『ALTAR BOYZ 2012』GREENチームを観てきた。

公演中盤になってようやくのGREENチーム。
これだけ一般で取ったのだが(大江戸鍋祭りの帰りに)、今回が一番観やすい良席になるとはねw。少々空席も目立ってた。

グリーンメンバーは、大河元気(マシュー)海宝直人(マーク)上口耕平(ルーク)伊澤勇貴(フアン)上間善一郎(アブラハム)。
見知ってるキャストが、元気くんと伊澤くんぐらいで、あとは殆どお初。ステージを観ながら少しずつ5人の空気感に馴染ませる。観る前は若い子ばかりだと思ったが、20代後半の人もいたり。上間さんだけがアルターボーイズ経験者らしい。

リーダーのマシューはアクがなく周りの調整と要のような役。元気くんの筋肉質な腕に見入る。
オカマのマークは情緒性豊かでしっかり者。海宝さんの歌が素晴らしい。
やんちゃルークは今までのルークの中では一番元気でフリーダム。上口さんもよく歌う。
こちらのフアンは大柄で爽やか。伊澤くんは確かに年下だがデカい。
ユダヤ教徒アブちゃんはクールさよりも感情面の表現が目立つ。上間さんは高い声が出辛そう。
マシューとマークが肩を並べる形。大柄同士のルークとフアンは仲がいい。フアンには抱きついて欲しいので、やはりマシューより小柄のほうがいいかも。元気くんと伊澤くんが逆の役になってもいいかと思ったが、若い伊澤くんにマシューは荷が重いかな。

躍動感あるダンスやアクロバットなど目を引く派手めな動きは少ないが、全体的に堅実的で溌剌としたダンス。
役になりきるというより自分の個性が先に出て、チームワークも偏っていて、演技的にもアドリブにも未熟なところがある。
だが、新鮮な雰囲気と今後の期待感で、アルター「ボーイズ」という括りに一番ピッタリなように思った。
歌唱力も上手いというよりパワーで歌いきる感じだが、全体的にバランスが取れてレベルは高い。
チームグリーンが一番、歌詞がよく聞き取れてジンとさせられた。前正面の座席によるのか、私の耳が聞き慣れたのか、それとも彼らの歌い方が明確で良かったのか。ダンスより歌のほうに比重が置かれていたチームだと思う。
特にマークの海宝さん。演技も上手いが歌もピカイチ。凛々しい歌声が響き渡るその空間だけは帝劇ミュージカルのようだw。同じマークの汰斗や鯨井さんとどういうコンビネーションを見せるのか、追加公演が楽しみになった。

予想以上の出来栄えは素晴らしいが、残念ながら私の萌え要素がなくて、胸弾ませる熱さと興奮はあまり感じなかった。
特にお目当てのキャスト、好みのキャラクターもいない。魅力も中途半端で30代もいない。
そんな観客の気分が伝わるのか、前方の好位置で手拍子してたのに、キャストの視線が殆ど来なかった。
やはりボーイズと観客との相互作用がつくり出すライブ空間。今回も良いステージだったが、面白味は薄れた公演だった。

2月の追加公演は見比べたくて、RED&ORANGEに加えRED&GREENにも参加予定。
私の本公演観劇はおしまいだが、もう少しアルターボーイズを楽しめそう。
映画『デビルズ・ダブル ある影武者の物語』を観てきた。

イラクの独裁者サダム・フセインの長男、ウダイに顔が似ていることから影武者にさせられた男、ラティフが経験する衝撃のドラマ。
黄色のポスターがアニメちっくなタッチだが、これは真実の物語だという。
ハードな作風なのに、レディースデーとはいえ女性の姿が目立った。

映画では、“狂気のプリンス”ウダイが繰り広げる残忍でおぞましい行為の数々が映し出される。女好きのウダイは、売春婦に飽き足らず、女子高生や花嫁まで強引に拉致し、欲望を満たしてはゴミのように捨てる。気に入らない者にはナイフや銃で容赦なく始末する。
前もってバイオレンスな描写があることは知っていたが、内臓が飛び出る場面は思わず目を背けてしまった。
拷問やレイプ、死体と、エログロがたんまりあっては、R18+指定になるのも納得である。

ウダイのバイオレンスぶりを目の当たりにするラティフは、影武者として傍らで耐える日々だが、家族を人質にとられたままで、逃げることも生死を自由に選ぶことも許されない。
原作は影武者本人であったラティフ・ヤヒアの手記。映画製作にも関わったというが、脚本は真実の半分以下に留まっていて、あれでも抑えられた映像表現だという。
作品を観る上での救いは、ラティフ本人がまだ生きているという点だ。少なくとも映画でラティフがどんな目にあおうと、死ぬことはないのだ。勇気をもって観ておいてよかった。

ラティフとウダイの正反対な人物を演じきったドミニク・クーパーの一人二役ぶりが凄まじい。
声や話し方や表情や身のこなし、何から何まで見事な表現力で、いつしか同じ人物がやってることも忘れてしまう。
「私はあなたとは違う」「俺はウダイみたいに殺さない」
自らを葬り、何度も反抗や逃亡を試みたラティフが、ついに己の信念と復讐のために逆襲する。言った通り、彼は結局誰も殺さなかった。

サダムとウダイの父子関係が興味深い。
「生まれた時に殺すべきだった」と突き放す父。父の愛人を世話して母を哀しませたと叫ぶ息子。父もウダイの弟も、ラティフを一目でニセモノだと見抜くあたり、ゾクゾクさせるものがある。サダムの衝撃の事実にもビビりそう。
それ以上にゾクリとさせるのは「汚い仕事をする善人」の存在だ。
ウダイの愛人サラブ。ウダイの側近ムネム。ウダイの護衛官アリ。
恐怖の支配は、独裁者だけでなく、色々な事情と思惑で独裁者に協力する善人によってつくられるのだ。
日本の政治も「汚い仕事をする善人」たちが支配し、物を言っても聞いて貰えない閉鎖状態なのが恐ろしい。
舞台『弱虫ペダル』前楽を観てきた。

渡辺航の人気少年漫画の舞台化。
高校のロードレースという自転車競技を題材にしていて、映画『シャカリキ!』が思い出され、舞台になるとどうなるんだろうという好奇心と若手キャスト達に興味をもった。

原作未読のまま、事前にキャラクターやキャストをろくにチェックせず、予備知識のないまま観に行ったのは、少々無謀だったかもしれない。
会場アナウンスで、倉貫くんも出るんだ!とはじめて知ったり^^;。毎回日替わりなのかな。

小学生の時から千葉から秋葉原までママチャリで通い続けていた気が小さいオタク少年が、高校の自転車競技部へ誘われ、仲間と共に走る喜びを知り、クライマーとしての資質を見いだされるまでを描く。
連載中なのでまだまだ続くようだが、今回は一年生ウエルカムレースまでの話。

ロードレーサーで走り競う様子をどのように表現するのかと思ったが、“ハンドル”を使っての西田シャトナー独自の演出“パワーマイム”を駆使。当初はあまりに突拍子もないアイデアで苦笑しそうになったが、キャストの熱演も相まって、見慣れてくるとホントに乗って走ってるように見える。
ママチャリは本物だが、場面によってはホイールを出したり、高低板セットを巧みに動かして坂道や高低を表現したりと、黒子の手動操作が大活躍。俯瞰的な二階部分と盆の使い方が甘いが、場面や景色の表現には相当な苦労が伺われる。
効果を最大に発揮したのが、疾風感を煽る“風”の音響。キャストの解説も功を奏す。
舞台『風が強く吹いている』で使われたランニングマシンじゃなくて良かった。あれはキャストは楽だが、固定されて疾走感が出ない。この舞台はあえて演者を存分に動かして、ロードレーサーの旨味だけでなく、肉体や汗の熱量を観客に伝えてくれたのだろう。

そういう意味で試験的には成功しているが、キャストをかなり酷使されているようだ。
主人公以外の俳優はみんな何かの兼ね役。しかも殆ど着替えずに、ユニフォームの上に付け足すなど簡略させて本役以外を演じるから、最初はわけがわからん状態だった。
本編の最初の舞台はアキバで、みんなオタクを演じたり、フィギュアやプラモまでやったりw。
総北高校の女子生徒3人が、実は自転車競技部の3年生だったり(これは逆の言い方が正しいか)。箱根学園の3人が、競技部の1年生になって、これをネタにしたり。他にもメイドやカップルや一般人まで。ひとり6役以上やってた人もいたり。
この作品の世界観を作るには、キャスト9人では圧倒的に足りない。ほぼ出ずっぱりの人もいる。黒子3人も奮闘。セットを動かすのも人力。色々な面で低予算で、スケジュール的にも逼迫していたのかなと同情させられた。
ハンドルを持って、あの体勢のままでずっと動くキャストがスゴイ。さぞ筋肉を使い疲労するだろうと思う。両足の筋肉が見どころであるが、一競技終わる度に、どっと汗が滴り落ちるみなさん。20代後半や30代もいるキャスト陣が、汗を吹き出して真剣に取り組んだ舞台。その“熱”には心から拍手を送りたい。

小野田坂道役の村井良大は、眼鏡をかけ抑制された個性に情熱を秘め、笑顔を絶やさず泣きべそは純粋に演じ分けて、やはり上手い俳優だ。ミュージカルではないが、坂道の琴線に触れるようなソロが2曲あり、じんわりと歌い上げた。
前半のヤマ場で「友達がいなかったんだ」と叫ぶ場面は、坂道の弱さが強さに見えて、ぐっと込み上げるものがある。このセリフがあったから、ラストの坂道の心情に寄り添っていける。
「自転車ってこんなに気持ちイイんだ」「仲間と一緒に走るってこんなに楽しいんだ」(たぶんこんな風な台詞)この作品のカタルシスが伝わってきたようで、晴れやかな気分にさせた。

他キャラクターは外観から作り込んでいて、『テニミュ』と『イナイレ』を足した雰囲気w。
今泉の太田基裕は、クールな中に一途でホット。3年が演じた女生徒の手で制服が一気に引き裂かれる場面は、まるでキューティーハニーばりw。今泉は受けなのかw。
関西弁の赤髪が私好みの鳴子だが、はじめて知った鳥越裕貴の演技が実に上手い。ムードメーカーとしても達者、勾配の中のマイムも上手く、今後に期待させる存在感だ。

総北高校3年生3人はデカイのに、最初は女生徒の制服で出てきて、ミニスカや女言葉を強調するから面食らった。
金城なんてダレだかすぐに分からないまま、よく響くローボイスを聞いて郷本直也だとわかったぐらい。田所の大山真志はいかにもな大柄の役だが、彼が一番フリーダムに生き生き楽しくやっていた。緑の髪で「~ショ」が口癖な巻島の馬場良馬はちょっとオネエな雰囲気でバランスが取れている。馬場くんは『ゴーバスターズ』の撮影と並行しての舞台で大変だったと思うが、青いジャージ下はブルーバスターを意識してなのか?w
対して箱根学園3人は小さく見える。森本亮治、鈴木拡樹と経験豊かな年長者の中、若い玉城裕規もよく頑張る。3人とも箱学よりも、後半の総北1年の役のほうが印象に残ったかな。
倉貫匡弘は総北OBの寒咲役で、役的には後半から。原作に登場する女子マネージャーの兄だが、ロードレーサーを坂道にあげるとは何て太っ腹、というか都合のいい展開だなと思ったw。

総北3年生が回想する去年のインターハイのシーンが難だった。御堂筋ってのが現れたり、其々が箱学の3人と対抗したりで、キャラを把握できていなかった私には混乱し、長い回想に飽きがきて、眠気がどんどん襲ってきた。
後から考えると、去年の雪辱を今年のインターハイではらそうという決意や因縁のために挿入された回想だと分かるのだが、何故その場面をこのタイミングで?と思ってしまう。
坂道が入部しようかと葛藤するところを邪魔された感じで、肝心の坂道が全く出ない幕だったのもつまらなくさせた。村井くんの体力も考えた挿入なのだろうが、今回の舞台は総北だけに集中させてもよかったんじゃないかと思う。

開演前から、ラブひめのテーマ曲「恋のヒメヒメぺったんこ」(作曲・歌は桃井はるこ)が流れ、脳裏にこびりつきそうになる。劇中でもラストのヤマ場で効果的に流れた。
ところがカーテンコールで、キャスト全員がその曲で踊るからビックリ。公演グッズのアームリフレクターを腕に巻き付け、イイ年をしたお兄さんたちがにこやかにキュートに振り付け。その姿が可愛いすぎて笑うばかりw。
カテコでは、真志くんがリフレクターでふざけてたり、馬場くんが太ももを見せてたりと、仲良し雰囲気たっぷり。
最後に村井くんが「伝説になるかも」と挨拶していたが、確かにロードレースの初舞台化として伝説になりそう。

そして、これから面白くなりそうな話だから、舞台の続編も期待できそう。たぶん1年後になるか、キャストを一部替えることになりそうだが。その時にはもう少しお金をかけて、パワーアップさせた舞台演出を望みたい。
『ALTAR BOYZ 2012』REDチームの2回目を観てきた。

このステージをサイドからではなく、センターでどうしても観たくなったので。
幸いに希望の真ん中席のチケットを安く譲っていただけた。

レッドメンバーは、東山義久(マシュー)橋本汰斗(マーク)小林遼介(ルーク)植木豪(フアン)良知真次(アブラハム)。

センター席は出入りはし難いが、ステージを正面から観る旨みにはかえられない。
劇中のダンシングは、5人が一列に並んでやってくれて、近くの人を大きく観ることはできる。
でも、真ん中に集まって掛け合う場面や、中央で固まって踊る場面を、正面から捉えると予想通り臨場感や迫力が増す。
中央の花道もこんな風に見えるのかとあらためてわかる。キャストが花道へ寄ってくれると、かなり近くなって立体的に映る。
静かなバラードはほぼ中央に立って唄われるので、唇の動きも伴って、歌詞がクリアに伝わってきた。それだけキャラクターの心情にも寄り添えて、作品の真髄にも触れられそうだ。

マークのソロの歌詞「僕はカソリック♪」がようやく把握できたw。前回は何と唄っているのか分からなかった。「恥じることはない」と歌うマークの信念と覚悟。日本にはない世界を唄い上げて、しみじみと感じ入った。これもセンター席の妙。
今日のマークはやけに積極的(!?)。マシューに抱きついたり、アブちゃんに抱きついたり、二人にというより、抱きつける汰斗がうらやましいw。
前に観た時よりも、汰斗のアクロバットの回数が多く見事に決まっていた。周りのメンバーに触発され、どんどん進化じゃなく、急速に成長しているのがわかる。
メンバーのアドリブ度も加速。アドリブにまだ慣れてない汰斗は、急にふられると誤魔化すクセもw。
今日は良知さんが、お気に入りだったアブラハムの「ビブラ~ト」をルークが取ったようで、二度ほど小林さんにクレームw。

今日のトークネタはフアン、もとい豪さん。懺悔1の高校時代の塾の話は母親としても身につまされるw。懺悔2はメイクできないことだが、あの失敗談は聞くだけでイタそう。
ラッキガールのコーナーは、ヨコシマな娘にアタフタするマシュー、もといリーダー。いっぱいアドリブを効かせて笑わせてくれた。

照明の妙も少し楽しめた。心と心が繋がる場面で七色に変わっていくクロスとか、孤独のブルーとか、場面ごとの演出が生きる。
ラストでみんながうなだれる中、アブラハムひとりが思いを奮い立たせて歌い上げる場面。彼のもとへ一番に寄っていくフアンの場面が、映画『BECK』の佐藤健と中村蒼のシチュエーションに似ているなと思ったw。さしずめリーダーは水嶋ヒロかなw。
BECKの5人が集まった観衆の心を音楽で熱く癒しのたと同じように、アルターボーイズも観客の心を暖かく包んでくれた。

終演後の挨拶で、汰斗が共演した先輩諸氏を「年齢詐称」と称えて、負けずに頑張りたいと言っていたが、確かにステージで踊ってはしゃぐボーイズは10歳も20歳も若く見えた。豪さんは30代後半なのに、ステージでは可愛く見えてしまう。

新宿内で用事を済ませた後、ちょっと期待しながら、ビル前の出待ちの中に行ってみた。
本日は、遼介さんがファンの娘達と長く歓談。豪さんはひとりひとりに握手やサインをしてくれて、とっても優しい方だったv。

残すはグリーンチームのみ。追加公演はレッド&オレンジ。
映画『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』&初日舞台挨拶を観てきた。

2度にわたってTVアニメ化された中村光の人気コミックの実写化。
2011年夏のドラマ化と同時進行で撮影された映画版。

上映前挨拶のチケットが余っているというので参加してみた。
実際、私の前の列は殆ど空席で、試写会挨拶を含めたリピーター参加者も多かった。

登壇者は、林遣都(リク)桐谷美玲(ニノ)山田孝之(星)城田優(シスター)片瀬那奈(マリア)安倍なつみ(P子)有坂来瞳(ジャクリーン)駿河太郎(ラストサムライ)平沼紀久(ビリー)末岡拓人(鉄雄)益子雷翔(鉄郎)井上和香(島崎)上川隆也(市ノ宮積)飯塚健監督。中国に言っている小栗旬の代わりに、村長ボードも立つ。
前の挨拶では、「☆」マークが村長ボードのトコにあったそうで、今回はスタッフが気をきかして山田さんの立ち位置に置いてくれたとか。その村長からのメールも読み上げる監督。
「日本が未曾有の大寒波…」と切り出す上川さんがややアウェイ感w。監督からは「ただ元気になって欲しいとの思いで作った。頭を柔らかくして楽しんでいってほしい」。

帽子を取って挨拶した金髪の林くんから。主役というのは座長なんだからと監督からプレッシャーをかけられたが、旬くんから追い討ちをかけるように「俺が20歳の時には絶対やりたくねえな」とプレッシャーがあって、山田くんからは「こいつはプレッシャーをかけるとダメになるタイプだから」と言われたという。林くんの成長ぶりについては、山田さんは「僕は成長していないんで、成長してるかどうかわからないです」とつれない言葉w。

虫が苦手なことを片瀬さんから暴露された城田くんは「荒川は虫がいっぱいいるので地獄でしたw」。マリアとのシーンは特にしんどくて「可笑しくても我慢してたり、牛乳一気飲みなど過酷なシーンが多かった」と裏話も。
座長については「ケントは喋るのが苦手で空回りするけど、ホントに情熱があって」と褒めあげる城田くん。林くんからも「優くんは一番に僕に気を使ってくれた」。何やら熱い掛け合いに、「付き合ってないです!」とキッパリ言う城田くんは「大好きですけど、まだ…。いつか、おいおい(笑)」とアヤしい路線にいきそうになったw。

片瀬さんからは「山田くんは毎日メイクが違ってて楽しく、それも見どころ」。その片瀬さんから今朝エレベーター内で気づかれなかったという上川さんは「今年は村の住人になりたくないと言ったのもそれです」と苦笑。「でも46歳の負け惜しみです」と浅野さんや高島さんとシニアクラスだと言い、「少しずつこの輪の中に入っていければ」とシャキシャキと返した。

監督からは「面白くなかったら腹の中にしまってください」。林くんからも、いっぱい涙を呑んでいっぱい乗り越えた作品だと、座長らしいメッセージで締められた。


“他人に借りを作るべからず”を信条とする大企業の御曹司の青年が、自称“金星人”の少女に助けられたことから、荒川の河川敷で暮らす奇妙な住人たちと交流、共に過ごすにつれて、金や権力が及ばない生活や楽しみを見いだすが、やがて不法占拠者の強制撤去の期日が迫る。

原作の世界観をもとにしたオリジナルストーリー。
原作未読なので、アニメのストーリーを浮かべつつ。

映画はドラマの続きなのかと当初は思っていたが、映画の冒頭は初見者向けのドラマの総集編。
ややくどくて飽き始めた頃、村長が抜群のタイミングで「この映画が始まって○○」「ここまで○○」と解説。上映時間もわかる親切設定に早速笑わせてくれた。

リクとニノの淡い恋の行方も、ニノが金星に帰る日がわかって、展開が加速する。リクの信じる心が試され、“愛”へとかわっていく。
アニメでは一緒に金星へ行く話もあって期待されたが、実写ではビター感も加味。

強制撤去には、リクの父・積と友人である大臣の存在が関わってくる。荒川の住人を守るのが役目だという村長の有言実行ぶりも目の当たりにされるが、それも結局“権力”なんじゃないかとモヤモヤ感は残った。原作コミックでもそういう正体なんだろうか。

リクの成長というより、林くんの男らしさや信念が演技に溢れていて、林くんの成長を楽しめた作品。
高井役の浅野和之がアニメの雰囲気もあって上手い。
若かりし頃まで演じた上川隆也や高島政宏の表情がほのぼのと熱い。

「ROCKか、ROCKじゃねえか」と問われれば、ROCKに近い、ワクワクさせる玉手箱な面白さだった。

 ̄ ̄ ̄
終了後、用事があって歌舞伎町まで。
あのビルの前は、出待ちの女の子たちでいっぱい、まるで有楽町な雰囲気w。
丁度、出演を終えて出てきた良さん、リーダーと遭遇。リーダーは一人一人に握手してくれて私も思わず便乗したv。

シーラカンスプロデュースvol.1’『戯伝写楽 -その男、十郎兵衛-』を観てきた。

朴路美さんと宮野真守さんが、演劇制作会社ゴーチ・ブラザーズとスタートさせたプロデュースユニット、シーラカンスプロデュース公演の第1弾。
昨年3月に上演されたが、震災の影響で途中中止。今回は一部キャストを変更して待望の再上演となる。だからボリュームワン・ダッシュ。
前回は結局観劇できなかったが、中屋敷法仁氏による演出もキャストもおそらくパワーアップされ洗練されていると思う。

寛政五年の江戸。浮世絵で世に出ようと目論む斉藤十郎兵衛が、不思議な女おせいと出会ったことで、版元の蔦谷重三郎のもと、謎の浮世絵師「写楽」が誕生するが、様々な者たちが真を見抜くその“絵”に運命を操られていく。

まさに中島かずきの戯曲の面白さ。
一昨年観た『戯伝写楽』のミュージカル版と今回のストレートプレイ版を、悉く見比べながら興味深く見入った。
ストーリーは全く同じでも、歌とダンスがないだけで、休憩なしの2時間に尺が収まるんだねw。
その分、観客もセリフに集中できて、ひとつひとつの言葉の妙をじっくり味わえる。

音楽があまり目立たない台詞劇のためか、全体的に静か過ぎる雰囲気。咳ひとつもできないような窮屈さもある。
ミュージカルでは拍子木だった気がするが、こちらでは三味音。役者の見えが気持ちイイ。
おせいが持つのは大筆となり、体全体を使ったダイナミックな動き。
絵師の絵は殆ど現れず、写楽作の絵も2枚ほど。出てくる紙の数は少なく、観客の想像に任せる手法で、切迫感やボリューム感に欠けそう。
全体的に照明が暗すぎるような気もした。十郎兵衛とおせい、鉄蔵の場面はもう少し明るめに見せてもよかった。
翁面の能役者が出てくる場面はカットされていたが、その分スリムでメリハリのある舞台に仕上がっている。おせいと浮雲を最後の最後まで対比させるなど、情感面の演出も上手い。

“面白い顔”がポイント。ミュージカル版の橋本さとしも馬顔だが、宮野真守も顎が出てて長くて面白い顔だw。ほぼ一年を経て、十郎兵衛を自分のものとした堅実な演技。欲を言えば、さとしさんにあった色気が足りないことかなw。
おせいの城戸愛莉が、童顔な中に純粋さや妖しさを覗かせて、とっても良かった。おかっぱの黒髪がハラリと顔にかかる場面にゾクゾク。
柴田秀勝の蔦屋は予想通りの渋さで、狡猾さの中に哀れみが出ている。山崎健二の喜多川歌麿はそりゃもう黒くて嫌味な笑い声の憎まれ役、年齢的にも十郎兵衛の上をいってる。大田に鶴屋と、オジサンパワーが厚みを増していた。
浮雲の平野綾は、着物の動きに少々苦労していたが、艶のある声で世界観に溶け込む。ただ、この役こそ路美さんが演じれば、女の業を色濃く表現できたかと思う。
マモくん以上に“面白い顔”だったのが関智一(友情出演)w。当初は『きらら浮世伝』の関俊彦さんと同じ蔦屋をやってくれれば面白いなと思ったがw、これが役者の役だったとはw。前半はまだ役を踏まえていたが、後半はほぼ“関智一”という役そのもの、面白い顔がゆがんで更に面白くなっていたw。智一さんとお付の二人がお笑い役に徹して、舞台に活気を与えている。

特筆すべきが、鉄蔵と与七。ミュージカル版の時よりも出番があって存在感が増していた。
鉄蔵の板倉チヒロは、シリアスとコメディの時のギャップが見事。十郎兵衛とちゃんとタイマンを張っていて、心情が伝わってきた。
与七の玉置玲央は、軽い身のこなしと愉快な関西弁で達者な芝居。煮込みうどんのギャグも痛快。十郎兵衛とおせいを俯瞰しつつ信念を貫く生き方は、私好みのキャラだ。
そういやミュージカル版の与七は、今は同じ新宿でマシューというリーダーで踊ってるなw。

舞台を観ながら、ミュージカル版とそのキャストが懐かしく思い出され、もう1回観たくなった。
シーラカンスプロデュース公演の第2弾も楽しみに待ちたい。

ソワレだったからか、関係者も多かった。
終演後ロビーで、平光さん、路美さんをお見かけした。
*pnish*プロデュース『モンスターボックス』を観てきた。

7年前に上演された*pnish*本公演でも人気の高かった『モンスターボックス』を、キャストを一新させたプロデュース公演として再演したもの。

昨年作られ、初めて足を運んだシブゲキは、駅から近いのはいいが会場は狭い。前の席との間もキツキツのこじんまりした場内。でもステージと接近してて、どの位置からでも観易くはある。

四百年の昔に一人の武士の手で封印されていた妖怪・斬鬼丸が、現代にその地を訪れたある青年の手で封印が解かれ現れてしまい、妖力につられて他の妖怪や大妖怪まで蘇ってしまった。かくして妖怪たちを再び封じようと、力なき青年たち人間と妖怪が手を組むことになる。

7年前のパニッシュによる初演を観たので、パニッシュの4人と見比べながら、色々と記憶が蘇り思い出されてきた。
作品の見どころのひとつは、個性的なキャラクターたち。当時、森山栄治がやった斬鬼丸は、その後どんどんひとり歩きして、いまや栄治の持ちキャラとして鮮やかな存在感を放つ。
今回の斬鬼丸は若々しい相馬圭祐。見事に作り込んでいて、テンション高くパワフルな芝居を見せている。もっと歌舞伎調にはしゃいでもいいかもしれない。
颯爽と術で妖怪たちと対抗する暁には小野健斗。土屋裕一がやった時もクールでストイックないでたちにときめいたが、健斗くんも今までの役で一番格好良く見えた。斬鬼丸と暁の場面は、シンケンゴールドとゴセイブルーの対決にも見えたりw。
佐野大樹がやった雪村にはWBB公演にも出た井出卓也。声の枯れ具合や雰囲気とかが大樹くんにソックリw。
鷲尾昇がやった川嶋には寺山武志。テンション高いオタクっぷりで、決めるべき時は決めるw。
悟役の猪塚健太は二役を爽やかにこなす。疾風の刹那の結城洋平は軽い身のこなしとアクションで目を挽くが、芝居も上手くて、初演で観た時よりも胸にキュンときた。

人間側と妖怪側に分かれたキャストだが、妖怪陣営はメイクが濃くて、殺陣やアクションも多い。
三つ目の加藤良輔なんて最初のうちはダレだか分からなかったw。良輔が何故か小さく見えたのは、毘沙焔の林野健志がデカ過ぎたからだろうw。毘沙焔と暁の闘いは、両者とも背が高く大きいので、ダイナミックなシーンになり舞台が狭く感じられた。
そしてWBBに続きパニッシュ関係に出演してくれた岡幸二郎。姿を現す前のボイスだけでも、通りの良いステキな声を響かせてくれた。歌はないけど、殺陣や立ち回りが優雅。怖いというより圧巻な存在感を示していた。

初演と比べて大幅に変更したのが、スマホの存在(笑)。7年前は無かったものねw。
あと、初演では「ひとつ目」だったのが「三つ目」になった良輔くん。劇中で言われて、三つめの目にやっと気づいたというw。妖怪では刹那のほうが印象に残ったかな。
ひとつひとつの動きに合わせた効果音や迫力ある音響、照明やスモッグなどのスタッフワークが抜群。

四百年後にようやくわかった裏切りの真実。うわべの友情と真の友情との葛藤。己の信じるままに生き抜く熱い信念。
キャストの客席降りもふんだん、何度も後ろを振り返った。ラストで見せる、斬鬼丸の長~い前口上も見どころのひとつ。
2時間集中させて、7年経っても色褪せない、笑いあり涙ありアクションありの面白い芝居だった。

映画 麒麟の翼

2012年2月1日 映画
映画『麒麟の翼 劇場版・新参者』を観てきた。

ベストセラー作家・東野圭吾の人気シリーズで、ドラマ化されたものの続編の劇場版。
ドラマのほうはあまり観ていなかったが、今回キャストに興味をもった。
東京・日本橋、翼のある麒麟像の下で死亡していた男性会社員の刺殺の真相について、刑事・加賀恭一郎が従弟の刑事・松宮と共に追い求めていく物語。

加賀役の阿部寛、松宮役の溝端淳平の他、テレビのレギュラー陣が登場しているが、ドラマを観ていなくても映画の内容には支障がない。やけに推理の達人の喫茶店姉さんだ~とか、お節介でウザい看護師だな~といった程度w。向井理はポスターのみ。
原作は未読だが、おそらく「推理」や「証言」といった部分が、映画では回想シーンや想像図として描かれているので、登場人物の細やかな表情や動きまで目にすることができて、物語の流れも把握しやすいと思う。
伏線が散りばめられ、ワンショットのカメラワークが抜群。昭和を感じさせる音楽も良い。

刑事ものとミステリーものが絶妙にブレンドされた人間ドラマなのだろう。“麒麟像”をめぐる二つの物語が絡み合い、掛け違えとすれ違いがあった恋愛と親子愛を振り返っていくことで、幅広い客層の共鳴を得られそうだ。
ただ、すべてが終わっても、伝えたい時に相手がいないという哀しさと寂しさは付きまとう。イジメや学校体質の問題は残され、労災隠しの真実も露にされておらず、くすぶり感は残る。胸に込み上げるものはあるが、晴れ晴れとした作品ではなかった。
日本橋や水天宮周辺が綺麗に撮れていた。昨年、日本橋架橋100周年を迎えた記念映画のようにも見えるw。100周年イベント自体は殆ど中止になってしまったようだが、今また注目されはじめるのはイイことだ。

主演の阿部寛は、静かな佇まいの中に包容力と温かみがあって素晴らしい存在感。溝端淳平も活発な中に順応性があって、いいバランスが取れている、会議中の二人のコミカルなやり取りが、シリアスな作風の中で唯一の笑いとなっているw。
中井貴一は『プリンセストヨトミ』とは違った、弱さと強さをもった父親役で味わい深い。54歳という役柄らしい老けた雰囲気もよかった。
被害者を父にもつ息子の松坂桃李は、思春期の悩みと葛藤を生々しく表現。溝端くんと桃李くんが絡む場面は工藤新一と服部平次が浮かんだがw、桃李くんは高校生ならまだしも中学生役はちょいとムリがあるだろうw。
桃李くんの同級生役で、聖也と山崎賢人。聖也くんは『テニミュ2nd』山吹の千石の記憶も新しい。山崎くんはTBS系ドラマで桃李くんとも共演済み。
桃李くんの元後輩役に菅田将暉。初見では菅田くんだと気づかなかったが、それぐらい強烈なインパクトだ。
容疑者となった役の三浦貴大が、様々な顔を見せて哀愁の表情を残す。たまに桃李くんと同じ目力を感じてカブりそうになったw。
新垣結衣が情緒たっぷりに綺麗。柄本時生、劇団ひとりが上手い。秋山菜津子がしみじみとした味わいだ。『仮面ライダーフォーゼ』で見慣れたため、鶴見辰吾はすっかり悪役のイメージになってしまったw。
被害者・青柳の妻を演じられた方が印象的。父と子の話から、母と子の話、夫と妻の話へ繋がっていかなかったのが惜しい。
『ALTAR BOYZ 2012』REDチームを観てきた。

ORANGE、GREENと比べると、見知ってるキャストばかりで、今ステージでは一番のお目当てであり、熟練されたミュージカルを見せてくれるだろうと期待。

レッドメンバーは、東山義久(マシュー)橋本汰斗(マーク)小林遼介(ルーク)植木豪(フアン)良知真次(アブラハム)。リーダーで豪快で頼もしいマシュー、マシューを慕う年下でカマっぽいマーク、マイペースで元気なルーク、哀しみを払いのける強さをもつフアン、ユダヤ教徒で理知的で真面目なアブちゃんという感じかな。先に観たORANGEと似てるようで違う印象だし、演じ手の年齢によって関係性も違ってくる感じ。

ORANGEよりは平均年齢が高いのに、みんな若々しく見えてくるからフシギw。豪さんの泣きべそがとっても可愛く見えたw。こちらの良知さんは良い良知さんで、眼鏡のアブちゃんはオタクっぽさがあってキュート。
汰斗以外は経験者で、何度もやっているから役が体に浸透してキャラクターがだいぶ立っている。アドリブや小芝居がどんどん飛び出すから笑いや活気も多い。
芝居も堅実で、歌唱力も全体的に高い。昨日は聞きそびれた歌詞もだいぶ把握できた。
何といってもみんな踊りは得意分野。ヒップホップにアクロバット、バレエと次々と色々なダンスが飛び出す。ひとつひとつが見事に決まり興奮させる。

20歳の汰斗は、こんな凄い環境でだいぶ勉強させられ絞られたと思うが、手強いメンバーの中で引けをとらない。汰斗の歌も随分と上手くなっていた。これはステージの音響の良さもあるんだろうか。10歳以上も離れたメンバーの中、一番イジられて可愛がられている感じ。劇中でもマシューやアブちゃんから目いっぱいハグされてたマークが可愛かった。マークの「入れて~」には客席からもイイ反応。
お客様の懺悔コーナーで、好きなタイプは?と東山さんに訊かれた汰斗が、アドリブが出てこなくて「内緒」で通していたw。いつもこんな調子の関係なのかな。某人に「ハゲるよ」と言われたらしい良知さんだが、帽子被ってると尚更ハゲるゾ(笑)。
お客様を招くコーナーで、唄ってるマシューに昨日のマークは嫉妬の反応を存分にしていたが、こちらのマークは唄い終わった後に嫉妬の反応。鯨井くんと汰斗、其々に演技が違ってて面白い。東山さんと汰斗だと、年の離れた兄弟にも見える。

楽曲がだいぶ耳に馴染んで、お気に入りも出てきた。
メドレーはオールスタンディング。白い衣装で、会場を回ってくれるキャストたち。ORANGEでもあったかな?
D-BOYSで取ったチケットはサイドだったが、立ってもよく見えた。
会場みんなで手拍子したり腕を挙げたり声を上げたりで大いに盛り上がった。

カテコはバンドメンバーと手を繋いで登場。
初見のORANGEも良かったが、歌とダンスの質が上のREDは胸弾ませるような感激を覚えて、とても楽しめた。

来週はやっとGREENを観劇。
そういやミュージカル『コードギアス』のキャストのうち6人がアルターボーイズなのか。
『ALTAR BOYZ 2012』ORANGEチームを観てきた。

ニューヨーク発! ベスト・オフ・ブロードウェイ賞受賞の『アルターボーイズ』。
2009年に日本初上陸し、今年で三度目の上演で、これがファイナル・ステージらしい。
今回は新キャストが参戦したので、興味を持って初“ABZ”体験。
公演はRED(熟練チーム)ORANGE(熟練しつつあるチーム)GREEN(フレッシュチーム)と3チームに色分け。どうせなら見比べたいと、3チームの公演を其々取った。チケット代で差を付けてるのが面白いが、REDはさすがにほぼ完売らしい。

アルターボーイズとは、神と司祭に仕えるお手伝いの男の子たちのこと。5人組ボーイズバンドが、観客たちの魂を浄化しようとステージで“福音”の歌やダンスを繰り広げる、ロック&ダンス・ミュージカル。
作品の扱う世界はキリスト教で、人種差別・移民差別・ゲイ差別などアメリカらしい難問が芝居の中で散りばめられているが、人々の魂を救うべくボーイズたちが、実は自分らも抱えていた問題と向き合い、真実の愛に目覚めていくカタルシスも込められている。
それらの芝居も、キャストやキャラクターの魅力、全編14曲の歌とダンスの力ですべてが席巻されているかのような様相だ。
ラストはスタンディングの中、メドレーが流れて、ライブ会場らしい熱狂が溢れんばかり。ボーイズと観客の魂がひとつになって浄化されていく趣向で、楽しいひと時だった。

オレンジメンバーは、中塚皓平(マシュー)鯨井康介(マーク)森新吾(ルーク)和田泰右(ファン)三上俊(アブラハム)。リーダーでしっかり者のマシュー、カミングアウトしたオカマのマーク、やんちゃでイケドンなルーク、哀しい現実を知る年下のファン、ユダヤ教徒で物知りで冷静なアブちゃんという感じかな。他のチームだと別の個性が出て、全く違うキャラになってるかもしれないw。

観る前は、DIAMOND☆DOGSの中塚&森&和田のダンスと、鯨井&ミカシュンの芝居が混ざり合うステージかなと思った。フタを開けると、芝居は全員がほぼまんべんなくやり、D☆Dが中心になってダンスを引っ張り、鯨井くんやミカシュンが思った以上の歌唱力をきかせていた。
中塚くんは跳躍力がものすごくて、大柄で派手な体格は目をひく。でも顔は顎が出ててマモに似てるんだよねw。
森くんは観客と一番絡んでくれて、ノリノリの盛り上げ役として最高! ヒップホップダンスのステップがクールで素敵。
和田くんは芝居では可愛いノリなのに、ダンスでは激しく鮮烈に踊り男前でセクシーになってしまう。
鯨井くんはつり目の真剣な表情と、ヘン顔のカマ顔とのギャップが激しすぎw。一番均整がとれた肢体でダンスのキレも良かった。
ミカシュンも柔軟な体でダンスに溶け込む。締めの芝居にはやはり存在感を見せ、透明感のある声が光る。

開演前アナウンスや劇中の神の声は、演出された玉野和紀氏かな。
ステージ右端に置いてある某機械の“数字”がとても気になったw。
ファン以外の4人がオデコを出したヘアメイクだが、ミカシュンは出さないほうがイイかも。
眼鏡やグラサン、羊など、それなりに小道具を使うが、入り出しの段取りが大変そう。ケープを着たアブちゃんの後ろの裾をさりげに引っ張ったマークがナイスジョブ。
Studio Lifeで取った最前列の席は美味しかった。キャストとのアイコンタクトやイジられることも多く、森くんにイジられ握手までして貰ったw。やっぱこういう触れ合いがあると嬉しいし、ますます応援したくなっちゃいそう。

数々の歌の中でかなり盛り上がったのが“悪魔祓い”かな。縦一列になった5人が次々に弾け飛ぶダンスに、会場から熱い歓声。これは中ほどの席で見たほうが一番萌えそう。
エンディングの5人の白い衣装がとてもステキ。ジーンズよりも神聖なものが感じられる。メドレーでは早くも馴染んだ主題歌から唄われ、腕を振り上げ掛け声を投げて大いに盛り上がった。リピーターになれば、楽曲にも愛着がわいてくるはず。

明日はREDチームを観劇。昨年メンバーの中で汰斗だけ新参者かな。
パンフはA3版とデカくて高くて購入せず。公演ごとにドリンク代がかかるのがイタイ。
敦-杏子 PRODUCE『URASUJI -幕末編II-「仇花」』千秋楽を観てきた。

深沢敦と杏子によるユニット・URASUJIの好色必殺時代劇版ミュージカル第4弾。
お初の「URASUJI」シリーズ。ずっと観たかったがスケジュールが合わず、今は楽日を運よくお譲りしていただいた。おかげで結構観易い席。

明治初期。金貸しの女のほろ苦くも熱い壮絶な人生を、ラストサムライや革命家を交え、裏の筋で暗躍する仕事人と絡めて描き出す。
パンフ完売なので、たぶんこんな話^^;。

歌や踊りがあるからミュージカルだが、照明を浴びてマイクをもって唄うから、懐かしの歌謡ショーのような雰囲気。
時代劇だが現代風。笑いあり涙あり、ギャグあり下ネタありで、賑やかでバラエティで濃密でハケけた舞台だった。
固定客も多く、歌の度に手拍子が起り、劇中も笑い声や歓声が盛んに出る。キャストも観客も平均年齢が高いのが特徴。ややあざとい慣れないものを感じた。

今回は木の実ナナがゲストで初見参。ナナファンも多そう。
「女だてらにニヒリズム」長州征伐に参加し、高杉晋作とも縁がある過去をもつ女金貸しの高橋菊を、凛々しく逞しく情深く演じきって盛り上げた。高そうな着物を何度も着替え、よく通るハリと艶のある歌声で魅了して、あでやかなカリスマ性。
様々なキャストと絡むので、ナナさんに色々と影響を受けた方もいっぱいいたハズ。

お目当ての岩崎大は必殺人のひとり、カンジ役。Studio Lifeのチケなのか、劇中も大くんの立ち位置真っ直ぐの席で良かった。
たまに唄ったり踊ったりトランプしたりと色男の遊び人全開で活躍。本人も慣れた現場でとても楽しそう。長身の着流しから見せる長い足や太ももが色っぽくて、立ち回りでも足を繰り出したアクションを披露しやたら魅了させたv。

知ってる役者が何人か。中野順一朗が若いのにニヒルな味を見せる革命家の役。内藤大希が彼の部下役もやるが、他にも色々な格好で色々とこなしていた。藤田記子はいつ見ても似たようなキャラクターでクセ者をアピール。
深沢敦はゴージャスな衣装に何度も着替えて凄まじい存在感。仕事人の杏を演じる杏子は、イキでイナセでノリのいい姉さんぶりがカッコイー。お二人とも歌唱力抜群で、URASUJIの世界観を盛り上げていた。

幕末といえばやっぱりまた出た“仁”ネタ。こっちのドクターは極悪人に味方するアクだったw。
ギター演奏とバイオリン演奏のナマの音色が迫力。
休憩なしの2時間20分。遊び心いっぱいのURASUJIの世界は、私にはあまり合わなかったが^^;、シリーズ続編があればまた見たいと思う。

フィナーレで全員が揃う中、ナナさんが真ん中でステップを踏んでてとっても楽しそう。ずっと踊りたくてウズウズしている感じw。
楽恒例なのか、カーテンコールで役者紹介。ナナさんは下北沢がホームグランドで、素晴らしい舞台を客席で見たかったと嬉しそう。深沢さんは母親が観に来ていた前で、あのネタをやるのがとても困ったようだ。
明日はURASUJIライブ。ナナさんも着物ではなく、チラシにあったドレスを着て唄ってくれるとか。でもチケットは残り100枚だと宣伝に力を注いでいた。
終焉後のロビーでキャストの一部が物販に宣伝に活動、賑やかな騒ぎになっていた。
大くんは3月に『シーチキンサンライズ』があるが、ライフの本公演にも出て貰いたい。

最新チラシをいっぱいゲット。『戯伝写楽』『レシピエント』『SAMURAI7』『寂しいマグネット』『ロミオ&ジュリエット』…。楽しみ。
海賊戦隊ゴーカイジャーショー シリーズ第5弾『海賊集結!決めるぜファイナルウェーブ』に行ってきた。

全日程、特別公演【素顔の戦士出演】なので、さすがにチケ取りも大変。
自分で取った回がヒドイ席だったので、あとから他の回のを譲っていただいた。
この日の4回目から6回目まで計3回参加。色んな角度でだんだん前方席に行けるのがイイ。
入口でゴーカイレッドと握手したりハグしたり。ナビィがいつもの如くナビゲーション。

素顔の戦士出演者は、小澤亮太(ゴーカイレッド/マーベラス)山田裕貴(ゴーカイブルー/ジョー)市道真央(ゴーカイイエロー/ルカ)清水一希(ゴーカイグリーン/ドン(ハカセ))小池唯(ゴーカイピンク/アイム)池田純矢(ゴーカイシルバー/鎧)。

宇宙帝国ザンギャック皇帝アクドス・ギルの地球総攻撃を迎え撃つゴーカイジャー。彼らの前にバスコが立ち塞がり、変身がとかれお宝さえ奪われてしまう。ナマ身で立ち向かう彼らに、会場の声援で奇跡が起きるか!?

素顔の戦士が前回よりは出番いっぱい。アクションあり、倒れ込んだりと活躍。
特にマーベラスは、ステージ上から降りてきたり、客席を駆けて飛び蹴りを披露したりと奮戦。3回目の時は目の前で表情やアクションを見れて満足v。「変化球オンパレード」だったり「直球勝負」だったり、マーベラスはバスケじゃなく野球をやっていたのか?w
山田くんは左手を後ろにした殺陣。「忘れてない?私、元盗賊よ」とカッコイー台詞を言う市道さん。清水くんと小池さんも客席前方まで降り。池田くんはバク転も披露。
素顔の海賊は自分たちと戦うことになるが、ゴーカイグリーンが両手を体になすり付けるポーズに、「僕そんなことしてない」とクレームつけるハカセw。みんなを集めたマーベラスが「大丈夫だ。お前らは俺が認めた仲間だからな」とストップモーションするシーンがカッコイー!

アクドスもバスコもテレビと声は違うが、両者の緊張感ある衝突も見もの。
バスコは「肉をきらせて骨をたつ」と言ったり、「みんなよろしくちゃん」とブリっこしたり、「3・2・1・ダーン!」とギャグしたり、囮を使ったりとクセ者ぶりを発揮。
バスコに熱くなりすぎたゴーカイジャーの前に、今度はアクドスが攻めてくる。「我が息子の仇をとらせて貰うぞ」って、やっぱ忘れてなかったのねw。

「ゴーカイジャー!」会場の声援が、生身の戦士たちを立ち上がらせる。
オールレッド大集合。前半は豪快チェンジのレッド、後半は歴代レッドが勢ぞろい。
アカレンジャーからゴーカイジャーにエール。そして「子どもたちの正義の心」への感謝。
アカレンジャーの言葉を真摯に聞いて手を振るゴーカイジャーの中で、ゴーカイレッドだけが背中を見せていたのが印象的w。ラストのゴーカイジャーの声は違うな。
「旅はまだ終わっちゃいねえ」去っていくゴーカイジャーたち。でも待って待って。もう一度「ゴーカイジャー!」と叫ぶみんな。

素顔の戦士がいっせいに登場。人一倍テンションあげてる鎧。お姉さんの司会で、お約束の2つ目「座ったまま」で、鎧に座らされるマーベラスw。黒い手袋をした鎧から挨拶。
4回目。「ここに立つと気持ちイイんです。これから2週間公演してるので」「最後まで全力でド派手に頑張ります」と其々意気込み。「楽しいクライマックスなので明日7時半起きてね」とマーベラス。
5回目。ハカセの「一日6回公演は正直辛いと思ってたけど、全然辛くないです!」に拍手。ジョーが「ギャバンの映画観てくれた人~?」に半分ぐらいの反応w。「はじめてインソールになって足がラクになった」とマーベラス。
6回目。鎧が「夢は必ずかなうという思いでやってます」。「夢中に初日を終えて体が痛いw」とハカセ。「これからも力を下さい」と言ったマーベラスが、「終わったあ!初日!」とつい本音が(笑)。さすがに堪えたか?w
最後に「欲しいものは必ずこの手で掴む!」「それが海賊戦隊ゴーカイジャー!」といっせいにヒーローポーズ。テープが飛んだ。
いつものように、手を振りながら左へ右へ移動してハける6人。
4回目。鎧が投げキッスしたり、アイムがわざとこけたりw。
5回目。「ゴーバスターズ倒してくるぜ!」とハカセ。倒しちゃマズイっしょw。
6回目。鎧の「あいしてるよ~」に会場キャー!アイムがまたわざとこけて終了w。

キャプテン・マーベラスからしてフリーダムだから、みんな思い思いに楽しんでいて、集大成みたいに面白かった(^o^)。
ヒーローショーと挨拶をたっぷり拝めて満足。あとは2月の公演に参加予定。
本日は後楽園で戦隊デー。

『モーフィン!! スーパー戦隊シリーズ 新番組特別プレミア発表会 特命戦隊ゴーバスターズ』を観てきた。2回目の分。

恒例、出演俳優初登場を兼ねた新戦隊のお披露目イベント。
前売購入特典で、ダイスオーカード2種とポスター。
早めの番号なので前方通路席をキープ。

ヒーローショー。地球上のエネトロンを狙うヴァグラスの前に「ストップ!それまでだ!」と現れる俳優3人。「レッツセイ!」ゴーバスターズに変身。早めに金テープが舞う。ブルーは地面ドーン、イエローは飛びけり、レッドは映像で高速移動? 格闘から始まり、やがて剣と銃で戦う。バディロイド3体の声は? ウサギ型は持ち運び式w。

出演俳優が登場。鈴木勝大(レッドバスター/桜田ひろむ)馬場良馬(ブルーバスター/岩崎リュウジ)小宮有紗(イエローバスター/宇佐見ヨーコ)。司会は寺迫磨。
ダイジェスト映像と予告映像。13年前からの設定で、子供だった3人のうちリュウジだけ背が高い。その後は3人が自己紹介。

応援のため『海賊戦隊ゴーカイジャー』出演俳優が登場。小澤亮太・山田裕貴・市道真央・清水一希・小池唯・池田純矢。1本だけのマイクを回す。
「ジャマするぜ!」とマーベラスたち。わざと転がり込んでくるハカセに、チョッカイの鎧。
「良い子はマネすんな」とマベ。「ブルーバスタ…ゴーカイブルーの」とジョー。「ジェラシットに手間取って」と息切れ切れのハカセw。「俺がシルバーバスターだ」と6月頃から出演予定だと鎧w。「バスコ!」と相変わらずバスコの気配で振り向くみんな。バスコとの決戦がどうなるか明日楽しみにして下さいとメッセージ。
新戦隊にエール。鎧がわざと出張ったりw。キャプテン・マーベラスから「一年間楽しいこと辛いこともあるけど色んなことができるので」「自分たちの伝説を作って下さい」「俺らの伝説はまだまだ続くけど」と豪快な言葉。
ヒロムから「イイチームワークですけど…」ときて、手を横に振るハカセと鎧w。「僕たちもイイチームワークを作っていきたいです」と立派に返礼。
恒例の花束贈呈。今度はハカセが出張ったりw。ヒロムからマーベラスに花束。マベからは握手じゃなく、拳をヒロムの手に当てる。
「邪魔したな!」とマーベラスが、他の5人の口元にマイクを近づけ、其々がひと言ずつエール。ステキな気遣いだ。最後までバスターズの元にいた鎧に「じゃあなシルバー」とみんなハケる(笑)。豪快で手強いゴーカイジャーたちだった。
一年前はお披露目で緊張感バリバリの5人だったのに、今ではすっかりマイペースで盛り上げに徹する海賊野郎に成長。昨年1月にはいなかった池田くんが特にノリノリだった。

主題歌ライブ。OPテーマ「バスターズ レディーゴー!」を唄う高橋秀幸(Project.R)が登場。グラサンに赤ジャンとカッコイーいでたち。サビ部分の振り付けを教え、俳優3人をバックに唄う。手拍子で応え、振り付けもするお客さんたち。
EDテーマ「キズナ~ゴーバスターズ!」の歌は謎の新ユニットSTA☆MENだと発表。7人の写真もアップ。意表をついた起用に大いにビックリw。声優ユニットが戦隊ものに起用されるのって初めてかも。これからは特撮イベントにも出演して唄ってくれるのだろうか。
主題歌シングルCDは完全生産限定盤で2/29に発売予定。レンジャーキーやカード付き。

明後日からの撮影を前に俳優3人からメッセージ。「一生懸命戦います」「イイチームワークで」「ぐっと引き込まれる作品に」と初々しい言葉。拍手の中、にこやかに手を振って終了した。

プリズムホールはゴーバスターズ色メインに、ゴーカイジャー残り物の様相。
スーパー戦隊バトル ダイスオーDXが人気。ゴーバスターズのオモチャも展示、今度は声が出ないのか。てれびくんブースでゴーバスターズ新聞発行、エンター役の陣内将インタビュー写真もあり。
ゴーカイジャーのレトルトカレー購入でシール24枚セット付き(AとBパターン)。
ゴーカイレッドのリュック目当てにゴーカイジャーVSギャバンの絵本購入。
まだまだゴーカイジャー好きはやめられないw。
次はゴーカイジャーショー・ファイナルのためGロッソへ。ポスターを持って行く人多し。
佐藤信也プロデュース公演『The CiRCLe』を観てきた。

キャストに興味をもったのと、この日この時間しかやらない1回公演だというので。
男女の客層も広く、円形劇場はほぼ満員御礼。

演出・脚本・構成は佐藤信也。
テレビ局を舞台に、謎のプレシャス・オパールをめぐって、刑事やディレクターや俳優など様々な人物の攻防戦が繰り広げられる話。
バラエティに富むキャスト陣は、其々2つほどの役名が与えられている模様。
当初は時空をまたいで2つの世界が交錯する話かと思ってたら、どうやら時系列的に過去と現在が混ざり合っていく話だったようだ。
“サークル”の本当の意図はよくわからないが、2つの世界が繋がってやがて丸くまとまり、ひとつになっていくところに作品のカタルシスがあったのだろう。

キャストが今までやったことがないような人物を演じる。
ストーリー自体は不明な点もあり面白さに欠けるが、キャストの役作り、登場人物のネタやアドリブでつい笑いが込み上げる。
セリフや動きにも注目。特撮経験者が半分以上いるせいか、劇中で“戦隊”ネタになってるのが愉快。決め台詞やヒーローポーズなど、オマージュと笑いが詰まっている。

主役は汐崎アイルのように見えたが、のびのびとしなやかな肢体が目立つ。“天王洲”にウケたw。
落ち着いた中に覇気とクセのある役回りの聡太郎は、演技的に安定感。アイルと絡むシーンがイイ。
『花咲ける青少年』のルマティから日も浅いが、篠谷聖のイケメンぶりが際立つ。同舞台でイオエをやった長谷川太郎が白塗りヌードに扮し大いに笑いを誘う。
唐橋充と岩田有民は芝居が濃くて存在感たっぷり。この二人だと『最遊記歌劇伝』のニィ健一と六道が浮かぶが、昨年朗読劇をした唐橋さんと鈴木紘樹もニィと三蔵の共演だったんだな。
『リボーン』の笹川京子がキュートだった稲村優奈が、小柄な中に溌剌感があって印象的。
佐藤信也は新米刑事でボケ&ツッコミを担当。
酒井一圭、柴木丈瑠など馴染みの特撮メンバーも好演。松本寛也も長澤奈央も出番はほんの少し。

ゲストは酒井さんも含めた純烈。一昨年に浅沼氏の『Zipper!』で唄った時は5人だったが、今回は白川さんも入ってちゃんと6人。円形に並んだが、こちらの前にはギルス友井さん。2ndソングが唄われたが、ボーカルの白川さんはお客と握手するなどフレンドリーでノリノリ。
ファンから色とりどりのおひねりテープまでステージに投げられ、それなりに盛り上がった。

対曲線側の客席に高木心平くんを発見(万平くんじゃないと思う)。キャストに向かってお辞儀をして一足先に会場を後にしていた。先日までやった舞台『どんでん』で共演した金子昇さんもおいでになってたのかな? とすると、この会場にガオレッド&ガオブラック&ガオブルーが揃ったことになる(笑)。ミュージカルのルルーシュはアクションにも期待できそうw。

1時間20分のライトな舞台。プロデュース公演とはいえ、ある意味豪華なキャスト陣。
次回作もありそうだ。
帝劇新春特別公演『新春 滝沢革命』を観てきた。

お誘い頂きチケットを取って頂いたおかげで、かなり前方の観易い座席。ありがとうです。
2010年に『新春 人生革命』は観たが、『滝沢革命』のほうは似ているようでお初。
先に観ていた方から色々伺って楽しみも増した。

主演は滝沢秀明。今年で4年目の演目であり、帝劇101年目初っ端の記念すべき公演である。
ステージショーと芝居が交互に展開する二幕構成。
熊野の海をめぐる“森の海賊”と“海の一族”の劇的な対決の中、兄弟の運命と絆を描き出す物語を、エンタメたっぷりに繰り広げる。

膨大な資金力とマンパワーの結集をまざまざと見せ付けられるステージだ。
豪華なセットと綺麗な二重構造の映像、歌にダンスにアクションにアクロバット、マジックにジャグリング。早着替えに早移動がふんだんにあり、スモッグや照明が効果的で、派手なショー演出にたっぷり魅了される。
極めつけは宙吊りフライングの多さと水量の多さだ。
客席まで来る3Dな滝沢さんがクルクル回る姿は体操選手のように逞しい。前方だけでなく劇場斜め上にワイヤーが張ってあり、二階まで届く高さで滝沢さんが動いて舞い踊る姿は羽衣天使のよう。何度も天井を見上げて見惚れてしまった。このステージを観た後で『ミュんたま』を観ないでよかったw。
使用水量は150トン。水のカーテンや文字カーテンに加え、二幕には“滝”の“沢”セットが設けられ、本物の水が流れ溢れ出し、鉄砲水が豪快に飛び出す。その中で殺陣が行われ、びしょびしょになったキャストの熱演が楽しめる趣向だ。
筋書きは昨年と同じだそうだが、キャストを一部替えて厚みのある芝居となり、ショーは格段にパワーアップしていたようだ。

まさにスペクタル&ダイナミック&エキサイティングな舞台。
作・構成・演出のジャニー喜多川は、海外進出を念頭に入れてるそうだが、日本的な題材と外人が喜びそうな小ネタを盛り込みながら、金のかかった派手なエンタテイメントショーに仕上げたという。
確かにこれは万人にウケそうだし、日本人でもリピーターしたくなるステージだといえよう。

もうすぐ30歳になる滝沢さんは、割れた腹筋と骨太の両腕の逞しい肉体で見惚れる。歌の時は甘めの声だが、セリフが意外と男らしい声でよく通る。太いジジイボイスが気に入った。
滝沢さんの弟役に中山優馬。二人の父親役で錦織一清。敵の大将軍に戸塚祥太。王妃に紫吹淳。運命に翻弄される娘に木南晴夏。みんな何度も衣装を着替え、鮮やかさな存在感で魅了した。
戸塚くんが所属するユニットA.B.C-Zの4人、They武道、ジャニーズJr.など若者多数も出演。選抜メンバーな子達は歌にダンスに芝居に奮闘してたが、こういうステージで場数を踏むことが飛躍するチャンスなんだろう。
優馬くんはNYCの「勇気100%」の歌も披露、もちろんサビの振り付けは『ミュんたま』と違うw。優馬くんと戸塚さんが一緒に踊ると、戸塚さんはさすがにダンスのキレがあって上手さを感じた。
トリオ掛け合い中の優馬くんはどうも“オチ”の役割らしく、錦織さんからしきりにイジられツッコまれていて可愛い。ジジイトリオが愉快だったが、錦織さん中心にアドリブが満載w。杖についてたピンクのは“ヒデゾウ”というそうで、子供ヒデアキがツッコム場面もw。
舞台も終盤戦となり、余裕ができた皆さんがアドリブやツッコミをしきりに入れて笑いが増幅していた。ヒデアキのつまんないギャグもあと4回だってw。

芝居のエンディングは、平和を祈ったちょっぴり切ない内容。
プロローグの長さに加えると、カーテンコールはややあっさり。一回目から早々とスタオベでビックリ。白い衣装に身を包んだ出演者たちが出揃う中、登場した赤いタッキーが出迎えたのが黒いニッキー。ジャニーズの伝統を感じさせる終演だった。

お付き合いして某方さんの出待ちまで経験。これで私もにわかヅカファン?w
一昨年の『ボクは、十二単に恋をする』が再演決定。映画『源氏物語』よりは面白かったので、一回は観たい。
シス・カンパニー公演『寿歌(ほぎうた)』の2回目を観てきた。

観る度に違った印象を受け、観る度に別の感情がわきあがる舞台である。
観る人によって、観る時の年齢や状態によって、様々な見方や考え方が浮かんでくるにちがいない。
もちろんキャストや演出家による違いはあるが、同じキャストでも演じる中で芝居も変わってこよう。
そして作り手と観客がいる時代背景や世相が作品に大きく反映されてくる。
万華鏡のような世界と生々しい芝居、観る度に触発される思考と面白さ。これこそ北村想の「寿歌」の醍醐味なのだろうと思う。

前回は、“世界の終末”に楽しみと喜びを見いだそうと前に進んでいく物語に見えた。
今回は、生かされてしまう“魂”の補完物語のようにも思った。
前回よりもキャストの表情が、よりリアルに鮮明に映ったからだ。
橋本じゅん@ヤスオを、「ヤソ」と言い当てる堤真一@ゲサクの虚ろで不気味な顔。ゲサクがヤスオを「ヤソ」と呼んだ時に、ハッと驚く戸田恵梨香@キョウコの戸惑い嫌気が滲む顔。ゲサクもキョウコも、いつかこういう人が現れるのではと覚悟はしていたようだが、あきらかに陰鬱で気分が悪そうな様子だった。

二人は罪人なのかもしれない。ゲサクはミサイルを自分で発射したと言ってるし、キョウコは銃で人を撃ったことがあったのかもしれない。其々が人を殺めた、マンザイならぬ万罪コンビ。彼らは実は“悪人”と呼ばれた者たちだったのか。
彼らの魂を導き開放させようとするヤスオだが、あまりに人というものを知らず、人間とは?笑いとは?生きるとは?をゲサクたちから学ぶハメになっていく。彼らを救うハズが、いつの間にか彼らの“生”の渦に巻き込まれ、やがて彼らから離れようとする。
神さえ思いもよらなかった、煮えたぎる“生”への執念。哀しかろうと絶望していようと、時間が与えられていれば、生きようとしてしまう人の“業”。“死”に憧れながら“生”を渇望してしまう可笑しみが、しんしんと溶け込むように感じられた。

リヤカーの風鈴の音色が、お坊さんの托鉢で鳴らす音みたいだ。
雷の音は何度聞いてもドキリとするし、銃声には体がビクリと反応する。
彼らが辿り着く町“パルタイ”という言葉に、作家の意図が見え隠れする。ロザリオに雷が当って人々を犠牲にしたヤスオもまた、罪を背負ったのであろうか。
3人ともそれなりにデタラメな歌を唄っていたが、キョウコが唄う「寿歌」は、歓喜の歌にも鎮魂歌のようにも聞こえた。
プロローグのキョウコが言ったように、「火垂」がヤスオなら、「花火」はキョウコで「風雷」はゲサクだろうか。三人を大地である「惜雪」が包み込んでいく。母なる地球、胎内という穏やかな海からまた生まれ変わってくるだろうか。

堤真一の豊かな表情にずっと魅せられていた。ダルタニアンの時に、オカンの時に、死にかけた時に突如声音が変わるところが素晴らしい。
今日は二刀流の解釈の時に、言葉が詰まったのか、苦笑しながら言い直していて大笑いさせた。これはアドリブじゃなくボンミスだよねw。そんな堤さんにアドリブでツッコミを入れるじゅんさんもスゴイ。二人とも息ぴったりで、顔を近づけて掛け合う姿にホモっぽい空気も感じたw。

そういや銀の水筒はひとつだけなのかな? じゅんさんから戸田さん、堤さんと回し飲みで口を付けていたような。
景四冒頭の白い包みの中には何が入っていたのだろう? 包みだから、もうひとつの堤さんかw。

堤さんの満面の顔をじーっと見ていて気づいた。堤真一と小澤亮太は大きい口元がよく似てるv。
創刊30周年記念『銀河英雄伝説』とニコニコ本社がコラボ!
ついでがあったので、ニコニコ本社へはじめて行ってみた。秋葉よりは敷居は低いw。

3Fのニコニコショップで、『銀河英雄伝説』の舞台チケットを購入。
指定された中から座席が選べる。
先着100名限定の原作者・田中芳樹先生のサイン色紙もプレゼント(郵送)。

2Fの「TEA ROOM 2525」では、『銀英伝』と期間限定カフェコラボ。2/4(土)まで。
チケットのレシート提示で、コラボメニュー100円引き。
提供メニューは、ヤンの紅茶/フレデリカのクレープ/同盟軍パンケーキ。
自由惑星同盟のエンブレムがあしらわれたパンケーキをチョイス。これであなたも同盟軍に入隊だ!「それがどうした!!」
店内にはポスターや舞台の衣装(河村隆一のヤン)などを展示。撮影可。BGMも銀英伝。

まずまずのテイストと世界観。アクセスもいいので、また何かの機会にお邪魔したい。
映画『源氏物語 -千年の謎-』を観てきた。

『源氏物語』誕生秘話をベースに、紫式部のラブストーリーと光源氏のラブストーリーが展開し、“現実”と“物語”が交錯する物語。
昨年11月に先行したニコニコミュージカルが思い出されるが、結論からいうと、映画より舞台のほうが面白くて風情があった。

ニコミュのほうは、予算的キャスト的にも格下ではあり、男性が女装するハチャメチャ感はあったが、紫式部の感情が丁寧に「源氏物語」に投影されていて、現実と物語両方のキャラクターに思い入れがわいてくる妙があった。
紫の上にやがて自分を重ねていく紫式部の舞台版に対して、映画では紫の上さえ出てこず、六条御息所に自分の恋愛の復讐と怨念を注ぎ込む紫式部の姿が見てとれた。これでは後味感も悪くなろう。
栄華を極めようと光り輝く藤原道長を、物語の光源氏に投影させてるが、道長の「何をしても許される」という台詞を、若い光源氏に言わせるのはわざとらしい。光源氏が道長と同じ位の年齢に成長した姿までやって欲しかった。

光源氏の生田斗真は、美少年の設定のままでは、藤原道長の東山紀之の凄みには所詮かなわない。昨年観た舞台『サド侯爵夫人』では姉妹(笑)を演じた二人だが、『わが友ヒットラー』では生田くんのヒットラーは東山さんのレームと対等に渡り合い、生々しい存在感を見せていた。光源氏の物語はこれから味が出てくるのに、老け顔の生田くんまで到達しなかったのが残念だ。
榎木孝明の桐壺帝と東儀秀樹の一条天皇がどことなく似てるw。
室井滋の弘徽伝女御が、舞台版の大河元気にどことなく似ていたのも苦笑w。
アクション皆無かと思いきや、時空を超えた安部晴明と怨霊の対決がアニメちっくな迫力。窪塚洋介が頼りなさげな不気味なテイストだ。甲本雅裕の藤原行成がオタクぶりを覗かせて面白い。

美麗な衣装は目の保養になるが、女性たちの長い髪の毛はまとわり付きすぎて綺麗に映らない。
女性たちとの恋愛模様をやるなら、濡れ場でもっとエクタスシーを煽ってくれなくてはw。
光源氏と頭の中将の友情、道長と行成と晴明の奇妙なトライアングルをどうせなら掘り下げて貰いたかった。
今月末までの無料券があったので、公開中の映画を2本観てきた。

映画『マジック・ツリーハウス』。

大人気児童書シリーズで、日本の学校図書館にもたいてい置いてあるとか。
原作者が日本語版のイラストを気に入って、アニメ化を承諾されたという。
時空を超えた外国が舞台だが、日本風味なアニメにはなっている。

本が好きな知性派の兄ジャックと、何でも名前を付ける行動派の妹アニー。たくさんの本が並ぶふしぎな木の小屋を見つけたことで、時空を超えた本の世界で4つの魔法のメダルを集める冒険へと飛び込んでいく。

大人には物足りなさがいっぱいだが、子供には分かり易くて良作になるのだろう。
歴史や知識で楽しませてくれる、4つの世界はどんなとこだろうというワクワク感はある。
其々の世界でいい出会いと悪い出会いを経験するが、あまり人と関わらないアッサリ感もある。
世界観を作り上げる美術背景の美しさは、目に鮮やかに残るだろう。

ただ、アニメ的には疑問と不満が残る。
ゆるい動きと展開は冒険ものには不向きで飽きがくる。絶体絶命の危険が迫っているのに、のんびりと談笑する二人の姿にイライラが募る。自分たちの力で乗り切るのではなく、いつでも別の作用が働いて命拾いする様子はいかにもご都合的だ。
原作だとおそらくもっと興奮するような展開なのだろうが、アニメでは面白さが表現しきれなかったのだろう。
これが実写映画であればもっと迫力ある映像が作られていただろうが、日本人がアメリカ人の子に扮するのは容易ではなさそうだ。

声優陣はまずまず。ジャックの北川景子は違和感なく聞けてハマっている。アニーの芦田愛菜はわざとらしい演技を感じるが出来は悪くない。モーガンの真矢みきは淡々とした雰囲気が役にマッチ。ジャック&アニーと一緒に冒険するネズミが折笠富美子。
山寺宏一と水樹奈々の両親、東地宏樹の中世騎士は、出番は少ないがピリっとしたアクセント。

シリーズは長いし、外国で実写映画として作られたら結構人気が持続すると思う。
ミュージカル『忍たま乱太郎 第3弾 山賊砦に潜入せよ』前楽を観てきた。

第3弾、2回目の観劇。
満員御礼に立ち見、パンフ完売、劇中の手拍子等、相変わらずのスゴイ大人気ぶりに圧倒されそう。関係者もいるのか、客層も結構幅広い。

今回の座長は立花仙蔵。第2弾再演を観た時はなかなか慣れなかったが、サラサラと宝禄火矢のイメージがすっかり定着。しんべヱや喜三太との仲も深まり、最後にしんべヱの鼻水も拭いてあげる余裕のアドリブ。
脚本はアニメも書かれている阪口和久。
六年生同士の関係図もいいが、今回は学年をまたがった交流が生み出す化学反応が面白く描かれている。伊作&乱太郎を保父さんとして見る留三郎とか、きり丸が危険な目にあってキレる長次とか、無鉄砲な八左ヱ門を庇う小平太とか、印象に残る細かなシーンがいっぱい。六年生による「かわいい後輩たち」のバラードが柔らかく包み込む。

月曜に観た時より、全体的に歌唱力のほうも上がっていたかも。2回観ると、ひとつひとつの歌に思い入れも感じる。今回はパンフにほとんどの歌詞がアップされていたのが有難い。場面展開的に「山賊の唄」がやや冗長気味だろうか。
ドクタケ忍者隊の運動量がとにかくスゴイ。グラサンに被り物なので難しいが、今回やっと7人の面子が判別できたw。利吉の影武者もわかった。月曜の時はオープニングからドクタケたちがすぐ隣の通路を歩いていてちょっとドキドキした。

土井先生の足も、松葉杖から杖一本になっていてだいぶ回復。歌や表情にも幾分余裕の感じが。でもアクションも観たかったな。
そもそも土井先生の怪我を綾部喜八郎が掘った穴のせいにしたんだから、今度は舞台にぜひとも綾部を出して欲しいな。綾部と土井先生のやり取りが見たいw。

ラストの「忍者はガッツ」は実写版映画も浮かんできて元気はつらつ。
カテコの「勇気100%」は、客席がにわかに騒然となるが、端席でもちょっぴりハイタッチできた。

カテコ前に、客席中ほどで観ていらした原作者の尼子騒兵衛から挨拶。初めてナマ尼子先生を拝見したがステキな方で、観客のツボをついたツッコミや感想や裏話をたっぷり述べてくれた。
「山賊砦編」の脚本は、山賊一号の翁長卓さんありきの話で、ドクタケ忍者隊の豊さんのアドリブ任せだったという。利吉影武者さんは予測した通り(お隣に金田進一さんの姿も)。ドクタケ忍者は7人で50人分の役をこなし今まで以上に大変。くの一3人娘も思った以上の運動量。半子ちゃんのパンツが見えそうで見えなかった(笑)八方斎はメイクをとってもコワイんです(笑)と愉快なコメントまで。ちくわを食べただけで歌、なめくじが死んだだけで歌というのもスゴイw。キャラクターの歌が多いが、肝心の乱ちゃんが歌ってないという指摘もw。DVD化の前にぜひサントラ盤をと希望されて、拍手がわいた。

アフターお楽しみ会は六年生の6人。
左から、椎名鯛造(善法寺伊作)前山剛久(中在家長次)松田岳(潮江文次郎)南羽翔平(立花仙蔵)林明寛(七松小平太)前内孝文(食満留三郎)。扇体操でお出迎えw。
基本ノープランなので質問コーナー。質問を聞くため客席通路の上り下りを一人で務めたのが年下の前山くん。「前さま」と呼ばれるも結構大変だが、「魚の骨」ってなんだろ?
好きなシーンは?で、喜三太の歌、小平太が足を肩にあげるポーズ、裏でしんべヱのシャドウボクシングまでw。
六年生間で他にやりたい役は?で、小平太と伊作が相思相愛w。鯛造のイケドンが見られた!みんなで長次の笑いをマネする一幕もw。
台本をはじめて見た感想は?で、前文次郎から替わった松田くんは受け入れられるか結構不安だったとか、長次のセリフが10個に増えたという前山くんはD2が自分一人になった分も頑張ったとか。でも年長の松田くんは本読みでも一番落ち着いていたという。
座長の南羽くんがまんべんなく気遣い、前内くんが結構仕切っていたり、6人の力関係が何となく見てとれたりw。
2階扉からハケる時に、メンバーから締め出しを食らってしまった南羽くんだが、サラサラポーズで余裕を見せていたw。

全部で2時間30分。舞台にトークと盛りだくさんの内容で、あったかく楽しめたひと時だった。
第3弾の再演をぜひとも観たいw。

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