Studio Life『OZ』O(オミクロン)チームを観てきた。

第三次世界大戦終結後の戦乱と混迷が極まる地球。とある頭脳集団が大戦前に造った、飢えも戦いもない理想郷の科学都市【OZ】への道先案内人として現れた機械人間1019と、天才少女フィリシア、彼女に雇われたランクAの傭兵ムトーの過酷な旅が始まる。

原作は樹なつみの人気コミック。脚本・演出は倉田淳。
2003年の初演、2005年の再演に続く、7年ぶり3度目の上演となる。初演を観て私がFCに入ったきっかけともなった作品。
ストーリー的には再々演だが、作品的には新しくもある。キャストは一部を残し、外部客演を加えて殆どが新キャスティング。そして上演時期が、昨年3.11後の原発事故で核の恐怖に再びさらされた日本の状況下だということ。なぜならこの作品は、核が引き起こした話でもあり、核によって終結させる話でもあるから。

観るほうの意識も自ずと変わってきたのだろうか。
作品に込められた様々なメッセージを、情感豊かにシャープにあぶり出す、作り手の思いや信念が真っ直ぐに伝わって、あらためて深い感銘を味わった。
素晴らしい作品! 見事なスタッフワークとキャスト陣!
今回は原作を読み直すこともしなかったが、観ながらどんどん展開や台詞が思い出され、先へ先へと逸る気持ちに常に包まれていた。

7年前のと比べて顕著だったのがアクションシーン。凄い迫力ではないが、感情にのせたきっちりと安定感のあるムダのない立ち回り。航空機から飛び降りるシーンがよく出来ていて、キャラごとの個性溢れるアクションが印象的。
好きなシーン、好きな台詞を観たいがため聞きたいがための観劇でもある。ネイトの「互いのウソがバレるだろ」、ムトーの「生きるために俺はあがく!」、1019の言った「うれしい」。散りばめられた宝石箱を開けるようなドキドキ感を味わった。
キスシーンもやっぱり多い芝居だw。確かに「マシンにキスはしない」というのがキーワードでもあるんだが、キャラクターに思い入れがわくとキスひとつにも感情が揺さぶられる。決して好きなタイプではないツンデレなヴィアンカだが、彼女の思いはいじらしいほど共感できるので、ムトーにキスする場面にふっと涙が出てきた。エレベーター前のムトーとフィリシアが抱き合ってキスする場面にも愛おしさが込み上げて涙。泣かせる芝居を作り上げるライフの繊細な手腕はさすがだと思う。
そして一番に観たかった麦畑のシーン。初演は本物を使っていたが、今回も美しさの中に厳かな雰囲気がある美術セット。カタルシスが一気に高まる瞬間だろう。
欲を言えば、三国の配置や砂漠を歩く位置関係を、映像を使ってでももっと分かり易く見せて頂きたかった。今回は映像を極力使わないシンプルでクリエティティブな演出だが、原作の持つ壮大な世界観に果たしてマッチしているのか疑問だ。

観る前は全くイメージできなかった松本慎也のムトーは、細身の体に情熱と魂を込めて、しなやかでナイーブな面が強調される。
フィリシアの及川健は、何年経っても変わらずのキュートな頼もしさで、表情にも余裕のアドリブを見せて楽しい。
似たキャラクター性のマツシンとオイケンなので、何となく双子の兄妹のような繋がりの濃さも感じられたw。
幕開けと幕間に膝をつけてモノローグする1019の曽世海司が、この舞台の本当の主人公。ひとつひとつの動きが理念的な思考で作られていて演技派だなと実感。曽世さんの人の好さが1019の小さなユーモラスさから滲み出て共鳴させるキャラに仕上がっていた。
ネイトの堀川剛史が原作キャラと重なる部分が多く実に男前で格好良い。ライフでは野性味のある役者として貴重な存在だ。青木隆敏の1024は冷静なサイバノイド部分とセクシーなバイオロイド部分演じ分けし、作品に厚みと面白味を加えている。
ピーターがやけに声が大きく溌剌としてるなぁと思ったら松村泰一郎だった。置いてけぼりにされたスカイルズといい、兼ね役の仲原裕之がポイントを押えてる。

客演の林修司(ルドビコ★)と植田圭輔は、同じリオンとして上手いアプローチだ。林さんと曽世さんが似てる、というのは周知の事実となっているがw、曽世さんのリオンは感情面が先に出ていたのに対し、林さんのリオンは冷徹な面が目立っていた。でも曽世さん@1019の体にすがる林さん@リオンの図はなかなか面白いw。そして林さん@リオンも植田くん@リオンも作り込みが深く、倒れ方が実に上手いw。
もうひとり客演の竜星涼は、兵士や秘書でちょこちょこと出演。筋肉質で背が高くて、Zチームのムトーとして期待ができそう。竜星くんのムトーを観た方の感想でもイイ出来栄えらしい。
Zチームは来週の観劇予定。


終演後、トークショー。出演者だけかと思ってたらゲストも入ると知り、何と本日のゲストは新納慎也だと劇場に来て知った。ラッキー!

及川健、松本慎也、曽世海司、青木隆敏に加えて、新納慎也が登場。司会進行は関戸博一だが、ニイロさんがよく喋り、お喋りな曽世さんも加わって、司会の存在が殆ど必要ない展開w。

2003年に『トーマの心臓』、2005年に『OZ』で1019&ヴィアンカ、2009年に『LILIES』とStudio Life作品に客演してきたニイロさん。トーマでは仕込みまでやらされたとかw。
7年経っても何も変わらない「オイケンが一番のバイオロイド」(笑)と言うニイロさんは「スタジオライフの宝ですから、大事に介護とかして下さい」ってw。Studio Life作品にはたいがい感動してるというニイロさんはひとりスタオベまでやったことがあったとw。「1019やりたかった!」「曽世さんがやれるんだから僕も!」とまたまた年齢の話にw。
当時を思い出しながらニイロ風マントの使い方を伝授し、曽世さんからは「おしゃれサイバノイド」と言われたり。ムトーをやったよっちん(山本さん)とのシーンも再現して演出しちゃうニイロさん。これを舞台でマツシンが実践するかはお楽しみ?
ニイロさんから舞台の告知。決して告知のために来たんではないと言いながら、3本も舞台の告知(人気役者だ)。その中には『コーヒープリンス1号店』もあり、加藤和樹らイケメンがわんさか…と煽り文句までw。
最後に「またライフに出して下さい!」と自己アピールしてにこにこと帰られた。

出演者4人からこれからの意気込み。「今回は祈りを込めてやってます」とオイケン。「魂を込めて命をかけてやります」とマツシン。「思いを繋げて」と曽世さん。そして今回ただ一人の衣装担当だと言う青木くんからは「みんなのお母さんみたいで。役者としてより衣装係りとして…」と愉快なコメントが飛び出した。和気藹々と賑やかなトークで楽しかった。

6月の『天守物語』のキャストも発表され、楽しみが膨らむスタジオライフ。来月はいちご狩りがあるしねw。
明日は天守物語を上演する紀伊国屋ホール。
『テニミュサポーターズクラブ Premium Party vol.2』1回目へ行ってきた。

大阪会場のパーティーは既に1月に終了。約2ヶ月遅れの東京会場だ。
TSC公式グッズで、ピンクのTシャツとシュシュが販売。Tシャツのロゴがもう少し抑え気味だったら。シュシュがデカイw。
青年館の六角戦をこの席で観たかった~と思うような抜群の席。たった40分だけなのが勿体無いw。

出演者が出る前に、何故かコール&レスポンス。「TSC!ファイト!」「オー!」ってw。
出演者は、青学レギュラー9名+トリオ3名、氷帝9名の計21名。
みんなピンクのTシャツ着てたり、その上にジャケットを重ねてたり。真冬に半袖なのも若々しい。
もちろんキャラではなく普段顔。キャストの素顔をさらけ出すのがコンセプトだ。
青学と氷帝がバラバラになって二列。手を挙げて「好きな言葉は…」を交えた自己紹介。氷帝はキャラの台詞ばかりw。グラサンの兄ちゃんは西島くんw。

トークは前列と後列に分かれて「稽古中のエピソード」。氷帝は「合宿話」が多い。
前半は上鶴くん司会。後半は上鶴くんから眼鏡を借りた桑野くんが司会。
淳淳に迅迅、レイジにツネキング、座長とみんなの呼び名がわかってオモロイ。裕太&仁の「ザーサイ!」のネタが不明w。琢磨がこの場にいない近江くんの話を、上鶴くんがテラさんの話をしたり。メンバーの間で上がったのが伊勢大がお喋りなこと。2人のケントは新之助さんがコワイという結論w。ミッチーのタヌキ話を信じちゃいそうになったw。でも晃ちゃんが言った、青学はトリオが引っ張ってるという言葉にジンときた。そのトリオは久しぶりのM2に胸弾ませてた様子。
最後に小越座長が挨拶して終了。2列に分かれ客席を通ってロビーへ。
告知は、DVDリリース予定と、総勢44名の春の大運動会(何故に母の日に!?)。

メンバー全員とプレミアム・ハイタッチ。割とゆっくりなペースで、お目当てさんに言いたいことも言えたw。


氷帝3人が出るのが舞台『男子ing』。てか、出演者みんなテニミュ出身じゃん。
横浜で上演された再演版かな。タイトルから「アルターボーイズ」みたいなダンスアクトなのかと思ったら、全然違うみたい^^;。踊るとしたら、スペース107は狭過ぎるな。郷本&賢章&林&桑野というアクサル縁のメンバーの共演が楽しみ。

そのAxleの吉谷氏が6月に手がける舞台が『逆境ナイン』。
なんで今また、島本和彦氏の熱い作品なんだ!?と思うが、テニスにバスケにロードレースがあるのなら、野球もありだろう。
吉谷氏だし近場だし、キャストお目当てに2回は観たいところ。ドラマCDキャストと合わせると、柄谷さんが池田さんキャラで、伊勢くんが櫻井くんキャラかな。Studio Lifeの堀川くんまで。ヒロインはゴーカイイエローの市道さんかな。
Ashワンマンライブ 『Gift~12日遅れのバレンタイン~』1st STAGEに行ってきた。

新宿に未練を残しつつ渋谷へ。
今までAshのライブは欠席したことなかったし、こちらを先に取ってたから仕方ない。
お初のライブハウスは小さくて狭くて物販列とごちゃ混ぜ。
ステージが低くて見え難いの何のって!

出演は、Ashの中村誠治郎&根本正勝。
根本さんは何とか見えるが、誠治郎が殆ど見えず。誠治郎が歌いながら高い所に上ってくれてもあまり見えなかったw。
冒頭のスクリーンも見えなかったが、小さなモニタが壁にあったのに後から気づく。

今回は前もってファンから曲を募集した(昼&夜で歌ってほしいAshの曲を3つ)初のランキング形式。
10位から順繰りに歌うので、歌ってる本人たちも新鮮なセットリストだと笑う。聴いてるファンも次は何が来るのかと予想する楽しみも。

昼は10位の「Life」から、1位の「始まりの場所」まで。
9位が誠治郎の「Liar」で、2曲目からいきなり根もっちゃんがハケることにw。でも根もっちゃんのソロ「Black bird」も聴きたかったな。
8位が「Supple」で、3曲続いて「L」が入ってると言う誠治郎の指摘に感心するも、「それがどーした?」とクールな根もっちゃんw。
7位「桜」6位「this」ときて、ここで番外編。
何と「ペガサス幻想」キターっ! 会場中、大盛り上がり! Ashの曲じゃないのに(笑)と本人たちも苦笑ツッコミw。でも“Ashの曲で”という括りがなかったら、私もこの曲を真っ先にリクエストしてたよんw。
5位「message」4位「with you」とバラード系多し。3位「close to you」2位「Real」のビート曲ではさすがに手フリで盛り上がった。
アンコールは「moonchild&WBL」(メドレー)と「始まりの場所」。メドレーは一粒で2度美味しい感じで、またやって欲しい。

いつもの二人の掛け合いも、姿がよく見えないのでイマイチ微妙^^;。「ヒゲダンス」とかやってたのかな。
誠治郎のギターの繋ぎで、根もっちゃんが急遽生み出したのがAsh体操(!?)。「1、2、1234、Ash」とか何とかw。これが意外にウけてたり。偶然の産物に本人もビックリw。

後ろのほうの立ちっぱで、ステージからは見えないと思い、ただただ聴くだけ。彼らの姿をしかと目にしないと、やっぱり気持ちが盛り上がらんわ。

「Gift」ということで、Ashからロゴ入り風船のプレゼント。気持ちやアイデアは嬉しいが、持ち運びと保存がちと大変そうw。
バンドメンバーやAshがハけた後、スクリーンからお礼のメッセージ。モニタで見えた。
次のAshは3月の『MASH UP!vol.2』。また同じライブ会場。てか、今回のと一緒に予約を取ったのかな。一応参加予定だが、今度はちゃんと観たいものだ。
『ALTAR BOYZ 2012』追加公演の昼&夜に行ってきた。

2週間ぶりのアルターボーイズ。これが私が観る最終公演なので、しかと目に刻んで記憶に留めておきたい。
昼はチームRED&ORANGE合同。夜はチームRED&GREEN合同。出演者は以下(五十音順)。
RED:植木豪(フアン)/小林遼介(ルーク)/橋本汰斗(マーク)/東山義久(マシュー)/良知真次(アブラハム)
ORANGE:鯨井康介(マーク)/中塚皓平(マシュー)/三上俊(アブラハム)/森新吾(ルーク)/和田泰右(フアン)
GREEN:井澤勇貴(フアン)/上口耕平(ルーク)/上間善一郎(アブラハム)/大河元気(マシュー)/海宝直人(ルーク)

予想通り、OPとEDとメドレー、ソロパートや懺悔コーナー以外は、曲ごとにチームを入れ替えた構成。
でもREDがほぼメインだったかな。1回ずつしか観てないORANGEとGREENをもっと聴きたかったが、好きな曲目はREDがやってくれたのでまずまず満足v。
REDマークのモノマネ→ORANGEマークやGREENマークのモノマネで入れ替わり、次はREDアブの切り口からREDのパペット踊りに入る形。薄暗闇の中、他チームがパーっとハケていく感じが爽やか。
「Number918」の縦5人のジャンプは、2チームが混ぜこぜになった2列で、目新しくてエキサイティング。

Wキャラクターが揃って歌うソロパートが痛快。
Wルーク間では「お前ダレだ!?」なセリフが飛んだがw、一番ファンキーだったのはGルーク。
Wフアンは腕を絡ませマイク交換で歌うが、Rフアン&Oフアンは背が釣り合ってたが、Rフアン&GフアンではRフアンが背伸びw。
Wマシューでは「楽しくなると二つに分かれちゃうんだ」な台詞が飛び出し、どちらが好き?と女の子に選ばせるが、昼はRマシューでよっしゃあ!だったのに夜はGマシューが選ばれ、落ち込むRマシューがカワイイw。それをRフアンが後でネタにするw。

昼のお目当ては、Rアブラハム&Oアブラハムの「タンブリング」コンビと、Rマーク&Oマークの「青学(2代目&5代目)」コンビ。どちらのコンビも、二人で並び互いの目を絡ませながら歌ってる様子を観るだけで嬉しくなっちゃうv。
ミカシュンアブは澄んだ歌声では負けてないが、もう少しソロで踊れるといいなと思っちゃう。表情豊かな鯨井マークは結構人気があって、汰斗マークを包み込むような歌い方。
これが夜になると、また趣が変わる。善くんアブも悪くはないが、良知アブラハムの伸びのある凛とした歌声には叶わない。汰斗マークの歌声を尊重しながらも、最後は会場に響き渡らせた海宝マークの歌はさすがに上手い。
良知アブは孤独を抱えながら懸命に祈る役作りで、やはり3年間やってきただけの深みがあった。アブに引導された仲間たちとの雰囲気も全然違う。REDはいかにも親密で濃いのに対し、ORANGEはさっぱりしてたし、GREENは爽やかに見えた。

懺悔コーナーは、相互チームが溶け合う絶好の場。
何かと頭をポカポカ殴られるORANGEマシューは(Oマークからは靴で!)、REDマシューと同じドMが共通点w。ORANGEアブが皮手袋でワニ生け捕りのマイムをするシーンがあって、おとなしいウチのアブラハムをこんなに喋らせてくれてありがとう!とORANGEメンバーがREDメンバーに言ってたのが可笑しかった。ミカシュンどんだけ口数少なかったんだ!? でもORANGEの面子だとミカシュンの面白さは引き出せないかもね。『銀英伝外伝』で共演した東山マシューが絡んでくれたから、ようやくミカシュンアブものびのびできたんだろうか。ミカシュン的にはREDでマークをやって貰いたかったかもw。
夜は、腕の短さで自ら墓穴を掘ったり童貞ネタにされたりと、良知アブが結構ヤリ玉にw。東山マシューがまた鋭くツッコむw。REDは互いに落とし合うのは分かってるが、とうとう「精神年齢はGREENより低い」という結論w。この状態の中では、ルークの台詞もアブの台詞も場に合わなくて「これ、言わなくちゃいけないんですか!?」と作品ツッコミw。

懺悔はないが、本日のポカ一番は、東山マシューの「ユダを裏切ったユダ」(爆)。その後のマークの台詞「違う。そうじゃない。」が効いてたが、汰斗マークに更なるアドリブはムリw。
REDのアドリブは好調で、マシュー&マークがくっ付き過ぎだし、カラブリした昼の挽回で夜はマークをギュウっとするアブちゃんがステキw。
本日のアドリブ一番は、東山マシュー&豪フアンの二人そろって「ウインクでーす」「オール阪神巨人です」(笑)。「エグザイル」が「D☆D」や「パニクルー」になってたw。

2チーム合同のメドレーはいつも以上にノれて大盛り上がり。
本編でREDがやった曲を、ORANGEやGREENがやったりと美味さをしっかり押さえてる。
ダンスはやっぱりREDが中心で、華やかに派手にステージを彩っていた。
ラスト、ORANGEは柔らかい笑みで応えてくれたり。GREENは明るく溌剌とした空気を入れたり。
REDは初の一日2公演だったが、ちょっと疲れを残しながらも、充実した笑顔をいっぱい振りまいてくれた。 

昼の挨拶は、オレンジリーダーの森新吾と、レッドリーダーの豪さん。豪さんがさりげに和田フアンを引き立てる。
夜の挨拶は、レッド東山さん&豪さんが年齢に負けないコメントw。グリーン上口くんはまだまだテンション高い。グリーン元気は「やる前は怯えてたけど、REDの足を引っ張らないように」と謙虚な言葉。GREENマシューは静かさで男を挙げてたなw。
10人にバンドメンバー入れて立ち並ぶと、ステージいっぱいに広がって豪勢。明日はどうなるのかなw。

2時間強×2公演のスタンディング。昼は段差のある後方から、夜はフラットの中ほどから、お目当て的に左側寄りの位置をキープ。何とかステージは観えたが、前にいる背の高い人が公演中にどんどん横に移動すると、こちらまで体を移動しなきゃいけないのが難。でも最後はチームREDが真ん前にいて、目が合うほどのドキドキ感に包まれた。

最後は、東山マシューの音頭で一本締め。REDメンバーの手を合わさる瞬間と心を一つにした。
心から楽しかった!(^o^) ありがとう! 
今のところ、今年一番のステージだったのは間違いない。

明日はORANGE&GREEN公演と3チーム合同公演。観れないのが残念だ。
3チームの「WE ARE THE ALTAR BOYZ」CDは記念に購入。
でもこれでREDラスト公演になるのかな。DVDは出ないし、寂しさが込み上げてくる。
『テヅカ TeZukA』を観てきた。

イギリス×日本×ベルギー国際共同製作。
シディ・ラルビ・シェルカウイ振付の最新ダンス作品で、森山未來が出演することでも注目されている。
何年ぶりかのオーチャードホール。
安めで手に入れたチケットだが、前方端で観やすいのかそうでもないのかの席。

映像と音楽にシンクロさせたダンスと語りによって、手塚治虫作品の真髄に迫り、震災後の日本の姿に目をこらした、美しくも激しいダンス舞台。
海外視点から見た手塚作品や日本の印象はこういうものかと、興味深くもあったり物足りない思いも感じた。

言葉がわからないと、舞台に込められた思いがなかなか伝わってこない。
フランス語の語りは、字幕に神経が取られて、受け入れがたいものがあった。
後半、森山さんが日本語で語ってくれたのが、どんなに有難かったことか。
馴染みのある手塚アニメの音楽も流れるのではと思ったが、世界観への扉は閉ざされたまま。女性の日本語で唄われた「五木の子守唄」や「朧月夜」は、手塚作品となかなか重ならない。最後にやっと『アトム』のテーマソングがオルゴールで流れて、一滴のように潤った。

ダンサーが扮した手塚キャラクターが登場。モチーフとなるキャラも映像紙面から現れる。
丸刈りのアトム、ブラックジャック&ピノコ、どろろと百鬼丸、『ブッダ』冒頭のウサギ、『火の鳥』の我王など。
フォーゼみたいなイカ!?と思われたのは、どうやらマグマ大使らしいw。
映画ではスルーされた、『MW(ムウ)』の二人の濡れ場がダンスによって表現され、とてもエロチック。さすがヨーロッパだと興味深く感じた。『奇子』な女の幻想的世界にもエロチシズムが充満。向こうのダンサーの女形のクォリティーの高いこと。
前半から脈々と続く“バクテリア”の話にはうんざりしたが、文字がバクテリアになると『蟲師』の世界のように見えた。

バレエダンスやヨガ風なダンス、空手やジークンドーみたいな激しい踊りが繰り広げられ、剣による殺陣もある。
約10人のダンサーたちに混じって、グリーンのフードを着た森山未来も裸足で優雅に逞しく踊り見事だ。
“神”が宿る“紙”に筆で字をしたためる“書道”が実際にも展開。映像に字を書く手法は『相田みつを展』を思いださせる。描かれる“経”にアプローチさせた演出は、作り手の祈りのようなものを感じさせた。

舞台左手で何かを描き続けるベレー帽の男がおり、二幕ラストで中央に立つ。彼は手塚治虫なのだろう。手塚を守ろうと立ち塞がり戦うキャラクターたち。攻撃しようと向かっていくのは、人類の悪の姿なのだろうか。
本気っぽい殴り合いを目の前にして、ちょっと驚かされた。
最後はアトムがやるせない表情で出てきて、未来の切ない日本の姿を思わせた。

カテコは5~6回。ダンサーや演者や演奏者などが揃い、立ち位置が毎回違う。左側で手を合わせてたのはシェルカウイ氏だろうか。若手ダンサーの何人かが、高めのバック宙など披露しながら出てきて、会場を沸かせてくれた。

手塚作品関連の舞台を観たのは、わらび座の『アトム』以来だろうか。
ロビーにあった雑誌DANZAに、ダンスアクト『ニジンスキー』の東山さんのインタビュー記事。明日観る『アルターボーイズ』追加公演の記事でチームREDの写真は貴重かもw。
久しぶりにアニメな話題。

再放送『遊☆戯☆王5D’s』
再放送の1話を観てた息子が、この時にオーストラリアの子と遊戯王カードを交換したんだと、懐かしそうに語った。4年も続いたんだね。それまでに色々あったこと。
当初は、遊星@宮下雄也(RUN&GUN)&ジャック@星野貴紀の話かと思ったが、クロウ@浅沼晋太郎が出演してからは、めくるめく浅沼ワールドが舞台サイドで展開w。舞台『黒執事』なんかもあって、宮下くんの活躍の場も俄然広がっていった。EDテーマ第1弾は中河内雅貴の「START」で、浅沼氏と中河内くんの関係は昨年の『池田屋チェックイン』にも続く。RUN&GUNのイベントゲストにも中河内くんが出ていたっけ。
アニメ前半には関俊彦が2話にゲスト出演。後半には根本正勝がそれこそキーマンとして出演し、最後の最後まで目が離せない展開となった。石川英郎の存在感も強し。ちなみに遊星の父・不動博士の声は『少年探偵団』にも出演した細見大輔。
音響監督はもちろん平光琢也さん。3月の『燃ゆる暗闇にて』のチケットがまだ届かないな~。

再放送『僕等がいた』
映画化を前に、いいタイミング。5年前に2クール放送された、大地丙太郎監督の作品だ。
キャストにいわゆるプロの声優をあまり起用しなかったのがポイント。
高橋七美@ささきのぞみは今や売れっ子だが、甘ったるい声とわざとらしい演技がどうも苦手。でも実写で吉高百里子がやると知って納得w。
矢野元晴@矢崎広は声だけでもイケメンで、時おり見せるリアルな演技が光る。矢崎くんは今や超モテ俳優だし、3月のAxle『三銃士』も楽しみだ。
竹内匡史に舞台で活躍の川久保拓司。山本有里に中山恵里奈。
興味深いのは、他生徒などで出演した面子。加古臨王、海宝直人、鯨井康介、豊永利行、市瀬秀和と、今や舞台で活躍中のイケメンがいっぱいだw。
映画は前後篇の2部作。原作未読なので、アニメの先のストーリーも観れるのかな。

浅沼氏といえば、昨年の舞台『FRONT LINE mission2: THE Shining』公演DVD。
特典映像(8分)にあるキャストインタビューの声の出演に、加瀬康之、木村良平、東地宏樹、中田譲治、速水奨、本田貴子(五十音順)とあるが、ちょっと興味ありw。


『Another』
一連の怪事件の説明役が平田広明さん。でも平田さん本人は見れないのかご覧になってないらしい。

『プリティーリズム』
ブエノスアイレスにいる、ヒロインの父母役で関俊彦さん&佐久間レイさん。てか、まんま『まいん』のパパ&ママじゃん! てか、てらそままさきさんまで出てくるなんてどういうこと!? 『トリコ』でもてらそまさんが出てきたし、どこもかしこも油断できんw。
D☆DATE5thシングル『JOKER』発売記念 プレミアム上映会に行ってきた。

D☆DATEのCDはこれまで買ったことがないが、赤坂のライブには参加したし、近場の上映会に参加するのもたまにはいい。

上映前に、D☆DATEメンバーによる舞台挨拶。
五十嵐隼士、堀井新太、瀬戸康史、荒木宏文の順で立ち並ぶ。出入口に近い前方通路席なので、メンバーのアイコンタクトが結構飛んでくるv。

「JOKER」といえば観客を騙すということで、4人其々がマジックの余興を披露。
瀬戸くんは仕込みでいったんハケ、自信なさげにワインボトル。新太のサッカーボールはお客様の手へ。二人のやったのはいわば前座だとのたまうラッシー。アラヤンのトランプからはジョーカーが飛び出してハデ。ラッシーはMr.IGキャラと化して(笑)スッポリ消してみせた。前方でしかと見ていたのに、タネが全く分からず。あとの二人のはマジックのレベルではなく、もはやイリュージョン! 徹夜で仕込んできたそうだが、さすがD-BOYSだと感心。
上映前にハケる時、アラヤンが床に散らかしたカードをラッシーが拾っていて、美味しいトコをもっていったw。

ショートムービー『JOKER』上映。
D☆DATEが扮する窃盗団が繰り広げる、“疑惑” と“愛憎”と “衝突”と “裏切り”が詰まったお話。
メンバーみんな今までにない役柄に挑戦。新太がちょいカツ舌が悪い。紅一点の大政絢さんが色っぽい。
深夜テレビでも5回に分けてストーリー中盤まで放送され、一応観ていた。火曜深夜放送分で、だいたい真犯人が分かってしまったが、予想通りの結末であったw。
エピローグは作戦前夜の仲間たち。落花生で賭け事? 煙草に酒に女とアダルト模様。

終了後、D☆DATEから4月の1stアルバムと6月のライブツアーの告知。IGのフリがねw。
CDを買った方とのハイタッチ会。刈上げくんみたいなアラヤンの髪型が気になりつつ褒めた。其々とタッチした手の音が力強い。
先週のD2も目覚しい活躍ぶりだが、D-DATEはやはりオーラというか洗練された貫禄がある。新太もよく付いていってる。

「JOKERは誰だっ!?」がキャッチコピーでもあるショートムービー。JOKERといえば加藤和樹&伊達幸志なんだけどねw。
映画『ドラゴン・タトゥーの女』吹き替え版を観てきた。

作品そのものに興味はなかったが、どうしても日本語吹替え版で観たくて、上映館を調べ日程や時間調整をしてようやくこぎつけた次第。
2009年に映画化されたスウェーデン版を、デヴィッド・フィンチャー監督によってハリウッドでリメイク。
スティーグ・ラーソンの原作シリーズはもちろん、件の映画も、WOWOWでやってたTV版の映画編集版3部作も観ておらず。全くの初心者には、映画はややハードルが高く手強かった。

大物実業家の不正を暴くも休職に追い込まれたジャーナリストの男が、大財閥の元会長から40年前に失踪した親戚の娘の事件調査を依頼される。調査がなかなか進展しない中、天才ハッカーで異色な女を助手に迎え、二人で迷宮入り事件の解明に挑む。

主人公は、10代の娘がいる中年男ミカエルと、超記憶力とハッキング能力をもつ異形な風体の孤高な若い女リスペット。
元々ミカエルの身辺調査をしていたのが、元会長秘書フルーデからの依頼で動いていたリスペット。この二人が出会うまでが長くて長くて、楽しみと同時に忍耐まで必要だw。
元会長ヘンリック・ヴァンゲルが住む孤島は一族が牛耳っているが、たくさんの名前や人物がいっせいに出てきて相関図もないままで、初見者にとって記憶処理能力が必要とされる。ホント、スウェーデン版「犬神家の一族」だw。そこへ迷宮入りした連続猟奇殺人事件のメタファーも加わり、ひと時たりとも画面から目を離せない。
緻密なテンポでじわじわと引き込み、常に緊迫感が伴う特異なストーリーに、吹替え版で良かったとあらためて感じた。

ダニエル・クレイヴ演じるミカエルは、仕事に情熱と誇りをもったセクシーで包容力もある男だが、思ったよりも誠実なところが好まれそう。
リスペットを演じたルーニー・マーラは、容姿から肉体まで体を張った熱演。中性的で危険な匂いを充満させるが、時折見せる可愛らしさや品のいい美しさが目を惹き、クールなダーク・ヒロインぶりが格好良く映る。
ミカエルの正直で優しい一面に触れたリスペットの心の揺れが愛おしく思えたり。官能的な濡れ場が何故か微笑ましく見えたり。
キャスト2人の魅力もあって、観終わってみると、サスペンス・ミステリーという形をとったラブ・ストーリーではないかと思った。

ロケしたスウェーデンの地が、重苦しく暗い雰囲気の中、厳粛で神秘的な世界観をつくり出す。
福祉が充実しているといわれてるスウェーデンだが、意外にも、女性への暴力事件が多発しており、女性差別や人種差別も根強いようだ。この作品はまさにスウェーデンならではの風味。虐げられてきた女たちによる、男たちへの復讐と反攻のドラマでもあるのだろう。水攻めと火攻め、二人の娘たちの反逆が対照的だったのも興味深い。
ミカエルやリスペットが膨大な資料を漁り聞き込みを繰り返、盗撮や盗聴まで配慮する様子が、丹念に描かれているのが好ましい。真実はいつも地道な調査と秀でた洞察から生まれ出る。面白いのは、リスペットが徹夜で資料から真相を見い出したのに対し、ミカエルは写真から一瞬で真実に辿り着いたことだ。男と女の違いか、中年と若輩の違いか。所詮、男と女の間には暗くて深い川があるのか。
男を助けるのは女だが、女を助けるのは男ではなく女。この辺り、2作目でも描かれるのだろうか。

リスペットが後見人を付けられることになった過去話はサラっと流された程度で、彼女の心の傷はまだ謎に覆われたまま。ロンドンにいた彼女の二人の仲間のことも不可解だ。彼女のタトゥーのドラゴンは何を意味するのだろう。
今回はミカエル・サイドがメインだったし、リスペット・サイドの話は2作目に持ち越しだろうと期待したい。

ダニエル・クレイグの声といえば、007ボンドの小杉十郎太だが、今作品ではてらそままさき。てらそまさんのミカエルは、色気のある真面目で静かで柔らかい声と演技。実娘には頼もしい父親ぶりだが、殆どの女性に対しては割と「受け」声なのがツボ。全編にわたって、てらそまさんの声が耳に染み込んでくるので、ファンには必聴かもしれない。
リスペットの東條加那子は、ポツポツとした言葉の中にもクリアで鋭敏な個性。激しく荒々しい叫びや、濡れ場でモラす艶めいた声など、多彩な熱演にも注目。「殺しちゃっていい?」と聞くキュートな声は、深夜アニメのヒールとも重なる。
「ミレニアム」の共同経営者エリカは、スウェーデン版と同じ佐々木優子。
田中敦子は出番は多くないが、ある意味、キーマンな役どころ。てらそまさんと敦子さんはマウスの舞台で夫婦役もやったし、二人が話し合う場面は何となくあったかい空気が感じられた。
吹替え版キャストの声に精通していると、もしかして真犯人に見当がついちゃうかもしれないw。
2作目が作られたなら、てらそまさん&東條さんのコンビはぜひ続投させて頂きたい。ひょっとして北川勝博や田中正彦ら劇団昴組の出番もあるかなw。

映画 逆転裁判

2012年2月21日 映画
映画『逆転裁判』を観てきた。

番宣ナレーションが東地宏樹さんだったからだが、もちろん東地さんは本編には出てこないw。
ゲーム『逆転裁判』をベースにしたストーリーだそうだが、もちろんゲームなど全く知らない。

凶悪犯罪の増加に対応して、新たな司法システム“序審裁判”を導入した世界。弁護士殺人事件からはじまる事件で、殺人容疑で逮捕された幼馴染の検事の弁護を引き受けた主人公の新米弁護士が、調査を進め審理を重ねるうちに、15年前にあった「DL6号事件」の真実に辿り着く話。

ゲームを知らなくても、旨味が詰まったストーリーと三池崇史監督のケレン味と遊び心あふれた演出で、ゆるい感覚で楽しめた作品。
ナルホド、ミツルギ、ヤハリ、マヨイとキャラクターの名前も覚え易い。
序盤は世界観にすぐ馴染めなかったが、ナルホドと共にストーリーを追いかけていくのは難しくない。中盤以降は物語の進行よりも早く真相の筋が見えてくるが、ナルホドくんの頭の回転はそれ程速くないので、早く気づけよな感じで応援させる雰囲気もある。ひとつひとつ丹念に証拠を提示させて真相に近づけていく、過程のカタルシス感は気持ちイイ。

弁護士と検事の直接対決の様相は、キャストの若さもあって、昨年観た舞台『検察側の証人』が思い出される。工くんの検事はアラヤンの検事と雰囲気ソックリw。
奇抜な髪型やコスなども見慣れると馴染んでしまい、堂々とした熱演ぶりがかえって潔い。
困った顔でオロオロする成宮寛貴は、とってもキュートで若々しく見える。斎藤工はどんな格好をしても違和感なく決まるねw(最初に観た印象が紺色の忍足だからね)。桐谷美玲は適度に色っぽくて思ったよりマジメ。中尾明慶も大東駿介もハマっていて楽しそうだ。
篠井英介や石橋凌は作り込んだ演技やキャラクターがナイス。小日向文世は最初はダレだか分からなかった。
斎藤工演じるミツルギの小学生時代を『忍たま』きり丸で好演した林遼威。彼がそもそもの発端、キーマンだったわけだ。ミツルギ父を平岳大、こちらもすぐ気づかなかった。
小中大とかナツミとか、ウザキャラも多かったが、一人一人に愛情を注いだ演出が嬉しい。

小学生時代の教室がやはり『忍たま乱太郎』な雰囲気で、チビ怜侍が言った「異議あり!」が印象的。あの瞬間が、ナルホドくんの道を決めたのか。
CGやVFXの映像もやり過ぎない程度に分かり易くて痛快。この手法を使って舞台化もできそうだw。むしろ舞台のほうが臨場感や迫力が増しそう。
先の『はやぶさ』の映画と違って、ぐいぐい引き込まれ軽く楽しませてくれた映画。続編も期待したい。
映画『はやぶさ 遥かなる帰還』を観てきた。

小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトに関わった日本の科学者や技術者、見守った人々の7年間を描いた物語。

去年の20世紀FOX版とは切り口も内容も何もかも違う。こちらは、困難な状況を男たちがいかに切り抜けて成し遂げたか描いた人間ドラマ。いかにも東映映画らしい映画だが、モチーフは「はやぶさ」でなくても構わない。
好みは分かれようが、私はこの東映版よりも、20世紀FOX版のほうが面白かったし感動もした。FOX版をもう一度観たくなった。

登場人物や「はやぶさ」への思い入れが全然わかず、面白味がない作品であった。
演技派を揃えたキャスト陣だが、人物みんな真面目で良心的でスキがなく重い。
主演の渡辺謙演じるプロジェクト・マネージャーは意外と柔和な雰囲気だが、言葉少ない中で強引さが目立ち、とっつき難い感じだ。
イオンエンジンをめぐる技術者同士の激しいやり取りが見どころのひとつだが、江口洋介と吉岡秀隆の間に流れる空気に馴染みが足りない。
夏川結衣と山崎努が演じる新聞記者と町工場長との話は悪くはないが、はやぶさの本筋とは殆ど関係ない。まして渡辺謙と山崎努が互いを知らずに偶然出会って話すシーンは夢の共演ではあるが、もはや「はやぶさ」とは何の繋がりもない。
打ち上げまでの苦労話もなく、お金がない設定もボロボロの研究所を見せるだけ。彼らの信念や必死さがいまひとつ伝わってこない。
それぞれがどんな役割を担当しているのか徐々に分かるが、登場人物の描き方が没個性で掘り下げ方が浅い。俳優が“演じている”のが見え見えで、リアル感にも乏しい。だから人物の心情にも寄り添い難いのだ。
「はやぶさ」の描き方についても同様。経過報告は記者の役目だが、プロジェクトや専門用語について分かり易い解説者もおらず、素人には理解できない点も多い。作品そのものへの興味も集中力も途切れそうになった。
「はやぶさ」の見どころでもある、スウィングバイや燃え尽きる場面をしかと見たかった。サンプルを持ち帰ることが使命なら、サンプルが存在したことへの人々の喜びや達成感のリアクションまで欲しかった。

かりんとうに酒やビールにカップ麺と、とにかく食べたり飲んだりのシーンが多い。あんなに高い酒ばかり飲んで、科学者や技術者って羽振りがイイのかと思ってしまうw。ベンチでじっくり話すシーンも目立つ。そんなにヒマなのかと思っちゃうw。
メーカー側からの意見があったのが印象的。日本のイオンエンジンを世界に売り込む目的は理解できるが、所詮“金”や“商売”の話。アメリカや諸外国に向けて、日本はこんなに科学技術が高いのだと見せ付けるための偉業なのだとしたら、ちょっとやるせない。
まるで世界を相手にしての科学技術の“戦争”かと思わせるようなプロジェクト。でもこのプロジェクトに、山本五十六のような中心的人物は必要ない。

東映アニメーションのCGは素晴らしい出来上がりだが、キャラクターとして生かされていないのが残念。ラストの映像はSFロボットアニメのようw。

次に控えるのは松竹版のはやぶさ。3Dだと高くつく。
『まおゆう 魔王勇者 エピソード0「はじまりに至る物語」』昼の部「勇者編「出立」」に行ってきた。

橙乃ままれ原作のファンタジー小説『まおゆう魔王勇者』の朗読劇。
ドラマCDキャスト陣が勢ぞろいし、キャストを一部替えた昼夜の二部構成。
おかげさまでチケットを取っていただき、端ブロックの前方席で観ることができた。

昼の部出演者:小清水亜美(魔王役)福山潤(勇者役)斎藤千和(メイド長役)沢城みゆき(女騎士役)福圓美里(女魔法使い役)広瀬正志(火竜大公役)平川大輔(冬の王子役)森川智之(先代冬寂王役)東地宏樹(白夜王役)金光宣明(侍従長役)戸松遥(メイド姉役)東山奈央(メイド妹役)堀川りょう(老賢者役)/ 収録出演者:永井一郎(語り部役)銀河万丈(執事役)/ 以上、敬称略。
このイベントに備えて、小説の特典に付いてたドラマCD(計3枚)を前もって聞いておいた。
豪華声優キャスト陣もさることながら、物語で描かれているのは“戦争と経済”について語られる濃密な世界で、正直、分かるような分からないような難しくも興味深い空気感であった。
今回の朗読劇は、完全新作、ドラマCDの前にあたる序章の物語である。

前説アナウンスは、語り部&語り部師弟。会場における諸注意を述べる。イイ声は速水奨さんじゃないかw。
これからお聞かせするのは「物語のかけら」なので、携帯など音が出る機器は切るようにと念入りの注意。おかげでシンと静まり返った会場の中で朗読は繰り広げられた。

プロローグ「いずこともしれぬ空間」。永井さんの語り部の言葉が味わい深い。
前編は、魔王とメイド長からスタート。酒場にいる勇者と女騎士と女魔法使いのシーンをメインに、たくさんのキャラクターの状況や思惑が挿入。報われない農奴、冬寂王親子の物語が切々と綴られる。
皆さん、キャラクターに合わせた衣装で雰囲気作り。髪に赤い角を付けた小清水さん、爽やかな青年の格好をした潤潤が印象的。
平川さんの父親がモリモリ! モリモリの役はドラマCDには出てこなかったので、これが初だしとなるか。でも台詞的に少なかったので、ファンとしては物足りなかったかも。
モリモリの冬寂王に、ねちねちと食ってかかるのが東地さんの白夜王。二人ともグラサンで黒っぽい服で、暗いライトの中を一緒に出てきたので、最初はどちらがどちらだか一瞬分からなかったw。東地さんがこちら側に立ったせいか、モリモリより東地さんの体のほうがでかく見えちゃうw。ポツポツと静かに喋るモリモリに対し、東地さんは激しく力強く怒鳴ったりやり込めたりと、まぁ憎たらしいほどの野心家な小者っぷりw。東地さん、ドラマCDよりも喋っていたかも。
東地さんは黒っぽい衣装にクロスのペンダントだが、前日に切りましたって感じで髪を切り揃えてサッパリされていて、年末よりも痩せて見えた。もちろん顔も立ち姿も男前で格好良いv。1シーンだけの出演だったが、イベントに来た甲斐はあった。
白夜王と冬寂王との陰湿な関係は、この後、平川さんの冬寂王との間でもねちねちと続くようだし、冬寂王親子にとり天敵な存在感をアピールしていたようだった。

前編終了。エンターブレインの方が司会者として登場。休憩10分の間を使って客席にガヤ録りをお願いする。
ドラマCDシリーズ「メイド姉、人間宣言」にガヤで出演しよう!!コーナー。
後の冬寂王の平川さんも登場し、そこへ向けて観客がガヤ出し。台詞は二つ、「冬寂王様~!!」と、白夜王よりも小者が出てくるそうで「帰れ帰れ~!!」。音取りバッチリ、CDにどのように収録されているのか。ちなみに役者名は“冬の匡の皆様”(笑)。仮面ライダーエキストラの時を思い出して、私も一応声を出してみたw。

後編は、酒場のシーンから回想へ。10年前の勇者&じじい(賢者)。潤潤と立ち並んだ堀川さんがスゴかった! 左手の台本を全く見ずに、客席正面を向いたままの表情と声の響き、そして小さな動作の数々。堀川さん、台詞全部覚えてきたのか~! 堀川さんのトコだけが舞台役者の空気で、見応え聴き応え抜群だった。舞台俳優としての堀川さんを観るのは、昨年の『銀河英雄伝説』以来だなぁとしみじみ。
「期待せよ。これからはじまるお前の物語を」「期待せよ。これから出会うお前の友を」
本物の演技は、本物の感動を観客にもたらす。BGMと共に耳に入ってきた堀川さんの熱く強く染み入る言葉に、不意に鼻の奥がツーンとしてホロリと熱いものが流れ落ちた。イベント前に関係者が公式で“涙”を煽っていたが、まさか本当に泣かされるとはw。
勇者の潤潤も負けずに素晴らしい。幼年期と少年期と青年期の声を使い分け、勇者の真っ直ぐな気性と己の宿命との葛藤を表現していく。その潤潤がひとりで切々と朗読している時、突然席が小さく揺れ出し、スクリーンまで揺れ出した。ざわざわっとする客席を他所に、潤潤だけは心静かに朗読に集中していた。その気概、さすがプロの声優! 幸いにも大きな地震に繋がらず、何事もなかったように朗読は続けられた。
ヤマ場。魔王の元へ行く決意をした勇者とシンクロして、潤潤が足早に舞台袖へ駆けていく。再びステージに出てきた潤潤の手には大きなソードが。やっと再登場した魔王と対峙した勇者。剣を振りかざす潤潤がちょっぴり格好良く見えたw。
「お前は私のものになれ!」「イヤだ!」
勇者と魔王、二人の対決と和解は、この後の1巻へと続く。見事な繋げ方だ。

潤潤と小清水さんを中心に、全キャストが出てきて立ち並び、左右中とお辞儀をして終幕。
2時間と踏んでいたが、1時間半と短かった。
せめてキャストの紹介やひと言ずつでもコメントが欲しかったな。1シーンだけ出演した声優も少なくなかったし、観客の中にはあの出演者は誰なのか分からないという人もいたと思う。
それにしてもプロの声優さんはスゴイ! リハもあったと思うが舞台はナマもの。とうとう誰ひとり噛まずに進行して完璧な仕上がりだった。

ロビーに田沢大典氏がおいでで次々とサイン列。私もパンフにサインをして頂いた後、脚本家さんだと知ったw。『TOD』も書かれた方だったんだね。
またこういうイベントがあれば参加したい。
映画『J・エドガー』を観てきた。
2月までの無料券。この劇場の時間帯で合うのはこの作品しかなかったので。

FBI初代長官、ジョン・エドガー・フーバーの半生を、知られざるエピソードと共につづる。
老成の主人公が回顧録として書記官に自分の過去を語る設定で、現実と過去が何度もリンクされ重なっていく。エレベーターの中の70代のエドガーが、扉が開くと30代のエドガーだったりと、緻密で客観的な手法が興味深い。
クリント・イーストウッド監督の得意とするところかな。

この映画を観るまでは、フーバー長官のこともFBIの成り立ちも知らなかったので、アメリカの歴史の一部を垣間見ることはできた。
元々は法務省の捜査課で、最初のオフィスは喫煙室w。指紋など科学的捜査を地道に重ね、データベースを作り上げる過程はさすがだと思うが、容赦なく赤狩りをしたり、権力者の周辺を次々と盗聴し、テレビや映画などマスコミを利用した宣伝と、活動はどんどんエスカレート。リンドバーグ法などによってFBIの権限と権力を着実に付けていく。
それらすべてはフーバーによる言述なので、いかようにも都合よく盛られ作為されていくのが怖い。FBIの功績を表に出したアメリカ万歳の宣伝作品のようでもある。

映画は、フーバーの私生活を見せて彼の内面性にも迫る。生涯結婚せず弱みをもたなかったフーバーは、実はマザコンで同性愛者でもあった。表向きは国家に忠実で冷酷陰湿な手法で業績を残しながら、裏ではナルシーに感情を吐き出す顔が現れる。
そんな彼に特に魅力は感じないが、レオナルド・ディカプリオが人間らしく生々しく演じているところが面白い。

24歳から72歳までの48年間を熱演するディカプリオだが、ベビーフェイスの老け顔はどこか可愛らしい。筋肉質だったというフーバーだが、でっぷりした老人の裸の作り込みもやはり特殊メイクだろうか。
フーバーの生涯の相方クライド・トルソンのアーミー・ハマーが男前で、老け顔も渋い。長身のハマーと立ち並ぶと、ディカプリオの背の低さが強調されそうw。
一目惚れの瞬間から手と手が触れて握り合い、激しいキスや抱擁、そして嫉妬や介護まで、二人のめくるめく愛情模様は繊細で切なくて、普通のBLドラマとしても見応えがありそうw。レオ様も立派にホモ役をこなせるようになったかw。
ヘレン・ガンディのナオミ・ワッツも48年間を見事に演じきる。つかず離れずフーバーを支え続けてきた彼女の献身的な姿は、女性にとっても誇らしい。最後に極秘ファイルの処理を託されるなど、彼女こそ影の主役だったのではないかと思った。
この二人がいてくれたからこそ、フーバーはFBIトップとして存在し続けられたのだろう。できれば二人による手記も知りたい。

最後まで知りたかったのが、フーバーはもしや吃音ではなかったかということだ。
それを隠すためなのか、映画ではフーバーの喋り方がとても速い。台詞が多くて速くて、字幕を読むのが追いつかない。目に捉えられなかった文の中に、もしや重要な情報が入っていたのではないだろうか。
ディカプリオの喋り方も、若い頃と老いた頃とであまり違いがない。いつまでたっても溌剌とした声である。
こういう映画こそ、吹替え版で観たかった。
フーバーが石田彰さんだったら、青年声から老人声までバラエティたっぷりに演じてくれそうだw。
海賊戦隊ゴーカイジャーショー シリーズ第5弾『海賊集結!決めるぜファイナルウェーブ』2月公演に行ってきた。

特別公演【素顔の戦士出演】回。
1月と同じ内容だが、1ヶ月に1回は彼らと会いたくなるのがファン心。
それに、明日のテレビはいよいよ最終回。ファイナル直前のショーイベントなのだ。

素顔の戦士出演者は、小澤亮太(ゴーカイレッド/マーベラス)山田裕貴(ゴーカイブルー/ジョー)市道真央(ゴーカイイエロー/ルカ)清水一希(ゴーカイグリーン/ドン(ハカセ))小池唯(ゴーカイピンク/アイム)池田純矢(ゴーカイシルバー/鎧)。

スーツアクター含め、ちょこちょことキャストの動きが変わっていた。
バスコを倒した後、ジョーが「やったな」と言う時、前はマベちゃんの肩に手を置いていたのに、今日は触れるか触れないかの距離感w。
前にも増してテンション高いのが鎧。歴代レッドの登場に、ハカセやジョーを巻き込んではしゃぐはしゃぐw。
アカレンジャーのエールに、そっぽを向いていたゴーカイレッドが、今日は指サインで応えてたりw。少しは素直になったのか。

素顔の6人が出てきて挨拶。
鎧がいきなり「やあみんな。僕はキャプテン・マーベラス…」と、後のマベちゃんに無茶振りw。見習いのくせに~。ヘンな挨拶は子供たちには不評だったようで、慌てて謝る鎧w。
明日のテレビは録画じゃなく、ちゃんと起きて見て下さいとアイム。
ショーが面白くなかった人~?と質問するハカセに、会場からパラパラと手が挙がり^^;、焦りながら腕立て伏せするジョー。そのジョーの背中に乗っかるマベちゃん、ついでに鎧。二人がかりじゃ腰を痛めるゾと、一応気遣いするマベちゃん。
挨拶をもっと大きな声で!と言うルカの声の大きさに、会場から子供の泣き声。焦ってしまうルカ。今日の会場のちびっ子には泣き虫が多いゾw。
腕立て伏せやった人~?のジョーの質問にも、パラパラと手が挙がるw。
マベちゃんは「僕はキャプテン・マーベラス」と爽やかにやってくれた後、「こう言やイイんだろ!?」とヤケくそ気味w。とにかく明日のテレビを見てくれと。
手を振りながらのハケ際、ジョーの長い髪を引っ張りながら「ショッカク」と言い合う男子たち。いい意味でメンバーの馴れ合いが微笑ましい。
でも「ショッカク」と言えば悟浄の髪だし、昨日のジャック・スパロウじゃないが、裕貴と平田さんの繋がりを感じたw。

毎回の挨拶もどんどん変わっていくのかな。
次は3月回を観る予定。また同じような列なのかw。
D2の『春どこ2012』初日に行ってきた。

D2初の単独イベント「春どこ」。
正式タイトルは「今年の春はD2みんなが同級生 2年D組(にのでぃー)はどこもかしこも萌え要素 唯一の校則は恋愛禁止!? in D2学園 2012!」らしい。ちなみに長~いタイトルを考えたのは、予想通り阿久津w。
出演は、山口賢貴、上鶴徹、西井幸人、三津谷亮、陳内将、荒井敦史、阿久津愼太郎、池岡亮介、近江陽一郎、根岸拓哉、山田裕貴、前山剛久、白又敦、土屋シオン、大久保祥太郎、志尊淳(敬称略)。D2メンバー総勢16人が勢揃い。
DVDも出るだろうし、レポはどなたかに任せて雑感。

オープニングダンス&歌。みんな思い思いの個性的着こなしの学ラン! ダンスやり終えて息ハアハアの賢貴(学級長?)と陳くんが(書記?)が司会進行。自己紹介アピール付き。歌作詞は陳くん。3年前かのD-BOYSの夏どこを思い出して、早くも感謝感激で涙ぐむ三津谷。池岡は“どこ”初参加。荒井が金髪じゃなくメッシュ気味w。根岸くんが思ったより背が高い。前山くんが思った以上にキュート。イマイチ区別がつかなかった白又と志尊がやっと判別w。近江くんがいつの間にかスゴイ人気だが、「夜は大人のヒーロー」裕貴への歓声も多し。

風紀委員の池岡&白又によるコーナー。双子設定だが似てるw。
根岸くん心霊扱いw。シオンのポケットの中からw。裕貴のモノマネ、平泉成は前に観たがアリエルもサイコーだし福くんも、何でもやるんだーw。

修学旅行VTR。コーナー前後の時間調整な役目。
みんな学ランで移動。4人ずつのグループで予算6000円を使う。残高は少ないほうがいいのかな。
浅草編パート1。お台場編パート1。浅草編パート2。お台場編パート2。
パート1グループは食べてばっかりw。パート2グループは遊んでばっかりw。

文化祭。
★軽音部「しおあじ」。いかにも学園祭な雰囲気だが、陳くんの唄い方がハードロックぽい。ドラムの荒井がよく見えず。
★ダンス部「SOMY」。金キラのパーカーで踊る。最初は誰だか分からなかったが、あの体の動きは岳人の志尊だw。
★演劇部「劇団あさがお」。タイトル「同窓会」。元サッカー部メンバーが出てきて、脳内会議があったりと、いかにもズッキーらしいテイストの脚本。賢貴の「おっぱい」笑える~。白又が意外にしゃっきりな演技。池岡のストップマイム大変そう。裕貴とシオンは飛び入りのみ。
途中、阿久津の萌えコーナー。バレンタインのチョコを貰ってのリアクションを裕貴とシオンで。二人ともなかなかの応えだが、やった後にテレ捲りw。阿久津の講評がオモロイ。

ドキドキファッションショー。メンバーがメンバーをコーディネートするコーナー。16人で抽選かな。モデルは会場を練り歩くw。
根岸プロデュース近江くん。インパクト凄過ぎ。
陳内プロデュース志尊くん。陣内ワールド全開。
三津谷プロデュースシオン。兄弟に見えてくる。
池岡プロデュース裕貴。ワンピース好き繋がり。
観客の拍手で1位を決めて待ち受け画面へ。撮影は賢貴。近江くん人気も影響かw。
ジャック・スパロウ風コスをした裕貴がよく似合っていた。サンジでジャックな平田さんにも見せたかったw。裕貴はああいう格好をすると郷本さんに似てくるな。明日の『ゴーカイジャーショー』のジョーを見て、思い出し笑いしそうw。

学ランに戻って、みんなでD2学園校歌を歌う。歌詞を考えたのはD2全員、いかにも青春って感じ。ペンライト振りながら、客席降りもあったり。
ステージに集まったみんなが最後に挨拶。本日だけの裕貴とシオン。裕貴の泣きを期待してたが、その前にシオンがめちゃ泣き。グチャ髪のシオンの髪を直す上鶴くん(眉毛も剃ってあげたとか)。二人とも撮影があって一緒は少なかったが、メンバーみんな暖かく迎えてくれたと。みんな感無量な顔でハケた。

カテコでステージに出てきたメンバー半数ぐらいが泣き顔。幸人や根岸も泣きべそだ。
冷静なままの上鶴くんが締めの言葉を述べるが、途中で言葉に詰まったり。最後の最後までみんな感謝感激なD2イベント初日であった。
土日も2回ずつ公演あり。裕貴とシオンがいない分、14人でがっちり盛り上げてくれるだろう。

D2メンバーの高まる気持ちはよくわかる。D-BOYSメンバーと比べると“涙”の存在かな。
D2を中心にしたファンクラブも発足。そういやD2のFCって今までなかったっけ。
チケット優先先行予約もあるらしいし、入会したほうがいいのだろうか^^;。
舞台『ペルソナ4』なども、本来ならFC優先予約で取れたのかな。
Office ENDLESS Prodhuce vol.9『RE-INCARNATION』2回目を観てきた。

夜の公演で3時間半はちとキツい^^;。
案の定、後方は空席だらけ。男性客が多かった。
サポーターズプレゼントで、ブログの初日感想を見せたらクリアファイルを頂けた。サンクス。

今回ははじめから台詞がよく聴こえる。初日はマイクの不調だったのかな。
ただ、諸葛亮孔明と虫夏との肝心のやり取りの部分がいまひとつ意味不明。役者のカツ舌の問題なのか、台詞に出てきた漢字が浮かばないせいか。なんにせよ、三国志の世界は難しい。バックの映像で漢字が現れてくるサービスがあればいいのだが。

アンサンブルも入れた、コミカルなネタの数々は何度観ても面白い。
「ですが…」だけでこんなに引っ張って笑えるとはw。
「下町の夏侯惇」もナイス。夏侯淵の新しモノ好きもカワイイ。夏侯淵と張遼のヒワイなやり取りに、隣席のオジサンが笑ってた。
最初に出てきたネタがあとになっても出てくるところに、脚本の執念深さを感じるw。

聡明な孔明、計算高い荀彧、忠実な魯粛ら軍師の策よりも、不気味な孟徳や優柔不断単純素直な玄徳の言動のほうが、人々を凌駕する様子が興味深い。
力強くてスピーディーな殺陣やアクションはもちろん最大の見どころ。剣や大剣、長刀や槍や斧に、孔明の扇子、許褚の大地を揺るがす拳まで武器として活躍。怪我をしないかとハラハラさせるが、アンサンブルのヤられ役あってこその立ち回りだ。

でも、長槍の夏侯惇が素手を使うと『戦国BASARA3』の家康に見えるしw、拳の許著が寝転がって足をバタバタさせると『最遊記』の悟空みたいだしw、剣の趙雲が蹴りを入れると『遙かなる』の天真に見えてきちゃうw。
広瀬友祐は眼帯をしていっぱい刺して悪ぶってるが、根や顔がイイモンなので、あんまりワルモンに見えないw。
椎名鯛造のほうがまだ悪モンの顔を作るが、カワイイ顔とのギャップが愉快。激しいアクションをのびのびとこなして実に生き生き楽しそう。ホント、あと5センチ背があったらw。
中村誠治郎は、結構女絡みの役が多いなと実感。今回も甘夫人への片思いを募らせた表情が見事で切々と胸をうった。誠治郎は、本当の恋を知ってるね。鯛造との立ち回りが多くてスゴイ迫力。今回は殺陣で受け身の場面が多く大変だと思うが、初日に観た時と段取りは殆ど同じで、さすがだなと感心させた。

米倉利紀が醸し出す雰囲気やオーラは孔明そのまま。マジメな表情でギャグを言うと倍笑える。
佐久間祐人、村田洋二郎、西田大輔ら円熟陣の勢いと熱がじわじわと伝わる。
劉表の塚本拓弥、魯粛の平野雅史の好演が光った。

こういう難しく奥の深い物語は、やはり2度観たほうが分かるし味わいがある。
ただ、タイトルの「生まれ変わり」の意味を最後まで作品の中から見い出せず仕舞いで、モヤモヤ感が残った。
3時間半も長く飽きさせもするので、もう少し縮小させて頂きたい。
お話はこれから赤壁の戦いに入るし、できれば同じようなキャストで続編も観たいと思う。
『ALTAR BOYZ 2012』REDチームの東京千秋楽を観てきた。

先週のGREENチームで打ち止めと思っていたけど^^;。
観に行きたかったREDチーム千秋楽のチケットを定額で譲って下さる方がいて、ホントにありがたかった。私にとってはある意味、誕生日プレゼントのよう♪。
20番台、10番台とREDを観てきて、今回は一桁台の席番。しかも通路側という観易い席。
立ち見も含め会場は超満員。入場に時間がかかり、15分押しのスタートだ。

レッドメンバーは、東山義久(マシュー)橋本汰斗(マーク)小林遼介(ルーク)植木豪(フアン)良知真次(アブラハム)。

千秋楽とあって、煙もお菓子も何もかも大盤振る舞い。
メンバー登場の初っ端から、マシューのウインクにヤられたv。
ダメだ。REDチームは本命とあって、やっぱりワクワクドキドキと興奮させてくれる!
5回観た中で一番、ライブの空気に酔いながらノリノリに存分に楽しんでしまった(^o^)。

キャストの千秋楽への思いや意気込みも並々ならぬものがある。彼らの熱気や力強さやチームワークがよりビンビンと伝わってきた。
いつも以上に高く飛んだり、いつもより多く回ったり。いつにも増して駆け回ったり。ダンス、アクロバット、パフォーマンス、ひとつひとつの迫力がスゴクて、何度も歓声が湧き起こった。
紡ぎだす芝居にも感情が濃縮されてジンとさせる。マシューを中心にみんな何かしら噛みがあったがw、それすらも愛おしい。
アドリブもものすごい! ちらほら出るドリフネタにも笑いw。お客様の耳あてでイタズラするマシューは特にテンション高くて手に負えないw。マシューとフアンがワルツを踊ったりと超ムード。マシューとアブちゃんの唇が触れるか触れないかの時に、割って入るマークのタイミングも絶妙。
懺悔コーナーのネタ提供は毎度のフアン、千秋楽なのに10分遅刻してきたってのはホントの話w(後で入り待ちのファンから聞いた)。手が短いアブちゃんとプルプルなマーク。今日はフアンのダンスミスをカバー、アブちゃんには足を踏まれたマークが、新入りなのにしっかり者だと判明。
ORANGEの森新吾がステージに飛び入り、ダブル・ルークと相成ったが、危機感募らす遼介ルークw。立ち見後方にはGREENの海宝直人さんもいたそうだ。

歌声が特によく出ていてレベルが高かった。ルークのソロのシャウトが絶品で聞き惚れた。
マークのソロは、GREENの海宝マークの歌唱には及ばないが、汰斗マークを囲んで4人が歌を重ねながら集まる時、ひとりひとりの顔を見つめてニッコリするマークの場面に、何故だか涙がツツツと流れた。こんな繋がるときめき感は、他チームでは拝めないかもしれない。それこそ天の声がおっしゃるように、ひとりの歌よりみんなの歌が連なることに作品の真骨頂があるのだろう。
ラストの良知アブラハムの「I Believe」は今まで聴いた中で一番素晴らしい出来だった。高らかに響き渡る歌声に体ごと癒され、心打たれて涙が流れ落ちた。今回2度も涙か。まさに祈りのアブラハム。私も思わず何かを祈り願いたくなった。
アブちゃんに次々と寄り添う仲間たち。DX12の数字が「4」から「0」に変わっていく様子を、今回は横目にしてしかと確認。歌だけでなく彼らの体が触れ合った瞬間に、数字が変わっていくんだね。

座って手拍子していたが、体がムズムズしてしょうがなかった。
だから、メドレーで真っ先に出てきたアブちゃんが、立てよ!な感じで誘導してくれた時、嬉々として立ち上がった。客席を一回りしてくれたメンバーとも念願のハイタッチ。
いつも以上のキャストのショウに、会場もどっぷりと盛り上がった。

千秋楽のキャストの挨拶。やっと馴染んだと思ったらもう楽だと東山さんに言われた汰斗は、充実した表情で喜びの感想。彼がD-BOYSの一員だということを忘れそうになるが、こういう大舞台をやり遂げて、Dボでは間違いなくトップダンサーだろう。一年越しにやっと出演が叶ったと話したが、カザリという土壌があったからこそ叶った舞台。彼の眩しい成長ぶりを共に喜んだ。東山さんが言う汰斗の四字熟語は「大器晩成」。東山さんから「自画自賛」と言われた良知さんは即クレーム返しをw。
大阪公演も、追加公演もあるので、まだまだアルターボーイズは終わらない。

挨拶の後にもう一発! 「We Are The ALTAR BOYZ」を唄って最後の最後まで大盛り上げに盛り上げてくれた。キャストの情熱がスゴすぎっ。演奏メンバーもスゴイ。

終演後、雨が降っていたが、ファンの人たちと一緒に外で出待ち。今日しかないものね。寒いけど願いのほうが熱い。
1時間ほどして、良知さんがマネージャーさんと出てきた。今日の良さんはすこぶる上機嫌で愛想が良く、ひとりひとりと目を合わせて話を聞いて握手やサイン。その列の長いこと。終わると振り返って挨拶までしてくれたとか。
「アブ」の字が「ラブ」に見えて、やっと気づいた。アブラハムは神の“博愛”の化身だったってことに。深いな。バレンタインで告白する少女のドキドキ感にも似た時間だった。
他メンバー3人はどうやら夜に開催するD☆Dのライブを観るようで、結局出てこなかった。でも見知らぬファンの人たちと交流するのも楽しかった。

次こそ追加公演のRED&ORANGEとRED&GREEN。ORANGEは1月以来だから成長が楽しみ。
2時間×2倍のスタンディングだから心して臨もう。
お誘いいただいて、劇団昴の『THE PARTY 2012』に参加してきた。

すばる倶楽部には入っていないので、今回が初参加。
会場が割と近場なのが決意の後押し。
待ち合わせして会場に入るまでドキドキもんだった。
名札やプログラムをいただいて本格的。

開宴挨拶があり、皆さんで乾杯。ワイン1杯でハイになったw。俳優さん手作りの料理が豪勢に並べられ、ケーキやフルーツだけでお腹いっぱい。
スクリーンでは、劇団昴2011年度の作品紹介映像が流れたり、思い出の映像と共にトークが繰り広げられたり。1957年の『ブリタニキュス』の写真に若かりし三島由紀夫の姿があって、前日の金閣寺観劇から興味深く見入ったり。

ベテランの方から新人の方まで、たくさんの役者さんとも歓談。快く一緒に写真を撮って下さったり、握手やサインまで頂いたり。昨年観劇した『エデンの東』が好きだったので、キャストさんに特に集中w。何も持って来なかったから、倶楽部側で色紙やペンや袋まで用意してくれるお気使いが嬉しい。
今年度の劇団昴や客演などのお芝居情報を、御本人様から色々と伺えたのが貴重。6月といえば『危機一髪』が合言葉w。

平田さんの今回のチャリティー募金の品はミニスイセン。その趣旨を話した平田さんとみんなでブログ用の写真撮影。
プレゼントコーナーあり、参加者集合記念撮影あり。
帰りは記念品カレンダーも頂戴してお見送り。メッセージカードは毎回平田さんなのかな。

皆さまから、お誕生日をお祝いして頂いて、忘れられない記念日にもなった。
ありがとうございましたm(__)m。とても楽しいひと時でした。
昴公演も度々観劇するし、すばる倶楽部にも入会してみようかなw。
舞台『金閣寺』を観てきた。

昨年ミシマダブル絡みで観たいなと思いつつ、KAATという遠めの劇場やチケットの取り難さもあって諦めていた。
その舞台が、NY公演を経て東京凱旋公演をするという。舞台のほうから来てくれる機会。観たほうがいいという啓示ではと、早々とチケットを押えた。
おかげで1階センターの通路側でたいへん観易い席。全体を見渡せたほうがいい舞台でもあった。

生来の吃音のため、世間や同年代の男女とうまく関われない青年・溝口の挫折と苦悩を、高校や大学の日々と絡めて抉り出す物語。
三島由紀夫の長編小説は未読。実際に起きた金閣寺放火事件を材にしたオリジナルである。

宮本亜門による演出は、クリエイティブでアグレッシブ、丹念に練り上げ積み重ねながら、あっと驚かせるパフォーマンスも見せて、興味深くも面白かった。休憩挟んで3時間がちっとも長く感じられなかった。
主人公の溝口を演じる森田剛は坊主頭でほぼ出ずっぱり。可愛さの中に危険な匂いも覗かせて、役とシンクロしているかのような熱演ぶり。正直、剛くんのアイドルとしての顔は全く浮かばず、役者としての今後の期待が深まる。
溝口のはじめての友達となる柏木を演じる大東俊介は爽やかで好感度抜群。でも柏木だけなぜ坊主頭じゃないのだろう。
内反足の障害を逆手にとり女性を次々とたぶらかす柏木を演じる高岡蒼甫は、声がよく通って不敵な野性味たっぷり。でも役的に女性に嫌われるタイプかも。

開演前から舞台上に演者が8人。作り手と観客とが舞台を境にしてお互いを見ている感じ。徐々に人数が増えて、メイン3人が最後に登場し全17人が出揃う。一見して学校の教室なので、大東くんもいることだし、同じ劇場で上演された『タンブリング』が浮かんでくる。時代は違えど、多感な少年の青春物語であることに変わりないw。
溝口の内面のモノローグを、溝口以外の演者による朗読を交えて芝居が進む。面白かったのが、人力とマイムによるスピーディーな場面展開だ。机や椅子や棚といった教室にあるすべてのものを駆使させ、シンプルな空間に次々と場所を作り出していき飽きさせない。
照明や映像など視覚のインパクトが素晴らしく、ここぞという音響の刺激も長けている。

最も驚かせたのが、金閣の擬人化! 溝口が少年期に父から聞かされ目にしてきた金閣寺は、いつしか永遠不滅の完璧なる美のイメージに作り上げられていた。長髪で半裸といういでたちの鳳凰が中央に立ち、黒板に書かれた「金閣」の字と一体化した時、ゾクリとくるものを感じさせた。見せ方が上手い。
眩いばかりの金色に輝くその金閣は、溝口が近づこうとするとはねのけ、溝口が女に近づこうとすると高らかな声で邪魔をする。山川冬樹によるホーメイの音色はボイスパーカッションよりも凄まじく、その場から逃げ出す溝口は女一人もものにできない。
台詞を喋らない山川さんの様相は、『ロミオ&ジュリエット』の死のダンサーと重なるものがある。完璧な美が人間にとって“死”ならば、不完全で醜く汚れたものは“生”なのだろうか。

父親の知人の和尚のおかげで、修行生活を送りながら高校大学まで通える溝口。優しく美しい精神をもった鶴川と友人になり、大学ではハンデを利用した逞しく強い柏木に惹かれる。長身の二人に挟まれて体を掴まれる剛くんは、まさに“受け”だw。
柏木に肩を抱かれる溝口の姿を、遠くから無言で心配そうに眺めていた鶴川は、当初は柏木に嫉妬しているのかと思ったが、実は溝口のほうに嫉妬していたのだと分かる。故郷で女絡みで自殺した鶴川は、生前に柏木だけにそのことを手紙で伝えていた。自分の知らないところで鶴川と柏木は友達だった。鶴川を友達だと信じていた溝口は裏切られていたのだ。ドロドロした三角関係にビックリだが、鶴川の手紙を慌てて隠す床庫の存在にもビックリw。
勉学が疎かになり大学を休んだり、返せない金を借りて旅に出たり、母の期待にも応えられず、どんどん堕落していく溝口。尊敬してきた和尚(蜷川哲朗)に愛人がいると知りわざと詮索したりと、自ら愛想づかしをさせる言動は愚かで破滅的で甘ちゃんだ。

苦悩する溝口が金閣を焼こうとする、決定的な感情の揺らめきがいまひとつ分かり難い。
人間関係も将来も女も友達も失い、何もかもに絶望する溝口の気持ちはわかる。父と似ている禅和尚と会い問答を重ねて、彼は父親の呪縛から抜け出せたのだろうか。この時の和尚(高橋長英)の佇まいは、ユダを行かせたキリストのようにも見える。
金閣焼失場面は神々しいスペクタルショー! 冒頭で黒板の「金閣」に大きな目玉の映像が重なり、『アバター』のような迫力と幻想が包む。そこに火が起こり金閣の精が舞い、いっせいにセットが倒され、内と外の壁が壊されたように映る。平たい床が広がって、照明が金箔のように照らし出す。蜷川氏の“水”の演出と対照的な“火”の光景に、固唾をのんで見入った。
溝口が火をつけたのは、金閣の枷や呪縛から開放され、金閣の良心や恐怖を断ち切るためだったのか。新たにゼロから、己の美を構築させたかったのか。官能的で美しい死よりも、おぞましくも汚れた俗世間へ自ら飛び込みたいと願ったのか。
すべての作業をやり終えて満足気な溝口が「生きる」と言葉にして、舞台から降りて客席に座る。実に人間くさい演出。ようやく溝口は、我々のいる俗世間に還ってきたのだ。剛くんが座ってる席が、私の席から真っ直ぐ前にあった。遠いけれど近いものを、剛くんの溝口からうっすらと感じ取れた。

カテコは3回か4回。早くからスタオベが出て鳴り止まぬ拍手。
照れ臭そうだが凛々しい剛くんと、囲むように並ぶ高岡くんと大東くん。剛くんと高岡くんの間でちょっと絡みがあったりw。

とてもとても難しい作品だけど、舞台は見応えたっぷりで色々伝わってくるものがあった。
同じような文学作品の舞台化で、夏目漱石の『こころ』が浮かんだが、作品に出てきた先生と溝口は似たような感じにも思えてきた。
Office ENDLESS Prodhuce vol.9『RE-INCARNATION』初日を観てきた。

これまでに史実を独創的かつ大胆な解釈で舞台化してきた西田大輔が、豪華キャスト陣とともに、新たな「三国志」の物語を創造する。

“他人に触れると死をもたらす”業を背負った諸葛亮孔明が劉備軍と共に、荊州の地を巡って曹操軍と激しい攻防戦を繰り広げる物語。
『三国志』の中盤辺りまでの話で、この後、映画『レッドクリフ』の話へと続く。
中途半端な「三国志」の知識ではついていけないほど、見知らぬキャラクターがわんさか出てくる。
劉備軍の関羽が出てこないのが残念だが、デフォルメされた“玄ちゃん”はともかく、“孟”や孔明までアクションをするのが面白い。

派手でダイナミックな殺陣や立ち回りがエンドレスさんの特徴だが、今回は思った以上に台詞劇ともなっている。
ところが序盤から、その台詞が聞き取れない。孔明の声がくぐもって小さいのか、音響のせいなのか、私の耳が遠くなったのか。孔明をはじめ数人の役者の声がよく聞き取れなかったが、劉備はじめ他の役者の声は聞き取れるので、やはり作り手のほうに問題があるのだろう。
孔明役の米倉利紀は佇まいも雰囲気もとても孔明らしく素敵なのだが、役者ではないのか、舞台で台詞を喋ることがいまひとつのようだ。
台詞には人物の名前から難解な言葉やキーワードが入っているので、聞き取れないと世界観になかなか浸れなくなる。
休憩含め3時間半の大作。アクションやコミカルな面では見入るが、長い物語中、度々トロトロしてきて眠気が起きてしまった。

集められた豪華キャストは、舞台『戦国BASARA』と絡ませると色々と笑えて興味深い。
中村誠治郎と広瀬友祐はまたも敵同士だが、立ち回りとしてはあまり戦わない。「大きくなりたい」とのたまう椎名鯛造は、広瀬さんの肩車でイキイキw。
bpmからも参加。谷口賢志が微妙な立ち位置でめった撃ちされたり。猪狩敦子がキーマン。塚本拓弥はひとり3役で結構忙しい。
佐久間祐人の玄徳はダメダメっぷりが面白い。西田大輔の曹操は危険な匂い。村田洋二郎の張飛が派手でゴーカイw。
田中良子、サントス・アンナの女性陣の殺陣にも注目。

二幕前に張飛がひとりでお客様とコミュニケーション。シリアスな話だけに、ちょっとした笑いやアドリブが貴重。
前4席をつぶして幅広く取った舞台で、無機質で鋭敏な中に潤いが感じられる。舞台監督の清水スミカ氏を思った。
銃がなく、長刀をメインにした殺陣はかなり大変そうだが、軽々と扱うキャスト陣の熱演はスゴイ。効果音も見事だ。
役を兼ねた12人のアンサンブルの運動量もすさまじい。相変わらずパワフルな立ち回りだった。

ロングカーテンコールは、キャストの挨拶がいつもよりちょっと多い程度かな。
広瀬さん、誠治郎さん、米倉さんがひと言ずつ挨拶。誰ひとり欠けても成り立たない舞台だと、しみじみと言っていた誠治郎さん。村田さんは平日昼がまだ空いてるとチケット宣伝。西田さんは、三国志をやれた満足感ある表情をされていた。

来週もう1回観る予定。
ミュージカル『テニスの王子様 青学VS六角』東京凱旋公演初日を観てきた。

大阪、名古屋、福岡の地方公演を経て、ホームグランドのTDC HALLに帰還したキャストたち。
2年目を経て、さぞ思い入れもひとしおだと思う。

日本青年館での観劇は、ステージがよく見えないこともあって意気消沈させた舞台。
そのリベンジとなる今回は、アリーナセンターの段差ある座席とあって、これまでの中で最高に観易い場所だった。

切り株が見える。ベンチトークも目に入る。試合運びがよくわかる。
台詞がちゃんと耳に入る。歌詞がしっかりと伝わってくる。
舞台が見えてくると、気持ちも前向きになって舞台の良い点が色々と目に入ってくる。
キャストで驚かせたのが、跳躍力のアップだ。2ヶ月の熟成期間の中で、躍動感あふれる舞台になっていた。
声の大きさと共に歌詞もクリアに聞こえて、全体的な歌唱力もアップ。
試合運びやキャラクターの魅力もわかり、ようやく見応えを感じることができた。

手塚の歌声が凛々しく響く。今回は試合がない手塚が、第一バルコニー手前に現れた時はちょっと笑えた。
河村と桃城のパワフルコンビと“ババロア”。タカさんの「てへぺろ」に笑い。
六角はチームワークは悪くないが、青学よりは歌唱力が弱い。「バネダビ」コンビにはもっと弾けて欲しい。佐伯と樹はやっぱ遠目だと似てる。剣太郎が手でやる「ありがとさんかく」はすっかり六角のシンボルマークとなっていて、カテコ以降も続く。
入浴跡部はやっぱ笑えるし、魅せるタンゴソロも笑える。氷帝メンバーが普段着で踊るシーンは、まるで「アルターボーイズ」みたい(笑)。でも3人だけになぜ制服を着せるんだろう。
海堂はどんどん進化…成長していくので驚嘆。歌も動きも声も表情も素晴らしく、気迫だけでも剣太郎を上回っている。2ndシーズンを観てから海堂をとても好きになった。「プレッシャー」も剣太郎と海堂とリョーマが綺麗にシンクロさせていた。
ところで、シルエットで登場した緑山中と立海大と橘はダレがやってたんだろう?

カテコ挨拶はリョーマ。はじまりの場所に戻ってきて、あと5公演頑張りたいという意気込みを堂々と語った。ホントに座長らしい凛々しさ。
開演前アナウンスは手塚。お見送りアナウンスは黒羽と天根、ギョギョは笑えんw。
終演後のお見送りはやけに待たされて、会場を出るまでに40分以上もかかりウンザリ。お見送りはリョーマ&バネ&ダビ&ジロ、六角は嬉しそうに「ありがとさんかく」。

通路側ではなかったが、こんな良席にまた座りたいものだ。
次のテニミュは今月末のパーティー。「春の大運動会」も企画され、新しい楽しみが盛り沢山。
六角キャストは次の舞台が決まってる人もいて、今後も期待させる。

昨今は、テニミュ作詞の三ツ矢雄二氏が派手にクローズアップされているので、曲が唄われる度に三ツ矢さんの顔がチラついてしまうw。三ツ矢さんの印税御殿を思うと、CDやDVDを買うのを躊躇したくなるw。

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