタオルを振れる歌も用意するからと遼生さん。CD代にかけたのでタオルはパスしたがいつか買おう。

最後は全員立って、遼生さんの音頭で三本締め。和やかに盛り上がって終了した。
たっぷり2時間強。通路席で映像の時は左側に遼生さんがいたので、思った以上によく見えて満喫できた。

終演後の握手会。外に集合の間、手がすっかり冷たくなってたので、ホール内で遼生さんと握手した時、手の暖かさにほっとした。ゆっくりお話もできた。ありがとう。

来年1月7日は『牙狼<GARO>~MAKAISENKI~』舞台挨拶。イケメン3人を拝めるかな。
『TOSHIWASURE2011~bye bye rabbit~』1stに参加してきた。

bambooの中村誠治郎・根本正勝・加藤良輔・玉城裕規の4名がファンのみんなへ感謝の気持ちを込めて贈る忘年会イベント。

初めて行くライブハウス代官山だが、駅から遠いのなんのって。ループバスも便がワルイ。
小さな会場なのにドリンク代が600円。狭くて混み合う中の立ちっぱ。
ステージは微妙に段差が低く横幅があり、今まで行ったライブハウスの中で一番観難いこと。
ライブだけならいいが、歌あり芝居ありゲームありのイベントでは辛い。
予定より20分遅れでスタートし、最初から疲れてしまった。

ショートドラマは「番武宇高校」野球部物語。ユニフォームの名がデカイ。最後は月岡弘一が美味しいトコ取りだが、歌詞を完璧に覚えておらず。
脚本・演出は根本さん、物販は誠治郎くんが担当。

イイ男決定戦。予めお題に合った答えを書いて提出、別の人の字でボードに書かれるので、誰の答えだか筆跡では判定できず。誰の答えが一番いいか、会場の拍手で決める。一応、お目当てさんの答えがどれなのか分からない仕組み。
根もっちゃんさすがタラシ(?)。良ちゃんクソ(?)。玉ちゃん意外とダークホース。誠ちゃんしきりに根もっちゃん意識。プレゼンターの中代雄樹と崎理人が相手役。決戦はプロポーズ即興劇、根もっちゃんファンでも玉ちゃんに拍手w。まさかの玉ちゃんにハート声援いっぱいw。

その結果を踏まえた上で、イイ男決定戦をやろうと提案するコントドラマ。ガチモノローグが愉快w。福島に福岡に茨キに沖縄シーサー。芝居的に上手いのはやっぱ根もっちゃんと誠ちゃんか。

画伯王決定戦。誰が一番ダメなのかを拍手で決める。誠ちゃんの絵がお手本だが、ガリガリにバイバイラビットにコロ助とウマっ! 描く1分半の間に誠ちゃんのフリータイムだが、中村家の話は相変わらずオモロイ。良ちゃんお絵は妖怪ものw。

V映像が盛りだくさん。オープニング映像はクールに決め。
BB通販CMは、ボビー・マグワイヤのパートナーに、ジェシーとローズとサマンサが交代制、吹替えもサイコー。カレンダーとか宣伝してたが、クジは終演後の販売なし。

今年前半の出演作を振り返るトーク。『深説・八犬伝』とか『プリンスセブン』とか、高速ランナー?
来年早々の舞台の告知など。誠ちゃんに良ちゃんに玉ちゃんはあるが、根もっちゃんは?
歌は「世界で一つだけの花」を振付で会場一緒に唄う。良ちゃん達の振付がよー見えん。

たっぷり2時間以上もあって盛り沢山な内容で、まずまずの楽しさだった。
でも外は寒くてなかなか駅に辿り着かないしで、どっと疲れたひと時だった。
ココのライブハウスは勘弁してほしい^^;。
ANUSE PRESENTS『SUPER ハンサム LIVE 2011』に行ってきた。

毎年恒例となった、アミューズの若手男子たちの年末のお祭りライブも7回目。
ついに横浜パシフィコに進出。

アミュモバで取ったチケットは当日にならないと座席が分からない仕組み。
5月の『テイルズ』の時と殆ど同じような座席だったw。フラットではないし、周りが小さい方ばかりで、スタンディングしてもとても観易い。スクリーンももちろん大きくて綺麗。

映像でチームハンサムを紹介後、入場プレゼントで貰ったサイリウムをカウントダウンに合わせて、会場一緒で折るところからスタート。いっせいに輝いた黄色の光が美しい。
オープニング「フライングゲット」から「リクエスト」まで唄い踊るハンサムたち。

出演は、青柳塁斗/猪塚健太/植原卓也/賀来賢人/風間由次郎/神木隆之介/桜田通/佐藤健/戸谷公人/野村周平/平間壮一/平埜生成/松島庄汰/三浦春馬/水田航生/柳澤貴彦/吉村卓也/渡部秀(敬称略)。以上コピペ。総勢18名のハンサムたち。MCは風間くんと平間くん。
全員一列に並んで自己紹介。「こんばんワタナベ」な秀くん。健が「メリクリス…」と噛んだw。「チケット取るの大変だったでしょう」と春馬が言うが、キャパが大きくなった分それ程でもなかったかも。初ハンサム参加者のために、気楽に楽しみましょう!とMCたち。

日本の曲、日本の歌をテーマに、8月からリクエストを募った曲が盛りだくさん。
懐かしの歌から最近の歌まで、ダンスや振付もたっぷりに披露してくれた。
よくこんなにたくさんのダンスを、みんな合わせて覚えられたなぁと感心するほど、パーフェクトでカッコイー出来栄え! 
健のブレイクダンスはR良太郎で観た時以来かもw。「仮面舞踏会」とか超クールだった。
一番リクエストが多かったという「マル・マル・モリ・モリ」も、会場みんなで愉快に踊って、「よくできました!」と隆之介からお褒めの言葉w。

ハンサムの総合的な魅力は「真の男」ということで、「ハンサムへの道」を極めるコーナー。
今年ヒットした様々なドラマのパロディーあり、コントや漫才ありで、みんなそっちの才能もいかんなく発揮されて、とても面白かった。
ゲームコーナーでは、紅白の2チームに分かれての競技戦。街角ハンサムのイメージ調査当てクイズや、ハンサムにつなげろ絆の輪で競い合う。
ステージナマ着替えは、単に上にお洒落パーカーを着るだけだが、通が賢人のと間違えて着てたりw。バンドメンバーの紹介もあり、ますます盛り上がる。

新曲「無礼講!!!」では、金テープが会場に舞ってヒートアップ。「Let’s try again」で日本の元気を祈って力強く唄う。
アンコール前に、柳澤もといTAKAの振付講座があって、昨年夏の『The Game』でお馴染み「DEAR MY GIRL 2011」を会場みんなで振付けして唄った。
フィナーレは、ハンサムたちが自身の想いを詰め込んだ新曲「一人じゃないからね~僕らの夢と希望~」を凛々しく歌い上げた。
ラインナップするハンサムたちに、惜しみない歓声と拍手が沸き起こって終了した。

いっぱい笑って楽しんで、夢と希望のあるメッセージをしっかり届けてくれた。ありがとう!
『大江戸鍋祭~あんまりはしゃぎ過ぎると討たれちゃうよ~』千秋楽を観てきた。

明治座公演もこれが楽。物販は寂しくなってたが、会場の熱気もひとしお。
今回はD-BOYSで取った下手寄りの席。
舞台が広いから、初日で把握できなかった部分まで補完できた。

第一部【芝居「最後の最後に忠臣蔵」】
初日と驚きぶりと比べるとだいぶボルテージは下がったが、パロディーやネタには相変わらず笑わされ、ダンスや殺陣には夢中にさせられ、時にジンと心にきたりと、存分に舞台を楽しめた。

一幕中盤の「元禄」サンバから、早々と金テープが客席に舞うのが一興。初日も随分飛び込んできたが、今回はそれ以上の数が舞い込んできて、足元まで金ピカだらけw。今回も記念にちょっぴりお持ち帰り。
紙吹雪の量も半端なく、序盤からチラチラと降っていたが、一幕も二幕もドーン!とかなりの量が降ってきて、客席にまで舞い降りる。
どれもこれも、楽ならではの大盤振る舞いなのかw。

Wキャストの町医者は山崎樹範。平方元基の時は花道から唄って出たが、やっぱり山崎さんは唄わずひとり芝居のみで進行。山崎さん相手だと、龍馬@平田裕一郎の男前度が上がってくるw。平×平コンビのほうが互いに好きオーラが出ていてイイ感じだったw。
今回のエチュードは浅野内匠頭@矢崎広&徳川綱吉@村井良大。内匠頭の人質女を銀行強盗から助け出すため、綱吉が仮面ライダーに変身してライダーキックの図(笑)。
上様を思って唄う柳沢吉保@三上真史のギターも絶好調。二人のシーンで一番ウケたのが「上様といつも書かれる領収書」だったw。歌詞を変えたこの歌、どこかで聞いたことあってつい一緒に口ずさんでしまう。
源五右衛門@大山真志が、内蔵助@大和田獏の心を唄った歌も覚えがあって、やっぱり一緒に唄ってしまった。「ハマミズキ」だったっけ。今回、歌も芝居もダンスも抜群に上手くて光っていたのがマーくん!『銀英伝』でも唄って踊って欲しいな。
お岩さんを交えた、群兵衛@寿里と安兵衛@兼崎兼太郎の歌も伸びがあってステキ。黒天使ならぬ、黒スーツの4人のダンスがクールで格好良かったv。初日は下手側がよく見えなかったが、村井良大&井澤勇貴&中村龍介&大山真志という極上のメンバー。
龍介くんといえば、ステージの盆が回る中で、自分もブレイクダンスで頭をクルクル。これぞ二重回転かw。回り舞台で一番効果的だったのが、一学@小谷昌太郎を相手に数右衛門@小林且弥と安兵衛@兼太郎の大立ち回り。迫力ある三人の殺陣に釘付けだった。
内匠頭のジュリー風フライング、スッポンからお岩さんと、どちらも1回ずつしか使われず、あの舞台ではちょっと勿体無い感じ。お岩さんの正体がやっとわかったw。
吉良@岩崎大はどんどんフリーダムになっていくw。一幕前半の吉良と内匠頭のガチシーンは、アドリブも弾まないし何とかならんのか。私的にはそそられる二人なのだけどw。
エンディングのオチはDVDでということで。幽霊はひとりだけ。犠牲者もひとりだけ。もうひとひねり欲しかったかな。
吉保が言った「きっと春はめぐり来る」にしみじみと思うのであった。

休憩中、電光掲示板に「あと○分」と出るのね。
明治座店内の試食食べ歩きがちょっと楽しい。


第二部【元禄夢宴~大江戸SAMBAで無ト~】
MC進行は、三上真史、小林且弥、穴吹一朗。
脚本の穴吹氏は、且弥さんはじめキャストのみんなから、ムラのある出番についてダメ出しされてたりw。

☆松の廊下走り隊7「キラ☆キラ KIRA Killers」
すぐ死んじゃう三平@白又敦がヤリ玉にあがるのは毎度なのか。浅野大学@五十嵐麻朝が目の前で振り付けをリードしてくれた。
☆KIRA feat.近松門左衛門「清しこの夜」
マエストロのネタ「プシュ」ポーズは流行りw。
☆YASUBEI and GUNBEI「War War War」
お客もスタンディング。ステージの吹雪をチラす安兵衛さん。握り拳を上に挙げて熱気。
☆特別ゲストは、マンショとジュリアンで「ごきげんよう」。ちょいテンぱり気味のマンショ。
☆元禄生態 生類アワレンジャー「わんわんLOVE」
小芝居と殺陣からスタート。足に拘りたくないイエローの案で手も使ったのに、必殺技の“ケマリクラッシュ”は今日も失敗、5人で切腹w。決めポーズはカッコイーのに。

出演者全員で大フィナーレ。みんなで「第九」!
スクリーンに映された日本語の歌詞をみんなで唄って、思いをひとつに結んだ。

カテコは3回!
大阪で控えるカウントダウン公演は、役者人生で初めてだと感慨深い獏さん。
会場からの歓声もあって、感無量の座長の三上くん。ついに、ついに座長の目に涙。人前で泣くなんてはじめてだと強がる三上くんがステキ。舞台でみんなから胴上げされる三上くん。
沢山のあたたかい拍手と歓声が鳴り止まず、大盛り上がりで終了した。
岸田今日子記念 円・こどもステージ『宝島』を観てきた。
演劇集団円+シアターX提携公演。

故・寺山修司が、スティーブンソンの名作を下敷きにした児童劇で、過去に上演されることがなかったという幻の戯曲だとか。
寺山氏といえば、先日『あゝ、荒野』を観た記憶が残るが、子ども達のためにこんな作品も作ってくれていたのかとあらためて知った。

海に憧れる少年ジムとその仲間、海賊シルバー率いる海賊たちとの“宝のありか”が記された地図をめぐっての冒険を描いた音楽劇。
全編に言葉遊びや謎解きを交え、たくさんの歌が会場を温かく包み込む。

前半は名作『宝島』の筋書きに忠実になぞらえていて、後半は宝の島を舞台にサスペンスありアクションありと賑々しい。
子ども向けだからたぶん無いだろうと思っていたのに、“銃”が出たり、「殺せ」や「死」の言葉が出てきたりと、割とシビアで容赦ないw。
場面が効果的に変わり、映像や照明や音響も素晴らしくて、飽きさせない展開。
クリスマス・チケットの2000円では安すぎるぐらいの、本格的で楽しいお芝居だった。

演出の平光琢也氏が、超久しぶりのアノ格好で(笑)ご出演。通路側の席を取ったが、何度も横を通ったりしてと忙しい。主に桟敷席の子どもたちを相手にして、大人たちはPTA扱いでw、愉快痛快にナビゲートしてくれる。
会場みんなで、劇中歌を唄ったり手拍子をしたりと盛り上がった。
でも「海賊」大好きな私には、アノ言葉を言うのはちょい辛かったりw。

終演後、ロビーの一角に海賊集団w。
平光さんにもご挨拶。お子様や若い方にもモッテモテv。

記念プレゼントのお煎餅も頂戴した。ありがとうございます。
スーパーミュージカル『聖闘士星矢』銀河公演を観てきた。

車田正美原作でアニメも大ヒットした名作の舞台化。
今年7月に上演された舞台を、キャストを一部変更しての再演となる。
スペースゼロは満員御礼だったが、キャパを変えた銀河劇場は年末も影響して、後方席から2階以上はガラガラ^^;。
おかげで前方中ブロックの観易い席で拝めたが、ステージとは近くなったのに、作品とは遠く離れてしまったような違和感をもった。

1987年公開の映画『聖闘士星矢 邪神エリス』を基にしたストーリー。
かつてアテナと戦い、黄金のリンゴに封印されていた邪神エリスが、依り代となる少女の肉体を得て蘇る。アテナである沙織を救うため、星矢たち青銅聖闘士が、過去に命を落とした亡霊聖闘士たちと激しい戦いを繰り広げる。

新キャストを得て、演出も少々変わりパワーアップしたのかと思ったが、それほどでもなかった。
相変わらず、舞台最初の歌が絵梨衣の「お掃除しましょ」でテンションは上がらない。ここはやはりオープニングからアテナかエリスの歌でバーンと聴かせていただきたい。
戦闘シーンや必殺技は、今回も映像を使わずに、布やアンサンブルでアレンジして見せるのみ。小劇場ならいいが、銀河劇場だとどうしても小さく迫力不足に映る。
客席通路や出ハケの演出を少し変えてきて、ダンスのフォーメーションも少々変更。これはやはり中ブロックで観たほうが綺麗に揃って見える。

鎌苅健太@ペガサス星矢は7月のままの熱気で好演。植原健太@辰巳とのガチキスシーンを2度も目の前で見ちゃってビックリw。
富田麻帆と湯澤幸一郎は、先月の『源氏物語』の紫の上と紫式部の関係から一転、敵同士なのが可笑しい。スペースゼロで響き渡っていた歌声が、ここでは音響の関係からかそれ程でもなく、喉もお疲れなのだろうか。
広瀬友祐と藤原祐規も『源氏物語』からすぐこちらへ。フェニックス一輝の鬘がちょっと違って見えた。

『裏僕』の大河元気に替わり、松岡佑季が矢座の魔矢役。元気くんと比べるとちょいとおとなしく見えた。魔矢との対戦で、聖矢が矢を拾い損ねたようなハプニング^^;。
キグナス氷河もアンドロメダ瞬もキャスト変更。福山聖二はヴィジュアル的に似合う。氷河は思ったより台詞が少ないなと思った。西村ミツアキの瞬は、笑顔が最高でしなやかな動きでとても可愛らしい。
絵梨衣の加藤茜は芝居にイヤミがなく、徐々に歌の調子を上げていた。

7月のリベンジとばかりに、今回は目の前でキャストを拝めて、一輝にじっくりと注目できて良かった。
全員で「ありがとう」の歌の後、カテコでテーマ曲を熱唱。でも客席からは手拍子が起きない。
キャストと観客との一体感は、ここではあまり生まれないのかと思った。
7月のDVDも既に買ったし、再演はもういい。どうせなら聖闘士星矢の新しい舞台を望みたい。

クリスマス・イヴの公演だから、アフタートークか抽選会か何かしら観劇特典でもあるかと思ったら、リピーター特典のみで何も企画されておらず、呆気ないなと思った。
『大江戸鍋祭~あんまりはしゃぎ過ぎると討たれちゃうよ~』初日を観てきた。

今年1月に上演された『新春戦国鍋祭』シリーズの第二弾。
今回は何と由緒正しき明治座。7年ぶりだろうか。劇場前には6本の「のぼり旗」がはためき踊る。
明治座といえば幕間のお弁当ということで、「大江戸鍋弁当」を綺麗さっぱり頂戴した。
1部はお芝居、2部はLIVEの二部構成。
初日はStudio Lifeで取ったおかげで、またも前方通路席に恵まれた。

第一部【芝居「最後の最後に忠臣蔵」】
元禄14年。接待役として吉良上野介に恥をかかされた赤穂潘主浅野内匠頭は、江戸城松の廊下にて吉良に斬りかかる事件を起こし切腹。赤穂潘お取りつぶしを受け、城代家老・大石以下、赤穂潘の武士たちは、御用人の柳沢吉保や徳川綱吉らの密かな策略に踊らされていくが…。

突飛な前口上には笑わされたが、本編の基本ストーリーは意外と「仮名手本忠臣蔵」通り。
ただし、ご存知の“鍋”バージョン。
パロディーやネタ満載のミュージカル風忠臣蔵アクション・コメディーで、見応えバッチリの痛快娯楽時代劇に仕上がっていた。笑ってジンときて、存分に舞台の醍醐味を楽しめた。さすが、穴吹一朗×板垣恭一の黄金コンビ。

キャストの顔ぶれからして、今回も『テニミュ』や『ベルばら』は外せないw。ねっとりとBL風味があったり、今年お約束の『仁』ネタもあったり。目玉のひとつ“元禄サンバ”の他、歌や踊りが思った以上に多く、本格風味もプラス。
髪型は鍋風だが、衣装には力が入る。殺陣やアクションにも稽古の成果が現れていた。
明治座の目玉である花道やセリや盆の説明もあり、若いキャストたちが初々しい気分で舞台を回っていて可愛らしい。「ワンポイント忠臣蔵」というウンチクコーナーもあり、観客にも親切なナビゲートを提供する。

メインキャストはみんなよくハマっている。
座長の三上真史@柳沢と、鍋座長の村井良大@綱吉との変態な絆が可笑しい。三上くんは予想通りギター弾き語りw。
『戦国鍋祭』には出られなかった矢崎広@浅野内匠頭は、一幕は同情させたが、二幕からも何やかやと出番多し。歌の声量が足りないが、可愛い系から女性系まで楽しませ、裏番な雰囲気も覗かせた。
CMをPRな中村龍介、光秀だった小林且弥、忠義な滝口幸広、歌も芝居も光る大山真志、BEIコンビの兼崎健太郎と寿里などに存在感。井深克彦&井澤勇貴のワンポイント説明は滑舌がいまいち。丸山隼、二瓶拓也らは経験豊か。
岩崎大@吉良上野介は、ねちっこさとキュートさで三段階に変貌。大くんの本来の持ち味が生かされていたか。
小林健一と佐藤貴史の狂言回しもオツ。石井智也が達者でクセのある芝居。Wキャストの平方元基は期待通りに唄ってくれたw。
立役者の大和田獏@大石内蔵助は、包容力ある力の篭った存在感だが、後半はちょっぴりライト感覚。
オマケで穴吹さんもご出演、最初ダレなのかと思ったw。

これだけたくさんのイケメンが出ると、衣装やメイクで当初は誰なのか分からなくなったり^^;。
芝居経験豊富なメンとまだ浅いペーペーなメンが、共に同じステージに立つと、演技や歌唱の差が如実に現れてしまう。芝居が上手い人は気持ちがイイし、イマイチな人には歯痒いものを感じた。これも鍋ならではの一興か。
もう一回観て、キャストをあれこれ確認したい。


第二部【元禄夢宴~大江戸SAMBAで無ト~】
MC進行は、三上真史、小林且弥、そして穴吹氏。
ソング&ダンスのオンステージ。『戦国鍋祭』と違って、ユニット全部を拝めるから嬉しい。

☆松の廊下走り隊7「キラ☆キラ KIRA Killers」
リーダーってこんなナルシーなキャラだったのかw。ダンスがクール。
☆KIRA feat.近松門左衛門「清しこの夜」
マエストロの指揮、みんなのハンドベルで近松が歌。
☆YASUBEI and GUNBEI「War War War」
ここからお客もスタンディング、思わず握り拳を上に挙げちゃう。
☆元禄生態 生類アワレンジャー「わんわんLOVE」
本編と同じく三上くんがブルー。教わってもいないのについ振りをしちゃうw。

出演者全員で大フィナーレ。みんなで何を歌うのかと思いきや…「第九」!
唯一ドイツ語で唄える曲だと意気込んだが、スクリーンに映されたのは日本語の替え歌の歌詞。
本年の出来事を振り返り、みんなの思いを一つに結んだ、意味深い歌詞であった。

A席なので開場時にCDとフォトを引き換え。
物販列が凄かったが、パンフのみ買い。
東京楽日はD-BOYSでチケット取りしたが、出入りしにくそうな席だな。
舞台『裏切りは僕の名前を知っている ~キミという名の光の中で~』を観てきた。

小田切ほたる氏の人気原作コミックを舞台化。
漫画は少々読んだことがあるが、アニメの印象のほうが強い私。今回はお目当ても出るキャストに充分期待を持っていた。

天涯孤独な高校生・夕月が、異母兄を名乗る祗王天白のもと、上級悪魔だというルカや祗王一族のツヴァイルトたちに守られながら、やがて己の運命を受け入れてデュラスと闘うことを決意。だが夕月たちの前に、宿敵・泠呀が立ちはだかる…。

知っている作品の舞台というのは、先が分かっているだけに、どのように作られるのかとワクワクドキドキさせる期待感がある。
板やシートを駆使させたスピーディーでダイナミックな展開。抜群なフットワークの照明や音響。“裏僕”ワールドを彩る切なげでエロティックな音楽。
原作を読み込み、キャラクターのヴィジュアルや雰囲気から感情や裏の気持ちまで、練り上げ作り込んだ出演者たち。
舞台ならではのリアルで美しい表現力と分かり易さに、作り手の真摯な思いが伴って、舞台はファンの思いを裏切らない、とあらためて確信できた。

大河元気は舞台が進むに連れ、どんどん夕月と一体化していくような感じ。夏の『abc』では森久保祥太郎に似たイメージだったがw、ここでは保志くんのイメージに近付いていて、変幻自在のカメレオン役者だとあらためて感心した。
汐崎アイルは、筋トレなど外見だけでなく内面性からもルカに近づけていくアプローチ。繊細な包容力と共に、アイルならではのコミカルな面もあって楽しめる。
根本正勝は、出番的には少ないが、関係性や内面など熟考させた深い演技が魅力。表情や声の変化など、二面性も見どころだ。
川隅美慎は予想通り、焔椎真のイメージにピッタリ、思わず格好良いなと思ったw。
三木崇史が、思った以上に天白のイメージで、落ち着いた声音と佇まいが美麗。

ルカの「俺はおまえを裏切らない」は、アニメよりも舞台のナマのほうが胸が騒ぐ。
十瑚ちゃんとアシュレイのスカート下につい注目w、溌剌さと色っぽさを出していた。
アシュレイ役の新良エツ子が歌う主題歌「キミという名の光の中で」が抜群の世界観を生んでいる。
憑依やガチ対決シーンで、キャストが声を合わせてセリフを放つ場面が印象的。
博品館で制服姿でアクションをすると、3月に観た『華鬼』を思い出す。あの時も激しいアクションをするには舞台が狭く感じられた。

スケジュール的に余裕があれば、もう一回観たいところ。
予想通りというか、今回の舞台はシーズン1まで。
Vol.2の上演は来年8月に前進座劇場にて。花道やセリや盆を存分に使ってくれそうw。
出演は、大河元気、汐崎アイル、根本正勝は同じ。他キャスト陣がどこまで続投してくれるか、新キャラクターは誰がやるのか、注目どころは盛りだくさん。


アフタートークショー。
アンサンブルのデュラスたちが、唸り声をあげながら、椅子や水を準備する様子が可笑しい。
出演者は、大河元気、汐崎アイル、苅羽悠、知念沙也樺。MCの三木崇史の質問に答える形式。苅羽くんは「つっくん」呼びが定着w。

みんな原作を随分と読み込んでいて、ヴィジュアルからモチベーションと役作りを相当頑張った様子。これが初舞台という知念さんは「明るく」「お姉さんらしく」を心がけてるとか。
他でやりたい役は?で、元気くんのアシュレイには納得w。「奏多」と言った苅羽くんに、何故か元気くんが敏感に反応して涙目に…。隣のアイルがすかさず袖からティッシュ箱を持参したりと、世話好きな一面を見せて微笑ましかった。
好きなセリフは?で、元気くんは「絆ですの3文字」ときっぱり。アイルはあの決め台詞について「元気やお客様を裏切らないという気持ちでやってます」と力強く答えると、感極まったのか元気からまた涙が! おいおい…と見守る中、またティッシュで涙を拭く元気。昨日の初日前も今日の本番前も緊張で泣いたそうだが、元気ってこんなに涙もろい子だったっけ?カワイイけど、リアルで「元気総受け」な感じがしたw。
知念さんのお気に入りの台詞「今度お揃いのハンカチ買おうな」は台本にはなくて、アニメの予告にあった台詞を美慎くんが気に入って使いたいとプッシュしたそうだ。

パンフ購入者の色紙抽選プレゼントもあり。
色々な話や素顔がわかって、それなりに面白かった。
舞台『ジパングパイレーツ!!!』初日を観てきた。

錚々たる一流のスタッフ陣と人気の若手役者が勢揃いする、amiproの今年を締める自信作。
元劇団四季の下村尊則を出演者に迎え、重厚な味付けも加えたようだ。

地図に無い孤島・九鬼那島(くきなじま)が舞台。映画撮影クルーの面々が、タイトルロール「ジパングパイレーツ!!」に出てくる、かつて日本に現存した海賊「赤鯱団」と出逢ったことで、不可解な出来事と闘いに巻き込まれていく物語。

amiproらしい『ふしぎ遊戯』と『リバースヒストリカ』の海賊版といった感じ。
全体的には、見どころである殺陣やアクション、凝った衣装やメイクに彩られたキャラクター、ドラマチックな音楽など、Z団の雰囲気に近い。
痛快娯楽冒険アクションコメディーを狙ったようだが、ちょっぴり笑えるハートフルなアクション活劇といったところか。

日本にもかつて“海賊”がいて、弾圧や戦闘の中、彼らなりの信念と平和をもって海を駆け回っていたのだろう。
ここでは、豊臣政権下に処刑された石川五右衛門との繋がりや、朝鮮出兵や世界征服を目論む野心家らの欲望も含め、しっかりした設定や背景があるようだ。ただし、2時間弱の上映時間では丹念に描き出すのは難しいかもしれない。
戦う海賊と平和ボケの現代人とが織り成すギャップと、時空を超えた人々の平和への思い。書き手の遊び心と傲慢さ。演じ手が知る本気で生きる大切さ。あれこれと欲張り過ぎたメッセージを感じたが、作り手の真摯な取り組みは伝わってきた。
それにしても“魂”を宿す「こくこんせき」という言葉はみんな言い難そうだw。

ザンギの下村尊則は凄みがあって強烈な存在感。
紅一点・ハカナの棚橋幸代は難しい台詞も完璧にこなして美しい。
ナギの平野良は見る度に演技も殺陣もパワーアップしていて頼もしい。
太田基裕、北村栄基、森渉が生き生きと個性的で、いいチームワークだ。
ヤマトの末野卓磨は黒髪に長身と雰囲気抜群だが、ちょっと噛んだかなw。セツナの鳥越裕貴が殺陣で目立っていた。
加戸臨王は統率力のある芝居が光る。井上優は後半の雰囲気が中井和哉に似ていたかもw。
剣武会が何気に大活躍だがw、濱口文哉演じる八千草の活躍が目立つ。

惜しむらくは、前半でもう少し井上優さんキャラにスポットを当てて、後半への布石を作って欲しかった。衣装ももう少し派手にして、ナギの生き様を受けて立ち上がり成長した姿を明瞭に見せてくれれば、より分かり易いメッセージになったろうと思う。

リピーター特典もあり、とりあえずスタンプカードを受け取り。
もう一つの目的、4月の舞台『ふしぎ遊戯~青龍編~』の先行予約も受付中。今回の観劇チケットも必要。
舞台『恋する私のベーカリー』を観てきた。

舞台×LaLa TV×LISMOドラマで連動するミステリアスラブコメディー、略して“恋パン”。
舞台とドラマは同時進行で稽古と撮影をされたのかな。
ドラマは来年の放送だが、舞台版はコメディー色が強いという。

イケメンだらけのパン屋「ブーランジェリー・セレスティン」に、記憶喪失で非モテ系な娘・小早川花が舞い込んできて働くことに。パン職人の間宮黎司と花は徐々に惹かれ合うが、怪しい影が花に忍び寄り、やがて花の記憶が戻り始める…。

テンポが良くてコミカルで、キャストやキャラクターが魅力的。ライトコメディーとして楽しめた。
だいぶ前の『Cafe’吉祥寺で』を思わせるお店の雰囲気。パンを買う人よりお茶を飲む人が目立つし、BL色も挿入されてオタク風味もある。
“完全紹介性のベーカリー”という上目線(笑)がどこかブルジョア系。イケメンがいなくても、誰でも気軽に入れる安くて美味しいパン屋さんのほうが私は嬉しいがw。
予想通り「お金」が関わってくる物語になっていた。お金が必要になり他店へ行こうとする男。お金を男に貢ごうとする女。そこに本人の真摯な思いや職人としての信念が、仲間との繋がりや思い出が、どのように作用していくかがポイントだったが、割とあっさり描かれていたのが残念。

天然系な花役の市川由衣は、さっぱりとした可憐な印象。黒タイツの緩みが気になったw。
超ツンデレな黎司役の古屋敬多は、硬派で頑固で男っぽい印象。ライバル職人との張り合いが生き生きと映る。
聖役の橋本汰斗(D-BOYS)は、女性絡みの役どころが新鮮、クールかつシビアな演技が光る。
体育会系な丈太郎役の佐藤永典は、明るく野生的でオタクな職人を達者に演じて熱く盛り上げる。
店長・周作役の橋本淳は、包容力のある演技が頼もしい。葉月役の菊地美香は、透き通るような歌声を聴かせた。
マジレッドとデカピンクの姉弟設定は、身長差はあれどなかなか面白いコンビ。
W橋本や佐藤くんは、実年齢より上の役どころのようで、しっかりした味わいが良かった。
鈴木拡樹がクセのあるミステリアス探偵とメイクなオカマを兼ねる。

最大の見どころは“セレスティン体操”と“セレスティン決めポーズ”。店長のリードとイケメンたちの無表情な動きに会場も笑いが絶えない。
小道具のパンが並べられているが、匂いが伝わってこないから美味しさも想像力のみ。
度々パンが床に落ちるが、会話が先行してパンをなかなか拾ってくれない場面が気になった。手製の売りものなんだから、落ちたらすぐ拾うのがパンへの“愛情”だろう。

舞台版の続編はドラマで。伏線となるキーマン・成瀬隼人役の加藤和樹が映像で出演。エピローグのはどう見ても悪党だろうw。
LaLa TVは視聴不可の環境なので機会を待つのみ。コミックス化やドラマCD化など、メディア展開させても面白いかもしれない。


日替わりアフタートーク。
出演は、市川由衣、橋本淳、上遠野太洸、村上東奈。
女子高生な村上さんがテンション高くサイコロを振り、小堺さんのマネでリアクションを観客に求めたりと盛り上げる。
失敗談では、稽古中に由衣さんがジャージ下を村上さんのと間違えて履いてしまったとか。
最近のキュンキュンは、『ベム』の福くんだと嬉しそうに話す淳くんとか。
劇中アンサンブルで登場した竹岡常吉さんなる人が、トーク中ミステリアスに登場したりと、ふわふわとした中で終了した。
THE RUN&GUN Natale SHOW『バッカスの聖夜』に行ってきた。

THE RUN&GUN SHOW第2弾。
今年2月に新宿で好き放題しでかした、中学生演劇部・チーム「バッカス」が、今度はクリスマスの六本木でひと暴れするステージショウ。
出演は、RUN&GUN(上山竜司 米原幸佑 永田彬 宮下雄也)&別紙慶一。日替わりゲスト。

オープニングは、クリスマスのソング&ダンス。メイクばっちしで中世風衣装を着こなした4人。そういや竜司とはミュージカル『ドラキュラ』以来だったなぁと思っていたら。
何とそのまま、演劇部バッカスによる、ミュージカル『ドラキュラの恋』を上演。ヘルシング、ハーカー、ミーナ、ドラキュラ。これがめっちゃ真面目な芝居でビックリ。照明も音響も本格的。殺陣もアクションもバッチシ。エロスもあり。「イッヒ・リーベ・ディッヒ」とオリジナルソングも充実。みんなよく唄える♪ 何といっても一番背の高いマクベスの可憐なこと。女声も綺麗で、スタジオライフ的な芝居w。ハムレットがあと10センチ高かったらねw。パックが熱演。ロミオは夏のミュージカルからずっとドラキュラ役をやりたかったんだろうなと思ってたら、やはりインスパイアされたようだ。

演劇部部長はやりたい芝居をやれる権利があるとかで、今回のイベントの趣旨は「バッカス総選挙」。2012年度の部長を生徒の皆様(来場したお客様)の投票によって決定するシステムだ。最近総選挙が流行りだね。

ロミ山ロミオ、パク下パック、マクベス永田、ハム原ハムレットが、スクリーンで其々の政権放送。部長にはプロデュース力が必要ということで、其々企画ものを打ち出す。
インラインスケートで“光ゲンジ”ばりのダンス。『エアミュ』を思い出すが、マクベスとハムレットの笑顔がイイねえ。
パック作の絵に声優としてアフレコ。浅沼氏ばりの多彩な声使いのパックもスゴイが、ガストで描き続けたというパックの絵が上手くて爆笑。
べっちん執事のムチャブリで、縄跳び二重飛び。ハムレットもスゴイが、賞品のゲームがかかったパックがスゴイ。
音楽の演奏。1ヶ月前から稽古をしていたという。芝居と同じで毎日の出来が違うらしく、ハムレットのトランペットの音が…。

部長立候補者として他校からゲスト。この時点で、すっかりゲストの存在を忘れてた私w。
本日のゲストは楽しんご。いきなりオペラなナマ歌を披露。綺麗な高い歌声に会場もウットリ。3年前から声楽を習っているとか。早速ロミオたちと一緒にナマ「ラブ注入」を披露。低い声も出し、その音域の広さにみんなビックリ。部長になったら何をするかで「癒したい」と“癒し部長”を宣言。台座の上で整体を披露し、パックたちを本気で気持ち良くさせる。バッカスのみんなを本気でカッコイイ!と褒める満面の笑顔が可愛く映ったw。
明日の『さんまの…』で告ってるので観てねと告知。結局“部長失格”になったが、こういうキャラも演劇部にありなのではと思ったw。

いよいよクライマックス。サンタの衣装から、2人一組で1枚1枚服を剥ぎ取っていき、パンツ姿でポールダンシング。餌食になった(自ら手を挙げたらしい)お客様の目前で、「アレ」を披露して、クネクネと踊り捲るエロスな4人。ポールダンスはやっぱマクベスが一番だね。
坂を全力疾走のVには、前ジュリエットと湯澤さんが映っていた。

エンディングは、チームバッカスのクリスマスの歌と踊りで、べっちんが教えてくれた振り付けで会場も踊る。
チームバッカスのテーマソングで盛り上がって終了した。
会場を出たところでボールを渡され、4名の誰かに投票。開票と発表の25日がちょい楽しみなり。
ミュージカル『テニスの王子様』青学VS六角を観てきた。

いよいよ2年目に突入するテニミュ2ndシーズン。
ドリライを終えて一段と成長した青学キャストと、六角の新しいキャスト、そして氷帝キャストも華を添えた、新生六角公演。

氷帝戦で肩を痛めた手塚部長を欠いたまま、準決勝戦の相手・千葉の六角中学校と対戦する青学レギュラー陣を描く。

1stシーズンでも観た六角戦は、キャラクターは覚えていても、試合の内容を殆ど忘れていた。
先の氷帝戦と比べると、やはり印象強さやドラマ性が薄いと実感。
六角戦だけだと実質1時間ほどで、すぐに終わっちゃうもんね^^;。試合前に青学サイドや手塚の思いをあれこれ挿入、六角との1試合が終わるごとに氷帝を登場させたりと、だらだらと引き伸ばしばかり。あの手この手でどうにか2時間強まで伸ばしてあった。
だからテンポが悪くメリハリがなく、贅肉ばかり目立って、これぞ!という場面や台詞が掴めない。キャラクターやお笑いは悪くはないが、表現性や演出力がいまひとつ。集中力がわかない、面白味に欠ける舞台であった。

1階端ブロック席だったが、思った以上に見切れがあったのにもガックリ^^;。
“切り株”ならまだしも、試合中のプレイヤーの姿やベンチワークがすっぽり見えないのは辛い。誰が喋っているのか分からず、台詞までしっかりと伝わってこない。何を喋っているのか、何が起きているのか、試合の内容そのものまで分からず仕舞い。ダブルス1なんて、あれよあれよという間に終わってしまい、観た気分がしなかった。
これだから青年館はイヤだ。かえって2階席のほうが観易かったかも。こんなに見切りがあるなんて、演出やスタッフはよく考えもしないでセットを組んだのだろう。見えないことがこんなに作品に影響するのも、テニミュならではの欠点だろうと思う。

青学チームは、部長代理の大石がなぜ試合に出ないのかの理由が台詞でも語られてなかったような^^;。手塚は手塚らしくない踊りがあって苦笑。
六角チームの6人は少なく映る。一年生部長の葵剣太郎は溌剌と好印象だったが、歌詞の「女の子」がプッシュされてから軽薄に見えそう。佐伯の格好良さがあまり見えない。黒羽の飛び蹴り、天羽ダビデのダジャレはオモロイが、どれもパワーがない。身長が高い樹が一番上手そうに見える。木更津亮は声がいいが、テニスの活躍がなくて呆気ない。
氷帝チームはネタとして可笑しかった。跡部のバスタブにナルシーにキラキラ。氷帝が私服で踊ると、なんだかWSSみたいな雰囲気w。

前説アナウンスは我らが宍戸。
お見送りアナウンスは滝と樺地。1階のお見送りは河村と滝と、六角は佐伯だったか? 河村以外の2人は笑顔もなくてお疲れな感じ。

次に観る六角戦は、来年の東京凱旋。
DOME CITY HALLになるのはいいが、もう少し分かり易く楽しませて貰いたいと願う。
『アクサルクリスマス☆イベント』第一部&第二部へ参加してきた。

会場は今年1月にできたKAAT。なんで都内じゃなくKAAT?と思うが、やはり遠かった。
第一部に30分遅れで到着。案内された席は、審査員の近くだった^^;。

☆第一部 Axle第十三回公演『三銃士~仮面の男~』公開配役オーディション
出演は、柄谷吾史・田中照人・古川貴生・山本健史・武原広幸・西村大輔・飯泉学・吉谷光太郎(脚本・演出・審査員も兼ねる)。
どうやら、出演者は隣の人とペアを組んで、指定された台本のシーンを演じて見せる。私が観た時は丁度武原さん&山本さん。吉谷審査員から厳しいムチャぶりとツッコミの嵐! 近くだからなおさら臨場感。受ける側もみんな吉谷さんのほうを見るから視線がw。
柄谷さんの番はしっかり拝めたが、軟体人間に、崖でルイを追いつめるとか、学くんとラブシーンとか、審査員の要求は果てしないw。柄谷さんの自己紹介もアッサリし過ぎw。
まだ配役が決まってないので、それぞれの役に相応しいメンバーを理由も添えて記入するという審査用紙も配られ、早速書いて提出した。四銃士では物足りず、他のキャストもついでにw。
振付師は舘形比呂一氏。「七味」の音楽の中、メンバーの殺陣やダンスが格好良く披露され、フェンシングな構えも新鮮に映った。

☆第一部 トークショーA
MCは山本さん。アクサルのエセ貴公子が西村くん、野猿が学くん、司令塔が吉谷さん。
役者になったきっかけをガチトーク。西村くんはフレンドパークのお笑い。照人さんはアナウンサーになりたいと劇団に。柄谷さんは変わっていて、ディズニーランドの半魚人見てやりたーいとw。吉谷さんは劇団でコントや漫才やって延長線でシナリオへ。古川さんは5つも部活やってたのか。学くんは洋画が好きで監督をやりたいとか。其々の過去話や夢を聞かせてくれた。
お客様から質問コーナー。演出家で言われたダメ出しで納得いかないのは?→ 色々出た中、柄谷さんが力説した「レイコンマ1秒はわかるが、レイコンマ3秒はわからない!」(笑)。今日のファッションのポイントは?→ 「フランス系の青と赤。クリスマス系の赤と緑」のお洒落な照人さん、「金髪は気分。三銃士書くから」の吉谷さん。
時間がきて、お客様から「なんでやねん」のツッコミw。関西からの人も多かった。

☆第二部 トークショーB
MCは西田くん。先ほどのメンバーが衣装チェンジで登場。柄谷さんはガウン着て、雪ダルマが頭に刺さってるw。吉谷さんは執筆が忙しくて(?)欠席。柄さんはさっきより生き生きしててツッコミ多し。
クリスマスの失敗を語るザ・失敗。指名権は照人さん。山本さんはイヴに彼女が浮気。古川さんはイヴに彼女が実家。学くんはイヴのプレゼント。照人さんは枕のプレゼントは渡せず。柄さんは高一の告白のクシャミ。ついでに、斉藤さんから後から暴露された西田くんの失敗談(?)はひとりカラオケがバレたこと^^;。
クリスマスペアクイズ。役者とお客様がペアを組んでクイズに挑戦、優勝者には次の三銃士で良いシーンをやる権利が貰える。サンタの絵を描いたり、初日の出の絵を描いたり、川柳を書かれたり、ワードマッチングをやったり。柄さんと一緒で、ドキドキワクワクと楽しかった(^o^)。老後の良き思い出になりましたv。
17日に37歳になった柄谷さんに祝福ソング。ハッピーバースデー♪ さとし~♪ \(^o^)/

『三銃士~仮面の男~』に出演する他キャストも登場。アクサル2回目の池永英介。お馴染みの斉藤崇は33キロも痩せて男前になりビックリ。今回初参加の青木威。アンサンブルの若い男の子たち9人~10人。蔡暁強(サイシャオチャン)と『大江戸鍋祭』が控える矢崎広は名前だけを紹介。総勢27人がこのステージで暴れ捲る。チケット販売中だと、こっちに柄さんの目力がv。

☆第二部 ミステリアスナイト
仕掛け人ボイスは吉谷光太郎氏。光太郎の弟がサタン・クリスマス「SC」を名乗り、僕が出すミッションを50分以内にクリアしろ、というミステリーゲームがスタート。
ステージに全員が上がり、役者とお客様が3~4人のグループになって、みんなで密接に一緒になって考えて解いていくゲーム。今度は近くにいた山本さんのグループへ。これが後々に大きなキィになるとはw。
数当てクイズ、カード発見ゲーム、クイズ、音楽ゲーム、イニシャルゲームと多種多彩な問題が我々に突きつけられるw。
吉谷氏のスゴイ仕込みにとにかくビックリ! オリジナルなシナリオの元、会場をフル活用、照明や音声のスタッフも巻き込み、グラサンの協力者まで手配。斬新で緻密で、役者もお客様も一緒に楽しませようとする親近感をもたらして、とても楽しめたひと時だった。
奇妙な詩や声の内容が、「34」で「仮免」といかにもなダジャレ(笑)。一緒に行動していた山本さんが最初からやけにゲームの趣旨に詳しいなと思っていたらw。光太郎と光三郎(?)のクサイ芝居にみんなで苦笑。延長料金を取られなくて済んだwと光太郎氏。

エンディングは、吉谷さんも交えて出演者全員から挨拶。
お見送りにクリスマスプレゼント。プレゼンター第一部は柄さんと学くん、第二部は西村くんと山本さん。フワ靴下に入った全メンバーのサイン入りチラシだった。
アクサルメンバー8人とお話しながら握手。柄さんに顔を覚えられたかなv。『ペリクリーズ』でサービスしてくれた斉藤さんとも握手。

今日はD-BOYSの9人、アクサルの9人と、役者さんといっぱい握手ができた。合わせて18人。18日とマッチするのも一興だ。
D-BOYS『冬どこ2011』第1部に参加してきた。

今年7月に開催された『夏どこ2011』DVD発売イベント。
同日にもうひとつイベントを控えて、ギリギリまで行くのを躊躇っていたが、事前応募の優先エリアに当たったことだしで参加しようと決意。
番号は後ろで、エリア内も後ろにスタンディング。ステージはとても見えない風だったが、出演者が登場すると、隙間から思ったよりはよく見えたし結構近かった。

出演者は左から、碓井将大・柳浩太郎・和田正人・鈴木裕樹・柳下大・三上真史・高橋龍輝・山田悠介・牧田哲也(敬称略)。
特製ステージの青に合わせ、各々ブルーカラーで統一した服装。でもお客様のほうが思ったよりもクリスマスカラーを着ておらず^^;、彼らからちょっぴりブーイングw。
夏どこからキャプテン続投の碓井くん&牧田くんがよく盛り上げてくれた。
出っ歯ネタでだいぶイジられるマッキーはイヤがるが、お客様に近寄るとつい後ずさりさせる雰囲気にw。フリーダムな先輩たちのキープに奮闘する碓井は、ややテンパりながらも頼もしい。
ウヴァ挨拶が消えた山田は、夏どこの投球話など。ボウケンブルーな三上は爽やか。龍輝はまだメアド知らない人がいると、隣の三上と早速交換話。アラヤンのメアドが変わったらしいw。トモは筋力があるという話。ズッキーはサンシャインの清掃員? 和田が賑やかに締めていた。
自己紹介で周りが先にヤナギコールをしたり、ヤナギ体操のことをマッキーが先に言ったりと、すっかりタイミングを失った柳。でも隣の和田が何かと柳を構ったり柳の手を挙げさせたりとフォロー。握手会開始前も、最後にゆっくりと出てきた柳を、両手を広げて迎えた碓井がガッツリ受け止めていて微笑ましかった。

ポスタープレゼント抽選と其々の告知があり。
其々の挨拶では、「今日のフォーゼ見た人~?」と龍輝が呼びかけ、ワーッと手を挙げるお客様。龍輝は学園の制服といい、青が定着した感じw。

握手会スタート。優先エリアはすぐ順番がくる。ピアフ話の後に、映画『山本五十六』を熱心に勧めてくれた碓井。『ジパング』から好きなのでもちろん観るさ! ズッキーは来年の劇団BACCASを熱く予告してくれた。三上には大江戸鍋祭を何度も観に行くと。龍輝とは先週の舞台挨拶以来。山田とも*pnish*以来だもんね。

トーク&握手会合わせて約40分。
Dボメンバーは気が合ってないところが面白いし、握手会では思ったよりも話せた。今年最後のD-BOYSイベントとして、楽しめたひと時だった。
急ぎ神奈川へ。

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